JP5275870B2 - 家庭用薄葉紙収納容器 - Google Patents

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Description

本発明は、家庭用薄葉紙収納容器に関する。
従来、家屋の床やトイレ、または人体などを拭くためのウェットシートやウェットティッシュなどの家庭用薄葉紙を収納する家庭用薄葉紙収納容器(以下、容器という。)が知られている。容器は、家庭用薄葉紙を収納する容器本体と、容器本体内に収納された家庭用薄葉紙を取り出すための取出口を塞ぐ蓋とを備え、蓋を開けることで取出口から家庭用薄葉紙を取り出すことができるようになっている。
また、容器の底面に、折り曲げ可能な部材を配設し、容器内の内容物が残り少なくなった場合に、使用者が該部材を折り曲げることで、折り曲げられた該部材により内容物が取出口の方向に持ち上げられ、取出口から内容物が取り出しにくくなることを防止する容器が知られている(例えば特許文献1参照)。
また、容器内に、載置された内容物の重量に合わせて載置面の高さが変化し、内容物の重量が減るにつれて載置面が上方向に移動していく載置部材を設けることで、内容物の残量が少なくなった場合でも内容物を取り出し易くする容器が提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開2001−240162号公報 特開2005−247395号公報
ところが、上記特許文献1の容器では、容器の底面に設けられた部材を使用者自身が折り曲げる必要があるため、手間がかかって面倒であるという難点があった。これに対し、上記特許文献2の容器では、内容物が減少するにしたがって、内容物が自重によって自動的に取出口の方向に移動するため、使用者が内容物を押し上げるための何らかの作業を行う必要がない。
しかしながら、特許文献2の容器では、家庭用薄葉紙の自重のみによって載置面の高さを変化させる構造であるため、積層された家庭用薄葉紙を横にして収納するタイプの容器には好適であるが、積層された家庭用薄葉紙を縦にして収納するタイプの容器では、家庭用薄葉紙の重量が減ると積載面が高くなり、積載面に載置された家庭用薄葉紙が倒れてしまったり、折れ曲がってしまい、家庭用薄葉紙が取り出しにくくなってしまうという問題があった。
本発明の課題は、家庭用薄葉紙の残量にかかわらず、容器内に前後方向に積層されるように収納された家庭用薄葉紙の取り出しを容易に行うことができる家庭用薄葉紙収納容器を提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、家庭用薄葉紙収納容器であって、
家庭用薄葉紙を前後方向に複数積層されるように内部に収納するとともに、上部に当該家庭用薄葉紙を取り出すための開口部を有する容器本体と、
前記容器本体の後面部側に回動可能に設けられ、前記開口部を開閉自在とする蓋部と、
前記蓋部の開動作及び閉動作に連動して移動する可動部と、
を備え、
前記可動部は、前記蓋部の開動作に連動して、前記家庭用薄葉紙を前記容器本体の前側に押圧するように移動するとともに、前記蓋部の閉動作に連動して、前記家庭用薄葉紙に対する前側への押圧を解除するように移動することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の家庭用薄葉紙収納容器において、
前記可動部は、板部材により形成されるとともに、前記蓋部に連結され、
前記蓋部を開く際に、前記可動部が、最後部の前記家庭用薄葉紙の後面に当接して、当該家庭用薄葉紙を前記容器本体の前面部側に押圧することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の家庭用薄葉紙収納容器において、
