JP2003228939A - ディスク・ドライブ装置、アクチュエータ・ロック機構、慣性ラッチ機構および慣性レバー - Google Patents

ディスク・ドライブ装置、アクチュエータ・ロック機構、慣性ラッチ機構および慣性レバー

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JP2003228939A
JP2003228939A JP2002025925A JP2002025925A JP2003228939A JP 2003228939 A JP2003228939 A JP 2003228939A JP 2002025925 A JP2002025925 A JP 2002025925A JP 2002025925 A JP2002025925 A JP 2002025925A JP 2003228939 A JP2003228939 A JP 2003228939A
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inertial
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actuator
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Masataka Hashizume
正崇 橋詰
Shinichi Kimura
申一 木村
Koji Takahashi
功治 高橋
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    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/54Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head into or out of its operative position or across tracks

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 慣性レバーの揺動のためのピンの立設を省く
ことのできる慣性ラッチ機構を提供する。 【解決手段】 慣性ラッチ機構に用いられる慣性レバー
21を、衝撃が加わったときにその慣性によって揺動す
るレバー本体22と、ディスク・ドライブ装置の筐体に
固定される固定子24と、レバー本体22と固定子24
とを接続し、かつレバー本体22の揺動を許容する板ば
ね部材23とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク・ドライ
ブ装置に外部から衝撃が加わったときに、ディスク・ド
ライブ装置のアクチュエータをラッチする慣性ラッチ機
構に関するものであり、特に慣性ラッチ機構に用いられ
る慣性レバーの取付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年のディスク・ドライブ装置において
は、ヘッド・スライダが待避領域表面に吸着することを
防止し、また加わった衝撃に対する信頼性を高めること
を目的として、ヘッド・スライダのロード/アンロード
機構が採用されている。ロード/アンロード機構は、デ
ィスク・ドライブ装置の非動作時に、ディスクの外周近
傍に設けられたランプと称する部品にアクチュエータを
保持させることにより、ヘッド・スライダをディスク表
面に対して非接触に待避させるものである。一方で、ノ
ートブック型等の携帯可能なパーソナル・コンピュータ
(PC)に搭載されるディスク・ドライブ装置において
は、非動作時の衝撃に対する高信頼性が求められてい
る。ディスク・ドライブ装置の非動作時に、アクチュエ
ータに実装されたヘッド・スライダが衝撃により待避位
置からディスク表面のデータ領域に移動(飛び出し)し
てしまうと、ヘッド・スライダがデータ領域表面に吸着
されたり、データ領域表面を傷つけたりして、致命的な
故障となる。非動作時にアクチュエータを待避位置に保
持し、衝撃によりアクチュエータが揺動し、データ領域
表面に移動することを防止することが、非動作時の衝撃
に対する高信頼性を得るために重要である。ロード/ア
ンロード機構を用いたディスク・ドライブ装置において
も同様であり、比較的低レベルな衝撃に対してはランプ
でヘッド・スライダの飛び出し(ロード)を防止するこ
とができる。つまり、ランプは、ヘッド・スライダを駆
動させるアクチュエータのロック機構を構成する。しか
し、高い衝撃に対してはランプによるロック機構のみで
はアクチュエータの飛び出しを防止することは困難であ
る。そのために、ディスク・ドライブ装置は、ランプの
ほかに慣性ラッチ機構を設ける例が多い。
【0003】慣性ラッチ機構は、ディスク・ドライブ装
置に衝撃が加わったときに動作するものであり、加わっ
た衝撃により発生する慣性力を利用してアクチュエータ
をラッチする機構である。この慣性ラッチ機構は、強い
衝撃に対して、アクチュエータをラッチすることができ
る特徴を有している。例えば本出願人による特開平10
−302418号(特許第3077897号、米国特許
第6163440号)公報に、慣性ラッチ機構が記載さ
れている。この慣性ラッチ機構は、ラッチ・レバーと、
慣性モーメントがラッチ・レバーよりも大きい慣性レバ
ーとから基本的に構成される。この慣性レバーは、アク
チュエータが第1の向きに揺動する衝撃が加わったとき
に、第1の向きに揺動し、第1係合部においてラッチ・
レバーに係合し、ラッチ・レバーをアクチュエータ・ラ
ッチ位置に移動させ、またアクチュエータが第2の向き
に揺動する衝撃が加わったときに、第2の向きに揺動
し、第2係合部においてラッチ・レバーに係合し、ラッ
チ・レバーをアクチュエータ・ラッチ位置に移動させ、
アクチュエータをラッチさせる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、慣性レ
