JPH11167272A - 低硬度導電性ロール - Google Patents

低硬度導電性ロール

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JPH11167272A
JPH11167272A JP27605598A JP27605598A JPH11167272A JP H11167272 A JPH11167272 A JP H11167272A JP 27605598 A JP27605598 A JP 27605598A JP 27605598 A JP27605598 A JP 27605598A JP H11167272 A JPH11167272 A JP H11167272A
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low
conductive roll
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silicone oil
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昭二 有村
Hitoshi Yoshikawa
均 吉川
Akihiko Kachi
明彦 加地
Kenichi Ookuwa
憲一 大鍬
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ロール回転トルクが小さく、スティックスリッ
プによるこすれ音が発生せず、細部画質が向上するとと
もに、耐久時のロール表面の傷の発生を抑えることがで
き、優れた耐トナーフィルミング性を備えた低硬度導電
性ロールを提供する。 【解決手段】軸体1の外周面に最内層2、中間層3、最
外層4が順次形成された低硬度導電性ロールである。し
かも、上記最外層4が、下記の(A)および(B)成分
を含有する樹脂組成物によって形成されている。 (A)下記の一般式(1)で表される繰り返し単位から
構成されたシリコーングラフトアクリルポリマー。 【化1】 (B)反応性シリコーンオイル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリンタ
ー等の電子写真装置に用いられる低硬度導電性ロールに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、複写機やプリンター等の電子
写真装置に用いられる導電性ロールの最外層形成材料と
しては、ウレタン樹脂が用いられているが、最近の電子
写真装置は小型化等の要請から、低トルクモータが使用
されることが多く、上記ウレタン樹脂の硬度が高すぎる
と、スタート時にロールが円滑に回転しなかったり、ス
ティックスリップによるクリック音が発生する等の問題
が生じる。これらの問題を改良するため、本出願人は、
アクリルポリマーにシリコーン成分をグラフト化させた
シリコーングラフトアクリルポリマーと、熱可塑性ウレ
タン樹脂とを配合した樹脂組成物を用いて最外層を形成
した低硬度導電性ロールをすでに提案している(特願平
8−121614号)。しかし、上記特願平8−121
614号に記載の低硬度導電性ロールは、シリコーング
ラフトアクリルポリマーと熱可塑性ウレタン樹脂とが分
離したり、トナー帯電性およびトナー離型性が劣る等の
傾向がみられる。そこで、本出願人は、熱可塑性ウレタ
ン樹脂を含有せず、シリコーングラフトアクリルポリマ
ーを主成分とする樹脂組成物を用いて最外層を形成した
低硬度導電性ロールをさらに提案している(特願平9−
43899号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
願平9−43899号に記載の低硬度導電性ロールは、
ロールの摩擦係数が大きいため、長期複写によりロール
回転トルクが上昇して画質不具合や異音(こすれ音)が
発生したり、ジター(ロールがはねながら回転するこ
と)が起こる原因となる。また、印字した部分の線に途
切れやにじみ等が発生して細部画質が不充分となり、し
かもトナーフィルミングに対して余裕度が少なく耐トナ
ーフィルミング性に劣る等の傾向がみられる。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、ロール回転トルクが小さく、スティックスリッ
プによるこすれ音が発生せず、細部画質が向上するとと
もに、耐久時のロール表面の傷の発生を抑えることがで
きる優れた耐トナーフィルミング性を備えた低硬度導電
性ロールの提供をその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の低硬度導電性ロールは、軸体の外周面に
少なくとも一つの層が形成された低硬度導電性ロールで
あって、上記層のなかの最外層が、下記の(A)および
(B)成分を含有する樹脂組成物によって形成されてい
るという構成をとる。 (A)下記の一般式(1)で表される繰り返し単位から
構成されたシリコーングラフトアクリルポリマー。
【化2】 (B)反応性シリコーンオイル。
【0006】なお、本発明の低硬度導電性ロールにおい
