JP6020179B2 - ベルト走行装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の電子写真方式により画像形成を行う画像形成装置に関し、詳しくは無端状のベルトを走行駆動するベルト走行装置の駆動制御に関する。
無端状のベルト及びこれを走行駆動する駆動手段と、ベルトの蛇行を補正する蛇行補正手段と、ベルトの幅方向位置を検出する検出手段と、これにより検出されたベルトの幅方向位置をベルト1周分以上平均してベルト平均位置を算出する平均位置算出手段と、蛇行補正量及び幅方向位置を記憶する記憶手段とを有する制御手段とを備えたベルト走行装置において、検出手段により検出されたベルト1周分以上のベルト位置と複数のベルト位置を格納する記憶領域に対して次にベルト位置を格納する場所を指すポイントデータとを不揮発性記憶装置に記憶させる技術が知られている。この技術は、ベルト端部の形状誤差を打ち消すために過去ベルト1周分のベルト位置の履歴を記憶してこの平均値を用いており、ベルトを等速状態で走行させて等間隔でベルト位置の計測を行う。
しかし上述の技術では、ベルトの減速後に再びベルトを等速で走行させる場合には、ベルトの減速後に位置情報の取得を中止してベルトが再び等速状態で走行駆動される状態となったときに位置情報の取得を再開するため記憶領域に格納されたベルト位置データに不連続が発生し、再起動後のデータに更新が完了されるまでは平均処理後のデータに誤差が大きく含まれるという問題点があった。これは、ベルトが減速した後に再起動される際に、駆動手段であるモータの加減速のプロファイルは通常位置制御がなされないために等間隔でベルト位置計測を行うことが困難であり、ベルト駆動モータの一時停止後の再起動時にはベルト端部の形状誤差を打ち消すことができずに蓄積してしまい、結果的にベルト蛇行制御が一時的に不安定となってしまっていたことによるものである。
本発明は上述の問題点を解決し、ベルトが減速後に再起動される際に、再起動時における平均処理後のデータ誤差を低減することが可能なベルト走行装置の提供を目的とする。
請求項1記載の発明は、無端状のベルト及びこれを走行駆動する駆動手段と、前記ベルトの蛇行を補正する蛇行補正手段と、前記ベルトの幅方向位置を等間隔で検出するベルト位置検出手段と、前記ベルト位置検出手段により検出されたベルト位置情報をベルト1周分以上にわたってそれぞれ格納する複数のメモリを備えた位置履歴記憶手段とを備え、前記蛇行補正手段は前記各メモリに格納された複数の前記ベルト位置情報の平均値に基づいてベルト平均位置を導き、前記ベルト平均位置の値に応じて前記蛇行補正手段の補正量を決定するベルト走行装置において、前記ベルトが定速走行状態から減速指令を受けた後に加速指令を受けて再び定速走行状態に復帰した場合に、前記蛇行補正手段は減速指令を受けた時点で導かれた前記ベルト平均位置を前記各メモリにそれぞれ書き込み、書き込まれた各ベルト平均位置と定速走行状態に復帰したときに取得した前記ベルト位置情報とによって前記ベルト平均位置を導くことを特徴とする。
本発明によれば、従来平均処理に比してベルト減速後の再起動時における最大平均処理数値がほぼ半分となり、平均処理後のデータの誤差をほぼ半減することができ、誤差の蓄積を低減することによりベルトの蛇行制御が一時的に不安定となることを抑制することができ、良好なベルト走行制御を行うことができる。
本発明の一実施形態を適用可能な画像形成装置の概略正面図である。 本発明の一実施形態を適用可能なベルト走行装置の概略正面図である。 本発明の一実施形態に用いられるエッジセンサの概略図である。 本発明の一実施形態の変形例に用いられるエッジセンサの概略図である。 本発明の一実施形態に用いられるベルト走行装置要部の概略図である。 本発明の一実施形態に用いられるベルト走行装置要部の概略図である。 本発明の一実施形態に用いられる巻取プーリを説明する概略図である。 本発明の一実施形態に用いられるベルト走行装置要部の概略図である。 本発明の一実施形態に用いられるステアリング制御装置のブロック図である。 本発明の一実施形態におけるベルト走行装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明の一実施形態に用いられるベルトのエッジ誤差を示す線図である。 本発明の一実施形態におけるセンサデータと平均処理後データとを示す線図である。 本発明の一実施形態におけるベルトが減速した後に加速して定速走行状態となったときの本発明平均処理後データと従来平均処理後データとを比較する線図である。 従来の平均処理に用いられるメモリを説明する概略図である。 本発明の一実施形態に用いられるメモリを説明する概略図である。 本発明の一実施形態におけるベルトが減速した後に加速して定速走行状態となったときの本発明平均処理後データと従来平均処理後データとを比較する数列である。
