JP6394973B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

本発明は、車両等に搭載されて電動機や発電機として使用される回転電機に関する。
従来、車両に搭載されて使用される回転電機として、回転可能に設けられた回転子と、該回転子と径方向に対向して配置され周方向に配列された複数のスロットを有する固定子コア、及び該固定子コアのスロットに巻装されたそれぞれ電気的位相の異なる複数の相巻線よりなる固定子巻線を有する固定子と、を備えたものが一般に知られている。
そして、特許文献1及び特許文献2には、図16及び図17に示すように、導体を覆う絶縁被膜を有する断面形状が矩形の角線を用いて固定子コア130に巻装された三相の固定子巻線140,240が開示されている。この固定子巻線140,240を構成する各相巻線は、スロット131に収容されるスロット収容部151Cと、周方向に異なるスロット131に収容されたスロット収容部151C同士をスロット131の外部で接続しているターン部152とを有する。ターン部152は、延伸方向中央部に周方向に延びる頭頂部153を有し、頭頂部153の中央部には、径方向に折れ曲がるクランク部154が設けられている。この固定子巻線140,240は、固定子コア130の少なくとも軸方向一端側に多数のターン部152により形成されたコイルエンド部145を有する。
特許文献1の固定子巻線140は、図16に示すように、コイルエンド部145を形成するターン部152が、スロット131の内周側からN(Nは2以上の自然数)層目に収容されたスロット収容部と、6スロットピッチ離れた他のスロットの内周側からN−1層目に収容されたスロット収容部同士を電気的に接続する波巻きにて巻装されている。
また、特許文献2の固定子巻線240は、図17〜図19に示すように、複数のU字形状の導体セグメントを固定子コア130の軸方向一端側(図17の上方側)からスロット131に挿入して、固定子コア130の軸方向他端側(図17の下方側)に延出した開放端部を周方向に捻った後、所定の開放端部の端末同士を接続することにより固定子コア130に巻装されている。この場合、基本となるU字形状の導体セグメントとして、ターン部152の大きさが異なる大小2種類の導体セグメント150A,150Bが用いられる。また、各スロット131には、導体セグメントのスロット収容部151Cが径方向1列に4本ずつ収容されている。
大セグメント150Aは、図18に示すように、スロット131の内周側から1層目(最内層)に収容されたスロット収容部151Cと、6スロットピッチ離れた他のスロット131の内周側から4層目(最外層)に収容されたスロット収容部151C同士が接続される。また、小セグメント150Bは、図19に示すように、スロット131の内周側から2層目に収容されたスロット収容部151Cと、6スロットピッチ離れた他のスロット131の内周側から3層目に収容されたスロット収容部151C同士が接続される。これら大セグメント150A及び小セグメント150Bは、6スロットごとのスロット131に(6スロットピッチで)収容されて巻装されている。
特開2011−109894号公報 特開平11−164506号公報
上記のような回転電機においては、固定子巻線140,240に電流が流れると固定子巻線140,240が発熱し、回転電機の効率が低下するため、発熱した固定子巻線140,240を適切に冷却する必要がある。そのため、固定子コア130の軸方向端面から外方に突出した固定子巻線140,240のコイルエンド部145に冷却用の液体冷媒を滴下することにより固定子巻線140,240を冷却することが一般に行われている。しかし、固定子巻線140,240を冷却する場合、コイルエンド部145に滴下した液体冷媒がコイルエンド部145上を効果的に流れることができなければ、固定子巻線140,240を効果的に冷却することができない。そのため、固定子巻線140,240が過度に昇温すると、絶縁被膜が溶融してしまい絶縁不良を招く恐れもある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、固定子巻線のコイルエンド部に滴下された液体冷媒が効果的に流れるようにして、良好な冷却性が得られるようにした回転電機の固定子を提供することを解決すべき課題とするものである。
上記課題を解決するためになされた本発明は、
