JPH11165776A - シート部材取り出し口付き蓋体及びシート部材取り出し口付き蓋体を有する容器 - Google Patents

シート部材取り出し口付き蓋体及びシート部材取り出し口付き蓋体を有する容器

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JPH11165776A
JPH11165776A JP9344391A JP34439197A JPH11165776A JP H11165776 A JPH11165776 A JP H11165776A JP 9344391 A JP9344391 A JP 9344391A JP 34439197 A JP34439197 A JP 34439197A JP H11165776 A JPH11165776 A JP H11165776A
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JP
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lid
sheet member
take
container
wet tissue
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Application number
JP9344391A
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English (en)
Inventor
Isao Omura
勲 大村
Junya Hoshi
潤也 星
Yoichi Nakada
洋一 仲田
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Pigeon Corp
Original Assignee
Pigeon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、折り曲げられた状態で重合かつ連
続して収容されている各シート部材の状態に影響され
ず、使用単位毎に、この各シート部材を取り出すことが
できるシート部材取り出し口付き蓋体及びシート部材取
り出し口付き蓋体を有する容器を提供することを目的と
する。 【解決手段】 折り曲げられた状態で重合かつ連続して
収容されている各シート部材B1を使用単位毎に、容器
1から引き出すための取り出し口16が設けられている
蓋体12であって、この蓋体には、上記各シート部材の
折り曲げ線B1bと略平行な仮想線に関して直交する方
向で、かつ上記取り出し口の一方側に硬性縁部が配置さ
れるとともに、この硬性縁部に対向するこの取り出し口
の他方側に軟性縁部が配置されることを特徴とする、シ
ート部材取り出し口付き蓋体12。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の届する技術分野】本発明は、折り曲げられた状
態で重合かつ連続して収容されている各シート部材を使
用単位毎に、容器から引き出すための取り出し口付き蓋
体及びこのような蓋体を有する容器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、シート部材、例えばウエットティ
ッシュ等を容器内に収容し、使用に際し、使用者がウエ
ットティッシュを一枚ずつ引き出して使用する場合、例
えば図5に示すようなウエットティッシュ用容器を用い
ていた。図5において、100はウエットティッシュ用
容器である。ウエットティッシュ用容器100は、ウエ
ットティッシュを収容する本体部101と、この本体部
101の開口部を塞ぐ蓋体102を有している。また、
この蓋体102には、ヒンジ105を介して、開閉可能
な蓋103が設けられている。さらに、この蓋体102
には、本体部101内に収容されているウエットティッ
シュを1枚ずつ取り出すための取り出し口104が備え
られている。
【0003】また、本体部101内に収容されている複
数のウエットティッシュは、それぞれが折り曲げられ、
その一部が他のウエットティッシュの一部と重なり合っ
ている。このようなウエットティッシュ用容器100を
使用者が使用する場合は、図6に示すように、使用者が
取り出し口104の開口部に指等を挿入し、ウエットテ
