JP2003135983A - 衝撃式粉砕機 - Google Patents

衝撃式粉砕機

Info

Publication number
JP2003135983A
JP2003135983A JP2001340375A JP2001340375A JP2003135983A JP 2003135983 A JP2003135983 A JP 2003135983A JP 2001340375 A JP2001340375 A JP 2001340375A JP 2001340375 A JP2001340375 A JP 2001340375A JP 2003135983 A JP2003135983 A JP 2003135983A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wear
resistant member
impact type
rotor
type crusher
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001340375A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Mori
誠 森
Hisashi Morimoto
久志 森元
Naoya Komabayashi
直哉 駒林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP2001340375A priority Critical patent/JP2003135983A/ja
Publication of JP2003135983A publication Critical patent/JP2003135983A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】粉砕効率が高く、ランニングコストが低く、耐
摩耗部材の摩耗粉への混入が少く、粉砕粉の純度を高め
ることが可能な衝撃式粉砕機を提供する。 【解決手段】粉砕室2の内部に円筒状のライナー部6を
設け、そのライナー部6の内側に回転する粉砕ローター
4を組み込み、該粉砕ローター4の外周部にグラインデ
ィングハンマー5を設け、前記ライナー部6とグライン
ディングハンマー5に粉体を供給して粉体を粉砕する衝
撃式粉砕機において、該ライナー部6のグラインディン
グハンマー5側にくし状に配置した耐摩耗部材を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉体に衝撃力を加
えて微粉砕するための衝撃式粉砕機に関する。
【0002】
【従来の技術】衝撃式粉砕機としては、例えば図1に示
すものが知られている。図1で原料供給口1から粉砕室
2に投入された被粉砕物は、気流3により粉砕ローター
4に導入され、高速回転する粉砕ローター4に取り付け
られたグラインディングハンマー部5とライナー6によ
り衝撃作用を受けて粉砕される。
【0003】粉砕された粉体はガイドリング7の外側を
通って分級ゾーン8に導かれ、微粉は分級機9を通過し
て粉砕機外に取り出されるが、粗粉はガイドリング7の
内側を通って再度、粉砕ローター4に戻され粉砕作用を
受ける。
【0004】このように分級機を通過できない粉体は繰
り返し粉砕され、設定された分級点以下の微粉のみが分
級機9を通過して機外に取り出される。ライナーは、高
速回転するグラインディングハンマーとの間隔を一定に
維持するため、円筒形状であり、またライナーにぶつか
る被粉砕物の粉砕性を高めるために、ライナー内面に溝
をつけたミゾライナーが用いられてきている。ミゾライ
ナーは、ライナー内面がスムース形状のスムースライナ
ーに比べ粉砕性の点で優れている。これらの衝撃式粉砕
機の、グラインディングハンマー、粉砕ローター、及び
ライナーは一般に金属材質のものが使われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】衝撃式粉砕機で粉砕さ
れる被粉砕物が、硬いセラミックスや粉砕しにくい金属
の場合、被粉砕物が衝突または接触する機会の多いグラ
インディングハンマー、粉砕ローター、ライナーなどの
部品は、摩耗が発生して経済的でないばかりか、摩耗物
が被粉砕物中に混入し粉砕粉の純度が低下するといった
問題があった。
【0006】この点を改善するものとしてグラインディ
ングハンマー、粉砕ローター、ライナーをオールセラミ
