JPH11163136A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH11163136A
JPH11163136A JP33197997A JP33197997A JPH11163136A JP H11163136 A JPH11163136 A JP H11163136A JP 33197997 A JP33197997 A JP 33197997A JP 33197997 A JP33197997 A JP 33197997A JP H11163136 A JPH11163136 A JP H11163136A
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wiring pattern
film
insulating film
semiconductor device
interlayer insulating
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JP33197997A
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Inventor
Hiroshi Kudo
寛 工藤
Rika Shinohara
理華 篠原
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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  • Formation Of Insulating Films (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機層間絶縁膜を使った半導体装置におい
て、配線パターンと有機層間絶縁膜との密着性を向上さ
せる。 【解決手段】 有機層間絶縁膜と密接する配線パターン
の側壁面を高融点金属あるいは高融点金属化合物により
覆う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般に半導体装置に
関し、特に高速半導体装置およびその製造方法に関す
る。大規模集積回路の製造技術の進歩に伴い、集積回路
装置中に含まれる半導体装置の数は莫大なものになって
いる。これに伴い、集積回路装置中において半導体装置
間を相互接続する配線パターンは必然的に複雑になって
しまう。このような複雑な配線パターンを実現するた
め、最近の半導体集積回路はいわゆる多層配線構造を採
用することが多い。多層配線構造では、間に層間絶縁膜
を挟んで複数の配線層が形成される。
【0002】
【従来の技術】従来の多層配線構造では、層間絶縁膜と
してPSGやBPSG、あるいはSiO2 が使われてい
たが、これらシリカあるいはシリケートガラス系の絶縁
膜は誘電率が高く、例えばSiO2 膜の誘電率は4.2
程度であり、その結果配線間の寄生容量が増大し、信号
伝播遅延の問題を生じていた。大規模集積回路では、配
線の総延長は実質的な長さに達し、その結果、かかる信
号伝播遅延は集積回路装置全体の動作速度を低下させ
る。
【0003】そこで、従来より、層間絶縁膜に誘電率の
小さい材料を使い、配線の寄生容量を減少させることが
試みられている。例えば、SiO2 膜中にFをドープす
ることにより、あるいはBNを使うことにより、層間絶
縁膜の誘電率を3.0程度まで減少させることができ
る。しかし、この程度の誘電率の減少では、0.13μ
mデザインルールで設計される将来の半導体装置で要求
される2.5以下の誘電率を達成することはできない。
【0004】これに対し、ポリイミドやフロロカーボン
等の有機絶縁膜は上記無機絶縁膜に比べて誘電率が低
く、誘電率が2.5以下の材料も数多く知られている。
すなわち、これらの有機絶縁膜は将来の超微細化高速半
導体装置の層間絶縁膜として有望であると考えられてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方、有機絶縁膜は、
従来の無機絶縁膜に比べて他の材料との密着性が劣って
おり、従って超微細化半導体装置の層間絶縁膜に使った
