JPH10269725A - 磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスク装置

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JPH10269725A
JPH10269725A JP7342997A JP7342997A JPH10269725A JP H10269725 A JPH10269725 A JP H10269725A JP 7342997 A JP7342997 A JP 7342997A JP 7342997 A JP7342997 A JP 7342997A JP H10269725 A JPH10269725 A JP H10269725A
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JP
Japan
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magnetic
carriage assembly
magnet
magnetic disk
locking
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JP7342997A
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Takashi Kitashiro
隆志 喜多代
Nobuyuki Tanaka
信行 田中
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】磁気ヘッドを支持したキャリッジを所定位置に
確実にロックできるとともに、オフセットトルクを低減
可能な磁気ディスク装置を提供することにある。 【解決手段】キャリッジアッセンブリを所定の停止位置
にロックするロック機構は、キャリッジアッセンブリに
固定された吸引ピン42と、ボイスコイルモータの下部
ヨークに固定され吸引ピンを吸引するロック用磁石40
と、を備えている。ロック用磁石は第1および第2の磁
石50、52を組み合わせて構成され、これら第1およ
び第2の磁石は、その磁化方向が互いに逆向きとなるよ
うに対向配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は磁気ディスク装
置、特に、磁気ヘッドを所定の位置にロックする磁力吸
引式のロック機構を備えた磁気ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、CSS方式(コンタクト・スタ
ート・ストップ方式)を用いた磁気ディスク装置(以下
HDDと称する)では、HDDのスタート時やストップ
時において、磁気ディスクのデータゾーンに傷が付くこ
とを防止するため、ディスクの最内周にデータゾーンと
は無関係のエリアであるCSSゾーンが設けられてい
る。電源オフ時(ディスク停止時)、磁気ヘッドは、こ
のCSSゾーンで磁気ディスクに接触し停止している。
そして、電源をオンにしてディスクの回転速度を上げる
ことにより、磁気ヘッドは磁気ディスク表面から浮上
し、モータに駆動されて磁気ディスクの外周方向つまり
データゾーンに移動される。
【0003】ところで、電源オフの状態では、何らかの
はずみ、例えば振動により、磁気ヘッドが磁気ディスク
表面上を移動し、磁気ディスクの表面に傷を付ける可能
性がある。このため、所定の位置、つまりCSSゾーン
に磁気ヘッドをロックするためのロック機構が必要とな
る。
【0004】いわゆるロータリアクチュエータ方式の磁
気ディスク装置において、この種のロック機構として、
マグネットの磁力を利用したもの広く利用されている。
このロック機構は、例えばボイスコイルモータ(以下V
CMと称する)のヨーク上に設けられたロック用磁石
と、磁気ヘッドを支持したキャリッジに設けられた鉄等
の磁性材料からなる吸着部材と、を備えている。吸着部
材は、キャリッジのアームによって支持された磁気ヘッ
ドに対し、キャリッジの回動軸を挟んで反対側に設けら
れている。そして、磁気ヘッドが磁気ディスクのCSS
ゾーン上に移動する位置へキャリッジが回動した際、吸
着部材がロック用磁石と隣接対向し、ロック用磁石に吸
着される。これにより、キャリッジが所定の位置にロッ