図1は、本発明の一実施形態を採用したプリンタの一例を示す概略構成図である。このプリンタは、2つの光書込ユニット1YM,1CK、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナー像を形成する4つのプロセスユニット2Y,2M,2C,2Kを備えている。また、給紙路30、転写前搬送路31、手差し給紙路32、手差しトレイ33、レジストローラ対34、搬送ベルトユニット35、定着装置40、搬送切替装置50、排紙路51、排紙ローラ対52、排紙トレイ53等を備えている。さらに、第1給紙カセット101、第2給紙カセット102、再送装置等を備えている。
第1給紙カセット101及び第2給紙カセット102は、それぞれ内部に記録材としての記録紙Pの束を収容している。そして、給紙ローラ101a,102aの回転駆動により、紙束中最上位の記録紙Pを給紙路30に向けて送り出す。この給紙路30には、後述する2次転写ニップの直前で記録紙を搬送するための転写前搬送路31が続いている。給紙カセット101,102から送り出された記録紙Pは、給紙路30を経て転写前搬送路31に進入する。
プリンタの装置本体側面には、手差しトレイ33が装置本体に対して開閉可能に配設されており、装置本体に対して開いた状態でトレイ上面に紙束が手差しされる。手差しされた紙束中最上位の記録紙Pは、手差しトレイ33の送出ローラによって転写前搬送路31に向けて送り出される。
各光書込ユニット1YM,1CKは、レーザダイオード、ポリゴンミラー、各種レンズ等を有しており、プリンタ外部のスキャナによって読み取られた画像情報やパーソナルコンピュータから送られてくる画像情報に基づいてレーザダイオードを駆動する。そして、プロセスユニット2Y,2M,2C,2Kの感光体3Y,3M,3C,3Kを光走査する。具体的には、プロセスユニット2Y,2M,2C,2Kの感光体3Y,3M,3C,3Kは、図示しない駆動手段によってそれぞれ図中反時計回り方向に回転駆動される。光書込ユニット1YMは、駆動中の感光体3Y,3Mに対して、レーザー光をそれぞれ回転軸線方向に偏向させながら照射することで光走査処理を行う。これにより感光体3Y,3Mには、それぞれイエロ画像情報及びマゼンタ画像情報に基づいた静電潜像が形成される。また、光書込ユニット1CKは、駆動中の感光体3C,3Kに対してレーザー光をそれぞれ回転軸線方向に偏向させながら照射することで光走査処理を行う。これにより感光体3C,3Kには、それぞれシアン画像情報及びブラック画像情報に基づいた静電潜像が形成される。
プロセスユニット2Y,2M,2C,2Kは、それぞれ潜像担持体としてのドラム状の感光体3Y,3M,3C,3Kを有している。また、プロセスユニット2Y,2M,2C,2Kは、それぞれ感光体3Y,3M,3C,3Kの周囲に配設される各種機器を1つのユニットとして共通の支持体に支持しており、それらがプリンタ部本体に対して着脱可能に構成されている。各プロセスユニット2Y,2M,2C,2Kは互いに使用するトナーの色が異なる点を除いて同様の構成である。イエロ用のプロセスユニット2Yを例にすると、これは感光体3Yの他に感光体3Yの表面に形成された静電潜像をイエロトナー像に現像するための現像装置4Yを有している。また、回転駆動される感光体3Yの表面に対して一様帯電処理を施す帯電装置5Y、後述するイエロ用の1次転写ニップを通過した後の感光体3Yの表面に付着している転写残トナーをクリーニングするドラムクリーニング装置6Y等も有している。
図示のプリンタは、4つのプロセスユニット2Y,2M,2C,2Kを、後述する中間転写ベルト61に対してその無端移動方向に沿って並べたいわゆるタンデム型の構成になっている。感光体3Yとして、本実施形態ではアルミニウム等の素管に感光性を有する有機感光材の塗布による感光層を形成したドラム状のものを用いているが、無端ベルト状のものを用いてもよい。
現像装置4Yは、図示しない磁性キャリアと非磁性のイエロトナーとを含有する2成分現像剤(以下、単に「現像剤」という)を用いて潜像を現像するものである。現像装置4Yとして、2成分現像剤の代わりに、磁性キャリアを含まない1成分現像剤によって現像を行うタイプのものを使用してもよい。現像装置4Yに対しては、図示しないイエロトナー補給装置によりイエロトナーボトル103Y内のイエロトナーが適宜補給される。
ドラムクリーニング装置6Yとしては、クリーニング部材であるポリウレタンゴム製のクリーニングブレードを感光体3Yに押し当てる方式のものを用いているが、他の方式のものを用いてもよい。クリーニング性を高める目的で、本プリンタでは回転自在なファーブラシを感光体3Yに当接させる方式のものを採用している。このファーブラシは、図示しない固形潤滑剤から潤滑剤を掻き取って微粉末にしながら感光体3Y表面に塗布する役割も兼ねている。
