JPH06271130A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH06271130A
JPH06271130A JP5066304A JP6630493A JPH06271130A JP H06271130 A JPH06271130 A JP H06271130A JP 5066304 A JP5066304 A JP 5066304A JP 6630493 A JP6630493 A JP 6630493A JP H06271130 A JPH06271130 A JP H06271130A
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JP
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motor
belt
roller
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JP5066304A
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Inventor
Takeshi Todome
剛 留目
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Priority to EP94301543A priority patent/EP0614130A3/en
Priority to US08/205,851 priority patent/US5481338A/en
Publication of JPH06271130A publication Critical patent/JPH06271130A/ja
Priority to US08/466,872 priority patent/US5619310A/en
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  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 4連タンデムカラー複写機において、転写材
搬送ベルトの速度変動による色ズレを防止することがで
きる大トルクのモータを使用しつつも、装置全体が大型
化しない。 【構成】 転写材を搬送するベルト駆動用ローラを、ロ
ーラ・イン・モータ41とし、モータの回転するアウタ
メンバーが自体がローラを兼ねるようにして、ローラの
軸方向長さによりトルクを稼ぎ、小直径であっても大ト
ルクが得られるようにし、転写材搬送ベルト12の走行
速度にむらを生じないようにしている。上記のようにロ
ーラ・イン・モータの小型軽量化を図ったため、ベルト
ユニットフレーム28を引き下げるに必要な領域が小さ
くて済み、装置全体の小形化が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フルカラー複写機や、
ビジネスカラー複写機など、複数の感光体を用いて、複
写紙上に画像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、オフィスのカラー指向に応えて、
フルカラー複写機が登場してきた。このフルカラー複写
機の方式の1つに感光体ドラム4連タンデム方式があ
る。この方式は、4本の感光体ドラムを平行に並べ、そ
れぞれの感光体ドラム上に、イエロー・マゼンダ・シア
ン・ブラックのトナーを用いてトナー像を形成し、1枚
の転写材に順次このトナー像を転写し、色重ねして、フ
ルカラー画像を得る方式である。
【0003】以下図面を使用して上記従来技術につき説
明する。
【0004】図3は、4連タンデム方式フルカラー画像
形成装置の画像形成時の概略図、図4は、4連タンデム
方式フルカラー画像形成装置のジャム処理時の概略図で
ある。これらの図において、この画像形成装置は、4組
の記録部(個体走査ヘッド部・等倍結像光学系)と、転
写材に画像形成が可能な電子写真方式を組み合わせた4
組の画像形成部(感光体ドラム・帯電装置・現像装置・
転写装置・クリーニング装置・序電装置)からなる。
【0005】まず、送られてくる、イエローの画像デー
タに従って、個体走査ヘッド1Yが、イエロー感光体ド
ラム2Yに対して露光光を出力する。イエロー感光体ド
ラム2Yの周囲には、感光体ドラム面を帯電する帯電装
