JPH1117350A - 信頼性評価用のプリント配線板 - Google Patents

信頼性評価用のプリント配線板

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JPH1117350A
JPH1117350A JP16280497A JP16280497A JPH1117350A JP H1117350 A JPH1117350 A JP H1117350A JP 16280497 A JP16280497 A JP 16280497A JP 16280497 A JP16280497 A JP 16280497A JP H1117350 A JPH1117350 A JP H1117350A
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JP
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evaluation
pattern
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test
reliability
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JP16280497A
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Yukiko Kobayashi
由紀子 小林
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォトバイアホールを備えた多層ビルドアッ
プ配線板の信頼性に関する評価が確実に行われるように
した信頼性評価用のプリント配線板を提供すること。 【解決手段】 複数の積層された配線板11と、各層の
配線板上に形成された導電パターンによる配線部12
と、各層の配線部を互いに接続するように各層の配線板
を貫通するフォトバイアホール13と、から成る多層プ
リント配線板10であって、上記配線板が、導通性,絶
縁性,耐熱性,ハンダ付け性及び形状についての信頼性
テストのための信頼性評価パターンの領域13乃至20
を有しており、各領域が、それぞれ対応する信頼性評価
に適したパターン21乃至29を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線板の
信頼性評価を行なうための評価用パターンを備えた信頼
性評価用のプリント配線板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器は、パーソナル化,ポー
タブル化等の利用の変化に伴って、その小型・軽量化が
ますます要請されてきており、高密度実装化や部品のモ
ジュール化が急速に進んでいる。そして、高密度実装化
に関連して、プリント配線板においても、ベアチップ実
装を可能にするため、パッド間距離の狭ピッチ化や高密
度配線パターンにより、配線長の短縮を図る必要があ
る。このため、フォトバイアホールを採用した多層ビル
ドアップ配線板が知られており、この多層ビルドアップ
配線板は、フォトバイアホールを介して、複数層の配線
層を互いに接続することにより、三次元の配線パターン
を構成するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな多層ビルドアップ配線板は、特に専用の信頼性評価
方法が確立されておらず、従来の単層のプリント配線板
の信頼性評価方法を応用した信頼性評価が行なわれるに
過ぎないことから、確実な信頼性評価が行なわれていな
いという問題があった。
【0004】本発明は、以上の点に鑑み、フォトバイア
ホールを備えた多層ビルドアップ配線板の信頼性に関す
る評価が確実に行われるようにした信頼性評価用のプリ
ント配線板を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、複数の積層された配線板と、各層の配線板上に形
成された導電パターンによる配線部と、各層の配線部を
互いに接続するように各層の配線板を貫通するフォトバ
イアホールとを備える多層プリント配線板であって、前
記配線板が、複数の異なる種類の評価パターンの領域を
有しており、各評価パターン領域が、それぞれ対応する
テストに適したパターンを備える、信頼性評価用のプリ
ント配線板により、達成される。
【0006】上記構成によれば、配線板全体に対して、
導通性,絶縁性,耐熱性,ハンダ付け性及び形状につい
ての信頼性テストが行なわれることによって、配線板の
各領域に形成された信頼性評価パターンにて、対応する
導通性,絶縁性,耐熱性,ハンダ付け性及び形状につい
ての信頼性が評価される。従って、一つのプリント配線
板によって、各種信頼性の評価が確実に行われることに
なる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図1乃至図6を参照しながら、詳細に説明する。尚、
以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例である
から、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、
本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定
する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもの
ではない。
【0008】図1乃至図6は、本発明を適用したプリン
ト配線板の一実施形態を示している。図1において、プ
リント配線板10は、複数枚の互いに積層された配線板
11と、この配線板11の表面に形成された導電パター
ンから成る配線部12と、各配線板11の配線部12を
互いに接続するように配線板11を貫通するフォトバイ
アホール13とを有している。
【0009】ここで、配線板11は、図6に示すよう
に、内側に4層の内層コア部を備えた三枚の配線板が積
層されると共に、その両面に、それぞれ二枚のビルド層
を備えた配線板が積層されるようになっている。従っ
て、全体として例えば7枚の配線板の各表面と配線板の
間にそれぞれ必要なパターンを形成することができる配
線部12が形成されることにより、例えば8層の配線部
12が備えられることになる。
【0010】尚、図示の場合、各配線板11は、例えば
全体が10cm角に形成されていると共に、その表面
が、図1に示すように、七つの領域に分割されており、
各領域に、それぞれ対応する形状の導電パターンが形成
されている。
【0011】そして、第一の領域14においては、フォ
トバイアホール間の絶縁性評価用パターン21が形成さ
れている。この評価用パターン21は、図2に示すよう
に、両端が所定の大きさ(例えば2×3mm)のパッド
21a,21bと、この各パット21a,21bからそ
れぞれ内側に延びるように形成した配線21e,21f
と、(例えば20mmの長さに)配設され、各配線21
e,21fにそれぞれ接続され、且つ互いに対向するよ
うに整列して設けた複数組(例えば40組)のフォトバ
イアホール21c,21dとを有しており、これらは三
組設けられている。
【0012】上記フォトバイアホール21c,21d
は、配線21e,21fの脇に隣接して形成された微細
なメッキスルーホールで構成されていると共に、それぞ
れ例えば0.3mmピッチ,0.4mmピッチ及び0.
