JP2002239403A - 粉砕装置 - Google Patents
粉砕装置Info
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- JP2002239403A JP2002239403A JP2001038723A JP2001038723A JP2002239403A JP 2002239403 A JP2002239403 A JP 2002239403A JP 2001038723 A JP2001038723 A JP 2001038723A JP 2001038723 A JP2001038723 A JP 2001038723A JP 2002239403 A JP2002239403 A JP 2002239403A
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- grinder
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 面接触に近い態様で粉砕を行うことにより粉
砕効率を大幅に向上するとともに、1台の装置で多様な
態様の粉砕を行うことができ、従って、複合材料も粉砕
することができ、また、粗粉砕から100μm程度の中
粉砕までを一貫して行うことができる粉砕機を提供す
る。 【解決手段】 円筒内面を有する固定の粉砕外輪53a
〜53cと、その外輪の内部に外輪と同心で、外輪の円
筒内面との間に所定の隙間54を設けて回転可能に設け
られたローター52a〜52cとの組み合わせを縦に複
数段同心に積み重ねた粉砕機。粉砕が外輪の円筒内面と
ローターの外周面との間で行われるため、粉砕部が面状
となっており、従来の線接触の粉砕機と比較すると粉砕
効率が非常に高い。逆に、同等程度の粉砕効率を得るた
めには、従来の粉砕機よりも低速で操業をすることがで
きるため、装置から発生する騒音や振動が大幅に低減す
るとともに、被砕物の温度上昇が最小限に抑えられ、製
造される微粉末の特性変化を防止することができる。
砕効率を大幅に向上するとともに、1台の装置で多様な
態様の粉砕を行うことができ、従って、複合材料も粉砕
することができ、また、粗粉砕から100μm程度の中
粉砕までを一貫して行うことができる粉砕機を提供す
る。 【解決手段】 円筒内面を有する固定の粉砕外輪53a
〜53cと、その外輪の内部に外輪と同心で、外輪の円
筒内面との間に所定の隙間54を設けて回転可能に設け
られたローター52a〜52cとの組み合わせを縦に複
数段同心に積み重ねた粉砕機。粉砕が外輪の円筒内面と
ローターの外周面との間で行われるため、粉砕部が面状
となっており、従来の線接触の粉砕機と比較すると粉砕
効率が非常に高い。逆に、同等程度の粉砕効率を得るた
めには、従来の粉砕機よりも低速で操業をすることがで
きるため、装置から発生する騒音や振動が大幅に低減す
るとともに、被砕物の温度上昇が最小限に抑えられ、製
造される微粉末の特性変化を防止することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂・繊維・
食品等の被砕物を100〜300μm程度の大きさまで
粉砕する粉砕装置に関する。例えば、合成樹脂や古紙・
皮・シルク等の裁断屑をこのように粉砕することによ
り、これらの材料のリサイクルが促進される。また、食
品に関しては、このように粉砕することにより、従来は
食品として使用できなかった部分を食品とすることがで
きたり、従来よりも遙かに低廉に食品を製造することが
でき、更には、従来とは別異の新たな食品の製造が可能
となる。
食品等の被砕物を100〜300μm程度の大きさまで
粉砕する粉砕装置に関する。例えば、合成樹脂や古紙・
皮・シルク等の裁断屑をこのように粉砕することによ
り、これらの材料のリサイクルが促進される。また、食
品に関しては、このように粉砕することにより、従来は
食品として使用できなかった部分を食品とすることがで
きたり、従来よりも遙かに低廉に食品を製造することが
でき、更には、従来とは別異の新たな食品の製造が可能
となる。
【0002】
【従来の技術】このような粉砕機として、従来より、種
々の形式のものが用いられている。例えば図2の形式の
ものは、水平な中心軸を有する円筒状の外箱の中に同軸
