JPH11164519A - 車両用交流発電機 - Google Patents

車両用交流発電機

Info

Publication number
JPH11164519A
JPH11164519A JP11541898A JP11541898A JPH11164519A JP H11164519 A JPH11164519 A JP H11164519A JP 11541898 A JP11541898 A JP 11541898A JP 11541898 A JP11541898 A JP 11541898A JP H11164519 A JPH11164519 A JP H11164519A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil end
end group
coil
stator core
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11541898A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3438581B2 (ja
Inventor
Atsushi Umeda
梅田  敦司
Arata Kusase
草瀬  新
Tsutomu Shiga
志賀  孜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP11541898A priority Critical patent/JP3438581B2/ja
Priority to US09/084,243 priority patent/US5986375A/en
Priority to DE69812477T priority patent/DE69812477T8/de
Priority to EP98109570A priority patent/EP0881750B8/en
Publication of JPH11164519A publication Critical patent/JPH11164519A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3438581B2 publication Critical patent/JP3438581B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
  • Motor Or Generator Cooling System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定子巻線の2つのコイルエンド群の温度
差を小さくする。 【解決手段】 整流器5の近傍の第1コイルエンド群3
1aが送風装置11、12から冷却風を受ける面積は、
第2コイルエンド群31bが送風装置11、12から冷
却風を受ける面積より大きい。整流器5のように高温と
なる電気素子の近傍に存在する第1コイルエンド群31
aには、整流器5を冷却後の風が送られる。そのため、
第2コイルエンド群31b側より冷却風の温度が高い。
しかし、第1コイルエンド群31aが冷却風を受ける面
積を大きくすることで、冷却性を向上することができ、
双方のコイルエンド群の温度差を小さくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関により駆
動される交流発電機に関し、乗用車、トラック等あるい
は船舶などの乗り物に搭載可能な車両用交流発電機に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、安全制御機器等の電気負荷の増加
が求められ、ますます発電能力の向上が求められてい
る。それとともに、車両用交流発電機では、固定子巻線
の放熱性向上が必要不可欠である。従来、車両用交流発
電機の高出力化のための構造として、国際公開92/0
6527が知られている。国際公開92/06527に
おいては、固定子鉄心に設けられた複数のスロットにU
字状の電気導体を同一方向から差し込み、それらを接合
することにより固定子巻線を形成するものが提案されて
いる。この構成では、U字状の電気導体を規則的に並べ
ることができるため、スロット内の電気導体を高占積率
化することができるので、高出力化が可能となる。
【0003】また、固定子巻線の冷却効率を改善する構
造を示すものとして、実公平1−27406号が知られ
ている。実公平1−27406号では、固定子巻線のコ
イルエンドを扁平状に巻く構成にし、冷却風に対してコ
イル素線表面積が最大に露呈するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
では、2つのコイルエンド群がほぼ同じ形状、寸法をも
ち、2つのコイルエンド群には、放熱性の差がない。こ
のため、車両用交流発電機が2つのコイルエンド群のぞ
れぞれに対して供給する冷却風の冷却能力の差に起因し
て、2つのコイルエンド群からの放熱にも差を生じるこ
とがあった。
【0005】例えば、フロント側に回転駆動用プーリが
装着され、リア側に整流器が装着された車両用交流発電
機にあっては、整流器の発熱によって、リア側のコイル
エンド群に供給される冷却風の温度が相対的に高くな
り、そのコイルエンド群からの放熱が不足して、そのコ
イルエンド群の温度が上昇するという問題点があった。
さらに、車両用交流発電機のリア側にはエンジン本体が
位置しており、熱がこもりやすい。このようなエンジン
ルーム内における車両用交流発電機の搭載環境に起因し
て、リア側コイルエンド群に供給される冷却風の温度が
相対的に高くなることがあり、ここでもリア側のコイル
エンド群からの放熱が不足し、そのコイルエンド群の温
度が上昇するという問題点があった。
【0006】このようなリア側コイルエンド群からの放
熱の不足は、固定子巻線全体としての温度上昇をきたす
という問題点があった。また、2つのコイルエンド群に
好ましくない温度差を生じる。2つのコイルエンド群の
温度差は、固定子を保持する2つのハウジング間にも温
度差を生じさせる。そして、かかる温度差が過剰に大き
くなると、熱膨張の差に起因して2つのハウジングに不
均一な歪みを生じ、回転子の回転軸の傾き、磁気的騒音
の増加、振動の増加といった不具合を生じるおそれがあ
った。
【0007】本発明はかかる従来技術の問題点に鑑み、
新規な改良された車両用交流発電機を提供することを目
的とする。本発明は、高出力に対応した高い冷却性を、
整流器の発熱や、搭載環境に影響されることなく安定し
て発揮する車両用交流発電機を提供することを目的とす
