JP5464881B2 - 家庭用薄葉紙収納容器 - Google Patents

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Description

本発明は、家庭用薄葉紙収納容器に関する。
従来、家屋の床やトイレ、または人体などを拭くためのウェットシートやウェットティッシュなどの家庭用薄葉紙を収納する家庭用薄葉紙収納容器(以下、容器という。)が知られている。容器は、家庭用薄葉紙を収納する容器本体と、容器本体内に収納された家庭用薄葉紙を取り出すための取出口を塞ぐ蓋とを備え、蓋を開けることで取出口から家庭用薄葉紙を取り出すことができるようになっている。
また、容器の底面に、折り曲げ可能な部材を配設し、容器内の内容物が残り少なくなった場合に、使用者が該部材を折り曲げることで、折り曲げられた該部材により内容物が取出口の方向に持ち上げられ、取出口から内容物が取り出しにくくなることを防止する容器が知られている(例えば特許文献1参照)。
また、容器内に、載置された内容物の重量に合わせて載置面の高さが変化し、内容物の重量が減るにつれて載置面が上方向に移動していく載置部材を設けることで、内容物の残量が少なくなった場合でも内容物を取り出し易くする容器が提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開2001−240162号公報 特開2005−247395号公報
ところが、上記特許文献1の容器では、容器の底面に設けられた部材を使用者自身が折り曲げる必要があるため、手間がかかって面倒であるという難点があった。これに対し、上記特許文献2の容器では、内容物が減少するにしたがって、内容物が自重によって自動的に取出口の方向に移動するため、使用者が内容物を押し上げるための何らかの作業を行う必要がない。
しかしながら、特許文献2の容器では、家庭用薄葉紙の自重のみによって載置面の高さを変化させる構造であるため、積層された家庭用薄葉紙を横にして収納するタイプの容器には好適であるが、積層された家庭用薄葉紙を縦にして収納するタイプの容器では、家庭用薄葉紙の重量が減ると積載面が高くなり、家庭用薄葉紙が折れ曲がったり、倒れてしまい、家庭用薄葉紙が取り出しにくくなってしまう。また、家庭用薄葉紙が取出口からはみ出て、蓋を閉める際に家庭用薄葉紙が蓋と容器本体との間に挟まってしまうというトラブルが発生して、蓋が閉めにくくなってしまう。
本発明の課題は、家庭用薄葉紙の残量にかかわらず、容器内に前後方向に積層されるように収納された家庭用薄葉紙を容易に取り出すことができ、且つ、蓋をスムーズに閉めることができる家庭用薄葉紙収納容器を提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、家庭用薄葉紙収納容器であって、
家庭用薄葉紙を前後方向に複数積層されるように内部に収納するとともに、上部に当該家庭用薄葉紙を取り出すための開口部を有する容器本体と、
前記容器本体の後面側に回動可能に設けられ、前記開口部を開閉自在とする蓋部と、
前記蓋部に連結され、前記蓋部の開動作及び閉動作に連動して移動する可動部と、
前記可動部に連結され、前記家庭用薄葉紙を載置する底面部を備える載置部材と、
を備え、
前記可動部は、前記蓋部の開動作に連動して、前記載置部材を前記開口部側に移動させるとともに、前記蓋部の閉動作に連動して、前記載置部材を前記開口部側から離間させ
前記載置部材は、前記底面部の前面側の端部から立設された前壁と、当該前壁に対向し、前記底面部の後面側の端部から立設された後壁と、を備え、
前記載置部材の前記前壁の高さは、前記後壁の高さよりも低く形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の家庭用薄葉紙収納容器において、
前記載置部材は、前記底面部の左右両端部から立設された側壁を備え、前記底面部、前記前壁、前記後壁及び前記側壁により、上部が開口した箱型状に形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、家庭用薄葉紙収納容器において、
家庭用薄葉紙を前後方向に複数積層されるように内部に収納するとともに、上部に当該家庭用薄葉紙を取り出すための開口部を有する容器本体と、
前記容器本体の後面側に回動可能に設けられ、前記開口部を開閉自在とする蓋部と、
前記蓋部に連結され、前記蓋部の開動作及び閉動作に連動して移動する可動部と、
前記可動部に連結され、前記家庭用薄葉紙を載置する底面部を備える載置部材と、
を備え、
前記可動部は、前記蓋部の開動作に連動して、前記載置部材を前記開口部側に移動させるとともに、前記蓋部の閉動作に連動して、前記載置部材を前記開口部側から離間させ、
前記容器本体の底部と前記載置部材の前記底面部とにそれぞれ連結された弾性部材を備え、
前記蓋部を閉じる際に、前記弾性部材の弾性復元力により、前記載置部材が前記開口部から離間する方向に移動することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、家庭用薄葉紙収納容器において、
家庭用薄葉紙を前後方向に複数積層されるように内部に収納するとともに、上部に当該家庭用薄葉紙を取り出すための開口部を有する容器本体と、
前記容器本体の後面側に回動可能に設けられ、前記開口部を開閉自在とする蓋部と、
前記蓋部に連結され、前記蓋部の開動作及び閉動作に連動して移動する可動部と、
前記可動部に連結され、前記家庭用薄葉紙を載置する底面部を備える載置部材と、
を備え、
前記可動部は、前記蓋部の開動作に連動して、前記載置部材を前記開口部側に移動させるとともに、前記蓋部の閉動作に連動して、前記載置部材を前記開口部側から離間させ、