5mmピッチで互いに対向するようになっている。ここ
で、フォトバイアホール21c,21dは、図6におい
ては、第一層及び第二層の配線部12,第二層及び第三
層の配線部12をそれぞれ接続するように形成されてい
るが、さらに第七層及び第八層の配線部12,そして第
六層及び第七層の配線部12を、それぞれ接続するよう
に形成されてもよい。
【0013】フォトバイアホール間の絶縁性評価用パタ
ーン21は、信頼性評価パターンのうち、絶縁性評価テ
ストを行う場合、例えば上記の構造において次のように
行う。すなわち、パッド21a,21b間に直流電圧5
0Vまたは100Vを印加しながら、40度Cプラスマ
イナス2度C,90乃至95パーセントRH(関係湿
度)に保持された恒温恒湿層に1000時間放置し、パ
ッド21a,21b間の絶縁抵抗値を測定する。尚、試
験結果を早く得るために、直流電圧50Vまたは100
Vを印加しながら、85度Cプラスマイナス2度C,8
5プラスマイナス2パーセントRH(関係湿度)に保持
された恒温恒湿層に240時間放置することでなる加速
試験を行ってもよい。このため、評価用パターン21
は、絶縁性評価テストを行うにあたって、特に適した構
造となっている。
【0014】第二の領域15においては、クリアランス
ホール間の絶縁性評価用パターン22が形成されてい
る。この評価用パターン22は、両端の所定の大きさの
パッド22a,22bと、これらパッド22a,22b
の間に配設された広い導電パターン内にて所定間隔で整
列して設けられた複数個のクリアランスホール22cと
から構成されたものが3組配設されている。この場合、
各組のクリアランスホール22cは、それぞれ0.5m
m,0.6mm及び0.7mmの直径を有している。
尚、クリアランスホールとは、多層プリント配線板にお
いて、メッキスルーホールと電気的に接続しないように
するために、これを取り巻く領域に導電材料を除くこと
により、形成されるものである。ここで、上記クリアラ
ンスホール22cは、例えば内層コア即ち第三層乃至第
六層の配線部12に設けられている。
【0015】クリアランスホール間の絶縁性評価用パタ
ーン22は、信頼性評価パターンのうち、特にクリアラ
ンスホール間の絶縁性評価テストを行う場合、例えば上
記の構造において、例えば次のように行う。パッド22
a,22b間に直流電圧50Vまたは100Vを印加し
ながら、40度Cプラスマイナス2度C,90乃至95
パーセントRH(関係湿度)に保持された恒温恒湿層に
1000時間放置し、パッド22a,22b間の絶縁抵
抗値を測定する。尚、試験結果を早く得るために、直流
電圧50Vまたは100Vを印加しながら、85度Cプ
ラスマイナス2度C,85プラスマイナス2パーセント
RH(関係湿度)に保持された恒温恒湿層に240時間
放置することでなる加速試験を行ってもよい。このた
め、評価用パターン22は、クリアランスホールの絶縁
性評価テストを行うにあたって、特に適した構造となっ
ている。
【0016】第三の領域16においては、層間の絶縁性
評価用パターン23及びパターン間の絶縁性評価用パタ
ーン24が形成されている。ここで、上記層間の絶縁性
評価用パターン23は、図3に示すように、両端の所定
の大きさのパッド23a,23bと、例えば75μmの
格子パターンを有する10mm角のパターン23cと、
から構成されている。ここで、パッド23aは、第一
層,第三層,第五層及び第七層に形成されており、パッ
ド23bは、第二層,第四層,第六層及び第八層に形成
されている。これにより、一対のパッド23a,23b
に接続されたパターン23cが、一つの配線板11を挟
んで互いに対向するようになっている。
【0017】層間の絶縁性評価用パターン23は、信頼
性評価パターンのうち、特に層間の電気絶縁性評価テス
トを行う場合、例えば次のように行う。パッド23a,
23b間に直流電圧50Vまたは100Vを印加しなが
ら、40度Cプラスマイナス2度C,90乃至95パー
セントRH(関係湿度)に保持された恒温恒湿層に10
00時間放置し、パッド23a,23b間の絶縁抵抗値
を測定する。尚、試験結果を早く得るために、直流電圧
50Vまたは100Vを印加しながら、85度Cプラス
