JP2002166981A - 容 器 - Google Patents

容 器

Info

Publication number
JP2002166981A
JP2002166981A JP2000365448A JP2000365448A JP2002166981A JP 2002166981 A JP2002166981 A JP 2002166981A JP 2000365448 A JP2000365448 A JP 2000365448A JP 2000365448 A JP2000365448 A JP 2000365448A JP 2002166981 A JP2002166981 A JP 2002166981A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
container
container according
unit
elastic support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000365448A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002166981A5 (ja
Inventor
Isao Omura
勲 大村
Chihiro Matsumaru
千尋 松丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pigeon Corp
Original Assignee
Pigeon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pigeon Corp filed Critical Pigeon Corp
Priority to JP2000365448A priority Critical patent/JP2002166981A/ja
Publication of JP2002166981A publication Critical patent/JP2002166981A/ja
Publication of JP2002166981A5 publication Critical patent/JP2002166981A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者が使用単位のシート体を摘み易く、且
つ使用単位のシート体のみを所謂ズルが生じることなく
確実に引き出すことができるポップアップ機能を持った
容器を提供すること。 【解決手段】 多数枚の布または紙でなるシート体Pを
おさめる本体13と、前記シート体を使用単位枚数ごと
に順次引き出すための開口を備えた取り出し部20と、
を有しており、前記取り出し部には、基端部が固定さ
れ、自由端である先端部が前記開口内にて隙間を形成し
ている複数の弾性支持手段22,23と、この各弾性支
持手段に設けられた切り欠き部24a、24bと、この
切り欠き部に前記シート体を案内する案内部25と、を
備えることで容器10を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばティッシ
ュペーパー,あるいはウエットティッシュ等を収容する
ための容器の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばウエットティッシュ等を収
容するための容器は、例えば箱状のものや筒状の紙製も
しくはプラスチック製の容器が広く用いられている。こ
のような容器では、取り出し部が設けられており、ウエ
ットティッシュ等のシート体を、その時使用する分だけ
順次引き出すことができるようになっている。
【0003】図21は、このような容器の一例を示して
おり、図において、容器1は、図示しない包装体に収容
された多数枚の布または紙でなるシート体をおさめる本
体2と、この本体に着脱自在に設けられたカバー体3
と、このカバー体3に設けられており、前記シート体を
使用単位枚数ごとに順次引き出すための取り出し部4と
を備えている。この取り出し部4は、蓋体7によって開
閉されるようになっており、また、取り出し部4には、
自由端である先端側が互いに対向するようにされた一対
の舌片状の支持片5,6が設けられている。
【0004】これにより、使用者は容器本体2内に収納
されているシート片の端部を指で摘んで、取り出し部4
の支持片5,6の間から外部に引き出すと、この引き出
している使用単位の一部と重ねられた次の使用単位が、
支持片5,6との間に挟まれて抑えられることにより、
引き出しているシート体だけを取り出すことができる。
そして、次の使用単位のシート体は、支持片5,6の間
に挟まれた状態でその一部が取り出し部4から露出し
て、いわゆるポップアップ式の取り出しが可能となり、
次の使用で引き出す時に指で摘むための手掛かりとな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
容器1では、上述のような構成により、シート体のポッ
プアップ式の取り出しができるようにされているが、そ
の機能が十分でない場合があった。すなわち、シート体
を上述のようにして引き出そうとすると、使用単位のシ
ート体の少なくとも一部が支持片5,6によって確実に
保持されないで、取り出し部4の支持片5,6の両側の
溝4a又は溝4b内に引き込まれてしまう。これでは、
使用単位のシート体は、全体として支持片5,6によっ
て確実に挟持されることがなく、連続して配置されてい
る他の使用単位であるシート体と一緒にズルズルと取り
出し部4から引き出されしまうという、所謂ズルが生じ
るという問題があった。
【0006】また、所謂ズルを防止するために支持片
5,6の挟持力を高るために、支持片5,6の位置をよ
り近接させると、使用者の指等を取り出し部4内に挿入
することが困難となる。一方、使用者が指等を挿入し易
いように支持片5,6の位置をより離間させると、支持
片5,6の挟持力が弱まり所謂ズルが発生し易くなると
いう問題もあった。
【0007】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、使用者が使用単位のシート体を摘み
易く、且つ使用単位のシート体のみを所謂ズルが生じる
ことなく確実に引き出すことができるポップアップ機能
を持った容器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1の
発明によれば、多数枚の布または紙でなるシート体をお
さめる本体と、前記シート体を使用単位枚数ごとに順次
引き出すための開口を備えた取り出し部と、を有してお
り、前記取り出し部には、基端部が固定され、自由端で
ある先端部が前記開口内にて隙間を形成している複数の
弾性支持手段と、この各弾性支持手段に設けられた切り
欠き部と、この切り欠き部に前記シート体を案内する案
内部と、を備えることを特徴とする容器により、達成さ
れる。
【0009】請求項1の構成によれば、前記各弾性支持
手段に設けられた切り欠き部と、この切り欠き部に前記
シート体を案内する案内部とが備えられているので、使
用者によって引き出されたシート体の少なくとも一部が
前記案内部を介して前記切り欠き部に導かれる。この切
り欠き部にシート体の一部が導かれると、シート体全体
は、前記複数の弾性支持手段により挟持され、確実に使
