JPH11165523A - 車両用空調装置の送風ユニット - Google Patents

車両用空調装置の送風ユニット

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JPH11165523A
JPH11165523A JP33314297A JP33314297A JPH11165523A JP H11165523 A JPH11165523 A JP H11165523A JP 33314297 A JP33314297 A JP 33314297A JP 33314297 A JP33314297 A JP 33314297A JP H11165523 A JPH11165523 A JP H11165523A
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outside air
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centrifugal fan
motor
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友宏 竹尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外気導入口と連通可能な吸入口を貫通した状態
で、遠心ファンの内周側に、略水平方向に向くようにモ
ータを配置する、車両用空調装置の送風ユニットにおい
て、モータ内部への水入り防止効果を高める。 【解決手段】 リブ55は、第1ケーシング19aの外
周面に沿って複数形成されている。隣接する2つのリブ
55と、上記上面51とで、水路50が形成されてい
る。図1中矢印で示す水は、上記上方面51に付着す
る。上方面51に付着した水に送風空気がふきあたって
も、上記リブ55がせきの役目を果たし、水がモータ1
3や取付ステー22に流れ落ちることが防止できる。せ
き止められた水は、ある程度溜まったのち、水路50に
よって第1ケーシング19の外周面に沿って自然と下方
に流れ落ちる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送風ファン駆動用
モータの回転軸を水平方向に配置する車両用空調装置の
送風ユニットにおけるモータ水入り防止構造に関するも
ので、特に、内気(車室内空気)と外気(車室外空気)
とを仕切って送風する内外気2層モードが設定可能な車
両用空調装置に用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】従来、上記内外気2層モードが設定可能
な車両用空調装置として、特開平9−24723号公報
に記載されているものが周知である。そして、この従来
装置では、図5に示すような内外気送風ユニット100
が記載されている。内外気送風ユニット100において
は、ユニットケース200の上部に外気導入口101、
第1内気導入口102、および第2内気導入口103が
形成されている。
【0003】ユニットケース200内中央部の下方側の
部位には、送風機104が配置されており、この送風機
104は駆動用モータ105を有し、このモータ105
の回転軸(図示しない)は車両前後方向に向くようにし
て水平方向に配置されている。そして、上記回転軸に
は、第1、第2遠心ファン106、107からなる遠心
ファン17が連結している。この遠心ファン17を収容
して、送風路を形成するスクロールケーシング108
は、第1、第2遠心ファン106、107に対応する第
1、第2ケーシング108a、108bに区画されてい
る。
【0004】そして、内外気モードは、板状の第1内外
気切換ドア109と、板状の第2内外気切換ドア110
とで切換えられ、以下の内外気モードが設定可能となっ
ている。内外気モードを内外気2層モードに切り替える
には、第1内外気切換ドア109にて第1内気導入口1
02を閉塞して、外気導入口102からの第2ケーシン
グ108bへの外気導入を許容するするとともに、第2
内外気切換ドア110にて第2内気導入口103を開口
するとともに、外気導入口102から第1ケーシング1
08aへの外気導入を遮断する。
【0005】これにより、外気導入口101から取り入
れられた外気は第2遠心ファン107により吸入され、
第2ケーシング108bにより形成される空気通路11
2内に送風される。一方、第2内気導入口103から取
り入れられた内気は第1遠心ファン106により吸入さ
れ、第1ケーシング108aにより形成される空気通路
111内を送風される。
【0006】また、空気通路111および空気通路11