前記家庭用薄葉紙を前記容器本体の後側に押す後側押部を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の家庭用薄葉紙収納容器において、前記容器本体の内側の底部は、当該容器本体の前記前面部側から前記後面部側に向かって下方に傾斜していることを特徴とする。
本発明によれば、蓋部の開動作及び閉動作に連動して移動する可動部が備わり、蓋部の開動作に連動して、可動部により、容器本体の内部に前後方向に積層されて収納された家庭用薄葉紙が容器本体の前側に押圧され、蓋部の閉動作に連動して、可動部材による家庭用薄葉紙に対する容器本体の前側への押圧が解除される。
すなわち、蓋部を開く際には、可動部によって家庭用薄葉紙が容器本体の前側に押圧されるため、家庭用薄葉紙が容器本体の前側に移動し、容器本体の内部に収納された家庭用薄葉紙の残量が少なくなった場合でも、容器本体の上部に設けられた開口部から家庭用薄葉紙を容易に取り出すことができる。したがって、家庭用薄葉紙収納容器において、家庭用薄葉紙の残量にかかわらず、容器内に前後方向に積層されるように収納された家庭用薄葉紙を容易に取り出すことができる。
第1の実施形態の家庭用薄葉紙収納容器の蓋部が開けられた状態を示す前方斜視図である。 第1の実施形態の家庭用薄葉紙収納容器の蓋部が開けられた状態を示す後方斜視図である。 第1の実施形態の家庭用薄葉紙収納容器の蓋部が閉じられた状態を示す前方斜視図である。 第1の実施形態の家庭用薄葉紙収納容器の蓋部が閉じられた状態を示す後方斜視図である。 図5(a)は、第1の実施形態の家庭用薄葉紙収納容器の容器本体から蓋部を取り外した分解斜視図であり、図5(b)は、取り外された蓋部の裏側(内面側)を示す斜視図である。 図3のVI−VI線における側面断面図であり、容器本体の内部に複数の家庭用薄葉紙が収納されている状態を示している。 容器本体の内部に複数の家庭用薄葉紙が収納されている状態を示す前方斜視図である。 図7のVIII−VIII線における側面断面図である。 第2の実施形態の家庭用薄葉紙収納容器の蓋部が開かれた状態を示す側面断面図である。 第2の実施形態の家庭用薄葉紙収納容器の蓋部が閉じられた状態を示す側面断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、発明の範囲は図示例に限定されない。
[第1の実施形態]
まず、第1の実施形態の家庭用薄葉紙収納容器について、図1〜図8を参照しながら説明する。
本実施形態の家庭用薄葉紙収納容器100は、図1から図8に示すように、上部に開口部10aが設けられ、内部に家庭用薄葉紙Pを収納するための容器本体10と、容器本体10の後面部10b側にヒンジ機構部30を介して回動可能に備えられ、開口部10aを開閉自在とする蓋部20と、容器本体10と蓋部20を離間させる方向に付勢するねじりコイルばね31と、蓋部20に設けられ、蓋部20の開動作及び閉動作に連動して移動する可動部40と、を備える。
家庭用薄葉紙収納容器100は、蓋部20が閉じられた状態で箱体状に形成されており、容器本体10の内部に、ウェットシートやウェットティッシュなどのウェットタイプの家庭用薄葉紙Pやティシュ−ペーパー、キッチンペーパー、ペーパータオルなどの乾式の家庭用薄葉紙Pを、前後方向に複数積層された状態で収容する(図6参照)。
容器本体10は、前面部10c側の高さが後面部10b側の高さより低く形成されている。また、容器本体10の上部に設けられた開口部10aは、内部に収納された家庭用薄葉紙Pを取り出すための取出口をなしており、蓋部20が閉じられた場合に塞がれ(閉じ)、蓋部20が開かれた場合に露出する(開く)。使用者は、蓋部20を開くことで開口部10aを露出させ、開口部10aの前方側から容器本体10の内部に収納された家庭用薄葉紙Pの取り出しを行う。
容器本体10と蓋部20は、PP(ポリプロピレン)、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)、PE(ポリエチレン)、PPとPEの混合体などの樹脂が、ブロー成形、射出成形(コールドランナー、ホットランナー)などの製造方法によって成形されて成る。
