JPH1028894A - 粉砕機 - Google Patents

粉砕機

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JPH1028894A
JPH1028894A JP18590696A JP18590696A JPH1028894A JP H1028894 A JPH1028894 A JP H1028894A JP 18590696 A JP18590696 A JP 18590696A JP 18590696 A JP18590696 A JP 18590696A JP H1028894 A JPH1028894 A JP H1028894A
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JP
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crushing
fixed
rotating
blade
crushing blade
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JP18590696A
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Takeshi Ishikawa
剛 石川
Kazumi Goto
和巳 後藤
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Mitsui Mining Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 じん性の高い砕料であっても処理可能とする
とともに、高い処理能力が得られるようにする。 【解決手段】 粉砕室8内に回転ディスク11を回転可
能に設けるとともに、回転ディスク11と対向させて固
定ディスク21を粉砕室8内に固定する。回転ディスク
11の固定ディスク21との対向面には複数の小刃18
を有する回転側粉砕刃16が取付けられ、固定ディスク
21の回転ディスク11との対向面には複数の小刃28
を有する固定側粉砕刃25が取付けられ、両粉砕刃1
6、25間で中心部から外周側にかけて間隔が順次狭く
なる粉砕領域30が形成される。砕料は、回転ディスク
11の回転によって粉砕領域30内を外周側に向かって
順次移動し、このとき両粉砕刃16、25によって剪断
力、摩擦力等が加えられて粉砕され、所定の粒度の砕成
物に形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は粉砕機に関し、特
に、プラスチック等のじん性の高い砕料を粉砕処理する
のに有効な高速剪断型の粉砕機に関するものである。
【0002】
【従来技術およびその問題点】今日、化学工業、鉱工
業、建設業、食品工業など多くの分野で各種の粉砕機が
利用されている。粉砕機は物を細化する目的で用いられ
るものであって、砕料に圧縮力、衝撃力、摩擦力又は剪
断力を加えることによって所定の大きさの砕成物を形成
するものである。
【0003】そして、粉砕機には、硬い砕料に不適なも
の、柔らかい砕料に不適なもの、粉砕比の大きいもの、
粉砕比の小さいもの等種々のタイプのものがあるため、
砕料の大きさ、物理的性質、砕成物の大きさ等に応じて
適当な粉砕機を選択して使用する必要がある。
【0004】しかしながら、現在市場に提供されている
各種の粉砕機にあっては、鉱石、穀物等の砕料の粉砕処
理には適しているものの、じん性の高いプラスチック等
の砕料の粉砕処理には適していない。したがって、プラ
スチック等のじん性の高い砕料から所定の大きさの砕成
物を形成する場合には、工作機械による切削加工等に頼
るしかなく、処理能力が非常に低下する。
【0005】この発明は前記のような従来のもののもつ
問題点を解決したものであって、プラスチック等のよう
にじん性の高い砕料であっても安定して粉砕処理するこ
