JPH11174086A - コンタクトプローブ及びその製造方法 - Google Patents

コンタクトプローブ及びその製造方法

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JPH11174086A
JPH11174086A JP34555497A JP34555497A JPH11174086A JP H11174086 A JPH11174086 A JP H11174086A JP 34555497 A JP34555497 A JP 34555497A JP 34555497 A JP34555497 A JP 34555497A JP H11174086 A JPH11174086 A JP H11174086A
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JP34555497A
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Isato Sasaki
勇人 佐々木
Naoki Kato
直樹 加藤
Hideaki Yoshida
秀昭 吉田
Toshinori Ishii
利昇 石井
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Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンタクトピンが接着剤層から抜けずに曲げ
強度も高く、導通ペーストとの接触が確実である。 【解決手段】 コンタクトピン22に基部24より拡幅
した拡幅部26を設ける。拡副部26はコンタクトプロ
ーブ20の樹脂フィルム層3上の接着剤層4内に埋め込
む。コンタクトピン22は、フォトレジスト層の開口部
にNi基合金めっきを析出し、Ni基合金をフォトレジ
スト層上に盛り上がるまで析出させて作る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プローブ装置等に
組み込まれて、半導体ICチップや液晶デバイス等の被
検査部材の各端子に接触させて電気的なテストを行うた
めに用いられるコンタクトプローブ及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ICチップやLSIチップ等の
半導体チップ、またはLCD(液晶表示体)等の被検査
部材の各端子に接触させて電気的なテストを行うため
に、コンタクトピンが備えられたコンタクトプローブが
用いられる。従来のコンタクトプローブとして、例えば
バーンインテスト等に用いられるチップキャリア用のも
のがあり、例えば特公平7−82027号公報に開示さ
れている。このコンタクトプローブ1は、図7及び図8
に示されたように、例えばCu等の金属フィルム層から
なるグラウンド2上にポリイミド樹脂等からなる樹脂フ
ィルム層3が形成され、この樹脂フィルム層3に接着剤
層4を介して例えばNi基合金等からなるパターン配線
6が配列されて構成され、パターン配線6はグラウンド
2及び樹脂フィルム層3の先端から突出する先端部がコ
ンタクトピン5とされている。そしてこのようなコンタ
クトプローブ1を組み込んでバーンインテスト等に用い
られるプローブ装置(チップキャリア)として、例えば
図10乃至図12に示すものが提案されている。このプ
ローブ装置7では、ICチップ等の被検査部材とテスタ
ーとの間のピンピッチの相違等に対する整合が図られ、
多ピン狭ピッチのICチップC等の電気テストに好適で
ある。
【0003】このプローブ装置7は、フレーム本体8の
下部に被検査部材としてICチップC等を載置する下板
9がボルト等で取り付けられている。フレーム本体8の
上部内側には中央に開口部が形成された位置決め板10
が固定され、その上部に例えば1枚のコンタクトプロー
ブ1が載置されて位置決め板10の開口部からコンタク
トピン5が突出して配設され、コンタクトピン5が開口
部を通してICチップCの端子に接触させられるように
なっている。そして、各コンタクトプローブ1を上から
押さえつけて支持する上板11が設けられ、さらにその
上に、中央部が上板11側に湾曲したクランパ12が配
設され、その中央部によって上板11を弾性で押圧した
状態で、クランパ12の両端がフレーム本体8に固定さ
れている。
【0004】ところで、このようなプローブ装置7に用
いられるコンタクトプローブ1は、図7(a)、(b)
に示すように、配列された複数のコンタクトピン5の中
に、テスターからの信号をICチップCに伝達する多数
の信号ピンの他に、接地用のピンとしてグラウンドピン
5Aを含むものがある。グラウンドピン5Aにグラウン
ド(接地用)としての機能を持たせるためには同電位に
保つ必要があり、そのためには、グラウンドピン5Aの
先端にできるだけ近い位置で樹脂フィルム3に積層され