感光体3Yの上方には図示しない除電ランプが配設されており、この除電ランプもプロセスユニット2Yの一部を構成している。除電ランプは、ドラムクリーニング装置6Yを通過した後の感光体3Y表面を光照射によって除電する。除電された感光体3Yの表面は帯電装置5Yによって一様に帯電された後、上述した光書込ユニット1YMによる光走査が施される。なお帯電装置5Yは、図示しない電源から帯電バイアスの供給を受けながら回転駆動するものである。この方式に代えて、感光体3Yに対して非接触で帯電処理を行うスコロトロンチャージャ方式を採用してもよい。以上、イエロ用のプロセスユニット2Yについて説明したが、マゼンタ、シアン、ブラック用のプロセスユニット2M,2C,2Kもイエロ用のものと同様に構成されている。
各プロセスユニット2Y,2M,2C,2Kの下方には転写ユニット60が配設されている。転写ユニット60は、複数の支持ローラによって張架している無端ベルトである中間転写ベルト61を感光体3Y,3M,3C,3Kに当接させながら、何れか1つの支持ローラの回転駆動によって図中時計回り方向に走行(無端移動)される。これにより、感光体3Y,3M,3C,3Kと中間転写ベルト61とが当接するY,M,C,K用の1次転写ニップが形成されている。
Y,M,C,K用の1次転写ニップの近傍であって中間転写ベルトの内周面側であるベルトループ内には、1次転写部材としての1次転写ローラ62Y,62M,62C,62Kが配設されている。各1次転写ローラ62は、中間転写ベルト61を各感光体3に向けて押圧しており、各1次転写ローラ62にはそれぞれ図示しない電源によって1次転写バイアスが印加されている。これによりY,M,C,K用の1次転写ニップには、感光体3Y,3M,3C,3K上のトナー像を中間転写ベルト61に向けて静電移動させる1次転写電界が形成される。
図中時計回り方向の無端移動に伴ってY,M,C,K用の1次転写ニップを順次通過していく中間転写ベルト61の外周面には、各1次転写ニップにおいてトナー像が順次重ね合わせて1次転写される。この重ね合わせの1次転写により、中間転写ベルト61の外周面には4色重ね合わせトナー像(以下「4色トナー像」という。)が形成される。
中間転写ベルト61の図中下方には2次転写ローラ72が配設されている。2次転写ローラ72は、中間転写ベルト61における2次転写バックアップローラ68に対する掛け回し箇所にベルト外周面から当接して2次転写ニップを形成している。これにより、中間転写ベルト61の外周面と2次転写ローラ72とが当接する2次転写ニップが形成されている。2次転写ローラ72には図示しない電源によって2次転写バイアスが印加されており、一方ベルトループ内の2次転写バックアップローラ68は接地されている。これにより2次転写ニップ内に2次転写電界が形成されている。
2次転写ニップの図中右側方にはレジストローラ対34が配設されている。レジストローラ対34は、各ローラ間に挟み込んだ記録紙Pを中間転写ベルト61上の4色トナー像に同期させ得るタイミングで2次転写ニップに向けて送り出す。2次転写ニップ内では、中間転写ベルト61上の4色トナー像が2次転写電界やニップ圧の影響によって記録紙Pに一括して2次転写され、記録紙Pの白色と相まってフルカラー画像となる。2次転写ニップを通過した中間転写ベルト61の外周面には、2次転写ニップで記録紙Pに転写されなかった転写残トナーが付着している。この転写残トナーは、中間転写ベルト61に当接するベルトクリーニング装置75によってクリーニングされる。
2次転写ニップを通過した記録紙Pは、中間転写ベルト61から離間して搬送ベルトユニット35に受け渡される。搬送ベルトユニット35は、無端ベルト状の搬送ベルト36を駆動ローラ37と従動ローラ38とによって張架しつつ駆動ローラ37の回転駆動によって図中反時計回り方向に無端移動させる。そして、2次転写ニップから受け渡された記録紙Pを搬送ベルト外周面の張架面に保持しつつ、搬送ベルト36の無端移動により搬送して定着装置40に受け渡す。
本プリンタにおいては、搬送切替装置50、再送路54、スイッチバック路55、スイッチバック後搬送路56等によって再送手段が構成されている。具体的には、搬送切替装置50は定着装置40から受け取った記録紙Pのその後の搬送先を排紙路51と再送路54とで切り替える。記録紙Pの第1面だけに画像を形成する片面モードのプリントジョブ実行時には、記録紙Pの搬送先を排紙路51に設定する。これにより、第1面だけに画像が形成された記録紙Pを、排紙路51経由で排紙ローラ対52に送り排紙トレイ53上に排紙する。また、記録紙Pの両面に対してそれぞれ画像を形成する両面モードのプリントジョブ実行時には、両面にそれぞれ画像が定着された記録紙Pを定着装置40から受け取ったときにも記録紙Pの搬送先を排紙路51に設定する。これにより、両面に画像が形成された記録紙Pを排紙トレイ53上に排紙する。一方、両面モードのプリントジョブ実行時において、第1面だけに画像が定着された記録紙Pを定着装置40から受け取ったときには記録紙Pの搬送先を再送路54に設定する。
