JP2009271344A - 帯電装置 - Google Patents

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俊秀 鈴木
Junichi Endo
潤一 遠藤
Seijun Nimura
政順 仁村
Masahiko Arakawa
雅彦 荒川
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Abstract

【課題】フォトインタラプタ等の位置センサを配置することなく、比較的に小さな送り負荷状態で移動部材を安定して停止又は反転できる清掃機構を付設した帯電装置を提供する。
【解決手段】放電ワイヤ51、52に沿って往復移動する移動部材54の送りネジ55に対して、送り負荷を高めた高負荷部を二箇所以上設ける。制御部111は、電流検知部112によって駆動モータ56の電流を検知して、高負荷部を識別し、往復行程の終端に移動部材54を突き当てない手前位置に位置決め停止させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、コロナ放電を発生して像担持体等の被帯電体を帯電させる画像形成装置の帯電装置に関し、詳しくはコロナ帯電器の放電ワイヤの清掃機構に関する。
静電プロセスを用いて画像を形成する画像形成装置では、コロナ帯電器を用いて、像担持体等の被帯電体を帯電させており、コロナ帯電器には、放電ワイヤを摺擦する清掃部材を放電ワイヤに沿って往復移動させる清掃機構が付設されている。
特許文献1には、放電ワイヤと並行に配置された送りネジを用いて、清掃部材を保持した移動部材を往復移動させて放電ワイヤを清掃する清掃機構が示される。ここでは、移動する移動部材が移動行程の終端に衝突した際の駆動モータの駆動負荷の高まりを検知して、移動部材の移動を停止又は反転させている。
特許文献2には、移動部材の移動行程のホームポジションとリターンポジションとにフォトインタラプタを配置した帯電装置が示される。ここでは、移動部材に固定された検知フラグがフォトインタラプタに検知されたタイミングで、移動部材の移動を停止又は反転させている。
特開2002−323808号公報 特開2001−154465号公報
特許文献1の清掃機構では、移動部材が停止又は反転する際に音と振動が発生する。また、反転/停止の繰り返しに伴って送りネジが損耗したり、駆動モータの停止ノイズが発生したりする。大きな送り負荷状態で送りネジ上に移動部材が停止しているため、逆方向へ起動する際に大きな駆動トルクを必要とする。送りネジ上で移動部材がロックする等、耐久性に問題が出てくる場合がある。
特許文献2の清掃機構では、送り負荷を高めない状態で移動部材を反転又は停止できるものの、帯電装置に2つのフォトインタラプタを配置してそれぞれ配線を行う必要がある。このため、小型化された感光ドラムの周辺では、コロナ帯電器の設置スペースの確保や取り付けが困難になる。
本発明は、フォトインタラプタ等の位置センサを配置することなく、比較的に小さな送り負荷状態で移動機構を安定して停止又は反転できる放電ワイヤの清掃機構を付設した帯電装置を提供することを目的としている。
本発明の帯電装置は、被帯電体を帯電するコロナ帯電器と、前記コロナ帯電器の放電ワイヤを清掃する清掃部材と、前記清掃部材を保持しこれを放電ワイヤに沿って移動させる移動機構と、前記移動機構を駆動する駆動モータとを有するものである。そして、前記清掃部材の可動範囲よりも内側の位置において前記移動機構を移動させるのに要する前記駆動モータの駆動負荷を高める高負荷部と、前記駆動モータの駆動負荷を検出する検出手段と、前記検出手段が前記高負荷部による前記駆動モータの駆動負荷を検出した際に前記移動機構を停止させる停止手段とを有する。
別の本発明の帯電装置は、被帯電体を帯電するコロナ帯電器と、前記コロナ帯電器の放電ワイヤを清掃する清掃部材と、前記清掃部材を保持しこれを放電ワイヤに沿って往復移動させる移動機構と、前記移動機構を駆動する駆動モータとを有するものである。そして、前記清掃部材の可動範囲よりも内側の位置において前記移動機構を移動させるのに要する前記駆動モータの駆動負荷を高める高負荷部と、前記駆動モータの駆動負荷を検出する検出手段と、前記検出手段が前記高負荷部による前記駆動モータの駆動負荷を検出した際に前記移動機構の移動方向を反転させる反転手段とを有する。