て、「層のなかの最外層」とは、層が1層の場合はその
層をいい、層が2層以上の場合は文字通りその最外層を
いう。また、上記(A)成分の「シリコーングラフトア
クリルポリマー」とは、上記一般式(1)において、
(Z)n 部分と(Y)k 部分とが共重合することによ
り、シロキサンから誘導される構造部分(シリコーン成
分)からなる側鎖が、アクリルポリマーからなる主鎖に
グラフト化しているものをいう。
【0007】すなわち、本発明者らは、ロール回転トル
クが小さく、スティックスリップによるこすれ音が発生
せず、細部画質が向上するとともに、耐久時のロール表
面の傷の発生を抑えることができる優れた耐トナーフィ
ルミング性を備えた低硬度導電性ロールを探究すべく鋭
意研究を重ねた。そして、導電性ロールの最外層を形成
する樹脂組成物に着目し、上記シリコーングラフトアク
リルポリマー(A成分)とともに反応性シリコーンオイ
ル(B成分)を用いると、A成分であるシリコーングラ
フトアクリルポリマー間にB成分である反応性シリコー
ンオイルが導入されてゴム弾性が生じ、最外層が柔軟に
なることを突き止めた。その結果、ロール回転トルクが
低減して細部画質が向上するとともに、優れた耐トナー
フィルミング性を備えるようになることを見出し本発明
に到達した。
【0008】そして、上記特殊なシリコーングラフトア
クリルポリマー(A成分)および反応性シリコーンオイ
ル(B成分)に加えて、さらに微粒子を含有してなる樹
脂組成物を用いると、ロールの最外層表面に微粒子の層
が形成され、ロールの摩擦係数をより低減できるととも
に、最外層の表面粗さ(Rz)が適度に形成され、より
優れた耐トナーフィルミング性が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。
【0010】本発明の低硬度導電性ロールとしては、例
えば図1に示すように、軸体1の外周面に沿って最内層
2が形成され、その外周面に中間層3が形成され、さら
にその外周面に最外層4が形成された構造のものをあげ
ることができる。
【0011】上記軸体1は特に制限するものではなく、
例えば金属製の中実体からなる芯金、内部を中空にくり
抜いた金属製の円筒体等が用いられる。そして、その材
料としては、ステンレス、アルミニウム、鉄にメッキを
施したもの等があげられる。
【0012】上記軸体1の外周面に形成される最内層2
の形成材料は特に制限するものではなく、例えばエチレ
ン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)、スチレン−
ブタジエンゴム(SBR)、シリコーンゴム、ポリウレ
タン系エラストマー等があげられる。上記材料には、さ
らに導電剤を適宜に添加してもよい。上記導電剤として
は、従来から用いられているカーボンブラック、グラフ
ァイト、チタン酸カリウム、酸化鉄、c−TiO2 、c
−ZnO、c−SnO2 、イオン導電剤(四級アンモニ
ウム塩、ホウ酸塩、界面活性剤等)等があげられる。な
お、上記「c−」は、導電性を有するという意味を表す
ものである。なかでも、低硬度でへたりが少ないという
点から、導電性シリコーンゴムが好ましい。
【0013】上記最内層2の外周面に形成される中間層
3の形成材料としては、例えばアクリロニトリル−ブタ
ジエンゴム(ニトリルゴム)(以下「NBR」と略
す)、水素添加アクリロニトリル−ブタジエンゴム(水
素化ニトリルゴム)(以下「H−NBR」と略す)、ポ
リウレタン系エラストマー、クロロプレンゴム(C
R)、天然ゴム、ブタジエンゴム(BR)、ブチルゴム
(IIR)等があげられる。なかでも、接着性およびコ
ーティング液の安定性の点から、H−NBRが好まし
い。上記材料には、さらに前述の導電剤を適宜に添加し
てもよい。
【0014】上記中間層3の外周面に形成される最外層
4は、特殊な樹脂組成物によって形成されている。この
特殊な樹脂組成物は、特殊なシリコーングラフトアクリ
ルポリマー(A成分)と、反応性シリコーンオイル(B
成分)とを用いて得られる。
【0015】上記特殊なシリコーングラフトアクリルポ
リマー(A成分)は、下記の一般式(1)で表される構
造を備えたものである。
【0016】
【化3】
【0017】上記一般式(1)において、繰り返し数k
は1〜3000の正数であり、好ましくは1〜300の
正数である。また、繰り返し数nは1〜3000の正数
であり、好ましくは1〜300の正数である。
【0018】上記一般式(1)において、Yはアクリル
系単量体から誘導される直鎖状の構造部分である。上記
アクリル系単量体としては、具体的には、アクリル酸、
アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸オク
チル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸2−エチルヘキ
シル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n−ブチル(n
BA)、アクリル酸イソブチル(iBA)、アクリル酸