バーは揺動運動を行う。従来のディスク・ドライブ装置
においては、その筐体に立設したピンを揺動軸としてい
た。ところが、この揺動軸のためのピンの立設作業は容
易でない。特に、携帯可能なPCに搭載される小型のデ
ィスク・ドライブ装置においては、ピン自体が小径であ
るためにその作業性が悪く、かつ立設する位置を高精度
で定めなければならない。ピンを1度立設してしまう
と、それを修正することはできない。一方で、慣性レバ
ーには、立設したピンを挿入するための貫通孔を穿孔す
るが、この貫通孔には高い精度が要求される。以上のよ
うな理由により、慣性ラッチ機構がハード・ディスク・ド
ライブの製造コスト低減の妨げになっていた。本発明
は、慣性レバーの揺動のためのピンの立設を省くことの
できる慣性ラッチ機構の提供を課題とする。また本発明
は、そのような慣性ラッチ機構を備えたディスク・ドラ
イブ装置、アクチュエータ・ロック機構の提供を課題と
する。さらに本発明は、そのような慣性ラッチ機構に用
いることのできる慣性レバーの提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ディスク状記
録媒体と、ディスク状記録媒体にデータを記録し、また
記録したデータを読み込むヘッド素子を有するヘッド・
スライダと、ヘッド・スライダが実装されたヘッド・ア
ームを有し、ヘッド・アームを待避位置にアンロード
し、またヘッド・スライダがディスク状記録媒体の表面
に近接するようにヘッド・アームを待避位置からロード
するアクチュエータと、アクチュエータが待避位置にあ
る状態で衝撃が加わったときに、アクチュエータをラッ
チして待避位置に停留させる慣性ラッチ機構を備えたデ
ィスク・ドライブ装置に適用される。そして本発明にお
ける慣性ラッチ機構は、所定の揺動軸を中心にアクチュ
エータ開放位置とアクチュエータ・ラッチ位置の間を揺
動可能であり、衝撃が加わると、アクチュエータ開放位
置からアクチュエータ・ラッチ位置に移動してアクチュ
エータをラッチするラッチ部材と、衝撃が加わるとその
慣性力により揺動運動することによりこのラッチ部材を
移動させる慣性部材を備えている。さらに、本発明にお
ける慣性ラッチ機構は、ディスク・ドライブ装置の所定
位置に固定される固定部材と、この固定部材と慣性部材
との間に介在され、慣性部材の揺動を許容する揺動許容
部材とを備えたことを特徴としている。
【0006】本発明における慣性ラッチ機構は、ディス
ク・ドライブ装置の所定位置に固定される固定部材を設
け、この固定部材と慣性部材との間に揺動許容部材を配
設した構造を採用している。この固定部材、慣性部材お
よび揺動許容部材は、ディスク・ドライブ装置に組み込
む前に一体として構成することができる。そして、固定
部材を適宜位置決めした後にディスク・ドライブ装置に
固定することができるので、所定の精度を確保すること
ができる。もちろんこの過程に高精度なピンの立設作業
は不要である。
【0007】以上の揺動許容部材の典型例として、弾性
部材を掲げることかできる。したがって本発明は、ラッ
チ部材、弾性部材および慣性部材を備えたディスク・ド
ライブ装置に用いられる慣性ラッチ機構を提供する。こ
のラッチ部材は、所定の揺動軸を中心にアクチュエータ
開放位置とアクチュエータ・ラッチ位置の間を揺動可能
であり、衝撃が加わると、アクチュエータ開放位置から
アクチュエータ・ラッチ位置に移動してアクチュエータ
をラッチする。また、弾性部材は、ラッチ部材における
揺動方向への撓み許容されるが、揺動方向と垂直な方向
への撓みが実質的に制限されたものである。さらに、慣
性部材は、弾性部材に接続されて揺動可能であるととも
に、衝撃が加わるとその慣性力により揺動運動すること
によってラッチ部材を移動させる。ここで、従来の慣性
ラッチ機構は、慣性部材をピンに回動可能に支持する構
造を採用していた。そのために、慣性部材が加わった振
動により上下方向に移動して、ディスク・ドライブ装置
の筐体に衝突することが想定される。この衝突により、
コンタミネーション(Contamination)を発生させるお
それがあった。これに対して、本発明によるディスク・
ドライブ装置は、慣性部材がラッチ部材における揺動方
向への撓みは許容されるが、揺動方向と垂直な方向への
撓みが実質的に制限された弾性部材に接続されているか
ら、慣性部材の上下方向への振動が制限される。そのた
め、ディスク・ドライブ装置の筐体への慣性部材の衝突
を抑制することができる。
【0008】本発明のディスク・ドライブ装置におい
て、ディスク・ドライブ装置に対して移動が拘束された
固定子に弾性部材を接続し、かつこの弾性部材に慣性部
材を接続する構成とすることができる。ここで、所定の
形状に形成することにより弾性部材自体をディスク・ド
ライブ装置の筐体に固定して拘束することもできるが、
固定子を用意し、この固定子に弾性部材を接続する構成
とするほうが、製造性の観点から望ましい。本発明にお
ける弾性部材の形態は特に限定されるものではないが、
ラッチ部材における揺動方向への撓みを許容する一方、
揺動方向と垂直な方向への撓みが実質的に制限されると
いう要件を満足する上で、板ばねを用いることが望まし
い。板ばねは単体(1枚)として用いてもよいし、複数
枚として用いてもよい。なお、後述する実施の形態で示
すように、ラッチ部材および慣性部材の構造を特定する
ことにより、慣性部材によって、ラッチ部材がその揺動
方向と垂直な方向への移動が拘束することができる。
【0009】慣性部材、より具体化すれば慣性レバーの
揺動を許容するが揺動の方向以外への慣性レバーの動作
を規制する規制部材を設ければ、慣性部材の上下方向へ
の振動を制限することができる。この思想は、ロータリ
ー・アクチュエータが待避位置にある状態で衝撃が加わ
ったときに、ロータリー・アクチュエータをラッチして
待避位置に停留させる慣性ラッチ機構と、慣性ラッチ機
