JPH11258704A - 直線送り機構 - Google Patents

直線送り機構

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JPH11258704A
JPH11258704A JP10058400A JP5840098A JPH11258704A JP H11258704 A JPH11258704 A JP H11258704A JP 10058400 A JP10058400 A JP 10058400A JP 5840098 A JP5840098 A JP 5840098A JP H11258704 A JPH11258704 A JP H11258704A
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screw rod
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slider
pitch
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JP10058400A
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Yukinori Iguchi
幸宣 井口
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ネジを使った直線送り機構における正確
な移動体の位置検出および脱調の判定手段を提供する。 【解決手段】 第1及び第2スライダーユニット4、5
に磁気センサ24を取り付け、スリット20が設けられ
た磁気ネジロッド1の回転に伴う磁力変化を検出する。
検出結果から制御部22にて位置検出や動作状態の監視
および脱調の判定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁石の吸引力およ
び反発力を利用して移動体の移動を行うようにした直線
送り機構において、磁気検出手段に基づいて動作制御を
行うことに関する。
【0002】
【従来の技術】従来において直線送り機構が用いられて
きた装置の、一つの代表例としてあげられるものに画像
形成装置がある。これらの画像形成装置などに備えられ
る走査光学系装置は、一般に、直線送り機構を備えてお
り、原稿台に載置された原稿を走査するために同じ方向
に移動自在な第1スライダーユニットと第2スライダー
ユニットとを備えている。
【0003】第1スライダーユニットは、原稿台ガラス
上の原稿を照射するランプとミラーとを第1スライダー
に取り付けて構成され、第2スライダーユニットは、2
枚のミラーを第2スライダーに取り付けて構成されてい
る。ランプから照射され原稿にて反射された光は、複数
のミラーにより折り返され、レンズを通って感光体ドラ
ムに至って結像する。原稿を走査する際には、第1スラ
イダーユニットおよび第2スライダーユニットは、スキ
ャナモータにより副走査方向に沿って同じ方向に移動さ
れるが、光路長を一定に保持する必要があるため、第2
スライダーユニットは第1スライダーユニットの半分の
速度(または移動量)にて移動されている。
【0004】この種の走査光学系装置には、スキャナモ
ータの回転運動を直線往復運動に変換して、第1及び第
2スライダーユニットのそれぞれを所定の速度で移動さ
せる駆動機構が設けられている。
【0005】以上のような走査光学部のスライダーユニ
ットの直線往復運動を行う機構として、磁気ネジ手段に
よる直線移動機構が用いられている。
【0006】この磁気ネジ手段による直線移動機構は、
具体的には円柱棒体の磁気ネジロッドの円柱外周面に着
磁されたN/S極のA着磁帯を同軸螺旋状に配置し、同
時に前記A着磁帯の1/2の螺旋ピッチににより形成さ
れたB着磁帯とを備えている。これらのAおよびB着磁
帯の呈する螺旋ピッチに各々追従させるために、スライ
ダーユニットの磁気ネジロッドが貫通する部分にそれぞ
れ磁気スリーブを備え、各磁気スリーブの着磁帯の螺旋
ピッチにより分布する磁力に従い、A着磁帯およびB着
磁帯に追従する。
【0007】また、磁気スリーブの磁力と磁気ネジロッ
ドの磁力が同極同士で吸引して釣り合った状態で、磁気
ネジロッドの円柱表面から磁気スリーブの円筒内面が非
接触を保って浮いており、追従に抗する機械抵抗はなく
磁気スリーブの移動は自在である。
【0008】以上のような状態において、第1スライダ
ーユニットが具備する磁気スリーブがA着磁帯に追従
し、第2スライダーユニットが具備する磁気スリーブが
B着磁帯に追従するので、磁気ネジロッドが回転するこ
とで第2スライダーユニットが第1スライダーユニット
の1/2の速度にて直線運動を行う。
【0009】このような磁気ネジ手段による構成に用い
られる、走査光学系装置の直線送り機構のスライダーユ
ニットの位置検出手段として、スキャナモータ軸上に設
けられたパルスエンコーダによるスライダー基準位置か
らのパルスカウント方式があり、また脱調検出において
はスライダー基準位置検出手段により走査開始から走査
終了までの時間を監視し、設定値以上の時間が経過して
も前記検出手段がスライダーを検出しなかったとき、脱
調と判定するタイマー方式が提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、磁気ネジを
駆動伝達に使用した直線送り機構においては、例えば走
査光学系装置に適用した場合を例にすると、移動体であ
るスライダーと駆動モータ軸が非接触であるという構成
上、移動体であるスライダーが脱調したとき、モータ軸
