JP3138115B2 - 湿式粉砕方法 - Google Patents
湿式粉砕方法Info
- Publication number
- JP3138115B2 JP3138115B2 JP05116105A JP11610593A JP3138115B2 JP 3138115 B2 JP3138115 B2 JP 3138115B2 JP 05116105 A JP05116105 A JP 05116105A JP 11610593 A JP11610593 A JP 11610593A JP 3138115 B2 JP3138115 B2 JP 3138115B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pulverization
- pulverized
- cylindrical
- media
- chamber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Crushing And Grinding (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、効率良く微粉砕を行う
ことができる湿式粉砕方法に関し、詳細には、メディア
等の摩耗が少なく、摩耗による不純物の非常に少ない微
粒子が効率よく生産できる湿式粉砕法に関するものであ
る。
ことができる湿式粉砕方法に関し、詳細には、メディア
等の摩耗が少なく、摩耗による不純物の非常に少ない微
粒子が効率よく生産できる湿式粉砕法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】有機、
無機を問わず粒子を微粒化することで、その性能・物性
を変化させて新しい機能を持たせることは、産業界のあ
らゆる分野で行われている。上述の粒子を微粒子化し
て、微粒子を得る方法としては、その用途・目的に応じ
て、化学的、物理的、或いは両者の組み合わせによる方
法が種々提案され実用に供されている。なかでも、機械
力により大きな粒子を微細化する機械的な粉砕法は、従
来から広く研究されており、この粉砕法を実施するため
の粉砕機として、種々の機構を備えた粉砕機が提案され
実際に使用されている。しかしながら、上述の機械的な
粉砕法では得られる粒子の径に限界があるといわれてお
り、一般には、乾式法で平均粒径2〜3μm、湿式法で
も平均粒径1μmが限界とされている。
無機を問わず粒子を微粒化することで、その性能・物性
を変化させて新しい機能を持たせることは、産業界のあ
らゆる分野で行われている。上述の粒子を微粒子化し
て、微粒子を得る方法としては、その用途・目的に応じ
て、化学的、物理的、或いは両者の組み合わせによる方
法が種々提案され実用に供されている。なかでも、機械
力により大きな粒子を微細化する機械的な粉砕法は、従
来から広く研究されており、この粉砕法を実施するため
の粉砕機として、種々の機構を備えた粉砕機が提案され
実際に使用されている。しかしながら、上述の機械的な
粉砕法では得られる粒子の径に限界があるといわれてお
り、一般には、乾式法で平均粒径2〜3μm、湿式法で
も平均粒径1μmが限界とされている。
【0003】更に、最近では、ニューセラミックス材
料、エレクトロニクス素子用材料等の先端技術産業を始
めとする多くの分野で、粉体材料の需要の増大とその粉
体特性、純分に対する要求の多様化が見られ、その多く
は平均粒子径が1μm以下、更には0.1μm以下のも
のが求められている。これらの要求に対して最近注目を
集めているのが、固定したミル容器内に粉砕媒体〔例え
ば、微小のボール、ビーズ等(以下、「メディア」とい
う)である〕を入れ、これに挿入した攪拌機構によって
メディアを激しく攪拌し、その衝撃、剪断、摩擦によっ
て粉砕を行う粉砕機(媒体攪拌式粉砕機と称されてい
る)である。この種の粉砕機は、一般にサンドミル、サ
ンドグラインダー、ダイノーミル、パールミル等と呼ば
れる粉砕機(以下、「サンドミル」と総称する)であ
る。
料、エレクトロニクス素子用材料等の先端技術産業を始
めとする多くの分野で、粉体材料の需要の増大とその粉
体特性、純分に対する要求の多様化が見られ、その多く
は平均粒子径が1μm以下、更には0.1μm以下のも
のが求められている。これらの要求に対して最近注目を
集めているのが、固定したミル容器内に粉砕媒体〔例え
ば、微小のボール、ビーズ等(以下、「メディア」とい
う)である〕を入れ、これに挿入した攪拌機構によって
メディアを激しく攪拌し、その衝撃、剪断、摩擦によっ
て粉砕を行う粉砕機(媒体攪拌式粉砕機と称されてい
