JP2000260864A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2000260864A
JP2000260864A JP6629899A JP6629899A JP2000260864A JP 2000260864 A JP2000260864 A JP 2000260864A JP 6629899 A JP6629899 A JP 6629899A JP 6629899 A JP6629899 A JP 6629899A JP 2000260864 A JP2000260864 A JP 2000260864A
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forming
cavity
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雅基 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線間容量を低減することができ、しかも機
械的強度に優れた半導体装置を得る。 【解決手段】 同一配線層に形成された配線108間
に、空洞領域110と絶縁膜からなる領域105とが設
けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法、特にその配線技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータや通信機器の重要部
分には大規模集積回路(LSI)が多用されており、こ
のLSI単体の性能向上が機器全体の高性能化を達成す
るキーポイントとなっている。LSI単体の性能を向上
させるためには、集積度を高めること、つまり素子を微
細化することが重要である。
【0003】しかし、素子の微細化が極端に進むと、配
線間の容量及び配線抵抗が増大するため、LSIの性能
(高速動作など)を向上させることが容易ではなくな
る。従って、マイクロプロセッサなどの高速動作が要求
されるLSIの性能を向上させるためには、集積回路の
内部配線の寄生抵抗及び寄生容量を減少させることが不
可欠である。
【0004】内部配線の寄生抵抗の減少は、抵抗率が低
い材料を用いて内部配線を構成することにより達成でき
る。現在では、アルミニウム合金に比べて抵抗率が30
%以上低い銅を内部配線に用いることが一部で実用化さ
れている。
【0005】一方、内部配線の寄生容量としては、次の
二つがあげられる。第1は、同一の配線層(配線レベ
ル)に存在する配線間に生じる容量、すなわち左右の配
線間に生じる容量である。この容量は、配線間の間隔を
広げること或いは配線の厚さを減らすことにより減少さ
せることが可能である。第2は、異なる配線層に存在す
る配線間に生じる容量、すなわち上下の配線間に生じる
容量である。この容量は、下側の配線上に形成される層
間絶縁膜の厚さを増すことにより減少させることが可能
である。
【0006】しかし、配線間隔を広げると素子の集積度
を低下させることになり、配線の厚さを減らすと配線抵
抗が増大することになる。また、層間絶縁膜の厚さを増
すことも多層配線においては総膜厚の増大につながる。
【0007】現在では、内部配線の寄生容量を減少させ
るために、比誘電率の低い絶縁膜を使用することが行わ
れている。例えば、フッ素を含むプラズマTEOS膜は
比誘電率が約3.3であり、フッ素を含まないTEOS
膜に比べて比誘電率を約15%減少させることができ
る。しかし、集積度の向上に伴い、低誘電率の絶縁膜を
用いてもLSIの性能向上を十分に達成できなくなって
きている。
【0008】そこで、近年、同一配線層(配線レイヤ)
に存在する配線間の領域を空洞にすることで、配線間の
寄生容量を低減する試みがなされている。この技術は、
予め配線間にカーボン膜を充填しておき、このカーボン
膜を配線間を橋渡しする絶縁膜を通してガス化すること
により、配線間を空洞にするものである。
【0009】しかし、上述した同一配線層に存在する配
線間の領域を空洞化する技術では、次のような問題が生
じる。第1は、配線間隔の広い領域を橋渡しする支え用
の絶縁膜がたわみ、上層側の配線がショートする等の問
題である。この問題は、カーボン膜をガス化した後、支
え用の絶縁膜の強度が弱くなり、自重や上層側の膜の重
さに耐えられくなるという、機械的強度の低下に起因す
る。第2は、配線以外の領域全てを空洞にすることによ
り、チップに切り出した際に周辺の保護がなされないと
いう問題である。
【0010】また、異なる配線層間に存在する層間領域
を空洞化する場合にも、空洞化することによって機械的
強度が低下するという問題が生じる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように、集積回路
内の配線間容量を低減するために、配線間の領域を空洞
にするという提案がなされているが、空洞化することに
よって機械的強度が低下するという問題があった。
【0012】本発明は、上記従来の課題に対してなされ
たものであり、配線間容量を低減することができ、しか
も機械的強度に優れた半導体装置及びその製造方法を提
