JPH11171287A - 大型基板用カセット - Google Patents

大型基板用カセット

Info

Publication number
JPH11171287A
JPH11171287A JP9337215A JP33721597A JPH11171287A JP H11171287 A JPH11171287 A JP H11171287A JP 9337215 A JP9337215 A JP 9337215A JP 33721597 A JP33721597 A JP 33721597A JP H11171287 A JPH11171287 A JP H11171287A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support
hole
mounting
cassette
fitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9337215A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaaki Saigou
隆晄 西郷
Fumihiro Murakami
文啓 村上
Yasuhisa Hayashibara
靖久 林原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Starlite Co Ltd
Original Assignee
Starlite Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Starlite Co Ltd filed Critical Starlite Co Ltd
Priority to JP9337215A priority Critical patent/JPH11171287A/ja
Publication of JPH11171287A publication Critical patent/JPH11171287A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 上枠体と下枠体間に支持体を連結するにあた
り、支持体の取付位置の精度が高く、取付強度及び剛性
が高く、しかも支持体の取付位置を基板の寸法に応じて
容易に変更することが可能な大型基板用カセットを提供
する。 【解決手段】 上枠体1と下枠体2は、両側部及び後部
に取付面部8を形成し、各取付面部の内面側に内外方向
に延びた凹溝19を形成し且つ該凹溝内の底面中心には
溝幅よりも狭い貫通孔を略全長に渡って形成し、凹溝に
平行に取付孔22を貫通形成し、基板を載支する棚片4
を突設した支持体3は、両端部に螺孔を形成した金属杆
を長手方向に沿った内部に埋没状態でインサート成形
し、両端部に取付面部に面接合する支持面部10を形成
し、該支持面部に金属杆の端部を突出させて係合凸部と
し、係合凸部とは異なる位置に埋込ナットを埋設し、嵌
合孔25を上下に貫通形成した位置決め部材24を凹溝
内に嵌合した状態で、係合凸部を嵌合孔に嵌合し、貫通
孔と取付孔に挿通した固定ネジ26,27を金属杆の螺
孔と埋込ナットに螺合して連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大型基板用カセッ
トに係わり、更に詳しくはディスプレイ用のパネルデバ
イスを多面取りするためのマザー基板若しくは大型のデ
ィスプレイ用基板を多段に収容することが可能な大型基
板用カセットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の基板用カセットにおい
て、合成樹脂製の上枠体と下枠体とを、金属と合成樹脂
の複合体に基板を載支する棚片を上下方向に一定間隔に
突設した支持体で連結して構成する構造は一般的であ
る。
【0003】そして、従来の上枠体及び下枠体に支持体
を連結する構造としては、上枠体及び下枠体の側面に形
成した凹部に支持体の上下端の凸部を嵌合するととも
に、支持体の端部内面側に突設した支持面部を上枠体の
下面及び下枠体の上面に面接合した状態で、側方から2
ヵ所、上下方向から2ヵ所の合計4ヵ所でネジ止めする
構造が採用されている。ここで、上枠体及び下枠体の側
面と、支持体の支持面部には、ネジを螺合するためのビ
ット等の埋込ナットを熱圧入しているが、樹脂成形品に
ビットを後から熱圧入する場合、ビットの位置精度があ
まり良くなく、またビットが斜めに入っているとネジが
かじってしまい、分解できない場合も生じる。また、熱