前記載置部材は、前記蓋部が閉じられた状態で、前記容器本体の前面部から離間した位置に配設され、
前記可動部は、紐状部材により形成されるとともに、前記載置部材における重心よりも下側且つ後側の位置に連結され、
前記蓋部を開く際に、前記可動部により前記載置部材が引っ張られることで、当該載置部材が前記開口部側に移動するとともに、前傾することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、家庭用薄葉紙収納容器において、
家庭用薄葉紙を前後方向に複数積層されるように内部に収納するとともに、上部に当該家庭用薄葉紙を取り出すための開口部を有する容器本体と、
前記容器本体の後面側に回動可能に設けられ、前記開口部を開閉自在とする蓋部と、
前記蓋部に連結され、前記蓋部の開動作及び閉動作に連動して移動する可動部と、
前記可動部に連結され、前記家庭用薄葉紙を載置する底面部を備える載置部材と、
を備え、
前記可動部は、前記蓋部の開動作に連動して、前記載置部材を前記開口部側に移動させるとともに、前記蓋部の閉動作に連動して、前記載置部材を前記開口部側から離間させ、
前記載置部材は、前記底面部の前面側の端部から立設された前壁と、当該前壁に対向し、前記底面部の後面側の端部から立設された後壁と、を備え、
前記載置部材は、前記蓋部が閉じられた状態で、前記容器本体の前面部から離間した位置に配設され、
前記可動部は、板ばねにより形成されるとともに、前記載置部材の前記後壁における下端側外周に接着され、
前記蓋部を開く際に、前記可動部により前記載置部材が引き上げられることで、当該載置部材が前記開口部側に移動するとともに前傾し、前記可動部の弾性変形による弾性力により、前記載置部材が前側に付勢されることを特徴とする。
本発明によれば、蓋部の開動作及び閉動作に連動して移動する可動部と、可動部に連結され、家庭用薄葉紙を載置する載置部材とが備わり、蓋部の開動作に連動して、載置部材が開口部側に移動するとともに、蓋部の閉動作に連動して、載置部材が開口部側から離間する。
すなわち、蓋部を開く際には、家庭用薄葉紙を載置する載置部材が容器本体の上部に設けられた開口部側に移動するため、内部に収納された家庭用薄葉紙の残量が少なくなった場合でも、家庭用薄葉紙を容易に取り出すことができる。また、蓋部を閉める際には、家庭用薄葉紙を載置する載置部材が開口部から離間するため、容器本体と蓋部との間に家庭用薄葉紙が挟まってしまうというトラブルが発生せず、蓋部をスムーズに閉めることができる。したがって、家庭用薄葉紙収納容器において、家庭用薄葉紙の残量にかかわらず、容器内に前後方向に積層されるように収納された家庭用薄葉紙を容易に取り出すことができ、且つ、蓋をスムーズに閉めることができる。
第1の実施形態の家庭用薄葉紙収納容器の蓋部が開けられた状態を示す前方斜視図である。 第1の実施形態の家庭用薄葉紙収納容器の蓋部が開けられた状態を示す後方斜視図である。 第1の実施形態の家庭用薄葉紙収納容器の蓋部が閉じられた状態を示す前方斜視図である。 第1の実施形態の家庭用薄葉紙収納容器の蓋部が閉じられた状態を示す後方斜視図である。 図5(a)は、蓋部が取り外された容器本体の後方斜視図であり、図5(b)は、取り外された蓋部の裏側(内面側)を示す斜視図である。 図3のVI−VI線における側面断面図であり、容器本体の内部に複数の家庭用薄葉紙が収納されている状態を示している。 容器本体の内部に複数の家庭用薄葉紙が収納されている状態を示す前方斜視図である。 図7のVIII−VIII線における側面断面図である。 変形例の家庭用薄葉紙収納容器の蓋部が閉じられた状態を示す側面断面図である。 変形例の家庭用薄葉紙収納容器の蓋部が開けられた状態を示す側面断面図である。 第2の実施形態の家庭用薄葉紙収納容器の蓋部が開けられた状態を示す前方斜視図である。 第2の実施形態の家庭用薄葉紙収納容器の蓋部が閉じられた状態を示す側面断面図である。 第2の実施形態の家庭用薄葉紙収納容器の蓋部が開けられた状態を示す前方斜視図であり、容器本体の内部に複数の家庭用薄葉紙が収納されている状態を示している。 図13のXIV−XIV線における側面断面図である。 第3の実施形態の家庭用薄葉紙収納容器の蓋部が開けられた状態を示す前方斜視図である。 第3の実施形態の家庭用薄葉紙収納容器の蓋部が閉じられた状態を示す側面断面図である。 第3の実施形態の家庭用薄葉紙収納容器の蓋部が開けられた状態を示す前方斜視図であり、容器本体の内部に複数の家庭用薄葉紙が収納されている状態を示している。 図17のXVIII−XVIII線における側面断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、発明の範囲は図示例に限定されない。
[第1の実施形態]
まず、第1の実施形態の家庭用薄葉紙収納容器について、図1〜図8を参照しながら説明する。なお、図5では、載置部材及び可動部材の図示は省略している。
本実施形態の家庭用薄葉紙収納容器100は、図1〜図8に示すように、上部に開口部10aが設けられ、内部に家庭用薄葉紙Pを収納するための容器本体10と、容器本体10の後面部10b側にヒンジ機構部30を介して回動可能に備えられ、開口部10aを開閉自在とする蓋部20と、容器本体10と蓋部20を離間させる方向に付勢するねじりコイルばね31と、蓋部20に連結され、蓋部20の開動作及び閉動作に連動して移動する可動部としての2本の紐状部材40と、各紐状部材40に連結され、家庭用薄葉紙Pを載置する載置部材50と、を備える。
家庭用薄葉紙収納容器100は、蓋部20が閉じられた状態で箱体状に形成されており、ウェットシートやウェットティッシュなどのウェットタイプの家庭用薄葉紙Pやティシュ−ペーパー、キッチンペーパー、ペーパータオルなどの乾式の家庭用薄葉紙Pを、載置部材50に前後方向に複数積層された状態で載置して、容器本体10の内部に収容する(図6参照)。