再送路54には、スイッチバック路55が繋がっており、再送路54に送られた記録紙Pはスイッチバック路55に進入する。そして、記録紙Pの搬送方向の全領域がスイッチバック路55に進入すると、記録紙Pの搬送方向が逆転されて、記録紙Pがスイッチバックする。スイッチバック路55には、再送路54の他にスイッチバック後搬送路56が繋がっており、スイッチバックした記録紙Pはスイッチバック後搬送路56に進入し、これにより記録紙Pの上下が反転する。上下反転した記録紙Pは、スイッチバック後搬送路56と給紙路30とを経由して2次転写ニップに再送される。2次転写ニップで第2面にもトナー像が転写された記録紙Pは、定着装置40を経由して第2面にトナー像が定着された後、搬送切替装置50と排紙路51と排紙ローラ対52とを経由して排紙トレイ53上に排紙される。
次に、中間転写ベルト61を走行駆動するベルト走行装置について説明する。図2は、本実施形態におけるベルト走行装置の概略構成を示す説明図である。本実施形態におけるベルト走行装置は、ベルト蛇行修正用のステアリングローラ63、支持ローラ67,69,71及び2次転写バックアップローラ68等により支持された中間転写ベルト61を有している。また、駆動源であるステアリングモータ23からの駆動力によりステアリングローラ63を傾斜させるための動作を行う傾斜機構と、中間転写ベルト61のベルト幅方向への変位を検出するベルト位置検出手段としてのエッジセンサ24を有している。また、エッジセンサ24の検出結果に基づいてステアリングローラ63の傾斜量を決定し、決定した傾斜量となるようにステアリングモータ23を制御して傾斜機構の動作を制御する傾斜制御手段としてのステアリング制御装置21を有している。これ等の構成によって蛇行補正手段が構成され、蛇行補正手段はステアリングローラ63の傾斜量を変更することによって中間転写ベルト61の蛇行を修正する。本実施形態では支持ローラ67を駆動手段としての駆動ローラとしたが、他の支持ローラを駆動ローラとしてもよい。
図3は、エッジセンサ24の具体的な構成の一例を示す概略構成図である。図3に示すように中間転写ベルト61の一側部には、支軸24cに回転自在に支持された接触子24bが配置されている。接触子24bの一端部にはスプリング24aが係合されており、スプリング24aの付勢力によって接触子24bの一端部が常時中間転写ベルト61の一側部に当接するように構成されている。スプリング24aによる接触子24bの当接圧力は、中間転写ベルト61の側部を変形させない程度の適度な大きさに設定されている。また、支軸24cを介した接触子24bの他端部には変位センサ24dが対向配置されている。このように構成されたエッジセンサ24は、ベルト蛇行時における中間転写ベルト61の幅方向である矢印y方向への動きが、その中間転写ベルト61の側部に当接する接触子24bの動き(支軸24cを中心とした回動動作)に置き換えられる。この接触子24bの動きに対応して変位センサ24dの出力レベルが変動するため、そのセンサ出力は中間転写ベルト61のベルト幅方向への変位量を示すものとなる。本実施形態において、エッジセンサ24は図2に示すように、ベルト走行方向において駆動ローラ67と2次転写バックアップローラ68との間の位置に配置されている。
なお、エッジセンサ24については、中間転写ベルト61のベルト幅方向への変位(蛇行)に応じた出力を発生するものであれば他の構成のものを採用してもよい。例えば図4に示すように、中間転写ベルト61の一側部を介してLED24eと光量センサ24fとを対向配置したものであってもよい。この構成では、中間転写ベルト61のベルト幅方向への変位によってLED24eから出射された光を遮る量が変化し、光量センサ24fに入射される光量が変化する。これにより光量センサ24fの出力レベルは、中間転写ベルト61のベルト幅方向への変位量に応じたものとなる。
図5はステアリングローラ63の一端側(駆動端部側)に設けられた傾斜機構の一部を斜め上方から見たときの斜視図であり、図6はこの傾斜機構の一部を斜め下方から見たときの斜視図である。本実施形態において、ステアリングローラ63を傾斜させるための動作を行う傾斜機構は、図2に示すように片持ちのワイヤ方式を採用している。以下、具体的に説明する。
ステアリングモータ23はその出力軸上に駆動プーリ86を備えており、駆動プーリ86は巻取プーリ87と共にタイミングベルト88を張架している。巻取プーリ87は、図7に示すように、タイミングベルト88が巻き付くベルトプーリ部87aとワイヤ80の一端(以下「駆動端」という)が固定されたワイヤプーリ部87bとが同軸上に一体成形されたものである。ステアリングモータ23が回転駆動して駆動プーリ86が回転すると、タイミングベルト88を介して巻き取りプーリ87が回転してワイヤ80の駆動端側がワイヤプーリ部87bに巻き取られる。本実施形態の巻取プーリ87は、ベルトプーリ部87aの径よりもワイヤプーリ部87bの径の方が小さく形成されているため、巻取プーリ87は減速手段を構成している。
