JPH1116470A - 電磁接触器の電磁石装置 - Google Patents
電磁接触器の電磁石装置Info
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- JPH1116470A JPH1116470A JP16566097A JP16566097A JPH1116470A JP H1116470 A JPH1116470 A JP H1116470A JP 16566097 A JP16566097 A JP 16566097A JP 16566097 A JP16566097 A JP 16566097A JP H1116470 A JPH1116470 A JP H1116470A
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Abstract
して用いることのできる電磁石装置を提供する。 【解決手段】固定鉄心と可動鉄心11とコイルとにより
構成されてなる電磁接触器の電磁石装置において、可動
鉄心11の可動方向の厚さtを変えるだけで定格容量の
異なる電磁接触器に共通する固定鉄心が組み込まれる。
Description
給される電流を開閉する電磁接触器に組み込まれる電磁
石装置に関し、とくに、定格容量の異なる電磁接触器に
共通して用いられる電磁石装置に関する。
断面図である。二本の脚部8の下端に接合されたヨーク
2よりなる固定鉄心25が、絶縁製のケース1に収納さ
れている。この固定鉄心25の上端面に対向して非磁性
板7を介して鉄などからなる可動鉄心13が配され、こ
の可動鉄心13は、可動ホルダ12に連結されている。
ケース1の上部は、絶縁製の上部ケース19で覆われて
いる。ケース1に一対の固定接点14Aが固定接触子1
4と端子板17とを介して固定されている。一方、固定
接点14Aの上面に対向して可動接点15Aが配され、
この可動接点15Aは、可動接触子15に接合されてい
る。可動接触子15は接触ばね16を介して可動ホルダ
12に連結されている。固定接点14Aと可動接点15
Aとは、絶縁製の消弧カバー4で覆われている。端子板
17は、それぞれ上部ケース19の外部に引き出されて
いる。
Aを介して脚部8に巻回され、このコイル6と固定鉄心
25と可動鉄心13とで電磁石装置9が形成されてい
る。ケース1の下部には、絶縁製の下部ケース3が配さ
れ、この下部ケース3内には、図示されていない電子装
置が収納され電磁接触器の制御回路が構成されている。
可動鉄心13の下部には、図示されていない復帰ばねが
取り付けられてあり、可動鉄心13が常時上方に付勢さ
れている。一方、接触ばね16は可動接触子15を常時
下方に付勢している。
鉄心13の下面にろう付けされている。また、非磁性板
7の下面には、連結ピン5が配されている。連結ピン5
は、可動ホルダ12に固定され、また、可動鉄心13の
上面と可動ホルダ12との間には、圧縮性のクッション
ばね18が介装され、可動鉄心13が連結ピン5と可動
ホルダ12とで挟持されている。
ホルダ12は、3つの可動接触子15に接触ばね16を
介して連結され、三相の主回路を1台で同時に開閉駆動
する電磁石装置9が構成されている。ヨーク2は、その
端部が下部ケース3に固定されている。また、連結ピン
5は、その両端が可動ホルダ12に嵌合されて支持され
ている。
次に述べる。二つの端子板17が、図示されていない主
回路の電源および負荷にそれぞれ接続される。図5の構
成は接点が開成した状態であり、その状態では、一対の
固定接触子14の間は導通していない。この状態でコイ
ル6を励磁すると、可動鉄心13が図示されていない復
帰ばねに打ち勝って固定鉄心25に吸引され、可動ホル
ダ12が下方へ移動する。そのために、接触ばね16を
介して可動接触子15が下方へ移動し、可動接点15A
が固定接点14Aと接触する。それによって、固定接触
子14同士が可動接触子15を介して短絡され、主回路
が閉成される。電磁接触器の閉成状態では、接触ばね1
6が可動接触子15を下方へ付勢させているので、接点
間の押圧力が維持されたままになり、接触状態が常時良
好に保たれる。
6の励磁を遮断すると、図示されていない復帰ばねによ
って、可動鉄心13が上方へ移動する。これと同時にホ
ルダ12を介して可動接触子15が上方へ移動し、可動
接点15Aが固定接点14Aから開離し接点が開成され
る。図4において、非磁性板7はステンレスなどの非磁
性材よりなり、鉄心の残留磁気を防止するためのもので
ある。すなわち、非磁性板7が無いと、コイル6の励磁
を断っても固定鉄心25内の残留磁気によって吸引力が
残り、図示されていない復帰ばねの力だけでは可動鉄心
13が上方へ移動しない場合がある。予め非磁性板7に
よって可動鉄心13と固定鉄心25との間に非磁性部を