クされ、磁気ヘッドはCSSゾーン上に保持される。
【0005】上記したような磁力吸引型のロック機構に
おいて、その機構に要求されるトルク特性には、次の2
つが上げられる。1つはロックトルクが大きいこと、も
う1つはオフセットトルクが小さいことである。
【0006】装置が非動作状態にあるとき、磁気ヘッド
がCSSゾーンに位置した状態にキャリッジをロックす
るための保持力がロックトルクである。装置の動作状態
において、キャリッジはVCMによって駆動され、磁気
ヘッドをCSSゾーンからデータゾーンに移動させる。
それにより、吸着部材はロック用磁石から離間する。こ
のように、吸着部材がロック用磁石から離間した後に、
ロック用磁石から吸着部材に作用する吸引力がオフセッ
トトルクである。そして、磁気ヘッドがデータゾーンに
位置するとき、キャリッジには、余分な外力が作用しな
い方が制御が容易であり、オフセットトルクは小さいこ
とが望ましい。
【0007】すなわち、非動作時には、ロックマグネッ
トによりロックトルクがなるべく大きく、逆に動作時は
速やかにロックトルクを減衰させて、磁気ヘッドがデー
タゾーン上にある場合にはオフセットトルクが全く無い
ことが理想である。
【0008】また、近年の磁気ディスク装置において
は、高密度記録化の要求に伴い、磁気ディスク表面に対
する磁気ヘッドの浮上量が一層小さくなりつつある。浮
上量が小さくなった場合、磁気ヘッドと磁気ディスク表
面との吸着が起こり易く、吸着が生じた場合には、デー
タ破壊が生じたり、駆動モータの回転動作の妨げとな
る。そこで、非動作時に磁気ヘッドがデータゾーン上に
移動することを防止するため、ロック磁石の吸引力を強
化し、磁気ヘッドをCSSゾーンに確実にロックする必
要がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
磁気ディスク装置において、ロック機構のロック用磁石
は磁束の分布密度が粗いため、磁力の影響範囲が広くオ
フセットトルクも大きくなる。そのため、ロック用磁石
は、磁気ヘッドのシーク動作に悪影響を及ぼす。特に、
上述したように、ロックトルクを大きくするためにロッ
ク用磁石の吸引力を強化した場合、オフセットトルクが
一層大きくなり、シーク時の制御が困難になる等の問題
が生じる。
【0010】この発明は以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、磁気ヘッドを支持したキャリッジを所
定位置に確実にロックできるとともに、オフセットトル
クの低減が可能な磁気ディスク装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係るディスク装置は、磁気ディスクを収
納したケースと、上記ケース内に回動自在に設けられた
キャリッジアッセンブリと、上記キャリッジアッセンブ
リに支持され、キャリッジアッセンブリの回動に応じて
上記磁気ディスク上を移動し、磁気ディスクに対して情
報処理を行う磁気ヘッドと、上記ケース内に設けられ上
記キャリッジアッセンブリを回動させる駆動手段と、上
記ケースおよびキャリッジアッセンブリの一方に取り付
けられたロック用磁石と、上記ケースおよびキャリッジ
アッセンブリの他方に取り付けられた磁性部材とを有
し、上記磁気ヘッドが上記磁気ディスク上の所定領域上
に位置する停止位置に上記キャリッジアッセンブリが回
動した際、上記ロック用磁石の磁力によって上記磁性部
材を吸引して上記キャリッジアッセンブリを上記停止位
置にロックするロック手段と、を備えている。
【0012】そして、上記ロック用磁石は、磁化方向が
互いに逆向きになるように対向配置された第1および第
2の磁石を有していることを特徴としている。また、こ
の発明に係る磁気ディスク装置によれば、上記第1およ
び第2の磁石は、上記キャリッジアッセンブリの停止位
置において上記磁性部材と対面する第1および第2の吸
引面を有し、上記第1および第2の吸引面は互いに異な
る極性を有している。
【0013】上記第1および第2の磁石の吸引面は、同
一平面に連続して、あるいは、任意の角度を持って連続
して設けられている。更に、この発明の磁気ディスク装
置によれば、上記第1および第2の磁石はそれぞれほぼ
直方体形状に形成され、表面同志を接して配置されてい
ることを特徴としている。
【0014】上記の構成によれば、キャリッジアッセン
