JPH11176921A - 大型基板用カセット - Google Patents

大型基板用カセット

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JPH11176921A
JPH11176921A JP9337216A JP33721697A JPH11176921A JP H11176921 A JPH11176921 A JP H11176921A JP 9337216 A JP9337216 A JP 9337216A JP 33721697 A JP33721697 A JP 33721697A JP H11176921 A JPH11176921 A JP H11176921A
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JP
Japan
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support
cassette
shelf
substrate
vertical
Prior art date
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Pending
Application number
JP9337216A
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English (en)
Inventor
Takaaki Saigou
隆晄 西郷
Fumihiro Murakami
文啓 村上
Yasuhisa Hayashibara
靖久 林原
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Starlite Co Ltd
Original Assignee
Starlite Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持体に棚片を高精度で突設することがで
き、最小限の容積で基板の収容枚数を維持しつつ基板の
出し入れ時の有効隙間を大きく確保することができ、し
かも基板の大型化に伴い、収容状態の基板の撓みを抑制
すべく棚片の長さを長くすることが容易且つその長さを
任意に設定することが可能であり、また支持体自体も反
りがなく寸法精度が高い大型基板用カセットを提供す
る。 【解決手段】 上下方向に所定間隔毎に基板を載支する
棚片4を突設した複数の支持体3を、上枠体1と下枠体
2間に連結して直方体状の箱型構造となした大型基板用
カセットであって、棚片は金属製の支持ピン17の先端
部に合成樹脂製の先端カバー18を被着したものであ
り、支持体の上下方向に一定間隔毎に形成した挿入孔1
6に支持ピンの基端部を嵌入し、支持体の内面側に棚片
を突設してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大型基板用カセッ
トに係わり、更に詳しくはディスプレイ用のパネルデバ
イスを多面取りするためのマザー基板若しくは大型のデ
ィスプレイ用基板を多段に収容することが可能な大型基
板用カセットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の基板用カセットにおい
て、合成樹脂製の上枠体と下枠体とを、金属と合成樹脂
の複合体に基板を載支する棚片を上下方向に一定間隔に
突設した支持体で連結して構成する構造は一般的であ
る。
【0003】そして、従来の上枠体及び下枠体に支持体
を連結する構造としては、上枠体及び下枠体の側面に形
成した凹部に支持体の上下端の凸部を嵌合するととも
に、支持体の端部内面側に突設した支持面部を上枠体の
下面及び下枠体の上面に面接合した状態で、側方から2
ヵ所、上下方向から2ヵ所の合計4ヵ所でネジ止めする
構造が採用されている。ここで、上枠体及び下枠体の側
面と、支持体の支持面部には、ネジを螺合するためのビ
ット等の埋込ナットを熱圧入しているが、樹脂成形品に
ビットを後から熱圧入する場合、ビットの位置精度があ
まり良くなく、またビットが斜めに入っているとネジが
かじってしまい、分解できない場合も生じる。また、熱
圧入では、強度にもばらつきがあり、ネジの締付け時に
ビットが抜けることもある。
【0004】また、前記支持体の構造においては、アル
ミニウム製の補強板をインサートし、補強板の片面に合
成樹脂の成形を行い、片面のみに棚片を形成していたた