供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体装置
は、同一配線層に形成された配線間に、空洞領域と絶縁
膜からなる領域とが設けられていることを特徴とする
(発明A)。
【0014】本発明によれば、同一配線層(配線レイ
ヤ)に形成された配線間に空洞領域と絶縁膜からなる領
域とが設けられているので、空洞領域によって配線間容
量を低減することができるとともに、絶縁膜からなる領
域によって機械的強度を確保することができる。特に、
配線間容量が問題となる配線間隔の狭い領域では空洞領
域を主体とし、機械的強度が問題となる配線間隔の広い
領域では絶縁膜からなる領域を主体とすることにより、
配線間容量の低減と機械的強度の向上を効果的に達成す
ることができる。
【0015】前記発明において、前記空洞領域は、同一
配線層に形成された互いに隣接する配線間の領域のうち
少なくとも配線に近い側の領域に設けられていることが
好ましい。これは、互いに隣接する配線間の領域におい
て、該領域の全体が空洞領域であっても一部が空洞領域
であってもよいことを意味する。具体的には、配線間隔
が一定以下の領域では配線間の領域全体を空洞領域と
し、配線間隔が一定以上の領域では配線横の領域を空洞
領域としてそれ以外の領域を絶縁膜からなる領域とす
る、といった態様があげられる。
【0016】なお、前記発明において、空洞領域の内部
には、少なくとも酸素と二酸化炭素を含む混合ガス或い
は空気が満たされていることが好ましい。
【0017】本発明に係る半導体装置の製造方法は、半
導体基板の主面側の配線層に配線を形成するとともに配
線間の領域に絶縁膜及び空洞形成用材料膜を形成する工
程と、前記空洞形成用材料膜を選択的に除去して空洞領
域を形成する工程とを有することを特徴とする(発明
B)。
【0018】本発明の具体的な方法としては、以下の態
様があげられる。
【0019】半導体基板の主面側の配線層に空洞形成用
材料膜を形成する工程と、前記空洞形成用材料膜の絶縁
膜充填用領域を除去する工程と、この除去された領域に
充填用絶縁膜を形成する工程と、前記空洞形成用材料膜
の絶縁膜非充填用領域の一部を除去して配線溝を形成す
る工程と、この配線溝に配線材料を充填して配線を形成
する工程と、前記配線、充填用絶縁膜及び空洞形成用材
料膜が形成された配線層上に支え用絶縁膜を形成する工
程と、この支え用絶縁膜を形成する工程の後に空洞形成
用材料膜を除去して空洞領域を形成する工程とを有す
る。
【0020】半導体基板の主面側の配線層に空洞形成用
材料膜を形成する工程と、前記空洞形成用材料膜の絶縁
膜非充填用領域の一部を除去して配線溝を形成する工程
と、この配線溝に配線材料を充填して配線を形成する工
程と、前記空洞形成用材料膜の絶縁膜充填用領域を除去
する工程と、この除去された領域に充填用絶縁膜を形成
する工程と、前記配線、充填用絶縁膜及び空洞形成用材
料膜が形成された配線層上に支え用絶縁膜を形成する工
程と、この支え用絶縁膜を形成する工程の後に空洞形成
用材料膜を除去して空洞領域を形成する工程とを有す
る。
【0021】なお、前記発明において、空洞形成用材料
膜は、酸化によってガス化する材料を用いて形成される
ことが好ましく、また、配線に用いる配線材料を成膜す
る際の温度で固体であることが好ましい。
【0022】また、前記発明において、空洞形成用材料
膜は炭素膜であり、この炭素膜を灰化除去することによ
り、空洞領域内に少なくとも酸素と二酸化炭素を含む混
合ガスを充填させることが好ましい。
【0023】また、前記発明の各態様において、絶縁膜
非充填用領域のパターンは配線溝のパターンを太らせた
パターンであることが好ましい。この場合、第1の方法
として、空洞形成用材料膜の絶縁膜充填用領域を除去す
る工程で用いるフォトマスクの絶縁膜非充填用領域に対
応するパターンに、配線溝を形成する工程で用いるフォ
トマスクの配線溝に対応するパターンを太らせたものを
用いる方法があげられる。また、第2の方法として、空
洞形成用材料膜の絶縁膜充填用領域を除去する工程で用
いるフォトマスクに、配線溝を形成する工程で用いるフ
ォトマスクを用い、このフォトマスクを用いてレジスト
にパターンを転写する際にオーバー露光となる条件で露
光を行う方法があげられる。
【0024】本発明に係る半導体装置は、異なる配線層
間に、空洞領域と絶縁膜からなる領域とが設けられてい
ることを特徴とする(発明C)。
【0025】本発明によれば、異なる配線層(配線レイ
ヤ)間に空洞領域と絶縁膜からなる領域とが設けられて
いるので、空洞領域によって異なる配線層間の配線間容
量を低減することができるとともに、絶縁膜からなる領
域によって機械的強度を確保することができる。
【0026】前記発明において、前記空洞領域は、異な
る配線層に形成された対向する配線間に対応する領域に
設けられていることが好ましい。このように、配線間容
量が問題となる対向する配線間に対応する領域では空洞
領域を主体とし、それ以外の領域では絶縁膜からなる領
域を主体とすることにより、配線間容量の低減と機械的
強度の向上を効果的に達成することができる。
【0027】なお、前記発明において、空洞領域の内部