た金属フィルム層であるグラウンド2と導通をとり、こ
のグラウンド2を接地用として利用する技術が採用され
ている。そのため、グラウンド2とグラウンドピン5A
との間の導通を確保する手段として、例えば図8に示す
ように樹脂フィルム3及びグラウンド2を貫通する柱
状、例えば角柱状のスルーホール13を形成し、このス
ルーホール13の内部に導電性の導通ペースト14を埋
め込んで、グラウンド2とグラウンドピン5Aとを導通
状態にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図7に示す
ようなコンタクトプローブ1の場合、グラウンドピン5
Aと導通ペースト14(スルーホール13)はいずれも
幅が狭いために、両者の位置がわずかでもずれると、図
9に示すようにグラウンド2とグラウンドピン5Aとの
導通がとれないことがあるという問題がある。また、こ
のようなコンタクトプローブ1を装着したプローブ装置
7においても、コンタクトプローブ1が位置決め板10
上に載置される際、図12に示すように、パターン配線
6が上板11側を向いて載置されるために、コンタクト
ピン5がICチップCに押し当てられると、コンタクト
ピン5が樹脂フィルム3から剥がれる方向に力がかかる
ために、コンタクトピン5が剥がれてしまうという問題
があった。
【0006】本発明は、このような実情に鑑みて、コン
タクトピンに対していずれの方向から圧力がかかっても
剥がれることのないようにしたコンタクトプローブ及び
その製造方法を提供することを目的とする。また本発明
の他の目的は、グラウンドとコンタクトピンとの導通が
確実にとれるようにしたコンタクトプローブ及びその製
造方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によるコンタクト
プローブは、複数のパターン配線がフィルム上に形成さ
れ、これらのパターン配線の各先端がフィルムから突出
してコンタクトピンとされるコンタクトプローブにおい
て、コンタクトピンに他の部分より拡張されている拡張
部が設けられていることを特徴とするものである。その
際、拡張部はフィルムとパターン配線とを結合する接着
剤層に埋設されていてもよい。
【0008】そのため、コンタクトピンの拡張部をコン
タクトプローブの例えば接着剤層等の適宜の層内に埋め
込んで連結して配設すれば、例えば半導体ICチップ等
被検査部材の端子をコンタクトピンに対して接着剤層か
ら離れる方向に圧力がかかるよう圧接しても、拡張部で
コンタクトピンの剥離を確実に防止でき、しかもコンタ
クトピンの曲げ強度が向上する。また、フィルムは樹脂
フィルム層と金属フィルム層が積層されてなり、樹脂フ
ィルム層を貫通して金属フィルム層と一部のコンタクト
ピンを導通する導通部材が設けられ、該導通部材は拡張
部でコンタクトピンと導通されていてもよい。グラウン
ドピンとなるコンタクトピンの拡張部は導通部材との接
触面積が従来のものと比較して増大し、導通部材との位
置がずれていても確実に導通できる。尚、拡張部は、コ
ンタクトピンの端子との接触面側に形成されていてもよ
い。また、拡張部は、コンタクトピンの接着剤層に固定
される位置に少なくとも一部設けられていればよい。更
に拡張部は導通部材と接する位置に形成されていてもよ
い。
【0009】また本発明によるコンタクトプローブの製
造方法は、フィルム上に複数のパターン配線を形成し、
これらのパターン配線の各先端がフィルムから突出して
コンタクトピンとされるコンタクトプローブの製造方法
であって、基板層の上にコンタクトピンの材質に被着ま
たは結合する材質の第一の金属層を形成する第一の金属
層形成工程と、第一の金属層の上にマスクを施してマス
クされていない開口部にコンタクトピンとなる第二の金
属層をめっき処理により形成するめっき処理工程と、マ
スクを取り除いた第二の金属層の上にフィルムを被着す
るフィルム被着工程と、フィルムと第二の金属層とから
なる部分と、基板層と第一の金属層とからなる部分とを
分離する分離工程とを備えてなり、めっき処理工程で、
マスクされていない開口部にめっき処理してコンタクト
ピンを形成する際、第二金属層を開口部に隣接するマス
ク上に盛り上がるまで形成したことを特徴とする。Ni
基合金等の第二金属層を開口部に析出させる際、金属め
っきによる析出時間を従来より長く延ばすだけで、拡張
部を有するコンタクトピンを製造できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面により説明するが、上述の従来技術と同一の部分に
は同一の符号を用いてその説明を省略する。図1は実施
の形態によるコンタクトプローブの縦断面図、図2は図
1に示すコンタクトプローブのコンタクトピンの部分斜
視図、図3はグラウンドピンと導通ペーストの接続状態
をしめす縦断面図、図4(a)〜(h)はコンタクトプ
ローブの製作工程を示す図である。図1において、コン
