JP2021140175A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 清掃部材の清掃動作中に画像形成装置の電源がOFFしたり、停電等が発生すると、清掃部材が透過部材上で途中停止してしまう場合があった。この場合、次の画像形成動作時に清掃部材が透過部材を通過するレーザ光を遮ってしまうことで画像品質が低下する恐れがあった。【解決手段】 清掃部材の移動が途中停止した場合、清掃部材を清掃開始位置である第一位置へ向けて移動させるように移動手段を制御する。【選択図】 図6

Description

本発明は、電子写真方式を用いて記録媒体に画像を形成する電子写真複写機、レーザビームプリンタ等の画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式を採用する画像形成装置には、帯電した感光体の表面にレーザ光を照射して静電潜像を形成する光走査装置が設けられている。この光走査装置は、光源やミラー等の光学系部品と、光学系部品を覆う筐体と、光源からの光を筐体外へ出射する開口部を備えている。そして、この開口部は、筐体内部にトナーや埃等の異物が侵入するのを防止するために、光を透過させる透過部材によって閉塞されている。
ここで、透過部材上にトナーや埃等の異物が存在する場合、開口部から出射される光が異物に遮られることで光学特性が変化し、形成される画像の品質が低下してしまう虞があった。
これに対して、特許文献1では、清掃部材を透過部材上に接触させながら移動させることで、透過部材上の異物を清掃部材によって除去する清掃処理を行う構成が開示されている。また、特許文献1では、1回の清掃処理において巻取モータを正逆回転させることによって、透過部材の長手方向に沿って清掃部材を往復移動させる清掃処理を、例えば1万枚程度の印刷が実施される度に定期的に実行する構成が開示されている。
特開2016−31467号公報
しかしながら、清掃処理の実行中に画像形成装置の電源がOFFされたり、停電が発生する等、清掃動作中に装置が停止した場合、清掃部材が移動途中で動作を停止してしまう虞がある。
この状態では、透明部材上に位置する清掃部材によってレーザ光が遮られてしまうため、再度画像形成装置が稼働した際に画像形成ができなくなる虞があった。
そこで、本発明は、上記の点に鑑み、清掃動作が途中停止した場合であっても、清掃部材を停止位置から清掃開始位置へより早く戻すことができることが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、感光体と、前記感光体に形成される静電潜像を、トナーを用いて現像する現像部と、前記感光体及び前記現像部よりも鉛直方向下方に設けられ、前記感光体にレーザ光を走査して静電潜像を形成する光走査ユニットであって、筐体と、該筐体に設けられ、前記感光体を走査するレーザ光を前記筐体の内部側から外部側へ通過させ、前記レーザ光の走査方向に長尺な開口部と、前記筐体に対して外部側から前記開口部を閉塞し、前記レーザ光を透過させる透過部材と、を有する光走査ユニットと、前記筐体の外部側において前記透過部材の表面を清掃するために前記透過部材の前記表面に接触する清掃部材と、前記透過部材の長手方向において一端側であって前記透過部材上において前記レーザ光の非通過領域である第一位置と、前記長手方向において他端側であって前記透過部材上において前記レーザ光の非通過領域である第二位置との間において前記清掃部材を移動させる移動手段であって、前記第一位置から前記第二位置へ向けて前記長手方向における第一方向へ前記清掃部材を移動させ、前記第二位置から第一位置へ向けて前記第一方向と反対方向の第二方向へ前記清掃部材を移動させることで前記清掃部材に清掃動作を行わせる移動手段と、前記移動手段による前記清掃部材の移動が途中停止した場合、前記清掃部材を前記第一位置へ戻すように前記清掃部材が停止している位置から前記清掃部材を前記第二方向へ移動させるように前記移動手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、清掃処理が途中停止した場合であっても、清掃部材を停止位置から清掃開始位置へより早く戻すことができる。
画像形成装置の概略断面図 光走査装置の斜視図 光走査装置の上面図 第1清掃ホルダの部分斜視図 第1清掃ホルダの部分断面図 第1実施形態における退避シーケンスを行うための制御ブロック図 第1実施形態における退避シーケンスを示すフローチャート 清掃部材の動作説明図 第2実施形態における退避シーケンスを行うための制御ブロック図 清掃処理を示すフローチャート 第2実施形態における退避シーケンスを示すフローチャート
以下にて、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。尚、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態における画像形成装置1の概略断面図である。図1に示すように、本実施形態における画像形成装置1は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の色毎にトナー像を形成する4基の画像形成部10Y、10M、10C、10Bkを備えるタンデム型のカラーレーザビームプリンタである。
画像形成装置1は、各画像形成部10Y、10M、10C、10Bkにて作像されたトナー像が転写される中間転写ベルト20を備えている。そして、中間転写ベルト20にそれぞれの画像形成部10から重ねられたトナー像を記録媒体であるシートPに転写してシート上にカラー画像を形成するように構成されている。尚、画像形成部10Y、10M、10C、10Bkは、それぞれで用いるトナーの色が異なる以外は略同一に構成されている。以下では画像形成部10として画像形成部10Yを例に説明し、画像形成部10M、10C、10Bkについて重複する説明を省略する。
画像形成部10は、感光体100と、感光体100を一様な背景電位に帯電させる帯電ローラ12と、後述する光走査装置40によって感光体100上に形成される静電潜像を現像してトナー像を形成する現像部としての現像器13と、形成されたトナー像を中間転写ベルト20へ転写する一次転写ローラ15が設けられている。ここで、一次転写ローラ15は、中間転写ベルト20を介して感光体100との間に一次転写部を形成しており、所定の転写電圧が印加されることにより感光体100上に形成されたトナー像を中間転写ベルト20に転写する。
