JPH1116303A - アクチュエータ・ロック機構及び方法 - Google Patents

アクチュエータ・ロック機構及び方法

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JPH1116303A
JPH1116303A JP9169997A JP16999797A JPH1116303A JP H1116303 A JPH1116303 A JP H1116303A JP 9169997 A JP9169997 A JP 9169997A JP 16999797 A JP16999797 A JP 16999797A JP H1116303 A JPH1116303 A JP H1116303A
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/54Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head into or out of its operative position or across tracks
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B21/00Head arrangements not specific to the method of recording or reproducing
    • G11B21/16Supporting the heads; Supporting the sockets for plug-in heads
    • G11B21/22Supporting the heads; Supporting the sockets for plug-in heads while the head is out of operative position

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  • Moving Of Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡易な構造で強い固定力を備える情報記録装置
用のアクチュエータ・ロック機構を提供する。 【解決手段】本発明のロック機構は、アクチュエータ1
5と吸着部材60と支持部材55とスプリング59と慣
性部材54とを有する。吸着部材とアクチュエータが吸
着している間に情報記録装置に加えられた衝撃力による
アクチュエータの移動に応じて支持部材が回転し、スプ
リングが弾性変形しながら支持部材に弾力を与え、さら
に衝撃力により慣性部材が回転し、慣性部材の係止部6
3がアクチュエータに接触してアクチュエータの衝撃力
による移動を制限する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は情報記録装置のアクチュ
エータ・ロック機構に関し、さらに詳細には衝撃力を利
用して作動する慣性部材を用いて外部からの衝撃力に対
してアクチュエータを固定するロック機構及び方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク記憶装置に代表される情報
記録装置においては、読取り/書込み用変換素子がアク
チュエータに取着され、変換素子が記録媒体を走査する
ようにアクチュエータが駆動される。記録又は再生を行
わない時には変換素子は記録媒体の記録領域外、即ちア
クチュエータの停止位置に移動され、アクチュエータが
停止位置にあるとき磁気ディスク記憶装置に外部から衝
撃力が加えられても変換素子が記録領域内に移動しない
ようにするため、アクチュエータをベースに固定するア
クチュエータ・ロック機構が採用されている。
【0003】このようなアクチュエータ・ロック機構と
しては、従来特開平5−151737に記載されている
ような固定マグネット式ロック機構がある。固定マグネ
ット式ロック機構は、停止位置にあるアクチュエータの
一部を磁気ディスク記憶装置のベースに固定された永久
磁石で吸着してアクチュエータを固定するもので構造が
簡単で小型化が容易であるといる特徴を有している。し
かし磁気的な吸着力の増強には限界があるためアクチュ
エータに加えられた大きな衝撃力に対しては磁気的吸着
が離脱しアクチュエータをベースに固定することができ
なかった。とくに近年の磁気ディスク記憶装置を搭載し
ているコンピュータに対する小型化と携帯性の要求は、
磁気ディスク記憶装置にも一層の小型化を求め、ロック
機構の固定力を高めるためにマグネット寸法の増大を制
約すると共に磁気ディスク記憶装置に加えられる衝撃力