一極一相当たり2個の割合で周方向に配列された複数のスロット(31)を有する円環状の固定子コア(30)と、前記スロットに径方向1列に4本以上収容されるスロット収容部(51C)、及び一の前記スロットに収容された前記スロット収容部同士のうち前記スロットの内周側からK(Kは2以上の偶数)層目に収容された前記スロット収容部と一の前記スロットに対して周方向に異なる前記スロットの内周側からK−1層目に収容された前記スロット収容部とを前記スロットの外部で電気的に接続しているターン部(52A,52B)を有して前記固定子コアに巻装された複数の相巻線(41U,41V,41W)よりなり、前記固定子コアの少なくとも軸方向一端側に複数の前記ターン部により形成されたコイルエンド部(45)を有する固定子巻線(40)と、前記コイルエンド部の上方部に液体冷媒を滴下して冷却する冷却機構(15,16)と、を備えた回転電機において、
記ターン部は、延伸方向長さの長い長ピッチターン部(52A)と前記長ピッチターン部よりも延伸方向長さの短い短ピッチターン部(52B)の2種類のものからなり、且つ前記固定子コアの軸方向端面(30a)から最も離間した部位に形成された周方向に延びる頭頂部(53A,53B)と、前記頭頂部の周方向両側に形成されて前記固定子コアの軸方向端面に対して所定の角度で傾斜した斜行部(55A,55B)とを有し、
前記短ピッチターン部と前記短ピッチターン部と周方向に隣り合う同相の前記長ピッチターン部が軸方向に空隙部(S)を介して重なり合い、
前記長ピッチターン部の軸方向内側面と前記短ピッチターン部の軸方向外側面とが、延伸方向において前記ターン部の一方の前記斜行部から前記頭頂部を通り他方の前記斜行部に渡って連続的に対向し続けるように配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、固定子巻線のコイルエンド部は、固定子の周方向全域において、延伸方向長さの異なる2種類以上のターン部が軸方向に空隙部を介して重なり合うように配置されることにより構成され、ターン部は、長ピッチターン部の軸方向内側面と短ピッチターン部の軸方向外側面とが延伸方向において対向し続けるように配置されている。そのため、長ピッチターン部の軸方向内側面と短ピッチターン部の軸方向外側面との間に形成された空隙部は、両ターン部の延伸方向に連続した状態に維持される。これにより、コイルエンド部に滴下された液体冷媒は、軸方向に重なり合ったターン部の間に形成された空隙部に保持され続ける状態で流動するため、ターン部が効率よく冷却され、良好な冷却性を得ることができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載された各部材や部位の後の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的な部材や部位との対応関係を示すものであり、特許請求の範囲に記載された各請求項の構成に何ら影響を及ぼすものではない。
実施形態1に係る回転電機の軸方向断面図である。 実施形態1に係る固定子の一部を示す部分斜視図である。 実施形態1に係る固定子の一部を示す部分断面図である。 実施形態1に係る固定子巻線に用いられる大小一組の導体セグメントの斜視図である。 実施形態1に係る固定子巻線に用いられる小セグメントの部分斜視図である。 実施形態1に係る固定子巻線に用いられる導体セグメントの断面図である。 実施形態1において固定子コアのスロットに収容される導体セグメントの配置位置を示す固定子コアの周方向に展開した模式説明図である。 実施形態1に係る固定子巻線の結線図である。 実施形態1に係る固定子巻線に用いられる大小一組の導体セグメントの配置状態を示す正面図である。 図9のX−X線断面図である。 実施形態1において第1コイルエンド部のターン部に滴下された液体冷媒の流動状態を示す説明図である。 実施形態1において第1コイルエンド部のU相巻線のターン部に滴下された液体冷媒の流動状態を示す説明図である。 実施形態1において第1コイルエンド部のターン部に滴下された液体冷媒の流動状態を示す説明図である。 比較例1においてコイルエンド部のターン部に滴下された液体冷媒の流動状態を示す説明図である。 変形例1に係る大小セグメントのターン部の断面図である。 従来例1の固定子の一部を示す部分斜視図である。 従来例2の固定子の一部を示す部分斜視図である。 従来例2の固定子巻線を構成する大セグメントの部分斜視図である。 従来例2の固定子巻線を構成する小セグメントの部分斜視図である。
以下、本発明に係る回転電機の実施形態について図面を参照して具体的に説明する。
〔実施形態1〕
本実施形態に係る回転電機1は、車両用電動機として使用されるものであって、図1に示すように、有底筒状の一対のハウジング部材10a,10bが開口部同士で接合されてなるハウジング10と、ハウジング10に軸受け11,12を介して回転自在に支承される回転軸13に固定された回転子14と、ハウジング10内の回転子14を包囲する位置でハウジング10に固定された固定子20と、を備えている。