sec−ブチル、アクリル酸tert−ブチル、アクリ
ル酸2,2−ジメチルプロピル、アクリル酸シクロヘキ
シル、アクリル酸−2−tert−ブチルフェニル、ア
クリル酸2−ナフチル、アクリル酸フェニル、アクリル
酸4−メトキシフェニル、アクリル酸2−メトキシカル
ボニルフェニル、アクリル酸2−エトキシカルボニルフ
ェニル、アクリル酸2−クロロフェニル、アクリル酸4
−クロロフェニル、アクリル酸ベンジル、アクリル酸2
−シアノベンジル、アクリル酸4−シアノフェニル、ア
クリル酸p−トリル、アクリル酸イソノニル、アクリル
酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2−ヒドロキシプ
ロピル、アクリル酸2−ヒドロキシブチル、アクリル酸
2−シアノエチル、アクリル酸3−オキサブチル、メタ
クリル酸、メタクリル酸メチル(MMA)、メタクリル
酸エチル(EMA)、メタクリル酸オクチル、メタクリ
ル酸ドデシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタ
クリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル(nBM
A)、メタクリル酸イソブチル(iBMA)、メタクリ
ル酸sec−ブチル、メタクリル酸tert−ブチル、
メタクリル酸2,2−ジメチルプロピル、メタクリル酸
シクロヘキシル、メタクリル酸−2−tert−ブチル
フェニル、メタクリル酸2−ナフチル、メタクリル酸フ
ェニル、メタクリル酸4−メトキシフェニル、メタクリ
ル酸2−メトキシカルボニルフェニル、メタクリル酸2
−エトキシカルボニルフェニル、メタクリル酸2−クロ
ロフェニル、メタクリル酸4−クロロフェニル、メタク
リル酸ベンジル、メタクリル酸2−シアノベンジル、メ
タクリル酸4−シアノフェニル、メタクリル酸p−トリ
ル、メタクリル酸イソノニル、メタクリル酸2−ヒドロ
キシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル、メ
タクリル酸2−ヒドロキシブチル、メタクリル酸2−シ
アノエチル、メタクリル酸3−オキサブチル、γ−メタ
クリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、アクリ
ルアミド(AA)、ブチルアクリルアミド、N,N−ジ
メチルアクリルアミド、ピペリジルアクリルアミド、メ
タクリルアミド、4−カルボキシフェニルメタクリルア
ミド、4−メトキシカルボキシフェニルメタクリルアミ
ド、メチルクロロアクリレート、エチル−α−クロロア
クリレート、プロピル−α−クロロアクリレート、イソ
プロピル−α−クロロアクリレート、メチル−α−フル
オロアクリレート、ブチル−α−ブトキシカルボニルメ
タクリレート、ブチル−α−シアノアクリレート、メチ
ル−α−フェニルアクリレート、イソボニルアクリレー
ト、イソボニルメタクリレート、ジエチルアミノエチル
メタクリレート等があげられる。そして、これらアクリ
ル系単量体の1種が重合または2種以上が共重合するこ
とにより、Yで表される直鎖状の構造部分が構成され
る。
【0019】上記一般式(1)において、Zはアクリル
系単量体から誘導される構造部分であって、シロキサン
から誘導される構造部分を側鎖に有するものである。こ
れは、下記の一般式(2)または一般式(3)で表され
るものから誘導される。
【0020】
【化4】
【0021】
【化5】
【0022】そして、上記一般式(2)または一般式
(3)の好ましい具体例としては、下記の構造式(a)
〜(r)に示すものがあげられる。
【0023】
【化6】
【0024】
【化7】
【0025】
【化8】
【0026】
【化9】
【0027】上記一般式(1)で表される繰り返し単位
から構成されたシリコーングラフトアクリルポリマー
(A成分)の数平均分子量は、10,000〜300,
000の範囲に設定するのが好ましく、特に好ましくは
30,000〜100,000の範囲である。すなわ
ち、上記シリコーングラフトアクリルポリマー(A成
分)の数平均分子量が10,000を下回ると最外層の
強度が劣る傾向が見られ、300,000を超えると最
外層の形成が困難になるからである。なお、上記数平均
分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー
(GPC)法によるポリスチレン換算の数平均分子量を
示し、以下、本明細書において同様の意味で使用する。
【0028】上記一般式(1)で表される繰り返し単位
から構成されたシリコーングラフトアクリルポリマー
(A成分)における(Z)n 部分の数平均分子量は26
0〜40,000の範囲に設定するのが好ましく、特に
好ましくは1,000〜25,000の範囲である。す
なわち、上記(Z)n 部分の数平均分子量が260を下
回ると、柔軟性、低摩擦係数化、離型性等のシリコーン
の効果が少なくなり、40,000を超えると、べたつ
きが生じるからである。
【0029】上記(Z)n 部分の含有率は、上記シリコ
ーングラフトアクリルポリマー(A成分)全重量の5〜