用単位のシート体のみが前記取り出し部から引き出され
ることになる。更に、シート体が前記切り欠き部に接触
しながら引き出される際に、摩擦による抵抗も付与され
る。このため、シート体が前記取り出し部の端部の溝等
に移動して、前記弾性支持手段により挟持されず、これ
がため、所謂ズルが生じるのを未然に防止することがで
きる。
【0010】好ましくは、請求項2の発明によれば、請
求項1の構成において、前記案内部によって使用者が指
を挿入するための指挿入部が形成されていることを特徴
とする容器である。
【0011】請求項2の構成によれば、前記案内部によ
って使用者が指を挿入するための指挿入部が形成されて
いるので、使用者はこの指挿入部に指等を挿入すること
で、容易に前記使用単位のシート体を摘み、そして引き
出すことができる。
【0012】好ましくは、請求項3の発明によれば、請
求項1又は請求項2の構成において、前記シート体が折
られて収められており、前記切り欠き部が、このシート
体の折り目と略平行に、且つ前記各弾性支持手段の略中
央部に設けられることを特徴とする容器である。
【0013】請求項3の構成によれば、前記切り欠き部
が、このシート体の折り目と略平行に、且つ前記各弾性
支持手段の略中央部に設けられているので、重なって収
容されている各シート体が、スムースに切り欠き部に導
かれると共に、この前記各弾性支持手段の略中央部は、
最も弾性力が強いので、シート体の両端部が前記各弾性
支持手段の略中央部に導かれると、最も効率良く各シー
ト体との間に高い摩擦抵抗が生じる。また、この切り欠
き部はシート体の折り目と略平行に形成されているの
で、この切り欠き部は、この折り目に形成される他のシ
ート体との重なった部分に効果的に当接し、他のシート
体が効率良く分離されることになる。したがって、所謂
ズルが生じるのをより防止することができる。
【0014】好ましくは、請求項4の発明によれば、請
求項1乃至請求項3のいずれかの構成において、前記各
弾性支持手段には、前記シート体に摩擦抵抗を与えるた
めの摩擦部が設けられていることを特徴とする容器であ
る。
【0015】請求項4の構成によれば、この弾性支持手
段には、摩擦部が形成されている。ここで、摩擦部と
は、それが形成されている領域が、他の領域よりも摩擦
力が高くなるようにされている箇所または部分を意味す
る。つまり、摩擦部は、弾性支持手段にて、これと一体
に設けられていても、別体に設けられていてもよい。そ
して、使用者によって、引き出された使用単位のシート
体は、摩擦部に接触することにより、より強い引き出し
摩擦抵抗を受けることとなる。このため、引き出される
使用単位に続く、次の使用単位に係るシート体は、弾性
支持手段により確実に保持され、引き出されるシート体
と分離されることができる。また、前記取り出し部は、
本体に直接設けても、この本体に着脱されるカバー部材
等に取り付けてもよく、要は、シート体が収容されてい
るものから、このシート体を引き出す箇所に設けられて
いればよい。
【0016】好ましくは、請求項5の発明によれば、請
求項4に構成において、前記弾性支持手段の先端部の下
面に前記摩擦部が配置されていることを特徴とする容器
である。
【0017】請求項5の構成によれば、前記弾性支持手
段の先端部の下面、すなわち、容器の本体側に面して前
記摩擦部が配置されている。すなわち、シート体が引き
出されると、前記弾性支持手段は上方に撓み、この撓み
により、弾性支持手段のシート体と接する下面に設けら
れた摩擦部は、よりシート体に接触する方向に配置され
る。したがって、シート体に対して効果的に摩擦抵抗を
与えることができる。
【0018】好ましくは、請求項6の発明によれば、請
求項5の構成において、前記摩擦部が前記基端部と前記
自由端とを結ぶ方向と略直交する方向に形成されている
突起部であることを特徴とする容器である。
【0019】請求項6の構成によれば、前記摩擦部が前
記基端部と前記自由端とを結ぶ方向と略直交する方向に
形成されている突起部であるので、前記シート体が引き
出される際に前記弾性支持手段が変形すると、この変形
に対応して、この突起部もその位置を変え、常にシート
体に接触する。したがって、摩擦力が常に生じ、シート
体に対しより強い摩擦抵抗を与えることになる。
【0020】好ましくは、請求項7の発明によれば、請
求項6の構成において、前記弾性支持手段には、前記突
起部を分割するように前記切り欠き部が形成されている
ことを特徴とする容器である。
【0021】請求項7の構成によれば、前記弾性支持手
段には、前記突起部を分割するように前記切り欠き部が
形成されているので、前記シート体を使用者が引き出す
ときに、この切り欠き部内に前記シート体の少なくとも
一部が導かれる。このため、シート体は、前記弾性支持
手段によって、しっかりと挟持されるように位置決めさ
れる。したがって、引き出された使用単位のシート体
と、これに続く使用単位の他のシート体とが分離され、
使用単位毎にシート体を前記容器から取り出すことがで
きる。ゆえに、使用単位以外の他のシート体が容器から
連続して出て来てしまう、所謂ズルと呼ばれる現象を未
然に防ぐことができる。すなわち、前記切り欠き部内
に、その一部等が導かれた前記シート体は、前記複数の
弾性支持手段に挟持されながら引き出される。そして、
このシート体に続く他の使用単位のシート体も、続いて
前記複数の弾性支持手段によって確実に挟持され、引き
出されるシート体と分離され、前記複数の弾性支持手段
によって保持される。
【0022】好ましくは、請求項8の発明によれば、請
求項1乃至請求項7のいずれかの構成において、前記切
り欠き部の端部に抵抗補助部を設けたことを特徴とする
容器である。
【0023】請求項8の構成によれば、前記切り欠き部
の端部に抵抗補助部を設けた。この切り欠き部の端部
は、前記シート体が通過する際、シート体が折り曲げら
れ、その厚みが大となる部分である。このため、シート
体の厚みが大となった部分と前記切り欠き部との間で
は、摩擦抵抗が比較的に大となってしまう。そこで、こ
の摩擦抵抗が大となる前記端部には抵抗補助部が形成さ
れているので、この抵抗補助部で摩擦抵抗を更に増加さ
せ、全体として摩擦抵抗を強めることができる。したが
って、所謂ズルの発生をより未然に防ぐことができる。
【0024】好ましくは、請求項9の発明によれば、請
求項8の構成において、前記抵抗補助部が前記切り欠き
部の端部に形成された凸部を有することを特徴とする容
器である。
【0025】請求項9の構成によれば、前記抵抗補助部
が前記切り欠き部の端部に形成された凸部を有する。こ
のため、この凸部が前記シート体により変形させられ、
元に戻るとき反発弾性が生じ、シート体との間に摩擦抵
抗が発生することになる。
【0026】好ましくは、請求項10の発明によれば、
請求項1乃至請求項9のいずれかの構成において、前記
シート体は、不織布に清拭用又は消毒用の薬液を含浸さ
せたもので構成されていることを特徴とする容器であ
る。
【0027】請求項10の構成によれば、前記シート体
は、不織布に清拭用又は消毒用の薬液を含浸させたもの
で構成されているので、ウエットティッシュとなる。
【0028】好ましくは、請求項11の発明によれば、
請求項1乃至請求項10のいずれかの構成において、前
記各弾性支持手段には、その弾性力を弱めるための弾性
力調整部が設けられていることを特徴とする容器であ
