JPH11172833A - 建物の床下地用面材および床構造 - Google Patents
建物の床下地用面材および床構造Info
- Publication number
- JPH11172833A JPH11172833A JP36216297A JP36216297A JPH11172833A JP H11172833 A JPH11172833 A JP H11172833A JP 36216297 A JP36216297 A JP 36216297A JP 36216297 A JP36216297 A JP 36216297A JP H11172833 A JPH11172833 A JP H11172833A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- floor
- gypsum board
- plywood
- compression
- surface material
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 遮音性および耐火性に優れる建物の床下地用
面材および床構造を提供する。 【解決手段】 比重1.0〜1.6の圧縮石こうボード
11の上面に合板12を積層した床下地用面材10を複
数本の根太24上に取り付ける。
面材および床構造を提供する。 【解決手段】 比重1.0〜1.6の圧縮石こうボード
11の上面に合板12を積層した床下地用面材10を複
数本の根太24上に取り付ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、住宅等の建物に
使用される遮音性を有する床下地用面材および床構造に
関する。
使用される遮音性を有する床下地用面材および床構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、住宅等の建物、特に二階建て以上
の一戸建て、アパートやマンション等において、上の階
の床等を介して下の階に伝わる音や振動等が問題になっ
ている。上階から下階への音の伝播は、特に、床表面が
フローリング材等の木質系の床材に対して問題となり、
その遮音対策が強く要請されている。
の一戸建て、アパートやマンション等において、上の階
の床等を介して下の階に伝わる音や振動等が問題になっ
ている。上階から下階への音の伝播は、特に、床表面が
フローリング材等の木質系の床材に対して問題となり、
その遮音対策が強く要請されている。
【0003】従来、下階に対する遮音対策として、フロ
ーリング材と、パーティクルボードや合板等からなる床
下地面材との間に遮音効果を持ったシート状の遮音材を
介在させるものがある。この場合の遮音材は、フローリ
ング材の施工に際し、予め床下地面材の上面に貼りつけ
られ、その上にフローリング材が敷設されることによ
り、フローリング材と床下地面材間に設けられる。ま
た、施工の省力化として、パネル化したフローリング材
の下面に遮音材を貼りつけたものも提供されているが、
何れにしても、フローリング材と床下地面材との間での
対策である。
ーリング材と、パーティクルボードや合板等からなる床
下地面材との間に遮音効果を持ったシート状の遮音材を
介在させるものがある。この場合の遮音材は、フローリ
ング材の施工に際し、予め床下地面材の上面に貼りつけ
られ、その上にフローリング材が敷設されることによ
り、フローリング材と床下地面材間に設けられる。ま
た、施工の省力化として、パネル化したフローリング材
の下面に遮音材を貼りつけたものも提供されているが、
何れにしても、フローリング材と床下地面材との間での
対策である。
【0004】ところが、上記のような遮音対策では、遮
音効果が充分とは言えなかった。即ち、住宅は一般に間
隔をおいて配設された複数本の根太の上に前記床下地面
材を貼り、その上面に前記遮音材やフローリング材が敷
設されている。この構造では、前記遮音材を厚くすれば
遮音効果が上がる反面、歩行感が悪化するので、充分な
遮音効果が得られるほど遮音材を厚くできなかった。従
って、フローリング材上を歩行すると、前記遮音材に吸
収されない振動の一部が床下地面材に伝わることにな
る。また、前記床下地面材は一部が根太によって支えら
れているので、この根太を介してさらに下方の面材や下
階の天井板に振動が伝わったり、根太間の面材の振動が
いわゆるつづみ作用で下方に伝わったりして下階に振動
音が伝わる。
音効果が充分とは言えなかった。即ち、住宅は一般に間
隔をおいて配設された複数本の根太の上に前記床下地面
材を貼り、その上面に前記遮音材やフローリング材が敷
設されている。この構造では、前記遮音材を厚くすれば
遮音効果が上がる反面、歩行感が悪化するので、充分な
遮音効果が得られるほど遮音材を厚くできなかった。従
って、フローリング材上を歩行すると、前記遮音材に吸
収されない振動の一部が床下地面材に伝わることにな
る。また、前記床下地面材は一部が根太によって支えら
れているので、この根太を介してさらに下方の面材や下
階の天井板に振動が伝わったり、根太間の面材の振動が
いわゆるつづみ作用で下方に伝わったりして下階に振動
音が伝わる。
【0005】又、上階の床と下階の天井との間に空間が
ある場合には、その空間にグラスウール等を充填するこ
とによって遮音効果を得ることも行われている。しか
し、この構造においては根太を介して振動が伝わること
になり、充分な遮音効果が得られなかった。
ある場合には、その空間にグラスウール等を充填するこ
とによって遮音効果を得ることも行われている。しか
し、この構造においては根太を介して振動が伝わること
になり、充分な遮音効果が得られなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記の問
題点に鑑みなされたもので、遮音性および耐火性に優れ
た建物の床下地用面材および床構造を提供しようとする
ものである。
題点に鑑みなされたもので、遮音性および耐火性に優れ
た建物の床下地用面材および床構造を提供しようとする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、比重
1.0〜1.6の圧縮石こうボードの上面に合板を積層
したことを特徴とする建物の床下地用面材に係る。
1.0〜1.6の圧縮石こうボードの上面に合板を積層
したことを特徴とする建物の床下地用面材に係る。
【0008】又、請求項2の発明は、比重1.0〜1.