容器本体10は、前面部10c側の高さが後面部10b側の高さより低く形成されている。また、容器本体10の上部に設けられた開口部10aは、内部に収納された家庭用薄葉紙Pを取り出すための取出口をなしており、蓋部20が閉じられた場合に塞がれ(閉じ)、蓋部20が開かれた場合に露出する(開く)。使用者は、蓋部20を開くことで開口部10aを露出させ、開口部10aの前方側から、載置部材50に載置された家庭用薄葉紙Pの取り出しを行う。
容器本体10と蓋部20と載置部材50とは、PP(ポリプロピレン)、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)、PE(ポリエチレン)、PPとPEの混合体などの樹脂が、ブロー成形、射出成形(コールドランナー、ホットランナー)などの製造方法によって成形されて成る。
容器本体10の後面部10bの開口部10a近傍には、容器ヒンジ部11が形成されており、蓋部20の後面側には、蓋ヒンジ部21が形成されている。そして、容器ヒンジ部11の軸穴11aに蓋ヒンジ部21の軸突起21aを係入して、容器ヒンジ部11と蓋ヒンジ部21とを取り付けることによって、容器ヒンジ部11と蓋ヒンジ部21とが連結されてなるヒンジ機構部30が構成されている。
また、蓋ヒンジ部21には筒部22が備えられており、その筒部22の内側にねじりコイルばね31(図5)が装着されている。ねじりコイルばね31は、蓋部20を容器本体10から離間させる方向に付勢しており、ねじりコイルばね31によって、蓋部20がヒンジ機構部30の軸心周りに回動するように押し上げられることで(蓋部20の開動作)、蓋部20が開くようになっている。反対に、ねじりコイルばね31の付勢力に抗して、蓋部20をヒンジ機構部30の軸心周りに回動するように押え付けることで(蓋部20の閉動作)、蓋部20が閉じるようになっている。
一方、容器本体10の開口部10aの周縁部15には、蓋部20が閉じられた際に、蓋部20の周縁部25が嵌入する溝部16(図8)が形成されている。また、容器本体10の前面部10cの開口部10a近傍には、係合部13が形成されており、蓋部20の前面側には、係合部13と係合可能な係止部23が形成されている。
そして、蓋部20を閉動作させ、蓋部20の周縁部25を溝部16に嵌入させて、容器本体10側の係合部13と蓋部20側の係止部23とを係合させることにより、蓋部20によって開口部10aが塞がれた状態で、蓋部20が容器本体10側に保持されるようになっている。
また、容器本体10の前面部10cの外面側であって開口部10a近傍には、前方に突出する挟持部12が備えられており、挟持部12には、係合解除部材14がその配置を変更可能に軸支されて配設されている。係合解除部材14と挟持部12とを挟持すると、係合解除部材14の一端が挟持部12に近接する方向に揺動する。すると、係合解除部材14の他端が蓋部20の押上突起24を押し上げて、係止部23と係合部13の係合が解除されることとなる。これにより、蓋部20がねじりコイルばね31の付勢力によって押し上げられて開動作し、蓋部20が開くようになっている。
紐状部材40は、例えば、略同一の長さを有し、各紐状部材40の一端40aが、蓋部20の容器本体10側の面20aにおける蓋部20の中心を通る前後方向の直線に対して等距離の位置に、連結部材41を介して連結されている。また、各紐状部材40の他端40bは、連結部材42により、載置部材50の外周面に取り付けられている。
これらの紐状部材40は、その一端40aに連結された蓋部20に連動して移動することで、蓋部20の開閉時に、他端40bに連結された載置部材50の位置を変動させる。
載置部材50は、上部が開放された箱型状に形成されており、矩形状の底面部50aと、底面部50aの前側端部から立設された前壁50bと、底面部50aの後側端部から立設され、前壁50bに対向する後壁50cと、底面部50aの左右両端部からそれぞれ立設され、互いに対向する左右2つの側壁50dと、を有し、閉蓋状態の容器本体10の内部に収納可能な寸法に形成されている。
載置部材50の底面部50aは、家庭用薄葉紙Pを載置するための載置面をなしており、底面部50aに家庭用薄葉紙Pを前後方向に複数積層されるようにして載置した状態で、容器本体10の内部に設けられる。また、載置部材50は、図6に示すように、閉蓋状態の容器本体10の内部において、容器本体10の前面部10cと載置部材50の前壁50bとの間に隙間が形成されるように、容器本体10の前面部10cから離間した位置に配設されている。さらに、載置部材50は、図6に示すように、平坦面である容器本体10の底部10dに載置されることで、略垂直に立てられた状態で、容器本体10内における底部10d側に収納されるようになっている(以下、この位置を「収納位置」という)。
また、載置部材50の前壁50bの高さは、後壁50cの高さよりも低く、且つ、載置部材50の底面部50aに載置された家庭用薄葉紙Pの高さよりも低く形成されている。すなわち、載置部材50は、前後方向に積層されて載置された家庭用薄葉紙Pのうちの前側に位置する家庭用薄葉紙Pが載置部材50の開口からより多く突出するように、前方がより広く開放された形状となっている。
載置部材50の外周面における左右両側の各側壁50dと後壁50cとにより構成される2つの角部下端には、前述したように、蓋部20に連結された各紐状部材40の他端40bが取り付けられている。すなわち、載置部材50は、紐状部材40を介して蓋部20に連結されている。
そのため、載置部材50は、蓋部20が開動作を行った場合に、蓋部20に連結された紐状部材40によって上方に引っ張られ、容器本体10内における底部10d側の収納位置から開口部10a側に移動して、載置部材50に載置された家庭用薄葉紙Pを開口部10a側に移動させるようになっている。