ックス化した衝撃式粉砕機があるが、これにより粉砕室
内の耐摩耗性は高まったものの、ライナー等のセラミッ
クス部品の加工が困難となり、またコストも非常に高く
なり経済的に厳しいという問題があった。
【0007】本発明は、これら従来技術による問題点を
解決し、耐摩耗性、経済性に優れたグラインディングハ
ンマー、粉砕ローター及びライナーを有する衝撃式粉砕
機を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく鋭意努力検討した結果本発明に到達した。す
なわち本発明は以下に関する。
【0009】(1)粉砕室の内部に円筒状のライナー部
を設け、そのライナー部の内側に回転する粉砕ローター
を組み込み、該粉砕ローターの外周部にグラインディン
グハンマーを設け、前記ライナー部とグラインディング
ハンマーに粉体を供給して粉体を粉砕する衝撃式粉砕機
において、該ライナー部のグラインディングハンマー側
にくし状に配置した耐摩耗部材を設けることを特徴とす
る衝撃式粉砕機。
【0010】(2)くし状に配置した耐摩耗部材が、幅
が3mm〜15mmの範囲内、厚さが3mm〜20mm
の範囲内の耐摩耗部材であることを特徴とする(1)に
記載の衝撃式粉砕機。
【0011】(3)(2)に記載の耐摩耗部材を、間隔
を10mm〜50mmの範囲内にして取り付けることを
特徴とする衝撃式粉砕機。
【0012】(4)粉砕ローターのグラインディングハ
ンマーの取り付け部分およびその周辺部が耐摩耗部材に
より形成されていることを特徴とする(1)〜(3)の
何れか1項に記載の衝撃式粉砕機。
【0013】(5)粉砕ローターを形成する盤状ロータ
ーの外周部にプレート状の耐摩耗部材を設け、そのプレ
ート状の耐摩耗部材に、グラインディングハンマーが盤
状ロータと接しないように固定することにより、グライ
ンディングハンマーの取り付け部とその周辺部を耐摩耗
部材で覆われた構造とすることを特徴とする(4)に記
載の衝撃式粉砕機。
【0014】(6)耐摩耗部材が、ジルコニア、イット
リア安定化ジルコニア、カルシア安定化ジルコニア、マ
グネシア安定化ジルコニア、アルミナ、アルミナジルコ
ニア、炭化珪素、窒化珪素、炭化タングテン−コバルト
合金の中から選ばれた何れか1種を含むことを特徴とす
る(1)〜(5)の何れか1項に記載の衝撃式粉砕機。
【0015】(7)グラインディングハンマーが、ジル
コニア、イットリア安定化ジルコニア、カルシア安定化
ジルコニア、マグネシア安定化ジルコニア、アルミナ、
アルミナジルコニア、炭化珪素、窒化珪素、炭化タング
テン−コバルト合金の中から選ばれた何れか1種を含む
ことを特徴とする(1)〜(6)の何れか1項に記載の
衝撃式粉砕機。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の衝撃式粉砕機とは、粉体
を気流等により粉砕機内に導入し、ハンマー(グライン
ディングハンマー)及びライナーにより衝撃を加え粉砕
する機構を有する粉砕機である。ライナーの形状として
は、前述したように粉砕性を高めるためにライナー内面
に溝をつけたもの(ミゾライナー)とスムース形状(ス
ムースライナー)の2種類があるが、粉砕性の点ではス
ムースライナーよりミゾライナーの方が優れている。衝
撃式粉砕機のライナーには一般的には金属材質のものが
使われているが、耐摩耗性に乏しく、粉砕中にライナー
の部材が摩耗し、粉砕物中に不純物が混入するといった
問題点が生ずる。
【0017】本発明の衝撃式粉砕機は、粉砕室の内壁部
に円筒状のライナー部を設け、そのライナー部の内側に
回転する粉砕ローターを組み込み、該粉砕ローターの外
周部にグラインディングハンマーを設け、該ライナー部
とグラインディングハンマーに粉体を供給して粉体を粉
砕する衝撃式粉砕機において、該ライナー部のグライン
ディングハンマー側にくし状に配置した耐摩耗部材を設
けることを特徴とする。
【0018】また本発明の衝撃式粉砕機は、粉砕ロータ
ーのグラインディングハンマーの取り付け部分およびそ
の周辺部が耐摩耗部材により形成されていることが好ま
しい。
【0019】また本発明の衝撃式粉砕機は、粉砕ロータ
ーの外周部にはプレート状の耐摩耗部材が設けられ、そ
のプレート状の耐摩耗部材には、グラインディングハン
マーが粉砕ロータの盤状ローター部と接しないように固
定することにより、グラインディングハンマーの取り付
け部およびその周辺部を耐摩耗部材により形成すること