る)である。この種の粉砕機は、一般にサンドミル、サ
ンドグラインダー、ダイノーミル、パールミル等と呼ば
れる粉砕機(以下、「サンドミル」と総称する)であ
る。
【0004】上記サンドミルを用いる粉砕において、得
られる粒子の平均粒径やその粉砕時間は、一般に、被粉
砕物の物性、攪拌機構、メディアの種類、メディアの充
填量、温度、圧力、粘度等の運転条件等による影響が大
きいといわれている。上記メディアとしては、種々の材
質、粒径のものが使われるが、一般的には、材質がガラ
ス、スチール、セラミックスであり、粒径が、0.1〜
5mmφのものが使われている。
られる粒子の平均粒径やその粉砕時間は、一般に、被粉
砕物の物性、攪拌機構、メディアの種類、メディアの充
填量、温度、圧力、粘度等の運転条件等による影響が大
きいといわれている。上記メディアとしては、種々の材
質、粒径のものが使われるが、一般的には、材質がガラ
ス、スチール、セラミックスであり、粒径が、0.1〜
5mmφのものが使われている。
【0005】そして、上記サンドミルを用いる粉砕の機
構は、回転式攪拌機構であり、粉砕のためのエネルギー
がメディアを通じて被粉砕物に与えられるため、得られ
る粒子の粒径を小さくするほど、粉砕効率を良くするた
めに、メディアの数、表面積を多くする必要がある。こ
のため、メディアの摩耗量が多くなり、メディアが製品
へ混入し、製品の純分低下、品質低下の原因となるとい
う問題がある。
構は、回転式攪拌機構であり、粉砕のためのエネルギー
がメディアを通じて被粉砕物に与えられるため、得られ
る粒子の粒径を小さくするほど、粉砕効率を良くするた
めに、メディアの数、表面積を多くする必要がある。こ
のため、メディアの摩耗量が多くなり、メディアが製品
へ混入し、製品の純分低下、品質低下の原因となるとい
う問題がある。
【0006】また、上記のサンドミルを用いる粉砕にお
いては、一般に、粉砕に必要なエネルギーの数倍から数
十倍のエネルギーを攪拌動力として消費するため、発熱
による温度上昇が避けられない。特に、1μm以下のサ
ブミクロン領域での粉砕では、微小メディアを用いて
も、粉砕機内での滞留時間を長くとる必要があり、その
間に発生する熱による温度上昇が微粒子の凝集を助長し
たり、スラリーの品質低下を招いたりすることが多いと
いう問題がある。
いては、一般に、粉砕に必要なエネルギーの数倍から数
十倍のエネルギーを攪拌動力として消費するため、発熱
による温度上昇が避けられない。特に、1μm以下のサ
ブミクロン領域での粉砕では、微小メディアを用いて
も、粉砕機内での滞留時間を長くとる必要があり、その
間に発生する熱による温度上昇が微粒子の凝集を助長し
たり、スラリーの品質低下を招いたりすることが多いと
いう問題がある。
【0007】また、実開昭62−202343号公報に
は、粉砕機と熱交換器とを環状に配して、発生する熱を
除去する方法が提案されているが、メディアの摩耗の点
からは充分とは言いがたい。
は、粉砕機と熱交換器とを環状に配して、発生する熱を
除去する方法が提案されているが、メディアの摩耗の点
からは充分とは言いがたい。
【0008】従って、本発明の目的は、効率の良い微粉
砕が可能であり、またメディア等の摩耗が少なく、摩耗
による不純物が非常に少ない微粒子を、効率よく生産す
ることができる湿式粉砕方法を提供することにある。
砕が可能であり、またメディア等の摩耗が少なく、摩耗
による不純物が非常に少ない微粒子を、効率よく生産す
ることができる湿式粉砕方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、微小メデ
ィアを用いる湿式粉砕方法について、鋭意研究した結
果、攪拌羽根が攪拌軸の軸方向に往復運動する粉砕機を
用いることにより、上記目的を解決し得ることを見出
し、本発明を完成するに至った。
ィアを用いる湿式粉砕方法について、鋭意研究した結
果、攪拌羽根が攪拌軸の軸方向に往復運動する粉砕機を
用いることにより、上記目的を解決し得ることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0010】即ち、本発明は、円筒型粉砕室と、該円筒
型粉砕室の中心に設置された攪拌軸の周囲にその径方向
に突出形成された攪拌羽根を有する攪拌体とを備えた粉
砕機を用いた湿式粉砕方法であって、上記円筒型粉砕室
に微小メディアと被粉砕物のスラリーとを流通させ、上
記攪拌体をその軸方向に往復運動させることにより、上
記被粉砕物を微粉砕させることを特徴とする湿式粉砕方
法を提供するものである。
型粉砕室の中心に設置された攪拌軸の周囲にその径方向
に突出形成された攪拌羽根を有する攪拌体とを備えた粉