具体的には、蓋部20が閉じた状態では、前述したように、家庭用薄葉紙Pを載置する載置部材50は、容器本体10内の底部10d側に、容器本体10の底部10dに載置された状態で収納される(図6)。そして、蓋部20が閉じた状態(図6)から、開口部10aを露出させるように蓋部20が開動作すると、紐状部材40を介して蓋部20に連結された載置部材50が、紐状部材40によって後側斜め上方に引っ張られて容器本体10の開口部10a側に上昇し、図7及び図8に示すように、載置部材50の上端側が開口部10aから突出する(以下、この位置を「取り出し位置」という)。
また、このとき、載置部材50に対する上方への引張力は、載置部材50における重心よりも後寄り且つ下寄りの位置に作用するため、載置部材50は、開口部10a側への上昇と同時に、前方に倒れることとなる。そして、載置部材50の内部に載置された家庭用薄葉紙Pの上端部が、容器本体10の前方の使用者側に斜めに突出する。
したがって、使用者が、容器本体10の内部に収納された家庭用薄葉紙Pを取り出すために蓋部20を開けると、蓋部20の開動作に連動して、紐状部材40を介して蓋部20に連結されている載置部材50が、紐状部材40に引っ張られて、容器本体10内における底部10d側から開口部10a側に上昇し、載置部材50の上端側が開口部10aから突出するとともに前方に倒れる。これにより、載置部材50に載置された家庭用薄葉紙Pが開口部10a側に移動するとともに前傾して、家庭用薄葉紙Pの上端部が使用者側に斜めに突出することとなり、使用者が、家庭用薄葉紙Pの上端部を掴んで容器本体10の内部から取り出し易くなる。
また、載置部材50は、その前壁50bの高さが後壁50cの高さより低く形成されているため、前壁50bの高さが低く形成された分だけ、容器本体10の前面部10c側から使用者側に突出する家庭用薄葉紙Pの上端部側の長さが長くなっており、家庭用薄葉紙Pが更に掴み易く、取り出し易いものとなっている。
一方、蓋部20が開いた状態(図7、図8)から、開口部10aを塞ぐように蓋部20が閉動作すると、開蓋時において蓋部20によって後側斜め上方に引き上げられていた紐状部材40が、蓋部20に連動して移動して元の位置に戻り、載置部材50に紐状部材40による容器本体10の上方側への引張力が作用しないこととなる。すると、紐状部材40によって後側斜め上方に引き上げられていた載置部材50が、容器本体10の開口部10aから離間する方向に下降して、図6に示すように、容器本体10内における底部10d側に戻る。これにより、載置部材50に載置された家庭用薄葉紙Pが、容器本体10内における底部10d側の位置に戻ることとなる。
したがって、使用者が、家庭用薄葉紙Pの取り出し後に蓋部20を閉じると、蓋部20の閉動作に連動して、紐状部材40を介して蓋部20に連結されている載置部材50が、家庭用薄葉紙Pとともに、容器本体10内における底部10d側の位置に下降して、開口部10a側の取り出し位置から再び底部10d側の収納位置に戻ることとなる。載置部材50が収納位置にある状態、すなわち、載置部材50が容器本体10内における底部10d側の位置にある状態(図6)では、載置部材50に載置された家庭用薄葉紙Pの上端部が開口部10aから使用者側に突出しないため、容器本体10と蓋部20の間に家庭用薄葉紙Pが挟まってしまうというトラブルが発生せず、蓋部20をスムーズに閉めることができる。
以上に説明した第1の実施形態の家庭用薄葉紙収納容器100によれば、蓋部20を開く際には、蓋部20の開動作に連動して、蓋部20に紐状部材40を介して連結された載置部材50が、紐状部材40により上方側に引っ張られて、容器本体10の開口部10a側の取り出し位置に移動するとともに、容器本体10の前面部10c側に前傾する。一方、蓋部20を閉める際には、蓋部20の閉動作に連動して、蓋部20に紐状部材40を介して連結された載置部材50が、紐状部材40による引張力から開放され、容器本体10の開口部10aから離間して、容器本体10内における底部10d側の収納位置に戻る。
これにより、使用者が家庭用薄葉紙Pを取り出す際に蓋部20を開くと、蓋部20の開動作に連動して、載置部材50に前後方向に積層されて載置されている家庭用薄葉紙Pが、容器本体10の開口部10a側に上昇して前方に突出し、自動的に、使用者によって掴み易い位置に移動する。したがって、家庭用薄葉紙Pの残量にかかわらず、容器本体10の内部から家庭用薄葉紙Pの取り出しを容易に行うことが可能となる。
また、使用者が家庭用薄葉紙Pの取り出し後に蓋部20を閉じると、蓋部20の閉動作に連動して、載置部材50に載置されている家庭用薄葉紙Pが、容器本体10の開口部10a側から離間するように下降し、自動的に、蓋部20と容器本体10との間に挟まれない位置に移動する。したがって、家庭用薄葉紙収納容器100において、蓋部20を閉める際に、蓋部20と容器本体10との間に家庭用薄葉紙Pが挟まれるというトラブルを防止することができ、蓋部20をスムーズに閉めることができる。
すなわち、家庭用薄葉紙収納容器100において、蓋部20の開閉に応じて、紐状部材40を介して蓋部20に連結された載置部材50が、家庭用薄葉紙Pとともに、家庭用薄葉紙Pの取り出しが容易な取り出し位置と、蓋部20をスムーズに閉めることが可能な収納位置との間で移動することとなり、使用者にとって使い勝手の良いものとなる。
[変形例]
次に、家庭用薄葉紙収納容器の変形例について説明する。
変形例の家庭用薄葉紙収納容器100aは、図9及び図10に示すように、上記第1の実施形態の家庭用薄葉紙収納容器100の構成に加え、更に、容器本体10の底部10dと載置部材50の底面部50aとに挟まれる位置に、弾性部材60が配設されている。