には、少なくとも酸素と二酸化炭素を含む混合ガス或い
は空気が満たされていることが好ましい。
【0028】本発明に係る半導体装置の製造方法は、半
導体基板の主面側の第1の配線層に第1の配線を形成す
る工程と、前記第1の配線が形成された層の上層側に絶
縁膜及び空洞形成用材料膜を形成する工程と、少なくと
も前記絶縁膜が形成された層の上層側の第2の配線層に
第2の配線を形成する工程と、前記第2の配線を形成す
る工程の前又は後に前記空洞形成用材料膜を選択的に除
去して空洞領域を形成する工程とを有することを特徴と
する(発明D)。
【0029】本発明の具体的な方法としては、以下の態
様があげられる。
【0030】半導体基板の主面側の第1の配線層に第1
の配線を形成する工程と、第1の配線が形成された層上
に第1の支え用絶縁膜を形成する工程と、第1の支え用
絶縁膜上に第1の空洞形成用材料膜を形成する工程と、
第1の空洞形成用材料膜の絶縁膜充填用領域を除去する
工程と、この除去された領域に第1の充填用絶縁膜を形
成する工程と、第1の空洞形成用材料膜の絶縁膜非充填
用領域の一部を除去して接続孔を形成する工程と、この
接続孔に導電材料を充填して接続用導電部を形成する工
程と、前記接続用導電部、充填用絶縁膜及び空洞形成用
材料膜が形成された層上の第2の配線層に前記接続用導
電部に接続される第2の配線を形成するとともに第2の
配線間の領域に第2の充填用絶縁膜及び第2の空洞形成
用材料膜を形成する工程と、第2の配線が形成された層
上に第2の支え用絶縁膜を形成する工程と、第1及び第
2の空洞形成用材料膜を同時に除去して第1及び第2の
空洞領域を形成する工程とを有する。
【0031】半導体基板の主面側の第1の配線層に第1
の配線を形成する工程と、第1の配線が形成された層上
に第1の支え用絶縁膜を形成する工程と、第1の支え用
絶縁膜上に第1の空洞形成用材料膜を形成する工程と、
第1の空洞形成用材料膜の絶縁膜充填用領域を除去する
工程と、この除去された領域に第1の充填用絶縁膜を形
成する工程と、第1の空洞形成用材料膜の絶縁膜非充填
用領域の一部を除去して接続孔を形成する工程と、この
接続孔に導電材料を充填して接続用導電部を形成する工
程と、前記接続用導電部、充填用絶縁膜及び空洞形成用
材料膜が形成された層上に第2の支え用絶縁膜を形成す
る工程と、第1の空洞形成用材料膜を除去して第1の空
洞領域を形成する工程と、第2の支え用絶縁膜上の第2
の配線層に前記接続用導電部に接続される第2の配線を
形成するとともに第2の配線間の領域に第2の充填用絶
縁膜及び第2の空洞形成用材料膜を形成する工程と、第
2の配線が形成された層上に第3の支え用絶縁膜を形成
する工程と、第2の空洞形成用材料膜を除去して第2の
空洞領域を形成する工程とを有する。
【0032】なお、前記発明において、空洞形成用材料
膜は、酸化によってガス化する材料を用いて形成される
ことが好ましく、また、接続用導電材料を成膜する際の
温度で固体であることが好ましい。
【0033】また、前記発明において、空洞形成用材料
膜は炭素膜であり、この炭素膜を灰化除去することによ
り、空洞領域内に少なくとも酸素と二酸化炭素を含む混
合ガスを充填させることが好ましい。
【0034】また、前記発明の各態様において、絶縁膜
非充填用領域は第1の配線と第2の配線が対向する(重
なる)領域に対応する領域であることが好ましい。この
場合、第1の空洞形成用材料膜の絶縁膜充填用領域を除
去する工程で用いるフォトマスクの絶縁膜非充填用領域
に対応するパターンとして、第1の配線を形成するため
に用いるフォトマスクの第1の配線に対応するパターン
と、第2の配線を形成するために用いるフォトマスクの
第2の配線に対応するパターンとの重なる部分に対応し
たパターンを用いることが好ましい。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。
【0036】(実施形態1)まず、本発明の第1の実施
形態について、図1(a)〜(f)に示した工程断面図
を参照して説明する。本実施形態は、多層配線構造にお
ける同一配線層内の配線間の領域を、空洞領域と絶縁膜
が形成された領域によって構成するものである。なお、
図では、素子分離及びMOSFETの形成工程等は省略
し、主として多層金属配線の形成に係る工程について示
している。
【0037】まず、図1(a)に示すように、素子分離
及びMOSFET等が形成された半導体基板(シリコン
基板等)101の主面側に、絶縁分離膜102を堆積
し、さらに後の工程で気化させるカーボン膜103を堆
積する。続いて、カーボン膜103上にレジストを塗布
した後、領域104aにはレジスト104を残し、それ
以外の領域104bにはレジスト104が残らないよう
にパターニングする。このときのレジスト104のパタ
ーニングは、配線パターンを0.3μm太らせるように
データ加工したフォトマスクを用いて行うようにする。
これにより、隣接する配線間の間隔が0.6μm以下と
なる領域では、配線に対応するパターン間がつながった
ようなレジストパターンが形成される。
【0038】次に、図1(b)に示すように、レジスト
パターン104をマスクとして、ドライエッチング等に
