JP2002160662A - 作業車 - Google Patents

作業車

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JP2002160662A
JP2002160662A JP2000359461A JP2000359461A JP2002160662A JP 2002160662 A JP2002160662 A JP 2002160662A JP 2000359461 A JP2000359461 A JP 2000359461A JP 2000359461 A JP2000359461 A JP 2000359461A JP 2002160662 A JP2002160662 A JP 2002160662A
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昭弘 杉岡
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直樹 松木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 右及び左の前輪の操向操作に連動して、旋回
中心側の後輪のサイドクラッチが遮断側に操作されるよ
うに構成された四輪駆動型の作業車において、旋回の途
中で機体が止まってしまったりしても、機体の旋回が適
切に行えるように構成する。 【解決手段】 右及び左の前輪1の操向操作に連動し
て、旋回中心側の後輪2のサイドクラッチ54を遮断側
に操作する補助旋回機構を備える。人為操作具83の操
作に基づいて、補助旋回機構により遮断側に操作された
旋回中心側の後輪2のサイドクラッチ54を伝動側に操
作する操作機構を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水田や畑地、泥地
等の作業地を走行する四輪駆動型の作業車において、旋
回操作の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】四輪駆動型の作業車においては、右及び
左の後輪への動力を各々独立に伝動及び遮断自在な右及
び左のサイドクラッチを備えたものや、右及び左の後輪
を各々独立に制動可能な右及び左のサイドブレーキを備
えたもの、右及び左のサイドクラッチと右及び左のサイ
ドブレーキの両方を備えたものがある。この場合、右及
び左の前輪の操向操作に連動して、旋回中心側のサイド
クラッチが遮断側(旋回中心側のサイドブレーキが制動
側)(旋回中心側のサイドクラッチが遮断側及び旋回中
心側のサイドブレーキが制動側)に、自動的に操作され
るように構成されたものがある。
【0003】これにより例えば機体を旋回させる場合、
右及び左の前輪の操向操作に連動して、自動的に旋回中
心側の後輪が自由回転状態となったり(旋回中心側のサ
イドクラッチの遮断側への操作)、自動的に旋回中心側
の後輪に制動が掛かったりすることにより(旋回中心側
のサイドブレーキの制動側への操作)(旋回中心側のサ
イドクラッチの遮断側への操作及び旋回中心側のサイド
ブレーキの制動側への操作)、機体の小回り旋回が可能
になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術に記載のよ
うな構成を備えた作業車では、右及び左の前輪の操向操
作により、旋回中心側の後輪が自由回転状態となったり
旋回中心側の後輪に制動が掛かったりすると、旋回中心
側の後輪が駆動されない状態となるので、右及び左の前
輪、旋回中心の反対側の後輪の3つに動力が伝達された
三輪駆動状態(旋回中心側の後輪が自由回転状態となる
三輪駆動状態や、旋回中心側の後輪に制動が掛かった状
態の三輪駆動状態)で旋回することになる。これによ
り、例えば深い水田や粘り気の強い泥地等の作業地で機
体を旋回させた場合、旋回の途中で機体が止まってしま
うような状態の生じることが考えられる。
【0005】本発明は、右及び左の前輪の操向操作に連
動して、旋回中心側のサイドクラッチが遮断側(旋回中
心側のサイドブレーキが制動側)(旋回中心側のサイド
クラッチが遮断側及び旋回中心側のサイドブレーキが制
動側)に、自動的に操作されるように構成された四輪駆
動型の作業車において、旋回の途中で機体が止まってし
まったりしても、機体の旋回が適切に行えるように構成
することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】[I]請求項1の特徴に
よると、四輪駆動型の作業車において、右及び左の後輪
への動力を各々独立に伝動及び遮断自在な右及び左のサ
イドクラッチを備え、右及び左の前輪の操向操作に連動
して、旋回中心側のサイドクラッチを遮断側に操作する
補助旋回機構を備えた場合、人為操作具の操作に基づい
て、補助旋回機構により遮断側に操作された旋回中心側
のサイドクラッチを伝動側に操作する操作機構を備えて
いる。
【0007】請求項1の特徴によると、例えば深い水田
や粘り気の強い泥地等の作業地で、右及び左の前輪を操
向操作して機体の旋回を行った際、旋回の途中で機体が
止まってしまうような状態が生じれば、操縦者は人為操
作具を操作して、補助旋回機構により遮断側に操作され
た旋回中心側のサイドクラッチを伝動側に操作すればよ
い。これにより、旋回中心側の後輪が自由回転状態とな
る三輪駆動状態から、旋回中心側の後輪にも動力が伝達
される四輪駆動状態となるので、前輪及び後輪の駆動力
が作業地に良く伝えられるようになり、旋回の途中で機
体が止まってしまうような状態を避けて、機体の旋回を
続行することができるようになる。
【0008】[II]請求項2の特徴によると、四輪駆
動型の作業車において、右及び左の後輪を各々独立に制
動可能な右及び左のサイドブレーキを備え、右及び左の
前輪の操向操作に連動して、旋回中心側のサイドブレー
キを制動側に操作する補助旋回機構を備えた場合、人為
操作具の操作に基づいて、補助旋回機構により制動側に
操作された旋回中心側のサイドブレーキを解除側に操作
する操作機構を備えている。
【0009】請求項2の特徴によると、例えば深い水田
や粘り気の強い泥地等の作業地で、右及び左の前輪を操
向操作して機体の旋回を行った際、旋回の途中で機体が
止まってしまうような状態が生じれば、操縦者は人為操
作具を操作して、補助旋回機構により制動側に操作され
た旋回中心側のサイドブレーキを解除側に操作すればよ
い。この場合、旋回中心側の後輪に制動が掛かっている
と、旋回中心側の後輪が旋回(機体の進行)の抵抗にな
っていることが考えられるので、請求項2の特徴のよう
に、操縦者が人為操作具を操作して、補助旋回機構によ
り制動側に操作された旋回中心側のサイドブレーキを解
除側に操作すれば、旋回中心側の後輪が旋回(機体の進
行)の抵抗になっている状態が消えて、前輪及び後輪の
駆動力が作業地に良く伝えられるようになり、旋回の途
中で機体が止まってしまうような状態を避けて、機体の
旋回を続行することができるようになる。
【0010】[III]請求項3の特徴によると、請求
項1又は2の場合と同様に前項[I][II]に記載の
「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作
用」を備えている。作業車では右及び左の前輪に動力を
分配する前輪デフ機構を備えたものが多くあり、右及び
左の前輪が操向操作された際の右及び左の前輪の回転数
差が、前輪デフ機構によって吸収される。その反面、作
業地から右及び左の前輪に掛かる抵抗に差があると、抵
抗の小さい側の前輪にばかり動力が前輪デフ機構から流
れ、抵抗の大きな前輪には動力が前輪デフ機構からあま
り流れないような状態の生じることがあり、抵抗の小さ
い側の前輪が空転して、前輪の駆動力が作業地にうまく
伝達されないような状態の生じることがある。
【0011】請求項3の特徴によると、右及び左の前輪
に動力を分配する前輪デフ機構を備えた場合、人為操作
具の操作に基づいて、前輪デフ機構がデフロック操作さ
れるように構成している。従って、請求項3の特徴によ
ると、前項[I][II]に記載のように例えば深い水
田や粘り気の強い泥地等の作業地で、右及び左の前輪を
操向操作して機体の旋回を行った際、旋回の途中で機体
が止まってしまうような状態が生じれば、操縦者が人為
