JPH11163A - 熱安定性抗生物質を産生する耐熱性バチルス、その産生物質を有効成分とする芝草病害発生抑制剤および植物活性剤 - Google Patents

熱安定性抗生物質を産生する耐熱性バチルス、その産生物質を有効成分とする芝草病害発生抑制剤および植物活性剤

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JPH11163A
JPH11163A JP9156517A JP15651797A JPH11163A JP H11163 A JPH11163 A JP H11163A JP 9156517 A JP9156517 A JP 9156517A JP 15651797 A JP15651797 A JP 15651797A JP H11163 A JPH11163 A JP H11163A
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disease
heat
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Shunyo Shigemitsu
春洋 重光
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ASADA SHOJI KK
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 耐熱性抗生物質を産生するバチルス・ズ
ブチリス、バチルス・ファマス、およびバチルス・アマ
イロリケファセンス、およびこれらの単独培養物または
混合培養物を含む芝草病害発生抑制剤、これらを含有す
る植物活性剤を提供する。 【効果】 耐熱性抗生物質を産生するバチルス・ズブチ
リス、バチルス・ファマス、およびバチルス・アマイロ
リケファセンスの単独培養物または混合培養物含む芝草
病害発生抑制剤を使用すると、従来防除が困難とされて
いたフェアリーリング病などの芝草の病害の発生を抑制
することができる。また、これらを含有する植物活性剤
を使用すると、植物中の葉緑素を増加させ、植物を健全
に育成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芝草病害の発生を
抑制する耐熱性抗生物質バルビフォルミン(bulbiformi
n)を産生能を有する耐熱性バチルス、上記バチルスの
培養物を有効成分とする芝草病害発生抑制剤、および植
物活性剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴルフ場、公園緑地の日常的なメンテナ
ンスに取り入れ得る芝草の病害防除手段としては、耕種
的防除法と農薬による防除法とがある。現在では、ほと
んど農薬による防除が行われている。
【0003】一方、葉緑素はa、b、cの3種に分けら
れ、炭素、水素、酸素、マグネシウム、および窒素を含
む。また、その生成には、鉄とマンガンとが関与すると
いわれている。植物体中の葉緑素含量が低下するとその
植物体はクロロシスを起こすが、植物体中の葉緑素を急
激に増加させる資材は現在のところ、知られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】芝草の病害は、菌類に
よる伝染性病害およびその他の要因による病害に大別さ
れる。菌類による伝染性病害には、(1)葉に発生する
病害、(2)葉ならびに根に発生する病害、および
(3)根に発生する病害の3つがあり、これらの病害は
農薬によって完全に防除することができ、あるいは病害
の程度を軽微なものとするまで防除することができる。
【0005】しかし、これらの病害を完全に防除し植物
体を治癒させるためには、農薬を多量に使用する必要が
あることから、使用された農薬による環境汚染や水質汚
染が現実に生じている。
【0006】その他の要因による病害は、マイコプラズ
マ、内生菌、フェアリーリング病、菌根菌、線虫、粘
菌、ウイルスなどによって発生する。これらによって生
じる病害は、農薬によって完全に防除することはできな
い。
【0007】例えば、マイコプラズマやウイルスなどは
昆虫によって媒介され、病気が伝播するため、これらに
起因する病害を防除する場合には、病気を媒介する昆虫
の防除が病気の蔓延を防ぐ唯一の方法といえる。
【0008】また、フェアリーリング病は、殺菌剤によ
っては完全に防除することはできないため、芝草を全部
