JPH077740U - サンドミルの耐摩耗構造 - Google Patents

サンドミルの耐摩耗構造

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JPH077740U
JPH077740U JP4276093U JP4276093U JPH077740U JP H077740 U JPH077740 U JP H077740U JP 4276093 U JP4276093 U JP 4276093U JP 4276093 U JP4276093 U JP 4276093U JP H077740 U JPH077740 U JP H077740U
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JP
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wear
polyurethane
zirconia
sand mill
stirring
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JP4276093U
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Inventor
進 梶浦
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ASADA IRON WORKS CO., LTD.
Original Assignee
ASADA IRON WORKS CO., LTD.
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電子部品材料の微粉砕に際し、粉砕物に不純物
である金属摩耗粉の混入することが無く、且つ耐久力の
あるサンドミルの耐摩耗構造を提供する。 【構成】サンドミルの攪拌容器1の内壁面を、耐摩耗性
非金属材料であるポリウレタン等のゴムライニング、又
は、アルミナ,ジルコニア,サイアロン等のファインセ
ラミックで形成し、攪拌羽根4は、ポリウレタン等のゴ
ムライニング、又はジルコニア,アニミナ等のファイン
セラミックとし、スリーブ3は、ポリウレタン等のゴム
ライニング、又は、超高分子ポリエチレン乃至ジルコニ
アとして、ギャップ型粉砕メディア分離部9a,9bは、ポ
リウレタン等のゴムライニング又はジルコニア等のファ
インセラミックとするなど、容器1内の被粉砕液に接す
る部分を耐磨性非金属材料で形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、サンドミルの攪拌容器における耐摩耗構造に関し、より詳しくは 、電子部品材料等の製造に使われるサンドミルの攪拌羽根及び容器、ビーズ分離 部等の耐摩耗構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
有機顔料、有機熱可融性物質等の有機固体物質や、炭酸カルシウム、二酸化チ タン等の無機固体物質を微細化するために各種のサンドミルが用いられている。 この微細化に際し、サンドミルの攪拌容器内では、ビーズ及び粉砕物と攪拌羽根 や容器内面とがお互いに衝突したり、ずりが発生するため攪拌容器内の各部材は 摩耗が大きく、耐摩耗のため、従来から攪拌羽根には焼入鋼が、攪拌容器にはス テンレス、普通鋼、焼入鋼が使用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
近年、電子部品材料の製造原料として、チタン酸バリウム、アルミナ、酸化チ タン、硫酸バリウム、ジルコニア、酸化鉛等の粉砕にサンドミルが用いられるが 上記の従来タイプのサンドミルでは粉砕物に金属の摩耗粉が混入し、粉砕した該 原料を使用した電子部品材料の電気特性を損なうという問題があった。 本考案は、このような点に鑑みてなされたもので、粉砕物へ金属摩耗粉の混入 することを防止するとともに、サンドミルの耐摩耗性を向上させることができ、 粉砕物に不純物である金属を含まない製品が得られるサンドミルの耐摩耗構造を 提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案においては、サンドミルの攪拌容器1の内 壁面を耐摩耗性の非金属材料で形成するとともに、攪拌羽根4、攪拌羽根基部の 駆動軸のスリーブ3、及びギャップ型粉砕メディア分離部9a,9bのそれぞれの少 くとも表面部を耐摩耗性の非金属材料で形成するようにしている。
【0005】 攪拌容器1の内壁面の耐摩耗性非金属材料としては、ポリウレタン等のゴムラ イニング、又は、アルミナ,ジルコニア,サイアロン等のファインセラミックを 用いる一方、ギャップ型粉砕メディア分離部9a,9bの表面部はポリウレタン等の ゴムライニング、又は、ジルコニア等のファインセラミックで形成することが効 果的である。