置3Y,イエロー現像装置4Y、イエロー転写装置5
Y、イエロークリーニング装置6Y、イエロー除電装置
7Yが配設されている。
【0006】イエロー感光体ドラム2Yは、駆動モータ
(図示しない)により、V0 の外周速度で回転駆動され
る。このイエロー感光体ドラム2Yは、感光体ドラム面
に接して設けられ、導電性を有する帯電ローラからなる
帯電走査3Yによって表面が帯電される。なお、この帯
電ローラは、ドラム面に接触する事によって回転してい
る。
【0007】感光体ドラムの表面は、有機系光導電体に
より形成されている。この光導電体は、通常は高抵抗で
あるが、光が照射されると、光照射部の比抵抗が変化す
る性質を持っている。そこで、帯電したイエロー感光体
ドラム2Yの表面に、イエロー印字パターンに応じた光
を、個体走査ヘッド1Yより等倍結像光学系を通して照
射する事によって、イエロー印字パターンの潜像がイエ
ロー感光体ドラム2Yの表面に形成される。
【0008】このようにして帯電されたイエロー感光体
ドラム2Y上の露光位置に、個体走査ヘッド1Yの光が
ライン結像され、潜像が形成されたイエロー感光体ドラ
ム2Yは、現像位置までV0 の速度で回転する。そして
この位置で、イエロー感光体ドラム2Y上の潜像は、イ
エロー現像装置4Yによって可視像であるトナー像とな
る。
【0009】イエロー現像装置4Y中には、イエロー染
料を含み樹脂にて形成されるイエロートナーが準備され
ている。イエロートナーはイエロー現像装置4Y内部で
撹拌される事で摩擦帯電し、イエロー感光体ドラム2Y
上に帯電した帯電荷と同極性の電荷を持つ。イエロー感
光体ドラム2Yドラム表面がイエロー現像装置4Yを通
過していく事により、帯電が除去された潜像部にのみ
に、イエロートナーが静電的に付着して、潜像がイエロ
ートナーにより現像される(反転現象)。
【0010】イエロートナー像が形成されたイエロー感
光体ドラム2Yは、引き続き外周V0 で回転し、転写位
置の地点で、給紙系により、タイミングを取って供給さ
れた搬送ベルト12上の転写材8上に、イエロー転写装
置5Yによって転写される。給紙系は、ピックアップロ
ーラ9、フィードローラ10、レジストローラ11とか
ら構成される。ピックアップローラ9にて、給紙カセッ
ト21から持ち上げられた転写材8は、フィードローラ
10によって1枚抱けレジストローラ11に搬送され
る。レジストローラ11は、転写材8の姿勢を正しい
後、転写材搬送ベルト12上に送る。レジストローラ1
1の外周速度、転写材搬送ベルト12の周速は、感光体
ドラム周速V0 と等速になるように設定されている。転
写材8は、その一部をレジストローラ11に保持され状
態で、イエロー感光体ドラム2Yと等速のV0 で転写材
搬送ベルト12と共にイエロー感光体ドラム2Yの転写
位置に送られる。
【0011】転写材8と接したイエロートナー像は、イ
エロー転写装置5Yにより、イエロー感光体ドラム2Y
から離脱して転写材8上に転写され、イエロー印字信号
に基づく印字パターンのイエロートナー像が、転写材8
上に形成される。
【0012】イエロー転写装置5Yは、半導電性を有す
る転写ローラによって構成されている。この転写ローラ
は、転写材搬送ベルト12の裏側から、イエロー感光体
ドラム2Yに静電的に付着している。イエロートナーの
電位と逆極性を有する電界を供給する。この電界は、転
写材搬送ベルト、転写材8を通してイエロートナーに作
用し、感光体ドラム5Yから転写材8へトナーを転写す
る。
【0013】イエロートナーを転写した転写材8は、次
にマゼンダ記録部・画像形成部に、更に、シアン記録部
・画像形成部に、更に、ブラック記録部・画像形成部に
供給される。
【0014】各記録部と画像形成部は、上記詳細説明し
た、イエローをマゼンダ、シアン、ブラックに置き換え
た、同じ構成部材及び、作用により成り立っているの
で、説明を簡略化するため、これらの記録部・画像形成
部については、説明を省略する。 さて、イエロー転写
部、マゼンダ転写部、シアン転写部、ブラック転写部を
通過して、色重ね画像を形成した転写材8は、定着装置
13へと送り込まれる。
【0015】定着装置13はヒーターを組み込んだヒー
トローラから構成されており、転写材8上に電荷力によ
って、載っているだけのトナー像を加熱する事により、
色重ねしたトナーを溶融し、転写材8への永久定着を行
