JP3986247B2 - 容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばティッシュペーパー,あるいはウエットティッシュ等を収容するための容器の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばウエットティッシュ等を収容するための容器は、例えば箱状のものや筒状の紙製もしくはプラスチック製の容器が広く用いられている。
このような容器では、取り出し部が設けられており、ウエットティッシュ等のシート体を、その時使用する分だけ順次引き出すことができるようになっている。
【0003】
図24は、このような容器の一例を示しており、図において、容器1は、図示しない包装体に収容された多数枚の布または紙でなるシート体をおさめる本体2と、この本体に着脱自在に設けられたカバー体3と、このカバー体3に設けられており、前記シート体を使用単位枚数ごとに順次引き出すための取り出し部4とを備えている。この取り出し部4は、蓋体7によって開閉されるようになっており、また、取り出し部4には、自由端である先端側が互いに対向するようにされた一対の舌片状の支持片5,6が設けられている。
【0004】
これにより、使用者は容器本体2内に収納されているシート片の端部を指で摘んで、取り出し部4の支持片5,6の間から外部に引き出すと、この引出している使用単位の一部と重ねられた次の使用単位が、支持片5,6との間に挟まれて抑えられることにより、引出しているシート体だけを取り出すことができる。そして、次の使用単位のシート体は、支持片5,6の間に挟まれた状態でその一部が取り出し部4から露出して、いわゆるポップアップ式の取り出しが可能となり、次の使用で引き出す時に指でつまむための手掛かりとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような容器1では、上述のような構成により、シート体のポップアップ式の取り出しができるようにされているが、その機能が十分でない場合があった。
すなわち、シート体を上述のようにして引き出そうとすると、次の使用単位が支持片5,6によって確実に保持されないで、一緒にズルズルと引き出されしまうという問題があった。
【0006】
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、シート体を使用単位毎に確実に引き出すことができるポップアップ機能を持った容器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、請求項1の発明によれば、多数枚の布または紙でなるシート体をおさめる本体と、この本体もしくは本体に着脱されるカバー体に設けられており、前記シート体を使用単位枚数ごとに順次引き出すための開口を備えた取り出し部とを有しており、前記取り出し部には、基端部が固定され、自由端である先端部が前記開口内にて隙間を形成している弾性支持手段と、この各弾性支持手段の先端部近傍に設けられ、他の領域より摩擦力が高くなるように軟質材料でなる摩擦部とを備え、前記弾性支持手段は、前記摩擦部より硬質の部材で構成されていることを特徴とする、容器により、達成される。
【0008】
請求項1の構成によれば、本体内に収容されているシート体の使用単位を、取り出し部の前記弾性支持手段の先端部が開口内に有する隙間から外に引き出すことができる。この場合、シート体の引出しに係る使用単位は、弾性支持手段の弾性力に基づいて、前記先端部により引出し抵抗が付与される。
しかも、この弾性支持手段の先端部近傍には、摩擦部が形成されている。ここで、摩擦部とは、それが形成されている領域が、他の領域よりも摩擦力が高くなるようにされている箇所または部分を意味する。つまり、摩擦部は、弾性支持手段の先端部近傍にて、これと一体に設けられていても、別体に設けられていてもよい。そして、引き出されたシート体の使用単位は、摩擦部に接触することにより、より強い引出し抵抗を受けることとなる。このため、引出される使用単位に続く、次の使用単位に係るシート体は、弾性支持手段により確実に保持され、引き出されるシート体と分離されることができる。
また、前記取り出し部は、本体に直接設けても、この本体に着脱されるカバー部材等に取付けてもよく、要は、シート体が収容されているものから、このシート体を引き出す箇所に設けられていればよい。
また、軟質材料の弾性に基づいて、前記摩擦部として、適切な引出し抵抗を発揮するような高い摩擦抵抗を備えることができる。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の構成において、前記弾性支持手段の先端部の下面に前記摩擦部が配置されていることを特徴とする。
【0010】
請求項2の構成によれば、弾性支持手段の先端部の下面,すなわち、容器の本体側に面して前記摩擦部が設けられている。ここで、シート体が引き出される時に、弾性支持手段は上方にたわむので、この弾性支持手段のシート体と接する下面に摩擦部を設けると、シート体に対して効果的に抵抗を与えることができる。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1の構成において、前記摩擦部が、前記弾性支持手段の先端及び先端部の下面にそれぞれ設けられていることを特徴とする。
【0012】
請求項3の構成によれば、前記摩擦部が、前記弾性支持手段の先端及び先端部の下面にそれぞれ設けられていると、より有効にシート体を保持することができる。
【0015】
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの構成において、前記摩擦部が、前記弾性支持手段の先端もしくは先端部下面に一体もしくは別体に取り付けた凹凸面でなることを特徴とする。
【0016】
請求項4の構成によれば、凹凸面は、前記摩擦部として適切にその機能を発揮することができる。
【0017】
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかの構成において、前記摩擦部が、内部に空間を有するように構成されていることを特徴とする。
【0018】
請求項5の構成によれば、摩擦部は内部に空間を有することで、その空間の余地分を見込んで、弾性支持手段の対向する先端の間隔を閉じることが可能となるので、摩擦部を効果的に形成することができる。
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかの構成において、前記摩擦部には、その先端付近にくびれ部が設けられていることを特徴とする。
【0019】
