JP2002013550A - 農作業機 - Google Patents

農作業機

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JP2002013550A
JP2002013550A JP2000197208A JP2000197208A JP2002013550A JP 2002013550 A JP2002013550 A JP 2002013550A JP 2000197208 A JP2000197208 A JP 2000197208A JP 2000197208 A JP2000197208 A JP 2000197208A JP 2002013550 A JP2002013550 A JP 2002013550A
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clutch
tension
operating member
handle
engine
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Application number
JP2000197208A
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English (en)
Inventor
Jiro Shin
二郎 進
Yozo Tsuda
洋三 都田
Tadashi Soan
規 宗安
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Publication date
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  • Arrangement Of Transmissions (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)
  • Mechanical Control Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラッチハンドルの操作により、機体のヘッ
ドアップを抑制しながら畦越えを可能とする。 【解決手段】 乗用田植機10は、エンジン出力軸29
とトランスミッション入力軸31との間に、入切操作に
よりエンジン15の動力をトランスミッション側に伝達
可能なテンションクラッチCを備えていると共に、機体
前部には、テンションクラッチCに連繋されて該テンシ
ョンクラッチCを入切操作可能なクラッチハンドル66
が設けられている。そして、このクラッチハンドル66
を、機体下方に向け押圧操作すれば、機体13の前上が
りを防止しつつテンションクラッチCが接続され、これ
により、例えば乗用田植機10を超低速に変速した状態
で畦越えが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、田植機等の農作業
機に係り、詳しくは機体前部に設けたクラッチ操作部を
機体下方に押圧することでクラッチを入操作可能とした
農作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】乗用田植機等の農作業機において、エン
ジンとミッションケース間の動力伝達に巻掛けベルトを
使用し、この巻掛けベルトをテンションプーリにより緊
張・弛緩して動力の断接を行うテンションクラッチを採
用したものがあり、このようなテンションクラッチの入
切操作は、クラッチレバーの操作により前記テンション
プーリを移動制御することで行われている。
【0003】一方、機体の走行変速は、副変速レバーを
操作することにより、ミッションケース内の副変速シフ
トギヤをシフトアームで作動させて、作業速度と路上走
行速度とに切換えることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の乗用田
植機にあっては、例えば畦越え時等に、オペレータが機
体から降車したまま副変速レバーを操作して機体走行を
低速(L)に設定しようとすると、誤って中速(M)又
は高速(H)に設定されるおそれがあり、また、誤操作
防止のため乗車したまま変速操作すると、速度設定後に
走行状態のまま降車しなければならず、安全確保が困難
であった。また、従来は、畦越え時等に、機体がヘッド
アップすることから、オペレータ以外の誰かが機体前部
を押さえる等の労力が必要であった。