とができるとともに、そのような特性を有する砕料であ
っても高い処理能力が得られる粉砕機を提供することを
目的とするものである。
【0006】
【問題点を解決するための手段】上記の問題点を解決す
るためにこの発明は、内部に粉砕室を有するケーシング
と、該ケーシングに回転可能に取り付けられる駆動軸
と、前記粉砕室内に設けられるとともに、前記駆動軸に
連結されて駆動軸と一体に回転可能な回転ディスクと、
前記粉砕室内に固定された状態で設けられるとともに、
前記回転ディスクと所定の間隔をおいて対向する固定デ
ィスクと、前記回転ディスクの前記固定ディスクとの対
向面に設けられる回転側粉砕刃と、前記固定ディスクの
前記回転ディスクとの対向面の前記回転側粉砕刃に対応
する部分に設けられる固定側粉砕刃とを具え、前記回転
側粉砕刃と前記固定側粉砕刃との間で粉砕領域を形成す
るとともに、前記ケーシングに、前記固定ディスクの中
心部を貫通して前記粉砕領域に連通する砕料の供給口
と、前記回転ディスクおよび前記固定ディスクの外周側
の部分において前記粉砕室内外を連通する砕成物の排出
口とを設けた手段を採用したものである。また、前記回
転側粉砕刃と前記固定側粉砕刃との間に、中心側から外
周側にかけて間隔が順次狭くなる粉砕領域を形成した手
段を採用したものである。さらに、前記回転側粉砕刃と
前記固定側粉砕刃との間に、中心側から外周側にかけて
間隔が順次狭くなるとともに、外周端が等間隔となる粉
砕領域を形成した手段を採用したものである。そして、
前記回転側粉砕刃の前記固定側粉砕刃との対向面に外周
方向に向かって所定の間隔ごとに、かつ、前記駆動軸の
軸心を中心として放射状に複数の溝を削設し、隣接する
溝間で先端が尖った小刃をそれぞれ形成するとともに、
前記固定側粉砕刃の前記回転側粉砕刃との対向面に外周
方向に向かって所定の間隔ごとに、かつ、前記駆動軸の
軸心を中心として放射状に複数の溝を削設し、隣接する
溝間で先端が尖った小刃をそれぞれ形成した手段を採用
したものである。そして、前記回転側粉砕刃を前記回転
ディスクに着脱可能とするとともに、前記固定側粉砕刃
を前記固定ディスクに着脱可能とした手段を採用したも
のである。
【0007】
【作用】この発明は前記のような手段を採用したことに
より、砕料を供給口を介して粉砕領域内に供給すると、
砕料は回転ディスクの回転よって粉砕領域内を外周側に
移動し、このとき回転側粉砕刃と固定側粉砕刃との間で
摩擦力、剪断力等を加えられて粉砕され、粉砕領域の外
周端から粉砕室内に排出され、粉砕室から排出口を介し
て外部に排出されることになる。また、回転側粉砕刃と
固定側粉砕刃との間に、中心側から外周側にかけて間隔
が順次狭くなる粉砕領域を形成した場合には、砕料は、
粉砕領域を中心側から外周側に移動する際に粗砕、中
砕、微粉砕の段階を経て粉砕され、所定の粒度の砕成物
に形成される。さらに、回転側粉砕刃と固定側粉砕刃と
の間に、中心側から外周側にかけて間隔が順次狭くなる
とともに、外周端が等間隔となる粉砕領域を形成した場
合には、微粉砕の区間を長くすることができる。そして
回転側粉砕刃の固定側粉砕刃との対向面に複数の小刃を
形成するとともに、固定側粉砕刃の回転側粉砕刃との対
向面に複数の小刃を形成したことにより、砕料がじん性
の高いプラスチック等であっても十分な剪断力、摩擦力
を加えることができることになる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面に示すこの発明の実施
の形態について説明する。図1〜図3には、この発明に
よる粉砕機の第1の実施の形態が示されていて、図1は
全体を示す概略縦断面図、図2は図1に示すものの回転
側粉砕刃(又は固定側粉砕刃)の平面図、図3は回転側
粉砕刃と固定側粉砕刃との関係を示した説明図である。
【0009】すなわち、この実施の形態に示す粉砕機1
は、内部に粉砕室8を有するケーシング2と、ケーシン
グ2に軸受10を介して回転可能に取り付けられる駆動
軸9と、粉砕室8内に設けられるとともに、駆動軸9に
