JPH11257464A - 直線送り機構 - Google Patents

直線送り機構

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JPH11257464A
JPH11257464A JP10057103A JP5710398A JPH11257464A JP H11257464 A JPH11257464 A JP H11257464A JP 10057103 A JP10057103 A JP 10057103A JP 5710398 A JP5710398 A JP 5710398A JP H11257464 A JPH11257464 A JP H11257464A
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JP
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magnetic
screw rod
magnetized
sliders
slider
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JP10057103A
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Inventor
Morio Kinoshita
守生 木下
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Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械的なロスや騒音の発生が極めて少ない、
高効率な直線送り機構を提供する。 【解決手段】 回転運動を直線往復運動に変換する手段
として、磁気ネジロッド1に2構成の着磁を施す。第1
磁気スリーブ2の着磁のリードと第2磁気スリーブ3の
着磁のリードとの比を設計の意図する値に設定する。よ
って、磁気ネジロッド1の回転に従動して第1スライダ
ーユニット4が直線運動をし、第2スライダーユニット
5は設計の意図する値の比の速度で直線運動をする。ス
ライダーユニットの動作立上がり領域に対応する磁気ネ
ジロッド1の区間の着磁を強化して、ダンピングを防止
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真式の複写
機などの画像形成装置や、スキャナなどのイメージリー
ダに備えられる直線送り機構に係り、さらに詳しくは、
磁石の吸引力および反発力を利用してスライダーなどの
移動体の移動を行うようにした直線送り機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来において直線送り機構が用いられて
きた装置の、一つの代表例としてあげられるものに画像
形成装置がある。これらの画像形成装置などに備えられ
る走査光学系装置は、一般に、直線送り機構を備えてお
り、原稿台に載置された原稿を走査するために同じ方向
に移動自在な第1スライダーユニットと第2スライダー
ユニットとを備えている。第1スライダーユニットは、
原稿台ガラス上の原稿を照射するランプとミラーとを第
1スライダーに取り付けて構成され、第2スライダーユ
ニットは、2枚のミラーを第2スライダーに取り付けて
構成されている。ランプから照射され原稿にて反射され
た光は、複数のミラーにより折り返され、レンズを通っ
て感光体ドラムに至って結像する。原稿を走査する際に
は、第1スライダーユニットおよび第2スライダーユニ
ットは、スキャナモータにより副走査方向に沿って同じ
方向に移動されるが、光路長を一定に保持する必要があ
るため、第2スライダーユニットは第1スライダーユニ
ットの半分の速度(または移動量)にて移動されてい
る。
【0003】この種の走査光学系装置にはその直線送り
機構として、スキャナモータの回転運動を直線往復運動
に変換して、第1及び第2スライダーユニットのそれぞ
れを所定の速度で移動させる駆動機構が設けられてい
る。この駆動機構の一例として、スキャナモータの回転
軸により回転運動するプーリと、ワイヤロープと、テン
ションバネとを組み合わせて構成されるワイヤーロープ
駆動方式の駆動機構が提案されており、直線送り機構の
一つの手段として従来より広く用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の直線送り機構の一つの例である、ワイヤーロープ駆
動方式の駆動機構においては、動力を伝達するための構
成要素であるワイヤーロープやテンションバネなどに伸
びや遊びが存在している。これらの遊びは円滑な動作の
ために必要であり意図的に設けられている。しかし、こ
れらの影響により、スキャナモータの回転軸が目標スピ
ードに到達した時点において、スライダーユニットが意
図した制御どうりに動作せず、スライダーユニットの移
動速度が瞬間的に速くなるオーバーシュートや、逆に瞬
間的に遅くなるアンダーシュートが発生する。この結
果、画像先端部に影響(同期ズレ)を及ぼしてしまう。
【0005】また同様に、スキャナモータの回転軸ブレ
ーキ時においてもアンダーシュートやオーバーシュート
が発生してしまい、その結果として本体振動や再立ち上
げ時に対する悪影響、具体的には、駆動源に必要以上の