場合、配線層の剥離等の問題が生じ、信頼性が低下して
しまう問題があった。特に、従来より多層配線構造に一
般的に使われているAlは表面が酸化膜で覆われている
ことが多く、そのため有機絶縁膜との密着性は劣る。S
iO2 系の層間絶縁膜では、Al配線パターンとの密着
性を向上させるために密着促進剤を使うことが効果的で
あるが、有機系層間絶縁膜ではこのような密着促進剤の
効果は薄い。
【0006】図14は、Al配線パターン上に有機層間
絶縁膜をスピンコートにより塗布した多層配線構造を示
す。図14を参照するに、基板11上にはAl配線パタ
ーン12が形成されており、さらに前記基板11上には
前記Al配線パターン12を埋めるように、有機層間絶
縁膜13がスピンコートにより塗布されている。かかる
構成では、Al配線パターン12と有機層間絶縁膜13
との間の密着力が不十分なため、特にAl配線パターン
の側壁面にボイド13Xが発生しやすい。ボイド13X
が形成されるとAl配線パターン12から層間絶縁膜1
3への熱伝達が損なわれ、Al配線パターン12の温度
が上昇しやすくなる。Al配線パターン12の温度が上
昇すると、エレクロトマイグレーション耐性が劣化し、
断線等の問題が生じやすくなる。 図15は、基板21
上にフロロカーボン層間絶縁膜23を含む有機多層配線
構造をプラズマCVD法により形成した例を示す。
【0007】図15を参照するに、基板21上にはAl
配線パターン22が形成されているが、各々のAl配線
は上下にTiN膜22Aを形成されている。かかる構成
においてフロロカーボン層間絶縁膜23をプラズマCV
D法で形成する場合、フロロカ−ボン層間絶縁膜23
は、Alとの密着性が悪いため、基板21の露出面か
ら、あるいはAl配線パターン22の上面を覆うTiN
膜22Aから上方に柱状に成長し、図15に示す柱状構
造を形成する。このような柱状構造では表面に深い凹凸
が生じてしまい、その上における上層の配線パターンの
形成が困難になる。
【0008】そこで、本発明は上記の課題を解決した新
規で有用な半導体装置およびその製造方法を提供するこ
とを概括的課題とする。本発明のより具体的な課題は、
Alを配線パターンとする多層配線構造を有する半導体
装置において、層間絶縁膜に低い誘電率を特徴とする有
機膜を使うことにより配線パターンの寄生容量に起因す
る信号遅延を最小化し、同時に配線パターンと層間絶縁
膜との密着性を向上させた半導体装置およびその製造方
法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題
を、請求項1に記載したように、配線パターンと、前記
配線パターンを覆う有機層間絶縁膜とを含む多層配線構
造を有する半導体装置において、前記配線パターンの両
側壁面は高融点金属またはその化合物よりなる導体膜に
より覆われており、前記有機層間絶縁膜は、少なくとも
前記両側壁面を覆う前記高融点金属またはその化合物よ
りなる導体膜に密着して形成されていることを特徴とす
る半導体装置により、または請求項2に記載したよう
に、前記配線パターンはAlまたはAl合金よりなるこ
とを特徴とする請求項1記載の半導体装置により、また
は請求項3に記載したように、前記配線パターンは、上
面に高融点金属またはその化合物よりなる導体膜を担持
することを特徴とする請求項1または2記載の半導体装
置により、または請求項4に記載したように、前記高融
点金属またはその化合物よるなる導体膜は、TiN,
およびWNよりなる群より選ばれることを特徴とする請
求項1〜3のうち、いずれか一項記載の半導体装置によ
り、または請求項5に記載したように、前記有機層間絶
縁膜は、C,H,F,SiおよびNのうち、少なくとも
二つの元素を含むことを特徴とする請求項1〜4のう
ち、いずれか一項記載の半導体装置により、または請求
項6に記載したように、前記有機層間絶縁膜は、フルオ
ロカーボン、炭化水素、ポリイミド、有機SOGよりな
る群より選択されることを特徴とする請求項5記載の半
導体装置により、または請求項7に記載したように、
(A) 配線パターンの側壁面を高融点導体膜で覆う工
程と、(B) 前記工程(A)の後、前記配線パターン
