JPH11172759A - 制震用建築材料、制震構造及びその構築方法 - Google Patents
制震用建築材料、制震構造及びその構築方法Info
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- JPH11172759A JPH11172759A JP36175597A JP36175597A JPH11172759A JP H11172759 A JPH11172759 A JP H11172759A JP 36175597 A JP36175597 A JP 36175597A JP 36175597 A JP36175597 A JP 36175597A JP H11172759 A JPH11172759 A JP H11172759A
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Abstract
み込む場合に、地震時に建築物に層間変形が生じて、せ
ん断力が加わった場合にも、制震装置の取付部分が容易
に破損することがなく、十分な取り付け強度を有し、地
震入力エネルギーを確実に吸収でき、しかも製造容易に
する。 【解決手段】 プレキャストコンクリート部20と、こ
のプレキャストコンクリート部20に埋設した主筋26
の上端部に固定された制震装置24と、主筋26の下端
部を延出させた現場打ちコンクリート打設部22とを有
する制震用建築材料12を用い、階下の制震用建築材料
12を階下の梁14に一体化させた後、階上の梁14を
貫通させて階上の制震用建築材料12階上の梁14に設
置し、階上の現場打ちコンクリート打設部22の主筋2
6下端部を階下の制震用建築材料12制震装置24に連
結固定した後、階上の現場打ちコンクリート打設部22
にコンクリート型枠を取り付けて内部に床用コンクリー
ト40を打設して階上の梁14と一体化させる。
Description
制震構造及びその構築方法に関し、特に、ある程度強度
部材としての強度を有し、かつ、必要時に十分な制震力
を発揮できる制震用建築材料、制震構造及びその構築方
法に関する。
の制震構造は、従来より種々開発され、かつ、使用され
てきている。
制震装置を組み込み、地震時に建築物に層間変形が生
じ、せん断変形力を受けたた場合に、制震装置によりそ
の入力エネルギーを吸収するようにしたものがある。
込む場合、柱や壁を制震装置の組み込み部分をあけた状
態で構築した後、そのあいている部分に制震装置を挿入
して固定するようにしている。
コンクリートで構築する場合、柱や壁にスタッドを打ち
込んで制震装置を固定するようにしている。
に建築物に層間変形が生じてせん断変形力を受けた場合
に、スタッドが柱や壁から抜け出してしまい、地震入力
エネルギーを吸収できないような事態が生じやすいもの
である。
る場合には、コンクリート型枠を組んで、このコンクリ
ート型枠を支保工等で支持する作業が必要となり、作業
に手間がかかるものであった。
鋼を用い、地震時のエネルギーを材料の降伏によって吸
収するようにしたものも知られているが、このような制
震装置にあっては、鉄筋コンクリートの柱や壁に取り付
けると、上部の柱や壁の自重が制震装置にかかって、変
形が生じ、地震時に良好なエネルギー吸収能力を発揮す
ることができない場合が生じることがある。
たもので、その目的は、鉄筋コンクリート製の柱や壁に
制震装置を組み込む場合に、地震時に建築物に層間変形
が生じて、せん断力が加わった場合にも、制震装置の取
付部分が容易に破損することがなく、十分な取り付け強
度を有し、地震入力エネルギーを確実に吸収でき、しか
も製造の容易な制震用建築材料、制震構造及びその構築
方法を提供することにある。
降伏点パネル鋼を用いた場合にも、上部の柱や壁の自重
によって変形が生じることなく、地震時に良好なエネル
ギー吸収能力を発揮することのできる制震用建築材料、
制震構造及びその構築方法を提供することにある。
ートで柱や梁を構築する場合に、コンクリート型枠を支
保工等で支持する作業を不要とし、作業の手間を省略す
ることのできる制震用建築材料、制震構造及びその構築
方法を提供することにある。
するためになしたもので、請求項1記載の発明に係る制
震用建築材料は、建築物の強度部材を貫通して上下方向
に複数接続される制震用建築材料であって、少なくとも
複数の主筋を埋設して形成され前記建築物の強度部材上
に設置可能にされたプレキャストコンクリート部と、前