負荷がかかってしまう。その最大要求負荷に対抗し得る
ようなトルクの大きいモータが必要になるという不具合
を招くこととなる。
【0006】さらに、スキャナモータから各スライダー
ユニットまでが機械的に接続された状態にあることか
ら、スキャナモータとして、特にステッピングモータを
駆動源として用いる場合においては、ステッピングモー
タの動作時の振動がスライダーユニットまで伝わり、当
該スライダーユニットに意図しない共振現象が発生して
しまう。共振現象が生じると、走査された画像データの
ブレなどの発生により画質性能が低下し、このデータに
基づいてプリントなどした画像の画質も低下するという
問題を招来する。
【0007】本発明は、上記従来の直線送り機構に伴う
技術的課題を解決するためになされたものであり、例え
ば走査光学系装置に本発明の直線送り機構を適用したな
らば、スライダーユニットのオーバーシュートやアンダ
ーシュートおよび共振現象を防止できる。さらには本発
明の直線送り機構を備えることにより、画質性能が高
く、駆動伝達系の伝達効率が高い走査光学系装置を提供
することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に記載の発明は、第1移動体と、第2移動体
と、前記第1移動体に取り付けられると共にN極および
S極が同軸で交互に第1のピッチで螺旋状に着磁された
中空の第1磁気スリーブと、前記第2移動体に取り付け
られると共にN極およびS極が同軸で交互に前記第1の
ピッチとは異なる第2のピッチで螺旋状に着磁された中
空の第2磁気スリーブと、前記第1磁気スリーブおよび
前記第2磁気スリーブのそれぞれに挿通されると共に、
N極S極が同軸で交互に前記第1のピッチで螺旋状に着
磁された第1着磁帯と、N極S極が同軸で交互に前記第
2のピッチで螺旋状に着磁された第2着磁帯とが形成さ
れた磁気ネジロッドと、前記磁気ネジロッドを回転させ
る回転動作手段とを有することを特徴とする直線送り機
構である。
【0009】このように構成された本発明の直線送り機
構においては、機械的なロスが少なく騒音の発生も少な
い、高効率の直線送り機構が提供される。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、原稿台に
載置された原稿を走査するために同じ方向に移動自在な
第1と第2のスライダーを備えた走査光学系装置におい
て、前記第1スライダーに取り付けられると共にN極お
よびS極が同軸で交互に第1のピッチで螺旋状に着磁さ
れた中空の第1磁気スリーブと、前記第2スライダーに
取り付けられると共にN極およびS極が同軸で交互に前
記第1のピッチの1/2の第2のピッチで螺旋状に着磁
された中空の第2磁気スリーブと、前記第1磁気スリー
ブおよび前記第2磁気スリーブのそれぞれに挿通される
と共にN極およびS極が同軸で交互に前記第1のピッチ
で螺旋状に着磁された第1着磁帯と、N極およびS極が
同軸で交互に前記第2のピッチで螺旋状に着磁された第
2着磁帯とが形成された磁気ネジロッドと、前記磁気ネ
ジロッドを回転させる回転動作手段と、を有してなり、
前記回転動作手段により前記磁気ネジロッドを回転する
ことにより、前記第1スライダーの前記第1磁気スリー
ブが前記磁気ネジロッドの前記第1着磁帯に追従し、か
つ、前記第2スライダーの前記第2磁気スリーブが前記
磁気ネジロッドの前記第2着磁帯に追従しつつ、前記第
2スライダーが前記第1スライダーの1/2の速度で駆
動されるようにしたことを特徴とする請求項1記載の直
線送り機構である。
【0011】かかる構成の直線送り機構では、磁気ネジ
ロッドと第1及び第2磁気スリーブの両者が互いに機械
的に接触することなく駆動されるため、磁気ネジロッド
の回転運動が効率良く第1及び第2磁気スリーブの両者
の直線運動に変換される。
【0012】さらには機械的な接触がないので、駆動時
における騒音の発生がなく、装置全体の騒音レベルを低
く押さえることができる。
【0013】また、請求項3に記載の発明は、前記第1
磁気スリーブ、前記第2磁気スリーブおよび前記磁気ネ
ジロッドは、前記第1と第2のスライダーの移動方向に
対して直交する方向に沿う前記第1と第2のスライダー
の一方の側端部に配置され、前記第1と第2のスライダ
ーが片側駆動されることを特徴とする。
【0014】また、請求項4に記載の発明は、前記第1
と第2のスライダーの他方の側端部にさらに、ガイド軸
に動作の軌道が案内される駆動手段を配置し、前記第1
と第2のスライダーが両側駆動されることを特徴とす
る。
【0015】また、請求項5に記載の発明は、前記第1
磁気スリーブ、前記第2磁気スリーブおよび前記磁気ネ
ジロッドは、前記第1と第2のスライダーの移動方向に
対して直交する方向に沿う前記第1と第2のスライダー
の両方の側端部に配置され、前記第1と第2のスライダ
ーが両側駆動されることを特徴とする。
【0016】また、請求項6に記載の発明は、前記磁気
ネジロッドの長手方向に沿う全区間のうち前記第1と第
2のスライダーの移動が立上がる区間において、前記第
1と第2のスライダーが定速となり画像先端に達するま
での区間の着磁を、他の区間に比べて強くしたことを特
徴とする。
【0017】前記磁気ネジロッドは、具体的には第1お
よび第2着磁帯の着磁の強さを他の区間に比べて、特定
の意図した区間において強力にしてやり、その区間にお