連結されて駆動軸9と一体に回転可能な回転ディスク1
1と、粉砕室8内に固定された状態で設けられるととも
に、回転ディスク11と所定の間隔をおいて対向する固
定ディスク21と、回転ディスク11の固定ディスク2
1との対向面に設けられる回転側粉砕刃16と、固定デ
ィスク21の回転ディスク11との対向面に設けられる
固定側粉砕刃25とを具えている。
【0010】ケーシング2は、一端が閉塞された略筒状
をなす本体3と、本体3の他端開口部に取付けられてそ
こを閉塞する円板状の蓋6とから構成されるものであっ
て、本体3の内面と蓋6の内面との間で密閉された粉砕
室8が形成されるようになっている。
【0011】蓋6の中央部にはそこを軸方向に貫通する
孔7が穿設され、この孔7と後述する固定ディスク21
の孔23、26とによって粉砕室8内外を連通する砕料
の供給口35が形成されるものである。本体3の内周面
の一部にはそこを径方向に貫通する孔36が穿設され、
この孔36によって粉砕室8内外を連通する砕成物の排
出口36が形成されるものである。
【0012】本体3の閉塞されている一端中央部には粉
砕室8内外を連通する筒状の軸受ケース5が一体に設け
られ、この軸受ケース5内に駆動軸9が軸受10を介し
て回転可能に挿着されるようになっている。
【0013】駆動軸9の一端は軸受ケース5外に位置
し、その部分に図示しないギア等の動力伝達部材を介し
て図示しない駆動源が連結されるとともに、駆動軸9の
他端は粉砕室8内に位置し、その部分に回転ディスク1
1が連結されるようになっている。なお、この実施の形
態においては、回転ディスク11の回転数を9200r
pmとしている。
【0014】回転ディスク11は、駆動軸9の他端に連
結される円板状の基板12と、基板12の固定ディスク
21との対向面に取り付けられる環状の回転側粉砕刃1
6とから構成されている。基板12は、中心部に円柱状
のボス13を有する円板状をなすものであって、ボス1
3の中心部には駆動軸9に取付けるための取付け用の孔
14が穿設されるとともに、ボス13の外周側の部分に
はボス13の中心を中心とする環状の溝15が所定の
幅、深さで削設され、この溝15内に回転側粉砕刃16
が取付けられるようになっている。
【0015】回転側粉砕刃16の固定ディスク21との
対向面は外周側から中心部にかけて順次低くなる傾斜面
に形成されている。この傾斜面には、断面三角形状の溝
17が周方向に向かって所定の間隔ごとに、かつ、基板
12のボス13の中心を中心として放射状に削設され、
隣接する溝17、17間で先端が尖った断面三角形状の
小刃18がそれぞれ形成されるようになっている。この
場合、各溝17の幅は外周側から中心部にかけて順次狭
くなるように形成されるとともに、各溝17の深さは外
周側から中心部にかけて順次浅くなるように形成され、
これによって各小刃18は中心側から外周側にかけて順
次高さが高くなるように形成されている。
【0016】そして、基板12の溝15内に回転側粉砕
刃16を位置し、ボルト19によって回転側粉砕刃16
を溝15内に固定するとともに、この状態で基板12の
ボス13の中心部の取付け用の孔14内に駆動軸9の他
端を挿通し、粉砕室8側から駆動軸9の他端に押えボル
ト20を螺合させ、所定のトルクで締め付けることで、
回転ディスク11が駆動軸9に連結されるものである。
【0017】固定ディスク21は、蓋6の内面に取付け
られる円板状の基板22と、この基板22の回転ディス
ク11との対向面に取付けられる環状の固定側粉砕刃2
5とから構成されている。基板22の中心部にはそこを
軸方向に貫通する孔23が穿設されるとともに、この孔
23の周囲には所定の幅、深さの溝24が孔23の中心
を中心として環状に削設され、この溝24内に固定側粉
砕刃25が取付けられるようになっている。そして、基
板22の孔23と固定側粉砕刃25の中心部の孔26と
前記蓋6の中心部の孔7とによって、固定ディスク21