操作具を操作すると、補助旋回機構により遮断側に操作
された旋回中心側のサイドクラッチが伝動側に操作され
るのに加えて(補助旋回機構により制動側に操作された
旋回中心側のサイドブレーキが解除側に操作されるのに
加えて)、前輪デフ機構がデフロック操作される。これ
により、作業地から右及び左の前輪に掛かる抵抗に差が
あっても、これに関係なく右及び左の前輪に動力が均等
に伝達され、前輪の駆動力が作業地に良く伝達されるよ
うになるので、旋回の途中で機体が止まってしまうよう
な状態を避けて、機体の旋回を続行することができるよ
うになる。
【0012】[IV]請求項4の特徴によると、四輪駆
動型の作業車において、右及び左の後輪への動力を各々
独立に伝動及び遮断自在な右及び左のサイドクラッチ
と、右及び左の後輪を各々独立に制動可能な右及び左の
サイドブレーキとを備え、右及び左の前輪の操向操作に
連動して、旋回中心側のサイドクラッチを遮断側に操作
し、旋回中心側のサイドブレーキを制動側に操作する補
助旋回機構を備えた場合、人為操作具の操作に基づい
て、補助旋回機構により制動側に操作された旋回中心側
のサイドブレーキを解除側に操作する操作機構を備えて
いる。
【0013】請求項4の特徴によると、例えば深い水田
や粘り気の強い泥地等の作業地で、右及び左の前輪を操
向操作して機体の旋回を行った際、旋回の途中で機体が
止まってしまうような状態が生じれば、操縦者は人為操
作具を操作して、補助旋回機構により制動側に操作され
た旋回中心側のサイドブレーキを解除側に操作すればよ
い。この場合、旋回中心側の後輪に制動が掛かっている
と、旋回中心側の後輪が旋回(機体の進行)の抵抗にな
っていることが考えられるので、請求項4の特徴のよう
に、操縦者が人為操作具を操作して、補助旋回機構によ
り制動側に操作された旋回中心側のサイドブレーキを解
除側に操作すれば、旋回中心側の後輪が旋回(機体の進
行)の抵抗になっている状態が消えて、前輪及び後輪の
駆動力が作業地に良く伝えられるようになり、旋回の途
中で機体が止まってしまうような状態を避けて、機体の
旋回を続行することができるようになる。
【0014】[V]請求項5の特徴によると、四輪駆動
型の作業車において、右及び左の後輪への動力を各々独
立に伝動及び遮断自在な右及び左のサイドクラッチと、
右及び左の後輪を各々独立に制動可能な右及び左のサイ
ドブレーキとを備え、右及び左の前輪の操向操作に連動
して、旋回中心側のサイドクラッチを遮断側に操作し、
旋回中心側のサイドブレーキを制動側に操作する補助旋
回機構を備えた場合、人為操作具の操作に基づいて、補
助旋回機構により制動側に操作された旋回中心側のサイ
ドブレーキを解除側に操作し、且つ、補助旋回機構によ
り遮断側に操作された旋回中心側のサイドクラッチを伝
動側に操作する操作機構を備えている。
【0015】請求項5の特徴によると、例えば深い水田
や粘り気の強い泥地等の作業地で、右及び左の前輪を操
向操作して機体の旋回を行った際、旋回の途中で機体が
止まってしまうような状態が生じれば、操縦者は人為操
作具を操作して、補助旋回機構により制動側に操作され
た旋回中心側のサイドブレーキを解除側に操作し、且
つ、補助旋回機構により遮断側に操作された旋回中心側
のサイドクラッチを伝動側に操作すればよい。これによ
り、旋回中心側の後輪に制動が掛かった状態の三輪駆動
状態から、旋回中心側の後輪にも動力が伝達される四輪
駆動状態となるので、前輪及び後輪の駆動力が作業地に
良く伝えられるようになり、旋回の途中で機体が止まっ
てしまうような状態を避けて、機体の旋回を続行するこ
とができるようになる。
【0016】[VI]四輪駆動型の作業車において、右
及び左の後輪への動力を各々独立に伝動及び遮断自在な
右及び左のサイドクラッチと、右及び左の後輪を各々独
立に制動可能な右及び左のサイドブレーキとを備え、右
及び左の前輪の操向操作に連動して、旋回中心側のサイ
ドクラッチを遮断側に操作し、旋回中心側のサイドブレ
ーキを制動側に操作する補助旋回機構を備えた場合、請
求項6の特徴によると、操縦者が人為操作具を第1及び
第2位置に操作することにより、補助旋回機構により制
動側に操作された旋回中心側のサイドブレーキが解除側
に操作される状態、並びに、補助旋回機構により制動側
に操作された旋回中心側のサイドブレーキが解除側に操
作され、且つ、補助旋回機構により遮断側に操作された
旋回中心側のサイドクラッチが伝動側に操作される状態
の2状態を、選択することができる。
【0017】請求項7の特徴によると、操縦者が人為操
作具を操作した際、補助旋回機構により制動側に操作さ
れた旋回中心側のサイドブレーキが解除側に操作される
第1状態、並びに、補助旋回機構により制動側に操作さ
れた旋回中心側のサイドブレーキが解除側に操作され、
且つ、補助旋回機構により遮断側に操作された旋回中心
側のサイドクラッチが伝動側に操作される第2状態のど
ちらが現出されるかを事前に選択しておくことができ
る。
【0018】請求項8の特徴によると、操縦者が第1及
び第2人為操作具を操作することにより、補助旋回機構
により制動側に操作された旋回中心側のサイドブレーキ
が解除側に操作される状態、並びに、補助旋回機構によ
り制動側に操作された旋回中心側のサイドブレーキが解
除側に操作され、且つ、補助旋回機構により遮断側に操
作された旋回中心側のサイドクラッチが伝動側に操作さ
れる状態の2状態を、選択することができる。
【0019】このように請求項6(請求項7)(請求項
8)の特徴によると、例えば深い水田や粘り気の強い泥
地等の作業地で、右及び左の前輪を操向操作して機体の
旋回を行った際、旋回の途中で機体が止まってしまうよ
うな状態が生じれば、作業地の状態や機体の旋回状態等
に応じて、補助旋回機構により制動側に操作された旋回
中心側のサイドブレーキが解除側に操作される状態(第
1状態)、又は、補助旋回機構により制動側に操作され
た旋回中心側のサイドブレーキが解除側に操作され、且
つ、補助旋回機構により遮断側に操作された旋回中心側
のサイドクラッチが伝動側に操作される状態(第2状
態)を現出させることができるのであり、前項[I]
[II]に記載と同様に、旋回の途中で機体が止まって
しまうような状態を避けて、機体の旋回を続行すること
ができるようになる。
【0020】[VII]請求項9,10,11の特徴に
よると、請求項4〜8のうちのいずれか一つの場合と同
様に前項[IV]〜[VI]に記載の「作用」を備えて
おり、これに加えて以下のような「作用」を備えてい
る。請求項9(請求項10)(請求項11)の特徴によ
ると、右及び左の前輪に動力を分配する前輪デフ機構を
備えた場合、人為操作具(第1人為操作具)(第2人為
操作具)の操作に基づいて、前輪デフ機構がデフロック
操作されるように構成している。
【0021】従って、請求項9(請求項10)(請求項
11)の特徴によると、前項[VI]に記載のように例
えば深い水田や粘り気の強い泥地等の作業地で、右及び
左の前輪を操向操作して機体の旋回を行った際、旋回の
途中で機体が止まってしまうような状態が生じれば、操
縦者が人為操作具を操作すると、補助旋回機構により遮
断側に操作された旋回中心側のサイドクラッチが伝動側
に操作されるのに加えて(補助旋回機構により遮断側に
操作された旋回中心側のサイドクラッチが伝動側に操作
され、且つ、補助旋回機構により制動側に操作された旋
回中心側のサイドブレーキが解除側に操作されるのに加
えて)、前輪デフ機構がデフロック操作される。これに
より、前項[III]に記載と同様に、作業地から右及
び左の前輪に掛かる抵抗に差があっても、これに関係な
く右及び左の前輪に動力が均等に伝達され、前輪の駆動
力が作業地に良く伝達されるようになるので、旋回の途
中で機体が止まってしまうような状態を避けて、機体の
旋回を続行することができるようになる。
【0022】[VIII]請求項12の特徴によると、
請求項8,10,11のうちのいずれか一つの場合と同
様に前項[IV]〜[VII]に記載の「作用」を備え
ており、これに加えて以下のような「作用」を備えてい
る。請求項12の特徴によると、第1及び第2人為操作
具が互いに近接して配置されているので、例えば第1人
為操作具を操作することにより、補助旋回機構により制