ブリが停止位置に移動すると、磁性部材がロック用磁石
に吸引され停止位置にロックされる。この際、ロック用
磁石は、2つの磁石をその磁化方向が逆向きになるよう
に対向配置されていることから、磁気吸引力の作用範囲
が狭く、かつ、磁束密度も高くなっている。そのため、
ロック時、磁性部材はロック用磁石の強い吸引力によっ
て吸引され、キャリッジアッセンブリは停止位置に確実
にロックされる。
【0015】また、ロック解除時、磁性部材がロック用
磁石から離間すると、磁性部材に作用するロック用磁石
の磁気吸引力が急激に低下し、キャリッジアッセンブリ
による磁気ヘッドのシーク動作を円滑に行うことが可能
となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、この発
明の実施の形態に係る磁気ディスク装置について詳細に
説明する。図1に示すように、磁気ディスク装置は矩形
状のケース10を備えている。このケース10は、矩形
の底壁10aと底壁の周縁に立設された側壁10bとを
備え、ケースの上部開口は図示しない脱着可能なカバー
により閉じられている。
【0017】ケース10内には、記録媒体としての磁気
ディスク21が収容され、この磁気ディスクは底壁10
aに固定された図示しないスピンドルモータのハブに取
り付けられ、このスピンドルモータによって回転駆動さ
れる。
【0018】磁気ディスク21はその両面に情報を記録
再生可能に形成され、各表面は、その最内周部に位置し
たCSSゾーン21aと、CSSゾーンの外側に位置し
情報が記録されるデータゾーン21bとを有している。
CSSゾーン21aは、レーザ等によってテクスチャー
処理が施されているとともに、データゾーン21bは平
坦に形成されている。
【0019】また、ケース10内には、磁気ディスク2
1に両表面に設けられたデータゾーン21bに対してデ
ータの記録再生を行なう一対の磁気ヘッド22(一方の
みを図示する)と、磁気ヘッドを支持したキャリッジア
ッセンブリ23と、が設けられ、更に、キャリッジアッ
センブリを駆動するボイスコイルモータ(以下VCMと
称する)25、およびスピンドルモータ、VCM、磁気
ヘッド等の動作を制御する基板ユニット26が配設され
ている。
【0020】キャリッジアッセンブリ23は、底壁10
aに立設された円筒形状の軸受け体24と、軸受け体に
取り付けられ磁気ディスク21側へ延出した一対のアー
ム28と、軸受け体24からアーム28と反対方向に延
出した二股状の支持フレーム29と、を有し、各磁気ヘ
ッド22はサスペンション30を介してアーム28に支
持されている。そして、キャリッジアッセンブリ23に
取り付けられた磁気ヘッド22は、キャリッジアッセン
ブリの回動に伴い磁気ディスク21の表面上をその径方
向に沿って移動する。CSS方式の磁気ディスク装置に
おいて、各磁気ヘッド22はCSSゾーン21aで待機
しており、作動時、キャリッジアッセンブリ23によっ
てデータゾーン21bに移動され、データの記録または
再生を行う。
【0021】なお、各磁気ヘッド22は、図示しないリ
ード線およびフレキシブルプリント回路基板21を介し
て基板ユニット26に接続されている。図1ないし図3
に示すように、VCM25は、平板状の駆動磁石32、
ボイスコイル34、平板状の下部ヨーク36および上部
ヨーク38を備えている。下部ヨーク36はケース10
の底壁10a上に固定され、更に、下部ヨーク上に駆動
磁石32が固定されている。また、下部ヨーク36の一
端部は上方に折曲げられて直立部36aを形成している
とともに、他端部には支柱40が設けられている。そし
て、上部ヨーク38は、ねじ42により支柱40および
直立部36aの上端に固定され、下部ヨーク36と所定
の間隔を置いて平行に対向している。
【0022】キャリッジアッセンブリ23の支持フレー
ム29は、駆動磁石32と上部ヨーク38との間を移動
自在に配置されており、ボイスコイル34は支持フレー
ムに固定され駆動磁石32と対向している。そして、ボ
イスコイル34に通電することにより生じる磁界と、駆
動用磁石32から生じる磁界との相互作用により、キャ
リッジアッセンブリ23が回動駆動される。
【0023】一方、磁気ディスク装置は、キャリッジア
ッセンブリ23を停止位置、つまり、磁気ヘッド22が