の回転刃を設け、外箱の内周に設けた固定刃と回転刃と
の間で被砕物を切削・切断するものである。この形式の
粉砕機は、比較的粗い粉砕のために用いられる。
々の形式のものが用いられている。例えば図2の形式の
ものは、水平な中心軸を有する円筒状の外箱の中に同軸
の回転刃を設け、外箱の内周に設けた固定刃と回転刃と
の間で被砕物を切削・切断するものである。この形式の
粉砕機は、比較的粗い粉砕のために用いられる。
【0003】図1の形式のものは、水平軸を有する1対
のロールを、両者間に狭い隙間を設けて水平に並列した
ものである。各ロールの外周面には同図(b)、(c)
に示すように鋭利な溝が刻まれており、被砕物を両ロー
ルの間で圧縮しつつ切削することにより粉砕する。図1
(a)に示すように、このようなロール対を垂直に複数
段重ね、その隙間を徐々に狭くしてゆくことにより、か
なりの微粉末まで製造することができるようになってい
る。
のロールを、両者間に狭い隙間を設けて水平に並列した
ものである。各ロールの外周面には同図(b)、(c)
に示すように鋭利な溝が刻まれており、被砕物を両ロー
ルの間で圧縮しつつ切削することにより粉砕する。図1
(a)に示すように、このようなロール対を垂直に複数
段重ね、その隙間を徐々に狭くしてゆくことにより、か
なりの微粉末まで製造することができるようになってい
る。
【0004】図3の形式のものは、垂直軸を有する円筒
状の外箱に中に、複数本の粉砕ロールを縦に内設したも
のである。粉砕ロールは全体が外箱の中で公転するとと
もに、それぞれが自転し、被砕物を外箱の内周面との間
に噛み込んで粉砕する。
状の外箱に中に、複数本の粉砕ロールを縦に内設したも
のである。粉砕ロールは全体が外箱の中で公転するとと
もに、それぞれが自転し、被砕物を外箱の内周面との間
に噛み込んで粉砕する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の粉砕機はい
ずれも、外箱とロール、又はロールとロールとの接触が
線状であるため、強力な粉砕を行うことができるという
利点がある一方、粉砕効率が悪く、原素材から100μ
m程度の粉末を得るためには何段も粉砕を重ねなければ
ならなかった。また、それぞれの粉砕機においては粉砕
の態様が定まっているため、得意な被砕物や粉砕粒度の
適切な適用範囲が自ずと定まっており、複合材を粉砕す
る場合や大きい被砕物から上記粒度の粉末を得るために
は、異なる形式の粉砕機を組み合わせて用いる必要があ
った。
ずれも、外箱とロール、又はロールとロールとの接触が
線状であるため、強力な粉砕を行うことができるという
利点がある一方、粉砕効率が悪く、原素材から100μ
m程度の粉末を得るためには何段も粉砕を重ねなければ
ならなかった。また、それぞれの粉砕機においては粉砕
の態様が定まっているため、得意な被砕物や粉砕粒度の
適切な適用範囲が自ずと定まっており、複合材を粉砕す
る場合や大きい被砕物から上記粒度の粉末を得るために
は、異なる形式の粉砕機を組み合わせて用いる必要があ
った。
【0006】更に、原料によってはこれら通常の粉砕機
では粉砕し難い素材もある。例えば、油分・繊維質・糖
質等が多い材料は、通常の方法では粉砕が非常に難し
い。そこで、これらの素材についてはそのまま粉砕機で
粉砕することをあきらめ、素材をまず凍結した後、粉末
化するという方法をとっている。しかし、この方法はコ
スト高になることは勿論、省エネに反し、素材の劣化と
いう問題も生ずるため、り、ドライ粉砕を機械で行いた
いという要望も多い。
では粉砕し難い素材もある。例えば、油分・繊維質・糖
質等が多い材料は、通常の方法では粉砕が非常に難し
い。そこで、これらの素材についてはそのまま粉砕機で
粉砕することをあきらめ、素材をまず凍結した後、粉末
化するという方法をとっている。しかし、この方法はコ
スト高になることは勿論、省エネに反し、素材の劣化と
いう問題も生ずるため、り、ドライ粉砕を機械で行いた
いという要望も多い。
【0007】一方、環境問題からの各種廃棄物のリサイ
クルに対する強い要請、顧客志向の多様化による各種素
材の粉末化に対する要請等もある。
クルに対する強い要請、顧客志向の多様化による各種素
材の粉末化に対する要請等もある。
【0008】本発明はこのような課題を解決するために
成されたものであり、その目的とするところは、面接触