が好ましい。
【0020】本発明を、図2を用いて具体的に説明する
が、本発明の衝撃式粉砕機はこれに限定されるものでは
ない。
【0021】供給口1から粉砕室2に投入された被粉砕
物は気流3により粉砕ローター4に導入され、グライン
ディングハンマー部5とライナー6により衝撃作用を受
けて粉砕される。粉砕された粉体はガイドリング7の外
側を通って分級ゾーン8に導かれ、微粉は分級機9を通
過して機外に取り出されるが、粗粉はガイドリング7の
内側を通って再度、粉砕ローター4に戻され粉砕作用を
受ける。このように分級機を通過できない粉体は繰り返
し粉砕され、設定された分級点以下の微粉のみが分級機
9を通過して機外に取り出される。
【0022】本発明では、衝撃式粉砕機のライナー部
に、くし状に配置された耐摩耗部材を用いることによ
り、衝撃式粉砕機の耐摩耗性、粉砕効率、粉砕能力を高
め、かつ溶射材中の不純物を低下させることができる。
【0023】くし状に配置とは、例えば角棒状の耐摩耗
部材を、長さ方向に平行となるように、好ましくは等間
隔で並べて配置することを指す。この場合の角棒状の耐
摩耗部材は、好ましくは、幅を3mm〜15mmの範囲
内とし、厚さは3mm〜20mmの範囲内とする。また
耐摩耗部材の長さについてはグラインディングハンマー
の大きさにより適宜定めればよい。
【0024】また、上記の角棒状の、耐摩耗部材の取り
付け間隔は、10mm〜50mmの範囲内で選択するの
が好ましい。
【0025】なおこれらの、耐摩耗部材の幅、厚さおよ
び取り付け間隔は、標準的な大きさの衝撃式粉砕機での
例であり、大型の衝撃式粉砕機、または小型の衝撃式粉
砕機ではこの範囲内でなくともかまわない。また取り付
け間隔は均等であるのが好ましいが、不規則でもかまわ
ない。
【0026】図3に粉砕ローター10とライナー11を
上から見た図を模式的に示す。本発明の衝撃式粉砕機に
用いられる円筒状のライナー11は、内壁に耐摩耗部材
12をくし状に取り付けるのが好ましい。このくし状に
取り付ける耐摩耗部材12は、例えば単純な直方体形状
で良く、ライナー部の上下からはみ出さない形状が好ま
しい。このような形状の耐摩耗部材12をライナーの内
壁に等間隔に取りつけるのが好ましい。また耐摩耗部材
同士の間隔は、粉砕物によりライナー11の内壁面で耐
摩耗部材の取り付けられていない部分の摩耗が大きく進
行しないように設定するのが好ましい。
【0027】耐摩耗部材の材質としては、ジルコニア、
イットリア安定化ジルコニア、カルシア安定化ジルコニ
ア、マグネシア安定化ジルコニア、酸化アルミニウム、
アルミナ−ジルコニア、炭化珪素、窒化珪素および炭化
タングステン−コバルト、炭化タングステン−コバルト
クロム、炭化タングステン−ニッケルクロムなどの超硬
材料が例示できる。この中で本発明の衝撃式粉砕機の耐
摩耗部材としては、シルコニア系の耐摩耗部材、例え
ば、ジルコニア、イットリア安定化ジルコニア、カルシ
ア安定化ジルコニア、マグネシア安定化ジルコニア、ア
ルミナ−ジルコニアを用いることが好ましい。なお複数
の材質を組み合わせてもよい。
【0028】また、本発明の衝撃式粉砕機の耐摩耗部材
を設置するライナー枠部の材質は、耐摩耗部材の保持力
が高く、かつ粉砕運転中に大きく変形しない材質が好ま
しく、例えば鉄系、ステンレス系の金属を用いることが
好ましい。また本発明では、衝撃式粉砕機のグラインデ
ィングハンマー部及びそのグラインディングハンマーよ
り面積を大きくしたプレート部においても耐摩耗部材を
用いることが好ましい。
【0029】この部分に用いる耐摩耗部材についても、
前述した、ジルコニア、イットリア安定化ジルコニア、
カルシア安定化ジルコニア、マグネシア安定化ジルコニ
ア、酸化アルミニウム、アルミナ−ジルコニア、炭化珪
素、窒化珪素および炭化タングステン−コバルト、炭化
タングステン−コバルトクロム、炭化タングステン−ニ
ッケルクロムなどの超硬材料が例示できるが、この中で
も、炭化タングステン系の耐摩耗部材、例えば炭化タン
グステン−コバルトまたはシルコニア系の耐摩耗部材、
例えば、イットリア安定化ジルコニアを用いることが好
ましい。粉砕ローター上に配置された、グラインディン
グハンマーの下部にグラインディングハンマーより面積
の大きいプレート状の耐摩耗部材を配置し、両者を粉砕
ローターの盤状ローター部の外周部に固定することによ
りグラインディングハンマー付近の耐摩耗性が向上しよ