60重量%の範囲になるよう設定するのが好ましい。す
なわち、上記(Z)n 部分の含有率が5重量%を下回る
と、柔軟性、低摩擦係数化、離型性等のシリコーンの効
果が得にくくなり、60重量%を超えるとシリコーンの
べたつきが生じるからである。
【0030】上記特殊なシリコーングラフトアクリルポ
リマー(A成分)は、例えばつぎのようにして製造する
ことができる。すなわち、上記(Y)k 部分と(Z)n
部分を、アゾ系重合開始剤の存在下に、ラジカル共重合
させることにより製造することができる。このような重
合は、溶媒を用いる溶液重合法、バルク重合法、エマル
ジョン重合法等によって行うことが好ましく、特に好ま
しくは溶液重合法である。
【0031】上記アゾ系重合開始剤としては、アゾビス
イソブチロニトリル(AIBN)、アゾビス−4−シア
ノバレリン酸、アゾビス(2,4−ジメチルバレロニト
リル)、アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバ
レロニトリル)、ジメチル−2,2′−アゾビスイソブ
チレート、アゾビス−1−シクロヘキサカルボニトリル
等があげられ、特にAIBNが好ましい。
【0032】上記ラジカル共重合の際の重合温度は50
〜150℃が好ましく、特に好ましくは60〜100℃
である。また、重合時間は3〜100時間が好ましく、
特に好ましくは5〜10時間である。
【0033】なお、本発明における特殊なシリコーング
ラフトアクリルポリマー(A成分)は、前記一般式
(1)で表される構造を備えたものであるが、この構造
にさらに別のアクリル系単量体から誘導される直鎖状の
構造部分〔(X)m 部分〕が連結された、下記の一般式
(4)で表される構造を備えたものであってもよい。
【0034】
【化10】
【0035】上記一般式(4)において、Xはアクリル
系単量体から誘導される直鎖状の構造部分であり、上記
アクリル系単量体としては、前記一般式(1)において
例示したものと同様のものがあげられる。ただし、Yと
Xは、互いに異なるものでなければならない。また、繰
り返し数mは1〜10,000の正数であり、好ましく
は100〜3,000の正数である。
【0036】上記特殊なシリコーングラフトアクリルポ
リマー(A成分)とともに用いられる反応性シリコーン
オイル(B成分)とは、硬化剤として使用するイソシア
ネートと熱をかけることにより反応して共架橋する変性
基を有するシリコーンオイル(A成分中に含まれるOH
基との共架橋が可能なシリコーンオイル)をいう。すな
わち、上記シリコーングラフトアクリルポリマー(A成
分)とともに反応性シリコーンオイル(B成分)を用い
ることにより、シリコーングラフトアクリルポリマー
(A成分)間に反応性シリコーンオイル(B成分)が導
入されてゴム弾性が生じ、最外層が柔軟になる。その結
果、優れたトナー帯電性およびトナー離型性を得ること
ができ、滑り性も向上するようになる。また、スティッ
クスリップによるこすれ音も発生しなくなる。
【0037】上記反応性シリコーンオイル(B成分)と
しては、特に限定はなく、例えばカルビノール変性シリ
コーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、カルボキ
シル変性シリコーンオイル、メルカプト変性シリコーン
オイル、エポキシ変性シリコーンオイル、メタクリロキ
シ変性シリコーンオイル、フェノール変性シリコーンオ
イルが好ましい。なかでも、上記シリコーングラフトア
クリルポリマー(A成分)との相溶性に優れ、また硬化
剤として用いられるイソシアネートとの相溶性にも優
れ、イソシアネートと反応して共架橋となりブリードが
生じない等の点から、カルビノール変性シリコーンオイ
ル、アミノ変性シリコーンオイル、カルボキシル変性シ
リコーンオイルが特に好ましい。また、上記反応性シリ
コーンオイル(B成分)の変性形態としては、側鎖型、
両末端型、片末端型、側鎖両末端型が好ましく、特に好
ましくは両末端型である。
【0038】上記反応性シリコーンオイル(B成分)
は、数平均分子量が1000〜20000の範囲のもの
が好ましく、特に好ましくは1500〜10000の範
囲である。すなわち、上記反応性シリコーンオイル(B
成分)の数平均分子量が1000未満であると、シリコ
ーングラフトアクリルポリマー(A成分)との共架橋が
うまくできず、オイルがブリードしてきて汚染してしま
うからであり、20000を超えると、シリコーングラ
フトアクリルポリマー(A成分)との相溶性が悪化して
きて、オイルの分離が生じてくるからである。
【0039】上記反応性シリコーンオイル(B成分)の
配合割合は、上記シリコーングラフトアクリルポリマー
(A成分)100重量部(以下「部」と略す)に対して
4〜66.7重量部の範囲に設定するのが好ましく、特
に好ましくは20〜50部の範囲である。すなわち、上
記反応性シリコーンオイル(B成分)の配合割合が4部
未満であると、シリコーングラフトアクリルポリマー
(A成分)との共架橋により得られるゴム弾性が不充分
で、柔軟性に欠け、帯電性も劣る傾向がみられ、66.