図8は、巻取プーリ87の近傍を拡大した拡大図である。本実施形態において、ワイヤ80の駆動端側の途中に固定用ボール80bが固定されており、固定用ボール80bが巻取プーリ87の固定用孔87cに嵌り込むことで、ワイヤ80の駆動端側が巻取プーリ87のワイヤプーリ部87bに固定されている。より詳しくは、ワイヤプーリ部87bにはワイヤ80の端部を内部に入れ込むための開口87dが形成されており、開口87dを介してプーリ内部に入り込んだワイヤ部分は固定用孔87cが形成されたプーリ端面の開口87eから外部へ出ることができる。ワイヤ80の駆動端側は、ワイヤプーリ部87bに適当な周回分だけ巻き付いた後にその端部側が開口87dからプーリ内部に入り込み、開口87eから出て固定用ボール80bが固定用孔87cに嵌合することにより巻取プーリ87に固定される。
一方、ワイヤ80の他端側は動滑車83に巻き付いていて、その端部はワイヤ保持部材84に固定されている。動滑車83は、長尺なローラホルダ81の一端部に回転可能に支持されており、ローラホルダ81の一端部とは反対側の他端部にはステアリングローラ63の駆動端部が回転可能に支持されている。ローラホルダ81はその長尺方向の途中部分が支軸82に回動可能に支持されており、ローラホルダ81には引っ張りばね85により支軸82を中心として図2中時計回り方向へ付勢する付勢力が付与されている。引っ張りばね85は、ワイヤ80が巻き付いた動滑車83をワイヤ80に張力がかかる図2中上側の向きに変位させる付勢力を付与するので、ワイヤ80に常時安定して適当な張力を付与する張力付与手段として機能する。
本実施形態において、ワイヤ80の駆動端側は固定用ボール80bよりも端部側のワイヤ部分80aが引っ張りばね89により引っ張られている。ワイヤ部分80a及び引っ張りばね89は、ステアリングモータ23の駆動トルクを軽減するためのものである。すなわち、ステアリングモータ23を引っ張りばね85による付勢力に抗する向きに回転駆動させる場合、ステアリングモータ23には引っ張りばね85の付勢力による駆動負荷が加わる。しかし、その回転駆動方向には引っ張りばね89による付勢力が加わるためにその駆動付加が軽減される。なお本実施形態では、ステアリングモータ23の駆動トルクを軽減するための手段をワイヤ80の一部を利用して構成する例について説明する。しかし、ワイヤ80とは別のワイヤ等の部材を巻取プーリ87に固定し、ワイヤ80を巻き取る向きに巻取プーリ87を回転させる方向へ当該部材を引っ張るように構成しても同様の効果が得られる。
以上の構成をもつ傾斜機構では、ステアリングモータ23が回転駆動してワイヤ80が巻取プーリ87に巻き取られるまたは繰り出されることで動滑車83が変位し、これによりローラホルダ81が支軸82を中心に回動する。その結果、ステアリングローラ63の駆動端部が他端部に対して相対的に変位し、ステアリングローラ63が傾動する。本実施形態のように巻取プーリ87にワイヤ80を巻き取るワイヤ方式によればワイヤ80の移動可能量を多く取ることができるため、ステアリングローラ63の傾動範囲すなわち制御可能な傾斜量の範囲を広く取ることができる。ただし、ステアリングローラ63の傾動範囲が広すぎてローラホルダ81が周囲の部品に干渉する虞がある場合には、ローラホルダ81の回動範囲を所定範囲に規制する規制手段を設けてもよい。本実施形態では、この規制手段として図5に示すようにストッパ95が設けられている。
また、ワイヤ80の移動可能量を多く取ることができる結果、減速手段を介在させてもステアリングローラ63の傾動範囲を十分に確保することができる。よって、減速手段を介在させてステアリングローラ63の傾斜量を高精度に制御する構成を採用することができる。そのため本実施形態では、ベルトプーリ部87aとワイヤプーリ部87bとの径比、動滑車83の採用、支軸82から各端部までの長さ比(テコの原理)により、ステアリングモータ23の回転駆動を減速してローラホルダ81に伝達する構成を採用している。これによりステアリングローラ63の傾斜量の分解能を高め、高精度の傾き制御を可能にしている。
さらに、本実施形態ではワイヤ方式を採用しているため、ワイヤを用いないカム方式に比べてステアリングローラ63から離れた位置にステアリングモータ23を配置することができる。よって、ステアリングローラ63の周囲のレイアウト自由度が高い。特に、本実施形態では片持ちのワイヤ方式を採用しているため、ループ状のワイヤを用いる従来の方式と比較してワイヤを通すために必要なスペースが小さくて済むことに加え、その取り回しも容易である。
図9は、ベルト駆動装置の制御を行うステアリング制御装置21のブロック図である。同図においてステアリング制御装置21はステアリングモータ23の駆動を制御するものであり、そのためのモータ制御信号(モータドライブ信号)をステアリングモータ23に向けて出力する。ステアリングモータ23としては、その回転角度や回転速度を高精度に制御可能なステッピングモータやリニアモータ等が用いられ、本実施形態ではステアリングモータ23としてステッピングモータを用いている。ステアリング制御装置21にはエッジセンサ24が接続されており、エッジセンサ24からのベルト位置情報(ベルトエッジ信号)が入力される。また、ステアリング制御装置21には後述するフォトインタラプタ25が接続されており、フォトインタラプタ25からの基準傾斜姿勢情報が入力される。さらにステアリング制御装置21には、後述する記憶装置22が接続されている。この記憶装置22は、フォトインタラプタ25からの基準傾斜姿勢情報が入力されたときのステアリングモータの動作量(回転角度)を基準回転角度(動作基準値)として記憶する。