また、この回転電機1には、固定子20の固定子巻線40に冷却用の液体冷媒を滴下する一対のノズル15,16を備えた冷媒供給手段が設けられている。ノズル15,16は、ハウジング10の内部と外部を連通するようにして、ハウジング部材10a,10bにそれぞれ貫通した状態で取り付けられている。各ノズル15、16の先端部には、液体冷媒を吐出する吐出口15a,16aが設けられている。吐出口15a,16aは、ハウジング10内に収容された固定子巻線40の第1及び第2コイルエンド部45,46のそれぞれ鉛直方向上方に開口している。これにより、第1及び第2コイルエンド部45,46の最上部に向かって液体冷媒を滴下するようにされている。
なお、この回転電機1には、吐出口15a,16aから吐出した液体冷媒を回収し冷媒供給手段に戻して再度吐出口15a,16aから吐出するように循環させるポンプ装置(図示せず)や、加熱された液体冷媒を冷却する冷却器(図示せず)等が循環経路の途中に設けられており、これらの機器により固定子巻線40(固定子20)を冷却する冷却機構が構成されている。また、液体冷媒として、本実施形態ではATFを用いているが、従来の回転電機において使用される公知の液体冷媒を用いてもよい。
回転子14は、固定子20の内周側と径方向に対向する外周側に、周方向に所定距離を隔てて極性が交互に異なるように配置された複数の磁極を有する。これらの磁極は、回転子14の所定位置に埋設された複数の永久磁石により形成されている。回転子14の磁極の数は、回転電機により異なるため限定されるものではない。本実施形態では、8極(N極:4、S極:4)の回転子が用いられている。
次に、図2〜図10を参照して固定子20について説明する。固定子20は、図2及び図3に示すように、周方向に配列された複数のスロット31を有する円環状の固定子コア30と、固定子コア30のスロット31に巻装されたそれぞれ電気的位相の異なる三相(U相、V相、W相)の相巻線よりなる固定子巻線40と、を備えている。
固定子コア30は、円環状の複数の電磁鋼板を固定子コア30の軸方向に積層して形成された一体型のものである。この固定子コア30は、円環状のバックコア33と、バックコア33から径方向内方へ突出し周方向に所定距離を隔てて配列された複数のティース34とからなり、隣り合うティース34の間にスロット31が形成されている。固定子コア30に形成されたスロット31の数は、回転子14の磁極数(8磁極)に対し、固定子巻線40の一相当たり2個の割合で形成されて、スロット倍数が2とされている。本実施形態では、8×3×2=48より、スロット数は48個とされている。即ち、48個のスロット31は、周方向に順番に繰り返し2個ずつ配置されたU相スロットU1,U2、V相スロットV1,V2及びW相スロットW1,W2よりなる。
固定子巻線40を構成する相巻線は、スロット31に収容されるスロット収容部51Cと、周方向に異なるスロット31に収容されたスロット収容部51C同士をスロット31の外部で接続しているターン部52A,52Bとを有する。この固定子巻線40は、U字形状をなす複数の導体セグメント50を固定子コア30の軸方向一端側からスロット31に挿入して、軸方向他端側に延出した一対の開放端部を互いに周方向反対側へ捻った後、所定の捻り部の端末同士を溶接等により接合して所定のパターンで電気的に接続することにより形成されている。
本実施形態では、基本となる導体セグメント50として、図4に示すように、大きさの異なる2種類の大小セグメント50A,50Bが採用されている。大セグメント50A及び小セグメント50Bは、矩形断面のコイル線材をそれぞれ異なる成形型で押圧成形することによりU字形状に形成されており、互いに平行な一対の直線部51A,51Bと、一対の直線部51A,51Bの一端同士を連結するターン部52A,52Bとからなる。大セグメント50Aと小セグメント50Bは、ターン部52A,52Bの延伸方向長さが異なる。
具体的には、大セグメント50Aのターン部52Aは、7スロットピッチの長さに形成され、小セグメント50Bのターン部52Bは、5スロットピッチの長さに形成されている。よって以下、大セグメント50Aのターン部52Aを「長ピッチターン部52A」と呼び、小セグメント50Bのターン部52Bを「短ピッチターン部52B」と呼ぶ場合もある。
ターン部52A,52Bの延伸方向(周方向)中央部で固定子コア30の軸方向端面30aから最も離間した部位には、軸方向端面30aと平行に周方向に延びる頭頂部53A,53Bが設けられている。この頭頂部53A,53Bの周方向中央部には、径方向に折れ曲がるクランク部54A,54Bが押圧成形により形成されている。クランク部54A,54Bの径方向への折れ曲がり量は、1本の導体セグメント50の径方向幅と概ね同じにされている。