請求項7の発明は、請求項1ないし6のいずれかの構成において、前記本体内には、シート体が使用単位毎に折られて、順次各使用単位の一部が互いに重なるようにして収納されており、前記シート体の曲折された折り線の方向と、前記弾性支持手段の延びる方向とが平行となるようにされていることを特徴とする。
【0020】
請求項8の発明は、請求項7の構成において、前記シート体が、不織布に消毒用の薬液を含浸させたもので構成されていることを特徴とする。
【0021】
請求項9の発明は、請求項1ないし請求項8のいずれかの構成において、前記弾性支持手段は、自由端が対向するように一対以上設けられており、互いの先端どうしが接するように設定されていることを特徴とする。
【0022】
請求項10の発明は、請求項1ないし請求項9のいずれかの構成において、前記摩擦部が突起部であり、前記突起部は、前記先端部の下面において前記基端部と前記自由端とを結ぶ方向と直交する方向に形成されていることを特徴とする。
【0023】
請求項10の構成によれば、前記摩擦部が突起部であり、前記突起部は、前記先端部の下面において前記基端部と前記自由端とを結ぶ方向と直交する方向に形成されているので、前記シート体が引き出される際に前記弾性支持手段が変形すると、この変形に対応して、この突起部もその位置を変え、常にシート体に接触する。したがって、摩擦力が常に生じ、シート体に対し強い引出し抵抗を与えることになる。
【0024】
請求項11の発明は、請求項10の構成において、前記弾性支持手段には、前記突起部を分割するように切り欠き部が形成されていることを特徴とする容器である。
【0025】
請求項11の構成によれば、前記弾性支持手段には、前記突起部を分割するように切り欠き部が形成されているので、前記シート体を使用者が引き出すときに、この切り欠き部内に前記シート体が導かれる。
したがって、前記シート体を使用単位毎に前記容器から取り出すことができ、使用単位以外の他のシート体が容器から連続して出て来てしまう、所謂ズルと呼ばれる現象を未然に防ぐことができる。すなわち、前記切り欠き部内に導かれた前記シート体の少なくとも一部は、前記切り欠き部を形成する前記弾性支持手段の端部と接触し、擦られるようにして、取り出される。このとき、前記使用単位以外の他のシート体は、擦られると共に、これら弾性支持手段によって保持される。
【0026】
請求項12の発明によれば、請求項11の構成において、前記切り欠き部が複数個形成されていることを特徴とする容器である。
【0027】
請求項12の構成によれば、前記切り欠き部が複数個形成されているので、これらの複数の切り欠き部のいずれかに前記シート体が導かれ、より正確に所謂ズルを防止することができる。
【0028】
請求項13の発明によれば、請求項1乃至請求項12のいずれかの構成において、前記弾性支持手段には、使用者が指を挿入するための指挿入部が形成されていることを特徴とする容器である。
【0029】
請求項13の構成によれば、前記弾性支持手段には、使用者が指を挿入するための指挿入部が形成されているので、特に最初の一枚目のシート体のように、シート体が前記取り出し部の開口より下の前記本体側に載置され、そのシート体の一部が前記弾性支持手段によって保持されていない状態のときは、使用者は容易に前記最初の一枚目のシート体を摘むことができる。
【0030】
請求項14の発明によれば、請求項11乃至請求項13のいずれかの構成において、前記切り欠き部に前記シート体を案内するための案内部を有することを特徴とする容器である。
【0031】
請求項14の構成によれば、前記切り欠き部に前記シート体を案内するための案内部を有するので、前記シート体の少なくと一部は前記切り欠き部に前記案内部により導かれ、前記シート体は、前記弾性支持手段によって挟まれ、擦られながら引き出される。また、連続して配置されている次のシート体も、同様に、前記弾性支持手段によって挟まれ、引き出されるシート体と分離されて、弾性支持手段によって保持される。したがって、引き出されるシート体に続いて次のシート体も引き出されてしまう、所謂ズルを未然に防止することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施形態を添付図面を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0033】
図1は、本発明の第1の実施形態による容器の全体を示す概略斜視図であり、図2は、その分解斜視図である。
これらの図において、容器10は、容器本体13と、この容器本体13に装着されるカバー体11と、カバー体11に固定された蓋体12と、この蓋体12を閉めた状態で保持する係止手段14とを備えている。
【0034】
容器本体13は、内容物を収容するために必要とされる形状と大きさを備えており、この容器10の場合、容器本体13には、消毒等のための薬液を滲み込ませた紙または不織布で形成したウエットタイプのナプキンもしくはティッシュ等のシート体が後述するようにして多数枚折り畳まれて収容される。このため、容器本体13は、例えば横に長い直方体状の箱形状でなっており、上部は開口していて、収容物を出し入れし易いようになっている。
【0035】
この容器10に収容される収容物である上記シート体は、例えば図2に示すような包装体30に収納されている。包装体30は、例えば、アルミニウム,ポリエチレンラミネートフィルムで形成した袋状のものであって、ほぼ直方体に形成されており、開口31以外の箇所は密閉されている。
そして、包装体30の開口31から引き出されたシート体は、カバー体11の取り出し部20から外部に引き出されるようになっている。
【0036】
図3は、この包装体30内にシート体を収納した様子を示しており、図3(a)は、包装体30の横断面を概略的に示し、図3(b)は、包装体30内のシート体Pの収納状態を示している。
図3に示されているように、シート体は、一枚もしくは複数枚のシート体を重ねて、使用の際に必要な枚数だけまとめた使用単位P1ごとに包装体30の開口31から外部に引き出されるようになっている。このため、シート体は、例えば使用単位P1,P2,P3が、順次その一部が互いの間に入って重なるように折り返されて収納されている。この場合、各シート体P1が折られた折り線Qは、容器10の長手方向Xと一致している。
【0037】
これによって、使用者は、使用単位P1を引き出すと、次の使用単位P2のP1と重なっている部分までが外部に引き出され、後述する取り口20の機能によって、P1とP2は分離されるポップアップ式の引き出し機能を備えている。
したがって、包装体30の開口31からは、常に次の使用単位の一部が外に出ているので、次に使う時に使用者がシート体を引き出す際の手掛かりとなるようにされている。
【0038】