る。
【0008】本発明は、2つのコイルエンド群の一方に
おける放熱不足を改善した車両用交流発電機を提供する
ことを目的とする。本発明は、2つのコイルエンド群に
おける過剰な温度差の発生を防止した車両用交流発電機
を提供することを目的とする。本発明は、整流器が近傍
に配置されたコイルエンド群の温度を低減した車両用交
流発電機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、整流器(5)が設けら
れた側である第1コイルエンド群(31a)が送風装置
(11、12)から冷却風を受ける面積は、第2コイル
エンド群(31b)が送風装置(11、12)から冷却
風を受ける面積より大きいという技術的手段を採用す
る。
【0010】なお、冷却風を受ける面積を大きくする構
成としては、冷却風と垂直な表面の面積を相対的に大き
くした構成、あるいは冷却風と平行な表面の面積を相対
的に大きくした構成などを採用することができる。請求
項1の構成によると、整流動作に伴う発熱によって高温
になりやすい整流器の近傍に配置された第1コイルエン
ド群が、第2コイルエンド群に比べて大きい面積をもっ
て冷却風を受けるから、第1コイルエンド群の放熱性が
相対的に高くされている。このため、整流器の発熱等の
影響によって第1コイルエンド群に送られる冷却風の温
度が変動しても、第1コイルエンド群が本来的に備えた
放熱性の高さによって、第1コイルエンド群の温度上昇
が抑えられる。このため、コイルエンドを含む固定子巻
線全体としての温度上昇が抑えられる。
【0011】しかも、第1コイルエンド群の温度上昇が
回避される結果、この第1コイルエンド群と第2コイル
エンド群との温度差が過剰に大きくなることも防止され
る。このため、両コイルエンド群の温度差から生じる両
ハウジングの膨張歪みを低減でき、また、固定子と固定
子鉄心との間の磁束歪みを低減できる。その結果、磁気
的騒音も低減することができる。
【0012】また、請求項2に記載の発明では、整流器
(5)が設けられた側である第1コイルエンド群(31
a)の固定子鉄心(32)の内径側からの投影面積が、
第2コイルエンド群(31b)の投影面積より大きいと
いう技術的手段を採用する。なお、内径側からの投影面
積は、コイルエンド群に向けて冷却風を内径側から送る
送風装置との組合せにおいて、コイルエンド群からの放
熱に最も顕著に影響を与える。
【0013】請求項2の構成によると、整流動作に伴う
発熱によって高温になりやすい整流器の近傍に配置され
た第1コイルエンド群が、第2コイルエンド群に比べて
大きい投影面積をもって冷却風を受けるから、第1コイ
ルエンド群の放熱性が相対的に高くされている。このた
め、整流器の発熱等の影響によって第1コイルエンド群
に送られる冷却風の温度が変動しても、第1コイルエン
ド群が本来的に備えた放熱性の高さによって、第1コイ
ルエンド群の温度上昇が抑えられる。このため、コイル
エンドを含む固定子巻線全体としての温度上昇が抑えら
れる。
【0014】しかも、第1コイルエンド群の温度上昇が
回避される結果、この第1コイルエンド群と第2コイル
エンド群との温度差が過剰に大きくなることも防止され
る。このため、両コイルエンド群の温度差から生じるハ
ウジングの膨張歪みを低減でき、また、固定子と固定子
鉄心との間の磁束歪みを低減できる。その結果、磁気的
騒音も低減することができる。
【0015】請求項3に記載の発明では、第1コイルエ
ンド群(31a)は、軸方向に相互にずれて位置する少
なくとも2種類のコイルエンドを有するという技術的手
段を採用する。第1コイルエンド群が、軸方向に相互に
ずれて位置する少なくとも2種類のコイルエンドを有す
ることにより、冷却風を受ける面積若しくは、固定子鉄
心(32)の内径側からの投影面積を大きくすることが
できる。
【0016】なお、第1コイルエンド群に2種類以上の
コイルエンドを配置するにあたっては、複数の導体セグ
メントを接合することにより固定子巻線を形成した構成
を採用することが望ましい。かかる構成によると、固定
子巻線を形成する電気導体が導体セグメントによって提
供され、固定子鉄心に形成されたスロット内においては
整列して配置される。そして、コイルエンドは、導体セ
グメントによって形成され、導体セグメントの形状に由
来する所定の形状をもち、しかも規則的に整列して配置
される。かかる構成によると、一定形状のコイルエンド
を確実に得ることができるため、第1コイルエンド群
を、所要の形状をもった2種類以上のコイルエンドによ
って確実に構成することができる。
【0017】また、第1コイルエンド群は、軸方向高さ
が比較的低い小コイルエンドと、軸方向高さが比較的高
い大コイルエンドとで構成することができる。さらにこ
れら2種類以上のコイルエンドは、各種類のコイルエン
ドが固定子鉄心の周方向に沿って一様に分布して配置さ
れていることが望ましい。かかる構成は、例えば小コイ
ルエンドを固定子鉄心の全周にわたり規則的に並べて配
置した構成を採用し、さらに大コイルエンドも固定子鉄
心の全周にわたり規則的に並べて配置した構成を採用す
ることで実現できる。かかる構成により、コイルエンド
を複数種類とした場合でも、コイルエンドが周方向に疎
密をなすことがなく、周方向に一様に配置されるため、
低騒音化を実現することができる。なお、小コイルエン
ドと大コイルエンドとは、小コイルエンドを大コイルエ
ンドで囲む構成とすることができ、さらには小コイルエ
ンドと大コイルエンドとを並べる構成としてもよい。
【0018】請求項4に記載の発明では、送風装置(1
1、12)は固定子(2)と対向して配置された回転子
(3)に設けられ、第1コイルエンド群(31a)に対
応して回転子(3)の一方の軸方向端部に設けられた第
1の送風ファン(12)と、第2コイルエンド群(31
b)に対応して回転子(3)の他方の軸方向端部に設け
られた第2の送風ファン(11)とを有するという技術
的手段を採用する。
【0019】また、請求項5に記載の発明では、第1の
送風ファンは遠心ファン(12)であり、第2の送風フ
ァンは斜流ファン(11)であるという技術的手段を採
用する。それぞれのコイルエンド群に対応して2つの経
路から冷却風を供給することにより、効率よく冷却風を
供給できる。また、第2コイルエンド群(31b)に対
応した第2の送風ファンを斜流ファン(11)とするこ
とにより、温度の低い第2コイルエンド群(31b)側
からも、第1コイルエンド群(31a)に冷却風を供給
できるため、第1コイルエンド群(31a)の冷却性は
更に向上する。これにより、第1コイルエンド群(31