7部を超えるとシリコーングラフトアクリルポリマー
(A成分)との相溶性が悪化してオイルが分離してくる
からである。
【0040】上記反応性シリコーンオイル(B成分)の
代表的な製法としては、つぎの2つがあげられる。
【0041】〔再平衡化反応〕例えば、アミノ変性シリ
コーンオイルやカルボキシ変性シリコーンオイルは、こ
れらの官能基(有機基)を含む環状または直鎖状のシロ
キサンオリゴマーと、ケイ素原子数が約3〜5のジメチ
ルサイクリックス(環状体)または直鎖状のジメチルシ
ロキサンオリゴマーを、酸またはアルカリ系触媒の存在
下、所定温度で所定時間保持して再平衡化反応を行うこ
とによって、ランダム共重合体を合成することができ
る。
【0042】〔付加反応〕白金系等の触媒を用い、ポリ
メチル水素シロキサンにアルケニル基を有する有機化合
物を、所定温度で所定時間付加反応させた後、過剰の原
料、揮発成分、溶媒等を除去する方法。
【0043】また、上記方法以外に、縮合重合(脱水、
脱アルコール、脱塩素等)反応等により合成することも
可能である。
【0044】上記特殊な樹脂組成物には、シリコーング
ラフトアクリルポリマー(A成分)および反応性シリコ
ーンオイル(B成分)に加えて、さらに微粒子を含有さ
せてもよい。上記微粒子としては、特に限定はなく、例
えばシリカ粒子、マイカ、クレー、炭酸カルシウム、タ
ルク、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム等の金
属酸化物、ポリアミド系樹脂粒子、アクリル系樹脂粒
子、スチレン系樹脂粒子、フェノール系樹脂粒子、エポ
キシ系樹脂粒子、オレフィン系樹脂粒子、ポリウレタン
系樹脂粒子、エステル系樹脂粒子、フッ素系樹脂粒子、
シリコーン系樹脂粒子等があげれられる。これらは単独
でもしくは2種以上併せて用いられる。
【0045】上記微粒子としては、粒径が0.01〜4
0μmの範囲のものが好ましく、特に好ましくは0.0
2〜30μmの範囲である。すなわち、上記微粒子の粒
径が0.01μm未満であると、微粒子を入れて塗膜表
面を粗して離型性を上げるという目的に対して充分な効
果が得られず、40μmを超えると塗膜表面が荒れすぎ
てしまい、画質上にその粗さが転写されて、繊細な画質
が得られなくなるからである。
【0046】上記微粒子の配合割合は、上記A成分とB
成分の合計量100部に対して、5〜30部の範囲に設
定することが好ましく、特に好ましくは10〜20部の
範囲である。すなわち、上記微粒子の配合割合が5部未
満であると、微粒子を入れて塗膜表面を粗して離型性を
上げるという目的に対して充分な効果が得られず、30
部を超えると、塗膜表面が荒れすぎて、画質上にその粗
さが転写されて、繊細な画質が得られなくなるからであ
る。
【0047】本発明の低硬度導電性ロールの最外層4を
形成する特殊な樹脂組成物には、前記特殊なシリコーン
グラフトアクリルポリマー(A成分)、反応性シリコー
ンオイル(B成分)、微粒子に加えて、さらに前述の導
電剤を適宜に添加してもよく、また帯電制御剤を適宜に
添加することもできる。上記帯電制御剤としては、従来
から用いられている四級アンモニウム塩、ホウ酸塩、ア
ジン系(ニグロシン系)化合物、アゾ化合物、オキシナ
フトエ酸金属錯体、界面活性剤(アニオン系、カチオン
系、ノニオン系)等があげられる。また、上記特殊な樹
脂組成物には、安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、補
強剤、滑剤、離型剤、染料、顔料、難燃剤等を必要に応
じて適宜に添加することも可能である。さらに、上記特
殊な樹脂組成物は硬化剤で架橋することもできる。上記
架橋剤としては、イソシアネート基含有物や、アミノ
基、エポキシ基、カルボキシル基、−SH基等を含有す
る硬化剤があげられる。
【0048】本発明の低硬度導電性ロールの最外層4を
形成する特殊な樹脂組成物は、例えばつぎのようにして
作製される。すなわち、まず、先に述べた方法に従い、
特殊なシリコーングラフトアクリルポリマー(A成分)
および反応性シリコーンオイル(B成分)をそれぞれ作
製し、これらを有機溶剤に溶解する。ついで、必要によ
り、微粒子、導電剤等を加えたものをサンドミル等で分
散することにより、塗工用のコーティング液を作製す
る。あるいは、上記シリコーングラフトアクリルポリマ
ー(A成分)、反応性シリコーンオイル(B成分)、微
粒子、導電剤等を2軸混練機等で分散し、これらを前記
有機溶剤に溶解することにより、塗工用のコーティング
液を作製してもよい。このようにして、目的とする特殊