の回転数とスライダーの移動量にずれが生じる場合があ
った。また、従来の脱調検出では脱調してもタイマー設
定時間内に移動体であるスライダー基準位置へスライダ
ーが戻れば脱調を検出できないという欠点があった。
【0011】本発明の目的は、磁気ネジを使った直線送
り機構における、正確な移動体の位置検出手段と脱調検
出手段を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に記載の発明は、第1移動体と、第2移動体
と、前記第1移動体に取り付けられると共にN極および
S極が同軸で交互に第1のピッチで螺旋状に着磁された
中空の第1磁気スリーブと、前記第2移動体に取り付け
られると共にN極およびS極が同軸で交互に前記第1の
ピッチとは異なる第2のピッチで螺旋状に着磁された中
空の第2磁気スリーブと、前記第1磁気スリーブおよび
前記第2磁気スリーブのそれぞれに挿通されると共に、
N極S極が同軸で交互に前記第1のピッチで螺旋状に着
磁された第1着磁帯と、N極S極が同軸で交互に前記第
2のピッチで螺旋状に着磁された第2着磁帯とが形成さ
れた磁気ネジロッドと、前記磁気ネジロッドを回転させ
る回転動作手段と、を有してなり、前記回転動作手段に
より前記磁気ネジロッドを回転することにより、前記第
1移動体の前記第1磁気スリーブが前記磁気ネジロッド
の前記第1着磁帯に追従し、かつ、前記第2移動体の前
記第2磁気スリーブが前記磁気ネジロッドの前記第2着
磁帯に追従しつつ、前記第2移動体と前記第1移動体の
速度比が前記第2のピッチ対前記第1のピッチの比で駆
動される直線送り機構において、前記磁気ネジロッドの
外面に長手方向に伸びて円周に沿う等間隔に設けられた
複数の凹溝と、前記第1および第2移動体に設けられて
前記凹溝部分の磁力を検出する磁気検出手段を備え、前
記磁気検出手段により前記磁気ネジロッドの回転に伴っ
た磁力変化を検出して、前記回転動作手段を制御するこ
とを特徴とする直線送り機構をもって解決手段とする。
【0013】前記磁気検出手段は、具体的には磁気ネジ
ロッドの磁力と凹溝部分の磁力との差を、第1および第
2移動体にそれぞれ設けた磁気検出手段により検出す
る。移動体に磁気検出手段が固定されているので、磁気
ネジロッドの円柱表面に設けられた凹溝部分により変化
した磁力を、他の部分の着磁力と比較した差分として検
出して計数し、磁気ネジロッドの回転数として捕らえる
ことができる。
【0014】また、請求項2に記載の発明は、原稿台に
載置された原稿を走査するために同じ方向に移動自在な
第1と第2のスライダーを備えた走査光学系装置であっ
て、前記第1スライダーに取り付けられると共にN極お
よびS極が同軸で交互に第1のピッチで螺旋状に着磁さ
れた中空の第1磁気スリーブと、前記第2スライダーに
取り付けられると共にN極およびS極が同軸で交互に前
記第1のピッチの1/2の第2のピッチで螺旋状に着磁
された中空の第2磁気スリーブと、前記第1磁気スリー
ブおよび前記第2磁気スリーブのそれぞれに挿通される
と共にN極およびS極が同軸で交互に前記第1のピッチ
で螺旋状に着磁された第1着磁帯と、N極およびS極が
同軸で交互に前記第2のピッチで螺旋状に着磁された第
2着磁帯とが形成された磁気ネジロッドと、前記磁気ネ
ジロッドを回転させる回転動作手段と、を有し、前記回
転動作手段により前記磁気ネジロッドを回転することに
より、前記第1スライダーの前記第1磁気スリーブが前
記磁気ネジロッドの前記第1着磁帯に追従し、かつ、前
記第2スライダーの前記第2磁気スリーブが前記磁気ネ
ジロッドの前記第2着磁帯に追従しつつ、前記第2スラ
イダーが前記第1スライダーの1/2の速度で駆動され
る走査光学系装置において用いられ、前記磁気ネジロッ
ドの外面に長手方向に伸びて円周に沿う等間隔に設けら
れた複数の凹溝と、前記第1および第2スライダーに設
けられて前記凹溝部分の磁力を検出する磁気検出手段を
備え、前記磁気検出手段により前記磁気ネジロッドの回
転に伴った磁力変化を検出して、前記回転動作手段を制
御することを特徴とする請求項1記載の直線送り機構を
もって解決手段とする。
【0015】また、請求項3に記載の発明は、前記磁気
検出手段の検出結果から、前記第1および第2移動体の
位置を判定する判定手段を備えたことを特徴とする、請
求項1記載の直線送り機構をもって解決手段とする。
【0016】前記直線送り機構は、具体的には磁気ネジ
ロッド部の回転動作に伴う磁力変化を検出して計数し、
第1及び第2スライダーユニットの両者の基準位置から
の移動距離をマイクロコンピュータなどによる演算処理
により求め、位置を判定する構成とする。
【0017】また、請求項4に記載の発明は、前記磁気
検出手段の検出結果から、前記第1および第2移動体の
脱調を判定する判定手段を備えたことを特徴とする、請
求項1又は3記載の直線送り機構をもって解決手段とす
る。
【0018】前記直線送り機構は、具体的には磁気ネジ
ロッド部の回転動作に伴う磁力変化を検出し、駆動モー
タの制御信号と比較して相違点を求めることで脱調を判
定する構成とする。
【0019】また、請求項5に記載の発明は、前記検出
手段の検出結果から、前記第1および第2スライダーユ
ニットの位置を判定する判定手段を備えたことを特徴と
する、請求項2に記載の直線送り機構をもって解決手段
とする。
【0020】また、請求項6に記載の発明は、前記検出
手段の検出結果から、前記第1および第2スライダーユ
ニットの脱調を判定する判定手段を備えたことを特徴と
する、請求項2又は5に記載の直線送り機構をもって解