中間転写ベルト20は、無端状に形成され、第1ベルト搬送ローラ21及び第2ベルト搬送ローラ22に架け回されており、矢印H方向に回転動作しながら各画像形成部10で形成されたトナー像が転写される。ここで、4基の画像形成部10Y、10M、10C、10Bkは、中間転写ベルト20の鉛直方向下側に並列的に配置されており、各色の画像情報に応じて形成したトナー像を中間転写ベルト20に転写する。画像形成部10による各色の画像形成プロセスは、中間転写ベルト20上に一次転写された上流側のトナー像に重ね合わせるタイミングで行われる。その結果、中間転写ベルト20上には、4色のトナー像が重ね合わせられるように形成される。
また、第1ベルト搬送ローラ21は、中間転写ベルト20を挟んで二次転写ローラ65と互いに圧接されており、中間転写ベルト20を介して二次転写ローラ65との間にシートP上にトナー像を転写する二次転写部を形成している。シートPは、二次転写部に挿通されることで、中間転写ベルト20からトナー像が転写される。尚、中間転写ベルト20の表面に残った転写残トナーは、不図示のクリーニング装置によって回収される。
ここで、各色の画像形成部10は、中間転写ベルト20の回転方向(矢印H方向)において、二次転写部に対して上流側からイエローのトナー像を形成する画像形成部10Y、マゼンタのトナー像を形成する画像形成部10M、シアンのトナー像を形成する画像形成部10C、ブラックのトナー像を形成する画像形成部1Bkが順に配置されている。
また、各画像形成部10の鉛直方向下方には、各感光体100にレーザ光を走査して、形成する画像情報に応じた静電潜像を各感光体100上に形成する光走査手段としての光走査装置40が設けられている。ここで、光走査装置40は、光走査ユニットの一例である。
光走査装置40は、各色の画像情報に応じて変調されたレーザ光を出射する不図示の4基の半導体レーザを備えている。また、光走査装置40は、モータユニット41と、モータユニット41によって高速回転されることで、各半導体レーザから出射された各レーザ光を各感光体100の回転軸方向に沿って走査させるように偏向させる回転多面鏡43を備えている。回転多面鏡43によって偏向された各レーザ光は、光走査装置40の内部側に配置された光学部材に案内され、光走査装置40の上部に設けられた各開口部を覆う透過部材42a〜dを介して光走査装置40の内部側から外部側へと出射され、各感光体100を露光する。
一方、シートPは、画像形成装置1の下部に配置される給送カセット2に収容されている。そして、シートPは、ピックアップローラ24によって、給送ローラ25とリタードローラ26によって形成される分離ニップ部へと給送される。ここで、リタードローラ26は、ピックアップローラ24によってシートPが複数枚給送された場合に逆回転するように駆動が伝達されており、シートPを1枚ずつ下流へ搬送することでシートPの重送を防止している。給送ローラ25及びリタードローラ26によって1枚ずつ搬送されたシートPは、画像形成装置1の右側面に沿って略垂直に伸びる搬送路27に搬送される。
そして、シートPは、搬送路27を通って画像形成装置1の鉛直方向下側から上側へと搬送され、レジストレーションローラ29に搬送される。レジストレーションローラ29は、搬送されるシートPを一旦停止させ、シートの斜行を矯正する。その後、レジストレーションローラ29は、中間転写ベルト20上に形成されたトナー像が二次転写部へ搬送されるタイミングに合わせてシートPを二次転写部へ搬送する。その後、二次転写部においてトナー像が転写されたシートPは、定着器3へと搬送され、定着器3によって加熱加圧されることでシートP上にトナー像が定着される。そして、トナー像が定着されたシートPは、排出ローラ28によって画像形成装置1の外側であって画像形成装置1の本体上部に設けられる排出トレイへと排出される。
このように、画像形成装置1の本体内部において、光走査装置40の上方に画像形成部10が設けられる構成であると、画像形成動作に伴って、光走査装置40の上部に設けられる透過部材42a〜d上にトナーや紙粉や埃等の異物が落下してくる場合がある。この場合、透過部材42a〜dを介して感光体100へ出射されるレーザ光が、異物によって遮られることになる。従って、異物によって光学特性が変化することで画像の品質が低下してしまう場合があった。
そこで、本実施形態は、光走査装置40に、透過部材42a〜dを清掃するための清掃機構51を備えている。以下では、光走査装置40と、光走査装置40に設けられる清掃機構51について、詳しく説明をする。図2は、光走査装置40の全体を示す斜視図であり、図3は、光走査装置40の上面図である。
図2及び図3に示すように、光走査装置40は、上述したモータユニット41や回転多面鏡43を内部側に収容する収容部40aと、収容部40aに取り付けられ、収容部40aの上面を覆うカバー部40bとを有している。ここで、収容部40aとカバー部40bとによって光走査装置40の筐体を構成している。カバー部40bには、各色の感光体100に対応してレーザ光が通過する開口部が4つ設けられており、各開口部は、対応する感光体100の回転軸線方向に長尺な矩形状であって、それぞれが長手方向に互いに並行に延びるように形成されている。そして、各開口部は、それぞれが長尺な矩形状に形成される透過部材42a〜dによってそれぞれ閉塞されている。透過部材42a〜dは、開口部と同様に4つ設けられており、それぞれが長手方向に互いに並行に延びるように、カバー部40bに取り付けられている。尚、透過部材42a〜dの長手方向は、光走査装置40から出射されるレーザ光の走査方向と略等しくなっている。また、本実施形態では、透過部材42a〜dの長手方向は、各感光体100の回転軸線方向と略等しくなっている。
ここで、透過部材42a〜dは、光走査装置40の内部へトナーや埃、紙粉等の異物が侵入することを防ぐために設けられており、異物が半導体レーザやミラー、回転多面鏡43等に付着することによる画像品質の低下を防止している。透過部材42a〜dは、例えばガラス等の透明な部材で形成されており、収容部40a内の半導体レーザによって発せられるレーザ光を、感光体100へ出射可能となっている。本実施形態では、透過部材42a〜dの大きさを開口部の開口よりも大きく設定し、透過部材42a〜dが各開口部をオーバーラップして覆うように構成されている。そして、透過部材42a〜dの開口部に対してオーバーラップしている部分を接着することで、透過部材42a〜dをカバー部40bに固定している。