動側に操作された旋回中心側のサイドブレーキが解除側
に操作される状態を得ている場合、補助旋回機構により
制動側に操作された旋回中心側のサイドブレーキが解除
側に操作され、且つ、補助旋回機構により遮断側に操作
された旋回中心側のサイドクラッチが伝動側に操作され
る状態を得る必要が生じれば、第1人為操作具を操作す
る状態から、第2人為操作具を操作する状態に素早く移
行できる。
【0023】[IX]請求項13の特徴によると、請求
項4,5,6,7,9のうちのいずれか一つの場合と同
様に前項[IV]〜[VII]に記載の「作用」を備え
ており、これに加えて以下のような「作用」を備えてい
る。請求項14の特徴によると、請求項8,10,1
1,12のうちのいずれか一つの場合と同様に前項[I
V]〜[VIII]に記載の「作用」を備えており、こ
れに加えて以下のような「作用」を備えている。
【0024】請求項13(請求項14)の特徴によれ
ば、右及び左の前輪を操向操作する操縦ハンドルと右及
び左のサイドクラッチ、右及び左のサイドブレーキと
を、連係機構及び融通用のバネを介して連係することに
より、補助旋回機構を構成している。この場合、請求項
13(請求項14)の特徴によると、人為操作具(第1
及び第2人為操作具)の操作に基づいて、連係機構にお
けるサイドクラッチ及びサイドブレーキ側の部分がバネ
に抗して操作されることにより作動するように、操作機
構を構成している。
【0025】請求項13(請求項14)の特徴のよう
に、人為操作具(第1及び第2人為操作具)の操作に基
づいて操作機構を作動させる際の融通を、バネを弾性変
形させることによって得るように構成すると、例えば長
孔の中でピンを移動させるような融通構造に比べて、コ
ジレ現象や引っ掛かり現象等の発生を避けながら、操作
機構を作動させることができるようになる。又、バネを
弾性変形させることによる付勢力により、操作機構を元
の状態に戻すことも容易に行えるようになる。
【0026】[X]請求項15の特徴によると、請求項
13又は14の場合と同様に前項[IV]〜[VII
I]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下
のような「作用」を備えている。前項[IX]に記載の
ように、右及び左の前輪を操向操作する操縦ハンドルと
右及び左のサイドクラッチ、右及び左のサイドブレーキ
とを、連係機構及び融通用のバネを介して連係すること
により、補助旋回機構を構成する場合に、作業車の各部
の配置構成等の関係から連係機構を全て直線状に配置す
ることは困難であり、連係機構の途中の部分に連係機構
の向きを変える構造が必要になる。
【0027】請求項15の特徴によると、連係機構にお
ける途中の部分に、支持軸周りに揺動自在な中継リンク
を備え、支持軸に操作機構を支持させている。これによ
り、請求項15の特徴によると、支持軸周りに揺動自在
な中継リンクを、前述のような連係機構の向きを変える
構造に利用することができるのであり、中継リンクを支
持する支持軸に操作機構を支持させているので、中継リ
ンクを支持する支持軸を、操作機構を支持する支持部と
して使用することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】[I]図1に示すように、左右に
操向操作自在な右及び左の前輪1、右及び左の後輪2で
支持された機体に、エンジン3及び運転部4が備えられ
て、機体の後部に4連式のリンク機構5を介して苗植付
装置6が昇降自在に連結され、リンク機構5を昇降駆動
する油圧シリンダ7が備えられて乗用型田植機が構成さ
れている。
【0029】図1に示すように、苗植付装置6の左右中
央に1個のフィードケース8が配置され、複数の伝動パ
イプ9が後向きに配置されており、各々の伝動パイプ2
の後部に、左右一対の植付爪10が備えられている。所
定のストロークで往復横送り駆動される苗のせ台11が
備えられており、苗植付装置6の左右中央下部に1個の
センターフロート12、苗植付装置6の右側及び左側下
部に2個のサイドフロート13が備えられている。これ
により、苗のせ台11が往復横送り駆動されながら、植
付爪10が苗のせ台11の下部から苗を取り出して田面
に植え付けるように、苗植付装置6が構成されている。
【0030】図1,2,3に示すように、ミッションケ
ース14の前部から前向きに取り付けられた支持フレー
ム15にエンジン3が支持され、エンジン3の上部に樹
脂製の燃料タンク19が配置されており、ミッションケ
ース14から左右に前車軸ケース16が延出され、右及
び左の前輪1を支持する前輪支持ケース20が、前車軸
ケース16に左右に操向操作自在に支持されている。断
面コ字状の右側及び左側の機体フレーム17がミッショ
ンケース14の後部に連結されて後方に延出されてお
り、右及び左の後輪2を支持した後車軸ケース18が、
右側及び左側の機体フレーム17の後部に、前後軸芯P
1(図4参照)周りにローリング自在に支持されてい
る。
【0031】[II]次に、苗植付装置6、右及び左の
前輪1への伝動系について説明する。図1及び図2に示
すように、ミッションケース14の横側面に静油圧式無
段変速装置21が連結されており、エンジン3の動力が
ベルト伝動機構22を介して静油圧式無段変速装置21
に伝達される。図3に示すようにミッションケース14
の内部において、静油圧式無段変速装置21の出力軸2
3の動力が、出力軸23に連結された伝動軸24、伝動
軸24に固定された伝動ギヤ25、伝動軸26に相対回
転自在に外嵌された伝動ギヤ対27、伝動ギヤ28、伝
動ギヤ28が固定された伝動軸29(伝動軸24に対し
て相対回転自在)、伝動軸29に固定された伝動ギヤ3
0、伝動ギヤ31、伝動ギヤ31が固定された伝動軸3
2、ベベルギヤ機構33、トルクリミッター34及びP
TO軸35を介して、苗植付装置6に伝達される。
【0032】図3に示すように、伝動軸24に固定され
た伝動ギヤ36,37に、伝動軸26に相対回転自在に
外嵌された低速ギヤ38及び高速ギヤ39が咬合してお
り、スプライン構造により伝動軸26と一体回転自在及
びスライド自在に、シフト部材40が伝動軸26に外嵌
されている。右及び左の前輪1に動力を伝達する右及び
左の車軸41において、右の車軸41に円筒軸42が相
対回転自在に外嵌されて、円筒軸42に固定された伝動
ギヤ43が、伝動軸26に固定された伝動ギヤ44に咬
合している。右及び左の車軸41の突き合わせ部分に前
輪デフ機構45が備えられ、前輪デフ機構45の外ケー
スが円筒軸42に連結されている。
【0033】以上の構造によって、シフト部材40をス
ライド操作して低速及び高速ギヤ38,39に咬合させ
ることにより、伝動軸24の動力が高低2段に変速され
て、伝動軸26に伝達されるのであり、伝動軸26の動
力が伝動ギヤ44,43、円筒軸42、前輪デフ機構4
5、右及び左の車軸41を介して右及び左の前輪1に伝
達される。円筒軸42の動力が、円筒軸42に固定され
たベベルギヤ46、ベベルギヤ47、ベベルギヤ47が
固定された後輪伝動軸48(図4参照)を介して、後車
軸ケース18に伝達される。
【0034】[III]次に、右及び左の後輪2への伝
動系、右及び左のサイドクラッチ54、右及び左のサイ
ドブレーキ55について説明する。図4に示すように、
後車軸ケース18の内部において、後輪伝動軸48の動
力が、後輪伝動軸48に固定されたベベルギヤ51、ベ
ベルギヤ52を介して、ベベルギヤ52が固定された一
本の車軸53に伝達される。車軸53の右及び左の端部
に右及び左のサイドクラッチ54、右及び左のサイドブ
レーキ55が備えられており、車軸53の動力が右及び
左のサイドクラッチ54を介して、右及び左の後輪2に
伝達される。
【0035】図6に示すように、ベベルギヤ56aを備
えた円筒状のベベルギヤ軸56が、車軸53の右及び左
の端部に相対回転自在に外嵌されており、スプライン構
造によりベベルギヤ軸56と一体回転自在及びスライド
自在に、シフト部材57がベベルギヤ軸56に外嵌され
ている。内向きの咬合部58aを備えた伝動部58が車
軸53の右及び左の端部に固定され、バネ59によりシ
フト部材57が伝動部58側に付勢されており、シフト
部材57及び伝動部58の間で右及び左のサイドクラッ
チ54が構成されている。内向きの咬合部60aを備え
