JPH11172065A - 高カットスルー抵抗性ふっ素樹脂成形体及び絶縁電線並びにホース - Google Patents

高カットスルー抵抗性ふっ素樹脂成形体及び絶縁電線並びにホース

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JPH11172065A
JPH11172065A JP34090197A JP34090197A JPH11172065A JP H11172065 A JPH11172065 A JP H11172065A JP 34090197 A JP34090197 A JP 34090197A JP 34090197 A JP34090197 A JP 34090197A JP H11172065 A JPH11172065 A JP H11172065A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】優れたカットスルー抵抗性を有し、しかも、ふ
っ素樹脂本来の良好な耐薬品性、電気特性を有するふっ
素樹脂成形品の提供。 【解決手段】融点が325℃以下の改質ふっ素樹脂単独
又は該改質ふっ素樹脂と該改質ふっ素樹脂以外の樹脂と
の混合樹脂からなり、200℃でのカットスルー抵抗が
10N以上であることを特徴とする高カットスルー抵抗
性ふっ素樹脂成形体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ふっ素樹脂からな
る高いカットスルー抵抗を有する成形体、特に絶縁電線
の被覆層やホース(チューブ、パイプを含む)等の成形
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ふっ素樹脂は、耐薬品性、耐磨耗性、耐
摩擦性及び耐荷重性に優れてた特徴を有しているが、ふ
っ素樹脂で高いカットスルー抵抗を実現することは困難
である。ふっ素樹脂のカットスルー抵抗性を改善する方
法として、ふっ素樹脂にカーボン繊維や硝子繊維等の充
填剤を加える方法をあげることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ふっ素樹脂に
カーボン繊維や硝子繊維等の充填剤を加えた場合、ふっ
素樹脂が本来有する優れた耐薬品性や電気特性を低下さ
せることになる。特に、電線等の絶縁材料用途において
充填剤を加えると誘電率が著しく悪化する。また、充填
剤の摩損がその接触系を汚染するという問題がある。
【0004】従って、本発明の目的は、優れたカットス
ルー抵抗性を有し、しかも、ふっ素樹脂本来の良好な耐
薬品性、電気特性を有するふっ素樹脂成形品を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、融点が325℃以下の改質ふっ素樹脂単独
又は該改質ふっ素樹脂と該改質ふっ素樹脂以外の樹脂と
の混合樹脂からなり、200℃でのカットスルー抵抗が
10N以上であることを特徴とする高カットスルー抵抗
性ふっ素樹脂成形体を提供するものである。
【0006】また、本発明は、融点が325℃以下の改
質ふっ素樹脂単独又は該改質ふっ素樹脂と該改質ふっ素
樹脂以外の樹脂との混合樹脂からなる被覆層を導体外周
に有し、該被覆層の200℃でのカットスルー抵抗が1
0N以上であることを特徴とする絶縁電線を提供するも
のである。
【0007】更に、本発明は、融点が325℃以下の改
質ふっ素樹脂単独又は該改質ふっ素樹脂と該改質ふっ素
樹脂以外の樹脂との混合樹脂からなる層を有し、該層の
200℃でのカットスルー抵抗が10N以上であること
を特徴とするホース、チューブ、パイプを提供するもの
である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に使用されるふっ素樹脂と
しては、テトラフルオロエチレン系重合体(以下PTF
Eという)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロ
(アルキルビニルエーテル)系共重合体(以下PFAと
いう)、あるいはテトラフルオロエチレン−ヘキサフル
オロプロピレン系共重合体(以下FEPという)が挙げ
られる。
【0009】上記PTFEの中には、パーフルオロ(ア