ける磁力を強化することで第1および第2スライダーユ
ニットに生じる移動初期のダンピング現象を押さえ込
む。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。なお、本実施の形態においては
本発明の直線送り機構を適用した一つの例として、画像
形成装置に備わる走査光学系装置を説明のために用い
る。
【0019】《実施の形態1》図1は、本発明に係る直
線送り機構を組み込んだ画像形成装置としての複写機全
体を概略的に示す構成図、図2は、図1に示される走査
光学系装置の全体構成を概略的に示す斜視図、図3は、
同走査光学系装置の要部を示す斜視図である。また、図
4(A)(B)は、磁気ネジロッドの着磁状態の説明に
供する模式図であり、同図(A)は磁気ネジロッドの外
観図、同図(B)は磁気ネジロッド表面の展開図であ
る。図5(A)(B)および図6(A)(B)は、それ
ぞれ、第1磁気スリーブ、第2磁気スリーブの着磁状態
の説明に供する模式図であり、各図(A)は回転軸方向
に沿う断面図、各図(B)は磁気スリーブ内面の展開図
である。また、図7は、ダンピング防止効果を説明する
ための図である。
【0020】図1に示すように、複写機200は、走査
光学系装置14により原稿を読み取るスキャナ部201
と、走査光学系装置14で読み取られた原稿画像に対応
した画像を記録媒体としてのシート210にプリント出
力するプリンタ部203と、これら各部を配置ないし収
納するケーシング204とを有する。
【0021】スキャナ部201に配置される走査光学系
装置14の上面には、原稿を載置するプラテンガラス2
05(原稿台に相当する)が固定されている。このプラ
テンガラス205上に載置された原稿は、プラテンカバ
ー206で押さえられるが、図示しない自動原稿送り装
置を装着するときには、プラテンカバー206に代えて
自動原稿送り装置が取り付けられる。プラテンガラス2
05上の原稿は露光ランプ43で照射され、原稿で反射
した光は、第1ミラー42、第2ミラー51および第3
ミラー52によって反射されて変倍用レンズ16を通
り、さらに、第4ミラー111、第5ミラー112およ
び第6ミラー15によって反射され、プリンタ部203
に導かれる。
【0022】プリンタ部203は、像担持体としての感
光体ドラム216を備え、回転する感光体ドラム216
の周辺には、帯電装置としての帯電ローラ217と、現
像装置218と、転写装置としての転写ローラ219
と、シート210の除電および分離装置である除電針2
20と、感光体ドラム216上の残留トナーを除去する
クリーニング装置221と、が配置されている。第6ミ
ラー15によって反射された光は、帯電ローラ217と
現像装置218との間の位置で、感光体ドラム216の
表面に照射される。感光体ドラム216上に形成された
静電潜像は、現像装置218においてトナーで現像され
る。なお、イメージリーダーの場合には、感光体ドラム
216に代えてラインセンサ(CCD)が配置され、第
6ミラー15によって反射された光は前記ラインセンサ
上に像を結び、イメージ情報に変換されるようになって
いる。
【0023】一方、ケーシング204に着脱自在に取り
付けられる給紙カセット222には、複数枚のシート2
10が積層した状態で収納されている。給紙カセット2
22内のシート210は、給紙ローラ223により1枚
ずつ捌かれて給紙され、タイミングローラ224により
所定のタイミングで、感光体ドラム216と転写ローラ
219との間の転写位置に向けて送り込まれる。感光体
ドラム216上に現像された像は、転写ローラ219に
よってシート210に転写される。転写後のシート21
0は、感光体ドラム216から分離され、定着装置22
5に向けて搬送ベルト226により搬送される。シート
210上に転写された未定着のトナーが定着装置225
において固定され、トナーが定着されたシート210
は、排紙トレー227に排紙される。
【0024】転写ローラ219によってシート210へ
の転写が終了すると、感光体ドラム216上は、図示し
ないクリーナ前チャージャでマイナス極性に帯電され、
クリーニング装置221にて残留トナーが除去され、イ
レーサによって残留電荷が除電される。その後、帯電ロ
ーラ217によって再度帯電され、潜像形成を受け、現
像器218によって現像され、図示しない転写前イレー
サによって非現像領域の電荷が除電される。
【0025】図2にも示すように、本発明の直線送り機
構が適用された走査光学系装置14は、プラテンガラス
205に載置された原稿を走査するために同じ方向に移
動自在な第1と第2のスライダー41、53を備えてい
る。さらに、原稿画像の拡大もしくは縮小を行う際に移
動される第3スライダー113を備えている。各スライ
ダー41、53、113は、光路と干渉しない略箱形状
をなすケーシングを有している。第1スライダー41に
前記露光ランプ43および前記第1ミラー42が取り付
けられ、全体として第1スライダーユニット4が構成さ
れている。第2スライダー53に前記第2ミラー51お
よび前記第3ミラー52が取り付けられ、全体として第
2スライダーユニット5が構成されている。また、第3
スライダー113に前記第4ミラー111および前記第
5ミラー112が取り付けられ、全体として第3スライ
ダーユニット11が構成されている。