容器本体10の後面部10bの開口部10a近傍には、容器ヒンジ部11が形成されており、蓋部20の後面側には、蓋ヒンジ部21が形成されている。そして、容器ヒンジ部11の軸穴11aに蓋ヒンジ部21の軸突起21aを係入して、容器ヒンジ部11と蓋ヒンジ部21とを取り付けることによって、容器ヒンジ部11と蓋ヒンジ部21とが連結されてなるヒンジ機構部30が構成されている。
また、蓋ヒンジ部21には筒部22が備えられており、その筒部22の内側にねじりコイルばね31が装着されている。ねじりコイルばね31は、蓋部20を容器本体10から離間させる方向に付勢しており、ねじりコイルばね31によって、蓋部20がヒンジ機構部30の軸心周りに回動するように押し上げられることで(蓋部20の開動作)、蓋部20が開くようになっている。反対に、ねじりコイルばね31の付勢力に抗して、蓋部20をヒンジ機構部30の軸心周りに回動するように押え付けることで(蓋部20の閉動作)、蓋部20が閉じるようになっている。
一方、容器本体10の開口部10aの周縁部15には、蓋部20が閉じられた際に、蓋部20の周縁部25が嵌入する溝部16(図8参照)が形成されている。また、容器本体10の前面部10cの開口部10a近傍には、係合部13が形成されており、蓋部20の前面側には、係合部13と係合可能な係止部23が形成されている。
そして、蓋部20を閉動作させ、蓋部20の周縁部25を溝部16に嵌入させて、容器本体10側の係合部13と蓋部20側の係止部23とを係合させることにより、蓋部20によって開口部10aが塞がれた状態で、蓋部20が容器本体10側に保持されるようになっている。
また、容器本体10の前面部10cの外面側であって開口部10a近傍には、前方に突出する挟持部12が備えられており、挟持部12には、係合解除部材14がその配置を変更可能に軸支されて配設されている。係合解除部材14と挟持部12とを挟持すると、係合解除部材14の一端部が挟持部12に近接する方向に揺動する。すると、係合解除部材14の他端部が蓋部20の押上突起24を押し上げて、係止部23と係合部13の係合が解除されることとなる。これにより、蓋部20がねじりコイルばね31の付勢力によって押し上げられて開動作し、蓋部20が開くようになっている。
また、図6に示すように、容器本体10の底部10dは、容器本体10の前面部10c側から後面部10b側に向かって下方に傾斜しており、その底部10dには、左右方向に延在する複数の突部10eが平行に形成されている。
底部10dの傾斜角度は、10°〜20°程度が好ましい。また、突部10eは、1〜4mm程度の高さを有する突状体であり、前後方向に5〜15mmの間隔で形成されている。
このように、容器本体10の底部10dが、容器本体10の前面部10c側から後面部10b側に向かって下方に傾斜するように形成されるとともに、底部10dに左右方向の突部10eが複数形成されることで、図6に示すように、蓋部20を閉じた状態において、容器本体10の内部に前後方向に積層されるように収納された家庭用薄葉紙Pが、載置面である底部10dの傾斜に沿って、容器本体10の後面部10bに寄り掛かるように斜めに収納されるようになっている(以下、この位置を「収納位置」という)。
なお、蓋部20が閉じられた状態で家庭用薄葉紙Pが収納される収納位置はこれに限られず、家庭用薄葉紙Pを略垂直に立てるように縦向きに収納することとしてもよい。
