JP6715025B2 - セラミックスビーズ - Google Patents
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Description
本発明のセラミックスビーズは、上記した通り、アルミナ(Al2O3)を50質量%以上含有するセラミックスビーズからなるものである。さらに、このセラミックスビーズの特性として、見掛比重が3.5〜4.2の範囲、ビッカース硬さが800〜1200の範囲であることを必須要件とするものである。
なお、見掛比重は、アルキメデス浮力に基づく静水法により比重壜を用い、冷水で測定した見掛密度(g/cm3)を、水に対する比重として表したものである。
なお、ビッカース硬さは、JIS Z 2244:2009に準じて求められる。
次に、本発明のセラミックスビーズの製造方法について説明する。この製造方法は、特に制限されないが、調製された原料をアーク電気炉などで溶解し出湯時に高速のエアー等で細粒化する方法(以下、単に溶融法と略す)や調製された原料を転動造粒して成形球体としたのち焼結する方法(以下、単に焼結法と略す)などが具体的な製造法として挙げられる。
炉内直径1.5m、高さ1.5m、炉内容積2.5m3のアーク式溶融炉を使用し、電源としては1100KVAのトランスを準備した。なお、溶融炉の内張耐火物はアルミナ含有量95%の電鋳耐火物を使用した。電極には直径15cmの電極を三本使用した。
表1に記載した化学成分になるよう原料粉末を混合したのち、これを直径600mmのパンを有する回転パン型造粒機に投入し、パンの一定回転速度の下で水を添加し造粒した。ここで、使用した粉末の平均粒子径は0.5μmであった。得られた成形球体の平均球径0.95mmであり、水分率(造粒剤の含有率)は1%であった。
次に、分級により得られた成形球体を、空気中にて1500℃で2時間焼結し、焼結球体を得た。得られた焼結球体の表面を、溶融法と同様に、ビーズミルを用いて鏡面に仕上げて、転選機によりほぼ球状のビーズに揃えた。そのあと、0.85〜0.60mmの粒径でふるい分けして焼結セラミックスビーズとした。
粒径を揃えたセラミックスビーズを熱硬化性樹脂に埋め込み、ビーズ断面が見えるところまで研磨した。ビーズ5個を任意に選び、各ビーズの断面の任意の1か所をビッカース硬さ計で測定し、平均値を求めた。荷重は1kgfである。
[見掛比重]
セラミックスビーズの見掛比重は、アルキメデス浮力に基づく静水法により比重壜を用い、冷水で測定した見掛密度(g/cm3)を、水に対する比重として表したものである。
[充填率]
メスフラスコにセラミックスビーズを500cc充填し、その質量を測定して、単位体積当たりの質量を計算した。500ccの計量はメスフラスコを用いた。
[ビーズミルによる粉砕試験]
以下、重質炭酸カルシウムの湿式粉砕を目的として、セラミックスビーズを適用した例について具体的に説明する。
実施例3〜4、比較例1で得られた粒径0.60〜0.85mmのセラミックスビーズを使用した以外は試験例1と同様の条件で粉砕試験を行い、粉砕効率、セラミックスビーズの質量減少率、電力量について評価し、その結果を表2に示した。
粉砕効率は、粉砕対象の粉体における、粉砕試験前後の平均粒子径の減少比で表した。この減少比は、試験前の平均粒子径bD50に対する試験後の平均粒子径aD50の割合(aD50/bD50)で算出した。
なお、ここで平均粒子径は、粉砕対象粉体の粉砕前後において、それぞれレーザー回折法により粒度分布を測定し、その粒度分布における体積基準による50%積算値(D50)をいう。また、本明細書において、成形球体の平均球径、セラミックスビーズの平均粒子径も同様の測定、算出方法により得られる。
[セラミックスビーズの質量減少率]
セラミックスビーズの質量減少率は、粉砕試験前後のセラミックスビーズの質量をW0、粉砕試験後の質量をW1として、(W0−W1)/W0×100(%)で表したものである。
[電力量比]
電力量は、上記試験を行ったときに使用した実測の電力量について、実施例1の電力量を1.00として、比で表したものである。
上記のように、実施例の粉砕効率が良好であるということは、同等の粉砕効率となるように処理を行おうとしたとき、実施例のビーズミルにおいてはそのロータの回転数を低くすることができる、という意味でもある。そこで、実施例1のセラミックスビーズにおいて、粉砕におけるロータの回転数を10m/sより低い値で3時間運転した時の粉砕効率を調べた。
Claims (8)
- 酸化物基準で、Al2O3を50質量%以上85質量%以下、SiO 2 を0.1質量%以上15質量%以下含有し、見掛比重が3.5〜4.2であり、かつ、ビッカース硬さ(HV)が800〜1050である、ことを特徴とするセラミックスビーズ。
- 前記セラミックスビーズが、酸化物基準で、ZrO2を1質量%以上35質量%以下含有する請求項1に記載のセラミックスビーズ。
- 前記セラミックスビーズが、酸化物基準で、Y2O3を5質量%以下含有する請求項1または2に記載のセラミックスビーズ。
- 前記セラミックスビーズが、焼結セラミックスビーズである請求項1〜3のいずれか1項に記載のセラミックスビーズ。
- 前記セラミックスビーズが、溶融セラミックスビーズである請求項1〜3のいずれか1項に記載のセラミックスビーズ。
- 前記セラミックスビーズの粒径が50mm以下である請求項1〜5のいずれか1項に記載のセラミックスビーズ。
- 前記セラミックスビーズの粒径が2mm以下である請求項1〜5のいずれか1項に記載のセラミックスビーズ。
- 前記セラミックスビーズが、粉砕または分散用媒体である請求項1〜7のいずれか1項に記載のセラミックスビーズ。
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