JP5314403B2 - ディスク・ドライブ - Google Patents

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    • G11B21/22Supporting the heads; Supporting the sockets for plug-in heads while the head is out of operative position

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Description

本発明はディスク・ドライブに関し、特に、ディスク・ドライブ内において外力により回動するアクチュエータを係止するラッチ機構に関する。
ディスク・ドライブの一つであるハードディスク・ドライブ(HDD)において、回転する磁気ディスク上で、アクチュエータに保持された磁気ヘッドが所定のトラックに位置決めされ、その磁気ヘッドがデータを読み書きする。磁気ディスク上には、データを記録するためのデータ領域が定められている。HDDの動作終了時には、データ領域のデータを保護するため、磁気ヘッドはデータ領域外の所定の待機位置にアクチュエータにより移動され、HDDの非動作時には上記待機位置に保持される。
非動作時にHDDに対して外部から衝撃が加わると、その衝撃によりアクチュエータが回動して磁気ヘッドがデータ領域に戻され、その際に、磁気ヘッドがデータを破壊することがある。そのため、HDDは、衝撃時にもアクチュエータをデータ領域外において保持しておくため、アクチュエータを係止するラッチ機構を有している(例えば、特許文献1を参照)。このようなラッチ機構の代表的なものとして、マグネット・ラッチとメカニカルラッチが知られている。
典型的なマグネット・ラッチの一つは、ラバーに内蔵したマグネットがアクチュエータの端部に組み付けられた鉄片を吸着することによりアクチュエータを保持する機構を有している。マグネット・ラッチは、衝撃時にもアクチュエータを保持しておくために、相応の磁力でアクチュエータを吸着しておく必要がある。一方、材料の使用量を削減するため、ボイス・コイル・モータ(VCM)のマグネットのサイズを小さくすることがある。
マグネット・サイズが減少すると、VCMのトルク定数が減少する。このため、VCMのトルク定数が小さいHDDでは、HDDの起動時にアクチュエータをマグネット・ラッチから引き剥がすための十分なトルクを得ることができない可能性がある。一方、マグネット・ラッチから引き剥がすことができる程度に吸着力を小さくすると、衝撃時にアクチュエータを保持しておくことができないという問題を生じる。
メカニカルラッチは機械的にアクチュエータを係止するため、マグネット・ラッチのようにVCMのマグネットによってその機能が影響を受けることはない。典型的なメカニカルラッチとしては、2ピース・タイプのメカニカルラッチが知られている。2ピース・タイプのメカニカルラッチは、ロングレバーとショートバーを組み合わせた機構を有し、時計回り及び反時計回りの両方の外部衝撃に対応することができる。ロングレバーが外力による慣性力で回動し、ロングレバーに係合したショートバーがロングレバーの動きに応じて開閉することで、アクチュエータを係止する。
しかし、2ピース・タイプのメカニカルラッチにおいては、HDDが振動下にあると、ロングレバーが加振され、HDDに有害な振動の源となる。また、ロングレバーの自由な回動を保障するため、また、ロングレバーの実装領域が狭いため、一般のロングレバーは、軸方向において固定されておらずに遊びが存在し、特に大きな振動の原因となりうる。このようなメカニカルラッチの振動によりアクチュエータあるいは磁気ヘッドが振動し、HDDがエラーを起こす可能性がある。
特開2008−198432号公報
2ピース・タイプのメカニカルラッチが有する振動問題は、1ピース・タイプのメカニカルラッチ(シングルラッチ)により低減することができる。シングルラッチは、アクチュエータと係合するフックを有し、そのフックを含む1ピース構造体が、磁力、アクチュエータあるいは慣性力により回動することで開閉し、外力により回動するアクチュエータを係止する(例えば、特許文献1を参照)。シングルラッチはロングレバーに相当する部品を有していないため、HDDが振動下にあっても、ヘッドの位置決めに有害な振動の発生を抑制することができる。
典型的なシングルラッチは、アクチュエータが待機位置にあるときにクローズであり、外部衝撃により磁気ディスクに向かって回動するアクチュエータをロックする。また、ボイス・コイル・モータ(VCM)からの漏洩磁束とシングルラッチに装着されている磁性体ピンにより、シングルラッチをオープンする方向に常時トルクがかかっている。アクチュエータの磁気ディスクへのロードにおいては、シングルラッチは、上記のトルクにより、アクチュエータの回動共に回動して、クローズ状態からオープン状態となる。
外部からの様々な衝撃に対応してアクチュエータをロックするためには、シングルラッチがアクチュエータを係止することができる位置にある時間を長くすることが重要である。漏洩磁束によりシングルラッチのオープン方向に作用するXYトルクを小さくすることで、ラッチ・クローズの時間をより長くすることができる。
