JPH11169734A - ボールミル装置用の粉砕容器、粉砕容器構造体、ボールミル装置、およびこれを用いた粉末の粉砕方法 - Google Patents

ボールミル装置用の粉砕容器、粉砕容器構造体、ボールミル装置、およびこれを用いた粉末の粉砕方法

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JPH11169734A
JPH11169734A JP34014997A JP34014997A JPH11169734A JP H11169734 A JPH11169734 A JP H11169734A JP 34014997 A JP34014997 A JP 34014997A JP 34014997 A JP34014997 A JP 34014997A JP H11169734 A JPH11169734 A JP H11169734A
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crushing
crushing chamber
pulverizing
pot
chamber
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Yutaka Karasuno
ゆたか 烏野
Hiromi Takahashi
博実 高橋
Hideki Ono
英輝 小野
Toru Arai
徹 荒井
一年 ▲鮎▼澤
Kazutoshi Ayusawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原料粉末の径と、目標とする粉末の径との差
が大きい場合でも効率的に粉砕が可能なボールミル装
置、ボールミル装置用の粉砕容器およびこれを用いた粉
末の粉砕方法を提供することを課題とする。 【解決手段】 ポット部106を外側ポット108と外
側ポット108内に配置した内側ポット110との2重
構造とする。内側ポット110の円筒壁112には、そ
の表裏を貫通しこの内側ポット110の内外を繋ぐ微細
な孔が多数設けられている。内側ポット110には原料
粉末及び原料粉末の粉砕に適した大きな粉砕ボール11
4を装填する。外側ポット108と内側ポット110と
の間には、前述の孔よりも小さな粉末の粉砕に適した小
さな粉砕ボール116を装填する。原料粉末などをこの
ように装填したポット部106を、回転装置100によ
って回転する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、セラミッ
ク製品の製造に用いられるセラミック粉末を粉砕する際
に使用される、ボールミル装置用の粉砕容器、粉砕容器
構造体、ボールミル装置、およびこれを用いた粉末の粉
砕方法を提供することを目的とする。
【0002】
【従来の技術】従来、セラミック粉末の粉砕方法として
は、下記文献1に開示されるようなボールミルによる方
法があり、その省力性・自動化性における利点から、実
験室レベルから生産レベルまで広く用いられている。
【0003】この方法は、陶磁器あるいはプラスチック
等からなるポット(粉砕容器)内に、被粉砕物であるセ
ラミック粉末と、粉末を粉砕するための粉砕ボールと、
水あるいはアルコール等の分散媒体液とを入れ、密閉し
て回転装置に仕掛け、適当な時間回転させ、粉砕ボール
の運動に伴う摺り合わせや圧潰等により粉末を粉砕する
ものである。
【0004】ところで、セラミック粉末の性状はこれを
用いた製品の性能や生産性を左右する。そのため、所望
の性状のセラミック粉末、特に、所望の粒径のセラミッ
ク粉末を得るためには、ボールミル装置の各部材が選定
される。特に粒径に関しては小さいほど望ましく、下記
文献2に開示されるように粉砕ボール径と粉砕効率に関
する検討が行われている。この文献2によれば、特に近
年の電子材料としてのセラミック粉末に要求されるサブ
ミクロン(1μm未満)の微粉末を得るには、2mmφ
程度の粉砕ボールが好ましく、初期平均粒径が約2μm
の原料粉末を48時間粉砕することで、粒径0.6μm
まで微粉化可能であることが示されている。
【0005】文献1:「セラミックスの製造プロセス
−粉末調整と成形−」,日本セラミックス協会編集委員
会基礎工学講座小委員会編,pp.65−66 文献2:「誘電体粉末の微粉砕」,第31回誘電体研究
委員会−31−128、田代新二郎 防衛大学校 文献3:「セラミック誘電体工学」,学献社,岡崎清
著,pp.57−58 文献4:「セラミック製造プロセス」,技報堂出版株式
会杜,素木洋一著,pp.143−146
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、粉砕ボ
ールの径と粉砕効率との関係は、原料粉末の初期粒径に
依存する。文献2中に開示されているように、初期粒径
が30〜100μm程度と大きい場合には、粉砕ボール
として、2mmφ程度よりも大きいもの、例えば15m
mφ程度のものを用いた方が粉砕速度が高く、粉砕効率
が高いことが示されている。
【0007】一方、一般に原料粉末は粒径が小さいほ
ど、また粒径のばらつきが小さいものほど高価であるた
め、生産現場では粒径が50μm程度の粗大粒子を多く
含む粉末を用いることが多い。ところが、前述したとお
り2mmφ程度の粉砕ボールを用いたのでは粗大粒子の
粉砕速度が遅いため、0.6μmφといったサブミクロ
ンの微粉末を得るには48時間程度の粉砕では足りず、
さらに長い時間を要することになる。このことは、以下
のような不具合をもたらす。
【0008】問題1. 粉砕工程の長時間化に起因し
て、製品製造の生産性が低下する。
【0009】問題2. 粉砕ボール同士の衝突による磨
耗によって生じる不純物が増大し、これに起因して製品
の性能が劣化する。
【0010】問題3. 30μmφ以下の原科粉末は2
mmφ程度の粉砕ボールによって効率良く粉砕されサブ
ミクロン粉末に近づくが、50μmφ程度の粗大粒子は
粉砕効率が悪いため、両者間の粒径の差が拡大し、製品
の性能ばらつき等が発生する。
【0011】以上のような問題から、主に実験室レベル
では、粒径が数μm以下に揃った原料粉末を用いたり、
あるいは15mmφ程度の粉砕ボールで粉砕後、2mm