マイナス2度C,85プラスマイナス2パーセントRH
(関係湿度)に保持された恒温恒湿層に240時間放置
することでなる加速試験を行ってもよい。このため、層
間の絶縁性評価用パターン23は、絶縁性評価テストを
行うにあたって、特に適した構造となっている。
【0018】また、上記パターン間の絶縁性評価用パタ
ーン24は、図4に示すように、両端の所定の大きさの
パッド24a,24bと、例えば75μmのダミーパタ
ーン24c,24dの間で、交互に櫛状に並んで配設さ
れたパターン24e,24fと、から構成されたものが
3組配設されている。この場合、各組のパターン24
e,24fは、それぞれ40μm,50μm及び75μ
mのパターンピッチで配設されている。
【0019】パターン間の絶縁性評価用パターン24
は、信頼性評価パターンのうち、特にパターン間の電気
絶縁性評価テストを行う場合、例えば次のように行う。
パッド24a,24b間に直流電圧50Vまたは100
Vを印加しながら、40度Cプラスマイナス2度C,9
0乃至95パーセントRH(関係湿度)に保持された恒
温恒湿層に1000時間放置し、パッド24a,24b
間の絶縁抵抗値を測定する。尚、試験結果を早く得るた
めに、直流電圧50Vまたは100Vを印加しながら、
85度Cプラスマイナス2度C,85プラスマイナス2
パーセントRH(関係湿度)に保持された恒温恒湿層に
240時間放置することでなる加速試験を行ってもよ
い。このため、層間の絶縁性評価用パターン24は、絶
縁性評価テストを行うにあたって、特に適した構造とな
っている。
【0020】第四の領域17においては、ハンダ付け性
評価用パターン及び金メッキ評価用パターン25と誘電
率評価パターン26とが形成されている。上記ハンダ付
け性評価用パターン及び金メッキ評価パターン25は、
例えば所定間隔で縦横に整列して配設された所定の大き
さのパッドを有し、各パットは本実施形態では、正方形
に形成されている。
【0021】ハンダ付け性評価用パターン及び金メッキ
評価パターン25は、信頼性評価パターンのうち、特に
ハンダ付け性評価テストを行う場合、例えば上記の構造
において、例えば次のように行う。40度Cプラスマイ
ナス2度C,90乃至95パーセントRH(関係湿度)
に保持された恒温恒湿層に96プラスマイナス4時間放
置した後、ハンダリフロー工程を二回行い、パターン2
5の導体上にクリームハンダを印刷して再びリフロー工
程を行いハンダの濡れ広がりを確認する。このため、ハ
ンダ付け性評価及び金メッキ評価用パターン25は、こ
れらの評価テストを行うにあたって、特に適した構造と
なっている。ハンダ付け性評価用パターン及び金メッキ
評価パターン25を用いて、金メッキの密着性評価テス
トを行う場合は、例えば次のように行う。パターン25
の上に透明粘着テープの新しい接着面を指圧またはその
他の方法によって、気泡が残らないように圧着し、10
秒経過したらパターンに直角方向に素早くこのテープを
引き剥がす。金メッキの浮き上がり及びテープ側へのメ
ッキ膜の有無を目視または拡大鏡で観察する。このた
め、金メッキ評価用としてのパターン25は、上述のテ
ストを行う上で特に適した構造となっている。
【0022】また、上記誘電率評価用パターン26は、
所定の大きさのパッドから構成されている。本実施形態
では、パターン26は、特に円形のパットで形成されて
おり、その脇には2つのフォトバイアホール26a,2
6bが設けられている。
【0023】金メッキ評価用パターン26は、信頼性評
価パターンのうち、特に誘電率の評価テストを行う場
合、例えば上記の構造において、例えば次のように行
う。フォトバイアホール26a,26b間に周波数1M
Hz の正弦波を与え、静電容量を測定する。このため、
誘電率評価用パターン26は、誘電率評価テストを行う
にあたって、特に適した構造となっている。
【0024】第五の領域18においては、導通性評価用
パターン27が形成されている。この導通性評価用パタ
ーン27は、プリント配線板10の側縁に近い一端に設
けられた所定の大きさ(例えば2×5mm)の複数のパ
ッド27aを備えている。このうちの一つのパット27
aからは、図5に示すように、プリント配線板10の厚
み方向と水平方向とに曲折されて延びる導通部27cが