一方で、シングルラッチであっても、回動軸方向(Z方向)における振動を抑制することが重要である。アクチュエータが磁気ディスク上にあるときは、シングルラッチの振動をできる限り抑制し、ヘッド・ポジショニングへの影響を低減することが要求される。オープン状態にあるシングルラッチのZ方向における振動を抑制するためには、VCMからの漏洩磁束によるZ方向への引力を強めることが有利に働く。
VCMからの漏洩磁束による力は、シングルラッチに装着されている磁性体ピンに働く。この磁性体ピンの大きさや位置を変更することでZ方向の引力を強くすることができるが、同時に、XYトルクも強くなってしまう。アクチュエータをロックするラッチ機能を損なうことなく耐振動特性を改善するためには、シングルラッチに作用するXYトルクを大きくすることなく、Z方向における引力を強める技術が望まれる。
本発明の一態様のディスク・ドライブは、ディスクのデータ記録領域にアクセスするヘッドと前記ヘッドを支持し、回動することで前記ヘッドを移動するアクチュエータと、前記アクチュエータの回動軸方向において前記アクチュエータのボイス・コイルと重なるように配置され、そのボイス・コイルと共にボイス・コイル・モータを構成する、マグネット及びヨークと、回動軸において回動し、外力により前記データ記録領域へ向かって回動する前記アクチュエータを係止可能なラッチとを有する。前記アクチュエータが待機位置にあるとき、前記ラッチは前記アクチュエータの一部に支持されてクローズ位置にある。前記アクチュエータの前記待機位置から前記データ記録領域上への回動と共に、前記ラッチは、前記ボイス・コイル・モータからの漏洩磁界により前記ラッチの磁性体に作用する磁気バイアス力により回動してオープン位置で静止する。前記ヨークは、前記オープン位置における前記磁性体に向かって突出し、前記磁性体よりも低い位置にある突起を有する。前記突起は、前記磁性体が前記オープン位置に向かう方向において高さが高くなる先端部を有する。突起が上記構造を有することで、アクチュエータをロックするラッチのラッチ性能への影響を抑えながらその振動を抑制することができる。
前記突起の先端部は、前記磁性体が前記オープン位置に向かう方向において高くなる斜面の先端面を有していることが好ましい。これにより、効果的にラッチ性能への影響を抑えながらその振動を抑制することができる。さらに好ましくは、前記突起は、前記ヨークのプレート部から前記ラッチに向かって延出するアームと、そのアームから上方に折り曲げられたタブとを有し、前記タブの先端面は前記斜面の先端面である。これにより、先端面の位置及び角度を容易に好適な状態に設定することができる。
前記斜面の先端面の傾斜角度は、30°〜45°の範囲内にあることがさらに好ましい。これにより、より効果的にラッチ性能への影響を抑えながらその振動を抑制することができる。好ましくは、前記斜面の法線は、前記オープン位置における前記磁性体の軌道の接線方向を向いている。これにより、ラッチ性能への影響をより低減することができる。
好ましい例において、前記突起の先端部は、最も高い位置に頂点を有している。これにより、より効果的にラッチ性能への影響を抑えながらその振動を抑制することができる。
好ましい例において、前記突起の先端部は、第1段の面と、前記磁性体が前記オープン位置に向かう方向において前記第1段の面に隣接し前記第1段の面より高い位置にある第2段の面とを有する。前記突起は、前記ヨークのプレート部から前記ラッチに向かって延出するアームと、そのアームから上方に折り曲げられたタブとを有し、前記タブの先端面は、前記第1段の面と前記第2段の面とを有する。あるいは、前記突起は、水平に延びるアームと、そのアームの上面に先端よりも内側の位置において起立しているピンとを有し、前記アームの上面の先端は前記第1段の面であり、前記ピンの上面は前記第2の段の面である。これらにより、効果的にラッチ性能への影響を抑えながらその振動を抑制することができる。
本発明により、アクチュエータをロックするシングルラッチのラッチ性能への影響を抑えながらその振動を抑制することができる。
以下に、本発明を適用した実施の形態を説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略及び簡略化がなされている。又、各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため必要に応じて重複説明は省略されている。本形態においては、ディスク・ドライブ装置の一例であるHDDについて説明する。本形態のHDDは、外力による慣性力により回動するアクチュエータを係止するメカニカルラッチを有している。
本形態のメカニカルラッチは、1ピース・タイプのメカニカルラッチ(シングルラッチ)である。このシングルラッチは、外力による慣性力によってデータ領域側に回動するアクチュエータの回動を係止し、アクチュエータをロックする。本形態の特徴的な点は、シングルラッチの磁性体に磁気バイアス力を与える構造に特徴を有する。アクチュエータのボイス・コイル・モータの一部を構成するヨークは突起を有し、その突起の先端は特定の形状を有している。これにより、シングルラッチのラッチ性能への影響を抑えながらその振動を抑制することができる。