φ程度の粉砕ボールに入れ替えてさらに粉砕するといっ
た方法がとられている。しかし、このような方法では原
料価格が増大するとともに、粉砕ボールの入れ替えに手
間が掛かるため工業生産には不向きであった。
【0012】すなわち、少なくとも粒径が数μm以下に
揃った原料粉末を粉砕するのであれば、2mmφ程度の
粉砕ボールを使用することで、一度の粉砕工程でサブミ
クロン粉末を得ることができる。これに対し、工業生産
時に一般に使用される安価な原料粉末は粗大粒子を含ん
でおり、このような原料粉末をサブミクロン粉末にまで
粉砕するには、粉砕の途中に、粉砕ボールを径の異なる
ものに変更する必要がある。しかし、粉砕ボールの変更
は、手間が掛かり工業生産には不向きであるため、2m
mφ程度の粉砕ボールを用いたサブミクロン粉末の製造
は極めて限られた用途に限定されていた。
【0013】本発明は、工業生産時に使用される粗大粒
子を含む安価な原料粉末を効率よく粉砕することのでき
る粉末の粉砕方法、ボールミル装置およびボールミル装
置用の粉砕容器、粉砕容器構造体を提供することを目的
とする。
【0014】本発明は、原料粉末の径と最終的に目的と
する粉末の径との差が大きい場合でも効率的に粉砕が可
能な、粉末の粉砕方法、ボールミル装置およびボールミ
ル装置用の粉砕容器、粉砕容器構造体を提供することを
目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたものであり、その第1の態様として
は、原料粉末および粉砕ボールが装填されて回転され
る、ボールミル装置用の粉砕容器において、原料粉末お
よび粉砕ボールが装填されて粉砕が行われる粉砕室を形
成するとともに、その表裏を貫通して前記粉砕室の内外
を繋いだ孔をその外周壁に備え該孔よりも小さい粉末が
該孔を通して粉砕室外へ移動可能な、粉砕室構成部材を
有することを特徴とするボールミル装置用の粉砕容器が
提供される。
【0016】前記粉砕室構成部材の端部に配置され且つ
磁性を備えた部材を有することが好ましい。
【0017】本発明の第2の態様としては、前述した第
1の態様の粉砕容器とともに使用される粉砕容器におい
て、第1の態様の粉砕容器が収容されるとともに該第1
の態様の粉砕容器の孔を通じて出てきた粉末の粉砕が行
われる付加的粉砕室を前記第1の態様の粉砕容器との間
において形成する付加的粉砕室構成部材と、前記付加的
粉砕室内に収容された前記第1の態様の粉砕容器を支持
する支持機構と、を有することを特徴とするボールミル
装置用の粉砕容器が提供される。
【0018】本発明の第3の態様としては、原料粉末お
よび粉砕ボールが装填されて回転される、ボールミル装
置用の粉砕容器構造体において、前記原料粉末の粉砕が
行われる第1の粉砕室を形成するとともに、その表裏を
貫通して前記第1の粉砕室の内外を繋いだ孔をその外周
壁に備え該孔よりも小さい粉末が該孔を通して粉砕室外
へ移動可能な、第1の粉砕室構成部材と、前記第1の粉
砕室構成部材が収容されると共に、前記孔を通じて出て
きた粉末の粉砕が行われる第2の粉砕室を前記第1の粉
砕室構成部材との間において形成する第2の粉砕室構成
部材と、前記第1の粉砕室構成部材を支持する支持機構
とを有することを特徴とするボールミル装置用の粉砕容
器構造体が提供される。
【0019】前記第1の粉砕室構成部材および前記第2
の粉砕室構成部材は円筒状であり、前記支持機構は、前
記第1の粉砕室が前記第2の粉砕室と同軸となる位置に
前記第1の粉砕室構成部材を支持するものであってもよ
い。
【0020】前記支持機構は、前記第1の粉砕室構成部
材が前記第2の粉砕室構成部材に対して回転しない状態
に前記第1の粉砕室構成部材を支持していてもよい。
【0021】前記第1の粉砕室構成部材および前記第2
の粉砕室構成部材は円筒状であり、前記支持機構は、前
記第1の粉砕室構成部材が回転自在な状態に前記第1の
粉砕室構成部材を支持していてもよい。
【0022】前記第1の粉砕室構成部材および前記第2
の粉砕室構成部材は円筒状であり、前記支持機構は、前
記第1の粉砕室の軸が、前記第2の粉砕室の軸と重なら
ない位置において、前記第1の粉砕室構成部材が回転自
在な状態に前記第1の粉砕室構成部材を支持していても
よい。
【0023】前記支持機構は、前記第2の粉砕室構成部
材から着脱自在な状態で前記第1の粉砕室構成部材を支
持していてもよい。
【0024】本発明の第4の態様としては、前述した第
3の態様の粉砕容器構造体と、前記第1の粉砕室構成部
材および前記第2の粉砕室構成部材を回転させる回転手
段とを有することを特徴とするボールミル装置が提供さ
れる。
【0025】本発明の第5の態様としては、前述した第
3の態様の粉砕容器構造体(但し、第1の粉砕室構成部
材が第2の粉砕室構成部材に対して回転しない状態に、
支持機構が前記第1の粉砕室構成部材を支持しているも
のを除く)と、前記第1の粉砕室構成部材を回転させる
第1の回転駆動機構と、前記第2の粉砕室構成部材を回
転させる第2の回転駆動機構とを備え、前記第1の回転
駆動機構は、前記第1の粉砕室構成部材とは独立的に前
記第1の粉砕室構成部材を回転させるものであること、
を特徴とするボールミル装置が提供される。
【0026】前記第1の回転駆動機構は、その回転力を
磁力によって伝達する磁性部材を含んで構成されていて
もよい。
【0027】本発明の第6の態様としては、前述した第
4または第5の態様のボールミル装置を用いた、粉末の
粉砕方法において、前記第1の粉砕室には第1の粉砕ボ
ールおよび原料粉末を入れ、一方、前記第2の粉砕室に
は前記第1の粉砕ボールよりも小さな第2の粉砕ボール
を入れ、前記第1の粉砕室構成部材および前記第2の粉
砕室構成部材を回転させることを特徴とする粉末の粉砕
方法が提供される。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。
【0029】実施の形態1 本実施の形態1のボールミル装置を図1、図2、図3を
用いて説明する。
【0030】図1は、ボールミル装置の概要を示す、一
部を透視状態で描いた斜視図である。図2は、ポット部
106の縦断面を示す模式図である。図3は、ポット部
106の軸方向から見た、粉砕の様子を示す模式図であ
る。
【0031】このボールミル装置は、図1に示すとお