弾性部材60は、例えば、コイルばねにより構成され、その一端部60aが容器本体10の底部10dの内周側の略中央に連結され、他端部60bが載置部材50の底面部50aの外周側に連結されて、容器本体10の内部に設けられた載置部材50を上方に押し上げるように弾性的に支持している。
この弾性部材60は、開蓋時に載置部材50に作用する紐状部材40の引張力よりも小さい弾性力を有している。そのため、図9に示すように、蓋部20が開かれて、蓋部20に連結された紐状部材40が載置部材50を容器本体10の開口部10a側に引き上げた場合であっても、載置部材50が弾性部材60の弾性復元力に抗して容器本体10の開口部10a側に上昇することとなる。
一方、図10に示すように、蓋部20が閉じられて、蓋部20に連結された紐状部材40により、家庭用薄葉紙Pを容器本体10の開口部10a側に引っ張る力が作用しない状態となった場合には、延伸状態にある弾性部材60の弾性復元力によって、載置部材50が容器本体10の底部10d側に引っ張られ、載置部材50が、スムーズに容器本体10の底部10d側に下降することとなる。
このように、蓋部20を閉じる際に、弾性部材60の弾性復元力によって、家庭用薄葉紙Pを載置する載置部材50が、家庭用薄葉紙Pが蓋部20と容器本体10との間に挟まれない収納位置に素早く且つ確実に移動するため、蓋部20をよりスムーズに閉めることができる。
以上に説明した変形例の家庭用薄葉紙収納容器100aによれば、開蓋状態において、弾性部材60が、家庭用薄葉紙Pを載置する載置部材50を容器本体10の底部10d側に引っ張るため、蓋部20を閉める際に、容器本体10の開口部10a側の取り出し位置にあった載置部材50が、弾性部材60の弾性復元力によって容器本体10内における底部10d側の収納位置に、より素早く且つ確実に移動して、載置部材50に載置された家庭用薄葉紙Pを蓋部20と容器本体10との間に挟まれない位置に移動させることができ、蓋部20の閉め易さが更に向上することとなる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態の家庭用薄葉紙収納容器について説明する。
なお、以下では、上記第1の実施形態と同じ又は類似の構成には同一符号を付すとともにその説明を省略し、第1の実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
本実施形態の家庭用薄葉紙収納容器200は、図11〜図14に示すように、上部に開口部10aが設けられ、内部に家庭用薄葉紙Pを収納するための容器本体10と、容器本体10の後面部10b側にヒンジ機構部30を介して回動可能に備えられ、開口部10aを開閉自在とする蓋部20と、容器本体10と蓋部20を離間させる方向に付勢するねじりコイルばね31と、上端部70aが蓋部20に連結され、蓋部20の開動作及び閉動作に連動して移動する可動部としての2つの板ばね70と、各板ばね70の下端部70bに連結され、家庭用薄葉紙Pを載置する載置部材50と、を備える。
各板ばね70は、矩形状に形成されるとともに略同一のばね係数を有しており、図11や図12等に示すように、蓋部20の容器本体10側の面20aに左右方向に並んで2つ配設されている。各板ばね70の上端部70aは、蓋部20の中心を通る前後方向の直線に対して等距離の位置において蓋部20に連結され、蓋部20を閉じた状態にて、各板ばね70の前面70cが容器本体10の前面部10c側に対向し、且つ、各板ばね70の長辺が下方に延出するようになっている。さらに、各板ばね70は、蓋部20の容器本体10側の面20aにおける後面寄りの位置に配設されており、蓋部20を閉じた際に、板ばね70の前方に載置部材50に載置された家庭用薄葉紙Pの収納空間が確保されるようになっている。
なお、板ばね70は、図12及び図14に示すように、蓋部20と一体に成形されたものであってもよく、または、後加工により蓋部20に取り付けられたものであってもよい。
また、各板ばね70の前面70cの下端部70b側には、家庭用薄葉紙Pを載置する載置部材50の後壁50cの下端側外周に接着されている。
これらの板ばね70は、その上端部70aに連結された蓋部20に連動して移動することで、蓋部20の開閉時に、下端部70b側に接着された載置部材50の位置を変動させる。
載置部材50の後壁50cの下端側外周には、前述したように、蓋部20に連結された各板ばね70の下端部70b側の前面70cが接着されている。すなわち、載置部材50は、板ばね70を介して蓋部20に連結されている。
そのため、載置部材50は、蓋部20が開動作を行った場合に、蓋部20に連結された板ばね70によって上方に引き上げられ、容器本体10内における底部10d側の収納位置から開口部10a側に移動して、載置部材50に載置された家庭用薄葉紙Pを開口部10a側に移動させるようになっている。
具体的には、蓋部20が閉じた状態では、前述したように、家庭用薄葉紙Pを載置する載置部材50は、容器本体10内の底部10d側に、容器本体10の底部10dに載置された状態で収納される(図12)。そして、蓋部20が閉じた状態(図12)から、開口部10aを露出させるように蓋部20が開動作すると、蓋部20に連結された板ばね70が、下端部70b側に接着された載置部材50を後側斜め上方に引き上げる。すると、載置部材50は、板ばね70によって引き上げられて容器本体10の開口部10a側に上昇し、図13及び図14に示すように、載置部材50の上端側が開口部10aから突出する(以下、この位置を「取り出し位置」という)。このとき、各板ばね70は、前側斜め上方側に凸となるように曲線状に弾性変形して、載置部材50を容器本体10の前面部10c側に付勢する。載置部材50の前壁50bは、容器本体10の前面部10cの内周側に当接して、板ばね70の弾性力によって前面部10c側に押圧される。