決手段とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。なお、本実施の形態においては
本発明の直線送り機構を説明するために、本発明を適用
した一つの例として、画像形成装置に備わる走査光学系
装置を説明のために用いる。
【0022】図1は、本発明に係る直線送り機構を組み
込んだ画像形成装置としての複写機全体を概略的に示す
構成図、図2は、図1に示される直線送り機構の全体構
成を概略的に示す斜視図、図3は、直線送り機構の要部
を示す斜視図である。また、図4(A)(B)は、磁気
ネジロッドの着磁状態の説明に供する模式図であり、同
図(A)は磁気ネジロッドの外観図、同図(B)は磁気
ネジロッド表面の展開図である。図5(A)(B)およ
び図6(A)(B)は、それぞれ、第1磁気スリーブ、
第2磁気スリーブの着磁状態の説明に供する模式図であ
り、各図(A)は回転軸方向に沿う断面図、各図(B)
は磁気スリーブ内面の展開図である。
【0023】図1に示すように、複写機200は、本発
明の直線送り機構に係る走査光学系装置14により原稿
を読み取るスキャナ部201と、走査光学系装置14で
読み取られた原稿画像に対応した画像を記録媒体として
のシート210にプリント出力するプリンタ部203
と、これら各部を配置ないし収納するケーシング204
とを有する。
【0024】スキャナ部201に配置される走査光学系
装置14の上面には、原稿を載置するプラテンガラス2
05(原稿台に相当する)が固定されている。このプラ
テンガラス205上に載置された原稿は、プラテンカバ
ー206で押さえられるが、図示しない自動原稿送り装
置を装着するときには、プラテンカバー206に代えて
自動原稿送り装置が取り付けられる。プラテンガラス2
05上の原稿は露光ランプ43で照射され、原稿で反射
した光は、第1ミラー42、第2ミラー51および第3
ミラー52によって反射されて変倍用レンズ16を通
り、さらに、第4ミラー111、第5ミラー112およ
び第6ミラー15によって反射され、プリンタ部203
に導かれる。
【0025】プリンタ部203は、像担持体としての感
光体ドラム216を備え、回転する感光体ドラム216
の周辺には、帯電装置としての帯電ローラ217と、現
像装置218と、転写装置としての転写ローラ219
と、シート210の除電および分離装置である除電針2
20と、感光体ドラム216上の残留トナーを除去する
クリーニング装置221と、が配置されている。第6ミ
ラー15によって反射された光は、帯電ローラ217と
現像装置218との間の位置で、感光体ドラム216の
表面に照射される。感光体ドラム216上に形成された
静電潜像は、現像装置218においてトナーで現像され
る。なお、イメージリーダーの場合には、感光体ドラム
216に代えてラインセンサ(CCD)が配置され、第
6ミラー15によって反射された光は前記ラインセンサ
上に像を結び、イメージ情報に変換されるようになって
いる。
【0026】一方、ケーシング204に着脱自在に取り
付けられる給紙カセット222には、複数枚のシート2
10が積層した状態で収納されている。給紙カセット2
22内のシート210は、給紙ローラ223により1枚
ずつ捌かれて給紙され、タイミングローラ224により
所定のタイミングで、感光体ドラム216と転写ローラ
219との間の転写位置に向けて送り込まれる。感光体
ドラム216上に現像された像は、転写ローラ219に
よってシート210に転写される。転写後のシート21
0は、感光体ドラム216から分離され、定着装置22
5に向けて搬送ベルト226により搬送される。シート
210上に転写された未定着のトナーが定着装置225
において固定され、トナーが定着されたシート210
は、排紙トレー227に排紙される。
【0027】転写ローラ219によってシート210へ
の転写が終了すると、感光体ドラム216上は、図示し
ないクリーナ前チャージャでマイナス極性に帯電され、
クリーニング装置221にて残留トナーが除去され、イ
レーサによって残留電荷が除電される。その後、帯電ロ
ーラ217によって再度帯電され、潜像形成を受け、現
像器218によって現像され、図示しない転写前イレー
サによって非現像領域の電荷が除電される。
【0028】図2にも示すように、本発明の直線送り機
構が適用された走査光学系装置14は、プラテンガラス
205に載置された原稿を走査するために同じ方向に移
動自在な第1と第2のスライダー41、53を備えてい
る。さらに、原稿画像の拡大もしくは縮小を行う際に移
動される第3スライダー113を備えている。各スライ
ダー41、53、113は、光路と干渉しない略箱形状
をなすケーシングを有している。なお、第1と第2のス
ライダー41、53は本発明の直線送り機構の移動体の
一例として、説明に用いる。
【0029】スライダー41に前記露光ランプ43およ
び前記第1ミラー42が取り付けられ、全体として第1
スライダーユニット4が構成されている。第2スライダ
ー53に前記第2ミラー51および前記第3ミラー52
が取り付けられ、全体として第2スライダーユニット5
が構成されている。また、第3スライダー113に前記
第4ミラー111および前記第5ミラー112が取り付
けられ、全体として第3スライダーユニット11が構成
されている。
【0030】第1と第2のスライダーユニット4、5
が、プラテンガラス205の下面に沿って、図2に矢印
Aで示される方向に往復動作することにより、原稿全面
が走査される。このとき、光路長ないし露光長を一定に
保持する必要があるため、第1スライダーユニット4は
