JPH0422567B2 - - Google Patents

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JPH0422567B2
JPH0422567B2 JP6233783A JP6233783A JPH0422567B2 JP H0422567 B2 JPH0422567 B2 JP H0422567B2 JP 6233783 A JP6233783 A JP 6233783A JP 6233783 A JP6233783 A JP 6233783A JP H0422567 B2 JPH0422567 B2 JP H0422567B2
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JP
Japan
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paper
elastic pieces
tissue paper
container
storage container
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JP6233783A
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Sumio Matsui
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、テイツシユペーパー、トイレツトペ
ーパー、ペーパタオル等の衛生用薄紙類収納器に
関するもので、特にそれら薄紙類の収納器からの
ペーパー取出し手段を改良することによつてペー
パー収納容量を著しく増大することができ、且つ
それら収納された薄紙を破切することなくスムー
ズに取出することができるようにした新規な衛生
用薄紙類収納器を提供しようとするものである。
背景技術 テイツシユペーパー、トイレツトペーパー、ち
り紙あるいはペーパータオル等の衛生用薄紙(こ
れらは家庭用薄葉紙と総称されることもある)類
は、これら紙の用途から、その紙質は薄く、吸水
性に富み、柔軟であり、一般に引裂強度が弱いも
のである。そしてトイレツトペーパー等は一般に
円筒状の芯材にロング紙をロール巻した形態で使
用に供され、又テイツシユペーパー、化粧紙、ペ
ーパータオル等は第1図に示すように一定の大き
さに寸法切りされた各紙a、a、…を半分に折り
畳みその折り畳まれた間に他の紙の折り畳み片を
折り込んで次々と積み上げ、ボール紙製やプラス
チツク製の収納器に収納された形態で使用に供さ
れるのが一般的である。
従来技術とその問題点 衛生用薄紙は上記したような収納形態で使用に
供されるが、これらの収納形態には幾つかの不都
合な問題がある。
まず、トイレツトペーパー等のロール巻の形態
とされた場合は、ペーパーの他にそのロール巻さ
れる芯材が必要となり、しかもその芯材の円筒形
がともすれば歪み、ホルダーの軸にセツトしても
その芯材が円滑な回転を行うことができない場合
があり、このような場合は往々にして該ペーパー
を所望しない箇所でちぎつてしまうことになる。
その上、ペーパーそのものの目的に全く関係のな
い芯材を必要としておりその分コストが高くな
り、また該芯材の処理が必要となりとかくトイレ
室内に放置され、景観を損なうものとなつてい
た。更に、問題となつたところは現在のロール巻
は規格化されており一巻の使用量を著しく増やす
ことが出来ないことにある。
又、テイツシユペーパー等の折り畳んで積み重
ねの形態とされる場合はその積み重ねられたもの
の上部のものから引き出す手段が取られているた
めに、その収納器への収納量に一定の限界があ
る。第2図はこの種の形態とされたテイツシユペ
ーパーを箱状の収納器bに収納したものを示す。
収納器b内には前述した第1図に示すように折り
畳んで積み重ねたテイツシユペーパーa、a、…
が収納され、テイツシユペーパーa、a、…は収
納器bの上面cに形成された取り出し口dから順
次つまみ出すうようにして引き出される。そし
て、最上位にあるテイツシユペーパーaを引き出
すと、それに伴つて次のテイツシユペーパーの約
半分が取り出し口dから引き出されて第2図のよ
うな状態とされる。このようにしてテイツシユペ
ーパーa、a、…は次々と取り出されのである
が、最底位に収納されたテイツシユペーパーa′が
その取り出し前に第2図に示すように約半分が取
出口dから引き出されているためには、収納器b
の底面eから取出口dまでの高さ、即ち収納器b
の高さはテイツシユペーパーa、a、…その折り
畳まれた半分の長さfよりも低いものとしなけれ
ばならない。この収納器bの高さが、該テイツシ
ユペーパーの折り畳まれた半分の長さfよりも高
いと、最底位から2番目にあるテイツシユペーパ
ーを引き出したとき、最底位のテイツシユペーパ
ーa′は取出口dから引き出されることなく収納器
b底部に落ち込んでしまい、その取り出しは極め
て面倒なものとなる。このように、従来のテイツ
シユペーパー等折り畳み積み重ね形態とされた衛
生用紙の収納器bはその取り出し手段が収納器b
の上方から引き出すものであることにより、必然
的に収納器bの高さが制約され、従つて、収納量
は極く少量のものとせざるを得ないでいた。
そこで折り畳み積み重ねの形態は同じにして、
その取り出し手段を上記したテイツシユペーパー
a、a、…の取り出し手段とは逆に、収納器の下
方、すなわち積み重ねられたものの最底位のもの
から順次引き出すようにされているものがある。
しかしながら、このような方法により引き出すこ
とができるものはペーパータオル等のように紙質
が比較的厚くまた強靭であるものでなければなら
ず、テイツシユペーパーや化粧紙のような薄用紙
にあつては不可能である。また、ペーパータオル
であつても積み重ねられた最底位のペーパータオ
ルにかかる荷重を抗するだけの強さがなければ引
き出せず、従つて、積み重ねる量、収納量を多く
することはできない。
第3図は、第2図に示す従来のテイツシユペー
パー収納器を単に逆さにして収納器bの下方から
テイツシユペーパーa、a、…を引き出す状態を
示すものであるが、このように極く少ない収納量
であつても、現在引き出そうとするテイツシユペ