本発明の帯電装置では、移動機構に機械的な高負荷部を形成して、駆動モータの配線を通じて清掃部材の可動範囲の端部を検知するので、専用の配線を要する位置センサを配置する場合よりも設置スペースの確保や取り付けが容易である。高負荷部における駆動負荷の変化を検知して移動部材の移動を制御するので、可動範囲の終端に衝突させる場合よりも、停止又は反転させる際の駆動負荷を正確かつ再現性高く制御できる。
従って、フォトインタラプタ等の位置センサを配置することなく、比較的に小さな送り負荷状態で移動機構を安定して停止又は反転できる放電ワイヤの清掃機構を実現できる。
以下、本発明のいくつかの実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。本発明は、移動行程の終端前に配置された高負荷領域を用いて清掃部材の停止及び反転を制御する限りにおいて、各実施形態の構成の一部または全部を、その代替的な構成で置き換えた別の実施形態でも実施できる。
本実施形態では、トナー像の形成/転写に係る主要部のみを説明するが、本発明は、必要な機器、装備、筐体構造を加えて、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途で実施できる。
なお、特許文献1、2に示される帯電装置及び画像形成装置の一般的事項については、図示を省略して重複する説明を省略する。また、請求項で用いた構成名に括弧を付して示した参照記号は、発明の理解を助けるための例示であって、実施形態中の該当する部材等に構成を限定する趣旨のものではない。
<画像形成装置>
図1は第1実施形態の画像形成装置の構成の説明図である。
図1に示すように、第1実施形態の画像形成装置100は、画像読取装置100Rにて読み取った原稿の画像を、プリンタ部100Pにて画像形成するフルカラー複写機である。プリンタ部100Pは、中間転写ベルト31の直線区間に4つの画像形成部SA、SB、SC、SDを配列したタンデム型中間転写方式である。
画像形成部SDでは、感光ドラム11dにイエロートナー像が形成されて、一次転写部Tdにて、中間転写ベルト31に一次転写される。画像形成部SCでは、感光ドラム11cにマゼンタトナー像が形成されて、一次転写部Tcにて、中間転写ベルト31のイエロートナー像に重ねて一次転写される。画像形成部SB、SAでは、それぞれ感光ドラム11b、11aにシアントナー像、ブラックトナー像が形成されて、同様に一次転写部Tb、Taにて中間転写ベルト31に一次転写される。
中間転写ベルト31に一次転写された四色のトナー像は、二次転写部T2へ搬送されて、給紙カセット21又は給紙トレイ27から取り出された記録材Pへ一括二次転写される。二次転写部T2でトナー像が二次転写された記録材Pは、定着装置40で加熱加圧を受けて表面にトナー像を定着された後に、内排紙ローラ44、外排紙ローラ45を経て排出トレイ48へ積載される。
分離装置23は、給紙カセット21からピックアップローラ22によって引き出された記録材Pを1枚ずつに分離して、レジストローラ25へ向かって送り出す。レジストローラ25は、停止状態で記録材Pを受け入れて待機させ、中間転写ベルト31に担持されたトナー像にタイミングを合わせて記録材Pを挟持搬送して、二次転写部T2へ給送する。
中間転写ベルト31は、一次転写部Ta、Tb、Tc、Tdで順番に一次転写された各色のトナー像を重ねて担持して二次転写部T2へ搬送する。中間転写ベルト31は、駆動ローラ32、テンションローラ33、及びバックアップローラ34に掛け渡され、所定のプロセススピードで矢印R2方向に回転する。二次転写ローラ36は、中間転写ベルト31を介してバックアップローラ34に圧接して、中間転写ベルト31と二次転写ローラ36との間に二次転写部T2を形成する。バックアップローラ34は、二次転写部T2の下流側で中間転写ベルト31の進路を上方へ曲げて、中間転写ベルト31に付着した記録材Pを曲率分離させる。
定着装置40は、内部に熱源を備えた定着ローラ41aに加圧ローラ41bを圧接して定着部T3を形成する。定着部T3は、トナー像を二次転写された記録材Pを加熱加圧しつつ挟持搬送して、記録材Pの表面にトナー像を定着させる。