a)と第2コイルエンド群(31b)との温度差を小さ
くできる。
【0020】請求項6に記載の発明では、固定子巻線を
構成する電気導体は、固定子鉄心(32)に設けられた
複数のスロット(35)内においては、径方向に関して
配列されており、径方向に関して配列された内外の中層
(332a、332b’)と、これら中層(332a、
332b’)を囲んで配列された内外の端層(331
a、331b’)とを含む複数の層を形成し、第1コイ
ルエンド群(31a)側においては、所定ピッチ離れて
位置する内中層(332a)と外中層(332b)とを
接続する複数の中層コイルエンド(332c)と、所定
ピッチ離れて位置する内端層(331a)と外端層(3
31b)とを接続し、前記中層コイルエンド(332
c)を囲むように配置された複数の端層コイルエンド
(331c)とを形成し、第2コイルエンド群(31
b)側においては、所定ピッチ離れて位置する前記中層
(332a、332b’)と前記端層(331a、33
1b’)とを接続する複数の隣接層コイルエンドを形成
しているという技術的手段を採用する。
【0021】この構成によると、スロット内に電気導体
が規則的に配置されるため電気導体の断面積を大きくす
ることができ、高出力化に適した構成が得られる。しか
も、高出力に適した構成を得ながら、第1コイルエンド
群においては2種類の形状をもったコイルエンドが配置
されるため、冷却風を受ける面積、あるいは内径側から
の投影面積を第2コイルエンド群に対して大きくするこ
とが可能である。
【0022】また、請求項7に記載の発明では、スロッ
ト(35)内には電気導体が4本以上配列されていると
いう技術的手段を採用する。スロット(35)あたり電
気導体を4本以上配列することにより、スロットあたり
のタ−ン数を多くできるので、車両用交流発電機として
必要な低速回転域での出力を十分に確保できる。
【0023】なお、上記した括弧内の符号は、後述する
実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものであ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の車両用交流発電
機を図に示す各実施例に基づいて説明する。 〔第一実施形態〕図1から図8はこの発明の第一実施形
態を示したもので、図1は車両用交流発電機の主要部断
面、図2から図7は本実施形態の固定子の説明図であ
る。
【0025】車両用交流発電機1は、電機子として働く
固定子2と、界磁として働く回転子3と、回転子3を支
持するとともに固定子2を挟持して締結ボルト4cによ
って固定しているフロントハウジング4a及びリアハウ
ジング4bと、交流電力を直流電力に変換する整流器5
を備えて構成されている。回転子3は、シャフト6と一
体になって回転するもので、ランデル型ポ−ルコア7、
界磁コイル8、スリップリング9、10、送風装置とし
ての斜流ファン11および遠心ファン12を備えてい
る。シャフト6は、プーリ20に連結され、自動車に搭
載された走行用のエンジン(図示せず)により回転駆動
される。
【0026】ランデル型ポールコア7は一組のポールコ
アを組合わせて構成されている。ランデル型ポールコア
7は、シャフト6に組付られたボス部71およびボス部
71の両端より径方向に延びるディスク部72、及び1
2個の爪状磁極部73により構成されている。プ−リ側
の斜流ファン11は、ポ−ルコア7端面に溶接などによ
って固着されたベ−ス板111に対して鋭角の傾斜を持
つブレ−ドと、直角なブレ−ドとを持ち、回転子3と一
体となって回転する。反プ−リ側の遠心ファン12は、
ポ−ルコア7の端面に溶接などによって固着されたベ−
ス板121に対して直角なブレ−ドのみを持つ。
【0027】ハウジング4の軸方向端面には吸入孔41
が設けられている。 そして、ハウジング4の外周両肩部
には、固定子2の第1コイルエンド群31aと第2コイ
ルエンド群31bとの径方向外側に対応して冷却風の排
出孔42が設けられている。整流器5は、車両用交流発
電機1の反プ−リ側の端部に設けられている。従って第
1コイルエンド群31aは、この整流器5と対応づけて
配置される。
【0028】固定子2は、固定子鉄心32と、固定子鉄
心32に形成されたスロット35内に配置された複数の
電気導体により構成される固定子巻線と、固定子鉄心3
2と電気導体との間を電気絶縁するインシュレータ34
とにより構成される。また、固定子鉄心32は一対のフ
ロントハウジング4aとリアハウジング4bとの間に挟
持固定されている。、図2は固定子2の部分的な断面
図、図3は固定子鉄心32に装着されるセグメント33
の模式的形状を示す斜視図、そして図4は1相分の固定
子巻線の一部を固定子鉄心32の内径側から見た模式図
である。図2に示すように、固定子鉄心32には、多相
の固定子巻線を収容できるように、複数のスロット35
が形成されている。本実施形態では、回転子3の磁極数
に対応して、3相の固定子巻線を収容するように、36
本のスロット35が、等間隔に配置されている。
【0029】固定子鉄心32のスロット35に装備され
た固定子巻線は、1本1本の電気導体として把握するこ
とができ、複数のスロット35のそれぞれの中には、偶
数本(本実施形態では4本)の電気導体が収容されてい
る。また、一のスロット内の4本の電気導体は、固定子
鉄心32の径方向に関して内側から内端層、内中層、外
中層、外端層の順で一列に配列されている。これら電気
導体が所定のパターンで接続されることにより、固定子
巻線が形成される。なお、本実施形態では、スロット3
5内の電気導体は、第1コイルエンド群31a側におい
ては、一端を連続線を配置することにより、また、第2
コイルエンド群31b側においては、他端を接合するこ
とにより接続される。
【0030】各スロット内の1本の電気導体は、所定の
磁極ピッチ離れた他のスロット内の1本の他の電気導体
と対をなしている。特に、コイルエンド部における複数
の電気導体間の隙間を確保し、整列して配置するため
に、一のスロット内の所定の層の電気導体は、所定の磁
極ピッチ離れた他のスロット内の他の層の電気導体と対
をなしている。
【0031】例えば、一のスロット内の内端層の電気導
体331aは、固定子鉄心32の時計回り方向に向けて
1磁極ピッチ離れた他のスロット内の外端層の電気導体
331bと対をなしている。同様に、一のスロット内の
内中層の電気導体332aは固定子鉄心32の時計回り
方向に向けて1磁極ピッチ離れた他のスロット内の外中
層の電気導体332bと対をなしている。
【0032】そして、これらの対をなす電気導体は、固