張り替える方法が用いられ、この方法には、土壌くん蒸
処理、土壌の入れ替え、および耕耘がある。すなわち、
芝草を除去した後に、地表から20〜75cmまでの深さの土
壌を除去し、滅菌した目土もしくは混合土壌をここに入
れてその上に芝草を張るか、または芝草の種子を播種す
るという方法である。しかし、この方法はコストがかか
り、実用的ではない。
【0009】また、ゴルフ場では、グリーンの芝草の美
しさ、ゴルフボールの転がりの速さ(パッティングのク
ォリティ)が、ゴルフ場の良し悪しを決定する基準とさ
れるため、グリーンの芝草は3.5〜5.0mmになるように刈
り込みが行われている。このように刈り込まれた芝草で
は葉緑素を形成する組織が少なくなっているため、当然
のことながら芝草が軟弱になっている。また、刈り込み
によって生じた傷口は病原菌の侵入口となるため、病気
が非常に発生しやすくなる。さらに、プレーヤーが着用
するスパイクは芝草を傷つけ、スパイクによる引きずり
傷が、芝草が病気にかかりやすくなるという状況に追い
討ちをかけている。
【0010】このため、従来使用されてきたのとは異な
るタイプの防除剤、農薬もしくは活性剤の開発が望まれ
ている。すなわち、無公害で、フェアリーリング病を含
む芝草病害の発生に対して高い抑制効果を有し、さらに
芝草や植物体中の葉緑素を増加させ、傷んでいる植物を
早く回復させる資材が要望されているが、このような要
求を満たす資材は存在していなかった。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の発明者は、以上
のような問題を解決すべく鋭意研究をすすめた結果、本
発明者らが先に出願した耐熱性バチルス属の菌(特願平
8-306854、および特願平8-306855)が耐熱性のbulbifor
minを産生すること、およびこれらの菌の培養物が各種
の芝草病害の原因となる菌の生育を抑制することを見出
し、本発明を完成したものである。
【0012】すなわち、本発明の第一の態様は、耐熱性
bulbiforminの産生能を有する耐熱性バチルス・ズブチ
リス(Bacillus subtilis) 、バチルス・ファマス(Bacil
lusfirmus) 、およびバチルス・アマイロリケファシエ
ンス(Bacillus amyloliquefaciens)からなる群から選ば
れる耐熱性抗生物質産生微生物である。
【0013】また、本発明の第二の態様は、上記の耐熱
性バチルスの単独培養物または混合培養物を含むことを
特徴とする芝草病害発生抑制剤である。上記芝草病害発
生抑制剤は、上記培養物に対して2〜4重量%のマグネ
シア成分と2〜4重量%の鉄分とをさらに含むことを特
徴とする。ここで、上記マグネシア成分は、無水硫酸マ
グネシウム、硫酸マグネシウム七水和物、リン酸マグネ
シウムアンモニウムおよび硝酸マグネシウム六水和物か
らなる群から選ばれる1種以上の化合物からなるもので
あることを特徴とする。また、上記鉄分は、硝酸第二鉄
九水和物、硫酸第二鉄n水和物、リン酸第二鉄および硫
酸第二鉄アンモニウム12水和物からなる群から選ばれる
1種以上の化合物からなるものであることを特徴とす
る。
【0014】本発明の第三の態様は、上記の耐熱性バチ
ルスの単独培養物または混合培養物を含むことを特徴と
する植物活性剤である。上記植物活性剤は、上記培養物
に対して2〜4重量%のマグネシア成分と2〜4重量%
の鉄分とをさらに含むことを特徴とする。ここで、上記
マグネシア成分は、無水硫酸マグネシウム、硫酸マグネ
シウム七水和物、リン酸マグネシウムアンモニウムおよ
び硝酸マグネシウム六水和物からなる群から選ばれる1
種以上の化合物からなるものであることを特徴とする。
また、上記鉄分は、硝酸第二鉄九水和物、硫酸第二鉄n
水和物、リン酸第二鉄および硫酸第二鉄アンモニウム12
水和物からなる群から選ばれる1種以上の化合物からな
るものであることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。本発明においては、耐熱性Bacillus subtilis, Bac
illus firmus, またはBacillus amyloliquefaciensとい
うバチルス属の3種類の菌が耐熱性bulbiforminの産生
能を有する。これらの菌は、醗酵動物有機肥料または下
水汚泥コンポストからスクリーニングして得たものであ