よりカーボン膜103を加工する。このとき、レジスト
104をマスクとして加工する方法以外にも、レジスト
パターンをハードマスクに転写しておき、ハードマスク
をマスクとしてドライエッチング加工してもカーボン膜
103を同様に加工することができる。レジスト104
を除去した後、基板全面にSOG膜105を塗布する。
【0039】次に、図1(c)に示すように、CMP
(化学的機械的研磨)を行い、カーボン膜103上のS
OG膜105を除去するとともに、カーボン膜103間
のSOG膜105をカーボン膜103と同じ高さになる
ように平坦化する。続いて、レジスト106を塗布した
後、配線パターン形成用のフォトマスクを用いてレジス
ト106をパターニングし、配線溝に対応した溝パター
ン107を形成する。
【0040】次に、図1(d)に示すように、レジスト
106をマスクとして、ドライエッチングによりカーボ
ン膜103に配線溝を形成する。配線溝を形成した後、
レジストを除去し、基板全面に配線金属となるアルミニ
ウム−銅合金膜108を堆積する。
【0041】次に、図1(e)に示すように、CMPに
よる平坦化を行う。すなわち、配線溝以外のアルミニウ
ム−銅合金膜108をCMPによって除去し、配線溝内
のみにアルミニウム−銅合金膜108を残置させる。そ
の後、支えとなる支え絶縁膜109を基板全面に堆積す
る。ここでは、支え絶縁膜109として塗布型の無機S
OG膜を用いる。
【0042】次に、図1(f)に示すように、酸素アニ
ールによりカーボン膜103をアッシング除去して空洞
110を形成する。アニールは、400℃で120分、
酸素雰囲気で行う。空洞110内には、酸素と二酸化炭
素を主成分とする混合ガスが満たされることになる。本
工程により、アルミニウム−銅合金膜108からなる配
線横の領域には幅0.3μmの空洞110が形成され
る。また、隣接する配線間の間隔が0.6μm以下とな
る領域ではSOG膜105のない空洞110のみが形成
される。
【0043】以上の工程により、配線間容量が問題とな
る配線間隔の狭い領域では主として空洞によって配線間
が分離され、配線間隔の広い領域では主として絶縁膜に
よって配線間が分離されることになる。したがって、配
線間隔が狭い(特に0.2μm以下)領域を有する集積
回路に適用することにより、配線間容量を大幅に低減す
ることが可能となり、また配線間隔の広い領域での機械
的強度を増すことが可能となる。
【0044】(実施形態2)次に、本発明の第2の実施
形態について説明する。本実施形態も、多層配線構造に
おける同一配線層内の配線間の領域を、空洞領域と絶縁
膜が形成された領域によって構成するものである。な
お、図面については第1の実施形態で用いたものを使用
することができるため、図1(a)〜(f)を参照して
本実施形態の製造工程を説明する。
【0045】まず、図1(a)に示すように、素子分離
及びMOSFET等が形成された半導体基板(シリコン
基板等)101の主面側に、絶縁分離膜102を堆積
し、さらに後の工程で気化させるカーボン膜103を堆
積する。続いて、カーボン膜103上にレジストを塗布
した後、領域104aにはレジスト104を残し、それ
以外の領域104bにはレジスト104が残らないよう
にパターニングする。このときのレジスト104のパタ
ーニングは、配線パターン形成用のフォトマスクを用い
て、配線パターンを形成するときとは反対のタイプのフ
ォトレジストを用いて行う。本実施形態では、配線パタ
ーンの形成にはポジ型のレジストを用いるため、本工程
ではネガ型のレジストを用いる。そして、通常の露光量
よりも多い露光量でレジスト104をオーバー露光する
ことで、隣接する配線間の間隔が狭い領域では、配線に
対応するパターン間がつながったようなレジストパター
ンが形成される。露光量を調整することによりオーバー
露光される領域の幅を調整することも可能である。
【0046】以後の図1(b)〜(f)の工程は、第1
の実施形態と同様であり、ここではこれらの工程につい
ての説明は省略する。
【0047】本実施形態においても、第1の実施形態と
同様、配線間容量が問題となる配線間隔の狭い領域では
主として空洞によって配線間が分離され、配線間隔の広
い領域では主として絶縁膜によって配線間が分離される
ことになる。また、本実施形態では、工程(a)でレジ
ストパターン104を形成する際に、第1の実施形態と
は異なり、配線パターン形成用のマスクをそのまま用い
ることができるという利点がある。
【0048】(実施形態3)次に、本発明の第3の実施
形態について、図2(a)〜(f)に示した工程断面図
を参照して説明する。本実施形態も、多層配線構造にお
ける同一配線層内の配線間の領域を、空洞領域と絶縁膜
が形成された領域によって構成するものである。なお、
図では、素子分離及びMOSFETの形成工程等は省略
し、主として多層金属配線の形成に係る工程について示
している。
【0049】まず、図2(a)に示すように、素子分離
及びMOSFET等が形成された半導体基板(シリコン
基板等)201の主面側に、絶縁分離膜202を堆積
し、さらに後の工程で気化させるカーボン膜203を堆
積する。続いて、レジスト204を塗布した後、配線パ