定子鉄心32の軸方向の一方の端部において連続線を用
いることにより、ターン部331c、332cを経由す
ることで接続される。従って固定子鉄心32の一方の端
部においては、外中層の電気導体と内中層の電気導体と
を接続する連続線を、外端層の電気導体と内端層の電気
導体とを接続する連続線が囲むこととなる。このよう
に、固定子鉄心32の一方の端部においては、対をなす
電気導体の接続部が、同じスロット内に収容された他の
対をなす電気導体の接続部により囲まれる。外中層の電
気導体と内中層の電気導体との接続により中層コイルエ
ンドが形成され、外端層の電気導体と内端層の電気導体
との接続により端層コイルエンドが形成される。
【0033】一方、一のスロット内の内中層の電気導体
332aは、固定子鉄心32の時計回り方向に向けて1
磁極ピッチ離れた、他のスロット内の内端層の電気導体
331a' とも対をなしている。同様に、一のスロット
内の外端層の電気導体331b' は、固定子鉄心32の
時計回り方向に向けて1磁極ピッチ離れた他のスロット
内の外中層の電気導体332bと対をなしている。そし
て、これらの電気導体は固定子鉄心32の軸方向の他方
の端部において接合により接続される。
【0034】従って、固定子鉄心32の他方の端部にお
いては、外端層の電気導体と外中層の電気導体とを接続
する接合部と、内端層の電気導体と内中層の電気導体と
を接続する接合部とが、径方向に並んでいる。外端層の
電気導体と外中層の電気導体との接続、および内端層の
電気導体と内中層の電気導体との接続により隣接層コイ
ルエンドが形成される。
【0035】このように固定子鉄心32の他方の端部に
おいては、対をなす電気導体の接続部が、重複すること
なく並べて配置される。さらに、複数の電気導体は、平
角断面をもった電気導体を所定形状に成形したセグメン
トにより提供される。図3に図示されるように、内端層
の電気導体と外端層の電気導体とが、一連の電気導体を
ほぼU字状に成形してなる大セグメント331により提
供される。そして、内中層の電気導体と外中層の電気導
体とが一連の電気導体をほぼU字状に成形してなる小セ
グメント332により提供される。
【0036】大セグメント331と小セグメント332
とは基本セグメント33を形成する。そして、基本セグ
メント33を規則的にスロット35に配置して、固定子
鉄心32の周りを2周するコイルが形成される。しか
し、固定子巻線の引出線を構成するセグメントおよび1
周めと2周めとを接続するターン部は基本セグメント3
3とは形状の異なる異形セグメントで構成される。そし
て、本実施形態の場合、異形セグメントの本数は3本と
なる。1周めと2周めとの接続は端層と中層の接続とな
るが、この接続により異形コイルエンドが形成される。
【0037】固定子巻線の製造工程を以下に説明する。
基本セグメント33は、U字状の小セグメント332の
ターン部332cをU字状の大セグメント331のター
ン部331cが囲むように揃えられ、固定子鉄心32の
軸方向側面の一方側から挿入される。その際、大セグメ
ント331の一方の電気導体331aは固定子鉄心32
の一のスロットの内端層に、小セグメント332の一方
の電気導体332aは前記一のスロットの内中層に、そ
して、大セグメント331の他方の電気導体331bは
固定子鉄心32の前記一のスロットから時計方向に1磁
極ピッチ離れた他のスロットの外端層に、小セグメント
332の他方の電気導体も前記他のスロットの外中層に
挿入される。
【0038】その結果、図2に示すように一のスロット
には内端層側から、上述の電気導体として直線部331
a、332a、332b' 、331b' が一列に配置さ
れる。ここで、332b' 、331b' は1磁極ピッチ
ずれた他のスロット内の電気導体と対をなしている大小
のセグメントの直線部である。挿入後、第2コイルエン
ド群31bにおいて、端層側に位置している電気導体
は、大セグメント331が開く方向に接合部331d、
331eが1.5スロット分傾けられる。そして、中層
の電気導体は、小セグメント332が閉じる方向に接合
部332d、332eが1.5スロット分傾けられる。
【0039】以上の構成を、全てのスロット35のセグ
メント33について繰り返す。そして、第2コイルエン
ド群31bにおいて、外端層の接合部331e' と外中
層の接合部332e、並びに内中層の接合部332dと
内端層の接合部331d' とが溶接、超音波溶着、アー
ク溶接、ろう付け等の手段によって接合され、電気的に
接続されている。
【0040】なお、大セグメント331のタ−ン部33
1cの固定子鉄心32からの距離は、小セグメント33
2のタ−ン部332cの固定子鉄心32からの距離より
長い。つまり、第1コイルエンド群31aは、軸方向に
相互にずらして位置する中層コイルエンドと端層コイル
エンドとによって構成される。従って、図4に示される
ように、大セグメント331の斜行部331fのスロッ
トに対する傾斜角度と、小セグメント332の傾斜部3
32fの傾斜角度とは異なっている。そのため、第1コ
イルエンド群31aにおいては、大セグメント331の
斜行部331fと小セグメント332の斜行部332f
とは、内径側から見て径方向に重なっていない。一方、
第2コイルエンド群31bにおいては、2つの接合部は
径方向に並んでいるため、大セグメント331の斜行部
331gと小セグメント332の斜行部332gとが、
径方向に重なっている。
【0041】巻線仕様図を3相巻線のうちの1相である
X相について、図5、図6、図7を使用して説明する。
外端層を1点鎖線、外中層を破線、内中層を実線、内端
層を2点鎖線で示す。また、上段がタ−ン部を配列して
なる第1コイルエンド群31aであり、下段が接合部を
配列してなる第2コイルエンド群31bである。また、
図の中央に横一列に並ぶ数字はスロット番号を表し、他
の巻線仕様図においても同様である。
【0042】まず、図5に示すように、セグメント33
はスロット番号の1番から3スロットおきに配置され
る。第2コイルエンド群31bにおいて、一のスロット
から出た外中層の電気導体の端部は固定子鉄心32の時
計周り方向に向けて1磁極ピッチ離れた他のスロットか
ら出た外端層の電気導体の端部と、また、一のスロット
から出た内端層の電気導体の端部は固定子鉄心32の時
計周り方向に向けて1磁極ピッチ離れた他のスロットか
ら出た内中層の電気導体の端部と接合される。そして、
スロットあたり2タ−ンの重ね巻の第1巻線311が形
成される。
【0043】同様に、図6に示すように、スロットあた
り2タ−ンの重ね巻の第2巻線312が形成される。こ