り安定した粉砕が可能となる。
【0030】すなわち、グラインディングハンマーと盤
状ローター部との接触部の周辺は、被粉砕物でグライン
ディングハンマーに衝突した時に飛散した粉体がぶつか
りやすく、摩耗を受けやすい。この盤状ローターの接触
部のまわりが通常の金属のような材質であると、グライ
ンディングハンマー付近のローター上面17aから摩耗
が徐々に進行して、やがてグラインディングハンマー1
3を固定する例えばネジを摩耗させ、盤状ローター(粉
砕ローター)10からグラインディングハンマー13の
脱離を生じることがある。
【0031】本発明では、摩耗の問題となる部分、すな
わちグラインディングハンマー周辺部で、摩耗が生じや
すい部分に耐摩耗部材で形成したプレート状物18を設
けることにより上記のような問題を防ぐことができるも
のである。この盤状ローター10の材質については、耐
摩耗部材の保持力が高く、かつ粉砕運転中に大きく変形
しない材質が好ましく、例えば鉄系、ステンレス系の金
属を用いることが好ましい。
【0032】図3に示した本発明の衝撃式粉砕機に用い
られる、盤状ローター10に取り付けるグラインディン
グハンマー13およびプレート部18は、盤状ローター
10の上面に粉砕ローター(盤状ローター10にグライ
ンディングハンマー13等を取り付けた物。)の回転に
より偏心がないようにバランスよく配置するのが好まし
い。プレート部で耐摩耗部材18を設ける部分は、グラ
インディングハンマー13の周囲の摩耗が生じやすい部
分を補強できる部分以上に大きくすれば良く、通常はグ
ラインディングハンマー13と接した部分から5〜20
mmの範囲に設けるのが好ましい。
【0033】ライナー内壁に取り付けられた耐摩耗部材
12と、盤状ローター10に取り付けられた耐摩耗部材
13との間隔は、最も近い部分で0.1〜5mm、好ま
しくは0.5〜2mmとする。
【0034】耐摩耗部材12、グラインディングハンマ
ー13およびプレート部18の固定方法は、粉砕機運転
中に耐摩耗部材が脱落することがなければ様々な固定方
法を用いることが可能で、一般的にはエポキシ樹脂等の
接着剤やねじ等による物理的な固定方法が採用できる。
【0035】本発明の衝撃式粉砕機に用いられる分級機
構9は、一般に用いられている分級機構を用いることが
できるが、回転型の分級セパレータやメッシュ型の分級
機等を好適に用いることができる。
【0036】図4に粉砕ローターを横から見た図を模式
的に示す。本発明のプレート17の上面位置は、金属製
の盤状ローター10の上面位置と一致するように、プレ
ート17の厚さ分だけ盤状ローター10を削ってはめ込
む方式とすることが摩耗を防ぐ効果上好ましい。この際
のプレート17の厚さは、経済性、強度の点から決めれ
ば良いが、3〜5mm程度が好ましい。またプレート1
7、およびグラインディングハンマー13の固定時の強
度を高める点で、皿ねじ19を用いて固定するのが好ま
しく、またプレート17、およびグラインディングハン
マー13のズレの防止から、ピン20を設けて補強する
のが好ましい。
【0037】図5は図4のグラインディングハンマー1
3の固定部分を上から見た模式図である。グラインディ
ングハンマー13の形状は、衝撃式粉砕機の粉砕性を高
めるため、図5に示すように粉砕ローターの回転方向2
1側が突き出た形状とするのが好ましい。
【0038】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが本発明の実施態様は実施例に限定されるもので
はない。
【0039】(実施例1)クロム−鉄系合金ソースを、
本発明の粉砕ライナーを取りつけた衝撃式粉砕機(ホソ
カワミクロン製ACM−10)で粉砕を行った。
【0040】本発明の衝撃式粉砕機に用いた円筒状のラ
イナー枠は金属製で、内径が318mmファイ、厚さ8
mmのものを使用した。また、このライナー部の内壁に
耐摩耗部材をくし状に取り付けた。耐摩耗部材は、イッ
トリア安定化ジルコニア製で、単純な直方体形状で5m
m×8mm×60mmとし、ライナー部の上下からはみ
出さない形状とした。このような耐摩耗部材をライナー
の内壁に等間隔に、71個取り付けた。なお、ライナー
部の取り付け溝の深さは5mmであった。
【0041】また粉砕ローターに取り付けるグラインデ
ィングハンマーに使われる耐摩耗部材には炭化タングス
テン−コバルト製のものを用いて、粉砕物に衝突する側