記プレキャストコンクリート部より前記主筋を延出させ
て前記建築物の強度部材を貫通して前記強度部材下方に
突出されると共に、現場打ちコンクリートの打設により
前記強度部材と一体化される現場打ちコンクリート打設
部と、一方で前記プレキャストコンクリート部の前記現
場打ちコンクリート打設部と反対側で前記プレキャスト
コンクリート部の主筋に固定され、他方で上方に接続さ
れる制震用建築材料の現場打ちコンクリート打設部先端
の前記主筋と連結固定可能にされる制震装置とを備える
ことを特徴とする。
ト部の主筋に予め固定された制震装置に、上方に接続さ
れる制震用建築材料の現場打ちコンクリート打設部先端
の主筋を連結固定し、現場打ちコンクリート打設部にコ
ンクリートを打設することで、強度部材と一体化するこ
とができ、構築が容易に行えると共に、制震装置は、主
筋と一体にされているため、十分な強度を有し、地震時
に建築物に層間変形が生じて、せん断力が加わった場合
でも、制震装置の取付部分が容易に破損することがな
く、地震入力エネルギーを確実に吸収できる。
て、前記制震装置は、前記プレキャストコンクリート部
の主筋または前記現場打ちコンクリート打設部の主筋と
固定される対向する一対のベースプレートと、前記一対
のベースプレートとの間に取り付けられた少なくとも2
つのフランジプレートと、前記ベースプレートと前記フ
ランジプレートとに囲まれる部分に取り付けられた低降
伏点パネル鋼とを備えることを特徴とする。
制震装置に低降伏点パネル鋼を用いる場合であっても、
フランジプレートによって補強することで、低降伏点パ
ネル鋼にかかる軸力をフランジプレートによって負担
し、低降伏点パネル鋼にかかる軸力を軽減して、良好な
地震時の入力エネルギーの吸収能力を発揮させることが
できる。
とで、制震部材を上方の制震建築材料の現場打ちコンク
リート打設部に対するコンクリート打設時のコンクリー
ト型枠の支保工として使用することができ、支保工設置
に要する手間を省略することができる。
て、前記フランジプレート間には、リブプレートが取り
付けられることを特徴とする。
低降伏点パネル鋼全体に生じる面外座屈を防止して、よ
り良好なエネルギー吸収能力を発揮させることができ
る。
ずれかにおいて、前記プレキャストコンクリート部の前
記現場打ちコンクリート打設部側に位置する面には、前
記現場打ちコンクリート打設部への打設コンクリートと
の接合度を高めるコッタが形成されていることを特徴と
する。
の状態に加え、コッタにより現場打ちコンクリート打設
部との接合強度を高めて、地震時のせん断力を現場打ち
コンクリート打設部から強度部材に確実に伝達させるこ
とができる。
て、前記コッタは、前記現場打ちコンクリート打設部に
向けて外側から内側に傾斜するテーパ部を有することを
特徴とする。
テーパ部により、打設したコンクリートがコッタ部分に
隙間なく確実に入り込んで、より接合強度を高めること
ができる。
のいずれかに記載の制震用建築材料を用いて構築される
制震構造であって、現場打ちコンクリート打設部へのコ
ンクリート打設にて階下の強度部材に一体化され、か
つ、プレキャストコンクリート部及びこのプレキャスト
コンクリート部の主筋に固定された制震装置を上方に突
出させた階下の制震用建築材料と、階上の強度部材を貫
通して現場打ちコンクリート打設部下端の主筋が前記階
下の制震用建築材料の制震装置と連結固定され、かつ、
現場打ちコンクリート打設部へのコンクリート打設にて
階上の強度部材に一体化された階上の制震用建築材料
と、を備えることを特徴とする。
の強度部材へと、主筋により一体化された強度の高い制
震構造を容易に得ることができ、しかも、地震時に良好
なエネルギー吸収能力を発揮させることができる。
て、前記階下の制震用建築材料と前記階上の制震用建築
材料との間に、中間制震用建築材料が設けられ、前記中
間制震用建築材料は、中間制震装置と、この中間制震装
置よりも剛性の高い支持部材とが予め一体的に固定さ
れ、前記支持部材が前記階下の制震用建築材料の制震装
置と連結固定されると共に、前記中間制震装置が前記階
上の制震用建築材料を構成する現場打ちコンクリート打
設部の主筋と連結固定されることを特徴とする。
階下の制震用建築材料の制震装置と、中間制震用建築材
料の中間制震装置との2箇所で、地震時のせん断力を吸
収することにより、1箇所あたりのせん断変形量を少な
くして、制震装置の損傷を抑えることができる。