な樹脂組成物(コーティング液)を作製することができ
る。なお、上記有機溶剤としては、メチルエチルケト
ン、トルエン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド、メチルイソブチルケト
ン、シクロヘキサン、メタノール、イソプロピルアルコ
ール等があげられる。これらは単独でもしくは2種以上
併せて用いられる。
【0049】そして、本発明の低硬度導電性ロールは、
例えばつぎのようにして作製される。すなわち、まず、
前記最内層2形成材料用の各成分をニーダー等の混練機
を用いて混練し、最内層2形成材料を作製する。また、
前記中間層3形成材料用の各成分をロール等の混練機を
用いて混練し、この混合物に前記有機溶剤を加えて混
合、攪拌することにより、中間層3形成材料(コーティ
ング液)を作製する。さらに、前記最外層4形成材料で
ある特殊な樹脂組成物(コーティング液)を、先に述べ
た方法に従い作製する。
【0050】つぎに、金属製の芯金を準備した後、必要
に応じて接着剤、プライマー等を塗布し、図2に示すよ
うに、上記金属製の軸体1をセットした下蓋5および円
筒型6内に、前記最内層2形成材料を注型し、上蓋7を
上記円筒型6に外嵌する。ついで、上記ロール型全体を
加熱して上記最内層2形成材料を加硫し(150〜22
0℃×30分)、最内層2を形成する。続いて、この最
内層2が形成された軸体1を脱型し、必要に応じ反応を
完結させる(200℃×4時間)。そして、上記最内層
2の外周に中間層3形成材料となるコーティング液を塗
布し、もしくは上記最内層2形成済みのロールを前記コ
ーティング液中に浸漬して引き上げた後、乾燥および加
熱処理を行うことにより、最内層2の外周に中間層3を
形成する。さらに、上記中間層3の外周に最外層4形成
材料となる特殊な樹脂組成物(コーティング液)を塗布
し、もしくは上記中間層3形成済みのロールを前記コー
ティング液中に浸漬して引き上げた後、乾燥および加熱
処理を行うことにより、中間層3の外周に最外層4を形
成する。上記コーティング液の塗布方法は、特に制限す
るものではなく、従来公知のディッピング法、スプレー
コーティング法、ロールコート法等があげられる。この
ようにして、軸体1の外周面に沿って最内層2が形成さ
れ、その外周に中間層3が形成され、さらにその外周に
最外層4が形成された導電性ロールを作製することがで
きる。
【0051】本発明の低硬度導電性ロールにおいて、各
層の厚みは、導電性ロールの用途に応じて適宜に決定さ
れる。例えば、現像ロールとして用いる場合、最内層の
厚みは、通常0.5〜10mmの範囲に設定することが
好ましく、特に好ましくは3〜6mmである。また、中
間層の厚みは、通常1〜90μmの範囲に設定すること
が好ましく、特に好ましくは3〜15μmである。そし
て、最外層の厚みは3〜100μmの範囲に設定するこ
とが好ましく、特に好ましくは5〜50μmである。
【0052】本発明の低硬度導電性ロールにおける硬度
は、JIS Aによる硬度の測定値が、70(Hs:J
IS A)以下の範囲にあるものが好ましく、特に好ま
しくは60(Hs:JIS A)以下の範囲である。
【0053】本発明の低硬度導電性ロールは、表面塗膜
の表面粗さ(Rz)が15μm以下に設定されているこ
とが好ましく、特に好ましくは0.5〜10μmの範囲
である。すなわち、表面粗さ(Rz)が15μmを超え
ると、塗膜表面が荒れすぎてしまい、画質上にその粗さ
が転写されて、繊細な画質が得られなくなるからであ
る。なお、上記表面粗さ(Rz)は、JIS B 06
01に記載の十点平均粗さを示す。
【0054】本発明の低硬度導電性ロールは、現像ロー
ルに好適であるが、必ずしも現像ロールに限定するもの
ではなく、転写ロール、帯電ロール等にも適用すること
ができる。また、本発明の低硬度導電性ロールの例とし
て、図1において三層構造のものをあげたが、軸体1の
外周に形成される層は必ずしも三層でなくてもよく、ロ
ールの用途等に応じ、適宜の数の層が形成される。ただ
し、必ず最外層(単層の場合にはその層)が、上記特殊
な樹脂組成物で形成されていなければならない。
【0055】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0056】まず、実施例および比較例に先立ち、軸体
となる芯金(直径10mm、SUS304製)を準備す
るとともに、下記の表1に示す、最内層形成材料および
中間層形成材料を準備した。そして、前述の方法に準じ
て、軸体の外周面に最内層を形成した後、さらにその外
周面に中間層を形成してロール基体を作製した。また、