圧入では、強度にもばらつきがあり、ネジの締付け時に
ビットが抜けることもある。
【0004】また、前記支持体の構造においては、アル
ミニウム製の補強板をインサートし、補強板の片面に合
成樹脂の成形を行い、片面のみに棚片を形成していたた
め、合成樹脂が主体の片面側の収縮が大きく、長手方向
の反りは避けられなかった。支持体が反った場合には、
成形後に矯正する等の処置が施されているが、真直度は
あまり良くないのが現状である。
【0005】更に、近年はディスプレイ用のパネルデバ
イスの大型化に伴い、カセットに収容する基板の寸法も
大型化してきている。大型基板用カセットでは、上枠
体、下枠体及び支持体といった各部材が大型化するの
で、それらの連結部分の連結強度が高く且つ剛性が高い
ことが要求されるとともに、各部材の形状精度も高いこ
とが要求される。例えば、基板寸法が650mm×75
0mmでは、上枠体及び下枠体はそれよりも平面寸法が
大きく、また基板を24mm間隔で20枚収容する場合
には支持体の長さは500mmを越えることになる。更
に、基板は厚みが薄いので、大型の基板の場合には、カ
セット収容状態における撓みの問題は重要である。前記
棚片の長さが長い程、基板の撓みを抑制できることは容
易に予測できるが、合成樹脂製の棚片を精度良く成形で
きる長さには限界がある。また、長い棚片を成形する場
合、通常は棚片の長手方向に直交する方向に金型を割る
ので、棚片の上下面及び支持体の内面にパーティングラ
インが生じるので、この部分にバリが発生すると、棚片
に基板を載支し且つ支持体の内面で基板の側縁を当止す
ることになるこの種のカセットでは致命的である。
【0006】一方、前記棚片を合成樹脂で一体成形し、
金型を棚片の長手方向に抜く場合には、棚片の上下面及
び支持体の内面にパーティングラインは生じないが、例
えば金型の抜き勾配を1°とし、棚片の長さを50mm
と長くした場合には、棚片の先端部より根元部の肉厚が
約1.8mmも大きくなり、上下の棚片間の有効隙間が
小さくなる。その上、棚片の長さを長くした場合、材料
強度、成形性を考慮すると、従来のものよりも肉厚を厚
くしなければならず、更に上下の棚片間の有効隙間が小
さくなる。上下の棚片間の有効隙間が小さくなるという
ことは、従来と同等の有効隙間を確保するためには、棚
片のピッチを大きくしなければならないのでカセットの
高さが高くなる。一方、カセットの高さを抑えれば、棚
片間の有効隙間が小さくなるので、ロボットによって任
意の段の基板を出し入れする作業、即ちランダムアクセ
スができなくなり、また余裕がなく、安定性に欠けるの
で、事実上ロボットによる基板の出し入れが困難とな
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明が前述の状況に
鑑み、解決しようとするところは、上枠体と下枠体間に
支持体を連結するにあたり、支持体の取付位置の精度が
高く、取付強度及び剛性が高く、しかも支持体の取付位
置を基板の寸法に応じて容易に変更することが可能な大
型基板用カセットを提供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題解
決のために、上下方向に所定間隔毎に基板を載支する棚
片を突設した複数の支持体を、上枠体と下枠体間に連結
して直方体状の箱型構造となした大型基板用カセットで
あって、前記上枠体と下枠体は、両側部及び後部に取付
面部を形成し、各取付面部の内面側に内外方向に延びた
凹溝を形成し且つ該凹溝内の底面中心には溝幅よりも狭
い貫通孔を略全長に渡って形成するとともに、前記凹溝
に平行に取付孔を貫通形成したものであり、前記支持体
は、両端部に螺孔を形成した金属杆を長手方向に沿った
内部に埋没状態でインサート成形するとともに、両端部
に前記取付面部に面接合する支持面部を形成し、該支持
面部に前記金属杆の端部を突出させて係合凸部とすると
ともに、該係合凸部とは異なる位置に埋込ナットを埋設
したものであり、嵌合孔を上下に貫通形成した位置決め
部材を前記凹溝内に嵌合した状態で、前記係合凸部を嵌
合孔に嵌合し、前記貫通孔に挿通した固定ネジを金属杆
の螺孔に螺合するとともに、前記取付孔に挿通した固定
ネジを埋込ナットに螺合して連結してなる大型基板用カ
セットを構成した。
【0009】ここで、前記上枠体及び下枠体の各取付面
部に、平行に二本の前記凹溝を形成するとともに、両凹
溝の中間に沿って前記取付孔を形成し、前記支持体は長
手方向の両側部に沿った内部に二本の前記金属杆を埋没
状態でインサート成形し、前記支持面部には両金属杆の