ッシュAを1枚引き出すことになる。この場合、ウエッ
トティッシュAは、本体部101の中で、その一部が他
のウエットティッシュと重なり合った状態で収容されて
いるため、ウエットティッシュAのみが取り出し口10
4から出てくるのではなく、他のウエットティッシュも
連続して取り出し口104から排出されてしまうおそれ
がある。
【0004】そのため、図6に示すように、取り出し口
104には、使用者が指等を挿入するための開口部の両
側に抑え部104a,104bが設けられている。すな
わち、この抑え部104a,104bで、他のウエット
ティッシュは保持され、ウエットティッシュAのみが取
り出し口104から排出されるようになっている。具体
的には、この抑え部104a,104bは、弾性部材よ
り成っているため、ウエットティッシュAを両側から挟
み込むように撓るようになっている。このように抑え部
104a,104bがウエットティッシュAを挟み込
み、かつウエットティッシュAの表面を擦りながら、ウ
エットテイツシュAは抑え部104a,104bの間を
通過する。しかし、その後、ウエットティッシュAとそ
の一部が重なり合っている他のウエットティッシュが上
記抑え部104a,104bの間で保持されるため、ウ
エットティッシュAと他のウエットティッシユの重なり
が解除され、他のウエットティッシュの先端が抑え部1
04a,104bにて保持される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな例えばウエットティッシュ用容器100の取り出し
口104では、本体部101に収容されているウエット
ティッシュが、本体部の中で移動してしまう場合や、ウ
エットティッシュの数が少なくなった場合は、ウニット
ティッシュが上記抑え部104a,104bの間を通過
せず、取り出し口104のスリット部104Cの間を通
過してしまう。
【0006】そして、そのため、ウエットティッシュA
とその一部が重なり合っている他のウエットティッシュ
が上記抑え部104a,104bの間で保持されず、ウ
エットティッシュAと他のウエットティッシュの重なり
が解除されることなく、連続して取り出し口104から
排出されてしまうという問題があった。
【0007】また、抑え部104a,104bの面積が
大きく取り出し口104を塞ぐため使用者が指等を挿入
し難いという問題もあった。さらに、ウエットティッシ
ュAが取り出し口104を通過する際に、ウエットティ
ッシュAが中央部に寄ってしまい、使用する際にこのウ
エットティッシュAを広げ直す必要が生じるという問題
もあった。
【0008】本発明は、以上の点に鑑み、折り曲げられ
た状態で重合かつ連続して収容されている各シート部材
の状態に影響されず、使用単位毎に、この各シート部材
を取り出すことができるシート部材取り出し口付き蓋体
及びシート部材取り出し口付き蓋体を有する容器を提供
することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1の
発明によれば、折り曲げられた状態で重合かつ連続して
収容されている各シート部材を使用単位毎に、容器から
引き出すための取り出し口が設けられている蓋体であっ
て、この蓋体には、上記各シート部材の折り曲げ線と略
平行な仮想線に関して直交する方向で、かつ上記取り出
し口の一方側に硬性縁部が配置されるとともに、この硬
性縁部に対向するこの取り出し口の他方側に軟性縁部が
配置されることを特徴とするシート部材取り出し口付き
蓋体により、達成される。
【0010】このような構成とすると、折り曲げられた
状態で重合かつ連続して収容されている各シート部材
が、取り出し口の一方側に配置されている硬性縁部とこ
の硬性縁部に対向するこの取り出し口の他方側に配置さ
れている軟性縁部との間を通過する。その際、この硬性
縁部によって各シート部材は位置決めされると共に、こ
の軟性縁部の撓りによって、各シート部材間の重合状態
が解除されることになる。
【0011】また、請求項2の発明は、請求項1の構成
において、上記軟性縁部には、上記各シート部材に対し
て付勢力を与える単数又は複数の抑え部が設けられてい
る。このような構成とすると、より確実に各シート部材
間の重合状態を解除することができる。
【0012】さらに、請求項3の発明は、請求項1又は
請求項2の構成において、上記取り出し口には、使用者
