JPH11165556A - 作業機 - Google Patents

作業機

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JPH11165556A
JPH11165556A JP9329781A JP32978197A JPH11165556A JP H11165556 A JPH11165556 A JP H11165556A JP 9329781 A JP9329781 A JP 9329781A JP 32978197 A JP32978197 A JP 32978197A JP H11165556 A JPH11165556 A JP H11165556A
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clutch pedal
traveling clutch
pedal
pin
detent
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Masayoshi Nakada
昌義 中田
Mineyoshi Motomura
峰義 本村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン振動に起因した走行クラッチペダル
及び機体フレームの振動を防止する。 【解決手段】 ベルトテンション式の走行クラッチ14
を走行クラッチペダル6の踏み込み作動に伴って付勢力
に抗して切り作動させるように走行クラッチペダル6と
走行クラッチ14のテンションアーム14Dとをリンク
機構80を介して連動させ、前記走行クラッチペダル6
とリンク機構80とのピン連動部位置するピン孔83
を、ピン81をその長手方向の中央に位置させて走行ク
ラッチペダル6が踏み込み開始位置に位置する状態での
テンションアーム14Dの設定範囲内での独立した揺動
を許容する長孔に形成し、前記走行クラッチペダル6の
踏み込み作動を許容する状態で走行クラッチペダル6を
踏み込み開始位置に保持するペダル保持手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入り付勢されたベ
ルトテンション式の走行クラッチを走行クラッチペダル
の踏み込み作動に伴って付勢力に抗して切り作動させる
ように走行クラッチペダルと走行クラッチのテンション
アームとをリンク機構を介して連動させてあるコンバイ
ンなどの作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の作業機では、走行クラッチペダル
とテンションアームとを遊びなくリンク機構を介して連
動させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、上記従来の技
術によるときは、エンジン振動に起因した伝動ベルトの
テンション変動に伴うテンションアームの揺動がリンク
機構を介して走行クラッチペダルに伝達されて、走行ク
ラッチペダル及びその走行クラッチペダルが取り付けら
れている機体フレームが振動するという欠点があった。
【0004】本発明の目的は、エンジン振動に起因した
走行クラッチペダル及び機体フレームの振動を防止する
点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本第1発
明の特徴、作用、効果は次の通りである。
【0006】〔特徴〕入り付勢されたベルトテンション
式の走行クラッチを走行クラッチペダルの踏み込み作動
に伴って付勢力に抗して切り作動させるように走行クラ
ッチペダルと走行クラッチのテンションアームとをリン
ク機構を介して連動させてある作業機であって、前記走
行クラッチペダルとリンク機構とのピン連動部又はリン
ク機構中のピン連動部若しくはリンク機構とテンション
アームとのピン連動部に位置するピン孔を、ピンをその
長手方向の中央に位置させて走行クラッチペダルが踏み
込み開始位置に位置する状態でのテンションアームの設
定範囲内での独立した揺動を許容する長孔に形成し、前
記走行クラッチペダルの踏み込み作動を許容する状態で
走行クラッチペダルを踏み込み開始位置に保持するペダ
ル保持手段を設けてある点にある。
【0007】〔作用〕本発明者は、図10に示すよう