【0026】第1と第2のスライダーユニット4、5
が、プラテンガラス205の下面に沿って、図2に矢印
Aで示される方向に往復動作することにより、原稿全面
が走査される。このとき、光路長ないし露光長を一定に
保持する必要があるため、第1スライダーユニット4は
速度Vで移動する一方、第2スライダーユニット5は速
度V/2で移動する。
【0027】また、原稿の露光走査により構成される画
像の拡大もしくは縮小を行う際には、変倍用レンズ16
および第3スライダーユニット11は、変倍カム13を
介してレンズモータ12により移動される。レンズモー
タ12により変倍カム13が回転駆動されると、変倍用
レンズ16が移動し、これに伴い、第3スライダーユニ
ット11が光路長を保持するようにスライド移動する。
【0028】次に、走査光学系装置14における第1、
第2スライダーユニット4、5を往復動作させるための
駆動機構を説明する。
【0029】この走査光学系装置14は、磁石の吸引力
および反発力を利用して第1、第2スライダーユニット
4、5の移動が実現されており、図2および図3に示す
ように、第1スライダー41に取り付けられると共にN
極およびS極が同軸で交互に第1のリードL1で螺旋状
に着磁された中空の第1磁気スリーブ2と、第2スライ
ダー53に取り付けられると共にN極およびS極が同軸
で交互に前記第1のリードL1の1/2の第2のリード
L2で螺旋状に着磁された中空の第2磁気スリーブ3
と、を有する。さらに走査光学系装置14は、第1磁気
スリーブ2および第2磁気スリーブ3のそれぞれに挿通
されると共にN極およびS極が同軸で交互に前記第1の
リードL1で螺旋状に着磁された第1着磁帯311と、
N極およびS極が同軸で交互に前記第2のリードL2で
螺旋状に着磁された第2着磁帯312とが形成された磁
気ネジロッド1と、当該磁気ネジロッド1を回転させる
回転動作手段Dと、を備えている。
【0030】なお、第2スライダーユニット5の移動速
度は第1スライダーユニット4の移動速度の1/2とな
る着磁リードとしたが、あくまでも走査光学系装置14
に本発明の直線送り機構を適用した場合であって、他の
装置における様々な適用例についてまで移動速度を限定
するものではない。したがって設計の意図するところに
より本発明の直線送り機構の移動体の移動速度が変更さ
れることは、本発明の趣旨を何等変更するものではな
く、本発明の直線送り機構が適用される。
【0031】また、実施の形態1の走査光学系装置14
にあっては、第1磁気スリーブ2、第2磁気スリーブ3
および磁気ネジロッド1は、第1、第2スライダー4
1、53の移動方向(図中A方向)に対して直交する方
向に沿う当該第1、第2スライダー41、53の一方の
側端部に配置され、第1、第2スライダーユニット4、
5がいわゆる片側駆動されるように構成されている。
【0032】なお、以下の説明においては、説明の便宜
上、磁気ネジロッド1などが配置されるスライダーユニ
ット4、5ないしスライダー41、53の前記一方の側
端部を「駆動側端部」といい、他方の側端部を「自由側
端部」ともいう。また、磁気ネジロッド1に形成される
第1着磁帯を「A着磁帯」といい、第2着磁帯を「B着
磁帯」ともいう。
【0033】前記実施の形態1の走査光学系装置をさら
に詳述すると、図2に示すように、第1、第2スライダ
ーユニット4、5の自由側端部は、図示しないコロまた
はスライドブッシュなどを介して案内レール10上に滑
動可能に載置されている。この案内レール10と平行を
なすように、円柱棒形状を有する磁気ネジロッド1が回
転自在に設けられている。
【0034】図3に示すように、第1、第2スライダー
41、53の駆動側端部には移動方向に沿う通孔が一直
線をなすように形成され、第1スライダー41の通孔に
第1磁気スリーブ2が嵌め込まれ、第2スライダー53
の通孔に第2磁気スリーブ3が嵌め込まれている。これ
ら第1、第2磁気スリーブ2、3のそれぞれの円筒内腔
に磁気ネジロッド1が挿通されている。この磁気ネジロ
ッド1は第1、第2磁気スリーブ2、3の内径寸法より
も小さい外径寸法に形成されている。但し、第1磁気ス
リーブ2と磁気ネジロッド1との間、および、第2磁気
スリーブ3と磁気ネジロッド1との間には、それぞれに
着磁されたN極、S極による吸引力および反発力が作用
し合い、釣り合っている。このため、第1、第2磁気ス
リーブ2、3の円筒内腔面と磁気ネジロッド1の円柱表
面とが相互に接触することはなく、磁気ネジロッド1
は、第1、第2磁気スリーブ2、3の円筒内腔面に対し
てある一定の隙間を保って浮き上がった状態に保持され
ている。
【0035】図4〜6を参照して、磁気ネジロッド1、
第1、第2磁気スリーブ2、3における着磁の螺旋のリ
ードをさらに詳細に説明する。
【0036】前記磁気ネジロッド1は、図4(A)
(B)に示すように、N極およびS極が同軸で交互に第
1のリードL1で螺旋状に着磁されたA着磁帯311
と、N極およびS極が同軸で交互に第2のリードL2で
螺旋状に着磁されたB着磁帯312とが形成されてい
る。この図4において、斜線にて示されるのはN極の着
磁領域であり、その他の部分はS極の着磁領域である。
また、実線にて囲まれる領域はB着磁帯であり、破線に
て囲まれる領域はA着磁帯である。A着磁帯の螺旋は、
例えば、リードがピッチの2倍に等しい二条ネジのよう