6の圧縮石こうボードの上面に合板を積層した床下地用
面材を、複数本の根太の上に取り付けたことを特徴とす
る建物の床構造に係る。
6の圧縮石こうボードの上面に合板を積層した床下地用
面材を、複数本の根太の上に取り付けたことを特徴とす
る建物の床構造に係る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1は本発明の床下地用面材の一例
を示す断面図、図2は本発明の床構造の一例を有する建
物ユニットの斜視図、図3は図2のA−A線で切断した
斜視図である。
を詳細に説明する。図1は本発明の床下地用面材の一例
を示す断面図、図2は本発明の床構造の一例を有する建
物ユニットの斜視図、図3は図2のA−A線で切断した
斜視図である。
【0010】図1に示す本発明の床下地用面材10は、
圧縮石こうボード11の上面に合板12を積層したもの
からなる。圧縮石こうボード11は、焼石こう、ガラス
繊維等からなる原材料を一般の石こうボードよりも圧縮
して製作したものであり、通常の石こうボードの比重が
0.6〜0.8に対し、この圧縮石こうボード11の比
重は1.0〜1.6と高比重にされている。この圧縮に
より高比重とした結果、圧縮石こうボード11は、従来
から床下地面材として使用されているパーティクルボー
ドと略同じ程度の曲げ破壊強度を有し、しかもパーティ
クルボードよりも遮音性能及び耐火性能が優れたものと
なっている。なお、本実施例における圧縮石こうボード
11は、硬質石こう板とも称される吉野石膏株式会社製
のタイガースーパーハード(商品名)、比重1.3、厚
さ15mmのものを使用した。
圧縮石こうボード11の上面に合板12を積層したもの
からなる。圧縮石こうボード11は、焼石こう、ガラス
繊維等からなる原材料を一般の石こうボードよりも圧縮
して製作したものであり、通常の石こうボードの比重が
0.6〜0.8に対し、この圧縮石こうボード11の比
重は1.0〜1.6と高比重にされている。この圧縮に
より高比重とした結果、圧縮石こうボード11は、従来
から床下地面材として使用されているパーティクルボー
ドと略同じ程度の曲げ破壊強度を有し、しかもパーティ
クルボードよりも遮音性能及び耐火性能が優れたものと
なっている。なお、本実施例における圧縮石こうボード
11は、硬質石こう板とも称される吉野石膏株式会社製
のタイガースーパーハード(商品名)、比重1.3、厚
さ15mmのものを使用した。
【0011】合板12は、単体では耐衝撃性に若干の不
安のある前記圧縮石こうボード11を保護し、衝撃力を
分散すると共にこの床下地用面材10上へのフローリン
グ材等の敷設固定を容易にするため、前記圧縮石こうボ
ード11上面に積層されて接着剤で一体とされている。
この合板12は薄板からなり、本実施例では、厚さ5.
5mmのものを前記圧縮石こうボード11の上面にゴム
系接着剤により貼り合わせて、厚さ×幅×長さ20.5
mm×606mm×2195mmの床下地用面材10を
製作した。
安のある前記圧縮石こうボード11を保護し、衝撃力を
分散すると共にこの床下地用面材10上へのフローリン
グ材等の敷設固定を容易にするため、前記圧縮石こうボ
ード11上面に積層されて接着剤で一体とされている。
この合板12は薄板からなり、本実施例では、厚さ5.