が上記各シート部材の端部を挟持し、この各シート部材
を容器から引き出すための挿入開口部と、この挿入開口
部に連接して配置されている各シート部材を案内するた
めの開口状態の案内開口部と、が備えられている。
【0013】このような構成とすると、各シート部材の
特定の端部が容易に使用者によって引き上げられると共
に、他の各シート部材の部分は案内開口部に沿って取り
出し口から引き出されることになる。したがって、シー
ト部材が取り出し口において、より正確に位置決めされ
ることになると同時に、シート部材をより広がった状態
で取り出すことが可能となる。
【0014】そして、請求項4の発明は、請求項3の構
成において、上記挿入開口部が上記折り曲げられて収容
されている各シート部材の面の中心より、この各シート
部材の折り曲げ線に略平行な仮想線に直交する方向に偏
心して設けられている。
【0015】このような構成とすると、容器内に収容さ
れている各シート部材は、真上方向に引き上げられるの
ではなく、容器内で斜め方向に引かれた後、挿入開口部
から真上方向に引き上げられる。したがって、各シート
部材が上記案内開口部によって、より正確に案内される
と共に、上記軟性縁部と上記硬性縁部によって、より正
確に各シート部材間の重合状態を解除することができ
る。
【0016】また、請求項5の発明は、請求項4の構成
において、上記取り出し口の上記挿入開口部の両側に上
記案内開口部が連接して設けられており、この取り出し
口の形状が、上記各シート部材の折り曲げ線に略平行な
仮想線に直交する方向の対称線について対称に形成され
ている。
【0017】このような構成とすると、各シート部材が
取り出し口から引き出される際に、使用者が挟持してい
る部分のシート部材の両側に均等の抵抗がかかる。した
がって、各シート部材を取り出し口の真上方向に滑らか
に引き出すことができる。
【0018】また、請求項6の発明は、請求項5の構成
において、上記各シート部材が、ティッシュまたはウエ
ットティッシュである。このような構成とすると、上記
硬性縁部によって各ティッシュまたはウエットティッシ
ュは位置決めされると共に、この軟性縁部の撓りによっ
て、各ティッシュまたはウエットティッシュ間の重合状
態が解除されることになる。
【0019】上記目的は、請求項7の発明によれば、折
り曲げられた状態で重合かつ連続して収容されている各
シート部材を使用単位毎に、容器から引き出すための取
り出し口付き蓋体を有する容器であって、この容器の蓋
体には、上記各シート部材の折り曲げ線と略平行な仮想
線に関して直交する方向で、かつ上記取り出し口の一方
側に硬性縁部が配置されるとともに、この硬性縁部に対
向するこの取り出し口の他方側に軟性縁部が配置される
ことを特徴とする、シート部材取り出し口付き蓋体を有
する容器により、達成される。
【0020】このような構成とすると、シート部材取り
出し口付き蓋体を有する容器内に折り曲げられた状態で
重合かつ連続して収容されている各シート部材が、取り
出し口の一方側に配置されている硬性縁部とこの硬性縁
部に対向するこの取り出し口の他方側に配置されている
軟性縁部との間を通過する。その際、この硬性縁部によ
って各シート部材は位置決めされると共に、この軟性縁
部の撓りによってによって、各シート部材間の重合状態
が解除される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図1乃至図4を参照しながら、詳細に説明する。尚、
以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例である
から、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、
本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定
する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもの
ではない。
【0022】図1は、本発明を適用したシート部材取り
出し口付き蓋体を有する容器の第1の実施の形態を示し
ている。図1において、1は、シート部材取り出し口付
き蓋体を有する容器、例えばウエットティッシュ用容器
である。このウエットティッシュ用容器1は、本体部1