り、回転装置100と、ポット部106とを備えて構成
されている。
【0032】ポット部106は、原料粉末、粉砕ボール
114および粉砕ボール116が収容され全体が回転さ
れることで、原料粉末を粉砕するものである。本実施の
形態におけるポット部106は、図1、図2に示すとお
り、外側ポット108と、この外側ポット108内に組
み込まれる内側ポット110と、蓋118とを備えて構
成されている。
【0033】本実施形態における外側ポット108は、
アルミナ(Al23)で構成された、内径30cmの有
底円筒状の部材である。その内底面には、内側ポット1
10を固定するための嵌合凹部108aが設けられてい
る。なお、外側ポット108の一端は開口とされてお
り、粉砕ボール、原料粉末等はこの開口部を通じて出し
入れするようになっている。
【0034】内側ポット110は、内径10cmの有底
円筒状の部材である。なお、この内側ポット110の一
端は開口とされており、粉砕ボール、原料粉末はこの開
口部を通じて出し入れするようになっている。
【0035】この内側ポット110の円筒側面を構成す
る壁部112は、その表裏を貫通する微細な孔を多数備
えている。従って、この孔よりも小さい粉末は、この孔
を通じて内側ポット110の外側に移動可能である。以
下、この壁面部112を「フィルタ112」と言う場合
がある。なお、このフィルタ112として実際にどのよ
うなものを採用するかは、その時の粉砕処理の目指す粒
径に応じて異なる。本実施の形態1ではこのフィルタ1
12として、イソライト工業株式会杜製のミクロポア耐
火物(以下「MPR」という)の型番MPR−40のも
のを、厚みを5〜10mmにして用いている。MPR
は、Al23−SiC質からなるセラミックであり、型
番MPR−40のものは、約30μmφの完全な円筒形
の気孔が1cm2当たり2,000〜5,000本その
表裏を貫通している。
【0036】内側ポット110の底部には、嵌合突起1
10aが設けられている。この嵌合突起110aを前述
した嵌合凹部108aに嵌合させることで、内側ポット
110を外側ポット108と同軸位置に固定できる。こ
の嵌合突起110aと嵌合凹部108aとによる固定、
および後述するパッキンの作用によって、内側ポット1
10は外側ポット108と一体となって回転するように
なっている。但し、この嵌合凹部108aへの固定は、
装着、離脱が可能なものであり、必要に応じて内側ポッ
ト110は外側ポット108から取り外すことができ
る。従って、目的とする粉末の粒径、原料とする粉末の
粒径等に応じて、適宜、内側ポット110を交換可能で
ある。
【0037】蓋118は、外側ポット108および内側
ポット110の端面開口部を閉じるためのものである。
この蓋118はその直径が外側ポット108の端面開口
部に合わせられておりこの蓋118を取り付けた状態で
は、その外周縁部が外側ポット108の端面開口部縁に
密着する。従って、外側ポット118と内側ポット11
0との間にある粉砕粉末および粉砕ボール116が外部
にこぼれ出ることはない。また、この蓋118には内側
ポット110の端面開口部の縁に対応する位置に、ゴム
製の環状のパッキン120が設けられている。蓋118
を取り付けた状態ではこのパッキン120が内側ポット
110の端面開口部の縁に密着して内側ポット110の
端面開口部は完全に閉じられる。従って、内側ポット1
10の端面開口部から原料粉末および粉砕ボール114
がこぼれ出すことはない。
【0038】粉砕処理時には、ポット部106には2種
類の粉砕ボールが装填される。内側ポット110内に
は、粉砕ボール114が装填される。本実施の形態では
粉砕ボール114として15mmφの酸化ジルコニウム
(ZrO2)製のものを採用し、これを内側ポット110
の容量の50%程度装填している。また、内側ポット1
10と外側ポット108との間の空間には、粉砕ボール
116が装填される。本実施の形態ではこの粉砕ボール
116として2mmφの酸化ジルコニウム(ZrO2)製
のものを採用し、これを外側ポット108の容量の25
%程度装填している。但し、実際にどのような粉砕ボー
ル114および116を採用するかは、その時の粉砕処
理が目的とする粒径等に応じて異なる。
【0039】回転装置100は、ポット部106を回転
駆動するためのものであり、本実施の形態においては、
操作スイッチ104と、2本の回転ローラ101と、ベ
ルト102と、電気モータ103とを備えて構成されて
いる。
【0040】2本の回転ローラ101は互いに平行に配
置されており、両ローラ101の間にポット部106が
載せ置かれるようになっている。当然、2本の回転ロー
ラ101の間隔は、後述する外側ポット108の直径よ
りも狭くされている。また、回転ローラ101は回転可
能な状態で支持されており、ベルト102を介して伝達
される電気モータ103の駆動力によって任意の速度で
回転されるように構成されている。すなわち、回転ロー
ラ101を回転させることで、結果的に、これに載せ置
かれているポット部106を回転させるようになってい
る。この電気モータ103の回転は、操作スイッチ10
4の受け付けた指示操作に従って制御部105が制御す
る構成となっている。操作スイッチ104からは電気モ
ータ103の回転、停止のみならず、回転速度も指示で
きるようになっている。
【0041】特許請求の範囲において言う「粉砕室構成
部材」および「第1の粉砕室構成部材」とは、本実施の
形態においては内側ポット110および蓋118に相当
す。「孔」とは、壁面部112が備える微細な孔に相当
する。「付加的粉砕室構成部材」、「第2の粉砕室構成
部材」とは、外側ポット108および蓋118に相当す
る。「付加的粉砕室」とは、内側ポット110と外側ポ
ット108との間の空間(粉砕ボール116が装填され
る部分)に相当する。「支持機構」とは、本実施の形態
1においては、嵌合突起110a、嵌合凹部108a等
に相当する。「回転手段」とは、回転ローラ101、ベ
ルト102、電気モータ103等、さらには、内側ポッ
ト110を外側ポット108に固定した機構(嵌合突起
110a、嵌合凹部108a等)によって実現されてい
る。「第1の粉砕ボール」とは、粉砕ボール114に相