に、前記のようにピン孔83を長孔に形成し、このピン
孔83に挿通するピン81を介して連結する部材90,
91間にそれら両者の相対移動に摩擦抵抗を付与するゴ
ム座がねなどの摩擦部材92を介装することにより、摩
擦抵抗に抗したピン孔83に対するピン81の移動でテ
ンションアームの振動が走行クラッチペダルに伝達され
ることを抑制して、テンションアームの振動に起因した
走行クラッチペダルの振動を抑制するようにした技術を
先に開発した。しかし、この技術によるときは、テンシ
ョンアームに連動する部材と走行クラッチペダルに連動
する部材とが摩擦部材を介して摩擦連動しているから、
テンションアームの振動が走行クラッチペダルに伝達さ
れることを確実に防止することができなかった。
【0008】上記の技術に対して、本第1発明によると
きは、ピン孔を長孔にすることにより走行クラッチペダ
ルが踏み込み開始位置に位置する状態でのテンションア
ームの設定範囲内での独立した揺動を許容するようにす
る一方、ペダル保持手段を設けて走行クラッチペダルの
踏み込み作動を許容する状態で走行クラッチペダルを踏
み込み開始位置に保持するようにしてあって、走行クラ
ッチペダルが踏み込み開始位置に位置しかつ走行クラッ
チが入りにある状態では、テンションアームの振動に伴
いピンをピン孔内で移動させることでテンションアーム
と走行クラッチペダルとの連動を確実に断つようにして
あるから、テンションアームの振動が走行クラッチペダ
ルに伝達されることを確実に防止することができる。
【0009】〔効果〕従って、本第1発明によれば、テ
ンションアームの振動に起因した走行クラッチペダルの
振動及び機体フレームの振動を確実に防止できるように
なった。
【0010】請求項2に係る本第2発明の特徴、作用、
効果は次の通りである。
【0011】〔特徴〕上記本第1発明の特徴において、
前記ペダル保持手段を構成するに、変速レバーに連動し
て第1軸芯周りに揺動するデテントプレートを設け、こ
のデテントプレートのうち前記変速レバーが各変速操作
位置に位置するときに設定箇所に対応する箇所のそれぞ
れに凹部を形成し、前記第1軸芯と平行な第2軸芯周り
での揺動により前記凹部のうち設定箇所に対応位置する
ものに対して係合部材を係脱させるデテントアームを設
け、このデテントアームを係合方向に揺動付勢するスプ
リングを設け、前記走行クラッチペダルの踏み込み作動
に連動して前記デテントアームを付勢力に抗して離脱方
向に揺動させるとともにデテントプレートを低速姿勢に
揺動させて維持する手段を設けてある点にある。
【0012】〔作用〕本第2発明によるときは、デテン
トプレートに形成の凹部に係合部材をスプリングによる
付勢力で弾性係合させることにより、変速レバーを各変
速操作位置に保持するのであって、走行クラッチペダル
が踏み込み操作されたとき、係合部材を凹部に対して係
脱させるデテントアームを付勢力に抗して離脱方向に揺
動させるとともにデテントプレートを低速姿勢に揺動さ
せて維持するようにしてあるから、高速走行から走行ク
ラッチペダルを踏み込み操作して走行停止した後の再発
進時、変速レバーを人為的に低速位置に操作しなくて
も、低速走行での再発進を保証でき、高速再発進を確実
に防止することができる。
【0013】そして、そのような低速発進を保証できる
という優れた発進性能を得るための構成要素であるスプ
リングで走行クラッチペダルを踏み込み開始位置に付勢
してペダル保持手段を構成してあるから、発進性能向上
のための構成との間でスプリングを兼用できる。
【0014】〔効果〕従って、本第2発明によれば、発
進性能を向上でき、しかも、スプリングの兼用化による
構造の簡素化及びコストダウンを図ることができるよう
になった。
【0015】
【発明の実施の形態】作業機の一例であるコンバイン
は、図1に示すように、クローラ式の走行装置1を備え
た機体フレーム2に脱穀部3と操縦部4とを搭載し、前
記機体フレーム2の前部に刈取部5を昇降操作自在に連
結して構成されている。
【0016】前記操縦部4には、図2にも示すように、
運転座席4Aとそれの横側に配置した操作パネル4Bと
が設けられており、操縦部4の足元部には、走行クラッ
チペダル6が配置されている。前記運転座席4Aの下方
にはエンジン7が搭載され、操作パネル4Bには、変速