(以下、「二条ネジ様」とあらわす)に構成されてい
る。一方、B着磁帯の螺旋は、リードがピッチに等しい
一条ネジのよう(以下、「一条ネジ様」とあらわす)に
構成されている。つまり、A着磁帯の螺旋のリードは、
B着磁帯の2倍となるような二条ネジ様の螺旋を形成し
ている。またB着磁帯は一条ネジ様の螺旋のリードを形
成している。図4(B)には磁気ネジロッド1の表面の
展開図が示され、この展開図によれば、A着磁帯とB着
磁帯の位置関係がより一層明確に示されている。
【0037】前記第1磁気スリーブ2は、図5(A)
(B)に示すように、N極およびS極が同軸で交互に第
1のリードL1で螺旋状に着磁されている。つまり、第
1磁気スリーブ2は、その円筒内周面に、磁気ネジロッ
ド1の円柱表面になされたA着磁帯のリードに対応した
螺旋状の着磁がなされている。この図5において、斜線
にて示されるのはN極の着磁領域であり、その他の部分
はS極の着磁領域である。第1磁気スリーブ2の着磁の
リードは、磁気ネジロッド1に形成されたA着磁帯の螺
旋のリードと同一の螺旋のリードに形成され、第1磁気
スリーブ2における着磁は二条ネジ様とされている。
【0038】前記第2磁気スリーブ3は、図6(A)
(B)に示すように、N極およびS極が同軸で交互に第
2のリードL2で螺旋状に着磁されている。つまり、第
2磁気スリーブ3は、その円筒内周面に、磁気ネジロッ
ド1の円柱表面になされたB着磁帯のリードに対応した
螺旋状の着磁がなされている。この図6において、斜線
にて示されるのはN極の着磁領域であり、その他の部分
はS極の着磁領域である。第2磁気スリーブ3の着磁の
リードは、磁気ネジロッド1に形成されたB着磁帯の螺
旋のリードと同一の螺旋のリードに形成され、第2磁気
スリーブ3における着磁は一条ネジ様とされている。
【0039】図3に示したように磁気ネジロッド1が第
1磁気スリーブ2および第2磁気スリーブ3に貫通して
いる状態においては、磁気ネジロッド1のA着磁帯によ
るN極およびS極のなす螺旋のリードは、第1磁気スリ
ーブ2の螺旋のなすリードによるS極およびN極に対し
て、互いの磁極が対面して磁力による吸引力の釣合った
ところで安定している。また同様に、磁気ネジロッド1
のB着磁帯によるN極およびS極のなす螺旋のリード
は、第2磁気スリーブ3の螺旋のなすリードによるS極
およびN極との、互いの磁極が対面して磁力の釣合った
ところで安定している。
【0040】ここで磁気ネジロッド1を回転運動させる
と、第1磁気スリーブ2および第2磁気スリーブ3から
磁気ネジロッド1を観察した場合、その観測点に対して
磁気ネジロッド1に着磁されたA着磁帯とB着磁帯のN
極およびS極が回転軸方向に直線移動し、それに伴い対
面する第1磁気スリーブ2および第2磁気スリーブ3の
S極およびN極が、移動して行く磁気ネジロッド1のS
極およびN極にそれぞれ吸引し合い、その互いの磁力に
よる釣り合いを保とうとして同時に移動する。ここで、
第1スライダーユニット4および第2スライダーユニッ
ト5は共に、図2に示すように自由側端部が、この磁気
ネジロッド1を軸として回転しないように案内レール1
0にて回転方向を規制するように保持されている。この
ため両スライダーユニットの第1磁気スリーブ2と第2
磁気スリーブ3に磁力を媒体として伝達される回転方向
の力は直線運動に変換され、結果として第1スライダー
ユニット4および第2スライダーユニット5は直線運動
を行うのである。
【0041】このとき、磁気ネジロッド1のA着磁帯お
よび第1磁気スリーブ2の着磁帯の螺旋を二条ネジ様と
する一方、B着磁帯および第2磁気スリーブ3の着磁帯
の螺旋を一条ネジ様としてあるので、第1磁気スリーブ
2の直線移動量を”1”としたときに、第2磁気スリー
ブ3は”1/2”の直線移動量となるように設定するこ
とができる。よって、磁気ネジロッド1を回転すること
により、第1スライダーユニット4の第1磁気スリーブ
2が磁気ネジロッド1のA着磁帯に追従し、かつ、第2
スライダーユニット5の第2磁気スリーブ3が磁気ネジ
ロッド1のB着磁帯に追従しつつ、第2スライダーユニ
ット5が第1スライダーユニット4の1/2の速度で駆
動されることになる。
【0042】磁気ネジロッド1を回転させる回転動作手
段Dは、図2に示されている。この回転動作手段Dは、
ステッピングモータ9と、当該ステッピングモータ9の
駆動軸に同軸に取り付けられた駆動プーリ8と、磁気ネ
ジロッド1の一端部に同軸に固定された従動プーリ7
と、駆動プーリ8と従動プーリ7との間に掛け渡される
ベルト6と、を有する。ステッピングモータ9の駆動軸
が回転することにより、その回転運動が駆動プーリ8か
らベルト6を介して従動プーリ7へと伝わり、この従動
プーリ7に同軸に固定された磁気ネジロッド1が回転動
作をする。そして、磁気ネジロッド1の回転方向への動
作が、第1、第2磁気スリーブ2、3においてそれぞれ
直線運動に変換され、第1、第2スライダーユニット
4、5が直線往復運動をすることとなる。
【0043】なお、第1、第2スライダーユニット4、
5の直線往復運動の往路と復路の方向転換の制御は、ス
テッピングモータ9の回転方向を切り換えることによっ
て行われる。
【0044】本実施形態において用いられる磁気ネジロ
ッド1による各スライダーユニット4、5の駆動は、前