このように、光走査装置40は、カバー部40b及び透過部材42a〜dによって覆われることで、トナーや紙粉、埃等の異物が光走査装置40の内部へ入り込まないような構成となっている。また、開口部よりも大きい透過部材42a〜dをカバー部40b上に接着固定することで、光走査装置40の上方から落下するトナーや紙粉、埃等の異物が、透過部材42a〜dと各開口部の隙間から光走査装置40の内部へ入り込むことを防止している。
そして、本実施形態では、上方から光走査装置40の上面(透過部材42a〜dの上面)へ落下する異物を清掃する清掃処理を行う清掃機構51を備えている。ここで、透過部材42a〜dの上面とは、光走査装置40に対して外側の面であり、透過部材42a〜dを通過するレーザ光が出射する側の面である。
清掃機構51は、光走査装置40のカバー部40b上であって、画像形成部10と対向する面側に取り付けられている。清掃機構51は、それぞれが透過部材42a〜dの上面(光走査装置40の外部側の面)を清掃するための清掃部材53a〜dと、清掃部材53a〜dを保持して透過部材42a〜d上を移動させる第1清掃ホルダ511と第2清掃ホルダ512を有している。
第1清掃ホルダ511及び第2清掃ホルダ512は、それぞれが隣り合う2つの透過部材42に跨って、透過部材42が延びる方向と直交する方向に延在すると共に、それぞれが清掃部材53を2つずつ有している。ここで、第1清掃ホルダ511及び第2清掃ホルダ512が有する清掃部材53は、透過部材42に対応する数だけ設けられている。
つまり、第1清掃ホルダ511は、透過部材42aと42bとに跨るように配置され、透過部材42aの上面を清掃する清掃部材53aと、透過部材42bの上面を清掃する清掃部材53bとを有している。また、第2清掃ホルダ512は、透過部材42cと42dとに跨るように配置され、透過部材42cの上面を清掃する清掃部材53bと、透過部材42dの上面を清掃する清掃部材53dとを有している。
清掃部材53a〜dは、例えばシリコンゴムや、不織布等で構成され、第1清掃ホルダ511及び第2清掃ホルダ512の移動に伴って透過部材42の上面に接触して移動することで、透過部材42上の異物を除去することが可能であり、清掃部材42上を清掃可能となっている。
第1清掃ホルダ511は、中央部分がワイヤ54に連結されており、ワイヤ54を中心にして両端側にそれぞれ清掃部材53a,53bを保持する構成となっている。また、第2清掃ホルダ512は、中央部がワイヤ54に連結されており、ワイヤ54を中心にして両端側にそれぞれ清掃部材53c,53dを保持する構成となっている。従って、ワイヤ54は、透過部材42a,42bの間と、透過部材42c,42dの間とを通過するように張設されている。
また、ワイヤ54は、カバー部40bに回転可能に保持されている4つの張設用滑車57a〜d、テンション調整用滑車58及び巻取ドラム59によって、カバー部40b上に環状に張設されている。そして、ワイヤ54は、装置の組み立て時に巻取ドラム59に所定回数巻き取られることで長さの調整がなされた状態で、張設用滑車57a〜dに張架されている。このとき、4つの張設用滑車57a〜dは、上述したように、ワイヤ54が透過部材42a,42bの間と、透過部材42c,42dの間とを通過するように配置されている。
ワイヤ54は、張設用滑車57aと57dとの間に設けられるテンション調整用滑車58によって張力が調整されているため、各張設用滑車57、テンション調整用滑車58及び巻取ドラム59の間で弛まずに張った状態で配置されている。これにより、ワイヤ54を張設することによって、ワイヤ54を滑らかに環状走行させることができる。
本実施形態では、テンション調整用滑車58を、張設用滑車57aと57dとの間に設けた構成としたが、張設用滑車57a〜dに張架されたワイヤ57の張力を調整できる位置であれば、この位置に限らなくてもよい。
このように、本実施形態では、第1清掃ホルダ511に清掃部材53a,bを設け、第2清掃ホルダ512に清掃部材53c,dを設ける構成としている。これに対し、1つの清掃ホルダに1つの清掃部材を保持させる場合は、透過部材の数だけ清掃ホルダを有する必要があり、清掃ホルダを張設するワイヤの長さが長くなる。従って、本実施形態では、1つの清掃ホルダに1つの清掃部材を保持させる構成と比較して、清掃ホルダの数を低減することができると共に、ワイヤ54の長さを短くすることができ、より簡単な構成で透過部材42a〜d上面の清掃を行うことができる。
また、巻取ドラム59は、駆動部としての巻取モータ55の駆動によって回転可能に構成されている。
ここで、巻取モータ55は正逆回転可能に構成されている。本実施形態では、巻取モータ55の正回転をCW方向(Clock Wise)とし、逆回転をCCW方向(Counter Clock Wise)とする。
従って、ワイヤ54は、巻取モータ55のCW方向またはCCW方向への回転によって巻取ドラム59が回転することで、巻取ドラム59に巻き取り及び引き出しされる構成になっている。このように、巻取ドラム59によって巻き取り及び引き出しされることで、ワイヤ54が各張設用滑車57に張架された状態でカバー部40b上を環状に走行可能となっている。
そのため、ワイヤ54に連結されている第1清掃ホルダ511及び第2清掃ホルダ512は、ワイヤ54の走行に伴って、矢印D1,D2方向(透過部材42の長手方向)に移動可能となっている。本実施形態では、巻取モータ55がCCW方向へ回転することで第1清掃ホルダ511及び第2清掃ホルダ512が矢印D1方向へ移動する。また、巻取モータ55がCW方向へ回転することで、第1清掃ホルダ511及び第2清掃ホルダ512がD2方向へ移動する。ここで、ワイヤ54、張設用滑車57a〜d、テンション調整用滑車58及び巻取ドラム59は、移動手段の一例である。また、巻取モータ55は、駆動モータの一例である。
このとき、ワイヤ54が環状に張設されているため、ワイヤ54の移動に伴って、第1清掃ホルダ511と第2清掃ホルダ512とが、透過部材42a〜dの長手方向においてそれぞれが直線的に反対方向に移動する構成となっている。尚、矢印D1方向は第1方向の一例であり、矢印D2方向は第2方向の一例である。
ここで、巻取モータ55及び巻取ドラム59は、カバー部40bの上面に対して凹むように設けられた凹部60内に設けられている。これによって、光走査装置40の高さ方向のサイズを小さくすることが可能となっている。尚、この凹部60は、光走査装置40の内部とは連通しておらず、この凹部60からも異物が光走査装置40の内部へ入り込まないように設けられている。