当する。「第2の粉砕ボール」とは、粉砕ボール116
に相当する。
【0042】粉砕の処理の手順およびボールミル装置の
動作を図3を用いて説明する。
【0043】図3は、粉砕動作の様子を、ボールミル装
置の蓋118あるいは底面に垂直な方向から見た様子を
示す模式図である。図中に示した矢印はそれぞれポット
部106と回転ローラ101の回転方向を示している。
【0044】処理1 内側ポット110には粉砕ボール114を、また、内側
ポット110と外側ポット108との間には粉砕ボール
116を装填しておく。
【0045】処理2 次に、被粉砕物たるセラミック原料粉末122aを内側
ポット110内に入れる。その量は、例えば、内側ポッ
ト110の容積の20%程度としてもよい。
【0046】処理3 分散媒体液として純水124を、内側ポット110およ
び外側ポット108に適量入れる。
【0047】処理4 蓋118を閉めて外側ポット108および内側ポット1
10の端面開口部を密閉する。
【0048】処理5 ポット部106を回転ローラ101に載せる。そして、
回転装置100を作動させて、ポット部106を回転さ
せる。回転速度は、例えば80rpm程度としてもよ
い。
【0049】ポット部106が回転するのに伴って、内
側ポット110内のセラミック原料粉末122aは粉砕
ボール114によって粉砕される。
【0050】前述したとおり初期粒径が30〜100μ
mφ程度の粉末を粉砕するには、15mmφ程度の粉砕
ボールを用いると粉砕速度が大きい。本実施の形態で
は、粉砕ボール114として15mmφのものを使用し
ているため、セラミック原料粉末122aは内側ポット
110内において効率よく粉砕される。
【0051】内側ポット110内での粉砕処理によって
粒径が約30μm以下となった粉末は、重力、遠心力お
よび粉砕ボール114の押圧力によって順次フィルタ1
12の孔を通過し、内側ポット110の外側、つまり内
側ポット110と外側ポット108との間の空間に移動
する。この場合、フィルタ112が一時的に目詰まりす
ることもある。しかし、粉砕ボール114の運動によっ
て目詰まりは解消されるため実用上の問題はない。以
下、内側ポット110と外側ポット108との間の空間
に移動したセラミック粉末を、「セラミック原料粉末1
22b」という。
【0052】セラミック原料粉末122bは、ここで粉
砕ボール116によって粉砕され、微粉末122cとな
る。前述したとおり、30μmφ以下の粉末の粉砕には
約2mmφの粉砕ボールが適している。本実施の形態で
は、粉砕ボール116として2mmφのものを使用して
いるため、セラミック原料粉末122bは効率良く粉砕
されて微粉末122cとなる。
【0053】なお、サブミクロンの微粉末を得る目的で
あれば、粉砕時間は48時間程度でよい。
【0054】処理6 処理後は出来上がった微細粉末の脱水および乾燥を行
う。
【0055】以上述べたとおり本実施の形態1では、粉
砕対象の粒径に応じて粉砕ボールが自然と切り替わる。
すなわち、内側ポット110内に入れられたセラミック
原料粉末は、当初は、内側ポット110内のl5mmφ
の粉砕ボール114によって粉砕される。その後は、内
側ポット110と外側ポット108との間の空間に移動
して2mmφの粉砕ボール116によって粉砕される。
そのため、粉砕処理の進行に伴って粉砕対象の粒径が小
さくなっていっても、粉砕の効率が高く保たれる。な
お、本実施の形態1の装置を用いて実際に粉砕処理を行
った実験結果を後ほど実施例1(図10)として説明す
る。
【0056】本実施の形態1における回転装置100は
従来装置と同様のものでもよい。従って、既にボールミ
ル装置を所有しているユーザは、ポット部106のみを
新たに購入するだけでよく、経済面での負担を最小限に
抑えつつ高い粉砕効率を実現できる。
【0057】内側ポット110と外側ポット108とは
取り外し可能であるため、目的とする粒径などに応じ
て、適宜、内側ポット110と外側ポット108との組
み合わせを変更可能である。従って、内側ポット110
と外側ポット108とが着脱できない場合に比べて、様
々な用途、目的に対応できる。
【0058】内側ポット110と外側ポット108とは
取り外し可能であるため洗浄が容易である。
【0059】粉砕処理の後、得られた粉末をポット部1
06から取り出す際には、内側ポット110内に残留し
ている粗大粒子と、外側ポット108と内側ポット11
0との間に移動しここで更に微細に粉砕された微細粒子
とが混ざらないように別々に取り出すことができる。従
って、粗大粒子の混入していない均質な微細粉末が得ら
れる。
【0060】内側ポット110、外側ポット108に装
填する粉砕ボール114および116の径は、上述した
例には限定されない。また、内側ポット110のフィル
タ112の孔の径も上述した例に限定されるものではな
い。粉砕対象物、目的とする粉末の径等に応じて適宜最
適なものを選択可能である。
【0061】実施の形態2 本実施の形態のボールミル装置の大部分は上述した実施
の形態1の装置と同様である。従って、以下において
は、実施の形態1とは異なる部分を中心に図4、図5、
図6を用いて説明を行うこととする。
【0062】図4は、ボールミル装置の要部を示す斜視
図である。図5は、ポット部206の縦断面を示す模式
図である。図6は、ポット部206の軸方向から見た回
転駆動機構201a,201bを示す模式図である。な
お、実施の形態1と同様の機能を有する部分には図面中
に同一の符号を付し説明を省略する。
【0063】ポット部206は、図4に示すとおり、原
料粉末、粉砕ボール114および粉砕ボール116が収
容され全体が回転されることで、原料粉末を粉砕するも
のである。本実施の形態におけるポット部206は、図
4、図5に示すとおり外側ポット208と、この外側ポ
ット208内に組み込まれた内側ポット210と、蓋2
18と、ディスク226とを備えて構成されている。
【0064】本実施形態における外側ポット208は、
基本的に実施の形態1における外側ポット108と同様
のものである。但し、本実施の形態2における外側ポッ
ト208は、その内底面に内側ポット210を回転自在
な状態で支持するための軸受部208aを備えている。