本形態のシングルラッチ及びそれに磁気バイアス力を与えるヨークの構造について詳細に説明する前に、本形態のシングルラッチが実装されるHDDの構成について説明する。図1は、本形態のシングルラッチ18が実装されているHDD1の全体構成を示している。ベース10は、その上部開口を塞ぐトップ・カバー(不図示)と固定されて筐体を構成し、HDD1の各構成要素を収容する。スピンドル・モータ13は、所定角速度で磁気ディスク11を回転する。データを記憶するディスクの一例である磁気ディスク11は、スピンドル・モータ13の回転するスピンドル軸に固定されている。ヘッドの一例であるヘッド・スライダ12は、スライダと、スライダ表面に形成された記録素子及び/又は再生素子を有している。
アクチュエータ14はアクチュエータ回動軸15に回動自在に保持されており、ボイス・コイル・モータ(VCM)16によって駆動される。アクチュエータ14はヘッド・スライダ12を保持し、アクチュエータ回動軸15において回動することによってヘッド・スライダ12を移動する。アクチュエータ14は、ヘッド・スライダ12が配置されたその先端部から、サスペンション141、そのサスペンション141を支持しアクチュエータ回動軸15が嵌合する孔を有するアーム142、コイル・サポート143、コイル・サポート143の内周側のフラットコイル144の順で結合された各構成部材を備えている。VCM16は、フラットコイル144と、そのフラットコイル144を挟むように配置された二つのマグネット(図1において不図示)から構成される。図1には、上側のマグネットを保持するアッパー・ヨーク161が示されている。なお、マグネットは、下側あるいは上側の一方のみに配置されることもある。
図1に例示するように、ヘッド・スライダ12のデータ記録領域へのアクセス(リードとライトとを含む概念)のため、アクチュエータ14は回転している磁気ディスク11のデータ領域でヘッド・スライダ12を移動する。アクチュエータ14が回動することによって、ヘッド・スライダ12が磁気ディスク11の表面の半径方向に沿って移動する。典型的に、ヘッド・スライダ12は磁気ディスク11上を浮上する。
ランプ17は磁気ディスク11の外周側において、磁気ディスク11の横に設けられている。HDD1の非動作時やアイドル時など、データ・アクセス(リードもしくはライト)を行わないとき、アクチュエータ14はランプ17上において待機位置にある。ヘッド・スライダ12のアンロードにおいて、アクチュエータ14は磁気ディスク11のデータ領域上からランプ17の方向に回動し(図1における時計回り)、アクチュエータ14先端のタブ145がランプ17上を摺動しながら移動し、アクチュエータ14は待機位置で停止する。このとき、ヘッド・スライダ12は、磁気ディスク11から外れた位置にある。ロードにおいて、アクチュエータ14は、アンロードと反対方向に回動し、ヘッド・スライダ12を磁気ディスク11のデータ領域に移動する。
アクチュエータ14が待機位置にあるとき、HDD1に外力が加わると、アクチュエータ14が慣性力によって回動し、アクチュエータ14及びヘッド・スライダ12が磁気ディスク11のデータ領域上に移動する可能性がある。アクチュエータ14がランプ17から急激にロードされると、ヘッド・スライダ12が大きく振動する。このため、データ領域におけるデータ、ヘッド・スライダ12あるいはサスペンション141が破損する可能性が高い。シングルラッチ(以下においてラッチ)18は、外力によりヘッド・スライダ12あるいはサスペンション141が磁気ディスク11上に移動しないように、回動するアクチュエータ14を係止する。
図2(a)は、磁気ディスク11上にあるアクチュエータ14とオープン状態で静止しているラッチ18とを示している。図2(b)は、ランプ17上の待機位置に静止しているアクチュエータ14とクローズ状態で静止しているラッチ18とを示している。ラッチ18は、ラッチ回動軸181において回動する。図2(a)に示すように、アクチュエータ14が磁気ディスク11上にあるとき、ラッチ18は開いている。一方、アクチュエータ14が待機位置にあるとき、図2(b)に示すように、ラッチ18は閉じている。アクチュエータ14が待機位置にあるときにラッチ18が閉じていることで、外部から衝撃が加わった場合にラッチ18がアクチュエータ14をより確実に係止することができる。
ラッチ18がアクチュエータ14の軌道上にあるとき、ラッチ18はクローズの状態にあり、軌道上から外れているときはオープンの状態にある。従って、アクチュエータ14の待機位置から磁気ディスク上への回動と共にラッチ18は回動し、その回動の途中でクローズ状態からオープン状態に切り替わる。以下において、アクチュエータ14が待機位置に停止しているとき、クローズ状態で静止しているラッチ18の位置(状態)を待機クローズ位置(状態)と呼ぶ。また、アクチュエータ14が磁気ディスク上にあるときにオープン状態で静止しているラッチ18の位置(状態)を、静止オープン位置(状態)と呼ぶ。
アクチュエータ14(ヘッド・スライダ12)が磁気ディスク上から待機位置にアンロードされるとき(図2(a)から図2(b)への移動)、コイル・サポート143の磁気ディスク11側端がラッチ18のバー182に当接し、バー182を押し込む。時計回りの回動するアクチュエータ14がラッチ18を押して、ラッチ18がラッチ回動軸181において反時計回りに回動する。これにより、静止オープン状態にあったラッチ18が待機クローズ状態となる。