の大きさを一層増大し、アクチュエータを停止位置で十
分に固定できないという問題に拍車をかけている。
【0004】また、特開平5−151737に併せて開
示されている他のロック機構としては、ソレノイドと機
械的ラッチ機構を設けたソレノイド式ロック機構があ
る。ソレノイド式はアクチュエータの固定力を十分得る
ことはできるが、マグネット式に比べて構造が複雑にな
り大型化するため小型化及び携帯性を要求している磁気
ディスク記憶装置のアクチュエータ・ロック機構として
は十分応え得るものではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来のアクチュエータ・ロック機構には小型でかつ強力
な固定力を発揮することができないという欠点があっ
た。本発明は、上記欠点を改善するために、マグネット
式のように簡易な構造であるとともに、マグネットの吸
着力等に制限されない固定力を有するアクチュエータ・
ロック機構を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に本発明の原理は、衝撃力を利用して作動させることが
可能な慣性部材を採用したことにある。慣性部材は衝撃
力がないときは基準位置にあり、外部から情報記録装置
に衝撃力が加えられるとアクチュエータの移動を制限す
る位置まで衝撃力により移動し、アクチュエータと接触
してアクチュエータの衝撃力による移動を制限する。上
記原理を実現するために本発明は以下のような態様を有
する。
【0007】本発明の一態様としてのアクチュエータ・
ロック機構によれば、情報記録装置に加えられた衝撃力
により作動してアクチュエータに接触し、アクチュエー
タが衝撃力により移動するのを制限する慣性部材を備え
る。慣性部材は衝撃力が加えられたときだけ作動してア
クチュエータと係合する。衝撃力が加えられる前にアク
チュエータが他のロック機構で停止位置に固定されてい
るか否かは本発明の原理とは直接関係がない。他のロッ
ク機構と組合せる場合は、他のロック機構がアクチュエ
ータを固定することができないような強力な衝撃力が加
えられたときに、上記の慣性部材でアクチュエータを停
止位置に固定させることができる。
【0008】本発明の他の態様のロック機構によれば、
さらに慣性部材が衝撃力により作動してアクチュエータ
に接触した位置から基準位置に戻す手段を有することに
より、衝撃力が消失した後はアクチュエータの移動の制
限を解除しアクチュエータ・モータによるアクチュエー
タの自由な駆動を許容するとともに次の衝撃力に備え
る。基準位置に戻す手段としては、慣性部材と異なる手
段を付加する以外に、慣性部材とアクチュエータの接触
による反発力で慣性部材自体が自ら基準位置に戻る構造
にすることができる。本発明のさらに他の態様のロック
機構によれば、アクチュエータが読取り又は書込み動作
をしている間慣性部材の作動を制限する手段をさらに有
することにより、アクチュエータが停止位置近傍のデー
タ・トラック上で動作しているときにアクチュエータの
動作による振動で慣性部材が作動してアクチュエータに
接触し位置決めエラーが生ずるのを防止する。
【0009】本発明の他の態様のロック機構によれば、
スライダが記録媒体の非記録領域に移動するようにアク
チュエータが駆動されたとき、前記アクチュエータをベ
ースに固定するようにアクチュエータの一部に吸着可能
な吸着部材と上記慣性部材を組合せることにより、停止
位置にあるアクチュエータを吸着部材で固定しておくと
共に吸着部材で抗しきれない強力な衝撃力が加えられた
ような場合には慣性部材でアクチュエータを固定する。
【0010】さらに本発明の他の態様のロック機構によ
れば、アクチュエータと、アクチュエータの一部に吸着
可能な吸着部材と、吸着部材が載置されベースに回動可
能に取付けられた支持部材と、支持部材に係合され吸着
部材がアクチュエータの一部から離れる方向に支持部材
に対して弾力を与えるスプリングと、支持部材の近辺で
ベースに回動可能に取付けられ情報記録装置に加えられ
た衝撃力により作動してアクチュエータに接触する係止
部を備える慣性部材とを有する。この構成により吸着部
材とアクチュエータが吸着している間に情報記録装置に
加えられた衝撃力によるアクチュエータの移動に応じて
支持部材が回転し、スプリングが弾性変形しながら支持
部材に弾力を与え、衝撃力により慣性部材が回転し、係
止部がアクチュエータに接触してアクチュエータの前記
衝撃力による移動を制限する。
【0011】本発明のさらに他の態様のロック機構によ
れば、慣性部材を基準位置に戻す手段として、衝撃力が