可動部40は、例えば、平板状の板ばね(板部材)により構成され、図1や図6等に示すように、蓋部20の容器本体10側の面20aに左右方向に並んで2つ配設されている。各可動部40は、矩形状をなし、略同一のばね係数を有している。また、各可動部40は、蓋部20の中心を通る前後方向の直線に対して等距離の位置に、蓋部20を閉じた状態にて、各可動部40の前面40aが容器本体10の前面部10c側に対向し、且つ、各可動部40の長辺が下方に延出するように配設されている。さらに、各可動部40は、蓋部20を閉じた状態にて、蓋部20の容器本体10側の面20aにおける後面寄りの位置に配設されており、蓋部20を閉じた際に、可動部40の前方に家庭用薄葉紙Pの収納空間が確保されるようになっている。
なお、可動部40は、図6及び図8に示すように、蓋部20と一体に成形されたものであってもよく、または、後加工により蓋部20に取り付けられたものであってもよい。
これらの可動部40は、蓋部20の開動作と閉動作に連動して移動することで、蓋部20の開閉時に、容器本体10の内部に収納されている家庭用薄葉紙Pの位置を変動させるようになっている。
具体的には、蓋部20が閉じた状態では、前述したように、容器本体10内の家庭用薄葉紙Pが、容器本体10の後面部10bに寄り掛かるように後傾した状態で収納されている(図6)。そして、蓋部20が閉じた状態(図6)から、開口部10aを露出させるように蓋部20が開動作すると、閉蓋時において蓋部20の容器本体10側の面20aから垂下していた可動部40が、蓋部20によって後側斜め上方に引き上げられるように移動する。そして、収納位置に収納されている家庭用薄葉紙Pの束のうちの最後部の家庭用薄葉紙Pの後面に、可動部40の端部40b又は前面40aが当接し、家庭用薄葉紙Pの束を容器本体10の前面部10c側(前側)に押圧する。
すると、容器本体10の内部において容器本体10の後面部10b側に寄り掛かるように斜めに収納されていた家庭用薄葉紙Pが、図7及び図8に示すように、後方側から作用する可動部40の押圧力によって、容器本体10の前面部10c側に寄り掛かるように斜め前方に倒れる。そして、前後方向に積層された家庭用薄葉紙Pの上端部が、容器本体10の前方の使用者側に突出する。
すなわち、使用者が、容器本体10の内部に収納された家庭用薄葉紙Pを取り出すために蓋部20を開けると、蓋部20の開動作に連動して、蓋部20における容器本体10側の面20aに配設されている可動部40が、その端部40bや前面40aを最後部の家庭用薄葉紙Pの後面に当接させるように移動し、家庭用薄葉紙Pの束を容器本体10の前面部10c側に押し付けて前傾させる(以下、この位置を「取り出し位置」という)。これにより、前側に積層されている家庭用薄葉紙Pの上端部が、使用者側に突出することとなり、使用者が、家庭用薄葉紙Pの上端部を掴んで、容器本体10の内部から取り出し易くなる。
また、このとき、容器本体10は、その前面部10c側の高さが後面部10b側の高さより低く形成されているため、前面部10cの高さが低く形成された分だけ、容器本体10の前面部10c側から使用者側に突出する家庭用薄葉紙Pの上端部側の長さが多くなっており、家庭用薄葉紙Pが更に掴み易く、取り出し易いものとなっている。
また、可動部40は、弾性変形可能な板ばねにより構成されているため、家庭用薄葉紙Pの後面に当接すると、家庭用薄葉紙Pからの反発力の作用により弾性変形し、家庭用薄葉紙Pと面接触することとなる。そのため、家庭用薄葉紙P側に作用する押圧力が分散するとともに、より広い面で家庭用薄葉紙Pを押圧することができ、家庭用薄葉紙Pをより安定した状態で容器本体10の前面部10c側に前傾させることができる。また、可動部40として、板ばねのような可撓性を有する部材を使用することで、可撓性を有しない部材を使用した場合と比較して、家庭用薄葉紙Pの残量や材質に応じた適度な力で家庭用薄葉紙Pを容器本体10の前面部10c側に押し付けることができる。