り、50〜65℃でも増殖する。
【0016】また、これらの菌は、抗生物質であるbulb
iforminを培養液中に産生する。bulbiforminは細胞壁が
キチン質で形成されている糸状菌の胞子および菌糸に対
して膨張奇形(bulb formation)を生じさせる物質とし
てR.S.Vasudevaらが命名した物質である。 R.S.Vasudev
aらによって報告されたbulbiforminは、膨張奇形の活性
測定のために45〜50℃でスライドグラス上で乾燥させる
と失活することが報告されている(R.S.Vasudeva, Sudda
iah, T.V., Sastry, M.L.N., Rangaswamy andM.R.S. Iy
engar, Ann. Appl. Biol. 46:336-345(1958))。R.S.Vas
udevaらは、Bacillus subtilisの培養上清中に、真菌お
よび細菌の増殖を抑制する作用と真菌の菌糸や胞子に膨
張奇形を生じさせる物質が存在することを見出し、この
ような物質をbulbiforminと命名したが、 bulbiformin
がどのような物質であるかは未だ解明されていない。本
発明の上記バチルスの培養上清もR.S.Vasudevaらの方法
に従うと、真菌の菌糸および胞子の双方に対する膨張奇
形をじさせるため、bulbiforminまたはbulbiformin様物
質が存在していると考えられた。一方、本発明の上記バ
チルスが産生するbulbiforminを含む培養物は、高温(6
0℃)で3〜7日間処理した後であっても、糸状菌に対
して膨張奇形を生じさせ、その活性は失われない。本発
明のバチルスの産生するbulbiforminを高温安定性bulbi
forminという。
【0017】本発明の耐熱性バチルスは、細菌の培養に
一般的に用いられる培地を用いて増殖させることができ
る。このような培地としては、ペプトン培地、酵母エキ
ス、アルブミン培地、ニュートリエント培地、酵母エキ
ス・マンニット培地、PD培地などを挙げることができ
る。培養は、25〜40℃の範囲で行うことが好ましく、30
〜35℃の温度範囲とすることが、菌の増殖およびbulbif
orminの産生量の面から好ましい。この温度範囲で、2
〜3日間培養すると、これらの菌は109cfu/mLまで増殖
し、400〜500倍希釈しても膨張奇形形成能を有するbulb
iforminが産生される。
【0018】上記の高温安定性bulbiforminは、多くの
糸状菌に対して膨張奇形を形成させ、その増殖を阻害す
る。芝草病害の病原菌には、胞子を形成する糸状菌、形
成しない糸状菌があるが、Scleotinia菌(スクレロチニ
ア)、Rhizoctonia菌(リゾクトニア)、Corticium菌
(コルティシウム)、Lycoperdon菌(リコペルドン)、
Fusarium菌(フザリウム)、Curvularia菌(カーブラリ
ア)、Helminthosporium菌(ヘルミントスポリウム)、
Colletotrichum菌(コレトトリカム)などを挙げること
ができる。
【0019】本発明の耐熱性バチルスの培養物に、前培
養した上記の糸状菌の胞子または菌糸を浸漬し、8〜24
時間程度、15〜30℃で振盪培養すると膨張奇形が生じ
る。本発明の耐熱性バチルスの培養物が菌体を含んでい
る場合でも、いない場合でも膨張奇形が見られる。
【0020】本発明の芝草病害発生抑制剤および植物活
性剤はいずれも、上記のバチルスの単独培養物または混
合培養物を含む。ここで、芝草病害発生抑制剤とは、ゴ
ルフ場のグリーンなどに用いられている各種の芝草にお
いて各種の糸状菌によって発生する病害(芝草病害)を
抑制する組成物をいう。また、植物活性剤とは、上記の
ような各種の芝草において葉緑素を増加させる組成物を
いう。単独培養物とは、上記のバチルスの1種のみを上
記の培地にて所定の条件で培養したときに得られる培養
物という。混合培養物とは、上記の菌を2種類以上を上
記の培地にて所定の条件で、一緒に培養したときに得ら
れる培養物、および上記の単独培養物を混合したものを
いう。単独培養物および混合培養物には、菌体が含まれ
ていてもよく、除かれていてもよい。菌体を除く場合に
は、市販の各種フィルターなどを用いることができる。
【0021】本発明の芝草病害発生抑制剤および植物活
性剤は、上記のバチルスの単独培養物または混合培養
物、マグネシア成分および鉄分を、上記培養物の2〜4