係合凸部の中心から等距離にある位置に埋込ナットを埋
設してなることが好ましい。
【0010】更に、本発明は、前記嵌合孔を設けた位置
が異なった複数種の位置決め部材を用意し、あるいは異
なった位置に複数の嵌合孔を設けた位置決め部材を用意
し、前記凹溝に前記位置決め部材を嵌合して所定位置に
設定した嵌合孔に、前記係合凸部を嵌合することによっ
て、両側部及び後部の支持体を基板の横幅及び縦幅に応
じて取付位置を正確に変更可能となしたものである。
【0011】そして、前記取付面部の前記凹溝と反対面
側であって前記貫通孔と取付孔の周囲には、孔幅よりも
広く且つ前記固定ネジの頭部の厚さよりも深いネジ座溝
を形成している。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施形態を添付した
図面に基づき詳細に説明する。図1〜図3は本発明に係
る大型基板用カセットの全体図、図4〜図7はその要部
を示し、図中符号1は上枠体、2は下枠体、3は支持
体、4は棚片をそれぞれ示している。
【0013】本発明の大型基板用カセットは、外形が長
方形状の前記上枠体1と下枠体2の両側部間及び後部間
を、複数の支持体3,…で連結して直方体形状に構成し
たものであり、前記支持体3には大型の基板Sを載支す
るための棚片4,…を上下方向に一定間隔毎に内方へ向
けて突設し、また前面は前記基板Sを出し入れするため
の開口部5となっている構造である。ここで、本実施形
態では、前記上枠体1と下枠体2とは、合成樹脂製で互
いに上下対称な形状であり、つまり上下反転すれば同じ
形状となる同一部材としたが、上枠体1と下枠体2は別
形状としても良く、例えば上枠体1に開口窓がないブラ
ンクタイプのものでも良い。また、前記支持体3は、補
強用の金属杆をインサート成形した金属と合成樹脂との
複合部材であり、両側部に位置する支持体3,…は全て
同一部材であり、後部に位置するストッパー機能を有す
る支持体3,3は、棚片4,…の高さを両側部の支持体
3,…の棚片4,…の高さより低く、例えば5mm低く
設定したものである。
【0014】ここで、大型基板用カセットに収容する基
板Sは、一般的には厚みが1.1mm又は0.7mmの
ガラス基板であり、寸法は各種のものが存在するが、液
晶表示パネルを始めとして各種の表示用デバイスの寸法
は大型化の傾向にあり、更にマザー基板から複数の表示
用デバイスを製造する多面取りの場合には、例えば横幅
×縦幅の寸法が500mm×600mm、550mm×
650mm、600mm×720mm、650mm×7
50mmのものが主流となってきている。
【0015】そこで、本発明に係る大型基板用カセット
は、各種の大型基板Sに対応できるように、前記上枠体
1及び下枠体2に前記支持体3を連結する構造として、
上下方向からのみのネジ止めで行う構造とするととも
に、上枠体1及び下枠体2に対する該支持体3の取付位
置を内外可変とし且つ高い精度で位置決めできるように
したものであり、更に薄い大型基板Sの撓みを最小限に
抑制して載支できるように、前記棚片4の長さも長くし
たことを特徴とするものである。本実施形態では、図3
に示すように、前記支持体3,…の取付位置を変えるこ
とによって、寸法が550mm×650mmから650
mm×750mmの範囲の基板Sの側縁を前記支持体
3,…の内面で当止してその位置ずれを防止する通常の
支持状態を実現できるようにし、寸法が550mm×6
50mmよりも小さい基板Sは、前記棚片4の長さの範
囲内で載支することができるようにしている。尚、前記
棚片4は金属ピンで作製し、前記支持体3に圧入する構
造となっているので、棚片4の長さは支持対象とする前
記基板Sの寸法に応じて任意に設定することが可能であ
り、支持体3を共通として各種の基板寸法に対応できる
のである。また、前記棚片4,…は、支持体3にインサ
ート成形にて形成しても良い。
【0016】次に、本発明に係る大型基板用カセットの
各部構造を更に詳しく具体的に説明する。前記上枠体1
及び下枠体2は、前述のように全く同一部材であるの
で、上枠体1を図3に基づいてその構造を説明する。前
記上枠体1は、中心線に対して左右対称な形状で、外周
枠6の内部に縦横の格子状補強桟7を一体形成したもの
であり、該外周枠6と補強桟7の前記支持体3を連結す
る部分には広い面積の取付面部8,…を形成している。
前記取付面部8を設けた位置は、上枠体1の両側部では
前端部とその後方に一定間隔で二ヶ所と後端部の合計四
ヶ所、後部では左右中間部に二ヶ所である。
【0017】前記支持体3は、図4及び図5に示すよう