ルキルビニルエーテル)、ヘキサフルオロプロピレン、
(パーフルオロアルキル)エチレン、あるいはクロロト
リフルオロエチレン等の共重合性モノマーに基づく重合
単位を1モル%以下含有するものも含まれる。また、上
記共重合体形式のふっ素樹脂の場合、その分子構造の中
に少量の第3成分を含むことは有り得る。
【0010】本発明においては、改質ふっ素樹脂の物性
を融点が325℃以下と規定しているが、融点が上記値
を越えると、十分なカットスルー抵抗を得ることができ
ないためである。なお、ふっ素樹脂がPFAのときは、
融点が305℃以下であり、FEPのときは融点が27
5℃以下である。
【0011】本発明の改質ふっ素樹脂は、ふっ素樹脂に
酸素濃度10-3mol/g以下の不活性ガス雰囲気下で、且
つその融点以上に加熱された状態で電離性放射線を照射
線量1kGy〜10MGyの範囲で照射することにより
製造することができる。この場合、改質ふっ素樹脂は、
シート、ブロック又はその他の形状のふっ素樹脂成形体
に電離性放射線を照射した後機械的に粉砕したものであ
ってもよく、又、ふっ素樹脂粉体に電離性放射線を照射
し、必要に応じ照射後機械的に粉砕したものであっても
よい。いずれの場合にも、照射後の粉体粒径は成形性、
加工性、他樹脂への添加性等を考慮すると、1mm以下で
あることが好ましい。又、単独のふっ素樹脂に対して電
離性放射線を照射してもよく、2種又は2種以上のふっ
素樹脂混合物に電離性放射線を照射してもよい。
【0012】ふっ素樹脂を改質するときの電離性放射線
の照射は、酸素濃度10-3mol/g以下の不活性ガス雰囲
気下で行い、また、その照射線量は1kGy〜10MG
yの範囲内が望ましい。更に、カットスルー抵抗特性を
改善する観点からすると、好ましい照射線量は10kG
y〜500kGyの範囲が望ましい。本発明において
は、電離性放射線としては、γ線、電子線、X線、中性
子線、あるいは高エネルギーイオン等が使用される。
【0013】また、電離性放射線の照射を行うに際して
は、ふっ素樹脂をその結晶融点以上に加熱しておくこと
が望ましい。すなわち、例えばふっ素樹脂としてPTF
Eを使用する場合には、この材料の結晶融点である32
7℃よりも高い温度にふっ素樹脂を加熱した状態で電離
性放射線を照射することが望ましく、あるいはまた、P
FAやFEPを適用する場合には、前者が310℃、後
者が275℃に特定される結晶融点よりも高い温度に加
熱して、放射線を照射することが望ましい。ふっ素樹脂
をその結晶融点以上に加熱することは、ふっ素樹脂を構
成する主鎖の分子運動を活発化させることになり、その
結果、分子間の架橋反応を効率良く促進させることが可
能となる。但し、過度の加熱は、逆に分子主鎖の切断と
分解を招くようになるので、このような解重合現象の発
生を抑制する意味合いから、加熱温度はふっ素樹脂の結
晶融点よりも10〜30℃高い範囲内に抑えるべきであ
る。また、粉体を照射する場合、加熱温度を融点以上に
上げることから、その上昇とともに、流動性が増し、照
射後に粉砕することが困難になることから、加熱温度は
ふっ素樹脂の結晶融点より10〜30℃高い範囲内に抑
えるべきである。
【0014】本発明においては、上記改質ふっ素樹脂で
成形体を構成することができるが、上記改質ふっ素樹脂
に高カットスルー抵抗材料を加えた混合樹脂で成形体を
構成することもできる。このような高カットスルー抵抗
材料としては、酸素不存在下において300℃以上の高
温に耐えられるものであることが好ましく、具体的に
は、エチレン−テトラフルオロエチレン系共重合体、エ
チレン−クロロトリフルオロエチレン系共重合体、プロ
ピレン−テトラフルオロエチレン系共重合体、ビニリデ
ンフロライド−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフル
オロエチレン系共重合体等の含ふっ素共重合体、あるい
はポリイミド、芳香族ポリアミド、ポリアリーレンスル
フィド、芳香族ポリエステル等をあげることができる。
また、他の高カットスルー抵抗材料として、無機材料を
適宜使用してもよい。
【0015】本発明の改質ふっ素樹脂を得るためのより
具体的方法としては、PTFE系のふっ素樹脂の場合
は、所定形状に予備成形品を製造し、これを焼成した後