とで、階高の建築物にも容易に対処することが可能とな
る。
求項1〜5のいずれかに記載の制震用建築材料を用いて
構築される制震構造の構築方法であって、階下の強度部
材を貫通させて階下の制震用建築材料を設置し、この階
下の制震用建築材料のプレキャストコンクリート部及び
制震装置を前記強度部材上に突出させた状態で、現場打
ちコンクリート打設部にコンクリートを打設して階下の
制震用建築材料を前記階下の強度部材と一体化させる工
程と、階上の強度部材上から前記階上の強度部材を貫通
させて階上の制震用建築材料の現場打ちコンクリート打
設部を前記階上の強度部材下方に突出させ、前記階上の
現場打ちコンクリート打設部の主筋下端を前記階下の制
震用建築材料の制震装置と連結固定する工程と、前記階
上の制震用建築材料の前記階上の強度部材下面より突出
する現場打ちコンクリート打設部の周囲にコンクリート
型枠を取り付ける工程と、前記階上の強度部材上から前
記階上の制震用建築材料の現場打ちコンクリート打設部
にコンクリートを打設する工程と、前記打設したコンク
リートが固化して階上の制震用建築材料と前記階上の強
度部材とが一体化した後、前記コンクリート型枠を取り
外す工程と、を含むことを特徴とする。
度部材から階上の強度部材へと、主筋により一体化され
た強度の高い制震構造を得ることができ、しかも、地震
時に良好なエネルギー吸収能力を発揮させることができ
る。
て、前記階下及び階上の強度部材として、柱上に掛け渡
された梁が用いられ、前記コンクリートの打設工程で
は、前記梁上に敷設された床版上に床用コンクリートを
打設する際に、その床用コンクリートを前記現場打ちコ
ンクリート打設部に打設することを特徴とする。
床用コンクリートの打設時に、そのコンクリートを現場
打ちコンクリート打設部に打設することで、容易に床及
び梁と一体化した制震構造を得ることができる。
て、前記階下の制震用建築材料の制震装置上に、中間制
震装置と、この中間制震装置よりも剛性の高い支持部材
とが予め一体的に固定された中間制震用建築材料の前記
支持部材を連結固定した後、前記中間制震装置に前記階
上の制震用建築材料を構成する現場打ちコンクリート打
設部の主筋と連結固定する工程を含むことを特徴とす
る。
階下の制震用建築材料の制震装置と、中間制震用建築材
料の中間制震装置との上下2箇所に制震装置を有する制
震構造を容易に形成することができ、しかも、2箇所で
分割して地震時のせん断力を吸収することにより、1箇
所あたりのせん断変形量を少なくして、制震装置の損傷
を抑えることができる。
て図面を参照して詳細に説明する。
一実施の形態にかかる制震柱を示す図である。
震用建築材料12を用い、建築物の強度部材である梁1
4を貫通して上下方向に連続して構築されるようになっ
ている。
に、プレキャストコンクリート部20と、現場打ちコン
クリート打設部22と、制震装置24とを備える。
数、例えば12本の主筋26の上部をプレキャストコン
クリート部材28内に上下方向に埋設して形成され、梁
14上に設置可能にされている。
コンクリート部材28の上面32から若干突出させた状
態となっており、この突出部分には図示せぬねじが形成
されている。
内の主筋26には、適宜帯筋33が周囲に掛け回されて
いる。
8の下面34には、コッタ36が形成された状態となっ
ている。
キャストコンクリート部20よりプレキャストコンクリ
ート部20内の主筋26を下方に延出させて形成され、
上方より梁14を貫通して梁14の下方に突出されるよ
うになっている。
2は、現場打ちコンクリートである床用コンクリート4
0(図1参照)の打設によって床42及び梁14と一体
化されるようになっている。この床用コンクリート40
は、プレキャストコンクリート部20のコッタ36に入
り込んでプレキャストコンクリート部20との接合強度
が高められるようになっている。このコッタ36は、図
5に示すように、現場打ちコンクリート打設部22に向
けて外側から内側に傾斜するテーパ部38が形成される
と、床用コンクリート40が隙間なくコッタ36に入り
込んでより一層接合強度が高められることとなる。な
お、床用コンクリート40の打設時には、図1に示すよ
うに、現場打ちコンクリート打設部22の梁14より下
方に突出する主筋26の周囲に適宜帯筋44が掛け回さ
れるようになっている。
22の主筋26の下端部46には、ねじ48が形成され
ている。
の上下ベースプレート52、54と、フランジプレート
56と、低降伏点パネル鋼58と、リブプレート60と