重量%含むことが好ましい。マグネシア成分および鉄分
を添加することにより、上述の芝草病原菌に起因する病
害発生抑制剤および植物体葉緑素を増加させることがで
きる植物活性剤を得ることができるためである。これら
の成分の含有量が2重量%未満の場合、芝草病害の発生
抑制効果が弱く、さらに植物体の葉緑素を増加させる効
果も弱い。逆にこれらの成分の含有量が4重量%を超え
ると、これらの成分を含む組成物を400倍に希釈した希
釈液を散布した場合でも、しばしば植物に薬害を与える
おそれがある。このため、2〜4重量%とすることが好
ましい。これらの成分の含有量を3重量%とすると、芝
草病害の発生抑制効果、植物体の葉緑素の増加効果、お
よび最終製品の品質などの面で効果が高い。
【0022】上記の成分のうちマグネシアとは、酸化マ
グネシウム(MgO)の土壌肥料関係における通称であ
る。マグネシウムは植物体中では葉緑素に含有され、そ
の生成に必須の元素である。また、マグネシウムイオン
は、りん酸代謝酵素の活性化物質として働き、呼吸作用
に関与することが知られている。
【0023】マグネシアは各種のマグネシウム塩中に含
まれているが、本発明においては、無水硫酸マグネシウ
ム、硫酸マグネシウム七水和物、リン酸マグネシウムア
ンモニウム、硝酸マグネシウム六水和物からなる群から
選ばれる1種以上を使用することが、芝草病害発生抑制
剤および植物活性剤を調製したときに、各々の原液のp
Hを調整してマグネシウムの速やかな植物体中への移行
を図る上で好ましい。無水硫酸マグネシウムを使用する
ことが、バチルスの菌体が液中に均一に分散すること、
およびマグネシアが多く含まれていることから特に好ま
しい。
【0024】鉄分は、植物に必須の微量元素で、植物体
中にはほとんどが有機物の構成成分として存在する。植
物の生理的機能に対しては、(1)葉緑素の生成に関
与、(2)代謝、呼吸の酸化還元、酵素やある種のタン
パク質の構成成分などの効能があることが知られてい
る。
【0025】鉄を含む化合物の種類は非常に多いが、本
発明では、第二鉄である硝酸第二鉄九水和物、硫酸第二
鉄n水和物、りん酸第二鉄および硫酸第二鉄アンモニウ
ム12水和物からなる群から選ばれる1種を使用すること
が好ましい。これらを使用すると、本発明の芝草病害発
生抑制剤および植物活性剤の原液のpHが−0.5〜0.5の
範囲内に収まり、水で200〜400培養液に希釈して散布す
るときのpHが2.3〜2.6に収まること、鉄分が沈殿する
ことなくマグネシウムとともに植物体に速やかに移行
し、急速に植物体の葉緑素を増加させること、およびbu
lbiforminが芝草病害の発生を抑制することができると
いった理由から好適である。硝酸第二鉄九水和物を使用
することが、硝酸態窒素を含み、植物の窒素の補給にも
なるために好ましい。
【0026】本発明の芝草病害発生抑制剤は、上記のよ
うに得られた本発明のバチルスの培養物に、この培養物
を100重量%としたときにマグネシア分および鉄分の含
量が2〜4重量%となるように、上述したマグネシウム
化合物および鉄化合物の中から1種以上を適宜選択して
溶解させて得ることができる。
【0027】具体的には、本発明のバチルスを細菌の培
養に一般的に使用されている液体培地(例えばペプトン
培地)にて、30〜35℃で3日間、振盪培養を行う。4〜
8×109cfu/mLの菌体と、高温安定性bulbiforminを含む
培養物を得ることができる。このようにして得た培養物
を、例えば、5000rpmで10分間遠心し、その上澄液をマ
イクロフィルターで濾過操作すると、菌体を含まない培
養物を得ることができる。
【0028】これらの培養物に、上記のマグネシウムを
含む化合物および鉄を含む化合物からそれぞれ1種以上
を適宜選択して添加する。例えば、これらの培養物100
重量部に、無水硫酸マグネシウム9重量部と硝酸第二鉄
九水和物22重量部とを溶解させ、本発明の芝草病害発生
抑制剤とすることができる。本発明の植物活性剤も同様
にして得ることができる。
【0029】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。 (実施例1)耐熱性バチルス属菌のスクリーニング 醗酵動物有機肥料および下水汚泥コンポストから耐熱性
バチルス属菌をスクリーニングした。
【0030】(1)醗酵動物有機肥料からの耐熱性バチ
ルス属菌のスクリーニングと単離 スクリーニング 発酵温度が70℃の発酵過程中の動物有機肥料を深さ30cm