図3(a)〜(d)は、ラッチ18の構造を示す斜視図である。図3(a)及び(c)は、ベース内壁側のラッチ18の構造を示している。図3(b)及び(d)は、アクチュエータ14側の構造を示している。図3(a)及び(b)において、図の下側がベース10の底面側であり、上側がトップ・カバー側である。図3(c)及び(d)において、図の上側がベース10の底面側であり、下側がトップ・カバー側である。
ラッチ18は1ピース・タイプのメカニカルラッチであり、バー182、ボディ183、アーム184、ラッチ・フック185、カウンター・ウエイト186、そして、磁性体からなる磁性体ピン187を有している。磁性体ピン187以外の構成要素は1ピース構造体であり、典型的にはポリアセタールなどの樹脂で一体成形される。ボディ183には回動軸用孔188が形成されており、ラッチ18のラッチ回動軸181が嵌合する。
図2(a)、(b)を参照して説明したようにアンロードにおいてコイル・サポート143と当接するバー182は、図3(b)に符号を示しているように、ボディ183からアクチュエータ14側に突出するアーム821と、そのアームから鉛直下方に延びるタブ822とを有している。具体的には、コイル・サポート143は、バー182のタブ822に当接する。タブ822のコイル・サポート143との当接面は曲面であり、アクチュエータ14の回動により、コイル・サポート143との接触点が移動しても、いずれの位置においても同様な接触状態を実現する。
アーム184は、ボディ183からラッチ回動軸181と垂直に延びており、その先にはラッチ・フック185が鉛直下方に延びて形成されている。ラッチ・フック185は、アクチュエータ14のフック146に接触し、外力により磁気ディスク11側に回動するアクチュエータ14を係止する。図2(a)、(b)に示すように、アクチュエータ・フック146は、コイル・サポート143に形成されている。より具体的には、アクチュエータ・フック146は、コイル・サポート143の、磁気ディスク11側後端にある。アクチュエータ14のアクチュエータ回動軸15は、ヘッド・スライダ12とアクチュエータ・フック146との間にある。
ラッチ・フック185とバー182のタブ822とは、回動軸用孔188を中心として所定の角度で形成されている。カウンター・ウエイト186は、ラッチ回動軸181を挟んでラッチ・フック185の反対側に形成されており、ラッチ18全体の重心位置を、回動軸用孔188の孔径の範囲内に位置させている。
バー182の近傍に、磁性体ピン187が組み付けられている。磁性体ピン187は鉄やニッケルなどの磁性体であり、VCM16のマグネットの磁力により吸引される。ラッチ18は、図2(a)、(b)においてラッチ回動軸18を中心にして時計回りに回転するようなバイアス力を受ける。このバイアス力により、図2(a)に示したように、アクチュエータ14が磁気ディスク11の上にあるとき、ラッチ18が静止オープン位置に維持される。図2(a)において、ラッチ18が最も開いた状態にあり、ラッチ・フック185がベース10の側壁101に最も近い位置にある。具体的には、ラッチ・フック185の先端は、ベース10内の側壁101の突出部に当接している。
図2(b)に示すように、待機位置において、コイル・サポート143とラッチ18のバー182が接触した状態で、ラッチ18は待機クローズ位置に保持されている。また、ラッチ・フック185は鉛直下方に延びており、ラッチ・フック185を支持するアーム184は、コイル・サポート143に形成されているアクチュエータ・フック146上方に、立体的に重なり合うような位置にある。
アクチュエータ14の待機位置からのロード方法について説明する。HDD1が起動され、磁気ディスク11が定常回転に達すると、アクチュエータ14は所定の速度でアクチュエータ回動軸15を中心にして図2(a)、(b)における反時計回りに待機位置から回動を開始する。ラッチ18は、アクチュエータ14の回動に伴い、VCM16から磁性体ピン187に作用する磁気バイアス力により時計回りに回動し、ラッチ・フック185がベース10内の側壁101に接触した状態で保持される(図2(a))。
次に、アクチュエータ14の磁気ディスク上からのアンロード方法について説明する。アクチュエータ14は、アクチュエータ回動軸15を中心にして時計回りに回動し、ランプ17に乗り上げて、待機位置で停止する。アクチュエータ14の回動において、コイル・サポート143の左側端面が、ラッチ18のバー182に当接し、ラッチ18を反時計回りに回動させる。待機位置では、アクチュエータ・フック146の移動軌跡上にラッチ・フック185が配置されているので、ラッチ18はクローズ状態である(図2(b))。このように、待機位置では、ラッチ・フック185が、ヘッド・スライダ12がランプ17上から磁気ディスク11上にロードされる方向にアクチュエータ14が回動することを妨げるように配置される。
以下において、非動作時に、HDD1に外力が加えられたときのラッチ18及びアクチュエータ14の挙動について説明する。外力は、いろいろな方向の力の成分を含むものであり、HDD1を回転させるモーメントも含まれる。かかるモーメントを受けると、モーメントの方向により、アクチュエータ14は、磁気ディスク11側に回動する(反時計回りの回動)、あるいは、磁気ディスク11から離れる方向に回動する(時計回りの回動)。このように、アクチュエータ14は、外力による慣性力によって、いずれの方向にも回動しうるが、時計回りで回動したアクチュエータ14はクラッシュ・ストップに衝突し、リバウンドにより反時計回りに回動する。ラッチ18は、アクチュエータ14のこれら反時計回りの回動を係止する。