ベルトクリーニング装置19は、記録材Pに二次転写されることなく二次転写部T2を通過した中間転写ベルト31上の転写残トナーを、クリーニングブレードにより摺擦除去する。
画像形成部SA、SB、SC、SDは、付設された現像装置14a、14b、14c、14dで用いるトナーの色がブラック、シアン、マゼンタ、イエローと異なる以外は同一に構成される。以下では、ブラックの画像形成部SAについて説明し、他の画像形成部SB、SC、SDについては、説明中の符号末尾のaを、b、c、dに読み替えて説明されるものとする。
画像形成部SAは、感光ドラム11aの周囲に、帯電装置12a、露光装置13a、現像装置14a、一次転写ローラ35a、クリーニング装置15aを配置する。
感光ドラム11aは、不図示の接地電位に接続されたアルミニウム製のシリンダの外周面に帯電極性が負極性の感光層を形成され、一方の端部に駆動力を伝達されて図中左回り方向に回転する。
帯電装置12aは、コロナ放電により生成した負極性の荷電粒子を被帯電対の一例である感光ドラム11aに照射して、感光ドラム11aの表面を一様な負極性の電位に帯電させる。
露光装置13aは、ブラックの分解色画像を展開した走査線画像データをON−OFF変調したレーザービームを走査して、帯電した感光ドラム11aの表面に画像の静電像を書き込む。現像装置14aは、磁性キャリアに非磁性トナーを混合した二成分現像剤を攪拌して帯電させ、非磁性トナーを感光ドラム11aに供給して静電像を反転現像する。
一次転写ローラ35aは、中間転写ベルト31を介して感光ドラム11aに圧接して、感光ドラム11aと中間転写ベルト31との間に一次転写部Taを形成する。一次転写ローラ35aに正極性の直流電圧を印加することによって、一次転写部T1を通過する中間転写ベルト31へ感光ドラム1のトナー像が一次転写される。クリーニング装置15aは、一次転写部T1を通過して感光ドラム11aの表面に残留した転写残トナーをクリーニングブレードで除去する。
二次転写ローラ36は、中間転写ベルト31を介してバックアップローラ34に圧接して、中間転写ベルト31と二次転写ローラ36との間に二次転写部T2を形成する。バックアップローラ34は接地電位に接続され、二次転写ローラ36に正極性の電圧を印加することにより、中間転写ベルト31に担持された4色のトナー像が記録材Pへ一括二次転写される。
<帯電装置>
図2は帯電装置の構成の説明図、図3は駆動モータの負荷検知回路の説明図である。
図2に示すように、コロナ帯電器は、上述した帯電装置12a、あるいは転写装置や除電装置等に利用される。帯電装置12aは、シールド電極50に対して浮かせて張設した線径60μmの2本の放電ワイヤ51、52に、帯電電源D12aから高電圧を印加してコロナ放電を発生させる。放電ワイヤ51、52は、感光ドラム(1:図1)の母線にほぼ平行に配設され、感光ドラム(1:図1)からの距離が9.25mmである。帯電電源D12aは、放電ワイヤ51、52を通じた放電電流が±1600μAの定電流となるように、放電ワイヤ51、52に印加する高電圧を制御する。
帯電装置12aの放電ワイヤ51、52の表面には、放電中に周囲に浮遊していた外添剤、オイルミスト、紙粉等が、電気的に積層して付着物が繊維状に成長してくる。このような付着物は、正常なばらつきの無い放電を妨げるため、定期的に、放電ワイヤ51、52の長手方向に清掃部材を往復移動させて放電性能を回復させている。
放電ワイヤ51、52を摺擦して清掃するクリーニングパッド53は、丸で囲んだ詳細図に示すように、移動部材54に固定して吊り下げられたホルダ54aに保持されて、放電ワイヤ51、52を左右から挟み込んでいる。
駆動モータ56の回転は、ウォーム58からウォーム歯車57を経て移動機構の一例である送りネジ55を回転させる。移動機構の一例である移動部材54は、駆動モータ56に回転駆動される送りネジ55によって案内及び駆動されて、放電ワイヤ51、52に沿って往復移動する。
移動部材54は、駆動モータ56の回転に伴って、放電ワイヤ51、52の両端にある清掃開始位置(待機位置)と清掃停止位置(又は反転位置)との間を往復移動して放電ワイヤ51、52を清掃する。