【0005】本発明は、斯かる課題を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、機体のヘッド
アップを抑制しながらクラッチの入切操作を可能とした
農作業機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、エンジン出力軸(29)と
トランスミッション入力軸(31)との間に介装され、
入切操作によりエンジン(15)の動力をトランスミッ
ション側に伝達可能なクラッチ手段(C)を備えた農作
業機(10)において、機体前部に、前記クラッチ手段
(C)に連繋されて該クラッチ手段(C)を入切操作可
能なクラッチ操作部材(66)を設け、該クラッチ操作
部材(66)を機体下方に向け押圧操作して機体(1
3)の前上がりを防止することに基づき、前記クラッチ
手段(C)を入操作可能とした、ことを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、前記クラッチ操作
部材(66)を機体下方に向け押圧操作して機体(1
3)の前上がりを防止することに基づき、変速用シフタ
を介して機体走行速度を超低速に設定すると共に、前記
クラッチ手段(C)を入操作する、ことを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、前記クラッチ操作
部材(66)を機体下方に向け押圧操作して機体(1
3)の前上がりを防止することに基づき、舵取り機構
(92)を連動させて前輪(11)を強制的に直進状態
に操向操作可能とした、ことを特徴とする。
【0009】[作用]以上により、本発明の農作業機に
よれば、エンジン(15)の動力をトランスミッション
に伝達可能なクラッチ手段(C)を備えると共に、機体
前部に、このクラッチ手段(C)に連繋されて該クラッ
チ手段(C)を入切操作可能なクラッチ操作部材(6
6)を設けたことで、前記クラッチ操作部材(66)を
機体下方に向けて押圧操作すれば、機体の前上がりを防
止しつつ、前記クラッチ手段(C)が入操作される。
【0010】これと同時に、前記クラッチ操作部材(6
6)を機体下方に押圧操作すると、これに基づき、クラ
ッチの切換え用シフタを移動させて副変速ギヤが超低速
に設定されるため、オペレータは降車した状態で前記ク
ラッチ手段(C)を入れることができると共に、機体は
超低速で走行する。このため、例えば、農作業機(1
0)による畦越え時等においては、オペレータは降車し
た状態で機体のヘッドアップを防止しつつ、一人で安全
に畦越え走行が可能となる。
【0011】なお、上述したカッコ内の符号は図面を参
照するために示すものであって、本発明を何ら限定する
ものではない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態について説明する。
【0013】図1に示すように、乗用田植機10は、前
輪11及び後輪12により支持された走行機体13を有
し、該走行機体13には、その前輪前方のボンネット1
4内にエンジン15及び燃料タンク19が搭載され、該
エンジン15の後方にはトランスミッションを収容する
ミッションケース16がエンジン15と一体的に取付け
られている。
【0014】また、走行機体13の前後方向の中間部に
は、ステアリングホイール17と座席シート18を有す
る運転席49が配設されていて、ステアリングホイール
17の側方及びその下方には、クラッチレバー20とク
ラッチペダル21が設けられている。このクラッチレバ
ー20又はクラッチペダル21の操作により、前記エン
ジン15からトランスミッションへの動力の伝達が断接
されると共に、該クラッチレバー20の操作により、機
体の前後進が切換えられる(後述)。
【0015】なお、前記走行機体13の後方には、昇降
リンク機構(図示せず)を介して植付部23が昇降自在
に支持され、該植付部23にはフロー卜25、マット苗
を上下方向に載置し得る苗載せ台26、多数のプランタ
アーム等が備えられている。
【0016】また、前記走行機体13には、昇降リンク
機構との間に油圧シリンダ(図示せず)が配設されてい
て、座席シート18の側方に設けられた手動操作レバー
24の操作に基づき、座席シート18下部のリヤカバー
28内に配置された油圧コントロールバルブ(図示せ
ず)を介して前記油圧シリンダが伸縮制御されて、植付
部23が昇降制御される。
【0017】図2及び図3は、乗用田植機10の前記エ
ンジン15とミッションケース16間に配置されたテン
ションクラッチCの実施の形態を示している。
【0018】前記エンジン15の出力軸29には、駆動