ステアリングローラ63の傾斜姿勢が基準傾斜姿勢となっているか否かは、ステアリングローラ63の傾斜量に応じてステアリングローラ63と一体的に変位する変位部材の位置を検出することによって確認される。本実施形態では、図6に示すようにステアリングローラ63の傾動と一体的に回動するローラホルダ81にフィラ91を固定してこれを変位部材として用いており、フィラ91の移動経路を挟介してフォトインタラプタ25の発光部と受光部とが配置されている。フォトインタラプタ25は、ステアリングローラ63の傾斜姿勢が基準傾斜姿勢であるときにフィラ91が位置する箇所に配置される。これにより、ステアリングローラ63の傾斜姿勢が基準傾斜姿勢となったときにフィラ91がフォトインタラプタ25の光路を遮り、受光部の出力レベルが所定値以下となる。フォトインタラプタ25の出力レベルが所定値以下となったときに、ステアリング制御装置21に基準傾斜姿勢情報が入力される。よってステアリング制御装置21は、基準傾斜姿勢情報が入力されることでステアリングローラ63の傾斜姿勢が実際に基準傾斜姿勢となったか否かを把握することができる。
ステアリング制御装置21は、フォトインタラプタ25からの基準傾斜姿勢情報が入力されたときのステアリングモータ23の動作量(回転角度)を基準回転角度(動作基準値)として記憶装置22に記憶する。記憶装置22に記憶される基準回転角度は、所定の調整タイミングが到来するごとに更新される。本実施形態では、プリンタの電源が投入されるタイミングを調整タイミングとしており、プリンタの電源が投入されるたびに基準回転角度が更新される。従って、傾斜機構を構成するワイヤ80が何らかの原因で伸びてしまっても電源が投入されるたびにその伸びによる制御誤差がリセットされる。
図10は、蛇行抑制のための一連の制御の流れを示すフローチャートである。先ずプリンタの電源が投入されると(S1)、ステアリング制御装置21は中間転写ベルト61の走行を開始する前にステアリングモータ23を所定の速度で回転駆動させる。これにより、ローラホルダ81に固定されたフィラ91をフォトインタラプタ25の光路を遮る位置へ近付かせるホーミング動作が行われる(S2)。次に、フィラ91がフォトインタラプタ25の光路を遮り、ステアリング制御装置21にフォトインタラプタ25からの基準傾斜姿勢情報が入力される。するとステアリング制御装置21は、このときのステアリングモータ23の回転角度を基準回転角度として記憶装置22に記憶する。これにより、記憶装置22内の基準回転角度のデータが更新される(S3)。
次に、ステアリング制御装置21は記憶装置22に記憶されている安定回転角度のデータを読み出し(S4)、この安定回転角度と記憶装置22に記憶した基準回転角度とを用いてステアリングモータ23の回転角度を制御する。そして、ステアリングローラ63の傾斜量を蛇行が抑制された安定時における傾斜量に設定する(S5)。詳しく説明すると、記憶装置22に記憶されている安定回転角度のデータは、直前に設定されていたステアリングモータ23の回転角度のデータである。本実施形態において、ステアリング制御装置21が制御するステアリングモータ23の回転角度は基準回転角度に対する相対値である。このため、記憶装置22に記憶されている安定回転角度のデータは、更新前の基準回転角度(すなわち前回の電源投入時に更新された基準回転角度)に対するステアリングモータ23の相対回転角度を示すものである。ここで、仮に前回の電源投入時からワイヤ80が伸びている場合について説明する。この場合、更新前の基準回転角度のデータと安定回転角度のデータとから決まる回転角度にステアリングモータ23の回転角度をそのまま設定すると、ステアリングローラ63の実際の傾斜量はワイヤ80が伸びた分だけ目標の傾斜量に対して若干のずれが生じる。そして、このずれが累積されることで大きな制御誤差が生まれ、中間転写ベルト61の蛇行を安定して抑制することが困難となる。一方、今回の電源投入時に更新した基準回転角度と安定回転角度とから決まる回転角度(絶対回転角度)にステアリングモータ23の回転角度を設定した場合、ワイヤ80が伸びた分のズレは基準回転角度の更新によりリセットされる。これによりステアリングローラ63の実際の傾斜量が目標の傾斜量と一致する。これは、ワイヤ80が伸びても、ステアリングモータ23の1ステップ当たりの回転角度に対応してステアリングローラ63が傾斜する量は変わらないからである。従って、記憶装置22に記憶されている安定回転角度のデータと記憶装置22に記憶した更新後の基準回転角度のデータとを用いて、ステアリングモータ23の回転角度を制御する。これにより、ステアリングローラ63の傾斜量を蛇行が抑制された安定時の傾斜量に設定することができる。