から採取した。これを殺菌水で10万倍程度に希釈した。
内径8cmのシャーレにPDA培地15mLを入れて、平板培
地を作製した。この平板培地に、コンラージ棒を用いて
上記の希釈液を塗布し、55℃の恒温器中にて培養した。
試験管内にPDA培地を入れて、別途、斜面培地を作製
した。
【0031】単離 1週間後、上記の平板寒天上に現われたコロニーをで
作製した斜面培地に白金耳で移植し、この斜面培地を再
び55℃で培養した。得られた菌の特性を調べ、バチルス
・アマイロリケファセンス(Bacillus amyloliquefacien
s)と同定した。
【0032】(2)下水汚泥コンポストからの耐熱性バ
チルス属菌のスクリーニング 市販されている粒径5mm程度の下水汚泥コンポスト(商
品名:東有機、東産業社製)を100mlの三角フラスコに5
0ml入れた。この三角フラスコにアルミホイルで蓋をし
て、121℃で20分、オートクレーブで殺菌した。
【0033】下水汚泥コンポストからの菌をスクリーニ
ングするために、ニュートリエント寒天培地およびPD
A(ブドウ糖添加用ジャガイモ煎汁寒天培地)の斜面培
地を、定法に従ってそれぞれ作製した。
【0034】この寒天培地上に、冷却した下水汚泥コン
ポストの粒子を植付け、30℃および55℃の定温器で1週
間培養を行なった。下水汚泥コンポストの粒子から寒天
培地上に現われた微生物を、上記のPDA斜面培地に移
植し、55℃で再び1週間程度培養した。
【0035】その結果、上記の下水汚泥コンポスト500
粒子中から、8株の耐熱性細菌を得た。このうちの抗菌
力の強い2菌株を使用した。本発明の上記耐熱性バチル
ス属菌は、工業技術院生命工学技術研究所に寄託した
(受託番号:FERM P-15796、 FERM P-15797、 FERM P-1
5798)。
【0036】(実施例2)耐熱性バチルスの培養物の調
製 実施例1のようにスクリーニングして得た耐熱性Bacill
us subtilis、Bacillus firmus、Bacillus amyroliquef
acienseを、それぞれペプトン液体培地を入れたローラ
ーボトルにて、30℃で3日間、100回転/分で回転振盪
培養し、4〜8×109cfu/mLの菌体を含む培養物を得
た。
【0037】この培養物を、3,000rpm(1430×g)で10
分間遠心して上澄液をとり、マイクロフィルター(Fuji
Fm-30, 0.3μm)を用いて無菌濾過操作を行い、菌体を
除去した培養物を調製した。
【0038】(実施例3)糸状菌に対する膨張奇形形成
能の検討 実施例2で得られた培養物の糸状菌に対する膨張奇形形
成能を検討した。以下に示す糸状菌の菌糸または胞子
を、実施例2で得られた菌体を含む培養物および含まな
い培養物のいずれかに浸漬し、ついで28℃で8時間振盪
培養した。
【0039】(1)供試糸状菌 供試糸状菌は下記の通りである。Phycomycetes(藻菌
類)としては、Pythiumaphanidermatum[PY-4]、Phytoph
thora capsici[PY-1]および Rhizopus sp.を使用した。
Ascomycetes(子嚢菌類)としては、Sclerotinia sclet
otiorum[SC-7]、Sclerotinia homoeccarpaを使用した。
Basidiomycetes(担子菌類)としては、Corticium rolf
sii[PE-2]、Pellicularia sasakii[PE-5]、Lycoperdon
sp.を使用した。Deuteromycetes(不完全菌類)として
は、Fusarium oxysporum t. sp.[FU-4]、Fusarium culm
orum 、Curvularia sp.、Rhizoctonia solani AG-2-2(I
V)、Rhizoctonia solani AG-2-2(IIIB)、Rhizoctonia s
olaniAG-D、Helminthosporium oryzae[HE-2]、Helminth
osporium sp.、Colletotricum graminicola、およびAlt
ernaria kikuchiana[AL-3]を使用した。
【0040】(2)糸状菌の前培養 上記の供試糸状菌は、胞子を形成するものとしないもの
とに分けられるので、胞子形成の有無により、以下のよ