タクトプローブ20は、コンタクトピンを除いて図7に
示すコンタクトプローブ1と同一の形状及び構成を備え
ており、フィルムとしてCu等からなる金属フィルム層
のグラウンド2の一方の面にポリイミド樹脂等からなる
樹脂フィルム層3が設けられ、更に樹脂フィルム層3上
に接着剤層4を介してコンタクトピン22が所定間隔で
配列されて固定されている。
【0011】ここで、コンタクトピン22は、従来のも
のは四角形棒状に形成されているが、本実施の形態では
図2に示すように例えば断面視略きのこ型の棒状に形成
されている。即ち、このコンタクトピン22は、例えば
四角形棒状の基部24に加えて端面24aに対向する
面、即ち被検査部材であるICチップCの端子に接触す
る面に拡張部として拡幅部26が形成され、この拡幅部
26は基部24よりも両側に拡幅して、例えば断面視略
平板笠状(或いは平板状または略円弧状等でもよい)に
形成されている。拡幅部26は例えばコンタクトピン2
2を含む配線パターン6の長手方向の全長に亘って形成
されていて、縦断面視で拡幅部26が接着剤層4内に埋
没されて(図1参照)接着されている。
【0012】また、コンタクトプローブ20において、
多数のコンタクトピン22は信号電達用の信号ピンであ
るが、一部、例えば1本のコンタクトピン22はグラウ
ンド2と導通させて接地用として使用するグラウンドピ
ン22Aとされている(図7のグラウンドピン5Aに相
当する)。この場合でも、図3に示すコンタクトプロー
ブ20の一部縦断面図において、コンタクトプローブ2
0のグラウンド2及び樹脂フィルム3を貫通して接着剤
層4内のグラウンドピン22Aの拡幅部26に至る貫通
孔がスルーホール32とされている。このスルーホール
32はグラウンドピン22Aの延在方向に適宜間隔で複
数個(図7に示す例では4個)形成されている。尚、ス
ルーホール32は例えば角柱状とされているが、円柱状
等でもよいし、グラウンドピン22Aの拡幅部26との
接触部だけ部分的に内径を拡径させたり、グラウンド2
側から接着剤層4に向けて漸次拡径させてもよい。この
スルーホール32内に導通部材として導通ペースト34
を装着させることで、グラウンド2とグラウンドピン2
2Aを導通状態に維持することができる。しかも、グラ
ウンドピン22Aの拡幅部26が幅広の先端面26aを
備えているために、導通ペースト34と拡幅部26との
接触面積が大きく、確実に導通状態に保持できる。
【0013】本実施の形態によるコンタクトピン22は
上述のように構成されており、次にその製造方法につい
て説明する。図4はコンタクトプローブ20の製造方法
を示すものである。図4(a)において、例えばステン
レス製の支持基板28の上にCu等第一の金属層を構成
するベースメタル層29を形成し(第一の金属層形成工
程)、ベースメタル層29の上に例えばフォトレジスト
層30を形成する。次にフォトレジスト層30に所定の
パターンマスク31を施して露光する(同図(b)参
照)。そして、フォトレジスト層30を現像してコンタ
クトピン22及びグラウンドピン22Aとなる部分を除
去して残存するフォトレジスト層30に複数の開口部3
0aを所定間隔で形成する(同図(c)参照)。
【0014】次に開口部30aに、コンタクトピンとな
る第二金属層として例えばNi基合金層をめっき処理に
よって形成するのであるが、従来では、このめっき工程
におけるめっき処理は開口部30aに隣接するフォトレ
ジスト層30の上面とほぼ同一高さまでめっきが析出さ
れた時点で終了する。しかしながら、本実施の形態で
は、Ni基合金が開口部30aに隣接するフォトレジス
ト層30の上面とほぼ同一高さまで析出された後も、更
にメッキ処理を続けて析出をすすめ、開口部30a上に
Niが例えばこんもりと略平面笠形状に盛り上がってフ
ォトレジスト層30の上面に広がるまで長時間析出させ
る(めっき処理工程:同図(d)参照)。ただし、互い
に隣接する開口部30a,30a内の各Ni基合金層
が、その間のフォトレジスト層30の上面で連結しない
程度にNi基合金層の析出量(析出時間)を制限するこ
とが好ましい。
【0015】その後、フォトレジスト層30を除去し
(同図(e)参照)、Ni基合金層であるコンタクトピ
ン22の拡幅部26上に、樹脂フィルム層3及びCu等
の金属フィルム層でなすグラウンド2からなる複合フィ
ルムを接着剤を介して接着する(フィルム被着工程:同
図(f))。ここで、接着剤で構成される接着剤層4は
コンタクトピン22の拡幅部26が完全に接着剤層4内
に埋め込まれる程度の厚みに形成される。そして、ベー
スメタル層29と支持基板28をコンタクトピン22か
ら分離する(分離工程)ことで、グラウンド2、樹脂フ
ィルム3、接着剤層4及びコンタクトピン22からなる
コンタクトプローブ20が製作される。尚、コンタクト
プローブ20の製作方法はフォトリソ法によらず、他の