その後、プリンタはプリントジョブが入力されるのを待機する待機状態となる(S6)。プリントジョブが入力されると中間転写ベルト61の駆動を開始し(S7)、プリントジョブに従った画像形成動作が行われる(S8)。この画像形成動作中、エッジセンサ24により中間転写ベルト61の幅方向への変位(蛇行)を検出し(S9)、その検出結果から蛇行抑制のために必要なステアリングモータ23の制御量(目標回転角度)を演算する(S10)。そして、その演算結果に基づいてステアリングモータ23の回転角度が目標回転角度となるようにステアリングモータ23の回転角度を制御する(S11)。ステップS9〜S11の傾き制御は、画像形成動作が終了するまで繰り返される(S12)。
本実施形態における傾き制御について詳述すると、ステアリングローラ63が水平である状態からステアリングモータ23の出力軸を図2中の反時計回りに回転させると、巻取プーリ87によりワイヤ80が巻き取られてローラホルダ81がθ1方向に回動する。これにより、ステアリングローラ63の駆動端部がローラホルダ81によって持ち上げられ、その持ち上げ量に応じてステアリングローラ63に傾きが生じる。このとき、ステアリングローラ63に巻き付けられた中間転写ベルト61のベルト幅方向位置は、ステアリングローラ63の駆動端部とは反対側へと変位する。これに対して、ステアリングローラ63が水平である状態からステアリングモータ23の出力軸を図2中の時計回りに回転させると、巻取プーリ87からワイヤ80が繰り出され、ローラホルダ81がθ2方向に回動する。これにより、ステアリングローラ63の駆動端部がローラホルダ81によって押し下げられ、その押し下げ量に応じてステアリングローラ63に傾きが生じる。このとき、ステアリングローラ63に巻き付けられた中間転写ベルト61のベルト幅方向位置は、ステアリングローラ63の駆動端部側へと変位する。よって、中間転写ベルト61のベルト幅方向への変位をエッジセンサ24によって検出し、その検出結果を基にステアリングモータ23を駆動してステアリングローラ63の傾きを適宜制御することにより、中間転写ベルト61の蛇行を修正することが可能となる。
画像形成動作が終了したら、この時点におけるステアリングモータ23の回転角度(相対回転角度)を安定回転角度として記憶装置22に保存するとともに(S13)、中間転写ベルト61の駆動を停止する(S14)。そして、電源がオフにされるまで(S15)、本プリンタはプリントジョブが入力されるのを待機する待機状態となる(S6)。以上が本実施形態に用いられるプリンタの動作を含めた構成である。
上述の構成において、図10におけるステップS10のステアリングモータ23の制御量の演算は、中間転写ベルト61の端部における形状誤差を打ち消すために平均処理を行っている。例えば、中間転写ベルト61の全長を2000mmとし、100μmの端部形状誤差があるものとする。このときのエッジセンサ24による検出結果は図11に示すように正弦波状となり、平均処理後のデータは図12に示すようになる。
ここで、本発明の特徴部について説明する。図12に示すようなベルト位置検出結果を示す中間転写ベルト61において、例えば2000mmの時点で停止指令または減速指令を受けて減速した後、再び加速指令を受けて加速して3000mmの位置から定速走行状態に復帰したとする。この場合、エッジセンサ24による検出結果は図13に実線で示すようになり、従来の平均処理後のデータは同図に一点鎖線で示すように、本発明の平均処理後のデータは同図に破線で示すようになる。以下に、この平均処理について説明する。
定速走行状態における中間転写ベルト61の速度を100mm/sとし、そして1秒毎にベルト位置を検出すると仮定すると、全長2000mmのベルト1周を計測する際には20秒かかり、100mm毎に20等分のベルト位置を計測することができる。そこでステアリング制御装置21は、図14及び図15に示すようにデータを書き込むことが可能なメモリ10を1番地から20番地まで20個有し、各メモリ10にベルト位置情報が書き込まれるとこれを平均演算処理する。図14は従来装置におけるメモリ10を、図15は本発明のベルト走行装置におけるメモリ10をそれぞれ示している。以下、数値例を用いて具体的に説明する。
図16は、エッジセンサ24によって計測されたベルト位置、図14に示した従来装置により平均処理された数値、図15に示した本発明のベルト走行装置により平均処理された数値を中間転写ベルト61の搬送距離毎に示している。同図において搬送距離−2000は中間転写ベルト61が定速走行状態に入った地点を示している。そして、この地点から中間転写ベルト61が1周する搬送距離0までの数値の合計(符号11で示す)の平均が符号12で示す従来平均処理数値及び符号13で示す本発明平均処理数値となる。搬送距離100での従来平均処理数値12及び本発明平均処理数値13は搬送距離−1900〜100までの数値の合計の平均となり、以下同様に続く。この場合、中間転写ベルト61が定速走行状態を維持しているので、搬送距離0〜2000までの従来平均処理数値12と本発明平均処理数値13とは同一となる。