ーパー即ち最底位にあるテイツシユペーパー
a″は、その上に積み重ねられたテイツシユペーパ
ーa、a、…の荷重により収納器bの底面c(第
2図においては上面となつている面)に押しつけ
られており、その引張り抵抗はこの種の薄葉紙を
して抗することのできない抵抗力となるため、強
引に引き出そうとすれば必ず破れてしまうことに
なる。
従つて、従来のような収納器においては、ペー
パータオル等強靭な紙質のもの以外の衛生用薄葉
紙は積み重ねられた収納形態における最上位のも
のからすなわち収納器の上方から取り出すしかな
く、これは必然的に、上述した通り収納量が少量
に制約される。又、比較的強靭なペーパータオル
であつても、テイツシユペーパー、化粧紙に比べ
ればその積み重ね量を多くすることができるかも
しれないが、所詮紙であり、一定以上積み重ねる
ことはできず、多く積み重ねた場合には、テイツ
シユペーパー、化粧紙同様、引き出すことは出来
ない。従つて、いずれにしてもこれら折り畳み積
み重ねとされた収納形態による衛生用薄紙の収納
器における収納量は相当少ないものとせざるを得
ない。
以上のように、その収納器に収納される量が少
ないと、その補充を頻繁に行わなければならず、
往々にして空になつたままの状態でおかれ、又、
一般に市販されている詰め換え用箱詰めテイツシ
ユペーパーは、その補充が厄介であり、又、少量
のペーパーを詰める収納器はその箱の材料が厖大
なものとなり、それがコストを引き上げ、省資源
の今世に逆行することになり、そして、勿論、こ
のことは、運送や倉庫保管等の流通過程において
も多大な空間と経費を浪費することになる。
解決すべき問題点 本発明衛生用薄紙類収納器は、上述した薄紙を
収納器上部から折り出すものにあつては薄紙の折
り畳み幅寸法によりその収納量が制約されてしま
うこと、逆に収納器下部から取り出すものにたつ
ては積み重ねた薄紙の荷重により最底位の薄紙を
取り出せず、結果としてその収納量を少量にせざ
るを得ないこと、ロール巻きにあつての一巻のロ
ール巻を著しく増大することは使用面で無理であ
り薄紙本来の目的に必要な芯材を必要としていた
こと等々を解決することにある。
本発明の概要 そこで本発明は取り出し機構を改良することに
よつて、薄紙の収納量を従来より著しく多くして
も薄紙を破切したりすることなく順次取り出すこ
とができる新規な衛生用薄紙類の収納器を提供し
ようとするものであり、衛生用薄紙を多数積み重
ねて収納する箱状の容器とその下方に配置される
薄紙取出装置とから成り、該薄紙取出装置はその
周縁部から中央部に向つて延びる少なくとも一対
の相対向する弾性片を備え、該相対向する弾性片
の間に薄紙取出装置の略中央を占める取出口が構
成されるようにしてなることを特徴とする。
第1の実施例 第4図乃至第8図は本発明衛生用薄紙類収納器
の第1の実施例を示すものである。図において、
収納器1はボール紙あるいはダンボール紙等の強
靭で硬紙材あるいはプラスチツクその他の比較的
軽量で耐久力の強い素材から成り、その水平断面
が略長方形状とされた縦長筐体2を構成されてい
る。そして、該筐体2の上方開口3には四周縁に
折り蓋4,5,6および7が一体に延設され、そ
の折り蓋7の先端縁には差込爪8が形成され、こ
の差込爪8は筐体2の正面壁9上方に形成された
差込孔10に差し込まれることにより折り蓋4,
5,6および7が閉蓋される。この上方開口3は
筐体2内にテイツシユペーパー等を補充するため
の取り入れ口であり、平時は、この上方開口3は
折り蓋4,5,6および7によつて閉蓋されてい
るものである。11は略矩形であつて左右両側に
夫々中央部向う鍵穴状切欠が形成された吊り下げ
ひも抜け防止片である。12は折り蓋7の折辺よ
り稍内側で折辺方向の略中央部に穿設された前記
ひも抜け防止片よりも小さなひも通し穴である。
そして、13は輪環であり、前記ひも抜け防止片
11の切欠を左右から挟み込み、前記ひも通し穴
に輪の一部を挿入し、折り蓋7の外側に出し、輪
理を引つ張ることにより、該収納器の吊り下げ用
ひもが構成されている。尚、当該の収納器の吊り
下げ手段はこれらに限らず、適宜な手段であつて
もよい。
15は、筐体2の下方開口16に設けられた取
出装置であり、外取出装置15の詳細は第6図に
おいて説明する。この取出装置15は略矩形枠状
を成しており、筐体2の下方開口に内嵌されるよ
うになつている。そして、該取出装置15の外郭
すなわち、長辺側壁17,17および短辺側壁1
8,18の上縁には夫々上方弾性片19,19お
よび20,20がその内側に向つて突設されてい
る。また該取出装置15には底板21が設けられ
ており底板21には適宜な切欠により薄紙取出口
22及び下方弾性片23,23,24,24が形
成されている。
上方弾性片19及び20は側壁17及び18の
上方に延設された部分を略直角に内側に折り曲げ
ることにより形成されており、上方弾性片20は
その長手方向の両端部を隣接する上方弾性片19
に乗載し、上方弾性片20の弾性をより大きなも
のにするようにされている。又、一方の上方弾性
片19に乗載された上方弾性片20の両側辺はそ
の基部から先端に行くに従い中央に向うようにさ
れ、上方弾性片20は全体として、基部が長辺で
先端が短辺である台形状を呈している。このよう
に垂載された弾性片の両側辺を形成すれば、テイ
ツシユペーパーを収納し弾性片19及び20が撓
まされても前記両側辺が他の弾性片19に当接す
るため、テイツシユペーパーが弾性片19と弾性
片20との間隙に挟まれるようなことはない。
また、上記したように底板21には薄紙取出口
22が切り欠かれており、該取出口22は該底板
21の略中央部に底板21の長手方向に沿つた長
孔状の中央開口域22aと該中央開口域22aの
両端から底板21の各隅部に向かつて斜めに切り
欠かれ各隅部までは到達しない端部開口域22
b,22b,22b,22bとによつて構成さ
れ、このような形状をした取出口22であるた
め、該底板21には下方弾性片23,23,2
4,24が形成されることとなる。
ところで、バネ状の各上方弾性片19,19お
よび20,20のバネ作用は、各上方弾性片1
9,19および20,20の基端縁すなわち各側
壁17,17および18,18の上縁を支点とし
て各片の先端が下方へ押さえ込まれる力に抗する