構によるラッチが行われない衝撃に対してロータリー・
アクチュエータを退避位置に保持するアクチュエータ保
持機構とを備えたアクチュエータ・ロック機構に適用す
ることができることは言うまでもない。そして、その慣
性ラッチ機構は、衝撃による慣性力を受けて揺動する慣
性レバーと、慣性部材の動作に伴ってロータリー・アク
チュエータをラッチして待避位置に停留させるラッチ・
レバーと、慣性レバーの揺動を許容するが前記揺動の方
向以外への慣性レバーの動作を規制する規制部材とを備
えることになる。本発明における規制部材は、揺動の方
向の剛性が、揺動の方向と直交する方向の剛性よりも大
きくなるように配設された板状体から構成することがで
きる。この板状体の一例として、前述の板ばねを掲げる
ことができる。
【0010】本発明を適用するのが望ましいラッチ・レ
バーおよび慣性レバーの構成は以下の通りである。ラッ
チ・レバーは、所定の揺動軸を中心にして揺動可能であ
るとともに、揺動軸を跨いで第1の作用点および第2の
作用点が配設されている。また、慣性レバーは、ラッチ
・レバーの揺動軸を跨いで第3の作用点および第4の作
用点が配設されている。慣性レバーの第4の作用点がラ
ッチ・レバーの第1の作用点に接触して第1の外力が第
1の作用点に作用すると、ラッチ・レバーは所定の方向
に揺動する。また、慣性レバーの第4の作用点がラッチ
・レバーの第2の作用点に接触して第2の外力が前記第
2の作用点に作用しても、ラッチ・レバーは前記所定の
方向に揺動する。
【0011】以上説明したように、本発明の新規な点
は、慣性レバーがばね力によってその揺動動作が制御さ
れるところに見出すことができる。したがって本発明
は、ディスク・ドライブ装置の筐体内に配設され、ロー
タリー・アクチュエータが待避位置にある状態で衝撃が
加わったときに、前記ロータリー・アクチュエータをラ
ッチして前記待避位置に停留させる慣性ラッチ機構であ
って、前記衝撃による所定の慣性力を受けると揺動する
慣性レバーと、この慣性レバーの動作に伴って、揺動軸
を中心に揺動運動する過程で、ロータリー・アクチュエ
ータをラッチして待避位置に停留させるラッチ・レバー
と、を備え、慣性レバーがばね力によってその揺動動作
が制御される。そしてさらに、慣性レバーは、所定の間
隔を隔てて配設された2つの作用点を有しており、ラッ
チ・レバーは、ロータリー・アクチュエータに臨む第1
の面およびこの第1の面に対向する第2の面を有し、慣
性レバーの一方の作用点がラッチ・レバーの第1の面に
作用することによりラッチ・レバーが所定方向に揺動す
る。また、慣性レバーの他方の作用点がラッチ・レバー
の第2の面に作用してもラッチ・レバーが前記所定方向
に揺動する。
【0012】本発明による慣性ラッチ機構は、慣性レバ
ーの揺動動作の方向に専ら屈曲するように配設された板
ばねを供え、この板ばねに慣性レバーを接続することに
より、慣性レバーの揺動動作を制御することが望まし
い。このとき、板ばねは、衝撃が加わらないときには真
直状態を保つことにより慣性レバーを所定位置に維持す
る。慣性レバーの衝撃によらない自由な揺動を規制する
ためである。ただし、衝撃が加わったときには屈曲する
ことにより慣性レバーの揺動を許容する。
【0013】本発明により提供される慣性ラッチ機構
は、これまでの説明から明らかなように、特徴のある慣
性レバーによってその効果がもたらされるものである。
したがって本発明は、ディスク・ドライブ装置の筐体内
に配設され、ロータリー・アクチュエータが待避位置に
ある状態で衝撃が加わったときに、ロータリー・アクチ
ュエータをラッチして前記待避位置に停留させる慣性ラ
ッチ機構に用いる慣性レバーであって、衝撃が加わった
ときにその慣性によって揺動するレバー本体と、筐体に
固定される固定子と、レバー本体とこの固定子とを接続
し、かつレバー本体の揺動を許容する揺動許容部材と、
を備えることを特徴とする慣性レバーを提供する。
【0014】本発明の慣性レバーにおいて、揺動許容部
材を板ばね部材から構成することが望ましい。そしてこ
の板ばね部材は、レバー本体の揺動時に屈曲する部位を
含むばね本体と、ばね本体に連なりレバー本体との接続
を担う第1の接続部と、ばね本体に連なり固定子との接
続を担う第2の接続部と、を備えることが望ましい。板
ばね部材とレバー本体、固定子との各々との接続の便宜
のためである。第1および第2の接続部は、ばね本体と
一体であっても別体であっても構わない。接続のために
は、レバー本体に第1の係合部を、また固定子には第2
の係合部を形成しておけば、板ばね部材の第1の接続部
を第1の係合部に係合し、かつ板ばね部材の第2の接続
部を第2の係合部に係合することにより、レバー本体と
固定子とを板ばね部材により簡易に接続することができ
る。第1および第2の係合部は、溝、貫通孔その他種々
の形態を含む概念である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明を実施の形態に基づい
て詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態にかかる
ディスク・ドライブ装置としてのハード・ディスク・ド
ライブ100の分解斜視図、図2はハード・ディスク・
ドライブ100の平面図および図3は図2のA部拡大図
である。なお、図2は、ハード・ディスク・ドライブ1
00のトップ・カバー14を取り外した状態を示してい
る。図1〜図3において、データ記録媒体である磁気デ
ィスク1、磁気ディスク1を回転駆動するスピンドル・
モータ2、ヘッド・スライダ6が実装されたアクチュエ
ータ7、アクチュエータ7を揺動駆動するボイス・コイ
ル・モータ(VCM)8、アクチュエータ7の揺動範囲
を規制するクラッシュ・ストップ9、アクチュエータ7
の待避位置に設けられたランプ・ブロック10、アクチ
ュエータ・ロック機構を構成する本発明の慣性ラッチ機
構11、等を箱型のベース5の内部に収納したものであ