めっき処理による製作方法を採用しても良い。
【0016】本実施の形態によるコンタクトピン22
(グラウンドピン22Aを含む)を備えたコンタクトプ
ローブ20は上述のような構成を備えているから、例え
ば図10乃至図12に示すように、プローブ装置7に装
着されて、コンタクトピン22が上板11側に位置し、
グラウンド2及び樹脂フィルム層3を有するフィルムが
位置決め板10側に位置している。そして、コンタクト
ピン22の針先22aの拡幅部26に半導体ICチップ
Cの端子を押圧すると、コンタクトピン22には図1で
矢印Aで示すように接着剤層4から剥がれる方向に圧力
がかかる。この場合、コンタクトピン22は、図1に示
す縦断面において拡幅部26が全体に接着剤層4内に埋
め込まれているために、接着剤層4からの剥離が確実に
阻止される。
【0017】しかもコンタクトピン22に含まれるグラ
ウンドピン22Aは拡幅部26でスルーホール32内に
装着された導通ペースト34と確実に接続状態を維持さ
れ、同電位で接地されている。また、コンタクトプロー
ブ20の製作に際して、図5に示されるように導通ペー
スト34とグラウンドピン22Aとの位置が多少ずれて
いても、拡幅部26を有しているために接触面積が大き
く、確実に導通ペースト34と接触導通状態に維持でき
る。
【0018】上述のように本実施の形態によれば、コン
タクトプローブ20のコンタクトピン22に対して上下
いずれの方向からICチップC等の端子を押圧させて接
触させても、拡幅部26によってコンタクトピン22が
接着剤層4から剥がれることを確実に防止できる。しか
もコンタクトピン22に拡幅部26を形成したことでコ
ンタクトピン22の曲げ強度が高くなり、折れ曲がりに
くくなるという利点もある。また、コンタクトプローブ
20にグラウンドピン22Aが設けられている場合、導
通ペースト34とグラウンドピン22Aとの装着位置が
ずれていても、拡幅部26によって、導通ペースト34
とグラウンドピン22Aとの接触面積が大きくなり、確
実に接触させることができる。更にコンタクトピン22
の製作に際しては、従来のコンタクトプローブ20の製
造方法を用いてNi基合金層の析出時間を従来より長く
するだけでよいので、簡単に製作できる。
【0019】次に実施の形態によるコンタクトプローブ
20のコンタクトピン22の部分の変形例を図6により
説明する。図6において、変形例に示すコンタクトピン
22′では、例えば四角形棒状の基部24の、ICチッ
プCの端子が接触する端面24bの一部にのみ拡幅部2
6′が形成されている。コンタクトピン22′で、拡幅
部26′が形成される位置は端面24bのうちの接着剤
層4内に埋め込まれて接着される領域である必要があ
る。そして特にICチップCの端子との押圧によるコン
タクトピン22′の剥離防止を考慮すれば、グラウンド
2から突出する針先22aに近接する位置であることが
好ましい。またグラウンドピン22′Aに部分的な拡幅
部26′を設ける場合、導通ペースト34との接続領域
にも拡幅部26′を形成する必要がある。
【0020】尚、コンタクトプローブ20中にコンタク
トピン22(22′)の拡幅部26(26′)を埋め込
む場合、接着剤層4に限定されることなく、樹脂フィル
ム層3内に埋設することとしてもよい。尚、接着剤層4
内に埋め込まれるコンタクトピン22(22′)の拡幅
部26(26′)に関していえば、グラウンド2のない
コンタクトプローブにも適用可能である。
【0021】
【発明の効果】上述のように、本発明に係るコンタクト
プローブは、コンタクトピンに他の部分より拡張されて
いる拡張部が設けられたから、コンタクトピンの拡張部
をコンタクトプローブの接着剤層等の適宜の層に埋め込
んで連結して配設すれば、例えば半導体ICチップ等の
被検査部材の端子をコンタクトピンに対して接着剤層か
ら離れる方向に圧力がかかるよう圧接しても、コンタク
トピンの剥離を確実に防止でき、しかもコンタクトピン
の曲げ強度を向上できる。また導通部材を通してコンタ
クトプローブのグラウンドと一部のコンタクトピンを導
通状態に維持する場合、拡張部と導通部材との接触面積
が従来のものと比較して増大し、確実に導通できる。
【0022】また、本発明に係るコンタクトプローブの
製造方法によれば、Ni基合金等の第二金属層を開口部
に析出させる際、金属めっきによる析出時間を従来より
延ばすだけで、拡張部を有するコンタクトピンを容易に
製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態によるコンタクトプロー
ブの一部縦断面図である。
【図2】 図1に示すコンタクトピンの針先部分の斜視
図である。
【図3】 実施の形態によるコンタクトプローブにおい
てグラウンドピンとグラウンドが導通ペーストによって
導通された状態を示す一部縦断面図である。
【図4】 (a)〜(h)は実施の形態によるコンタク