そして、例えば中間転写ベルト61の搬送距離が2000を超えたときに支持ローラ67に対して減速指令が送られると、中間転写ベルト61が定速走行状態から減速する。そしてその後、再び支持ローラ67に加速指令が送られると、中間転写ベルト61が加速されてやがて定速走行状態となる。ここで、中間転写ベルト61が搬送距離3000において再び定速走行状態になったと仮定する。この場合、従来平均処理と本発明平均処理との双方において、中間転写ベルト61が定速走行状態ではない搬送距離2100〜2900の間ではベルト位置の取得を行わない。
中間転写ベルト61が定速走行状態となると、従来平均処理では搬送距離3000のベルト位置情報を図14に示すメモリ10のP10番地に書き込む。そして搬送距離200〜2000間の数値及び搬送距離3000の数値を合計してこれを平均処理し、この数値を図16に符号14で示すように搬送距離3000の従来平均処理数値とする。そして、搬送距離3100のベルト位置情報をメモリ10のP11番地に書き込み、搬送距離300〜2000の間の数値及び搬送距離3000,3100の数値を合計してこれを平均処理し、この数値を搬送距離3100の従来平均処理数値とする。以下同様である。
一方、本発明平均処理では搬送距離3000のベルト位置情報を図15に示すメモリ10のP10番地に書き込み、同時に残りのメモリ19個に、図16に符号15で示す減速指令を受けた時点で導かれたベルト平均位置である平均処理数値を書き込む。そしてこれ等20個の数値によって平均処理を行い、この数値を図16に符号16で示すように搬送距離3000の本発明平均処理数値とする。そして、搬送距離3100のベルト位置情報をメモリ10のP11番地に書き込み、先に書き込まれたP10番地の数値と共に20個の数値によって平均処理を行い、この数値を搬送距離3100の本発明平均処理数値とする、以下同様である。
上述した方式による本発明平均処理によれば、従来平均処理に比して図16に示す搬送距離3900における最大平均処理数値がほぼ半分となり、図13に示すように平均処理後のデータの誤差をほぼ半減することができる。これにより、誤差の蓄積を低減することにより中間転写ベルト61のベルト蛇行制御が一時的に不安定となることを抑制することができ、良好なベルト走行制御を行うことができる。また上述の構成では、ベルトが定速走行状態となったときからベルト位置情報の取得を行うので、例えばベルトが所定のホームポジションに到達していなくてもベルト位置情報を更新することができる。従って、ベルトがホームポジションに到達した時点からベルト位置情報の更新を行う技術に比して誤差の蓄積をより一層低減することができる。
上記実施形態では、無端状のベルトとして中間転写ベルトを示したが、ベルトとして定着ベルトに本発明を適用してもよい。また上記実施形態では画像形成装置としてプリンタを示したが、本発明が適用可能な画像形成装置はこれに限られず、複写機、プロッタ、ファクシミリ、これ等の複合機等の画像形成装置にも本発明は適用可能である。
10 メモリ
15,16 ベルト平均位置(本発明平均処理数値)
24 ベルト位置検出手段(エッジセンサ)
61 ベルト(中間転写ベルト)
63 ローラ(ステアリングローラ)
67 駆動手段(支持ローラ)
特許第4965124号公報

Claims (4)

  1. 無端状のベルト及びこれを走行駆動する駆動手段と、前記ベルトの蛇行を補正する蛇行補正手段と、前記ベルトの幅方向位置を等間隔で検出するベルト位置検出手段と、前記ベルト位置検出手段により検出されたベルト位置情報をベルト1周分以上にわたってそれぞれ格納する複数のメモリを備えた位置履歴記憶手段とを備え、前記蛇行補正手段は前記各メモリに格納された複数の前記ベルト位置情報の平均値に基づいてベルト平均位置を導き、前記ベルト平均位置の値に応じて前記蛇行補正手段の補正量を決定するベルト走行装置において、
    前記ベルトが定速走行状態から減速指令を受けた後に加速指令を受けて再び定速走行状態に復帰した場合に、前記蛇行補正手段は減速指令を受けた時点で導かれた前記ベルト平均位置を前記各メモリにそれぞれ書き込み、書き込まれた各ベルト平均位置と定速走行状態に復帰したときに取得した前記ベルト位置情報とによって前記ベルト平均位置を導くことを特徴とするベルト走行装置。
  2. 請求項1記載のベルト走行装置において、
    前記ベルト位置検出手段は前記ベルトの端部位置を検出することを特徴とするベルト走行装置。
  3. 請求項1または2記載のベルト走行装置において、
    前記ベルトを支持するローラを有し、前記蛇行補正手段は前記ローラの傾斜角を制御することによって前記ベルトの蛇行を補正することを特徴とするベルト走行装置。
  4. 画像形成手段と請求項1ないし3の何れか1つに記載のベルト走行装置とを有することを特徴とする画像形成装置。
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