電離性放射線を照射する方法が多くの場合に採用される
が、予め電離性放射線を照射したふっ素樹脂粉末と未照
射のふっ素樹脂粉末を混合し、成形後焼成する方法も採
用可能である。後者の場合、電離性放射線を照射したふ
っ素樹脂粉末の混合量が30重量%を越えるときは、焼
成後の冷却時に加圧する(ホットコイニング)ことが好
ましく、本発明の高カットスルー抵抗製品を実現するた
めには、電離性放射線を照射したふっ素樹脂粉末の混合
量は、大凡60〜90重量%が適切である。
【0016】本発明においては、成形体の肉厚によって
電離性放射線の照射条件が適宜選択されるが、一般に、
肉厚20mm以下の場合にはγ線照射、電子線照射のいず
れも実質的に採用可能であり、肉厚20mm以上、特に3
0mmを越えるときは、γ線もしくは電子線を線源とする
二次放射線のX線が実効的である。更に、大型肉厚品の
場合、表層から傾斜的に電子線照射線量で処理する方法
も採用できる。この場合、前記した全ての電離性放射線
を採用できるが、工業的にはγ線、電子線が実際的であ
る。
【0017】PFA、FEP等の熱溶融系ふっ素樹脂の
場合は通常、射出成形で成形体を得るが、本発明の高カ
ットスルー抵抗製品は、係る成形体の表面加熱、表層の
電離性放射線処理技術が実際的に応用され得られるもの
である。表層の電子線照射処理厚みは成形体の肉厚と相
関するが、一般的に20mm以下の場合は10mm程度、2
0mm以上の場合は肉厚の約1/3程度が適当である。熱
溶融系ふっ素樹脂の場合も予め原料粉末(3mmφ以下の
不定形、球形、粉末状、ビーズ状、ペレット状等)に所
定の条件下で電離性放射線を照射したものが、未照射の
原料粉末に60〜90重量%含まれるように混合し、融
点以上で加圧成形する方法も適宜採用できる。この方法
は、実際的には経済的な理由から肉厚が大で多品種少量
製品に適するものと考えられる。
【0018】前記の各種方法で得られた成形体は、加熱
された状態でのサイジング(寸法矯正)あるいはエージ
ング(樹脂融点よりも10℃程度低い温度)後の機械加
工により寸法精度を向上させ、最終製品となる。
【0019】
【実施例】[実施例1〜4]PTFEファインパウダー
(ダイキン製、商品名:ポリフロンF104)を用い、
助剤としてスーパーVM&Pナフサ(シェル化学)を2
0重量%加え、常温でペースト押出しを行い、26AW
G銀めっき軟銅線(外径0.48mmφ)上に厚さ0.5
mmで押出し被覆し、250℃で乾燥後、380℃で焼成
して絶縁電線を作製した。この絶縁電線に、酸素濃度1
-5mol/g、窒素雰囲気下、340℃の加熱温度のもと
で電子線を照射線量20kGy(実施例1)、50kG
y(実施例2)、100kGy(実施例3)、200k
Gy(実施例4)照射し、改質ふっ素樹脂絶縁電線を作
製した。
【0020】[比較例1]実施例1〜4において、電子
線未照射の絶縁電線を比較例1とした。
【0021】[実施例5、6]実施例1〜4において、
銅線のない状態でチューブ押出を行い、内径0.48mm
φ、外径1.5mmφのチューブを作製し、このチューブ
に実施例1〜4と同様の条件でもって電子線を照射線量
100kGy(実施例5)、200kGy(実施例6)
照射し、改質ふっ素樹脂チューブを作製した。
【0022】[実施例7〜9]PFAペレット(デュポ
ン製、テフロン350J)を用い、L/D=20/1、
圧縮比=3:1、1/2ターン急圧縮タイプのスクリュ
ーを用い、360℃で押出成形を行い、26AWG銀め
っき軟銅線(外径0.48mmφ)上に厚さ0.5mmで押
出し被覆して絶縁電線を作製した。この絶縁電線に、酸
素濃度10-5mol/g、窒素雰囲気下、320℃の加熱温
度のもとで電子線を照射線量50kGy(実施例7)、
100kGy(実施例8)及び300kGy(実施例
9)照射し、改質ふっ素樹脂絶縁電線を作製した。
【0023】[比較例2]実施例7〜9において、電子
線未照射の絶縁電線を比較例2とした。
【0024】[実施例10〜12]FEPペレット(デ
ュポン製、テフロンFEP100)を用い、L/D=2
0/1、圧縮比=3:1、1/2ターン急圧縮タイプの
スクリューを用い、350℃で押出成形を行い、26A
WG銀めっき軟銅線(外径0.48mmφ)上に厚さ0.