と回転ディスク11との間の間隙に通じる砕料の供給口
35が形成されるものである。
【0018】固定側粉砕刃25の回転ディスク11との
対向面は外周側から中心部にかけて順次低くなる傾斜面
に形成されている。この傾斜面には、断面三角形状の溝
27が周方向に向かって所定の間隔ごとに、かつ、前記
基板22の中心を中心として放射状に削設され、隣接す
る溝27、27間で先端が尖った断面三角形状の小刃2
8がそれぞれ形成されるようになっている。この場合、
各溝27の幅は外周側から中心部にかけて順次狭くなる
ように形成されるとともに、各溝27の深さは外周側か
ら中心部にかけて順次浅くなるように形成され、これに
よって各小刃28は中心側から外周側にかけて順次高さ
が高くなるように形成されている
【0019】そして、固定側粉砕刃25を基板22の溝
24内に位置し、ボルト29を介して固定側粉砕刃25
を溝24内に固定するとともに、この状態で基板22を
ボルト(図示せず)を介して蓋6に取付けることで、固
定ディスク21が蓋6の内面に固定されるものである。
なお、この実施の形態においては、固定ディスク21を
基板22と固定側粉砕刃25とで構成したが、固定ディ
スク21を固定側粉砕刃25のみで構成してもよいもの
である。その場合には固定側粉砕刃25を蓋6の内面に
直接取付ければよいものである。
【0020】そして、上記のように駆動軸9に回転ディ
スク11を取付け、蓋6に固定ディスク21を取付ける
ことで、回転ディスク11の回転側粉砕刃16と固定デ
ィスク21の固定側粉砕刃25との間に、中心部から外
周側にかけて順次間隔が狭くなる粉砕領域30が形成さ
れ、この粉砕領域30を通過させることで砕料が所定の
粒度に粉砕されるものである。
【0021】次に、前記に示すものの作用について説明
する。まず、図示しない駆動源を作動させて駆動軸9を
回転させると、駆動軸9に連結されている回転ディスク
11が駆動軸9と一体に回転する。そして、砕料(例え
ば数mmのプラスチック製のペレット)を定量フィーダ
ー等によって供給口35から回転ディスク11と固定デ
ィスク21との間の間隙内に供給すると、砕料は、回転
ディスク11の回転によって両ディスク11、21間を
外周方向に順次移動し、回転側粉砕刃16と固定側粉砕
刃25との間の粉砕領域30内に入り込む。
【0022】そして、粉砕領域30内に入り込んだ砕料
は、粉砕領域30内を外周方向に向かって順次移動し、
このとき回転側粉砕刃16と固定側粉砕刃25との協働
によって剪断力、摩擦力等が加えられ、粗砕、中砕、微
粉砕の段階を経て徐々に細かく粉砕され、所定の粒度
(300〜500μm)の砕成物に形成される。
【0023】そして、この後、粉砕領域30の外周端か
ら粉砕室8内に排出され、粉砕室8から排出口36を介
して図示しない容器内に回収される。または、ファンで
強制的に吸引されてサイクロンやバッグフィルター等に
回収される。
【0024】上記のように構成したこの実施の形態によ
る粉砕機1にあっては、回転側粉砕刃16と固定側粉砕
刃25との間に、中心部から外周側にかけて順次間隔が
狭くなる粉砕領域30を形成し、この粉砕領域30内を
通過させることによって砕料を粉砕するようにしたの
で、砕料を粗砕、中砕、微粉砕の段階を経て所定の粒度
の砕成物に形成することができることになる。したがっ
て、粉砕比を大きくとることができるので、砕料が大き
い場合であっても一回の粉砕作業で所定の粒度の砕成物
に形成することができ、粉砕効率が著しく向上すること
になる。
【0025】また、固定側粉砕刃25の回転側粉砕刃1
6との対向面に周方向に向かって所定の間隔ごとに先端
が尖った小刃28を複数形成するとともに、回転側粉砕
刃16の固定側粉砕刃25との対向面に周方向に向かっ
て所定の間隔ごとに先端が尖った小刃18を複数形成し
たので、これらの複数の小刃28、18によって砕料に
十分な剪断力と摩擦力を加えることができることにな
る。したがって、砕料がじん性の高いプラスチック等で