を、有機層間絶縁膜により、前記有機層間絶縁膜が前記
側壁面に密着するように覆う工程とを特徴とする半導体
装置の製造方法により、または請求項8に記載したよう
に、前記工程(A)は、前記配線パターン上に前記高融
点導体膜を、前記高融点導体膜が前記側壁面を覆うよう
に堆積する工程と、前記高融点導体膜に、前記配線パタ
ーンの上面に対して実質的に垂直に作用する異方性エッ
チングを、前記配線パターンの上面が露出するまで適用
する工程とを含むことを特徴とする請求項7記載の半導
体装置の製造方法により、または請求項9に記載したよ
うに、前記工程(A)に先立って、前記配線パターンの
上面に前記高融点導体膜を形成する工程を含むことを特
徴とする請求項7または8記載の半導体装置の製造方法
により、または請求項10に記載したように、前記配線
パターンはAlあるいはAl合金よりなることを特徴と
する請求項7〜9のうち、いずれか一項記載の半導体装
置の製造方法により、または請求項11に記載したよう
に、前記工程(A)において、前記高融点導体膜はTi
, WおよびWNよりなる群より選ばれることを特徴と
する請求項7〜10のうち、いずれか一項記載の半導体
装置の製造方法により、または請求項12に記載したよ
うに、前記工程(B)は、前記有機層間絶縁膜として、
C,H,F,SiおよびNのうち、少なくとも二つの元
素を含む有機膜を堆積する工程を含むことを特徴とする
請求項7〜11のうち、いずれか一項記載の半導体装置
の製造方法により、または請求項13に記載したよう
に、前記有機層間絶縁膜は、フルオロカーボン、炭化水
素、ポリイミド、有機SOGよりなる群より選択される
ことを特徴とする請求項12記載の半導体装置の製造方
法により、解決する。 [作用]本発明によれば、前記配線パターンの側壁面を
高融点導体、例えばTiN, WあるいはWNにより覆う
ことにより、配線パターンと有機層間絶縁膜との間の密
着性が向上し、図14で説明したような配線パターンと
有機層間絶縁膜との間におけるボイドの形成、あるいは
図15で説明した有機層間絶縁膜中のおける柱状構造の
形成の問題が回避される。その結果、配線パターンの寄
生容量が小さく、しかも信頼性の高い高速半導体装置を
得ることができる。
【0010】以下の表1は、Al膜、TiN膜、W膜、
およびWN膜上に堆積した様々な有機膜の密着力を、セ
バスチャン試験法により測定した結果を示す。
【0011】
【表1】
【0012】ただし、表1中、密着力の値は20回のテ
ストの平均値を示し、またFLAREはアライドシグナ
ル社の商品名(炭化水素系絶縁膜)、PAEはシューマ
ッカー社の商品名(炭化水素系絶縁膜)、PFCBはダ
ウケミカル社の商品名(炭化水素系絶縁膜)を、プラズ
マCFはプラズマCVD法により形成したフルオロカー
ボン系絶縁膜を表し、また有機SOG膜およびポリイミ
ド膜は市販の有機SOG膜およびポリイミド膜である。
【0013】表1の結果より明らかなように、Al膜上
にこれらの有機絶縁膜を形成した場合、密着力は高々4
0〜60kg/cm2 に過ぎないのに対し、同じ有機絶
縁膜をTiN膜、W膜あるいはWN膜上に形成した場
合、600kg/cm2 を超える密着力が得られること
がわかる。これは、Al膜上には常に自然酸化膜が形成
されており、このため有機絶縁膜との密着力が低いのに
対し、TiN、WあるいはWN等の高融点金属あるいは
金属化合物膜の表面にはこのような自然酸化膜が形成さ
れておらず、強固な結合が形成されるものと考えられ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】[第1実施例]図1(A)〜図4
(J)は、本発明の第1実施例による半導体装置の製造
方法を示す。図1(A)を参照するに、Si基板31上
にSiO2 膜32をプラズマCVD法により約500n
mの厚さに形成し、前記SiO2 膜32上に、厚さが約
50nmのTiN密着層33aを介してAl合金層33
bを約450nmの厚さに形成し、さらに前記Al合金
層33b上にTiN密着層33cを約50nmの厚さに
形成する。層33a〜33cは典型的にはスパッタによ
り形成され、配線層33を形成する。