レバーであるところの主変速レバー8と副変速レバー9
と刈取変速レバー10とアクセルレバー11とが設けら
れている。
【0017】図3に示すように、前記走行装置1は左右
一対設けられており、前記エンジン7から走行装置1へ
の伝動系は、左右の走行装置1を駆動する左右一対の出
力軸12を備えたミッションケース13を設け、そのミ
ッションケース13に、ベルトテンション式の走行クラ
ッチ14を介してエンジン7からの動力が伝達される入
力軸15を設け、ミッションケース13内に、入力軸1
5からの入力を高低二段に切り換えるギア式の副変速装
置16と、この副変速装置16からの動力を前進三段・
後進一段に切り換える主変速装置17と、この主変速装
置17からの動力を出力軸12に各別に伝達する左右一
対の操向クラッチブレーキ18を設けて構成されてい
る。すなわち、伝動系は、副変速装置16の動作と主変
速装置17の動作の組み合わせにより、前進六段・後進
二段の走行変速を実現し、左右の操向クラッチブレーキ
18をともに入り状態に切り換えることにより、直進状
態を実現し、左右一方の操向クラッチブレーキ18をク
ラッチ切り状態にすることにより、切った側を旋回内側
とする緩旋回を実現し、左右一方の操向クラッチブレー
キをクラッチ切りブレーキ状態にすることにより、切っ
た側を旋回内側とする急旋回を実現するように構成され
ている。
【0018】前記副変速装置16は、図2に示すよう
に、前記副変速レバー9が低速位置Lにあるとき低速変
速状態に切り換わり、副変速レバー9が中立位置Nにあ
るとき変速中立状態に切り換わり、副変速レバー9が高
速位置Hにあるとき高速変速状態に切り換わるように副
変速レバー9に連動している。
【0019】前記主変速装置17は、図2,図3に示す
ように、前記主変速レバー8が前進1速操作位置F1に
あるとき変速用油圧バルブ19を前進1速状態に切り換
えて前進1速伝達用の前進1速クラッチC1を入り作動
させることによりこの入り作動した前進1速クラッチC
1を介して副変速装置16の動力を操向クラッチブレー
キ18に伝達させる前進1速状態に切り換わり、前記主
変速レバー8が前進2速操作位置F2にあるとき変速用
油圧バルブ19を前進2速状態に切り換えて前進2速伝
達用の前進2速クラッチC2を入り作動させることによ
りこの入り作動した前進2速クラッチC2を介して副変
速装置16の動力を操向クラッチブレーキ18に伝達さ
せる前進2速状態に切り換わり、前記主変速レバー8が
前進3速操作位置F3にあるとき変速用油圧バルブ19
を前進3速状態に切り換えて前進3速伝達用の前進3速
クラッチC3を入り作動させることによりこの入り作動
した前進3速クラッチC3を介して副変速装置16の動
力を操向クラッチブレーキ18に伝達させる前進3速状
態に切り換わり、前記主変速レバー8が後進操作位置R
にあるとき変速用油圧バルブ19を後進状態に切り換え
て後進伝達用の後進クラッチC4を入り作動させること
によりこの入り作動した後進クラッチC4を介して副変
速装置16の動力を操向クラッチブレーキ18に伝達さ
せる後進状態に切り換わるものである。
【0020】前記操向クラッチブレーキ18は、図3に
示すように、クラッチ入り位置・クラッチ切り位置・ク
ラッチ切りブレーキ位置の三位置に切り換え操作される
シフタ20を備えており、シフタ20がクラッチ入り位
置にあるとき、クラッチ部18Cを入り作動させてクラ
ッチ入り状態となり、シフタ20がクラッチ切り位置に
あるとき、クラッチ部18Cを切り作動させてクラッチ
切り状態となり、シフタ20がクラッチ切りブレーキ位
置にあるとき、クラッチ部18Cを切り作動させるとと
もに、湿式多板ブレーキ利用のブレーキ部18Bを制動
作動させてクラッチ切り・ブレーキ状態となるものであ
る。そして、一方の操向クラッチブレーキ18は、図2
にも示すように、前記走行クラッチペダル6の踏み込み
切り操作に連動してブレーキ部18Bをブレーキ作動さ
せるブレーキ操作機構21を備えている。
【0021】そして、前記主変速装置17に対する変速
操作装置は、図4及び図5に詳しく示すように、主変速
レバー8を各変速操作位置、つまり、前進1速操作位置
F1・前進2速操作位置F2・前進3速操作位置F3・
変速中立操作位置N・後進操作位置Rのそれぞれに維持