2の両方に外気を取り入れる全外気モードに切り替える
場合は、第1内外気切換ドア109にて第1内気導入口
102を閉塞する。さらに、第2内外気切換ドア110
にて第2内気導入口103を閉じる。これにより、外気
導入口101からの外気は、第1遠心ファン106に吸
い込まれるとともに、第2遠心ファン107にも吸い込
まれるので、両空気通路111、112に外気が流れ
る。
【0007】また、両空気通路111、112に内気を
取り入れる全内気モードに切り替える場合は、第1内外
気切換ドア109にて第1内気導入口102を開口す
る。さらに、第2内外気切換ドア110にて第2内気導
入口5を開口する。これにより、第1内気導入口102
からの内気が第1遠心ファン106に吸い込まれるとと
もに、第2内気導入口103からの内気が第2遠心ファ
ン107にも吸い込まれるので、両空気通路111、1
12に内気が流れる。
【0008】ところで、上記駆動用モータ105は、上
記第1遠心ファン106の吸込口内に挿入され、上記第
1遠心ファン106と第2遠心ファン107との両方を
一体的に駆動する。そして、上記駆動用モータ105
は、図示しない取付ステーによりスクロールケーシング
108の第1ケーシング108aに取り付けられる。こ
の取付ステーは、複数本の放射状アーム部(図示せず)
の間に第1遠心ファン106の吸入口が形成されてい
る。
【0009】ところで、上述のようなモータ105は、
発熱によって多大な熱が生じて温度が上昇するため、耐
久性が悪化する。そこで、通常、車両用空調装置の送風
モータでは、上記アーム部に対応する部分に、モータへ
の冷却空気導入ダクトを構成して、モータの冷却を行っ
ている。そして、本発明者は、例えば、上記従来装置に
おいて、第1遠心ファン106の吹出側に発生する正圧
部からモータ冷却空気を導入するように、取付ステーの
アーム部に沿って冷却空気導入ダクト(図示せず)を形
成した。この導入ダクトからの冷却空気はモータ105
のハウジングの図示しない開口部からモータ内部に流入
し、モータ内部を冷却した後に、モータ105のハウジ
ングの他の開口部(図示せず)からモータ外部に流出す
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記全外気モ
ードにおいては外気は図5中矢印B′、上記内外気2層
モードにおいては外気は図5中矢印Bで示すように遠心
ファン106、107の径方向外方へ流れるが、モータ
105の軸方向が水平方向に向くようにして、吸入口を
貫通した状態でモータ105を配置しているので、外気
中に混入される雨や雪等の水Mが重力によって第1ケー
シング108aの上面部114に付着する。そして、こ
の付着した水が、送風空気により、図中矢印Aで示すよ
うに流れて、最終的には、モータ105の上方側からモ
ータ105の外周上に落下し、付着する。
【0011】このため、付着した水が上記開口部からモ
ータ内部に流入して、モータ内部部品の発錆等によりモ
ータ105の作動不良、耐久性低下等の不具合を引き起
こす恐れがあった。そこで、本発明は上記点に鑑み、外
気導入口と連通可能な吸入口を貫通した状態で、遠心フ
ァンの内周側に、略水平方向に向くようにモータを配置
する、車両用空調装置の送風ユニットにおいて、モータ
内部への水入り防止効果を高めることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1ないし4記載の発明では、スクロールケー
シング(19a)の外周面のうち上方側の上方面(5
1)で、外周面に沿うように設けられ、前記上方面(5
1)に流れ落ちた水を外周面に沿って下方に流し落とす
水路(50)を有することを特徴としている。
【0013】これにより、外気導入口から入り込んだ水
は、図3中矢印で示すように水路によってモータをさけ
るようにして、スクロールケーシングの外周面に沿って
自然と下方に流れ落ちる。このため、モータに水が流れ
落ちることが防止できる。この結果、モータ内部部品の
発錆等によりモータ作動不良を未然に防止でき、耐久性
低下等の不具合を引き起こす可能性を小さくすることが
でき、モータ内部への水入り防止効果を高めることがで
きる。
【0014】また、請求項2記載の発明によると、内気
と外気とを仕切って送風する内外気2層モードを設定可
能なものに適用した車両用空調装置の送風ユニットにお
いて、モータ内部への水入り防止効果を高めることがで
きる。また、請求項4記載の発明では、リブは、スクロ
ールケーシングの強度を高める補強リブであることを特
徴としている。
【0015】これにより、リブは、スクロールケーシン
グの強度を高めるために補強用のリブの機能を果たすた