に近い態様で粉砕を行うことにより粉砕効率を大幅に向
上するとともに、それにより低速で粉砕を行うことを可
能にし、素材の変成・劣化を最小限に抑えて粉砕を行う
ことができる装置を提供するものである。また、1台の
装置で多様な態様の粉砕を行うことができ、従って、複
合材料も粉砕することができ、更には粗粉砕から中粉砕
程度まで一貫して行うことができる粉砕機を提供する。
成されたものであり、その目的とするところは、面接触
に近い態様で粉砕を行うことにより粉砕効率を大幅に向
上するとともに、それにより低速で粉砕を行うことを可
能にし、素材の変成・劣化を最小限に抑えて粉砕を行う
ことができる装置を提供するものである。また、1台の
装置で多様な態様の粉砕を行うことができ、従って、複
合材料も粉砕することができ、更には粗粉砕から中粉砕
程度まで一貫して行うことができる粉砕機を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明に係る粉砕装置は、円筒内面を有する
固定外輪と、その外輪の内部に外輪と同心で、外輪の円
筒内面との間に所定の隙間を設けて回転可能に設けられ
たローターとの組み合わせが縦に複数段同心に積み重ね
られて成ることを特徴とするものである。
に成された本発明に係る粉砕装置は、円筒内面を有する
固定外輪と、その外輪の内部に外輪と同心で、外輪の円
筒内面との間に所定の隙間を設けて回転可能に設けられ
たローターとの組み合わせが縦に複数段同心に積み重ね
られて成ることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態と効果】本発明に係る粉砕装置で
は、まず、粉砕が外輪の円筒内面とローターの外周面と
の間で行われるため、粉砕部が面状となっており、従来
の線接触の粉砕機と比較すると粉砕効率が非常に高い。
逆に、同等程度の粉砕効率を得るためには、従来の粉砕
機よりも低速で操業をすることができるため、装置から
発生する騒音や振動が大幅に低減するとともに、被砕物
の温度上昇が最小限に抑えられ、製造される微粉末の特
性変化を防止することができる。
は、まず、粉砕が外輪の円筒内面とローターの外周面と
の間で行われるため、粉砕部が面状となっており、従来
の線接触の粉砕機と比較すると粉砕効率が非常に高い。
逆に、同等程度の粉砕効率を得るためには、従来の粉砕
機よりも低速で操業をすることができるため、装置から
発生する騒音や振動が大幅に低減するとともに、被砕物
の温度上昇が最小限に抑えられ、製造される微粉末の特
性変化を防止することができる。
【0011】ここで、ローターの外周面を、上に小径・
下に大径となるようにテーパー状とすることにより、そ
の段の中において被砕物が下に落ちてゆくにつれて細か
く粉砕されることになり、好ましい。
下に大径となるようにテーパー状とすることにより、そ
の段の中において被砕物が下に落ちてゆくにつれて細か
く粉砕されることになり、好ましい。
【0012】本発明に係る粉砕装置では、また、固定外
輪とローターとの組み合わせが複数段になっているた
め、それぞれの組み合わせ毎に異なる態様の粉砕を行う
ことができる。すなわち、各段の外輪の円筒内面とロー
ターの外周面とに種々の形態の粉砕刃を設けることによ
り、この粉砕装置1台で、各種特性(延性、弾性、引張
強度、粘度、耐性温度等)を有する被砕物及びそれらの
複合材を粉砕することが可能となっている。また、粗粉
砕から100μm程度の中粉砕まで、広い範囲の粉砕を
一貫して行うことができる。しかも、その組み合わせは
操業毎に任意に変更することができるため、多様な被砕
物に対して柔軟に対応することができる。
輪とローターとの組み合わせが複数段になっているた
め、それぞれの組み合わせ毎に異なる態様の粉砕を行う
ことができる。すなわち、各段の外輪の円筒内面とロー
ターの外周面とに種々の形態の粉砕刃を設けることによ
り、この粉砕装置1台で、各種特性(延性、弾性、引張
強度、粘度、耐性温度等)を有する被砕物及びそれらの
複合材を粉砕することが可能となっている。また、粗粉
砕から100μm程度の中粉砕まで、広い範囲の粉砕を
一貫して行うことができる。しかも、その組み合わせは
操業毎に任意に変更することができるため、多様な被砕
物に対して柔軟に対応することができる。