【0065】蓋218は、外側ポット208の端面開口
部を閉じるためのものである。この蓋218は内側面の
中心位置に軸受部218aを備えている。この蓋218
は、後述するディスク226およびディスク228間の
作用を邪魔することのないようにその材質および厚みが
選定されている。
【0066】内側ポット210は、基本的には実施の形
態1における内側ポット110と同様のものである。但
し、本実施の形態2の内側ポット210はその底面に軸
210aを備えている。
【0067】ディスク226は、内側ポット210の端
面開口部を閉じるための蓋である。このディスク226
は、実施の形態1における蓋118とは異なり、外側ポ
ット208の蓋218とは別体に構成されている。この
ディスク226はその外側面の中心に軸226aを備え
ている。このディスク226は、内側ポット210を回
転させるための第1の回転駆動機構201aの一部を兼
ねるものであり、磁性体材料で構成されている。
【0068】内側ポット210はこの軸210aを軸受
部208aに、また、軸226aを軸受部218aに回
転自在な状態で軸支されることで、外側ポット208に
装着されている。そして、後述する第2の回転駆動機構
(ディスク226、ディスク228等)を通じて入力さ
れる駆動力によって、外側ポット208とは独立的に回
転される構成となっている。また、軸受部208aによ
る軸210aの支持、および軸受部218aによる軸2
26aの支持は、取り外し可能にされており、必要に応
じて内側ポット210は外側ポット208から取り外す
ことができる。従って、目的とする粉末の粒径、原料と
する粉末の粒径等に応じて適宜内側ポットを交換可能で
ある。なお、これら軸210a、軸受部208a等が磨
耗し不純物として混入するのを防ぐため、これらの材質
には硬質の材料、ここでは、アルミナAl23を使用し
ている。
【0069】この内側ポット210の円筒側面を構成す
る壁部112がフィルタで構成されている点等は実施の
形態1と同様である。内側ポット210内に粉砕ボール
114が、また、内側ポット210と外側ポット208
との間の空間に粉砕ボール116が装填されるのも実施
の形態1と同様である。
【0070】回転装置200は、内側ポット210およ
び外側ポット208を回転駆動するためのものであり、
図4、図6に示すとおり本実施の形態においては2つの
異なる回転駆動機構を備えている。
【0071】第2の回転駆動機構201bは、外側ポッ
ト208を所望の速度で回転させるためのものであり、
これは前述した実施の形態1の回転装置100と同様の
構成となっている。すなわち、第1の回転駆動機構は、
回転ローラ101、ベルト102、電気モータ103等
を備えて構成されている。
【0072】第1の回転駆動機構201aは、内側ポッ
ト210を回転させるためのものであり、ディスク22
6、ディスク228、ベルト202、電気モータ203
等を備えて構成されている。
【0073】ディスク228は、磁性体材料で構成され
ており、その一面を蓋218を間に挟んで、ディスク2
26と近接対向させられている。この場合、ディスク2
26とディスク228とは、両者の間に引力が作用する
ようにN極およびS極が配されている。ディスク228
の裏面側には支持軸228aが設けられている。この支
持軸228aが図示しない軸受け部によって軸支される
ことで、ディスク228は支持軸228aとともに回転
自在となっている。
【0074】また、支持軸228aと電気モータ203
の軸との間にはベルト202が掛けられている。電気モ
ータ203によってこのベルト202を所望の速度で駆
動することで、ディスク228およびディスク226を
介して、内側ポット210を所望の速度で回転させるこ
とができる。
【0075】なお、ディスク226とディスク228と
は、両方が共に磁性体材料である必要はない。例えばデ
ィスク228は電磁石であってもよい。また、ディスク
226は、例えば非磁性体からなる蓋部材に磁性体の板
を貼り付けた構成にしても良い。
【0076】特許請求の範囲において言う「粉砕室構成
部材」および「第1の粉砕室構成部材」とは、本実施の
形態においては内側ポット210およびディスク226
に相当す。「孔」とは、壁面部112が備える微細な孔
に相当する。「付加的粉砕室構成部材」、「第2の粉砕
室構成部材」とは、外側ポット208および蓋218に
相当する。「付加的粉砕室」とは、内側ポット210と
外側ポット208との間の空間(粉砕ボール116が装
填される部分)に相当する。「支持機構」とは、本実施
の形態2においては、軸受部208a、軸210a等に
相当する。「回転手段」とは、第2の回転駆動機構20
1bおよび第1の回転駆動機構201aに相当する。
「第1の回転駆動機構」とは、第1の回転駆動機構20
1aに相当する。「第2の回転駆動機構」とは、第2の
回転駆動機構201bに相当する。「第1の粉砕ボー
ル」とは、粉砕ボール114に相当する。「第2の粉砕
ボール」とは、粉砕ボール116に相当する。「磁性を
備えた部材」とは、ディスク226に相当する。第1の
回転駆動機構の備える「磁性部材」とは、ディスク22
8に相当する。
【0077】粉砕動作を説明する。
【0078】本実施の形態2における粉砕動作は、粉砕
処理中の動作のみが実施の形態1と異なる。従って、こ
こでは相違点を中心に説明する。
【0079】粉砕動作中、外側ポット208は第2の回
転駆動機構201bによって回転される。
【0080】一方、内側ポット210は第1の回転駆動
機構201aによって、外側ポット208とは独立的に
回転される。すなわち、電気モータ203によって駆動
されるベルト202によってディスク228が回転され
る。この場合、ディスク226とディスク228との間
には互いを引きつけるような引力が作用しているため、
ディスク228とともに、ディスク226すなわち内側
ポット208が回転する。
【0081】各々のポットの回転数は、内側ポット21
0が100rpm、外側ポット208が60rpm程度
が好ましい。ここに挙げた数値は、文献3中に開示され
ているように、粉砕効率が最適となる回転数は、ポット
径の1/2乗の逆数に比例し、係数が32であることか
ら導かれたものである。
【0082】以上述べた実施の形態2では、内側ポット