ターン部52A,52Bの頭頂部53A,53Bの周方向両側には、固定子コア30の軸方向端面30aに対して所定の角度で傾斜した斜行部55A,55Bが設けられている。本実施形態の場合には、大セグメント50Aの斜行部55Aの傾斜角度θ1と、小セグメント50Bの斜行部55Bの傾斜角度θ2が同等にされている(図9参照)。また、ターン部52A,52Bの両側にある各斜行部55A,55Bと各直線部51A,51Bとの間には、成形型で押圧成形することによってくの字形状に曲げ加工された立ち上がり部56A,56Bがそれぞれ形成されている。この立ち上がり部56A,56Bは、図5に示すように、固定子コア30の軸方向端面30aから露出した部位である。
これら大セグメント50A及び小セグメント50Bは、図6に示すように、断面形状が矩形の導体58と、導体58の外周面を被覆する内層59a及び外層59bからなる2層構造の絶縁被膜59とからなる角線を、成形型で押圧成形することによりU字形状に形成されている。大セグメント50A及び小セグメント50Bの少なくともターン部52A,52Bは、矩形断面における四隅の角部に円弧状のR面取り部50cが設けられている。
次に、各スロット31に挿入配置される大セグメント50A及び小セグメント50Bの挿入配置方法について図7を参照して説明する。なお、図7には、三相の相巻線のうちU相巻線が収容されるU相スロットU1,U2が示されている。この場合、スロット倍数が2とされていることから、一方のU相スロットU1及び他方のU相スロットU2は、それぞれ周方向に6スロットピッチ離れて配置されている。
大セグメント50Aは、一方の直線部51AがU相スロットU1の内周側から1層目に挿入され、他方の直線部51AがU相スロットU1から時計回り方向(矢印X方向)に7スロットピッチ離れたU相スロットU2の内周側から2層目に挿入される。また、小セグメント50Bは、一方の直線部51BがU相スロットU2の内周側から1層目に挿入され、他方の直線部51BがU相スロットU2から時計回り方向(矢印X方向)に5スロットピッチ離れたU相スロットU1の内周側から2層目に挿入される。
これにより、大セグメント50Aの長ピッチターン部52Aと小セグメント50Bの短ピッチターン部52Bは、軸方向に所定の空隙部Sを介して重なり合うように配置される。この場合、長ピッチターン部52Aの軸方向内側面と短ピッチターン部52Bの軸方向外側面とが、延伸方向の一端から他端までの全範囲において対向し続けるように配置されている。よって、長ピッチターン部52Aと短ピッチターン部52Bの間に形成された空隙部Sは、長ピッチターン部52Aと短ピッチターン部52Bが重なり合った延伸方向の全範囲に形成されている。
その後、上記と同様にして、大セグメント50A及び小セグメント50Bが、周方向に隣接して2個ずつ繰り返し配置されたV相スロットV1,V2及びW相スロットW1,W2の1層目と2層目に順番に挿入される。このようにして、大セグメント50A及び小セグメント50Bが、各相スロットU,V,Wの1層目と2層目に周方向に1周するように挿入配置される。
続いて、大セグメント50Aの一方の直線部51Aが、U相スロットU1の内周側から3層目に挿入され、他方の直線部51AがU相スロットU1から時計回り方向(矢印X方向)に7スロットピッチ離れたU相スロットU2の内周側から4層目に挿入される。また、小セグメント50Bの一方の直線部51Bが、U相スロットU2の内周側から3層目に挿入され、他方の直線部51BがU相スロットU2から時計回り方向(矢印X方向)に5スロットピッチ離れたU相スロットU1の内周側から4層目に挿入される。
その後、上記と同様にして、大セグメント50A及び小セグメント50Bが、周方向に隣接して2個ずつ繰り返し配置されたV相スロットV1,V2及びW相スロットW1,W2の3層目と4層目に順番に挿入される。このようにして、大セグメント50A及び小セグメント50Bが、各相スロットU,V,Wの3層目と4層目に周方向に1周するように挿入配置される。
続いて、大セグメント50Aの一方の直線部51Aが、U相スロットU1の内周側から5層目に挿入され、他方の直線部51AがU相スロットU1から時計回り方向(矢印X方向)に7スロットピッチ離れたU相スロットU2の内周側から6層目に挿入される。また、小セグメント50Bの一方の直線部51Bが、U相スロットU2の内周側から5層目に挿入され、他方の直線部51BがU相スロットU2から時計回り方向(矢印X方向)に5スロットピッチ離れたU相スロットU1の内周側から6層目に挿入される。
その後、上記と同様にして、大セグメント50A及び小セグメント50Bが、周方向に隣接して2個ずつ繰り返し配置されたV相スロットV1,V2及びW相スロットW1,W2の5層目と6層目に順番に挿入される。このようにして、大セグメント50A及び小セグメント50Bが、各相スロットU,V,Wの5層目と6層目に周方向に1周するように挿入配置される。
これにより、全相スロットU,V,W内には、合計6本の直線部51A,51Bが径方向1列に整列した状態で収容される。本実施形態の場合には、各相スロットU,V,W内において、3本の直線部51Aと3本の直線部51Bが交互に収容されている。