ないときは慣性部材に対して衝撃力による回転方向と反
対方向に弾力を付与して慣性部材を基準位置に戻すスプ
リングを備える。本発明の他の態様のロック機構によれ
ば、支持部材は衝撃力がないときは慣性部材を回転させ
ないように係止し、衝撃力が与えられた時は慣性部材の
回転を自由にさせる係合部を備える。本発明の一態様に
よる情報記録装置は、記録媒体とアクチュエータと上記
本発明のロック機構とを備える。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明のアクチュエータ・
ロック機構を3.5インチ磁気ディスク記憶装置10に
適用した実施例を示す概略の平面図である。情報記録媒
体としての磁気ディスク11は情報の記憶に利用される
記録領域12と、書込み又は読出しを停止している間に
変換素子(図示せず)が位置付けられる非記録領域13
とを含む。磁気ディスク11はスピンドル軸14に固着
され、情報の書込み又は読出し時は、スピンドル・モー
タ(図示せず)により回転させられるスピンドル軸14
と共に回転する。アクチュエータ15の先端部にはスラ
イダ16が柔軟な部材を介して取付けられ、スライダ1
6には磁気ディスク11に情報の書込み又は読出しを行
う変換素子が取着されている。記録領域12への情報の
書込み又は読出し時には、回転している記録領域12の
表面をアクチュエータ15が軸17を中心にして回動
し、変換素子が記録領域12の表面の任意の位置を走査
する。このとき回転している磁気ディスク11の表面と
これに対向するスライダの表面の間に生じた気流がスラ
イダに浮上力を与え、柔軟な部材でアクチュエータ15
に取付けられたスライダ及び変換素子16は磁気ディス
ク11の表面から一定の距離を保って浮上しその距離が
維持される。
【0013】書込み又は読出しを停止するときは、スラ
イダ16が非記録領域13に位置付けられるような停止
位置にアクチュエータ15を移動する。スライダ16が
非記録領域13に移動するようにアクチュエータ15を
駆動し、スライダが確実に非記録領域13に位置付けら
れた後に磁気ディスク11の回転を停止する。非記録領
域13には、その表面にスライダとの摩擦力を低減する
テクスチャが施されている。このテクスチャは、テクス
チャ面にスライダが接触している状態で磁気ディスク1
1を回転させることができるようにスライダとの間の摩
擦力を低減し、かつスライダとの長期間の摺動に耐え得
るように十分な耐摩耗性を備えている。従って、磁気デ
ィスク11の回転が停止させられる直前には変換素子を
載置したスライダ16が非記録領域13に移動するよう
にアクチュエータ15が駆動される必要があり、かつ次
に磁気ディスク11が回転するまでアクチュエータはそ
の位置を維持している必要がある。
【0014】停止位置にあるアクチュエータ15になん
らかの外力が作用して、磁気ディスク11の回転が停止
している間にスライダが記録領域12に移動してしまう
と、アクチュエータ15を駆動してスライダ16と記録
領域12の間の摩擦力に打ち勝ってスライダ16を非記
録領域13に移動させることは困難であり、またスピン
ドル・モータを回転させようとしてもスライダ16と記
録領域12間の摩擦力が大きくモータが回転できないか
又はスライダ16が記録領域12の表面に損傷をもたら
すことがある。従って磁気ディスク11の回転が停止し
ている間アクチュエータ15は、スライダ16が非記録
領域13の範囲に維持されるように記憶装置10のベー
ス25に固定されている必要がある。アクチュエータ・
ロック機構は、このようにアクチュエータを所定の位置
に固定するために採用される。
【0015】図1でアクチュエータ15は停止位置にあ
り、スライダ16が非記録領域13に位置付けられてい
る。アクチュエータ15の後部を占めるアーム部19に
は鉄片18が取付けられ、アクチュエータ・ロック・ア
センブリ50が鉄片をマグネットで吸着してアクチュエ
ータ15をベース25に固定している。図2はアクチュ
エータ・ロック・アセンブリ50の組立図である。ベー
ス51から軸52及び53が突出しており、軸52には
慣性部材54が回動可能に取付けられ、軸53にはマグ
ネット支持部材55が慣性部材54を覆うように回動可
能に取付けられる。慣性部材54は突出部57及び58
を備えており、圧縮コイルバネ56は慣性部材54に矢
印Aで示す方向に弱い弾力を付与するように軸52に取
付けられる。マグネット支持部材55はマグネット・ア
センブリ60を載置し突出部61を備えており、圧縮コ
イルバネ59は支持部材55に矢印Bで示す方向に弾力
を付与するように軸53に取付けられる。