(粉砕ローターの回転方向側)の長さが40mm、その
反対側の長さが33mmで、幅が29mm、厚さが16
mmのものを使用した。このような耐摩耗部材を粉砕ロ
ーターの上面に等間隔に、4個取り付けた。グラインデ
ィングハンマーの下部の、プレート部の耐摩耗部材は、
炭化タングステン−コバルト製で50×55mmの大き
さで厚さ3mmのものを使用した。そして上記のグライ
ンディングハンマーと下部プレートを皿ねじ19を用い
て粉砕ローターに固定した。また、これらの耐摩耗部材
が粉砕ローターの回転運動により動かないよう図5に示
すようにピン20を粉砕ローターに取り付け固定した。
そして粉砕ローターの回転数を、6500rpmとして
粉砕を行った。
【0042】(比較例1)実施例1の衝撃式粉砕機の、
ライナー部の内部にくし状に取り付けられる耐摩耗部材
にステンレスを用いて粉砕を行った。他の条件は実施例
1と同様にして粉砕を行った。
【0043】表1に、実施例1、比較例1に用いた衝撃
式粉砕機の、ライナー部の内壁にくし状に取り付けた耐
摩耗部材の最大摩耗量、および衝撃式粉砕機の粉砕性能
の相対比較結果を示す。
【0044】(比較例2)実施例1の衝撃式粉砕機の、
粉砕ローターに取りつけられているグラインディングハ
ンマーおよびプレート部の耐摩耗部材にステンレスを用
いて粉砕を行った。他の条件は実施例1と同様にして粉
砕を行った。
【0045】表2に実施例1、比較例2に用いた衝撃式
粉砕機の、耐摩耗部材の最大摩耗量の相対比較結果を示
す。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
【発明の効果】本発明の衝撃式粉砕機を用いることによ
り、粉砕効率が高まり、また衝撃式粉砕機のランニング
コストが飛躍的に下げられた。また、耐摩耗部材の摩耗
粉の粉砕粉への混入が減少し、粉砕粉の純度を高めるこ
とが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】衝撃式粉砕機の一例を模式的に示す。
【図2】本発明の衝撃式粉砕機の具体例を模式的に示
す。
【図3】本発明の衝撃式粉砕機の、粉砕ローターとライ
ナーを上から見た図を模式的に示す。
【図4】本発明の衝撃式粉砕機の、粉砕ローターを横か
ら見た図を模式的に示す。
【図5】粉砕ローターのグラインディングハンマーおよ
びプレート状耐摩耗部材の拡大図を模式的に示す。
【符号の説明】
1 供給口 2 粉砕室 3 気流 4 粉砕ローター 5 グラインディングハンマー 6 ライナー 7 ガイドリング 8 分級ゾーン 9 分級機 10 盤状ローター(粉砕ローター) 11 ライナー 12 耐摩耗部材 13 グラインディングハンマー 14 モータ 15 モ−タシャフト 16 エアー入り口 17 プレート状耐摩耗部材 17a ローター上面 18 プレート状耐摩耗部材 19 皿ねじ 20 ピン 21 粉砕ローターの回転方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 駒林 直哉 長野県塩尻市大字宗賀1番地 昭和電工株 式会社塩尻生産・技術統括部内 Fターム(参考) 4D065 AA18 BB04 EB02 EB04 EC03 EE19

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粉砕室の内部に円筒状のライナー部を設
    け、そのライナー部の内側に回転する粉砕ローターを組
    み込み、該粉砕ローターの外周部にグラインディングハ
    ンマーを設け、前記ライナー部とグラインディングハン
    マーに粉体を供給して粉体を粉砕する衝撃式粉砕機にお
    いて、該ライナー部のグラインディングハンマー側にく
    し状に配置した耐摩耗部材を設けることを特徴とする衝
    撃式粉砕機。
  2. 【請求項2】くし状に配置した耐摩耗部材が、幅が3m
    m〜15mmの範囲内、厚さが3mm〜20mmの範囲
    内の耐摩耗部材であることを特徴とする請求項1に記載
    の衝撃式粉砕機。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の耐摩耗部材を、間隔を1
    0mm〜50mmの範囲内にして取り付けることを特徴
    とする衝撃式粉砕機。
  4. 【請求項4】粉砕ローターのグラインディングハンマー
    の取り付け部分およびその周辺部が耐摩耗部材により形
