JP3775627B2 - 容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、折り曲げられた状態で重合かつ連続して収容されている各シート部材を収容する容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、シート部材、例えばウエットティッシュ等を容器内に収容し、使用に際し、使用者がウエットティッシュを一枚づつ引き出して使用する場合、例えば図11に示すようなウエットティッシュ用容器を用いていた。
図11において、100はウエットティッシュ用容器である。ウエットティッシュ用容器100は、ウエットティッシュを収容する容器本体101と、この容器本体101の開口部を覆うベース部102を有している。また、このベース部102には、ヒンジ105を介して、開閉可能な蓋体103が設けられている。
さらに、このベース部102には、容器本体101内に収容されているウエットティッシュを1枚ずつ取り出すための取り出し口104が備えられている。
【0003】
このヒンジ105は、蓋体103が取り出し口104に対して開閉するための回動軸を形成している。したがって、使用者が蓋体103を閉める場合には、先ず、蓋体の端部103aを保持し、ヒンジ105の回動軸を中心として、蓋体103を回動させ、取り出し口104を閉めることになる。
また、逆に使用者が蓋体103を開ける場合には、先ず、蓋体の端部103aを保持し、ヒンジ105の回動軸を中心として、蓋体103を回動させ、取り出し口104を開けることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような例えばウエットティッシュ用容器100のヒンジ105では、取り出し口104の開閉のため、使用者がその都度、蓋体の端部103aを保持し蓋体103を回動させる必要があった。したがって、使用者がウエットティッシュ用容器100から迅速に、ウエットティッシュを取り出すことができないという問題があった。
また、使用者がウエットティッシュを円滑に取り出しにくいという問題もあった。
【0005】
本発明は、以上の点に鑑み、容器本体から各シート部材を迅速且つ円滑にに取り出すことができる容器を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、請求項1の発明によれば、各シート部材が折り曲げられた状態で重合かつ連続して収容される容器本体と、この容器本体の開口部を覆うベース部と、上記各シート部材を取り出すために、上記ベース部に設けられた取り出し口と、上記ベース部に取り付けられ、上記取り出し口に対して開閉する樹脂材料で形成された蓋体と、この蓋体を係止するために上記ベース部に設けられた係止手段とを備え、上記蓋体は樹脂材料にて形成されたトーションバースプリング支持部を有し、このトーションバースプリング支持部に備えられた樹脂製のトーションバースプリングが上記ベース部と上記蓋体との間に配置されており、上記トーションバースプリングの少なくとも一部は、上記トーションバースプリング支持部と異なる樹脂材料により二色成形によって形成されている容器により、達成される。
【0007】
このような構成とすると、蓋体はトーションバースプリング支持部を有し、このトーションバースプリング支持部に備えられたトーションバースプリングがベース部と蓋体との間に配置されているので、トーションバースプリングのねじれ応力により付勢力が与えられて蓋体が回動する。また、トーションバースプリングは棒状であるため、ベース部と蓋体の間に特別な空間を設ける必要がない。
さらに、トーションバースプリングの少なくとも一部は、トーションバースプリング支持部と異なる樹脂材料により二色成形によって形成されているので、容易にトーションバースプリング支持部に、より弾性力のある樹脂材料からなるトーションバースプリングを形成することができる。
【0008】
また、請求項2の発明は、請求項1の構成において、上記シート部材はウエットティシュであることを特徴とする。
【0014】
さらに、請求項3の発明は、請求項1または2の構成において、上記トーションバースプリング支持部がポリプロピレン又はポリエチレンにより形成されており、上記トーションバースプリングがシリコン又はエラストマーにより形成されている。
【0015】
このような構成とすると、ポリプロピレン又はポリエチレンより成るトーションバースプリング支持部に、より弾性のあるシリコン又はエラストマーより成るトーションバースプリングを容易に形成することができる。
【0022】
また、請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの構成において、上記係止手段は、上記蓋体の端部と対向して配置され、弾性により変位することにより、上記蓋体の端部と係脱することを特徴とする。
【0023】