介在させておくことにより、残留磁気の問題を解決する
ことができる。
たような従来の電磁石装置は、電磁接触器の定格容量に
応じて可動鉄心と固定鉄心の大きさを変えねばないらな
いという問題があった。すなわち、電磁接触器の定格容
量が大きくなれば、接点部の通電電流や遮断電流が増
し、金属導体も大きくなるので電磁石装置にかかる負荷
が大きくなる。そのために、電磁接触器の定格容量が大
きくなるにつれて、電磁石装置の吸引力も増強する必要
が生ずる。従来は、電磁石装置の吸引力を大きくするた
めに、可動鉄心と固定鉄心の大きさを共に増やしていた
ので、電磁接触器の定格容量が大きくなるに従って電磁
石装置が大きくなり、それにつれて電磁接触器全体の寸
法も大きくなっていた。電磁接触器の定格容量が異なっ
ても同じ大きさの固定鉄心を用いることができれば、電
磁接触器全体の寸法を従来より大幅に縮小することがで
きる。
接触器に固定鉄心を共通して用いることのできる電磁石
装置を提供することにある。
に、この発明によれば、互いに平行な二本の脚部の下端
がヨークを介して接合された固定鉄心と、この固定鉄心
に対向して配され電磁接触器の接点を開閉駆動させる可
動鉄心と、前記固定鉄心の脚部をそれぞれ巻回するコイ
ルとにより構成されてなる電磁接触器の電磁石装置にお
いて、定格容量に応じて可動方向の厚さが設定される可
動鉄心と、各厚さの可動鉄心に共用される固定鉄心が組
み込まれるようにするとよい。可動鉄心を薄くすると吸
着力が減るので、この可動鉄心の可動方向の厚さの調整
によって、定格容量の異なる電磁接触器に同じ大きさの
固定鉄心を共通して用いることができる。
が可動方向に複数枚積層されてなるようにしてもよい。
同じ厚さの可動鉄心を予め複数枚用意しておき、電磁接
触器の定格容量に応じて可動鉄心の積層枚数を変えれ
ば、可動鉄心の部品点数が少なくなり、経済的である。
また、互いに平行な二本の脚部の下端がヨークを介して
接合された固定鉄心と、この固定鉄心に対向して配され
電磁接触器の接点を開閉駆動させる可動鉄心と、前記固
定鉄心の脚部をそれぞれ巻回するコイルとにより構成さ
れてなる電磁接触器の電磁石装置において、前記コイル
の巻回数を変えるだけで定格容量の異なる電磁接触器に
共通する固定鉄心が組み込まれるようにしてもよい。コ
イルの巻回数を減らすと、励磁電流が大きくなり吸着力
が増すので、このコイルの巻回数の調整によって、定格
容量の異なる電磁接触器に同じ大きさの固定鉄心を共通
して用いることができる。
て説明する。図1は、この発明の実施例にかかる電磁石
装置の可動鉄心を示す斜視図である。厚さtの異なる可
動鉄心11を予め複数種類用意する。電磁接触器の定格
容量に応じて可動鉄心11の厚さtを決めれば、定格容
量の異なる電磁接触器に同じ大きさの固定鉄心を共通し
て組み込むことができる。
磁石装置の可動鉄心を示す斜視図である。複数枚の鉄心
部材11Aが積層されて可動鉄心が構成されている。同
じ厚さの鉄心部材11Aを予め複数枚用意しておき、電
磁接触器の定格容量に応じて鉄心部材11Aの積層枚数
を変え、全体の可動鉄心の厚さtにすれれば、可動鉄心
の部品点数が少なくなり、経済的になる。
れた電磁接触器の幅Wおよび高さHを従来例と比較して
示した結果である。幅Wおよび高さHの定義は、図4に
示されている。電磁接触器の定格容量は、18.5kW
ないし37kWまでの4種類とし、いずれも交流200
V用のものである。
定格容量(22kW用は30kW用のものを適用)の電
磁石装置における可動鉄心と固定鉄心の大きさがそれぞ
れ異なり、定格容量が大きくなるに従って電磁接触器の
大きさが増加している。実施例の場合では、定格容量が
18.5kW用と22kW用の電磁接触器は、同じ大き
さの固定鉄心が用いられ、可動鉄心の厚さtまたはコイ
ルの巻回数の調整によって構成されたものである。ま
た、30kW用と37kW用の電磁接触器においても同
じ大きさの固定鉄心が用いられ、この場合も可動鉄心の
厚さtまたはコイルの巻回数の調整によって構成されて
いる。従来例と比較すると、実施例の場合は、定格容量
は大きくなっても電磁接触器の大きさがそれほど極端に
は増加していないことが分かる。最大容量の37kW用
の電磁接触器を従来例と比較すると、実施例の場合はか
なり外形が縮小されていることが分かる。
力特性を示す特性線図である。横軸に可動鉄心が固定鉄
心から離れて行く距離、すなわちストロークが目盛ら
れ、縦軸に荷重または吸着力が目盛られている。曲線L
1とL2は、可動鉄心が動くときに受ける負荷特性を示
し、それぞれ曲線L1は37kW用の場合、曲線L2は
18.5kW用の場合である。当然のことながら、定格
容量の小さい方がその負荷は小さい。曲線M1とM2
は、実施例における電磁石装置の吸着力特性を示し、そ
れぞれ曲線M1は37kW用の場合、曲線M2は18.