5mmで押出し被覆して絶縁電線を作製した。この絶縁電
線に、酸素濃度10-5mol/g、窒素雰囲気下、280℃
の加熱温度のもとで電子線を照射線量50kGy(実施
例10)、100kGy(実施例11)及び300kG
y(実施例12)照射し、改質ふっ素樹脂絶縁電線を作
製した。
【0025】[比較例3]実施例10〜12において、
電子線未照射の絶縁電線を比較例3とした。
【0026】[実施例13]実施例1〜4で使用したと
同じPTFEファインパウダーに対し、酸素濃度10-5
mol/g、窒素雰囲気下、340℃の加熱温度のもとで電
子線を照射線量100kGy照射した後、約20μmの
平均粒径になるまでジェットミルで粉砕し、次いで30
0℃で12時間熱処理し、高揮発成分(約0.1重量
%)を除去することにより改質ふっ素樹脂粉体を得た。
この改質ふっ素樹脂粉体を未照射のふっ素樹脂粉体(上
記と同じPTFEファインパウダ)中に60重量%含ま
れるよう混合してふっ素樹脂混合粉体を調整し、混合粉
体80重量部に助剤としてスーパーVM&Pナフサ(シ
ェル化学)を20重量%加え、常温でペースト押出しを
行い、26AWG銀めっき軟銅線(外径0.48mmφ)
上に厚さ0.5mmで押出し被覆し、250℃で乾燥後、
380℃で焼成して改質ふっ素樹脂絶縁電線を作製し
た。
【0027】[実施例14]実施例7〜9で使用したと
同じPFAペレットに対して、酸素濃度10-5mol/g、
窒素雰囲気下、320℃の加熱温度のもとで電子線を照
射線量50kGy照射した後、摩砕式粉砕機で粉砕し、
平均粒径約50μmの改質ふっ素樹脂粉砕物を得た。こ
の改質ふっ素樹脂粉砕物を未照射のPFAペレット(上
記と同じPFA)中に50重量%含まれるように混合し
て混合ペレットを得た。この混合ペレットをL/D=2
0/1、圧縮比=3:1、1/2ターン急圧縮タイプの
スクリューを用い、360℃で押出成形を行い、26A
WG銀めっき軟銅線(外径0.48mmφ)上に厚さ0.