【0015】次に、図1(B)の工程で、図1(A)の
配線層33をパターニングし、配線パターン33Aを形
成する。各々の配線パターン33Aは、配線層33の構
造に対応して下側TiN層33aと、その上のAl合金
層33bと、その上のTiN層33cとよりなり、一対
の側壁面により画成されている。さらに、図1(C)の
工程で、図1(B)の構造上に別のTiN膜34を、前
記TiN層34が前記配線パターン33Aの上面および
両側壁面を覆うように、スパッタにより約50nmの厚
さに形成し、次いで図2(D)の工程で前記TiN層3
4に基板31の主面に略垂直に作用する異方性エッチン
グを適用し、前記配線パターン33A上のTiN膜34
を除去する。これに伴い、前記SiO2 膜32上のTi
N膜34も完全に除去され、前記配線パターン33Aか
ら、相互に分離した配線パターン33Bが得られる。配
線パターン33Bでは、側壁面が前記TiN層34によ
り覆われている。
【0016】次に、図2(E)の工程で、前記図2
(D)の構造上に炭化水素系有機絶縁膜35(アライド
シグナル社製FLARE)をスピンコート法により形成
し、形成した有機絶縁膜35をN2 中、420°Cで1
時間アニールした。図2(E)の例では、前記有機絶縁
膜35の厚さは、前記配線パターン33Bの高さと略等
しい程度に設定してある。
【0017】次に、図2(F)の工程で、前記図2
(E)の構造上に、プラズマCVD法によりSiO2
36を約800nmの厚さに形成し、一の配線パターン
33Bに対応して前記SiO2 膜36中にコンタクトホ
ール36Aを、前記一の配線パターン33Bを露出する
ように形成する。さらに、図3(G)の工程で、前記図
2(F)の構造上にTiN層37Aを、スパッタによ
り、前記TiN層37Aが前記コンタクトホール36A
の側壁面をも覆うように約50nmの厚さに形成し、さ
らにその上にW層37BをプラズマCVD法により、前
記コンタクトホール36Aを埋めるように、約600n
mの厚さに形成する。
【0018】次に、図3(H)の工程で、前記W層37
BおよびTiN層37Aが前記SiO2 膜36表面から
ドライエッチングあるいはCMP法により除去され、図
3(H)に示すようにWプラグ37Cがコンタクトホー
ル36Aを埋める構造が得られる。さらに、図4(I)
の工程で、図3(H)の構造上に、前記配線パターン3
3Bに対応する配線パターン43Bを、前記配線パター
ン33Bと同様に、側壁面がTiN層により覆われるよ
うに形成し、その上に前記有機絶縁膜35に対応する有
機絶縁膜45を、スピンコートにより、同様に形成す
る。さらに、前記有機絶縁膜45上に前記SiO2 膜3
6に対応するSiO2 膜46を同様に形成し、前記Si
2 膜46中に一の配線パターン43Bを露出するコン
タクトホール46Aを、前記コンタクトホール36Aに
対応して形成する。前記コンタクトホール46AはWプ
ラグ37Cに対応するWプラグ47Cにより埋められ
る。
【0019】最後に、図4(J)の工程で、前記SiO
2 膜46上に、TiN層51b、Al合金層51aおよ
びTiN層51cよりなる配線パターン51が、前記W
プラグ47Cに電気的に接続して形成される。本実施例
では、配線パターン33Bあるいは43Bの側壁面がT
iN層により覆われているため、有機絶縁膜35あるい
は45との密着力が向上し、図14で説明したようなボ
イドの形成は生じない。このため、配線パターンから有
機絶縁膜への熱伝達が効率的になされ、配線パターンの
エレクトロマイグレーションあるいはストレスマイグレ
ーションの問題が軽減される。すなわち、本実施例によ
る多層配線構造は高い信頼性を示す。例えば、本実施例
の二層構造の多層配線構造についてエレクトロマイグレ
ーション耐性の加速実験を行ったところ、150,00
0時間の寿命が得られた。これは、後で説明する従来の
二層配線構造が1,200時間程度の寿命しか示さない
ことを考えると、非常に良好な結果であると考えられ
る。
【0020】本実施例において、配線パターン33Bあ
るいは43Bの側壁面を覆うTiN層は、W層あるいは
WN層により置き換えても同様な効果が得られる。先に