各層の硬度、電気抵抗および厚みを下記の表1に併せて
示した。なお、電気抵抗はJIS K 6301に準じ
て測定した。
【0057】
【表1】
【0058】一方、下記の一般式(4a)で表される繰
り返し単位から構成されたシリコーングラフトアクリル
ポリマーA,Bを作製した。
【0059】
【化11】
【0060】
【実施例1〜12、比較例1〜4】下記の表2〜表4に
示す各成分を同表に示す割合で配合し、樹脂組成物(コ
ーティング液)を作製した。この樹脂組成物(コーティ
ング液)を前記ロール基体の中間層の外周面にディッピ
ング法により塗布した後、乾燥(180℃×1時間)し
て、目的とする導電性ロールを作製した(図1参照)。
なお、最外層の電気抵抗および厚みを下記の表2〜表4
に併せて示した。
【0061】
【表2】
【0062】
【表3】
【0063】
【表4】
【0064】このようにして得られた実施例品および比
較例品の導電性ロールについて、下記の基準に従い、液
分離性、ロールの電気抵抗、摩擦係数、硬度、表面粗さ
(Rz)、トナー帯電性、ロール回転トルク、複写画質
および耐久複写画質について比較評価を行った。これら
の結果を、後記の表5〜表7に併せて示した。
【0065】〔液分離性〕最外層形成材料である樹脂組
成物(コーティング液)を24時間静置した後、液の分
離性を目視評価した。そして、液の分離が見られたもの
を×、液の分離が見られなかったものを○として表示し
た。
【0066】〔ロールの電気抵抗〕導電性ロールの電気
抵抗を、図3(A),(B)に示すように、印加電圧と
電流を測定することにより求めた。すなわち、図3
(A)に示す形状の電極11を、図3(B)に示すロー
ル10表面上に20箇所形成し、図3(B)に示す測定
系により測定した。図において、11aは主電極、11
bはガード電極である。そして、実施例および比較例に
おける電気抵抗は20箇所の測定値の中央値である。な
お、印加電圧は100Vとした。
【0067】〔摩擦係数〕摩擦係数は、図4に示すよう
な、静動摩擦係数計(協和界面科学社製)を用いて測定
した。すなわち、導電性ロールの最外層形成材料となる
樹脂組成物を用いて、厚み50〜100μmの塗膜21
を作製し、これを固定台22の上にセットし、移動速度
0.3cm/秒、荷重100gの条件下で測定した。な
お、図において、23は鋼球(直径3mm)、24は零
点調整用天秤、25はロードセル、26は荷重(100
g)を示す。
【0068】〔硬度〕導電性ロールを用いてJIS A
による硬度を測定した。
【0069】〔表面粗さ(Rz)〕JIS B 060
1に準拠して、表面塗膜の十点平均粗さを測定した。
【0070】〔トナー帯電性〕トナー帯電性は、導電性
ロールにおける帯電量を20℃×50%RHの条件下に
おいてつぎのようにして測定した。すなわち、図5に示
すように、導電性ロール30表面上に現像剤(トナー)
32層を形成し、吸引ポンプ33により上記現像剤32
を吸引しファラデーケージ34を用いて測定した(ファ
ラデーケージ法)。なお、図において、35はフィルタ
ー、36は絶縁体パイプ、37は電位計、38,39は
導体で互いに分離している。
【0071】〔ロール回転トルク〕固定された感光体に
導電性ロールを押圧接触し、導電性ロールをトルクモー
タで回転させ、その動き始めの電流値を測定した。な
お、上記導電性ロールを感光体に押圧接触させる際の圧
力は、導電性ロールの接触部が径方向に0.3mm凹む
程度の圧力に設定した。そして、得られた測定値をトル
クに換算し、その算出値が常に3kgf−cm未満を示
す場合を○、3kgf−cm未満を示すが初期等に3k
gf−cm以上を示す場合を△、常に3kgf−cm以
上を示す場合を×として表示した。
【0072】〔複写画質〕導電性ロールを現像ロールと
して電子写真複写機に組み込み、20℃×50%RHの
条件下において画像出しを行った。そして、細線再現性
およびべた黒画像について、下記の基準で評価を行っ
た。
【0073】(細線再現性)印字した部分の線に途切れ
やにじみ等が発生しなかったものを○、途切れやにじみ
が少しでも発生したものを×として表示した。
【0074】(べた黒画像)べた黒画像において濃度が
充分で画像むらや白斑点ぬけの無かったものを○、べた
黒画像において濃度不充分、画像むら、白斑点のいずれ
か一つでも発生したものを×として表示した。
【0075】〔耐久複写画質〕導電性ロールを現像ロー
ルとして電子写真複写機に組み込み、20℃×50%R
Hの条件下において3千枚複写した後、画質およびロー
ル回転トルクについて、下記の基準で評価を行った。