また、カバー部40bには、第1清掃ホルダ511の、透過部材42a,bの長手方向(感光体100の回転軸線方向)への移動を規制する第1ストッパ56aが設けられている。また、カバー部40bには、第2清掃ホルダ512の、透過部材42c,dの長手方向(感光体100の回転軸線方向)への移動を規制する第2ストッパ56bが設けられている。ここで、第1ストッパ56a及び第2ストッパ56bは、当接部材の一例である。
第1ストッパ56a及び第2ストッパ56bは、透過部材42a〜dの長手方向における一端側に設けられている。従って、第1清掃ホルダ511及び第2清掃ホルダ512が矢印D1方向に移動していくと、第1清掃ホルダ511が矢印D1方向における透過部材42a,bの端部に到達し、第1ストッパ56aに当接することになる。
これにより、第1清掃ホルダ511の矢印D1方向への移動が第1ストッパ56aによって規制されるため、ワイヤ54を走行させるために巻取ドラム59を回転させている巻取モータ55に作用する負荷が大きくなる。この負荷を後述する電流検出部を用いて検出することによって、第1清掃ホルダ511が第1ストッパ56a(透過部材42の長手方向において一端側であって、第1清掃ホルダ511の第一位置)に到達したことが検出される。このとき、第2清掃ホルダ512は、透過部材42の長手方向において前記第1清掃ホルダ511の反対側に位置している。
尚、本実施形態における第1清掃ホルダ511及び第2清掃ホルダ512の移動による一連の清掃動作は、以下の通りである。
まず、駆動モータ55がCW方向に回転駆動されることで、ワイヤ54が矢印D2方向に走行し、第1清掃ホルダ511及び第2清掃ホルダ512が矢印D2方向へ移動する。
その後、第2清掃ホルダ512は、矢印D2方向における透過部材42c,dの端部に到達し、第2ストッパ56bに当接することになる。これにより、第2清掃ホルダ512の矢印D2方向への移動が第2ストッパ56bによって規制されるため、ワイヤ54を走行させるために巻取ドラム59を回転させている巻取モータ55に作用する負荷が大きくなる。この負荷を後述する電流検出部を用いて検出することによって、第2清掃ホルダ512が第2ストッパ56bに到達したことが検出される。
そして、第2清掃ホルダ512が第2ストッパ56bに到達したことが検出された場合は、巻取モータ55の回転を停止させる。このとき、第1清掃ホルダ511は、透過部材42の長手方向において他端側であって、第二位置に到達している。従って、巻取モータ55の回転が停止されることで、透過部材42の長手方向において第二位置にて移動が停止される。
その後、巻取モータ55をCCW方向へ回転させることで、ワイヤ54を矢印D1方向に走行させる。これによって、第1清掃ホルダ511及び第2清掃ホルダ512は、それぞれ矢印D1方向へ移動する。
その後、第1清掃ホルダ511が矢印D1方向における透過部材42a,bの端部に到達し、第1ストッパ56aに当接することになる。これにより、第1清掃ホルダ511の矢印D1方向への移動が第1ストッパ56aによって規制されるため、ワイヤ54を走行させるために巻取ドラム59を回転させている巻取モータ55に作用する負荷が大きくなる。この負荷を後述する電流検出部を用いて検出することによって、第1清掃ホルダ511が第1ストッパ56aに到達したことが検出される。
そして、第1清掃ホルダ511が第1ストッパ56aに到達したことが検出された場合は、巻取モータ55のCCW方向への回転を停止し、所定回転だけCW方向へ回転させる。これによって矢印D2方向に所定距離だけワイヤ54を走行させてから、巻取モータ55の回転を停止させる。
このように、本実施形態では、第1清掃ホルダ511及び第2清掃ホルダ512が、透過部材42a〜d上をそれぞれ1往復することを、一連の清掃動作としている。そして、一連の清掃動作が終了した際は、矢印D2方向に所定距離だけワイヤ54を走行させることで第1清掃ホルダ511は第1ストッパ56aに当接しない位置であって、透過部材42の表面に清掃部材53が接触していない位置にて動作を停止させている。
つまり、第1清掃ホルダ511は、透過部材42の長手方向における透過部材42の端部と第1ストッパ56aとの間であって、透過部材42においてレーザ光が通過しない非通過領域に位置している。尚、このとき第2清掃ホルダ512は、長手方向において透過部材42の端部に当接しない位置、つまり、透過部材42においてレーザ光が通過しない非通過領域にて動作を停止させている。ここで、一連の清掃動作が終了した場合における第1清掃ホルダ511及び第2清掃ホルダ512の停止位置が、正常停止位置であり、清掃開始位置である。
以上で説明した一連の清掃動作では、第2清掃ホルダ512が第2ストッパ56baに到達した場合に巻取モータ55の回転を停止させてからCCW方向へ回転させる構成としたが、第2ストッパ56bに到達したことに応じてCCW方向へ回転させる構成であってもよい。
尚、本実施形態では、巻取モータ55を正回転(CW方向へ回転)させることでワイヤ54を矢印D1方向へ走行させ、巻取モータ55を逆回転(CCW方向へ回転)させることでワイヤ54を矢印D2方向へ走行させる構成としたが、巻取モータ55の正回転によってワイヤ54を矢印D2方向へ走行させ、逆回転によって矢印D1方向へ走行させる構成であってもよい。
また、カバー部40bには、第1清掃ホルダ511及び第2清掃ホルダ512の移動をガイドするためのガイド部材61a〜dが設けられている。そして、図4及び図5に示すように、第1清掃ホルダ511の両端部は、ガイド部材61a,61bとそれぞれ係合している。
ここで、図4は、第1清掃ホルダ511近傍を示す部分斜視図である。尚、第2清掃ホルダ512についても第1清掃ホルダ511の構成と同様に、第2清掃ホルダ512の両端部は、ガイド部材61c,61dとそれぞれ係合している。図5は、第1清掃ホルダ511の清掃部材53aを保持している側の端部における部分断面図である。ここでは、第1清掃ホルダ511の構成のみを説明するが、本実施形態では、第2清掃ホルダ512にも同様の構成を用いるものとする。
図4及び図5に示すように、ガイド部材61a〜dは、カバー部40bと一体的に形成され、カバー部40bの上面から上方に突出するように設けられている。
ここで、ガイド部材61a〜dは、図5に示すように、カバー部40bの上面に対して上方に突出する第1突部61aaと、第1突部61aaから清掃部材53aに対して離れる方向に延びる第2突部61abを有している。
そして、第1清掃ホルダ511の一端側の端部511aが、第2突部61abの下方にもぐり込むように形成されている。ここで、端部511aは、第2突部61abと当接部が円弧形状となるように構成されている。このように、端部511aを円弧形状とすることで、第1清掃ホルダ511が矢印D1方向または矢印D2方向(図3参照)へ移動する際の摺動抵抗を低減させることができる。