さらに、容器本体10の底部10dには、容器の前面部10c側から後面部10b側に下る傾斜が付けられているため、家庭用薄葉紙Pの束が容器本体10の前面部10c側に寄り掛かるように前傾した際に、各家庭用薄葉紙Pの上端部の高さ位置が後方側から前方側にかけて徐々に高くなり、最前部の家庭用薄葉紙Pの上端部が最も高い位置に突出する。これにより、最前部に位置する家庭用薄葉紙Pの上端部が更に掴み易くなり、容器本体10の内部に収納された家庭用薄葉紙Pの取り出し易さが更に高められている。
一方、蓋部20が開いた状態(図7、図8)から、開口部10aを塞ぐように蓋部20が閉動作すると、開蓋時において蓋部20によって後側斜め上方に引き上げられていた可動部40が、蓋部20に連動して、家庭用薄葉紙Pから離間する方向に移動して、元の位置(蓋部20の容器本体10側の面20aから垂下する位置)に戻り、家庭用薄葉紙Pに可動部40による容器本体10の前面部10c側への押圧力が作用しないこととなる。
すると、傾斜面である容器本体10の底部10dに載置され、可動部40の押圧力によって容器本体10の前面部10c側に寄り掛かるように前倒していた家庭用薄葉紙Pが、容器本体10の底部10dの傾斜によって、容器本体10の後面部10b側に寄り掛かるように斜め後方に倒れ、図6に示すように、再び元の収納位置に戻ることとなる。
すなわち、使用者が、家庭用薄葉紙Pの取り出し後に蓋部20を閉じると、蓋部20の閉動作に連動して、蓋部20の容器本体10側の面20aに配設されている可動部40が、家庭用薄葉紙Pの束を容器本体10の前面部10c側に押圧しない位置に移動して、取り出し位置にあった家庭用薄葉紙Pの束が再び収納位置に戻ることとなる。家庭用薄葉紙Pが収納位置にある状態、すなわち、家庭用薄葉紙Pが容器本体10の後面部10b側に後傾した状態(図6)では、家庭用薄葉紙Pの上端部が使用者側に突出しないため、容器本体10と蓋部20の間に家庭用薄葉紙Pが挟まってしまうというトラブルが発生せず、蓋部20をスムーズに閉めることができる。
また、底部10dには複数の突部10eが左右方向に形成されているため、家庭用薄葉紙Pの下端部が、これらの突部10eに当接し引っ掛かることによって、家庭用薄葉紙Pが底部10dの傾斜に沿ってずれにくくなるので、蓋部20を閉じる際に、家庭用薄葉紙Pが容器本体10の後面部10b側に後傾し易くなるとともに、家庭用薄葉紙Pをより安定した姿勢で収納することができる。
以上に説明した第1の実施形態の家庭用薄葉紙収納容器100によれば、蓋部20を開く際には、蓋部20の開動作に連動して、蓋部20に連結された可動部40が、容器本体10の内部に収納された最後部の家庭用薄葉紙Pの後面に当接し、家庭用薄葉紙Pを容器本体10の前面部10c側に押圧するように移動して家庭用薄葉紙Pを容器本体10の前面部10c側に前傾させる。一方、蓋部20を閉める際には、蓋部20の閉動作に連動して、蓋部20に連結された可動部40が、家庭用薄葉紙Pから離間する方向に移動し、家庭用薄葉紙Pに容器本体10の前面部10c側に押圧する力が作用しないこととなる。
すなわち、使用者が家庭用薄葉紙Pを取り出す際に蓋部20を開くと、蓋部20の開動作に連動して、容器本体10の内部に前後方向に積層されるように収納されている家庭用薄葉紙Pが、容器本体10の前面部10c側に寄り掛かるように前傾して前方に突出し、自動的に、使用者によって掴み易い取り出し位置に移動するため、容器本体10の内部から家庭用薄葉紙Pの取り出しを容易に行うことが可能となる。
また、容器本体10の底部10dが、容器本体10の前面部10c側から後面部10b側に向かって下方に傾斜しているため、蓋部20を閉める際に、可動部40による容器本体10の前面部10c側への押圧力から開放された家庭用薄葉紙Pが、容器本体10の後面部10b側に寄り掛かるように斜めに倒れ、自動的に、蓋部20と容器本体10との間に挟まれない収納位置に移動する。
したがって、家庭用薄葉紙収納容器100において、蓋部20を閉める際に、蓋部20と容器本体10との間に家庭用薄葉紙Pが挟まれるというトラブルを防止することができ、蓋部20をスムーズに閉めることができる。