力として帯びているもので、これらの各上方弾性
片19,19および20,20に薄紙類が収納さ
れたときに受ける該薄紙類の荷重を弾力的に支持
する力として作用するものである。また底板21
が形成された各下方弾性片23,23,24,2
4も上記した上方弾性片19および20の持つバ
ネ作用と略同様に薄紙類の荷重を二次的に受け、
且つその荷重を弾力的に支持するバネ作用を持
つ。これらの上方弾性片19,20及び下方弾性
片23,24の作用については後述する。
25は、筐体2の下方開口16に上記した取出
装置15の更に下方に設けた化粧蓋で、一辺がヒ
ンジ状に該下方開口16の開口縁に支持され、他
辺には差込爪26が突設され、この差込爪26を
筐体の正面壁9の下方に設けた差込孔27に差し
込むことによつて閉蓋される。この化粧蓋25は
筐体2の下方開口を覆いホコリ等の混入を防止す
るとともに特に輸送中における収納器の破損を防
止することができる。すなわち、筐体はその一面
を開口状態にしておくりも塞いだ状態の方がその
筐体は強度的に強くなるため、化粧蓋を設けるこ
とにより収納器は輸送中に破損されることは少な
くなる。そして、この化粧蓋25は、収納器1の
使用に供された後は一般に不必要なものとなるの
で、そのヒンジ状に支持された縁部には適宜ミシ
ン線などを形成しておいて、開蓋後筐体2から切
り取ることができるように構成してもよい。尚、
上記実施例において筐体2と取出装置15とを別
体に形成し、その後両者を組み合せたものについ
て説明したが、これに限らず一枚のボール紙を適
宜な形状に裁断し、折り曲げることにより構成す
ることもできる。
次に、以上に記した収納器1における薄紙類の
取り出し作用について説明する。第8図において
28,28…は第1図に示した折り畳み積み重ね
られたテイツシユペーパーa、a…と同様のもの
を示し、このテイツシユペーパー28,28…は
筐体2の折り蓋4,5,6および7を開蓋して蓋
筐体2内に収納されたものであり、図において
は、その積層の中間の図示を省略してある。
筐体2内に積み重ねられて層をなしたテイツシ
ユペーパー28,28…が収納されるとその積層
の下方のテイツシユペーパーの周縁部が取出装置
15の側壁17,17,18,18の縁部から内
側へ向けて突手された各上方弾性片19,19お
よび20,20に載置され、その中央部は図に示
す如く下方へ懸垂する。そして、懸垂したペーパ
ー28の中央部は場合によつては底板21に接
し、従つてその場合はペーパー28の該中央部は
取出口22を塞ぐように該取出口22にも接す
る。すなわち、この積み重ねられて層をなしたテ
イツシユペーパ28,28、…の全荷重は各上方
弾性片を19,19および20,20によつて、
又その中央部が底板21によつて支持される。そ
して前述したように該各上方弾性片19,20お
よび下方弾性片23,24はそれぞれペーパー2
8の荷重に抗する方向にバネ力を有するものであ
るから、それら荷重の支持はバネ力による弾性的
支持となる。
また、このようにその周縁部が各上方弾性片1
9および20によつて支持されることよつて、積
み重ねられたテイツシユペーパー28,28…は
その下方位の位置するものほどペーパーの中央部
の懸垂が増大され、従つて各テイツシユペーパー
28,28,…の周縁部はその重なりにズレが生
じ、このズレによつて重なり面積が下方位に位置
するものほど少なくなる。このことは下方位に位
置するテイツシユペーパーをその積層荷重に抵し
て下方へ引き出す際の引張抵抗力を小さくするこ
とになる。
更に、周縁部が各上方弾性19および20によ
つて支持されることによつて、積み重ねられたテ
イツシユペーパー28,28,…はその下方位に
位置するものほど、上下のペーパー間における積
層間隔が大きくなり、つまり、各1組づつのテイ
ツシユペーパー28,28,…がほぐされ、ある
いは上下に積層対抗するペーパーに皺が生じ、こ
れらは、テイツシユペーパーを引き出す際のペー
パー間における摩擦抵抗を和らげると共に、引き
出そうとするペーパーに部分的に集中する引張力
をペーパー全域に分散することになる。
そして更には、ペーパーの周縁が各上方弾性片
19および20によつて支持されることによつ
て、下方位のペーパーに加わる垂直方向に荷重を
斜め方向に、つまり、取出口22に向う方向に転
向するものとなる。
上述したところの各上方弾性片19および20
によるペーパーが受ける作用、すなわちペーパー
の周縁が弾性的に支持されること、周縁の積層重
なり面積が小さくされること、上下の対向間に間
隙や皺が生じ、垂直荷重が傾斜方向の荷重に転向
されること等々はいずれも、下方位のテイツシユ
ペーパーの引き出しを極めて容易なものとするよ
うに作用する。
また、上方弾性片19および20はペーパーが
載置された状態で中央部に行くに従い低くなるよ
うに傾斜されるため、積み重ねられたペーパーが
偏在されていてもその偏在を矯正し、ペーパーを
正しい位置で取り出し口に向うようにすることが
できる。
このようにして、積層されたテイツシユペーパ
ー28,28…の最下位のテイシユペーパー2
8′は、そのテイシユペーパー28′に加わる全テ
イツシユペーパー28,28…の荷重を極力小さ
なものとされた状態の中でスムーズに引き出され
ることになる、そしてこの引き出される際に、底
板21の下方弾性片23,23,24,24は以
下のように動作する。
第6図Aは収納器1内にテイツシユペーパ2
8′が収納され、その最下位のテイツシユペーパ
ー28′の一端が取出口22から出された状態を
示す短辺矩形方向の断面図である。そして、最下
位のテイツシユペーパー28′の取出口22から
出た一端を下方に引つ張ると第6図Bの如く、折
り畳まれたテイツシユペーパー28′は開かされ、
長辺側下方弾性片23(第7図Aの斜線で示した
弾性片)を撓ませる。下方への引張力の作用点が
折り畳まれえたテイツシユペーパー28′の折り
目まで達するとテイツシユペーパー28′は第6
図Cの如く、作用点が中央部へと移行する。この
とき、前記下方弾性片23は徐々に復元されると
ともに他の短辺側下方弾性片24,24が撓みは
じめることとなる。そして、作用点が中央部まで
来ると前記撓された下方弾性片23は復元され
る。更にテイツシユペーパー28′を下方へ引つ