また、このとき、載置部材50を上方に引き上げる力は載置部材50における後壁50cの下端側に作用するため、載置部材50は、開口部10a側への上昇と同時に、前方に倒れることとなる。そして、載置部材50の内部に載置された家庭用薄葉紙Pの上端部が、容器本体10の前方の使用者側に斜めに突出する。
したがって、使用者が、容器本体10の内部に収納された家庭用薄葉紙Pを取り出すために蓋部20を開けると、蓋部20の開動作に連動して、板ばね70を介して蓋部20に連結されている載置部材50が、板ばね70によって引き上げられて、容器本体10内における底部10d側から開口部10a側に上昇し、載置部材50の上端側が開口部10aから突出するとともに前方に倒れる。これにより、載置部材50に載置された家庭用薄葉紙Pが開口部10a側に移動するとともに前傾して、家庭用薄葉紙Pの上端部が使用者側に斜めに突出することとなり、使用者が、家庭用薄葉紙Pの上端部を掴んで容器本体10の内部から取り出し易くなる。
一方、蓋部20が開いた状態(図13、図14)から、開口部10aを塞ぐように蓋部20が閉動作すると、開蓋時において蓋部20によって後側斜め上方に引き上げられていた板ばね70が、蓋部20に連動して移動して元の位置に戻る。すると、板ばね70によって後側斜め上方に引き上げられていた載置部材50が、容器本体10の開口部10aから離間する方向に下降して、図12に示すように、容器本体10内における底部10d側に戻る。これにより、載置部材50に載置された家庭用薄葉紙Pが、容器本体10内における底部10d側の位置に戻ることとなる。
したがって、使用者が、家庭用薄葉紙Pの取り出し後に蓋部20を閉じると、蓋部20の閉動作に連動して、板ばね70を介して蓋部20に連結されている載置部材50が、家庭用薄葉紙Pとともに、容器本体10内における底部10d側の位置に下降して、開口部10a側の取り出し位置から再び底部10d側の収納位置に戻ることとなる。載置部材50が収納位置にある状態、すなわち、載置部材50が容器本体10内における底部10d側の位置にある状態(図12)では、載置部材50に載置された家庭用薄葉紙Pの上端部が開口部10aから使用者側に突出しないため、容器本体10と蓋部20の間に家庭用薄葉紙Pが挟まってしまうというトラブルが発生せず、蓋部20をスムーズに閉めることができる。
以上に説明した第2の実施形態の家庭用薄葉紙収納容器200によれば、蓋部20を開く際には、蓋部20の開動作に連動して、蓋部20に板ばね70を介して連結された載置部材50が、板ばね70により上方側に引き上げられて、容器本体10の開口部10a側の取り出し位置に移動するとともに、容器本体10の前面部10c側に前傾する。一方、蓋部20を閉める際には、蓋部20の閉動作に連動して、蓋部20に板ばね70を介して連結された載置部材50が、容器本体10の開口部10aから離間して、容器本体10内における底部10d側の収納位置に戻る。
よって、第2の実施形態の家庭用薄葉紙収納容器200においても、上記第1の実施形態の家庭用薄葉紙収納容器100と同様の効果を得ることができる。
さらに、蓋部20が開けられた際に、載置部材50の前壁50bが容器本体10の前面部10cに当接した状態で、板ばね70の弾性変形による弾性力により、載置部材50が容器本体10の前面部10c側に付勢されるため、開蓋時における載置部材50の位置が安定することとなって、載置部材50に載置された家庭用薄葉紙Pの取り出し易さが更に高まることとなる。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態の家庭用薄葉紙収納容器について説明する。
なお、以下では、上記第1の実施形態と同じ又は類似の構成には同一符号を付すとともにその説明を省略し、第1の実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
本実施形態の家庭用薄葉紙収納容器300は、図15〜図18に示すように、上部に開口部10aが設けられ、内部に家庭用薄葉紙Pを収納するための容器本体10と、容器本体10の後面部10b側にヒンジ機構部30を介して回動可能に備えられ、開口部10aを開閉自在とする蓋部20と、容器本体10と蓋部20を離間させる方向に付勢するねじりコイルばね31と、上端部80aが蓋部20に連結され、蓋部20の開動作及び閉動作に連動して移動する可動部としての2つの長尺な連結部材80と、各連結部材80の下端部80bに連結され、家庭用薄葉紙Pを載置する載置部材50と、を備える。
各連結部材80は、例えば、蓋部20の開閉動作によっては変形しない程度の剛性を有する平板部材により形成されている。各連結部材80の上端部80aは、蓋部20の内面側両側に、左右方向の軸周りに回動可能に軸着されて連結されている。また、各連結部材80の下端部80bは、家庭用薄葉紙Pを載置する載置部材50における左右両側の各側壁50dの下端側外周に、左右方向の軸周りに回動可能に軸着されて連結されている。
これらの連結部材80は、その上端部80aに連結された蓋部20に連動して移動することで、蓋部20の開閉時に、下端部80bに連結された載置部材50の位置を変動させる。
載置部材50における左右両側の各側壁50dの下端側外周には、前述したように、蓋部20に連結された各連結部材80の下端部80bが接着されている。すなわち、載置部材50は、連結部材80を介して蓋部20に連結されている。
そのため、載置部材50は、蓋部20が開動作を行った場合に、蓋部20に連結された連結部材80によって上方に引き上げられ、容器本体10内における底部10d側の収納位置から開口部10a側に移動して、載置部材50に載置された家庭用薄葉紙Pを開口部10a側に移動させるようになっている。
