JPH11231593A - 回転体駆動装置およびこれを使用した画像形成装置 - Google Patents

回転体駆動装置およびこれを使用した画像形成装置

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JPH11231593A
JPH11231593A JP10031218A JP3121898A JPH11231593A JP H11231593 A JPH11231593 A JP H11231593A JP 10031218 A JP10031218 A JP 10031218A JP 3121898 A JP3121898 A JP 3121898A JP H11231593 A JPH11231593 A JP H11231593A
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JP
Japan
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driving
rotating body
photosensitive drum
speed
rotating
Prior art date
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JP10031218A
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English (en)
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Masanori Yamamoto
雅典 山本
Takeshi Hamada
健史 浜田
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、動力連結部の遊びに起因する
振動を排して、当該回転体を回転ムラなく駆動する回転
体駆動装置を提供する。 【解決手段】 速度変動防止装置100は、感光体ドラ
ム41のフランジ410に取着され、ヒステリシス材で
形成された回転子リング101と、本体後側フレーム8
2の回転子リング101に対向する位置に、駆動軸84
の軸心を中心にして等間隔に放射線状に配設される複数
の固定子102とから構成され、各固定子102から回
転子リング101に対して、駆動モータ80が感光体ド
ラム41を駆動すべき回転速度と同じ速度の回転磁界を
発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光体ドラムなど
の回転体を駆動する回転体駆動装置およびこの回転体駆
動装置を使用した画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、感光体ドラムの周面に静電潜像
を形成してトナーで顕像化し、このトナー像を複写紙上
に転写して画像を形成する電子写真式の画像形成装置に
おいては、感光体ドラムに静電潜像を正しく形成し、か
つ、当該静電潜像を現像して得られたトナー像を忠実に
複写紙上に転写するため、当該感光体ドラムを高精度に
回転駆動する必要がある。
【0003】このため、従来の感光体駆動装置において
は、ステッピングモータを駆動源としてパルス制御した
り、DCモータを駆動源としてPLL制御したりするこ
とにより感光体ドラムの回転精度を向上させるように努
めている。
【0004】この一方、当該感光体ドラムの劣化時にお
けるメンテナンスなどを容易にするためには、感光体ド
ラムを装置本体に対し着脱可能な構成とする必要があ
る。
【0005】このため、従来の感光体駆動装置において
は、装置内部の省スペース化のため、感光体ドラムをそ
の軸方向に引き出しもしくは押し込んで脱着するように
構成されているのがほとんどであり、装着時において感
光体ドラムの回動軸の係合凹部(ドラム側係合凹部)が
装置本体側の駆動装置の駆動軸の係合爪(駆動装置側係
合爪)と同軸上に係合することにより、装置本体側の動
力が感光体ドラムに伝達されるようになっていると共に
(以下、この双方の係合凹部と係合爪が係合する部分を
「動力連結部」という。)、連結時の衝撃を吸収するた
め、装置本体側の動力連結部に板バネが設けられてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、いくら
モータの回転精度を向上させても、上述のような動力連
結部の連結構造にあっては、ドラム側係合凹部と駆動装
置側係合爪が単に板バネで軸方向に圧接された状態で係
合するようになっているだけであるので、当該動力連結