すなわち、家庭用薄葉紙収納容器100において、蓋部20の開閉に応じて、容器本体10の内部に収納された家庭用薄葉紙Pが、家庭用薄葉紙Pの取り出しが容易な取り出し位置と、蓋部20をスムーズに閉めることが可能な収納位置との間で移動することとなり、使用者にとって使い勝手の良いものとなる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態の家庭用薄葉紙収納容器について説明する。なお、以下では、上記第1の実施形態と同じ又は類似の構成には同一符号を付すとともにその説明を省略し、第1の実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
第2の実施形態の家庭用薄葉紙収納容器200は、図9及び図10に示すように、上記第1の実施形態の家庭用薄葉紙収納容器100の構成に加え、更に、容器本体10の前面部10cの内周面に、容器本体10の内部に収納された家庭用薄葉紙Pを容器本体10の後側に押す後側押部50を備えている。
後側押部50は、例えば、コイルばねにより構成され、図示は省略するが、略同一のばね係数を有する2つのコイルばねが、容器本体10の前面部10cの中心を通る上下方向の直線に対して等距離の位置に配設されている。
これらの後側押部50は、容器本体10の内部に収納された家庭用薄葉紙Pのうちの最前部の家庭用薄葉紙Pの前面に当接し、容器本体10の内部に収納されている家庭用薄葉紙Pの束を容器本体10の後面部10b側に付勢している。
また、後側押部50としての2つのコイルばねは、蓋部20が開かれる際に、可動部40が家庭用薄葉紙Pを容器本体10の前面部10c側に押圧する押圧力よりも小さい力で、家庭用薄葉紙Pを付勢している。
そのため、図9に示すように、蓋部20が開かれて、可動部40が最後部の家庭用薄葉紙Pの後面に当接して、家庭用薄葉紙Pの束を容器本体10の前面部10c側に押圧した場合であっても、後側押部50が家庭用薄葉紙Pを介して作用する可動部40の押圧力によって縮退し、家庭用薄葉紙Pが後側押部50の付勢力に抗して容器本体10の前面部10c側に寄り掛かるように前傾することとなる。
一方、図10に示すように、蓋部20が閉じられて、可動部40による家庭用薄葉紙Pの容器本体10の前面部10c側への押圧が解除された場合には、後側押部50に可動部40による押圧力が作用しない状態となるため、後側押部50が復元力により後方に延伸し、家庭用薄葉紙Pを容器本体10の後面部10b側に付勢する。
すると、後側押部50によって、家庭用薄葉紙Pが容器本体10の後面部10b側に付勢され、よりスムーズに、容器本体10の後面部10b側に寄り掛かるように後傾することとなる。このように、蓋部20を閉じる際に、後側押部50の付勢力によって、家庭用薄葉紙Pが蓋部20と容器本体10との間に挟まれない収納位置に素早く且つ確実に移動するため、蓋部20をよりスムーズに閉めることができる。
以上に説明した第2の実施形態の家庭用薄葉紙収納容器200によれば、後側押部50が、容器本体10の内部に収納された家庭用薄葉紙Pを容器本体10の後面部10b側に付勢するため、蓋部20を閉める際に、後側押部50によって家庭用薄葉紙Pが容器本体10の後面部10b側に付勢され、容器本体10の前面部10c側に前傾していた家庭用薄葉紙Pが蓋部20と容器本体10との間に挟まれない収納位置に、より素早く且つ確実に移動することとなり、蓋部20をより容易に閉めることが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態に限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行ってもよい。