プーリ30が固定され、またトランスミッションの入力
軸31には、従動プーリ32が固定されていて、これら
駆動プーリ30と従動プーリ32との間には巻掛けベル
ト33が巻回されている。そして、エンジン15の動力
は、前記駆動プーリ30から巻掛けベルト33を緊張・
弛緩するテンションクラッチCを介して、従動プーリ3
2によりミッションケース16に入力され、更に、この
ミッションケース16から前輪11,後輪12及び植付
部23に夫々伝達される。
【0019】前記テンションクラッチCは、クラッチレ
バー20の操作に基づき、揺動支点34を中心として揺
動可能なテンションアーム35と、該テンションアーム
35の先端側に取付けられ、前記巻掛けベルト33に転
接して該巻掛けベルト33を緊張・弛緩するテンション
プーリ36とを有していて、前記クラッチレバー20を
傾動操作することで、テンションクラッチCの入切操作
が可能となっている。
【0020】すなわち、前記クラッチレバー20に一体
的に固定されたレバーカム37は、支持軸38を中心と
して回動可能であると共に、このレバーカム37に隣接
し、かつ該レバーカム37に摺接するクラッチカム40
は、回動支点41を中心として回動可能に配設されてい
る。このクラッチカム40には、一端をピン42にて該
クラッチカム40に軸着され、他端をピン43にて前記
テンションアーム35に連結されたクラッチアーム44
が延設されている。これらクラッチカム40とクラッチ
アーム44とは、スプリング50により常時一方向に付
勢されている。
【0021】前述したように、前記テンションアーム3
5は、一端を揺動支点34を中心として揺動可能に軸着
され、他端には、前記巻掛けベルト33に転接する前記
テンションプーリ36が取付けられている。そして、テ
ンションクラッチCを切断すべく、クラッチレバー20
を図2の矢印方向(時計方向)に操作することで、前記
テンションアーム35がクラッチ切方向に移動して該テ
ンションクラッチCが切断される。このクラッチ切時に
は、テンションアーム35の先端に取付けられたテンシ
ョンプーリ36が巻掛けベルト33から離反し、該ベル
ト33が弛緩されてテンションクラッチCが切断され
る。
【0022】図3は、クラッチ接続(入)時の状態を示
したもので、このとき、クラッチレバー20は機体前方
(矢印方向)に操作されている。このクラッチ入時に
は、テンションアーム35の先端のテンションプーリ3
6が巻掛けベルト33に転接し、該ベルトを緊張させて
テンションクラッチCが接続される。
【0023】一方、運転席49の下部には、前記クラッ
チペダル21が連結アーム51を介して回動軸52に連
結されていて、このクラッチペダル21を操作すると、
前記回動軸52に連結された連結ロッド53を介して、
図示しないクラッチアームが作動し、トランスミッショ
ン内の動力クラッチ(ディスククラッチ)が入切され
る。これと同時に、前記連結ロッド53が前記クラッチ
カム40の一端にも連繋されているため、クラッチペダ
ル21を踏込むと、トランスミッション内の動力クラッ
チが切断されると共に、クラッチカム40が回動支点4
1を中心として図の反時計方向に回動し、前述した経路
でテンションクラッチCも切断される。
【0024】本実施の形態においては、機体前部に、前
記クラッチ手段Cに連繋されて該クラッチ手段Cを入切
操作可能なクラッチ操作部材を設け、該クラッチ操作部
材を機体下方に向け押圧操作して機体の前上がりを防止
することに基づき、前記クラッチ手段Cを入操作可能と
したものである。
【0025】前述した図1において、乗用田植機10の
機体前部には、前記テンションクラッチCに連繋されて
該テンションクラッチCを入切操作可能なクラッチハン
ドル(クラッチ操作部材)66が設けられている。
【0026】また、図2及び図3に示すように、前記ク
ラッチハンドル66は、その基部側にブラケット67が
一体的に固定されていて、該基部側は回動軸68に回動
可能に軸着されている。更に、前記ブラケット67に
は、長孔67aが形成されていて、この長孔67aに嵌
入されたロッド69を介して、前記テンションクラッチ
Cの近傍に配置されたテンションアーム70に接続され
ている。
【0027】このテンションアーム70は、支点71を
中心として揺動可能に軸着されていて、該テンションア
ーム70の一端には前記ロッド69が取付けられ、他端
にはテンションプーリ72が設けられている。このテン
ションアーム70は、スプリング73によりロッド69