る。このハード・ディスク・ドライブ100は、アクチ
ュエータ7のロード/アンロード機構、および慣性ラッ
チ機構11を用いたアクチュエータ・ロック機構を備え
ており、ハード・ディスク・ドライブ100の動作停止
の際に、アクチュエータ7を待避位置にアンロードし、
ハード・ディスク・ドライブ100の非動作時に、アク
チュエータ7を待避位置に保持するものである。ランプ
・ブロック10は、上記のロード/アンロード機構を構
成するとともに、アクチュエータ・ロック機構を構成し
ている。
【0016】磁気ディスク1は、スピンドル・モータ2
のロータ部にトップ・クランプ3およびスクリュ4によ
って固定されている。磁気ディスク1は、ハード・ディ
スク・ドライブ100が動作しているとき、スピンドル
・モータ2のスピンドル軸を中心にして回転駆動され、
ハード・ディスク・ドライブ100が非動作のとき、回
転停止(静止)する。磁気ディスク1の表面には、デー
タおよびサーボ情報が記録されるトラックが同心円状に
配置されている。磁気ディスク1は本実施の形態では1
枚搭載されているが、2枚以上でも良い。
【0017】アクチュエータ7は、ヘッド・アーム71
とコイル・アーム72とを有し、揺動軸73に揺動自在
に嵌合している。したがって、揺動軸73を中心として
回転運動可能に設けられている。ヘッド・アーム71と
コイル・アーム72とは、揺動軸73を挟んで互いに反
対側になるように配設されている。ヘッド・アーム71
は、図2に示すように、キャリッジ・アーム71aと、
このキャリッジ・アーム71aに懸架されたサスペンシ
ョン・アーム71bを有する。図3に示すように、サス
ペンション・アーム71bは、ランプ・ブロック10に
待避するためのタブ74を有する。タブ74は、ヘッド
・アーム71が待避位置に移動したときに、ランプ・ブ
ロック10により保持される部分である。またサスペン
ション・アーム71bには、ヘッド・スライダ6が実装
されている。ヘッド・アーム71は複数櫛状に形成され
ている。
【0018】ヘッド・スライダ6は、それぞれ磁気ディ
スク1の上面、下面に対向するようにヘッド・アーム7
1に取り付けられ、ワイヤ配線等により制御部に接続さ
れている(図示せず)。このヘッド・スライダ6は、前
記制御部からのデータを磁気ディスク1表面のトラック
に記録し、またトラックに記録されたデータを読み込ん
で制御部に送るヘッド素子(図示せず)を備えている。
【0019】VCM8は、コイル・アーム72の内面に
実装されたボイス・コイル81、上ヨーク82および下
ヨーク83、上ヨーク82の下面に着設された永久磁石
(図示せず)、下ヨーク83の上面に着設された永久磁
石84等により構成されている。ボイス・コイル81に
は、図示しない制御部から駆動電流が供給される。コイ
ル・アーム72は、上ヨーク82と下ヨーク83とに挟
まれた空間に配置されている。
【0020】クラッシュ・ストップ9は、動作中にVC
M8が暴走してしまったときに、コイル・アーム72に
当接してアクチュエータ7の揺動を強制的に停止させ、
アクチュエータ7がスピンドル・モータ2や他の装置構
成機構に衝突するのを防止するために設けられており、
一対のピン91とピン92から構成される。
【0021】ランプ・ブロック10は、スクリュ12に
よりベース5に固定されている。なお、アクチュエータ
7とVCM8とランプ・ブロック10とは、ロード/ア
ンロード機構を構成している。ベース5には、ハード・
ディスク・ドライブ100内を循環する空気をろ過する
ための循環フィルタ13が配設されている。そして、ブ
リーザ・フィルタ15が取り付けられたトップ・カバー
14をスクリュ16で締め付けることにより、ベース5
内部を外部と気密に封止する。
【0022】図4は図1における慣性ラッチ機構11周
辺部の拡大図、図7は慣性ラッチ機構11を構成する慣
性レバー21を示す図である。図1、図4および図7に
おいて、慣性ラッチ機構11は、レバー本体22、板ば
ね部材23および固定子24とから構成される慣性レバ
ー21と、揺動軸26を中心にして揺動(回転運動)可
能なラッチ・レバー25により構成されている。図7に
示すように、慣性レバー21は、レバー本体22、板ば
ね部材23および固定子24という3つの部材から構成
される。レバー本体22には、2つの作用点22a(第
3の作用点)および22b(第4の作用点)を備えてい
る。2つの作用点22a(第3の作用点)および22b
(第4の作用点)は、図4に示すように、ラッチ・レバ
ー25の揺動軸26を跨いで配設される。固定子24は
ベース5に固定される。レバー本体22には板ばね部材
23の第1の接続部23bが係合されるT字状の係合溝
22hが、また固定子24には板ばね部材23の第2の
接続部23cが係合されるT字状の係合溝24hが形成
されている。H型の断面を有する板ばね部材23は、板
ばね本体23a、板ばね本体23aの両端部に接続され
る第1の接続部23bおよび第2の接続部23cとから
構成される。第1の接続部23bはレバー本体22の係
合溝22hに挿入・係合され、第2の接続部23cは固
定子24の係合溝24hに挿入・係合される。この係合
は機械的なもののみでもよいが、接着剤を併用してもよ
い。以上のようにして、レバー本体22は板ばね部材2
3によってベース5に固定された固定子24に接続され
ている。したがって、衝撃を受けると、板ばね部材23
の板ばね本体23aの部分で屈曲することにより、図7
の矢印に示す方向に揺動動作を行うことができる。衝撃
を受けないときには、板ばね本体23aは真直である。
第1の接続部23bのレバー本体22の係合溝22hと
の挿入・係合および第2の接続部23cは固定子24の
係合溝24hとの挿入・係合が強固に行われている。し
かも、板ばね本体23aは、前記揺動動作の方向に専ら
屈曲する向きに配設されているので、前記屈曲と垂直な
方向へのレバー本体22の動作は抑制、制御される。な
お、本実施の形態において、板ばね本体23aの屈曲に