め、合成樹脂が主体の片面側の収縮が大きく、長手方向
の反りは避けられなかった。支持体が反った場合には、
成形後に矯正する等の処置が施されているが、真直度は
あまり良くないのが現状である。
【0005】更に、近年はディスプレイ用のパネルデバ
イスの大型化に伴い、カセットに収容する基板の寸法も
大型化してきている。大型基板用カセットでは、上枠
体、下枠体及び支持体といった各部材が大型化するの
で、それらの連結部分の連結強度が高く且つ剛性が高い
ことが要求されるとともに、各部材の形状精度も高いこ
とが要求される。例えば、基板寸法が650mm×75
0mmでは、上枠体及び下枠体はそれよりも平面寸法が
大きく、また基板を24mm間隔で20枚収容する場合
には支持体の長さは500mmを越えることになる。更
に、基板は厚みが薄いので、大型の基板の場合には、カ
セット収容状態における撓みの問題は重要である。前記
棚片の長さが長い程、基板の撓みを抑制できることは容
易に予測できるが、合成樹脂製の棚片を精度良く成形で
きる長さには限界がある。また、長い棚片を成形する場
合、通常は棚片の長手方向に直交する方向に金型を割る
ので、棚片の上下面及び支持体の内面にパーティングラ
インが生じるので、この部分にバリが発生すると、棚片
に基板を載支し且つ支持体の内面で基板の側縁を当止す
ることになるこの種のカセットでは致命的である。
【0006】一方、前記棚片を合成樹脂で一体成形し、
金型を棚片の長手方向に抜く場合には、棚片の上下面及
び支持体の内面にパーティングラインは生じないが、例
えば金型の抜き勾配を1°とし、棚片の長さを50mm
と長くした場合には、棚片の先端部より根元部の肉厚が
約1.8mmも大きくなり、上下の棚片間の有効隙間が
小さくなる。その上、棚片の長さを長くした場合、材料
強度、成形性を考慮すると、従来のものよりも肉厚を厚
くしなければならず、更に上下の棚片間の有効隙間が小
さくなる。上下の棚片間の有効隙間が小さくなるという
ことは、従来と同等の有効隙間を確保するためには、棚
片のピッチを大きくしなければならないのでカセットの
高さが高くなる。一方、カセットの高さを抑えれば、棚
片間の有効隙間が小さくなるので、ロボットによって任
意の段の基板を出し入れする作業、即ちランダムアクセ
スができなくなり、また余裕がなく、安定性に欠けるの
で、事実上ロボットによる基板の出し入れが困難とな
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明が前述の状況に
鑑み、解決しようとするところは、支持体に棚片を高精
度で突設することができるとともに、最小限の容積で基
板の収容枚数を維持しつつ基板の出し入れ時の有効隙間
を大きく確保することができ、しかも基板の大型化に伴
い、収容状態の基板の撓みを抑制すべく棚片の長さを長
くすることが容易且つその長さを任意に設定することが
可能であり、また支持体自体も反りがなく寸法精度が高
い大型基板用カセットを提供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題解
決のために、上下方向に所定間隔毎に基板を載支する棚
片を突設した複数の支持体を、上枠体と下枠体間に連結
して直方体状の箱型構造となした大型基板用カセットで
あって、前記棚片は金属製の支持ピンの先端部に合成樹
脂製の先端カバーを被着したものであり、前記支持体の
上下方向に一定間隔毎に形成した挿入孔に前記支持ピン
の基端部を嵌入し、該支持体の内面側に棚片を突設して
なる大型基板用カセットを構成した。
【0009】ここで、前記支持体は、長手方向の両側部
に沿った内部に二本の金属杆を埋没状態でインサート成
形し、両金属杆の中間に前記挿入孔を形成してなること
が好ましい。
【0010】更に、前記支持体の内面側には、一定間隔
毎に垂直面を形成するとともに、上下の垂直面の間には
下方の垂直面に連続し、上方の垂直面に対して段部を設
けた傾斜面を形成し、前記挿入孔を垂直面に形成してな
ることが更に好ましい。
【0011】また、本発明は、上下方向に所定間隔毎に
基板を載支する棚片を突設した複数の支持体を、上枠体
と下枠体間に連結して直方体状の箱型構造となした大型
基板用カセットであって、前記棚片は金属製の支持ピン
の先端部に合成樹脂製の先端カバーを被着したものであ
り、前記支持ピンを支持体の上下方向に一定間隔毎にイ
ンサート成形し、該支持体の内面側に棚片を突設してな
る大型基板用カセットを構成した。