ターン形成用のマスクを用いてレジスト204をパター
ニングし、配線溝に対応した溝パターン205を形成す
る。
【0050】次に、図2(b)に示すように、レジスト
204をマスクとして、ドライエッチングによりカーボ
ン膜203に配線溝を形成する。配線溝を形成した後、
レジストを除去し、基板全面に配線金属となるアルミニ
ウム−銅合金膜206を堆積する。
【0051】次に、図2(c)に示すように、CMPに
よる平坦化を行う。すなわち、配線溝以外のアルミニウ
ム−銅合金膜206をCMPによって除去し、配線溝内
のみにアルミニウム−銅合金206を残置させる。続い
て、レジストを塗布した後、領域207aにはレジスト
207を残し、それ以外の領域207bにはレジスト2
07が残らないようにパターニングする。このときのレ
ジスト207のパターニングは、配線パターンを0.3
μm太らせるようにデータ加工したフォトマスクを用い
て行うようにする。これにより、隣接する配線間の間隔
が0.6μm以下となる領域では、配線に対応するパタ
ーン間がつながったようなレジストパターンが形成され
る。
【0052】次に、図2(d)に示すように、レジスト
パターン207をマスクとして、ドライエッチング等に
よりカーボン膜203を加工する。このとき、レジスト
207をマスクとして加工する方法以外にも、レジスト
パターンをハードマスクに転写しておき、ハードマスク
をマスクとしてドライエッチング加工してもカーボン膜
203を同様に加工することができる。レジスト207
を除去した後、基板全面にSOG膜208を塗布する。
【0053】次に、図2(e)に示すように、CMPを
行い、カーボン膜203上及びアルミニウム−銅合金膜
206上のSOG膜208を除去するとともに、カーボ
ン膜203間のSOG膜208をカーボン膜203と同
じ高さになるように平坦化する。その後、支え絶縁膜2
09を基板全面に堆積する。ここでは、支え絶縁膜20
9として塗布型の無機SOG膜を用いる。
【0054】次に、図2(f)に示すように、酸素アニ
ールによりカーボン膜203をアッシング除去して空洞
210を形成する。アニールは、400℃で120分、
酸素雰囲気で行う。空洞210内には、酸素と二酸化炭
素を主成分とする混合ガスが満たされることになる。本
工程により、アルミニウム−銅合金膜206からなる配
線横の領域には幅0.3μmの空洞210が形成され
る。また、隣接する配線間の間隔が0.6μm以下とな
る領域ではSOG膜208のない空洞210のみが形成
される。
【0055】以上の工程により、配線間容量が問題とな
る配線間隔の狭い領域では主として空洞によって配線間
が分離され、配線間隔の広い領域では主として絶縁膜に
よって配線間が分離されることになる。
【0056】(実施形態4)次に、本発明の第4の実施
形態について説明する。本実施形態も、多層配線構造に
おける同一配線層内の配線間の領域を、空洞領域と絶縁
膜が形成された領域によって構成するものである。な
お、図面については第3の実施形態で用いたものを使用
することができるため、図2(a)〜(f)を参照して
本実施形態の製造工程を説明する。
【0057】図2(a)〜(b)の工程は、第3の実施
形態と同様であり、ここではこれらの工程についての説
明は省略する。
【0058】図2(b)の工程の後、図2(c)に示す
ように、CMPによる平坦化を行う。すなわち、配線溝
以外のアルミニウム−銅合金膜206をCMPによって
除去し、配線溝内のみにアルミニウム−銅合金膜206
を残置させる。続いて、レジストを塗布した後、領域2
07aにはレジスト207を残し、それ以外の領域20
7bにはレジスト207が残らないようにパターニング
する。このときのレジスト207パターニングは、配線
パターン形成用のフォトマスクを用いて、配線パターン
を形成するときとは反対のタイプのフォトレジストを用
いて行う。本実施形態では、配線パターンの形成にはポ
ジ型のレジストを用いるため、本工程ではネガ型のレジ
ストを用いる。そして、通常の露光量よりも多い露光量
でレジスト207をオーバー露光することで、隣接する
配線間の間隔が狭い領域では、配線に対応するパターン
間がつながったようなレジストパターンが形成される。
露光量を調整することによりオーバー露光される領域の
幅を調整することも可能である。
【0059】以後の図2(d)〜(f)の工程は、第3
の実施形態と同様であり、ここではこれらの工程につい
ての説明は省略する。
【0060】本実施形態においても、第3の実施形態と
同様、配線間容量が問題となる配線間隔の狭い領域では
主として空洞によって配線間が分離され、配線間隔の広
い領域では主として絶縁膜によって配線間が分離される
ことになる。また、本実施形態では、工程(c)でレジ
ストパターン207を形成する際に、第3の実施形態と
は異なり、配線パターン形成用のマスクをそのまま用い
ることができるという利点がある。
【0061】(実施形態5)次に、本発明の第5の実施
形態について、図3(a)〜(f)に示した工程断面図
を参照して説明する。本実施形態は、多層配線構造にお
ける異なる配線層間の領域を、空洞領域と絶縁膜が形成
された領域によって構成するものである。なお、図で