従来の帯電装置では、移動部材54が可動範囲の終端に到達したことを判断するために、清掃開始位置と清掃停止位置とにフォトインタラプタを設け、移動部材54に固定された検知フラグを検知させていた(特許文献2)。フォトインタラプタの検知信号によって、清掃部材を清掃開始位置又は清掃停止位置に位置決め停止させ、清掃開始位置と清掃停止位置との間を往復移動して、放電ワイヤ51、52を清掃させていた。
また、位置センサを設けない従来の構成としては、駆動モータ56にトルクリミッタを設けて、移動部材54を移動行程の終端壁面に衝突させた状態で所定時間空転させて終端壁面に位置決めていた。あるいは、移動部材54を移動行程の終端壁面に衝突させた際の駆動モータ56のロック電流を検知して移動部材54を終端壁面に位置決める方法も採用されていた(特許文献1)。
しかし、位置センサを設けると、コストアップ、帯電装置の大型化、複雑化に繋がる。また、トルクリミッタを用いる方法では、空転時に大きな振動音が生じたり、清掃部材が途中で停止していることを検知できなかったりする。衝突時のロック電流検知でも、同様の突き当て音の問題や、駆動モータの発熱劣化という課題があった。
そこで、第1実施形態では、電流検知部112により検知される駆動モータ56の電流が変化するような高負荷部を可動範囲よりも内側の位置に二箇所以上設けている。そして、制御基板110は、駆動モータ56の駆動負荷の高まりを検知する電流検知部112と、駆動モータ56の制御(停止手段、反転手段)を行う制御部111とを併せ持っている。
制御部111は、駆動モータ56の電流値及び電流値の変化パターンにより往復行程の可動範囲の終端よりも内側の位置を検出して、移動部材54を終端壁面に衝突させることなく位置決め停止させる。高負荷部を可動範囲内に二箇所以上設ける事で、移動部材54が往復行程の途中で停止している場合の異常検出も可能になっている。
これにより、移動部材54の位置検出のための電気配線を追加することなく、機械的な衝突音を発生させることなく、移動部材54を円滑に往復移動させて清掃開始位置又は清掃停止位置へ停止させる。従って、クリーニングパッド53を用いて、帯電装置12aの放電ワイヤ51、52の全体を確実に清掃できる。
図3に示すように、制御部111がモータ正転信号をHレベルとしたとき、増幅回路A1の出力がHレベルとなってトランジスタTR1がOFFし、増幅回路A3の出力がLレベルとなってトランジスタTR4もOFFする。このとき、モータ逆転信号は、Lレベルなので、増幅回路A2の出力がLレベルとなってトランジスタTR3がONし、増幅回路A4の出力がHレベルとなってトランジスタTR2がONする。
これにより、モータ電源DMの出力は、トランジスタTR3を通じて駆動モータ56へ流れ込み、駆動モータ56からトランジスタTR2を通じて電流検知部112へ流れ込む。
一方、制御部111がモータ逆転信号をHレベルとしたとき、増幅回路A2の出力がHレベルとなってトランジスタTR3がOFFし、増幅回路A4の出力がLレベルとなってトランジスタTR2もOFFする。このとき、モータ正転信号は、Lレベルなので、増幅回路A1の出力がLレベルとなってトランジスタTR1がONし、増幅回路A3の出力がHレベルとなってトランジスタTR4がONする。
これにより、モータ電源DMの出力は、トランジスタTR1を通じて逆方向から駆動モータ56へ流れ込み、駆動モータ56からトランジスタTR4を通じて電流検知部112へ流れ込む。
<実施例1>
図4は実施例1における送りネジの構成の説明図、図5は送りネジの製造方法の説明図、図6は移動部材の片道移動行程における駆動モータの電流変化の説明図、図7は実施例1の制御のフローチャートである。
図2を参照して図4に示すように、実施例1の送りネジ55は、送りネジ55の長手方向に、摩擦抵抗値を中央部55aとは違えた一対の高負荷部(負荷重領域)55bを設けている。高負荷部55bは、移動部材54が往復動作を行う手前側の清掃開始位置(待機位置)と奥側の清掃停止位置(移動方向の反転位置)とから、それぞれ距離d1離れた位置にそれぞれ長さd2に渡って配置されている。
その結果、送りネジ55における終端と高負荷部55bとの間に、高負荷部55bよりも摩擦力を低下させた間隔領域55cが設けられている。