説明した表1を参照。また、前記有機絶縁膜35あるい
は45は、表1に示すように、FLAREあるいはPA
E等の炭化水素系有機絶縁膜に限定されるものではな
く、PFCB等のF含有炭化水素系膜やフルオロカーボ
ン膜、あるいはポリイミド膜であってもよい。層間絶縁
膜35あるいは45は2.5程度の誘電率を有するた
め、本発明により、多層配線構造の寄生容量に起因する
半導体集積回路の動作速度の低下の問題は解消する。 [比較例]図5(A)〜図7(H)は、本発明の第1実
施例による半導体装置の製造方法に対応する比較例を示
す。ただし、図中、先に説明した部分に対応する部分に
は同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0021】図5(A)を参照するに、Si基板31上
にSiO2 膜32を図1(A)と同様にプラズマCVD
法により約500nmの厚さに形成し、前記SiO2
32上に、厚さが約50nmのTiN密着層33aを介
してAl合金層33bを約450nmの厚さに形成し、
さらに前記Al合金層33b上にTiN密着層33cを
約50nmの厚さに形成する。層33a〜33cは典型
的にはスパッタにより形成され、配線層33を形成す
る。
【0022】次に、図5(B)の工程で、図1(B)の
工程と同様に図5(A)の配線層33をパターニング
し、配線パターン33Aを形成する。各々の配線パター
ン33Aは、配線層33の構造に対応して下側TiN層
33aと、その上のAl合金層33bと、その上のTi
N層33cとよりなり、一対の側壁面により画成されて
いる。前記側壁面には層33bを構成するAl合金が露
出している。
【0023】次に、図5(C)の工程で、前記図5
(B)の構造上に炭化水素系有機絶縁膜35(アライド
シグナル社製FLARE)をスピンコート法により形成
し、形成した有機絶縁膜35をN2 中、420°Cで1
時間アニールした。図5(C)の例では、前記有機絶縁
膜35の厚さは、前記配線パターン33Bの高さと略等
しい程度に設定してある。図5(C)に示すように、こ
の段階で配線パターン33Aと有機絶縁膜35との間に
はボイド33Xが発生してしまう。
【0024】次に、図6(D)の工程で、前記図5
(C)の構造上に、プラズマCVD法によりSiO2
36を約800nmの厚さに形成し、一の配線パターン
33Bに対応して前記SiO2 膜36中にコンタクトホ
ール36Aを、前記一の配線パターン33Bを露出する
ように形成する。さらに、図6(E)の工程で、前記図
6(D)の構造上にTiN層37Aを、スパッタによ
り、前記TiN層37Aが前記コンタクトホール36A
の側壁面をも覆うように約50nmの厚さに形成し、さ
らにその上にW層37BをプラズマCVD法により、前
記コンタクトホール36Aを埋めるように、約600n
mの厚さに形成する。
【0025】次に、図6(F)の工程で、前記W層37
BおよびTiN層37Aが前記SiO2 膜36表面から
ドライエッチングあるいはCMP法により除去され、図
6(F)に示すようにWプラグ37Cがコンタクトホー
ル36Aを埋める構造が得られる。さらに、図7(G)
の工程で、図6(F)の構造上に、前記配線パターン3
3Bに対応する配線パターン43Bを、前記配線パター
ン33Bと同様に、側壁面がTiN層により覆われるよ
うに形成し、その上に前記有機絶縁膜35に対応する有
機絶縁膜45を、スピンコートにより、同様に形成す
る。さらに、前記有機絶縁膜45上に前記SiO2 膜3
6に対応するSiO2 膜46を同様に形成し、前記Si
2 膜46中に一の配線パターン43Bを露出するコン
タクトホール46Aを、前記コンタクトホール36Aに
対応して形成する。前記コンタクトホール46AはWプ
ラグ37Cに対応するWプラグ47Cにより埋められ
る。図7(G)の工程においても、前記配線パターン4
3Bの側壁面と前記有機絶縁膜45との間にはボイド4
3Xが形成されている。
【0026】最後に、図7(H)の工程で前記SiO2
膜46上に、TiN層51b、Al合金層51aおよび
TiN層51cよりなる配線パターン51が、前記Wプ
ラグ47Cに電気的に接続して形成される。先にも説明