部において比較的大きな遊びが生じて感光体ドラムに大
きな速度変動(回転ムラ)が発生するという問題があ
る。
【0007】上記動力連結部における遊びに起因する感
光体ドラムの速度変動の対策として、動力連結部におけ
る連結の強化、例えば上記係合凹部と係合爪との締結な
どが考えられるが、このような締結構造にすると感光体
ドラムの着脱が困難になるため、メンテナンスの観点上
好ましくない。
【0008】また、感光体ドラムにエンコーダを取着し
て感光体ドラムの速度変動を検出し、検出結果を駆動モ
ータにフィードバックし感光体ドラムの速度変動を低減
する制御も理論上考えられるが、制御が複雑になるだけ
でなく、上記遊びによる速度変動の周波数帯域が高周波
に属するため、このようなフィードバック制御も実際に
は不可能である。
【0009】このように感光体ドラムに回転ムラが生じ
ると、レーザ光により、感光体ドラムを露光走査する際
に走査ラインごとにピッチむらが生じるばかりでなく、
これを現像したトナー像を複写紙に忠実に転写できなく
なり、再現画像が劣化してしまう。特に、複数の感光体
ドラムに形成された各色のトナー像を重ね合わせてカラ
ー画像を形成するタンデム型の複写機にあっては、各感
光体ドラムで上述の回転ムラが生じると、重ね合わせた
再現画像に色ずれが発生し、画質の劣化が顕著となる。
【0010】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、簡単な構成で、動力連結部の遊びに起因す
る振動を排して、当該回転体を回転ムラなく駆動する回
転体駆動装置およびこの装置を使用した画像形成装置を
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る回転体駆動装置は、回転体を所定の回
転速度で駆動するための駆動手段と、前記駆動手段の駆
動軸と回転体とを、動力伝達可能に連結する動力連結手
段と、駆動時に前記動力連結手段の遊びに起因して前記
回転体に生ずる速度変動を防止する速度変動防止手段
と、を備え、前記速度変動防止手段は、ヒステリシス材
で形成され、回転軸が前記回転体の回転軸と同軸上に連
結された回転子リングと、前記駆動手段が回転体を駆動
すべき正規の回転速度と同じ速度の回転磁界を前記回転
子リングに対して作用する回転磁界発生手段と、を含む
ことを特徴とする。
【0012】また、本発明に係る回転体駆動装置は、前
記回転磁界発生手段が、前記回転子リングに対応して装
置本体側に列設された固定子群と、前記固定子群を励磁
して前記回転磁界を発生させる励磁手段と、を含むこと
を特徴とする。
【0013】また、本発明に係る回転体駆動装置は、前
記駆動軸が前記回転体と同軸上に配設され、前記回転磁
界発生手段が前記駆動軸に取着された永久磁石手段によ
り構成されることを特徴とする。
【0014】さらに、本発明に係る画像形成装置は、回
転駆動される感光体ドラムの周面に静電潜像を形成して
画像を形成する画像形成装置であって、前記感光体ドラ
ムを回転体として、上記回転体駆動装置のいずれかによ
り駆動することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
の実施の形態を、単色のデジタル複写機(以下、単に
「複写機」という。)に適用した例について説明する。
【0016】(実施の形態1) (複写機全体の構成)図1は、複写機1の全体の構成を
示す図である。この複写機1は、原稿画像を読み取るイ
メージリーダ部10と、読み取った画像を複写紙やOH
Pシートなどの記録シートP上にプリントして再現する
プリンタ部20とから構成される。
【0017】イメージリーダ部10は、プラテンガラス
に載置された原稿画像をスキャンし、これを電気信号に
変換して画像データを得る周知のものである。イメージ
リーダ部10で得られた画像データは、制御部70にお
いてA/D変換されてデジタル信号となり、さらにシェ
ーディング補正や濃度変換、エッジ強調など必要な処理
を加えられた後、レーザダイオードの駆動信号として出
力される。
【0018】プリンタ部20は、電子写真方式により記
録シートP上に画像を形成するものであって、露光走査
部30と、画像形成部40と、給紙部50と、シート搬
送部55などからなる。
【0019】露光走査部30は、レーザダイオード3
1、ポリゴンミラー32、走査レンズ33などを備え
る。レーザダイオード31は、上記制御部70からの駆
動信号を受けて光変調されたレーザ光を発光する。この
光変調されたレーザ光は、定速で回転駆動されるポリゴ
ンミラー32のミラー面で反射して偏向され、走査レン