5mmで押出し被覆して改質ふっ素樹脂絶縁電線を作製し
た。
【0028】[比較例4]実施例7〜9で使用したPF
Aペレット(未照射)を実施例14と同様にして粉砕
し、実施例7〜9と同様にして絶縁電線(未照射)を作
製した。
【0029】[比較例5、6]実施例1〜4の絶縁電線
(未照射)に対して、空気中で340℃の加熱温度のも
とで電子線を照射線量50kGy(比較例5)及び10
0kGy(比較例6)照射した絶縁電線を作製した。
【0030】[比較例7、8]実施例1〜4の絶縁電線
(未照射)に対して、酸素濃度10-5mol/g、窒素雰囲
気下、室温(24℃)のもとで電子線を照射線量50k
Gy(比較例7)及び100kGy(比較例8)照射し
た絶縁電線を作製した。
【0031】[実施例15〜17]PTFEファインパ
ウダー(デュポン製、テフロン6J)に助剤としてスー
パーVM&Pナフサ(シェル化学)を20重量%加え、
常温でペースト押出しを行い、26AWG銀めっき軟銅
線(外径0.48mmφ)上に厚さ0.5mmで押出し被覆
し、250℃で乾燥後、380℃で焼成して絶縁電線を
作製した。この絶縁電線に、酸素濃度10-5mol/g、窒
素雰囲気下、340℃の加熱温度のもとで電子線を照射
線量50kGy(実施例15)、50KGy(実施例1
6)、200kGy(実施例17)及び200kGy
(実施例18)を照射し、改質ふっ素樹脂絶縁電線を作
製した。
【0032】[比較例9]実施例15〜17において、
電子線未照射の絶縁電線を比較例9とした。
【0033】実施例1〜17及び比較例1〜9の絶縁電
線及びチューブについて融点およびカットスルー抵抗を
測定した結果を表1に示した。なお、カットスル―抵抗
の測定方法は、図1に示すように、絶縁電線1またはチ
ューブ(チューブの場合には0.48mmφの軟銅線を挿
入)の下部に断面三角形状の金属2を配置した状態で上
部から荷重3をかけ、導体と下部の金属2が通電したと
きの荷重値を抵抗値(N)とした。なお、ここでの測定
は温度200℃で行った。
【0034】また、ふっ素樹脂の融点の測定は、示差走
査熱量計(パーキンエルマー社製DSC7)を用いて行
い、試料約10mgをサンプリングし、50〜360℃の
間で10℃/min の昇・降温スピードにより昇温、降温
を2サイクル繰り返し、2回目の昇温時のDSC曲線の
吸熱ピーク温度を融点とした。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】以上説明してきた本発明によれば、実施
例と比較例との対比からも明らかなように、カットスル
ー抵抗が大幅に向上したふっ素樹脂絶縁電線及びふっ素
樹脂パイプ等の成形体を実現することが可能となり、こ
のことは、ふっ素樹脂の応用範囲を広げる上で大きく貢
献するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】カットスルー抵抗の測定方法の説明図である。
【符号の説明】
1 絶縁電線(チューブ) 2 金属 3 荷重

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】融点が325℃以下の改質ふっ素樹脂単独
    又は該改質ふっ素樹脂と該改質ふっ素樹脂以外の樹脂と
    の混合樹脂からなり、200℃でのカットスルー抵抗が
    10N以上であることを特徴とする高カットスルー抵抗
    性ふっ素樹脂成形体。
  2. 【請求項2】前記改質ふっ素樹脂の含有量が1重量%以
    上である請求項1記載の高カットスルー抵抗性ふっ素樹
    脂成形体。
  3. 【請求項3】前記改質ふっ素樹脂は、改質テトラフルオ
    ロエチレン系重合体からなる請求項1記載の高カットス
    ルー抵抗性ふっ素樹脂成形体。
  4. 【請求項4】前記混合樹脂は、改質テトラフルオロエチ
    レン系重合体と未改質テトラフルオロエチレン系重合体
    を含有する請求項1記載の高カットスルー抵抗性ふっ素
    樹脂成形体。
  5. 【請求項5】融点が305℃以下の改質ふっ素樹脂単独
    又は該改質ふっ素樹脂と該改質ふっ素樹脂以外の樹脂と
    の混合樹脂からなり、200℃でのカットスルー抵抗が
    15N以上であることを特徴とする高カットスルー抵抗
    性ふっ素樹脂成形体。