述のように磁力の反発作用と吸引作用を利用するもので
あり、動力伝達部分が磁力により非接触に保たれてい
る。すなわち磁気ネジロッド1の円柱表面と各磁気スリ
ーブ2、3の円筒内面は、ある一定の隙間を保って互い
に浮いている状態である。このため、外力が加わらない
静止状態や安定した定速状態においては磁気ネジロッド
1の回転運動が各スライダーユニット4、5の直線往復
運動に正確に変換されるが、直線運動の立上がりから定
速状態に移る区間に生じる加速度の過渡的変化状態にお
いては、正確な動力伝達が行われない状態が生じる。
【0045】これは、磁力の反発力と吸引力の大きさに
比べて、各スライダーユニット4、5の加速度の変化時
に発生する慣性モーメント力の方が勝ってしまうためで
ある。このため、磁気ネジロッド1に対する各磁気スリ
ーブ2、3を所定の位置に保つことができない瞬間が生
じ、結果的に各スライダーユニット4、5が磁気ネジロ
ッド1の軸方向へ沿った微振動となって現れるダンピン
グ現象をおこす。
【0046】このダンピング現象は図7に示す破線で示
されるように収斂性の速度変化であって、その速度変化
の現象の始点はスライダー速度が定速度運動に移行する
瞬間であり、この現象は概ねスライダーユニットがプラ
テンガラス205上の原稿画像の先端部分にかかるあた
りにまで続く。この収斂性を示す速度変化により画像の
読み込みに歪みなどの不具合が発生し、画像先端部のず
れの発生要因となる。そこで図7に示すように、画像先
端手前では第1および第2スライダーユニット4、5が
ダンピングしないようにするために、磁気ネジロッド1
の着磁力をスキャン立ち上げの画像先端手前の部分と、
それ以外の領域とで変えてやることによって対策とする
ことが可能である。具体的には、磁気ネジロッド1の特
定区間の着磁を強力に施してやることで、この特定区間
での磁力による位置決めの保持力を強化する。保持力の
強化により第1および第2スライダーユニット4、5側
からの慣性モーメントによる入力に抗して打ち勝ち、自
身の位置の収斂性の振動であるダンピング現象を押さえ
込むことができる。この特定区間は前述のスライダー速
度が定速度運動に移行する瞬間から、スライダーユニッ
トが画像先端に達するところまでである。
【0047】このような構成とすることで、走査光学系
装置に適用される直線送り機構の起動時における駆動モ
ータがダンピング現象を抑制するのに要する、制御の負
荷を軽減することができ、画像先端部分のずれなどによ
る不具合の発生を防止できる。
【0048】以上のように説明してきた本実施の形態1
では、磁気ネジロッドと磁気スリーブを具備することに
よって、磁気ネジロッド1の回転運動を直線往復運動に
変換することができ、これは運動変換機構のエネルギー
伝達に永久磁石の吸引力と反発力を用いることで達成さ
れる。これにより運動変換効率がほぼ100%となり、
駆動モータの回転通りに第1および第2スライダーユニ
ット4,5を安定させた状態で直線往復運動させること
ができる。さらには、ワイヤーロープ駆動方式のように
遊びなどが存在せず、スライダーユニットの速度過大に
よるオーバーシュートや、逆にスライダーユニットの加
速不良によるアンダーシュートの発生を効果的に防止す
ることができる。
【0049】また、回転運動を直線往復運動に変換する
機構が機械的に非接触のため、駆動源にて発生した機械
的な振動がこの部分で遮断され、第1および第2スライ
ダーユニット4,5に伝わることがない。もって、安定
した状態の直線往復運動が維持でき、画像性能の向上が
実現できる。
【0050】また、磁気ネジロッド1、第1磁気スリー
ブ2、第2磁気スリーブ3の各着磁のリードを大きくと
ることにより、磁気ネジロッド1の回転量に対して大き
な直線変位を得ることができ、駆動源の性能アップや運
動変換機構の大型化に頼ることなく高速変換ができ、高
効率の走査光学系装置が実現できる。
【0051】なお、図2に示した実施の形態ではステッ
ピングモータ9を走査光学系の駆動源に適用した場合に
ついて説明したが、他の方式のモータを駆動源に適用す
ることもできる。また、回転動作手段Dは、ベルト6を
介して駆動プーリ8から従動プーリ7に動力を伝達する
機構に代えて、ギヤーを介してモータの回転動を磁気ネ
ジロッド1に伝達する機構としてもよい。
【0052】《実施の形態2》図8は、実施の形態2に
係る本発明の直線送り機構が適用された走査光学系装置
の全体構成を概略的に示す斜視図である。この実施の形
態2は、第1、第2スライダーユニット4、5を両側駆
動するようにした点で、1本の磁気ネジロッド1により
第1、第2スライダーユニット4、5を片側駆動した実
施の形態1と相違している。
【0053】さらに詳述すれば実施形態2の走査光学系
装置は、図8において、図2に示した部材と2本の磁気
ネジロッド1、1´を有し、第1、第2スライダーユニ
ット4、5の移動方向に対して直交する方向に沿う第1
と第2のスライダー41、53の両方の側端部に、第1
磁気スリーブ2、2´、第2磁気スリーブ3、3´およ
び磁気ネジロッド1、1´が配置されている。新たに追
加した第1、第2磁気スリーブ2´3´に磁気ネジロッ
ド1´が挿通され、上述したような磁気ネジ手段が構成
されている。
【0054】また、回転動作手段Dは、磁気ネジロッド
1´の一端部に同軸に固定された従動プーリ7´と、駆