ズ33を通過して、画像形成部40の感光体ドラム41
表面を露光走査する。
【0020】画像形成部40は、感光体ドラム41を中
心として、その周囲に配設されるクリーナ42や、イレ
ーサランプ43、帯電チャージャ44、現像器45など
から構成されており、感光体ドラム41は、駆動モータ
80(図2参照)により予め定められた所定のシステム
スピードで矢印a方向に回転駆動されるようになってい
る。
【0021】シート搬送部55は、給紙部50から1枚
ずつ給紙される記録シートSを上記各感光体ドラム41
直下の転写位置、定着装置70へと順次搬送するもので
あって、感光体ドラム41の下端において周接される無
端状の転写ベルト56と、当該転写ベルト56を張架
し、感光体ドラム41に同期して矢印b方向に上記シス
テムスピードで周回駆動する一対の駆動ローラ57、従
動ローラ58などからなる。
【0022】感光体ドラム41直下の転写位置には、転
写ベルト56を介して転写チャージャ46が配設され
る。また、転写位置の記録シート搬送方向上流側には給
紙部50が設けられており、転写位置の記録シート搬送
方向下流側には定着装置60などが設けられている。
【0023】給紙部50は、所定サイズの記録シートP
を積層収容しておくための給紙カセット51と、この記
録シートPを給紙カセット51から繰り出すための給紙
ローラ52と、記録シートPを繰り出すタイミングをと
るためのレジストローラ53などを備える。
【0024】感光体ドラム41は、上記露光を受ける前
にクリーナ42で感光体表面の残留トナーを除去され、
さらにイレーサランプ43に照射されて除電された後、
帯電チャージャ44により一様に帯電されており、この
ように一様に帯電した状態で露光を受けると、感光体ド
ラム41の表面の感光体に静電潜像が形成され、現像器
45により現像されてトナー像が形成される。このトナ
ー像は、当該作像動作と同期して給紙部50から給紙さ
れてきた記録シートP上に転写位置においてドラム・転
写チャージャ間の電荷付与でトナー像を記録シートPに
転写される。トナー像が転写された記録シートPは、定
着装置60に搬送され、定着装置60においてトナーが
熱定着された後、排紙トレイ61上に排出され、これに
より原稿の画像データに基づく画像形成が終了する。
【0025】(駆動装置の機械的構成)図2は、上記感
光体ドラム41の駆動装置の機械的構成を示す断面図で
ある。同図に示すように駆動手段としての駆動モータ8
0は、例えばステッピングモータで構成されており、画
像形成時において感光体ドラム41の周速がシステムス
ピードとなるように制御部70によって制御される。駆
動モータ80の取付フランジ81は本体後側フレーム8
2にネジ83で固着されており、駆動モータ80の駆動
軸84は、本体後側フレーム82よりかなり前方に突出
するように軸受け85を介して本体後側フレーム82に
回動自在に取着されている。
【0026】感光体ドラム41の本体後側フレーム82
と対向する右側のフランジ410には、ヒステリシス材
料で形成された回転子リング101と、係止部材91と
が取着されると共に、これらフランジ410、回転子リ
ング101および係止部材91の軸芯の位置には、上記
駆動軸84の先端部が嵌挿される軸穴411が形成され
る。
【0027】駆動軸84の中程にはその軸に直交する方
向にピン86が立設されると共に、係止部材91にはピ
ン86と係合するピン溝92が形成されており、このピ
ン86と、ピン溝92とによって、駆動軸84と感光体
ドラム41の回転軸とを同軸上に連結し、駆動軸84の
動力を感光体ドラム41に伝達する動力連結部90が構
成されるようになっている。
【0028】また、感光体ドラム41の左側のフランジ
412の軸芯の位置には、回転軸413が固着されてお
り、この回転軸413は、コイルバネ414が装着され
た状態で、軸受け416を介して不図示の本体前側フレ
ームに取着される前板415に回転自在に取着されるよ
うになっている。
【0029】この感光体ドラム41を装置本体から取り
外す場合には、前板415を不図示の前側フレームから
取り外してコイルバネ414の付勢力を解除した後、感
光体ドラム41のピン溝92と駆動軸84のピン86の
係合を解除し、感光体ドラム41をそのまま軸方向に水
平に引き抜いて取り外すようになっている。これによ
り、ユーザは、寿命となった感光体ドラム41を交換す
ることができる。
【0030】感光体ドラム41を装置本体に取り付ける
場合には、駆動軸84の先端を軸穴411に挿入すると
共に、フランジ412と前板415の軸受け416との