このような構成にすると、係止手段の弾性変位により蓋体のベース部に対する係脱が可能になるため、蓋体を開く使用者の操作性が向上する。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施形態を図1乃至図10を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0025】
図1は、本発明を適用した容器の第1の実施の形態を示している。
図1において、容器1は、例えばウエットティッシュ用容器である。このウエットティッシュ用容器1は、容器本体11と、この容器本体11の上部の開口部を覆うように装着されるベース部12とからなっている。
【0026】
上記容器本体11は、その内部に内容物を収容することができるように、その上部に開口部が設けられている直方体状の箱型状で形成されている。また、この容器本体11の上部の周縁部には、嵌合凸部11aが設けられているため、ベース部12の嵌合部12aと嵌合することによって、ベース部12が容器本体11に正確に嵌合するようになっている。なお、この容器本体11は、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等の樹脂等で形成されている。
【0027】
上記ベース部12は、上記容器本体11の上部に上述のように嵌合されるようになっており、その材質は、ポリプロピレン(PP)等のある程度弾力性のある素材により形成されている。また、ベース部12は、全体に薄い板状の部材で成っている。
このベース部12は、蓋体のヒンジ部13a,13a、ベース部のヒンジ部12a,12a及び弾性部材からなるトーションバースプリング30を介して蓋体14を有している。蓋体14も、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等の樹脂により形成されており、この蓋体14は蓋体のヒンジ部13a,13a、ベース部のヒンジ部12a,12a及びトーションバースプリング30を中心軸として回動するようになっている。
【0028】
図3及び図4は、この蓋体14がベース部12に係合される状態を表した図である。蓋体のヒンジ部13a,13aは蓋体14の図において下方に突出するように形成された2つの回動軸支持部と各々の回動軸支持部から横方向に突出して形成されている円柱状の回動軸とから成っている。
一方、ベース部12のヒンジ部12a,12aは、ベース部12に形成された凹部である。この凹部は上記回動軸支持部を収容すべき凹部と上記円柱状の回動軸を挿入すべき凹部を有している。
【0029】
また、蓋体14のヒンジ部13a,13aの間には、トーションバースプリング30が設けられている。具体的には、トーションバースプリング30は、蓋体14から下方に突出するように形成されたトーションバースプリング支持部30aに設けられている。そして、トーションバースプリング30の先端部には四角柱から成るトーションバースプリング嵌合用凸部30bが備えられている。なお、トーションバースプリング30は、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等の樹脂又はより弾性があるシリコン、エラストマー等の樹脂等により形成されている。また、トーションバースプリング支持部30aは蓋体14と同一の樹脂材料、すなわち、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等の樹脂により形成されている。
【0030】
ここにおいて、トーションバースプリング30がトーションバースプリング支持部30a及び蓋体14と同一の材料であるポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等の比較的硬い樹脂により、これらと一体に成形されている場合について説明する。この場合は、図3に示すように、このトーションバースプリング30が棒状の円柱であって、その長手方向の長さがその短手方向の長さに比べ、著しく長いため、トーションバースプリング30の長手方向の長さが短い場合に比べ、ねじれ応力を生じさせ易くなる。これにより、上記蓋体14に十分な付勢力を与えることができる。
このように、トーションバースプリング30をトーションバースプリング支持部30a及び蓋体14と同一の材料で一体成形により形成すると、比較的安価にトーションバースプリング30をトーションバースプリング支持部30aに設けることができる。また、トーションバースプリング30のみを成形するための特別な装置を付加する必要なく、成形をすることが可能となる。
【0031】
一方、トーションバースプリング30がトーションバースプリング支持部30a及び蓋体14と異なる樹脂材料で形成されており、かつ、このトーションバースプリング支持部30a及び蓋体14と一体に配置されている場合について説明する。
このような異なる樹脂を一体に形成するには、蓋体14を成形する際に、蓋体14及びこれと一体のトーションバースプリング支持部30aには、ポリプロピレン(PP)又はポリエチレン(PE)等の樹脂を使い、トーションバースプリング30についてはシリコン、エラストマー等の樹脂を使って、二色成形の手法により、同時に成形される。