したように、図7(H)の構造に対して、図4(J)の
構造について行ったのと同じエレクトロマイグレーショ
ン耐性の加速実験を行ったところ、配線寿命は1,20
0時間程度に過ぎなかった。これは明らかに、ボイド3
3Xあるいは43Xにより配線パターンから絶縁膜への
熱伝達が妨げられた結果であると考えられる。 [第2実施例]次に、本発明の第2実施例による半導体
装置の製造方法について、図8(A)〜図13(M)を
参照しながら説明する。ただし、先に説明した部分には
同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0027】図8(A)を参照するに、Si基板31上
にSiO2 膜32を、図1(A)の工程と同様にプラズ
マCVD法により約500nmの厚さに形成し、前記S
iO 2 膜32上に、厚さが約50nmのTiN密着層3
3aを介してAl合金層33bを約450nmの厚さに
形成する。さらに前記Al合金層33b上にTiN密着
層33cを約50nmの厚さに形成する。層33a〜3
3cは典型的にはスパッタにより形成され、配線層33
を形成する。
【0028】次に、図8(B)の工程で、図8(A)の
配線層33をパターニングし、配線パターン33Aを形
成する。各々の配線パターン33Aは、配線層33の構
造に対応して下側TiN層33aと、その上のAl合金
層33bと、その上のTiN層33cとよりなり、一対
の側壁面により画成されている。さらに、図8(C)の
工程で、図1(C)の工程と同様に、図8(B)の構造
上に別のTiN膜34を、前記TiN層34が前記配線
パターン33Aの上面および両側壁面を覆うように、ス
パッタにより約50nmの厚さに形成し、次いで図9
(D)の工程で前記TiN層34に基板31の主面に略
垂直に作用する異方性エッチングを適用し、前記配線パ
ターン33A上のTiN膜34を除去する。これに伴
い、前記SiO2 膜32上のTiN膜34も完全に除去
され、前記配線パターン33Aから、相互に分離した配
線パターン33Bが得られる。配線パターン33Bで
は、側壁面が前記TiN層34により覆われている。
【0029】次に、本実施例では図9(E)の工程で、
図9(D)の構造上にプラズマCVD法によりフルオロ
カーボン膜55が、前記配線パターン33Bを埋めるよ
うに堆積される。図9(E)の構造では、前記フルオロ
カーボン膜55は前記配線パターン33Bの側壁面を覆
うTiN層34に密着して形成される。さらに図9
(F)の工程で、図9(E)の構造に対して前記基板3
1の主面に略垂直な方向に作用するドライエッチングを
適用し、前記フルオロカーボン膜55を前記配線パター
ン33Bの上面を覆うTiN層33cが露出するまで除
去する。さらに、図10(G)の工程で、図9(F)の
構造上に前記SiO2 膜36に対応するSiO2 膜56
をプラズマCVD法により典型的には1400nmの厚
さに堆積し、次いで図10(H)の工程で前記SiO2
膜56をCMP法により平坦化し、平坦面56aを形成
する。
【0030】さらに、図11(I)の工程において、前
記SiO2 膜56に前記コンタクトホール36Aに対応
するコンタクトホール56Aを形成し、図11(J)の
工程で前記図11(I)の構造上にTiN層37Aを、
スパッタにより、前記TiN層37Aが前記コンタクト
ホール56Aの側壁面をも覆うように約50nmの厚さ
に形成し、さらにその上にW層37BをプラズマCVD
法により、前記コンタクトホール56Aを埋めるよう
に、約600nmの厚さに形成する。
【0031】次に、図12(K)の工程で、前記W層3
7BおよびTiN層37Aが前記SiO2 膜56表面か
らドライエッチングあるいはCMP法により除去され、
図12(K)に示すようにWプラグ37Cがコンタクト
ホール36Aを埋める構造が得られる。さらに、図12
(L)の工程で、図12(K)の構造上に、前記配線パ
ターン33Bに対応する配線パターン43Bを、前記配
線パターン33Bと同様に、側壁面がTiN層により覆
われるように形成し、その上に前記フロロカーボン膜5
5Aに対応するフロロカーボン膜65Aを、プラズマC
VD法および異方性エッチングにより、膜55Aと同様