たリング状のブレーキ部60が、後車軸ケース18の右
及び左の端部に固定されており、シフト部材57及びブ
レーキ部60の間で右及び左のサイドブレーキ55が構
成されている。
【0036】以上の構造によって、図6に示すようにシ
フト部材57の咬合部57aを伝動部58の咬合部58
aに咬合させることにより、車軸53の動力がシフト部
材57及びベベルギヤ軸56、伝動軸61を介して右及
び左の後輪2に伝達される(右及び左のサイドクラッチ
54が伝動側に操作され、右及び左のサイドブレーキ5
5が解除側に操作された状態)。
【0037】例えば左のシフト部材57図6に示す状態
から紙面左方にスライド操作して、左のシフト部材57
の咬合部57aを伝動部58の咬合部58aから離間さ
せると、左の後輪2への動力が遮断されて、左の後輪2
が自由回転状態となる(左のサイドクラッチ54が遮断
側に操作された状態)。次に図7に示すように、左のシ
フト部材57をさらに紙面左方にスライド操作すると、
左のシフト部材57の咬合部57bがブレーキ部60の
咬合部60aに咬合して、左のシフト部材57が回転で
きずに固定された状態となり、左の後輪2が回転できず
に固定された状態となる(左のサイドブレーキ55が制
動側に操作された状態)。
【0038】[IV]次に、右及び左の前輪1の操向操
作の構造について説明する。図1及び図2に示すよう
に、ミッションケース14にステアリングポスト62が
固定され、ステアリングポスト62に燃料タンク19が
支持されており、ステアリングポスト62にステアリン
グ軸63が回転自在に支持され、ステアリング軸63の
上部に操縦ハンドル64が固定されている。ステアリン
グ軸63がエンジン3とミッションケース14との間か
ら下方に延出され、支持フレーム15に固定された支持
ブラケット66のボス部66aに、ステアリング軸63
の下部が回転自在に支持されており、ステアリング軸6
3の下端にピニオンギヤ65が固定されている。
【0039】図2及び図4に示すように、平面視で半円
状のギヤ部材67が支持ブラケット66の縦軸芯P2周
りに揺動自在に支持され、ピニオンギヤ65がギヤ部材
67に咬合しており、右及び左の前輪支持ケース20に
固定されたナックルアーム68とギヤ部材67とに亘っ
て、タイロッド69が接続されている。これにより、操
縦ハンドル64を操作することによって、右及び左の前
輪1を左右に操向操作することができる。この場合、図
2及び図4に示すように、ギヤ部材67の円弧状の長孔
67aに、支持ブラケット66のピン66bが挿入され
ており、長孔67aの端部がピン66bに接当するま
で、右及び左の前輪1を左右に操向操作することができ
るのであり、長孔67a及びピン66bによって右及び
左の操向限度が設定される。
【0040】[V]次に、右及び左の前輪1の操向操作
と右及び左のサイドクラッチ54、右及び左のサイドブ
レーキ55の連係構造について説明する。図5及び図8
に示すように、右及び左の機体フレーム17に亘って支
持軸70が回転自在に支持され、右及び左の機体フレー
ム17の間において、平面視コ字状で左右一対の操作部
材72が支持軸70に一体回転するように外嵌され、平
面視コ字状で左右一対の連係部材71が、操作部材72
の外側に支持軸70に相対回転自在に外嵌されており、
連係部材71及び操作部材72の間にベータピン73が
挿入されて、連係部材71及び操作部材72の位置が決
められている。
【0041】図5及び図8に示すように、平面視コ字状
で左右一対の連係部材74が、ピン75により右及び左
の連係部材71に接続され、ギヤ部材67(図2及び図
4参照)に接続された左右一対の連係ロッド76が、右
及び左の機体フレーム17の間を後方に延出されて右及
び左の連係部材71に挿入されており、連係ロッド76
の端部の連係板77と連係部材74との間に、融通用の
バネ78が備えられている。
【0042】図5,6,8に示すように、左右一対の連
係軸79が後車軸ケース18に回転自在に支持され、シ
フト部材57を図6の紙面左方(ブレーキ部60側)に
スライド操作するシフトフォーク79aが連係軸79に
固定されており、連係軸79の端部に連係アーム79b
が固定されている。図5及び図8に示すように、連係部
材71に連係アーム80が固定され、右及び左の機体フ
レーム17の開口17aを通して連係アーム80が外方
に延出されており、連係アーム79b,80に亘って連
係ロッド81が接続されている。
【0043】以上の構造により、右及び左の前輪1が直
進位置に操向操作されている場合には、前項[III]
に記載のように右及び左のサイドクラッチ54が伝動側
に操作され、右及び左のサイドブレーキ55が解除側に
操作されて、右及び左の前輪1、右及び左の後輪2に動
力が伝達されており、右及び左の前輪1、右及び左の後
輪2が略同じ速度で駆動されている。
【0044】図8に示すように、右及び左の前輪1が直
進位置に操向操作されている状態において、連係板77
と連係部材74との間隔よりもバネ78の方が短いもの
に設定されている。これにより、右及び左の前輪1が直
進位置から右及び左に設定角度の範囲で操向操作され
て、連係ロッド76がギヤ部材67側に引き操作されて
も、連係部材74は引き操作されず、右及び左の前輪
1、右及び左の後輪2が略同じ速度で駆動される状態が
維持される(右及び左のサイドクラッチ54が遮断側に
操作されず、右及び左のサイドブレーキ55が制動側に
操作されない)。
【0045】次に図9に示すように、例えば右及び左の
前輪1が左に設定角度以上に操向操作されて、左の連係
ロッド76がギヤ部材67側に引き操作されると、左の
連係部材74が引き操作されて、左の連係部材71が紙
面反時計方向に揺動し、左の連係ロッド81が左の連係
部材71側に引き操作される。これにより、図6に示す
状態の左のシフト部材57が、図7に示すように左の連
係軸79及びシフトフォーク79aにより紙面左方にス
ライド操作されるのであり、左のシフト部材57の咬合
部57aが伝動部58の咬合部58aから離間し(左
(旋回中心側)のサイドクラッチ54を遮断側に操
作)、左のシフト部材57の咬合部57bがブレーキ部
60の咬合部60aに咬合する(左(旋回中心側)のサ
イドブレーキ55を制動側に操作)。以上の状態によ
り、右及び左の前輪1、右の後輪2が略同じ速度で駆動
され(前輪デフ機構45により右及び左の前輪1に速度
差は生じている)、左(旋回中心側)の後輪2が停止し
た状態で、機体は左に小回り旋回する。
【0046】[VI]前項[V]に記載のように旋回中
心側の後輪2を停止させて機体を小回り旋回させている
状態において、旋回中心側の後輪2を一時的に駆動する
ことができるように構成されており、次にその構造につ
いて説明する。図3に示すように、キー構造により右の
車軸41に一体回転自在及びスライド自在なシフト部材
49が、右の車軸41に外嵌されており、バネ50によ
りシフト部材49が伝動ギヤ43から離間する方向に付
勢されている。先端が切り欠かれた操作軸82が回転自
在にミッションケース14に支持され、操作軸82の先
端がシフト部材49に当て付けられており、図3に示す
状態から操作軸82を回転操作することにより、シフト
部材49を図3の紙面左方にスライド操作することがで
きる。
【0047】図1及び図8に示すように、右の機体フレ
ーム17の横軸芯P3周りに、天秤アーム状のデフロッ
クペダル83が揺動自在に支持されており、デフロック
ペダル83の後端が上方に延出されて、デフロックペダ
ル83の後端に踏み部83aが取り付けられている。デ
フロックペダル83の前端と操作軸82(図3参照)と
に亘って連係ロッド84が接続されており、バネ85に
よりデフロックペダル83が図8の紙面反時計方向(デ
フロック解除側)に付勢されている。
【0048】これにより図10に示すように、操縦者が
デフロックペダル83を踏み操作すると、図3に示すよ
うに連係ロッド84により操作軸82が回転操作され、
シフト部材49がスライド操作されて伝動ギヤ43に咬
合する。従って、右の車軸41と前輪デフ機構45の外
ケース(円筒軸42)とが連結された状態となって、前
輪デフ機構45がデフロック状態となる。
【0049】図5及び図8に示すように、支持軸70の