う。定着の完了した転写材8は、送り出したローラ14
により排紙トレイ15上に搬出される。
【0016】一方、転写位置を通過した、角色の感光体
ドラム(2Y/2M/2C/2Bk)は、そのまま外周速度V0 にて回
転駆動され、クリーニング装置(6Y/6M/6C/6Bk)によっ
て、残留トナーや紙粉をクリーニングシ、除電装置(7Y/
7M/7C/7Bk)の除電ランプで感光体ドラム(2Y/2M/2C/2Bk)
面の電位を一定に均し、必要に応じて、再び、帯電装置
(3Y/3M/3C/3Bk)からの一連のプロセスにはいる。
【0017】また、転写材8を搬送した転写材搬送ベル
ト12は、エンドレス構造を有し、定着装置13側の駆
動ローラ16と、転写材供給口側の、従動ローラ17に
よって保持されている。駆動ローラ16は図示しない駆
動モータからその駆動力を伝達され、先に述べたよう
に、感光体ドラム外周速度V0 とベルト外周速度が等速
になるように駆動されている。一方、従動ローラ17
は、ローラ両側の軸部に転写材搬送方向と平行な方向に
移動可能な機構を持ち、転写材搬送方向と反対方向に圧
縮スプリング18によって、転写材搬送ベルト12に引
張荷重を加えるべく、押圧されている。従動ローラ17
が転写材搬送方向と平行な方向に移動可能とする機構
は、フレームに設けられた長穴(図示しない)と、これ
を摺動し、かつ従動ローラ17を回転可能とする従動ロ
ーラ保持部材19から構成される。この転写材搬送ベル
ト13は、転写材8を定着装置13に送り出した後、ベ
ルト表面に付着した残留トナー紙粉をベルトクリーニン
グ装置20によってクリーニングし、必要に応じて、次
の転写材8を搬送する。
【0018】また、単色印字の場合は、上記説明した、
任意の単色の記録部・画像形成部による作像を行う。こ
のとき、選択された色以外の記録部・画像形成部は動作
を行わない。
【0019】一方、ベルトユニットフレーム28は画像
形成時に持ち上げレバーによって感光体ドラム2と転写
材搬送ベルト12が一定状態に接触するように持ち上げ
られている。持ち上げレバーは、給紙側持ち上げレバー
23と排紙側持ち上げレバー23とが図中前側と後ろ側
の合計4本でベルトユニットフレームを支えいてる。給
紙側持ち上げレバー22の図中前側と後ろ側は、給紙側
レバー回転軸24によって固定連結されており、同じ角
度で回転するようになっている。また、排紙側持ち上げ
レバー23の図中前側と後ろ側は、排紙側レバー回転軸
25によって固定連結されており、同じ角度で回転する
ようになっている。さらに、給紙側持ち上げレバー22
と排紙側持ち上げレバー23はレバー連結26によって
図中舞え側同士と後ろ側同士が連結されている。給紙側
レバー回転軸はハンドル27(図示しない)に固定連結
されている。また、給紙側レバー回転軸24と排紙側レ
バー回転軸25は、装置本体に回転可能な状態に支持さ
れている。従って、ハンドル27を回転する事によっ
て、給紙側レバー回転軸24が回転し、こりによって図
中前後の給紙側持ち上げレバー22が回転する。またこ
の給紙側持ち上げレバー22が回転する事によってレバ
ー連結バー26が回転方向に引っ張られ、排紙側持ち上
げレバー23が回転する。この給紙側持ち上げレバー2
2と排紙側持ち上げレバー23の回転によって、ベルト
ユニットフレーム28は感光体ドラム2側に持ち上げら
れるようになっている。
【0020】さて、画像形成時には、このようにハンド
ルを回した状態、つまり、ベルトユニットフレーム28
が持ち上げられた状態で維持されている。このとき転写
材搬送ベルト12と感光体ドラム2が一定状態に接触維
持されるように持ち上げレバーの長さが設計されてい
る。一方、転写材のジャム処理時には、ハンドル27を
逆方向に回転し、持ち上げレバーを水平状態にする事で
ベルトユニットフレーム28は降下し、感光体ドラム2
と転写材搬送ベルト12は非接触の状態が維持できるよ
うになる(図4)。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置におい
て、転写材は、転写材搬送ベルトによって感光体ドラム
へと搬送される。転写材搬送ベルトは、モーターの回転
力をベルトを張り渡した平行な軸を持つローラのうちの
1本に伝える事でローラーを回転させ、回転方向にベル
トが進む事で搬送力が得られている。ベルトの搬送に速
度ムラが生じると、定位置で4本の感光体ドラムから画