形成されている。この導通部27cは、例えば3.6m
mの基本単位27bを繰り返して、複数組(例えば15
組)の基本単位を接続して形成されている。ここで、上
記基本単位27bをにより構成される導通部27aは、
図5に示すように、ビルド層を備えた外側の二層の配線
板11の表面とこれらの間に形成されたパターンと、こ
れらのパターンを接続するスルーホールとから構成され
ている。
【0025】導通性評価用パターン27は、信頼性評価
パターンのうち、特にプリント配線板10の導通性の特
性評価テストを行う場合、例えば次のように行う。リフ
ロー工程を二回行った後、パッド27aの27a−1と
27a−2間、また27a−3と27a−4間、また2
7a−5と27a−6間、また27a−7と27a−8
間、また27a−9と27a−10間の各導通抵抗値を
計測する。その後、マイナス55プラスマイナス3度C
にて30分放置と、125プラスマイナス3度Cにて3
0分放置とを1サイクルとして、500サイクル繰り返
した後、常温常湿度中に1時間放置し、再び上記各パッ
ド間の導通抵抗値を測定し、変化率を観測する。このた
め、導通性評価用パターン27は、導通性ならびに耐熱
性評価テストを行うにあたって、特に適した構造となっ
ている。
【0026】第六の領域19においては、ハンダ濡れ性
評価用パターン28が形成されている。このハンダ濡れ
性評価用パターン28は、図示の場合、幅が0.5mm
及び2.5mmのパターンから構成されている。
【0027】ハンダ濡れ性評価パターン28は、信頼性
評価パターンのうち、特にハンダ付けの用いる所定の溶
融ハンダに対して、どのような濡れ特性を発揮するかを
確認するためのテストを行うためのものである。ハンダ
濡れ性評価テストを行う場合、例えば上記の構造におい
て、例えば次のように行う。40度Cプラスマイナス2
度C,90乃至95パーセントRH(関係湿度)に保持
された恒温恒湿層に96プラスマイナス4時間放置した
後、ハンダリフロー工程を二回行い、パターン28の導
体上にクリームハンダを印刷して再びリフロー工程を行
いハンダの濡れ広がりを確認する。このため、ハンダ濡
れ性評価パターン28は、ハンダの濡れ性の評価テスト
を行うにあたって、特に適した構造となっている。上記
評価パターン28はさらに、密着性の評価パターンとし
ても使用される。この密着性評価パターン28は、信頼
性評価パターンのうち、特に導体密着性の評価テストを
行う場合、例えば次のように使用される。パターン28
の導体に対して、引っ張り試験機を使用して引き剥がし
強さを測定する。この場合、規格値をガラスエポキシ樹
脂で1.2kN/m以上とする。導体引き剥がし強さの
測定装置は、クロスヘッド速度25乃至50mm/分の
間で一定に保てる引っ張り試験機とする。また、引き剥
がす時の荷重が引っ張り試験機の容量の15乃至85パ
ーセントまでに相当するものを使用すればよい。これに
より、評価パターン28は、導体密着性評価テストを行
うにあたって特に適した構造となっている。
【0028】第七の領域20においては、導通性評価用
パターン29が形成されている。この導通性評価用パタ
ーン29は、二つのパッド29a,29bと、プリント
配線板10の表面において、異なる方向(図示の場合、
4方向)に複数箇所で折り返して引回された配線パター
ン29cとを有していて、配線パターン29bは二つの
パッド29a,29bを互いに接続している。
【0029】導通性評価パターン29は、信頼性評価パ
ターンのうち、特にパッド間の導通特性を確認するため
のテストを行うためのものである。導通性評価テストを
行う場合、例えば上記の構造において、例えば次のよう
に行う。リフロー工程を二回行った後、パッド29a,
29b間の導通抵抗値を測定する。次いで、これをマイ
ナス55プラスマイナス3度Cにて30分放置と、12
5プラスマイナス3度Cにて30分放置とを1サイクル
として、500サイクル繰り返した後、常温常湿度中に
1時間放置し、再び上記各パッド間の導通抵抗値を測定
し、変化率を観測する。このため、導通性評価用パター
ン29は、パッド間の導通特性の評価テストを行うにあ
たって、特に適した構造となっている。
【0030】本実施形態によるプリント配線板10は、