側に付勢されていて、該テンションアーム70が支点7
1を中心として揺動することで、テンションプーリ72
が巻掛けベルト33に転接可能とされている。
【0028】そして、図2及び図3において、クラッチ
ハンドル66を矢印A方向に操作すると、該クラッチハ
ンドル66は回動軸68を中心として同方向に回動し、
これによりロッド69を介してテンションアーム70の
一端側が引かれる。このため、テンションアーム70
は、支点71を中心として、図の時計方向に回動し、他
端側に取付けられたテンションプーリ72が巻掛けベル
ト33に転接する(図3参照)。同時に、前記クラッチ
ハンドル66を操作する際、このクラッチハンドル66
は機体下方に向けて押圧操作されるので、機体前部の前
上がりを防止することができる。
【0029】更に、このクラッチハンドル66は、図示
しない戻しスプリングにより常時上方に付勢されている
ため、オペレータがこのクラッチハンドル66から手を
離すだけで、ロッド69が前記と逆方向に移動して、テ
ンションクラッチCが自動的に切断されて機体は停止す
る。このため、例えば、オペレータが降車した状態でク
ラッチハンドル66を操作すれば、機体のヘッドアップ
を抑制しながら、機体は超低速に切り換えられ(後述す
る)、容易に畦超えをすることができる。
【0030】このように、クラッチハンドル66を操作
することで、テンションクラッチCの入切と機体の姿勢
操作を行うことができ、しかも、クラッチハンドル66
から手を離すだけで、テンションクラッチCが切れて機
体走行が停止するため、危険な状況に至るのを未然に回
避することができる。
【0031】次いで、本実施の形態では、前記クラッチ
操作部材66を機体下方に向け押圧操作して機体の前上
がりを防止することに基づき、変速用シフタを介して機
体走行速度を超低速に設定し、かつ前記クラッチ手段C
を入操作するものである。
【0032】図4は、乗用田植機10の副変速機構を示
す図であり、同図において、運転操作部には副変速レバ
ー81が配置されていて、この副変速レバー81を、レ
バーガイド80に沿い機体左右方向に操作することによ
り、ミッションケース16内のギヤ結合が変更されて機
体の走行速度が、路上走行と作業走行とに切換え可能と
されている。そして、この副変速レバー81の操作によ
り、機体走行を、ギヤ結合が解除される中立位置
(N)、作業時の走行速度が得られる作業位置
(F)、路上走行時の走行速度が得られる走行位置
(F畦越え時等の走行速度が得られる超低速位置
(F)の各位置に位置決め可能となっている。
【0033】前記副変速レバー81は、基端側にアーム
部材82の一端が固定され、このアーム部材82は、そ
の中途部をミッションケース16に固定されたブラケッ
ト83に回動可能に軸着84されていて、アーム部材8
2の他端は、ピン86によりシフトシャフト85に連結
されている。このシフトシャフト85には、シフトアー
ム87が取付けられていて、該シフトアーム87は、ス
プライン軸(O軸)89の軸方向に沿ってシフトギヤ
88を摺動操作可能なように、該シフトギヤ88に係合
されている。
【0034】また、図5(a)(b)に示すように、前
記クラッチハンドル66の基部には、カム74が固定さ
れていて、このカム74は回動軸68を中心として回動
可能とされ、更にこのカム74にはローラ75が摺接さ
れている。前記ローラ75には、レバー76が一体的に
固定され、このレバー76は連結リンク77を介して連
繋プレート78に連結されている。前記連繋プレート7
8は、支点79を中心として揺動自在とされていて、該
連繋プレート78の先端膨大部78aはシフトシャフト
85に当接している。
【0035】前記クラッチハンドル66を、図5のA方
向に傾動操作すると、カム74が回動し、該カム74の
回動によりローラ75が図面右方向に移動する。このロ
ーラ75の移動により、レバー76が矢印B方向に移動
して、連繋プレート78及びその先端の膨大部78a
が、支点79を中心として矢印C方向に揺動する。更
に、シフトシャフト85が、前記膨大部78aに押圧さ
れて矢印D方向に移動し、シフトギヤ88が超低速にな
るように設定される。なお、これと同時に、前述したよ
うに、テンションクラッチCが入操作される。
【0036】以上により、例えば、乗用田植機10を畦
超えするとき等には、オペレータが降車してからクラッ
チハンドル66を操作すれば、その操作後に機体が超低
速で走行することになるので、オペレータにとって安全
である。
【0037】更に、本実施の形態においては、クラッチ