は、素子分離及びMOSFETの形成工程等は省略し、
主として多層金属配線の形成に係る工程について示して
いる。
【0062】まず、図3(a)に示すように、前述した
実施形態1〜4で説明したいずれかの方法により、下層
側の配線領域を形成する。ここで、301は半導体基板
(シリコン基板等)、302は絶縁分離膜、303は下
層側の配線となるアルミニウム−銅合金膜、304はS
OG膜、305は支え絶縁膜、306はカーボン膜をア
ッシング除去した後の空洞である。
【0063】次に、図3(b)に示すように、基板全面
にカーボン膜307を堆積後、レジスト308の塗布及
びパターニングを行う。このとき、下層配線(n層)と
上層配線(n+1層)とが重なる部分に対応する領域3
08aにレジストを残し、それ以外の領域308bのレ
ジストを除去するようにする。具体的には、上層配線の
マスクデータと下層配線のマスクデータを演算処理し
て、両配線のAND部分に対応した領域のマスクを作製
し、このマスクを用いてレジスト308のパターニング
を行う。
【0064】次に、図3(c)に示すように、レジスト
308をマスクとしてカーボン膜307をドライエッチ
ングによって加工する。このとき、レジストをマスクと
して加工する方法以外にも、レジストパターンをハード
マスクに転写しておき、ハードマスクをマスクとしてド
ライエッチング加工してもカーボン膜307を同様に加
工することができる。レジスト308を除去した後、基
板全面にSOG膜309を塗布する。
【0065】次に、図3(d)に示すように、カーボン
膜307上のSOG膜309をCMP等の方法で除去
し、カーボン膜307とSOG膜309の高さを揃えて
平坦化する。その後、レジスト310を塗布し、層間接
続孔のマスクとなるようにレジスト310をパターニン
グする。
【0066】次に、図3(e)に示すように、レジスト
310をマスクとしてカーボン膜307をドライエッチ
ングによって加工し、層間接続孔を形成する。このと
き、レジストをマスクとして加工する方法以外にも、レ
ジストパターンをハードマスクに転写しておき、ハード
マスクをマスクとしてドライエッチング加工してもカー
ボン膜307を同様に加工することができる。レジスト
310を除去した後、基板全面にプラグとなるアルミニ
ウム−銅合金膜311を堆積する。このとき、リフロー
スパッタ等の方法を用いて、層間接続孔にアルミニウム
−銅合金膜311が充填されるようにする。
【0067】次に、図3(f)に示すように、層間接続
孔以外のアルミニウム−銅合金膜311をCMP等の方
法によって除去する。その後、実施形態1〜4で説明し
たいずれかの方法と同様の方法を用い、上層側の配線領
域にカーボン膜(図示せず)、SOG膜312、アルミ
ニウム−銅合金膜313からなる上層側の配線、さらに
上層側の支え絶縁膜314等を形成する。その後、上下
の配線層間に形成されたカーボン膜及び同一配線層に形
成された配線間のカーボン膜を同時にアッシング除去
し、空洞315及び316とする。アニールは、400
℃で120分、酸素雰囲気で行う。空洞内には、酸素と
二酸化炭素を主成分とする混合ガスが満たされることに
なる。
【0068】以上の工程を行うことにより、配線間容量
の問題となる上下の配線が重なる領域では主として空洞
によって配線間が分離され、上下の配線が重ならない領
域では主として絶縁膜によって上下の配線層間が分離さ
れることになる。
【0069】(実施形態6)次に、本発明の第6の実施
形態について、図4(a)〜(f)に示した工程断面図
を参照して説明する。本実施形態も、多層配線構造にお
ける異なる配線層間の領域を、空洞領域と絶縁膜が形成
された領域によって構成するものである。なお、図で
は、素子分離及びMOSFETの形成工程等は省略し、
主として多層金属配線の形成に係る工程について示して
いる。
【0070】まず、図4(a)に示すように、前述した
実施形態1〜4で説明したいずれかの方法により、下層
側の配線領域を形成する。ここで、401は半導体基板
(シリコン基板等)、402は絶縁分離膜、403は下
層側の配線となるアルミニウム−銅合金膜、404はS
OG膜、405は支え絶縁膜、406はカーボン膜をア
ッシング除去した後の空洞である。その後、基板全面に
カーボン膜407を堆積後、レジスト408の塗布及び
パターニングを行う。このとき、下層配線(n層)と上
層配線(n+1層)とが重なる部分に対応する領域40
8aにレジストを残し、それ以外の領域408bのレジ
ストを除去するようにする。具体的には、上層配線のマ
スクデータと下層配線のマスクデータを演算処理して、
両配線のAND部分に対応した領域のマスクを作製し、
このマスクを用いてレジスト408のパターニングを行
う。
【0071】次に、図4(b)に示すように、レジスト
408をマスクとしてカーボン膜407をドライエッチ
ングによって加工する。このとき、レジストをマスクと
して加工する方法以外にも、レジストパターンをハード
マスクに転写しておき、ハードマスクをマスクとしてド
ライエッチング加工してもカーボン膜407を同様に加
工することができる。レジスト408を除去した後、基