【0012】この場合、前記支持体は、長手方向の両側
部に沿った内部に二本の金属杆を埋没状態でインサート
成形し、両金属杆の中間に前記支持ピンをインサート成
形してなること、前記支持体の内面側には、一定間隔毎
に垂直面を形成するとともに、上下の垂直面の間には下
方の垂直面に連続し、上方の垂直面に対して段部を設け
た傾斜面を形成し、前記支持ピンを垂直面に突設してな
ることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施形態を添付した
図面に基づき詳細に説明する。図1〜図3は本発明に係
る大型基板用カセットの全体図、図4〜図7はその要部
を示し、図中符号1は上枠体、2は下枠体、3は支持
体、4は棚片をそれぞれ示している。
【0014】本発明の大型基板用カセットは、外形が長
方形状の前記上枠体1と下枠体2の両側部間及び後部間
を、複数の支持体3,…で連結して直方体形状に構成し
たものであり、前記支持体3には大型の基板Sを載支す
るための棚片4,…を上下方向に一定間隔毎に内方へ向
けて突設し、また前面は前記基板Sを出し入れするため
の開口部5となっている構造である。ここで、本実施形
態では、前記上枠体1と下枠体2とは、合成樹脂製で互
いに上下対称な形状であり、つまり上下反転すれば同じ
形状となる同一部材としたが、上枠体1と下枠体2は別
形状としても良く、例えば上枠体1に開口窓がないブラ
ンクタイプのものでも良い。また、前記支持体3は、補
強用の金属杆をインサート成形した金属と合成樹脂との
複合部材であり、両側部に位置する支持体3,…は全て
同一部材であり、後部に位置するストッパー機能を有す
る支持体3,3は、棚片4,…の高さを両側部の支持体
3,…の棚片4,…の高さより低く、例えば5mm低く
設定したものである。
【0015】ここで、大型基板用カセットに収容する基
板Sは、一般的には厚みが1.1mm又は0.7mmの
ガラス基板であり、寸法は各種のものが存在するが、液
晶表示パネルを始めとして各種の表示用デバイスの寸法
は大型化の傾向にあり、更にマザー基板から複数の表示
用デバイスを製造する多面取りの場合には、例えば横幅
×縦幅の寸法が500mm×600mm、550mm×
650mm、600mm×720mm、650mm×7
50mmのものが主流となってきている。
【0016】そこで、本発明に係る大型基板用カセット
は、各種の大型基板Sに対応できるように、前記上枠体
1及び下枠体2に前記支持体3を連結する構造として、
上下方向からのみのネジ止めで行う構造とするととも
に、上枠体1及び下枠体2に対する該支持体3の取付位
置を内外可変とし且つ高い精度で位置決めできるように
したものであり、更に薄い大型基板Sの撓みを最小限に
抑制して載支できるように、前記棚片4の長さも長くし
たことを特徴とするものである。本実施形態では、図3
に示すように、前記支持体3,…の取付位置を変えるこ
とによって、寸法が550mm×650mmから650
mm×750mmの範囲の基板Sの側縁を前記支持体
3,…の内面で当止してその位置ずれを防止する通常の
支持状態を実現できるようにし、寸法が550mm×6
50mmよりも小さい基板Sは、前記棚片4の長さの範
囲内で載支することができるようにしている。尚、前記
棚片4は金属ピンで作製し、前記支持体3に圧入する構
造となっているので、棚片4の長さは支持対象とする前
記基板Sの寸法に応じて任意に設定することが可能であ
り、支持体3を共通として各種の基板寸法に対応できる
のである。また、前記棚片4,…は、支持体3にインサ
ート成形にて形成しても良い。
【0017】次に、本発明に係る大型基板用カセットの
各部構造を更に詳しく具体的に説明する。前記上枠体1
及び下枠体2は、前述のように全く同一部材であるの
で、上枠体1を図3に基づいてその構造を説明する。前
記上枠体1は、中心線に対して左右対称な形状で、外周
枠6の内部に縦横の格子状補強桟7を一体形成したもの
であり、該外周枠6と補強桟7の前記支持体3を連結す
る部分には広い面積の取付面部8,…を形成している。
前記取付面部8を設けた位置は、上枠体1の両側部では
前端部とその後方に一定間隔で二ヶ所と後端部の合計四
ヶ所、後部では左右中間部に二ヶ所である。
【0018】前記支持体3は、図4及び図5に示すよう
に、長手方向に沿った両側部にSUS製シャフト等の金
属杆9,9をインサート成形したものであり、上下端に
は前記取付面部8に面接合する幅広の支持面部10,1