に形成する。さらに、前記SiO2 膜36に対応するS
iO2 膜46を同様に形成し、前記SiO2 膜46中に
一の配線パターン43Bを露出するコンタクトホール4
6Aを、前記コンタクトホール36Aに対応して形成す
る。前記コンタクトホール46AはWプラグ37Cに対
応するWプラグ47Cにより埋められる。
【0032】最後に、図13(M)の工程で、前記Si
2 膜46上に、TiN層51b、Al合金層51aお
よびTiN層51cよりなる配線パターン51が、前記
Wプラグ47Cに電気的に接続して形成される。本実施
例においても、前記配線パターン33Bあるいは43B
の側壁面がTiN層で覆われているため、フルオロカー
ボン膜55Aあるいは65Aと配線パターンの密着性は
良好で、ボイドの発生あるいはこれに伴う半導体集積回
路の信頼性の低下の問題は生じない。
【0033】以上、本発明では配線パターンの主要部が
Al合金よりなるものとして説明してきたが、配線パタ
ーンは純Alであってもよい。また、基板31上には、
図示していないが拡散領域を含む多数の半導体装置が形
成されている。さらに、本発明は上記の特定の実施例に
限定されるものではなく、本発明の要旨内において様々
な変形・変更が可能である。
【0034】
【発明の効果】請求項1〜17記載の本発明の特徴によ
れば、配線パターンの少なくとも両側壁面を高融点金属
あるいは高融点金属化合物により覆うことにより、誘電
率の低い有機層間絶縁膜と配線パターンとの密着性が向
上し、ボイドの形成およびこれに伴う高速半導体集積回
路装置の信頼性あるいは歩留まりの低下の問題が解決す
る。本発明は、特にAlあるいはAl合金を主体とする
配線パターンと有機層間絶縁膜との密着性を向上させる
のに有効である。前記高融点金属あるいは高融点金属化
合物による側壁膜は、マスク工程を使うことなく、自己
整合的に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(C)は、本発明の第1実施例による
半導体装置の製造工程を説明する図(その1)である。
【図2】(D)〜(F)は本発明の第1実施例による半
導体装置の製造工程を説明する図(その2)である。
【図3】(G),(H)は本発明の第1実施例による半
導体装置の製造工程を説明する図(その3)である。
【図4】(I),(J)は本発明の第1実施例による半
導体装置の製造工程を説明する図(その4)である。
【図5】(A)〜(C)は、本発明の第1実施例に対す
る比較例による半導体装置の製造工程を説明する図(そ
の1)である。
【図6】(D)〜(F)は前記比較例による半導体装置
の製造工程を説明する図(その2)である。
【図7】(G),(H)は前記比較例による半導体装置
の製造工程を説明する図(その3)である。
【図8】(A)〜(C)は、本発明の第2実施例による
半導体装置の製造工程を説明する図(その1)である。
【図9】(D)〜(F)は本発明の第2実施例による半
導体装置の製造工程を説明する図(その2)である。
【図10】(G),(H)は本発明の第2実施例による
半導体装置の製造工程を説明する図(その3)である。
【図11】(I),(J)は本発明の第2実施例による
半導体装置の製造工程を説明する図(その4)である。
【図12】(K),(L)は本発明の第2実施例による
半導体装置の製造工程を説明する図(その5)である。
【図13】(M)は本発明の第2実施例による半導体装
置の製造工程を説明する図(その6)である。
【図14】従来の有機絶縁膜を使った多層配線構造にお
いて生じていた問題点を説明する図である。
【図15】従来の有機絶縁膜を使った多層配線構造にお
いて生じていた問題点を説明する別の図である。
【符号の説明】
11,21,31 基板 12,22,33A,33B,43B,51 配線パタ
ーン 13,23,35,45,55A,65A 有機層間絶
縁膜 13X ボイド 22A,33a,33c,34,37A 高融点金属層 32 酸化膜 33b Al合金層 36,46,56 層間絶縁膜 36A.56A コンタクトホール 37B W層 37C,47C Wプラグ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配線パターンと、前記配線パターンを覆