うに前培養を行った後に使用した。胞子を形成する糸状
菌であるFusarium oxysporum、Colletotrichum sp.、Fs
arium culmorum、Curvularia sp.、 Helminthosporium
oryzae、Helminthosporiumsp.、およびAlternaria kiku
chianaは、PDA培地を入れたシャーレで、25℃にて7
日間培養した。胞子を形成しないその他の供試糸状菌
は、ペプトン培地を入れたローラーボトルにて、24時間
回転振盪培養した。
【0041】(3)糸状菌に対する膨張奇形形成能の検
討 実施例1で得た本発明の耐熱性バチルスの培養物につい
て、(2)のように前培養した各種糸状菌の菌糸または
胞子に対する膨張奇形形成(bulb formation)を調べ
た。
【0042】胞子を形成する菌については殺菌白金耳で
集めた胞子を、また胞子を形成しない菌については伸長
した菌糸体を、前培養で用いたPD培地またはペプトン
培地を入れた別のローラーボトルにそれぞれ移し、28℃
で12時間回転振盪培養を行い、培養中に形成された胞子
または菌糸をスライドグラスに乗せ、Leitz Dialux20微
分干渉光学顕微鏡でこれらに膨張奇形が発生するか否か
を観察した。結果を表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】表1より、本発明の3種類の耐熱性バチル
ス培養物は、供試した糸状菌中、PythiumおよびPhytoph
thoraを除いて、いずれも膨張奇形の形成が認められ
た。 (4)本発明のbulbiforminの熱安定性の検討 本発明のbulbiforminの熱安定性を、上述の方法で得た
菌体を含む培養物および含まない培養物の双方を用いて
検討した。これらの培養物を60℃でさらに5日間処理
し、上記(3)と同じ方法で、表2に示す糸状菌の胞子
または菌糸に対する膨張奇形抗菌力を観察した。結果を
表2に示す。
【0045】
【表2】
【0046】表2に示したように、結果は表1とまった
く同じで、pythiumおよびPhytophthoraを除いて、いず
れも膨張奇形が形成された。以上より、本発明の耐熱性
菌の培養物は、60℃で処理した後であっても、供試糸状
菌に対して膨張奇形を形成した。したがって、本発明の
耐熱性バチルスが産生するbulbiforminが公知のbulbifo
rminと異なり、熱に安定なbulbiforminであることが明
らかになった。
【0047】(実施例4)芝草病害発生抑制剤および植
物活性剤の調製 実施例1の(1)で得た菌体含有培養物100重量部に、
無水硫酸マグネシウム9重量部および硝酸第二鉄九水和
物22重量部を溶解させ、マグネシア成分および鉄分の含
量がそれぞれ3%であり、溶液のpHが0.0〜-0.3の芝
草病害発生抑制剤および植物活性剤を得た。
【0048】(実施例5)芝草フェアリーリング病に対
する抑制効果の検討 (1)in vitroにおけるフェアリーリング病の病原菌Ly
coperdonに対する抑制効果の検討 実施例4で得た芝草病害発生抑制剤の芝草フェアリーリ
ング病を引き起こすLycoperdonに対する抑制効果をin v
itroで検討した。
【0049】実験方法は、以下の通りである。自宅の庭
で栽培したベントグラスを約50mmに生育させた後、20mm
の高さに刈り込み、刈った芝草を集めて風乾した。この
芝草を内径8.5cmのシャーレ1枚当たりに3g入れ、5m
Lの水を加え、121℃で20分間、オートクレーブで殺菌し
た。オートクレーブしたシャーレを冷却した後、実施例
4で得た芝草病害発生抑制剤を殺菌水で200倍に希釈
し、上記の各シャーレ1枚当たりに5.6mLずつ散布し
た。この散布量は1000mL/m2 に相当する。なお、200
倍希釈液のpHは2.33であった。
【0050】フェアリーリング病の病原菌Lycoperdon
は、20mLのPDA培地を流し込んだシャーレで、25℃に
て3週間前培養した。この前培養したLycoperdonを、内
径6mmのコルクボーラーで打ち抜き、本発明の芝草病害
発生抑制剤を散布したそれぞれのシャーレ中の芝草組織
の中央部に接種した。
【0051】これらのシャーレは、25℃で8日間培養
し、Lycoperdonの菌糸の伸長を測定して抑制効果を調べ
た。対照区には殺菌水を加えた。なお、実験は各区5枚
のシャーレを用い、3回反復を行い、その平均値を求め