ぱると、今まで撓んでいた長辺側下方弾性片23
に対向配置された長辺側下方弾性片23(第7図
Cの斜線で示した弾性片)が下方へ撓みはじめ
る。このときこの状態で撓んでいる短辺側下方弾
性片24,24は徐々に復元されて行き、第6図
Dの如くテイツシユペーパー28′の終端が下方
弾性片23の上を辷り落ち、テイツシユペーパー
28は取り出される。そして、下方弾性片23は
元の状態に復元されることとなる。
そして次に、上記下方弾性片23,23,2
4,24の動作を更に他弾性片との関係において
説明する。
第8図の状態において、最下位のテイツシユペ
ーパー28′を引き出して行くと、一方の長辺側
下方弾性片23はその引き出されるテイツシユペ
ーパー28′に加わる引張力(図中矢印29方向
の引張力)に応じて稍下方へ撓み、また、撓んだ
下方弾性片23以外の下方弾性片23,24,2
4にはその引張力は加わらないためそのままの状
態を保つことになる。すると、テイツシユーペー
パー28,28…の中央部の荷重はそのままの状
態を維持する下方弾性片23,24及び24によ
つて大部分が支持されることとなり、又該一方の
長辺側弾性片23は上記したように下方へ撓むた
め最下位28′とその上に重ねられたテイツシユ
ペーパー28″との間には間隙が生じ、この間隙
によつて最下位のテイツシユペーパー28′は全
テイツシユペーパー28,28…の荷重を余り受
けずに、スムーズにい取出口22から下方へ引き
出される。そして、この取出口22から引き出さ
れたテイツシユペーパー28′は、その上に重ね
られたテイツシユペーパー28″の半折分を伴な
つて引き出してくるので、そのテイツシユペーパ
ー28″の半折分は取出口22から下方へ飛び出
した如き状態、即ち第8図における最下位のテイ
ツシユペーパー28′の図示の状態と全く同様の
状態に置かれる。
なお、テイツシユペーパー28,28…は、第
1図に示した通り重なり合うテイツシユペーパー
相互が交互に折り込まれているため第8図におい
て、最下位のテイツシユペーパー28′を引き出
すと、その上のテイツシユペーパー28″は他方
の長辺側下方弾性片23側から取出口22に引き
出される。
尚、筐体2の下方開口16はこれを閉塞するよ
うに軟質合成樹脂からなるフイルムを貼着し、該
フイルムの略中央部その長手方向に延びるスリツ
トを形成して該スリツトをペーパーの取出口にし
ても良い。
以上のように、本発明衛生用薄紙類収納器の第
1の実施例1によれば、筐体内に多量のテイツシ
ユペーパー等へ薄茶紙類が収納されてもその全ペ
ーパーの荷重を四方から内側に突出するバネ状の
傾斜片の各傾斜面で受け、これによつて、特にそ
の積層されたペーパーの下方のものほど中央部が
懸垂し重なり合うペーパー間に間隙を生じまた四
方縁部の重なりにズレを生じ、垂直方向の荷重が
取出口へ向う傾斜方向すなわち各傾斜片の各傾斜
面に沿つた方向の荷重へと転向され、更には、取
出口から引き出される最下位のペーパーに加わる
引張力によつて取出口を囲う一方の底板片が下垂
してその最下位のペーパーとその上に重ねられた
ペーパーとの間に間隙が生じ、これらの各間隙や
荷重の緩和によつて、最下位ペーパーを破切され
ることなく、容易に取出口から下方へ引き出すこ
とができる。
従つて、最下位のペーパーの引き出しを容易に
したので筐体内に多量のペーパーを収納したとし
てもペーパーの引き出しが困難になる惧れは無
く、ペーパーの用途や使用場所、使用人数等その
ペーパーの消費頻度に応じた多量のペーパを収納
しておくことができる。
そして、そのように多量に収納されたペーパー
は下方のものから順次引き出されるため、筐体内
のペーパーは次第に下方取出口へその自重によつ
て移動し、従つて最後の一枚に至るまで確実にし
かも簡単に引き出すことができる。そして勿論、
詰め換え用の場合には筐体の上方開口から、必要
な量のペーパーをいつでも補充することができ
る。
なお、以上の第1の実施例の説明は、収納器1
の筐体に収納される衛生用薄紙をテイツシユペー
パーとして説明したが、このテイツシユペーパー
に限らず、トイレツト用ペーパー、化粧紙、ペー
パータオル等各種の衛生用薄紙についても全く同
様に適用され得る。そして勿論、この収納器1は
所謂一般家庭用として、またホテルやレストラン
等の業務用として、広汎に用いることができる。
なお更に、収納される衛生用薄紙は、第1図に
示すテイツシユペーパーの如く、折り畳み積み重
ねられた収納形態のものの他に、ロング紙を連続
折り畳んだだけの収納形態のものでもよい。この
ロング紙の場合、折り目にミシン線を設けておけ
ば尚都合がよいが、格別ミシン線等の切り取り線
を設けておかなくとも、取出口の下方に別途適宜
な切り取り刃を付設しておけば所望の長さに切断
して使用することもできる。
第1の実施例の変形例 第9図乃至第11図は、第4図に示した収納器
1を変形した収納器を示すものである。
第9図は前述した本発明の第1の実施例におけ
る筐体2の下方開口16に設けられる化粧蓋25
の変形例1Aを示すものである。化粧蓋30は筐
体2の底面31をそれよりひとまわり小さい矩形
に切り抜かれて形成されたもので、化粧蓋30に
切り抜いた後には筐体2の下方周縁より内側に突
出する縁部32が形成されることになる。この場
合、底面31に所望のミシン線を入れておき引張
爪33を引つ張ることにより化粧蓋30を容易に
形成することができる。
第10図は、第9図に示した化粧蓋30を更に
変形した収納器1Bを示し、化粧蓋34は筐体2
の底面31に略楕円形状のミシン線の切り取り線
を設けて切り抜くことにより略楕円形状の化粧蓋
34が形成されているものである。この第10図
に示す第2の変形例1Bによれば、その化粧蓋3
4が切り抜かれても、筐体2の底面31において
は、該底面30の四つの各隅部にその各隅を頂点
とする略三角形状の隅部底面36,36,36お
よび36が残され、従つて筐体2は上下方向の撓
みが、これら各隅部底面によつて阻止されるた
め、より強固な収納器を形成することができる。
第11図は第5図に示した収納器1の筐体2と
取出装置15とを変形した収納器1cを示すもの
で、筐体2は合成樹脂にて構成されている。そし
て筐体2がその前面と側面とが第11図の如く切
り欠かれ、切欠38が形成されている。41は扉