【0013】上記同様の理由で、外輪とローターとの間
の隙間は、下段ほど狭くなるようにすることが望まし
い。
の隙間は、下段ほど狭くなるようにすることが望まし
い。
【0014】本発明の別の形態として、次のようなもの
を挙げることができる。円筒形外箱の中心線に平行な多
数の凹凸溝を形成する螺旋角状と中心線を通る回転軸に
平行な、或いは傾斜角を持った縦溝を設けた固定子ロー
タと、この中心線で回転する回転軸に取り付けられて、
前期の中心線に平行で、且つ、その先端と固定子ステー
タ内面との間に粉砕原料の大きさに合わせた距離を持つ
回転子ロータ本体から成る粉砕装置。回転子ロータは、
外面に切削加工が可能な刃を多数持つチップを設けたも
の、凹凸状の螺旋角を持った溝を持ったもの、傾斜角或
いは縦溝をつけたものでもよい。
を挙げることができる。円筒形外箱の中心線に平行な多
数の凹凸溝を形成する螺旋角状と中心線を通る回転軸に
平行な、或いは傾斜角を持った縦溝を設けた固定子ロー
タと、この中心線で回転する回転軸に取り付けられて、
前期の中心線に平行で、且つ、その先端と固定子ステー
タ内面との間に粉砕原料の大きさに合わせた距離を持つ
回転子ロータ本体から成る粉砕装置。回転子ロータは、
外面に切削加工が可能な刃を多数持つチップを設けたも
の、凹凸状の螺旋角を持った溝を持ったもの、傾斜角或
いは縦溝をつけたものでもよい。
【0015】粉砕工程は次のようになる。外箱の一端よ
り原料を装置内に供給し、固定子ロータと螺旋角溝を持
つ回転子ロータとにより原料を細かく粉砕し、他端より
次工程へ排出する。その間に、粉砕原料の大きさを細か
い粒度にする過程で多数刃の回転子ロータによって1/5
〜1/10にする工程、次に、回転子ロータの凹凸状溝によ
り磨り潰し、削られた粒サイズを更に小さくする工程が
含まれる。仕上工程では、粉砕された粒形状を整粒する
螺旋角溝をつけた固定子ステータと回転子ロータ同士に
て粉砕する。希望粒度、粒度範囲を要求する分級部は各
回転子ロータ内に設けられる。すなわち、原料特性に応
じて工程間での粉砕状態を調整するため、また、各工程
での粉砕負荷を少なくするように、固定子ステータ内面
と回転子ロータとの間隙を調整する。
り原料を装置内に供給し、固定子ロータと螺旋角溝を持
つ回転子ロータとにより原料を細かく粉砕し、他端より
次工程へ排出する。その間に、粉砕原料の大きさを細か
い粒度にする過程で多数刃の回転子ロータによって1/5
〜1/10にする工程、次に、回転子ロータの凹凸状溝によ
り磨り潰し、削られた粒サイズを更に小さくする工程が
含まれる。仕上工程では、粉砕された粒形状を整粒する
螺旋角溝をつけた固定子ステータと回転子ロータ同士に
て粉砕する。希望粒度、粒度範囲を要求する分級部は各
回転子ロータ内に設けられる。すなわち、原料特性に応
じて工程間での粉砕状態を調整するため、また、各工程
での粉砕負荷を少なくするように、固定子ステータ内面
と回転子ロータとの間隙を調整する。
【0016】前記円筒外箱に固定であるステータ内面の
螺旋状溝及び傾斜角或いは縦溝は、回転子ロータ外面の
螺旋角溝、傾斜角或いは縦溝と相対する角度の溝形状と
することができる。
螺旋状溝及び傾斜角或いは縦溝は、回転子ロータ外面の
螺旋角溝、傾斜角或いは縦溝と相対する角度の溝形状と
することができる。
【0017】また、回転子ロータの外面に、粉砕粒をコ
ントロールする分級部を形成してもよい。
ントロールする分級部を形成してもよい。
【0018】
【実施例】本発明に係る粉砕装置の詳細及びその種々の
変形例を実施例により説明する。本実施例の粉砕装置は
動力部、動力伝達部及び粉砕部から成る。図4(a)は
粉砕部40の平面図であり、同図(b)はその粉体取出
口46側から見た正面図である。また、図5は粉砕部4
0の内部を示す内部構成図である。動力部はいずれの図
にも示されていないが、この粉砕部40の横(図4
(a)の上側、同図(b)の紙面向こう側、図5の右
側)に設けられており、そのモーターの回転動力は、粉
砕部下部の動力伝達部41を介して粉砕部40の内部中
心に設けられた回転軸51に伝達される。
変形例を実施例により説明する。本実施例の粉砕装置は
動力部、動力伝達部及び粉砕部から成る。図4(a)は
粉砕部40の平面図であり、同図(b)はその粉体取出
口46側から見た正面図である。また、図5は粉砕部4