て表3に示した。
【0052】
【表3】
【0053】表3に示した通り、本発明の耐熱性バチル
スの菌体含有培養物、マグネシア成分、および鉄分を有
効成分とする芝草病害発生抑制剤は、フェアリーリング
病の病原菌であるLycoperdonの菌糸の伸長を完全に抑制
した。
【0054】(2)芝草フェアリーリング病に対する抑
制効果の検討 実施例4で得た芝草病害発生抑制剤を用いて、ベントグ
ラスのナーセリーで発生した芝草フェアリーリング病に
対する防除効果の実験を行った。ベントグラスのナーセ
リーは、滋賀県の日野ゴルフ倶楽部および三重県の菰野
倶楽部ジャック・ニクラウスゴルフコースから借用し、
実験はフェアリーリング病が発生した場所を選び、規模
は各区1m2とした。施用倍率は200倍とし、1m2あた
り1000mL散布した。
【0055】フェアリーリング病を完全に防除する農薬
は現在のところなく、それゆえ陽性対照は設定しなかっ
た。陰性対照は水を1m2当たり1000mL散布した。防除
効果の評価は、散布後30日目に発生したホコリタケのキ
ノコの発生数を数えて評価した。
【0056】
【表4】
【0057】表4に示した通り、本発明の耐熱性バチル
スの菌体含有培養物、マグネシア成分、および鉄分を有
効成分とする芝草病害発生抑制剤は、ベントグラスのナ
ーセリーで発生した芝草フェアリーリング病に対してキ
ノコの発生を著しく抑え、フェアリーリング病の発生を
抑制した。
【0058】(実施例6)芝草ダラースポット病に対す
る抑制効果の検討 実施例4で得た芝草病害発生抑制剤を用いて、ベントグ
ラスのナーセリーで発生した芝草ダラースポット病に対
する防除効果の実験を行った。ベントグラスのナーセリ
ーは、滋賀県の日野ゴルフ倶楽部から借用した。実験は
ダラースポット病が発生した場所を選び、規格は各区1
2とした。
【0059】施用量は、本発明の芝草病害発生抑制剤を
水で200倍に希釈し、1m2当たり1000mL散布した。陽性
対照としては、従来使用されている農薬であるトップジ
ンM水和剤(日本曹達製)を用い、水1Lで500倍に希
釈し、1m2とした供試区に本発明の芝草病害発生抑制
剤と同様にして散布した。陰性対照は、水を1m2当た
り1000mL散布した。
【0060】抑制効果の評価は、以下のように行った。
すなわち、供試資材を散布前に各試験区をあらかじめ写
真撮影し、この写真をスキャナーにかけ、ダラースポッ
トの病斑面積を読み取った。そして、本発明の抑制剤お
よび対照である農薬(トップジンM水和剤)を各試験区
に散布して14日後に、各試験区を再び写真撮影した。こ
の写真をスキャナーにかけて病斑面積を読み取らせた。
散布前の病斑面積と散布後のそれとを比較し、病斑面積
の減少率および病斑面積率を求めた。
【0061】抑制効果は下記のようにして算出した。 抑制率=(1−本発明の抑制剤または農薬使用区での病
斑残存面積率/無施用区での病斑残存面積率)×100 結果を表5に示す。
【0062】
【表5】
【0063】表5に示したように、本発明の芝管病害発
生抑制剤は、芝草ダラースポット病に対して著しい抑制
効果を示した。抑制値はトップジンM水和剤に比べてや
や劣るが、ほぼ匹敵するもので、89〜95%であった。
【0064】(実施例7)植物の葉緑素を増加させる効
果の検討 (1)芝草の葉緑素を増加させる効果の検討 実施例4で得た植物活性剤の芝草の葉緑素の増加に対す
る効果の実験を行った。供試芝草は自宅の庭で栽培して
いるベントグラスおよびケンタッキーブルーグラスを用
いた。供試規模は各区1m2で、希釈率は200倍、散布量
は1m2当たり1000mLである。葉緑素濃度の測定は散布
後20日目に行い、測定はミノルタ(株)製の葉緑素計SP
AD-502を用いて行った。結果を表6に示す。
【0065】
【表6】
【0066】表6に示した通り、本発明の耐熱性バチル
ス菌体含有培養物、マグネシア成分および鉄分を有効成
分とする植物活性剤は、芝草の葉緑素を著しく増加させ
た。ケンタッキーブルーグラスではほぼ5割、ベントグ
ラスではほぼ2倍に増加した。すなわち、本発明の植物
活性剤を使用すると、芝草の緑色を永く保持するととも
に、弱っている芝草を早く回復させ、これらの芝草を健
全に育成することができる。
【0067】(2)常緑樹榊の葉緑素増加に対する効果
の検討 実施例4で得た植物活性剤の榊の葉緑素増加に対する効
果の実験を行った。供試榊は自宅の庭で栽培している樹