210と外側ポット208とを互いに異なる回転数で回
転させることができる。従って、両者をそれぞれにおけ
る粉砕に最適な回転速度で回転させることができるた
め、粉砕を更に効率よく行うことができる。なお、本実
施の形態2の装置と実施の形態1の装置とを用いて実際
に粉砕処理を行った実験結果を後ほど実施例2(図1
1)として説明する。
【0083】本実施の形態では、磁力を利用して、内側
ポット210へ駆動力を伝達していた。しかし、内側ポ
ット210に駆動力を伝えるための機構はこれに限定さ
れるものではない。外側ポット208の蓋に、蓋に対し
て回転自在且つ液密を保った軸を設け、該軸を介して駆
動力を伝達することも可能である。また、第2の回転駆
動機構201bと第1の回転駆動機構201aとで電気
モータを共用するようにしても良い。
【0084】本実施の形態では、軸210a、軸受部2
08a等をアルミナを用いて構成していた。しかし、材
質はこれらに限定されるものではなく、回転速度によっ
てはフィルタ部112と同じ材質で構成しても構わな
い。
【0085】軸210a、軸受部208a等には、ベア
リングを備えるようにしても良い。このようにすれば軸
210a等が磨耗し不純物として混入する恐れが少な
い。但し、この場合には潤滑剤等が不純物として混入す
ることを防止した機構とする必要がある。
【0086】実施の形態3 本実施の形態3は、基本的には実施の形態2と同様の構
成である。但し、本実施の形態3においては、内側ポッ
ト210の支持される位置が実施の形態2とは異なる。
以下、図7、図8、図9を用いて詳細に説明する。
【0087】図7は、ポット部306の縦断面を示す模
式図である。図8は、蓋318の斜視図である。図9
は、ポット部306の軸方向から見た、粉砕の様子を示
す模式図である。
【0088】本実施の形態3における内側ポット210
は、図9に示すように、内側ポット210が外側ポット
308の中心から外れた位置に回転可能な状態で支持さ
れている。その位置は、外側ポット308の中心を基準
として、内側ポット210と外側ポット308との間の
空間に装填された粉砕ボール116が移動集中する領域
と対称な位置である。つまり、内側ポット210は、外
側ポット308を回転させた状態において外側ポット3
08の外周壁が下方に移動する側で、且つ、その軸が外
側ポット308の軸よりも高い位置である。このような
配置にしたことで、内側ポット210の存在が、外側ポ
ット308の回転に伴って移動集合する粉砕ボール11
6の円滑な運動を妨げ難くなり、より多くの粉砕ボール
を装填できるようになっている。
【0089】外側ポット308の蓋318には、内側面
に円周状の溝318aが設けられている。また、外側ポ
ット308の内底面にも同様の溝308aが設けられて
いる。内側ポット210は、この溝308aに軸210
aを、また溝318aに軸226aを挿入することで支
持されている。なお、内側ポット210は、ディスク2
26とディスク228との間に作用する引力によっても
支えられているため、該溝308aおよび318aに沿
って下方に滑り落ちることはない。
【0090】なお、内側ポット210そのものは、実施
の形態2と同様のものである。
【0091】粉砕動作について説明する。
【0092】粉砕動作は実施の形態2とほぼ同様であ
る。但し、本実施の形態3では、内側ポット210の位
置を外側ポット308の中心からずらしているため、粉
砕ボール116を外側ポット308の容量の50%程度
まで装填できる。これは、実施の形態1における装填量
の約2.5倍に相当する。
【0093】前述した実施の形態2では内側ポット21
0が外側ポット308と同軸位置に配置されていたた
め、ポットおよび内容物の回転によって誘起される純水
124の回転に伴って生じる抵抗が比較的小さかった。
しかし、本実施の形態3では内側ポット210が外側ポ
ット308の中心からずれた位置に配置されている関係
上、内側ポット210が純粋124から受ける抵抗が大
きく、内側ポット210の回転速度が変動しやすい。そ
のため、回転装置100からの駆動力を調整して、各々
のポットの回転数が所望の値に保たれるように調整する
ことも必要である。
【0094】以上述べた実施の形態3によれば、内側ポ
ット210と外側ポット308との間の空間により多く
の粉砕ボールを装填できるため、実施の形態1、2より
もさらに高い効率で粉砕処理が可能である。つまり、文
献4中に開示されるように、粉砕効率の観点からはポッ
ト中に装填する粉砕ボールの量はポット容量の45〜5
5%が最適である。本実施の形態3では、粉砕ボールの
装填量をこの最適範囲(ポット容量の45〜55%)に
より近づけることができるため、より高効率での粉砕が
可能である。
【0095】上述した実施の形態1、2、3では本発明
のボールミル装置をセラミック原料粉末の粉砕に用いた
例について述べた。しかし、本発明のボールミル装置の
用途はこれに限られるものはない。例えば顔料や各種電
子写真方式装置に用いられるトナー、金属焼結体やプラ
スチック成型体の原料、小麦粉等の食品、その他、粉体
を得る目的で粉砕を行う全ての材料に適用可能である。
【0096】ボールミル装置の各部材の材質・形状・寸
法等は、用途・目的に応じて任意に選定することができ
る。
【0097】内側ポット210の側面のフィルタは、前
述した実施の形態のように側面自体を全てフィルタとし
た構造に限定されるものではない。これ以外の構造、例
えば他の部材で格子状あるいは稜状に構造部を形成し、
この構造部及び空隙をフィルタで覆うような構造であっ
てもよい。
【0098】上述した実施の形態はポット部を、内側ポ
ットと外側ポットとの2重構造にしていたが、装置コス
トさえ許せばさらに多重構造のポットを採用してもよ
い。
【0099】上述した実施の形態1、2、3では、内側
ポットと外側ポットとを着脱可能にしていた。しかし、
内側ポットが外側ポットから取り外しできないようにし
ても構わない。
【0100】
【実施例】実施例1 本実施の形態1のボールミル装置を用いて48時間の粉
砕処理を行った。この実施例1における装置及び条件の
詳細は下記の通りである。