る。
【0029】請求項11の構成によれば、前記各弾性支
持手段には、その弾性力を弱めるための弾性力調整部が
設けられているので、前記各弾性支持手段は撓み力が弱
まり、各弾性支持手段による挟持力が適度に弱まるの
で、挟持されるシート体を傷めることなく、適度な力で
シート体を挟持することができる。
【0030】好ましくは、請求項12の発明によれば、
請求項1乃至請求項11のいずれかの構成において、前
記本体が硬質材で形成され、この本体をカバーするカバ
ー体が軟質材で形成され、これら本体とカバー体とが嵌
合されるように構成されていることを特徴とする容器で
ある。
【0031】請求項12の構成によれば、前記本体が硬
質材で形成され、この本体をカバーするカバー体が軟質
材で形成され、これら本体とカバー体とが嵌合されるよ
うに構成されているので、軟質材でなる前記カバー体が
変形して前記本体に嵌め込まれる。したがって、密閉性
が高い容器となり、容器の内部に収容されているシート
体が乾燥等するのを有効に防止することができる。
【0032】好ましくは、請求項13の発明によれば、
請求項1乃至請求項11のいずれかの構成において、前
記本体及びこの本体をカバーするカバー体が共に硬質材
で形成され、この本体が前記多数のシート体を十分に収
容できる深さを有する略直方体であることを特徴とする
容器である。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を添付図面を参照しながら、詳細に説明する。尚、以下
に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0034】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施形態による容器の全体を示す概略斜視図であ
り、図2は、その分解斜視図である。これらの図におい
て、容器10は、容器本体13と、この容器本体13に
装着されるカバー体11と、カバー体11に対し回動可
能に固定された蓋体12と、この蓋体12を閉めた状態
で保持する係止手段14とを備えている。
【0035】容器本体13は、内容物を収容するために
必要とされる形状と大きさを備えており、この容器10
の場合、容器本体13には、清拭等のための薬液を滲み
込ませた紙または不織布で形成したウエットタイプのナ
プキンもしくはティッシュ等のシート体が後述するよう
にして多数枚折り畳まれて収容される。このため、容器
本体13は、硬質材であるポリプロピレン(PP)等の
ある程度弾力性のある素材により形成されている。ま
た、容器本体13は、例えば横に長い直方体状の箱形状
でなっており、上部は開口していて、収容物を出し入れ
し易いようになっている。
【0036】この容器10に収容される収容物である上
記シート体は、例えば図2に示すような包装体30に収
納されている。包装体30は、例えば、アルミニウム,
ポリエチレンラミネートフィルムで形成した袋状のもの
であって、ほぼ直方体に形成されており、開口31以外
の箇所は密閉されている。そして、包装体30の開口3
1から引き出されたシート体は、カバー体11の取り出
し部20から外部に引き出されるようになっている。
【0037】図3は、この包装体30内にシート体を収
納した様子を示しており、図3(a)は、包装体30の
横断面を概略的に示し、図3(b)は、包装体30内の
シート体Pの収納状態を示している。図3に示されてい
るように、シート体は、一枚もしくは複数枚のシート体
を重ねて、使用の際に必要な枚数だけまとめた使用単位
P1ごとに包装体30の開口31から外部に引き出され
るようになっている。このため、シート体は、例えば使
用単位P1,P2,P3が、順次その一部が互いの間に
入って重なるように折り返されて収納されている。この
場合、各シート体P1が折られた折り線Qは、容器10
の長手方向Xと一致している。
【0038】これによって、使用者は、使用単位P1を
引き出すと、次の使用単位P2のP1と重なっている部
分までが外部に引き出され、後述する取り口20の機能
によって、P1とP2は分離されるポップアップ式の引
き出し機能を備えている。したがって、包装体30の開
口31からは、常に次の使用単位の一部が外に出ている
ので、次に使う時に使用者がシート体を引き出す際の手
掛かりとなるようにされている。
【0039】カバー体11は上記容器本体13の開口を
塞ぐようにして、容器本体13の上部に装着されるもの
で、硬質材であるポリプロピレン(PP)等のある程度
弾力性のある素材により形成され、全体に薄い板状の部
材でなっている。このカバー体11の周縁部には折り返
しを設けて、容器本体13の上部周縁に、はめ込むこと
ができるようにされており、容易に着脱できるようにな
っている。
【0040】包装体30は、上述のようにシート体Pを
収納した状態で、容器本体13内に収容される。使用者
は、容器本体13からカバー体11を外すことにより、
容器本体13内に包装体30を出し入れすることができ
る。したがって、包装体30内のシート体Pが無くなっ
てしまったら、使用者は、シート体Pが定量入った包装
体30を買い求め、カバー体11を外して、本体13に
収容された包装体30を容易に交換することができる。
【0041】さらに、カバー体11の一側縁部には、ヒ
ンジ12bを介して蓋体12が設けられている。カバー
体11のほぼ中央部には図2に示すように楕円状の凹部
19(第1の凹部)が設けられている。この凹部19は
蓋体12の形状に沿うように形成されていて、蓋体12
をヒンジ12bを介して閉めると、この凹部19が塞が
れるようになっている。そして、蓋体12の係止手段1
4の図示しない爪部等をカバー体11の図示しない係止
突起等に対して係止させることで、蓋体12は完全に閉
めることができる。
【0042】つまり、蓋体12は、その外周が上記凹部
19に入り込む形状であり、下面には凸部12aが形成
されている。この凸部12aの外周は、カバー体11に
形成した凹部19の内周に隙間なく入り込むようになっ
ていて、これにより、容器本体13内の包装体30内の
水分が蒸発して、内容物が乾燥することが防止される。
【0043】さらに、カバー体11の凹部19の中心付
近には、図1及び図2に示すように取り出し部20が形
成されている。この取り出し部20は、図4に示すよう
に、カバー体11の凹部19の中心付近にて、このカバ
ー体11を構成する板材の厚みを薄肉に形成する等し
て、さらに凹状となった領域(第2の凹部)21を有し
ている。図4(a)は、このような取り出し部20の構
成を示した概略平面図であり、図4(b)は、図4
(a)のA−A’断面図、図4(c)は、図4(a)の
B−B’断面図である。図4(a)に示すように、取り
出し口20の凹状領域21には、その両側である基端部
から自由端である先端部(中央部)に向かって一対の弾
性支持手段22,23が形成されている。これら2つの
弾性支持手段22,23は、図4(a)に示すように切
り欠き部であるスリット24a,24bにより4つの弾
性支持片22a,22b、23a,23bに分割して形
成されている。
【0044】また、弾性支持片22a等の自由端である
先端部には、前記シートPをスリット24a,24b内
に導く、案内部25が形成されている。この案内部25
は、全体として略円形の指挿入部26を形成している。