を備えている。
ャストコンクリート部20の上面32に相応した大きさ
で、上下に対向して配置されており、この上下ベースプ
レート52、54には、各主筋26と対応した位置に複
数、例えば12個の連結孔62を有している。
ート52、54間に、適宜間隔で4枚設けられて、制震
装置24にかかる軸力を支持できるようにされている。
このフランジプレート56は、4枚設けられているが、
設けられる枚数は低降伏点パネル鋼58の厚さや大きさ
によって設定されるもので、制震装置24にかかる軸力
を支持できるよう少なくとも2枚設けられる必要があ
る。
と称されるものを採用しており、上下ベースプレート5
2、54及び各フランジプレート56に囲まれた部分に
3枚取り付けられている。また、この低降伏点パネル鋼
58は、地震時に建築物に層間変形が生じて、せん断力
が加わったときに降伏して入力エネルギーを吸収するよ
うになっている。
8の両面側上下方向ほぼ中央位置で、各フランジプレー
ト56間に取り付けられ、低降伏点パネル鋼58全体に
生じる面外座屈を防止して、低降伏点パネル58がより
良好なエネルギー吸収能力を発揮できるようにしてい
る。
レート54の連結孔62に、プレキャストコンクリート
部20の上面32より突出する主筋26の上端部30挿
通してナット50にて締め付けることで、プレキャスト
コンクリート部20上面32に固定される用になってい
る。
ート54の連結孔62に、上方に接続される制震用建築
材料12の現場打ちコンクリート打設部22の主筋26
下端を挿通してナット50にて締め付けることで上方の
制震用建築材料12の主筋26とと連結固定可能にされ
ている。
震柱10の構築方法について、図6から図9を参照して
説明する。
を掛け渡し、梁上に床版を敷設した状態で、図6に示す
ように、階下の梁14を貫通させて階下の制震用建築材
料12を梁14上に設置し、この階下の制震用建築材料
12のプレキャストコンクリート部20及び制震装置2
4を梁14上に突出させた状態で、床版上に床用コンク
リート40を打設して、この床用コンクリート40を階
下の制震用建築材料12の現場打ちコンクリート打設部
22に打設し、階下の制震用建築材料12を階下の梁1
4と一体化させた状態としておく。
して、この柱上に階上の梁14を掛け渡し、この階上の
梁14上に階上の床版を敷設する(図6参照)。
上から階上の梁14を貫通させて、階上の制震用建築材
料12の現場打ちコンクリート打設部22を階上の梁1
4下方に突出させ、受け筋64を用いて、プレキャスト
コンクリート部20及び制震装置24を階上の梁14に
設置する。
打設部22の主筋26の下端部46を階下の制震用建築
材料12の制震装置24の上ベースプレート52と連結
固定する。
築材料12の階上の梁14より下方に突出する現場打ち
コンクリート打設部22の主筋26の周囲に、帯筋44
を掛け回し、補強を行う。
建築材料12の階上の梁14より下方に突出する現場打
ちコンクリート打設部22の主筋26の周囲にコンクリ
ート型枠66を取り付ける。
主筋26を介して、階下の制震用建築材料12の制震装
置24によって支持され、しかも、制震装置24は、フ
ランジプレート56によって補強されているので、階下
の制震装置24を支保工として用いることができ、コン
クリート型枠66の支保工設置に要する手間を省略する
ことができる。
0を打設し、この床用コンクリート40を、階上の制震
用建築材料12の現場打ちコンクリート打設部22に打
設する。
のプレキャストコンクリート部20の下面34を飲み込
む位置まで打設して、下面34のコッタ36内に入り込
ませて接合強度を高める。この場合、図5に示すよう
に、コッタ36にテーパ部38を形成することで、コン
クリート打設時のプレキャストコンクリート部20の下
面34に空気溜まりが生じて隙間が発生するのを防止で
きる。
固化して、階上の制震用建築材料12と階上の梁14及
び床42が一体化した後、コンクリート型枠66を取り
外す。
と階上の制震用建築材料12とが主筋26を介して一体
化した状態を容易に得ることができる。
に、階上の制震用建築材料12と同様の工程により、繰
り返し階上の制震用建築材料12を接続していけば、梁
14を貫通して上下方向に連続する制震柱10を容易に
得ることが可能である。
柱を示す。
る階下の梁14を貫通させて一体形成した階下の制震用
建築材料12と、階上の梁14を貫通させて一体形成し