図2を参照して図5に示すように、送りネジ55は、通常負荷の中央部55aに高負荷部55bを接続して構成されており、中央部55aと高負荷部55bとが突起によって組み込まれている。高負荷部55bは、ネジ山の高さ及び厚みを中央部55aのネジ山よりも大きくして、雌ネジが形成された移動部材54の移動抵抗を高めている。
ただし、高負荷部55bは、その他の方法、例えば、中央部55aの摩擦係数μ1と高負荷部55bの摩擦係数μ2とを違えるように、ネジ山の材質や表面処理を違えてもよい。送りネジ55は、移動部材54の移動抵抗を終端の手前領域で増大させる形態であれば、中央部55aと高負荷部55bとの組み込み式に限られたものではない。
図2を参照して図6に示すように、送りネジ55の軸回転に伴って移動部材54が往復行程を片道移動するとき、移動部材54の移動抵抗に応じて駆動モータ56の電流値が通常電流A1とロック電流A3の間で推移する。ロック電流A3は、移動部材54が往復行程の終端に衝突したり、途中でひっかかったりした際に駆動モータ56がロックして発生する異常状態での電流値である。
なお、移動部材54の移動中、駆動モータ56の電流値は、実際には途中の摩擦抵抗の変化に応じて破線で示すように不規則に変化するが、図6では、起伏を省略している。そして、移動途中の摩擦抵抗の変化を高負荷部55bと誤検知しないように、高負荷部55bの摩擦抵抗は、移動途中で現れる最大の摩擦抵抗の2倍以上となるように定めてある。
移動部材54を往復行程の終端に位置させた状態で、制御部111が駆動モータ56を作動させると、移動部材54は、時間t1にて間隔領域55cの距離d1を通過して高負荷部55bに達する。この間、駆動モータ56の電流値は、通常電流A1である。
移動部材54は、時間t2にて、高負荷部55bの距離d2を通過して、中央部55aに達する。この間、駆動モータ56の電流値は、高負荷電流A2に高まって保持した後、通常電流A1まで低下する。
移動部材54は、駆動モータ56の電流値が通常電流A1の状態で中央部55aを通過した後、反対側の高負荷部55bで駆動モータ56の電流値を高負荷電流A2に高める。そして、時間t2で高負荷部55bを通過し、駆動モータ56の電流値を通常電流A1に低下させた状態で間隔領域55cの距離d1を通過し、往復行程の終端に衝突して駆動モータ56の電流値がロック電流A3となる。
実施例1では、二箇所の高負荷部55bは同じ長さであるため、二度目の高負荷部55bを通過する時間もt2である。
電流検知部112は、駆動モータ56の電流値が時間t2にて通常電流A1に変化したことを検知する。制御部111は、時間t2のタイミングで、奥側の高負荷部55bを過ぎたと判断して、清掃停止部までの残りの距離、すなわちt1/2の時間だけ移動部材54を移動させる。これにより、実際には、移動部材54が往復行程の終端へ衝突することは回避される。
制御部111は、ロック電流A3を検知した場合には、状態を問わず駆動モータ56を停止させて、エラーメッセージを表示する。
図2を参照して図7に示すように、制御部111は、清掃動作を開始すると、駆動モータ56をONして、清掃開始位置にある移動部材54を移動させ始める(S701)。
電流検知部112は、移動部材54が一箇所目の高負荷部55bに到達すると、電流値が高負荷電流A2に切り替わったことを検知する(S702のY)。
制御部111は、所定の時間t1が経過しても電流値が高負荷電流A2に切り替わらなかった場合(S702のN)、異常と判断して(S707)、清掃部材の動作が異常であることをユーザーに表示する(S708)。この時点で清掃動作が終了となる。
電流検知部112は、移動部材54が正常に高負荷部55bを通過すると通常電流A1を検出し(S703)、その後、二箇所目の高負荷部55bに到達すると再び高負荷電流A2を検出する(S704のY)。
ここでも、所定の時間t3が経過しても高負荷電流A2を検出しない場合(S704のN)、制御部111は、異常と判断して(S707)、清掃部材の動作が異常であることをユーザーに表示する(S708)。
制御部111は、二度目の高負荷電流A2が検出されると、清掃部材が正常に動作しているとみなす。そして、高負荷部55bを通過して通常電流A1が検出されると(S705)、所定の時間t1/2だけ駆動モータ56を作動させて停止させる(S706)。これにより、移動部材54は、高負荷部55bを通り過ぎた間隔位置55cのほぼ中央にて位置決め停止される。