アクチュエータ14が磁気ディスク11側に回動すれば、上述のように、磁気バイアス力によりラッチ18はオープンする方向(時計回り)に回動する。しかしながら、外力を受けてアクチュエータ14が反時計回りに回動を始めると、磁気バイアスが時計回りに掛かっているにせよ、ラッチ・フック185も時計回りに回動する。ラッチ・フック185はアクチュエータ・フック146の移動軌跡上にあり、クローズ状態である。そのため、ラッチ・フック185は、アクチュエータ・フック146を捉えることができ、ヘッド・スライダ12が磁気ディスク11上にロードされることはない。
このように、ラッチ18の動作は、ラッチ18が待機クローズ状態からオープン状態になるまで回動するのにかかる時間を基準とする。ここでのオープン状態は回動しているラッチ18がクローズからオープンへと切り替わるタイミングのオープン状態を指す。ロードにおいては磁気バイアスでラッチ18がオープンになる時間よりも遅くアクチュエータ14を回動することによりラッチ18が外れる。HDD1に外部衝撃が与えられた時は、衝撃時のアクチュエータ14の回動時間が上記時間よりも十分に短い、すなわち、回動速度が速いこととラッチ18が衝撃により反時計回りに回動することを利用して、ラッチ18はアクチュエータ14を係止する。
本形態は、ラッチ18に対するVCM16からの磁気バイアス力の与え方にその特徴を有している。図4(a)はHDD1の部分拡大図であり、アクチュエータ14が磁気ディスク上にあるときに、静止オープン位置にあるラッチ18を示す。図4(b)はHDD1の部分拡大図であり、アクチュエータ14が待機位置にあるときに待機クローズ位置で静止しているラッチ18を示す。図4(a)、(b)において、アクチュエータ14は省略してある。上述のように、アクチュエータ14のロード(磁気ディスク上への移動)において、ラッチ18は、VCM16からの漏洩磁束により誘起される磁気バイアス力によって回動して、待機クローズ状態(図4(b))から静止オープン状態(図4(a))へ変化する。
ラッチ18には、二つの点において高い性能が要求される。一つは、外力により待機位置から磁気ディスク11へ向かって回動するアクチュエータ14を係止するラッチ性能である。もう一つは耐振動特性であり、外部から加わる衝撃や振動によって自身が振動することでヘッドの位置決めに対する有害な振動源とならないことが重要である。VCM16からの磁気バイアス力は、これら二つの特性を決定する重要なファクタである。
ラッチ性能を高めるためには、ラッチ18がクローズ状態(アクチュエータ14を係止することができる状態)にある時間を長くすることが重要である。そのためには、磁気バイアス力によるラッチ18のXYトルクが小さいことが好ましい。磁気バイアス力は、ラッチ18をオープン状態へと引き込む力である。従って、XYトルクは、ラッチ18がラッチ回動軸181において回動してオープンするときのトルクであり、XYトルクを小さくすることでラッチがクローズしている時間をより長く得ることができる。
一方、耐振動特性を高めるためには、磁気バイアス力におけるZ方向の成分を大きくすることが有効である。ラッチ18は、ラッチ回動軸181にトップ・カバー側から挿入されており、その下面がベース内の台面に当接している。従って、Z方向のベース底面に向かう磁気バイアス力を強くすることでラッチ18の小さい動きが拘束され、ヘッド・ポジショニングに有害な振動の発生を抑制することができる。アクチュエータ14(ヘッド・スライダ12)が磁気ディスク上にあるとき、ラッチ18は静止オープン状態(図4(a))にある。従って、静止オープン状態にあるラッチ18に対する磁気バイアス力のZ方向成分を大きくすることが必要である。
以上の説明から理解されるように、VCM16からラッチ18に作用する磁気バイアス力は、静止オープン状態にあるラッチ18に対して、大きなZ方向成分を有することが要求される。一方、静止オープン状態にあるラッチ18へのZ方向磁気バイアス力を増加させても、ラッチ18をクローズ状態からオープン状態へと変化させるXYトルクが増加しない、あるいは、その増加量ができるだけ小さいことが望まれる。
ラッチ18に対する磁気バイアス力は、VCM16からの漏洩磁束とラッチ18に装着されている磁性体ピン187との間で発生している。図5(a)は図4(a)のA−A切断線における断面図、図5(b)は図4(b)のB−B切断線における断面図である。VCM16は、アッパー・ヨーク161、ロア・ヨーク162、そしてマグネット163を有している。マグネット163は、アッパー・ヨーク161に接触して固定されており、アッパー・ヨーク161とロア・ヨーク162との間にある。マグネットの数は、設計により1枚もしくは2枚とする。
アッパー・ヨーク161とロア・ヨーク162との間、あるいは、マグネット163とロア・ヨーク162との間において磁束が発生している。ここからの漏洩磁束が磁性体ピン187に作用して、磁性体ピン187をVCM16に引っ張るバイアス力が働く。これにより、ラッチ18がオープン方向(図4(a)、(b)において時計回り)に回動する。