    成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1
    項に記載の衝撃式粉砕機。
  5. 【請求項5】粉砕ローターを形成する盤状ローターの外
    周部にプレート状の耐摩耗部材を設け、そのプレート状
    の耐摩耗部材に、グラインディングハンマーが盤状ロー
    タと接しないように固定することにより、グラインディ
    ングハンマーの取り付け部とその周辺部を耐摩耗部材で
    覆われた構造とすることを特徴とする請求項4に記載の
    衝撃式粉砕機。
  6. 【請求項6】耐摩耗部材が、ジルコニア、イットリア安
    定化ジルコニア、カルシア安定化ジルコニア、マグネシ
    ア安定化ジルコニア、アルミナ、アルミナジルコニア、
    炭化珪素、窒化珪素、炭化タングテン−コバルト合金の
    中から選ばれた何れか1種を含むことを特徴とする請求
    項1〜5の何れか1項に記載の衝撃式粉砕機。
  7. 【請求項7】グラインディングハンマーが、ジルコニ
    ア、イットリア安定化ジルコニア、カルシア安定化ジル
    コニア、マグネシア安定化ジルコニア、アルミナ、アル
    ミナジルコニア、炭化珪素、窒化珪素、炭化タングテン
    −コバルト合金の中から選ばれた何れか1種を含むこと
    を特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の衝撃式
    粉砕機。
JP2001340375A 2001-11-06 2001-11-06 衝撃式粉砕機 Pending JP2003135983A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001340375A JP2003135983A (ja) 2001-11-06 2001-11-06 衝撃式粉砕機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001340375A JP2003135983A (ja) 2001-11-06 2001-11-06 衝撃式粉砕機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003135983A true JP2003135983A (ja) 2003-05-13

Family

ID=19154582

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001340375A Pending JP2003135983A (ja) 2001-11-06 2001-11-06 衝撃式粉砕機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003135983A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005270780A (ja) * 2004-03-24 2005-10-06 Mitsui Mining Co Ltd 乾式メディア攪拌型粉砕機
KR100893529B1 (ko) 2009-02-02 2009-04-17 주식회사 씨이씨 석탄 분쇄기에 구비되는 라이너의 제조 방법 및 이에 의해 제조된 라이너
JP2013537025A (ja) * 2010-08-31 2013-09-26 エスエムエー ソーラー テクノロジー アーゲー Acモジュール接続用acインターフェースを備えたインバータ
CN103447118A (zh) * 2013-08-20 2013-12-18 长兴新源机械设备科技有限公司 一种锤击式万能粉碎机用粉碎室
JP2015174061A (ja) * 2014-03-17 2015-10-05 株式会社栗本鐵工所 粉砕用ライナ及びそれを備えた粉砕装置
JP2017080655A (ja) * 2015-10-26 2017-05-18 日本電気硝子株式会社 ガラス粉砕装置及びガラス粉末の製造方法
JP2017100062A (ja) * 2015-11-30 2017-06-08 株式会社静岡プラント インペラユニット及びこのインペラユニットを有する粉砕装置
CN109482284A (zh) * 2018-12-18 2019-03-19 四川巨子粉体设备有限公司 扰流强力冲击磨