以上のように構成されており、信頼性評価は以下のよう
にして行なわれる。即ち、先づ絶縁性の評価試験とし
て、評価パターン21によるフォトバイアホールのマイ
グレーション試験,評価パターン22によるクリアラン
スホールのマイグレーション試験,評価パターン23に
よる層間のマイグレーション試験,評価パターン24に
よるパターン間のマイグレーション試験が行なわれると
共に、絶縁試験及び加湿耐熱試験が行なわれる。
【0031】ハンダ付け性の評価試験として、評価パタ
ーン25と評価パターン28によるハンダ濡れ性試験が
行われる。電気特性の評価試験として評価パターン26
による誘電率試験が行われる。導通性の評価試験とし
て、評価パターン27による熱衝撃試験、プレッシャー
クッカー試験、高温放置試験、低温放置試験、ホットオ
イル試験、そして曲げストレス試験が行われる。密着性
の評価試験としては、評価パターン25による金メッキ
消化試験と消化パターン28による導体引き剥がし強さ
試験が行われる。
【0032】最後に、異方性導電膜形成の接合に関する
導通性の評価試験として、評価パターン29による熱衝
撃試験,プレッシャークッカー試験及び高温放置試験が
行なわれる。
【0033】さらに、すべての評価パターン21乃至2
9によって、外観・断面形状に関する評価試験が行われ
る。
【0034】尚、上記評価試験は、例として、以下のよ
うにして行なわれる。マイグレーション試験は、例え
ば、温度85℃±2℃,湿度90乃至95%RHの恒温
恒湿槽中にて、直流20Vを240±6時間印加するこ
とにより行なわれる。この場合、例えば規格値を100
MΩとし、100MΩ以上で合格とする。
【0035】熱衝撃試験は、例えばリフロー工程を二回
行なった後、−55℃±3℃で30分放置と125℃±
3℃で30分放置とを一サイクルとして、500サイク
ル繰り返し、その後、常温常湿中に1時間放置してか
ら、導通抵抗を測定し、その変化率の計算と外観検査を
行なう。この場合、例えば規格値を、抵抗変化率30%
以内とする。
【0036】高温放置試験は、例えばリフロー工程を二
回行なった後、温度100℃の高温槽に1000時間放
置し、その後、常温常湿中に1時間放置してから、導通
抵抗の測定と外観検査を行なう。この場合、例えば規格
値を、抵抗変化率30%以内とする。
【0037】プレッシャークッカー試験は、気圧110
atm,湿度85%RHの恒温恒湿槽中に、360時間
放置し、その後、常温常温湿中に1時間放置してから、
導通天候の変化率の測定と外観検査を行なう。この場
合、例えば規格値を、抵抗変化率30%以内とする。
【0038】曲げストレス試験は、例えば曲げ率5%
(90mmで4.5mm)で、上下一回の曲げを加える
ことを1サイクルとして、1000サイクル終了後の直
流抵抗を測定する。この場合、規格値を、導電変化率±
100%以内とする。
【0039】加湿耐熱性試験は、例えばリフロー工程を
二回行なった後、C−96/40/90の処理を行な
い、再びリフロー工程を二回行なった後、外観検査を行
ない、配線板の異常(層間のふくれ,レジストの剥がれ
等)を確認する。
【0040】ホットオイル試験は、例えばリフロー工程
を二回行なった後、C−96/40/90の処理を行な
った後、液槽中に260℃で10秒間,25℃で30秒
間を一サイクルとして、50サイクル繰返した後、表面
を洗浄して、外観検査を行ない、導体の浮き,層間剥離
の有無を確認すると共に、抵抗変化率を測定する。この
場合、規格値を、抵抗変化率30%以内とする。
【0041】ハンダ濡れ性試験は、例えばC−96/4
0/90の処理を行なった後、リフロー工程を二回行な
い、クリームハンダを印刷して、再びリフロー工程を一
回行なった後、目視にてハンダの濡れ広がりを確認す
る。
【0042】絶縁試験は、例えばリフロー工程を二回行
なった後、直流500Vを1分間印加して、印加電圧に
て絶縁抵抗値を確認する。この場合、規格値を、100
MΩ以上とする。
【0043】外観検査は、それぞれの試験に対応して、
目視あるいは顕微鏡を使用して行なわれる。
【0044】尚、上記各試験の条件は、例示したもので
あって、これに限らず、他の試験条件が採用されること
は明らかである。