れら図5、図6の巻線311および巻線312は、図7
に示すように、第1巻線311の端部33mと第2巻線
312の端部33nとが連結され、スロットあたり4タ
−ンの巻線315が形成される。
【0044】ここで、第1巻線311の端部33mと第
2巻線312の端部33nとを連結するターン部を有す
るセグメントは、基本セグメント33である大セグメン
ト311および小セグメント312とは形状が異なって
いる。このX相の巻線では、異形セグメントは、第1巻
線311の端部33mと第2巻線312の端部33nと
を連結するターン部を有するセグメント、巻線端X1を
有するセグメントおよび巻線端X2を有するセグメント
の3つである。
【0045】X相と同様にして、互いに120度ずつ位
相の異なるスロットにY相、Z相が形成される。X相の
巻線端X1、および図示せぬY相、Z相の巻線端Y1、
Z1は、整流器5に接続され、巻線端X2は中性点とし
て図示せぬY2、Z2と接続される。そして、図8に示
すようにこれらの3相が星形結線される。図7に示した
巻線では、整流器5につながる巻線端X1は、第1コイ
ルエンド群31a側から軸方向に取り出されている。 〔第一実施形態の作用効果〕本実施形態では、第1コイ
ルエンド群31aを整流器5が設けられている側である
反プ−リ側に、そして第2コイルエンド群31bをプ−
リ20側に配置した。そのため、遠心ファン12によっ
て、第1コイルエンド群31aに送られる冷却風は、整
流器5を冷却後の暖められたものである。
【0046】しかし、上述のように、第1コイルエンド
群31aにおいて、大セグメント331の斜行部331
fと小セグメント332の斜行部332fとは傾斜角度
が異なっている。そのため、図4に示すように、同じス
ロットに挿入されている大小一組の基本セグメント33
は、そのタ−ン部において、斜行部が径方向に重なって
いない。従って、固定子鉄心32の内周側からの第1コ
イルエンド群31aの投影面積を大きくでき、全ての斜
行部に積極的に冷却風を送ることができる。そのため、
冷却風を受ける面積ガ大きくなるため、コイルエンド群
31aの冷却性を向上できる。
【0047】また、プ−リ20側に設けられた斜流ファ
ン11は、ポ−ルコア7の端面に対して鋭角の傾斜を持
つブレ−ドを持っている。従って、回転子3が回転する
時、このブレードは温度の低いプ−リ20側から冷却風
を軸方向へ押し込むように作用する。これにより、温度
の低いプ−リ20側から冷却風を反プ−リ側にも供給で
きるため、第1コイルエンド群31aの冷却性は更に向
上できる。
【0048】このように、整流器5が設けられ、効率良
く冷却するのが困難であった第1コイルエンド群31a
の冷却性を向上することができ、その結果、第1コイル
エンド群と第2コイルエンド群31bとの温度差を小さ
くできる。これにより、温度差によりハウジングに歪み
が生じて、回転子外径と固定子鉄心内径との隙間が不均
一となるのを防止できる。そして、回転子と固定子鉄心
との間の磁束が歪み、磁気的騒音が増加するのを防止で
きる。
【0049】また、高温側である反プ−リ側のリアハウ
ジング4cが周方向に歪むことにより、固定子鉄心32
の保持が不十分となって振動が増大し、固定子巻線から
の引き出し線が断線するなどして、発電不良となる不具
合も防止できる。また、一般的に周囲温度の低いプ−リ
20側から冷却風を軸方向に流すことができるので、軸
流風の温度を下げることにより、界磁コイル8の冷却効
果が増す。そのため、界磁コイル8の冷却性が向上する
ので、出力をさらに増加できる。
【0050】また、固定子巻線は、スロット35内にお
いて、径方向に並べられた電気導体を接続することによ
り形成しているので、スロット35内の電気導体の占積
率を高くすることができ、高出力を得ることができる。
また、第1コイルエンド群31aにおいて、小セグメン
ト332のタ−ン部332cを大セグメント331のタ
−ン部331cが囲む形状となっているため、固定子鉄
心32の内径側からの投影面積大きくすることが容易と
なる。
【0051】また、スロット35あたり、電気導体を4
本以上配列することにより、スロット35あたりのタ−
ン数を多くできるので、車両用交流発電機として必要な
低速回転域での出力を十分に確保できる。 〔第二実施形態〕第一実施形態では、スロットあたりの
電気導体数を4本とした巻線315の構造を示した。し
かし、車両が要求される出力特性に応じ、スロットあた
りの電気導体数を多くしたいという要求は、以下のよう
にして、実現することができる。
【0052】図9は、スロットあたりの電気導体の数が
4の倍数となっている場合の一例として、スロットあた
り電気導体数が8本の場合の第1コイルエンド群31a
の模式的断面図を示している。この場合、外端層側の2
本と内端層側の2本、さらに隣接する2本ずつを順次組
み合わせて第一実施形態と同様の巻線を複数形成し、こ
れらを直列に接続する。
【0053】この場合にも、第1コイルエンド群の各セ
グメントの斜行部は、図10に示すように互いに重なり
合うことはない。また、第2コイルエンド群31bにお
いては、4つの接合部は径方向に並んでおり、各セグメ
ントの斜行部は径方向に重なっている。そのため、固定
子鉄心32の内周側からの第1コイルエンド群31aの
投影面積を第2コイルエンド群32bの投影面積よりも
大きくできる。そして、第1コイルエンド群31aの冷
却性を向上することにより、第1コイルエンド群31a
と第2コイルエンド群31bの冷却性を均等化できる。 〔第三実施形態〕第一実施形態では、スロットあたりの
電気導体数を4本とした固定子巻線の構造を示したが、
スロットあたりの電気導体数を6本として、一方のコイ
ルエンドでU字状の小セグメント332と中セグメント
333とを径方向に配置し、それらを1つの大セグメン
ト331が囲む構造としてもよい。
【0054】図11は、第1コイルエンド群31aの模
式的な断面図であり、外端層側から第1層、第2層、第
3層、第4層、第5層、第6層とする。第1層と第6層
とで端層331a、331b' を形成し、第2層と第3
層とで中層332a、332b' を、そして、第4層と
第5層とで他の中層333a、333b' を形成する。
第1層と第6層とによって外端層間をつなぐタ−ン部が
形成され、その内側に第2層と第3層、および第4層と
第5層をつなぐタ−ン部が配置されている。
【0055】この場合も、第1コイルエンド群の各セグ
メントの斜行部は、図12に示すように、互いに重なり
合うことない。また、第2コイルエンド群31bにおい
ては、4つの接合部は径方向に並んでおり、各セグメン