5mmのものを前記圧縮石こうボード11の上面にゴム
系接着剤により貼り合わせて、厚さ×幅×長さ20.5
mm×606mm×2195mmの床下地用面材10を
製作した。
【0012】次に本発明の床構造について、図2及び図
3に示す建物ユニット(以下、ユニットとする。)の例
を用いて説明する。このユニット20は、複数組み合わ
されて建物を構築するもので、4本の柱21の上下端を
8本の梁22で接合して六面体形状の鋼製フレーム23
とされ、該フレーム23の下部には床が、また上部には
天井が形成され、側面には図示しない所要の側面材が必
要に応じて取り付けられている。
3に示す建物ユニット(以下、ユニットとする。)の例
を用いて説明する。このユニット20は、複数組み合わ
されて建物を構築するもので、4本の柱21の上下端を
8本の梁22で接合して六面体形状の鋼製フレーム23
とされ、該フレーム23の下部には床が、また上部には
天井が形成され、側面には図示しない所要の側面材が必
要に応じて取り付けられている。
【0013】床の構造は、前記フレーム23下部におい
て対向する長辺の床梁22A,22A間に複数本の木製
根太24が掛け渡され、該根太24上面に、前記床下地
用面材10が、合板12を上側として敷設された構造か
らなる。該合板12上には、図示しないフローリング材
等の床仕上材が敷設される。なお、前記床下地用面材1
0の根太24への固定は釘等で行えばよい。
て対向する長辺の床梁22A,22A間に複数本の木製
根太24が掛け渡され、該根太24上面に、前記床下地
用面材10が、合板12を上側として敷設された構造か
らなる。該合板12上には、図示しないフローリング材
等の床仕上材が敷設される。なお、前記床下地用面材1
0の根太24への固定は釘等で行えばよい。
【0014】この床構造によれば、床歩行等で生じた振
動は前記根太24上面に配置された圧縮石こうボード1
1によって制振され、根太等に伝わるのを抑制される。
従って、圧縮石こうボード11を用いることにより床下
地面材として効果的な遮音性および耐火性が得られるこ
とになる。また圧縮石こうボード11上面に積層された
合板12によって充分な衝撃強度を得ることができると
ともに、フローリング材等の取り付けもパーティクルボ
ードに対する施工と同様に釘等で簡単かつ確実に行うこ
とができる。
動は前記根太24上面に配置された圧縮石こうボード1
1によって制振され、根太等に伝わるのを抑制される。
従って、圧縮石こうボード11を用いることにより床下
地面材として効果的な遮音性および耐火性が得られるこ
とになる。また圧縮石こうボード11上面に積層された
合板12によって充分な衝撃強度を得ることができると
ともに、フローリング材等の取り付けもパーティクルボ
ードに対する施工と同様に釘等で簡単かつ確実に行うこ
とができる。
【0015】
【発明の効果】以上図示し説明したように、本発明の床
下地用面材は、比重1.0〜1.6の圧縮石こうボード
の上面に合板を積層した構成からなるため、優れた遮音
性及び耐火性を発揮する。さらに、本発明の床下地用面
材は、耐衝撃性を充分に有するのみならず、従来と同様
に根太の上面に敷設して釘等で固定するだけで、優れた
遮音性能及び耐火性能を有する床を簡単に構成すること
ができる。また、本発明の床構造によれば、床下地用面
材の遮音効果により、床下地用面材とフローリング材の
間に介設する遮音材を薄くすることもでき、従って歩行
感を損なわない床を構成させるのに寄与することができ
る。
下地用面材は、比重1.0〜1.6の圧縮石こうボード
の上面に合板を積層した構成からなるため、優れた遮音
性及び耐火性を発揮する。さらに、本発明の床下地用面
材は、耐衝撃性を充分に有するのみならず、従来と同様
に根太の上面に敷設して釘等で固定するだけで、優れた
遮音性能及び耐火性能を有する床を簡単に構成すること
ができる。また、本発明の床構造によれば、床下地用面
材の遮音効果により、床下地用面材とフローリング材の
間に介設する遮音材を薄くすることもでき、従って歩行
感を損なわない床を構成させるのに寄与することができ
る。
【図1】本発明の床下地用面材の一例を示す断面図であ
る。
る。
【図2】本発明の床構造の一例を有する建物ユニットの
斜視図である。
斜視図である。
【図3】図1のA−A線で切断した斜視図である。
10 床下地用面材 11 圧縮石こうボード 12 合板 20 建物ユニット 21 柱 22 梁 24 根太
Claims (2)
- 【請求項1】 比重1.0〜1.6の圧縮石こうボード
の上面に合板を積層したことを特徴とする建物の床下地
用面材。 - 【請求項2】 比重1.0〜1.6の圧縮石こうボード
の上面に合板を積層した床下地用面材を、複数本の根太
の上に取り付けたことを特徴とする建物の床構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36216297A JPH11172833A (ja) | 1997-12-11 | 1997-12-11 | 建物の床下地用面材および床構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36216297A JPH11172833A (ja) | 1997-12-11 | 1997-12-11 | 建物の床下地用面材および床構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11172833A true JPH11172833A (ja) | 1999-06-29 |
Family
ID=18476118
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36216297A Pending JPH11172833A (ja) | 1997-12-11 | 1997-12-11 | 建物の床下地用面材および床構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11172833A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001002660A1 (fr) * | 1999-06-30 | 2001-01-11 | Yoshino Gypsum Co., Ltd. | Panneau de construction et structure a commande de vibration |
-
1997
- 1997-12-11 JP JP36216297A patent/JPH11172833A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001002660A1 (fr) * | 1999-06-30 | 2001-01-11 | Yoshino Gypsum Co., Ltd. | Panneau de construction et structure a commande de vibration |
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