<実施例2>
図8は実施例2における送りネジの構成の説明図、図9は移動部材の片道移動行程における駆動モータの電流変化の説明図、図10は実施例2の制御のフローチャートである。
図2を参照して図8に示すように、実施例2では、図4に示す実施例1とは異なり、中央部55aよりも移動部材54の移動抵抗を高めた一対の高負荷部55bが移動ガイドの一例である送りネジ55の両端部に配置されている。
図2を参照して図9に示すように、移動部材54が往復行程を終端から終端まで片道移動するとき、駆動モータ56の電流値は、高負荷電流A2で始まって通常電流A1に低下し、その後、高負荷電流A2に高まる。移動部材54の移動中、駆動モータ56の電流値は、実際には不規則に変化するが、図9では、起伏を省略している。
移動部材54を往復行程の終端に位置させた状態で駆動モータ56を作動させると、移動部材54は、時間t4にて高負荷部55bの距離d4を通過して中央部55aに達する。この間、駆動モータ56の電流値は、高負荷電流A2である。
移動部材54は、中央部55aを時間t5だけ走行して奥側の高負荷部55bに達する。この間、駆動モータ56の電流値は、通常電流A1を保持した後に高負荷電流A2まで高まる。
図2を参照して図10に示すように、制御部111は、清掃動作を開始すると、駆動モータ56を作動させて、待機位置に停止していた移動部材54を移動方向の反転位置へ向かって動かし始める(S1001)。待機位置は、高負荷部55bなので、駆動モータ56の電流値は、高負荷電流A2である(S1002)。
高負荷部55bが終了して中央部55aへ移ると通常電流A1が検出され(S1003)、その後、所定の時間t5が経過すると、再び高負荷部55bへ移行して高負荷電流A2を検出する(S1004のY)。
高負荷電流A2を検出すると(S1004のY)、移動部材54が正常に動作していると判断して、駆動モータ56をさらに時間t4/2駆動した後、清掃停止位置に到達したと認識して駆動モータ56をOFFする(S1005)。高負荷電流A2を検出できない場合(S1004のN)、異常を検出して(S1006)、ユーザーに異常があった旨を表示する(S1007)。この時点で清掃動作が終了となる。
以上の実施例のように、送りネジ55に二箇所以上の高負荷部55bを配置し、高負荷部55bによる駆動モータ56の電流値の変化を検知する事で、移動部材54を終端に衝突させることなく位置決め停止できる。また、移動部材54が往復行程の途中でロックして止まってしまった場合にも、ロック電流A3を検出することで、高負荷部55bの正常な停止位置ではないことを識別できる。
<実施例3>
図11は実施例3の制御のフローチャートである。
実施例2では、正常動作が行われた場合には、必ず移動部材54が送りネジ55の端部領域に位置決められた状態で動作が終了する。そのため、次回の清掃動作開始時には、移動部材54が必ず端部領域に位置している。
しかし、画像形成装置100の製造直後や、何らかの異常によって移動部材54が移動された場合、移動部材54を端部領域の正しい停止位置へ位置決め停止させる必要がある。実施例3は、このような状況で移動部材54を端部領域に制御する。
図2を参照して図11に示すように、制御部111は、位置調整を開始すると、駆動モータ56を作動させる(S1101)。この時、移動部材54が高負荷部55bに存在しているかどうかを、高負荷電流A2の検出によって判断する(S1002)。
高負荷電流A2を検出しない場合(S1102のN)、移動部材54は、端部の高負荷部55bには存在していないため、S1103〜S1106の制御を行って移動部材54を送りネジ55の端部の高負荷部55bへ位置決め停止させる。
高負荷電流A2を検出した場合(S1102のY)、移動部材54は、端部の高負荷部55bに存在していることが判明する(S1107)。この後、駆動モータ56を時間t4だけ駆動し続けても(S1108)通常電流A1が検出されなければ(S1109のN)、移動部材54は待機位置に存在していると判断して(S1114)、駆動モータ56をOFFする(S1115)。