図5(a)、(b)に示すように、ロア・ヨーク162は、突起62を有している。突起62からの漏洩磁束が存在し、ロア・ヨーク162の外縁に漏洩磁束を発生させている。磁性体ピン187は、突起62からの漏洩磁束により大きなバイアス力を受ける。図6(a)、図6(b)は、それぞれ、静止オープン位置における磁性体ピン187の位置と、待機クローズ位置にある磁性体ピン187の位置とを示している。図6(a)、図6(b)は、それぞれ、図5(a)、図5(b)において、ラッチ18における磁性体ピン187のみを抽出した図に相当する。磁性体ピン187は外周面に凹凸を有しており、ラッチの本体内にはめ込まれて固定されている。
突起62は、ロア・ヨーク162のプレート部620から外側へ(ラッチ18に向かって)と突出するアーム621と、そのアーム621から屈曲して上方に向かうタブ622を有している。図の構成において、アーム621は、プレート部620から水平(ラッチ回動軸181に垂直)に延びている。製造上は、アーム621は水平であることが好ましいが、上方あるいは下方に傾いていてもよい。タブ622は、アーム621から磁性体ピン187の底面に向かって延びている。タブ622の先端(突起62の先端)には先端面623が形成されている。先端面623は、水平面(磁気ディスク記録面に平行あるいはラッチ回動軸181に垂直な面)に対して傾斜している。
突起62からの漏洩磁束によって磁性体ピン187にラッチ・オープン方向への引力を与えるにおいて、アクチュエータ14が磁気ディスク上にあってラッチ18が静止オープン状態である(図6(a))とき、Z方向(ラッチ回動軸181に沿った方向)における大きな引力を与えて耐振動特性を上げることが重要である。一方、ラッチ特性の点から、ラッチ18がクローズ状態からオープン状態へと回動する速度を早くしすぎないよう、漏洩磁束による引力おけるXYトルクは小さいことが好ましい。
図6(a)、(b)に示すように、突起62の先端面623は、VCM16の内側から外側にいくにつれて下るように傾斜している。そのため、先端面623の高さ位置(Z方向における位置であり、ベース底面が下側でトップ・カバーが上側)は磁性体ピン187がラッチ・オープン方向に移動して、VCM16に近づくに従って高くなる。先端面623のこの傾斜により、磁性体ピン187がラッチ・オープン方向に移動して、VCM16(突起62)に近づくにつれて、磁性体ピン187の底面871と先端面623との間のZ方向における距離が小さくなる。
磁性体ピン187に働くZ方向の力は、先端面623との間のXY面内での距離が小さくなると大きくなる。さらに、磁性体ピン187の底面871と先端面623との間のZ方向における距離が小さい程、磁性体ピン187に働くZ方向における力は大きくなる。従って、静止オープン位置にある磁性体ピン187に対して、より強いZ方向の力を作用させることができる。これにより、アクチュエータ14(ヘッド・スライダ12)が磁気ディスク上にあるとき、静止オープン状態におけるラッチ18の振動を効果的に抑制することができる。
図6(a)の構成例においては、磁性体ピン187の底面871のマグネット側端と突起先端面623のマグネット側端とは、Z方向においてみた場合に略一致している。Z方向の力は、ラッチ18がクローズ状態からオープン状態に変化するにつれて徐々に増加し、オープン状態において最も強い。
一方、XYトルクは先端面623との間のXY面内での距離が小さくなると大きくなる。また、XYトルクは磁性体ピン187の底面871と先端面623との間のZ方向における距離が小さくなると増加するが、その度合いはZ方向における力に対して小さい。そのため、先端面623により、静止オープン位置にある磁性体ピン187へのZ方向の力が大きく増加するに対して、XYトルクの増加を小さく抑えることができる。このように、タブ622の先端面623が上述のような斜面であることにより、静止オープン位置にあるラッチ18へのZ方向における磁気バイアス力を強めてその振動を抑制することができると共に、XYトルクの増加を抑えることでラッチ性能の低下を抑えることができる。
図7(a)、(b)は、突起62の構造を示す斜視図である。図7(b)は、図7(a)における円で囲まれた部分の拡大図である。突起62において、タブ622は、アーム621に対してプレス加工により折り曲げることで形成されている。傾斜する先端面623は、切削加工により形成することもできるが、製造効率を考慮すれば、プレス加工により形成することが好ましい。なお、突起62は、先端面623の位置及び角度の調整のためにアーム62を有することが好ましいが、必要でなければそれに相当する部分を有していなくともよい。これは、以下に説明する他の異なる突起構造において同様である。
ロア・ヨーク162の製造において、プレート部からまっすぐ突出する突起を形成し、その先端を折り曲げることで、図に示す、アーム621、タブ622そして先端面623を有する突起を容易に形成することができる。また、タブ622の長さと曲げ角度を調整することで、先端面623の中心の高さ位置(Z方向における位置)と、傾斜角度を調整することができる。このように、アーム621とタブ622とにより、先端面623の位置と傾斜を容易に所望位置に合わせることができる。