に、長手方向に沿った両側部にSUS製シャフト等の金
属杆9,9をインサート成形したものであり、上下端に
は前記取付面部8に面接合する幅広の支持面部10,1
0を形成し、前記金属杆9,9の端部は該支持面部10
から若干突出させて係合凸部11となしている。更に、
前記金属杆9の端部には直接タッピングによって軸方向
へ向いた螺孔12を形成するとともに、前記支持面部1
0の取付面部8に接合する端面側であって、前記両係合
凸部11,11の中心から等距離にある位置、即ち係合
凸部11,11と共に二等辺三角形を構成する頂点位置
にビット等の埋込ナット13を熱圧入している。尚、こ
の埋込ナット13は、インサート成形、ヘリサート加工
等によっても埋設することができる。また、前記支持体
3の内面側には一定間隔毎に垂直面14,…を形成する
とともに、上下の垂直面14,14の間には下方の垂直
面14に連続し、上方の垂直面14に対して段部を設け
た傾斜面15を形成している。尚、前記傾斜面15は、
下端が垂直面14と同じ肉厚で上方になるに従って直線
的に肉厚を減少させた形状である。そして、前記垂直面
14の幅方向中心には、前記棚片4の挿入孔16を水平
に形成している。従って、前記各垂直面14,…形成し
た挿入孔16,…は、前記支持体3の上下方向略全長に
渡って一定間隔となっている。尚、前記垂直面14は必
ずしも必要ではなく、前記挿入孔16を傾斜面15に形
成しても良いのである。
【0018】前記棚片4は、SUS製の支持ピン17の
先端部に、合成樹脂で作製した円筒状の先端カバー18
を外嵌したものであり、前記支持ピン17の基端部を前
記支持体3の内面側から挿入孔16に圧入して取付ける
のである。ここで、支持ピン17に先端カバー18を圧
入する以外にも、インサート成形によって先端カバー1
8を形成することも可能であり、支持ピン17と支持体
3も同時成形が可能である。尚、前記先端カバー18
は、前記基板Sを載支する部分となるので、導電性且つ
耐摩耗性を有する合成樹脂で作製している。本実施形態
では、前記棚片4,…のピッチは24mm、前記先端カ
バー18の直径は5mmに設定しているので、上下の棚
片4,4の間隔は正味19mm存在する。この上下の棚
片4,4の間隔は、上段又は下段の棚片4,…に基板S
を載支し、該基板Sの中央部が撓んだ状態でも、ロボッ
トアームによる他の基板Sの出し入れに全く支障がない
ものである。
【0019】ここで、前記支持体3の内面側から突出す
る前記棚片4の長さは、前記支持ピン17の長さで決ま
るが、この支持ピン17の長さは剛性が高く且つ真直度
の良いSUS製としたことにより適宜に設定することが
可能である。即ち、共通の支持体3を用いて、棚片4の
突出長さが異なるものを作製することが容易となり、大
幅なコスト低減が図れるのである。また、前記支持体3
の傾斜面15は、基板Sの端縁を当止する部分になる
が、前述のように棚片4を支持体3の成形後に圧入する
ので、この支持体3の成形金型が非常に簡単な構造とな
り、また金型を割る位置を支持体3の側部になるように
すれば、前記傾斜面15にパーティングラインが生じな
いので好ましい。また、前記挿入孔16は、金型の抜き
方向に平行な方向になるので、支持体3の長手方向に対
して正確に直交させることが可能であり、また仮に挿入
孔16に金型の抜き勾配があっても支持ピン17を圧入
するので、該支持ピン17を支持体3に対して正確に直
交状態で突設することが可能である。尚、前記挿入孔1
6は、ボール盤等の穿孔による後加工で形成することも
可能である。また、図8に示すように、前記挿入孔16
を、内側の大径孔16Aと外側の小径孔16Bとで段部
を設けて形成したものとなすとともに、前記支持ピン1
7の基部を挿入孔16の形状に応じた形状となし、該挿
入孔16に嵌挿した支持ピン17の貫通部にプッシュナ
ット17A等を装着して抜止めして取付けることも可能
である。
【0020】次に、前記支持体3を上枠体1及び下枠体
2に連結する構造を図4〜図7に基づいて説明する。前
記取付面部8の内面側、即ち上枠体1では下面側、下枠
体2では上面側に、前記支持体3を移動させる方向、即
ち側部では横方向、後部では奥行方向に延びた二本の平
行な凹溝19,19を形成するとともに、該凹溝19の
底面中心には溝幅よりも狭い貫通孔20を略全長に渡っ
て形成し、更に該凹溝19の反対面側であって該貫通孔
20の周囲には該貫通孔20の孔幅よりも広いネジ座溝
21を形成している。両凹溝19,19及び貫通孔2
0,20の中心線間隔は、前記支持体3の両金属杆9,
9の中心間隔と正確に一致させている。また、前記凹溝