そして、この指挿入部26の円弧の部分がシート体Pを
スリット24a,24b内に導く案内部25と成ってい
る。そして、4つの弾性支持片22a、22b、23
a、23bには、それぞれ突起部27a,27b、27
c、27dが設けられている。
【0045】具体的には、図4(a)で破線で示す位置
に突起部27a等は配置されている。すなわち、これら
突起部27a等は、弾性支持片22a等の下面(包装体
30の開口31側)に突出するように配置されている
(図4(b)参照)。この突起部27a等は、図4
(b)(c)に示すように、全体が略直方体を成し、図
4(c)に示すようにその四隅は面取りされている。こ
のように突起部27a等の四隅を面取りすることで、後
述するようにシート体Pが接触したとき摩擦抵抗が必要
以上に大きくならないようになっている。
【0046】すなわち、各弾性支持手段22,23は、
この場合カバー体11の材料であるポリプロピレン等に
より構成されており、弾性を備えている。ここで、各弾
性支持手段22,23は、カバー体11の他の領域より
も、薄肉に形成され、この弾性はやや弱くなるように構
成されても良い。一方、突起部27a等は、シート体に
対して突出するよう構成されていることにより構成され
ていることにより、少なくとも他の領域よりも摩擦力,
すなわち摩擦抵抗が高くなるように構成されている。こ
こで、上記取り出し部20は、後述するように、この容
器の形態を変更するにしたがって、容器本体に直接設け
ることができるし、独立した部材としての取り出し部材
として形成することもできる。また弾性支持手段22,
23は、図示のように一対形成する必要はなく、ひとつ
のものとして形成してもよく、また複数対形成してもよ
い。
【0047】本実施の形態は以上のように構成されてお
り、以下、その使用方法等について説明する。図1に示
す状態では、シート体Pは、容器本体13内の包装体3
0内に図3で説明したように収納されている。使用者
は、先ず、図1に示す容器10の蓋体12を開け、図4
(a)に示す取り出し部20の略円形の案内部25から
指等を挿入する。このとき、案内部25は図4(a)に
示すように大人の指等が容易に挿入できるだけの大きさ
と成っているため、使用者は、この案内部25の直下に
配置されている図2に示す包装体30の開口31まで、
指等を入れる。そして、重ねて収納された多数のシート
体Pのうちの一番上に位置する使用単位P1を使用者が
摘み、上方に引き上げる。
【0048】このときの状態を示したのが図5である。
すなわち、包装体30内から引き出された使用単位P1
のシート体は、その先端部が指挿入部26を通過すると
共に、シート体の両側は図5に示すように、案内部25
の円弧状の部分に導かれて、スリット24a,24b内
に導かれることになる。このようにシート体の使用単位
P1の両側が、スリット24a,24b内に配置される
ことにより、使用単位P1の弾性支持手段22,23に
対する位置が位置決めされることになる。
【0049】すなわち、使用単位P1を指挿入部26か
ら引き出すと、使用単位P1は弾性支持手段22,23
に接触し、その摩擦抵抗を受ける。このとき、使用単位
P1は、この摩擦抵抗を避けるため、図4(a)に示す
上端と下端の溝28a,28bに引き込まれてしまう。
これら上端及び下端の溝28a,28bは、図示するよ
うに一方側(溝28aは下側、溝28bは上側)にのみ
弾性支持手段22,23が配置されているため、この溝
28a,28bに引き込まれた使用単位P1は、一方側
のみから弾性支持片22a等の変形による摩擦抵抗を受
け、十分な摩擦抵抗を受けることができない。このた
め、使用単位P1のみならず、これに連続して配置され
ている使用単位P2に対しても十分な摩擦抵抗が働か
ず、両者を分離させることができない。
【0050】これに対して、本実施の形態では、使用単
位P1の両側が図4(a)に示すように、スリット24
a,24b内に導かれるため、使用単位P1が弾性支持
手段22、23の摩擦抵抗を受けても、図4(a)の溝
28a,溝28bに入り込んでしまうのを未然に防止す
ることができる。また、このスリット24a、24b
は、図4(a)に示すように弾性支持手段22,23を
略中央部で分割するように図において横方向に形成され
ているため、弾性支持片22a,22b,23a,23
bの撓み力を最も効果的に受ける部分に使用単位P1を
配置することができる。更に、シート体Pがスリット2
4a,24bに接触しながら引き出されることに伴い、
摩擦抵抗となり所謂ズルを防ぐようになっている。そし
て、スリット24a,24bの入り口部には、スリット
24a等の両側に、図4(a)に示すように、突起部2
7a,27b,27c,27dが配置されている。
【0051】したがって、図6、図7に示すように、使
用単位P1の引き出しで、上方に撓んだ弾性支持片23
a等によって、その下面に設けられている突起部27a
等が使用単位P1の方向に向き、突起部27a等のより
多くの面積が使用単位P1に接触し、より強い摩擦抵抗
を付与するようになっている。図6は図5のC−C’断
面図であり、図7は、図5のD−D’断面図である。と
ころで、その一部がスリット24a等内に導かれた状態
の使用単位P1は、図6のように4つの弾性支持片23
a等の撓みによる摩擦抵抗を受ける。そして、さらに、
スリット24a等内に導かれた使用単位P1は、図7に
示すようにスリット24a等の両側の端部との接触によ
る摩擦抵抗と、スリット24a等の両側に配置されてい
る突起部27a、27b等との接触による摩擦抵抗をも
受けることになる。ゆえに、効率的に摩擦抵抗が使用単
位P1に加わることになる。
【0052】この摩擦抵抗は、使用単位P1のみならず
連続して引き出される使用単位P2に対しても働くた
め、使用単位P1は、使用単位P2と分離されて容器1
0から引き出され、使用単位P2は、その一部が弾性支
持片23a等によって挟持され、保持されることにな
る。したがって、従来のように使用単位P1と使用単位
P2が分離されずに、連続して引き出される、所謂ズル
の発生を未然に防ぐことができる。特に、図3に示すシ
ート体Pを使用単位ごとにP1,P2,P3と使ってい
くうちに、次第に間隔hが開いていき、包装体30内で
重なったシート体Pの重量が軽くなった時おいても、上
記のように確実に使用単位毎に分離するポップアップ機
能を発揮することができる。
【0053】(第2の実施の形態)図8は、上述の第1
の実施の形態に係る容器10の第2の実施の形態を示す
図である。図8に示す第2の実施の形態では、第1の実
施の形態と取り出し部の構成のみが異なるため、以下、
相違点を中心に説明し、その他の構成は第1の実施の形
態と同一符号とし、説明を省略する。本実施の形態に係
る容器の取り出し部30は、図8に示すように、第1の
実施の形態と異なりスリット34a,34bの基端部と
溝38a,38bの基端部には、弾性力調整部である弾
性力調整穴39が設けられている。
【0054】したがって、この弾性力調整穴39によっ
て、弾性支持片32a,32b,33a,33bが使用
単位P1等の引き出しにより撓む際、その復元力が強く
なり過ぎるのを防ぐことになる。このため、シート体の
使用単位P1等に加わる摩擦抵抗が幾分、弱まりシート
体Pを傷めることがない。これは、特にシート体として
柔らかい基布を用いた場合、特にその効果を発揮する。