操作部材66を機体下方に向け押圧操作して機体の前上
がりを防止することに基づき、舵取り機構を連動させて
前輪を強制的に直進状態に操向操作可能とした。
【0038】図6(a)(b)に示すように、クラッチ
ハンドル66の基部には、プレート90が固定されてい
て、このプレート90は、回動軸68を中心として回動
可能とされ、更にこのプレート90には長円孔90aが
形成されている。また、この長円孔90aにはロッド9
1が係止され、このロッド91を介してピットマンアー
ム92が連結され、該ピットマンアーム92は、図示し
ない前輪に連繋されている。
【0039】これにより、クラッチハンドル66を図6
のA方向に傾動操作すると、回動軸68を中心としてプ
レート90が回動し、該プレート90に係止されたロッ
ド91が矢印B方向に引かれ、該ロッド91に連結され
たピットマンアーム92が矢印E方向に回動して軸線F
に一致し、前輪が直進状態に操向される。
【0040】本実施の形態によれば、例えば乗用田植機
10を畦超え等する場合、オペレータがまず機体から降
車し、クラッチハンドル66を操作して機体走行を超低
速に設定する際、前輪が直進状態になってから超低速に
設定されるので、安全に作業を行うことができる。
【0041】図7(a)〜(c)は、前記クラッチハン
ドル66の操作により、前輪を強制的に直進状態に操向
操作可能とした他の実施の形態を示している。
【0042】この実施の形態では、クラッチハンドル6
6と一体のロッド93が、回動軸68を中心として回動
可能とされ、かつこのクラッチハンドル66は戻しスプ
リング96により上方に付勢されていて、更に、前記ロ
ッド93の先端部にはピン94が立設されている。一
方、ピットマンアーム92の前部中央には、穴95が形
成されていて、この穴95にピン94が嵌入されること
で、テンションクラッチCが入操作される。このため、
ピットマンアーム92即ち前輪が直進方向を向いている
場合にのみ、クラッチハンドル66の操作によりテンシ
ョンクラッチCが入操作され、かつ超低速に設定され
る。
【0043】次いで、本実施の形態の作用について説明
する。
【0044】乗用田植機10を畦越え等により移動する
場合は、一般に機体走行を超低速に設定して行われる
が、そのためには、機体を畦際に移動させてから、クラ
ッチレバー20を機体後方に操作してテンションクラッ
チCを切り(図2参照)、機体を停止させた状態で降車
する。次いで、オペレータは機体前方に回り、図3に示
すように、クラッチハンドル66を機体下方に向けて押
圧操作すると、機体の前上がりを防止しつつ、テンショ
ンプーリ72が巻掛けベルト33に転接して該巻掛けベ
ルト33が緊張され、クラッチが入操作される。
【0045】これと同時に、図5(a)(b)に示すよ
うに、連繋プレート78が支点79を中心として揺動し
てシフトシャフト85を移動させ、副変速ギヤを超低速
に設定する。このため、オペレータが降車した状態で乗
用田植機10のクラッチが入り、かつ機体は超低速で畦
越え走行する。このとき、オペレータは、クラッチハン
ドル66を機体下方に向けて押圧しているので、機体の
ヘッドアップが防止され、しかも一人で簡単に畦越え走
行を行うことができる。すなわち、1つのクラッチハン
ドル66を操作するだけで、クラッチの入切と機体の姿
勢操作を行うことができる。更に、クラッチハンドル6
6から手を離せば、該クラッチハンドル66は戻しスプ
リングの作用で自動的に元の位置に復帰し、かつ機体走
行も停止するので安全である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、機体前部に設けたクラッチ操作部を、機体
下方に向け押圧操作することでクラッチ手段が入操作さ
れるようにしたので、例えば、オペレータが降車した状
態でクラッチ操作部を操作すれば、機体のヘッドアップ
を抑制しながら、容易に畦超えをすることができる。
【0047】また、オペレータが降車した状態で前記ク
ラッチ操作部を操作できるので、より安全性を高めるこ
とができると共に、従来は、畦超え等の際、オペレータ
が運転し、もう一人が機体前部を下方に付勢してヘッド
アップを抑制する等、少なくとも2人の人数が必要であ
ったが、本発明によれば、オペレータ1人で容易に畦超
え等することができる。
【0048】請求項2記載の発明によれば、前記クラッ
チ操作部の操作により、機体走行速度が超低速に設定さ
れ、かつクラッチが入操作されるので、例えば、畦超え
するとき等には、オペレータが降車してからクラッチ操