像を転写する事が出来ず、これが色ズレとなる。そこで
速度ムラの原因となる駆動伝達歯車等を用いずに、駆動
ローラをそのままモータの回転軸とする構造を用いてい
る。つまり、駆動ローラとモータは一体構造となってい
る。さて、このベルト周囲には、ベルトクリーナーや感
光体ドラム、転写ローラ等がベルトに接触した状態に配
達されており、これらがベルト駆動時の負荷となる。ま
た、ジャム処理時に、ベルトは感光体ドラムから離れ、
装置から前方に引き出された状態となる。この為、ベル
トは容易に前方に引き出されるように感光体ドラムにモ
ータが接触しない位置まで降下する必要性がある。 一
方、負荷に打ち勝ってベルトを搬送するためにモータは
大きなトルクが必要となる。一般にモーターのトルクを
向上させるには外径を大きくしてモータ内部の磁力を大
きくすればよいのだが、先に説明したように駆動ローラ
とモータが一体構造であるために、モータ大きくすれ
ば、ジャム処理時に感光体ドラムとモータが接触しない
ように更に大きな距離、ベルトを降下させなくてはなら
なくなり、これは装置全体の大型化につながっていた。
【0022】上記従来技術の問題点を図面につき説明す
れば次の通りである。
【0023】図5は、従来のベルト駆動モータと感光体
ドラムの画像形成時の状態を説明する斜視図である。図
中2は感光体ドラム、12は転写材搬送ベルト、16は
ベルト駆動ローラ、17はベルト従動ローラ、28はベ
ルトユニットフレーム、40はベルト駆動モータであ
る。転写材搬送ベルト12は、ベルト駆動モータ40に
直結した駆動ローラ16とベルトの搬送にともなって回
転する従動ローラ17に掛け渡された状態となってい
る。一方、ベルト駆動モータは、その回転軸が駆動ロー
ラとなった一体構造のモーターであり、裏側のベルトユ
ニットフレームにその外被が固定された状態となってい
る。モータ軸が駆動ギヤ等を介さずに直接ローラとなっ
ているのは、駆動伝達系のバックラッシュ等によってベ
ルト搬送速度に変化が起きないように考慮した結果であ
る。何故なら、先にも説明したが、ベルトに速度変動が
生じると、4本の感光体ドラム間を転写紙が移動する時
間がばらついて、本来なら転写紙の一定位置に転写され
なくてはならないが画像が、速度変動だけずれた位置に
転写され、色ズレを生じるからである。このような理由
から、本装置では伝達駆動系を廃した駆動ローラ一体型
モーターを用いている。さて、転写紙搬送ベルトは4本
の転写ローラ・4本の感光体ドラム・ベルトクリーナ等
がその表面に接触している。転写ローラはベルトに従動
して回転するが、ベルトクリーナーはベルトの表面に付
着した色トナーや紙粉を除去するためにベルトにしっか
りと押圧されており、これがベルトを搬送するときに大
きな負荷トルクとなっている。
【0024】一般にモーターの回転トルクを向上するた
めには、その外径を大きくして、内蔵する磁石の厚さを
厚くする事で磁力を向上させトルクアップを計る。しか
し、この方法ではモータ自体が大径化する事にになる。
【0025】一方、転写材搬送ベルトは、ジャム処理の
必要性から容易に感光体ドラムと非接触の状態に変化で
きる機構が必要とされる。つまり、ジャム処理時にはベ
ルトユニット自体が下側に降下して、感光体ドラムと非
接触な状態を実現し、更にジャム処理を行い安くするた
めベルトユニットは装置前側に引き出す構造となってい
る。このときベルト搬送モータは感光体ドラムと装置内
部のものに接触しないようにベルトユニットと一体とな
って下側に引き下げられなくてはならない(図2参
照)。
【0026】つまり、モーターのトルクアップのために
モータを大径化するとその分だけベルトユニットを引き
下げるのに大きな領域が必要となり、モータ大径化の領
域拡大だけに留まらず、装置全体の大径化が必要にな
る。このように、モータの大径化によって装置全体が大
きくなるという問題があった。
【0027】本発明は上記の事情に基づきなされたもの
で、大トルクのベルト駆動用のモータを使用しつつも小
型に構成することができる画像形成装置を提供する。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の画像形成装置は、少なくとも中心軸が平行に
設けら2つ以上の像担持体ドラムと、この像担持体ドラ
ムに画像を形成する手段と、この像担持体ドラム上の画
像が転写される転写材と、平行に設けられる2つ以上の