速度Vで移動する一方、第2スライダーユニット5は速
度V/2で移動する。
【0031】また、原稿の露光走査により構成される画
像の拡大もしくは縮小を行う際には、変倍用レンズ16
および第3スライダーユニット11は、変倍カム13を
介してレンズモータ12により移動される。レンズモー
タ12により変倍カム13が回転駆動されると、変倍用
レンズ16が移動し、これに伴い、第3スライダーユニ
ット11が光路長を保持するようにスライド移動する。
【0032】次に、走査光学系装置14における第1、
第2スライダーユニット4、5を往復動作させるための
駆動機構を説明する。
【0033】この走査光学系装置14は、磁石の吸引力
および反発力を利用して第1、第2スライダーユニット
4、5の移動が実現されており、図2および図3に示す
ように、第1スライダー41に取り付けられると共にN
極およびS極が同軸で交互に第1のリードL1で螺旋状
に着磁された中空の第1磁気スリーブ2と、第2スライ
ダー53に取り付けられると共にN極およびS極が同軸
で交互に前記第1のリードL1の1/2の第2のリード
L2で螺旋状に着磁された中空の第2磁気スリーブ3
と、を有する。
【0034】さらに走査光学系装置14は、第1磁気ス
リーブ2および第2磁気スリーブ3のそれぞれに挿通さ
れると共にN極およびS極が同軸で交互に前記第1のリ
ードL1で螺旋状に着磁された第1着磁帯311と、N
極およびS極が同軸で交互に前記第2のリードL2で螺
旋状に着磁された第2着磁帯312とが形成された磁気
ネジロッド1と、当該磁気ネジロッド1を回転させる回
転動作手段Dと、を備えている。
【0035】なお、第2スライダーユニット5の移動速
度は第1スライダーユニット4の移動速度の1/2とな
る着磁リードとしたが、あくまでも走査光学系装置14
に本発明の直線送り機構を適用した場合であって、他の
装置における様々な適用例についてまで移動速度を限定
するものではない。したがって設計の意図するところに
より本発明の直線送り機構の移動体の移動速度が変更さ
れることは、本発明の趣旨を何等変更するものではな
く、本発明の直線送り機構が適用される。
【0036】また、実施の形態1の走査光学系装置14
にあっては、第1磁気スリーブ2、第2磁気スリーブ3
および磁気ネジロッド1は、第1、第2スライダー4
1、53の移動方向(図中A方向)に対して直交する方
向に沿う当該第1、第2スライダー41、53の一方の
側端部に配置され、第1、第2スライダーユニット4、
5がいわゆる片側駆動されるように構成されている。
【0037】なお、以下の説明においては、説明の便宜
上、磁気ネジロッド1などが配置されるスライダーユニ
ット4、5ないしスライダー41、53の前記一方の側
端部を「駆動側端部」といい、他方の側端部を「自由側
端部」ともいう。また、磁気ネジロッド1に形成される
第1着磁帯を「A着磁帯」といい、第2着磁帯を「B着
磁帯」ともいう。
【0038】前記実施の形態1の走査光学系装置をさら
に詳述すると、図2に示すように、第1、第2スライダ
ーユニット4、5の自由側端部は、図示しないコロまた
はスライドブッシュなどを介して案内レール10上に滑
動可能に載置されている。この案内レール10と平行を
なすように、円柱棒形状を有する磁気ネジロッド1が回
転自在に設けられている。
【0039】図3に示すように、移動体の一例である第
1、第2スライダー41、53の駆動側端部には移動方
向に沿う通孔が一直線をなすように形成され、第1スラ
イダー41の通孔に第1磁気スリーブ2が嵌め込まれ、
第2スライダー53の通孔に第2磁気スリーブ3が嵌め
込まれている。これら第1、第2磁気スリーブ2、3の
それぞれの円筒内腔に磁気ネジロッド1が挿通されてい
る。
【0040】この磁気ネジロッド1は第1、第2磁気ス
リーブ2、3の内径寸法よりも小さい外径寸法に形成さ
れている。但し、第1磁気スリーブ2と磁気ネジロッド
1との間、および、第2磁気スリーブ3と磁気ネジロッ
ド1との間には、それぞれに着磁されたN極、S極によ
る吸引力および反発力が作用し合い、釣り合っている。
このため、第1、第2磁気スリーブ2、3の円筒内腔面
と磁気ネジロッド1の円柱表面とが相互に接触すること
はなく、磁気ネジロッド1は、第1、第2磁気スリーブ
2、3の円筒内腔面に対してある一定の隙間を保って浮
き上がった状態に保持されている。
【0041】図4〜6を参照して、磁気ネジロッド1、
第1、第2磁気スリーブ2、3における着磁の螺旋のリ
ードをさらに詳細に説明する。
【0042】前記磁気ネジロッド1は、図4(A)
(B)に示すように、N極およびS極が同軸で交互に第
1のリードL1で螺旋状に着磁されたA着磁帯311
と、N極およびS極が同軸で交互に第2のリードL2で
螺旋状に着磁されたB着磁帯312とが形成されてい
る。この図4において、斜線にて示されるのはN極の着
磁領域であり、その他の部分はS極の着磁領域である。
また、実線にて囲まれる領域はB着磁帯であり、破線に
て囲まれる領域はA着磁帯である。
【0043】このA着磁帯の螺旋は、設計の意図すると
ころにより例えば、リードがピッチの2倍に等しい二条
ネジのよう(以下、「二条ネジ様」とあらわす)に構成
されている。一方、B着磁帯の螺旋は、リードがピッチ
に等しい一条ネジのよう(以下、「一条ネジ様」とあら
わす)に構成されている。つまり、A着磁帯の螺旋のリ
ードは、B着磁帯の2倍となるような二条ネジ様の螺旋
を形成している。またB着磁帯は一条ネジ様の螺旋のリ
ードを形成している。図4(B)には磁気ネジロッド1
の表面の展開図が示され、この展開図によれば、A着磁