め、リブにてモータ内部への水入り防止効果を高めるこ
とができるとともに、ケースの強度を向上できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図1ないし図3は車両用空調装置の
送風ユニット1を示すものであり、図2は図1の送風機
部を具体化した図であり、図3は図1中矢印B方向から
見た模式図であって、スクロールケーシング19および
モータ13を主として示してある。
【0017】本例の送風ユニット1は、図示しない車室
内のインストルメントパネルの中央部から車両幅方向に
オフセット(右ハンドル車では車両幅方向の左側にオフ
セット)して、助手席前方の部位に図1の形態で配置さ
れ、内気と外気とを切換導入する。また、送風ユニット
1の内部の空気通路は、内気と外気を仕切って送風でき
るように2つの通路に区画されている。
【0018】送風ユニット1のユニットケース2は、ポ
リプロピレン等の樹脂材にて成形されており、ユニット
ケース2の上方部位には、外気導入口3を車両前後方向
の中央に配置している。この外気導入口3の前後に、第
1、第2の2つの内気導入口4、5を配置している。一
方、ユニットケース2の車両前方側において下方部位に
第3内気導入口6を配置している。そして、外気導入口
3に通じる第1連通口7と第1内気導入口4は、平板状
に成形された第1内外気切換ドア8により開閉し、ま
た、外気導入口3に通じる第2連通口9と第2内気導入
口5は平板状の第2内外気切換ドア10により開閉す
る。さらに、第3内気導入口6は平板状の第3内外気切
換ドア11により開閉する。
【0019】ユニットケース2内中央部の下方側の部位
には、送風機12が配置されている。送風機12は遠心
ファン17と、この遠心ファン17を駆動する送風ファ
ン駆動用モータ13とを有する。第1、第2遠心ファン
15、16からなる遠心ファン17を連結している。遠
心ファン17は、樹脂性の遠心式多翼ファン(シロッコ
ファン)であり、同軸上に設けられた第1、第2遠心フ
ァン15、16を有する。第1、第2遠心ファン15、
16は、モータ13のロータ(回転子)13aと一体に
回転する回転軸14に連結しており、共に一体的に回転
する。
【0020】図1に示すように、第1遠心ファン15で
は、円弧状の多数の羽根(ブレード)15aをリング状
に配置している。この羽根15aの軸方向の一端側を図
1、2に示すように保持リング15bにより連結すると
ともに、羽根15aの軸方向の他端側を保持リング15
cにより連結している。第2遠心ファン16も同様の構
造であり、円弧状の多数の羽根(ブレード)16aと、
この羽根16aの軸方向の両端部を連結する保持リング
16b、16cとからなる。
【0021】そして、第1、第2遠心ファン15、16
の隣接する保持リング15c、16bの内周側は一体に
連結されて、円板状の結合部材18を構成している。こ
の結合部材18の内周部には略円筒状のボス部18aが
形成されており、このボス部18aにて、遠心ファン1
7(第1、第2遠心ファン15、16)は、回転軸14
に回り止めして連結されている。
【0022】上記遠心ファン17を収容するスクロール
ケーシング19は、第1、第2遠心ファン15、16に
対応する第1、第2スクロールケーシング19a、19
b(以下、第1、第2ケーシング19a、19bと呼
ぶ)に区画されている。ここで、第1ケーシング19a
は軸方向の一側面に、外気導入口3または第1内気導入
口4と連通する吸入口19cを有し、この吸入口19c
からの空気が送風される第1空気通路20を形成する。
また、第2ケーシング19bは軸方向の一側面に、外気
導入口3または第2、第3内気導入口5、6と連通する
吸入口19dを有し、この吸入口19dからの空気が送
風される第2空気通路21を形成する。
【0023】モータ13は、吸入口19cを貫通した状
態で、第1遠心ファン15の内周側に配置され、かつ、
回転軸14が略水平方向に向くように配置される。とこ
ろで、スクロールケーシング19の内部において、第1
空気通路20と第2空気通路21との間は、ケーシング
内壁のリング状の仕切り板19eと、ファン側の結合部
材18および保持リング15c、16bとにより仕切ら
れている。従って、結合部材18は仕切り部材としての
役割を兼ねている。
【0024】駆動用モータ13は取付ステー22により
スクロールケーシング19の第1ケーシング19aに取
付けられる。この取付ステー22の形状は公知であるの
で、具体的に図示してないが、取付ステー22は、モー
タ13の樹脂製本体ケース13b(図1参照)と一体成
形されるものであって、樹脂製本体ケース13bの外周