【0101】1. 装置及び条件 (1) ボールミル装置 内側ポット110 内径:10cm フィルタの材質:MPR−40 外側ポット108 内径:30cm 材質:アルミナ(Al23) 粉砕ボール114 直径:15mm 材質:酸化ジルコニウム(ZrO2) 装填量:内側ポット110の容量の約50% 粉砕ボール116 直径:2mm 材質:酸化ジルコニウム(ZrO2) 装填量:外側ポット108の容量の約25% (2) 粉砕条件 粉砕時間:48時間 ポットの回転速度:80rpm (3) 粉砕対象物(セラミック原料粉末) 株式会社高純度化学研究所製の300メッシュのアルミ
ナ(Al23)粉末。「300メッシュ」とは、フルイ
の型式呼称であり、目の開きが約50μm□に相当す
る。島津製作所レーザ回折式粒度分布測定装置(SAL
D−2000A)によって調べたところ、平均粒径は約
38μmφ、標準偏差は約12μmφであった。
【0102】(4) 比較例 比較例においては、従来と同様の一槽のポットを使用し
た。その材質および内径は外側ポット108と同じであ
る。また、粉砕ボールの装填量はいずれもポットの容量
の50%、セラミック原料粉末の装填量はポット容量の
20%とした。各比較例における粉砕処理の内容は以下
の通りである。
【0103】比較例1:15mmφの粉砕ボールのみを
用いて48時間粉砕 比較例2:2mmφの粉砕ボールのみを用いて48時間
粉砕 比較例3:15mmφの粉砕ボールで24時間粉砕後さ
らに2mmφの粉砕ボールで24時間粉砕 2. 結果 粉砕処理の進行に伴う平均粒径の変化の様子を図10に
示した。
【0104】図10から明らかなとおり、初期に平均粒
径38μmのセラミック原料粉末は、実施例1のボール
ミル装置による48時間の粉砕後には平均粒径0.8μ
mというサブミクロン粉末になっている。これは、文献
2中に開示されている、初期平均粒径約2μmの粉末を
2mmの粉砕ボールのみで粉砕した場合に得られた0.
6μmに匹敵する。
【0105】図10から明らかなとおり、第1の実施例
が最も効率良く粉砕が進み、目的とするサブミクロン粉
末が得られている。これに対し、比較例1、2は実施例
1と比べて粉砕の効率が大きく劣っている。
【0106】比較例3と比較しても、実施例1は平均粒
径が小さくより微細な粉末が得られている。これは、実
施例1では内側ポット110内において30μmφ程度
以下にまで微粉化された粉末は、フィルタ112を通過
し粉砕ボール116による粉砕工程に順次移るためと思
われる。すなわち本発明の装置では、粉末はそれぞれの
粒径に応じて最適な粉砕ボールによって粉砕されるた
め、最も効率的に微細化することができる。
【0107】なお、この図には現れない違いとして、粉
体の入れ替えが不要な分だけ実施例1は比較例3に比べ
て工程数が少なくて済むというメリットもある。
【0108】実施例2 実施例2は、粉砕工程における粉砕時間と平均粒径との
関係を、実施の形態1の装置と実施の形態2の装置とで
比較したものである。
【0109】実験では、実施の形態1の装置では、内側
ポット110および外側ポット108とも80rpmで
回転させた。実施の形態2の装置では、内側ポット21
0は100rpmで、また、外側ポット208は60r
pmで回転させた。これ以外の条件については実施例1
と同様にして48時間粉砕を行った。
【0110】実験によって得られた平均粒径と粉砕時間
との関係を図11に示した。
【0111】図11から明らかなとおり、48時間経過
後における粉砕物には、両者間の差は少ない。しかし、
実施の形態2の装置ではより早く粉砕処理が進んでい
る。例えば、実施の形態2の装置では、初期に平均粒径
38μmのセラミック原料粉末は、約36時間経過時に
は既に平均粒径0.9μmに微粉化されている。これに
対し実施の形態1の装置では、約36時間経過時にはま
だ平均粒径3〜4μmにしかなっていない。このような
結果になったのは、実施の形態2の装置では、内側ポッ
ト210、外側ポット208いずれにおいてもそれぞれ
における粉砕に最適な回転数で回転させることができる
ためと思われる。
【0112】以上の結果、実施の形態2の装置では、実
施の形態1の装置に比べてさらに短時間の粉砕処理で目
的とするサブミクロンの微粉末を得られることが確認さ
れた。
【0113】
【発明の効果】以上説明したとおり本発明ボールミル装
置用の粉砕容器、粉砕容器構造体、ボールミル装置、お
よびこれを用いた粉末の粉砕方法を用いればより効率の
高い粉砕処理が可能である。また、粉砕処理の途中にお
いて粉砕が不十分な粗大粒子と、粉砕が進んだ粒子とを
分別できるため、最終的に得られる粉末の平均粒径のば
らつきが少ない。
【0114】また、第1の粉砕室構成部材と第2の粉砕
室構成部材とが一体となって回転する構成の粉砕容器構
造体は、従来装置の回転装置をそのまま使用できるため
本発明の装置導入にあたってのコスト負担も少なくて済
む。
【0115】第1の粉砕室構成部材と第2の粉砕室構成
部材とが着脱自在な構成の粉砕容器構造体等では、必要
に応じて第1の粉砕室構成部材と第2の粉砕室構成部材
との組み合わせを取り替えることで、様々な用途目的に
対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1におけるボールミル装
置の概要を示す、一部を透視状態で描いた斜視図であ
る。
【図2】 ポット部の縦断面を示す模式図である。
【図3】 ポット部の軸方向から見た、粉砕の様子を示
す模式図である。
【図4】 本発明の実施の形態2におけるボールミル装
置の概要を示す、一部を透視状態で描いた要部斜視図で
ある。
【図5】 ポット部の縦断面を示す模式図である。
【図6】 ボット部を回転させる回転駆動機構を示す模
式図である。
【図7】 本発明の実施の形態3におけるポット部の縦
断面を示す模式図である。
【図8】 蓋の斜視図である。
【図9】 本発明の実施の形態3におけるボールミル装
置による粉砕の様子を示す模式図である。
【図10】 実施例1の結果を示す図である。
【図11】 実施例2の結果を示す図である。
【符号の説明】
100,200 回転装置、 101 回転ローラ、
102,202 ベルト、 103,203 電気モー
タ、 104 操作スイッチ、 105 制御部、 1
06,206,306 ポット部、 108,208,