あっても安定して粉砕処理することができる。
【0026】図4には、この発明による粉砕機の第2の
実施の形態の部分拡大図が示されていて、この実施の形
態に示す粉砕機は、回転側粉砕刃16の固定側粉砕刃2
5との対向面のうち外周端をフラットに形成するととも
に、固定側粉砕刃25の回転側粉砕刃16との対向面の
うち外周端をフラットに形成して、回転側粉砕刃16と
固定側粉砕刃25との間に、中心部から外周側にかけて
間隔が順次狭くなり、外周端が等間隔となる粉砕領域3
0を形成したものであって、その他の構成は前記第1の
実施の形態に示すものと同様の構成を有している。な
お、この実施の形態においては、粉砕領域30の等間隔
の部分の長さを10mm程度としている。
【0027】そして、この実施の形態に示すものにあっ
ても前記第1の実施の形態に示すものと同様の作用効果
を示し、回転側粉砕刃16と固定側粉砕刃25との間
に、中心部から外周側にかけて順次間隔が狭くなり、外
周端が等間隔となる粉砕領域30を形成し、この粉砕領
域30内を通過させることによって砕料を粉砕するよう
にしたので、砕料を粗砕、中砕、微粉砕の段階を経て所
定の粒度の砕成物に形成することができることになる。
したがって、粉砕比を大きくとることができるので、砕
料が大きい場合であっても一回の粉砕作業で所定の粒度
の砕成物に形成することができ、粉砕効率が著しく向上
することになる。さらに、微粉砕区間を長くとることが
できるので、砕成物の粒度のばらつきを少なくすること
ができるとともに、砕料の処理量を大幅に増大させるこ
とができる。
【0028】また、固定側粉砕刃25の回転側粉砕刃1
6との対向面に周方向に向かって所定の間隔ごとに先端
が尖った小刃28を複数形成するとともに、回転側粉砕
刃16の固定側粉砕刃25との対向面に周方向に向かっ
て所定の間隔ごとに先端が尖った小刃18を複数形成し
たので、これらの複数の小刃28、18によって砕料に
十分な剪断力と摩擦力を加えることができることにな
る。したがって、砕料がじん性の高いプラスチック等で
あっても安定して粉砕処理することができることにな
る。
【0029】なお、前記各実施の形態においては、回転
側粉砕刃16の固定側粉砕刃25との対向面および固定
側粉砕刃25の回転側粉砕刃16との対向面の両方を傾
斜させたが、何れか一方のみを傾斜させて、両粉砕刃1
6、25間で中心部から外周側にかけて順次間隔が狭く
なる粉砕領域30、又は中心部から外周側にかけて順次
間隔が狭くなり、外周端が等間隔となる粉砕領域30を
形成してもよいものである。
【0030】
【発明の効果】この発明は前記のように構成したことに
より、以下のような効果を奏することになる。すなわ
ち、供給口から粉砕領域内に供給された砕料は、回転デ
ィスクの回転によって粉砕領域内を中心部から外周側に
順次移動し、このとき回転側粉砕刃と固定側粉砕刃との
間で摩擦力、剪断力等を加えられて粉砕され、粉砕領域
の外周端から粉砕室内に排出され、排出口から容器等に
回収されることになる。したがって、砕料がじん性の高
いプラスチック等であっても安定して粉砕処理すること
ができるとともに、高い処理能力が得られることにな
る。また、回転側粉砕刃と固定側粉砕刃との間に、中心
側から外周側にかけて間隔が順次狭くなる粉砕領域を形
成した場合には、砕料は、粉砕領域を移動する際に、粗
砕、中砕、微粉砕の段階を経て粉砕されることになるの
で、粉砕比を大きくとることができることになる。した
がって、大きな砕料であっても一回の粉砕作業で所定の
粒度の砕成物に形成することができ、粉砕効率を著しく
向上させることができる。さらに、回転側粉砕刃と固定
側粉砕刃との間に、中心側から外周側にかけて間隔が順
次狭くなり、外周端が等間隔となる粉砕領域を形成した
場合には、砕料は、粉砕領域を移動する際に、粗砕、中
砕、微粉砕の段階を経て粉砕されることになるので、粉
砕比を大きくとることができる。しかも、微粉砕の区間
を長くとることができるので、砕成物の粒度のばらつき