【0055】(第1及び第2の実施の形態の第1の変形
例)図9は、上述の第1及び第2の実施の形態の第1の
変形例を示す図である。本変形例は、容器の取り出し部
のみが第1及び第2の実施の形態と異なるので、以下相
違点を中心に説明し、その他の構成は第1及び第2の実
施の形態と同一符号とし、説明を省略する。本変形例
は、第1及び第2の実施の形態の取り出し部20等と異
なり、スリット44a,44bがより基端部側に深く形
成されている。図9には弾性力調整穴39が図示されて
いないが、図8に示す第2の実施の形態のようにスリッ
ト44a,44bと溝48a,48bの基端部側に弾性
力調整穴39を形成してもよい。
【0056】このようにスリット44a,44bを深く
設けることで、引き出されるシート体の使用単位P1の
より多くの部分をスリット44a等内に導くことがで
き、より正確に使用単位P1を位置決めすることができ
る。これにより、より上述のズルの発生を防止すること
ができることになる。
【0057】(第1及び第2の実施の形態の第2の変形
例)図10は、上述の第1及び第2の実施の形態の第2
の変形例を示す図である。本変形例は、容器の取り出し
部のみが第1及び第2の実施の形態と異なるので、以下
相違点を中心に説明し、その他の構成は第1及び第2の
実施の形態と同一符号とし、説明を省略する。本変形例
は、第1及び第2の実施の形態の取り出し部20等と異
なり、スリット54a,54bが基端部側に浅く形成さ
れている。また、案内部55が第1及び第2の実施の形
態と異なり、円弧状ではなく直線に形成されている。な
お、図10には弾性力調整穴39が図示されていない
が、図8に示す第2の実施の形態のようにスリット54
a,54bと溝58a,58bの基端部側に弾性力調整
穴39を形成してもよい。
【0058】このように案内部55を直線にすること
で、引き出されるシート体の使用単位P1を速やかにス
リット54a,54bに導くことができ、より正確に使
用単位P1を位置決めすることができ、上述のズルの発
生を防止することができることになる。
【0059】(第1及び第2の実施の形態の第3の変形
例)図11は、上述の第1及び第2の実施の形態の第3
の変形例を示す図である。本変形例は、容器の取り出し
部のみが第1及び第2の実施の形態と異なるので、以下
相違点を中心に説明し、その他の構成は第1及び第2の
実施の形態と同一符号とし、説明を省略する。本変形例
は、図10の第2の変形例と略同様であるが、スリット
64a,64bが図10のスリット54a,54bより
基端部側に深く形成されている点が異なる。したがっ
て、直線の案内部55で導かれた使用単位P1等は、よ
り深くスリット64a,64b内に導かれるので、使用
単位P1等の位置決めが容易にでき、上述のズルの発生
を防止することができる。
【0060】なお、図11には弾性力調整穴39が図示
されていないが、図8に示す第2の実施の形態のように
スリット64a,64bと溝68a,68bの基端部側
に弾性力調整穴39を形成してもよい。
【0061】(第1及び第2の実施の形態の第4の変形
例)図12は、上述の第1及び第2の実施の形態の第4
の変形例を示す図である。本変形例は、容器の取り出し
部のみが第1及び第2の実施の形態と異なるので、以下
相違点を中心に説明し、その他の構成は第1及び第2の
実施の形態と同一符号とし、説明を省略する。本変形例
は、第1及び第2の実施の形態の取り出し部20等と異
なり、案内部75が指挿入部76側に凸状の円弧となっ
ている。したがって、引き出された使用単位P1等は、
この円弧状の案内部75を介してスリット74b等に導
かれることになる。なお、図12には弾性力調整穴39
が図示されていないが、図8に示す第2の実施の形態の
ようにスリット74b等と溝78a,78bの基端部側
に弾性力調整穴39を形成してもよい。
【0062】(第1及び第2の実施の形態の第5の変形
例)図13は、上述の第1及び第2の実施の形態の第5
の変形例を示す図である。本変形例は、容器の取り出し
部のみが第1及び第2の実施の形態と異なるので、以下
相違点を中心に説明し、その他の構成は第1及び第2の
実施の形態と同一符号とし、説明を省略する。本変形例
は、第1及び第2の実施の形態の取り出し部20等と異
なり、取り出し部100のスリット104aの端部であ
る図における右端には、抵抗補助部110aが設けられ
ている。また、スリット104bの端部である図におけ
る左端にも抵抗補助部110bが設けられている。とこ
ろで、シート体Pの図3における横方向である幅方向の
幅は、取り出し部100のスリット104aの右端から
スリット104bの左端までの長さに比べ広く形成され
ている。
【0063】このため、図14に示すようにシート体P
をスリット104a,104bから引き出そうとする
と、シート体Pの幅方向の両端部が最も変形が大きくな
り、その厚みが最も増加することになる。このようにシ
ート体Pの厚みが増加すると、この厚みが増加した部分
では、シート体Pに対してスリット104a,104b
や弾性支持片22a,22b,23a,23bによる摩
擦抵抗が大きくなる。そこで、本変形例では、図13に
示すようにスリット104a,104bの両端部に抵抗
補助部110a,110bを設けることで、更に効率的
に摩擦抵抗を付与し、所謂ズルを確実に防ぐようにして
いる。
【0064】具体的には、抵抗補助部110a,110
bには、図14に示すように凸部111a,111bが
形成され、この凸部111a,111bが図14に示す
ようにシート体Pに当接する。このシート体Pが更に引
き上げられると、シート体Pは、この凸部111a,1
11bを上方へ若干、変形させる。このとき、この凸部
111a,111bが元の形状に戻ろうとする反発弾性
により、上記シート体Pとの間で摩擦抵抗が発生し、更
に摩擦抵抗を付与するものである。そして、これにより
十分な摩擦抵抗が加わり、シート体Pの所謂ズルを未然
に防止できることになる。また、この凸部111a,1
11bの大きさを調整することで、シート体Pに対する
凸部111a,111bだけでなく、弾性支持手段2
2,23の変形に伴う反発力をも調整することができ、
適切な摩擦抵抗とすることができる。また、シート体P
の両端部は、引き出される際に変形しながらY字状とさ
れた抵抗補助部110a,110bのスリットを通過す
る。その際、シート体Pは、抵抗補助部110a,11
0bのスリットにおける摩擦抵抗も受けるため更に確実
に所謂ズルを防ぐことができる。
【0065】ところで、この抵抗補助部110bは、図
13に示す凸部111a,111bの形状だけでなく、
図15に示す抵抗補助部210bでもよい。この図15
の抵抗補助部110bは、複数の凸部211bと成って
いる。また、図16に示す抵抗補助部310bでもよ
い。この抵抗補助部310bは、錨型となっており、図
16に示すように凸部311bが形成されている。更
に、抵抗補助部は、図17に示す抵抗補助部410bで
もよい。この抵抗補助部410bは、クランク状の抵抗
補助部となっており、このクランクにより図17に示す
ように凸部411bが形成される。そして、この抵抗補
助部は、図18に示す抵抗補助部510bでもよい。こ
の抵抗補助部510bは、図18に示すように2つの舌
片状の凸部511bが形成されている。このように凸部
511bを舌片状にすることで、凸部511bが変形し