カバー体11は上記容器本体13の開口を塞ぐようにして、容器本体13の上部に装着されるもので、ポリプロピレン(PP)等のある程度弾力性のある素材により形成され、全体に薄い板状の部材でなっている。このカバー体11の周縁部には折り返しを設けて、容器本体13の上部周縁に、はめ込むことができるようにされており、容易に着脱できるようになっている。
【0039】
包装体30は、上述のようにシート体Pを収納した状態で、容器本体13内に収容される。使用者は、容器本体13からカバー体11を外すことにより、容器本体13内に包装体30を出し入れすることができる。したがって、包装体30内のシート体Pが無くなってしまったら、使用者は、シート体Pが定量入った包装体30を買い求め、カバー体11を外して、本体13に収容された包装体30を容易に交換することができる。
【0040】
さらに、カバー体11の一側縁部には、ヒンジ12bを介して蓋体12が設けられている。カバー体11のほぼ中央部には図1に示すように楕円状の凹部19(第1の凹部)が設けられている。この凹部19は蓋体12の形状に沿うように形成されていて、蓋体12をヒンジ15を介して閉めると、この凹部19が塞がれるようになっている。そして、蓋体12の係止手段14の図示しない爪部等をカバー体11の図示しない係止突起等に対して係止させることで、蓋体12は完全に閉めることができる。
【0041】
つまり、蓋体12は、その外周が上記凹部19に入り込む形状であり、下面には突条12aが形成されている。この凸状12aの外周は、カバー体11に形成した凹部19の内周に隙間なく入り込むようになっていて、これにより、容器本体13内の包装体30内の水分が蒸発して、内容物が乾燥することが防止される。
【0042】
さらに、カバー体11の凹部19の中心付近には、図1及び図2に示すように取り出し部20が形成されている。
この取り出し部20の詳しい構成は、図4及び図5に示されており、図4はその部分概略斜視図、図5(a)はその概略平面図、図5(b)は、図5(a)のB−B線断面図である。これらの図を参照しながら説明する。
取り出し部20は、本実施形態では、カバー体11の凹部19の中心付近にて、このカバー体11を構成する板材の厚みを薄肉に形成する等して、さらに凹状となった領域(第2の凹部)21を有している。この凹状領域21には、図示されているように、基端部22a,23aが領域21と一体になって固定され、自由端である先端部22b,23bが互いに対向するように配置され、その間28から前記シート体Pを引き出すようにされた少なくとも一対の弾性支持手段22,23と、この各弾性支持手段22,23の先端部22b,23b近傍に設けられた摩擦部24,25とを備えている。
【0043】
つまり、凹状領域21には、図1の容器本体13の長さ方向と一致する方向であるX方向に沿って、互いに平行な2本のスリット26,27を形成し、中央部をX方向と直交するY方向に分離して開口28を形成することで、それぞれ舌片状の上記一対の弾性支持手段22,23を設けている。
そして、この各弾性支持手段22,23の先端部22b,23bには、別体の摩擦部24,25が設けられている。この摩擦部24,25は、例えば、図示されているように、摩擦部24,25の各先端部22b,23bを覆うように装着された軟質の部材であり、エラストマーやシリコン等により形成されている。
【0044】
つまり、各弾性支持手段22,23は、摩擦部24,25よりも硬質の部材,この場合カバー体11の材料であるポリプロピレン等により構成されており、弾性を備えている。ここで、各弾性支持手段22,23は、カバー体11の他の領域よりも、上述したように薄肉に形成されているから、この弾性はやや弱くなるように構成されている。一方、摩擦部24,25は、上述のように軟性の材料により構成されていることにより、少なくとも他の領域よりも摩擦力,すなわち摩擦抵抗が高くなるように構成されている。
ここで、上記取り出し部20は、後述するように、この容器の形態を変更するにしたがって、容器本体に直接設けることができるし、独立した部材としての取り出し部材として形成することもできる。
また弾性支持手段22,23は、図示のように一対形成する必要はなく、ひとつのものとして形成してもよく、また複数対形成してもよい。
【0045】
本実施形態は以上のように構成されており、次にその作用について説明する。図1に示す状態では、シート体Pは、容器本体13内の包装体30内に図3で説明したように収納されている。この重ねて収納された多数のシート体Pのうちの一番上に位置する使用単位P1を使用者がその手指にて摘んで、取り出し部20の下方から、開口28を通して外部に出す。
そして、この使用単位P1を引き続き上へ引き上げると、図6に示すように、使用単位P1は、弾性支持手段22,23の各先端部22b,23bが上方に曲がるように変形される。この状態にて、各先端部22b,23bの摩擦部24,25がそれぞれ使用単位P1を両側から挟んで強い摩擦抵抗を付与する。
【0046】
つまり、引き上げられるシート体Pには、弾性支持手段22,23の弾性力がこの引き上げる力と反対の方向に働く力として作用し、かつ、摩擦部24,25による強い摩擦抵抗が働くことから、引き出される使用単位P1に対して、これに一部が重なって引っ張られてくる次の使用単位P2を摩擦部24,25の間に確実に挟み込んで、使用単位P1と使用単位P2とを確実に分離することができる。
これにより、従来のように、使用単位P1を引き出すと、次に続く使用単位P2が分離されないで、ズルズルと連続して引き出されてしまう事態を有効に防止することができる。
【0047】
特に、図3に示すシート体Pを使用単位ごとにP1,P2,P3と使っていくうちに、次第に間隔hが開いていき、包装体30内で重なったシート体Pの重量が軽くなった時おいても、上記のように確実に使用単位毎に分離するホップアップ機能を発揮することができる。
【0048】
ここで、特に本実施形態では、各弾性支持手段22,23が、その長さ方向と図3のシート体Pの折り線Qとが一致した方向であるX方向に設けられることにより、折り線Qの方向と取り出し部20の線状の開口28の方向が直交している。このため、摩擦部24,25がシート体Pを間に挟み込んだとき、シート体Pはその幅方向が圧縮されることから、挟み込まれる厚さが大きくなり、このため、シート体Pに働く摩擦抵抗も相対的に大きくなる。したがって、取り出し部20では、より確実にシート体Pを保持することができる。
【0049】
図7ないし図10は、上述の取り出し部20に設ける摩擦部の変形例を示している。
これらの図において、容器本体13等の図示しない箇所の構成は上述の実施形態と同じである。また、これらの図において、上述の実施形態の説明と同じ符号を使用した箇所は共通する構成であるから、これらに関する重複する説明は省略し、相違点を中心に説明する。