1と、この本体部11の上部の開口部を塞ぐように装着
される蓋体12とからなっている。
【0023】上記本体部11は、その内部に内容物を収
容することができるように、その上部に開口部が設けら
れている直方体状の箱型状で形成されている。また、こ
の本体部の上部の周縁部には、嵌合凸部11aが設けら
れているため、蓋体12の嵌合部12aと嵌合すること
によって、蓋体12が本体部11に正確に嵌合するよう
になっている。なお、この本体部11は、ポリプロピレ
ン(PP)、ポリエチレン(PE)等の樹脂等で形成さ
れている。この本体部11内には、シート部材である例
えばウエットティッシュB1,B2等が、各々折り曲げ
られた状態で、収容されている。ウエットティッシュB
1,B2等は、液体をしみ込ませた略長方形の紙または
不織布であって、使用に適した大きさを1使用単位とし
て、多数、例えば90枚程度、用意されている。
【0024】これらウエットティッシュB1,B2等の
各々の折り曲げ方法は、図1に示すように、所謂三つ折
りとなっている。すなわち、使用に際し、使用者がウエ
ットティッシュB1を引き出すために指等で挟持する部
分である、ウエットティッシュB1の端部B1aは、一
側の折り曲げ線B1bと他側の折り曲げ線B1cと略平
行に配置されると共に折り曲げ線B1bとB1cの略中
間に位置するように折り曲げられている。
【0025】また、ウエットティッシュB1の他方の端
部B1dは、折り曲げ線B1bとB1cの略中間に位置
するように配置されている。そして、ウエットティッシ
ユB1の下に配置されているウエットティシュB2も、
ウエットトティッシュB1と同様に折り曲げられてい
る。ここにおいて、ウエットティッシュB1の端部であ
るB1dとその近傍部分とウエットティッシュB2の端
部であるB2aとその近傍部分とは、互いに重合するよ
うになっている。
【0026】図1においては、ウエットティッシュB1
とB2の2枚のみの関係を表しているが、図示しない他
の多数のウエットティッシュが、ウエットティッシュB
1とB2の下に、同様に折り曲げられ、かつ重合されて
配置されていることは、勿論である。このウエットティ
ッシュは、例えば90枚程度、本体部11内に収容され
ている。このように、ウエットティッシュB1とウエッ
トティッシュB2とは、互いにその一部が重合されてい
るため、ウエットティツシュB1が、使用者によって上
方に引き上げられると、それに付着した状態でウエット
ティッシュB2も上方に引き上げられることになる。
【0027】上記蓋体12は、上記本体部11の上部に
上述のように嵌合されるようになっており、その材質
は、ポリプロピレン(PP)等のある程度弾力性のある
素材により形成されている。また、蓋体12は、全体に
薄い板状の部材で成っている。この蓋体12は、ヒンジ
13を介して蓋14を有している。蓋14は、ポリプロ
ピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等の樹脂より形
成されており、この蓋14がヒンジ13を中心に回動す
るようになっている。
【0028】蓋体12の上面側の中央付近には、図1に
示すように、楕円状の凹部12bが設けられている。そ
して、凹部12bの上方から蓋14を回動させて、凹部
12bを塞ぐようになっている。また、蓋14のヒンジ
13部分には、蓋14が凹部12bから離反する方向に
付勢力が働くような機構が設けられている。このため、
蓋14が凹部12bを塞いだ状態を保持するための保持
片15が、蓋体12に備えられている。なお、この蓋1
4は、凹部12bの形状に沿うように形成されている。
【0029】この保持片15には、係合部15aが付い
ており、また、蓋14にも係合部14aが付いている。
このため、これら係合部15aと係合部14aが係合す
ることで、上記付勢力に対抗して蓋14が蓋体12に保
持されることになる。したがって、この蓋14を蓋体1
2から離反する方向に回動させたい場合は、この保持片
15を使用者が上方より押圧し、保持片15を変形させ
る。この保持片15の変形で、保持片15の係合部15
aと蓋14の係合部14aの係合が解除され、上記付勢
力によって、蓋14が蓋体12から離反することにな
る。
【0030】また、蓋14には、凸状の壁14cが設け
られており、これに対応するように、蓋体12の凹部1
2bには凸状の壁12cが設けられている。これらの壁