するためのデテント22と、前記走行クラッチペダル6
の踏み込み作動(走行クラッチ切り作動)に連動して前
記デテント22による主変速レバー8の位置保持を解除
するとともに、主変速レバー8を低速位置に強制操作す
る低速操作手段とを設けて構成されている。
【0022】前記デテント22は、主変速レバー8に連
動して第1軸芯P1周りに揺動する、詳しくは、主変速
レバー8が固着されていて主変速レバー8と第1軸芯P
1周りに一体に揺動するデテントプレート30を設け、
このデテントプレート30のうち主変速レバー8が各変
速操作位置に操作位置するときに設定箇所に対応する箇
所のそれぞれに凹部31を形成し、前記第1軸芯P1と
平行な第2軸芯P2周りでの揺動により前記凹部31の
うち設定箇所に対応位置する凹部31に対して遊転ロー
ラからなる係合部材32を係脱させるデテントアーム3
3を設け、このデテントアーム33を係合方向に揺動付
勢するスプリング34を設けて構成されている。すなわ
ち、凹部31に係合部材32を弾性係合させることによ
り、主変速レバー8の手動操作を許容する状態でその主
変速レバー8を各変速操作位置に維持するように構成さ
れている。具体的には、凹部31のうち変速中立維持用
凹部N3に係合部材32を弾性係合させることにより、
主変速レバー8を変速中立操作位置Nに保持し、前進1
速維持用凹部F13に係合部材32を弾性係合させるこ
とにより、主変速レバー8を前進1速操作位置F1に保
持し、前進2速維持用凹部F23に係合部材32を弾性
係合させることにより、主変速レバー8を前進2速操作
位置F2に保持し、前進3速維持用凹部F33に係合部
材32を弾性係合させることにより、主変速レバー8を
前進3速操作位置F3に保持し、後進維持用凹部R3に
係合部材32を弾性係合させることにより、主変速レバ
ー8を後進操作位置Rに保持するように構成されてい
る。
【0023】前記凹部31は、デテントプレート30に
第1軸芯P1周りに沿う姿勢に形成した長孔35のうち
内側の円弧縁に形成されている。
【0024】前記低速操作手段は、図2、図6の(イ)
(ロ)、図8に示すように、前記走行クラッチペダル6
の踏み込み作動、つまり、走行クラッチ14の切り作動
に連動して前記デテントアーム33をスプリング34の
付勢力に抗して凹部31から離脱させる方向に揺動させ
る連動ワイヤ40を設け、前記デテントプレート30
に、離脱方向に揺動するデテントアーム33に付設のカ
ムフォロア41に押圧されることでデテントプレート3
0を低速姿勢に揺動させてその姿勢に維持するカム面4
2を形成して構成されている。詳述すると、低速位置
は、前進1速操作位置F1であって、カム面42は、主
変速レバー8が前進2速操作位置F2及び前進3速操作
位置F3に維持されている場合に作用するようになって
いる。
【0025】また、前記カムフォロア41は、係合部材
32をもって兼用構成されており、カム面42は、前記
長孔35のうち外側の円弧縁に形成されている。
【0026】かつ、カム面42は、係合部材32を係合
させてデテントプレート30を低速姿勢である前進1速
姿勢に維持する姿勢維持部42Aに近づくほど係合部材
32から受ける姿勢維持部42A側への分力が小さくな
る湾曲面に形成されており、図7の(イ)(ロ)に示す
ように、このカム面42の姿勢維持部42Aに連なる箇
所には、変速中立状態での走行クラッチペダル6の踏み
込み作動に伴って変速中立維持用凹部N3から離脱した
係合部材32を係合させて主変速レバー8を変速中立操
作位置Nに維持する第2変速中立維持用凹部43が形成
され、この第2変速中立維持状凹部43に連なる箇所に
は、後進状態での走行クラッチペダル6の踏み込み作動
に伴って後進維持用凹部R3から離脱した係合部材32
を係合させて主変速レバー8を後進操作位置Rに維持す
る第2後進維持用凹部44が形成されている。
【0027】かつ、前記低速操作手段は、前記走行クラ
ッチ14が切り作動している状態での係合部材32の姿
勢維持部42Aと第2変速中立維持用凹部43との間で
の乗り越え及び、第2変速中立維持用凹部43と第2後
進維持用凹部44との間での乗り越えを許容する、つま
り、走行クラッチ14が切り作動している状態での主変
速レバー8の変速中立操作位置Nと前進1速操作位置F