【0050】
図7に示すように、取り出し部20の各弾性支持手段22,23は、これらの互いに対向する先端部22b,23bどうしが接触することなく隙間33が形成されている。この隙間33を利用して、各22b,23bに設ける摩擦部34,35が取付け易くなり、内側には内部空間S,Sがそれぞれ設けられている。
【0051】
図8に示す変形例によれば、摩擦部34,35の間に図6に示したようにシート体Pを挟み込んだ場合に、各摩擦部34,35は、空間S,Sが存在することにより、変形しやすくなり、その分摩擦抵抗を増大することができる。
【0052】
図9の摩擦部36,37では、図8に比べて、先端部がより大きな径を有するようなほぼ円形になっており、変形した際に、開口8にてシート体Pに接触する面積が大きくなり、その分摩擦抵抗を増大することができる。
すなわち、上記隙間33は、シート体を保持する保持力に点では閉じられている方が有効に作用する。そして、図8及び図9の形態では、摩擦部34,35の先端が常に接触して、適切な抵抗を与えることが可能となる。しかも、内部空間Sを有することにより、より変形がし易いことから、摩擦部34,35どうしを接触させてもシート体に極端に強い摩擦を与えることがないので、引き出すことが可能となり、全体として、シート体を引出しやすく、しかも所望の抵抗を得ることが可能となるのである。
【0053】
図10では、摩擦部38,39には、先端付近にくびれ部38a,39aが設けられている。これにより、摩擦部38,39は、このくびれ部38a,39aの箇所にて、シート体Pと接触して引き出される方向に追従して変移することができ、その分摩擦抵抗を増大することができる。
【0054】
図11ないし図14は、それぞれ取り出し部の他の実施形態を示しており、これらの図において、上述の第1の実施形態と同じ符号を使用した箇所は共通する構成であるから、これらに関する重複する説明は省略し、相違点を中心に説明する。
図11は、第2の実施形態を示しており、図11(a)は、弾性支持手段22,23の先端付近の正面図、図11(b)は、その底面図、図11(c)は、C−C線断面図である。
【0055】
これらの図において、弾性支持手段22,23の対向する先端部22b,23bどうしの間28は、所定の間隔を開けてあり、その分、通過するシート体Pに対する摩擦抵抗が低くなるようにされている。
これに対して、弾性支持手段22,23の対向する先端部22b,23bの下面には、摩擦部41,42がそれぞれ設けられている。
これらの摩擦部41,42は同じ構造であり、隙間28の延びる方向に沿って連続する山形の凹凸面とされている。
【0056】
これにより、図6で示すように、シート体Pが引き出されたとき、使用単位P1と連続する次の使用単位P2(図3参照)は、この山形の凹凸面でなる摩擦部41,42に接触することによって、強い摩擦抵抗を受けることになり、隙間28から露出しつつ、使用単位P1と確実に分離される。
すなわち、この摩擦部41,42は摩擦力が高いため、隙間28を閉じると、引き出すべき使用単位P1の引き出しを阻害するおそれがあるので、弾性支持手段22,23の挟持力に基づく摩擦力を低減させて、摩擦部41,42の高い摩擦抵抗とバランスさせている。
このように構成すれば、第1の実施形態と全く同じ効果を奏することができる。また、この構成に限らず、シート体Pの材質等に応じて、摩擦部41,42に加えて、第1の実施形態の摩擦部24,25を付加する構成としてもよい。
【0057】
図12は、取り出し部の第3の実施形態を示しており、図11の場合と比べると、摩擦部51,52の形成の仕方が異なるだけである。つまり、この実施形態では、摩擦部51,52としての凹凸面が、隙間28と交差する方向に連続して設けられており、その他の点は第2の実施形態と同じである。
したがって、第3の実施形態は、第2の実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0058】
図13は、取り出し部の第4の実施形態を示している。この場合、第1の実施形態と比較して異なる点を説明すると、隙間28の方向は容器本体13の長さ方向であるX方向と一致して設けられており、各弾性支持手段22,23の延びる方向は、これと直交するY方向に沿って設定されている。
この場合、隙間28内にシート体Pを挟んだ場合に、隙間28の延びる方向に沿ってシート体Pの幅方向が入り込むことから、取り出し口60は、第1の実施形態と比べると、シート体Pに対して作用する摩擦抵抗がやや低くなる。
以上の点以外は第1の実施形態と同じであるから、第4の実施形態は、第1の実施形態と同じ効果を奏することができる。
【0059】
図14は、取り出し部の第5の実施形態を示している。この場合、第1の実施形態と比較して異なる点を説明すると、第4の実施形態と同様にスリット26,27が第1の実施形態と異なりY方向に沿って設けられており、各スリット26,27は円弧状に形成されている。
【0060】
スリット26,27に囲まれた弾性支持手段72,73は、先端が二股状になっており、このため弾性支持手段72,73は一対設けられているのであるが、その先端部は、72b,72c,73b,73cと二対となっている。これらの先端部72bと72cの間と、先端部73bと73cの間はそれぞれほぼ半円状開口とされ、両開口を合わせると円形状の開口71bを形成している。
そして、これらの先端部72b,72cと73b,73cとを覆うように摩擦部74,75がそれぞれ設けられている。
【0061】
第5の実施形態に係る取り出し部70は以上のように構成されているので、第1の実施形態と同じ効果を奏することができる。
この場合、隙間71から引き出されるシート体Pに対しては、隙間71a,71cの箇所で挟持するとともに、その間の隙間71bは、ほぼ円形に大きく開いていることから、この円形の隙間71bから使用者が手指を差し込んで、容器本体13内のシート体Pを摘まみやすくなっている。
【0062】
図15は、本発明の容器の第6の実施形態を示しており、図において、上述の第1の実施形態と同じ符号を使用した箇所は共通する構成であるから、これらに関する重複する説明は省略し、相違点を中心に説明する。
図15において、容器80は、容器本体13と、この容器本体13に包装体30を収容して、底面を塞ぎ止めるカバー体としての底面閉止手段11と、容器本体13の上部,この実施形態では、上端に設けられた蓋体12とを備えている。
【0063】
容器本体13は、上述した包装体30に収容されたシート材料を収容するために必要とされる形状と大きさを備えている。容器本体13は、例えば横に長い直方体状の箱形状でなっており、例えばポリプロピレン等にて形成した比較的硬い材料で形成されている。そして、容器本体13は、蓋体12により開放される開口を除いて開口や隙間がないようにされており、底面16だけが開口されている。