端部に操作アーム70aが固定されて、デフロックペダ
ル83に固定された操作アーム83bと操作アーム70
aとに亘って、操作ロッド86が接続されている。これ
により図10に示すように、操縦者がデフロックペダル
83を踏み操作すると、前述のように前輪デフ機構45
がデフロック操作されると同時に、操作ロッド86がデ
フロックペダル83側に引き操作されて、支持軸70及
び操作部材72が紙面時計方向に揺動操作される。
【0050】前項[V]及び図7,9に記載のように、
例えば右及び左の前輪1が左に設定角度以上に操向操作
された状態において(左(旋回中心側)のサイドクラッ
チ54が遮断側に操作され、左(旋回中心側)のサイド
ブレーキ55が制動側に操作された状態)、前述及び図
10に示すように操縦者がデフロックペダル83を踏み
操作して、操作部材72が紙面時計方向に揺動操作され
ると、左の操作部材72が左の連係アーム80を押し操
作して、左の連係ロッド81が連係軸79側に押し操作
されるのであり、左の連係部材71,74の移動に伴っ
て左のバネ78が圧縮される。
【0051】これにより図7に示すように、ブレーキ部
60の咬合部60aに咬合していた左のシフト部材57
が、図6に示すようにバネ59により紙面右方にスライ
ド操作されて、左のシフト部材57の咬合部57bがブ
レーキ部60の咬合部60aから離間し(左(旋回中心
側)のサイドブレーキ55を解除側に操作)、左のシフ
ト部材57の咬合部57aが、伝動部58の咬合部58
aに咬合して(左(旋回中心側)のサイドクラッチ54
を伝動側に操作)、左の後輪2に動力が伝達され、右及
び左の前輪1、右及び左の後輪2が略同じ速度で駆動さ
れる状態となる(前輪デフ機構45により右及び左の前
輪1に速度差は生じている)。
【0052】次に例えば右及び左の前輪1が左に設定角
度以上に操向操作された状態において、図9に示すよう
に操縦者がデフロックペダル83から足を離すと、図3
に示すように、操作軸82が逆向きに回転操作されてバ
ネ50によりシフト部材49が伝動ギヤ43から離間し
て、前輪デフ機構45がデフロック解除状態となる。こ
れと同時に図9に示すように、支持軸70、操作部材7
2が紙面反時計方向に揺動操作されて、圧縮されていた
左のバネ78の伸長により、左の連係部材71,74を
介して左の連係ロッド81が左の連係部材71側に引き
操作されて、前項[V]に記載のように左(旋回中心
側)のサイドクラッチ54が遮断側に操作され、左(旋
回中心側)のサイドブレーキ55が制動側に操作された
状態に戻る(右及び左の前輪1、右の後輪2が略同じ速
度で駆動され(前輪デフ機構45により右及び左の前輪
1に速度差は生じている)、左(旋回中心側)の後輪2
が停止した状態)。
【0053】[発明の実施の第1別形態]前述の[発明
の実施の形態]において、図5,8,9,10に示す構
造を図11,12,13(イ)(ロ)に示すように構成
してもよい(図11,12,13(イ)(ロ)に示す構
造以外は、[発明の実施の形態]と同じ構造とする)。
図11及び図12に示すように、クランク状の左右一対
の連係軸87が回転自在に支持され、連係部材74(図
5及び図8参照)が、連係軸87に接続されており、連
係軸87に固定された連係アーム87aに連係ロッド8
1(図5及び図8参照)が接続されている。正面視で凸
状に折り曲げられた操作軸88が回転自在に支持され、
操作軸88に連係ロッド86(図5及び図8参照)が接
続されている。
【0054】以上の構造により図13(イ)に示すよう
に、例えば右及び左の前輪1が左に設定角度以上に操向
操作されて、左の連係ロッド76がギヤ部材67側に引
き操作されると、左の連係軸87が回転し、左の連係ア
ーム87aにより左の連係ロッド81が左の連係軸87
側に引き操作される。これにより、図6に示す状態の左
のシフト部材57が、連係軸79及びシフトフォーク7
9aにより紙面左方にスライド操作されるのであり、図
7に示すように左のシフト部材57の咬合部57aが伝
動部58の咬合部58aから離間し(左(旋回中心側)
のサイドクラッチ54を遮断側に操作)、左のシフト部
材57の咬合部57bがブレーキ部60の咬合部60a
に咬合する(左(旋回中心側)のサイドブレーキ55を
制動側に操作)。
【0055】次に、操縦者がデフロックペダル83を踏
み操作すると、前輪デフ機構45がデフロック操作され
ると同時に、操作ロッド86がデフロックペダル83側
に引き操作され、図13(ロ)に示すように操作軸88
が回転して操作軸88の中央部88aにより、左の連係
軸87の端部が押し操作されて、左の連係ロッド81が
押し操作される。
【0056】これによって、ブレーキ部60の咬合部6
0aに咬合していた左のシフト部材57が、バネ59に
より図7から図6に示すように紙面右方にスライド操作
されて、左のシフト部材57の咬合部57bがブレーキ
部60の咬合部60aから離間し(左(旋回中心側)の
サイドブレーキ55を解除側に操作)、左のシフト部材
57の咬合部57aが伝動部58の咬合部58aに咬合
して(左(旋回中心側)のサイドクラッチ54を伝動側
に操作)、左の後輪2に動力が伝達され、右及び左の前
輪1、右及び左の後輪2が略同じ速度で駆動される状態
となる(前輪デフ機構45により右及び左の前輪1に速
度差は生じている)。
【0057】[発明の実施の第2別形態]前述の[発明
の実施の形態]及び[発明の実施の第1別形態]におい
て、右及び左の前輪1の操向操作に連動して、旋回中心
側のサイドクラッチ54が遮断側に操作され、旋回中心
側のサイドブレーキ55が制動側に操作された状態で、
デフロックペダル83を踏み操作すると、旋回中心側の
サイドブレーキ55が解除側に操作され、旋回中心側の
サイドクラッチ54は遮断側に維持されるように構成し
てもよい。
【0058】[発明の実施の第3別形態]前述の[発明
の実施の形態]及び[発明の実施の第1別形態]におい
て、右及び左の前輪1の操向操作に連動して、旋回中心
側のサイドクラッチ54が遮断側に操作され、旋回中心
側のサイドブレーキ55が制動側に操作された状態で、
デフロックペダル83を少し踏み操作すると(第1位
置)、前輪デフ機構45がデフロック操作されて、旋回
中心側のサイドブレーキ55が解除側に操作され、旋回
中心側のサイドクラッチ54は遮断側に維持されるよう
に構成し、デフロックペダル83を限度まで踏み操作す
ると(第2位置)、前輪デフ機構45がデフロック操作
されて、旋回中心側のサイドブレーキ55が解除側に操
作され、且つ旋回中心側のサイドクラッチ54が伝動側
に操作されるように構成してもよい。
【0059】[発明の実施の第4別形態]前述の[発明
の実施の形態]及び[発明の実施の第1別形態]におい
て、デフロックペダル83を踏み操作した際、後述する
ような第1状態又は第2状態が得られるように、事前に
選択できる選択レバー(図示せず)を備えるように構成
してもよい。
【0060】これにより、操縦者が選択レバーを操作し
て事前に第1状態を選択している場合、旋回中心側のサ
イドクラッチ54が遮断側に操作され、旋回中心側のサ
イドブレーキ55が制動側に操作された状態で、デフロ
ックペダル83を踏み操作すると、前輪デフ機構45が
デフロック操作されて、旋回中心側のサイドブレーキ5
5が解除側に操作され、旋回中心側のサイドクラッチ5
4は遮断側に維持される。操縦者が選択レバーを操作し
て事前に第2状態を選択している場合、旋回中心側のサ
イドクラッチ54が遮断側に操作され、旋回中心側のサ
イドブレーキ55が制動側に操作された状態で、デフロ
ックペダル83を踏み操作すると、前輪デフ機構45が
デフロック操作されて、旋回中心側のサイドブレーキ5
5が解除側に操作され、且つ旋回中心側のサイドクラッ
チ54が伝動側に操作される。
【0061】[発明の実施の第5別形態]前述の[発明
の実施の形態]及び[発明の実施の第1別形態]におい
て、デフロックペダル83とは別に操作ペダル89を備
え、図14に示すようにデフロックロペダル83の踏み
部83aの横外側に、操作ペダル89の踏み部89aを
近接して並べて配置して、次のように構成してもよい。
【0062】右及び左の前輪1の操向操作に連動して、
旋回中心側のサイドクラッチ54が遮断側に操作され、
旋回中心側のサイドブレーキ55が制動側に操作された