トの斜行部は径方向に重なっている。そのため、固定子
鉄心32の内周側からの第1コイルエンド群31aの投
影面積を第2コイルエンド群32bの投影面積よりも大
きくできる。そして、第1コイルエンド群31aの冷却
性を向上することにより、第1コイルエンド群31aと
第2コイルエンド群31bの冷却性を均等化できる。
【0056】なお、ここでは、導体数が6本の場合を示
したが、導体数が6+4N(N:自然数)の場合も、内
端層と外端層がタ−ン部でつながり、他は径方向に並ん
でいる層がタ−ン部でつながっていれば、同様の巻線構
造を適用できる。 〔その他の実施形態〕第一実施形態においては基本セグ
メント33の形状を、第1コイルエンド群31aにおい
て、大セグメント331のターン部331cが小セグメ
ント332のターン部332cを囲むU字状とした。し
かし、棒状のセグメントをスロット35に挿入し、第一
実施形態においてターン部を経由して連続線を用いて接
続していた部分を接合により接続してもよい。この場合
は、双方のコイルエンド群において、電気導体が接合に
より接続されて電気巻線を形成する。そして、その接合
部は第2コイルエンド群31bにおいては、内層側と外
層側の2層の環状に並んで位置し、第1コイルエンド群
31aにおいては、外中層の電気導体と内中層の電気導
体との接合部を外端層の電気導体と内端層の電気導体と
の接合部が囲むように位置する。
【0057】また、第1コイルエンド群31aにおい
て、外中層の電気導体と内中層の電気導体との接合部
を、外端層の電気導体と内端層の電気導体との接合部が
囲み、第2コイルエンド群31bにおいて、外端層の電
気導体と外中層の電気導体と、および内端層の電気導体
と内中層の電気導体とを連続線で接続した構成としても
よい。
【0058】これらの場合にも、第1コイルエンド群3
1aの投影面積を第2コイルエンド群31bの投影面積
より大きくできる。そして、第1コイルエンド群31a
の冷却性を向上することにより、第1コイルエンド群3
1aと第2コイルエンド群31bの冷却性を均等化でき
る。また、プ−リ側のファンは傾斜ブレ−ドと直角ブレ
−ドとを持つ斜流ファン11を用いているが、第1コイ
ルエンド群31aと第2コイルエンド群31bの冷却風
の温度などの環境条件の違いに応じ、全てを直角ブレ−
ドあるいは傾斜ブレ−ドとしてもよい。
【0059】第三実施形態においては、U字状の小セグ
メント332と中セグメント333とを、大セグメント
331が囲む構造とした。しかし、2本のU字状の小セ
グメント332を、1本の大セグメント331が囲む構
造としてもよい。この場合には、2本の小セグメント3
32のタ−ン部は、第1コイルエンド群31aにおい
て、径方向に並んで位置するため、それらの斜行部も径
方向に重なり合っている。しかしながら、この場合にお
いても、固定子鉄心32の内周側からの第1コイルエン
ド群31aの投影面積を第2コイルエンド群32bの投
影面積よりも大きくできる。そして、第1コイルエンド
群31aの冷却性を向上することにより、第1コイルエ
ンド群31aと第2コイルエンド群31bの冷却性を均
等化できる。
【0060】上記の実施形態では、回転子3は12極の
爪状磁極を持ち、固定子2のスロットを36個としてい
るが、極数が変更され、それに伴いスロット数が変更さ
れた場合にも、同様の形態の巻線構造を適用できる。例
えば、スロット数を2倍にして2つの三相巻線群を形成
し、これらの出力を合成してもよい。また、上記第一か
ら第三の実施形態に示した巻線をスロットの径方向に積
層し、これによって形成された複数個の巻線を接続して
1本の巻線を形成することもできる。そして、それらを
接続する際の接続の組合せは任意である。すなわち、車
両から要求される出力特性に応じ、直列接続でも、並列
接続でも、または直列と並列の複合接続でもよい。
【0061】なお、第一実施形態では、引出線は第1コ
イルエンド群31a側に設けたが、引出線を接合部側で
ある第2コイルエンド群31bに設けても構わない。か
かる構成にあっては、第2コイルエンド群31bを構成
する隣接層コイルエンドを軸方向高さの異なる2種類の
コイルエンドとすることができる。例えば、内径側の列
をなす複数の隣接層コイルエンドを外径側の列をなす複
数の隣接層コイルエンドより軸方向に低くして軸方向に
ずれた配置を実現できる。
【0062】また、上記実施形態では、固定子巻線はX
相、Y相、Z相を星形結線して形成したが、X相、Y
相、Z相を三角結線して形成してもよい。あるいは、2
つ以上の整流器を用いて整流後の直流出力を合成する場
合に、星形結線と三角結線とを組合わせてもよい。上記
実施形態では、セグメントは平角断面のものを用いた
が、少なくともスロット内に収容される直線部331
a、331b、332aおよび332bが平角断面であ
ればよく、その他の部分は丸線断面でもよい。
【0063】また、上記実施形態においては、固定子巻
線はセグメントを用いて形成した。しかし、固定子巻線
は、連続線を用いて構成してもよい。その場合にも、第
1コイルエンド群31aのコイルエンドを扁平状に巻く
などして、第1コイルエンド群31aが冷却風を受ける
面積を第2コイルエンド群32bより大きくすれば、若
しくは、固定子鉄心32の内周側からの第1コイルエン
ド群31aの投影面積を第2コイルエンド群32bの投
影面積よりも大きくすれば、上記実施形態と同様に第1
コイルエンド群31aと第2コイルエンド群31bの冷
却性を均等化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態の車両用交流発電機の断
面図である。
【図2】第一実施形態の固定子の部分的な断面図であ
る。
【図3】第一実施形態のセグメントの模式的斜視図であ
る。
【図4】第一実施形態のセグメントの固定子鉄心への装
着状態を示す模式図である。
【図5】第一実施形態の固定子の部分的な巻線仕様図で
ある。
【図6】第一実施形態の固定子の部分的な巻線仕様図で
ある。
【図7】第一実施形態の固定子の部分的な巻線仕様図で
ある。
【図8】第一実施形態の回路図である。
【図9】第二実施形態の固定子の第1コイルエンド群の
簡略図である。
【図10】第二実施形態のセグメントの固定子鉄心への
装着状態を示す模式図である。
【図11】第三実施形態の固定子の第1コイルエンド群
の簡略図である。
【図12】第三実施形態のセグメントの固定子鉄心への
装着状態を示す模式図である。
【符号の説明】
31a…第1コイルエンド群、31b…第2コイルエン
ド群、331…大セグメント、332…小セグメント、
32…固定子鉄心