作部を操作すれば、その後に機体が超低速で走行するこ
とになるので、高度な安全性を確保することができる。
【0049】請求項3記載の発明によれば、前記クラッ
チ操作部を操作して超低速に設定する場合は、これと同
時に舵取り機構が連動して前輪が強制的に直進状態に操
向操作されるので、前輪が左右に旋回した状態に操向さ
れたままでは超低速に設定されないので、安全に畦超え
等を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された乗用田植機の外観斜視図で
ある。
【図2】乗用田植機に装着されたベルト伝動装置の要部
側面図である(クラッチ切時)。
【図3】乗用田植機に装着されたベルト伝動装置の要部
側面図である(クラッチ入時)。
【図4】ミッションケースの副変速機構を示す図であ
る。
【図5】(a)は、クラッチハンドルとミッションケー
ス内の副変速機構との連結関係を示す側面図であり、
(b)は、その部分平面図である。
【図6】(a)は、クラッチハンドルとピットマンアー
ムとの連結関係を示す側面図であり、(b)は、その部
分平面図である。
【図7】(a)は、クラッチハンドルとピットマンアー
ムとの配置関係の他の実施の形態を示す側面図であり、
(b)は、その連結状態の側面図であり、(c)はその
平面図である。
【符号の説明】
10 乗用田植機 11 前輪 13 走行機体 15 エンジン 16 ミッションケース 20 クラッチレバー 21 クラッチペダル 29 エンジン出力軸 31 ミッションケース入力軸 33 巻き掛けベルト 66 クラッチハンドル 81 副変速レバー 92 ピットマンアーム C テンションクラッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 49/00 B62D 49/00 E F G05G 1/04 G05G 1/04 A (72)発明者 宗安 規 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 Fターム(参考) 2B062 AA03 AA04 AB01 BA11 BA23 3D036 EA01 EB03 EB15 EB36 EC06 EC24 3D039 AA02 AA03 AA04 AB14 AC05 AC21 AC40 AC70 AC75 AC77 AD01 AD24 AD54 3J056 AA70 BA06 BB45 BD01 CC08 DA02 DA06 DA07 DA16 GA02 GA07 GA22 3J070 AA03 AA25 BA34 CB01 CC02 CD12 DA24 EA32

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン出力軸とトランスミッション入
    力軸との間に介装され、入切操作によりエンジンの動力
    をトランスミッション側に伝達可能なクラッチ手段を備
    えた農作業機において、 機体前部に、前記クラッチ手段に連繋されて該クラッチ
    手段を入切操作可能なクラッチ操作部材を設け、 該クラッチ操作部材を機体下方に向け押圧操作して機体
    の前上がりを防止することに基づき、前記クラッチ手段
    を入操作可能とした、 ことを特徴とする農作業機。
  2. 【請求項2】 前記クラッチ操作部材を機体下方に向け
    押圧操作して機体の前上がりを防止することに基づき、
    変速用シフタを介して機体走行速度を超低速に設定する
    と共に、前記クラッチ手段を入操作する、 ことを特徴とする請求項1記載の農作業機。
  3. 【請求項3】 前記クラッチ操作部材を機体下方に向け
    押圧操作して機体の前上がりを防止することに基づき、
    舵取り機構を連動させて前輪を強制的に直進状態に操向
    操作可能とした、 ことを特徴とする請求項1又は2記載の農作業機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003070311A (ja) * 2001-08-31 2003-03-11 Iseki & Co Ltd 苗搬送装置
JP2009261285A (ja) * 2008-04-23 2009-11-12 Kubota Corp 乗用型作業機
JP2012213335A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd 作業車両

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