0を形成し、前記金属杆9,9の端部は該支持面部10
から若干突出させて係合凸部11となしている。更に、
前記金属杆9の端部には直接タッピングによって軸方向
へ向いた螺孔12を形成するとともに、前記支持面部1
0の取付面部8に接合する端面側であって、前記両係合
凸部11,11の中心から等距離にある位置、即ち係合
凸部11,11と共に二等辺三角形を構成する頂点位置
にビット等の埋込ナット13を熱圧入している。尚、こ
の埋込ナット13は、インサート成形、ヘリサート加工
等によっても埋設することができる。また、前記支持体
3の内面側には一定間隔毎に垂直面14,…を形成する
とともに、上下の垂直面14,14の間には下方の垂直
面14に連続し、上方の垂直面14に対して段部を設け
た傾斜面15を形成している。尚、前記傾斜面15は、
下端が垂直面14と同じ肉厚で上方になるに従って直線
的に肉厚を減少させた形状である。そして、前記垂直面
14の幅方向中心には、前記棚片4の挿入孔16を水平
に形成している。従って、前記各垂直面14,…形成し
た挿入孔16,…は、前記支持体3の上下方向略全長に
渡って一定間隔となっている。尚、前記垂直面14は必
ずしも必要ではなく、前記挿入孔16を傾斜面15に形
成しても良いのである。
【0019】前記棚片4は、SUS製の支持ピン17の
先端部に、合成樹脂で作製した円筒状の先端カバー18
を外嵌したものであり、前記支持ピン17の基端部を前
記支持体3の内面側から挿入孔16に圧入して取付ける
のである。ここで、支持ピン17に先端カバー18を圧
入する以外にも、インサート成形によって先端カバー1
8を形成することも可能であり、支持ピン17と支持体
3も同時成形が可能である。尚、前記先端カバー18
は、前記基板Sを載支する部分となるので、導電性且つ
耐摩耗性を有する合成樹脂で作製している。本実施形態
では、前記棚片4,…のピッチは24mm、前記先端カ
バー18の直径は5mmに設定しているので、上下の棚
片4,4の間隔は正味19mm存在する。この上下の棚
片4,4の間隔は、上段又は下段の棚片4,…に基板S
を載支し、該基板Sの中央部が撓んだ状態でも、ロボッ
トアームによる他の基板Sの出し入れに全く支障がない
ものである。
【0020】ここで、前記支持体3の内面側から突出す
る前記棚片4の長さは、前記支持ピン17の長さで決ま
るが、この支持ピン17の長さは剛性が高く且つ真直度
の良いSUS製としたことにより適宜に設定することが
可能である。即ち、共通の支持体3を用いて、棚片4の
突出長さが異なるものを作製することが容易となり、大
幅なコスト低減が図れるのである。また、前記支持体3
の傾斜面15は、基板Sの端縁を当止する部分になる
が、前述のように棚片4を支持体3の成形後に圧入する
ので、この支持体3の成形金型が非常に簡単な構造とな
り、また金型を割る位置を支持体3の側部になるように
すれば、前記傾斜面15にパーティングラインが生じな
いので好ましい。また、前記挿入孔16は、金型の抜き
方向に平行な方向になるので、支持体3の長手方向に対
して正確に直交させることが可能であり、また仮に挿入
孔16に金型の抜き勾配があっても支持ピン17を圧入
するので、該支持ピン17を支持体3に対して正確に直
交状態で突設することが可能である。尚、前記挿入孔1
6は、ボール盤等の穿孔による後加工で形成することも
可能である。また、図8に示すように、前記挿入孔16
を、内側の大径孔16Aと外側の小径孔16Bとで段部
を設けて形成したものとなすとともに、前記支持ピン1
7の基部を挿入孔16の形状に応じた形状となし、該挿
入孔16に嵌挿した支持ピン17の貫通部にプッシュナ
ット17A等を装着して抜止めして取付けることも可能
である。
【0021】次に、前記支持体3を上枠体1及び下枠体
2に連結する構造を図4〜図7に基づいて説明する。前
記取付面部8の内面側、即ち上枠体1では下面側、下枠
体2では上面側に、前記支持体3を移動させる方向、即
ち側部では横方向、後部では奥行方向に延びた二本の平
行な凹溝19,19を形成するとともに、該凹溝19の
底面中心には溝幅よりも狭い貫通孔20を略全長に渡っ
て形成し、更に該凹溝19の反対面側であって該貫通孔
20の周囲には該貫通孔20の孔幅よりも広いネジ座溝
21を形成している。両凹溝19,19及び貫通孔2
0,20の中心線間隔は、前記支持体3の両金属杆9,
9の中心間隔と正確に一致させている。また、前記凹溝