板全面にSOG膜409を塗布する。
【0072】次に、図4(c)に示すように、カーボン
膜407上のSOG膜409をCMP等の方法で除去
し、カーボン膜407とSOG膜409の高さを揃えて
平坦化する。その後、レジスト410を塗布し、層間接
続孔のマスクとなるようにレジスト410をパターニン
グする。
【0073】次に、図4(d)に示すように、レジスト
410をマスクとしてカーボン膜407をドライエッチ
ングによって加工し、層間接続孔を形成する。このと
き、レジストをマスクとして加工する方法以外にも、レ
ジストパターンをハードマスクに転写しておき、ハード
マスクをマスクとしてドライエッチング加工してもカー
ボン膜407を同様に加工することができる。レジスト
410を除去した後、基板全面にプラグとなるアルミニ
ウム−銅合金膜411を堆積する。このとき、リフロー
スパッタ等の方法を用いて、層間接続孔にアルミニウム
−銅合金膜411が充填されるようにする。
【0074】次に、図4(e)に示すように、層間接続
孔以外のアルミニウム−銅合金膜411をCMP等の方
法によって除去し、さらに基板全面に支え絶縁膜412
として塗布膜を形成する。その後、酸素アニールにより
カーボン膜407をアッシング除去し、空洞413を形
成する。アニールは、400℃で120分、酸素雰囲気
で行う。空洞内には、酸素と二酸化炭素を主成分とする
混合ガスが満たされることになる。
【0075】次に、図4(f)に示すように、実施形態
1〜4で説明したいずれかの方法と同様の方法を用い、
上層側の配線領域にカーボン膜(図示せず)、SOG膜
414、アルミニウム−銅合金膜415からなる上層側
の配線、さらに支え絶縁膜416を形成する。その後、
上層側の配線層の配線間に形成されたカーボン膜をアッ
シング除去し、空洞417を形成する。
【0076】本実施形態においても、第5の実施形態と
同様、配線間容量の問題となる上下の配線が重なる領域
では主として空洞によって配線間が分離され、上下の配
線が重ならない領域では主として絶縁膜によって上下の
配線層間が分離されることになる。
【0077】(実施形態7)次に、本発明の第7の実施
形態について、図5(a)〜(f)に示した工程断面図
を参照して説明する。本実施形態は、多層配線構造にお
ける同一配線層内の配線間の領域を、空洞領域と絶縁膜
が形成された領域によって構成するものである。なお、
図では、素子分離及びMOSFETの形成工程等は省略
し、主として多層金属配線の形成に係る工程について示
している。
【0078】まず、図5(a)に示すように、素子分離
及びMOSFET等が形成された半導体基板(シリコン
基板等)501の主面側に、絶縁分離膜502を堆積
し、さらに後の工程で気化させるカーボン膜503を堆
積する。続いて、カーボン膜503上にレジストを塗布
した後、配線パターン間隔が狭くなる領域504aには
レジスト504を残し、配線を形成しない領域及び配線
パターン間隔が広くなる領域504bにはレジスト50
4が残らないようにパターニングする。このときのレジ
スト504のパターニングは、配線パターンのデータを
参考にして作製されたフォトマスクを用いて行うように
する。
【0079】次に、図5(b)に示すように、レジスト
パターン504をマスクとして、ドライエッチング等に
よりカーボン膜503を加工する。このとき、レジスト
504をマスクとして加工する方法以外にも、レジスト
パターンをハードマスクに転写しておき、ハードマスク
をマスクとしてドライエッチング加工してもカーボン膜
503を同様に加工することができる。レジスト504
を除去した後、基板全面にSOG膜505を塗布する。
【0080】次に、図5(c)に示すように、CMPを
行い、カーボン膜503上のSOG膜505を除去する
とともに、カーボン膜503間のSOG膜505をカー
ボン膜503と同じ高さになるように平坦化する。続い
て、レジスト506を塗布した後、配線パターン形成用
のフォトマスクを用いてレジスト506をパターニング
し、配線溝に対応した溝パターン507を形成する。
【0081】次に、図5(d)に示すように、レジスト
506をマスクとして、ドライエッチングによりカーボ
ン膜503に配線溝を形成する。配線溝を形成した後、
レジストを除去し、基板全面に配線金属となるアルミニ
ウム−銅合金膜508を堆積する。
【0082】次に、図5(e)に示すように、CMPに
よる平坦化を行う。すなわち、配線溝以外のアルミニウ
ム−銅合金膜508をCMPによって除去し、配線溝内
のみにアルミニウム−銅合金膜508を残置させる。そ
の後、支え絶縁膜509を基板全面に堆積する。ここで
は、支え絶縁膜509として塗布型の無機SOG膜を用
いる。
【0083】次に、図5(f)に示すように、酸素アニ
ールによりカーボン膜503をアッシング除去して空洞
510を形成する。アニールは、400℃で120分、
酸素雰囲気で行う。空洞510内には、酸素と二酸化炭
素を主成分とする混合ガスが満たされることになる。
【0084】以上の工程により、配線間容量が問題とな
る配線間隔の狭い領域では空洞によって配線間が分離さ
れ、配線間隔の広い領域では主として絶縁膜によって配
線間が分離されることになる。