したがって、特定の樹脂と、より弾性のある樹脂を容易に一体成形することができる。このようにすることにより、トーションバースプリング30に、より強いねじれ応力が働くことになり、蓋体14により強い付勢力が働くことになる。
また、このように、蓋体14により強い付勢力が働くため、特定の樹脂と、より弾性のある樹脂を二色成形した場合は、上述のように同一の樹脂を一体に成形した場合と異なり、トーションバースプリング30の長手方向の長さが短手方向の長さに比べ著しく長く設ける必要はない。
【0032】
また、このトーションバースプリング30とトーションバースプリング支持部30aとを受容するための収容凹部12Cが、ベース部12に設けられている。また、この収容凹部12Cには、上記トーションバースプリング嵌合用凸部30bに対応する形状のトーションバースプリング嵌合用凹部12bが設けられている。ここで、トーションバースプリング30は、棒状であり、蓋体14のヒンジ部13a,13aの円柱状の回動軸と略同軸であるため、ベース部12に、このトーションバースプリング30を収容するための特に大きな空間を設ける必要がない。また、トーションバースプリング30は、棒状であるため、使用者にも外観上、すっきりした印象を与えるものである。
【0033】
ところで、蓋体14をベース12に取り付けるには、図4に示すように、蓋体14のヒンジ部13a,13aを蓋体14が開いた状態で、ベース部12のヒンジ部12a,12aに挿入して係合させる。その際、トーションバースプリング嵌合用凸部30bをトーションバースプリング嵌合用凹部12bに挿入する。
このようにして、ベース部12に取り付けられた蓋体14のヒンジ部13a,13aとベース部のヒンジ部12a,12aは、回動軸を中心に回動する構成となっている。そして、回動軸を中心として蓋体14を閉める方向に回動させた場合、これに対応して、トーションバースプリング支持部30aも回動し、このトーションバースプリング支持部30aに配置されているトーションバースプリング30も回動しようとする。
【0034】
しかし、トーションバースプリング30の先端部には四角柱から成るトーションバースプリング嵌合用凸部30bがあり、この部分は、この四角柱に対応する形状のトーションバースプリング嵌合用凹部12bと嵌合されている。また、トーションバースプリング30は、上述のように、弾性部材で成っている。したがって、回動軸を中心として蓋体14を閉める方向に回動させた場合、トーションバースプリング30はねじれることになる。
このようにトーションバースプリング30がねじれると、ねじれ応力が働き、蓋体14がベース部12から離反する方向に付勢力が働くこととなる。
【0035】
このように蓋体14がベース部12から離反する方向に付勢力が働く構造となっているため、この蓋体14をベース部12に係止するための係止手段14が設けられている。
図5は、ベース部12と係止手段15との関係を示す図であり、図1のベース部12と係止手段15の中央縦断面の一部を表した図である。また、図6は、蓋体14が係止手段15と係止されている状態を示す中央縦断面の一部を表した図である。
図5において係止手段15は、蓋体14の先端部と対向する位置に設けられている。具体的には、係止手段15は、ベース部12と一体に形成された部分を図5の右方向に延長し、ベース部12の右端部26で矢印A方向に折り返して重ねたレバー部29を有している。このレバー部29は、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等の樹脂等の弾性部材より形成されている。
【0036】
しかも、この折り返したレバー部29とベース部12の上面との間には、図5に示すように、隙間28が形成されており、これによって、レバー部29は、その弾性に基づいてベース部12の右端部26付近を中心として、内側(左側)が矢印方向に揺動するようになっている。
図5において、レバー部29の内側(左側)先端部には、徐々に下降する傾斜面と下向き段部を有する係止部としての係止爪27が設けられている。これに対して、蓋体14の先端部には、図6に示すように、レバー部29の係止爪27と逆方向に傾斜する傾斜面と上向き段部とを有する被係止部としての係止爪12bが設けられている。
【0037】
このような係止手段15は、以下のように作用する。回動軸を中心として蓋体14を閉める方向に回動させた場合、この蓋体14の係止爪14bの傾斜面と、レバー部29の係止爪27の傾斜面とが当接して互いにしゅう動し、それぞれの弾性に基づいて僅かに変形することによって、係止爪14bの上向き段部とレバー部29の下向き段部とが噛み合って係止される(図6参照)。
これにより、トーションバースプリング30によって蓋体14がベース部12から離反する方向に付勢力が働くていても、蓋体14は確実にベース部12と係合され、取り出し口16を塞ぐことができる。
【0038】
これとは逆に、図6に示すように、蓋体14が閉まっている状態から、レバー29を上から押すと、レバー部29は、図5の矢印Bの下方向に揺動し、各係止爪27,14bの段部同士の噛み合いが外れる。これによって、トーションバースプリング30の付勢力によって、蓋体14はベース部12から離反する方向に回動し、使用者は蓋体14を迅速且つ簡単に開くことができる。