【0045】かくして、本実施形態によるプリント配線
板10によれば、配線板10全体に対して、ハンダ付け
性,電気特性,導通性,密着性及び形状に関する信頼性
テストが行なわれることによって、配線板の各領域に形
成された信頼性評価パターンにて、対応する導通性,絶
縁性,耐熱性,ハンダ付け性及び形状についての等の種
々の信頼性が評価される。従って、一つのプリント配線
板によって、各種信頼性の評価が確実に行われることに
なる。
【0046】上述した実施形態においては、各評価用パ
ターン21乃至29は、それぞれ形状に関して例示した
ものであり、他の任意の形状が使用されることは明らか
である。また、各評価用パターン21乃至29の寸法
は、信頼性評価試験の結果に基づいて、次回の信頼性評
価試験に備えた適宜に調整されるものである。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、フ
ォトバイアホールを備えた多層ビルドアップ配線板の信
頼性に関する評価が確実に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により構成された信頼性評価用のプリン
ト配線板の一実施形態を示す平面図である。
【図2】図1のプリント配線板におけるフォトバイアホ
ール間の絶縁性評価のためのパターンを示す拡大図であ
る。
【図3】図1のプリント配線板における層間の絶縁性評
価のためのパターンを示す拡大図である。
【図4】図1のプリント配線板におけるパターン間の絶
縁性評価のためのパターンを示す拡大図である。
【図5】図1のプリント配線板における耐熱性評価のた
めのパターンを示す拡大図である。
【図6】図1のプリント配線板における各層の構成の一
例を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
10・・・プリント配線板、11・・・配線板、12・
・・配線部、13・・・フォトバイアホール、14・・
・第一の領域、15・・・第二の領域、16・・・第三
の領域、17・・・第四の領域、18・・・第五の領
域、19・・・第六の領域、20・・・第七の領域、2
1,22,23,24,25,26,27,28,29
・・・評価用パターン。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の積層された配線板と、各層の配線
    板上に形成された導電パターンによる配線部と、各層の
    配線部を互いに接続するように各層の配線板を貫通する
    フォトバイアホールとを備える多層プリント配線板であ
    って、 前記配線板が、複数の異なる種類の評価パターンの領域
    を有しており、 各評価パターン領域が、それぞれ対応するテストに適し
    たパターンを備えることを特徴とする信頼性評価用のプ
    リント配線板。
  2. 【請求項2】 前記複数の評価パターン領域は、ハンダ
    付け性,電気特性,導通性,密着性及び形状に関する信
    頼性テストのために、それぞれ別々に形成したパターン
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の信頼性評価用
    のプリント配線板。
  3. 【請求項3】 前記複数の評価パターン領域のうちのひ
    とつの評価パターン領域が、ひとつまたは複数の種類の
    信頼性テストに対応したパターンを有することを特徴と
    する請求項1に記載の信頼性評価用のプリント配線板。
  4. 【請求項4】 前記ひとつの評価パターン領域に含まれ
    る一種類のパターンが、ひとつまたは複数の種類の信頼
    性評価テストに対応していることを特徴とする請求項3
    に記載の信頼性評価用のプリント配線板。
JP16280497A 1997-06-19 1997-06-19 信頼性評価用のプリント配線板 Abandoned JPH1117350A (ja)

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Cited By (2)

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