5kW用の場合である。一方、曲線N1は、従来例にお
ける37kW用の電磁石装置の吸着力特性である。
来の電磁石装置をそのまま18.5kW用に使用しよう
とすれば、曲線L2の負荷特性と比べてあまりにも異な
るので吸着力が強すぎる。一方、曲線M1やM2の特性
を有する実施例における電磁石装置は、可動鉄心の厚さ
tの調整またはコイルの巻回数によって、その吸着力を
簡単に微調整することができ、曲線M1、M2の吸着力
特性をそれぞれ曲線L1、L2の負荷特性より僅かに大
きく設定することが可能になり、最適設計できるように
なった。
動方向の厚さを変えるだけで定格容量の異なる電磁接触
器に共通する固定鉄心が組み込まれる。それによって、
定格容量の異なる電磁接触器に同じ大きさの固定鉄心を
共通して用いることができ、電磁接触器の外形が大幅に
縮小された。
可動方向に積層されてなる。それによって、可動鉄心の
部品点数が少なくなり、経済的になる。また、コイルの
巻回数を変えるだけで定格容量の異なる電磁接触器に共
通する固定鉄心が組み込まれる。それによっても、定格
容量の異なる電磁接触器に同じ大きさの固定鉄心を共通
して用いることができ、電磁接触器の外形が大幅に縮小
された。
心を示す斜視図
可動鉄心を示す斜視図
性線図
鉄心、6:コイル
Claims (3)
- 【請求項1】互いに平行な二本の脚部の下端がヨークを
介して接合された固定鉄心と、この固定鉄心に対向して
配され電磁接触器の接点を開閉駆動させる可動鉄心と、
前記固定鉄心の脚部をそれぞれ巻回するコイルとにより
構成されてなる電磁接触器の電磁石装置において、定格
容量に応じて可動方向の厚さが設定される可動鉄心と、
各厚さの可動鉄心に共用される固定鉄心が組み込まれて
なることを特徴とする電磁接触器の電磁石装置。 - 【請求項2】請求項1に記載の電磁接触器の電磁石装置
において、可動鉄心は鉄心部材が可動方向に複数枚積層
されてなることを特徴とする電磁接触器の電磁石装置。 - 【請求項3】互いに平行な二本の脚部の下端がヨークを
介して接合された固定鉄心と、この固定鉄心に対向して
配され電磁接触器の接点を開閉駆動させる可動鉄心と、
前記固定鉄心の脚部をそれぞれ巻回するコイルとにより
構成されてなる電磁接触器の電磁石装置において、前記
コイルの巻回数を変えるだけで定格容量の異なる電磁接
触器に共通する固定鉄心が組み込まれてなることを特徴
とする電磁接触器の電磁石装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16566097A JP3861384B2 (ja) | 1997-06-23 | 1997-06-23 | 電磁接触器の電磁石装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16566097A JP3861384B2 (ja) | 1997-06-23 | 1997-06-23 | 電磁接触器の電磁石装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1116470A true JPH1116470A (ja) | 1999-01-22 |
JP3861384B2 JP3861384B2 (ja) | 2006-12-20 |
Family
ID=15816600
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16566097A Expired - Fee Related JP3861384B2 (ja) | 1997-06-23 | 1997-06-23 | 電磁接触器の電磁石装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3861384B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007012500A (ja) * | 2005-07-01 | 2007-01-18 | Mitsubishi Electric Corp | 操作装置及びこの操作装置を備えた開閉装置 |
JP2018073806A (ja) * | 2016-08-04 | 2018-05-10 | シュネーデル、エレクトリック、インダストリーズ、エスアーエスSchneider Electric Industries Sas | 電気接触器用電磁アクチュエータの可動部、そのような部分を備えたアクチュエータ、及び接触器 |
-
1997
- 1997-06-23 JP JP16566097A patent/JP3861384B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007012500A (ja) * | 2005-07-01 | 2007-01-18 | Mitsubishi Electric Corp | 操作装置及びこの操作装置を備えた開閉装置 |
JP2018073806A (ja) * | 2016-08-04 | 2018-05-10 | シュネーデル、エレクトリック、インダストリーズ、エスアーエスSchneider Electric Industries Sas | 電気接触器用電磁アクチュエータの可動部、そのような部分を備えたアクチュエータ、及び接触器 |
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---|---|
JP3861384B2 (ja) | 2006-12-20 |
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