また、レバー部29が図1に示すように、ほぼ半円状に区画されているため、使用者が蓋体14を開閉する際、操作すべき箇所が視認し易く、確実に操作することができる。
さらに、レバー部29は、ベース部12と同一の材料により、一体に形成されているから、製造が容易で、製造コストを低く抑えることができる。
【0039】
ところで、上記ベース部12の上面側の中央付近には、図1に示すように、楕円状の凹部12bが設けられている。そして、凹部12bは蓋体14が閉状態になると、蓋体14に設けられているの凸状の壁14cで塞がれるようになっている。これにより、容器本体11内を密封状態に保つことができ、収容されたウエットティッシュB1,B2等の水分の発散を防いでいる。
この容器本体11内には、図2に示すように、シート部材である例えばウエットティッシュB1,B2等が、各々折り曲げられた状態で、収容されている。ウエットティッシュB1,B2等は、液体をしみ込ませた略長方形の紙または不織布であって、使用に適した大きさを1使用単位として、多数、例えば90枚程度、用意されている。
【0040】
これらウエットティッシュB1,B2等の各々の折り曲げ方法は、図2に示すように、所謂三つ折りとなっている。
すなわち、使用に際し、使用者がウエットティッシュB1を引き出すために指等で挟持する部分である、ウエットティッシュB1の端部B1aは、一側の折り曲げ線B1bと他側の折り曲げ線B1cと略平行に配置されると共に折り曲げ線B1bとB1cの略中間に位置するように折り曲げられている。
また、ウエットティッシュB1の他方の端部B1dは、折り曲げ線B1bとB1cの略中間に位置するように配置されている。そして、ウエットティッシユB1の下に配置されているウエットティシュB2も、ウエットトティッシュB1と同様に折り曲げられている。
【0041】
以上のように本発明を適用した容器の第1の実施の形態によれば、使用者がウエットティッシュ用容器1を以下のように使用することとなる。
先ず、使用者は、係止手段15のレバー部29を上方より押す。これにより、上述のように、レバー部29の係止爪27と蓋体14の係止爪14aとの噛み合いが外れ、トーションバースプリング30の付勢力により、蓋体14が開くことになる。このとき、蓋体14は、早い速度で回動し、速やかに取り出し口16が開状態となる。また、係止手段15のレバー部29の押圧のみで蓋体14が開くため、使用者が操作し易くなっている。
蓋体14が開いた後、使用者は、取り出し口16からウエットティシュB1の端部B1aを指等で挟持し、引き上げる。
【0042】
ここにおいて、ウエットティッシュB1の端部であるB1dとその近傍部分とウエットティッシュB2の端部であるB2aとその近傍部分とは、互いに重合するようになっている。
図2においては、ウエットティッシュB1とB2の2枚のみの関係を表しているが、図示しない他の多数のウエットティッシュが、ウエットティッシュB1とB2の下に、同様に折り曲げられ、かつ重合されて配置されていることは、勿論である。
このように、ウエットティッシュB1とウエットティッシュB2とは、互いにその一部が重合されているため、ウエットティツシュB1が、使用者によって上方に引き上げられると、それに付着した状態でウエットティッシュB2も上方に引き上げられることになる。
【0043】
このようにして、使用者が必要な数のウエットティッシュを引き抜いた後、蓋体14の端部を保持して、蓋体14を閉める方向に回動する。そして、蓋体14の係止爪14bがレバー部29の係止爪27と噛み合って係止されるまで回動させる。この蓋体14とレバー部29との係止は、蓋体14の一部を保持し回動させる動作のみでできるため、使用者の操作性が向上する。また、本実施の形態では、蓋体14の付勢力を、トーションバースプリング支持部30aに二色成形で形成したトーションバースプリング30により得ている場合は、製造が容易で、余分なスペースも取らず、且つ外観がすっきりしたウエットティッシュ用容器1となる。また、蓋体14の付勢力を、トーションバースプリング支持部30aに一体成形で形成したトーションバースプリング30により得ている場合は、比較的安価に製造することができる。また、トーションバースプリング30のみを成形するための特別な装置を付加する必要なく、成形をすることが可能となる。
【0044】
図7及び図8は、本発明を適用した容器の第2の実施の形態を示している。
図7及び図8において、図1及び図2で示したものと同じ構成は、同じ符号を付して、その説明を省略する。
図7及び図8で示されているウエットティッシュ20と図1及び図2で示されているウエットティッシュ1との相違点は、取り出し口36である。
すなわち、ベース部12の凹部12bの中心部には、容器本体部11内に収容されているウエットティッシュB1,B2等を使用者が取り出すための解除手段を有する取り出し口36が設けられている。