【0064】
この底面開口16には、例えば図示されているような底面閉止手段11を備えている。この底面閉止手段11は、薄板状に形成された柔軟材料で形成されており、弾性に基づいてある程度変形を許す構成とされた底面カバー体である。
このような特性を発揮するために、底面閉止手段としてのカバー体11は、例えばポリエチレン等の材料で形成されている。
これにより、カバー体11は、容器本体13の底面開口16に対して装着されると、容器本体13の底面開口16の外周縁部に密着し、容器本体13の底部を完全にシールすることができる。また、カバー体11は、その弾性に基づいて、容器本体13の底部に密着することから、容器本体13の内部空間に収容された比較的重量のあるシート材料の包装体30を十分支持することができる。
容器本体13の上面には、取り出し部20が形成されており、この取り出し部20は、上述した各実施形態と同じ構成である。つまり、本実施形態では、カバー体ではなく、容器本体13に直接取り出し部20を形成している。
【0065】
第6の実施形態は以上のように構成されているので、第1の実施形態と同じ効果を奏することができる。これに加えて、包装体30内のシート体に含浸させた薬液等がより蒸発しにくいという作用を発揮する。
【0066】
図16は、本発明の容器の第7の実施形態を示しており、図において、上述の第1の実施形態と同じ符号を使用した箇所は共通する構成であるから、これらに関する重複する説明は省略し、相違点を中心に説明する。
この容器90では、容器本体として、上述した包装体30をそのまま利用している。すなわち、上述の実施形態では、シート体は、包装体30内に収容された上で、さらに別体のハードタイプの容器本体に収容されていたが、本容器90では、容器本体を省略もしくは容器本体は包装体30がそのまま使用されている。
【0067】
そして、容器本体である包装体30の上部開口31(図3参照)には、取り出し部材91が貼りつけ等の手段により固定装着されている。
この取り出し部材91は、例えば合成樹脂等で形成された剛性のあるベース部92に対して、開閉される蓋体93を備えている。この蓋体93の内側には、リブ95が長円状に形成されており、このリブ95は、ベース部92に形成した凹部94の内周に入り込むようになっている。
また、ベース部92の凹部94には、取り出し部20が形成されており、この取り出し部20の構成は、上述した各実施形態と同じである。
【0068】
本実施形態は以上のように構成されており、第1の実施形態と同じ作用を発揮することができる。
この場合、包装体30に、取り出し部材91を装着するだけで、第1の実施形態とほぼ同じ作用の容器を形成できるので、簡便さに利点がある。
【0069】
図17は、本発明の容器に設けられる取り出し部に関する第8の実施形態を示しており、容器全体の構成は省略されているが、上述の各実施形態の容器本体やカバー体に設けることができるのは勿論である。
本実施形態における取り出し部を構成する弾性支持手段や摩擦部に関する詳細な記載は、上述の説明と重複するので、省略し、相違点を中心に説明する。
【0070】
図において、取り出し部110の開口118は、中心にほぼ円形の穴118aを有しており、穴118aの両側には、やや傾斜してほぼ対称に山形の斜面をなすようなスリットが形成されている。
これに対応して、開口118にはひとつの弾性支持手段112が形成されており、弾性支持手段112は、ふたつの先端112aと112bとを備えている。
さらに、弾性支持手段112の先端近傍,すなわち、開口118に臨む周縁には、摩擦部115が形成されている。
【0071】
本実施形態は以上のように構成されており、第1の実施形態と同じ作用を発揮することができる。
この場合、弾性支持手段112は、一対ではなく、ひとつもしくは一片の形態で構成されている。このため、第1の実施形態と比較するやや引出し抵抗はひくくなるが、摩擦部115が形成されていることにより従来よりも大きな摩擦抵抗を得ることができる。
【0072】
図18は、本発明の容器に設けられる取り出し部に関する第9の実施形態を示しており、容器全体の構成は省略されているが、上述の各実施形態の容器本体やカバー体に設けることができるのは勿論である。
本実施形態における取り出し部を構成する弾性支持手段や摩擦部に関する詳細な記載は、上述の説明と重複するので、省略し、相違点を中心に説明する。
【0073】
図において、取り出し部130は第1の実施形態と比較する弾性支持手段がひとつである点で相違する。
すなわち、この取り出し部130では、一対ではなく、ひとつの弾性支持手段132が開口138に臨んでいる。この開口138を挟んで、弾性支持手段132の先端と本体もしくはカバー体側に摩擦部135,136が設けられている。
【0074】
本実施形態は以上のように構成されており、第1の実施形態と同じ作用を発揮することができる。
この場合も、弾性支持手段132は、一対ではなく、ひとつもしくは一片の形態で構成されている。このため、第1の実施形態と比較するやや引出し抵抗はひくくなるが、摩擦部135,136が形成されていることにより従来よりも大きな摩擦抵抗を得ることができる。
【0075】
図19は、本発明の容器に設けられる取り出し部に関する第10の実施の形態を示している。本実施の形態に係る取り出し部140は、図1に示す第1の実施の形態に係る容器10、図15に示す第6の実施の形態に係る容器80及び図16に示す第7の実施の形態に係る容器90に適用される。
このため、第1の実施の形態に係る容器10、図15に示す第6の実施の形態に係る容器80及び第7の実施の形態に係る容器90とは、それらの取り出し部20と本実施の形態の取り出し部140の構成のみが異なる。したがって、以下、構成が異なる取り出し部140を中心に説明し、他の共通する構成は、容器10、容器80又は容器90と同一の符号を付す等して、その説明を省略する。
【0076】
この取り出し部140には、図19(a)に示すように、各弾性支持手段22,23が互いに対向するように配置される。そして、これら各弾性支持手段22,23の自由端である先端部22b,23bは、開口28を介して互いに向き合って配置されている。
また、これら先端部22b,23bの下面には、前記基端部と前記自由端とを結ぶ方向と直交する方向である開口28に沿う方向(図19(a)の縦方向)に、その長手方向が配置されるように突起部144,145が形成されている。
【0077】
図19(a)の破線部分は、これら突起部144,145の配置位置を示している。すなわち、突起部144,145は、図19(b)に示すように開口28を挟んで一定の間隔を空けて配置されている。