ローラと、このローラに掛け渡され、上記像担持体ドラ
ムの接線方向に上記転写材を搬送するベルト状搬送部材
と、このベルト状搬送部材の上記像担持体ドラムに対向
する面に裏側に位置し、上記2つ以上の像担持体ドラム
上の画像を1枚の転写材に転写する、像担持体ドラムと
同数の転写手段とを有する画像形成装置において、上記
平行な軸を有する2つ以上のローラの1つに設けられ、
上記ベルト状搬送部材を駆動する外被回転タイプのモー
タを有し、上記ベルト上搬送部材は上記モータの回転す
る外被とこのベルトの摩擦によって搬送されるように構
成した。
【0029】
【作用】上記構成の本発明の画像形成装置においては、
ベルト状搬送部材を駆動するモータをローラ・イン・モ
ータとしてベルト内側に配置する事によって、省スペー
スで、かつ、トルクの大きい駆動モータを得る事が出来
る。
【0030】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面用いて説明す
る。本発明においては、モータ本体をローラ内部に内包
した構造とし、外被を回転させるアウターローラーのモ
ータとした。以降、このモータをローラ・イン・モータ
と呼んで説明する。
【0031】図1にこのローラ・イン・モータを用いた
転写材搬送ベルトの構造概略図を示す。図中41はロー
ラ・イン・モータである。
【0032】転写材搬送ベルト12は、ローラ・イン・
モータ41の回転外被部であるローラとベルトの搬送に
ともなって回転する従動ローラ17に掛け渡された状態
となっている。
【0033】まず、モータの原理について簡単な説明す
る。図6はフレミングの左手の法則を示す図であり、図
7は、直流モータの原理を示す図である。
【0034】電気モータと呼ばれるものはすべて電気エ
ネルギを機械エネルギに変換し、電磁力による回転力
(トルク)を発生して回転する構造となっている。最も
基本的な電磁力は図に示したフレミングの左手の法則に
よるもので、磁界Bの中に置かれた長さLの導体に電流
Iを流したときに図の向きに導体に働く力Fが得られ
る。この原理に基づいて、作られたのがモータであり、
図7に示した直流モータは、以下の原理により回転す
る。磁界中のコイルに図示の方向に電流を流すと、導体
1は下向きに、導体2には上向きに力が働いて時計方向
に回転する。しかし、そのままにしておくと導体が回転
して反対側へ行ったときには力の方向が逆になり回転し
ない。そこで、回転する導体に接続した整流子片とこれ
に摺動接触する固定ブラシの機構(整流機構)によっ
て、導体がN極下からS極、S極下からN極へ移動する
際に電流の方向を逆転させ、同一方向の回転力を発生さ
せるようになっている。実際のモータでは、空間の利用
率を上げ、またトルクの発生を円滑にするために多数個
の導体と整流子を設け、磁束を通りやすくするために鉄
心の溝の中に導体を収めた構造になっている。
【0035】さて、本実施例に用いたステッピングモー
タの原理構造図を図8に、図9に動作原理図を示す。ス
テッピングモータは入力パルスに対して一定角度ずつス
テップ状に回転するモータであり、このため、パルスモ
ータ、ステップモータとも呼ばれている。図9において
A相のみを励磁したときは回転子歯がA相巻線の歯の下
に来たときが最大磁束となり、(1)の位置で停止す
る。続いてB相に励磁を切り替えると矢印の方向に力が
働いて(2)の位置まで停止し、C相に切り替えると
(3)の位置に進む。このようにA/B/Cの励磁を繰
り返す事によって一定ステップ(基本ステップ)ずつ回
転する。
【0036】さて、本発明ではこのステッピングモータ
を用いてローラ・イン・モータを使用する。具体的な構
造は図3cに示した構造と同一であるが、この実施例で
は、モータシャフトを固定して外周を回転する構造とし
てある。これを一般にはアウターロータタイプと呼ぶ
が、このアウターロータタイプにする事で、モータ外周
をローラとして用いる事が出来る。また、断面積はモー
タ本体をローラに内包させる事で小さくなるが、モータ
の奥行きはローラ長まで長くする事が出来るので、内部
磁石の磁束は単位あたりは小さくなっても、奥行きに対
応する面積で稼ぐ事が出来る。一般にモータは外径を2
倍にする事で得られるトルクアップを、モータ奥行きを
のばして得るには3倍の奥行きが必要といわれている。
本実施例では計算すると、外付けタイプのモータ形状