より生ずるレバー本体22の慣性モーメントは、揺動軸
26回りのラッチ・レバー25の慣性モーメントよりも
大きい。
【0023】ラッチ・レバー25は、図4に示すよう
に、揺動軸26の周りにラッチ・アーム27と補助アー
ム28とを有する。ラッチ・アーム27には、ラッチ突
起27aが形成されている。ラッチ突起27aは、ラッ
チ・レバー25がアクチュエータ・ラッチ位置に動いた
ときに、アクチュエータ7のコイル・アーム72の先端
部72aに係合してアクチュエータ7をラッチする。補
助アーム28には、2つの作用点28a(第1の作用
点)および28b(第2の作用点)が存在しており、作
用点28aは押し下げピン29に、また、作用点28b
は押し上げアーム30に配設される。押し下げピン29
および押し上げアーム30は、補助アーム28上に形成
される。補助アーム28の作用点28aにレバー本体2
2の作用点22aが、また作用点28bに慣性レバー2
1の作用点22bが作用する。この作用による外力によ
って、ラッチ・レバー25が揺動動作する。
【0024】さて、図示しない制御部は、ハード・ディ
スク・ドライブ100が動作を停止する際に、VCM8
のボイス・コイル81に駆動電流を流し、アクチュエー
タ7のヘッド・アーム71を待避位置にアンロードさせ
る。また、ハード・ディスク・ドライブ100が動作を
開始する際に、ヘッド・アーム71を待避位置からロー
ドさせて、回転動作を開始した磁気ディスク1表面に上
空にヘッド・スライダ6を移動させ、さらにヘッド・ス
ライダ6のヘッド素子により読み込まれたサーボ・デー
タに基づいてヘッド・スライダ6を所望のデータ・トラ
ック上に移動させる。図2はヘッド・アーム71が待避
位置にアンロードされた状態を示している。
【0025】ハード・ディスク・ドライブ100の非動
作時には、アクチュエータ7のヘッド・アーム71およ
びヘッド・スライダ6は、待避位置にアンロードされて
いる。ヘッド・アーム71が待避位置にあるとき、サス
ペンション・アーム71bのタブ74は、図3に示すよ
うにランプ・ブロック10に保持されている。このと
き、磁気ディスク1は静止している。ランプ・ブロック
10は、ヘッド・アーム71が待避位置にアンロードさ
れ、タブ74がランプ・ブロック10に保持されている
とき、慣性ラッチ機構11が動作しないような微弱な衝
撃に対して、ヘッド・アーム71が待避位置から磁気デ
ィスク1側あるいはその反対側に移動してしまことを防
ぎ、ヘッド・アーム71を待避位置に保持するアクチュ
エータ保持機構としての機能を有する。
【0026】次に、非動作時にハード・ディスク・ドラ
イブ100に衝撃が加わったときのアクチュエータ7の
ラッチ動作を説明する。このとき、慣性ラッチ機構11
は、以下のように動作して、アクチュエータ7をラッチ
し、ヘッド・アーム71およびヘッド・スライダ6が、
磁気ディスク1の配設空間に入り込むことを防止する。
図4ないし図6に基づき慣性ラッチ機構11の動作を説
明する。図4はラッチ・レバー25がアクチュエータ開
放位置にあるときのアクチュエータ7、慣性レバー2
1、およびラッチ・レバー25の位置関係を示す模式図
である。図4においては、コイル・アーム72の先端部
72aの揺動軌道から離れた所にラッチ・レバー25の
ラッチ突起27aが位置している。
【0027】図5は外部からの衝撃によりアクチュエー
タ7に反時計回りに揺動させるトルクTc1が働いた場合
のラッチ動作を示す図である。アクチュエータ7にこの
トルクTc1が働いたとき、レバー本体22には、板ばね
本体23aを中心に反時計回りに回転させようとするト
ルクTi1が働く。また、ラッチ・レバー25には、上記
の衝撃により揺動軸26を中心に反時計回りに回転させ
ようとするトルクTt1が働く。また、ラッチ・レバー2
5には、例えばばね(図示せず)により時計回りに回転
させようとするトルクTsが常に働いている。レバー本
体22に働くトルクTi1が、ラッチ・レバー25に働く
トルクTt1+Tsよりも大きければ、レバー本体22
は、ラッチ・レバー25に働くトルクの向きに係わらず
反時計回りに揺動する。そうすると、作用点22bが押
し上げアーム30の作用点28bを押し上げ、ラッチ・
レバー25を反時計回りに揺動させる。これにより、ラ
ッチ・レバー25はアクチュエータ・ラッチ位置に移動
し、ラッチ突起27aは開放位置(図4の状態)からコ
イル・アーム72の先端部72aの揺動軌道上のラッチ
位置(図5の状態)に移動する。ラッチ位置に移動した
ラッチ突起27aが、待避位置から移動してきたコイル
・アーム72の先端部72aに係合し、コイル・アーム
72の先端部72aを引っかけることにより、アクチュ
エータ7がラッチされる。ラッチされたアクチュエータ
7は、そのあと速やかに慣性ラッチ機構11から開放さ
れ、待避位置に戻ることが望ましい。
【0028】図6は外部からの衝撃によりアクチュエー
タ7に時計回りに揺動させるトルクTc2が働いた場合の
ラッチ動作を示す図である。アクチュエータ7に上記衝
撃によるトルクTc2が働いたとき、レバー本体22に
は、板ばね部材23を中心に時計回りに回転させようと
するトルクTi2が働く。また、ラッチ・レバー25に
は、揺動軸26を中心に時計回りに回転させようとす
る、上記の衝撃によるトルクTt2 が働く。レバー本体
22に働くトルクTi2が、ラッチ・レバー25に働く時
計回りのトルク(トルクTt1+Ts)よりも大きけれ
ば、レバー本体22は、ラッチ・レバー25に働く時計
回りのトルクに打ち勝って反時計回りに揺動する。そう
すると、作用点22aが押し下げピン29の作用点28
aを押し下げてラッチ・レバー25を反時計回りに揺動
させる。これにより、ラッチ・レバー25はアクチュエ
ータ・ラッチ位置に移動し、ラッチ突起27aはコイル
・アーム72の先端部72aの揺動軌道上のラッチ点に
移動して、コイル・アーム72の先端部72aを引っか