19の長さは、支持体3の移動距離、即ち側部では50
mm、後部では100mmよりも若干長く設定してい
る。更に、前記取付面部8の両凹溝19,19の中間に
沿って前記貫通孔20と同様な取付孔22を貫通形成す
るとともに、外面側であって該取付孔22の周囲には該
取付孔22の孔幅よりも広いネジ座溝23を前記ネジ座
溝21と同様に形成している。ここで、前記取付孔22
は、前記埋込ナット13に対応するものであり、そのた
め前記貫通孔20よりも内方へ若干変位した位置に該貫
通孔20と同一長さに形成している。更に、前記ネジ座
溝21,21の外側端部は開放するとともに、前記ネジ
座溝23の外側端部は外広がりに傾斜させて液切れを良
好にしている。
【0022】そして、前記凹溝19の形状に正確に合致
した位置決め部材24を、前記両凹溝19,19にそれ
ぞれ嵌合する。つまり、凹溝19内に位置決め部材24
を嵌合した状態では、該位置決め部材24が移動せず、
取付面部8の表面と面一になるようになっている。ま
た、前記位置決め部材24の適所には、少なくとも一
つ、好ましくは二つ以上の所定位置には、上下に貫通し
た嵌合孔25を形成している。そして、前記位置決め部
材24を各凹溝19,19に嵌合した状態で、前記支持
体3の係合凸部11,11を各位置決め部材24の嵌合
孔25,25に嵌合し且つ支持面部10を取付面部8の
内面側に当接し、前記貫通孔20,20に挿通した固定
ネジ26,26を金属杆9,9の螺孔12,12に螺合
するとともに、前記取付孔22に挿通した固定ネジ27
を支持面部10の埋込ナット13に螺合して連結するの
である。ここで、前記固定ネジ26,27の頭部は前記
ネジ座溝21,23内に埋没した状態となり、上枠体1
又は下枠体2から突出することがない。尚、前記位置決
め部材24の嵌合孔25を一端部と中央部の二ヶ所に形
成しておけば、該位置決め部材24を凹溝19に嵌合す
る向きを変えることによって、支持体3を内外、一つの
位置決め部材24で支持体3を内外、中間の三つの位置
に取付けることが可能である。
【0023】このように、前記位置決め部材24を介し
て、前記支持体3を上枠体1及び下枠体2に連結したの
で、位置決め部材24に設けた嵌合孔25と支持体3の
係合凸部11との嵌合によって上枠体1及び下枠体2に
対する支持体3の取付位置が正確に規定されるのであ
る。そして、前記支持体3の取付位置を変更する場合に
は、嵌合孔25を設けた位置が異なった他の位置決め部
材24を用いて、あるいは位置決め部材24に複数の嵌
合孔25,…を設けている場合には他の嵌合孔25を利
用して連結すれば、同様に正確な位置に連結することが
でき、もって両側部の支持体3,3の間隔を基板Sの横
幅に応じて正確に設定することができる。同様に、後部
のストッパー機能を有する支持体3も基板Sの縦幅に応
じて奥行方向に取付位置を変更可能であり、また正確な
位置に連結することができる。そのため、基板Sの寸法
が異なっても前記開口部5の入口側を基準として基板S
を収納できるのである。
【0024】本実施形態の場合には、両側部に装着する
位置決め部材24は、長さが61mmで、両端部に嵌合
孔25,25を間隔50mmを設けて形成し、また後部
に装着する位置決め部材24は、長さが112mmで、
両端部に嵌合孔25,25を間隔100mmを設けて形
成している。このように本実施形態では、位置決め部材
24の外側の嵌合孔25を利用して支持体3を上枠体1
と下枠体2間に連結した場合には(図5及び図6の実線
参照)、寸法が650mm×750mmの基板Sを収容
することができ、またその収容状態も支持体3の棚片
4、即ち支持ピン17の先端に設けた先端カバー18に
基板Sが載支されるとともに、該基板Sの両側縁が支持
体3の傾斜面15に当止されることで横移動規制された
状態となる。そして、位置決め部材24の内側の嵌合孔
25を利用して支持体3を上枠体1と下枠体2間に連結
した場合には(図5及び図6の想像線参照)、寸法が5
50mm×650mmの基板Sを前記同様の収容状態で
収容することができ、該基板Sの両側縁が支持体3の傾
斜面15に当止されることで横移動規制された状態とな
る。また、寸法が600mm×700mmの基板Sの場
合には、前記位置決め部材24の中央に嵌合孔25を形
成したものを利用すれば良いのである。更に、寸法が5
50mm×650mmよりも小さい基板Sの場合でも、
各支持体3,…を最も内方位置に取付け、前記棚片4の
長さの範囲内であれば載支することが可能であり、例え