木を用い、200倍に希釈した液を適量で散布し、7日後
に枝の先端部の3枚の葉の葉緑素濃度を測定した。葉緑
素濃度の測定は、測定はミノルタ(株)製の葉緑素計SP
AD-502を用いて行った。結果を表7に示す。
【0068】
【表7】
【0069】表7に示した通り、本発明の耐熱性バチル
ス菌体含有培養物、マグネシア成分および鉄分を有効成
分とした植物活性剤は、常緑樹の葉緑素をも増加させる
ことが明らかになった。すなわち、本発明の植物活性剤
は、植物の葉緑素を急速に増加させることができる。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、熱安定性bulbiformin
を産生する耐熱性Bacillus subtilis,Bacillus firmus,
またはBacillus amyloliquefaciensが提供される。本
発明の耐熱性バチルス菌の培養物にマグネシア成分およ
び鉄分を加えることにより、糸状菌による芝草の病害の
防除に有効な芝草病害発生抑制剤が提供される。また、
植物体中の葉緑素を増加させる植物活性剤が提供され
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI //(C12N 1/20 C12R 1:07) (C12N 1/20 C12R 1:125)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱性バルビフォルミン産生能を有す
    る、耐熱性バチルス・ズブチリス、バチルス・ファマス
    およびバチルス・アマイロリケファシエンスからなる群
    から選ばれる耐熱性抗生物質を産生する微生物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の耐熱性バチルス・ズブチ
    リス、バチルス・ファマスまたはバチルス・アマイロリ
    ケファシエンスからなる群から選ばれるバチルスの単独
    培養物または混合培養物を含むことを特徴とする芝草病
    害発生抑制剤。
  3. 【請求項3】 前記培養物に対する2〜4重量%のマグ
    ネシア成分と2〜4重量%の鉄分とをさらに含むことを
    特徴とする、請求項2に記載の芝草病害発生抑制剤。
  4. 【請求項4】 前記マグネシア成分が、無水硫酸マグネ
    シウム、硫酸マグネシウム七水和物、リン酸マグネシウ
    ムアンモニウムおよび硝酸マグネシウム六水和物からな
    る群から選ばれる1種以上の化合物からなるものである
    ことを特徴とする請求項2または3記載の芝草病害発生
    抑制剤。
  5. 【請求項5】 前記鉄分が、硝酸第二鉄九水和物、硫酸
    第二鉄n水和物、リン酸第二鉄および硫酸第二鉄アンモ
    ニウム12水和物からなる群から選ばれる1種以上の化合
    物からなるものであることを特徴とする請求項2〜4の
    いずれかに記載の芝草病害発生抑制剤。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の耐熱性バチルス・ズブチ
    リス、バチルス・ファマスまたはバチルス・アマイロリ
    ケファシエンスからなる群から選ばれるバチルスの単独
    培養物または混合培養物を含むことを特徴とする植物活
    性剤。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の培養物に対して2〜4
    重量%のマグネシアと2〜4重量%の鉄分とをさらに含
    むことを特徴とする請求項4に記載の植物活性剤。
  8. 【請求項8】 前記マグネシア成分が、無水硫酸マグネ
    シウム、硫酸マグネシウム七水和物、リン酸マグネシウ
    ムアンモニウムおよび硝酸マグネシウム六水和物からな
    る群から選ばれる1種以上の化合物からなるものである
    ことを特徴とする請求項6または7記載の植物活性剤。
  9. 【請求項9】 前記鉄の成分が、硝酸第二鉄九水和物、
    硫酸第二鉄n水和物、リン酸第二鉄および硫酸第二鉄ア
    ンモニウム12水和物からなる群から選ばれる1種以上の
    化合物からなるものであることを特徴とする請求項6〜
    8のいずれかに記載の植物活性剤。
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