14cと壁12cは、蓋14が蓋体12に保持片15に
よって保持された場合に、お互いに噛み合うことで、本
体部11内を密封状態に保ち、収容されたウエットティ
ッシュB1,B2等の水分の発散を防いでいる。
【0031】上記凹部12bの中心部には、本体部11
内に収容されているウエットティッシュB1,B2等を
使用者が取り出すための取り出し口16が設けられてい
る。図2は、蓋14等を除いた蓋体12の平面図であ
る。図2において、取り出し口16は、挿入開口部であ
る略円形の挿入穴16bと、この挿入穴16bに連接
し、かつ両側に対称に配置されている案内開口部に相当
する、細長い案内穴16c,16cとを備えている。こ
の挿入穴16bは、使用者がウエットティッシュB1、
B2等を引き出す際に、ウエットティッシュ用容器1の
外部から内部に向かって指等を容易に挿入するための穴
である。また、この挿入穴16bの左右の両側から八の
字を描くように延びている案内穴16c,16cは、使
用者がウエットティッシュB1、B2等を挿入穴16b
から引き出す際に、ウエットティッシュB1、B2等が
広がった状態で排出されるために、これらを案内するた
めの穴である。
【0032】取り出し口16において、八の字を描くよ
うに延びている案内穴16c,16cの、図2において
内側には、挿入穴16bに突出するように、2つの抑え
部である抑え片16a,16aが設けられている。この
抑え片16a,16aは、その外縁が案内穴16c,1
6c及び挿入穴16bに接しているため、容易に可動す
る自由端部となっており、軟性縁部を形成している。一
方、この抑え片16a,16aの挿入穴16b及び案内
穴16c,16cを介した他方側、図2において斜線で
表した領域は、抑え片16a,16aとは異なり容易に
可動しない固定端部となっており、硬性縁部を形成して
いる。
【0033】また、上記挿入穴16bは、図1における
折り曲げ線B1bとB1cと平行な線Cと直交する線D
の方向の上方の偏心した位置に配置されている。そし
て、取り出し口16の全体の形状は、線Dを対称線とし
て対称に形成されている。このように構成されているウ
エットティッシュ用容器1を使用者が使用する状態を以
下に説明する。先ず、使用者は、蓋体12を本体部11
から外し、ウエットティッシュB1の端部B1aの中心
部に相当する部分を挿入穴16bから僅かに突出するよ
うに移動させる。この状態で、蓋体12を本体部11に
嵌合させる。
【0034】そして、使用者は、蓋体12の保持片15
を押圧し、蓋14を上方に開ける。ここで、使用者は取
り出し口16の挿入穴16bから僅かに突出しているウ
エットティッシュB1の端部B1aを挟持し上方に引き
上げる。この状態を示すのが、図3である。図3に示す
ように、ウエットティッシュB1を挿入穴16bから引
き出した場合、ウエットティッシュB1の他の部分は挿
入穴16bと連接している案内穴16c,16cに案内
され上方に排出される。したがって、ウエットティッシ
ュB1が上方に引き上げられる力は、取り出し口16の
図2で示す、固定端部(斜線部分)と自由端部である抑
え片16a,16aに加えられる。
【0035】この場合、力はこの自由端部である抑え片
16a,16aに集中するため、抑え片16a,16a
は上方に撓ることになる。この状態で、さらにウエット
ティッシュB1を上方に引き上げると、このウエットテ
ィッシュB1の端郡B1dとウエットティッシュB2の
端部B2aが互いに重なり合っている部分が、抑え片1
6a,16aに接するようになる。ここにおいて、抑え
片16a,16aは、その抑えている対象物をウエット
ティッシュB1からウエットティッシュB2へ変えるこ
とになる。したがって、直接的に、抑え片16a,16
aによって抑えられていないウエットティッシュB1
は、使用者の引き上げる力により、取り出し口16から
外部に排出されることになる。
【0036】一方、ウエットティッシュB2は、その端
部B2aが抑え片16a,16aによって抑えられてい
るため、取り出し口16からその端部B2aが僅かに外
部に突出している状態になる。したがって、使用者がウ
エットティッシュB2を引き出す際にも、ウエットティ
ッシュB1と同様の動作を行うことで、引き出すことが
でき、その際にも、さらにその下に配置されているウエ