は、φ50×30mmであった。駆動ローラはφ25×2
90mmであるから、まず断面積は1/4、奥行きは約1
0倍である。今考え易くするために、駆動ローラの断面
を基準にすると、2:3=4:X,X=6から奥行きは
30mmの6倍の長さが必要となるつまり、φ50×30
mmのモータとφ25×180mmのモータが同等のトルク
を出せる事になる。本実施例ではローラ長さ290mmよ
り、φ25×180mmのモータよりφ25×290mmの
モータは1.6倍のトルクを持つ事が出来る。このよう
にモータをローラの内部に内包する事により、装置の大
きさに影響を及ぼさずにモータのトルクアップを計る事
が出来る。
【0037】図1aに示したようにローラ・イン・モー
タ41の回転中心軸はD型カットが施されており、ベル
トユニットフレーム28の固定されているD型穴を持つ
軸受けに勘合する事によってシャフトが固定されてい
る。これによってモータに駆動パルスを送ると外被であ
るローラ部が回転する。また、モータに供給される電流
は、固定されたモータシャフトの内部を通って出された
ハーネスから供給される。 図2bにローラ・イン・モ
ータ制御ブロック図を示す。システム制御部は装置全体
を制御するものである。基準クロック発生部は、基準ク
ロックを発生し分周回路はこの基準クロック発生部から
の基準クロックを分周する回路である。PLL回路は分
周回路からの信号と各ローラ・イン・モータからのエン
コーダ信号に応じた駆動パルスを出力するものである。
ローラ・イン・モータ制御部はPLL回路からの駆動パ
ルスに応じてローラ・イン・モータ駆動回路を駆動する
事によりローラ・イン・モータの回転制御を行うもので
ある。分周回路はローラ・イン・モータの制御し易いク
ロック幅を作り出すために用いている。ローラ・イン・
モータにはそれぞれ回転変動検出器としてのロータリー
エンコーダが内蔵されている。駆動制御波形と、エンコ
ーダからの出力波形が一致するように制御するのがPL
L制御である。以上詳しく説明したように、ベルト駆動
ローラの内側にモータ本体を内蔵しアウターロータ型モ
ータとする事によって、装置に影響を及ぼさずにモータ
のトルクアップがはかれ、かつ、従来のモータと異な
り、ベルト外側に占有面積がないのでジャム処理時にも
モータの断面積分領域を回避する必要がなくなり、装置
そのものが小型化できる利点がある。
【0038】
【発明の効果】以上、詳述したように、ベルト駆動モー
タをローラ・イン・モータとする事でモータ単独の占有
面積をなくし、かつ容易なトルクアップがはかれ、か
つ、ジャム処理時に大きくベルトユニットを回避しなく
ても良い、つまり装置全体が大型化する事のない画像形
成装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略構成を示す斜視図。
【図2】図1におけるローラインモータの制御ブロック
図。
【図3】従来の4連タンデムフルカラー画像形成装置の
画像形成時における概略正面図。
【図4】図3に示す装置のジャム処理時における概略正
面図。
【図5】図3に示す装置におけるベルト駆動モータの設
置状態を示す斜視図。
【図6】フレミングの左手の法則を示す図。
【図7】直流モータの動作原理を示す図。
【図8】図7の実施例に使用されるステッピングモータ
の原理的構成をしめす図。
【図9】図7のステッピングモータの動作原理を示す
図。
【符号の説明】
1…固体走査ヘッド 2…感光体ドラム 3…帯電装置 4…現像装置 5…転写装置 6…クリーニング
装置 7…除電装置 8…転写材 9…ピックアップローラ 10…フィードロー
ラ 11…レジストローラ 12…転写材搬送
ベルト 13…定着装置 14…送り出しロ
ーラ 15…排紙トレイ 16…駆動ローラ 17…従動ローラ 18…従動ローラ
圧縮スプリング 19…従動ローラ保持部材 20…ベルトクリ
ーニング装置 21…給紙カセット 22…給紙側持ち
上げレバー 23…排紙側持ち上げレバー 24…給紙側レバ
ー回転軸 25…排紙側レバー回転軸 26…レバー連結
バー 27…ハンドル 28…ベルトユニ
ットフレーム 39…レバー回転軸ホルダー 40…転写材搬送
ベルト駆動モータ 41…ローラ・イン・モータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも中心軸が平行に設けら2つ以