間の回転軸413周りにコイルバネ414を装着する。
そして、感光体ドラム41をほぼ水平な状態で図の右方
向に押し込んで、コイルバネ414のバネ力が弱いとき
に、感光体ドラム41の回転軸413を少し手動回転さ
せて、ピン86をピン溝92に確実に係合させた後、前
板415を不図示の本体前側フレームに取着する。この
ため、前板415が取着された後には、コイルバネ41
4が押し縮められてバネ力が大きいため、ピン86とピ
ン溝92との係合力が増大し、動力連結部90における
遊びをほぼなくすことができる。しかも、感光体ドラム
41を装置本体を基準として高精度に位置決めしつつ、
駆動モータ80の回転力を動力連結部90を介して感光
体ドラム41に確実に伝達することができる。なお、ピ
ン86とピン溝92との連結の際にはコイルバネ414
が伸びてバネ力が小さいため、連結時の衝撃を吸収する
こともできる。
【0031】ところで、上述したように駆動モータ80
の回転精度をどれだけ向上させても、中間の動力連結部
90においてわずかながら遊びが発生することが避けら
れず、この遊びにより感光体ドラム41の回転ムラはど
うしても生ずる。そのため、感光体ドラム41の右側フ
ランジ410と本体後側フレーム82との間には、感光
体ドラム41の速度変動を防止するための速度変動防止
装置100が設けられている。
【0032】この速度変動防止装置100は、上記回転
子リング101と、本体後側フレーム82の回転子リン
グ101に対向する位置に、駆動軸84の軸心を中心に
して等間隔に放射線状に配設される複数の固定子102
(本実施の形態では4個、図示2個)とから構成され
る。各固定子102は、固定子ヨーク1021に固定子
コイル1022を巻回してなり、台座103を介して支
持フレーム413に固着されるようになっている。した
がって、この速度変動防止装置100は、いわゆるヒス
テリシスモータHMと同じ構成を有しており、制御部7
0の駆動により固定子102から一定速度の回転磁界を
生成すると、回転子リング101が当該回転磁界により
着磁されながらこれに追随して同期回転するようになっ
ている。なお、この速度変動防止装置100を、適宜ヒ
ステリシスモータHMとも記載する。
【0033】(制御部の構成)図3は、図1に示す制御
部70の具体的構成を示すブロック図である。当該制御
部70は、CPU71と、ステッピングモータ部駆動回
路72と、ヒステリシスモータ部駆動回路73と、RO
M74と、RAM75とを備える。
【0034】ROM74には、複写機各部を制御するプ
ログラムや制御変数の初期値などが格納され、RAM7
5は、操作パネルOPから設定された内容や現在の制御
変数の値を一時記憶し、制御のためのワークエリアを提
供する。なお、操作パネルOPは、複写機本体の上面の
操作者が操作しやすい位置に設置されているが、図1で
は特に図示されていない。CPU71は、ROM74か
ら必要なプログラムを読み出して、イメージリーダ部1
0、プリンタ部20、給紙部50などの各動作をタイミ
ングを取りながら統一的に制御する。
【0035】ステッピングモータ部駆動回路72は、内
部にクロックパルス発生部や励磁相切換部を備え、CP
U71から起動信号を受けるとクロックパルス発生部で
所定のパルスレートのクロックパルスを発生し、励磁相
切換部はこのクロックパルスを受けるたびに励磁相を切
り換えて駆動電流を供給して駆動モータ80を駆動す
る。このクロックパルスのパルスレートは、システムス
ピードを得るための回転速度(以下、「基準速度」とい
う。)Vsに至るまで徐々に増加し、当該基準速度Vs
に達すると一定に維持される。そして、CPU71から
停止信号を受けると、徐々にパルスレートを落として当
該駆動モータ80を停止させるようになっている。
【0036】ヒステリシスモータ部駆動回路73は、内
部にインバータ回路を備え、CPU71から起動信号を
受けると、インバータ回路で上記基準速度Vsと同じ回
転磁界を生じるような周波数の交流を生成し、これを3
相交流としてステータコイル1022に通電して、各固
定子ヨーク1021から基準速度Vsに同期した回転磁
界を発生させ(この基準速度Vsに同期した回転磁界の
回転数を以下、「同期回転数」という。)、ヒステリシ
スモータHMを駆動する。
【0037】なお、駆動モータ80は、起動時には、パ
ルスレートの増加に応じて回転速度を上昇させるので、
ヒステリシスモータHMも同時に起動すると、当該ヒス
テリシスモータHMのトルクにより駆動モータ80で脱
調を生じたり、それまで行かなくても迅速な起動動作の
妨げになるおそれがあり、本実施の形態では、起動時お