0の内部を示す内部構成図である。動力部はいずれの図
にも示されていないが、この粉砕部40の横(図4
(a)の上側、同図(b)の紙面向こう側、図5の右
側)に設けられており、そのモーターの回転動力は、粉
砕部下部の動力伝達部41を介して粉砕部40の内部中
心に設けられた回転軸51に伝達される。
【0019】図4(a)、(b)に示すように、粉砕部
40は円筒状の外筒42とその上部を密閉する円盤状の
蓋43で囲われて成る。蓋43の中心には回転軸51の
上部を保持するためのベアリングホルダ44が設けられ
ており、中心を外れた箇所には被砕物を投入するための
投入口45が設けられている。外筒42の下部には粉体
取出口46が設けられている。
40は円筒状の外筒42とその上部を密閉する円盤状の
蓋43で囲われて成る。蓋43の中心には回転軸51の
上部を保持するためのベアリングホルダ44が設けられ
ており、中心を外れた箇所には被砕物を投入するための
投入口45が設けられている。外筒42の下部には粉体
取出口46が設けられている。
【0020】図5に示すように、粉砕部40の内部の中
心には、回転軸51が上下を貫いており、下端には動力
伝達部41において回転動力が伝達され、上端は前記の
通り、ベアリングホルダ44内のベアリングにより保持
されている。回転軸51には、上下に3段の粉砕ロータ
ー52a〜52cが固定されている。粉砕ローター52
a〜52cの種類については後述する。最上段の粉砕ロ
ーター52aの上部には、被砕物を隙間54に導くため
のテーパーを有するガイド蓋55が被せられている。
心には、回転軸51が上下を貫いており、下端には動力
伝達部41において回転動力が伝達され、上端は前記の
通り、ベアリングホルダ44内のベアリングにより保持
されている。回転軸51には、上下に3段の粉砕ロータ
ー52a〜52cが固定されている。粉砕ローター52
a〜52cの種類については後述する。最上段の粉砕ロ
ーター52aの上部には、被砕物を隙間54に導くため
のテーパーを有するガイド蓋55が被せられている。
【0021】外筒42の内壁には、各粉砕ローター52
a〜52cに対応する粉砕外輪53a〜53cが固定さ
れている。粉砕ローター52a〜52cと粉砕外輪53
a〜53cとの間には狭い隙間(ギャップ)54が設け
られており、各粉砕ローター52a〜52cの径は、こ
の隙間54の大きさが下段にゆくに従って狭くなるよう
に設定されている。
a〜52cに対応する粉砕外輪53a〜53cが固定さ
れている。粉砕ローター52a〜52cと粉砕外輪53
a〜53cとの間には狭い隙間(ギャップ)54が設け
られており、各粉砕ローター52a〜52cの径は、こ
の隙間54の大きさが下段にゆくに従って狭くなるよう
に設定されている。
【0022】粉体取出口46の内側には、上から降りて
きた粉体を粉体取出口46に導くためのガイド通路56
が設けられている。
きた粉体を粉体取出口46に導くためのガイド通路56
が設けられている。
【0023】粉砕ローター52には、各種の態様のもの
を任意に用いることができる。図6はその一つの例を示
したものであり、外周に多数の水平の(螺旋状としても
よい)切刃を設けたものである。同図(b)(断面図)
の右側に示すように、軽量化のため、粉砕ローター62
の内部は空洞となっている。同図(a)に示すように、
上面621の中央には回転軸51に固定するためのキー
溝を有する貫通孔622が設けられ、その周囲には、軽
量化及びこの粉砕ローター62を装着する(及び取り外
す)際のハンドリングの便のための穴623が設けられ
ている。
を任意に用いることができる。図6はその一つの例を示
したものであり、外周に多数の水平の(螺旋状としても
よい)切刃を設けたものである。同図(b)(断面図)
の右側に示すように、軽量化のため、粉砕ローター62
の内部は空洞となっている。同図(a)に示すように、
上面621の中央には回転軸51に固定するためのキー
溝を有する貫通孔622が設けられ、その周囲には、軽
量化及びこの粉砕ローター62を装着する(及び取り外
す)際のハンドリングの便のための穴623が設けられ
ている。
【0024】外周はやや下方に広がるテーパー状となっ
ており、その外周面には粉砕用の切刃624が設けられ
ている。切刃624は、周方向に複数箇所設けられた凹