ける。以上のように、レバー本体22は、ばね力によっ
てその揺動動作が制御されるとともに所定の間隔を隔て
て配設された2つの作用点22aおよび22bを有して
いる。一方で、ラッチ・レバー25は、押し下げピン2
9に存在する作用点28aは、アクチュエータ7に臨む
面(第1の面)側に形成されている。また、押し上げア
ーム30に存在する作用点28bは、前記第1の面に対
向する第2の面に形成されている。そして、レバー本体
22の一方の作用点22aがラッチ・レバー25の前記
第1の面に形成された作用点28aに作用することによ
りラッチ・レバー25が時計回りに揺動し、レバー本体
22の他方の作用点22bがラッチ・レバー25の前記
第2の面に形成された作用点28bに作用することによ
りラッチ・レバー25は反時計回りに揺動する。
【0029】図5、図6のいずれにおいても、レバー本
体22が衝撃によるトルクTi1、Ti2の向きに揺動する
ためには、トルクTi1、Ti2が、ラッチ・レバー25に
衝撃により働くトルクTt1、Tt2よりも大きくなければ
ならない。すなわち、レバー本体22とラッチ・レバー
25に働く衝撃角加速度はほぼ等しいと考えられるの
で、レバー本体22の慣性モーメントがラッチ・レバー
25の慣性モーメントよりも大きくなければならない。
なお、コイル・アーム72の先端部72aが待避位置か
らラッチ位置に移動するよりも前に、ラッチ突起27a
がラッチ位置に移動するように、開放位置からラッチ位
置までのラッチ突起27aの揺動距離、ラッチ点の位
置、ラッチ突起27aから揺動軸26までの距離等を設
定しておく。
【0030】以上説明した本実施の形態による慣性ラッ
チ機構11によれば、慣性レバー21を、レバー本体2
2、板ばね部材23および固定子24とから構成したこ
とにより、従来のように揺動軸26を構成するためのピ
ンを立設する必要がない。また、レバー本体22は、固
定子24に板ばね部材23によって接続されており、こ
の接続の構造はレバー本体22の上下方向の振動を実質
的に防止することができる。板ばね本体23aが、レバ
ー本体22の揺動方向の撓みは許容されるが、これと垂
直な方向への撓みが実質的に制限されるように配設され
ているからである。したがって、ハード・ディスク・ド
ライブ100が衝撃を受けた際に、レバー本体22がト
ップ・カバー14あるいはベース5との衝突によるコン
タミネーションの発生可能性が小さくなる。なお、ラッ
チ・レバー25は、ピンからなる揺動軸26を有する
が、レバー本体22によってその上下方向の移動が拘束
されている。
【0031】また、本実施の形態による慣性ラッチ機構
11によれば、ラッチ・レバー25よりも慣性モーメン
トの大きなレバー本体22を設けたことにより、慣性ラ
ッチ機構11およびアクチュエータ・ロック機構の信頼
性を向上させることができる。また、レバー本体22は
プレス、ラッチ・レバー25はプラスチック・モールド
等の薄い部材を用いて製作可能であり、かつほぼ同じ高
さに配設することが可能なので、薄型化されたハード・
ディスク・ドライブ100にも搭載可能である。なお、
慣性ラッチ機構11を用いたアクチュエータ・ロック機
構において、アクチュエータ保持機構は、ランプ・ブロ
ック10に限定されるものではなく、磁気ロック機構等
を用いても良い。また、慣性ラッチ機構11は、ランプ
・ブロック10を設けずに、磁気ディスク1表面におけ
る同心円状の所定の領域を待避領域(待避位置)とし、
非動作時にこの待避領域にヘッド・スライダ6を着地さ
せるコンタクト・スタート・ストップ(CSS)型のハー
ド・ディスク・ドライブ100にも適用可能である。た
だし、この場合はランプ・ブロック10に変わるアクチ
ュエータ保持機構(例えば磁気ロック機構)を併用する
ことが必要である。また上記の慣性ラッチ機構11は、
磁気ディスク1がベース5に固定されたハード・ディス
ク・ドライブ100だけでなく、ディスクの取り外しが
可能なリムーバブル型のハード・ディスク・ドライブ1
00にも適用可能である。
【0032】また、上記の慣性ラッチ機構11におい
て、レバー本体22とラッチ・レバー25の係合機構、
およびラッチ・レバー25とアクチュエータ7のコイル
・アーム72の先端部72aとの係合機構は、以上に示
したものに限定されるものではない。さらにまた、慣性
ラッチ機構11がラッチするアクチュエータ7の部分
は、コイル・アーム72の先端部72aに限定されるも
のではない。さらに、本発明において、慣性レバー21
は図7に示した形態に限定されず、例えば図8および図
9に示すような形態であってもよい。図8に示す慣性レ
バー121は、板ばね部材123を、X字状に板ばね本
体123aを交差させた形態としたものである。この板
ばね部材123は、接続面123bをレバー本体122
に、また接続面123cを固定子124に接着剤により
接合する。また、図9は、板ばね部材223を、板ばね
本体223aの両端部を巻き回すことにより接続部22
3b,223cを形成している。一方で、レバー本体2
22には接続部223bを係合するための係合溝222
hが、また固定子224には接続部223cを係合する
ための係合溝224hが形成されている。接続部223
bを係合溝222hに、また接続部223cを係合溝2
24hに係合することにより、固定子224にレバー本
体222が揺動可能に接続される。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
慣性レバーの揺動のためのピンの立設を省くことのでき
る慣性ラッチ機構を提供することができる。また本発明
は、そのような慣性ラッチ機構を備えたハード・ディス
ク・ドライブ、アクチュエータ・ロック機構が提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態によるハード・ディスク・ドラ
イブの構成を示す分解斜視図である。
【図2】 本実施の形態によるハード・ディスク・ドラ