易い構造となり、シート体Pに対して摩擦抵抗を与え易
い構成となっている。
【0066】(第3の実施の形態)図19は、本発明の
容器の第3の実施形態を示しており、図において、上述
の第1の実施形態と同じ符号を使用した箇所は共通する
構成であるから、これらに関する重複する説明は省略
し、相違点を中心に説明する。図19において、容器8
0は、図1に示す第1の実施の形態と異なり、容器本体
83に取り出し部20が形成されていると共に、この容
器本体81内に包装体30が収容されるようになってい
る。そして、図19に示すように、容器本体83と、こ
の容器本体83に包装体30を収容して、底面を塞ぎ止
めるため、軟質材からなるカバー体81が設けられてい
る。
【0067】容器本体83は、上述した包装体30に収
容されたシート材料を収容するために必要とされる形状
と大きさを備えている。容器本体83は、例えば横に長
い直方体状の箱形状でなっており、硬質材である例えば
ポリプロピレン等にて形成した比較的硬い材料で形成さ
れている。そして、容器本体83は、蓋体82により開
放される開口を除いて開口や隙間がないようにされてお
り、底面83aだけが開口されている。
【0068】この底面開口83aには、例えば図示され
ているようなカバー体81を備えている。このカバー体
81は、薄板状に形成された軟質材で形成されており、
弾性に基づいてある程度変形を許す構成とされている。
このような特性を発揮するために、カバー体83は、例
えばポリエチレン等の材料で形成されている。これによ
り、カバー体81は、容器本体83の底面開口83aに
対して装着されると、容器本体83の底面開口83aの
外周縁部に密着し、容器本体83の底部を完全にシール
することができる。また、カバー体81は、その弾性に
基づいて、容器本体83の底部に密着することから、容
器本体83の内部空間に収容された比較的重量のあるシ
ート材料の包装体30を十分支持することができる。
【0069】図19において、容器本体83の上面に
は、取り出し部20が形成されており、この取り出し部
20は、上述した各実施形態と同じ構成である。この取
り出し部20に代えて、上述の第2の実施の形態の取り
出し部30や上述の各変形例に係る取り出し部40等を
適用することもできる。
【0070】本実施の形態の容器80は、以上のように
構成されているので、第1の実施形態と同じ作用、効果
を奏することができる。これに加えて、包装体30内の
シート体に含浸させた薬液等がより蒸発しにくいという
作用を発揮する。
【0071】(第4の実施の形態)図20は、本発明の
容器の第4の実施形態を示しており、図において、上述
の第1の実施形態と同じ符号を使用した箇所は共通する
構成であるから、これらに関する重複する説明は省略
し、相違点を中心に説明する。この容器90では、容器
本体として、上述した包装体30をそのまま利用してい
る。すなわち、上述の各実施の形態では、シート体は、
包装体30内に収容された上で、さらに別体のハードタ
イプの容器本体13,83に収容されていたが、本容器
90では、容器本体を省略もしくは容器本体は包装体3
0がそのまま使用されている。
【0072】そして、容器本体である包装体30の上部
開口31(図3参照)には、取り出し部材91が貼りつ
け等の手段により固定装着されている。この取り出し部
材91は、例えば合成樹脂等で形成された剛性のあるベ
ース部92に対して、開閉される蓋体93を備えてい
る。この蓋体93の内側には、リブ95が長円状に形成
されており、このリブ95は、ベース部92に形成した
凹部94の内周に入り込むようになっている。また、ベ
ース部92の凹部94には、取り出し部20が形成され
ており、この取り出し部20の構成は、上述した各実施
形態と同じである。
【0073】本実施形態は以上のように構成されてお
り、第1の実施形態と同じ作用を発揮することができ
る。この場合、包装体30に、取り出し部材91を装着
するだけで、第1の実施形態や第3の実施の形態とほぼ
同じ作用の容器を形成できるので、簡便さに利点があ
る。また、図20において、包装体30の上面には、取
り出し部20が形成されており、この取り出し部20
は、上述した各実施形態と同じ構成である。この取り出
し部20に代えて、上述の第2の実施の形態の取り出し
部30や上述の各変形例に係る取り出し部40等を適用
することもできる。
【0074】本発明は、上述の各実施の形態や各変形例
に限定されない。例えば弾性支持手段の数や形状は他の
形態を選択することができる。さらに、上述の各実施の
形態や各変形例は、相互に組み合わせて構成するように
してもよい。
【0075】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、シ
ート体を使用単位毎に確実に引き出すことができるポッ
プアップ機能を持った容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の容器を示す概略斜視
図である。
【図2】図1の容器の分解斜視図である。
【図3】図1の容器の包装体内にシート体が収容されて
いる様子を示しており、(a)はその概略断面図、
(b)はシート体を重ねた様子を示す概略斜視図であ
る。
【図4】(a)図1の容器の取り出し部を示す概略平面
図である。(b)(a)のA−A’断面図である。
(c)(a)のB−B’断面図である。
【図5】図4(a)の取り出し部からシート体が引き出
される状態を示す概略斜視図である。
【図6】図5のC−C’断面図である。
【図7】図5のD−D’断面図である。
【図8】本発明の第2の実施形態の容器の取り出し部を
示す概略平面図である。
【図9】本発明の容器の取り出し部の第1の変形例であ
る。
【図10】本発明の容器の取り出し部の第2の変形例で
ある。
【図11】本発明の容器の取り出し部の第3の変形例で
ある。
【図12】本発明の容器の取り出し部の第4の変形例で
ある。
【図13】本発明の容器の取り出し部の第5の変形例で
ある。
【図14】図15の取り出し部とシート体との関係を示
す概略図である。
【図15】図13の取り出し部の他の構成例を示す概略
図である。
【図16】図13の取り出し部の他の構成例を示す概略
図である。
【図17】図13の取り出し部の他の構成例を示す概略
図である。
【図18】図13の取り出し部の他の構成例を示す概略
図である。
【図19】本発明の第3の実施形態の容器を示す概略分
解斜視図である。
【図20】本発明の第4の実施形態の容器を示す概略分
解斜視図である。
【図21】従来の容器の一例を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
10、80・・・容器、11、81・・・カバー体、1
2、82・・・蓋体、12a・・・凸部、12b・・・
ヒンジ、13、83・・・容器本体、14・・・係止手
段、19・・・凹部(第1の凹部)、20、30、4
0、50、60、70,100・・・取り出し部、21
・・・凹状領域(第2の凹部)、22,23・・・弾性
支持手段、22a,22b,23a,23b・・・弾性
支持片、24a,24b・・・スリット、25・・・案
内部、26・・・指挿入部、27a,27b,27c,
27d・・・突起部、28a,28b・・・溝、30・
・・包装体、31・・・開口、39・・・弾性力調整
穴、83a・・・底面、P・・・シート体、Q・・・折
り線