具体的には、蓋部20が閉じた状態では、前述したように、家庭用薄葉紙Pを載置する載置部材50は、容器本体10内の底部10d側に、容器本体10の底部10dに載置された状態で収納される(図16)。そして、蓋部20が閉じた状態(図16)から、開口部10aを露出させるように蓋部20が開動作すると、蓋部20に連結された連結部材80が、下端部80b側に接着された載置部材50を後側斜め上方に引き上げる。すると、載置部材50は、連結部材80によって引き上げられて容器本体10の開口部10a側に上昇し、図17及び図18に示すように、載置部材50の上端側が開口部10aから突出する(以下、この位置を「取り出し位置」という)。
また、このとき、載置部材50を上方に引き上げる力は載置部材50における重心よりも後寄り且つ下寄りの位置に作用するため、載置部材50は、開口部10a側への上昇と同時に、連結部材80との連結箇所を支点として載置部材50に対して左右方向の軸周りに回動して前方に倒れることとなる。そして、載置部材50の内部に載置された家庭用薄葉紙Pの上端部が、容器本体10の前方の使用者側に斜めに突出する。
したがって、使用者が、容器本体10の内部に収納された家庭用薄葉紙Pを取り出すために蓋部20を開けると、蓋部20の開動作に連動して、連結部材80を介して蓋部20に連結されている載置部材50が、連結部材80によって引き上げられて、容器本体10内における底部10d側から開口部10a側に上昇し、載置部材50の上端側が開口部10aから突出するとともに前方に倒れる。これにより、載置部材50に載置された家庭用薄葉紙Pが開口部10a側に移動するとともに前傾して、家庭用薄葉紙Pの上端部が使用者側に斜めに突出することとなり、使用者が、家庭用薄葉紙Pの上端部を掴んで容器本体10の内部から取り出し易くなる。
一方、蓋部20が開いた状態(図17、図18)から、開口部10aを塞ぐように蓋部20が閉動作すると、開蓋時において蓋部20によって後側斜め上方に引き上げられていた連結部材80が、蓋部20に連動して移動して元の位置に戻る。すると、連結部材80材によって後側斜め上方に引き上げられていた載置部材50が、容器本体10の開口部10aから離間する方向に下降して、図16に示すように、容器本体10内における底部10d側に戻る。これにより、載置部材50に載置された家庭用薄葉紙Pが、容器本体10内における底部10d側の位置に戻ることとなる。
したがって、使用者が、家庭用薄葉紙Pの取り出し後に蓋部20を閉じると、蓋部20の閉動作に連動して、連結部材80を介して蓋部20に連結されている載置部材50が、家庭用薄葉紙Pとともに、容器本体10内における底部10d側の位置に下降して、開口部10a側の取り出し位置から再び底部10d側の収納位置に戻ることとなる。載置部材50が収納位置にある状態、すなわち、載置部材50が容器本体10内における底部10d側の位置にある状態(図16)では、載置部材50に載置された家庭用薄葉紙Pの上端部が開口部10aから使用者側に突出しないため、容器本体10と蓋部20の間に家庭用薄葉紙Pが挟まってしまうというトラブルが発生せず、蓋部20をスムーズに閉めることができる。
以上に説明した第3の実施形態の家庭用薄葉紙収納容器300によれば、蓋部20を開く際には、蓋部20の開動作に連動して、蓋部20に連結部材80を介して連結された載置部材50が、連結部材80により上方側に引き上げられて、容器本体10の開口部10a側の取り出し位置に移動するとともに、容器本体10の前面部10c側に前傾する。一方、蓋部20を閉める際には、蓋部20の閉動作に連動して、蓋部20に連結部材80を介して連結された載置部材50が、容器本体10の開口部10aから離間して、容器本体10内における底部10d側の収納位置に戻る。
よって、第3の実施形態の家庭用薄葉紙収納容器300においても、上記第1の実施形態の家庭用薄葉紙収納容器100と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行ってもよい。
例えば、上記の各実施形態では、載置部材として上部が開口した箱体状に形成されたものを例示したが、少なくとも底面部を有するものであれば、如何なる形状の載置部材を用いても良い。
また、上記の各実施形態では、容器本体10の開口部10aから載置部材50の上端側が突出した位置を、載置部材50の取り出し位置として説明したが、載置部材50の取り出し位置はこれに限られず、閉蓋時における収納位置と比較して容器本体10の開口部10aに近接した位置であれば良い。
また、上記各実施形態では、容器本体10の底部10dに載置部材50が載置された位置を、載置部材50の収納位置として説明したが、載置部材50の収納位置はこれに限られず、開蓋時における取り出し位置と比較して容器本体10の開口部10aから離間した位置であればよい。
例えば、上記実施の形態においては、可動部を、2本の紐状部材/2つの板ばね/2つの連結部材により構成する場合について説明したが、可動部はこれらに限られず、少なくとも蓋部の開動作に連動して載置部材を開口部側に移動させ、蓋部の閉動作に連動して載置部材を開口部から離間させることが可能なものである限り、その他の任意の材料、数、形状の部材を用いることができる。
また、上記変形例においては、容器本体10の底部10dと載置部材50の底面部50aとの間に配設される弾性部材としてコイルばねを例示したが、弾性部材はコイルばねに限られず、その他の任意の材料、数、形状の部材を用いることができる。
また、例えば、容器本体10の内周側の側面等に、載置部材をガイドするためのガイドレールを配設するとともに、載置部材の側壁等に突設した突起をガイドレールの溝に嵌合させ、載置部材をガイドレールに沿って摺動させることで、蓋部の開閉時に載置部材が安定した状態で昇降するように構成しても良い。