よび停止時にはヒステリシスモータHMは起動せず、駆
動モータ80の駆動力により起動して、駆動モータ80
の回転速度が基準速度Vsになったときに、ヒステリシ
スモータHMを駆動するようにROM74内にプログラ
ムされている。
【0038】次いで、感光体ドラム41の駆動動作を説
明する。図4は、感光体ドラム41の回転動作を説明す
るための図であり、特に、図4(a)は連結装置90の
遊びによって周期的に発生する回転速度の変化(回転ム
ラ)を模式的に示し、図4(b)はヒステリシスモータ
HMのトルク特性を示し、図4(c)はヒステリシスモ
ータHMの制振トルクによって回転ムラが解消される様
子を模式的に示している。
【0039】図4(a)に示すように、感光体ドラム4
1は、駆動モータ80によりその周速(回転速度)Vが
基準速度Vsになるように駆動されるが、駆動連結部8
0の遊びに起因して基準速度Vsを中心として早くなっ
たり、遅くなったりしており、回転ムラαが生じてい
る。なお、同図では理解しやすいように回転ムラαの変
動幅をやや誇張して示しているが、実際は微小な値であ
る。しかし、感光体ドラム41表面に例えば400dp
iの画素密度で画像を形成する場合には、隣接する画素
間の距離は約64μmとなるので、回転ムラにより感光
体ドラム41の周速が変動してレーザ光による画像の書
込位置が100μmも異なれば、画像劣化は顕著とな
る。したがって、微小な速度変動もできるだけ排除する
必要がある。
【0040】一方、速度変動防止装置100は、ヒステ
リシス材により形成された回転子リング101が固定子
102により生ずる回転磁界により着磁されつつ一定の
遅れ角を有して回転するという構成で、図4(b)に示
すトルク特性を有する。したがって、回転子リング10
1が回転磁界と同期をなして回転しているとき(同期回
転数Ns時)は、回転子リング101の着磁部分の磁束
は、ヒステリシスループを描かずに永久磁石化して通常
の同期モータとして動作する。これに対して、遊びなど
により回転子リング101が外部の回転磁界から少しで
も外れると、回転子リング101の着磁部分の磁束が外
部磁界の変化に対応してヒステリシスループに沿って変
化し、その際ヒステリシスループの面積に比例し、回転
ムラをなくす方向に働く大きなトルクが発生する(回転
子リング101と回転磁界とのずれた角度に比例したト
ルクを、以下「制振トルク」という。回転子リングの回
転数が同期回転数Nsから少しでもずれると制振トルク
が急激に大きくなっている。)。
【0041】この制振トルクβは、図4(c)に示すよ
うに、回転子リング101が基準速度Vsから遅れたと
きには、回転速度を基準速度Vsまで増加する方向に、
基準速度Vsより早くなったときは、回転速度を基準速
度Vsまで低下させる方向に回転子リング101に働
く。すなわち、回転子リング101の基準速度Vsから
のずれがなくなる方向に働く。これにより、回転子リン
グ101の回転速度の変動が小さくなり、回転子リング
101は、すぐに外部回転磁界に追いついて同期状態に
復帰する。このような同期状態への復帰は、非常に微小
な時間で行われるので、ほとんど非同期状態が発生した
ようには見えず、これにより回転子リング101は、固
定子によって発生される装置本体を基準とする回転磁界
に忠実に回転しようとする。
【0042】したがって、駆動モータ80で駆動すべき
感光体ドラム41の回転速度と同じ回転速度で固定子1
02により回転磁界を生成すれば、速度変動防止装置1
00は、連結装置90などで生じる微小な速度変動に対
して、それを阻止もしくは緩和するような制振トルクβ
を発生し、回転ムラのない優れた感光体ドラム41の回
転駆動が可能となり、従来のカップリングなどを介して
伝達する場合と異なって遊びなどの生じることもなく、
駆動力が正確に伝達され、感光体ドラム41に回転ムラ
が発生するのを防止でき、画像形成精度を高精度に維持
することができる。
【0043】なお、駆動モータ80においてステップ振
動やトルクリップルが発生し、これらの振動が駆動軸8
4、駆動連結部90を介して感光体ドラム41に伝達さ
れ、回転ムラを生ずることも考えられる。また、動力連
結装置を複数のギアで構成し、最終段のギアと感光体ド
ラム41の周面とを噛合させて駆動モータの駆動力を感
光体ドラム41に伝達することも考えられるが、この場
合にも中間ギアの噛合振動が感光体ドラムに伝達され、
回転ムラを生ずることが考えられる。しかしながら、各
固定子102が装置本体を基準とする回転磁界を発生す
るため、このような駆動モータ80において発生した振
動や、中間ギアの噛合振動に対しても遊びの場合と同様