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定子鉄心(32)に装備された固定子
    巻線を有し、前記固定子鉄心(32)の両端部にそれぞ
    れ複数のコイルエンドが環状に配列されて第1コイルエ
    ンド群(31a)および第2コイルエンド群(31b)
    が形成された固定子(2)と、 前記固定子鉄心(32)の前記第1コイルエンド群(3
    1a)の近傍に設けられた整流器(5)と、 前記第1コイルエンド群(31a)及び前記第2コイル
    エンド群(31b)に向けて冷却風を流す送風装置(1
    1、12)とを備える車両用交流発電機において、 前記第1コイルエンド群(31a)が前記送風装置(1
    1、12)から冷却風を受ける面積は、前記第2コイル
    エンド群(31b)が前記送風装置(11、12)から
    冷却風を受ける面積より大きいことを特徴とする車両用
    交流発電機。
  2. 【請求項2】 固定子鉄心(32)に装備された固定子
    巻線を有し、前記固定子鉄心(32)の両端部にそれぞ
    れ複数のコイルエンドが環状に配列されて第1コイルエ
    ンド群(31a)および第2コイルエンド群(31b)
    が形成された固定子(2)と、 前記固定子鉄心(32)の前記第1コイルエンド群(3
    1a)の近傍に設けられた整流器(5)と、 前記第1コイルエンド群(31a)及び前記第2コイル
    エンド群(31b)に向けて冷却風を内径側から流す送
    風装置(11、12)とを備える車両用交流発電機にお
    いて、 前記固定子鉄心(32)の内径側からの前記第1コイル
    エンド群(31a)の投影面積は、前記固定子鉄心(3
    2)の内径側からの前記第2コイルエンド群(31b)
    の投影面積より大きいことを特徴とする車両用交流発電
    機。
  3. 【請求項3】 前記第1コイルエンド群(31a)は、
    軸方向に相互にずれて位置する少なくとも2種類のコイ
    ルエンドを有することを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の車両用交流発電機。
  4. 【請求項4】 前記送風装置(11、12)は前記固定
    子(2)と対向して配置された回転子(3)に設けら
    れ、前記第1コイルエンド群(31a)に対応して前記
    回転子(3)の一方の軸方向端部に設けられた第1の送
    風ファン(12)と、前記第2コイルエンド群(31
    b)に対応して前記回転子(3)の他方の軸方向端部に
    設けられた第2の送風ファン(11)とを有することを
    特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の車
    両用交流発電機。
  5. 【請求項5】 前記第1の送風ファンは遠心ファン(1
    2)であり、前記第2の送風ファンは斜流ファン(1
    1)であることを特徴とする請求項4に記載の車両用交
    流発電機。
  6. 【請求項6】 前記固定子巻線を構成する電気導体は、
    前記固定子鉄心(32)に設けられた複数のスロット
    (35)内においては、径方向に関して配列されてお
    り、径方向に関して配列された内外の中層(332a、
    332b’)と、これら中層(332a、332b’)
    を囲んで配列された内外の端層(331a、331
    b’)とを含む複数の層を形成し、 前記第1コイルエンド群(31a)側においては、所定
    ピッチ離れて位置する内中層(332a)と外中層(3
    32b)とを接続する複数の中層コイルエンド(332
    c)と、所定ピッチ離れて位置する内端層(331a)
    と外端層(331b)とを接続し、前記中層コイルエン
    ド(332c)を囲むように配置された複数の端層コイ
    ルエンド(331c)とを形成し、 前記第2コイルエンド群(31b)側においては、所定
    ピッチ離れて位置する前記中層(332a、332
    b’)と前記端層(331a、331b’)とを接続す
    る複数の隣接層コイルエンドを形成していることを特徴
    とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の車両用
    交流発電機。
  7. 【請求項7】 前記スロット(35)内には前記電気導
    体が4本以上配列されていることを特徴とする請求項6
    に記載の車両用交流発電機。
JP11541898A 1997-05-26 1998-04-24 車両用交流発電機 Expired - Lifetime JP3438581B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11541898A JP3438581B2 (ja) 1997-05-26 1998-04-24 車両用交流発電機
US09/084,243 US5986375A (en) 1997-09-26 1998-05-26 Alternator for vehicle
DE69812477T DE69812477T8 (de) 1997-05-26 1998-05-26 Wechselstromgenerator für Kraftfahrzeuge
EP98109570A EP0881750B8 (en) 1997-05-26 1998-05-26 Alternator for vehicle