例えば、上記実施の形態においては、可動部40を2枚の板ばねにより構成する場合について説明したが、可動部は、板ばね等の板部材にかぎられることなく、少なくとも蓋部を開く際に容器本体の内部に収納された家庭用薄葉紙の後面に当接して、家庭用薄葉紙を前側に押圧可能なものである限り、任意の部材を用いることができる。また、可動部は、弾性部材でなくともよい。さらに、可動部の数や形状も任意である。
また、上記実施の形態においては、可動部40が蓋部20の容器本体10側の面20aに連結されている場合について説明したが、可動部の配置位置はこれに限られず、蓋部の開動作及び閉動作と連動して移動可能であれば、何れの位置に設けてもよい。例えば、容器本体の後面部側に、蓋部と連結部材を介して結合され、蓋部の開閉時に、蓋部に連動して突出または後退することで、家庭用薄葉紙を前傾または後傾させる可動部を設けることとしてもよい。
また、上記第2の実施形態においては、後側押部50を2つのコイルばねにより構成する場合について説明したが、後側押部はコイルばね等の弾性部材にかぎられることなく、少なくとも蓋部を閉める際に容器本体の内部に収納された家庭用薄葉紙の前面に当接して、家庭用薄葉紙を後側に押すことが可能なものである限り、任意の部材を用いることができる。また、後側押部は、弾性変形が不可能な部材であってもよい。さらに、後側押部の数や形状も任意である。
また、上記第2の実施形態においては、後側押部50が蓋部20の容器本体10の前面部10cの内面部に連結されている場合について説明したが、後側押部の配置位置はこれに限られず、少なくとも蓋部を閉める際に家庭用薄葉紙を容器本体の後側に押すことができれば、何れの位置に設けることとしてもよい。例えば、可動部の先端に、平面視L字状の部材を設け、蓋部を閉じる際にのみ、該部材を家庭用薄葉紙Pの前面に当接させ、家庭用薄葉紙を容器本体の後側に押すこととしてもよい。
また、容器本体の底部が傾斜のない形状であってもよい。
また、家庭用薄葉紙として、例えば、防湿性のシートを略直方体形状に形成した包装体本体に内包された家庭用薄葉紙を用いてもよい。
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
100 家庭用薄葉紙収納容器
10 容器本体
10a 開口部
10b 後面部(後)
10c 前面部(前)
10d 底部
20 蓋部
40 可動部
200 家庭用薄葉紙収納容器
50 後側押部
P 家庭用薄葉紙

Claims (4)

  1. 家庭用薄葉紙を前後方向に複数積層されるように内部に収納するとともに、上部に当該家庭用薄葉紙を取り出すための開口部を有する容器本体と、
    前記容器本体の後面部側に回動可能に設けられ、前記開口部を開閉自在とする蓋部と、
    前記蓋部の開動作及び閉動作に連動して移動する可動部と、
    を備え、
    前記可動部は、前記蓋部の開動作に連動して、前記家庭用薄葉紙を前記容器本体の前側に押圧するように移動するとともに、前記蓋部の閉動作に連動して、前記家庭用薄葉紙に対する前側への押圧を解除するように移動することを特徴とする家庭用薄葉紙収納容器。
  2. 前記可動部は、板部材により形成されるとともに、前記蓋部に連結され、
    前記蓋部を開く際に、前記可動部が、最後部の前記家庭用薄葉紙の後面に当接して、当該家庭用薄葉紙を前記容器本体の前面部側に押圧することを特徴とする請求項1に記載の家庭用薄葉紙収納容器。
  3. 前記家庭用薄葉紙を前記容器本体の後側に押す後側押部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の家庭用薄葉紙収納容器。
  4. 前記容器本体の内側の底部は、当該容器本体の前記前面部側から前記後面部側に向かって下方に傾斜していることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の家庭用薄葉紙収納容器。
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