ットティッシュが、ウエットティッシュB2と同様の動
作をすることになる。
【0037】このように、ウエットティッシュを一枚ず
つ引き出して使用すると、本体部11に収容されている
のウエットティッシュの量が少な〈なり、これがため、
ウエットティッシュが本体部11の中で移動してしまう
ことがある。すなわち、使用者が引き上げようとする力
に応じて、ウエットティッシュが移動し、それがため、
ウエットティッシュの端部も、挿入穴16bの直下付近
に向かって移動することになる。そして、この移動によ
って、使用者の引き出す力がウエットティッシュを介し
て抑え片16a,16aに加わり難くなる。また、ウエ
ットティッシュの量が少なくなると、使用者はウエット
ティッシュを均等の力で引き上げ難くなるため、ウエッ
トティッシュが取り出し口16のいずれか一方に偏って
しまうことになる。
【0038】しかしながら、本実施の形態のウエットテ
ィッシュ用容器1の取り出し口16の挿入穴16bは、
図1における折り曲げ線B1bとB1cと平行な線Cと
直交する線Dの方向の上方の偏心した位置に配置されて
いる。そして、この線Cの位置は、ウエットティッシュ
B1の端部B1aの位置に相当している。したがって、
ウエットティッシュB1が、本体部11の内部で挿入穴
16b方向に移動したとしても、未だ、ウエットティッ
シュB1の端部B1aは、挿入穴16bの直下付近では
ない。したがって、使用者の引き出す力がウエットティ
ッシュB1を介して抑え片16a,16aに加わり難く
なることはない。
【0039】一方、取り出し口16の全体の形状は、図
2に示すように、線Dを対称線として対称に形成されて
いる。したがって、ウエットティッシュの量が使用によ
つて減少したとしても、使用者はウエットティッシュを
均等の力で引き上げ易くなるため、ウエットティッシュ
が取り出し口16のいずれか一方に偏り難くなる。
【0040】図4は、本発明を適用したシート部材取り
出し口付き蓋体を有する容器の第2の実施の形態を示す
図である。本実施の形態は、上述の第1の実施の形態と
「取り出し口」の部分のみが異なるため、「取り出し
口」について詳細に説明するが、図4において、第1の
実施の形態にかかる図面と同一の符号を付した部分は、
第1の実施の形態と同一である。また、図4では表され
ていない、シート部材取り出し口付き蓋体を有する容器
の他の部分も、第1の実施の形態と同一である。図4に
おいて、取り出し口26は、挿入開口部である挿入穴2
6bと、この挿入穴26bに連接し、かつ両側に対称に
配置されている案内開口部に相当する案内穴26c,2
6cを有している。
【0041】この案内穴26c,26cは、八の字を描
くように挿入穴26bから延びている細長い穴である
が、この案内穴26c,26cの挿入穴26bと反対側
の端部には、切り込み部26d,26dが設けられてい
る。この切り込み部26d,26dは、案内穴26c,
26cの端部に連接して設けられている細長い開口であ
ると共に、この案内穴26c,26cの端部に対して角
度を成して下方向に屈折するように形成されている。ま
た、案内穴26c,26c及び切り込み部26d,26
dの内側には、挿入穴26bに突出するように、2つの
抑え部である抑え片26a,26aが設けられている。
【0042】本実施の形態では、第1の実施の形態と異
なり、案内穴26c,26cの端部において、角度を成
して下方向に屈折するように、切り込み部26d,26
dが形成されている。このため、抑え片26a,26a
の外縁の穴状の部分が、第1の実施の形態よりも広がる
ことになる。したがって、軟性縁部である抑え片26
a,26aの軟性の度合いは、第1の実施の形態よりも
高まることになるため、より容易に可動する自由端部と
なり、使用者が挿入穴26bに指等を挿入してウエット
ティッシュB1の端部B1aを挟持するのがより容易に
なる。
【0043】
【発明の効果】かくして、本発明によれば、折り曲げら
れた状態で重合かつ連続して収容されている各シート部
材の状態に影響されず、使用単位毎に、この各シート部
材を取り出すことができるシート部材取り出し口付き蓋
体及びシート部材取り出し口付き蓋体を有する容器を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシート部材取り出し口付き蓋体を