19の長さは、支持体3の移動距離、即ち側部では50
mm、後部では100mmよりも若干長く設定してい
る。更に、前記取付面部8の両凹溝19,19の中間に
沿って前記貫通孔20と同様な取付孔22を貫通形成す
るとともに、外面側であって該取付孔22の周囲には該
取付孔22の孔幅よりも広いネジ座溝23を前記ネジ座
溝21と同様に形成している。ここで、前記取付孔22
は、前記埋込ナット13に対応するものであり、そのた
め前記貫通孔20よりも内方へ若干変位した位置に該貫
通孔20と同一長さに形成している。更に、前記ネジ座
溝21,21の外側端部は開放するとともに、前記ネジ
座溝23の外側端部は外広がりに傾斜させて液切れを良
好にしている。
【0021】そして、前記凹溝19の形状に正確に合致
した位置決め部材24を、前記両凹溝19,19にそれ
ぞれ嵌合する。つまり、凹溝19内に位置決め部材24
を嵌合した状態では、該位置決め部材24が移動せず、
取付面部8の表面と面一になるようになっている。ま
た、前記位置決め部材24の適所には、少なくとも一
つ、好ましくは二つ以上の所定位置には、上下に貫通し
た嵌合孔25を形成している。そして、前記位置決め部
材24を各凹溝19,19に嵌合した状態で、前記支持
体3の係合凸部11,11を各位置決め部材24の嵌合
孔25,25に嵌合し且つ支持面部10を取付面部8の
内面側に当接し、前記貫通孔20,20に挿通した固定
ネジ26,26を金属杆9,9の螺孔12,12に螺合
するとともに、前記取付孔22に挿通した固定ネジ27
を支持面部10の埋込ナット13に螺合して連結するの
である。ここで、前記固定ネジ26,27の頭部は前記
ネジ座溝21,23内に埋没した状態となり、上枠体1
又は下枠体2から突出することがない。尚、前記位置決
め部材24の嵌合孔25を一端部と中央部の二ヶ所に形
成しておけば、該位置決め部材24を凹溝19に嵌合す
る向きを変えることによって、支持体3を内外、一つの
位置決め部材24で支持体3を内外、中間の三つの位置
に取付けることが可能である。
【0022】このように、前記位置決め部材24を介し
て、前記支持体3を上枠体1及び下枠体2に連結したの
で、位置決め部材24に設けた嵌合孔25と支持体3の
係合凸部11との嵌合によって上枠体1及び下枠体2に
対する支持体3の取付位置が正確に規定されるのであ
る。そして、前記支持体3の取付位置を変更する場合に
は、嵌合孔25を設けた位置が異なった他の位置決め部
材24を用いて、あるいは位置決め部材24に複数の嵌
合孔25,…を設けている場合には他の嵌合孔25を利
用して連結すれば、同様に正確な位置に連結することが
でき、もって両側部の支持体3,3の間隔を基板Sの横
幅に応じて正確に設定することができる。同様に、後部
のストッパー機能を有する支持体3も基板Sの縦幅に応
じて奥行方向に取付位置を変更可能であり、また正確な
位置に連結することができる。そのため、基板Sの寸法
が異なっても前記開口部5の入口側を基準として基板S
を収納できるのである。
【0023】本実施形態の場合には、両側部に装着する
位置決め部材24は、長さが61mmで、両端部に嵌合
孔25,25を間隔50mmを設けて形成し、また後部
に装着する位置決め部材24は、長さが112mmで、
両端部に嵌合孔25,25を間隔100mmを設けて形
成している。このように本実施形態では、位置決め部材
24の外側の嵌合孔25を利用して支持体3を上枠体1
と下枠体2間に連結した場合には(図5及び図6の実線
参照)、寸法が650mm×750mmの基板Sを収容
することができ、またその収容状態も支持体3の棚片
4、即ち支持ピン17の先端に設けた先端カバー18に
基板Sが載支されるとともに、該基板Sの両側縁が支持
体3の傾斜面15に当止されることで横移動規制された
状態となる。そして、位置決め部材24の内側の嵌合孔
25を利用して支持体3を上枠体1と下枠体2間に連結
した場合には(図5及び図6の想像線参照)、寸法が5
50mm×650mmの基板Sを前記同様の収容状態で
収容することができ、該基板Sの両側縁が支持体3の傾
斜面15に当止されることで横移動規制された状態とな
る。また、寸法が600mm×700mmの基板Sの場
合には、前記位置決め部材24の中央に嵌合孔25を形
成したものを利用すれば良いのである。更に、寸法が5
50mm×650mmよりも小さい基板Sの場合でも、
各支持体3,…を最も内方位置に取付け、前記棚片4の
長さの範囲内であれば載支することが可能であり、例え
ば棚片4の長さが55mmであれば寸法が450mm×