図9は、蓋体14等を除いたベース部12の平面図である。図9において、取り出し口36は、挿入開口部である略円形の挿入穴36bと、この挿入穴36bに連接し、かつ両側に対称に配置されている案内開口部に相当する、細長い案内穴36c,36cとを備えている。
【0045】
この挿入穴36bは、使用者がウエットティッシュB1、B2等を引き出す際に、ウエットティッシュ用容器20の外部から内部に向かって指等を容易に挿入するための穴である。また、この挿入穴36bの左右の両側から八の字を描くように延びている案内穴36c,36cは、使用者がウエットティッシュB1、B2等を挿入穴36bから引き出す際に、ウエットティッシュB1、B2等が広がった状態で排出されるために、これらを案内するための穴である。
取り出し口36において、八の字を描くように延びている案内穴36c,36cの、図9において内側には、挿入穴36bに突出するように、2つの抑え部である抑え片36a,36aが設けられている。この抑え片36a,36aは、その外縁が案内穴36c,36c及び挿入穴36bに接しているため、容易に可動する自由端部となっており、軟性縁部を形成している。
一方、この抑え片36a,36aの挿入穴36b及び案内穴36c,36cを介した他方側、図9において斜線で表した領域は、抑え片36a,36aとは異なり容易に可動しない固定端部となっており、硬性縁部を形成している。
【0046】
また、上記挿入穴36bは、図8における折り曲げ線B1bとB1cと平行な線Cと直交する線Dの方向の上方の偏心した位置に配置されている。そして、取り出し口36の全体の形状は、線Dを対称線として対称に形成されている。
このように構成されているウエットティッシュ用容器20を使用者が使用する状態を以下に説明する。
先ず、使用者は、上述のように、ベース部12の係止手段保15を押圧し、蓋体14を上方に開ける。ここで、使用者は取り出し口36の挿入穴36bからウエットティッシュB1の端部B1aを挟持し上方に引き上げる。蓋体14を省略して、この状態を示したのが、図10である。
【0047】
図10に示すように、ウエットティッシュB1を挿入穴36bから引き出した場合、ウエットティッシュB1の他の部分は挿入穴36bと連接している案内穴36c,36cに案内され上方に排出される。したがって、ウエットティッシュB1が上方に引き上げられる力は、取り出し口36の図9で示す、固定端部(斜線部分)と自由端部である抑え片36a,36aに加えられる。
この場合、力はこの自由端部である抑え片36a,36aに集中するため、抑え片36a,36aは上方に撓ることになる。この状態で、さらにウエットティッシュB1を上方に引き上げると、このウエットティッシュB1の端郡B1dとウエットティッシュB2の端部B2aが互いに重なり合っている部分が、抑え片36a,36aに接するようになる。
【0048】
ここにおいて、抑え片36a,36aは、その抑えている対象物をウエットティッシュB1からウエットティッシュB2へ変えることになる。したがって、直接的に、抑え片36a,36aによって抑えられていないウエットティッシュB1は、使用者の引き上げる力により、取り出し口36から外部に排出されることになる。
このように、これらウエットティッシュB1とウエットティッシュB2の重合状態は、解除されることになる。したがって、ウエットティッシュB1とウエットティッシュB2が連続して取り出し口36から外部に排出されることはない。
すなわち、本実施の形態では、第1の実施の形態と比べ、ウエットティッシュB1とウエットティッシュB2が連続して取り出し口36から外部に排出されるのを、より防止することができる。
【0049】
一方、ウエットティッシュB2は、その端部B2aが抑え片36a,36aによって抑えられているため、取り出し口36からその端部B2aが僅かに外部に突出している状態になる。したがって、使用者がウエットティッシュB2を引き出す際、その端部B2aを使用者がつまみ上げる必要がない。すなわち、ウエットティッシュB1と同様の動作を行うことで、ウエットティッシュB2を引き出すことができ、その際にも、さらにその下に配置されているウエットティッシュが、ウエットティッシュB2と同様の動作をすることになる。
【0050】
このように、ウエットティッシュを一枚ずつ引き出して使用すると、容器本体部11に収容されているのウエットティッシュの量が少なくなり、これがため、ウエットティッシュが本体部11の中で移動してしまうことがある。すなわち、使用者が引き上げようとする力に応じて、ウエットティッシュが移動し、それがため、ウエットティッシュの端部も、挿入穴36bの直下付近に向かって移動することになる。そして、この移動によって、使用者の引き出す力がウエットティッシュを介して抑え片36a,36aに加わり難くなり、ウエットティッシュの引き出しに支障が生じることも考えられる。
また、ウエットティッシュの量が少なくなると、使用者はウエットティッシュを均等の力で引き上げ難くなりため、ウエットティッシュが取り出し口36のいずれか一方に偏ってしまい、ウエットティッシュの引き出しに支障が生じることも考えられる。
【0051】