    う有機層間絶縁膜とを含む多層配線構造を有する半導体
    装置において、 前記配線パターンの両側壁面は高融点金属またはその化
    合物よりなる導体膜により覆われており、 前記有機層間絶縁膜は、少なくとも前記両側壁面を覆う
    前記高融点金属またはその化合物よりなる導体膜に密着
    して形成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記配線パターンはAlまたはAl合金
    よりなることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記配線パターンは、上面に高融点金属
    またはその化合物よるなる導体膜を担持することを特徴
    とする請求項1または2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記高融点金属またはその化合物よりな
    る導体膜は、TiN , WおよびWNよりなる群より選ば
    れることを特徴とする請求項1〜3のうち、いずれか一
    項記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記有機層間絶縁膜は、C,H,F,S
    iおよびNのうち、少なくとも二つの元素を含むことを
    特徴とする請求項1〜4のうち、いずれか一項記載の半
    導体装置。
  6. 【請求項6】 前記有機層間絶縁膜は、フルオロカーボ
    ン、炭化水素、ポリイミド、有機SOGよりなる群より
    選択されることを特徴とする請求項5記載の半導体装
    置。
  7. 【請求項7】(A) 配線パターンの側壁面を高融点導
    体膜で覆う工程と、(B) 前記工程(A)の後、前記
    配線パターンを、有機層間絶縁膜により、前記有機層間
    絶縁膜が前記側壁面に密着するように覆う工程とを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記工程(A)は、前記配線パターン上
    に前記高融点導体膜を、前記高融点導体膜が前記側壁面
    を覆うように堆積する工程と、前記高融点導体膜に、前
    記配線パターンの上面に対して実質的に垂直に作用する
    異方性エッチングを、前記配線パターンの上面が露出す
    るまで適用する工程とを含むことを特徴とする請求項7
    記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記工程(A)に先立って、前記配線パ
    ターンの上面に前記高融点導体膜を形成する工程を含む
    ことを特徴とする請求項7または8記載の半導体装置の
    製造方法。
  10. 【請求項10】 前記配線パターンはAlあるいはAl
    合金よりなることを特徴とする請求項7〜9のうち、い
    ずれか一項記載の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記工程(A)において、前記高融点
    導体膜はTiN, WおよびWNよりなる群より選ばれる
    ことを特徴とする請求項7〜10のうち、いずれか一項
    記載の半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記工程(B)は、前記有機層間絶縁
    膜として、C,H,F,SiおよびNのうち、少なくと
    も二つの元素を含む有機膜を堆積する工程を含むことを
    特徴とする請求項7〜11のうち、いずれか一項記載の
    半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記有機層間絶縁膜は、フルオロカー
    ボン、炭化水素、ポリイミド、有機SOGよりなる群よ
    り選択されることを特徴とする請求項12記載の半導体
    装置の製造方法。
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