一方、通常電流A1が検出された場合(S1109のY)、移動部材54は、高負荷部55bから中央部55aへ移動したことになる(S1110)。この場合、更に駆動モータ56の駆動を継続して(S1111)、反対側の端部の高負荷部55bを検知して(S1112)所定の時間t4/2を経てから駆動モータ56をOFFさせる(S1113)。これにより、高負荷部55bの待機位置へ移動部材54を確実に移動できる。
なお、実施例2では、清掃動作時に異常を検出しなければ移動部材54が端部の待機位置又は移動方向の反転位置に存在する状態で清掃動作が終了する。よって、実施例3の移動部材54の位置調整フローは、毎清掃時に行う必要は無く、画像形成装置100の電源立ち上げ時と、前述した移動部材54の検知エラーが発生した後に実施すれば良い。
また、実施例3では、送りネジ55の高負荷部55bを左右対称に設定しているため、駆動モータ56の正転/反転に関わらず、常に同様の制御にて清掃動作を行う事が可能である。
第1実施形態の画像形成装置の構成の説明図である。 帯電装置の構成の説明図である。 駆動モータの負荷検知回路の説明図である。 実施例1における送りネジの構成の説明図である。 送りネジの製造方法の説明図である。 移動部材の片道移動行程における駆動モータの電流変化の説明図である。 実施例1の制御のフローチャートである。 実施例2における送りネジの構成の説明図である。 移動部材の片道移動行程における駆動モータの電流変化の説明図である。 実施例2の制御のフローチャートである。 実施例3の制御のフローチャートである。
符号の説明
12a、12b、12c、12d 帯電装置(コロナ帯電器)
50 シールド電極
51、52 放電ワイヤ
53 清掃部材(クリーニングパッド)
54 移動機構(移動部材)
55 移動機構、移動ガイド(送りネジ)
55a 中央部
55b 手前領域、高負荷部
55c 間隔領域
56 駆動モータ
100 画像形成装置
110 制御基板
111 制御手段(制御部)
112 検知手段(電流検知部)

Claims (4)

  1. 被帯電体を帯電するコロナ帯電器と、前記コロナ帯電器の放電ワイヤを清掃する清掃部材と、前記清掃部材を保持しこれを放電ワイヤに沿って移動させる移動機構と、前記移動機構を駆動する駆動モータと、を有する帯電装置において、
    前記清掃部材の可動範囲よりも内側の位置において前記移動機構を移動させるのに要する前記駆動モータの駆動負荷を高める高負荷部と、前記駆動モータの駆動負荷を検出する検出手段と、前記検出手段が前記高負荷部による前記駆動モータの駆動負荷を検出した際に前記移動機構を停止させる停止手段と、を有することを特徴とする帯電装置。
  2. 前記移動機構は、放電ワイヤに沿って設けられた移動ガイドを有し、前記高負荷部を前記移動ガイドに設けたことを特徴とする請求項1の帯電装置。
  3. 被帯電体を帯電するコロナ帯電器と、前記コロナ帯電器の放電ワイヤを清掃する清掃部材と、前記清掃部材を保持しこれを放電ワイヤに沿って往復移動させる移動機構と、前記移動機構を駆動する駆動モータと、を有する帯電装置において、
    前記清掃部材の可動範囲よりも内側の位置において前記移動機構を移動させるのに要する前記駆動モータの駆動負荷を高める高負荷部と、前記駆動モータの駆動負荷を検出する検出手段と、前記検出手段が前記高負荷部による前記駆動モータの駆動負荷を検出した際に前記移動機構の移動方向を反転させる反転手段と、を有することを特徴とする帯電装置。
  4. 前記移動機構は、放電ワイヤに沿って設けられた移動ガイドを有し、前記高負荷部を前記移動ガイドに設けたことを特徴とする請求項3の帯電装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016518223A (ja) * 2013-05-16 2016-06-23 シンセオン カーディオロジー, エルエルシー 能動的に制御可能なステント、ステントグラフト、心臓弁、及びそれらを制御する方法
JP2018036304A (ja) * 2016-08-29 2018-03-08 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 清掃装置及び画像形成装置

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