【0006】 また、可動部である攪拌羽根4の耐摩耗性非金属材料は、ポリウレタン等のゴ ムライニング、又はジルコニア,アルミナ等のファインセラミックを用いる一方 、スリーブ3の耐摩耗性非金属材料としては、ポリウレタン等のゴムライニング 、又は、超高分子ポリエチレン乃至ジルコニアで形成することが得策である。
【0007】
【作用】
上記のようにサンドミルの攪拌容器1の内壁面や、攪拌羽根4、攪拌羽根基部 の駆動軸のスリーブ3、及びギャップ型粉砕メディア分離部9a,9bのそれぞれの 少くとも表面部を耐摩耗性非金属材料で形成すると、攪拌容器1内に、水または 石油系の溶媒とともに、ガラスビーズなどの粉砕メディア8とチタン酸バリウム など電子部品の材料となる被粉砕物とを投入してサンドミルを駆動せしめると、 攪拌羽根4の高速回転により、該被粉砕物材料は粉砕メディア8や攪拌羽根4、 容器1内面に衝突して微粉砕されてほぼ均一に微細化された分散液(スラリー) となり、サンドミルより排出されたスラリーから溶媒をとばして製品である微粉 材料が得られるが、被粉砕物材料が微粉砕されるとき衝突する攪拌容器内の各部 分は耐摩耗性非金属材料で形成されているため、粉砕された材料粉末に金属の摩 耗粉の混入を防止することができる一方、容器内壁面や攪拌羽根等、攪拌容器の 各部分の摩耗を極力少くすることができる。なお、この粉砕に際しては、粉砕メ ディア8としてガラスビーズやジルコンビーズ等非金属メディアを用いるのは勿 論である。
【0008】 サンドミルの耐摩耗性非金属材料としてのポリウレタン等ゴムライニングは、 粉砕材料の溶剤に水を使用する場合有効で、攪拌羽根4、スリーブ3、及び攪拌 容器1に使用することにより、他の材料に比べ安価で耐摩耗性に優れたものを提 供することができる。但し、ポリウレタン等ゴムは熱伝導度が小さい為、容器1 をジャケット10による冷却構造にしても冷却効果は殆んど得られない。
【0009】 一方、有機溶剤系の材料の粉砕の場合、該ポリウレタン等ゴムライニングは溶 剤によって溶解して終うため、後述するセラミック系の材料か、場合によっては 超高分子ポリエチレンが上記耐摩耗構造部に有効である。
【0010】 また、耐摩耗性非金属材料としてアルミナ(AL2O3)、サイアロン(Si3N4, ALN, AL2O3, SiO2)等のファインセラミックを使用すると、これらは比較的熱伝導度が 大きいため、材料の温度上昇が問題になるものについて例えば攪拌容器1に使用 した場合、冷却面で有利なものを得ることができる。そして、セラミック系で耐 摩耗性のある攪拌羽根4をつくる場合、該攪拌羽根4は運転中の衝撃力を大きく 受けるが、材料強度の大きいジルコニア(ZrO2)を使用することにより、耐衝撃性 を攪拌羽根4に持たせることができる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案のサンドミルの耐摩耗構造の実施例を添付の図面に基づいて説明 する。 図1は、湿式微粉砕装置である水平型サンドミルの攪拌容器部分の縦断側面図 を示す。横型の攪拌容器1の側壁1a上部側面(図では右方)には、電子部品材料 のスラリー状粉砕液とともに、粉砕メディア8として所定のガラスビーズを供給 導入するための導入口5が植設形成され、該容器1の他端(図では左方)上部に は微粉砕された粉砕液(スラリー)の吐出口6が植設形成されている。攪拌容器 1内は、その中心軸線上に駆動軸2が片持ち状態で横設されており、スリーブ3 を介して複数枚の攪拌羽根4がそれぞれ所定間隔をおいて固着配設されている。 また、スリーブ3左端に位置する小径円盤部7と容器左端の側壁1bとの対向する 内側面に、所定間隙を有するように一対の分離用部材9a,9bが固着されており、 容器1内に導入されたスラリー状被粉砕液は、高速回転する攪拌羽根4により強 攪拌され微粉砕されて、上記一対の分離用部材9a,9bで形成されるギャップ型ビ ーズ分離部でガラスビーズ8と微粉砕液とは分離され、該微粉砕液(スラリー) のみ吐出口6より吐出(排出)される。また、攪拌容器1の外周には冷却水を通 し、攪拌羽根4による攪拌粉砕熱を取り去るように冷却用ジャケット10が設け られている。
【0012】 上記攪拌容器1内で、アルミナやチタン酸バリウム等の非金属電子部品材料を 微粉砕するに当って、ユーザーによる後処理の関係で溶剤として水を使用する場 合は、容器1の内壁面、攪拌羽根4、スリーブ3、小径円盤部7内側面、及びギ ャップ型ビーズ分離部の対向する分離用部材9a,9b表面をポリウレタン等ゴムラ イニングすると、安価に攪拌容器1内各部分の容器内に導入したスラリー状被粉 砕液に接する面を非金属の耐摩耗構造とすることができ、攪拌羽根4が回転して 容器1内のスラリー状被粉砕液が強攪拌され微粉砕されて、ギャップ型ビーズ分 離部9a,9bで微粉砕液がガラスビーズ8と分離されて、全く金属摩耗粉を含まな い微粉砕液(スラリー)を得ることができ、該スラリーより水を飛ばすことによ り、金属コンタミ(不純物の金属が混じること)のない製品を得ることができる 。