状態で、デフロックペダル83(第1人為操作具)を踏
み操作すると、前輪デフ機構45がデフロック操作され
て、旋回中心側のサイドブレーキ55が解除側に操作さ
れ、旋回中心側のサイドクラッチ54は遮断側に維持さ
れるように構成し、操作ペダル89(第2人為操作具)
を踏み操作すると、前輪デフ機構45がデフロック操作
されずに、旋回中心側のサイドブレーキ55が解除側に
操作され、且つ旋回中心側のサイドクラッチ54が伝動
側に操作されるように構成する。
【0063】逆に右及び左の前輪1の操向操作に連動し
て、旋回中心側のサイドクラッチ54が遮断側に操作さ
れ、旋回中心側のサイドブレーキ55が制動側に操作さ
れた状態で、デフロックペダル83(第2人為操作具)
を踏み操作すると、前輪デフ機構45がデフロック操作
されて、旋回中心側のサイドブレーキ55が解除側に操
作され、且つ旋回中心側のサイドクラッチ54が伝動側
に操作されるように構成し、操作ペダル89(第1人為
操作具)を踏み操作すると、前輪デフ機構45がデフロ
ック操作されずに、旋回中心側のサイドブレーキ55が
解除側に操作され、旋回中心側のサイドクラッチ54は
遮断側に維持されるように構成する。
【0064】[発明の実施の第6別形態]前述の[発明
の実施の形態]及び[発明の実施の第1別形態]におい
て、図4及び図6に示す右及び左のサイドクラッチ54
を残して、右及び左のサイドブレーキ55を廃止するよ
うに構成してもよい。これにより、右及び左の前輪1の
操向操作に連動して、旋回中心側のサイドクラッチ54
が遮断側に操作されるのであり、この状態でデフロック
ペダル83を踏み操作すると、前輪デフ機構45がデフ
ロック操作されて、旋回中心側のサイドクラッチ54が
伝動側に操作されるように構成する。
【0065】[発明の実施の第7別形態]前述の[発明
の実施の形態]及び[発明の実施の第1別形態]におい
て、図4に示すベベルギヤ51,52に代えて後輪デフ
機構(図示せず)を備え、右及び左のサイドクラッチ5
4を廃止して、右及び左のサイドブレーキ55を残すよ
うに構成してもよい。これにより、右及び左の前輪1の
操向操作に連動して、旋回中心側のサイドブレーキ55
が制動側に操作されるのであり、この状態でデフロック
ペダル83を踏み操作すると、前輪デフ機構45がデフ
ロック操作されて、旋回中心側のサイドブレーキ54が
解除側に操作されるように構成する。前述の[発明の実
施の形態]及び[発明の実施の第1別形態]〜[発明の
実施の第7別形態]において、右及び左のサイドブレー
キ55を備える場合、右及び左のサイドブレーキ55を
咬合式ではなく摩擦多板式に構成してもよい。
【0066】
【発明の効果】請求項1の特徴によると、四輪駆動型の
作業車において、右及び左の後輪への動力を各々独立に
伝動及び遮断自在な右及び左のサイドクラッチを備え、
右及び左の前輪の操向操作に連動して、旋回中心側のサ
イドクラッチを遮断側に操作する補助旋回機構を備えた
場合、例えば深い水田や粘り気の強い泥地等の作業地で
右及び左の前輪を操向操作して機体の旋回を行った際、
旋回の途中で機体が止まってしまうような状態になれ
ば、人為操作具の操作に基づいて、補助旋回機構により
遮断側に操作された旋回中心側のサイドクラッチを伝動
側に操作することができるように構成することにより、
旋回の途中で機体が止まってしまうような状態を避け
て、機体の旋回を続行することができるようになって、
作業車の旋回性能を向上させることができた。
【0067】請求項2の特徴によると、四輪駆動型の作
業車において、右及び左の後輪を各々独立に制動可能な
右及び左のサイドブレーキを備え、右及び左の前輪の操
向操作に連動して、旋回中心側のサイドブレーキを制動
側に操作する補助旋回機構を備えた場合、例えば深い水
田や粘り気の強い泥地等の作業地で右及び左の前輪を操
向操作して機体の旋回を行った際、旋回の途中で機体が
止まってしまうような状態になれば、人為操作具の操作
に基づいて、補助旋回機構により制動側に操作された旋
回中心側のサイドブレーキを解除側に操作することがで
きるように構成することにより、旋回の途中で機体が止
まってしまうような状態を避けて、機体の旋回を続行す
ることができるようになって、作業車の旋回性能を向上
させることができた。
【0068】請求項3の特徴によると、請求項1又は2
の場合と同様に前述の請求項1又は2の「発明の効果」
を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のよう
な「発明の効果」を備えている。請求項3の特徴による
と、人為操作具の操作に基づいて、前輪デフ機構がデフ
ロック操作されるように構成することによって、前輪の
駆動力が作業地に良く伝達されるようになり、旋回の途
中で機体が止まってしまうような状態を避けて、機体の
旋回を続行することができるようになって、作業車の旋
回性能を向上させることができた。
【0069】請求項4の特徴によると、四輪駆動型の作
業車において、右及び左の後輪への動力を各々独立に伝
動及び遮断自在な右及び左のサイドクラッチ、右及び左
の後輪を各々独立に制動可能な右及び左のサイドブレー
キを備え、右及び左の前輪の操向操作に連動して、旋回
中心側のサイドクラッチを遮断側に操作し、旋回中心側
のサイドブレーキを制動側に操作する補助旋回機構を備
えた場合、例えば深い水田や粘り気の強い泥地等の作業
地で右及び左の前輪を操向操作して機体の旋回を行った
際、旋回の途中で機体が止まってしまうような状態にな
れば、人為操作具の操作に基づいて、補助旋回機構によ
り制動側に操作された旋回中心側のサイドブレーキを解
除側に操作することができるように構成することによ
り、旋回の途中で機体が止まってしまうような状態を避
けて、機体の旋回を続行することができるようになっ
て、作業車の旋回性能を向上させることができた。
【0070】請求項5の特徴によると、四輪駆動型の作
業車において、右及び左の後輪への動力を各々独立に伝
動及び遮断自在な右及び左のサイドクラッチ、右及び左
の後輪を各々独立に制動可能な右及び左のサイドブレー
キを備え、右及び左の前輪の操向操作に連動して、旋回
中心側のサイドクラッチを遮断側に操作し、旋回中心側
のサイドブレーキを制動側に操作する補助旋回機構を備
えた場合、例えば深い水田や粘り気の強い泥地等の作業
地で右及び左の前輪を操向操作して機体の旋回を行った
際、旋回の途中で機体が止まってしまうような状態にな
れば、人為操作具の操作に基づいて、補助旋回機構によ
り制動側に操作された旋回中心側のサイドブレーキを解
除側に操作し、且つ、補助旋回機構により遮断側に操作
された旋回中心側のサイドクラッチを伝動側に操作する
ことができるように構成することにより、旋回の途中で
機体が止まってしまうような状態を避けて、機体の旋回
を続行することができるようになって、作業車の旋回性
能を向上させることができた。
【0071】請求項6(請求項7)(請求項8)の特徴
によると、四輪駆動型の作業車において、右及び左の後
輪への動力を各々独立に伝動及び遮断自在な右及び左の
サイドクラッチ、右及び左の後輪を各々独立に制動可能
な右及び左のサイドブレーキを備え、右及び左の前輪の
操向操作に連動して、旋回中心側のサイドクラッチを遮
断側に操作し、旋回中心側のサイドブレーキを制動側に
操作する補助旋回機構を備えた場合、例えば深い水田や
粘り気の強い泥地等の作業地で、右及び左の前輪を操向
操作して機体の旋回を行った際、旋回の途中で機体が止
まってしまうような状態が生じれば、作業地の状態や機
体の旋回状態等に応じて、補助旋回機構により制動側に
操作された旋回中心側のサイドブレーキが解除側に操作
される状態(第1状態)、又は、補助旋回機構により制
動側に操作された旋回中心側のサイドブレーキが解除側
に操作され、且つ、補助旋回機構により遮断側に操作さ
れた旋回中心側のサイドクラッチが伝動側に操作される
状態(第2状態)を現出させることができるように構成
することにより、旋回の途中で機体が止まってしまうよ
うな状態を避けて、機体の旋回を続行することができる
ようになって、作業車の旋回性能を向上させることがで
きた。
【0072】請求項9,10,11の特徴によると、請
求項4〜8のうちのいずれか一つの場合と同様に請求項
