JP2004275937A - 粉砕装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱の発生を抑えながら被粉砕物を効率よく微細粉末化することができる粉砕装置を提供すること。
【解決手段】第1軸線を中心として回転自在である第1回転軸32と、第2軸線を中心として回転自在である第2回転軸40,42と、この第2回転軸に固定され、被粉砕物を粉砕するための粉砕空間80を有する筒状密閉容器38と、筒状密閉容器38を第1軸線を中心として回動(公転)させるとともに、第2軸線を中心として回動(自転)させるための駆動機構66と、被粉砕物とともに粉砕委空間に収容された玉状部材と、を具備する粉砕装置。筒状密封容器38は、粉砕空間80の内周面及び外周面を規定する内物部材72及び外筒部材74とを有し、内筒部材72の外周面には、複数個の突状部82が設けられている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、茶葉などの食品性又は薬草などの薬品性の植物を粉砕して、粒径の微細な粉末状にする粉砕装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、抹茶のような粒径の微細な粉末を作る装置として、石臼や密封容器を用いた粉砕装置が知られている。石臼は古来から使用されており、最良質の粉末(例えば、抹茶)を作ることができるが、その生産効率が悪く、また粉末が石臼からこぼれるようにでてくるために安全衛生上好ましくなく、特に茶葉、漢方薬などの場合、安全衛生の観点から充分な管理を行い、その生産については非常に神経を使う必要があり、更に、作業環境が粉塵で損なわれるという環境面での問題もある。
【0003】
また、従来の代表的な粉砕装置は、回転自在に支持された密封容器と、この密封容器を回動するための駆動手段とを備えている。この粉砕装置では、粉砕する際に、密封容器内に被粉砕物とともに適当な玉状部材、例えば玉状鉱物(アルミナ、ステアタイト、ジルコニウムなど)が入れられ、駆動手段によって密封容器が所定方向に回動される。このような粉砕装置を用いた場合、密封作業が可能となるために、安全衛生上の問題や粉塵の問題は解消されるが、微細な粉末を作るためには強力且つ長時間の攪拌を必要とし、そのため装置が熱を発生し、発生した熱によって被粉砕物が変質するおそれがあり、また粉末の大きさが均一でなく、フィルタなどを通して選別する必要がある。それ故に、菓子や料理に使用する茶葉粉末の製造ではそれほど問題とはならないが、「おうす」として知られている茶道に用いる高級抹茶の製造には適用するのが難しい。
【0004】
このようなことから、熱による変質を防止するために、特殊な冷却装置を用いた粉砕装置も提案されている。しかし、冷却装置を用いてもその冷却効果に限度があり、しかも品質面だけでなく装置自体も大型化し、その製作コストも高く、更にエネルギー効率も悪いという問題がある。
【0005】
上述したこれらの問題を解消するために、被粉砕物及び玉状部材を密封容器に一緒に入れ、この密封容器を第1軸線を中心に公転させるとともに、第2軸線っを中心として自転させる形態の粉砕装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この粉砕装置では、玉状部材と被粉砕物との相互作用により、被粉砕物に大きな剪断力が作用し、この剪断力により被粉砕物が微細化され、熱の発生を少なくして微細粉末状にすることができる。
【0006】
【特許文献1】
特許第3306428号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この改良された粉砕装置においても、次の通りの問題がある。第1に、密封容器を公転及び自転して被粉砕物を粉砕するが、被粉砕物を微細粉末化するのにある程度の時間を要し、一層効率よく微細粉末化できる粉砕装置の実現が望まれている。第2に、粉砕した被粉砕物を密封容器から完全に取り出すのが容易でなく、微細粉末化した被粉砕物を容易に取り出すことができる粉砕装置の実現が望まれている。
【0008】
本発明の第1の目的は、熱の発生を抑えながら被粉砕物を効率よく微細粉末化することができる粉砕装置を提供することである。
本発明の第2の目的は、微細粉末化した被粉体物を筒状密封部材から容易に取り出すことができる粉砕装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の粉砕装置は、実質上水平方向に延びる第1軸線を中心として回転自在に支持された第1回転軸と、前記第1回転軸の周囲に配設され、実質上水平に延びる第2軸線を中心として回転自在に支持された第2回転軸と、前記第2回転軸に固定され、被粉砕物を粉砕するための粉砕空間を有する筒状密閉容器と、前記筒状密閉容器を前記第1軸線を中心として回動させるとともに、前記第2軸線を中心として回動させるための駆動機構と、被粉砕物を粉砕するために前記筒状密封容器に収容された玉状部材と、を具備する粉砕装置において、
前記筒状密封容器は、前記粉砕空間の内周面を規定する内筒部材と、前記粉砕空間の外周面を規定する外筒部材とを有し、前記内筒部材の外周面には、間隔をおいて複数個の突状部が設けられていることを特徴とする。
【0010】
この粉砕装置においては、被粉砕物及び玉状部材が第1軸線を中心として回動されるとともに、第2軸線を中心として回動されるので、熱の発生を少なくして被粉砕物を効率よく微細粉末化することができる。また、筒状密封部材は内筒部材と外筒部材との間に粉砕空間を規定し、この粉砕空間に被粉砕物及び玉状部材が収容されるので、筒状密封部材の第1及び第2軸線を中心とする回動によって、粉砕空間内の粉末化された被粉砕物は玉状部材の移動に積極的に巻き込まれ、また内筒部材と玉状部材との間に挟まれるように圧力を受け、その結果、収容された被粉砕物はまんべんなく微粉末化される。更に、内筒部材の外周面に複数個の突状部が設けられているので、被粉砕物及び玉状部材がこれら突状部によって攪拌され、かかる攪拌によって剪断力及び圧力が被粉砕物に作用し、かくして、被粉砕物を一層効率よく微細粉末化することができる。これら複数個の突状部は、例えば、内筒部材の周方向及び軸線方向に間隔をおいて設けることができる。
【0011】
また、本発明の請求項2に記載の粉砕装置では、前記複数個の突状部は、前記内筒部材の外周面に取り付けられたピン状部材、棒状部材又は細い板状部材から構成されていることを特徴とする。
【0012】
この粉砕装置においては、突状部がピン部材、棒状部材又は細い板状部材から構成されているので、被粉砕物及び玉状部材を効率よく攪拌することができる。
【0013】
また、本発明の請求項3に記載の粉砕装置では、前記内筒部材及び前記外筒部材は円筒状であり、前記内筒部材の半径rは、前記外筒部材の半径Rの1/3〜4/5(R/3≦r≦4R/5)であることを特徴とする。