【0016】次に図3を参照して、衝撃力に対する本実
施例の動作を説明する。(a)は停止位置にあるアクチ
ュエータ15がアクチュエータ・ロック・アセンブリ5
0によりベース51に固定されている状態を示す。支持
部材55はバネ59により付与された弾力で回転し、部
分62がハウジングの壁20に当接した位置で停止して
いる。スピンドル・モータ(図示せず)を動作させてア
クチュエータ15を停止位置まで駆動したことにより鉄
片18とマグネット・アセンブリ60のマグネットが吸
着している。従って、この状態でスピンドル・モータを
停止させても、アクチュエータ15が衝撃力で移動しよ
うとすれば鉄片18を通じてバネ59により矢印A方向
の弾力が付与されアクチュエータ15の移動は制限され
る。
【0017】ここで、磁気ディスク記憶装置10に加え
られる衝撃力は、アクチュエータ軸17を中心にして磁
気ディスク装置10を回転させて図1のXで物体と衝突
させたときに磁気ディスク記憶装置10に作用する力と
して定義できる。この方向の衝撃力により、停止位置に
あるアクチュエータ15はスライダ16が記録領域12
に向かうように移動する。本実施例のアクチュエータ・
ロック・アセンブリ50はこのアクチュエータ15の移
動を制限する。また、同様に図1のYで衝突させるよう
に磁気ディスク記憶装置10を回転させたときの衝撃力
では、アクチュエータ15はスライダ16がスピンドル
軸14に向かう方向に移動し、ロック機構の作用がなく
てもスライダが記録領域12側に移動することはない。
【0018】(a)の時点では、慣性部材54は基準位
置にありアクチュエータ15の固定に何等寄与していな
い。慣性部材54はバネ56により付与された弾力で回
転し、その一部がハウジングの壁20に当接した位置で
停止している。慣性部材54の突出部58は、支持部材
55の部分64と接触し矢印Aと反対方向への回転が制
限されている。この制限は、アクチュエータ15が停止
位置近辺のトラック上で書込み又は読出し動作のために
駆動されているときに、バネ56の弾力が小さく選定さ
れていることに起因して慣性部材54がアクチュエータ
15の動作による振動に応じて回転しアクチュエータ1
5に接触してアクチュエータ15の正確な位置決めを妨
げるのを防止する効果がある。
【0019】次に(a)の状態で、図1のXでの衝突に
よる衝撃力が加えられたときの初期の状態を(b)に示
す。衝撃力によりアクチュエータ15は図1の軸17を
中心に鉄片18がマグネット・アセンブリ60のマグネ
ットから離れる方向に回転する。鉄片18とマグネット
は磁気的に吸着しているため支持部材55は、アクチュ
エータ15の衝撃による回転力により軸53を中心にわ
ずかに矢印Bとは反対方向に回転させられている。従っ
て、支持部材55の部分62がハウジングの壁20から
離れると共に、慣性部材54の突出部58は支持部55
の部分64による制限から解放され回転が自由な状態に
なる。衝撃力が比較的小さい場合は、バネ59の弾力に
より衝撃力が吸収され(a)の状態に戻ることができる
が、衝撃力が大きい場合は、さらにマグネットと鉄片1
8の吸着部を分離する方向に力が加えられながら(c)
のように支持部材55がさらに回転させられる。この支
持部材55の回転と並行して、矢印Aと反対方向に回転
が自由になった慣性部材54は衝撃力によりバネ56の
弾力に抗して矢印Aと反対方向に回転する。
【0020】衝撃力が強くてマグネットの吸着力が耐え
きれない場合は、鉄片18はマグネットの吸着から離脱
し、アクチュエータ15はスライダ16が記録領域12
に向かう方向に回転しようとする。このとき、慣性部材
54は(d)に示すようにその係止部63が鉄片18と
接触し得る位置まで衝撃力で回転しており、マグネット
から離脱したアクチュエータ15の鉄片18に接触して
衝撃力によるアクチュエータ15のそれ以上の移動を制
限する。(d)の状態で鉄片18と慣性部材54の係止
部63が接触すると、鉄片18は慣性部材54に対して
相互の接触位置から軸52に向かう方向の力を与える。
鉄片18と係止部63が接触した瞬間には軸52に向か
う方向の力の反作用により、鉄片18には衝撃力による
アクチュエータの回転を妨げるのに十分な反力が与えら
れ、アクチュエータ15はその反動で鉄片18がマグネ
ットに近づく方向に回転してもとの固定された状態に戻
る。本実施例で示した構造では、鉄片18と係止部63
の接触後は慣性部材54がアクチュエータ15の衝撃力
による回転によりそれ以上矢印Aと反対方向に回転させ
られることはないが、慣性部材54の一部をハウジング
の壁20と係合させて接触後に矢印Aと反対方向への慣