を少なくすることができるとともに、砕成物の処理能力
を大幅に高めることができる。そして、回転側粉砕刃の
固定側粉砕刃との対向面に複数の小刃を形成するととも
に、固定側粉砕刃の回転側粉砕刃との対向面に複数の小
刃を形成したことにより、砕料がじん性の高いプラスチ
ック等であっても十分な剪断力、摩擦力を加えることが
でき、そのような特性を有する砕料であっても安定して
粉砕処理することができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による粉砕機の第1の実施の形態を示
した概略縦断面図である。
【図2】図1に示すものの回転側粉砕刃(又は固定側粉
砕刃)の平面図である。
【図3】図1に示すものの回転側粉砕刃と固定側粉砕刃
との関係を示した説明図である。
【図4】この発明による粉砕機の第2の実施の形態を示
したものであって、回転側粉砕刃と固定側粉砕刃との関
係を示した説明図である。
【符号の説明】
1……粉砕機 2……ケーシング 3……本体 5……軸受ケース 6……蓋 7、23、26……孔 8……粉砕室 9……駆動軸 10……軸受 11……回転ディスク 12、22……基板 13……ボス 14……取付け用の孔 15、17、24、27……溝 16……回転側粉砕刃 18、28……小刃 19、29……ボルト 20……押えボルト 21……固定ディスク 25……固定側粉砕刃 30……粉砕領域 35……供給口 36……排出口(孔)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に粉砕室を有するケーシングと、該
    ケーシングに回転可能に取り付けられる駆動軸と、前記
    粉砕室内に設けられるとともに、前記駆動軸に連結され
    て駆動軸と一体に回転可能な回転ディスクと、前記粉砕
    室内に固定された状態で設けられるとともに、前記回転
    ディスクと所定の間隔をおいて対向する固定ディスク
    と、前記回転ディスクの前記固定ディスクとの対向面に
    設けられる回転側粉砕刃と、前記固定ディスクの前記回
    転ディスクとの対向面の前記回転側粉砕刃に対応する部
    分に設けられる固定側粉砕刃とを具え、 前記回転側粉砕刃と前記固定側粉砕刃との間で粉砕領域
    を形成するとともに、前記ケーシングに、前記固定ディ
    スクの中心部を貫通して前記粉砕領域に連通する砕料の
    供給口と、前記回転ディスクおよび前記固定ディスクの
    外周側の部分において前記粉砕室内外を連通する砕成物
    の排出口とを設けたことを特徴とする粉砕機。
  2. 【請求項2】 前記回転側粉砕刃と前記固定側粉砕刃と
    の間に、中心側から外周側にかけて間隔が順次狭くなる
    粉砕領域を形成した請求項1記載の粉砕機。
  3. 【請求項3】 前記回転側粉砕刃と前記固定側粉砕刃と
    の間に、中心側から外周側にかけて間隔が順次狭くなる
    とともに、外周端が等間隔となる粉砕領域を形成した請
    求項1記載の粉砕機。
  4. 【請求項4】 前記回転側粉砕刃の前記固定側粉砕刃と
    の対向面に外周方向に向かって所定の間隔ごとに、か
    つ、前記駆動軸の軸心を中心として放射状に複数の溝を
    削設し、隣接する溝間で先端が尖った小刃をそれぞれ形
    成するとともに、前記固定側粉砕刃の前記回転側粉砕刃
    との対向面に外周方向に向かって所定の間隔ごとに、か
    つ、前記駆動軸の軸心を中心として放射状に複数の溝を
    削設し、隣接する溝間で先端が尖った小刃をそれぞれ形
    成した請求項1、2又は3記載の粉砕機。
  5. 【請求項5】 前記回転側粉砕刃を前記回転ディスクに
    着脱可能とするとともに、前記固定側粉砕刃を前記固定
    ディスクに着脱可能とした請求項1、2、3又は4記載
    の粉砕機。
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