部625により分割され、切断・粉砕効果を高めるよう
にしている。凹部625は同図(b)に示すように切刃
624に垂直でもよいし、同図(c)に示すように、切
刃624に対して斜行するようにしてもよい。
ており、その外周面には粉砕用の切刃624が設けられ
ている。切刃624は、周方向に複数箇所設けられた凹
部625により分割され、切断・粉砕効果を高めるよう
にしている。凹部625は同図(b)に示すように切刃
624に垂直でもよいし、同図(c)に示すように、切
刃624に対して斜行するようにしてもよい。
【0025】図7(a)〜(c)は、その他の粉砕ロー
ター72a〜72cの例を示すものである。同図(a)
の粉砕ローター72aは、水平(又は螺旋状)の切刃を
分割することなく、そのまま使用するものである。仕上
げの細かい粉砕を行うのに適している。
ター72a〜72cの例を示すものである。同図(a)
の粉砕ローター72aは、水平(又は螺旋状)の切刃を
分割することなく、そのまま使用するものである。仕上
げの細かい粉砕を行うのに適している。
【0026】同図(b)の粉砕ローター72bは、中央
に凹部を設けた球面状の突起を多数、外周に突設したも
のである。これは、被砕物を押し潰すように粉砕するも
のであり、比較的脆い材料の初期粉砕に適している。
に凹部を設けた球面状の突起を多数、外周に突設したも
のである。これは、被砕物を押し潰すように粉砕するも
のであり、比較的脆い材料の初期粉砕に適している。
【0027】同図(c)の粉砕ローター72cは、垂直
な切刃を持つバイトを外周に一定間隔で固定したもので
ある。硬い材料を粗く切断・粉砕するのに適している。
な切刃を持つバイトを外周に一定間隔で固定したもので
ある。硬い材料を粗く切断・粉砕するのに適している。
【0028】粉砕外輪53a〜53cの一例を図8に示
す。この図に示す粉砕外輪83は、図7(a)のロータ
ー72aと同様に、多数の細かい切刃を水平(又は螺旋
状)に設けたものである。切刃を螺旋状にする場合、粉
砕ローターの切刃と同じ方向に(すなわち、両者で雄ね
じ・雌ねじ状となるように)斜行させてもよいし、逆方
向としてもよい。また、粉砕外輪83の方にも図6
(b)、(c)に示すような凹部を設けてもよい。これ
らの他にも、図6又は図7に示した各種粉砕ローター6
2、62b、72a〜72cに対応した同様な粉砕外輪
を用いることもできる。或いは、切刃を持たない単なる
スムーズな円筒内面とした粉砕外輪を用いてもよい。
す。この図に示す粉砕外輪83は、図7(a)のロータ
ー72aと同様に、多数の細かい切刃を水平(又は螺旋
状)に設けたものである。切刃を螺旋状にする場合、粉
砕ローターの切刃と同じ方向に(すなわち、両者で雄ね
じ・雌ねじ状となるように)斜行させてもよいし、逆方
向としてもよい。また、粉砕外輪83の方にも図6
(b)、(c)に示すような凹部を設けてもよい。これ
らの他にも、図6又は図7に示した各種粉砕ローター6
2、62b、72a〜72cに対応した同様な粉砕外輪
を用いることもできる。或いは、切刃を持たない単なる
スムーズな円筒内面とした粉砕外輪を用いてもよい。
【0029】例えば図7(a)の粉砕ローター72aと図
8の粉砕外輪83を組み合わせた場合、両者の隙間は図
9に示すようになる。粉砕ローター72aの外周面には
テーパー(角θ)がついているため、粉砕ローター72
aと粉砕外輪83の間の隙間gは下の方が狭くなってお
り、被砕物が下に落ちてゆくにつれて細かく粉砕される
ようになっている。また、図7(c)の粉砕ローター7
2cと図8の粉砕外輪83を組み合わせた場合、両者の
関係は図10に示すようになる。
8の粉砕外輪83を組み合わせた場合、両者の隙間は図
9に示すようになる。粉砕ローター72aの外周面には
テーパー(角θ)がついているため、粉砕ローター72
aと粉砕外輪83の間の隙間gは下の方が狭くなってお
り、被砕物が下に落ちてゆくにつれて細かく粉砕される
ようになっている。また、図7(c)の粉砕ローター7
2cと図8の粉砕外輪83を組み合わせた場合、両者の
関係は図10に示すようになる。
【0030】更に、図11に示すように、縦溝95(完
全に垂直な溝よりは、斜行する溝の方が望ましい)を有
する粉砕外輪93と、バイト94を埋設した粉砕ロータ
ー92の組み合わせや、図12に示すように、双方とも