に上記制振トルクβが生じ、感光体ドラム41の回転ム
ラを確実なくすこともできる。
【0044】ところで、感光体ドラムにブレーキを取着
して、遊びをなくすように感光体ドラムにブレーキをか
ける構成も考えられるが、この場合には、駆動モータの
負荷がアップし、駆動モータを大型化する必要があり、
しかも、ブレーキだけでは、大型の駆動モータのトルク
変動に対応することができず、トルク変動による回転ム
ラが発生してしまう。
【0045】これに対して、速度変動防止装置100を
感光体ドラム41と同軸上に設けという簡単な構成であ
りながら、固定子102により生じる磁界により回転子
リング101が磁化され、その磁力によりフランジ41
0が回転子リング101に密着して磁気的に結合し、回
転子リング101と一体となって回動されるので、駆動
モータ80の駆動力を補助することも可能となり、駆動
モータ80をトルクの弱い小型モータを使用することも
でき、より一層回転ムラをなくすことができる。
【0046】(実施の形態2)図5は、本発明の実施の
形態2に係る感光体ドラム41の駆動装置の構成を示す
断面図である。なお、実施の形態1に係る感光体ドラム
41の駆動装置の構成と同一部分に同じ番号を付し、そ
の説明を省略する。
【0047】実施の形態1においては、本体後側フレー
ム82の回転子リング101に対向する位置に、駆動軸
84の軸心を中心にして等間隔に放射線状に複数の固定
子102を配設するようにしたが、本実施の形態2にお
いては、この固定子102に代えて、感光体ドラム41
と同軸上に配設される駆動軸81に、回転子リング10
1に対向して永久磁石リング103が取着される構成と
なっている。
【0048】このような構成によっても、駆動軸84の
回転に応じて永久磁石リング103から回転磁界が発生
されるので、すなわち、装置本体側の駆動軸84を基準
として回転磁界が発生されるので、上記駆動モータ80
の振動や、中間ギアの噛合振動に対しては効果を発揮す
ることができないけれども、実施の形態1の場合と同様
に、駆動軸84と感光体ドラム41との中間の動力連結
部90の遊びに起因する回転ムラに対しては回転子リン
グ101に制振トルクβが発生するので、感光体ドラム
41の回転ムラをなくすことができる。しかも、制御部
70のヒステリシスモータ部駆動回路73をなくしてC
PU71の負荷を軽減することができるとともに、ヒス
テリシスモータHMの構成を簡単かつ小型化することが
できる。
【0049】(変形例)以上、本発明に係る回転体駆動
装置およびこれを使用した画像形成装置を実施の形態に
基づいて説明してきたが、本発明の内容が、上述の実施
の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変
形例が考えられる。
【0050】 上記実施の形態においては、駆動モー
タとしてステッピングモータを用いたが、DCモータな
ど他のモータを用いてもよい。
【0051】 また、上記実施の形態においては、駆
動モータの駆動軸と感光体ドラムとを動力連結部で直接
連結するようにしたが、駆動モータをギヤ装置で減速
し、あるいはベルトによる摩擦駆動した後、駆動力を動
力連結部で伝達する構成としてもよい。
【0052】 また、上記実施の形態では、本発明に
係る駆動装置を複写機の感光体ドラムの駆動について利
用しているが、駆動ドラム57やその他転写ドラムな
ど、高い回転精度が要求される回転体の駆動にも適用可
能である。
【0053】 さらに、上記実施の形態では、デジタ
ル方式の複写機で実施したが、アナログのカラー/モノ
クロの複写機や、タンデム型カラー複写機のほか、プリ
ンタ、FAX、マイクロリーダプリントや、これらの複
合機などの画像形成装置にも適用できる。
【0054】
【発明の効果】以上のように本発明に係る回転体駆動装
置によれば、回転体を所定の回転速度で駆動するための
駆動手段と、前記駆動手段の駆動軸と回転体とを、動力
伝達可能に連結する動力連結手段と、駆動時に前記動力
連結手段の遊びに起因して前記回転体に生ずる速度変動
を防止する速度変動防止手段と、を備え、前記速度変動
防止手段は、ヒステリシス材で形成され、回転軸が前記
回転体の回転軸と同軸上に連結された回転子リングと、
前記駆動手段が回転体を駆動すべき正規の回転速度と同
じ速度の回転磁界を前記回転子リングに対して作用する
回転磁界発生手段と、を含むので、簡単な構成で、動力
連結部の遊びに起因する振動を排して、当該回転体を回
転ムラなく駆動することができる。
【0055】また、本発明に係る回転体駆動装置によれ
ば、前記回転磁界発生手段が、前記回転子リングに対応