その後、各スロット31から軸方向他端側(図2の下側)へ延出した一対の直線部51A,51Bの開放端部は、固定子コア30の軸方向端面30aに対して所定の角度をもって斜めに斜行するように互いに周方向反対側へ捻られて、概ね半磁極ピッチ分の長さの捻り部(図示せず)が形成される。そして、固定子コア30の軸方向他端側において、導体セグメント50の所定の捻り部の先端部同士が例えば溶接により接合されて所定のパターンで電気的に接続される。
即ち、所定の導体セグメント50が直列に接続されて、スロット31の内周側からN(Nは1以上の自然数)層目に収容されたスロット収容部51Cと、他のスロット31の内周側からN+1層目に収容されたスロット収容部51C同士が電気的に接続される。また、本実施形態の場合、第1コイルエンド部45を形成するターン部52A,52Bは、スロット31の内周側からK(Kは2以上の偶数)層目に収容されたスロット収容部51Cと、他のスロット31の内周側からK−1層目に収容されたスロット収容部51C同士が電気的に接続される。これにより、固定子コア30のスロット31に沿って周方向に波巻きにて巻装された3本の相巻線41U,41V,41W(図8参照)よりなる固定子巻線40が形成される。
なお、固定子巻線40の各相について、基本となるU字形状の導体セグメント50(大小セグメント50A,50B)により、固定子コア30の周方向に6周する相巻線が形成される。しかし、固定子巻線40の各相について、出力用引き出し線及び中性点用引き出し線と接続されたセグメント、並びに1周目と2周目、・・・、5周目と6周目をそれぞれ接続する接続部を有するセグメントは、基本となる導体セグメント50とは異なる異形セグメント(図示せず)で構成される。これら異形セグメントを用いて、図8に示すように、それぞれ4本の並列巻線U1〜U4,V1〜V4,W1〜W4が並列接続された相巻線41U,41V,41Wの巻線端が星型結線で結線されてなる固定子巻線40が形成される。
このようにして固定子コア30に巻装された固定子巻線40の軸方向一端側には、固定子コア30の軸方向端面30aからスロット31の外部に突出した複数のターン部52A,52Bにより全体としてリング状の第1コイルエンド部45(図1及び図2参照)が形成されている。また、固定子巻線40の軸方向他端側には、固定子コア30の軸方向他端側の端面からスロット31の外部に突出した複数の捻り部及び端末接合部により全体としてリング状の第2コイルエンド部46(図1参照)が形成されている。
上記のように形成された固定子巻線40の第1コイルエンド部45は、図2に示すように、固定子20の周方向全域において、周方向に隣り合う長ピッチターン部52Aと短ピッチターン部52Bの頭頂部53A,53B同士が軸方向に重なり合っている。この場合、図9及び図10に示すように、短ピッチターン部52Bは、長ピッチターン部52Aの軸方向内側に収まり、短ピッチターン部52Bの頭頂部53Bの軸方向外側面が、長ピッチターン部52Aの頭頂部53Aの軸方向内側面で覆われた状態になっている。
そして、この第1コイルエンド部45は、固定子20の周方向全域において、延伸方向長さの異なる長ピッチターン部52Aと短ピッチターン部52Bが軸方向に空隙部Sを介して重なり合うように配置されることにより構成されている。この場合、長ピッチターン部52Aの軸方向内側面と短ピッチターン部52Bの軸方向外側面とが、延伸方向の一端から他端までの全範囲において対向し続けるように配置されている。また、長ピッチターン部52Aと短ピッチターン部52Bは、平面部57A,57B同士が平行に対向し続けるようにされている。
そして、軸方向に重なり合った頭頂部53A,53B同士は、三相の相巻線41U,41V,41W(図8参照)のうちで同相の相巻線の頭頂部53A,53B同士となっている。具体的には、U相巻線41Uの長ピッチターン部52A(U)と短ピッチターン部52B(U)の頭頂部53A(U),53B(U)同士が軸方向に重なり合い、V相巻線41Vの長ピッチターン部52A(V)と短ピッチターン部52B(V)の頭頂部53A(V),53B(V)同士が軸方向に重なり合い、W相巻線41Wの長ピッチターン部52A(W)と短ピッチターン部52B(W)の頭頂部53A(W),53B(W)同士が軸方向に重なり合っている。
また、それぞれ軸方向に重なり合った頭頂部53A,53B同士は、図2のA部、図9及び図10に示すように、長ピッチターン部52Aの頭頂部53Aの軸方向内側に位置する平面部57Aと、短ピッチターン部52Bの頭頂部53Bの軸方向外側に位置する平面部57B同士が、軸方向に対向するように平行に配置されている。