砕機を用いた湿式粉砕方法であって、上記円筒型粉砕室
に微小メディアと被粉砕物のスラリーとを流通させ、上
記攪拌体をその軸方向に往復運動させることにより、上
記被粉砕物を微粉砕させることを特徴とする湿式粉砕方
法を提供するものである。
【0011】以下、本発明の湿式粉砕方法について、詳
細に説明する。本発明において用いる粉砕機は、円筒型
粉砕室と、該円筒型粉砕室の中心に設置された攪拌軸の
周囲にその径方向に突出形成された攪拌羽根を有する攪
拌体とを備えた粉砕機である。
細に説明する。本発明において用いる粉砕機は、円筒型
粉砕室と、該円筒型粉砕室の中心に設置された攪拌軸の
周囲にその径方向に突出形成された攪拌羽根を有する攪
拌体とを備えた粉砕機である。
【0012】上記粉砕機について、図1〜図4を参照し
て具体的に説明する。ここで、図1は、本発明において
使用する粉砕機の一例を示す概略断面図であり、図2
は、本発明において使用する粉砕機に用いる攪拌羽根の
態様を示す概略平面図であり、図3は、本発明において
使用する粉砕機に用いる邪魔板の態様を示す概略平面図
であり、図4は、本発明において使用する粉砕機の他の
例を示す概略断面図である。
て具体的に説明する。ここで、図1は、本発明において
使用する粉砕機の一例を示す概略断面図であり、図2
は、本発明において使用する粉砕機に用いる攪拌羽根の
態様を示す概略平面図であり、図3は、本発明において
使用する粉砕機に用いる邪魔板の態様を示す概略平面図
であり、図4は、本発明において使用する粉砕機の他の
例を示す概略断面図である。
【0013】図1に示す粉砕機1は、円筒型粉砕室10
と、該円筒型粉砕室10の中心に設置された攪拌軸21
の周囲にその径方向に突出形成された攪拌羽根22を有
する攪拌体20とを備えており、上記円筒型粉砕室10
の上面には粉砕原料出入口11が、また円筒型粉砕室1
0の内面には粉砕効果を向上させるための邪魔板30
が、上記攪拌羽根22の近傍に位置するように設けられ
ている。また、上記円筒型粉砕室10の外周面及び底面
には、粉砕温度を調節するためのジャケット3が設けら
れており、攪拌軸21と円筒型粉砕室10とが接触する
円筒型粉砕室10の上面中央にはシール部2が設けられ
ている。
と、該円筒型粉砕室10の中心に設置された攪拌軸21
の周囲にその径方向に突出形成された攪拌羽根22を有
する攪拌体20とを備えており、上記円筒型粉砕室10
の上面には粉砕原料出入口11が、また円筒型粉砕室1
0の内面には粉砕効果を向上させるための邪魔板30
が、上記攪拌羽根22の近傍に位置するように設けられ
ている。また、上記円筒型粉砕室10の外周面及び底面
には、粉砕温度を調節するためのジャケット3が設けら
れており、攪拌軸21と円筒型粉砕室10とが接触する
円筒型粉砕室10の上面中央にはシール部2が設けられ
ている。
【0014】上記円筒型粉砕室10の内径は、5〜10
0cmの範囲が好ましく、また、高さは、10〜200
cmの範囲が好ましい。上記円筒型粉砕室10の内壁又
は邪魔板30と攪拌羽根22の外周縁との間隙は、用い
る微小メディアの径の3倍以上、好ましくは5倍以上と
なるように上記円筒型粉砕室10の内壁又は邪魔板30
と上記攪拌羽根22とを選定するのが望ましい。3倍未
満であると、円筒型粉砕室10の内壁又は邪魔板30と
攪拌羽根22の外周縁との間隙に微小メディアが閉塞す
る可能性があるので好ましくない。
0cmの範囲が好ましく、また、高さは、10〜200
cmの範囲が好ましい。上記円筒型粉砕室10の内壁又
は邪魔板30と攪拌羽根22の外周縁との間隙は、用い
る微小メディアの径の3倍以上、好ましくは5倍以上と
なるように上記円筒型粉砕室10の内壁又は邪魔板30
と上記攪拌羽根22とを選定するのが望ましい。3倍未
満であると、円筒型粉砕室10の内壁又は邪魔板30と
攪拌羽根22の外周縁との間隙に微小メディアが閉塞す
る可能性があるので好ましくない。
【0015】上記攪拌羽根22の態様は、特に限定され
るものではなく、図2に示すように種々の形状のものが
挙げられ、具体的には、図2(a)に示す円盤型、図2
(b)に示す打抜き円盤、図2(c)に示す切欠き、図
2(d)に示す棒状、図2(e)に示す平板、スパイラ
ル等が挙げられる。また、上記攪拌羽根22は、好まし
くは複数段に(高さ方向に複数)取り付けられ、これに
より、粉砕効果がより効果的になる。尚、上記の「その
径方向」とは、攪拌軸21に対して垂直方向だけを意味
するものではなく、角度(好ましくは攪拌軸21に対し
て30〜90°)を付けて設置することにより、被粉砕
物スラリーを円周方向にも流れさせて、粉砕効果をより