面から放射状に延びる複数(例えば、3本)のアーム部
22a(図3参照)を有し、このアーム部の外周端を外
周リング部22bで連結している。
【0025】取付ステー22の外周リング部はネジ止め
等の締結手段にて第1ケーシング19aに取付けられ
る。そして、この複数の放射状アーム部の間に第1遠心
ファン15の吸入口19cが形成されている。この吸入
口19cへの空気流れを円滑に案内するために、取付ス
テー22の外周リング部には、図1に示すようにベルマ
ウス状の断面形状を持つガイド面22aが形成されてい
る。
【0026】そして、第1空気通路20において、第1
遠心ファン15の吹出側に発生する正圧部からモータ冷
却空気を導入する冷却空気導入ダクト23(図2参照)
が取付ステー22のアーム部に沿って形成されている。
この導入ダクト23からの冷却空気はモータ13の一端
側(結合部材18とは反対側の端部)13cからモータ
内部に流入し、モータ内部を冷却した後に、モータ13
の他端側(結合部材18側の端部)13dの開口部から
モータ外部に流出する。
【0027】なお、モータ13の他端側13dの開口部
は、具体的には、モータ13のステータ13e部の隙
間、ステータ13eとロータ13aとの間の隙間等であ
る。なお、送風ユニット1のスクロールケーシング19
の空気出口側、すなわち、スクロールケーシング19内
の第1空気通路20および第2空気通路21の空気出口
側には、図示しない空調ユニットが接続される。この空
調ユニットは、周知のものであり、冷房用熱交換器(蒸
発器)および暖房用熱交換器(温水式ヒータコア)を内
蔵し、車室内への吹出空気温度を調整する。また、空調
ユニットにはフット、フェイス、デフロスタの各種吹出
開口部およびこれらの吹出開口部を開閉するモードドア
が備えられており、車室内への吹出モードが切換可能に
なっている。
【0028】さらに、空調ユニット内の空気通路も、上
記第1空気通路20に通じる外気側の第1空気通路と、
上記第2空気通路21に通じる内気側の第2空気通路と
に区画されている。そして、冬期の暖房時には、外気側
の第1空気通路がデフロスタ吹出開口部に連通し、内気
側の第2空気通路はフット吹出開口部に連通することに
より、低湿度の外気温風がデフロスタ吹出開口部より窓
ガラス内面に吹出して、窓ガラスの防曇性を確保すると
ともに、フット吹出開口部から乗員足元部に高温の内気
温風を吹き出して暖房能力を向上するようにしてある。
【0029】次に、上記構成において第1実施形態の作
動を説明すると、内外気モードを内外気2層モードに切
り替えるには、第1内外気切換ドア8にて第1内気導入
口4を閉塞するとともに、外気導入口3と通じる第1連
通口7を開口する。また、第2内外気切換ドア10にて
第2内気導入口5を開口するとともに、外気導入口3と
通じる第2連通口9を閉塞する。さらに、第3内外気切
換ドア11にて第3内気導入口6を開口する。
【0030】これにより、外気導入口3より取り入れら
れた外気は吸入口19cから第1遠心ファン15により
吸入され、スクロールケーシング19の第1ケーシング
19aにより形成される第1空気通路20内を送風され
る。一方、第2、第3内気導入口5、6から取り入れら
れた内気は吸入口19dから第2遠心ファン16により
吸入され、スクロールケーシング19の第2ケーシング
19bにより形成される第2空気通路21内を送風され
るので、内外気2層モードが設定される。
【0031】また、第1空気通路20および第2空気通
路21の両方に外気を取り入れる全外気モードに切り替
える場合は、第1内外気切換ドア8にて第1内気導入口
4を閉塞するとともに、外気導入口3と通じる第1連通
口7を開口する。また、第2内外気切換ドア10にて第
2内気導入口5を閉塞するとともに、外気導入口3と通
じる第2連通口9を開口する。さらに、第3内外気切換
ドア11にて第3内気導入口6を閉塞する。
【0032】これにより、外気導入口3からの外気は、
第1遠心ファン15の吸入口19cに吸い込まれるとと
もに、連通口9を通じて第2遠心ファン16の吸入口1
9dにも吸い込まれるので、第1、第2の両空気通路2
0、21に外気が流れて、全外気モードが設定される。
また、第1空気通路20および第2空気通路21の両方
に内気を取り入れる全内気モードに切り替える場合は、
第1内外気切換ドア8にて第1内気導入口4を開口する
とともに、外気導入口3と通じる第1連通口7を閉塞す
る。また、第2内外気切換ドア10にて第2内気導入口
5を開口するとともに、外気導入口3と通じる第2連通
口9を閉塞する。さらに、第3内外気切換ドア11にて
第3内気導入口6を開口する。