縦溝とした組み合わせでもよい。なお、これらの場合、
粉砕外輪と粉砕ローターの溝やバイトの間隔(ピッチ)
は、外輪とローターで異なるようにしておくことが望ま
しい。
全に垂直な溝よりは、斜行する溝の方が望ましい)を有
する粉砕外輪93と、バイト94を埋設した粉砕ロータ
ー92の組み合わせや、図12に示すように、双方とも
縦溝とした組み合わせでもよい。なお、これらの場合、
粉砕外輪と粉砕ローターの溝やバイトの間隔(ピッチ)
は、外輪とローターで異なるようにしておくことが望ま
しい。
【0031】本実施例の粉砕機の使用方法は極めて単純
であり、モータを起動してローター52a〜52cを回
転した状態で、粉砕部40の上部の投入口45から被砕
物を投入するだけである。ローター52a〜52cの回
転速度は、周速度で1m/sec程度でも十分である。従来の
粉砕機では、線接触部のみで粉砕を行わねばならなかっ
たため、周速度が10m/sec程度にも達していたが、本実
施例の粉砕機ではこのような低速でよいため、被砕物の
温度上昇が最小限に抑えられるとともに、粉砕機が発生
する振動・騒音も最低限に抑えられる。
であり、モータを起動してローター52a〜52cを回
転した状態で、粉砕部40の上部の投入口45から被砕
物を投入するだけである。ローター52a〜52cの回
転速度は、周速度で1m/sec程度でも十分である。従来の
粉砕機では、線接触部のみで粉砕を行わねばならなかっ
たため、周速度が10m/sec程度にも達していたが、本実
施例の粉砕機ではこのような低速でよいため、被砕物の
温度上昇が最小限に抑えられるとともに、粉砕機が発生
する振動・騒音も最低限に抑えられる。
【0032】各段のローター52a〜52c及び粉砕外
輪53a〜53cにより粉砕され、製造された粉末は、
粉砕部下方の取出口46から出てくる。このように、本
実施例の粉砕機では、上部の投入口45から被砕物を連
続的に投入し、下方の取出口46から連続的に取り出す
という、連続操業が可能である。
輪53a〜53cにより粉砕され、製造された粉末は、
粉砕部下方の取出口46から出てくる。このように、本
実施例の粉砕機では、上部の投入口45から被砕物を連
続的に投入し、下方の取出口46から連続的に取り出す
という、連続操業が可能である。
【0033】また、被砕物の種類が変わるときは、粉砕
部40の蓋43を開け、ガイド蓋55を取り外して、各
ローター52a〜52c及び粉砕外輪53a〜53cを
取り外し、次の被砕物に適したものに取り替えるだけで
よい。
部40の蓋43を開け、ガイド蓋55を取り外して、各
ローター52a〜52c及び粉砕外輪53a〜53cを
取り外し、次の被砕物に適したものに取り替えるだけで
よい。
【0034】なお、図5では3段の例を示したが、これ
は1段だけのものであってもよいし、2段又は4段以上
としてもよい。それらは、1段用、2段用と高さの異な
るローター及び粉砕外輪を用意しておき、同一の粉砕部
40の筐体の中に装着するようにしてもよいし、ロータ
ー及び粉砕外輪の縦寸法の方を標準化して、粉砕部40
の筐体の高さを1段用、2段用と各種用意するという方
法で使い分けることもできる。
は1段だけのものであってもよいし、2段又は4段以上
としてもよい。それらは、1段用、2段用と高さの異な
るローター及び粉砕外輪を用意しておき、同一の粉砕部
40の筐体の中に装着するようにしてもよいし、ロータ
ー及び粉砕外輪の縦寸法の方を標準化して、粉砕部40
の筐体の高さを1段用、2段用と各種用意するという方
法で使い分けることもできる。
【図1】 従来の粉砕機の一例で、多段水平型のものの
斜視図(a)及びその切刃近傍の説明図(b)、
(c)。
斜視図(a)及びその切刃近傍の説明図(b)、
(c)。
【図2】 従来の粉砕機の別の例で、水平型のものの断
面図。
面図。
【図3】 従来の粉砕機の別の例で、縦ロール型のもの
の平面図(a)及び縦断面図(b)。
の平面図(a)及び縦断面図(b)。
【図4】 本発明の一実施例である粉砕機の粉砕部の平
面図(a)及び正面図(b)。
面図(a)及び正面図(b)。
【図5】 上記粉砕機の粉砕部の縦断面図。
【図6】 上記粉砕機で用いる粉砕ローターの一例の平
面図(a)と一部断面側面図(b)、及びその変形例の
側面図(c)。
面図(a)と一部断面側面図(b)、及びその変形例の