向上させることが期待できる。また上記攪拌羽根22の
設置個数は、特に制限されるものではないが、1〜10
0段とするのが好ましく、2〜100段とするのがより
好ましい。
るものではなく、図2に示すように種々の形状のものが
挙げられ、具体的には、図2(a)に示す円盤型、図2
(b)に示す打抜き円盤、図2(c)に示す切欠き、図
2(d)に示す棒状、図2(e)に示す平板、スパイラ
ル等が挙げられる。また、上記攪拌羽根22は、好まし
くは複数段に(高さ方向に複数)取り付けられ、これに
より、粉砕効果がより効果的になる。尚、上記の「その
径方向」とは、攪拌軸21に対して垂直方向だけを意味
するものではなく、角度(好ましくは攪拌軸21に対し
て30〜90°)を付けて設置することにより、被粉砕
物スラリーを円周方向にも流れさせて、粉砕効果をより
向上させることが期待できる。また上記攪拌羽根22の
設置個数は、特に制限されるものではないが、1〜10
0段とするのが好ましく、2〜100段とするのがより
好ましい。
【0016】また、上記邪魔板30は、特に限定される
ものでなく、図3に示すように種々の形状のものが挙げ
られ、具体的には、図3(a)に示す粉砕室の全円周に
沿わせたフラット板、図3(b)に示すフラット板の打
抜き、図3(c)に示す切欠き、図3(d)に示す切欠
き等があり、さらに、粉砕室の胴から中心方向に突出し
た棒状、平板状の邪魔板等も用いられる。上記邪魔板3
0は、複数段に取り付けられるのが効果的で好ましく、
さらに、上記邪魔板30の取付け角度については、攪拌
羽根に対して種々の角度を採用することが可能である。
ものでなく、図3に示すように種々の形状のものが挙げ
られ、具体的には、図3(a)に示す粉砕室の全円周に
沿わせたフラット板、図3(b)に示すフラット板の打
抜き、図3(c)に示す切欠き、図3(d)に示す切欠
き等があり、さらに、粉砕室の胴から中心方向に突出し
た棒状、平板状の邪魔板等も用いられる。上記邪魔板3
0は、複数段に取り付けられるのが効果的で好ましく、
さらに、上記邪魔板30の取付け角度については、攪拌
羽根に対して種々の角度を採用することが可能である。
【0017】また、本発明において用いる粉砕機として
は、図4に示す粉砕機を特に好ましく用いることができ
る。以下、図4に示す粉砕機について詳述するが、特に
説明しない点については、図1に示す粉砕機と同様であ
る。
は、図4に示す粉砕機を特に好ましく用いることができ
る。以下、図4に示す粉砕機について詳述するが、特に
説明しない点については、図1に示す粉砕機と同様であ
る。
【0018】図4に示す粉砕機1Aは、円筒型粉砕室1
0Aと、該円筒型粉砕室10Aの中心に設置された攪拌
軸21Aの周囲にその径方向に突出形成された複数の攪
拌羽根22Aを有する攪拌体20Aとを備えており、上
記円筒型粉砕室10Aの上部側面には、粉砕品出口12
Aが、またその底面には、粉砕原料入口11Aが設けら
れている。
0Aと、該円筒型粉砕室10Aの中心に設置された攪拌
軸21Aの周囲にその径方向に突出形成された複数の攪
拌羽根22Aを有する攪拌体20Aとを備えており、上
記円筒型粉砕室10Aの上部側面には、粉砕品出口12
Aが、またその底面には、粉砕原料入口11Aが設けら
れている。
【0019】また、上記円筒型粉砕室10Aの内周面に
は、複数の仕切り板40Aが、各攪拌羽根22Aの高さ
方向の中央に位置するように設けられており、更に各仕
切り板40Aの中間に位置する部位に、邪魔板30Aが
設けられている。そして、上記攪拌体20Aは、粉砕機
1Aの上方に設置された駆動装置(図示せず)に連結さ
れている。上記駆動装置としては、任意の装置が選択可
能であるが、主として電気的な処理が容易な電磁駆動型
振動源あるいは超音波振動源が好適である。
は、複数の仕切り板40Aが、各攪拌羽根22Aの高さ
方向の中央に位置するように設けられており、更に各仕
切り板40Aの中間に位置する部位に、邪魔板30Aが
設けられている。そして、上記攪拌体20Aは、粉砕機
1Aの上方に設置された駆動装置(図示せず)に連結さ
れている。上記駆動装置としては、任意の装置が選択可
能であるが、主として電気的な処理が容易な電磁駆動型
振動源あるいは超音波振動源が好適である。
【0020】また、上記円筒型粉砕室10Aの内部上方
には、フィルター4Aが設けられており、粉砕原料入口
11Aよりポンプ(図示せず)で供給される被粉砕物の
スラリーと微小メディアとが、円筒型粉砕室10Aに入
り、上記微小メディアとの攪拌により上記粉砕物が粉砕
されフィルター4Aで微小メディアが分離されて、被粉