トプローブの製作方法の各工程を示す図である。
【図5】 図3に示すグラウンドピンとグラウンドとの
導通ペーストを介した接続状態で、グラウンドピンと導
通ペーストとの位置がずれていた場合の接続状態を示す
縦断面図である。
【図6】 実施の形態によるコンタクトピンの変形例を
示す部分斜視図である。
【図7】 従来のコンタクトプローブを示すもので、
(a)はパターン配線側から見た平面図、(b)は
(a)に示すパターン配線の一部のラインの部分拡大図
である。
【図8】 図7(b)に示すコンタクトプローブの導通
ペーストを含むA−A線部分縦断面図である
【図9】 グラウンドピンと導通ペーストの形成位置が
ずれている場合の図8と同様な部分縦断面図である
【図10】 図7に示すコンタクトプローブをバーンイ
ンテストなどに用いるプローブ装置に装着した場合の、
プローブ装置の分解斜視図である。
【図11】 図10に示すプローブ装置の斜視図であ
る。
【図12】 図11に示すプローブ装置のコンタクトプ
ローブ装着状態で、コンタクトピンがICチップの端子
に接触して、端子によってコンタクトピンが圧力を受け
る状態のB−B線中央縦断面の一部を示す図である。
【符号の説明】
2 グラウンド(金属フィルム層) 3 フィルム層 4 接着剤層 20 コンタクトプローブ 22,22′ コンタクトピン(第二の金属層) 26,26′ 拡幅部 29 第一の金属層 34 導通ペースト C ICチップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 利昇 兵庫県三田市テクノパーク十二番の六 三 菱マテリアル株式会社三田工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のパターン配線がフィルム上に形成
    され、これらのパターン配線の各先端が前記フィルムか
    ら突出してコンタクトピンとされるコンタクトプローブ
    において、前記コンタクトピンに他の部分より拡張され
    ている拡張部が設けられていることを特徴とするコンタ
    クトプローブ。
  2. 【請求項2】 前記拡張部は、前記フィルムとパターン
    配線とを結合する接着剤層に埋設されていることを特徴
    とする請求項1記載のコンタクトプローブ。
  3. 【請求項3】 前記フィルムは樹脂フィルム層と金属フ
    ィルム層が積層されてなり、前記樹脂フィルム層を貫通
    して金属フィルム層と一部の前記コンタクトピンを導通
    する導通部材が設けられ、該導通部材は前記拡張部でコ
    ンタクトピンと接触させられていることを特徴とする請
    求項1または2記載のコンタクトプローブ。
  4. 【請求項4】 フィルム上に複数のパターン配線を形成
    し、これらのパターン配線の各先端が前記フィルムから
    突出してコンタクトピンとされるコンタクトプローブの
    製造方法であって、 基板層の上に前記コンタクトピンの材質に被着または結
    合する材質の第一の金属層を形成する第一の金属層形成
    工程と、 前記第一の金属層の上にマスクを施してマスクされてい
    ない開口部に前記コンタクトピンとなる第二の金属層を
    めっき処理により形成するめっき処理工程と、 前記マスクを取り除いた第二の金属層の上に前記フィル
    ムを被着するフィルム被着工程と、 前記フィルムと第二の金属層とからなる部分と、前記基
    板層と第一の金属層とからなる部分とを分離する分離工
    程とを備えてなり、 前記めっき処理工程で、前記開口部にめっき処理してコ
    ンタクトピンを形成する際、第二金属層を前記開口部に
    隣接するマスク上に盛り上がるまで形成したことを特徴
    とするコンタクトプローブの製造方法。
JP34555497A 1997-12-15 1997-12-15 コンタクトプローブ及びその製造方法 Pending JPH11174086A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006017460A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Toray Eng Co Ltd フィルムプローブ及びその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006017460A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Toray Eng Co Ltd フィルムプローブ及びその製造方法
JP4541782B2 (ja) * 2004-06-30 2010-09-08 東レエンジニアリング株式会社 フィルムプローブ及びその製造方法

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