側面図(c)。
【図7】 粉砕ローターのその他の例の側面図。
【図8】 粉砕外輪の一例の斜視図。
【図9】 粉砕ローターと粉砕外輪の組み合わせの一例
の隙間の拡大図。
の隙間の拡大図。
【図10】 粉砕ローターと粉砕外輪の組み合わせの別
の例の隙間の拡大図。
の例の隙間の拡大図。
【図11】 粉砕ローターと粉砕外輪の組み合わせの別
の例の平面図。
の例の平面図。
【図12】 粉砕ローターと粉砕外輪の組み合わせの更
に別の例の平面図。
に別の例の平面図。
40…粉砕部 41…動力伝達部 42…外筒 43…蓋 44…ベアリングホルダ 45…投入口 46…粉体取出口 51…回転軸 52…粉砕ローター 53…粉砕外輪 54…隙間 55…ガイド蓋 56…ガイド通路
Claims (3)
- 【請求項1】 円筒内面を有する固定外輪と、その外輪
の内部に外輪と同心で、外輪の円筒内面との間に所定の
隙間を設けて回転可能に設けられたローターとの組み合
わせが縦に複数段同心に積み重ねられて成ることを特徴
とする粉砕装置。 - 【請求項2】 外輪とローターとの間の隙間が、下段ほ
ど狭くなっていることを特徴とする請求項1記載の粉砕
装置。 - 【請求項3】 ローターの外周面が、上に小径下に大径
となるようにテーパー状となっていることを特徴とする
請求項1又は2に記載の粉砕装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001038723A JP2002239403A (ja) | 2001-02-15 | 2001-02-15 | 粉砕装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001038723A JP2002239403A (ja) | 2001-02-15 | 2001-02-15 | 粉砕装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002239403A true JP2002239403A (ja) | 2002-08-27 |
Family
ID=18901646
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001038723A Pending JP2002239403A (ja) | 2001-02-15 | 2001-02-15 | 粉砕装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002239403A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100774488B1 (ko) * | 2007-05-03 | 2007-11-08 | 대길산업주식회사 | 비트형 햄머·탈부착식 호형상의 법면으로 이루어진 수직형스윙 햄머 크러셔 |
KR100870650B1 (ko) | 2007-06-22 | 2008-11-26 | 성안이엔티주식회사 | 골재의 제조장치 |
KR100931470B1 (ko) | 2008-01-11 | 2009-12-11 | 한국야금 주식회사 | 골재 파쇄 햄머 크러셔 |
CN107138230A (zh) * | 2017-06-27 | 2017-09-08 | 苏州楚博生物技术有限公司 | 一种用于球化剂的破碎机 |
CN107583732A (zh) * | 2017-09-05 | 2018-01-16 | 余绍火 | 一种抗热敏性材料涡流粉碎机 |
-
2001
- 2001-02-15 JP JP2001038723A patent/JP2002239403A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100774488B1 (ko) * | 2007-05-03 | 2007-11-08 | 대길산업주식회사 | 비트형 햄머·탈부착식 호형상의 법면으로 이루어진 수직형스윙 햄머 크러셔 |
KR100870650B1 (ko) | 2007-06-22 | 2008-11-26 | 성안이엔티주식회사 | 골재의 제조장치 |
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