帯とB着磁帯の位置関係がより一層明確に示されてい
る。
【0044】前記第1磁気スリーブ2は、図5(A)
(B)に示すように、N極およびS極が同軸で交互に第
1のリードL1で螺旋状に着磁されている。つまり、第
1磁気スリーブ2は、その円筒内周面に、磁気ネジロッ
ド1の円柱表面になされたA着磁帯のリードに対応した
螺旋状の着磁がなされている。この図5において、斜線
にて示されるのはN極の着磁領域であり、その他の部分
はS極の着磁領域である。第1磁気スリーブ2の着磁の
リードは、磁気ネジロッド1に形成されたA着磁帯の螺
旋のリードと同一の螺旋のリードに形成され、第1磁気
スリーブ2における着磁は二条ネジ様とされている。
【0045】前記第2磁気スリーブ3は、図6(A)
(B)に示すように、N極およびS極が同軸で交互に第
2のリードL2で螺旋状に着磁されている。つまり、第
2磁気スリーブ3は、その円筒内周面に、磁気ネジロッ
ド1の円柱表面になされたB着磁帯のリードに対応した
螺旋状の着磁がなされている。この図6において、斜線
にて示されるのはN極の着磁領域であり、その他の部分
はS極の着磁領域である。第2磁気スリーブ3の着磁の
リードは、磁気ネジロッド1に形成されたB着磁帯の螺
旋のリードと同一の螺旋のリードに形成され、第2磁気
スリーブ3における着磁は一条ネジ様とされている。
【0046】図3に示したように磁気ネジロッド1が第
1磁気スリーブ2および第2磁気スリーブ3に貫通して
いる状態においては、磁気ネジロッド1のA着磁帯によ
るN極およびS極のなす螺旋のリードは、第1磁気スリ
ーブ2の螺旋のなすリードによるS極およびN極に対し
て、互いの磁極が対面して磁力による吸引力の釣合った
ところで安定している。また同様に、磁気ネジロッド1
のB着磁帯によるN極およびS極のなす螺旋のリード
は、第2磁気スリーブ3の螺旋のなすリードによるS極
およびN極との、互いの磁極が対面して磁力の釣合った
ところで安定している。
【0047】ここで磁気ネジロッド1を回転運動させる
と、第1磁気スリーブ2および第2磁気スリーブ3から
磁気ネジロッド1を観察した場合、その観測点に対して
磁気ネジロッド1に着磁されたA着磁帯とB着磁帯のN
極およびS極が回転軸方向に直線移動し、それに伴い対
面する第1磁気スリーブ2および第2磁気スリーブ3の
S極およびN極が、移動して行く磁気ネジロッド1のS
極およびN極にそれぞれ吸引し合い、その互いの磁力に
よる釣り合いを保とうとして同時に移動する。ここで、
第1スライダーユニット4および第2スライダーユニッ
ト5は共に、図2に示すように自由側端部が、この磁気
ネジロッド1を軸として回転しないように案内レール1
0にて回転方向を規制するように保持されている。この
ため両スライダーユニットの第1磁気スリーブ2と第2
磁気スリーブ3に磁力を媒体として伝達される回転方向
の力は直線運動に変換され、結果として第1スライダー
ユニット4および第2スライダーユニット5は直線運動
を行うのである。
【0048】このとき、例えば設計の意図するところに
より、磁気ネジロッド1のA着磁帯および第1磁気スリ
ーブ2の着磁帯の螺旋を二条ネジ様とする一方、B着磁
帯および第2磁気スリーブ3の着磁帯の螺旋を一条ネジ
様としたならば、第1磁気スリーブ2の直線移動量を”
1”としたときに、第2磁気スリーブ3は”1/2”の
直線移動量となるように設定することができる。
【0049】よって、磁気ネジロッド1を回転すること
により、第1スライダーユニット4の第1磁気スリーブ
2が磁気ネジロッド1のA着磁帯に追従し、かつ、第2
スライダーユニット5の第2磁気スリーブ3が磁気ネジ
ロッド1のB着磁帯に追従しつつ、第2スライダーユニ
ット5が第1スライダーユニット4の1/2の速度で駆
動されることになる。
【0050】なお、第2スライダーユニット5の移動速
度は第1スライダーユニット4の移動速度の1/2とな
る着磁リードとしたが、あくまでも走査光学系装置14
に本発明の直線送り機構を適用した場合であって、他の
装置における様々な適用例についてまで移動速度を限定
するものではない。したがって設計の意図するところに
より本発明の直線送り機構の移動体の移動速度が変更さ
れることは、本発明の趣旨を何等変更するものではな
く、本発明の直線送り機構が適用される。
【0051】磁気ネジロッド1を回転させる回転動作手
段Dは、図2に示されている。この回転動作手段Dは、
ステッピングモータ9と、当該ステッピングモータ9の
駆動軸に同軸に取り付けられた駆動プーリ8と、磁気ネ
ジロッド1の一端部に同軸に固定された従動プーリ7
と、駆動プーリ8と従動プーリ7との間に掛け渡される
ベルト6と、を有する。ステッピングモータ9の駆動軸
が回転することにより、その回転運動が駆動プーリ8か
らベルト6を介して従動プーリ7へと伝わり、この従動
プーリ7に同軸に固定された磁気ネジロッド1が回転動
作をする。そして、磁気ネジロッド1の回転方向への動
作が、第1、第2磁気スリーブ2、3においてそれぞれ
直線運動に変換され、第1、第2スライダーユニット
4、5が直線往復運動をすることとなる。
【0052】なお、第1、第2スライダーユニット4、
5の直線往復運動の往路と復路の方向転換の制御は、ス
テッピングモータ9の回転方向を切り換えることによっ
て行われる。
【0053】本実施形態において用いられる磁気ネジロ
ッド1による各スライダーユニット4、5の駆動は、前
述のように磁力の反発作用と吸引作用を利用するもので
あり、動力伝達部分が磁力により非接触に保たれてい
る。すなわち磁気ネジロッド1の円柱表面と各磁気スリ