600mm程度の基板Sも原理的に載支することが可能
であるが、前記棚片4の長さ、つまり支持ピン17の長
さを長くすることによって更に安定に支持することが可
能である。
【0024】また、図9〜図11には、前記支持体3の
他の実施形態を示している。前述の支持体3は、二本の
金属杆9,9をインサート成形して一体的に作製したも
のであったが、本実施形態の支持体28は、前記同様の
二本の金属杆9,9と、一つの下部支持体28A、一つ
の上部支持体28B、複数の中間部支持体28C,…と
で構成し、前記金属杆9の長さを変更し、中間部支持体
28Cの個数を変更することによって、各種の長さの支
持体28を作製することができる構造である。つまり、
前記下部支持体28A、上部支持体28B及び中間部支
持体28Cは、それぞれ合成樹脂製で作製し、前記金属
杆9,9を嵌挿する通孔29,29を上下に貫通形成
し、共通の金属杆9,9に各通孔29,29を嵌挿して
一体的に連結するようになっている。
【0025】そして、前記下部支持体28Aには、前記
同様に支持面部10を形成するとともに、埋込ナット1
3を埋設し、内側面には上端部に傾斜面15とその下方
に垂直面14を形成している。また、上部支持体28B
にも前記同様に支持面部10を形成し、該上部支持体2
8Bと中間部支持体28Cには前記同様な垂直面14と
傾斜面15とを交互に一定間隔毎に形成している。ま
た、前記下部支持体28A、上部支持体28B及び中間
部支持体28Cの垂直面14には、それぞれ図示しない
が棚片4の支持ピン17を圧入するための挿入孔16,
…を同様に形成している。ここで、前記下部支持体28
Aには一つの棚片4を、上部支持体28Bには3つの棚
片4,…を、中間部支持体28Cには4つの棚片4を突
設し、金属杆9,9を介して連結した後の支持体28の
外形状は、前記支持体3と全く同一であり、前記上枠体
1と下枠体2に連結する構造も前記同様である。従っ
て、前述の実施形態と同一構成には、同一符号を付して
その説明は省略する。
【0026】
【発明の効果】以上にしてなる本発明の大型基板用カセ
ットによれば、以下のような顕著な効果を奏するもので
ある。
【0027】請求項1によれば、上枠体及び下枠体の凹
溝に嵌合した位置決め部材の嵌合孔に、支持体にインサ
ート成形した金属杆の先端の係合凸部を嵌合するので、
支持体の取付位置精度が極めて高く、また貫通孔から挿
通した固定ネジを金属杆に直接形成した螺孔に螺合する
ので、螺孔の精度が高いため組立時に固定ネジがかじる
ことがなく、また安定して強度も高いのである。また、
支持体の位置を変更できるので、液晶表示用(LCD)
パネルの大きさによってマザー基板の最適な大きさを選
定でき、基板ガラスの収率の向上が図れるのである。
【0028】請求項2によれば、支持体の寸法精度が高
く、しかも二つの係合凸部を凹溝に嵌合した両位置決め
部材の嵌合孔に嵌合するので、支持体の位置決めが更に
精度が高く、その上、垂直精度も高く、また横、斜めか
らの力に対する剛性が従来のものよりも高く、三つの固
定ネジで強度が高い連結が可能となるので、ネジ本数の
減少によって組立工数の削減、液切れ性の向上が図れる
のである。
【0029】請求項3によれば、支持体を基板の横幅及
び縦幅に応じて取付位置を簡単に変えることができると
ともに、その取付位置の精度も高く、長期使用に対して
も位置ずれがないのである。
【0030】請求項4によれば、大型基板用カセットの
側面に固定ネジが露出せず、また上枠体及び下枠体から
も固定ネジの頭部が突出しないので、別途台座を用いる
ことなく載置することができるとともに、他のものが衝
突したり引っ掛かる恐れがなく、また外観的にも優れた
ものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る大型基板用カセットの全体簡略斜
視図である。
【図2】同じく省略正面図である。
【図3】同じく平面図である。
【図4】上枠体又は下枠体と支持体との連結構造を示す
部分分解斜視図である。
【図5】下枠体と支持体との連結状態を示す部分断面図
である。
【図6】同じく連結状態を示す部分断面図である。
【図7】上枠体及び下枠体の連結部分の構造を示す部分
斜視図である。
【図8】支持体に対する支持ピンの他の突設構造を示す
部分拡大断面図である。
【図9】他の実施形態の支持体を用いて構成した大型基
板用カセットの全体簡略斜視図である。
【図10】同じく部分省略正面図である。
【図11】同じく支持体の構造と、該支持体と下枠体と
の連結状態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