イブの構成を示す平面図である。
【図3】 図2の部分拡大図である。
【図4】 本実施の形態によるハード・ディスク・ドラ
イブの慣性ラッチ機構近傍を示す部分平面図であり、衝
撃が加わらない状態を示している。
【図5】 本実施の形態によるハード・ディスク・ドラ
イブの慣性ラッチ機構近傍を示す部分平面図であり、衝
撃が加わったために慣性レバーが反時計回りに揺動した
状態を示している。
【図6】 本実施の形態によるハード・ディスク・ドラ
イブの慣性ラッチ機構近傍を示す部分平面図であり、衝
撃が加わったために慣性レバーが時計回りに揺動した状
態を示している。
【図7】 本実施の形態によるハード・ディスク・ドラ
イブに用いた慣性レバーの他の形態を示す斜視図であ
る。
【図8】 慣性レバーの他の形態を示す斜視図である。
【図9】 慣性レバーの他の形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…磁気ディスク、2…スピンドル・モータ、3…トッ
プ・クランプ、4…スクリュ、5…ベース、6…ヘッド
・スライダ、7…アクチュエータ、8…ボイス・コイル
・モータ(VCM)、9…クラッシュ・ストップ、10
…ランプ・ブロック、11…慣性ラッチ機構、12…ス
クリュ、13…循環フィルタ、14…トップ・カバー、
15…ブリーザ・フィルタ、16…スクリュ、21,1
21,221…慣性レバー、22,122,222…レ
バー本体、22a,22b…作用点、23,123,2
23…板ばね部材、23a,123a,223a…板ば
ね本体、23b,23c,223b,223c…接続
部、24,124,224…固定子、24h,124
h,224h…係合溝、25…ラッチ・レバー、26…
揺動軸、27…ラッチ・アーム、28…補助アーム、2
8a,28b…作用点、29…押し下げピン、30…押
し上げアーム
フロントページの続き (72)発明者 橋詰 正崇 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本アイ・ ビー・エム株式会社 藤沢事業所内 (72)発明者 木村 申一 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本アイ・ ビー・エム株式会社 藤沢事業所内 (72)発明者 高橋 功治 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本アイ・ ビー・エム株式会社 藤沢事業所内 Fターム(参考) 5D059 AA01 BA01 LA06 LA14 5D068 AA01 BB01 CC12 EE01 EE03 EE17 GG03

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状記録媒体と、 前記ディスク状記録媒体にデータを記録し、また記録し
    たデータを読み込むヘッド素子を有するヘッド・スライ
    ダと、 前記ヘッド・スライダが実装されたヘッド・アームを有
    し、前記ヘッド・アームを待避位置にアンロードし、ま
    た前記ヘッド・スライダが前記ディスク状記録媒体の表
    面に近接するように前記ヘッド・アームを前記待避位置
    からロードするアクチュエータと、 前記アクチュエータが待避位置にある状態で衝撃が加わ
    ったときに、前記アクチュエータをラッチして前記待避
    位置に停留させる慣性ラッチ機構とを備え、 前記慣性ラッチ機構は、 所定の揺動軸を中心にアクチュエータ開放位置とアクチ
    ュエータ・ラッチ位置の間を揺動可能であり、前記衝撃
    が加わると、前記アクチュエータ開放位置から前記アク
    チュエータ・ラッチ位置に移動して前記アクチュエータ
    をラッチするラッチ部材と、 前記衝撃が加わるとその慣性力により揺動運動すること
    により前記ラッチ部材を移動させる慣性部材と、 ディスク・ドライブ装置の所定位置に固定される固定部
    材と、 前記固定部材と前記慣性部材との間に介在され、前記慣
    性部材の前記揺動を許容する揺動許容部材と、を備えた
    ことを特徴とするディスク・ドライブ装置。
  2. 【請求項2】 ディスク状記録媒体と、 前記ディスク状記録媒体にデータを記録し、また記録し
    たデータを読み込むヘッド素子を有するヘッド・スライ
    ダと、 前記ヘッド・スライダが実装されたヘッド・アームを有
    し、前記ヘッド・アームを前記待避位置にアンロード
    し、また前記ヘッド・スライダが前記ディスク状記録媒
    体の表面に近接するように前記ヘッド・アームを前記待
    避位置からロードするアクチュエータと、 前記アクチュエータが待避位置にある状態で衝撃が加わ
    ったときに、前記アクチュエータをラッチして前記待避
    位置に停留させる慣性ラッチ機構とを備え、 前記慣性ラッチ機構は、 所定の揺動軸を中心にアクチュエータ開放位置とアクチ
    ュエータ・ラッチ位置の間を揺動可能であり、前記衝撃
    が加わると、前記アクチュエータ開放位置から前記アク
    チュエータ・ラッチ位置に移動して前記アクチュエータ
    をラッチするラッチ部材と、 前記ラッチ部材における前記揺動方向への撓みは許容さ
    れるが、前記揺動方向と垂直な方向への撓みが実質的に
    制限された弾性部材と、 前記弾性部材に接続されて揺動可能であるとともに、前
    記衝撃が加わるとその慣性力により揺動運動することに
    より前記ラッチ部材を移動させる慣性部材と、を備えた
    ことを特徴とするディスク・ドライブ装置。
  3. 【請求項3】 前記ディスク・ドライブ装置に対して移
    動が拘束された固定子に前記弾性部材が接続され、かつ
    前記弾性部材に前記慣性部材が接続されたことを特徴と
    する請求項2に記載のディスク・ドライブ装置。
  4. 【請求項4】 前記弾性部材は、板ばねから構成される