    上の像担持体ドラムと、この像担持体ドラムに画像を形
    成する手段と、この像担持体ドラム上の画像が転写され
    る転写材と、平行に設けられる2つ以上のローラと、こ
    のローラに掛け渡され、上記像担持体ドラムの接線方向
    に上記転写材を搬送するベルト状搬送部材と、このベル
    ト状搬送部材の上記像担持体ドラムに対向する面に裏側
    に位置し、上記2つ以上の像担持体ドラム上の画像を1
    枚の転写材に転写する、像担持体ドラムと同数の転写手
    段とを有する画像形成装置において、 上記平行な軸を有する2つ以上のローラの1つに設けら
    れ、上記ベルト状搬送部材を駆動する外被回転タイプの
    モータを有し、上記ベルト上搬送部材は上記モータの回
    転する外被とこのベルトの摩擦によって搬送されること
    を特徴とする画像形成装置。
JP5066304A 1993-03-05 1993-03-25 画像形成装置 Withdrawn JPH06271130A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5066304A JPH06271130A (ja) 1993-03-25 1993-03-25 画像形成装置
EP97202814A EP0818715B1 (en) 1993-03-05 1994-03-03 Image Forming Apparatus
DE69427779T DE69427779D1 (de) 1993-03-05 1994-03-03 Bilderzeugungsgerät
EP94301543A EP0614130A3 (en) 1993-03-05 1994-03-03 Image forming apparatus.
US08/205,851 US5481338A (en) 1993-03-05 1994-03-04 Image forming apparatus for forming an image on an image receiving medium carried by a conveyor belt
US08/466,872 US5619310A (en) 1993-03-05 1995-06-06 System for suppressing one-sided movement and zigzag running of a conveyor belt in an image forming apparatus

Applications Claiming Priority (1)

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JP5066304A JPH06271130A (ja) 1993-03-25 1993-03-25 画像形成装置

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JPH06271130A true JPH06271130A (ja) 1994-09-27

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ID=13311943

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JP5066304A Withdrawn JPH06271130A (ja) 1993-03-05 1993-03-25 画像形成装置

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JP (1) JPH06271130A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1156393A2 (de) * 2000-05-17 2001-11-21 NexPress Solutions LLC Druckmaschine
JP2010055128A (ja) * 2009-12-11 2010-03-11 Toshiba Corp ベルトユニット
JP2012058288A (ja) * 2010-09-03 2012-03-22 Ricoh Co Ltd 回転体駆動装置、転写装置及び画像形成装置

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