性部材54の回転を制限するようにしてもよい。鉄片1
8と係止部63の接触後の慣性部材54は、鉄片18に
より付与された力の反動で基準位置に戻るがバネ56は
これを補助するように作用する。ただし、本実施例の試
験においてバネ56がなくても慣性部材54が基準位置
に戻ることを確認した。
【0021】本実施例では、(c)の状態で突出部61
と57が係合し慣性部材54がバネ56により矢印Aの
方向に回転しないように制限される。突出部61と57
の係合は、慣性部材54の衝撃力に対する作動特性を適
切に選択すれば、慣性部材54が戻る前に(d)の状態
に移行するためなくすことができる。また、慣性部材の
係止部63は鉄片18がマグネットから離脱した後に鉄
片18に接触するように作動しているが、鉄片18がマ
グネットから離脱する前に接触させてもよい。また、ア
クチュエータをロータリー式で説明したが、本発明の原
理はロータリー式アクチュエータに制限されるものでは
なく、リニア式のアクチュエータにも適用できる。
【0022】本実施例では、慣性部材54とマグネット
を載置したマグネット支持部材55を組合せたが、本実
施例のマグネット支持部材55は慣性部材54の作動を
制御するように作用するだけであり、慣性部材54を制
御する他のいかなる方法も採用可能である。即ち、慣性
部材54が基準位置にあるときは、アクチュエータ15
の正常な動作による振動で作動しないように制御し、衝
撃力が加えられた時には作動が自由にできるようにする
いかなる手段であってもよい。本実施例の慣性部材54
は、衝撃力が加えられた時にアクチュエータ15が移動
するより早くアクチュエータ15の移動を制限する位置
まで作動していることが重要である。慣性部材54は衝
撃力により作動するため、その作動特性には重量、慣性
モーメント、及び重心位置の選定が重要である。本実施
例で使用した慣性部材54はポリカーボネイトの材料で
製作し、重量が0.446g、慣性モーメントが2.5
85g・mm、及び重心位置は軸52の中心から4.
032mmの位置とした。バネ56は、直径0.15m
mのSUS316の鋼線をコイル部の径が3.7mmに
なるように4ターン巻き、一方の腕の長さをコイル部の
中心から8.5mmとし他方を屈曲部を境に各5mmの
合計10mmにした。また、バネ59の弾力はバネ56
の弾力に対してほぼ16倍に選択した。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明により慣性部
材の物理的強度にまで固定力を高めたアクチュエータ・
ロック機構が提供できた。本発明のアクチュエータ・ロ
ック機構は衝撃力を利用して慣性部材を作動させること
により簡単な構造でかつ小型化が実現できた。さらに、
慣性部材を用いたロック機構を用いることにより耐衝撃
性に優れた情報記録装置が提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアクチュエータ・ロック機構を磁気記
憶装置に適用した概要図である。
【図2】アクチュエータ・ロック・アセンブリの組立て
図である。
【図3】アクチュエータ・ロック・アセンブリの作動状
態を示す図である。
【符合の説明】
10 磁気ディスク記憶装置 11 磁気ディスク 12 記録領域 13 非記録領域 14 スピンドル軸 15 アクチュエータ 16 スライダ 17 アクチュエータ軸 18 鉄片 19 アーム部 50 アクチュエータ・ロック・アセンブリ 51 ベース 52、53 軸 54 慣性部材 55 マグネット支持部材 56、59 圧縮コイルバネ 57、58、61 突出部 60 マグネット・アセンブリ 63 係止部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 停止位置にあるアクチュエータの衝撃力
    による移動を制限する情報記録装置用アクチュエータ・
    ロック機構であって、 前記情報記録装置に加えられた衝撃力により作動して前
    記アクチュエータに接触し、前記アクチュエータが前記
    衝撃力により移動するのを制限する慣性部材を有するア
    クチュエータ・ロック機構。
  2. 【請求項2】 前記慣性部材を前記アクチュエータに接
    触した位置から基準位置に戻す手段を有する請求項1記
    載のアクチュエータ・ロック機構。
  3. 【請求項3】 前記アクチュエータが動作している間前
    記慣性部材の作動を制限する手段を有する請求項1記載
    のアクチュエータ・ロック機構。
  4. 【請求項4】 停止位置にあるアクチュエータの衝撃力
    による移動を制限する情報記録装置用アクチュエータ・