動プーリ8と従動プーリ7´との間に掛け渡されるベル
ト17と、をさらに有している。
【0055】そして、ステッピングモータ9からの動力
がベルト6を介して磁気ネジロッド1に伝達されると共
にベルト17を介して磁気ネジロッド1´に伝達され、
第1、第2スライダーユニット4、5は両側駆動されつ
つ直線往復運動される。第1、第2スライダーユニット
4、5を両側駆動することにより、当該スライダーユニ
ット4、5に生じる、可動部分のクリアランスに起因し
た「がたつき」による、いわゆる首振り現象を効果的に
防止することができる。
【0056】《実施の形態3》図9は、実施の形態3に
係る本発明の直線送り機構が走査光学系装置の全体構成
を概略的に示す斜視図である。この実施の形態2は、第
1、第2スライダーユニット4、5を両側駆動する具体
的な構成の点で、実施の形態2と相違している。
【0057】さらに詳述すれば、図9に示すように、実
施の形態3の走査光学系装置は磁気ネジロッド1の1本
のみで第1および第2スライダーユニット4、5の駆動
側端部側から駆動し、自由側端部側には着磁されていな
い通常のガイド軸18を用いて往復直線運動の軌道案内
のみがなされている。このガイド軸18は円柱棒状体と
し、この円柱棒状体が挿通されて、自在に滑動可能なス
リーブ19とスリーブ20が、それぞれ第1および第2
スライダーユニット4、5の自由側端部側に備えられて
いる。
【0058】前述の、ガイド軸18が挿通された自由側
端部側に対する、直線往復運動をもたらすための駆動力
は、たとえば図示されていない従来技術によるワイヤー
ロープ駆動方式などを別途に設けることで得ることがで
きる。
【0059】つまり、第1および第2スライダーユニッ
ト4、5の両側から駆動力を与えて直線往復運動を行う
構成であって、その駆動力の一方は本発明による磁気ネ
ジロッドを用いた駆動手段により行い、もう片方は他の
技術による駆動手段を備えるものである。
【0060】なお、以上説明した実施の形態は、本発明
の理解を容易にするために記載されたものであって、本
発明を限定するために記載されたものではない。したが
って、上記実施の形態に開示された各要素は、本発明の
技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣
旨である。
【0061】たとえば、本実施の形態においてはA着磁
帯を二条ネジ様として説明したが、一条ネジ様としてA
着磁帯を形成しても良く、その場合の螺旋のリードはB
着磁帯の2倍にすることで同様の効果を得ることができ
る。さらに設計の意図するところにより、他の螺旋リー
ドを設定することで意図された様々な移動速度を設定で
きる。
【0062】また、画像形成装置の走査光学系装置へ本
発明の直線送り機構を適用することには限定されず、そ
の他の直線送り機構が必要とされる様々な装置に対して
も本発明が適用されることにより、その特徴的な効果を
発揮することができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、機械的なロスが極めて少なくかつ騒音の
発生も少ない直線送り機構を提供できる。また着磁ピッ
チを設計の意図により設定することで、所望した移動体
の移動速度が得られる。
【0064】また、請求項2および請求項3に記載の発
明によれば、本発明の直線送り機構を適用することによ
り、相異なる螺旋のリードをもつ着磁帯を2つ同時に備
えた構成の磁気ネジロッドを、直線往復運動の駆動手段
として走査光学系に用いることで、画質性能の高い高効
率の直線送り機構を備えた走査光学系装置が実現でき
る。すなわち、走査光学系装置の機械的動作のロスが少
なく、また騒音の発生も押さえられる。
【0065】また、請求項4および請求項5に記載の発
明によれば、第1、第2スライダーを両側駆動すること
により、当該スライダーのいわゆる首振り現象を効果的
に防止することができる。
【0066】また、請求項6に記載の発明によれば、画
像先端部分でのスライダーユニットのダンピング現象を
押さえ込み、画像乱れの生じない走査光学系装置が実現
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る直線送り機構による走査光学系
装置を組み込んだ画像形成装置としての複写機全体を概
略的に示す構成図である。
【図2】 図1に示される直線送り機構による走査光学
系装置の全体構成を概略的に示す斜視図である。
【図3】 同直線送り機構による走査光学系装置の要部
である磁気ネジロッドおよび磁気スリーブを示す斜視図
である。
【図4】 図4(A)(B)は、磁気ネジロッドの着磁
状態の説明に供する模式図であり、図(A)は磁気ネジ
ロッドの外観図、図(B)は磁気ネジロッド表面の展開
図である。
【図5】 図5(A)(B)は、第1磁気スリーブの着
磁状態の説明に供する模式図であり、図(A)は回転軸
方向に沿う断面図図、図(B)は磁気スリーブ内面の展
開図である。
【図6】 図6(A)(B)は、第2磁気スリーブの着
磁状態の説明に供する模式図であり、図(A)は回転軸
方向に沿う断面図図、図(B)は磁気スリーブ内面の展
開図である。
【図7】 ダンピングを防止する磁気ネジロッドの着磁
強度の分布の一例を説明するための図である。
【図8】 実施の形態2に係る、直線送り機構による走