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数枚の布または紙でなるシート体をお
    さめる本体と、 前記シート体を使用単位枚数ごとに順次引き出すための
    開口を備えた取り出し部と を有しており、 前記取り出し部には、基端部が固定され、自由端である
    先端部が前記開口内にて隙間を形成している複数の弾性
    支持手段と、 この各弾性支持手段に設けられた切り欠き部と、 この切り欠き部に前記シート体を案内する案内部と、 を備えることを特徴とする容器。
  2. 【請求項2】 前記案内部によって使用者が指を挿入す
    るための指挿入部が形成されていることを特徴とする請
    求項1に記載の容器。
  3. 【請求項3】 前記シート体が折られて収められてお
    り、前記切り欠き部が、このシート体の折り目と略平行
    に、且つ前記各弾性支持手段の略中央部に設けられるこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の容器。
  4. 【請求項4】 前記各弾性支持手段には、前記シート体
    に摩擦抵抗を与えるための摩擦部が設けられていること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
    容器。
  5. 【請求項5】 前記弾性支持手段の先端部の下面に前記
    摩擦部が配置されていることを特徴とする請求項4に記
    載の容器。
  6. 【請求項6】 前記摩擦部が前記基端部と前記自由端と
    を結ぶ方向と略直交する方向に形成されている突起部で
    あることを特徴とする請求項5に記載の容器。
  7. 【請求項7】 前記弾性支持手段には、前記突起部を分
    割するように前記切り欠き部が形成されていることを特
    徴とする請求項6に記載の容器。
  8. 【請求項8】 前記切り欠き部の端部に抵抗補助部を設
    けたことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか
    に記載の容器。
  9. 【請求項9】 前記抵抗補助部が前記切り欠き部の端部
    に形成された凸部を有することを特徴とする請求項8に
    記載の容器。
  10. 【請求項10】 前記シート体は、不織布に清拭用又は
    消毒用の薬液を含浸させたもので構成されていることを
    特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の容
    器。
  11. 【請求項11】 前記各弾性支持手段には、その弾性力
    を弱めるための弾性力調整部が設けられていることを特
    徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の容
    器。
  12. 【請求項12】 前記本体が硬質材で形成され、この本
    体をカバーするカバー体が軟質材で形成され、これら本
    体とカバー体とが嵌合されるように構成されていること
    を特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれかに記載
    の容器。
  13. 【請求項13】 前記本体及びこの本体をカバーするカ
    バー体が共に硬質材で形成され、この本体が前記多数の
    シート体を十分に収容できる深さを有する略直方体であ
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか
    に記載の容器。
JP2000365448A 2000-11-30 2000-11-30 容 器 Pending JP2002166981A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000365448A JP2002166981A (ja) 2000-11-30 2000-11-30 容 器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000365448A JP2002166981A (ja) 2000-11-30 2000-11-30 容 器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002166981A true JP2002166981A (ja) 2002-06-11
JP2002166981A5 JP2002166981A5 (ja) 2005-03-03