S 基板 1 上枠体 2 下枠体 3 支持体 4 棚片 5 開口部 6 外周枠 7 補強桟 8 取付面部 9 金属杆 10 支持面部 11 係合凸部 12 螺孔 13 埋込ナット 14 垂直面 15 傾斜面 16 挿入孔 16A 大径孔 16B 小径孔 17 支持ピン 17A プッシュナット 18 先端カバー 19 凹溝 20 貫通孔 21 ネジ座溝 22 取付孔 23 ネジ座溝 24 位置決め部材 25 嵌合孔 26 固定ネジ 27 固定ネジ 28 支持体 28A 下部支持体 28B 上部支持体 28C 中間部支持体 29 通孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に所定間隔毎に基板を載支する
    棚片を突設した複数の支持体を、上枠体と下枠体間に連
    結して直方体状の箱型構造となした大型基板用カセット
    であって、前記上枠体と下枠体は、両側部及び後部に取
    付面部を形成し、各取付面部の内面側に内外方向に延び
    た凹溝を形成し且つ該凹溝内の底面中心には溝幅よりも
    狭い貫通孔を略全長に渡って形成するとともに、前記凹
    溝に平行に取付孔を貫通形成したものであり、前記支持
    体は、両端部に螺孔を形成した金属杆を長手方向に沿っ
    た内部に埋没状態でインサート成形するとともに、両端
    部に前記取付面部に面接合する支持面部を形成し、該支
    持面部に前記金属杆の端部を突出させて係合凸部とする
    とともに、該係合凸部とは異なる位置に埋込ナットを埋
    設したものであり、嵌合孔を上下に貫通形成した位置決
    め部材を前記凹溝内に嵌合した状態で、前記係合凸部を
    嵌合孔に嵌合し、前記貫通孔に挿通した固定ネジを金属
    杆の螺孔に螺合するとともに、前記取付孔に挿通した固
    定ネジを埋込ナットに螺合して連結することを特徴とす
    る大型基板用カセット。
  2. 【請求項2】 前記上枠体及び下枠体の各取付面部に、
    平行に二本の前記凹溝を形成するとともに、両凹溝の中
    間に沿って前記取付孔を形成し、前記支持体は長手方向
    の両側部に沿った内部に二本の前記金属杆を埋没状態で
    インサート成形し、前記支持面部には両金属杆の係合凸
    部の中心から等距離にある位置に埋込ナットを埋設して
    なる請求項1記載の大型基板用カセット。
  3. 【請求項3】 前記嵌合孔を設けた位置が異なった複数
    種の位置決め部材を用意し、あるいは異なった位置に複
    数の嵌合孔を設けた位置決め部材を用意し、前記凹溝に
    前記位置決め部材を嵌合して所定位置に設定した嵌合孔
    に、前記係合凸部を嵌合することによって、両側部及び
    後部の支持体を基板の横幅及び縦幅に応じて取付位置を
    正確に変更可能となした請求項1又は2記載の大型基板
    用カセット。
  4. 【請求項4】 前記取付面部の前記凹溝と反対面側であ
    って前記貫通孔と取付孔の周囲には、孔幅よりも広く且
    つ前記固定ネジの頭部の厚さよりも深いネジ座溝を形成
    している請求項1、2又は3記載の大型基板用カセッ
    ト。
JP9337215A 1997-12-08 1997-12-08 大型基板用カセット Pending JPH11171287A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9337215A JPH11171287A (ja) 1997-12-08 1997-12-08 大型基板用カセット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9337215A JPH11171287A (ja) 1997-12-08 1997-12-08 大型基板用カセット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11171287A true JPH11171287A (ja) 1999-06-29

Family

ID=18306530

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9337215A Pending JPH11171287A (ja) 1997-12-08 1997-12-08 大型基板用カセット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11171287A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010035014A (ko) * 2000-10-09 2001-05-07 김동관 대형 액정디스플레이 글라스 적재용 카세트