また、周方向に隣接する頭頂部53A,53B同士は、スロット31の周方向ピッチ(1スロットピッチ)よりも大きく周方向にずれた状態になっている。即ち、本実施形態の場合には、図2に示すように、周方向に隣接する長ピッチターン部52Aの頭頂部53Aのクランク部54A同士、及び周方向に隣接する短ピッチターン部52Bの頭頂部53Bのクランク部54B同士が、周方向に2スロットピッチずらされている。さらに、図2のB部に示すように、短ピッチターン部52Bのクランク部54Bを有する頭頂部53Bと、長ピッチターン部52Aのストレート状に延びる斜行部55Aが、周方向に近接した状態になっている。
なお、三相の相巻線41U,41V,41Wの長ピッチターン部52Aと短ピッチターン部52Bは、ターン部52,52Bの基準となる延伸方向長さをM(Mは2以上の任意の自然数)スロットピッチとしたときに、短ピッチターン部52BがM−1スロットピッチとされ、長ピッチターン部52AがM+1スロットピッチとされている。本実施形態の場合には、スロット倍数が2とされ、M=6とされているので、短ピッチターン部52Bが5スロットピッチとされ、長ピッチターン部52Aが7スロットピッチとされている。
次に、本実施形態の回転電機1の作用について説明する。本実施形態の回転電機1は、通常使用状態において回転軸13が水平方向を向き、液体冷媒を吐出するノズル15,16の吐出口15a,16aが第1及び第2コイルエンド部4、46の鉛直方向上方に位置するようにして車両の所定位置に設置される。そして、固定子20の固定子巻線40への通電により運転が開始されると、回転子14の回転に伴って回転軸13が回転し、回転軸13から他の機器に駆動力が供給される。
また、回転電機1が運転を開始すると、通電により発熱する固定子巻線40を冷却するため、冷媒供給手段等の冷却機構が作動を開始し、ノズル15,16の吐出口15a,16aから第1及び第2コイルエンド部45,46に向かって液体冷媒が吐出される。以下、複数のターン部52A,52Bにより形成された第1コイルエンド部45の冷却について説明する。ノズル15の吐出口15aから吐出された液体冷媒は、第1コイルエンド45の最上部(中央最上方部)に滴下され、第1コイルエンド部45の最上部中央から周方向両側へ分岐して下方に流動する。
このとき、液体冷媒は、図11に示すように、第1コイルエンド部45において軸方向に重なり合うように配置された長ピッチターン部52Aと短ピッチターン部52Bの間の空隙部Sに侵入する。この空隙部Sは、長ピッチターン部52Aと短ピッチターン部52Bが重なり合った延伸方向の全範囲に形成されているので、空隙部Sに侵入した液体冷媒は、長ピッチターン部52A及び短ピッチターン部52Bを伝ってそれらを冷却しつつ空隙部Sに沿って流動する。
このとき、例えば第1コイルエンド部45のU相巻線の最外層(6層目)に滴下された液体冷媒は、図12に示すように、両ターン部52A(U),52B(U)の上方側(図12の左側)の根元部から頭頂部53A,53Bを経由したときに6層目から5層目に層変わりして下方側(図12の右側)の根元部に流動する。そして、5層目の両ターン部52A(U),52B(U)の根元部から4層目の両ターン部52A(U),52B(U)の根元部に移った後、頭頂部53A,53Bを経由したときに4層目から3層目に層変わりして下方側(図12の右側)の根元部に流動する。
以後同様に、液体冷媒は、両ターン部52A(U),52B(U)間の空隙部Sを辿って外層側から内層側に1層ずつ渡って流動し、する。このようにして、両ターン部52A(U),52B(U)間の空隙部Sを辿って第1コイルエンド部45の下方端部に到達した液体冷媒は、第1コイルエンド部45からハウジング10の底部に落下する。本実施形態の場合、液体冷媒は、図13に示すように、第1コイルエンド部45の最内層(1層目)のターン部52A,52Bの根元部から落下するので、液体冷媒による広範囲の冷却が可能となる。
これに対して、図14に示す比較例1のように、コイルエンド部130が、固定子の周方向全域において、延伸方向長さが同一のターン部152で形成されており、ターン部152が軸方向に重なり合っていない場合には、コイルエンド部130の下方端部に到達した液体冷媒は、ターン部152の頭頂部153から落下する。そのため、最下方のターン部152の根元部にまで液体冷媒が流動しないので、液体冷媒による広範囲の冷却が不可能となる。
なお、第1コイルエンド部45のV相巻線及びW相巻線も、上記のU相巻線の場合と同様に液体冷媒により冷却される。その後、ハウジング10の底部に落下した液体冷媒は、ポンプ装置により循環経路に回収され冷却器で冷却された後、ノズル15の吐出口15aから再度吐出されて、第1コイルエンド部45を繰り返し冷却するように循環される。