また、例えば、紐状部材等の可動部の長さを可変自在にすることで、使用者が、開蓋時おける載置部材の位置を調整できるように構成しても良い。
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
100 家庭用薄葉紙収納容器
10 容器本体
10a 開口部
10b 後面部(後)
10c 前面部(前)
10d 底部
20 蓋部
40 紐状部材(可動部)
50 載置部材
50a 底面部
50b 前壁
50c 後壁
50d 側壁
100a 家庭用薄葉紙収納容器
60 弾性部材
200 家庭用薄葉紙収納容器
70 板ばね(可動部)
300 家庭用薄葉紙収納容器
80 連結部材(可動部)
80a 上端部
80b 下端部
P 家庭用薄葉紙

Claims (5)

  1. 家庭用薄葉紙を前後方向に複数積層されるように内部に収納するとともに、上部に当該家庭用薄葉紙を取り出すための開口部を有する容器本体と、
    前記容器本体の後面側に回動可能に設けられ、前記開口部を開閉自在とする蓋部と、
    前記蓋部に連結され、前記蓋部の開動作及び閉動作に連動して移動する可動部と、
    前記可動部に連結され、前記家庭用薄葉紙を載置する底面部を備える載置部材と、
    を備え、
    前記可動部は、前記蓋部の開動作に連動して、前記載置部材を前記開口部側に移動させるとともに、前記蓋部の閉動作に連動して、前記載置部材を前記開口部側から離間させ
    前記載置部材は、前記底面部の前面側の端部から立設された前壁と、当該前壁に対向し、前記底面部の後面側の端部から立設された後壁と、を備え、
    前記載置部材の前記前壁の高さは、前記後壁の高さよりも低く形成されていることを特徴とする家庭用薄葉紙収納容器。
  2. 前記載置部材は、前記底面部の左右両端部から立設された側壁を備え、前記底面部、前記前壁、前記後壁及び前記側壁により、上部が開口した箱型状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の家庭用薄葉紙収納容器。
  3. 家庭用薄葉紙を前後方向に複数積層されるように内部に収納するとともに、上部に当該家庭用薄葉紙を取り出すための開口部を有する容器本体と、
    前記容器本体の後面側に回動可能に設けられ、前記開口部を開閉自在とする蓋部と、
    前記蓋部に連結され、前記蓋部の開動作及び閉動作に連動して移動する可動部と、
    前記可動部に連結され、前記家庭用薄葉紙を載置する底面部を備える載置部材と、
    を備え、
    前記可動部は、前記蓋部の開動作に連動して、前記載置部材を前記開口部側に移動させるとともに、前記蓋部の閉動作に連動して、前記載置部材を前記開口部側から離間させ、
    前記容器本体の底部と前記載置部材の前記底面部とにそれぞれ連結された弾性部材を備え、
    前記蓋部を閉じる際に、前記弾性部材の弾性復元力により、前記載置部材が前記開口部から離間する方向に移動することを特徴とする家庭用薄葉紙収納容器。
  4. 家庭用薄葉紙を前後方向に複数積層されるように内部に収納するとともに、上部に当該家庭用薄葉紙を取り出すための開口部を有する容器本体と、
    前記容器本体の後面側に回動可能に設けられ、前記開口部を開閉自在とする蓋部と、
    前記蓋部に連結され、前記蓋部の開動作及び閉動作に連動して移動する可動部と、
    前記可動部に連結され、前記家庭用薄葉紙を載置する底面部を備える載置部材と、
    を備え、
    前記可動部は、前記蓋部の開動作に連動して、前記載置部材を前記開口部側に移動させるとともに、前記蓋部の閉動作に連動して、前記載置部材を前記開口部側から離間させ、
    前記載置部材は、前記蓋部が閉じられた状態で、前記容器本体の前面部から離間した位置に配設され、
    前記可動部は、紐状部材により形成されるとともに、前記載置部材における重心よりも下側且つ後側の位置に連結され、
    前記蓋部を開く際に、前記可動部により前記載置部材が引っ張られることで、当該載置部材が前記開口部側に移動するとともに、前傾することを特徴とする家庭用薄葉紙収納容器。
  5. 家庭用薄葉紙を前後方向に複数積層されるように内部に収納するとともに、上部に当該家庭用薄葉紙を取り出すための開口部を有する容器本体と、
    前記容器本体の後面側に回動可能に設けられ、前記開口部を開閉自在とする蓋部と、
    前記蓋部に連結され、前記蓋部の開動作及び閉動作に連動して移動する可動部と、
    前記可動部に連結され、前記家庭用薄葉紙を載置する底面部を備える載置部材と、
    を備え、
    前記可動部は、前記蓋部の開動作に連動して、前記載置部材を前記開口部側に移動させるとともに、前記蓋部の閉動作に連動して、前記載置部材を前記開口部側から離間させ、
    前記載置部材は、前記底面部の前面側の端部から立設された前壁と、当該前壁に対向し、前記底面部の後面側の端部から立設された後壁と、を備え、
    前記載置部材は、前記蓋部が閉じられた状態で、前記容器本体の前面部から離間した位置に配設され、
    前記可動部は、板ばねにより形成されるとともに、前記載置部材の前記後壁における下端側外周に接着され、
    前記蓋部を開く際に、前記可動部により前記載置部材が引き上げられることで、当該載置部材が前記開口部側に移動するとともに前傾し、前記載置部材が前記可動部の弾性変形による弾性力によって前側に付勢されることを特徴とする家庭用薄葉紙収納容器。
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