【0085】なお、上記各実施形態では、空洞形成用の
カーボン膜を酸素アニールによってアッシング除去する
ようにしたが、高温下(例えば350℃程度)でカーボ
ンを水素ラジカルと反応させてカーボン膜を除去するよ
うにしてもよい。また、空洞形成用の膜としてカーボン
膜の代わりにポリイミド膜を用い、酸素アニールによっ
てポリイミド膜をアッシング除去するようにしてもよ
い。
【0086】また、上記各実施形態では、配線間の絶縁
膜として塗布膜であるSOG膜を用いたが、CVD等に
よって成膜するシリコン酸化膜等を用いてもよい。ま
た、支え絶縁膜にも無機塗布膜以外の絶縁膜を用いるこ
とが可能である。さらに、配線金属もアルミニウム−銅
合金に限らず、金、銀、銅といった金属やタングステ
ン、モリブデン等の高融点金属を用いることが可能であ
る。
【0087】以上、本発明の実施形態を説明したが、本
発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣
旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施するこ
とが可能である。
【0088】
【発明の効果】本発明によれば、同一配線層に形成され
た配線間、或いは異なる配線層間に、空洞領域と絶縁膜
からなる領域とが設けられているので、空洞領域によっ
て配線間容量を低減することができるとともに、絶縁膜
からなる領域によって機械的強度を確保することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1及び第2の実施形態に係る半導体
装置の製造工程について示した工程断面図。
【図2】本発明の第3及び第4の実施形態に係る半導体
装置の製造工程について示した工程断面図。
【図3】本発明の第5の実施形態に係る半導体装置の製
造工程について示した工程断面図。
【図4】本発明の第6の実施形態に係る半導体装置の製
造工程について示した工程断面図。
【図5】本発明の第7の実施形態に係る半導体装置の製
造工程について示した工程断面図。
【符号の説明】
101、201、301、401、501…半導体基板 102、202、302、402、502…絶縁分離膜 103、203、307、407、503…カーボン膜 104、106、204、207、308、310、4
08、410、504、506…レジスト 105、208、304、309、312、404、4
09、414、505…SOG膜 107、205、507…溝パターン 108、206、303、311、313、403、4
11、415、508…Al−Cu合金膜 109、209、305、314、405、412、4
16、509…支え絶縁膜 110、210、306、315、316、406、4
13、417、510…空洞
フロントページの続き Fターム(参考) 5F033 HH09 HH11 HH13 HH14 HH19 HH20 MM01 PP18 QQ01 QQ09 QQ48 QQ74 RR04 RR09 RR29 RR30 SS11 SS21 XX01 XX24 XX25 XX27

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同一配線層に形成された配線間に、空洞領
    域と絶縁膜からなる領域とが設けられていることを特徴
    とする半導体装置。
  2. 【請求項2】前記空洞領域は、同一配線層に形成された
    互いに隣接する配線間の領域のうち少なくとも配線に近
    い側の領域に設けられていることを特徴とする請求項1
    に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】半導体基板の主面側の配線層に配線を形成
    するとともに配線間の領域に絶縁膜及び空洞形成用材料
    膜を形成する工程と、前記空洞形成用材料膜を選択的に
    除去して空洞領域を形成する工程とを有することを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】異なる配線層間に、空洞領域と絶縁膜から
    なる領域とが設けられていることを特徴とする半導体装
    置。
  5. 【請求項5】前記空洞領域は、異なる配線層に形成され
    た対向する配線間に対応する領域に設けられていること
    を特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】半導体基板の主面側の第1の配線層に第1
    の配線を形成する工程と、前記第1の配線が形成された
    層の上層側に絶縁膜及び空洞形成用材料膜を形成する工
    程と、少なくとも前記絶縁膜が形成された層の上層側の
    第2の配線層に第2の配線を形成する工程と、前記第2
    の配線を形成する工程の前又は後に前記空洞形成用材料
    膜を選択的に除去して空洞領域を形成する工程とを有す
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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