    ロック機構であって、 記録媒体との間で情報の転送を行う素子が取着されたス
    ライダを載置し、該素子が前記記録媒体を走査するよう
    に駆動されるアクチュエータと、 前記スライダが前記記録媒体の非記録領域に移動するよ
    うに前記アクチュエータが駆動されたとき、前記アクチ
    ュエータをベースに固定するように前記アクチュエータ
    の一部に吸着可能な吸着部材と、 前記情報記録装置に加えられた衝撃力により作動して前
    記アクチュエータに接触し、前記アクチュエータが前記
    衝撃力により移動するのを制限する慣性部材とを有する
    アクチュエータ・ロック機構。
  5. 【請求項5】 前記慣性部材を前記アクチュエータに接
    触した位置から基準位置に戻す手段を有する請求項4記
    載のアクチュエータ・ロック機構。
  6. 【請求項6】 前記アクチュエータが動作している間前
    記慣性部材の作動を制限する手段を有する請求項4記載
    のアクチュエータ・ロック機構。
  7. 【請求項7】 停止位置にあるアクチュエータの衝撃力
    による移動を制限する情報記録装置用アクチュエータ・
    ロック機構であって、 記録媒体との間で情報の転送を行う素子が取着されたス
    ライダを載置し、該素子が前記記録媒体を走査するよう
    に駆動されるアクチュエータと、 前記スライダが前記記録媒体の非記録領域に移動するよ
    うに前記アクチュエータが駆動されたとき、前記アクチ
    ュエータの一部に吸着可能な吸着部材と、 前記吸着部材が載置され、ベースに回動可能に取付けら
    れた支持部材と、 前記支持部材に係合され、前記吸着部材が前記アクチュ
    エータの一部から離れる方向に前記支持部材に対して弾
    力を与えるスプリングと、 前記支持部材の近辺で前記ベースに回動可能に取付けら
    れ、前記情報記録装置に加えられた衝撃力により作動し
    て前記アクチュエータに接触する係止部を備える慣性部
    材とを有し、 前記吸着部材と前記アクチュエータが吸着している間に
    前記情報記録装置に加えられた衝撃力による前記アクチ
    ュエータの移動に応じて前記支持部材が回転し、前記ス
    プリングが弾性変形しながら前記支持部材に弾力を与
    え、前記衝撃力により前記慣性部材が回転し、前記係止
    部が前記アクチュエータに接触して前記アクチュエータ
    の前記衝撃力による移動を制限するアクチュエータ・ロ
    ック機構。
  8. 【請求項8】 前記衝撃力がないときは前記慣性部材に
    対して前記衝撃力による回転方向と反対方向に弾力を付
    与して前記慣性部材を基準位置に戻すスプリングを備え
    る請求項7記載のアクチュエータ・ロック機構。
  9. 【請求項9】 前記支持部材は、前記衝撃力がないとき
    は前記慣性部材を回転させないように係止し、前記衝撃
    力が加えられた時は前記慣性部材の回転を自由にさせる
    係合部を備える請求項7記載のアクチュエータ・ロック
    機構。
  10. 【請求項10】 情報記録媒体と、 前記情報記録媒体との間で情報の転送を行う素子を取着
    したスライダが載置され、前記情報記録媒体の記録領域
    及び非記録領域に前記スライダを移動することが可能な
    アクチュエ−タと、 停止位置に置かれている前記アクチュエ−タをベ−スに
    固定するアクチュエ−タ・ロック機構とを備えた情報記
    録装置において、 前記アクチュ−タ・ロック機構が請求項1乃至請求項9
    のいずれかに記載のロック機構である情報記録装置。
  11. 【請求項11】 停止位置にある情報記録装置のアクチ
    ュエータが衝撃力により移動するのを制限する方法であ
    って、 前記情報記録装置に加えられた衝撃力により慣性部材を
    作動させる工程と、 前記慣性部材をアクチュエータに接触させる工程とを含
    む方法。
  12. 【請求項12】 停止位置にある情報記録装置のアクチ
    ュエータが衝撃力により移動するのを制限する方法であ
    って、 基準位置にある慣性部材の作動を制限する工程と、 前記情報記録装置に加えられた衝撃力により前記慣性部
    材の作動制限を解除し前記衝撃力により前記慣性部材を
    作動させる工程と、 前記慣性部材をアクチュエータに接触させる工程と、 前記慣性部材を基準位置に戻す工程とを含む方法。
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