【0076】(画質)べた黒画像において濃度が充分で
画像むらや白斑点ぬけが無く、また印字した部分の線に
途切れやにじみ等が発生しなかったものを○、濃度不充
分、画像むら、白斑点、途切れ、にじみのいずれか一つ
でも発生したものを×として表示した。
【0077】(ロール回転トルク)3千枚複写後のロー
ル回転トルクについて、前記ロール回転トルクの基準に
従って評価した。
【0078】
【表5】
【0079】
【表6】
【0080】
【表7】
【0081】上記表5〜表7の結果から、実施例品の導
電性ロールは、液分離性およびロールの電気抵抗に優
れ、低摩擦係数、低硬度で、適度な表面粗さを備え、ト
ナー帯電性に優れ、ロール回転トルクが低減し、複写画
質および耐久複写画質が良好であることがわかる。これ
に対して、比較例品の導電性ロールは、上記特性のうち
いずれかの特性が劣ることがわかる。
【0082】
【発明の効果】以上のように、本発明の低硬度導電性ロ
ールは、最外層を形成する樹脂組成物として、前記シリ
コーングラフトアクリルポリマー(A成分)とともに反
応性シリコーンオイル(B成分)を用いているため、シ
リコーングラフトアクリルポリマー(A成分)間に反応
性シリコーンオイル(B成分)を導入してゴム弾性を生
じさせ、最外層を柔軟にすることができる。その結果、
ロール回転トルクが低減してスティックスリップによる
こすれ音が発生せず、細部画質が向上するとともに、耐
久時のロール表面の傷の発生を抑えることができ、優れ
た耐トナーフィルミング性を備えた低硬度導電性ロール
を得ることができる。
【0083】そして、上記特殊なシリコーングラフトア
クリルポリマー(A成分)および反応性シリコーンオイ
ル(B成分)に加えて、さらに微粒子を含有してなる樹
脂組成物を用いるようにすると、ロールの最外層表面に
微粒子の層が形成され、ロールの摩擦係数をより低減で
きるとともに、最外層の表面粗さ(Rz)が適度に形成
され、より優れた耐トナーフィルミング性を得ることが
できる。また、本発明の低硬度導電性ロールは、ロール
回転時におけるスティックスリップによるこすれ音が複
写耐久時においても発生しなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の低硬度導電性ロールの一例を示す断面
図である。
【図2】本発明の低硬度導電性ロールの製法の一例を示
す断面図である。
【図3】(A)は導電性ロールの電気抵抗を測定する際
にロール表面に形成する電極の形状を示す説明図であ
り、(B)はそれを用いての導電性ロールの電気抵抗値
の測定系を示す説明図である。
【図4】静動摩擦係数計による摩擦係数の測定状態を示
す説明図である。
【図5】トナー帯電量を測定するファラデーケージ法の
測定状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 軸体 2 最内層 3 中間層 4 最外層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03G 15/16 103 G03G 15/16 103 (72)発明者 大鍬 憲一 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸体の外周面に少なくとも一つの層が形
    成された低硬度導電性ロールであって、上記層のなかの
    最外層が、下記の(A)および(B)成分を含有する樹
    脂組成物によって形成されていることを特徴とする低硬
    度導電性ロール。 (A)下記の一般式(1)で表される繰り返し単位から
    構成されたシリコーングラフトアクリルポリマー。 【化1】 (B)反応性シリコーンオイル。
  2. 【請求項2】 上記最外層を形成する樹脂組成物が上記
    (A)および(B)成分に加えて、さらに微粒子を含有
    するものである請求項1記載の低硬度導電性ロール。
  3. 【請求項3】 上記(B)成分である反応性シリコーン
    オイルの数平均分子量が1000〜20000の範囲に
    設定されている請求項1または2記載の低硬度導電性ロ
    ール。
  4. 【請求項4】 上記(B)成分である反応性シリコーン
    オイルの配合割合が、上記(A)成分であるシリコーン
    グラフトアクリルポリマー100重量部に対して4〜6
    6.7重量部の範囲に設定されている請求項1〜3のい
    ずれか一項に記載の低硬度導電性ロール。
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