以上のように構成された本実施形態の回転電機1によれば、固定子巻線40の第1コイルエンド部45は、固定子20の周方向全域において、延伸方向長さの異なる2種類のターン部52A,52Bが軸方向に空隙部Sを介して重なり合うように配置されることにより構成され、ターン部52A,52Bは、長ピッチターン部52Aの軸方向内側面と短ピッチターン部52Bの軸方向外側面とが延伸方向において対向し続けるように配置されている。そのため、長ピッチターン部52Aの軸方向内側面と短ピッチターン部52Bの軸方向外側面との間に形成された空隙部Sは、両ターン部52A,52Bの延伸方向に連続した状態に維持される。これにより、第1コイルエンド部45に滴下された液体冷媒は、軸方向に重なり合った両ターン部52A,52Bの間に形成された空隙部Sに保持され続ける状態で流動するため、両ターン部52A,52Bが効率よく冷却され、良好な冷却性を得ることができる。
また、相巻線41U,41V,41Wは、導体58を覆う絶縁被膜59を有する断面形状が矩形の角線よりなり、長ピッチターン部52Aと短ピッチターン部52Bは、平面部57A,57B同士が平行に対向し続けるようにされている。これにより、両ターン部52A,52Bの平行に対向する平面部57A,57Bにおいて、表面張力による液体冷媒の保持性が良好になるため、冷却性を向上させることができる。
また、長ピッチターン部52Aと短ピッチターン部52Bは、矩形断面における四隅の角部に円弧状のR面取り部50cが設けられているので、両ターン部52A,52Bの間に形成された空隙部Sで保持できる液体冷媒の量を増大させることができるので、冷却性を向上させることができる。
また、ターン部52A,52Bは、頭頂部53A,53Bと、斜行部55A,55Bとを有し、長ピッチターン部52Aの斜行部55Aの傾斜角度θ1と短ピッチターン部52Bの斜行部55Bの傾斜角度θ2が同等にされている。そのため、長ピッチターン部52Aと短ピッチターン部52Bの間に形成された空隙部Sが一定に保たれることから、斜行部55A,55Bの対向面に作用する表面張力が一定に維持される。これにより、両斜行部55A,55Bの間に形成される空隙部Sを流動する液体冷媒を良好に保持できるため、冷却性を向上させることができる。
また、相巻線41U,41V,41Wは、各スロット31内に4本以上(本実施形態では6本)のスロット収容部51Cが径方向1列に収容されて、第1コイルエンド部45を形成する複数のターン部52A,52Bが、スロット31の内周側からK(Kは2以上の偶数)層目に収容されたスロット収容部51Cと、他のスロット31の内周側からK−1層目に収容されたスロット収容部51C同士を電気的に接続する波巻きにて巻装されている。そのため、本実施形態の場合には、最外層(6層目)のターン部52A,52Bの間の空隙部Sを伝って流動する液体冷媒が(最外−1)層目(5層目)に侵入してくるので、第1コイルエンド部45の内部まで液体冷媒が浸透する。これにより、第1コイルエンド部45の全体をバランス良く冷却することができる。
また、本実施形態では、スロット倍数が2とされ、固定子巻線40の第1コイルエンド部45を形成するターン部52A,52Bの基準となる延伸方向長さMを6スロットピッチとしたときに、M−1で5スロットピッチの短ピッチターン部52Bと、M+1で7スロットピッチの長ピッチターン部52Aが軸方向に重なり合うようにされている。通常、スロット倍数が2とされて頭頂部53A,53Bを軸方向に重ねる場合には、2種類のピッチを組み合わせる必要がある。したがって、本実施形態のように、ターン部52A,52Bの延伸方向長さを、M−1スロットピッチとM+1スロットピッチの2種類のピッチを組み合わせることで、従来のMスロットピッチで巻装される固定子巻線の特性を変えることなく、冷却性能だけを向上させることができる。
〔変形例1〕
実施形態1では、固定子巻線40の相巻線は、断面形状が矩形の角線によりなる大セグメント50及び小セグメント50Bで形成されていたが、図15に示す変形例1のように、相巻線の少なくともターン部52A,52Bが、矩形断面における四辺の各直線部の中腹に内側に凹んだ凹部50dを有する形状の大セグメント50及び小セグメント50Bを採用してもよい。これら大小セグメント50A,50Bは、断面形状が矩形の導体58と、導体58の外周面を被覆する絶縁被膜59とからなり、絶縁被膜59の4箇所に上記の凹部50dが設けられている。また、矩形断面における四隅の角部には、円弧状のR面取り部50cが設けられている。
変形例1によれば、長ピッチターン部52Aと短ピッチターン部52Bの間に形成された空隙部Sで保持できる液体冷媒の量を増大させることができるので、冷却性を向上させることができる。
〔他の実施形態〕
本発明は、上記の実施形態1に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更することが可能である。