4〜8の「発明の効果」を備えており、この「発明の効
果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えてい
る。請求項9(請求項10)(請求項11)の特徴によ
ると、人為操作具(第1人為操作具)(第2人為操作
具)の操作に基づいて、前輪デフ機構がデフロック操作
されるように構成することによって、前輪の駆動力が作
業地に良く伝達されるようになり、旋回の途中で機体が
止まってしまうような状態を避けて、機体の旋回を続行
することができるようになって、作業車の旋回性能を向
上させることができた。
【0073】請求項12の特徴によると、請求項8,1
0,11のうちのいずれか一つの場合と同様に請求項
8,10,11の「発明の効果」を備えており、この
「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を
備えている。請求項12の特徴によると、第1及び第2
人為操作具を互いに近接して配置することにより、例え
ば第1人為操作具を操作する状態から、第2人為操作具
を操作する状態に素早く移行できるようになって、作業
車の操作性を向上させることができた。
【0074】請求項13の特徴によると、請求項4,
5,6,7,9のうちのいずれか一つの場合と同様に請
求項4,5,6,7,9の「発明の効果」を備えてお
り、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の
効果」を備えている。請求項14の特徴によると、請求
項8,10,11,12のうちのいずれか一つの場合と
同様に請求項8,10,11,12の「発明の効果」を
備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような
「発明の効果」を備えている。請求項13(請求項1
4)の特徴によると、人為操作具(第1及び第2人為操
作具)の操作に基づいて操作機構を作動させる際の融通
を、バネを弾性変形させることによって得るように構成
することにより、コジレ現象や引っ掛かり現象等の発生
を避けながら、操作機構を作動させることができるよう
になって、操作機能の作動の信頼性を向上させることが
できた。又、バネを弾性変形させることによる付勢力に
より、操作機構を元の状態に戻すことも容易に行えるよ
うになるので、作業車の操作性を向上させることができ
た。
【0075】請求項15の特徴によると、請求項13又
は14の場合と同様に前述の請求項13又は14の「発
明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて
以下のような「発明の効果」を備えている。請求項15
の特徴によると、連係機構における途中の部分に、支持
軸周りに揺動自在な中継リンクを備え、支持軸に操作機
構を支持させることにより、中継リンクを連係機構の向
きを変える構造に利用することができる点、及び、中継
リンクを支持する支持軸を、操作機構を支持する支持部
として使用することができる点によって、作業車の構造
の簡素化を図ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の全体側面図
【図2】エンジン及びミッションケースの付近の側面図
【図3】ミッションケース及び前車軸ケースの横断平面
【図4】操縦ハンドルと右及び左のサイドクラッチ、右
及び左のサイドブレーキとの連係状態を示す図
【図5】操縦ハンドルと右及び左のサイドクラッチ、右
及び左のサイドブレーキとの連係状態を示す後車軸ケー
スの付近の平面図
【図6】左のサイドクラッチが伝動側に操作され、左の
サイドブレーキが解除側に操作された状態における後車
軸ケースの左の端部付近の縦断正面図
【図7】左のサイドクラッチが遮断側に操作され、左の
サイドブレーキが制動側に操作された状態における後車
軸ケースの左の端部付近の縦断正面図
【図8】デフロックペダルと右及び左のサイクドクラッ
チ、右及び左のサイドブレーキとの連係状態を示し、右
及び左の前輪が直進位置に操向操作されている状態を示
す側面図
【図9】図8に示す状態から右及び左の前輪が左に設定
角度以上に操向操作された状態を示す側面図
【図10】図9に示す状態においてデフロックペダルを
踏み操作した状態を示す側面図
【図11】発明の実施の第1別形態における操縦ハンド
ルと右及び左のサイドクラッチ、右及び左のサイドブレ
ーキとの連係状態を示す後車軸ケースの付近の平面図
【図12】発明の実施の第1別形態におけるデフロック
ペダルと右及び左のサイクドクラッチ、右及び左のサイ
ドブレーキとの連係状態を示し、右及び左の前輪が直進
位置に操向操作されている状態を示す側面図
【図13】発明の実施の第1別形態における図12に示
す状態から右及び左の前輪が左に設定角度以上に操向操
作された状態、及びデフロックペダルを踏み操作した状
態を示す側面図
【図14】発明の実施の第5別形態におけるデフロック
ペダル及び操作ペダルの付近の平面図
【符号の説明】
1 前輪 2 後輪 45 前輪デフ機構 54 サイドクラッチ 55 サイドブレーキ 64 操縦ハンドル 70 支持軸 71 中継リンク 71,74,76,81,87 連係機構 72,88 操作機構 78 バネ 83 人為操作具 83,89 第1人為操作具、第2
人為操作具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松木 直樹 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 東郷 学 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 2B043 AA03 AB08 BA02 BB06 DA06 DB01 DB05 DB06 DB07 2B062 AA02 AA04 AB01 BA11 BA18 BA22 BA43 3D043 AA03 AA04 AB12 AB17 EA02 EA14 EA43 EA44 EA45 EE08 EF27 3D052 AA02 DD03 EE03 GG03 HH01 JJ14 JJ17

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右に操向操作自在な右及び左の前輪
    と、右及び左の後輪とを備えて、前記右及び左の前輪、
    前記右及び左の後輪に動力を伝達するように構成し、右
    及び左の後輪への動力を各々独立に伝動及び遮断自在な
    右及び左のサイドクラッチを備えて、 前記右及び左の前輪の操向操作に連動して、前記旋回中
    心側のサイドクラッチを遮断側に操作する補助旋回機構
    を備えると共に、 人為的に操作自在な人為操作具を備え、 前記人為操作具の操作に基づいて、前記補助旋回機構に
    より遮断側に操作された前記旋回中心側のサイドクラッ
    チを伝動側に操作する操作機構を備えてある作業車。
  2. 【請求項2】 左右に操向操作自在な右及び左の前輪
    と、右及び左の後輪とを備えて、前記右及び左の前輪、
    前記右及び左の後輪に動力を伝達するように構成し、前
    記右及び左の後輪を各々独立に制動可能な右及び左のサ
    イドブレーキを備えて、 前記右及び左の前輪の操向操作に連動して、前記旋回中
    心側のサイドブレーキを制動側に操作する補助旋回機構
    を備えると共に、 人為的に操作自在な人為操作具を備え、 前記人為操作具の操作に基づいて、前記補助旋回機構に
    より制動側に操作された前記旋回中心側のサイドブレー
    キを解除側に操作する操作機構を備えてある作業車。
  3. 【請求項3】 前記右及び左の前輪に動力を分配する前
    輪デフ機構を備え、前記人為操作具の操作に基づいて、
    前記前輪デフ機構がデフロック操作されるように構成し
    てある請求項1又は2に記載の作業車。
  4. 【請求項4】 左右に操向操作自在な右及び左の前輪
    と、右及び左の後輪とを備えて、前記右及び左の前輪、
    前記右及び左の後輪に動力を伝達するように構成し、右
    及び左の後輪への動力を各々独立に伝動及び遮断自在な
    右及び左のサイドクラッチと、前記右及び左の後輪を各