蓋であり、切欠38に対応した形状をしており、
筐体2上面39にヒンジ部40が形成され、扉蓋
41は開閉可能にされている。そのヒンジ部40
は、例えば上面壁39と扉蓋41との境界線部の
肉厚を他の部分の肉厚より薄くすることによつて
該境界線部に可撓性を与えることによつて簡単に
形成することができる。15Aは前述した取出装
置を示し、この取出装置15Aは各上方弾性片1
9,19,20,20を形成された弾性片枠42
と、底板21とが別体に構成されており、いずれ
も発泡スチロール等で形成されている。尚、取出
装置の材質はこれらに限らず、可撓性合成樹脂で
あつてもよく、また傾斜片を金属板とバネ又はひ
げバネを用いて構成してもよい。
このようにした収納器1cにおいては、筐体2
の底面3上にまず底板21を載置し、次いでその
底板21の上に弾性片枠42を載置することによ
つて第5図に示した取出装置15と同様の取出装
置15Aが形成される。
この第11図に示す収納器1cによれば、筐体
2内に収納されるペーパーの補充作業や底板2
1、弾性片枠42の交換、補修、保守作業が、筐
体前面に形成された切欠38を通して容易に部品
交換が可能となる等、取り扱いが便利なものとな
るばかりか、強度の高いプラスチツク、金属等を
以つて筐体2を形成する場合には取出装置15A
は簡便で手軽な材料の弾性体を以つて形成する場
合には極めて製作上都合が良い。
第2の実施例 第12図は本発明衛生用薄紙類収納器の第2の
実施例を示すものである。この実施例における収
納器1Dは第4図に示した第1の実施例にかかる
収納器1Aの上方弾性片が異なるだけなので他の
部分については省略して該収納器1Dを説明す
る。
図中43は取出装置であり上方弾性片44,4
4と下方弾性片23,23,24,24とが一枚
の板材により構成されている。すなわち、取出装
置43は矩形をしたボール紙の両端を上方弾性片
44,44として折り曲げ、更にその内側部位を
側面補助壁45,45として折り曲げ、矩形をし
たボール紙の中央部には筐体2の下方開口に嵌合
固定される程の大きさとされている。該中央部に
は薄紙取出口22が設けられていることにより、
下方弾性片23,23,24,24が形成されて
いる。そして、このように構成された取出装置4
3は側面補助壁45,45が側壁に貼着されるこ
とにより筐体2の下方開口に嵌合固定される。
尚、本実施例の収納器1Dは上記のように筐体2
と取出装置43とを別体に形成した後、組み合わ
せて構成してもよいし、また、一枚のボール紙を
適宜な形状に打ち抜き、各片を折り曲げて構成す
ることもできる。
しかして、上方弾性片44,44及び下方弾性
片23,23,24,24は前述した第5図に示
す上方弾性片19,19,20,20及び下方弾
性片23,23,24,24と同じ働きをするた
め、テイツシユペーパーの取り出しが容易である
ことは勿論、これら弾性片の形成が非常に簡便で
あり、収納器1Dを安価に製造することができ
る。
第13図に示すものは第12図に示した収納器
1Dを変形した収納器1Eである。そして、この
収納器1Eと前記収納器1Dとの相違は上方弾性
片の構成だけであるので、この部分についてのみ
説明する。
上方弾性片46,46は筐体2の側壁と一体に
形成されたもので、取出口22予定位置よりも予
め長く形成された側壁を取出口22予定位置で一
旦内側に折り畳み、側壁に貼着して側面補助壁4
7,47を形成した後、更に適宜高さで外側に折
り曲げて上方弾性片46,46を筐体2の開口中
央部に向うように構成する。また、下方弾性片2
3,23,24,24は一枚の板材で別体に形成
したものを前記筐体2の開口を覆うように設けて
もよいし、また、筐体2の背壁を予め長く形成
し、その先端部位に取出口22を切り抜いた後、
直角に折り曲げ、適宜方法により固定することに
より構成してもよい。
第14図に示すものは第12図に示した収納器
1Dを変形した収納器1Fである。そして該収納
器1Fは筐体2を合成樹脂等で構成し常設出来る
ようにしたものである。そして、この変形例を説
明するにあたり、前述した第1の実施例の第3の
変形例にかかる収納器1Cとその大部分の構成を
同じくしており、異なる点は上方弾性片とその取
り付け方だけであるので、その部分のみを説明す
る。
図中48は取出装置であり、一枚の板材の中央
部に取出口22の如き形状を切り抜いて形成した
下方弾性片部材と一枚の板材を折り曲げた上方弾
性片部材とから構成される。上方弾性片部材は上
方弾性片49,49と側面部50,50とからな
り、発泡スチロール、合成樹脂、厚紙、ボール紙
等を折り曲げて形成されている。そして、51,
51,…は筐体2の底面31の開口の側壁側縁部
に立脚された係止片であり、側壁との間で上記側
面部を挟持し、固定するものである。52,52
…は下方弾性片部材の四隅に設けられた切欠であ
り、筐体2の底面31上に載置される際に係止片
51,51…に阻止されないようにするためのも
のである。
しかして、本実施例によれば、収納器1Fの前
面が大きく開閉できるため、テイツシユペーパー
の詰め換えが容易であるとともに、上方弾性片4
9,49と下方弾性片23,23,24,24と
を別部材にて形成したのでそれらのいずれが損傷
した場合でも一方のみを交換すればよい。また、
その交換も前述のように収納器1Fの前面が大き
く開口するので非常に容易に行うことができる。
第3の実施例 第15図および第16図は本発明衛生用薄紙類
収納器の第3の実施例を示すものである。この第
3の実施例の収納器1Gは特に破損しやすく、し
かもミシン掛けをしたような薄く極めて弱い紙質
のロング紙の収納に適した構成とされている。
図において、62はその上方部が箱型の空間と
された上方収納室63と下方部が弧状化粧板65
によつて下方へ行くに従い狭くなるような空間と
された下方収納室64とを有する筐体を示し、該
上方収納室63と下方収納室64とは連通され、
一体の収納室を構成してある。そして、該下方収
納室64の上方部であつて筐体62の側壁66,
66に水平方向に段部67,67が収納室63内
部に向つて突設されており、該段部67,67に
夫々の上端縁を埋設状に固定された弾性片68,
68が設けられている。該弾性片68,68は第
16図に示す如く略舌状を成し、その先端は筐体