有する容器の第1の実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】図1におけるシート部材取り出し口付き蓋体を
有する容器の蓋等を除いた蓋体の平面図である。
【図3】図1のシート部材取り出し口付き蓋体を有する
容器の使用状態を示す図である。
【図4】本発明によるシート部材取り出し口付き蓋体を
有する容器の第2の実施形態をす図である。
【図5】従来のシート部材取り出し口付き蓋体を有する
容器の斜視図である。
【図6】従来のシート部材取り出し口付き蓋体を有する
容器の使用状態を示す図である。
【符号の説明】
1・・・ウエットティッシュ用容器、11・・・本体
部、11a・・・嵌合凸部、12・・・蓋体、12a・
・・嵌合部、12b・・・凹部、12c・・・壁、13
・・・ヒンジ、14・・・蓋、14a・・・係合部、1
4c・・・壁、15・・・保持片、15a・・・係合
部、16・・・取り出し口、16a・・・抑え片、16
b・・・挿入穴、16c・・・案内穴、B1・・・ウエ
ットティッシュ、B1a・・・端部、B1d・・・端
部、B1b・・・折り曲げ線、B1c・・・折り曲げ線

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 折り曲げられた状態で重合かつ連続して
    収容されている各シート部材を使用単位毎に、容器から
    引き出すための取り出し口が設けられている蓋体であっ
    て、 この蓋体には、上記各シート部材の折り曲げ線と略平行
    な仮想線に関して直交する方向で、かつ上記取り出し口
    の一方側に硬性縁部が配置されるとともに、 この硬性縁部に対向するこの取り出し口の他方側に軟性
    縁部が配置されることを特徴とする、シート部材取り出
    し口付き蓋体。
  2. 【請求項2】 上記軟性縁部には、上記各シート部材に
    対して付勢力を与える単数又は複数の抑え部が設けられ
    ていることを特徴とする、請求項1に記載のシート部材
    取り出し口付き蓋体。
  3. 【請求項3】 上記取り出し口には、使用者が上記各シ
    ート部材の端部を挟持し、この各シート部材を容器から
    引き出すための挿入開口部と、 この挿入開口部に連接して配置されている各シート部材
    を案内するための開口状態の案内開口部と、が備えられ
    ていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のシー
    ト部材取り出し口付き蓋体。
  4. 【請求項4】 上記挿入開口部が上記折り曲げられて収
    容されている各シート部材の面の中心より、この各シー
    ト部材の折り曲げ線に略平行な仮想線に直交する方向に
    偏心して設けられていることを特徴とする、請求項3に
    記載のシート部材取り出し口付き蓋体。
  5. 【請求項5】 上記取り出し口の上記挿入開口部の両側
    に上記案内開口部が連接して設けられており、この取り
    出し口の形状が、上記各シート部材の折り曲げ線に略平
    行な仮想線に直交する方向の対称線について対称に形成
    されていることを特徴とする、請求項4に記載のシート
    部材取り出し口付き蓋体。
  6. 【請求項6】 上記各シート部材が、ティッシュまたは
    ウエットティッシュであることを特徴とする、請求項5
    に記載のシート部材取り出し口付き蓋体。
  7. 【請求項7】 折り曲げられた状態で重合かつ連続して
    収容されている各シート部材を使用単位毎に、容器から
    引き出すための取り出し口付き蓋体を有する容器であっ
    て、 この容器の蓋体には、上記各シート部材の折り曲げ線と
    略平行な仮想線に関して直交する方向で、かつ上記取り
    出し口の一方側に硬性縁部が配置されるとともに、 この硬性縁部に対向するこの取り出し口の他方側に軟性
    縁部が配置されることを特徴とする、シート部材取り出
    し口付き蓋体を有する容器。
JP9344391A 1997-11-28 1997-11-28 シート部材取り出し口付き蓋体及びシート部材取り出し口付き蓋体を有する容器 Pending JPH11165776A (ja)

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