1との間での操作動及び変速中立操作位置Nと後進操作
位置Rとの間での操作動を許容するレバー変速許容手段
を備えている。
【0028】前記レバー変速許容手段は、図4及び図6
の(イ)(ロ)、図7の(イ)(ロ)、図8に示すよう
に、連動ワイヤ40とデテントアーム33との間に、前
記スプリング34よりも弾性力が強いストローク吸収用
スプリング50を介装して構成されている。つまり、走
行クラッチペダル6が踏み込み作動している状態での主
変速レバー8の揺動に伴いストローク吸収用スプリング
50が伸びることにより、デテントアーム33の姿勢維
持部42A・第2変速中立維持用凹部43・第2後進維
持用凹部44から係合部材32を離脱させる方向への揺
動を許容して前記の乗り越えを許容するように構成され
ており、前記ストローク吸収用スプリング50は、走行
クラッチペダル6が踏み込み開始位置に位置して走行ク
ラッチ14が切り作動している状態ではいわば剛体とし
て作用することにより、所期のデテント機能を阻害する
ことがない。
【0029】また、前記ミッションケース13には、図
3に示すように、入力軸15から動力が伝達されるとと
もに、前記刈取変速レバー9で操作される刈取変速装置
60が内装されており、この出力軸61から刈取部5に
動力を伝達するように構成されている。
【0030】そして、図8,図9に示すように、前記走
行クラッチ14は、エンジン7の出力軸7aに出力プー
リ14Aを装着し、前記ミッションケース13の入力軸
15に入力プーリ14Bを装着し、これら出力プーリ1
4Aと入力プーリ14Bとにわたって伝動ベルト14C
を巻回し、軸芯P3周りでの揺動により伝動ベルト14
Cにテンションを付与して伝動ベルト14Cを伝動状態
にするクラッチ入り姿勢とテンション付与を解除して伝
動ベルト14Cを非伝動状態にするクラッチ切り姿勢と
に切り換え自在なテンションアーム14Dを設け、この
テンションアーム14Dをクラッチ入り姿勢に揺動付勢
するクラッチスプリング14Eを設けて構成されてい
る。つまり、走行クラッチ14は入り付勢されている。
この走行クラッチ14と前記走行クラッチペダル6と
は、走行クラッチペダル6の踏み込み作動に伴って走行
クラッチ14を付勢に抗して切り作動させるようにリン
ク機構80を介して連動されている。
【0031】前記リンク機構80は、図8,図9に示す
ように、走行クラッチペダル6に一体連設した作動アー
ム6aに長手方向の一端においてピン81を介して枢支
連結するとともに、テンションアーム14Dに一体連設
した被動アーム14dに長手方向の他端においてピン8
1を介して枢支連結するリンク82を設けて構成されて
いる。
【0032】そして、前記作動アーム6aとリンク82
とのピン連動部に位置する作動アーム6aのピン孔83
を、ピン81をその長手方向の中央に位置させて走行ク
ラッチペダル6が踏み込み開始位置pに位置する状態で
のテンションアーム14Dの設定範囲内での独立した揺
動を許容する長孔に形成し、前記走行クラッチペダル6
の踏み込み作動を許容する状態で走行クラッチペダル6
を踏み込み開始位置pに保持するペダル保持手段を設け
て、走行クラッチペダル6が踏み込み開始位置pに位置
する状態ではテンションアーム14Dの振動が走行クラ
ッチペダル6に伝達されないようにしてある。
【0033】前記ペダル保持手段は、前記デテント22
と低速操作手段とから構成されている。つまり、スプリ
ング34により走行クラッチペダル6を踏み込み開始位
置pに付勢するように構成されている。前記リンク82
は、伸縮並びに固定自在なものであって、伸縮すること
で長さを調整することにより、走行クラッチペダル6が
踏み込み開始位置pに位置しかつテンションアーム14
Dがクラッチ入り姿勢にある状態においてピン81がピ
ン孔83の長手方向の中央に位置するように調整できる
ようになっている。
【0034】前記走行クラッチペダル6には、図2及び
図8に示すように、手動操作レバー70が固着されてお
り、走行クラッチペダル6を踏み込み切り作動させた状
態でこの手動操作レバー70を固定部に係止することに
より、その走行クラッチペダル6を踏み込み作動状態に
維持するように構成されている。従って、駐車する場合
には、走行クラッチペダル6を手動操作レバー70を介