砕物のスラリーが粉砕品出口12Aより排出されるよう
になしてある。
には、フィルター4Aが設けられており、粉砕原料入口
11Aよりポンプ(図示せず)で供給される被粉砕物の
スラリーと微小メディアとが、円筒型粉砕室10Aに入
り、上記微小メディアとの攪拌により上記粉砕物が粉砕
されフィルター4Aで微小メディアが分離されて、被粉
砕物のスラリーが粉砕品出口12Aより排出されるよう
になしてある。
【0021】このように、仕切り板40Aを設けること
により、粉砕室が2室以上となるので、連続方式で粉砕
を行うことができ、逆混合が少なくなり、効率良く粉砕
することができる。尚、上記仕切り板の設置個数は、特
に限定されるものではないが、複数個設けるのが好まし
い。
により、粉砕室が2室以上となるので、連続方式で粉砕
を行うことができ、逆混合が少なくなり、効率良く粉砕
することができる。尚、上記仕切り板の設置個数は、特
に限定されるものではないが、複数個設けるのが好まし
い。
【0022】本発明において用いる微小メディアの材質
は、特に制限されるものでなく、一般に用いられている
ガラス、スチール、ステンレス、陶磁器、ジルコン、ジ
ルコニア等が挙げられる。又、上記微小メディアの径に
ついては、通常、0.01〜5mmφのものが用いられ、
特に0.01〜0.3mmφのメディアが微粉砕に適して
いるので好ましい。
は、特に制限されるものでなく、一般に用いられている
ガラス、スチール、ステンレス、陶磁器、ジルコン、ジ
ルコニア等が挙げられる。又、上記微小メディアの径に
ついては、通常、0.01〜5mmφのものが用いられ、
特に0.01〜0.3mmφのメディアが微粉砕に適して
いるので好ましい。
【0023】その粒度分布については、粒子径が揃って
いるもの、若しくは分布幅の広いもののいずれでもよ
い。また、粉砕効果は、被粉砕物の物性、粉砕条件の影
響が大きく、特に、微小メディアの量、被粉砕物スラリ
ーの粘度等に影響されやすい。また、上記微小メディア
の真比重は2.0〜8.0g/cm3 のものが適宜選定さ
れる。
いるもの、若しくは分布幅の広いもののいずれでもよ
い。また、粉砕効果は、被粉砕物の物性、粉砕条件の影
響が大きく、特に、微小メディアの量、被粉砕物スラリ
ーの粘度等に影響されやすい。また、上記微小メディア
の真比重は2.0〜8.0g/cm3 のものが適宜選定さ
れる。
【0024】本発明において用いられる被粉砕物として
は、炭酸カルシウム、セラミックス原料、顔料等が挙げ
られる。
は、炭酸カルシウム、セラミックス原料、顔料等が挙げ
られる。
【0025】高い粉砕効果を得るためには、被粉砕物の
スラリーの粘度の影響が大きいため、スラリーの固形
分、即ち被粉砕物の濃度及び、スラリー化分散媒の選択
が重要になる。固形分濃度は高濃度ほど生産効率が高く
なるが、通常、10〜90重量%であり、好適には30
〜80重量%である。分散媒としては、水が主に用いら
れるが、トルエン、キシレン等の有機溶剤等の使用も可
能である。また、被粉砕物を十分に分散させて効率良く
粉砕を行うために、公知の有機、無機の分散剤、例え
ば、有機高分子活性剤、リン酸エステル型活性剤等を添
加してもよい。
スラリーの粘度の影響が大きいため、スラリーの固形
分、即ち被粉砕物の濃度及び、スラリー化分散媒の選択
が重要になる。固形分濃度は高濃度ほど生産効率が高く
なるが、通常、10〜90重量%であり、好適には30
〜80重量%である。分散媒としては、水が主に用いら
れるが、トルエン、キシレン等の有機溶剤等の使用も可
能である。また、被粉砕物を十分に分散させて効率良く
粉砕を行うために、公知の有機、無機の分散剤、例え
ば、有機高分子活性剤、リン酸エステル型活性剤等を添
加してもよい。
【0026】上記微小メディアと被粉砕物のスラリーと
の重量比率は(メディア/被粉砕物スラリー)1/4〜
8/1の範囲が通常採用される。
の重量比率は(メディア/被粉砕物スラリー)1/4〜
8/1の範囲が通常採用される。
【0027】本発明の湿式粉砕方法は、上記粉砕機を用
いた湿式粉砕方法であって、上記円筒型粉砕室に微小メ
ディアと被粉砕物のスラリーとを流通させ、上記攪拌体
をその軸方向に往復運動させることにより、上記被粉砕
物を微粉砕させることを特徴とする。
いた湿式粉砕方法であって、上記円筒型粉砕室に微小メ
ディアと被粉砕物のスラリーとを流通させ、上記攪拌体
をその軸方向に往復運動させることにより、上記被粉砕
物を微粉砕させることを特徴とする。
【0028】図4を参照して更に詳細に説明すると、本
発明の湿式粉砕方法を実施するには、微小メディア及び
被粉砕物のスラリーを、粉砕機1Aの粉砕原料入口11