た階上の制震用建築材料12との間に、中間制震用建築
材料72を設けるようにしている。
装置74と、この中間制震装置74よりも剛性の高い支
持部材76とが予め一体的に固定された状態となってい
る。
に、上下ベースプレート52、54と、フランジプレー
ト56と、低降伏点パネル鋼58と、リブプレート60
とから構成されている。
ト製のもので、内部に少なくとも主筋を埋設してあり、
その主筋の上下端部を突出させ、この主筋の上端部を中
間制震装置74の下ベースプレート54と連結固定して
いる。
下の制震用建築材料12の制震装置24の上ベースプレ
ート52と連結固定し、中間制震装置74の上ベースプ
レート52を階上の制震用建築材料12の現場打ちコン
クリート打設部22の主筋下端部と連結固定している。
下の制震用建築材料12を階下の梁14と一体化させた
後、階下の制震用建築材料12の制震装置24上に中間
制震用建築材料72の支持部材76を載置し、支持部材
76と制震装置24の上ベースプレート52とを連結固
定する。
床版を敷設した状態で、階上の制震用建築材料12の現
場打ちコンクリート打設部22を、梁14を貫通させ
て、その下端部を中間制震用建築材料72の中間制震装
置74上に載置した後、現場打ちコンクリート打設部2
2の主筋の下端部と中間制震装置74の上ベースプレー
ト52とを連結固定する。
料12の現場打ちコンクリート打設部22にコンクリー
ト型枠を取り付け、内部にコンクリートを打設すればよ
い。
震用建築材料12と、中間制震用建築材料72とを主筋
が連続した状態の制震柱70を容易に得ることができ
る。
制震装置74の2箇所で、エネルギーを吸収させること
により、各制震装置24、中間制震装置74のエネルギ
ー吸収量を半減させて、損傷を少なくすることができ
る。
いることで、階高の建築物にも容易に対処することが可
能となる。
のではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の形態
に変形可能である。
震構造として、制震柱を示したが、この例に限らず、制
震壁を構築する場合にも適用できるものである。
が、梁に限定されるものではなく、建築物の強度をにな
う部材であれば種々適用できる。
枚の低降伏点パネル鋼を用いているが、この使用枚数や
大きさは自由に設定することができるものである。
て、プレキャストコンクリートを示したが、これに限ら
ず、例えば鉄骨を用いることも可能である。
面図である。
を示す断面図である。
固定した状態を示す斜視図である。
示す部分断面図である。
面図である。
打設部と階下の制震用建築材料の制震装置を連結固定し
た状態を示す断面図である。
筋を取り付けた状態を示す断面図である。
クリート型枠を取り付けてコンクリートを打設する状態
を示す断面図である。
断面図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 建築物の強度部材を貫通して上下方向に
複数接続される制震用建築材料であって、 少なくとも複数の主筋を埋設して形成され前記建築物の
強度部材上に設置可能にされたプレキャストコンクリー
ト部と、 前記プレキャストコンクリート部より前記主筋を延出さ
せて前記建築物の強度部材を貫通して前記強度部材下方
に突出されると共に、現場打ちコンクリートの打設によ
り前記強度部材と一体化される現場打ちコンクリート打
設部と、 一方で前記プレキャストコンクリート部の前記現場打ち
コンクリート打設部と反対側で前記プレキャストコンク
リート部の主筋に固定され、他方で上方に接続される制
震用建築材料の現場打ちコンクリート打設部先端の前記
主筋と連結固定可能にされる制震装置とを備えることを
特徴とする制震用建築材料。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記制震装置は、前記プレキャストコンクリート部の主
筋または前記現場打ちコンクリート打設部の主筋と固定
される対向する一対のベースプレートと、 前記一対のベースプレートとの間に取り付けられた少な
くとも2つのフランジプレートと、 前記ベースプレートと前記フランジプレートとに囲まれ
る部分に取り付けられた低降伏点パネル鋼とを備えるこ
とを特徴とする制震用建築材料。 - 【請求項3】 請求項2において、 前記フランジプレート間には、リブプレートが取り付け
られることを特徴とする制震用建築材料。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記プレキャストコンクリート部の前記現場打ちコンク