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10-536470 1997-05-26
JP53647097 1997-05-26
JP27975197 1997-09-26
JP9-279751 1997-09-26
JP11541898A JP3438581B2 (ja) 1997-05-26 1998-04-24 車両用交流発電機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11164519A true JPH11164519A (ja) 1999-06-18
JP3438581B2 JP3438581B2 (ja) 2003-08-18

Family

ID=27312673

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11417498A Expired - Lifetime JP3303773B2 (ja) 1997-05-26 1998-04-08 車両用交流発電機の固定子
JP11541898A Expired - Lifetime JP3438581B2 (ja) 1997-05-26 1998-04-24 車両用交流発電機

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11417498A Expired - Lifetime JP3303773B2 (ja) 1997-05-26 1998-04-08 車両用交流発電機の固定子

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP3303773B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1107425A2 (en) * 1999-12-06 2001-06-13 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Vehicular AC generator
EP1109299A2 (en) * 1999-12-14 2001-06-20 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Method for manufacturing an alternator
US6469408B2 (en) 2000-07-31 2002-10-22 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Alternator
EP1324461A2 (en) * 2001-12-26 2003-07-02 Denso Corporation Coil for an electric rotary machine, a method for manufacturing this coil, and a method for manufacturing an electric rotary machine using this coil
US6687974B1 (en) 1999-12-27 2004-02-10 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Method for manufacturing an alternator
KR100576227B1 (ko) * 2002-01-29 2006-05-03 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 차량용 교류발전기
CN100347932C (zh) * 2004-02-03 2007-11-07 日立工机株式会社 电动机、具有电动机的电动工具及电动机的制造方法
JP6253868B1 (ja) * 2017-04-03 2017-12-27 三菱電機株式会社 車両用交流発電機

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3155532B1 (ja) 1999-12-01 2001-04-09 三菱電機株式会社 車両用交流発電機の固定子
JP3347116B2 (ja) 2000-01-12 2002-11-20 三菱電機株式会社 交流発電機
JP3264912B2 (ja) * 2000-01-20 2002-03-11 三菱電機株式会社 交流発電機
JP3155534B1 (ja) * 2000-01-20 2001-04-09 三菱電機株式会社 交流発電機の固定子
JP3256695B2 (ja) 1999-12-24 2002-02-12 三菱電機株式会社 交流発電機の固定子
EP1416611B1 (en) * 1999-12-14 2005-04-27 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Alternator
JP3767789B2 (ja) * 2000-02-21 2006-04-19 三菱電機株式会社 交流発電機の固定子
JP4014071B2 (ja) * 2000-03-13 2007-11-28 三菱電機株式会社 交流発電機及びその巻線アッセンブリ並びに巻線アッセンブリの製造方法
JP4187914B2 (ja) 2000-08-29 2008-11-26 三菱電機株式会社 回転電機の固定子
JP4496651B2 (ja) * 2001-01-19 2010-07-07 株式会社デンソー 車両用交流発電機
JP3791471B2 (ja) 2002-07-12 2006-06-28 株式会社デンソー セグメント順次接合ステータコイル型回転電機
JP3988617B2 (ja) 2002-09-18 2007-10-10 株式会社デンソー セグメント導体接合型電機子及びこの電機子を備えた交流機
DE102004041510A1 (de) * 2004-08-27 2006-03-02 Robert Bosch Gmbh Drehstromgenerator
JP6394972B2 (ja) 2015-02-19 2018-09-26 株式会社デンソー 回転電機の固定子
JP6394971B2 (ja) 2015-02-19 2018-09-26 株式会社デンソー 回転電機の固定子
JP6394973B2 (ja) 2015-02-19 2018-09-26 株式会社デンソー 回転電機
JP6792483B2 (ja) 2017-02-23 2020-11-25 三桜工業株式会社 配管継手及び樹脂チューブ組立体

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1107425A3 (en) * 1999-12-06 2003-07-30 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Vehicular AC generator
EP1107425A2 (en) * 1999-12-06 2001-06-13 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Vehicular AC generator
EP1109299A2 (en) * 1999-12-14 2001-06-20 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Method for manufacturing an alternator
EP1109299A3 (en) * 1999-12-14 2002-03-20 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Method for manufacturing an alternator
US6687974B1 (en) 1999-12-27 2004-02-10 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Method for manufacturing an alternator
US6760965B2 (en) 1999-12-27 2004-07-13 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Method for manufacturing an alternator
US6469408B2 (en) 2000-07-31 2002-10-22 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Alternator
EP1324461A3 (en) * 2001-12-26 2003-11-19 Denso Corporation Coil for an electric rotary machine, a method for manufacturing this coil, and a method for manufacturing an electric rotary machine using this coil
EP1324461A2 (en) * 2001-12-26 2003-07-02 Denso Corporation Coil for an electric rotary machine, a method for manufacturing this coil, and a method for manufacturing an electric rotary machine using this coil
US6862796B2 (en) 2001-12-26 2005-03-08 Denso Corporation Method for manufacturing an electric rotary machine
KR100576227B1 (ko) * 2002-01-29 2006-05-03 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 차량용 교류발전기
CN100347932C (zh) * 2004-02-03 2007-11-07 日立工机株式会社 电动机、具有电动机的电动工具及电动机的制造方法
JP6253868B1 (ja) * 2017-04-03 2017-12-27 三菱電機株式会社 車両用交流発電機
WO2018185799A1 (ja) * 2017-04-03 2018-10-11 三菱電機株式会社 車両用交流発電機

Also Published As

Publication number Publication date
JP3303773B2 (ja) 2002-07-22
JP3438581B2 (ja) 2003-08-18
JPH11164506A (ja) 1999-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3438581B2 (ja) 車両用交流発電機
US5986375A (en) Alternator for vehicle
US6268678B1 (en) Alternator
JP3400776B2 (ja) 交流発電機
JP4496651B2 (ja) 車両用交流発電機
JP2927288B2 (ja) 車両用交流発電機
US6396185B1 (en) Alternator
JP3419721B2 (ja) 車両用交流発電機
EP1211781B1 (en) Automotive alternator
JP3633494B2 (ja) 回転電機
JP3303809B2 (ja) 車両用交流発電機の固定子
US20020017825A1 (en) Dynamo-electric machine
JP2002171732A (ja) 車両用交流発電機
JP3484412B2 (ja) 車両用交流発電機およびその固定子の製造方法
JP3593009B2 (ja) 回転電機
JP3400760B2 (ja) 交流発電機
JP2001069707A (ja) 回転電機およびその製造方法
US6366000B1 (en) Alternator
US20020093254A1 (en) Automotive alternator
JP2009072008A (ja) 回転電機
JP3633498B2 (ja) 回転電機
EP1109292B1 (en) Stator windings of an alternator
JP2004023916A (ja) 回転電機の固定子
JP3502589B2 (ja) 交流発電機
JP3438570B2 (ja) 車両用交流発電機

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090613

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100613

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100613

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130613

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140613

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term