Aから上記円筒型粉砕室10Aに供給し、粉砕品出口1
2Aから排出させることにより、上記円筒型粉砕室10
Aに微小メディアと被粉砕物のスラリーとを流通させ
る。
発明の湿式粉砕方法を実施するには、微小メディア及び
被粉砕物のスラリーを、粉砕機1Aの粉砕原料入口11
Aから上記円筒型粉砕室10Aに供給し、粉砕品出口1
2Aから排出させることにより、上記円筒型粉砕室10
Aに微小メディアと被粉砕物のスラリーとを流通させ
る。
【0029】そして、この際、攪拌体20Aを、駆動装
置により、矢印方向(攪拌軸の軸方向)に振動させて往
復運動させることにより、粉砕を行うことができる。そ
の振動距離(振幅)は、0.1mm〜50mmが好ましく、
特に1mm〜10mmが好適である。振幅が0.1mm未満で
あると、被粉砕物スラリーの粘度が高い場合に、微小メ
ディアと被粉砕物のスラリーとの動きが部分的となり、
粉砕効果が期待できず、また、50mmを超えると、大き
な動力を必要とし、設備自体の振動が激しく実用的でな
いので好ましくない。
置により、矢印方向(攪拌軸の軸方向)に振動させて往
復運動させることにより、粉砕を行うことができる。そ
の振動距離(振幅)は、0.1mm〜50mmが好ましく、
特に1mm〜10mmが好適である。振幅が0.1mm未満で
あると、被粉砕物スラリーの粘度が高い場合に、微小メ
ディアと被粉砕物のスラリーとの動きが部分的となり、
粉砕効果が期待できず、また、50mmを超えると、大き
な動力を必要とし、設備自体の振動が激しく実用的でな
いので好ましくない。
【0030】一方、粉砕に適した上記往復運動の程度と
しては、通常、5〜1000回毎秒であり、特に20〜
100回毎秒が好ましい。振動数が、5回毎秒未満であ
ると粉砕効果が現れず、また1000回毎秒を超える
と、被粉砕物、メディアの攪拌が不充分となるため粉砕
効果は期待できないので好ましくない。
しては、通常、5〜1000回毎秒であり、特に20〜
100回毎秒が好ましい。振動数が、5回毎秒未満であ
ると粉砕効果が現れず、また1000回毎秒を超える
と、被粉砕物、メディアの攪拌が不充分となるため粉砕
効果は期待できないので好ましくない。
【0031】また、粉砕する際の温度は、10〜60℃
とするのが好ましく、時間は、10〜120分とするの
が好ましい。
とするのが好ましく、時間は、10〜120分とするの
が好ましい。
【0032】また、図4に示す粉砕機1Aにおいては、
微小メディアと粉砕品との分離についても、粉砕機の出
口にフィルター4Aを設置しているので、容易に分離す
ることが可能であり、且つ攪拌形式が攪拌体20Aの攪
拌軸21Aの軸方向への往復運動であるため、液の動き
が脈動状態となり、上記フィルター4Aでの微小メディ
アの閉塞が自然に解消され、濾過面での目詰まりが非常
に少ないという利点も有する。
微小メディアと粉砕品との分離についても、粉砕機の出
口にフィルター4Aを設置しているので、容易に分離す
ることが可能であり、且つ攪拌形式が攪拌体20Aの攪
拌軸21Aの軸方向への往復運動であるため、液の動き
が脈動状態となり、上記フィルター4Aでの微小メディ
アの閉塞が自然に解消され、濾過面での目詰まりが非常
に少ないという利点も有する。
【0033】尚、図1に示す粉砕機を用いた場合にも、
回分式で上述の通りに粉砕を行うことができる。
回分式で上述の通りに粉砕を行うことができる。
【0034】以上詳述した本発明の湿式粉砕方法により
得られる粉砕物は、摩耗による不純物が非常に少ない微
粒子であり、好ましくは0.05〜5μm、より好まし
くは0.05〜1μmの平均粒子径を有する微粒子であ
る。
得られる粉砕物は、摩耗による不純物が非常に少ない微
粒子であり、好ましくは0.05〜5μm、より好まし
くは0.05〜1μmの平均粒子径を有する微粒子であ
る。
【0035】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。尚、
以下、「%」とあるのは「重量%」を意味し、また、粒
子径は、平均粒子径を示す。
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。尚、
以下、「%」とあるのは「重量%」を意味し、また、粒
子径は、平均粒子径を示す。
【0036】図1に示す粉砕機で粉砕実験を行った。粉
砕機の仕様を以下に示す。 ・円筒型粉砕室(ジャケット付) 30mmφ×100
mmL ・邪魔板 打抜き円盤,2枚 ・攪拌羽根 フラットディスク
3段 ・液仕込み容量 60cc
砕機の仕様を以下に示す。 ・円筒型粉砕室(ジャケット付) 30mmφ×100