62の底部取出口69に向い、底部取出口69を
狭めるように弾性片68,68は傾斜せられてい
る。70,70は該弾性片68,68の基部より
稍先端部側に形成されたバネ腰部で、この場合後
述するU字型をした誘導板72に沿つて係合し適
当な間隙をもつて形成されるように形作られてお
り、該バネ腰部分70,70は夫々筐体62の側
壁66,66の内面に当接され、弾性片68,6
8は該バネ腰部分を支点として底部取出口69を
狭める方向へ作用している。71,71は該弾性
片68,68の相対向する面68A,68Aに乗
せ掛け又は貼着された弾性片68,68により稍
大きい粗面弾性板で、例えばスポンジ類、発泡ス
チロール、ゴム、ウレタンあるいは各種フエルト
材等から成るもので、その板厚は弾性片68,6
8の基部側よりも先端部側へ行くに従つて厚くな
るようにされている。72は縦断面形状がU字型
をした誘導板で仕上方収納室64の上部から懸垂
されたような形で両側壁66,66に直交するよ
うに配置されている。そして、該誘導板72の上
方内面には適宜な間隔を設けて複数の突条73,
73…が平行に形成され、また下方略中央には略
楕円形状のペーパー通過口74が形成されてい
る。そして、上記弾性片68,68に乗せ掛け又
は貼着された粗面弾性板71,71の各下方端は
該ペーパー通過口74に指向するように設けられ
ている。75は底板であり、底板75には筐体6
2の下方前方に指向する弧状斜面が形成された取
り出し案内片76が設けられ、前記弧状化粧板6
5の下端面は収納室64内で内側に巻かれたロー
ル部65′が形成され、このロール部65′と上記
取出案内片76との対向する間隙によつて取出口
69が形成される。77は収納室63内に収納さ
れたペーパーの押えリブであり、蓋体78の裏面
に2つ設けられている。
このようにした収納器1Gによれば、収納室6
3,64に積み重ねられたペーパーが収納される
と、まずU字型誘導板72の斜面に乗載すること
により一方の紙の折返し前後の先端部即ち折返し
面は前後より下方に向い狭められる誘導板72上
方の突条73により適当に落込を止められ、その
下層紙の中央が懸垂状に下方へ垂下がる。この時
他方各一組の弾性片68,68の弾性によつて大
旨このペーパーをその区間(区域)内で支持す
る。又これをその区間(区域)内の上方で強く下
方に向うにつれて軟らかく支持させるために弾性
片68,68の弾発力の支点は上方に位置すると
ともに、弾性片68,68に貼着又は係止される
粗面弾性板71,71はその上方で薄く、下方に
下がるにしたがつて厚くされている。これにより
弾性片68と68との間隔を下方に下がるにした
がつてより狭くすることが出来るため最大層紙で
あつても懸垂状の垂下があつた状態を保持しつつ
支持することが出来る。しかるに下方への引出力
が加わると、各弾性片68,68間の先端とその
区間(区域)内前後に亘り交互に紙の引出力によ
る紙の移行が生じて紙は引出される。
この際前後交互に移行する紙が、弾性片68,
68の周縁部によつて破損されないように、その
粗面弾性板71,71が弾性片68,68より一
回り大きく弾性片68,68の周縁部より突出さ
れており、また、その先端部ではもつとも厚く突
出され、その粗面弾性板71,71での紙の支持
と引出しは、その部分、部分で引出力が吸収され
るため、隣接紙を伴つて動くことがなく順序よく
ごく軽く引出される。このようにして引出された
紙の空間がある程度生じると上方紙は下方紙の支
持を失い中央部より自重で下垂し下降を生じ、同
時にそれぞれの各弾性片68,68と粗面弾性板
71,71は当初の力の釣合に戻ろうとするので
紙は再び引出される以前の状態に戻ることが出
来、絶えず変らない良い引出しの状態を保つこと
が出来るものである。
そして、底板75の基部が筐体62の背面壁に
ヒンジ部を介して取着されているため、該底板7
5の先端を下方に開くことにより底部取出口69
を大きく開口することができ、収納室63,64
内に収納されたペーパーの最下層のペーパーの端
部を大きく開口した取出口69を通して下方へ引
き出し、その取出口69から引出されているペー
パーの端部を取り出し案内片76に沿つて下方へ
引き出せば、その引張力によつてペーパーの下方
層は下方へ撓みその引張力によつて粗面弾性板7
1,71は左右方向に稍開き、ペーパーの下方層
は各折り畳まれたペーパー片の上下の重なりに間
隙と皺とを生じるが、粗面弾性板71,71は下
方に下がるに従い厚くしてあるために、弾性片6
8,68の紙の落込みによる左右への開き角度よ
り内側に突出して残ることとり、下方層の重なり
の僅かな部分を軽く支持することが出来る。又積
み重ねられたペーパーに下方層の更に下方のペー
パーは粗面弾性板71,71の各下端間によつて
その一方の両側縁部が支持され、該弾性片68,
68のバネ力を受けずに、粗面弾性板71,71
自体の弾性のみによつて僅かに支持されるだけで
あるから、引き出しに際して、容易にその弾性的
支持力に抗して粗面弾性板71,71間をすり抜
けることができる。又、該下方層のペーパーの他
方の両側縁部は誘導板72の突条73,73…に
よつて下方への落下をある程度阻止されている。
一方にペーパーの折り畳み折口側の縁部はその中
央部の弾性的支持をペーパーの引出しによつて最
下方より順次生じる空間によつて順次懸垂力を失
つたペーパーは極めて僅かな引張力に従つて次第
に該誘導板72の内面を滑り落ちてゆくことにな
る。
すなわち、収納室63,64内に積み重ねられ
収納されたペーパー層の下方層は、前後、左右方
向が下方へ至るに従つて狭乍状にすぼんだ空間、
つまり側面U字型の誘導板72とによつて生じ
る。懸垂状のほぐされて下垂する状態を下方より
上方へ順次両脇よりやや上向きに指向して支持す
るように左右一対の弾性片68,68と粗面弾性
板71,71によつて作用させられており、それ
故より柔かく保持される。粗面弾性板71,71
の下方への厚みの変化は、この作用に重要な役割
を持ちこれらによつて生じる空間においてそのペ
ーパーの中央部が懸垂し、しかも双方の両側縁部
がほぐされるような状態に置かれ、下方位のペー
パーに至るものほど積み重ねられた全ペーパーの
荷重を受けなくなり軽徴な引張力によつて簡単に
引き出すことができる。