尚、本実施形態では、第1清掃ホルダ511の一端側のみを詳細に説明するが、他端側も同様の構成を有しているものとする。また、第2清掃ホルダ512についても同様の形状を有しているものとする。
また、第1清掃ホルダ511及び第2清掃ホルダ512は、ガイド部材61a〜dに係合することで、透過部材42a〜dに対して第1清掃ホルダ511及び第2清掃ホルダ512に保持される清掃部材53a〜dが離間する方向に移動してしまうことを抑制している。このとき、第1清掃ホルダ511及び第2清掃ホルダ512とガイド部材61a〜dの係合位置は、透過部材42a〜dに清掃部材53a〜dが所定の接触圧で接触するような位置となっている。
また、本実施形態では、ガイド部材61a〜d、第1ストッパ56a及び第2ストッパ56bをカバー部40bと一体的に樹脂で形成する構成としているが、カバー部40bと別体構成としてもよい。
上述したように、本実施形態では、清掃動作時に第1清掃ホルダ511及び第2清掃ホルダ512をそれぞれ矢印D1方向や矢印D2方向へ移動させることで、透過部材42a〜dの上面を清掃することが可能となっている。
そこで、本実施形態では、清掃処理途中で画像形成装置が異常停止した場合であっても、掃部材を清掃開始位置へ戻すことができる退避シーケンスを実行する構成としている。
以下では、本実施形態における第1清掃ホルダ511及び第2清掃ホルダ512の退避シーケンスについて説明をする。図6は、本実施形態における退避シーケンスを行うための制御構成を示す制御ブロック図である。また、図7は、本実施形態における退避シーケンスを示すフローチャートである。
図6に示すように、コントローラ基板500には、画像形成装置1の全体の制御や、第1清掃ホルダ511及び第2清掃ホルダ512の退避シーケンスにおける制御を行うCPU501が設けられている。そして、CPU501は、ROM502に格納されたファームウェアプログラムやファームウェアプログラムを制御するためのブートプログラムを読み出し、RAM503を作業領域及びデータの一次記憶領域として使用して各種制御を実行する。
また、CPU501は、光走査装置40を制御するための光走査装置制御基板550に設けられる清掃制御部551に清掃動作の実行指示などを出力する。清掃制御部551は、この清掃動作の実行指示に基づいて、巻取モータ55をCW方向やCCW方向へ回転駆動させる。つまり、CPU501は、清掃制御部551を介して清掃動作における巻取モータ55の制御を行っている。
また、光走査装置制御基板550には、前述した巻取モータ55の駆動電流を検出し、検出結果を清掃制御部551へ出力する電流検出部552が設けられている。そして、清掃制御部551は、電流検出部552の検出結果に基づいてCPU501から出力される指示に応じて、巻取モータ55のCW方向やCCW方向への回転動作、もしくは巻取モータ55をさせる。ここで、清掃制御部551は、上述したように、第1清掃ホルダ511が第1ストッパ56aに当接したこと又は第2清掃ホルダ512が第2ストッパ56bに当接したことを、電流検出部552の検出結果に基づいて判定している。
巻取モータ55は、一定電圧で制御されており、第1清掃ホルダ511または第2清掃ホルダ512が第1ストッパ56aまたは第2ストッパ56bに当接すると、巻取モータ55に作用する負荷が重くなることに応じて駆動電流が増加する。
従って、清掃制御部551は、電流検出部552によって検出される巻取モータ55の駆動電流が所定の値よりも大きくなった場合に、第1清掃ホルダ511または第2清掃ホルダ512が第1ストッパ56aまたは第2ストッパ56bに当接し、透過部材42a〜dの端部から端部への1方向の移動が終了したことを検出する。つまり、清掃動作における往復動作の片道の清掃が終了したことを検出する。
ここで、所定の値とは、第1清掃ホルダ511または第2清掃ホルダ512が透過部材42上を移動している間に巻取モータ55に流れる駆動電流値よりも大きい値である。つまり、所定の値とは、第1清掃ホルダ511または第2清掃ホルダ512が第1ストッパ56aまたは第2ストッパ56bに当接する前に巻取モータ55に流れている駆動電流値よりも大きい値である。また、所定の値とは、第1清掃ホルダ511または第2清掃ホルダ512が第1ストッパ56aまたは第2ストッパ56bに当接したことを検出できる値であって、モータの故障等その他の変動によって増加する電流値の値を含まない値に設定する。尚、本実施形態では、第1清掃ホルダ511または第2清掃ホルダ512の第1ストッパ56aまたは第2ストッパ56bへの当接の判定を検出した電流値と閾値との比較で行ったが他の方法で判定するものであってもよい。例えば、第1清掃ホルダ511または第2清掃ホルダ512の第1ストッパ56aまたは第2ストッパ56bへの当接の判定については、所定の値との比較ではなく、検出した電流値の変化量を判定することで行ってもよい。
尚、本実施形態では、本実施形態ではコントローラ基板500と光走査装置制御基板550とを別の基板としていたが、1つの基板に同様の構成を設けるものであってもよく、1つのICコントローラに内蔵モジュールとして同様のICを搭載する構成であってもよい。また、コントローラ内にROM502やRAM503を内蔵するような構成であってもよい。また、清掃制御部551を介さずに、直接CPU501によって巻取モータ55等を制御する構成であってもよい。
次に、本実施形態の退避シーケンスにおいてCPU501が清掃制御部551を介して行う制御について、図7を用いて説明する。
まず、CPU501は、画像形成装置が再稼働した際に、巻取モータ55をCCW方向へ回転動作を開始させる(S701)。これによって、第1清掃部材511は、D1方向へ移動する。そして、CPU501は、電流検知部552による検出結果を取得し(S702)、巻取モータ55の駆動電流値が所定の値以上となっているか否かを判定する(S703)。
ここで、CPU501は、巻取モータ55の駆動電流値が所定の値未満であると判定される場合(S703No)、駆動モータ55のCCW方向への回転動作を継続させる。そして、CPU501は、巻取モータ55の駆動電流値が所定の値以上であると判定される場合(S703Yes)、第1清掃ホルダ511が清掃開始位置に戻ったと判定し、駆動モータ55の回転駆動を停止させ(S704)、退避シーケンスのフローを終了する。