ーブ2、3の円筒内面は、ある一定の隙間を保って互い
に浮いている状態である。このため、外力が加わらない
静止状態や安定した定速状態においては磁気ネジロッド
1の回転運動が各スライダーユニット4、5の直線往復
運動に正確に変換されるが、直線運動の立上がりから定
速状態に移る区間に生じる加速度の過渡的変化状態にお
いては、正確な動力伝達が行われない状態が生じる。
【0054】これは、磁力の反発力と吸引力の大きさに
比べて、各スライダーユニット4、5の加速度の変化時
に発生する慣性モーメント力の方が勝ってしまうためで
ある。このため、磁気ネジロッド1に対する各磁気スリ
ーブ2、3を所定の位置に保つことができない瞬間が生
じ、結果的に各スライダーユニット4、5が磁気ネジロ
ッド1の軸方向へ沿った微振動となって現れるダンピン
グ現象をおこす。
【0055】本発明の直線送り機構に用いられる磁気ネ
ジロッド1は、その回転動作における脱調を検出し、ま
た第1および第2スライダーユニット4、5の位置検出
を行うために、その表面上にスリット20が設けられて
いる。このスリット20の概略形状は図7に示されるよ
うな構成を持ち、磁気ネジロッド1の中心軸に平行とな
るように、両端部を繋ぐように円柱表面上に設けられて
いる。またスリット20は複数本で互いに平行で且つ等
間隔に設けられ、図7に示すのは8本の溝を設けた例で
ある。
【0056】この様なスリット20を設けることによ
り、第1および第2スライダーユニット4、5の第1お
よび第2磁気スリーブ2、3の近傍から磁気ネジロッド
1を観測した場合、磁気ネジロッド1が回転動作をする
ことに伴う磁力強度の変化が認められる。これは観測点
から磁気ネジロッド1の円柱表面までの距離がスリット
20の溝深さ分だけ遠くなるためであり、この遠くなっ
た分だけ観測される磁力が弱くなる。磁気ネジロッド1
が回転動作をすることで、この磁力の弱い部分、つまり
円周方向に等間隔に設けられたスリット20が観測点の
下を横切ることとなり、周期的な磁力の変化として認め
られる。
【0057】この磁力の変化を電気的な変化に変換する
センサを前記の観測点に設けることで、磁気ネジロッド
1の回転動作に同期して変動する電気的な信号が得ら
れ、この信号を計数することで、磁気ネジロッド1の回
転数や速度変化および意図された基準点からの移動距離
などを知ることができる。また磁気ネジロッド1の回転
動作の制御においても、このセンサからの信号変化に基
づいた制御系を構成することができる。
【0058】第8図に示すのは図7にて示した本発明の
実施の形態に係る磁気ネジロッド1を用いたスライダー
ユニット位置検出手段を説明するための、概略図であ
る。
【0059】スライダーユニット位置検出手段は第1ス
ライダーユニット4および第2スライダーユニット5に
それぞれ設けられており、各第1および第2磁気スリー
ブ2、3の近傍で磁気ネジロッド1の円柱表面に近接す
る場所に設けられている。もちろん磁気ネジロッド1の
円柱表面に近接し、かつ各磁気スリーブに近接できる位
置ならば、第1および第2磁気スリーブ2、3の円筒内
側表面に組み込むことも可能である。
【0060】図8では第1スライダーユニット4と第1
磁気スリーブ2を例にして説明しており、第1磁気スリ
ーブ2と磁気ネジロッド1の円柱表面の近傍に磁気セン
サ24が設けられている。この磁気センサ24はホール
素子を用いたものであるが、ほかの磁気検出手段として
インナー磁気ネジと同心円上に巻いたコイルの誘導電圧
を利用した検出も可能である。この磁気センサ24の直
下を磁気ネジロッド1の回転動作により通過するスリッ
ト20は、磁力の弱い部分として電気的な変化として検
出される。また、磁力変化を発生させるためスリットで
はなく、磁気ネジロッドに螺旋状の駆動用着磁とは別
に、位置検出用としての着磁をさせる手段もある。
【0061】図9に示すのは磁気センサ24が検出した
磁力変化を磁気センサ24の出力電圧と時間との関係で
表したものである。この図で示すように周期的に電圧が
降下する部分が現れるが、この部分がスリット20の通
過している部分に相当する。この電圧降下部分をトリガ
としてとらえ、出力パルスとしてカウントすることで回
転数をはじめとする磁気ネジロッド1の状態の情報が得
られる。
【0062】図8において磁気センサ24が検出した磁
力変化による出力波形は制御部22へと送られる。また
基準位置センサ21がスライダー基準位置に設けられて
おり、この場所に第1スライダーユニット4が位置する
か否かを検出し、その情報をやはり制御部22に送って
いる。これら2つのセンサからの信号を基に制御部22
においてスライダー基準位置からの第1スライダーユニ
ット4の移動量を演算することができる。また単位時間
当たりの出力パルスをカウントすることで第1スライダ
ーユニット4の移動速度を演算することもできる。
【0063】この制御部22は演算装置、記憶装置、制
御信号発生装置などから構成されており、ステッピング
モータ9の駆動を制御する駆動パルスとCW/CCW信
号とを駆動回路23に出力する。これらの信号に従い、
駆動回路23はステッピングモータ9を駆動して回転動
作を制御するのである。
【0064】このステッピングモータ9の回転軸には、
駆動プーリ8がその回転中心を同軸にして取り付けら
れ、この駆動プーリ8にはベルト6が従動プーリ7とを
連係するように架けられており、駆動プーリ8の回転に
連動して従動プーリ7も回転する。この従動プーリ7の
回転中心軸には、磁気ネジロッド1がその回転中心軸が
同軸になるように連結されている。このためステッピン