これら突起部144,145に形状は、具体的には図19(b)(c)に示すように例えば略直方体となっている。この図19(b)は、図19(a)のA−A’断面図であり、図19(c)は、図19(a)のB−B’断面図である。
【0078】
このように形成される取り出し部140は、例えば図1の容器10に取り付けられるが、以下、その使用方法等を説明する。
先ず使用者は、取り出し部140の開口28から図3に示すシート体Pのうち最も上に位置する使用単位P1をその手指にて摘んで、外部に引き出す。
このとき、使用単位P1は、図19(a)の開口28に両側から挟まれると共に、弾性支持手段22,23の先端部22b,23bは、使用単位P1に引っ張られて、図6に示すのと近似する状態となる。
そして、図20に示すように、弾性支持手段22,23の先端部22b,23bに設けられている突起部144,145が、使用単位P1に接触し、使用単位P1に対して強い摩擦抵抗を付与することになる。
【0079】
このように強い摩擦抵抗を付与されている使用単位P1が引き出されると、続いて配置されている次の使用単位P2(図3参照)も前記弾性支持手段22,23の先端部22b,23及び突起部144,145によって挟まれる。
このとき、次の使用単位P2には、上記使用単位P1と同様に強い摩擦抵抗が付与され、この先端部22b、23bに確実に保持される。
このため、連続して配置されていた使用単位P1と使用単位P2とは、確実に分離され、使用単位P1のみが引き出されることになり、使用単位P2が連続して引き出されてしまう、所謂ズルが確実に防止されることになる。
すなわち、この突起部144,145は、第1の実施の形態の摩擦部24,25の役割を果たすことになる。
また、本実施の形態の取り出し部140の開口28の方向は、図1の第1の実施の形態の取り出し部20と同様に、図3のシート体Pの折線Qの方向と直交する方向に配置されている。したがって、突起部144、145がシート体Pを挟み込んだとき、シート体Pは、その幅方向に圧縮され、挟み込まれる厚みが大きくなる。このため、シート体Pに働く摩擦抵抗も相対的に大きくなり、取り出し部140で確実にシート体Pを保持することができ、より確実に所謂ズルを防止することができるようになっている。
【0080】
図21は、本発明の容器に設けられる取り出し部に関する第11の実施の形態を示している。本実施の形態に係る取り出し部240は、図1に示す第1の実施の形態に係る容器10、図15に示す第6の実施の形態に係る容器80及び図16に示す第7の実施の形態に係る容器90に適用される。
このため、第1の実施の形態に係る容器10、図15に示す第6の実施の形態に係る容器80及び第7の実施の形態に係る容器90とは、それらの取り出し部20と本実施の形態の取り出し部240の構成のみが異なる。したがって、以下、構成が異なる取り出し部240を中心に説明し、他の共通する構成は、容器10、容器80又は容器90と同一の符号を付す等して、その説明を省略する。
【0081】
この取り出し部240は、図21(a)に示すように、各弾性支持手段22、23が所定の間隔を空けて対向するように配置されている。そして、この弾性支持手段22は、切り欠き部である複数のスリット146a、146b、146cによって、それぞれ4つ弾性支持片147a、147b、147c、147dが形成されるようになっている。また、他方の弾性支持手段23も、複数のスリット149a,149b、149cによって、それぞれ4つの弾性支持片148a,148b、148c、148dが形成されるようになっている。
このように形成された一方の4つの弾性支持片147a,147b、147c,147dの先端部と、他方の4つの弾性支持片148a,148b、148c,148dの先端部との間には、上述の第10の実施の形態と異なり広い領域の指挿入部150が形成される。
【0082】
この指挿入部150は、取り出し部240の開口に形成されているため、使用者が最も上に載置されている図3に示すシート体P1を容易に摘むことができるようになっている。特に、未使用の包装体30内に収容されているシート体Pの最初の一枚目のシート体P1(最も上に配置されているシート体P1)のように、シート体P1が前記取り出し部240の開口より下の前記本体11側に載置され、そのシート体P1の一部が前記弾性支持片147a,148a等によって保持されていない状態の場合であっても、使用者は容易に前記最初の一枚目のシート体P1を摘むことができる。
また、一方の4つの弾性支持片147a,147b,147c,147dの先端部には、図21(a)、(b)及び(c)に示すように、突起部144a,144b、144c,144dがそれぞれ、下方向(シート体P方向)に突出するように形成されている。
さらに、他方の4つの弾性支持片148a、148b,148c、148の先端部にも、同様に突起部145a,145b,145c,145dが設けられている。
ところで、図21(b)は、図21(a)のC−C’断面図であり、図21(c)は、図21(a)のD−D’断面図である。
【0083】
本実施の形態に係る取り出し部240は、以上のように構成され、例えば図1の容器10等に取り付けられるが、以下、その使用方法等を説明する。
先ず使用者は、取り出し部240の指挿入部150から図3に示すシート体Pのうち最も上に位置する使用単位P1をその手指にて摘んで、外部に引き出す。
このとき、使用単位P1によって各弾性支持片147a,147b,147c,147d,149a,149b,149c,149dは、上方に撓り、これら各弾性支持片147a,147b,147c,147d,149a,149b,149c,149dの先端部に設けられた突起部144a,144b、144c,144d,145a,145b,145c,145dが、シート体Pの使用単位P1に接触し、強い摩擦抵抗を付与することになる。
【0084】
この強い摩擦抵抗により、上述の図10の実施の形態と同様に、図3に示す使用単位P2は、使用単位P1と確実に分離され、所謂ズルが確実に防止されることになる。すなわち、この突起部144a,144b、144c,144d,145a,145b,145c,145dは、第1の実施の形態の摩擦部24,25と同様の役割を果たすことになる。
【0085】
ところで、取り出し部240から使用者が使用単位P1を摘んで引き出すときは、使用単位P1は、突起部144a等との接触で、より抵抗の小さい部分に移動しようとする。
このとき、摩擦抵抗の小さい部分は、各スリット147a等の部分である。したがって、使用単位P1は、先ず、中心のスリットであるスリット146b,149bに、その一部が導かれ、使用単位P1は、位置決めされ、正確に弾性支持片147b、148b等によって挟まれる。したがって、使用単位P1及びそれに続く使用単位P2には、弾性支持片147b等や突起部144b等により摩擦抵抗が働き、両者は分離され、所謂ズルが防止されることになる。