このようにして、CPU501は、第1清掃ホルダ511が前回の清掃動作の移動途中で途中停止している場合であっても、清掃開始位置に戻すことができる。尚、本実施形態では、駆動モータ55の駆動電流値に基づいて第1清掃ホルダ511が清掃開始位置に戻ったことを判定したが、清掃開始位置にセンサを設けることで、第1清掃ホルダ511が清掃開始位置に位置することを検出する構成であってもよい。
ここでは、第1清掃ホルダ511を例に説明したが、同じワイヤ54によって走行する第2清掃ホルダ512についても同様のことが言える。つまり、第1清掃ホルダ511が移動中に途中停止している場合、第2清掃ホルダ512も移動中に途中停止していることになる。従って、本実施形態では、前回の清掃動作時の第1清掃ホルダ511及び第2清掃ホルダ512の移動が途中停止している場合であっても、第1清掃ホルダ511及び第2清掃ホルダ512をそれぞれの清掃開始位置へ戻すことができるものである。
尚、図7のフローチャートにおいては、画像形成装置が再稼働した際に第1清掃ホルダ511及び第2清掃ホルダの退避シーケンス位置判定を行ったが、これに限らなくてもよい。例えば、清掃部材53による清掃動作の開始時に退避シーケンス行うものであってもよく、画像形成装置1の電源がONされたことに応じて退避シーケンスを行うものであってもよい。また、前回の清掃動作が途中停止していることを判定し、その判定に基づいて退避シーケンスを行うものであってもよい。この場合、清掃動作が途中停止していることの判定は、記憶部に清掃動作が正常終了したことが記憶されていないことや、センサによって清掃ホルダが所定位置にて検知されないことに基づいて行う。
以上のように、本実施形態では、第1清掃ホルダ511及び第2清掃ホルダ512が清掃動作の途中で停止している場合であっても、第1清掃ホルダ511及び第2清掃ホルダ512を清掃開始位置へ戻すことができるため、次の画像形成動作を正常に行うことができる。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、第1清掃ホルダ511及び第2清掃ホルダ512を、停止位置からD1方向に移動させることで各清掃ホルダを清掃開始位置へ戻す構成とした。しかし、清掃動作が停止する直前の第1清掃ホルダ511及び第2清掃ホルダ512の移動方向によっては、透過部材42上に異物が残留してしまう可能性がある。
例えば、図8(a)に示すように、清掃部材53が矢印D2方向へ移動している途中で、画像形成装置1の電源が切断された場合、図8(b)に示すような位置で、掻き取った異物801と共に清掃部材53が動作を停止する。その後、図8(c)に示すように、清掃部材53を矢印D1方向に移動させて清掃開始位置に戻すと、透過部材42上には異物801が残留してしまうことになる。尚、図8では図示を省略したが、清掃部材53は上述したように第1清掃ホルダ511または第2清掃ホルダ512に保持されているものとする。
この点を鑑みて、清掃動作中に清掃部材53の移動が停止した場合は、一度矢印D2方向における透過部材42の端部まで清掃部材53を移動させた後に、清掃部材53を矢印D1方向へ移動させて清掃開始位置に戻す構成が考えられる。
しかし、毎回の退避シーケンスの際に清掃部材53を矢印D2方向における透過部材42の端部まで移動させた後に矢印D1方向へ移動させる場合、退避シーケンスにかかる時間が長くなってしまう場合がある。これは、第1清掃ホルダ511及び第2清掃ホルダ512が矢印D1方向へ移動している(一連の清掃動作の内の復路移動の)際に清掃動作が途中停止した場合は、矢印D1方向へ移動させても異物を残留させることなく清掃開始位置へ戻ることができ、この場合に関しては矢印D2方向へ移動する時間が不要になるためである。
そこで、第2の実施形態では、構成としてメモリを追加することで、第1清掃ホルダ511及び第2清掃ホルダ512の途中停止前の移動方向をメモリのレジスタ値として格納し、途中停止前の移動方向に応じた退避シーケンスを行う。
尚、第2の実施形態では、メモリを設けたこと、及びそれに伴う退避シーケンスの制御が異なること以外は第1の実施形態と同じ構成であるため、同構成については同符号を用いて説明を省略する。
次に、本実施形態における退避シーケンスについて説明をする。ここで、図9は、一連の清掃処理や、本実施形態における退避シーケンスを行う制御構成を示す制御ブロック図である。また、図10は、一連の清掃処理を示すフローチャートである。また、図11は、本実施形態における退避シーケンスを示すフローチャートである。尚、図9において、本実施形態では、第1の実施形愛と比較してメモリ1001がある構成が異なっており、他の構成は同様である。
CPU501は、ROM502に格納されたファームウェアプログラムやファームウェアプログラムを制御するためのブートプログラムを読み出し各種制御を実行する。
また、メモリ1001は、CPU501と通信し、所定のレジスタにおいて巻取モータ55の回転方向bitを格納する。本実施形態では、巻取モータ55がCW方向へ回転している場合をHとし、巻取モータ55がCCW方向へ回転している場合をLとしてメモリ1001内にデータを格納する。CPU501は、メモリ1001に格納される巻取モータ55の回転方向に基づいて、清掃制御部551を介して巻取モータ55を制御する。
次に、本実施形態における清掃処理について、図10を用いて説明する。まず、CPU501は、操作者からの指示や、印刷枚数に応じて定期的に実行される清掃処理の指示を受け付けた場合(S1101Yes)、メモリ1001の所定のレジスタに対して回転方向bitを立てる。つまり、レジスタ値をHに設定する(S1102)。これにより、メモリ1001に巻取モータ55がCW方向へ回転することを記憶させる。
そして、CPU501は、清掃制御部551を介して巻取モータ55をCW方向へ回転させる(S1103)。その後、CPU501は、電流検知部552の検知結果が所定の値以上となっているか否かを判定する(S1104)。ここで、CPU501は、巻取モータ55の駆動電流値が所定の値未満であると判定される場合(S1104No)、駆動モータ55のCW方向への回転動作を継続させる。
そして、CPU501は、巻取モータ55の駆動電流値が所定の値以上であると判定される場合(S1104Yes)、第2清掃ホルダ512がストッパ56bに当接したと判定し、駆動モータ55の回転駆動を停止させる(S1105)。
そして、CPU501は、メモリ1001の所定のレジスタに対してレジスタ値をLに設定し(S1106)、巻取モータ55をCCW方向に回転させる(S1107)。