  6. 【請求項6】前記改質ふっ素樹脂の含有量が1重量%以
    上である請求項5記載の高カットスルー抵抗性ふっ素樹
    脂成形体。
  7. 【請求項7】前記改質ふっ素樹脂は、テトラフルオロエ
    チレン−パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)系共
    重合体からなる請求項5記載の高カットスルー抵抗性ふ
    っ素樹脂成形体。
  8. 【請求項8】前記混合樹脂は、改質テトラフルオロエチ
    レン−パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)系共重
    合体と未改質テトラフルオロエチレン−パーフルオロ
    (アルキルビニルエーテル)系共重合体を含有する請求
    項5記載の高カットスルー抵抗性ふっ素樹脂成形体。
  9. 【請求項9】融点が275℃以下の改質ふっ素樹脂単独
    又は該改質ふっ素樹脂と該改質ふっ素樹脂以外の樹脂と
    の混合樹脂からなり、200℃でのカットスルー抵抗が
    8N以上であることを特徴とする高カットスルー抵抗性
    ふっ素樹脂成形体。
  10. 【請求項10】前記改質ふっ素樹脂の含有量が1重量%
    以上である請求項9記載の高カットスルー抵抗性ふっ素
    樹脂成形体。
  11. 【請求項11】前記改質ふっ素樹脂は、テトラフルオロ
    エチレン−ヘキサフルオロプロピレン系共重合体からな
    る請求項9記載の高カットスルー抵抗性ふっ素樹脂成形
    体。
  12. 【請求項12】前記混合樹脂は、改質テトラフルオロエ
    チレン−ヘキサフルオロプロピレン系共重合体と未改質
    テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン系
    共重合体を含有する請求項9記載の高カットスルー抵抗
    性ふっ素樹脂成形体。
  13. 【請求項13】前記改質ふっ素樹脂は、ふっ素樹脂に酸
    素濃度10-3mol/g以下の不活性ガス雰囲気下で、且つ
    その融点以上に加熱された状態で電離性放射線を照射線
    量1kGy〜10MGyの範囲で照射したものである請
    求項1、請求項5又は請求項9記載の高カットスルー抵
    抗性ふっ素樹脂成形体。
  14. 【請求項14】融点が325℃以下の改質ふっ素樹脂単
    独又は該改質ふっ素樹脂と該改質ふっ素樹脂以外の樹脂
    との混合樹脂からなる被覆層を導体外周に有し、該被覆
    層の200℃でのカットスルー抵抗が10N以上である
    ことを特徴とする絶縁電線。
  15. 【請求項15】融点が305℃以下の改質ふっ素樹脂単
    独又は該改質ふっ素樹脂と該改質ふっ素樹脂以外の樹脂
    との混合樹脂からなる被覆層を導体外周に有し、該被覆
    層の200℃でのカットスルー抵抗が15N以上である
    ことを特徴とする絶縁電線。
  16. 【請求項16】融点が275℃以下の改質ふっ素樹脂単
    独又は該改質ふっ素樹脂と該改質ふっ素樹脂以外の樹脂
    との混合樹脂からなる被覆層を導体外周に有し、該被覆
    層の200℃でのカットスルー抵抗が8N以上であるこ
    とを特徴とする絶縁電線。
  17. 【請求項17】融点が325℃以下の改質ふっ素樹脂単
    独又は該改質ふっ素樹脂と該改質ふっ素樹脂以外の樹脂
    との混合樹脂からなる層を有し、該層の200℃でのカ
    ットスルー抵抗が10N以上であることを特徴とするホ
    ース。
  18. 【請求項18】融点が305℃以下の改質ふっ素樹脂単
    独又は該改質ふっ素樹脂と該改質ふっ素樹脂以外の樹脂
    との混合樹脂からなる層を有し、該層の200℃でのカ
    ットスルー抵抗が15N以上であることを特徴とするホ
    ース。
  19. 【請求項19】融点が275℃以下の改質ふっ素樹脂単
    独又は該改質ふっ素樹脂と該改質ふっ素樹脂以外の樹脂
    との混合樹脂からなる層を有し、該層の200℃でのカ
    ットスルー抵抗が8N以上であることを特徴とするホー
    ス。
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