【0033】これにより、第1内気導入口4からの内気
が第1遠心ファン15の吸入口19cに吸い込まれると
ともに、第2内気導入口5および第3内気導入口6から
の内気が第2遠心ファン16の吸入口19dに吸い込ま
れるので、第1、第2の両空気通路20、21に内気が
流れて、全内気モードが設定される。この全内気モード
では、上下の合計3つの内気導入口4、5、6から内気
を吸入できるので、吸込抵抗の減少より内気送風量を増
大できる。
【0034】次に、本発明の要部をなす水路50につい
て説明する。本例では、図1に示すように第1ケーシン
グ19aのうち外周面のうち上方側の上方面51には、
水路50が形成されている。図4に図1拡大して水路5
0の拡大図を示す。水路50は、上記上方面51上に設
けられ 図2に示すように第1ケーシング19aの外周
面に沿うように流路が形成されている。
【0035】具体的には、水路50は、図4に示すよう
に第1ケーシング19aの外周面から上方に突出した複
数(5つ)のリブ55にて構成されている。リブ55
は、本例では第1ケーシング19aに一体成形されてい
る。なお、第1ケーシング19aは、上記ユニットケー
ス2の一構成部であり、ユニットケース2の分割構成
は、以下のようなものである。図1にユニットケース2
の分割ラインXを示す。
【0036】つまり、図1に示すようにユニットケース
2は、上記外気導入口3、第1内気導入口4、第2内気
導入口5が形成された第1ケース部2aを有する。そし
て、第1ケース部2aより図中下側のユニットケース2
は、モータ13の回転軸線を通るようにして紙面と平行
な分割面を有する2つのケース部材からなる。即ち、第
1ケーシング19aと第2ケーシング19とは、上記2
つのケース部材が組み付けられて、構成される。なお、
これらケース部材は、周知の爪嵌合やビス等で締結部材
にて固定されている。
【0037】上記リブ55は、全て同じ形状で等間隔に
形成されており、本例では、高さ(図4中a)は1.5
mm、間隔(図4中b)は5mm、幅(図4中c)は2
mmとなっている。そして、この隣接する2つのリブ5
5と、上記上面51とで、上記水路50が形成されてい
る。以下、上記リブ55の作用について説明する。上述
したように全外気モードおよび内外気2層モードでは、
外気導入口3から第2空気通路21に外気を吸引され
る。そして、外気中には雨や雪等の水分が含まれてお
り、さらに外気導入口3の下方部位に上記上方面51が
位置するため、図1中矢印で示す水は、上記上方面51
に付着する。
【0038】そして、従来装置であるならば、この水
は、送風空気に押し流されて、図1中矢印Vで示すよう
に第1ケーシングの端面に沿って流れ落ち、さらにはモ
ータ13に流れ落ちたり、取付ステー22に流れ落ち
る。しかし、本例では、上方面51に付着した水に送風
空気がふきあたっても、上記リブ55がせきの役目を果
たし、水がモータ13や取付ステー22に流れ落ちるこ
とが防止できる。
【0039】そして、せき止められた水は、ある程度溜
まったのち、水路50によって図3中矢印で示すように
モータ13をさけるようにして第1ケーシング19の外
周面に沿って自然と下方に流れ落ちる。このため、本例
では、モータ13や取付ステー22等に水が流れ落ちる
ことが防止でき、例えば上記冷却空気導入ダクト23と
モータ13との接続部位に水が侵入することが防止でき
る。この結果、モータ内部部品の発錆等によりモータ1
3作動不良を未然に防止でき、耐久性低下等の不具合を
引き起こす可能性を小さくすることができ、モータ13
内部への水入り防止効果を高めることができる。
【0040】なお、図3中矢印で示した下方に流れ落ち
水たは、ユニットケース2の底に溜まったり、第1ケー
シング19aのうち下方部位の端面に付着するが、これ
らの水は、第1遠心ファン15に吸い込まれて、第1遠
心ファン15の下流側に吹き飛ばされる。そして、吹き
飛ばされた水は、上記蒸発器の空気下流側で、この蒸発
器で発生する凝縮水を車室外に排出するためのドレンポ
ートから排出される。
【0041】また、本例では、上記リブ55は、第1ケ
ーシング19a(ユニットケース2)の強度を高めるた
めに補強用のリブの機能を果たす。このため、リブ55
にてモータ13内部への水入り防止効果を高めることが
できるとともに、ユニットケース2の強度を向上でき
る。なお、本発明は、送風ユニット内を、第1空気通路
20、21に区画形成したものだけに限定されるもので
無く、要は外気を吸い込む外気側吸入口19cを貫通し
た状態で、送風機12のモータ12が水平に配置される
ものであれば、どのようなタイプでも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の縦断面図である。