上述の説明から理解されるように、先端面623の傾斜角(図7(c)におけるα)は、ラッチ18に対するZ方向の力とXYトルクとを決める重要な要素の一つである。図8は、傾斜角αが0°(水平先端面)の構成を基準として、傾斜角αが45°と30°のときのZ方向における磁気バイアス力とXYトルクとを示すシミュレーション・データである。図8のグラフからわかるように、傾斜角αが45°と30°においては、基準に対して、Z方向における力が増加し、XYトルクは略同じである。傾斜角αが30°〜45°の範囲おいて、特に好ましい磁気バイアス力をラッチ18に与えることができる。
図9(a)、(b)は、突起62の他の好ましい形状を示す斜視図である。図9(a)の突起62は、円を描く磁性体ピン187の軌道に合わせて斜めに折り曲げられている。つまり、タブ622は、Z方向上向きに折り曲げられると共に、XY面内において折り曲げられている。これにより、先端面623の法線をXY面内に射影した方向が、静止オープン位置における磁性体ピン187の軌跡の接線方向に近づけることができる。磁性体ピン187の軌跡に合わせて傾けることで、クローズ位置でよりピン−突起の距離を長く取れてXYトルクを減らすことができる。なお、XY面内に屈曲するようにカットした後、Z方向に折り曲げることで、この突起62を形成することもできる。
図9(b)の突起62は、ロア・ヨーク162のプレート部から突出して、上側に折り曲げられた三角柱の形状を有している。このため、上側の角624が最も高い先端位置にある。図7(a)、図9(a)に示す突起形状と同様に、ラッチ18が静止オープン位置へと近づくにつれて、磁性体ピン187と突起62との間のZ方向における距離は小さくなる。また、先端の点である角624が最も高い位置にあるため、静止オープン位置にある磁性体ピン187に対して、より強いZ方向における力を作用させることができる。
図10(a)、(b)は、突起62の他の好ましい形状を示す斜視図である。上記の突起62は傾斜する面を有しているが、ここに示す突起62は、水平であって高さ位置が異なる複数段の面を有している。ラッチ性能悪化させることなく静止オープン位置におけるZ方向の力を大きくするためには、高さが連続的に変化する傾斜を有する突起構造が好ましい。しかし、高さが異なる複数段差面を有することで、ラッチ位置に応じた磁気バイアス力をラッチ18に与えることができる。
図10(a)の構成において、突起62は、タブ622の先端面として、水平な第1の面626と、第2の面625とを有している。第2の面625が第1の面626の内側(プレート部側)にあり、磁性体ピン187がクローズ位置からオープン位置へと向かう方向において、第2の面625は第1の面626に隣接している。第2の面625は、第1の面626より高い位置にある。タブ622のフラットな先端面の一部をつぶし加工することで、第1の面626を容易に形成することができる。
磁性体ピン187は、静止オープン位置において第2の面625に近いため、より強いZ方向の力を受ける。静止オープン位置から離れると、外側の第1の面626と磁性体ピン187との間の距離が第2の面625と磁性体ピン187との間の距離よりも大きく、ラッチ性能の悪化を抑えることができる。Z方向における力をより強めるため、好ましは、磁性体ピン187は、静止オープン位置において、Z方向においてみた場合に第2の面625と(少なくとも一部が)重なる。
なお、図10(a)の構成において、第1の面626と第2の面625とは水平であるが、タブ622を傾けることで、これらの面626、625を傾斜させてもよい。これにより、各面625、626は、図7に示した斜面の先端面623と同様の作用を示す。また、タブ622の先端に、3段以上の高さが異なる面を形成してもよい。
図10(b)の構成において、突起62は、水平に延びるアーム621の上面で起立するピン627を有している。ピン627をアーム621の上面に打ちけることで、容易に固定することができる。ピン627の上面271は水平であり、アーム621の上面211よりも高い位置にある。待機クローズ位置にある磁性体ピン187に対して、アーム621の上面211の一部が、ピン627の上面271よりも近い。磁性体ピン187は、静止オープン位置においてピン627の上面271に近いため、より強いZ方向の力を受ける。
ピン627は、アーム621の先端よりも内側に固定されている。静止オープン位置から離れると、アーム621の上面211と磁性体ピン187との間の距離がピン627の上面271と磁性体ピン187との間の距離よりも大きく、ラッチ性能の悪化を抑えることができる。Z方向における力をより強めるため、好ましくは、磁性体ピン187は、静止オープン位置において、Z方向においてみた場合にピン627の上面271と(少なくとも一部が)重なる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるまのではない。当業者であれば、上記の実施形態の各要素を、本発明の範囲内において容易に変更、追加、変換することが可能である。本形態においては、ディスク・ドライブ装置として磁気ディスクを用いたHDDを説明したが、ディスク型の記録媒体に対応したディスク・ドライブ装置であれば、その記録方法は特に限定されない。本発明のラッチは、アクチュエータが磁気ディスク内周側領域で待機するコンタクト・スタート・ストップを使用するHDDに適用することができる。