【0014】
この粉砕装置においては、内筒部材の半径rは外筒部材の半径Rの1/3〜4/5の範囲であるので、外筒部材の径方向中央部にある程度大きい内筒部材が存在するようになり、これによって、微細粉末化した被粉砕物が粉砕空間に漂うことがほとんどなくなり、被粉体物を一層効率よく粉砕することができる。
【0015】
また、本発明の請求項4に記載の粉砕装置では、前記複数個の突出部の長さLは、前記内筒部材と前記外筒部材との間隙Wの1/2〜4/5(W/2≦L≦4W/5)であることを特徴とする。
【0016】
この粉砕装置においては、突出部の長さLは内筒部材と外筒部材との間隙Wの1/2〜4/5であるので、筒状密封部材の第1及び第2軸線を中心とする回動の際に突出部が粉砕空間に収容された被粉砕物及び玉状部材に充分に作用し、その結果、被粉砕物を更に一層効率よく微細粉末化することができる。
【0017】
また、本発明の請求項5に記載の粉砕装置では、前記駆動機構は、前記筒状密封容器を前記第1軸線を中心として所定方向に公転させるとともに、前記第2軸線を中心として前記所定方向と反対方向に自転させることを特徴とする。
【0018】
この粉砕装置においては、駆動機構は筒状密封容器を第1軸線を中心として公転するとともに、第2軸線を中心として自転するので、被粉砕物及び玉状部材が筒状密封部材の周側壁にへばり付くことなく、粉砕空間内を転がって攪拌され、被粉砕物の微細粉末化が促進される。
【0019】
本発明の請求項6に記載の粉砕装置は、装置本体と、前記装置本体に揺動軸線を中心として揺動自在に支持された揺動ユニットと、前記揺動ユニットを揺動させるための揺動駆動手段と、第1軸線を中心として回転自在に前記揺動ユニットに支持された第1回転軸と、前記第1回転軸に固定された回転プレートと、前記第1回転軸の周囲に配設され、前記第1軸線に対して実質上平行に延びる第2軸線を中心として前記回転プレートに回転自在に支持された第2回転軸と、前記第2回転軸に固定され、被粉砕物を粉砕するための粉砕空間を有する筒状密閉容器と、前記筒状密閉容器を前記第1軸線を中心として回動させるとともに、前記第2軸線を中心として回動させるための駆動機構と、被粉砕物を粉砕するために前記筒状密封容器に収容された玉状部材と、を備え、
前記筒状密封容器内に収容された被粉砕物を粉砕するときには、前記揺動駆動手段は前記揺動ユニットを前記第1及び第2軸線が実質上水平に延びる第1状態に保持し、前記筒状密封容器内に収容された被粉砕物を排出するときには、前記揺動駆動手段は前記第1及び第2軸線が傾斜して延びる第2状態に保持することを特徴とする。
【0020】
この粉砕装置によれば、装置本体に揺動軸線を中心として揺動ユニットが揺動自在に支持され、被粉砕物を粉砕するときには、揺動駆動手段が揺動ユニットを第1状態に保持する。この第1状態においては、第1及び第2軸線が実質上水平に延び、筒状密封部材は実質上水平な第1及び第2軸線を中心として回動されるので、被粉砕物及び玉状部材が片寄ることなく転がりながら攪拌され、玉状部材による剪断力及び圧力によって被粉砕物が効率よく粉砕される。また、粉末化した被粉砕物を筒状密封容器から排出するときには、揺動駆動手段が揺動ユニットを第2状態に保持する。この第2状態においては、第1及び第2軸線が傾斜して延び、被粉砕物及び玉状部材は、傾斜した筒状密封部材の下部から排出されるので、被粉砕物及び玉状部材を容易に排出することができる。尚、揺動駆動手段としては、空圧シリンダ機構の如きシリンダ機構を用いることができる。
【0021】
また、本発明の請求項7に記載の粉砕装置では、前記筒状密封容器の端壁には、前記被粉砕物を排出するための排出口が設けられ、前記排出口に密封部材が開閉自在に装着されていることを特徴とする。
【0022】
この粉砕装置においては、筒状密封容器の端壁に排出口が設けられ、この排出口に密封部材が開閉自在に装着されているので、揺動ユニットの第2状態において密封部材を開放すると、筒状密封容器内の被粉砕物及び玉状部材がこの排出口を通して外部に排出され、かくして、被粉砕物などの内容物を簡単に且つ容易に排出することができる。
【0023】
また、本発明の請求項8に記載の粉砕装置では、前記装置本体又は前記揺動ユニットには、連結リンクを含むリンク機構が設けられ、前記リンク機構の前記連結リングが排出域に位置する前記筒状密封容器に着脱自在に連結され、前記リンク機構により前記筒状密封容器が揺動されることを特徴とする。
【0024】
この粉砕装置においては、装置本体(又は揺動ユニット)にリンク機構が設けられ、被粉砕物を排出する際に、このリンク機構の連結リングが筒状密封容器に着脱自在に連結されるので、リンク機構を作動させることにより、筒状密封容器に第2軸線を中心とする揺動によって振動が付与され、これによって、筒状密封容器内の微細粉末状の被粉砕物を確実に外部に排出することができる。
【0025】
また、本発明の請求項9に記載の粉砕装置では、前記装置本体には、前記玉状部材を回収するための回収ユニットと、前記回収ユニットを回収位置と供給位置との間を昇降させる昇降機構とが設けられ、前記昇降機構は、前記筒状密封容器から排出された前記玉状部材を回収するときには前記回収ユニットを前記回収位置に位置付け、前記筒状密封容器に回収した前記玉状部材を供給するときには前記回収ユニットを前記供給位置に位置付けることを特徴とする。
【0026】
この粉砕装置においては、玉状部材を回収するための回収ユニットが回収位置と供給位置との間を昇降動自在に設けられている。玉状部材を回収するときには回収位置に位置付けられるので、筒状密封容器から排出された玉状部材は回収ユニットに回収される。回収した玉状部材を筒状密封容器に充填するときには、回収位置から上昇した供給位置に位置付けられ、この供給位置において、回収ユニット内の玉状部材が被粉砕物とともに筒状密封部材に充填される。このように、玉状部材の回収を容易に行うことができ、また回収した玉状部材を被粉砕物ととともに筒状密封部材に容易に充填することができる。
【0027】
更に、本発明の請求項10に記載の粉砕装置では、前記被粉砕物は、茶葉、薬草、乾燥植物であることを特徴とする。
この粉砕装置においては、茶葉、薬草、乾燥植物を微細粉末化するのに好都合に用いることができ、熱による変質なく、効率よく粉末化することができる。尚、乾燥植物とは、乾燥茎、乾燥根、乾燥葉、乾燥実などである。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に従う粉砕装置の一実施形態について説明する。図1は、粉砕装置の一実施形態における揺動ユニットの一部を示す断面図であり、図2は、図1の揺動ユニットの駆動系を簡略的に示す図であり、図3は、図1の揺動ユニットの筒状密封容器を一部切り欠いて示す図であり、図4は、図3におけるVI−VI線による断面図であり、図5は、図3の筒状密封容器の一端側を示す側面図であり、図6は、筒状密封容器に関連して設けられたリンク機構を示す図であり、図7は、揺動ユニットを含む粉砕装置全体を簡略的に示す図であり、図8は、揺動ユニットを傾斜した第2状態に保持した状態を示す図であり、図9は揺動ユニットに設けられた分別排出機構を簡略的に示す図であり、図10は、図9におけるX−X線による断面図である。
【0029】
図1及び図7において、この粉砕装置は、床面などに設置される装置本体2と、この装置本体2に揺動自在に支持された揺動ユニット4とから構成されている。揺動ユニット4の一端側底部にはブラケット6が取り付けられ、また装置本体4には支持ブラケット8が取り付けられ、これらブラケット6,8が連結ピン10(揺動軸線を構成する)を介して相対回動自在に連結されている。また、揺動ユニット4の他端側にはブラケット12が取り付けられ、また装置本体2には取付ブラケット14が取り付けられ、取付ブラケット14に、揺動駆動手段を構成する空圧シリンダ機構16のシリンダ18が連結ピン20を介して旋回自在に連結され、ブラケット12に空圧シリンダ機構16の出力ロッド22が連結ピン24を介して旋回自在に連結されている。このように構成されているので、空圧シリンダ機構16が収縮すると、図7に示す第1状態になり、揺動ユニット4は実質上水平に保持される。また、空圧シリンダ機構16が伸長すると、図8に示す第2状態になり、揺動ユニット4はその他端側が上方に持ち上げられて傾斜した状態(図8において左部が下側に、右部が上側となって傾斜する状態)に保持される。
【0030】
次に、図1とともに図2を参照して揺動ユニット4について説明すると、図示の揺動ユニット4は、ユニット本体26を備え、このユニット本体26が上述したように揺動自在に装置本体2に支持されている。ユニット本体26は一対の支持部材28,30を備え、一対の支持部材28,30に第1回転軸32が回転自在に支持されている。第1回転軸32は、揺動ユニット4が第1状態にあるときには実質上水平方向に延びる。この第1回転軸32の両端部には一対の回転プレート34,36が固定され、これら一対の回転プレート34,36間に複数個(この実施形態では4個)の筒状密封容器38(図1において2個示す)が装着されている。筒状密封容器38は第1回転軸32の周囲に周方向に実質上等間隔(90度間隔)をおいて配設され、各筒状密封容器38の両端壁には支持軸40,42が取り付けられ、一方の支持軸40が回転プレート34に回転自在に支持され、他方の支持軸42が他方の回転プレート36に回転自在に支持されている。
図1から理解されるように、支持軸40,42は、筒状密封容器38を回転自在に支持する第2回転軸を構成する。このように構成されているので、各筒状密封容器38は、第1回転軸32を中心として回転自在であるとともに、対応する第2回転軸を中心として回転自在である。
【0031】
第1回転軸32の端部には主プーリ44が取り付けられている。また、各筒状密封容器38の第2回転軸を構成する支持軸42には、それぞれ、副プーリ46が取り付けられている。図1及び図2において、理解を容易にするために、4本の支持軸を42a〜42dと、また4個の副プーリを46a〜46dと示し、支持軸42aに装着された副プーリ46a、支持軸42bに装着された副プーリ46b及び主プーリ44のプーリ部48には第1ベルト50が巻き掛けられ、この第1ベルト50は更にテンションプーリ52,54が巻き掛けられ、テンションプーリ52を両矢印で示す方向に移動することによって、第1ベルト50の張力が調整される。また、支持軸42cに装着された副プーリ46c、支持軸42dに装着された副プーリ46d及び主プーリ44のプーリ部56には第2ベルト58が巻き掛けられ、この第2ベルト58は更にテンションプーリ60,62に巻き掛けられ、テンションプーリ60を両矢印で示す方向に移動することによって、第2ベルト58の張力が調整される。尚、テンションプーリ52,54,60,62は、回転プレート36に取り付けられている。第1回転軸32には、駆動源を構成する電動モータ64が例えば駆動ベルト(図示せず)を介して駆動連結されている。
【0032】
上述した主プーリ44、副プーリ46a〜46d、第1及び第2ベルト50,58並びに電動モータ64などは、筒状密封容器38を回転駆動するための駆動機構66を構成し、電動モータ64によって第1回転軸32が所定方向に回転駆動されると、この第1回転軸32と一体的に一対の回転プレート34,36が回動し、4個の筒状密封容器38は第1回転軸32を中心として回転する。このとき、主プーリ44のプーリ部48及び副プーリ46a,46bが第1ベルト50を介して、また主プーリ44のプーリ部56及び副プーリ46c、46dが第2ベルト58を介して回転が相互に拘束されているので、第1回転軸32が所定方向に回動すると、これと一体的に回動する主プーリ44を介して副プーリ46a〜46dが所定方向と反対方向に回動する。従って、第1回転軸32が所定方向に回動すると、各筒状密封容器38は第1回転軸32(第1軸線)を中心として所定方向に公転するとともに、対応する第2回転軸(第2軸線)を中心として所定方向と反対方向に自転する。
【0033】
この実施形態では、副プーリ46a〜46dは実質上同じ大きさであり、第1回転軸32とともに一対の回転プレート34,36が所定角速度(第1の角速度)で所定方向に回転(公転)すると、一対の回転プレート34,36間で各筒状密封容器38が上記所定角度と異なる角速度(第2の角速度)で所定方向と反対方向に回転(自転)する。尚、このような所望の回転速度を得るには、主プーリ44のプーリ部48,56の直径及び副プーリ46a〜46dの直径との間に所定の関係が必要であるが、ここではその関係についての説明を省いている。
【0034】
次に、図1とともに図3及び図4を参照して筒状密封容器38について説明する。筒状密封容器38は実質上同一の構成であり、以下それらの一つについて説明すると、図示の筒状密封容器38は、金属、例えばステンレス鋼から形成された円筒状であり、同心状に配設された内筒部材72及び外筒部材74を有し、内筒部材72及び外筒部材74の両端に端壁76,78が設けられ、これら内筒部材72,外筒部材74及び端壁76,78によって環状の粉砕空間80を規定する。一方の端壁76には支持軸40が固定され、他方の端壁78には支持軸42が固定され、これら支持軸40,42が上述したように回転プレート34,36に回転自在に支持される。尚、この実施形態では、内筒部材72及び外筒部材74は円筒形状であるが、多角形状に形成するようにしてもよく、また内筒部材72は中空部材に代えて中実部材でもよい。
【0035】
内筒部材72と外筒部材74とは、次の関係に形成するのが望ましい。即ち、内筒部材72の半径rは、外筒部材74の半径Rの1/3〜4/5の範囲である(R/3≦r≦4R/5)のが望ましく、このような関係に設定することによって、粉砕空間80は半径方向の幅が比較的小さい環状となり、従って、筒状密封容器38の径方向中央部に空間が存在せず、後述する被粉砕物が粉砕空間80内で浮遊することがほとんどなくなる。
【0036】
このような筒状密封容器38では、内筒部材72の外周面、即ち粉砕空間80の内側面を規定する周面に、間隔をおいて複数個の突状部が設けられている。この実施形態では、これら突状部は、例えばステンレス鋼から形成されたピン状部材82から構成され、内筒部材72の外周面に植設されている。この形態では、ピン状部材82は、内筒部材72の外周面に周方向に実質上等間隔(90度の間隔)をおいて、且つその軸線方向に実質上等間隔をおいて設けられ、このように設けることによって、被粉砕物を後述するように実質上均一に粉砕することができる。これら突状部は、ピン状部材82に代えて、棒状部材、細い板状部材でもよく、またその断面形状についても、円形状、楕円形状、三角形状、矩形状などの適宜の形状でよい。また、これら突状部は、図3及び図4に示すように、内筒部材72の外周面に垂直に設けてもよいが、所定方向に傾斜して設けるようにしてもよい。
【0037】
突状部を構成するピン状部材82の長さL(内筒部材72の外周面からの突出量)は、内筒部材72と外筒部材74との間隙Wの1/2〜4/5の範囲である(W/2≦r≦4W/5)のが望ましく、このような関係に設定することによって、ピン状部材82が粉砕空間80内に大きく突出し、被粉砕物を後述するように効率よく均一に攪拌することができる。
【0038】
各筒状密閉容器38の粉砕空間80内には、茶葉などのこれから粉砕しようとする被粉砕物84が入れられる。被粉砕物84としての茶葉は、予め充分に乾燥させられ、適当に予備粉砕されれる。筒状密閉容器38の粉砕空間80には、被粉砕物84と一緒に粉砕媒体としての多数の玉状部材86が入れられる。玉状部材86は角に尖った部分が無く全体としては丸みを帯びたものが好ましく、その表面が光沢を示さない程度の表面粗さを有し、比重の比較的大きい物質、例えばステンレス鋼、セラミック材などから形成するのがよい。玉状部材86の大きさは、直径が2〜10mmであるのが好ましく、例えば、直径3.0mmの耐摩耗性を有するクロムを含有する焼きの入った鋼球で、その表面粗さがJIS B0601に定義されるRy値がJIS B651に規定された測定方法で測定して基準長さ0.25mmにつき2.0〜10.0μm(実際には、±1.5μm程度ばらつく)程度の表面粗さを有しているものが好ましく用いられる。
【0039】
玉状部材86は、これだけを筒状密閉容器38に入れたとき、図4に示すように、全体として水平に保持される筒状密閉容器38の下部にその直径の2/5〜2/3程度の量が入れられる。被粉砕物84は、玉状部材86の上の面がそれによってわずかに上がる程度を限度に入れられる。被粉砕物84が予備粉砕されているときには、玉状部材86相互の間にかなりの隙間が存在するので、その入れる限度量は、玉状部材86の隙間を満たすよりやや多い程度となる。
【0040】
図8に示すように、各筒状密封容器38の一方の端壁76に排出口88が設けられ、その他方の端壁78に供給口90が設けられ、これら排出口88及び供給口90に密封部材92が開閉自在に装着されている。排出口88(又は供給口90)及び密封部材92に関連する構成は、例えば図5に示すように構成される。
図5において、端壁76(又は78)の排出口88(又は供給口90)の両側部には一対の案内部材94が設けられ、各案内部材94には案内溝(図示せず)が設けられている。密封部材92はプレート状部材から構成され、その両側部が一対の案内部材94の案内溝に移動自在に受け入れられている。この密封部材92の基部には支持軸40(又は42)の両側に一対の延長部材96が取り付けられ、一対の延長部材96が連結部材98により連結されている。また、端壁76(又は78)には取付部材100が取り付けられ、この取付部材100に開閉操作部材102が回転自在に装着されている。開閉操作部材102には雄ねじ部104が設けられ、この雄ねじ部104が連結部材98に螺着されている。
【0041】
このように構成されているので、開閉操作部材102を所定方向に回動すると、その雄ねじ部104の作用により連結部材98が矢印106で示す方向に移動し、一対の延長部材96を介して密封部材92が開方向に移動し、このようにして端壁76(又は78)の排出口88(又は供給口90)が開放され、開放された排出口88(又は供給口90)を通して被粉砕物84及び玉状部材86を外部に排出することができる(又は粉砕空間80内に供給することができる)。一方、開閉操作部材102を所定方向と反対方向に回動すると、その雄ねじ部104の作用により連結部材98が矢印108で示す方向に移動し、一対の延長部材96を介して密封部材92が閉方向に移動し、このようにして端壁76(又は78)の排出口88(又は供給口90)が密封され、排出口88(又は供給口90)を通して被粉砕物84及び玉状部材86が外部に漏れるのを確実に防止することができる。排出口88及び供給口90を密封するための密封部材92はこのような構成に限定されず、その他の構成、例えば揺動により開閉する構成などを用いるようにしてもよい。
【0042】
筒状密封容器38に関連して、図6に示すように、リンク機構110が設けられる。図6において、リンク機構110は装置本体2に設けら、被粉砕物84及び玉状部材86を外部に排出する排出域Eに対応して配置される。装置本体2の所定部位には円板部材112が回転自在に装着され、この円板部材112が駆動源としての電動モータ114に駆動連結されている。リンク機構110は連結リンク116を備え、この連結リンク116の一端部が円板部材112に偏心して連結され、その他端部が筒状密封部材38の端壁76に取り付けられた連結ピン118に着脱自在に連結される。
【0043】
連結リンク116の他端部は、被粉砕物84を粉砕するときには連結ピン118から取り外され、装置本体2の一部120に当接するように保持される。尚、ロック手段を設け、このロック手段により図6に二点鎖線で示す状態にロック保持するようにしてもよい。一方、この連結リンクの他端部は、被粉砕物84を粉砕するときには端壁76の連結ピン118に連結される。この連結状態において、電動モータ114によって円板部材112が所定方向に回動されると、連結リンク116を介して筒状密封容器38が第2回転軸(支持軸40,42)を中心として両矢印で示すように揺動され、これによって、筒状密封容器38内の被粉砕物84及び玉状部材86を後述するように排出口88を通して容易に且つ確実に外部に排出することができる。
【0044】
上述した粉砕装置では、被粉砕物84の粉砕は、次のようにして行われる。このときには、空圧シリンダ機構16が収縮し、揺動ユニット4は図7に示す第1状態に保持される。そして、電動モータ64によって第1回転軸32が所定方向に回転駆動される。このように第1回転軸32が回転するとこれと一体に一対の回転プレート34,36が回転し、筒状密閉容器38が第1回転軸32の周囲に第1の角速度で回転(公転)される。このとき、第1及び第2ベルト50,58によって主プーリ44及び副プーリ46a〜46dの回動が拘束されているので、各筒状密封容器38は、上述したように、対応する第2回転軸を中心として第2の角速度で回動(自転)される。上述した回転時の第1及び第2の角速度が適当であると、筒状密閉容器38内で内容物(被粉砕物84及び玉状部材86)が公転による遠心力でもって筒状密閉容器38の外筒部材74の内周面(粉砕空間80を規定する面)に押し付けられ、またこれと同時に、自転による遠心力、コリオリの力及び重力により内容物(被粉砕物84及び玉状部材86)が互いに擦れ合い、ぶつかり合いながら落下、混合を繰返し、粉砕空間80内の内容物にはこのような複雑な循環運動が作用する。それ故に、この循環運動の際、被粉砕物84には玉状部材86同士の間に、玉状部材86と筒状密閉容器38の内筒部材72及び外筒部材74との間に、またこれらとピン状部材82との間に働く剪断力を伴う摩擦作用、押圧作用、衝突作用などが働き、こらの複雑な作用によって被粉砕物86が微細な粉末状に粉砕される。
【0045】
この粉砕装置による粉砕は、茶葉、薬草、各種植物の乾燥物(乾燥茎、乾燥根乾燥葉、乾燥実)などを粉末状に加工するのに用いることができ、特に高級抹茶の加工に好都合に適用することができる。
【0046】
上述した粉砕装置は、次の通りの特徴を有する。従来からボールミルと称する粉砕装置が知られているが、このボールミルは密閉容器を単に回転させるだけのもので、粉砕媒体は単に密閉容器内を転がるように循環するだけである。このようなボールミルでもある程度の粉砕効果は期待できるものの、粉砕に要する時間が長く、また被粉砕物の温度が上昇し、温度上昇が大きくなると被粉砕物が熱変質するおそれがある。これに対して、上述した粉砕装置においては、粉砕媒体(玉状部材86)同士の間又は粉砕媒体と筒状密閉容器38の内筒部材72及び外筒部材74との間に挟まれた状態で、圧力によってわずかに擦れ合う(ギシギシした感じ)ようになり、これによって、質量のある粉砕媒体が不必要に筒状密閉容器38内を移動することなく、効率的に内容物の混合が行われるようになり、また粉砕媒体同士でもって大きい圧力も加えられるようになる。その結果、被粉砕物84の温度上昇が少なく、被粉砕物84を効率よく粉砕して短時間で微細粉末化することが可能となる。このようなことから、玉状部材86としてできるだけ比重の大きいものを用いるとともに、筒状密閉容器38は単に回転させるだけでなく、遠心力を利用して粉砕媒体相互間に、また粉砕媒体と筒状密閉容器38の内筒部材72及び外筒部材74との間に圧力が生じるようにある程度大きい回転半径と角速度でもって回転させるのが望ましい。
【0047】
また、上述した粉砕装置では、筒状密閉容器38を第1回転軸32を中心として公転させるとともに、第2回転軸を中心として自転させているので、粉砕空間80内の内容物(被粉砕物84及び玉状部材86)が筒状密封容器38の外筒部材74の内周面にへばりつくことが少なく、粉砕空間80内を転がって撹拌が行われる。この筒状密閉容器38の粉砕空間80は、あまり大きくしない方が望ましい。粉砕空間80が大きいと、筒状密封容器38の自転に伴って内容物が粉砕空間80内で転がり移動する距離が長くなり、この転がり移動によって摩擦熱が発生し、熱変質の問題が生じるようになり、それ故に、その大きさはあまり大きくない方が望ましい。
【0048】
また、上述した粉砕装置では、筒状密封容器38が第1回転軸32を中心として公転されるとともに第2回転軸を中心として自転されるので、筒状密封容器38の外周面(外筒部材74)が周囲の空気によって効果的に冷却され、その温度上昇が抑えられる。加えて、実施形態のように、内筒部材72を筒状に形成し、内筒部材72の内側に空間を生成し、この空間を外部に連通する(図示していないが、筒状密封容器38の端壁76,78の内筒部材72の空間に対応する部分に複数孔の連通孔を設ける)ことによって、筒状密封容器38の内周面(内筒部材72)も効果的に冷却され、筒状密封容器38の温度上昇を一層抑えることができる。
【0049】
このような粉砕装置では、筒状密閉容器38の公転速度と自転速度は、被粉砕物84の種類などによって適宜設定されるが、その公転速度は玉状部材86が遠心力により充分な圧力を発生するように定められ、その自転速度は被粉砕物84と玉状部材86とが所要の通りに撹拌混合されるように定められる。この公転速度及び自転速度は、使用する玉状部材86によるが、上述したように公転と自転の回転方向が相互に逆方向であると、自転速度の絶対値が公転速度の絶対値に対して数分の1程度の速度に設定することができ、このように設定することによって、被粉砕物30の品質を保ちながら粉砕効率も上げることができる。
【0050】
この粉砕装置では、表面が光沢のない適当に粗い面状態を有する玉状部材86を用いるのが望ましい。表面の滑らかな粉砕媒体を用いて茶葉などの被粉砕物84の粉砕を行った場合、被粉砕物84の粒子がある程度細かくなると、粉末状の被粉砕物84が筒状密封容器38の内面を覆うようにこびりつき、粉砕効率の低下や粉砕の粒度むらが発生する。これに対して、光沢のない適当に粗い面状態を有する粉砕媒体を用いて被粉砕物84の粉砕を行った場合、玉状部材86の面同士がぶつかり合うときに生ずる剪断力を伴う押圧力や衝突力が被粉砕物84に有効に働き、単に粉砕が効率的に行われるだけでなく、ヤスリの様な効果によって筒状密封容器38の内面へのこびりつき現象も減少し、被粉砕物84に対する粉砕が効率的に行われる。このようなことを考慮して粉砕媒体、即ち玉状部材86の表面粗さが設定され、この表面状態はあまり細かいと時間をかけても目的とする粒度の粉砕が得られず、光沢性の玉状部材86を用いたと同様の現象が生じて粉砕効率が低下する。
【0051】
玉状部材86の直径は、2〜10mmであるのが望ましい。この直径が2mm未満になると、1回の衝突あたりのエネルギーが小さくなって粉砕効率が低下する。一方、この直径が10mmを超えると、相互の衝突乃至摩擦を伴って接触する箇所の数が少なくなり、従って、この場合においても粉砕効率が減少する。この玉状部材86の直径は、ボールミルなどで用いられている粉砕媒体より小さくするのが望ましい。
【0052】
上述した粉砕装置では、粉砕空間80は内筒部材72と外筒部材74との間に規定され、このように内筒部材72を設けることによって、粉砕効率を一層高めることができる。被粉砕物84を玉状部材86と一緒に通常の筒状密閉容器(内筒部材を備えていないもの)に入れて上述したように回転運動を行わしめる(公転及び自転させる)と、粉砕の進行に伴い、筒状密閉容器の中心に近い部分に粉末状の被粉砕物84が浮遊するようになり、これが自転による撹拌にもかかわらずいつまでも玉状部材86の上に浮いたように漂い、このことに起因して、粉砕効果が低下するようになる。これに対して、上述した粉砕装置のように外筒部材74の半径方向内側に内筒部材72を設けて粉砕空間80を環状にすると、被粉砕物84が浮遊する空間がほとんどなくなり、被粉砕物84は玉状部材86の移動に積極的に巻き込まれ、また内筒部材72と玉状部材86との間に挟まれるように圧力を受け、その結果、被粉砕物84は効果的に玉状部材86と撹拌混合され、その結果、被粉砕物84を一層効率よく、実質上均一に粉砕して微細粉末化することができる。
【0053】
この粉砕装置では、内筒部材72の外周面(粉砕空間80を規定する面)に複数個の突状部(ピン状部材82)が設けられているので、被粉砕物84を更に一層効率よく粉砕することができる。内筒部材72に複数個の突状部を設けることによって、筒状密封部材38が自転すると、これら突状部が粉砕空間80の下部にある内容物(被粉砕物84及び玉状部材86)に作用して撹拌混合し、この撹拌混合作用が促進されて一層効率よく混合され、かくして、玉状部材86相互間に、また玉状部材86と筒状密閉容器38の内面との間に働く剪断力を伴う摩擦、押圧、衝突などによる粉砕効果が一層高められ、より短時間で高品質の微細粉末、例えば抹茶粉を作ることができる。
【0054】
上述した粉砕装置の各種構成要素の具体的パラーメータは次の通りである。
第2回転軸(支持軸40,42)(4個)のピッチ円の直径:600mm
筒状密閉容器38(4個):長さ800mm
外筒部材74:直径200mm、長さ800mm
内筒部材72:直径130mm、長さ800mm
ピン状部材82:直径5mm、高さ45mm
軸線方向の間隔50mm、周方向の間隔90度
(対向する2組(軸線方向の組)と残りの2組とは軸線方向にずれて配置され、対向する2組は15本、残りの2組は16本設けられている)
玉状部材86:直径3.0mm、表面粗さRy値3.5μm、材質−鋼球
(筒状密閉容器20の1個当たり70kg用いる)
公転回転速度:180rpm(第1回転軸32の回転速度)
自転回転速度:公転の回転と逆方向に60rpm(第1回転軸32と第2回転軸を結んだ線を基準とする相対的な値)
被粉砕物84:茶葉
(筒状密閉容器38の1個当たり5kg、予め乾燥及び粗挽きされている)
図1から図6に示す粉砕装置を用い、上述した条件でこの粉砕装置を20分間作動させ茶葉を粉砕した。この粉砕作業で得た茶葉の粉(抹茶)は、製茶の専門家によっても石臼による製品と差がないことが確認できた。上述した粉砕装置では、4個の筒状密閉容器38を用いることができるので、一度で(装置稼働時間20分間)で20kgの抹茶粉を得ることができる。また、密封密閉容器38毎に投入する茶葉の種類を変えることができるので、一度に多品種の茶葉の粉を得ることができ、加工に要するエネルギーも少ない。また、粉砕中においては被粉砕物84は外部に露出していないので衛生面でも問題なく、粉塵の立つ問題もない。従って、作業者の環境にも優しい。更に、単純な粉砕装置であるので、筒状密閉容器38の洗浄が容易なため安全衛生面でも優れている。
【0055】
この粉砕装置では、筒状密封容器38からの内容物(被粉砕物84及び玉状部材86)の排出を容易に行うことができるように、次の通りに構成されている。
図7及び図8を参照して、装置本体の排出域Eに選別回収機構132が設けられている。図9及び図10をも参照して、図示の選別回収機構132は、粉砕された被粉砕物84と玉状部材86とを分別するための第1〜第3分別手段134,136,138と、第3分別手段138から延びる回収案内レール140と、第1分別手段134の周囲を覆う案内ホッパ142と、第1〜第3分別手段134,136,138の全体周囲を覆う回収ホッパー144と、を備えている。第1〜第3分別手段134,136,138は、所定の間隔をおいて配設された複数本のガイドレール146を有し、玉状部材86はこれらガイドレール146に案内されて下流側に流れるが、粉砕された被粉砕物84は、これらガイドレール146間の間隙を通して下方に落下する。
【0056】
図9及び図10に示すように、第1分別手段134は排出受部148の下方に配設され、図7〜図9において左方に向けて下方に傾斜して延び、第2分別手段136は第1分別手段136の外側(図7〜図10において左側)下方に配置され、図7〜図9において紙面に垂直な方向手前側に向けて下方に傾斜して延び、また第3分別手段138は第1分別手段134の横側(図7〜図9において紙面に垂直な方向手前側であって、図10において下方側)であって、第2分別手段136の下流側の下方に配設され、図7〜図9において右方に向けて下方に傾斜して延びている。このように構成されているので、筒状密封容器38から排出受部148に排出された内容物は、第1分別手段134を矢印148で示す方向に流れ、次いで第2分別手段136を矢印150で示す方向に流れ、その後第3分別手段138を矢印152で示す方向に流れ、かく流れる間に、粉砕された被粉砕物84は、第1〜第3分別手段134,136,138のガイドレール146間を通して回収ホッパ144に落下し、この回収ホッパ144の排出口154から回収ボックス156(図7、図8参照)に回収される。尚、第1分別手段134から下方に落下した被粉砕物84は案内ホッパ142を通して回収ホッパ144に落下するので、第2及び第3分別手段136,138を流れる玉状部材86上に落下することがなく、被粉砕物84と玉状部材86との分別を確実に行うことができる。尚、この実施形態では、被粉砕物84の分別落下を促進するために、案内ホッパ142に加振手段158が設けられており、また必要に応じて回収ホッパ144に加振手段(図示せず)が設けられる。このように加振手段158を設けることによって、第1〜第3分別手段134,136,138に振動を付与し、被粉砕物84の滞留を防止して分別回収を効果的に行うことができる。
【0057】
次に、排出受部148について説明すると、回収ホッパ144の上壁160には受け口162が設けられ、この受け口162を覆うようにカバー部材164が装着され、このカバー部材164に受け部材166が取り付けられている。受け部材166は筒状密封部材38の排出口88近傍の形状に対応し、この排出口88に対応して開口168が設けられている。
【0058】
このように構成されているので、筒状密封容器38を排出域Eに位置付け、空圧シリンダ機構16を伸長して揺動ユニット4を第2状態にすると、図8及び図9に示すように、筒状密封容器38の排出口88近傍が排出受部148の受け部材166に受け入れられる。そして、この状態で密封部材92を上述したように開放すると、筒状密封容器38内の内容物が排出口88を通して受け部材166内に排出され、その開口168、カバー部材164及び上壁160の受け口162を通して第1分別手段134に排出され、外部に漏れることなく内容物を第1分別手段134に導くことができる。
【0059】
選別回収機構132の下流側には、回収ユニット172が配設されている。回収ユニット172は回収容器174を備え、回収案内レール140を通して回収された玉状部材86が回収容器174に回収される。回収ユニット172は、昇降機構176によって、図7に示す回収位置と図8に示す供給位置との間を昇降動自在に装着されている。図示の昇降機構176は、駆動源としての駆動モータ178を備え、駆動モータ178の出力軸に固定されたスプロケット180、装置本体2の上端部に装着された上スプロケット182、装置本体2の下端部に装着された下スプロケット184及び補助スプロケット186,188に駆動チェーン190が巻き掛けられており、この駆動チェーン190の一部に回収ユニット174が取り付けられている。
【0060】
このように構成されているので、駆動モータ178が所定方向に回転駆動されると、駆動チェーン190が矢印192示す方向に移動し、回収ユニット172が下降し、また所定方向と反対方向に回転駆動されると、駆動チェーン190が矢印194で示す方向に移動し、回収ユニット172が上昇する。玉状部材86を回収するときには、回収ユニット172は図7に示す回収位置に位置付けられ、従って、回収案内レール140を通して下流側に流れる玉状部材86は回収ユニット172の回収容器174に回収される。この回収された玉状部材86を筒状密封容器38に供給するときには、回収位置にある回収容器174内に粉砕すべき被粉砕物84(茶葉など)が入れられ、玉状部材86及び被粉砕物84が入った回収ユニット172が図8に示す供給位置に位置付けられ、装置本体2に取り付けられた供給案内手段195を用いて供給域に位置する筒状密封容器38に供給される(尚、図8においては、排出域Eと供給域とが回転プレート34,36の同じ角度位置として示しているが、実際の装置では異なる角度位置に設けられている)。
【0061】
供給案内手段195は、固定案内部材196と、この固定案内部材196に長手方向に移動自在に装着された可動案内部材198を備え、これらは略筒状に構成されている。装置本体2の上端部には取付部材200が固定され、この取付部材200に固定案内部材196が装着され、固定案内部材196の一端側(上側端部)は、供給位置に位置する収容ユニット172の下方に位置するように配置される。
【0062】
筒状密封容器38内に粉砕すべき被処理物84及び玉状部材86を入れるときには、図8に示すように、空圧シリンダ機構16を伸長し、揺動ユニット4を上記第2状態に保持する。この第2状態においては、筒状密封容器38の端壁78側が上側に、端壁76が下側となるように傾斜保持される。また、回収ユニット172を上述したようにして供給位置に位置付ける。そして、筒状密封容器38の端壁78に装着された密封部材92開方向に移動して供給口90を開放し、可動案内部材198を筒状密封部材38に向けて移動させ、その先端部を供給口90を通して粉砕空間80内に挿入する。その後、回収ユニット172の回収容器174の排出口(図示せず)を開放する。かくすると、回収容器174内の被粉砕物84及び玉状部材86が排出口を通り、固定案内部材196及び可動案内部材198を通して筒状密封容器38の供給口90を通して粉砕空間80内に供給される。このとき、筒状密封容器38が傾斜した第2状態に保持されるので、可動案内部材198の粉砕空間80内への挿入が容易となり、また収容容器174内の被粉砕物84及び玉状部材86が固定案内部材196及び可動案内部材198を通して粉砕空間80内にスムースに流れ、これらの供給を容易に行うことができる。
以上、本発明に従う粉砕装置の実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
【0063】
例えば、上述した実施形態では、揺動ユニット4に筒状密封容器38を4個設けているが、このような構成に限定されず、揺動ユニット4に2個、3個又は5個以上設けるようにしてもよい。
【0064】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の粉砕装置によれば、被粉砕物及び玉状部材が第1軸線を中心として回動されるとともに、第2軸線を中心として回動されるので、熱の発生がほとんどなく被粉砕物を効率よく微細粉末化することができる。また、筒状密封部材は内筒部材と外筒部材との間に粉砕空間を規定し、この粉砕空間に被粉砕物及び玉状部材が収容されるので、筒状密封部材の第1及び第2軸線を中心とする回動によって、粉砕空間内の粉末化された被粉砕物は玉状部材の移動に積極的に巻き込まれ、また内筒部材と玉状部材との間に挟まれるように圧力を受け、その結果、収容された被粉砕物をまんべんなく微粉末化することができる。
更に、内筒部材の外周面に複数個の突状部が設けられているので、被粉砕物及び玉状部材がこれら突状部によって攪拌され、かかる攪拌によって剪断力及び圧力が被粉砕物に作用し、かくして、被粉砕物を一層効率よく微細粉末化することができる。
【0065】
また、本発明の請求項2に記載の粉砕装置によれば、突状部がピン部材、棒状部材又は細い板状部材から構成されているので、被粉砕物及び玉状部材を効率よく攪拌することができる。
【0066】
また、本発明の請求項3に記載の粉砕装置によれば、内筒部材の半径rは外筒部材の半径Rの1/3〜4/5の範囲であるので、外筒部材の径方向中央部にある程度大きい内筒部材が存在するようになり、これによって、微細粉末化した被粉砕物が粉砕空間に漂うことがほとんどなくなり、被粉体物を一層効率よく粉砕することができる。
【0067】
また、本発明の請求項4に記載の粉砕装置によれば、突出部の長さLは内筒部材と外筒部材との間隙Wの1/2〜4/5であるので、筒状密封部材の第1及び第2軸線を中心とする回動の際に突出部が粉砕空間に収容された被粉砕物及び玉状部材に充分に作用し、その結果、被粉砕物を更に一層効率よく微細粉末化することができる。
【0068】
また、本発明の請求項5に記載の粉砕装置によれば、駆動機構は筒状密封容器を第1軸線を中心として公転するとともに、第2軸線を中心として自転するので、被粉砕物及び玉状部材が筒状密封部材の周側壁にへばり付くことなく、粉砕空間内を転がって攪拌される。
【0069】
本発明の請求項6に記載の粉砕装置によれば、装置本体に揺動軸線を中心として揺動ユニットが揺動自在に支持され、被粉砕物を粉砕するときには、揺動ユニットが水平な第1状態に保持されるので、被粉砕物及び玉状部材が片寄ることなく転がりながら攪拌され、玉状部材による剪断力及び圧力によって被粉砕物を効率よく粉砕することができる。また、粉末化した被粉砕物を筒状密封容器から排出するときには、揺動ユニットが傾斜した第2状態に保持されるので、被粉砕物及び玉状部材は、傾斜した筒状密封部材の下部から排出され、被粉砕物及び玉状部材を容易に排出することができる。
【0070】
また、本発明の請求項7に記載の粉砕装置によれば、筒状密封容器の端壁に排出口が設けられ、この排出口に密封部材が開閉自在に装着されているので、第2状態において密封部材を開放することによって、被粉砕物などの内容物を簡単に且つ容易に排出することができる。
【0071】
また、本発明の請求項8に記載の粉砕装置によれば、被粉砕物を排出する際にリンク機構の連結リンクが筒状密封容器に着脱自在に連結されるので、リンク機構を作動させることにより、筒状密封容器に振動を付与することができ、これによって、筒状密封容器内の被粉砕物を確実に外部に排出することができる。
【0072】
また、本発明の請求項9に記載の粉砕装置によれば、玉状部材を回収するための回収ユニットが昇降動自在に設けられ、玉状部材を回収するときには回収位置に、回収した玉状部材を筒状密封容器に入れるときには供給位置に位置付けられるので、回収ユニットに回収した玉状部材を次の粉砕作業に容易に再利用することができる。
更に、本発明の請求項10に記載の粉砕装置によれば、茶葉、薬草、乾燥植物を微細粉末化するのに好都合に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】粉砕装置の一実施形態における揺動ユニットの一部を示す断面図である。
【図2】図1の揺動ユニットの駆動系を簡略的に示す図である。
【図3】図1の揺動ユニットの筒状密封容器を一部切り欠いて示す図である。
【図4】図3におけるVI−VI線による断面図である。
【図5】図3の筒状密封容器の一端側を示す側面図である。
【図6】筒状密封容器に関連して設けられたリンク機構を示す図である。
【図7】揺動ユニットを含む粉砕装置全体を簡略的に示す図である。
【図8】揺動ユニットを傾斜した第2状態に保持した状態を示す図である。
【図9】揺動ユニットに設けられた分別排出機構を簡略的に示す図である。
【図10】図9におけるX−X線による断面図である。
【符号の説明】
2 装置本体
4 揺動ユニット
16 空圧シリンダ機構
26 ユニット本体
32 第1回転軸
34,36 回転プレート
38 筒状密封容器
40,42 支持軸
66 駆動機構
72 内筒部材
74 外筒部材
80 粉砕空間
82 突状部
84 被粉砕物
86 玉状部材
110 リンク機構
116 連結リンク
132 選別回収機構
156 回収ボックス
176 昇降機構
E 排出域

Claims (10)

  1. 実質上水平方向に延びる第1軸線を中心として回転自在に支持された第1回転軸と、前記第1回転軸の周囲に配設され、実質上水平に延びる第2軸線を中心として回転自在に支持された第2回転軸と、前記第2回転軸に固定され、被粉砕物を粉砕するための粉砕空間を有する筒状密閉容器と、前記筒状密閉容器を前記第1軸線を中心として回動させるとともに、前記第2軸線を中心として回動させるための駆動機構と、被粉砕物を粉砕するために前記筒状密封容器に収容された玉状部材と、を具備する粉砕装置において、
    前記筒状密封容器は、前記粉砕空間の内周面を規定する内筒部材と、前記粉砕空間の外周面を規定する外筒部材とを有し、前記内筒部材の外周面には、間隔をおいて複数個の突状部が設けられていることを特徴とする粉砕装置。
  2. 前記複数個の突状部は、前記内筒部材の外周面に取り付けられたピン状部材、棒状部材又は細い板状部材から構成されている請求項1に記載の粉砕装置。
  3. 前記内筒部材及び前記外筒部材は円筒状であり、前記内筒部材の半径rは、前記外筒部材の半径Rの1/3〜4/5(R/3≦r≦4R/5)である請求項1又は2に記載の粉砕装置。
  4. 前記複数個の突出部の長さLは、前記内筒部材と前記外筒部材との間隙Wの1/2〜4/5(W/2≦L≦4W/5)である請求項3に記載の粉砕装置。
  5. 前記駆動機構は、前記筒状密封容器を前記第1軸線を中心として所定方向に公転させるとともに、前記第2軸線を中心として前記所定方向と反対方向に自転させる請求項1〜4のいずれかに記載の粉砕装置。
  6. 装置本体と、前記装置本体に揺動軸線を中心として揺動自在に支持された揺動ユニットと、前記揺動ユニットを揺動させるための揺動駆動手段と、第1軸線を中心として回転自在に前記揺動ユニットに支持された第1回転軸と、前記第1回転軸に固定された回転プレートと、前記第1回転軸の周囲に配設され、前記第1軸線に対して実質上平行に延びる第2軸線を中心として前記回転プレートに回転自在に支持された第2回転軸と、前記第2回転軸に固定され、被粉砕物を粉砕するための粉砕空間を有する筒状密閉容器と、前記筒状密閉容器を前記第1軸線を中心として回動させるとともに、前記第2軸線を中心として回動させるための駆動機構と、被粉砕物を粉砕するために前記筒状密封容器に収容された玉状部材と、を備え、
    前記筒状密封容器内に収容された被粉砕物を粉砕するときには、前記揺動駆動手段は前記揺動ユニットを前記第1及び第2軸線が実質上水平に延びる第1状態に保持し、前記筒状密封容器内に収容された被粉砕物を排出するときには、前記揺動駆動手段は前記第1及び第2軸線が傾斜して延びる第2状態に保持することを特徴とする粉砕装置。
  7. 前記筒状密封容器の端壁には、前記被粉砕物を排出するための排出口が設けられ、前記排出口に密封部材が開閉自在に装着されている請求項6に記載の粉砕装置。
  8. 前記装置本体又は前記揺動ユニットには、連結リンクを含むリンク機構が設けられ、前記リンク機構の前記連結リングが排出域に位置する前記筒状密封容器に着脱自在に連結され、前記リンク機構により前記筒状密封容器が揺動される請求項6又は7に記載の粉砕装置。
  9. 前記装置本体には、前記玉状部材を回収するための回収ユニットと、前記回収ユニットを回収位置と供給位置との間を昇降させる昇降機構とが設けられ、前記昇降機構は、前記筒状密封容器から排出された前記玉状部材を回収するときには前記回収ユニットを前記回収位置に位置付け、前記筒状密封容器に回収した前記玉状部材を供給するときには前記回収ユニットを前記供給位置に位置付ける請求項6〜8のいずれかに記載の粉砕装置。
  10. 前記被粉砕物は、茶葉、薬草、乾燥植物である請求項1〜9のいずれかに記載の粉砕装置。
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