この中心のスリット146b,149bに導かれない場合は、それらの両側のスリットである146a,146c又は149a,149c内に導かれ、そのスリット146a,146c,149a,149cの位置に位置決めされる。
【0086】
そして、これらスリット146a,146c,149a,149cの近傍の弾性支持片147b,147c、147a,147d、148b,148c,148a、148dによって挟まれ、弾性支持片147b等や突起部144b等によって摩擦抵抗が働き、所謂ズルを防止しつつ、使用単位P1のみを取り出せるようになっている。
このようなスリット146a等が形成されないと、片側にしか突起部144a,145a等がない摩擦抵抗の小さいところである図21(a)の上端部150a又は下端部150bの隙間に使用単位P1が導かれ、使用単位P1及びそれに続く使用単位P2が弾性支持片147a,148a等によって正確に挟まれることがなく、両者が分離せず、所謂ズルの原因となる。
【0087】
ところで、使用単位P1が引き出されると、このスリット146b等内に導かれた前記使用単位P1の一部も上部に持ち上げられる。すると、例えば図22に示すように、弾性支持片147b,147cが変形し、この弾性支持片147b,147cの下面に設けられている突起部144b,144cが使用単位P1の方向に向かうようになる。
したがって、使用単位P1がスリット146b内でも、突起部144b、144cに接触し易くなる。
これにより、使用単位P1は、弾性支持片147b、147c,148b、148cの先端部で、突起部144b,144cによって摩擦抵抗を受けるだけでなく、スリット146b、149bでも突起部144b,144cによって摩擦抵抗を受けることになる。
ゆえに、使用単位P1及びそれに続く使用単位P2は、弾性支持片147b等により確実に挟まれ、より確実にズルの発生を防止することができる。
【0088】
図23は、本発明の容器に設けられる取り出し部に関する第12の実施の形態を示している。本実施の形態に係る取り出し部340は、図1に示す第1の実施の形態に係る容器10、図15に示す第6の実施の形態に係る容器80及び図16に示す第7の実施の形態に係る容器90に適用される。
このため、第1の実施の形態に係る容器10、第6の実施の形態に係る容器80及び第7の実施の形態に係る容器90とは、それらの取り出し部20と本実施の形態の取り出し部340の構成のみが異なる。したがって、以下、構成が異なる取り出し部340を中心に説明し、他の共通する構成は、容器10、容器80又は容器90と同一の符号を付す等して、その説明を省略する。
【0089】
本実施の形態に係る取り出し部340は、図23(a)に示すように、スリット348及び349で分割されている弾性支持片347a,347bと弾性支持片345a,345bを有している。
また、これら弾性支持片347a,347bと弾性支持片345a,345bとの先端部には、これらスリット348、349内にシート体Pを導くための案内部341が設けられている。
この案内部341は、全体が円形を成し、全体としては略円形の指挿入部350を形成している。そして、この指挿入部350の円弧の部分がシート体Pをスリット348,349に導く案内部341と成っている。
【0090】
また、これら4つの弾性支持片347a,347b,348a,348bには、突起部344a,344b,345a,345bが設けられている。
具体的には、図22(a)で破線で示す位置に、図22(b)及び(c)で示すような形状で配置されている。すなわち、これら突起部344a等は、弾性支持片347a等の下面(シート体P側)に突出するように配置され、図22(c)に示すように、その角は面取りされている。
ところで、図22(b)は、図22(a)のF−F’断面図であり、図22(c)は、図22(a)のE−E’断面図である。
【0091】
本実施の形態に係る取り出し部340は、以上のように構成され、例えば図1の容器10等に取り付けられるが、以下、その使用方法等を説明する。
先ず使用者は、取り出し部340の指挿入部350から図3に示すシート体Pのうち最も上に位置する使用単位P1をその手指にて摘んで、外部に引き出す。
このとき、使用者は、略円形の指挿入部350が設けられているため、図21に示す第11の実施の形態と同様に、指等を挿入し易く、シート体Pの使用単位P1(図3参照)を摘み易くなっている。
その後、使用者は、摘んだ使用単位P1を引き上げるが、そのとき、引き上げられた使用単位P1は、弾性支持片347a,347b,348a,348bを上方に持ち上げる。
【0092】
そして、これに伴って弾性支持片347a,347b,348a,348bに設けられている突起部345a等が上述の第10及び第11の実施の形態と同様に使用単位P1及び使用単位P2と接触し、摩擦抵抗が生じる。
そして、この摩擦抵抗を避けようとする使用単位P1及び図3に示す他の使用単位P2は、弾性支持片347a等の案内部341を介して、スリット348,349内に導かれ、このスリット348等で位置決めされ、弾性支持片347等と突起部345a等に接触し、摩擦抵抗を受けながら、他の使用単位P2と分離されて引き出されることになる。
【0093】
このとき、スリット348,349内を通過する使用単位P1等の一部は、狭いスリット348等を通過する際に、スリット348等の端部と接触して摩擦抵抗が加わる。さらに、上述の第11の実施の形態の図22と同様に、使用単位P1の引出しにより弾性支持片347a,347b,348a,348bが変形し、突起部344a,344b,345a,345bが使用単位P1等に対して、より接触する方向に配置される。
したがって、使用単位P1やそれに続く使用単位P2は、弾性支持片347a等の先端部で、摩擦抵抗を受けるだけでなく、スリット348、349内でもスリット348の端部や突起部344a等に接触することで、より多くの摩擦抵抗を受けることになる。
ゆえに、使用単位P1及びそれに続く使用単位P2は、弾性支持片347a等により確実に挟まれ、より確実にズルの発生を防止することができる。
【0094】
したがって、使用者は使用単位P1を摘み易い取り出し部340となっている。また、使用単位P1は、スリット348、349を通過して引き出されるため、使用単位P1が図22(a)の上端部350aや下端部350bの溝に入り、上記他の使用単位P2と分離されずに引き出される、所謂ズルも生じることがない取り出し部340ともなっている。
【0095】