    々独立に制動可能な右及び左のサイドブレーキとを備え
    て、 前記右及び左の前輪の操向操作に連動して、前記旋回中
    心側のサイドクラッチを遮断側に操作し、前記旋回中心
    側のサイドブレーキを制動側に操作する補助旋回機構を
    備えると共に、 人為的に操作自在な人為操作具を備え、 前記人為操作具の操作に基づいて、前記補助旋回機構に
    より制動側に操作された前記旋回中心側のサイドブレー
    キを解除側に操作する操作機構を備えてある作業車。
  5. 【請求項5】 左右に操向操作自在な右及び左の前輪
    と、右及び左の後輪とを備えて、前記右及び左の前輪、
    前記右及び左の後輪に動力を伝達するように構成し、右
    及び左の後輪への動力を各々独立に伝動及び遮断自在な
    右及び左のサイドクラッチと、前記右及び左の後輪を各
    々独立に制動可能な右及び左のサイドブレーキとを備え
    て、 前記右及び左の前輪の操向操作に連動して、前記旋回中
    心側のサイドクラッチを遮断側に操作し、前記旋回中心
    側のサイドブレーキを制動側に操作する補助旋回機構を
    備えると共に、 人為的に操作自在な人為操作具を備え、 前記人為操作具の操作に基づいて、前記補助旋回機構に
    より制動側に操作された前記旋回中心側のサイドブレー
    キを解除側に操作し、且つ、前記補助旋回機構により遮
    断側に操作された前記旋回中心側のサイドクラッチを伝
    動側に操作する操作機構を備えてある作業車。
  6. 【請求項6】 左右に操向操作自在な右及び左の前輪
    と、右及び左の後輪とを備えて、前記右及び左の前輪、
    前記右及び左の後輪に動力を伝達するように構成し、右
    及び左の後輪への動力を各々独立に伝動及び遮断自在な
    右及び左のサイドクラッチと、前記右及び左の後輪を各
    々独立に制動可能な右及び左のサイドブレーキとを備え
    て、 前記右及び左の前輪の操向操作に連動して、前記旋回中
    心側のサイドクラッチを遮断側に操作し、前記旋回中心
    側のサイドブレーキを制動側に操作する補助旋回機構を
    備えると共に、 人為的に操作自在な人為操作具を備え、 前記人為操作具の第1位置への操作に基づいて、前記補
    助旋回機構により制動側に操作された前記旋回中心側の
    サイドブレーキを解除側に操作し、前記人為操作具の第
    2位置への操作に基づいて、前記補助旋回機構により制
    動側に操作された前記旋回中心側のサイドブレーキを解
    除側に操作し、且つ、前記補助旋回機構により遮断側に
    操作された前記旋回中心側のサイドクラッチを伝動側に
    操作する操作機構を備えてある作業車。
  7. 【請求項7】 左右に操向操作自在な右及び左の前輪
    と、右及び左の後輪とを備えて、前記右及び左の前輪、
    前記右及び左の後輪に動力を伝達するように構成し、右
    及び左の後輪への動力を各々独立に伝動及び遮断自在な
    右及び左のサイドクラッチと、前記右及び左の後輪を各
    々独立に制動可能な右及び左のサイドブレーキとを備え
    て、 前記右及び左の前輪の操向操作に連動して、前記旋回中
    心側のサイドクラッチを遮断側に操作し、前記旋回中心
    側のサイドブレーキを制動側に操作する補助旋回機構を
    備えると共に、 人為的に操作自在な人為操作具を備え、 前記人為操作具の操作に基づいて、前記補助旋回機構に
    より制動側に操作された前記旋回中心側のサイドブレー
    キを解除側に操作する第1状態、並びに、前記人為操作
    具の操作に基づいて、前記補助旋回機構により制動側に
    操作された前記旋回中心側のサイドブレーキを解除側に
    操作し、且つ、前記補助旋回機構により遮断側に操作さ
    れた前記旋回中心側のサイドクラッチを伝動側に操作す
    る第2状態を備えた操作機構を備えて、 前記操作機構の前記第1及び第2状態を人為的に選択可
    能に構成してある作業車。
  8. 【請求項8】 左右に操向操作自在な右及び左の前輪
    と、右及び左の後輪とを備えて、前記右及び左の前輪、
    前記右及び左の後輪に動力を伝達するように構成し、右
    及び左の後輪への動力を各々独立に伝動及び遮断自在な
    右及び左のサイドクラッチと、前記右及び左の後輪を各
    々独立に制動可能な右及び左のサイドブレーキとを備え
    て、 前記右及び左の前輪の操向操作に連動して、前記旋回中
    心側のサイドクラッチを遮断側に操作し、前記旋回中心
    側のサイドブレーキを制動側に操作する補助旋回機構を
    備えると共に、 人為的に操作自在な第1及び第2人為操作具を備え、 前記第1人為操作具の操作に基づいて、前記補助旋回機
    構により制動側に操作された前記旋回中心側のサイドブ
    レーキを解除側に操作し、前記第2人為操作具の操作に
    基づいて、前記補助旋回機構により制動側に操作された
    前記旋回中心側のサイドブレーキを解除側に操作し、且
    つ、前記補助旋回機構により遮断側に操作された前記旋
    回中心側のサイドクラッチを伝動側に操作する操作機構
    を備えてある作業車。
  9. 【請求項9】 前記右及び左の前輪に動力を分配する前
    輪デフ機構を備え、前記人為操作具の操作に基づいて、
    前記前輪デフ機構がデフロック操作されるように構成し
    てある請求項4〜7のうちのいずれか一つに記載の作業
    車。
  10. 【請求項10】 前記右及び左の前輪に動力を分配する
    前輪デフ機構を備え、前記第1人為操作具の操作に基づ
    いて、前記前輪デフ機構がデフロック操作されるように
    構成してある請求項8に記載の作業車。
  11. 【請求項11】 前記右及び左の前輪に動力を分配する
    前輪デフ機構を備え、前記第2人為操作具の操作に基づ
    いて、前記前輪デフ機構がデフロック操作されるように
    構成してある請求項8に記載の作業車。
  12. 【請求項12】 前記第1及び第2人為操作具を互いに
    近接させて配置してある請求項8,10,11のうちの
    いずれか一つに記載の作業車。
  13. 【請求項13】 前記右及び左の前輪を操向操作する操
    縦ハンドルと前記右及び左のサイドクラッチ、右及び左
    のサイドブレーキとを、連係機構及び融通用のバネを介
    して連係することにより、前記補助旋回機構を構成する
    と共に、 前記人為操作具の操作に基づいて、前記連係機構におけ
    る前記サイドクラッチ及びサイドブレーキ側の部分が前
    記バネに抗して操作されることにより作動するように、
    前記操作機構を構成してある請求項4,5,6,7,9
    のうちのいずれか一つに記載の作業車。
  14. 【請求項14】 前記右及び左の前輪を操向操作する操
    縦ハンドルと前記右及び左のサイドクラッチ、右及び左
    のサイドブレーキとを、連係機構及び融通用のバネを介
    して連係することにより、前記補助旋回機構を構成する
    と共に、 前記第1及び第2人為操作具の操作に基づいて、前記連
    係機構における前記サイドクラッチ及びサイドブレーキ
    側の部分が前記バネに抗して操作されることにより作動
    するように、前記操作機構を構成してある請求項8,1
    0,11,12のうちのいずれか一つに記載の作業車。
  15. 【請求項15】 前記連係機構における途中の部分に、
    支持軸周りに揺動自在な中継リンクを備えると共に、前
    記支持軸に前記操作機構を支持させてある請求項13又
    は14に記載の作業車。
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JP2010208536A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 移植機
CN103125185A (zh) * 2011-11-30 2013-06-05 井关农机株式会社 作业车辆

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