mmL ・邪魔板 打抜き円盤,2枚 ・攪拌羽根 フラットディスク
3段 ・液仕込み容量 60cc
【0037】平均粒子径は、コールタールマルチサイザ
ー〔日科機(株)〕で測定した。微小メディアの摩耗量
については、微小メディアを分離した粉砕物のスラリー
中のSi濃度を原子吸光で測定した値(ppm)を示し
た。
ー〔日科機(株)〕で測定した。微小メディアの摩耗量
については、微小メディアを分離した粉砕物のスラリー
中のSi濃度を原子吸光で測定した値(ppm)を示し
た。
【0038】〔実施例1〜3〕被粉砕物のスラリー〔炭
酸カルシウム/水=1/1(重量比)、ポリカルボン酸
型高分子活性剤3重量%〕と微小メディアとして、オッ
タワサンド(0.8〜1.2mmφ、比重2.65)を
同重量混合したものを、上記粉砕機に60cc仕込み、
各種条件で粉砕した。粉砕条件とその結果を〔表1〕に
示す。
酸カルシウム/水=1/1(重量比)、ポリカルボン酸
型高分子活性剤3重量%〕と微小メディアとして、オッ
タワサンド(0.8〜1.2mmφ、比重2.65)を
同重量混合したものを、上記粉砕機に60cc仕込み、
各種条件で粉砕した。粉砕条件とその結果を〔表1〕に
示す。
【0039】〔比較例1〕粉砕機として、五十嵐機械製
の「サンドグラインダーモデルTSG−6H」を用い
て、被粉砕物のスラリー、微小メディア及び濃度等の条
件は、実施例と同様にして粉砕を行った。その結果を
〔表1〕に示す。
の「サンドグラインダーモデルTSG−6H」を用い
て、被粉砕物のスラリー、微小メディア及び濃度等の条
件は、実施例と同様にして粉砕を行った。その結果を
〔表1〕に示す。
【0040】
【表1】
【0041】〔表1〕に示す結果から明らかなように、
実施例1〜3の粉砕方法は、粉砕効果が高く、メディア
の摩耗量も低いのに対して、比較例1の粉砕方法では、
粉砕効果が低いにもかかわらずメディアからのSiの溶
出(摩耗)が多いことが判る。
実施例1〜3の粉砕方法は、粉砕効果が高く、メディア
の摩耗量も低いのに対して、比較例1の粉砕方法では、
粉砕効果が低いにもかかわらずメディアからのSiの溶
出(摩耗)が多いことが判る。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、効率の良い微粉砕が可
能であり、またメディア等の摩耗が少なく、摩耗による
不純物が非常に少ない微粒子を、効率よく生産すること
ができる。
能であり、またメディア等の摩耗が少なく、摩耗による
不純物が非常に少ない微粒子を、効率よく生産すること
ができる。
【図1】図1は、本発明において使用する粉砕機の一例
を示す概略断面図である。
を示す概略断面図である。
【図2】図2は、本発明において使用する粉砕機に用い
る攪拌羽根の態様を示す概略平面図である。
る攪拌羽根の態様を示す概略平面図である。
【図3】図3は、本発明において使用する粉砕機に用い
る邪魔板の態様を示す概略平面図である。
る邪魔板の態様を示す概略平面図である。
【図4】図4は、本発明において使用する粉砕機の他の
例を示す概略断面図である。
例を示す概略断面図である。
1 粉砕機 2 シール部 3 ジャケット 10 円筒型粉砕室 11 粉砕原料出入口 20 攪拌体 21 攪拌軸 22 攪拌羽根 30 邪魔板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B02C 17/00 - 17/24
Claims (2)
- 【請求項1】 円筒型粉砕室と、該円筒型粉砕室の中心
に設置された攪拌軸の周囲にその径方向に突出形成され
た攪拌羽根を有する攪拌体とを備えた粉砕機を用いた湿
式粉砕方法であって、 上記円筒型粉砕室に微小メディアと被粉砕物のスラリー
とを流通させ、 上記攪拌体をその軸方向に往復運動させることにより、
上記被粉砕物を微粉砕させることを特徴とする湿式粉砕
方法。 - 【請求項2】 上記円筒型粉砕室を仕切り板で複数に分
割したことを特徴とする請求項1記載の粉砕方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05116105A JP3138115B2 (ja) | 1993-05-18 | 1993-05-18 | 湿式粉砕方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05116105A JP3138115B2 (ja) | 1993-05-18 | 1993-05-18 | 湿式粉砕方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06320034A JPH06320034A (ja) | 1994-11-22 |