なお、ペーパーを順次引き出し、補充をしない
時、紙は週辺部への反発力を失つて複数の折り畳
まれたペーパーが重なり合つたまま、ほぐされず
にペーパー通過口74を抜け落ちた場合は、一旦
底板75上で受け止められ、そこに複数のペーパ
ーが溜ることになり、これも取出口69から順次
引き出すことができる。
取出口69から引き出されたペーパーは取り出
し案内片76の下端縁を切り刃として用いて適当
な長さにカツトして使用しても良い。
尚、ペーパーの取出口69は上記したものに限
らず、筐体62の開口底面にこれを閉塞するよう
に軟質合成樹脂からなるフイルムを貼着し、該フ
イルムの略中央部に収納したペーパーの折り畳み
折口側縁と平行な向きのスリツトを形成し、該ス
リツトをペーパーの閉出口としても良い。
以上述べた本発明衛性用薄紙類収納器の第3の
実施例1Gによれば、筐体62内に多量に収納さ
れたペーパーの荷重は下方層のペーパーにおいて
その一方の両側縁部が粗面弾性板71,71間に
斜めに支持され又他方の両側縁部が側面U字型の
誘導板内面72間にこれも斜めに支持され、ペー
パーの中央部は懸垂され、ペーパー通過口74に
臨むようになるため、下方層のペーパーは下方位
に位置するものほどペーパーの荷重を受けなくな
り、ペーパーの上下の重なりに間隙と皺とを生
じ、その粗面弾性板71,71と誘導板72との
各斜面を容易に滑り落ちることができるため、ペ
ーパーを下方へ軽く引張るだけでペーパーを破切
することなくしかも一枚づつ順次スムーズに引き
出すことができるものである。
また、本発明衛生用薄紙類収納器を、第17図
に示すケースと第18図乃至第21図に示す取出
装置との組み合わせより実施することもできる。
第17図に示すケース79は合成樹脂から成る
もので、その前面は図の如く開口され、蓋体80
がケース79の下部に設けられたヒンジ部81に
より開閉可能に取り付けられている。そして、ケ
ース79の底面82は枠部83を残して切り抜か
れている。84は蓋体80の受合面の上下に亘つ
て一体に設けられたペーパー押え用リブであり、
蓋体80をケース79に閉塞した状態においてテ
イツシユペーパー、トイレツトペーパーを一方向
へ押え、その偏在をなくすことができる。そし
て、底面82の枠部83には以下のような取付装
置が載置される。
第18図に示すものは上記ケース79に取り付
けられる取出装置の一例である。この取出装置8
4Aは2組の相対向する弾性片が同一平面上に設
けられるもので、矩形枠体85の各片の内壁部か
ら舌状をした弾性片86,86,86,86が内
側へ向つて形成される。
第19図は前記ケース79に取り付けられる取
出装置の別の例を示すものである。この取出装置
84Bに前述した取出装置84Aの1組の弾性片
86,86の上方に別の一組の上方弾性片87,
87を配置した如き形状をしたものである。上方
弾性片87,87は横長の矩形をしており矩形枠
体85の対向する2辺の外壁面から立脚した側壁
88,88の頂部から斜め下方に向けて設けられ
ている。そして、外上方弾性片87,87の長さ
方向の中間部より基部側に稍寄つた位置には側壁
88,88側に突出する突条89,89がその幅
全体に亘つて形成されている。該突条89,89
は上方弾性片87,87の弾力性を増すためのも
のである。
第20図は前記ケース79に取り付けられる取
出装置のまた別の例を示すものである。この取出
装置84Cは1組の相対向する弾性片が同一平面
上に設けられるものであり、矩形枠体85の対向
する2辺の内壁面から矩形をした弾性片90,9
0が内側に向つて設けられて成るものである。弾
性片90,90は対向する側の辺の中央部分が略
半円形状に切り欠かれ、該切欠91,91がペー
パー取出口92を形成している。
第21図は前記ケース79に取り付けられる取
出装置の更に別の例を示すものである。この取出
装置84Dは前述した取出装置84Cの弾性片9
0,90の上方に別の1組の上方弾性片93,9
3を配置した如き形状をしたものである。上方弾
性片93,93は弾性片90,90が設けられた
枠体の辺とは別の対向する辺の該壁面から立脚し
た側壁94,94の頂部から斜め下方に向けて設
けられている。そして、該上方弾性片93は前述
した取出装置84Bの上方弾性片87に同じよう
な形状をしている。しかして、弾性片90,90
と上方弾性片93,93は弾性片90,90が対
向する方向と上方弾性片93,93が対向する方
向とが直交するように配置されることとなる。
尚、ケース79の底面82の開口にはこれを閉
塞するように軟質合成樹脂から成るフイルムを貼
着し、該フイルムの略中央部に収納したペーパー
の折り畳み折口側縁と平行な向きのスリツトを形
成して該スリツトをペーパーの取出口にしても良
い。
以上に示した取出装置84A,84B,84
C,84Dはケース79の底面82の枠部83に
載置され、収納器が構成されていることとなる。
そして、上記した取出装置84A,84B,8
4C,84Dはいずれも第1の実施例において説
明した取出装置15と同様の効果をもたらすこと
ができる。
尚、本発明衛生用薄紙類収納器には第22図に
示したようにトイレツトペーパーを折り畳み積み
重ねると更にその取り出しが容易になる。
すなわち、1枚の矩形のソフト紙95をその長
さ方向に半分に折り畳んだものを一として更に同
方向に折り畳み第22図Aの如く積み重ねたもの
である。こように折り畳み積み重ねたソフト紙9
5は第23図のような同一平面上に2対の相対向
する弾性片96,96,96,96を有する収納
器97であつても容易に取り出すことができる。
また、折り畳み積み重ねられた薄紙の最後紙す
なわち、最上層にある薄紙の折り畳みに薄紙より
も稍厚い紙例えば、上質紙等を挟み込んでおく
と、最終紙まで確実に一枚づつ引き出すことがで
きる。すなわち、筐体内に収納されている薄紙類
の残量が少なくなり、最終紙を含め2、3枚にな
ると、その内の一枚を引き出そうとしても、撓ま
ない弾性片にかかる荷重が少なくなり、摩擦抵抗
が小さくなるので、それら薄紙が2、3枚まとま
つて引き出されてしまうが、最終紙の折り畳み上
質紙を挟み込んでおくと、該最終紙そのものを掴
み、引つぱらない限り、最終紙は他の薄紙との摩
擦抵抗により引き出されることなく、最後まで確