308 外側ポット、 110,210 内側ポット、
112 壁部(フィルタ)、 114,116 粉砕
ボール、 118,218,318 蓋、 120 パ
ッキン、122a,122b 原料粉末、 122c
微粉末、 201a 第1の回転駆動機構、 201b
第2の回転駆動機構、208a 軸受部、 210a
軸、 218a 軸受部、 226 ディスク、 22
8 ディスク、 226a 軸、 228a 支持軸、
308a,318a 溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒井 徹 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 (72)発明者 ▲鮎▼澤 一年 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料粉末および粉砕ボールが装填されて
    回転される、ボールミル装置用の粉砕容器において、 原料粉末および粉砕ボールが装填されて粉砕が行われる
    粉砕室を形成するとともに、その表裏を貫通して前記粉
    砕室の内外を繋いだ孔をその外周壁に備え該孔よりも小
    さい粉末が該孔を通して粉砕室外へ移動可能な、粉砕室
    構成部材を有することを特徴とするボールミル装置用の
    粉砕容器。
  2. 【請求項2】 前記粉砕室構成部材の端部に配置され且
    つ磁性を備えた部材を有することを特徴とする請求項1
    記載のボールミル装置用の粉砕容器。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のボールミル装置
    用の粉砕容器とともに使用される粉砕容器において、 請求項1または2記載のボールミル装置用の粉砕容器が
    収容されるとともに該請求項1または2記載の粉砕容器
    の孔を通じて出てきた粉末の粉砕が行われる付加的粉砕
    室を前記請求項1または2記載の粉砕容器との間におい
    て形成する付加的粉砕室構成部材と、 前記付加的粉砕室内に収容された前記請求項1または2
    記載の粉砕容器を支持する支持機構とを有することを特
    徴とするボールミル装置用の粉砕容器。
  4. 【請求項4】 原料粉末および粉砕ボールが装填されて
    回転される、ボールミル装置用の粉砕容器構造体におい
    て、 前記原料粉末の粉砕が行われる第1の粉砕室を形成する
    とともに、その表裏を貫通して前記第1の粉砕室の内外
    を繋いだ孔をその外周壁に備え該孔よりも小さい粉末が
    該孔を通して粉砕室外へ移動可能な、第1の粉砕室構成
    部材と、 前記第1の粉砕室構成部材が収容されると共に、前記孔
    を通じて出てきた粉末の粉砕が行われる第2の粉砕室を
    前記第1の粉砕室構成部材との間において形成する第2
    の粉砕室構成部材と、 前記第1の粉砕室構成部材を支持する支持機構とを有す
    ることを特徴とするボールミル装置用の粉砕容器構造
    体。
  5. 【請求項5】 前記第1の粉砕室構成部材および前記第
    2の粉砕室構成部材は円筒状であり、 前記支持機構は、前記第1の粉砕室が前記第2の粉砕室
    と同軸となる位置に前記第1の粉砕室構成部材を支持す
    ることを特徴とする請求項4記載のボールミル装置用の
    粉砕容器構造体。
  6. 【請求項6】 前記支持機構は、前記第1の粉砕室構成
    部材が前記第2の粉砕室構成部材に対して回転しない状
    態に前記第1の粉砕室構成部材を支持していることを特
    徴とする請求項5記載のボールミル装置用の粉砕容器構
    造体。
  7. 【請求項7】 前記第1の粉砕室構成部材および前記第
    2の粉砕室構成部材は円筒状であり、 前記支持機構は、前記第1の粉砕室構成部材が回転自在
    な状態に前記第1の粉砕室構成部材を支持していること
    を特徴とする請求項5記載のボールミル装置用の粉砕容
    器構造体。
  8. 【請求項8】 前記第1の粉砕室構成部材および前記第
    2の粉砕室構成部材は円筒状であり、 前記支持機構は、前記第1の粉砕室の軸が、前記第2の
    粉砕室の軸と重ならない位置において、前記第1の粉砕
    室構成部材が回転自在な状態に前記第1の粉砕室構成部
    材を支持していることを特徴とする請求項4記載のボー
    ルミル装置用の粉砕容器構造体。
  9. 【請求項9】 前記支持機構は、前記第2の粉砕室構成
    部材から着脱自在な状態で前記第1の粉砕室構成部材を
    支持していることを特徴とする請求項4、5、6、7ま
    たは8記載のボールミル装置用の粉砕容器構造体。
  10. 【請求項10】 請求項4、5、6、7、8または9記
    載の粉砕容器構造体と、 前記第1の粉砕室構成部材および前記第2の粉砕室構成
    部材を回転させる回転手段とを有することを特徴とする
    ボールミル装置。
  11. 【請求項11】 請求項4、5、7、8または9記載の
    粉砕容器構造体と、 前記第1の粉砕室構成部材を回転させる第1の回転駆動
    機構と、 前記第2の粉砕室構成部材を回転させる第2の回転駆動
    機構とを備え、 前記第1の回転駆動機構は、前記第1の粉砕室構成部材
    とは独立的に前記第1の粉砕室構成部材を回転させるも
    のであることを特徴とするボールミル装置。
  12. 【請求項12】 前記第1の回転駆動機構は、その回転
    力を磁力によって伝達する磁性部材を含んで構成されて
    いることを特徴とする請求項11記載のボールミル装
    置。
  13. 【請求項13】 請求項10、11または12記載のボ
    ールミル装置を用いた、粉末の粉砕方法において、 前記第1の粉砕室には第1の粉砕ボールおよび原料粉末
    を入れ、一方、前記第2の粉砕室には前記第1の粉砕ボ
    ールよりも小さな第2の粉砕ボールを入れ、 前記第1の粉砕室構成部材および前記第2の粉砕室構成
    部材を回転させることを特徴とする粉末の粉砕方法。
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