JP3138115B2 true JP3138115B2 (ja) | 2001-02-26 |
Family
ID=14678827
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05116105A Expired - Fee Related JP3138115B2 (ja) | 1993-05-18 | 1993-05-18 | 湿式粉砕方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3138115B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020207609A1 (de) * | 2019-04-08 | 2020-10-15 | Arcolor Ag | Mahlverfahren und mahlvorrichtung |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4174000B2 (ja) * | 2003-02-27 | 2008-10-29 | 株式会社荒木鉄工 | 分散装置 |
KR101163481B1 (ko) * | 2012-02-20 | 2012-07-18 | 이건의 | 필터 및 씰링이 필요없는 습식 분쇄장치 |
-
1993
- 1993-05-18 JP JP05116105A patent/JP3138115B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020207609A1 (de) * | 2019-04-08 | 2020-10-15 | Arcolor Ag | Mahlverfahren und mahlvorrichtung |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06320034A (ja) | 1994-11-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2929078B2 (ja) | 細砕ビーズ用セパレータを備えた攪拌ミル | |
JP3174694B2 (ja) | 横型ミルによる粉砕方法 | |
US20230044715A1 (en) | Grinding mills | |
BRPI0614814B1 (pt) | Método para a redução do tamanho de partícula de uma alimentação | |
JP4409759B2 (ja) | 粉砕ミル | |
JP3138115B2 (ja) | 湿式粉砕方法 | |
US1885283A (en) | Colloid mill | |
CN209810313U (zh) | 洗衣粉粉碎机 | |
EP1333929B1 (en) | Grinding of particulate material | |
US3698647A (en) | Process for grinding particulate solids | |
US3672580A (en) | System for feeding grinding media to continuous attrition mill | |
JP2005125192A (ja) | セパレータ及び粉砕機 | |
CN2181990Y (zh) | 节能型立式冲击粉碎机 | |
JPH0746353Y2 (ja) | 湿式粉砕機 | |
JP2918679B2 (ja) | 乾式媒体ミル | |
SU995868A1 (ru) | Мельница дл тонкого измельчени | |
JP2000516134A (ja) | エネルギー効率の良い遠心粉砕機 | |
CN108554533B (zh) | 粉碎分散设备 | |
CN221816279U (zh) | 一种研磨分散装置 | |
RU226239U1 (ru) | Устройство для приготовления суспензии | |
CN2656004Y (zh) | 圆锥立式细碎机 | |
JP2001179067A (ja) | 分散装置 | |
JPH02135159A (ja) | 湿式竪型粉砕機 | |
JP2005329383A (ja) | 粉砕機 | |
JPH0463152A (ja) | 湿式粉砕機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |