JPH1116838A - 多結晶シリコン膜の成長方法およびcvd装置 - Google Patents
多結晶シリコン膜の成長方法およびcvd装置Info
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- JPH1116838A JPH1116838A JP9167521A JP16752197A JPH1116838A JP H1116838 A JPH1116838 A JP H1116838A JP 9167521 A JP9167521 A JP 9167521A JP 16752197 A JP16752197 A JP 16752197A JP H1116838 A JPH1116838 A JP H1116838A
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- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
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- C23C16/00—Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes
- C23C16/22—Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes characterised by the deposition of inorganic material, other than metallic material
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- H01L21/20—Deposition of semiconductor materials on a substrate, e.g. epitaxial growth solid phase epitaxy
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- C23C16/00—Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes
- C23C16/44—Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes characterised by the method of coating
- C23C16/48—Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes characterised by the method of coating by irradiation, e.g. photolysis, radiolysis, particle radiation
- C23C16/481—Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes characterised by the method of coating by irradiation, e.g. photolysis, radiolysis, particle radiation by radiant heating of the substrate
Abstract
(57)【要約】
【課題】 加工性、拡散特性、表面・界面の凹凸などの
多項目の最適化を可能にする多結晶シリコン膜の成長方
法、及び該方法を効果的かつ迅速に実施するために用い
るCVD装置を提供する。 【解決手段】 多結晶シリコン膜の成長方法は、膜成長
を継続しながら成膜温度を成長開始時から所定時間経過
後に開始時温度より高い所定温度まで上昇させて成膜を
行なうか、あるいは成膜温度の低温からの上昇を繰り返
しつつ成膜を行なうことによって所望の膜厚まで膜を成
長させる方法であり;CVD装置は、熱源であるヒータ
−と基板との間に挿入できる可動式の熱放射遮断板また
は筒を具備する装置である。
多項目の最適化を可能にする多結晶シリコン膜の成長方
法、及び該方法を効果的かつ迅速に実施するために用い
るCVD装置を提供する。 【解決手段】 多結晶シリコン膜の成長方法は、膜成長
を継続しながら成膜温度を成長開始時から所定時間経過
後に開始時温度より高い所定温度まで上昇させて成膜を
行なうか、あるいは成膜温度の低温からの上昇を繰り返
しつつ成膜を行なうことによって所望の膜厚まで膜を成
長させる方法であり;CVD装置は、熱源であるヒータ
−と基板との間に挿入できる可動式の熱放射遮断板また
は筒を具備する装置である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多結晶シリコン膜の
成長方法およびそのために用いるCVD装置に関する。
成長方法およびそのために用いるCVD装置に関する。
【0002】
【従来の技術】LSIなどの半導体装置に用いられる非
晶質絶縁膜上の多結晶シリコン(poly−Si)膜
は、化学気相成長法(CVD)によって成長・堆積され
るが、従来はその成長中一定の条件を保って膜成長され
てきた。
晶質絶縁膜上の多結晶シリコン(poly−Si)膜
は、化学気相成長法(CVD)によって成長・堆積され
るが、従来はその成長中一定の条件を保って膜成長され
てきた。
【0003】また、膜成長のために用いられる従来のC
VD装置は、温度変化への対応が遅く、より薄い膜の成
長に際して成膜条件を変化させることや、成膜中に何度
も成膜条件の変化を繰り返すことが困難であった。
VD装置は、温度変化への対応が遅く、より薄い膜の成
長に際して成膜条件を変化させることや、成膜中に何度
も成膜条件の変化を繰り返すことが困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年LSIの微細化に
伴って、poly−Si膜の表面・界面の凹凸やドーパ
ントの濃度分布をこれまで以上に精密に制御または小さ
くする必要に迫られ、従来のように一成長条件下の成膜
では膜に要求される加工性、拡散特性、表面・界面の凹
凸などの多項目について最適化をはかることは不可能に
なってきた。
伴って、poly−Si膜の表面・界面の凹凸やドーパ
ントの濃度分布をこれまで以上に精密に制御または小さ
くする必要に迫られ、従来のように一成長条件下の成膜
では膜に要求される加工性、拡散特性、表面・界面の凹
凸などの多項目について最適化をはかることは不可能に
なってきた。
【0005】本発明の第一の目的は、加工性、拡散特
性、表面・界面の凹凸などの多項目の最適化を可能にす
る多結晶シリコン膜の成長方法を提供することである。
性、表面・界面の凹凸などの多項目の最適化を可能にす
る多結晶シリコン膜の成長方法を提供することである。
【0006】本発明の第二の目的は、上記成長方法を効
果的かつ迅速に実施するために用いるCVD装置を提供
することである。
果的かつ迅速に実施するために用いるCVD装置を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の多結晶シリコン
膜の成長方法は、非晶質絶縁膜などの基板上にCVD法
により多結晶シリコン膜を成長させる多結晶シリコン膜
の成長方法に於いて、該膜成長を継続しながら成膜温度
を成長開始時から所定時間経過後に開始時温度より高い
所定温度まで上昇させて成膜を行なうか、あるいはかゝ
る成膜温度の低温からの上昇を繰り返しつゝ成膜を行な
うことによって所望の膜厚まで膜を成長させることを特
徴とする多結晶シリコン膜の成長方法である。
膜の成長方法は、非晶質絶縁膜などの基板上にCVD法
により多結晶シリコン膜を成長させる多結晶シリコン膜
の成長方法に於いて、該膜成長を継続しながら成膜温度
を成長開始時から所定時間経過後に開始時温度より高い
所定温度まで上昇させて成膜を行なうか、あるいはかゝ
る成膜温度の低温からの上昇を繰り返しつゝ成膜を行な
うことによって所望の膜厚まで膜を成長させることを特
徴とする多結晶シリコン膜の成長方法である。
【0008】本発明のCVD装置は、上記成長方法を効
果的かつ迅速に実施するために用いる装置であって、そ
れは、基板上にCVD法により薄膜を堆積させるCVD
装置に於いて、該装置が熱源であるヒーターと該基板と
の間に挿入できる可動式の熱放射遮断板または筒を具備
することを特徴とするCVD装置である。
果的かつ迅速に実施するために用いる装置であって、そ
れは、基板上にCVD法により薄膜を堆積させるCVD
装置に於いて、該装置が熱源であるヒーターと該基板と
の間に挿入できる可動式の熱放射遮断板または筒を具備
することを特徴とするCVD装置である。
【0009】非晶質層上にCVDによって成長させたS
i膜は成長温度によって、poly−Siまたはa−S
iの膜になる。a−Si膜を熱処理によって結晶化させ
たpoly−Si膜は配向性や結晶粒径がはじめからp
oly−Si膜として成長した膜とは異なる。また、は
じめからpoly−Si膜として成長した膜も成長条件
によって、配向性や結晶粒径が変化する。本発明の方法
に於いては、こうした変化を積極的にpoly−Si膜
の深さ方向に生じさせることによって、加工性、拡散特
性、表面・界面の凹凸などの多項目の最適化がpoly
−Si膜に対して可能になる。この方法に於いて、成膜
温度の低温からの上昇操作を繰り返しつゝ成膜を行なえ
ば、上記変化をより複雑にpoly−Si膜の深さ方向
に生じさせることが可能となる。
i膜は成長温度によって、poly−Siまたはa−S
iの膜になる。a−Si膜を熱処理によって結晶化させ
たpoly−Si膜は配向性や結晶粒径がはじめからp
oly−Si膜として成長した膜とは異なる。また、は
じめからpoly−Si膜として成長した膜も成長条件
によって、配向性や結晶粒径が変化する。本発明の方法
に於いては、こうした変化を積極的にpoly−Si膜
の深さ方向に生じさせることによって、加工性、拡散特
性、表面・界面の凹凸などの多項目の最適化がpoly
−Si膜に対して可能になる。この方法に於いて、成膜
温度の低温からの上昇操作を繰り返しつゝ成膜を行なえ
ば、上記変化をより複雑にpoly−Si膜の深さ方向
に生じさせることが可能となる。
【0010】上記のような膜成長条件、特に膜成長温度
の変化をCVD装置で温度均一性を損なわずに迅速に行
うためには、熱源であるヒーターと基板との間に熱遮断
筒または板によって、ヒーターからの熱放射を直ちに遮
断することのできる本発明のCVD装置により効果的か
つ迅速に実現される。
の変化をCVD装置で温度均一性を損なわずに迅速に行
うためには、熱源であるヒーターと基板との間に熱遮断
筒または板によって、ヒーターからの熱放射を直ちに遮
断することのできる本発明のCVD装置により効果的か
つ迅速に実現される。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の方法の好ましい実施の形
態の例をあげると、たとえば膜成長開始から1nm以上
の膜が堆積する一定の時間、成長温度(基板温度)を非
晶質シリコン成長条件または多結晶シリコン成長条件で
ある低温度で膜成長し、そのまま膜成長を継続したま
ま、直ちにあるいは連続的に、成長温度(基板温度)を
多結晶シリコン成長条件であるより高温度に変更し、所
望の膜厚まで膜を成長させる。
態の例をあげると、たとえば膜成長開始から1nm以上
の膜が堆積する一定の時間、成長温度(基板温度)を非
晶質シリコン成長条件または多結晶シリコン成長条件で
ある低温度で膜成長し、そのまま膜成長を継続したま
ま、直ちにあるいは連続的に、成長温度(基板温度)を
多結晶シリコン成長条件であるより高温度に変更し、所
望の膜厚まで膜を成長させる。
【0012】他の好ましい例としては、上記高温度での
膜の成長がある所定の膜厚に達したとき、そのまま膜成
長を継続したまま、直ちにあるいは連続的に、成長温度
(基板温度)を非晶質シリコン成長条件または多結晶シ
リコン成長条件であるより低温度に変更し、所定の膜厚
に達するまで低温度での成膜を行ない、以下再び上記高
温度での成膜を繰返し、所望の膜厚に達するまで成長さ
せる。上記成膜温度の低温からの上昇操作は、所望によ
り数回繰り返してもよい。
膜の成長がある所定の膜厚に達したとき、そのまま膜成
長を継続したまま、直ちにあるいは連続的に、成長温度
(基板温度)を非晶質シリコン成長条件または多結晶シ
リコン成長条件であるより低温度に変更し、所定の膜厚
に達するまで低温度での成膜を行ない、以下再び上記高
温度での成膜を繰返し、所望の膜厚に達するまで成長さ
せる。上記成膜温度の低温からの上昇操作は、所望によ
り数回繰り返してもよい。
【0013】本発明方法の別の実施の形態としては、上
記膜成長の継続中に、成膜原料ガスのガス流量を成長開
始時から所定時間経過後に開始時流量とは異なる流量に
変更して成膜を行なうか、あるいはかゝる流量の変更を
繰り返しつゝ成膜を行うことを、上記低温からの成膜温
度上昇操作と併用することによって所望の膜厚まで膜を
成長させることができる。
記膜成長の継続中に、成膜原料ガスのガス流量を成長開
始時から所定時間経過後に開始時流量とは異なる流量に
変更して成膜を行なうか、あるいはかゝる流量の変更を
繰り返しつゝ成膜を行うことを、上記低温からの成膜温
度上昇操作と併用することによって所望の膜厚まで膜を
成長させることができる。
【0014】本発明のCVD装置の好ましい実施の形態
の例をあげると、たとえば反応管式LP−CVD装置の
場合、ヒーターと反応管の間に空間を設け、たとえばタ
ンタル製の可動式熱放射遮断筒を設置する。この装置を
用いて前記本発明の方法を実施する場合、膜成長開始時
は遮断筒を膜成長位置である均熱帯を覆う位置に置いて
おき、所定時間経過後成膜温度を急激に上げたいときに
遮断筒の位置を均熱帯を上下どちらかに避けるところに
移動させる。かゝる成膜温度の低温からの上昇を繰り返
しつゝ成膜を行ないたいときは、上記遮断筒の位置移動
を繰り返すことにより迅速に実施することができる。
の例をあげると、たとえば反応管式LP−CVD装置の
場合、ヒーターと反応管の間に空間を設け、たとえばタ
ンタル製の可動式熱放射遮断筒を設置する。この装置を
用いて前記本発明の方法を実施する場合、膜成長開始時
は遮断筒を膜成長位置である均熱帯を覆う位置に置いて
おき、所定時間経過後成膜温度を急激に上げたいときに
遮断筒の位置を均熱帯を上下どちらかに避けるところに
移動させる。かゝる成膜温度の低温からの上昇を繰り返
しつゝ成膜を行ないたいときは、上記遮断筒の位置移動
を繰り返すことにより迅速に実施することができる。
【0015】また、たとえば本発明装置が裏面ヒーター
型のUHV−CVD装置の場合は、ヒーターと基板との
間に可動式熱放射遮断板を設置する。この装置を用いて
前記本発明の方法を実施する場合、膜成長開始時は遮断
板が基板を覆うところに位置させておき、所定時間経過
後遮断板の位置を基板を避けるところに移動させること
で成膜温度を迅速に上昇させることができる。遮断板の
位置の移動を繰り返すことで、成膜温度の低温からの上
昇を繰り返しつゝ成膜することができる。
型のUHV−CVD装置の場合は、ヒーターと基板との
間に可動式熱放射遮断板を設置する。この装置を用いて
前記本発明の方法を実施する場合、膜成長開始時は遮断
板が基板を覆うところに位置させておき、所定時間経過
後遮断板の位置を基板を避けるところに移動させること
で成膜温度を迅速に上昇させることができる。遮断板の
位置の移動を繰り返すことで、成膜温度の低温からの上
昇を繰り返しつゝ成膜することができる。
【0016】本発明のこれらのCVD装置を用うれば、
膜成長開始時にはpoly−Si膜を成長させ、所定時
間経過後に成膜温度を下げて、その上にa−Si膜を成
長させたい場合についても、効果的かつ迅速に実施可能
であることが容易に理解できるであろう。
膜成長開始時にはpoly−Si膜を成長させ、所定時
間経過後に成膜温度を下げて、その上にa−Si膜を成
長させたい場合についても、効果的かつ迅速に実施可能
であることが容易に理解できるであろう。
【0017】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
ら説明する。
【0018】実施例1 まず、従来の減圧CVD装置を用いて本発明方法を実施
した例を示す。
した例を示す。
【0019】表面にSiO2 膜2を有するSi基板1に
対して、原料ガスであるシランの流量800sccm、
膜成長温度510℃の条件で成長開始した(図1(a)
参照)。5分経過後、シラン流量300sccm、膜成
長温度620℃の条件にセットし直すと、20分ほどで
実際の成長温度が620℃に達した(図1(b)参
照)。シラン流量640sccm、膜成長温度620℃
のまゝの条件で30分間膜成長を続けて成膜を終了した
(図1(c)参照)。上記の過程において、温度510
℃の間におよそ10nmのa−Si膜3が堆積し(図1
(a)参照)、温度上昇中にa−Si膜の結晶化が起り
つつその上に遷移層5が堆積し(図1(b)参照)、6
20℃での30分膜成長を続けたのちの最終時点では、
図1(c)に示すようにおよそ300nm厚のpoly
−Si膜(poly−Si I膜4+遷移層5+pol
y−Si II膜6)が形成された。すなわち、形成され
たpoly−Si膜(4+5+6)には深さ200から
250nmに配向性の遷移層5が存在し、その上下に配
向性の異なるpoly−Si I膜4とpoly−Si
II膜6の層が存在している。
対して、原料ガスであるシランの流量800sccm、
膜成長温度510℃の条件で成長開始した(図1(a)
参照)。5分経過後、シラン流量300sccm、膜成
長温度620℃の条件にセットし直すと、20分ほどで
実際の成長温度が620℃に達した(図1(b)参
照)。シラン流量640sccm、膜成長温度620℃
のまゝの条件で30分間膜成長を続けて成膜を終了した
(図1(c)参照)。上記の過程において、温度510
℃の間におよそ10nmのa−Si膜3が堆積し(図1
(a)参照)、温度上昇中にa−Si膜の結晶化が起り
つつその上に遷移層5が堆積し(図1(b)参照)、6
20℃での30分膜成長を続けたのちの最終時点では、
図1(c)に示すようにおよそ300nm厚のpoly
−Si膜(poly−Si I膜4+遷移層5+pol
y−Si II膜6)が形成された。すなわち、形成され
たpoly−Si膜(4+5+6)には深さ200から
250nmに配向性の遷移層5が存在し、その上下に配
向性の異なるpoly−Si I膜4とpoly−Si
II膜6の層が存在している。
【0020】従来技術、すなわち膜成長温度620℃の
まゝの条件で成膜を続けた場合に得られるpoly−S
i膜9(図2参照)と比較して、本実施例で得られるp
oly−Si膜が改善されているのは、従来法における
poly−Si膜9とSiO 2 膜2との界面の凹凸が減
少すること、poly−Si膜9へのイオン注入時のド
ーパントのSiO2 膜2への到達量が減少することであ
る。
まゝの条件で成膜を続けた場合に得られるpoly−S
i膜9(図2参照)と比較して、本実施例で得られるp
oly−Si膜が改善されているのは、従来法における
poly−Si膜9とSiO 2 膜2との界面の凹凸が減
少すること、poly−Si膜9へのイオン注入時のド
ーパントのSiO2 膜2への到達量が減少することであ
る。
【0021】以上の実施例の成長条件は、装置や原料ガ
スの種類によって最適化する必要があるが、一般に条件
の増減の傾向と膜質には上記と同様の傾向が見られる。
スの種類によって最適化する必要があるが、一般に条件
の増減の傾向と膜質には上記と同様の傾向が見られる。
【0022】以上のように形成されたpoly−Si膜
は、各層の間にキャリアの移動を阻害するバリアや低伝
導層が存在せず、これらを、MOSトランジスタのゲー
ト電極に用いれば、優れた歩留まりと性能と信頼性とを
兼ね備えたMOSトランジスタが製造できる。
は、各層の間にキャリアの移動を阻害するバリアや低伝
導層が存在せず、これらを、MOSトランジスタのゲー
ト電極に用いれば、優れた歩留まりと性能と信頼性とを
兼ね備えたMOSトランジスタが製造できる。
【0023】以上の実施例は従来の減圧CVD装置を用
いた場合であるが、より迅速な条件変化が必要である場
合、本発明のCVD装置を用いる。
いた場合であるが、より迅速な条件変化が必要である場
合、本発明のCVD装置を用いる。
【0024】実施例2 反応管式減圧CVD装置の例を図3に示す。
【0025】ヒーター10と反応管13の間に空間を設
けると共に、その空間に出入りできるタンタル製の可動
式熱放射遮断筒14を設置した。
けると共に、その空間に出入りできるタンタル製の可動
式熱放射遮断筒14を設置した。
【0026】この装置を用いて本発明の方法を実施する
場合、膜成長開始時には遮断筒14の位置は図3(b)
に示すところにあり、成長温度を急激に上げたいときに
その位置を図3(a)に示すところに移動させる。必要
に応じて遮断筒14の位置の移動を図3(b)から図3
(a)へ、図3(a)から図3(b)へと繰返すことに
より、膜成長温度の急激な変化を繰り返すことも可能で
ある。
場合、膜成長開始時には遮断筒14の位置は図3(b)
に示すところにあり、成長温度を急激に上げたいときに
その位置を図3(a)に示すところに移動させる。必要
に応じて遮断筒14の位置の移動を図3(b)から図3
(a)へ、図3(a)から図3(b)へと繰返すことに
より、膜成長温度の急激な変化を繰り返すことも可能で
ある。
【0027】実施例3 裏面ヒーター型の超高真空CVD装置の例を図4に示
す。
す。
【0028】ヒーター10と基板12との間にタンタル
製の可動式熱放射遮断板15を設置した。
製の可動式熱放射遮断板15を設置した。
【0029】この装置を用いて本発明の方法を実施する
場合、膜成長開始時の遮断板15は図4(b)に示す位
置にあり、成長温度を急激に上げたいときにそれを図4
(a)に示す位置に移動させる。実施例2の場合と同様
に、遮断板15の位置を図4(b)から図4(a)へ、
図4(a)から図4(b)へと移動を繰り返すことによ
り膜成長温度の急激な変化を繰り返すこともできる。
場合、膜成長開始時の遮断板15は図4(b)に示す位
置にあり、成長温度を急激に上げたいときにそれを図4
(a)に示す位置に移動させる。実施例2の場合と同様
に、遮断板15の位置を図4(b)から図4(a)へ、
図4(a)から図4(b)へと移動を繰り返すことによ
り膜成長温度の急激な変化を繰り返すこともできる。
【0030】図5に示す従来の反応管式減圧CVD装置
では、成長温度の増減に数十分を要するが、以上のよう
な本発明のCVD装置は、1分足らずで成長温度を変化
させることも可能である。これにより、例えば、下層に
図1の構造を持ち、上層に図1の構造とは異なる別の構
造を有する膜厚150nmのpoly−Si膜を成長さ
せることが可能になる。さらに、例えば、図1の構造を
50nm周期で3回繰り返した膜厚150nmのpol
y−Si膜を成長させることが可能になる。
では、成長温度の増減に数十分を要するが、以上のよう
な本発明のCVD装置は、1分足らずで成長温度を変化
させることも可能である。これにより、例えば、下層に
図1の構造を持ち、上層に図1の構造とは異なる別の構
造を有する膜厚150nmのpoly−Si膜を成長さ
せることが可能になる。さらに、例えば、図1の構造を
50nm周期で3回繰り返した膜厚150nmのpol
y−Si膜を成長させることが可能になる。
【0031】
【発明の効果】半導体装置の製造において、加工性、拡
散特性、表面・界面の凹凸などの多項目の最適化がなさ
れたpoly−Si膜を得ることができる。
散特性、表面・界面の凹凸などの多項目の最適化がなさ
れたpoly−Si膜を得ることができる。
【図1】本発明の実施例1を説明するための模式図で、
(a)は成長温度510℃に於ける膜成長の状態、
(b)は成長温度510℃→620℃に於ける膜成長の
状態、(c)は最終時点での膜成長の状態
(a)は成長温度510℃に於ける膜成長の状態、
(b)は成長温度510℃→620℃に於ける膜成長の
状態、(c)は最終時点での膜成長の状態
【図2】従来技術を説明するための模式図
【図3】本発明の反応管式減圧CVD装置を説明するた
めの模式図で、(a)は熱放射遮断筒が均熱帯を避ける
ところに位置する状態、(b)は均熱帯を覆う位置にあ
る状態
めの模式図で、(a)は熱放射遮断筒が均熱帯を避ける
ところに位置する状態、(b)は均熱帯を覆う位置にあ
る状態
【図4】本発明の裏面ヒーター型の超高真空CVD装置
を説明するための模式図で、(a)は熱放射遮断板が基
板を避けるところに位置する状態、(b)は基板を覆う
位置にある状態
を説明するための模式図で、(a)は熱放射遮断板が基
板を避けるところに位置する状態、(b)は基板を覆う
位置にある状態
【図5】従来の反応管式減圧CVD装置を説明するため
の模式図
の模式図
Claims (3)
- 【請求項1】 非晶質絶縁膜などの基板上にCVD法に
より多結晶シリコン膜を成長させる多結晶シリコン膜の
成長方法に於いて、該膜成長を継続しながら成膜温度を
成長開始時から所定時間経過後に開始時温度より高い所
定温度まで上昇させて成膜を行なうか、あるいはかゝる
成膜温度の低温からの上昇を繰り返しつゝ成膜を行なう
ことによって所望の膜厚まで膜を成長させることを特徴
とする多結晶シリコン膜の成長方法。 - 【請求項2】 前記膜成長の継続中に、成膜原料ガスの
ガス流量を成長開始時から所定時間経過後に開始時流量
とは異なる流量に変更して成膜を行なうか、あるいはか
ゝる流量の変更を繰り返しつゝ成膜を行うことを、前記
低温からの成膜温度上昇操作と併用することによって所
望の膜厚まで膜を成長させる、請求項1に記載の多結晶
シリコン膜の成長方法。 - 【請求項3】 基板上にCVD法により薄膜を堆積させ
るCVD装置に於いて、該装置が熱源であるヒーターと
該基板との間に挿入できる可動式の熱放射遮断板または
筒を具備することを特徴とするCVD装置。
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