本発明は、上述の実施形態に限定されない。例えば弾性支持手段の数や形状は他の形態を選択することができる。さらに、上述の各実施形態は、相互に組み合わせて構成するようにしてもよい。
【0096】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、シート体を使用単位毎に確実に引き出すことができるポップアップ機能を持った容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による容器の第1の実施形態を示す概略斜視図である。
【図2】図1の容器の分解斜視図である。
【図3】図1の容器の包装体内にシート体が収容されている様子を示しており、(a)はその概略断面図、(b)はシート体を重ねた様子を示す概略斜視図である。
【図4】図1の容器の取り出し部を示す概略部分斜視図である。
【図5】図1の容器の取り出し部を示しており、(a)はその概略平面図、(b)はその概略断面図である。
【図6】図1の容器の使用状態を示す概略斜視図である。
【図7】本発明の容器の取り出し部の変形例を示す部分平面図である。
【図8】図7の取り出し部に適用される摩擦部の変形例を示す部分断面図である。
【図9】図7の取り出し部に適用される摩擦部の他の変形例を示す部分断面図である。
【図10】図7の取り出し部に適用される摩擦部のさらに他の変形例を示す部分断面図である。
【図11】図1の容器の取り出し部の第2の実施形態を示しており、(a)は弾性支持手段の先端付近の正面図、(b)はその底面図、(c)はC−C線断面図である。
【図12】図1の容器の取り出し部の第3の実施形態を示しており、(a)は弾性支持手段の先端付近の正面図、(b)はその底面図である。
【図13】図1の容器の取り出し部の第4の実施形態を示す概略平面図である。
【図14】図1の容器の取り出し部の第5の実施形態を示す概略平面図である。
【図15】図1の容器の第6の実施形態を示す概略平面図である。
【図16】図1の容器の第7の実施形態を示す概略平面図である。
【図17】図1の容器の取り出し部の第8の実施形態を示す概略平面図である。
【図18】図1の容器の取り出し部の第9の実施形態を示す概略平面図である。
【図19】(a)図1の容器等の取り出し部の第10の実施形態を示す概略平面図である。
(b)(a)のA−A’断面図である。(c)(a)のB−B’断面図である。
【図20】図19の取り出し部の突起部の働き等を示す概略説明図である。
【図21】(a)図1の容器等の取り出し部の第11の実施形態を示す概略平面図である。
(b)(a)のC−C’断面図である。(c)(a)のD−D’断面図である。
【図22】図21(a)のスリットを使用単位が通過する際の突起部の状態等を示す概略図である。
【図23】(a)図1の容器等の取り出し部の第12の実施形態を示す概略平面図である。
(b)(a)のF−F’断面図である。(c)(a)のE−E’断面図である。
【図24】従来の容器の一例を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
10・・・容器、11・・・カバー体、12・・・蓋体、13・・・容器本体、14・・・係止手段、20・・・取り出し部、22,23・・・弾性支持手段、24,25・・・摩擦部、26,27・・・スリット、28・・・隙間、30・・・包装体、P・・・シート体、Q・・・折り線
Claims (14)
- 多数枚の布または紙でなるシート体をおさめる本体と、
この本体もしくは本体に着脱されるカバー体に設けられており、前記シート体を使用単位枚数ごとに順次引き出すための開口を備えた取り出し部と
を有しており、
前記取り出し部には、基端部が固定され、自由端である先端部が前記開口内にて隙間を形成している弾性支持手段と、
この各弾性支持手段の先端部近傍に設けられ、他の領域より摩擦力が高くなるように軟質材料でなる摩擦部とを備え、
前記弾性支持手段は、前記摩擦部より硬質の部材で構成されていることを特徴とする、容器。 - 前記弾性支持手段の先端部の下面に前記摩擦部が配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の容器。
- 前記摩擦部は、前記弾性支持手段の先端及び先端部の下面にそれぞれ設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の容器。
- 前記摩擦部は、前記弾性支持手段の先端もしくは先端部下面に一体もしくは別体に取り付けた凹凸面でなることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の容器。
- 前記摩擦部は、内部に空間を有するように構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の容器。
- 前記摩擦部には、その先端付近にくびれ部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の容器。
- 前記本体内には、シート体が使用単位毎に折られて、順次各使用単位の一部が互いに重なるようにして収納されており、前記シート体の曲折された折り線の方向と、前記弾性支持手段の延びる方向とが平行となるようにされていることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれかに記載の容器。
- 前記シート体は、不織布に消毒用の薬液を含浸させたもので構成されていることを特徴とする、請求項7に記載の容器。
- 前記弾性支持手段は、自由端が対向するように一対以上設けられており、互いの先端どうしが接するように設定されていることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の容器。
- 前記摩擦部が突起部であり、前記突起部は、前記先端部の下面において前記基端部と前記自由端とを結ぶ方向と直交する方向に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の容器。
- 前記弾性支持手段には、前記突起部を分割するように切り欠き部が形成されていることを特徴とする請求項10に記載の容器。
- 前記切り欠き部が複数個形成されていることを特徴とする請求項11に記載の容器。
- 前記弾性支持手段には、使用者が指を挿入するための指挿入部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の容器。
- 前記切り欠き部に前記シート体を案内するための案内部を有することを特徴とする請求項11乃至請求項13のいずれかに記載の容器。
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