【図2】図1中、送風機部の縦断面詳細図である。
【図3】図1中、矢印B方向から見た模式図である。
【図4】図1の要部拡大断面図である。
【図5】従来の送風ユニットの構成図である。
【符号の説明】
1…送風ユニット、3…外気導入口、4、5、6…内気
導入口、13…モータ、14…回転軸、15、16…第
1、第2遠心ファン、18…結合部材、19a、19b
…第1、第2ケーシング、19c、19d…吸入口、2
0、21…第1、第2空気通路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外気導入口(3)の下方部位に設けら
    れ、この外気導入口(3)と連通可能な吸入口(19
    c)を備えたスクロールケーシング(19a)と、 前記スクロールケーシング(19a)の内部に配置さ
    れ、前記吸入口(19c)から空気を吸い込み、送風す
    る遠心ファン(50)と、 前記吸入口(19c)を貫通した状態で、前記遠心ファ
    ン(15)の内周側に配置され、かつ、回転軸(14)
    が略水平方向に向くように配置されるモータ(13)と
    を備えた車両用空調装置の送風ユニットであって、 前記スクロールケーシング(19a)の外周面のうち上
    方側の上方面(51)で、前記外周面に沿うように設け
    られ、前記上方面(51)に流れ落ちた水を前記外周面
    に沿って下方に流し落とす水路(50)を有することを
    特徴とする車両用空調装置の送風ユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用空調装置の送風ユ
    ニットを、内気と外気とを仕切って送風する内外気2層
    モードを設定可能なものに適用した車両用空調装置の送
    風ユニットであって、 前記スクロールケーシング(19)は、 前記内外気2層モード時に、外気導入口(3)と連通さ
    れる外気側吸入口(19c)を備える第1スクロールケ
    ーシング(19a)と、 前記内外気2層モード時に、内気導入口(4、5)と連
    通される内気側吸入口(19d)を備える第2スクロー
    ルケーシング(19b)とを有し、 前記第1スクロールケーシング(19a)の内部に形成
    され、前記内外気2層モード時に、外気が流れる第1空
    気通路(20)と、 前記第2スクロールケーシング(19b)の内部に形成
    され、前記内外気2層モード時に、内気が流れる第2空
    気通路(21)と、 前記遠心ファン(50)は、 前記第1スクロールケーシング(19a)の内部に配置
    され、前記外気側吸入口(19c)から空気を吸い込
    み、送風する第1遠心ファン(15)と、 前記第2スクロールケーシング(19b)の内部に配置
    され、前記内気側吸入口(19d)から空気を吸い込
    み、送風する第2遠心ファン(16)と、 前記外気側吸入口(19c)を貫通した状態で、前記第
    1遠心ファン(15)の内周側に配置され、かつ、回転
    軸(14)が略水平方向に向くように配置されるモータ
    (13)と、 前記第1遠心ファン(15)の軸方向一端部を前記回転
    軸(14)に連結するとともに、前記第1空気通路(2
    0)と前記第2空気通路(21)との間を仕切る結合部
    材(18)とを備え、 前記水路(50)は、前記第1スクロールケーシング
    (19a)の外周面に設けられていることを特徴とする
    請求項1記載の車両用空調装置の送風ユニット。
  3. 【請求項3】 前記水路(50)は、前記外周面から上
    方に突出し、さらにこの外周面に沿うようにして所定の
    間隔を開けて設けられた複数のリブであることを特徴と
    する請求項1または2記載の車両用空調装置の送風ユニ
    ット。
  4. 【請求項4】 前記リブは、前記スクロールケーシング
    の強度を高める補強リブであることを特徴とする請求項
    3記載の車両用空調装置の送風ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008195285A (ja) * 2007-02-14 2008-08-28 Japan Climate Systems Corp 送風機
CN111629917A (zh) * 2018-02-07 2020-09-04 日本空调系统股份有限公司 车辆空调用送风装置

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