CN112553045A (zh) * 2020-12-16 2021-03-26 延安大学 一种新型棉花基因组dna提取装置
CN116651568A (zh) * 2023-06-12 2023-08-29 浙江捷罡科技有限公司 炭黑专用粉碎分级机

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005270780A (ja) * 2004-03-24 2005-10-06 Mitsui Mining Co Ltd 乾式メディア攪拌型粉砕機
KR100893529B1 (ko) 2009-02-02 2009-04-17 주식회사 씨이씨 석탄 분쇄기에 구비되는 라이너의 제조 방법 및 이에 의해 제조된 라이너
JP2013537025A (ja) * 2010-08-31 2013-09-26 エスエムエー ソーラー テクノロジー アーゲー Acモジュール接続用acインターフェースを備えたインバータ
CN103447118A (zh) * 2013-08-20 2013-12-18 长兴新源机械设备科技有限公司 一种锤击式万能粉碎机用粉碎室
JP2015174061A (ja) * 2014-03-17 2015-10-05 株式会社栗本鐵工所 粉砕用ライナ及びそれを備えた粉砕装置
JP2017080655A (ja) * 2015-10-26 2017-05-18 日本電気硝子株式会社 ガラス粉砕装置及びガラス粉末の製造方法
JP2017100062A (ja) * 2015-11-30 2017-06-08 株式会社静岡プラント インペラユニット及びこのインペラユニットを有する粉砕装置
CN109482284A (zh) * 2018-12-18 2019-03-19 四川巨子粉体设备有限公司 扰流强力冲击磨
CN112553045A (zh) * 2020-12-16 2021-03-26 延安大学 一种新型棉花基因组dna提取装置
CN112553045B (zh) * 2020-12-16 2023-08-15 延安大学 一种棉花基因组dna提取装置
CN116651568A (zh) * 2023-06-12 2023-08-29 浙江捷罡科技有限公司 炭黑专用粉碎分级机
CN116651568B (zh) * 2023-06-12 2023-10-31 浙江捷罡科技有限公司 炭黑专用粉碎分级机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4891574B2 (ja) 粉砕装置およびこの粉砕装置を用いた粉体製造方法
JP2003135983A (ja) 衝撃式粉砕機
WO2012014985A1 (ja) ジェットミル
EP0811586B1 (en) Composite ceramic materials for pulverization media and working parts of a pulverizer
JP4104698B2 (ja) 粉砕機、粉砕機用部材、粉砕用媒体、複合セラミックス焼結体および粉砕方法
JP3273394B2 (ja) 機械式粉砕装置
JP3154692B2 (ja) 微粉砕装置
KR100339265B1 (ko) 극미세 분말 분쇄기
US7036759B2 (en) Autogenous rotor
JP4693230B2 (ja) 竪型衝撃式破砕機のロータ
JP2001294478A (ja) セラミックボール、セラミックボールの製造方法及びセラミックボールベアリング
JP4980231B2 (ja) 塵状、繊維状もしくは粒状の材料を分級する装置用の分級ロータならびに分級機
AU2002214412A1 (en) Autogenous rotor
JP3558176B2 (ja) 竪型衝撃式破砕機の運転方法
JP2005021768A (ja) 微粉砕機及びその微粉末製品
JP2003225578A (ja) 粉砕装置の破砕歯
JPH10296107A (ja) 破砕機の固定刃
JP2006175323A (ja) 遠心破砕機
JP7028822B2 (ja) 粉砕装置
JP2016539784A (ja) 調節可能な超微破砕機
JP2001000877A (ja) ガラス粉砕機
KR200355885Y1 (ko) 해머밀용 일체형 분쇄해머
JPH077740U (ja) サンドミルの耐摩耗構造
JP2002102731A (ja) 粉砕機
JP2002239403A (ja) 粉砕装置