査光学系装置の全体構成を概略的に示す斜視図である。
【図9】 実施の形態3に係る、直線送り機構による走
査光学系装置の全体構成を概略的に示す斜視図である。
【符号の説明】
1、1´…磁気ネジロッド 2、2´…第1磁気スリーブ 3、3´…第2磁気スリーブ 4…第1スライダーユニット 5…第2スライダーユニット 6…ベルト 7、7´…従動プーリ 8…駆動プーリ 9…ステッピングモータ 10…案内レール 14…走査光学系装置(直線送り機構) 18…ガイド軸 19…第1軸受け 20…第2軸受け 41…第1スライダー 53…第2スライダー 205…プラテンガラス(原稿台) 311…A着磁帯(第1着磁帯) 312…B着磁帯(第1着磁帯) D…回転動作手段 L1…第1のリード L2…第2のリード

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1移動体と、第2移動体と、 前記第1移動体に取り付けられると共にN極およびS極
    が同軸で交互に第1のピッチで螺旋状に着磁された中空
    の第1磁気スリーブと、 前記第2移動体に取り付けられると共にN極およびS極
    が同軸で交互に前記第1のピッチとは異なる第2のピッ
    チで螺旋状に着磁された中空の第2磁気スリーブと、 前記第1磁気スリーブおよび前記第2磁気スリーブのそ
    れぞれに挿通されると共に、N極S極が同軸で交互に前
    記第1のピッチで螺旋状に着磁された第1着磁帯と、N
    極S極が同軸で交互に前記第2のピッチで螺旋状に着磁
    された第2着磁帯とが形成された磁気ネジロッドと、 前記磁気ネジロッドを回転させる回転動作手段とを有す
    ることを特徴とする直線送り機構。
  2. 【請求項2】 原稿台に載置された原稿を走査するため
    に同じ方向に移動自在な第1と第2のスライダーを備え
    た走査光学系装置において、 前記第1スライダーに取り付けられると共にN極および
    S極が同軸で交互に第1のピッチで螺旋状に着磁された
    中空の第1磁気スリーブと、 前記第2スライダーに取り付けられると共にN極および
    S極が同軸で交互に前記第1のピッチの1/2の第2の
    ピッチで螺旋状に着磁された中空の第2磁気スリーブ
    と、 前記第1磁気スリーブおよび前記第2磁気スリーブのそ
    れぞれに挿通されると共にN極およびS極が同軸で交互
    に前記第1のピッチで螺旋状に着磁された第1着磁帯
    と、N極およびS極が同軸で交互に前記第2のピッチで
    螺旋状に着磁された第2着磁帯とが形成された磁気ネジ
    ロッドと、 前記磁気ネジロッドを回転させる回転動作手段と、を有
    してなり、 前記回転動作手段により前記磁気ネジロッドを回転する
    ことにより、前記第1スライダーの前記第1磁気スリー
    ブが前記磁気ネジロッドの前記第1着磁帯に追従し、か
    つ、前記第2スライダーの前記第2磁気スリーブが前記
    磁気ネジロッドの前記第2着磁帯に追従しつつ、 前記第2スライダーが前記第1スライダーの1/2の速
    度で駆動されるようにしたことを特徴とする請求項1記
    載の直線送り機構。
  3. 【請求項3】 前記第1磁気スリーブ、前記第2磁気ス
    リーブおよび前記磁気ネジロッドは、前記第1と第2の
    スライダーの移動方向に対して直交する方向に沿う前記
    第1と第2のスライダーの一方の側端部に配置され、前
    記第1と第2のスライダーが片側駆動されることを特徴
    とする請求項2に記載の直線送り機構。
  4. 【請求項4】 前記第1と第2のスライダーの他方の側
    端部にさらに、ガイド軸に動作の軌道が案内される駆動
    手段を配置し、前記第1と第2のスライダーが両側駆動
    されることを特徴とする請求項3に記載の直線送り機
    構。
  5. 【請求項5】 前記第1磁気スリーブ、前記第2磁気ス
    リーブおよび前記磁気ネジロッドは、前記第1と第2の
    スライダーの移動方向に対して直交する方向に沿う前記
    第1と第2のスライダーの両方の側端部に配置され、前
    記第1と第2のスライダーが両側駆動されることを特徴
    とする請求項2に記載の直線送り機構。
  6. 【請求項6】 前記磁気ネジロッドの長手方向に沿う全
    区間のうち前記第1と第2のスライダーの移動が立上が
    る区間において、前記第1と第2のスライダーが定速と
    なり画像先端に達するまでの区間の着磁を、他の区間に
    比べて強くしたことを特徴とする請求項1〜5の何れか
    一つの請求項に記載の直線送り機構。
JP10057103A 1998-03-09 1998-03-09 直線送り機構 Withdrawn JPH11257464A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115349717A (zh) * 2022-10-20 2022-11-18 蓝海睿创科技(山东)有限责任公司 一种资产管理存放柜

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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