KR100424758B1 (ko) * 1999-11-25 2004-03-30 가부시키가이샤 이와사키 세이사쿠쇼 박판형 물품용 컨테이너
CN1298040C (zh) * 2002-07-15 2007-01-31 夏普株式会社 基板用框架
KR100737846B1 (ko) * 1999-09-06 2007-07-12 요도가와 휴텍 가부시키가이샤 카세트용 장척(長尺)리브 및 기판용 카세트
EP1955914A2 (en) 2007-01-20 2008-08-13 Nissan Motor Co., Ltd. Regenerative Braking Coordination Device
JP2010215287A (ja) * 2009-03-19 2010-09-30 Toppan Printing Co Ltd 基板用ワイヤーカセット
CN113878514A (zh) * 2021-10-13 2022-01-04 上海复合材料科技有限公司 夹层板侧埋件定位装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100737846B1 (ko) * 1999-09-06 2007-07-12 요도가와 휴텍 가부시키가이샤 카세트용 장척(長尺)리브 및 기판용 카세트
KR100424758B1 (ko) * 1999-11-25 2004-03-30 가부시키가이샤 이와사키 세이사쿠쇼 박판형 물품용 컨테이너
KR20010035014A (ko) * 2000-10-09 2001-05-07 김동관 대형 액정디스플레이 글라스 적재용 카세트
CN1298040C (zh) * 2002-07-15 2007-01-31 夏普株式会社 基板用框架
EP1955914A2 (en) 2007-01-20 2008-08-13 Nissan Motor Co., Ltd. Regenerative Braking Coordination Device
JP2010215287A (ja) * 2009-03-19 2010-09-30 Toppan Printing Co Ltd 基板用ワイヤーカセット
CN113878514A (zh) * 2021-10-13 2022-01-04 上海复合材料科技有限公司 夹层板侧埋件定位装置
CN113878514B (zh) * 2021-10-13 2022-12-23 上海复合材料科技有限公司 夹层板侧埋件定位装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20050105984A1 (en) Nut retaining apparatus and nut holder
JP5945150B2 (ja) 二つの構成部品、特にヒンジ部材の組立体
JP2003205987A (ja) 板材収納枠
JPH11171287A (ja) 大型基板用カセット
JPH11176921A (ja) 大型基板用カセット
JP4855949B2 (ja) 収納体
JPS6219990B2 (ja)
JP2001001376A (ja) 金型入れ子の固定位置決め機構
US6491219B2 (en) Modular price indicator
JP2001127130A (ja) 基板用カセット
JP5393258B2 (ja) 飾り棚および飾り棚の取付構造
JP2558439Y2 (ja) ガイドレールの取付構造
JPH059854Y2 (ja)
JP2001244323A (ja) 基板収納用のマガジンラック
JPS6310761Y2 (ja)
KR101044326B1 (ko) 캐비넷 조립용 랙 및 이를 이용하여 조립되는 캐비넷
JPH0738887Y2 (ja) 光学板の保持構造
JP2005296183A (ja) ラック
JP2000148288A (ja) 電子装置筺体の架台構造
JP2023149400A (ja) 組み付け構造、および、表示装置
JPS633180Y2 (ja)
JPH075660Y2 (ja) プリント基板支持装置
JP2001091310A (ja) 計器ケースの取付装置
JPH0226137Y2 (ja)
JPS581765Y2 (ja) ケンビキヨウ