グモータ9の回転動作が磁気ネジロッド1に伝達されて
磁気ネジロッド1が回転動作を行い、また回転動作の制
御はステッピングモータ9の制御を行うことでなされ
る。
【0065】以上のような構成による制御系において
は、ステッピングモータ9の駆動回路23ヘのCW/C
CW信号を監視することにより.磁気センサ24の出力
パルスのカウントを加減算し、第1スライダーユニット
4の進行方向によるスライダー位置の誤差を防ぐことが
できる。
【0066】また制御部22において、ステッピングモ
ータ9の駆動回路23ヘの駆動パルスの周波数f1と、
磁気センサ24の出力パルスの周波数f2を比較するこ
とにより、比例しているはずの二つの信号の周波数のバ
ランスが崩れたとき、第1磁気スリーブ2と磁気ネジロ
ッド1の引き合う磁極がずれた、脱調と判定することが
可能である。
【0067】以上のように説明してきた図2〜9に示さ
れる、本発明の直線送り機構を説明するための一例とし
て、直線送り機構を適用した走査光学系装置において、
第1および第2スライダーユニット4、5に備えられた
磁気センサ24により磁気ネジロッド1からの磁力変化
を監視することにより、第1および第2スライダーユニ
ット4、5の移動量をステッピングモータ9の回転数と
は独立して判定することができる。
【0068】また、磁気センサ24からの出力パルスと
ステッピングモータ9への駆動パルスを比較して監視す
ることにより、第1および第2磁気スリーブ2、3と磁
気ネジロッド1の引き合う磁極がずれた、脱調状態を検
出し判定できる。
【0069】さらには、磁気ネジロッド1の回転運動を
直線往復運動に変換することができ、これは運動変換機
構のエネルギー伝達に永久磁石の吸引力と反発力を用い
たことによる。これにより運動変換効率がほぼ100%
となり、駆動モータの回転通りに第1および第2スライ
ダーユニット4,5を安定させた状態で直線往復運動さ
せることができる。さらには、ワイヤーロープ駆動方式
に発生する様なオーバーシュートやアンダーシュートの
発生を効果的に防止することができる。
【0070】なお、図2に示した実施の形態ではステッ
ピングモータ9を走査光学系の駆動源に適用した場合に
ついて説明したが、他の方式のモータを用いても適用で
きる。他の方式のモータを使用する場合には、その方式
のモータの回転動作を制御するための制御系が必要であ
るが、この制御系の制御動作の基となるデータ(出力パ
ルス)を磁気センサ24から得ることに変わりはない。
また、駆動プーリ8から従動プーリ7へのベルト6によ
る動力伝達にかえて、駆動プーリ8と従動プーリ7およ
びベルト6をギヤーによる伝達機構に置き換えた場合に
おいても適用できる。
【0071】なお、以上説明した実施の形態は、本発明
の理解を容易にするために記載されたものであって、本
発明を限定するために記載されたものではない。したが
って、上記実施の形態に開示された各要素は、本発明の
技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣
旨である。
【0072】たとえば、本実施の形態においてはA着磁
帯を二条ネジ様として説明したが、一条ネジ様としてA
着磁帯を形成しても良く、その場合の螺旋のリードはB
着磁帯の2倍にしても同様の効果を得ることができる。
さらに設計の意図するところにより、他の螺旋リードを
設定することで意図された様々な移動速度を設定して
も、本発明の効果を得ることができる。
【0073】また、画像形成装置の走査光学系装置へ本
発明の直線送り機構を適用することには限定されず、そ
の他の直線送り機構が必要とされる様々な装置に対して
も本発明が適用されることにより、その特徴的な効果を
発揮することができる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は磁気ネジ
手段を用いた直線送り機構における移動体に磁気検出手
段を取り付けることにより、移動体の位置、移動体の脱
調を判定することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態による直線送り機構を備
える画像形成装置の概略構成を示す図である。
【図2】 本発明の実施の形態による直線送り機構の概
略構成を示す説明図である。
【図3】 本発明の直線送り機構に係る磁気ネジ手段の
概略構成を示す説明図である。
【図4】 本発明の直線送り機構に係る磁気ネジロッド
の着磁ピッチを説明するための概略図である。
【図5】 本発明の直線送り機構に係る磁気スリーブの
着磁ピッチを説明するための概略図である。
【図6】 本発明の直線送り機構に係る磁気スリーブの
着磁ピッチを説明するための概略図である。
【図7】 本発明の直線送り機構の実施の形態による磁
気ネジロッドの概略を説明するための拡大図である。
【図8】 本発明の直線送り機構に係るスライダー位置
検出手段を説明するための概略図である。
【図9】 本発明の直線送り機構に係る磁気検出手段の
出力波形を示す図である。
【符号の説明】
1…磁気ネジロッド、 2…第1インナー磁気ネジ、 3…第2インナー磁気ネジ、 4…第1スライダーユニット、 5…第2スライダーユニット、 6…ベルト、 7…従動プーリ、 8…駆動プーリ、 9…ステッピングモータ、 10…案内レール、 14…走査光学系装置、 20…スリット、 22…制御部、 24…磁気センサ。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01B 7/00 G01B 7/00 J H04N 1/04 105 H04N 1/04 105 1/10 1/10 1/107