その後、CPU501は、電流検知部552の検知結果が所定の値以上となっているか否かを判定する(S1108)。ここで、CPU501は、巻取モータ55の駆動電流値が所定の値未満であると判定される場合(S1108No)、駆動モータ55のCCW方向への回転動作を継続させる。
そして、CPU501は、巻取モータ55の駆動電流値が所定の値以上であると判定される場合(S1108Yes)、第1清掃ホルダ511がストッパ56aに当接したと判定し、駆動モータ55の回転駆動を停止させる(S1105)。
その後、CPU501は、再度巻取モータ55をCW方向へ回転させ(S1110)、所定時間経過した後(S1111Yes)に、巻取モータ55の回転駆動を停止させ(S1112)、清掃処理を終了する。
ここで、巻取モータ55のCCW方向への移動後に巻取モータ55をCW方向へ所定時間だけ回転させるのは、第1清掃ホルダ511及び第2清掃ホルダ512を清掃開始位置へ移動させるためである。
また、このように清掃処理を行っている際に、画像形成装置1の電源が切断された場合、メモリ1001には、電源切断前の巻取モータ55の回転方向を示すレジスタ値のH又はLが格納されている。従って、本実施形態では、メモリ1001に格納されているレジスタ値に基づいて退避シーケンスを行うことで、退避シーケンスにかかる処理時間を最適化する。
次に、本実施形態の退避シーケンスにおいてCPU501が清掃制御部551を介して行う制御について、図11を用いて説明する。まず、CPU501は、画像形成装置が再稼働した際に、メモリ1001に格納されているレジスタ値に基づいて、清掃部材53の移動が途中停止した際の巻取モータ55の回転方向がCW方向であるか否かを判定する(S1201)。ここでは、上述したように、巻取モータ55の回転方向がCWである場合はH,CCW方向である場合はLの値がメモリ1001に格納されている。
ここで、巻取モータ55の回転方向がCW方向であると判定される場合(S1201Yes)、巻取モータ55をCW方向へ回転させる(S1202)。そして、CPU501は、電流検知部552による検出結果を取得し(S1203)、巻取モータ55の駆動電流値が所定の値以上となっているか否かを判定する(S1204)。
ここで、CPU501は、巻取モータ55の駆動電流値が所定の値未満であると判定される場合(S1204No)、駆動モータ55のCW方向への回転動作を継続させる。そして、CPU501は、巻取モータ55の駆動電流値が所定の値以上であると判定される場合(S1204Yes)、第2清掃ホルダ512がストッパ56bに当接したと判定し、駆動モータ55の回転駆動を停止させる(S1205)。本実施形態では、上述したように、透過部材42の長手方向における端部と、第1ストッパ56aとの間の位置を第1清掃ホルダ511の清掃開始位置としているためにこの制御を行うが、清掃開始位置を第1ストッパ56aに当接した位置とする場合は、この制御をしない構成であってもよい。
その後、CPU501は、巻取モータ55をCCW方向に回転させる(S1206)。そして、CPU501は、電流検知部552による検出結果を取得し(S1207)、電流検知部552の検知結果が所定の値以上となっているか否かを判定する(S1208)。ここで、CPU501は、巻取モータ55の駆動電流値が所定の値未満であると判定される場合(S1208No)、駆動モータ55のCCW方向への回転動作を継続させる。
そして、CPU501は、巻取モータ55の駆動電流値が所定の値以上であると判定される場合(S1208Yes)、第1清掃ホルダ511がストッパ56aに当接したと判定し、駆動モータ55の回転駆動を停止させる(S1209)。
その後、CPU501は、再度巻取モータ55をCW方向へ回転させ(S1210)、所定時間経過した後(S1211Yes)に、巻取モータ55の回転駆動を停止させ(S1212)、清掃処理を終了する。これにより、第1清掃ホル511及び第2清掃ホルダ512が移動途中で画像形成装置1の電源が切断された場合であっても、第1清掃ホルダ511及び第2清掃ホルダ512を清掃開始位置へ戻すことが可能となる。また、第1清掃ホル511及び第2清掃ホルダ512が矢印D2方向への移動途中で画像形成装置1の電源が切断され、動作が停止した場合であっても、透過部材42上に異物801を残留させることなく、第1清掃ホルダ511及び第2清掃ホルダ512を清掃開始位置に戻すことが可能となる。
これに対し、第1清掃ホルダ511及び第2清掃ホルダ512が矢印D1方向への移動途中で画像形成装置1の電源が切断され、動作が停止した場合は、メモリ1001に格納されているレジスタ値がLとなっている。
従って、清掃部材53の移動停止前の回転方向がCCW方向であると判定される場合(S1201No)、CPU501は、S1206において巻取モータ55をCCW方向へ回転させる。
そして、CPU501は、電流検知部552による検出結果を取得し(S1207)、電流検知部552の検知結果が所定の値以上となっているか否かを判定する(S1208)。ここで、CPU501は、巻取モータ55の駆動電流値が所定の値未満であると判定される場合(S1208No)、駆動モータ55のCCW方向への回転動作を継続させる。
そして、CPU501は、巻取モータ55の駆動電流値が所定の値以上であると判定される場合(S1208Yes)、第1清掃ホルダ511がストッパ56aに当接したと判定し、駆動モータ55の回転駆動を停止させる(S1209)。
その後、CPU501は、再度巻取モータ55をCW方向へ回転させ(S1210)、所定時間経過した後(S1211Yes)に、巻取モータ55の回転駆動を停止させ(S1212)、清掃処理を終了する。これにより、第1清掃ホル511及び第2清掃ホルダ512が移動途中で画像形成装置1の電源が切断された場合であっても、第1清掃ホルダ511及び第2清掃ホルダ512を清掃開始位置へ戻すことが可能となる。また、第1清掃ホル511及び第2清掃ホルダ512が矢印D1方向への移動途中で画像形成装置1の電源が切断され、動作が停止した場合の退避シーケンスに要する時間を最適化することができる。
このようにして、CPU501は、第1清掃ホルダ511が前回の清掃動作の移動途中で途中停止している場合であっても、清掃開始位置に戻すことができる。尚、本実施形態では、駆動モータ55の駆動電流値に基づいて第1清掃ホルダ511が清掃開始位置に戻ったことを判定したが、清掃開始位置にセンサを設けることで、第1清掃ホルダ511が清掃開始位置に位置することを検出する構成であってもよい。