しかしながら、本実施の形態のウエットティッシュ用容器201の取り出し口36の挿入穴36bは、図8における折り曲げ線B1bとB1cと平行な線Cと直交する線Dの方向の上方の偏心した位置に配置されている。そして、この線Cの位置は、ウエットティッシュB1の端部B1aの位置に相当している。したがって、ウエットティッシュB1が、本体部11の内部で挿入穴36b方向に移動したとしても、未だ、ウエットティッシュB1の端部B1aは、挿入穴36bの直下付近ではない。したがって、使用者の引き出す力がウエットティッシュB1を介して抑え片36a,36aに加わり難くなることはない。このため、容器本体部11に収容されているのウエットティッシュの量が少なくなり、ウエットティッシュが本体部11の中で移動してしまっても、ウエットテッシュの引き出しに支障を生じることなく、最後のウエットティッシュまで、1枚づつウエットティッシュを引き出すことができる。
【0052】
一方、取り出し口36の全体の形状は、図9に示すように、線Dを対称線として対称に形成されている。したがって、ウエットティッシュの量が使用によつて減少したとしても、使用者はウエットティッシュを均等の力で引き上げ易くなるため、ウエットティッシュが取り出し口36のいずれか一方に偏り難くなる。このため、ウエットティッシュの量が減少しても、ウエットテッシュの引き出しに支障を生じることなく、最後のウエットティッシュまで均等の力で引き上げることができる。
このように本実施の形態においては、第1の実施の形態に比べ、取り出し口36の形状が異なるため、より円滑にウエットテッシュを引き出すことができるウエットテッシュ用容器20と成っている。
【0053】
【発明の効果】
かくして、本発明によれば、容器本体から各シート部材を迅速且つ円滑に取り出すことができる容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による容器の第1の実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】本発明による容器の第1の実施形態を示す他の分解斜視図である。
【図3】蓋体がベース部に係合される状態を表した斜視図である。
【図4】蓋体がベース部に係合される状態を表した他の斜視図である。
【図5】ベース部と係止手段との関係を示す部分断面図である。
【図6】蓋体が係止手段に係止されている状態を示す部分断面図である。
【図7】本発明による容器の第2の実施形態を示す分解斜視図である。
【図8】本発明による容器の第2の実施形態を示す他の分解斜視図である。
【図9】図8における蓋体等を除いたベース部の平面図である。
【図10】図8における取り出し口からウエットティッシュが引き上げられた状態を示す斜視図である。
【図11】従来の容器の斜視図である。
【符号の説明】
1・・・ウエットティッシュ用容器、11・・・容器本体、11a・・・嵌合凸部、12・・・ベース部、12b・・・凹部、13a・・・蓋体のヒンジ部、12a・・・ベース部のヒンジ部、14・・・蓋体、14・・・係止爪、14c・・・壁、15・・・係止手段、16、36・・・取り出し口、16a、36a・・・抑え片、16b、36b・・・挿入穴、16c、36c・・・案内穴、30・・・トーションバースプリング、B1・・・ウエットティッシュ、B1a・・・端部、B1d・・・端部、B1b・・・折り曲げ線、B1c・・・折り曲げ線

Claims (4)

  1. 各シート部材が折り曲げられた状態で重合かつ連続して収容される容器本体と、
    この容器本体の開口部を覆うベース部と、
    上記各シート部材を取り出すために、上記ベース部に設けられた取り出し口と、
    上記ベース部に取り付けられ、上記取り出し口に対して開閉する樹脂材料で形成された蓋体と、
    この蓋体を係止するために上記ベース部に設けられた係止手段と
    を備え、
    上記蓋体は樹脂材料にて形成されたトーションバースプリング支持部を有し、このトーションバースプリング支持部に備えられた樹脂製のトーションバースプリングが上記ベース部と上記蓋体との間に配置されており、
    上記トーションバースプリングの少なくとも一部は、上記トーションバースプリング支持部と異なる樹脂材料により二色成形によって形成されている
    ことを特徴とする容器。
  2. 上記シート部材はウエットティシュであることを特徴とする請求項1に記載の容器。
  3. 上記トーションバースプリング支持部がポリプロピレン又はポリエチレンにより形成されており、上記トーションバースプリングがシリコン又はエラストマーにより形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の容器。
  4. 上記係止手段は、上記蓋体の端部と対向して配置され、弾性により変位することにより、上記蓋体の端部と係脱することを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の容器。
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