    ことを特徴とする請求項2に記載のディスク・ドライブ
    装置。
  5. 【請求項5】 前記ラッチ部材は、前記慣性部材によっ
    て、前記揺動方向と垂直な方向への移動が拘束されるよ
    うに構成されたことを特徴とする請求項2に記載のディ
    スク・ドライブ装置。
  6. 【請求項6】 ロータリー・アクチュエータが待避位置
    にある状態で衝撃が加わったときに、前記ロータリー・
    アクチュエータをラッチして前記待避位置に停留させる
    慣性ラッチ機構と、 前記慣性ラッチ機構によるラッチが行われない衝撃に対
    して前記ロータリー・アクチュエータを前記退避位置に
    保持するアクチュエータ保持機構と、を備え、 前記慣性ラッチ機構は、 前記衝撃による慣性力を受けて揺動する慣性レバーと、 前記慣性レバーの動作に伴って前記ロータリー・アクチ
    ュエータをラッチして前記待避位置に停留させるラッチ
    ・レバーと、 前記慣性レバーの揺動を許容するが前記揺動の方向以外
    への前記慣性レバーの動作を規制する規制部材と、を備
    えたことを特徴とするアクチュエータ・ロック機構。
  7. 【請求項7】 前記規制部材は、前記揺動の方向の剛性
    が、前記揺動の方向と直交する方向の剛性よりも大きく
    なるように配設された板状体から構成されることを特徴
    とする請求項6に記載のアクチュエータ・ロック機構。
  8. 【請求項8】 前記ラッチ・レバーは、所定の揺動軸を
    中心にして揺動可能であるとともに、前記揺動軸を跨い
    で第1の作用点および第2の作用点が配設され、 前記慣性レバーは、 前記ラッチ・レバーの揺動軸を跨いで第3の作用点およ
    び第4の作用点が配設され、前記第3の作用点が前記ラ
    ッチ・レバーの第1の作用点に接触して第1の外力が前
    記第1の作用点に作用すると、前記ラッチ・レバーは所
    定の方向に揺動し、前記第4の作用点が前記ラッチ・レ
    バーの第2の作用点に接触して第2の外力が前記第2の
    作用点に作用すると、前記ラッチ・レバーは前記所定の
    方向に揺動することを特徴とする請求項6に記載のアク
    チュエータ・ロック機構。
  9. 【請求項9】 ディスク・ドライブ装置の筐体内に配設
    され、ロータリー・アクチュエータが待避位置にある状
    態で衝撃が加わったときに、前記ロータリー・アクチュ
    エータをラッチして前記待避位置に停留させる慣性ラッ
    チ機構であって、 前記衝撃による所定の慣性力を受けると揺動する慣性レ
    バーと、 前記慣性レバーの動作に伴って、揺動軸を中心に揺動運
    動する過程で、前記ロータリー・アクチュエータをラッ
    チして前記待避位置に停留させるラッチ・レバーと、を
    備え、 前記慣性レバーは、ばね力によってその揺動動作が制御
    されるとともに所定の間隔を隔てて配設された2つの作
    用点を有し、 前記ラッチ・レバーは、前記ロータリー・アクチュエー
    タに臨む第1の面および前記第1の面に対向する第2の
    面を有し、 前記慣性レバーの一方の前記作用点が前記ラッチ・レバ
    ーの前記第1の面に作用することにより前記ラッチ・レ
    バーが所定方向に揺動し、 前記慣性レバーの他方の前記作用点が前記ラッチ・レバ
    ーの前記第2の面に作用することにより前記ラッチ・レ
    バーが前記所定方向に揺動することを特徴とする慣性ラ
    ッチ機構。
  10. 【請求項10】 前記慣性ラッチ機構は、 前記慣性レバーの揺動動作の方向に専ら屈曲するように
    配設された板ばねを供え、前記板ばねに前記慣性レバー
    を接続することにより、前記慣性レバーの揺動動作が制
    御されることを特徴とする請求項9に記載の慣性ラッチ
    機構。
  11. 【請求項11】 前記板ばねは、 前記衝撃が加わらないときには真直状態を保つことによ
    り前記慣性レバーを所定位置に維持し、前記衝撃が加わ
    ったときには屈曲することにより前記慣性レバーの揺動
    を許容することを特徴とする請求項10に記載の慣性ラ
    ッチ機構。
  12. 【請求項12】 ディスク・ドライブ装置の筐体内に配
    設され、ロータリー・アクチュエータが待避位置にある
    状態で衝撃が加わったときに、前記ロータリー・アクチ
    ュエータをラッチして前記待避位置に停留させる慣性ラ
    ッチ機構に用いる慣性レバーであって、 前記衝撃が加わったときにその慣性によって揺動するレ
    バー本体と、 前記筐体に固定される固定子と、 前記レバー本体と前記固定子とを接続し、かつ前記レバ
    ー本体の前記揺動を許容する揺動許容部材と、を備える
    ことを特徴とする慣性レバー。
  13. 【請求項13】 前記揺動許容部材が板ばね部材から構
    成されることを特徴とする請求項12に記載の慣性レバ
    ー。
  14. 【請求項14】 前記板ばね部材は、 前記レバー本体の揺動時に屈曲する部位を含むばね本体
    と、 前記ばね本体に連なり前記レバー本体との接続を担う第
    1の接続部と、 前記ばね本体に連なり前記固定子との接続を担う第2の
    接続部と、を備えることを特徴とする請求項13に記載
    の慣性レバー。
  15. 【請求項15】 前記レバー本体には第1の係合部が、
    また前記固定子には第2の係合部が形成され、前記板ば
    ね部材の前記第1の接続部が前記第1の係合部に係合さ
    れ、かつ前記板ばね部材の前記第2の接続部が前記第2
    の係合部に係合されることにより、前記レバー本体と前
    記固定子とが前記板ばね部材により接続されることを特
    徴とする請求項14に記載の慣性レバー。
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