【0013】 上記非金属電子部品材料を微粉砕するに当って、ユーザーによる後処理の関係 で石油系の有機溶剤を用いる場合は、ポリウレタン等ゴムライニングは溶剤によ って溶解してしまう為、容器1内壁面をアルミナ、サイアロン、等セラミック系 材料で形成し、攪拌羽根4はジルコニアで形成するとともに、同じくジルコニア を用いてギャップ型ビーズ分離部の対向する分離用部材9a,9bを形成することに より、耐摩耗性とともにジャケット10による冷却効果を上げることができ、温 度上昇が問題となる粉砕材料であっても、良好且つ耐久力よく微粉砕作業を行う ことができ、上記と同じく、全く金属摩耗粉を含まない微粉砕液(スラリー)を 得て、該スラリーより有機溶剤を飛ばして金属コンタミのない製品を得ることが できる。
【0014】
【考案の効果】
請求項1記載の本考案のサンドミルの耐摩耗構造によれば、サンドミルの攪拌 容器内の内壁面や攪拌羽根等各部分の容器内に導入された被粉砕液に接する面が 耐摩耗性非金属材料で形成されているため、攪拌羽根を高速回転させて被粉砕液 をさらに微粉砕するとき、全く金属摩耗粉の混らない微粉砕液(スラリー)を得 ることができ、特に粉砕物に金属摩耗粉の混入することをきらう電子部品材料の 微粉砕に有効に、且つ耐久力良く使用することができ、電気的特性の落ちない所 望の製品を得ることができる。
【0015】 請求項2記載の考案によれば、少くとも攪拌容器内壁面やギャップ型粉砕メデ ィア分離部表面を、耐摩耗性にすぐれた非金属材料で効果的に形成することがで きる。
【0016】 請求項3記載の考案によれば、少くとも可動部である攪拌羽根やスリーブ表面 を、耐摩耗性にすぐれた非金属材料で効果的に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す水平型のサンドミルの
縦断側面図である。
【符号の説明】
1…攪拌容器、 2…攪拌軸、 3…スリーブ、 4…
攪拌羽根、 8…粉砕メディア(ガラスビーズ)、 9
a,9b…ギャップ型粉砕メディア分離部。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】サンドミルの攪拌容器1の内壁面を耐摩耗
    性非金属材料で形成するとともに、攪拌羽根4、攪拌羽
    根基部の駆動軸のスリーブ3、及びギャップ型粉砕メデ
    ィア分離部9a,9bのそれぞれの少くとも表面部を耐摩耗
    性非金属材料で形成したことを特徴とするサンドミルの
    耐摩耗構造。
  2. 【請求項2】攪拌容器1の内壁面の耐摩耗性非金属材料
    は、ポリウレタン等のゴムライニング、又は、アルミ
    ナ,ジルコニア,サイアロン等のファインセラミックと
    する一方、ギャップ型粉砕メディア分離部9a,9bの表面
    部がポリウレタン等のゴムライニング、又は、ジルコニ
    ア等のファインセラミックで形成された請求項1記載の
    サンドミルの耐摩耗構造。
  3. 【請求項3】攪拌羽根4の耐摩耗性非金属材料は、ポリ
    ウレタン等のゴムライニング、又は、ジルコニア,アル
    ミナ等のファインセラミックにする一方、スリーブ3の
    耐摩耗性非金属材料は、ポリウレタン等のゴムライニン
    グ、又は、超高分子ポリエチレン乃至ジルコニアである
    請求項1又は2記載のサンドミルの耐摩耗構造。
JP4276093U 1993-07-08 1993-07-08 サンドミルの耐摩耗構造 Pending JPH077740U (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002186870A (ja) * 2000-12-21 2002-07-02 Canon Inc 機械式粉砕機及びトナーの製造方法
CN100441281C (zh) * 2003-08-05 2008-12-10 东丽株式会社 含有无机粉末的糊剂及其制造方法以及等离子显示板用构件的制造方法
JP2011207005A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Mitsubishi Paper Mills Ltd 感熱記録材料
JP2015120155A (ja) * 2013-12-20 2015-07-02 ネッチュ トロッケンマールテヒニク ゲーエムベーハー 片持支持ロータを備えた機械
KR20150128472A (ko) * 2014-05-09 2015-11-18 벽산엔지니어링주식회사 토양 세척공정 중 중금속 토양 충전물 및 흡착물을 제거하는 아트리션 스크러버 장치

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