本発明の実施の形態におけるハードディスク・ドライブの全体構成を模式的に示す平面図である。 本実施の形態において、磁気ディスク上にあるアクチュエータとラッチ、ランプ上の待機位置に停止しているアクチュエータとラッチ、を示している。 本実施の形態に係るシングルラッチの構造を示す斜視図である。 本実施の形態において、オープン状態にあるラッチとクローズ状態にあるラッチとを示す図である。 本実施の形態において、オープン状態にあるラッチとロア・ヨークの突起との位置関係及びクローズ状態にあるラッチとロア・ヨークの突起との位置関係を示す図である。 本実施の形態において、オープン状態にあるラッチの磁性体ピンとロア・ヨークの突起との位置関係及びクローズ状態にあるラッチの磁性体ピンとロア・ヨークの突起との位置関係を示す図である。 本実施の形態におけるロア・ヨークの突起の構造を示す斜視図である。 本実施の形態において、ロア・ヨークの突起の先端面の傾斜角とZ方向の力及びXYトルクとの関係を示すデータである。 本実施の形態において、好ましい他の構造を有するロア・ヨークの突起を示す斜視図である。 本実施の形態において、好ましい他の構造を有するロア・ヨークの突起を示す斜視図である。
符号の説明
1 ハードディスク・ドライブ、10 ベース、11 磁気ディスク
12 ヘッド・スライダ、13 スピンドル・モータ、14 アクチュエータ
15 アクチュエータ回動軸、16 ボイス・コイル・モータ、17 ランプ
18 シングルラッチ、62 突起、101 ベース内の側壁、141 サスペンション
142 アーム、143 コイル・サポート、144 フラットコイル、145 タブ
146 アクチュエータ・フック、161 アッパー・ヨーク、162 ロア・ヨーク
163 マグネット、181 ラッチ回動軸、182 バー、183 ラッチ・ボディ
184 アーム、185 ラッチ・フック、186 カウンター・ウエイト
187 磁性体ピン、188 回動軸用孔、211 突起のアームの上面
271 突起上のピンの上面、620 プレート部
621 突起のアーム622 突起のタブ623 突起の先端面、624 突起の角
625 突起の第の面、626 突起の第の面、627 突起上のピン
821 アーム、822 タブ、851 係止面、871 底面

Claims (9)

  1. ディスクのデータ記録領域にアクセスするヘッドと
    前記ヘッドを支持し、回動することで前記ヘッドを移動するアクチュエータと、
    前記アクチュエータの回動軸方向において前記アクチュエータのボイス・コイルと重なるように配置され、そのボイス・コイルと共にボイス・コイル・モータを構成する、マグネット及びヨークと、
    回動軸において回動し、外力により前記データ記録領域へ向かって回動する前記アクチュエータを係止可能なラッチと、を有し、
    前記アクチュエータが待機位置にあるとき、前記ラッチは前記アクチュエータの一部に支持されてクローズ位置にあり、
    前記アクチュエータの前記待機位置から前記データ記録領域上への回動と共に、前記ラッチは、前記ボイス・コイル・モータからの漏洩磁界により前記ラッチの磁性体に作用する磁気バイアス力により回動してオープン位置で静止し、
    記ヨークは、前記オープン位置における前記磁性体に向かって突出し、前記磁性体よりも低い位置にある突起を有し、
    前記突起は、前記磁性体が前記オープン位置に向かう方向において高さが高くなる先端部を有する、
    ディスク・ドライブ。
  2. 前記突起の先端部は、前記磁性体が前記オープン位置に向かう方向において高くなる斜面の先端面を有している、
    請求項1のディスク・ドライブ。
  3. 前記突起は、前記ヨークのプレート部から前記ラッチに向かって延出するアームと、そのアームから上方に折り曲げられたタブと、を有し、
    前記タブの先端面は前記斜面の先端面である、
    請求項2のディスク・ドライブ。
  4. 前記斜面の先端面の傾斜角度は、30°〜45°の範囲内にある、
    請求項2に記載のディスク・ドライブ。
  5. 前記斜面の法線は、前記オープン位置における前記磁性体の軌道の接線方向を向いている、
    請求項2に記載のディスク・ドライブ。
  6. 前記突起の先端部は、最も高い位置に頂点を有している、
    請求項1に記載のディスク・ドライブ。
  7. 前記突起の先端部は、第1段の面と、前記磁性体が前記オープン位置に向かう方向において前記第1段の面に隣接し前記第1段の面より高い位置にある第2段の面と、を有する、
    請求項1に記載のディスク・ドライブ。
  8. 前記突起は、前記ヨークのプレート部から前記ラッチに向かって延出するアームと、そのアームから上方に折り曲げられたタブと、を有し、
    前記タブの先端面は、前記第1段の面と前記第2段の面とを有する、
    請求項7に記載のディスク・ドライブ。
  9. 前記突起は、水平に延びるアームと、そのアームの上面に先端よりも内側の位置において起立しているピンと、を有し、
    前記アームの上面の先端は前記第1段の面であり、前記ピンの上面は前記第2段の面である、
    請求項7に記載のディスク・ドライブ。
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