リート打設部側に位置する面には、前記現場打ちコンク
リート打設部への打設コンクリートとの接合度を高める
コッタが形成されていることを特徴とする制震用建築材
料。 - 【請求項5】 請求項4において、 前記コッタは、前記現場打ちコンクリート打設部に向け
て外側から内側に傾斜するテーパ部を有することを特徴
とする制震用建築材料。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の制震用
建築材料を用いて構築される制震構造であって、 現場打ちコンクリート打設部へのコンクリート打設にて
階下の強度部材に一体化され、かつ、プレキャストコン
クリート部及びこのプレキャストコンクリート部の主筋
に固定された制震装置を上方に突出させた階下の制震用
建築材料と、 階上の強度部材を貫通して現場打ちコンクリート打設部
下端の主筋が前記階下の制震用建築材料の制震装置と連
結固定され、かつ、現場打ちコンクリート打設部へのコ
ンクリート打設にて階上の強度部材に一体化された階上
の制震用建築材料と、 を備えることを特徴とする制震構造。 - 【請求項7】 請求項6において、 前記階下の制震用建築材料と前記階上の制震用建築材料
との間に、中間制震用建築材料が設けられ、 前記中間制震用建築材料は、中間制震装置と、この中間
制震装置よりも剛性の高い支持部材とが予め一体的に固
定され、前記支持部材が前記階下の制震用建築材料の制
震装置と連結固定されると共に、前記中間制震装置が前
記階上の制震用建築材料を構成する現場打ちコンクリー
ト打設部の主筋と連結固定されることを特徴とする制震
構造。 - 【請求項8】 請求項1〜5のいずれかに記載の制震用
建築材料を用いて構築される制震構造の構築方法であっ
て、 階下の強度部材を貫通させて階下の制震用建築材料を設
置し、この階下の制震用建築材料のプレキャストコンク
リート部及び制震装置を前記強度部材上に突出させた状
態で、現場打ちコンクリート打設部にコンクリートを打
設して階下の制震用建築材料を前記階下の強度部材と一
体化させる工程と、 階上の強度部材上から前記階上の強度部材を貫通させて
階上の制震用建築材料の現場打ちコンクリート打設部を
前記階上の強度部材下方に突出させ、前記階上の現場打
ちコンクリート打設部の主筋下端を前記階下の制震用建
築材料の制震装置と連結固定する工程と、 前記階上の制震用建築材料の前記階上の強度部材下面よ
り突出する現場打ちコンクリート打設部の周囲にコンク
リート型枠を取り付ける工程と、 前記階上の強度部材上から前記階上の制震用建築材料の
現場打ちコンクリート打設部にコンクリートを打設する
工程と、 前記打設したコンクリートが固化して階上の制震用建築
材料と前記階上の強度部材とが一体化した後、前記コン
クリート型枠を取り外す工程と、 を含むことを特徴とする制震構造の構築方法。 - 【請求項9】 請求項8において、 前記階下及び階上の強度部材として、柱上に掛け渡され
た梁が用いられ、 前記コンクリートの打設工程では、前記梁上に敷設され
た床版上に床用コンクリートを打設する際に、その床用
コンクリートを前記現場打ちコンクリート打設部に打設
することを特徴とする制震構造の構築方法。 - 【請求項10】 請求項8において、 前記階下の制震用建築材料の制震装置上に、中間制震装
置と、この中間制震装置よりも剛性の高い支持部材とが
予め一体的に固定された中間制震用建築材料の前記支持
部材を連結固定した後、前記中間制震装置に前記階上の
制震用建築材料を構成する現場打ちコンクリート打設部
の主筋と連結固定する工程を含むことを特徴とする制震
構造の構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9361755A JP3004242B2 (ja) | 1997-12-10 | 1997-12-10 | 制震用建築材料、制震構造及びその構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9361755A JP3004242B2 (ja) | 1997-12-10 | 1997-12-10 | 制震用建築材料、制震構造及びその構築方法 |
Publications (2)
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