ここでは、第1清掃ホルダ511を例に説明したが、同じワイヤ54によって走行する第2清掃ホルダ512についても同様のことが言える。つまり、第1清掃ホルダ511が移動中に途中停止している場合、第2清掃ホルダ512も移動中に途中停止していることになる。従って、本実施形態では、第1清掃ホルダ511及び第2清掃ホルダ512をそれぞれの清掃開始位置へ戻すことができるものである。
尚、図11のフローチャートにおいては、画像形成装置が再稼働した際に第1清掃ホルダ511及び第2清掃ホルダの退避シーケンス位置判定を行ったが、これに限らなくてもよい。例えば、清掃部材53による清掃動作の開始時に退避シーケンス行うものであってもよく、画像形成装置1の電源がONされたことに応じて退避シーケンスを行うものであってもよい。また、前回の清掃動作が途中停止していることを判定し、その判定に基づいて退避シーケンスを行うものであってもよい。この場合、清掃動作が途中停止していることの判定は、記憶部に清掃動作が正常終了したことが記憶されていないことや、センサによって清掃ホルダが所定位置にて検知されないことに基づいて行う。
以上のように、本実施形態では、第1清掃ホルダ511及び第2清掃ホルダ512が清掃動作の途中で停止している場合であっても、第1清掃ホルダ511及び第2清掃ホルダ512を清掃開始位置へ戻すことができるため、次の画像形成動作を正常に行うことができる。
上述した実施形態では、画像形成部10の鉛直方向下方に光走査装置40を設ける構成としたが、光走査装置40を画像形成部10の鉛直方向上方に設ける構成であってもよい。この構成の場合、透過部材42a〜dは画像形成部10に対して上方に設けられるため、画像形成部10からトナーや紙粉等が落下することはないが、飛散したトナーや紙粉が付着する虞がある。そのため、画像形成部10の鉛直方向上方に光走査装置40を設ける構成であっても、清掃機構51を設けることで透過部材42a〜dに付着したトナーや紙粉等の異物を除去することができるようになる。
1 画像形成装置
13 現像器
40 光走査装置
42a〜d 透過部材
53a〜d 清掃部材
54 ワイヤ
55 巻取モータ
56a 第1ストッパ
56b 第2ストッパ
57a〜d 張設用滑車
59 巻取ドラム
61a〜d ガイド部材
71,710 ユーザインタフェース
73 ICコントローラ
74 エンジン制御部
75 清掃制御部
79 電流検出部
81 カウンタ判定部
100 感光体
501 CPU
502 ROM
503 RAM
551 清掃制御部
552 電流検出部
511 第1清掃ホルダ
512 第2清掃ホルダ
1001 メモリ

Claims (7)

  1. 感光体と、
    前記感光体に形成される静電潜像を、トナーを用いて現像する現像部と、
    前記感光体及び前記現像部よりも鉛直方向下方に設けられ、前記感光体にレーザ光を走査して静電潜像を形成する光走査ユニットであって、筐体と、該筐体に設けられ、前記感光体を走査するレーザ光を前記筐体の内部側から外部側へ通過させ、前記レーザ光の走査方向に長尺な開口部と、前記筐体に対して外部側から前記開口部を閉塞し、前記レーザ光を透過させる透過部材と、を有する光走査ユニットと、
    前記筐体の外部側において前記透過部材の表面を清掃するために前記透過部材の前記表面に接触する清掃部材と、
    前記透過部材の長手方向において一端側であって前記透過部材上において前記レーザ光の非通過領域である第一位置と、前記長手方向において他端側であって前記透過部材上において前記レーザ光の非通過領域である第二位置との間において前記清掃部材を移動させる移動手段であって、前記第一位置から前記第二位置へ向けて前記長手方向における第一方向へ前記清掃部材を移動させ、前記第二位置から第一位置へ向けて前記第一方向と反対方向の第二方向へ前記清掃部材を移動させることで前記清掃部材に清掃動作を行わせる移動手段と、
    前記移動手段による前記清掃部材の移動が途中停止した場合、前記清掃部材を前記第一位置へ戻すように前記清掃部材が停止している位置から前記清掃部材を前記第二方向へ移動させるように前記移動手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記清掃動作が途中停止した場合であって、前記清掃部材が途中停止する前の移動方向が前記第二方向である場合、前記清掃部材が停止している位置から、前記清掃部材を前記第二方向へ移動させるように前記移動手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記清掃動作が途中停止した場合であって、前記清掃部材が途中停止する前の移動方向が前記第一方向である場合、前記清掃部材を、停止している位置から前記第二位置へ向けて前記第一方向へ移動させた後に、前記第二位置から前記第一位置へ向けて前記第二方向へ移動させるように前記移動手段を制御する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記清掃部材が前記第一位置に位置することを検出する検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記検出手段によって前記清掃部材が検出されない場合、前記清掃動作が途中停止したことを判定する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記清掃部材による前記清掃動作が正常終了したことを記憶する記憶部をさらに備え、前記制御手段は、前記記憶部に前記正常終了したことが記憶されていない場合に、前記清掃動作が途中停止したことを判定する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記移動手段を駆動する駆動モータと、
    前記第一位置において前記移動手段によって移動される前記清掃部材と当接する当接部材を有し、
    前記制御手段は、前記駆動モータの駆動電流を検出する電流検出部を有し、前記清掃部材を前記第一位置へ移動させるように前記移動手段を制御し、前記電流検出部の検出結果が所定の値を超えた場合に、前記清掃部材が前記当接部材に当接したと判定する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、前記清掃動作を開始する際に、前記清掃部材の前記第一方向への移動を開始してから所定時間経過した際に前記電流検出部の検出結果が前記所定の値を超えない場合、前記清掃動作が途中停止したことを判定する
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
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