例えば、上記の実施形態1では、固定子巻線40の第1コイルエンド部45を形成するターン部52A,52Bは、延伸方向長さが異なる2種類のものが採用されていたが、3種類以上にして軸方向に重ねるターン部の数を変更してもよい。
また、上記の実施形態1の固定子巻線40は、U字形状をなす複数の導体セグメント50を所定の状態に接続して形成されるセグメント型のものであるが、固定子巻線の軸方向両端部に形成される両方のコイルエンド部にそれぞれターン部を有するような連続線で形成される固定子巻線に対しても本発明を適用することができる。
また、上記の実施形態1では、本発明に係る回転電機の固定子を車両用電動機に適用した例を説明したが、本発明は、車両に搭載される回転電機としての発電機あるいは電動機、さらには両者を選択的に使用し得る回転電機にも適用することができる。
1…車両用電動機(回転電機)、 15,16…ノズル(冷却機構)、 20…固定子、 30…固定子コア、 30a…端面、 31…スロット、 40…固定子巻線、 41U,41V,41W…相巻線、 45…第1コイルエンド部、 50c…R面取り部、 50d…凹部、 51C…スロット収容部、 52A,52B…ターン部、 53A,53B…頭頂部、 54A,54B…クランク部、 55A,55B…斜行部、 57A,57B…平面部、 58…導体、 59…絶縁被膜、 S…空隙部。

Claims (6)

  1. 一極一相当たり2個の割合で周方向に配列された複数のスロット(31)を有する円環状の固定子コア(30)と、前記スロットに径方向1列に4本以上収容されるスロット収容部(51C)、及び一の前記スロットに収容された前記スロット収容部同士のうち前記スロットの内周側からK(Kは2以上の偶数)層目に収容された前記スロット収容部と一の前記スロットに対して周方向に異なる前記スロットの内周側からK−1層目に収容された前記スロット収容部とを前記スロットの外部で電気的に接続しているターン部(52A,52B)を有して前記固定子コアに巻装された複数の相巻線(41U,41V,41W)よりなり、前記固定子コアの少なくとも軸方向一端側に複数の前記ターン部により形成されたコイルエンド部(45)を有する固定子巻線(40)と、前記コイルエンド部の上方部に液体冷媒を滴下して冷却する冷却機構(15,16)と、を備えた回転電機において、
    記ターン部は、延伸方向長さの長い長ピッチターン部(52A)と前記長ピッチターン部よりも延伸方向長さの短い短ピッチターン部(52B)の2種類のものからなり、且つ前記固定子コアの軸方向端面(30a)から最も離間した部位に形成された周方向に延びる頭頂部(53A,53B)と、前記頭頂部の周方向両側に形成されて前記固定子コアの軸方向端面に対して所定の角度で傾斜した斜行部(55A,55B)とを有し、
    前記短ピッチターン部と前記短ピッチターン部と周方向に隣り合う同相の前記長ピッチターン部が軸方向に空隙部(S)を介して重なり合い、
    前記長ピッチターン部の軸方向内側面と前記短ピッチターン部の軸方向外側面とが、延伸方向において前記ターン部の一方の前記斜行部から前記頭頂部を通り他方の前記斜行部に渡って連続的に対向し続けるように配置されていることを特徴とする回転電機。
  2. 前記相巻線は、導体(58)を覆う絶縁被膜(59)を有し、外周面の四方が平面よりなる断面形状が矩形の角線よりなり、前記長ピッチターン部と前記短ピッチターン部は、平面部(57A,57B)同士が平行に対向し続けていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記相巻線は、外周面の四隅の角部にR面取り部(50c)を有することを特徴とする請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記相巻線は、外周面の四方が内側に凹んだ曲面よりなる断面形状が矩形の角線よりなり、前記長ピッチターン部と前記短ピッチターン部は、前記曲面からなる凹部(50d)同士が対向し続けていることを特徴とする請求項に記載の回転電機。
  5. 前記ターン部は、前記長ピッチターン部の前記斜行部(55A)の傾斜角度θ1と前記短ピッチターン部の前記斜行部(55B)の傾斜角度θ2が同等にされていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の回転電機。
  6. 前記相巻線は、前記ターン部の基準となる延伸方向長さをM(Mは2以上の自然数)スロットピッチとしたときに、M−1スロットピッチの前記短ピッチターン部とM+1スロットピッチの前記長ピッチターン部が軸方向に重なり合っていることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の回転電機。
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