ば棚片4の長さが55mmであれば寸法が450mm×
600mm程度の基板Sも原理的に載支することが可能
であるが、前記棚片4の長さ、つまり支持ピン17の長
さを長くすることによって更に安定に支持することが可
能である。
【0025】また、図9〜図11には、前記支持体3の
他の実施形態を示している。前述の支持体3は、二本の
金属杆9,9をインサート成形して一体的に作製したも
のであったが、本実施形態の支持体28は、前記同様の
二本の金属杆9,9と、一つの下部支持体28A、一つ
の上部支持体28B、複数の中間部支持体28C,…と
で構成し、前記金属杆9の長さを変更し、中間部支持体
28Cの個数を変更することによって、各種の長さの支
持体28を作製することができる構造である。つまり、
前記下部支持体28A、上部支持体28B及び中間部支
持体28Cは、それぞれ合成樹脂製で作製し、前記金属
杆9,9を嵌挿する通孔29,29を上下に貫通形成
し、共通の金属杆9,9に各通孔29,29を嵌挿して
一体的に連結するようになっている。
【0026】そして、前記下部支持体28Aには、前記
同様に支持面部10を形成するとともに、埋込ナット1
3を埋設し、内側面には上端部に傾斜面15とその下方
に垂直面14を形成している。また、上部支持体28B
にも前記同様に支持面部10を形成し、該上部支持体2
8Bと中間部支持体28Cには前記同様な垂直面14と
傾斜面15とを交互に一定間隔毎に形成している。ま
た、前記下部支持体28A、上部支持体28B及び中間
部支持体28Cの垂直面14には、それぞれ図示しない
が棚片4の支持ピン17を圧入するための挿入孔16,
…を同様に形成している。ここで、前記下部支持体28
Aには一つの棚片4を、上部支持体28Bには3つの棚
片4,…を、中間部支持体28Cには4つの棚片4を突
設し、金属杆9,9を介して連結した後の支持体28の
外形状は、前記支持体3と全く同一であり、前記上枠体
1と下枠体2に連結する構造も前記同様である。従っ
て、前述の実施形態と同一構成には、同一符号を付して
その説明は省略する。
【0027】
【発明の効果】以上にしてなる本発明の大型基板用カセ
ットによれば、以下に示すような顕著な効果を奏するも
のである。
【0028】請求項1によれば、支持体には従来のよう
に合成樹脂製の棚片を一体成形しないので、肉厚の均一
化によって反りの発生を最小限に抑制することができ、
また挿入孔の位置精度が高く、しかも支持体の長手方向
に正確に直交した向きに形成することができるので、該
挿入孔に嵌入した支持ピンの位置精度及び支持体の長手
方向に対する直交精度が高く、更に支持ピンの先端に先
端カバーを被着しているので、従来と同様に基板を傷付
けることなく載支することができ、また金属製の支持ピ
ンを用いているので、細いものでも剛性が高く、従って
上下棚片間の有効隙間を広く確保することができ、更に
その長さも任意に設定することができるのである。つま
り、共通の支持体を用いて支持ピンの長さを変更するだ
けで、寸法の異なる基板を載支するために最適な突出長
さの棚片を有するものを作製できるので、大幅なコスト
低減が図れるのである。
【0029】請求項2によれば、前記支持体として、長
手方向の両側部に沿った内部に二本の金属杆を埋没状態
でインサート成形したので、樹脂の均等が図られ支持体
自体に反りが全くない高精度且つ高剛性のものとするこ
とができ、また両金属杆の中間に前記挿入孔を形成した
ので、棚片を構成する支持ピンの支持強度が極めて高い
のである。
【0030】請求項3によれば、前記支持体の内面側に
は、一定間隔毎に垂直面を形成するとともに、上下の垂
直面の間には下方の垂直面に連続し、上方の垂直面に対
して段部を設けた傾斜面を形成し、前記挿入孔を垂直面
に形成したので、基板を棚片に載支した状態で、該基板
の側縁を傾斜面で当止することができ、また上下の棚片
間の有効隙間において、上方になる程隙間が広くなるの
で、基板の出し入れ作業が容易になるのである。
【0031】請求項4によれば、支持体には従来のよう
に合成樹脂製の棚片を一体成形しないので、肉厚の均一
化によって反りの発生を最小限に抑制することができ、
またインサート成形によるので支持ピンの位置精度が高
く、しかも支持体の長手方向に正確に直交した向きに形
成することができ、更に支持ピンの先端に先端カバーを
被着しているので、従来と同様に基板を傷付けることな
く載支することができ、また金属製の支持ピンを用いて