実に一枚づつ薄紙を引き出すことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は一般的なテイツシユペーパーの折り畳
み積み重ね状態を示す概略図、第2図は第1図に
示すテイツシユペーパーが収納される従来の箱詰
状の収納器を示す斜視図、第3図は第2図に示す
収納器を逆さにして一部切欠いて示す斜視図、第
4図乃至第8図は本発明衛生用薄紙類収納器の第
1の実施例を示すもので、第4図は収納器の一部
を切欠いて各蓋部を開いた状態を示す斜視図、第
5図は取出装置を示すものでAは斜視図、BはA
におけるB−B線に沿う断面図、CはAにおける
C−C線に沿う断面図、第6図は弾性片の動作を
示す概念図でAはペーパーが一端をのぞかせ収納
された状態を示し、Bはペーパーを引つぱりその
作用点がペーパーの折り目まで達した状態を示
し、Cその作用点がペーパーの折り目を通過し取
出口まで達した状態を示し、Dはその作用点がペ
ーパーの終端まで達した状態を示す図、第7図は
ペーパーを引き出すときにいずれの弾性片が撓む
かを示す概念図でAは第6図Bの状態に対応し、
Bは第6図Cの状態に対応し、Cは第6図Dの状
態に対応した図、第8図は収納器の筐体内に収納
されたペーパー類の取出し状態を示す一部切欠き
斜視図、第9図は第4図に示す収納器の第1の変
形例を示すもので底面から見た斜視図、第10図
は第4図示す収納器の第2の変形例を示すもので
底面から見た斜視図、第11図は第4図に示す収
納器の筐体の変形例を示す分解斜視図、第12図
は本発明衛生用薄紙類収納器の第2の実施例を示
し、収納器の一部を切欠いた斜視図、第13図お
よび第14図は第12図に示す収納器の変形例を
示すもので、第13図は収納器の一部を切欠いた
斜視図、第14図は分解斜視図、第15図および
第16図は本発明衛生用薄紙類収納器の第3の実
施例を示すもので、第15図は第16図のA−A
線に沿う断面図、第16図は第15図のB−B線
に沿う断面図、第17図および第18図は本発明
衛生用薄紙類収納器の第4の実施例を示すもの
で、第17図はケースのみを示す斜視図、第18
図は取出装置のみを示すものでAはその斜視図、
Bは第18図AのA−A線に沿う断面図、Cは第
18図AのB−B線に沿う断面図、第19図は第
18図に示す取出装置の変形例を示すもので、A
はその斜視図、Bは第19図AのA−A線に沿う
断面図、Cは第19図AのB−B線に沿う断面
図、第20図は第18図に示す取出装置の別の変
形例を示すもので、Aはその斜視図、Bは第20
図AのA−A線に沿う断面図、Cは第20図Aの
B−B線に沿う断面図、第21図は第18図に示
す取出装置のまた別の変形例を示すもので、Aは
その斜視図、Bは第21図AのA−A線に沿う断
面図、Cは第21図AのB−B線に沿う断面図、
第22図は本発明におけるペーパーの他の折り畳
み積み重ねた形態を示し、Aはその側面図、Bは
斜視図、第23図は第22図に示したペーパーを
収納するための収納器を示す一部を切欠いた斜視
図、である。 符号の説明、1,1A,1B,1C,1D,1
E,1F,1G,79,97……容器、15,1
5A,43,48,84A,84B,84C,8
4D……取出装置、19,20,23,24,4
4,46,49,66,71,86,87,9
0,93,96……弾性片、22,54,74…
…取出口。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 衛生用薄紙を多数積み重ねて収納する箱状の
    容器とその下方に配置される薄紙取出装置とから
    成り、該薄紙取出装置はその周縁部から中央部に
    向つて延びる少なくとも一対の相対向する弾性片
    を備え、該相対向する弾性片の間に薄紙取出装置
    の略中央を占める取出口が構成されるようにして
    なることを特徴とする衛生用薄紙類収納器。 2 薄紙取出装置の取出口が2組の相対向する弾
    性片の間に形成されるようにしたことを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の衛生用薄紙類収納
    器。 3 略同一一平面上に配設された2組の相対向す
    る弾性片の内、一方の組の弾性片の両側部の少な
    くとも先端部が他方の組の弾性片に乗載されたこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の衛生
    用薄紙類収納器。 4 薄紙取出装置に配設された相対向する弾性片
    とは別の相対向する弾性片が前期相対向する弾性
    片の稍上方に配設されたことを特徴とする特許請
    求の範囲第1項、第2項又は第3項記載の衛生用
    薄紙類収納器。 5 薄紙取出装置が適宜折り曲げられた板紙から
    成ることを特徴とする第1項、第2項、第3項又
    は第4項記載の衛生用薄紙類収納器。 6 底面を有する板紙からなる箱対の底面に適宜
    な切欠を形成することにより薄紙取出装置の各弾
    性片が構成されてなることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項又は第2項記載の衛生用薄紙類収納
    器。 7 相対向する弾性片が金属片からなり、該弾性
    片が中央側に行くに従つて下側に行くように傾斜
    されるように設けられたことを特徴とする特許請
    求の範囲第4項記載の衛生用薄紙類収納器。 8 金属板から成る相対向する弾性片の薄紙類と
    接触する側の面にスポンジ、フエルト等の粗面弾
    性板が貼着されたことを特徴とする特許請求の範
    囲第7項記載の衛生用薄紙類収納器。 9 相対向する弾性片に貼着されるスポンジ、フ
    エルト等の粗面弾性板が該弾性片よりも稍大きい
    ことを特徴とする特許請求の範囲第8項記載の衛
    生用薄紙類収納器。 10 相対向する弾性片に貼着されるスポンジ、
    フエルト等の粗面弾性板の肉厚が該弾性片の下方
    に行くに従い厚くなるようにされたことを特徴と
    する特許請求の範囲第8項又は第9項記載の衛生
    用薄紙類収納器。
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