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1移動体と、第2移動体と、 前記第1移動体に取り付けられると共にN極およびS極
    が同軸で交互に第1のピッチで螺旋状に着磁された中空
    の第1磁気スリーブと、 前記第2移動体に取り付けられると共にN極およびS極
    が同軸で交互に前記第1のピッチとは異なる第2のピッ
    チで螺旋状に着磁された中空の第2磁気スリーブと、 前記第1磁気スリーブおよび前記第2磁気スリーブのそ
    れぞれに挿通されると共に、N極S極が同軸で交互に前
    記第1のピッチで螺旋状に着磁された第1着磁帯と、N
    極S極が同軸で交互に前記第2のピッチで螺旋状に着磁
    された第2着磁帯とが形成された磁気ネジロッドと、 前記磁気ネジロッドを回転させる回転動作手段と、を有
    してなり、 前記回転動作手段により前記磁気ネジロッドを回転する
    ことにより、前記第1移動体の前記第1磁気スリーブが
    前記磁気ネジロッドの前記第1着磁帯に追従し、かつ、
    前記第2移動体の前記第2磁気スリーブが前記磁気ネジ
    ロッドの前記第2着磁帯に追従しつつ、前記第2移動体
    と前記第1移動体の速度比が前記第2のピッチ対前記第
    1のピッチの比で駆動される直線送り機構において、 前記磁気ネジロッドの外面に長手方向に伸びて円周に沿
    う等間隔に設けられた複数の凹溝と、 前記第1および第2移動体に設けられて前記凹溝部分の
    磁力を検出する磁気検出手段を備え、 前記磁気検出手段により前記磁気ネジロッドの回転に伴
    った磁力変化を検出して、前記回転動作手段を制御する
    ことを特徴とする直線送り機構。
  2. 【請求項2】 原稿台に載置された原稿を走査するため
    に同じ方向に移動自在な第1と第2のスライダーを備え
    た走査光学系装置であって、 前記第1スライダーに取り付けられると共にN極および
    S極が同軸で交互に第1のピッチで螺旋状に着磁された
    中空の第1磁気スリーブと、 前記第2スライダーに取り付けられると共にN極および
    S極が同軸で交互に前記第1のピッチの1/2の第2の
    ピッチで螺旋状に着磁された中空の第2磁気スリーブ
    と、 前記第1磁気スリーブおよび前記第2磁気スリーブのそ
    れぞれに挿通されると共にN極およびS極が同軸で交互
    に前記第1のピッチで螺旋状に着磁された第1着磁帯
    と、N極およびS極が同軸で交互に前記第2のピッチで
    螺旋状に着磁された第2着磁帯とが形成された磁気ネジ
    ロッドと、 前記磁気ネジロッドを回転させる回転動作手段と、を有
    し、 前記回転動作手段により前記磁気ネジロッドを回転する
    ことにより、前記第1スライダーの前記第1磁気スリー
    ブが前記磁気ネジロッドの前記第1着磁帯に追従し、か
    つ、前記第2スライダーの前記第2磁気スリーブが前記
    磁気ネジロッドの前記第2着磁帯に追従しつつ、前記第
    2スライダーが前記第1スライダーの1/2の速度で駆
    動される走査光学系装置において用いられ、 前記磁気ネジロッドの外面に長手方向に伸びて円周に沿
    う等間隔に設けられた複数の凹溝と、 前記第1および第2スライダーに設けられて前記凹溝部
    分の磁力を検出する磁気検出手段を備え、 前記磁気検出手段により前記磁気ネジロッドの回転に伴
    った磁力変化を検出して、前記回転動作手段を制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の直線送り機構。
  3. 【請求項3】 前記磁気検出手段の検出結果から、前記
    第1および第2移動体の位置を判定する判定手段を備え
    たことを特徴とする、請求項1記載の直線送り機構。
  4. 【請求項4】 前記磁気検出手段の検出結果から、前記
    第1および第2移動体の脱調を判定する判定手段を備え
    たことを特徴とする、請求項1又は3記載の直線送り機
    構。
  5. 【請求項5】 前記磁気検出手段の検出結果から、前記
    第1および第2スライダーの位置を判定する判定手段を
    備えたことを特徴とする、請求項2記載の直線送り機
    構。
  6. 【請求項6】 前記磁気検出手段の検出結果から、前記
    第1および第2スライダーの脱調を判定する判定手段を
    備えたことを特徴とする、請求項2又は5記載の直線送
    り機構。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004081444A (ja) * 2002-08-26 2004-03-18 Matsushita Electric Works Ltd 便座及び便蓋の自動開閉装置
JP2012077813A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Kimiyo Nakao 直動アクチュエータ及び螺子杆
WO2014148349A1 (ja) * 2013-03-19 2014-09-25 アズビル株式会社 磁気リニアアクチュエータ
KR20200057239A (ko) * 2018-11-16 2020-05-26 주식회사 아프스 모낭 이송 장치 및 이를 구비하는 자동 모낭 분리 장치

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