いるので、細いものでも剛性が高く、従って上下棚片間
の有効隙間を広く確保することができ、更にその長さも
任意に設定することができるのである。つまり、共通の
支持体を用いて支持ピンの長さを変更するだけで、寸法
の異なる基板を載支するために最適な突出長さの棚片を
有するものを作製できるので、大幅なコスト低減が図れ
るのである。
【0032】請求項5及び請求項6によれば、前述の請
求項2及び請求項3と同様な効果が得られるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る大型基板用カセットの全体簡略斜
視図である。
【図2】同じく省略正面図である。
【図3】同じく平面図である。
【図4】上枠体又は下枠体と支持体との連結構造を示す
部分分解斜視図である。
【図5】下枠体と支持体との連結状態を示す部分断面図
である。
【図6】同じく連結状態を示す部分断面図である。
【図7】上枠体及び下枠体の連結部分の構造を示す部分
斜視図である。
【図8】支持体に対する支持ピンの他の突設構造を示す
部分拡大断面図である。
【図9】他の実施形態の支持体を用いて構成した大型基
板用カセットの全体簡略斜視図である。
【図10】同じく部分省略正面図である。
【図11】同じく支持体の構造と、該支持体と下枠体と
の連結状態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
S 基板 1 上枠体 2 下枠体 3 支持体 4 棚片 5 開口部 6 外周枠 7 補強桟 8 取付面部 9 金属杆 10 支持面部 11 係合凸部 12 螺孔 13 埋込ナット 14 垂直面 15 傾斜面 16 挿入孔 16A 大径孔 16B 小径孔 17 支持ピン 17A プッシュナット 18 先端カバー 19 凹溝 20 貫通孔 21 ネジ座溝 22 取付孔 23 ネジ座溝 24 位置決め部材 25 嵌合孔 26 固定ネジ 27 固定ネジ 28 支持体 28A 下部支持体 28B 上部支持体 28C 中間部支持体 29 通孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に所定間隔毎に基板を載支する
    棚片を突設した複数の支持体を、上枠体と下枠体間に連
    結して直方体状の箱型構造となした大型基板用カセット
    であって、前記棚片は金属製の支持ピンの先端部に合成
    樹脂製の先端カバーを被着したものであり、前記支持体
    の上下方向に一定間隔毎に形成した挿入孔に前記支持ピ
    ンの基端部を嵌入し、該支持体の内面側に棚片を突設し
    てなることを特徴とする大型基板用カセット。
  2. 【請求項2】 前記支持体は、長手方向の両側部に沿っ
    た内部に二本の金属杆を埋没状態でインサート成形し、
    両金属杆の中間に前記挿入孔を形成してなる請求項1記
    載の大型基板用カセット。
  3. 【請求項3】 前記支持体の内面側には、一定間隔毎に
    垂直面を形成するとともに、上下の垂直面の間には下方
    の垂直面に連続し、上方の垂直面に対して段部を設けた
    傾斜面を形成し、前記挿入孔を垂直面に形成してなる請
    求項1又は2記載の大型基板用カセット。
  4. 【請求項4】 上下方向に所定間隔毎に基板を載支する
    棚片を突設した複数の支持体を、上枠体と下枠体間に連
    結して直方体状の箱型構造となした大型基板用カセット
    であって、前記棚片は金属製の支持ピンの先端部に合成
    樹脂製の先端カバーを被着したものであり、前記支持ピ
    ンを支持体の上下方向に一定間隔毎にインサート成形
    し、該支持体の内面側に棚片を突設してなることを特徴
    とする大型基板用カセット。
  5. 【請求項5】 前記支持体は、長手方向の両側部に沿っ
    た内部に二本の金属杆を埋没状態でインサート成形し、
    両金属杆の中間に前記支持ピンをインサート成形してな
    る請求項4記載の大型基板用カセット。
  6. 【請求項6】 前記支持体の内面側には、一定間隔毎に
    垂直面を形成するとともに、上下の垂直面の間には下方
    の垂直面に連続し、上方の垂直面に対して段部を設けた
    傾斜面を形成し、前記支持ピンを垂直面に突設してなる
    請求項4又は5記載の大型基板用カセット。
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