して踏み込み切り操作状態に維持することにより、操向
クラッチブレーキ18がブレーキ操作機構21を介して
制動状態となり、駐車時におけるブレーキ状態が確保さ
れる。なお、ブレーキ操作機構21は左右一方の操向ク
ラッチブレーキ18にのみ作用するものであるが、両操
向クラッチブレーキ18をともにクラッチ入り状態にし
ておくことで両者が連動するから、左右の走行装置1が
制動状態になることになる。
【0035】〔別実施形態〕上記実施の形態では、デテ
ント22のスプリング34を用いて、走行クラッチペダ
ル6を踏み込み開始位置pに付勢してその走行クラッチ
ペダル6を踏み込み開始位置pに保持するようにした
が、走行クラッチペダル6を踏み込み開始位置pに付勢
する専用のスプリングを設けて走行クラッチペダル6を
踏み込み開始位置pに保持するようにしても良い。
【0036】上記実施の形態では、リンク82、つま
り、リンク機構80と走行クラッチペダル6とのピン連
動部に位置するピン孔83を長孔に形成したが、リンク
機構80とテンションアーム14Dとのピン連動部に位
置するピン孔83を長孔に形成して実施しても良く、ま
た、リンク機構80が複数のリンクをピン連動させてあ
るものである場合には、リンク機構80中のピン連動部
に位置するピン孔83を長孔に形成して実施しても良
い。
【0037】上記実施の形態ではコンバインへの適用例
を示したが、本発明は各種の作業機に適用することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの側面図
【図2】操作部の側面図
【図3】伝動系を示す概略図
【図4】デテントを示す切り欠き側面図
【図5】操作部の切り欠き正面図
【図6】中立復帰動作を示すデテントの切り欠き側面図
【図7】強制操作動作を示すデテントの切り欠き側面図
【図8】走行クラッチ操作装置の切り欠き側面図
【図9】走行クラッチ操作装置の縦断背面図
【図10】比較例を示す走行クラッチ装置の横断平面図
と切り欠き側面図
【符号の説明】
6 走行クラッチペダル 8 変速レバー 14 走行クラッチ 14D テンションアーム 30 デテントプレート 31 凹部 32 係合部材 33 デテントアーム 34 スプリング 80 リンク機構 81 ピン 83 ピン孔 P1 第1軸芯 P2 第2軸芯

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入り付勢されたベルトテンション式の走
    行クラッチを走行クラッチペダルの踏み込み作動に伴っ
    て付勢力に抗して切り作動させるように走行クラッチペ
    ダルと走行クラッチのテンションアームとをリンク機構
    を介して連動させてある作業機であって、前記走行クラ
    ッチペダルとリンク機構とのピン連動部又はリンク機構
    中のピン連動部若しくはリンク機構とテンションアーム
    とのピン連動部に位置するピン孔を、ピンをその長手方
    向の中央に位置させて走行クラッチペダルが踏み込み開
    始位置に位置する状態でのテンションアームの設定範囲
    内での独立した揺動を許容する長孔に形成し、前記走行
    クラッチペダルの踏み込み作動を許容する状態で走行ク
    ラッチペダルを踏み込み開始位置に保持するペダル保持
    手段を設けてある作業機。
  2. 【請求項2】 前記ペダル保持手段を構成するに、変速
    レバーに連動して第1軸芯周りに揺動するデテントプレ
    ートを設け、このデテントプレートのうち前記変速レバ
    ーが各変速操作位置に位置するときに設定箇所に対応す
    る箇所のそれぞれに凹部を形成し、前記第1軸芯と平行
    な第2軸芯周りでの揺動により前記凹部のうち設定箇所
    に対応位置するものに対して係合部材を係脱させるデテ
    ントアームを設け、このデテントアームを係合方向に揺
    動付勢するスプリングを設け、前記走行クラッチペダル
    の踏み込み作動に連動して前記デテントアームを付勢力
    に抗して離脱方向に揺動させるとともにデテントプレー
    トを低速姿勢に揺動させて維持する手段を設けてある請
    求項1記載の作業機。
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