して装置本体側に列設された固定子群と、前記固定子群
を励磁して前記回転磁界を発生させる励磁手段と、を含
むので、駆動手段および駆動手段から動力連結手段の間
において発生した振動に起因する回転体の回転ムラにも
対処することができる。
【0056】また、本発明に係る回転体駆動装置によれ
ば、前記駆動軸が前記回転体と同軸上に配設され、前記
回転磁界発生手段が前記駆動軸に取着された永久磁石手
段により構成されるので、回転磁界発生手段の構成を簡
素化することができる。
【0057】さらに、本発明に係る画像形成装置によれ
ば、回転駆動される感光体ドラムの周面に静電潜像を形
成して画像を形成する画像形成装置であって、前記感光
体ドラムを回転体として、上記回転体駆動装置のいずれ
かにより駆動するので、回転ムラがなく円滑に感光体ド
ラムを回転駆動することが可能となり、優れた再現画像
を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転体駆動装置を用いた複写機の構成
を示す図である。
【図2】上記複写機内の感光体ドラムの駆動装置の機械
的構成を示す断面図である。
【図3】図1の制御装置70の具体的構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】感光体ドラム41の回転動作を説明するための
図である。
【図5】速度変動緩和装置の変形例の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 複写機 30 露光走査部 40 画像形成部 41 感光体ドラム 70 制御部 71 CPU 72 ステッピングモータ部駆動回路 73 ヒステリシスモータ部駆動回路 74 ROM 75 RAM 80 駆動モータ 82 本体後側フレーム 84 駆動軸 86 ピン 90 動力連結部 92 ピン溝 100 速度変動防止装置 101 回転子リング 102 固定子 413 回転軸 103 永久磁石リング 1021 固定子ヨーク 1022 固定子コイル HM ヒステリシスモータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体を所定の回転速度で駆動するため
    の駆動手段と、 前記駆動手段の駆動軸と回転体とを、動力伝達可能に連
    結する動力連結手段と、 駆動時に前記動力連結手段の遊びに起因して前記回転体
    に生ずる速度変動を防止する速度変動防止手段と、を備
    え、 前記速度変動防止手段は、 ヒステリシス材で形成され、回転軸が前記回転体の回転
    軸と同軸上に連結された回転子リングと、 前記駆動手段が回転体を駆動すべき正規の回転速度と同
    じ速度の回転磁界を前記回転子リングに対して作用する
    回転磁界発生手段と、 を含むことを特徴とする回転体駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記回転磁界発生手段は、 前記回転子リングに対応して装置本体側に列設された固
    定子群と、 前記固定子群を励磁して前記回転磁界を発生させる励磁
    手段と、 を含むことを特徴とする請求項1に記載の回転体駆動装
    置。
  3. 【請求項3】 前記駆動軸は、前記回転体と同軸上に配
    設され、 前記回転磁界発生手段は、前記駆動軸に取着された永久
    磁石手段により構成されることを特徴とする請求項1に
    記載の回転体駆動装置。
  4. 【請求項4】 回転駆動される感光体ドラムの周面に静
    電潜像を形成して画像を形成する画像形成装置であっ
    て、 前記感光体ドラムを回転体として、請求項1ないし3の
    いずれかに記載される回転体駆動装置により駆動するこ
    とを特徴とする画像形成装置。
JP10031218A 1998-02-13 1998-02-13 回転体駆動装置およびこれを使用した画像形成装置 Pending JPH11231593A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007156238A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Kyocera Mita Corp モータ制御装置及び画像形成装置
CN104298099A (zh) * 2014-10-24 2015-01-21 浙江百事德办公设备有限公司 一种硒鼓显影粉扫除辅助装置

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