Family

ID=18836215

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000365448A Pending JP2002166981A (ja) 2000-11-30 2000-11-30 容 器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002166981A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012062122A (ja) * 2011-12-15 2012-03-29 Daio Paper Corp ウェットシート収納容器
JP2013107657A (ja) * 2011-11-18 2013-06-06 Oji Nepia Co Ltd 包装体ケース
JP2019142555A (ja) * 2018-02-22 2019-08-29 有限会社アイ・ティ・シー シート状物収納容器及びシート状物分配用チップ
JP2020138780A (ja) * 2019-02-28 2020-09-03 大王製紙株式会社 衛生用薄葉紙収納容器
KR102343067B1 (ko) * 2020-07-01 2021-12-23 박명규 물티슈 케이스의 개폐커버 장치
RU2790735C2 (ru) * 2019-02-28 2023-02-28 Дайо Пейпер Корпорейшн Контейнер для хранения тонкой гигиенической бумаги

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5532148U (ja) * 1978-08-23 1980-03-01
JPH0544879U (ja) * 1991-11-20 1993-06-15 和光堂株式会社 ウエツトテイシユ用容器
JPH0627648U (ja) * 1992-09-08 1994-04-12 株式会社フクヨー ウエットティッシュ供給キット
JPH0826352A (ja) * 1994-07-19 1996-01-30 Ok:Kk ウエットティッシュ供給キットおよびウエットティッシュペーパー
JPH08143072A (ja) * 1994-11-22 1996-06-04 Dainippon Printing Co Ltd ウェットティッシュ用容器の取出口構造
WO1997036527A1 (fr) * 1996-04-01 1997-10-09 Nakamura, Kenji Distributeur de serviettes humides
JPH10329878A (ja) * 1997-05-31 1998-12-15 Kenji Nakamura 容 器

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5532148U (ja) * 1978-08-23 1980-03-01
JPH0544879U (ja) * 1991-11-20 1993-06-15 和光堂株式会社 ウエツトテイシユ用容器
JPH0627648U (ja) * 1992-09-08 1994-04-12 株式会社フクヨー ウエットティッシュ供給キット
JPH0826352A (ja) * 1994-07-19 1996-01-30 Ok:Kk ウエットティッシュ供給キットおよびウエットティッシュペーパー
JPH08143072A (ja) * 1994-11-22 1996-06-04 Dainippon Printing Co Ltd ウェットティッシュ用容器の取出口構造
WO1997036527A1 (fr) * 1996-04-01 1997-10-09 Nakamura, Kenji Distributeur de serviettes humides
JPH10329878A (ja) * 1997-05-31 1998-12-15 Kenji Nakamura 容 器

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013107657A (ja) * 2011-11-18 2013-06-06 Oji Nepia Co Ltd 包装体ケース
JP2012062122A (ja) * 2011-12-15 2012-03-29 Daio Paper Corp ウェットシート収納容器
JP2019142555A (ja) * 2018-02-22 2019-08-29 有限会社アイ・ティ・シー シート状物収納容器及びシート状物分配用チップ
JP2020138780A (ja) * 2019-02-28 2020-09-03 大王製紙株式会社 衛生用薄葉紙収納容器
WO2020174977A1 (ja) * 2019-02-28 2020-09-03 大王製紙株式会社 衛生用薄葉紙収納容器
RU2790735C2 (ru) * 2019-02-28 2023-02-28 Дайо Пейпер Корпорейшн Контейнер для хранения тонкой гигиенической бумаги
JP7299039B2 (ja) 2019-02-28 2023-06-27 大王製紙株式会社 衛生用薄葉紙収納容器
KR102343067B1 (ko) * 2020-07-01 2021-12-23 박명규 물티슈 케이스의 개폐커버 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1075436B1 (en) A tissue box
JP3821587B2 (ja) ウェットティッシュの積層体及びこれが収納された製品
US20090101702A1 (en) Plastic box
JP2002274534A (ja) 包装用容器
JP3986247B2 (ja) 容器
JP2002166981A (ja) 容 器
KR101753310B1 (ko) 담뱃갑 커버
RU2427519C1 (ru) Сигаретная пачка
JP2002166981A5 (ja)
JP4606662B2 (ja) ウェットティッシュ収容容器の取出口構造
KR102164257B1 (ko) 물티슈 용기 개폐커버
JPH0928613A (ja) ティッシュペーパー用紙箱
JP2000159223A (ja) 開口維持構造付き上蓋カートン
JPH0422567B2 (ja)
WO2022254761A1 (ja) シート構造体、シート包装体、及び外装体
JP4152119B2 (ja) 段ボール製包装箱
JP7463956B2 (ja) 包装箱
JPH11165776A (ja) シート部材取り出し口付き蓋体及びシート部材取り出し口付き蓋体を有する容器
KR20020093207A (ko) 밀폐수단이 구비된 티슈박스
JP7439612B2 (ja) 包装箱
KR102326584B1 (ko) 접이식 커버가 구비된 위생 종이상자
JP7340386B2 (ja) 巻回体の収容箱及び収容装置
CN110392656B (zh) 收容箱
JP3143333B2 (ja) ティシュー包装体
JP2023056574A (ja) 持ち手構造及び包装箱

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040401

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040401

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20040401

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20040506

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040510

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040708

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040907

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050106