磁気ディスク21のCSSゾーン21a上に位置する位
置に、キャリッジアッセンブリ23をロックする磁気吸
引式のロック機構14を備えている。図1ないし図4に
示すように、ロック機構14は、VCM25のマグネッ
ト26とは別のロック用磁石40と、鉄等の磁性金属に
より形成され磁性部材として機能する吸引ピン42と、
を有している。そして、ロック機構14は、ロック用磁
石40によって吸引ピン42を吸引することにより、キ
ャリッジアッセンブリ23を停止位置にロックする。
【0024】吸引ピン42は、キャリッジアッセンブリ
23の支持フレーム29の延出端29aに固定され、支
持フレームから下部ヨーク36に向かって、キャリッジ
アセンブリ23の回転軸と平行に延びている。そして、
吸引ピン42は、キャリッジアッセンブリ23の回動動
作に伴い、駆動磁石32の外側を円弧状の移動経路に沿
って移動する。
【0025】ロック用磁石40は、直方体形状に形成さ
れ、その周囲には、例えば、ゴムからなる角筒状の弾性
部材44が嵌合されている。そして、ロック用磁石40
は、弾性部材44を、下部ヨーク36に形成された透孔
46に下方から嵌合することにより下部ヨーク36に固
定され、下部ヨークから垂直上方に突出している。特
に、ロック用磁石40は、吸引ピン42の移動路上に位
置しているとともに、キャリッジ23が停止位置まで移
動した際に吸引ピン42が弾性部材44を介してロック
用磁石40に当接する位置に配置されている。
【0026】なお、弾性部材44は、吸引ピン33がロ
ック用磁石40に吸引された際における衝撃を緩和する
と共に、両者の間に所定のギャップを形成する。図4お
よび図5に示すように、ロック用磁石40は、2つの磁
石を組み合わせて構成されている。すなわち、ロック用
磁石40は第1および第2の磁石50、52を有し、こ
れらの磁石は互いに等しい寸法および吸引力を有する直
方体形状に形成されている。また、第1および第2の磁
石50、52は、一方の表面同志を貼り合わされ全体と
して直方体を構成している。
【0027】第1および第2の磁石50、52は、その
長手方向に沿った磁化方向をそれぞれ有し、互いに磁化
方向が逆向きとなるように貼り合わされている。つま
り、各磁石50、52は、長手方向一端をN極、長手方
向他端をS極として磁化され、第1磁石50のN極と第
2の磁石のS極とが隣合うように貼り合わされている。
【0028】第1の磁石50の長手方向一端面は、吸引
ピン42に対向する吸引面50aを構成し、同様に、第
2の磁石52の長手方向一端面は、吸引ピン42に対向
する吸引面52aを構成している。そして、これらの吸
引面50a、52aは、同一平面上に並んで配置されて
いる。
【0029】上記のように構成されたロック用磁石40
は、第1および第2の磁石50、52間の境界面54が
下部ヨーク36表面とほぼ垂直に位置するように、つま
り、キャリッジアッセンブリ23の回転軸線と平行に位
置するように配置されている。そして、第1および第2
の磁石50、52の吸引面50a、52aは、吸着ピン
42の移動経路とほぼ直行して位置している。
【0030】以上のように構成された磁気ディスク装置
において、例えば電源をオフにすると、ディスク駆動用
のスピンドルモータの余力回転から生じる逆起電流によ
り、VCM25が駆動され、キャリッジアッセンブリ2
3が磁気ディスク21の内周方向に回動される。そし
て、磁気ヘッド22が磁気ディスク21のCSSゾーン
21a上に位置する停止位置までキャリッジアッセンブ
リ23が回動すると、キャリッジアッセンブリ23に固
定された吸引ピン42がロック機構14の弾性部材44
に当接し、この弾性部材により規定された所定のギャッ
プを置いてロック用磁石40と対向する。この状態で、
ロック用磁石40の磁力により吸引ピン42が吸引さ
れ、キャリッジアッセンブリ23が停止位置に、また、
磁気ヘッド22は磁気ディスク21のCSSゾーン21
a上にロックされる。
【0031】また、電源をオンにすると、起動電流がV
CM25に供給され、キャリッジアッセンブリ23が磁
気ディスク21の外周方向に回動される。キャリッジア
ッセンブリ23の回動に伴い、吸引ピン42はロック用
磁石40から離間する。これにより、キャリッジアッセ
ンブリ23のロック状態が解除され、磁気ヘッド22は
CSSゾーン21aからデータゾーン21b上の所望の
位置に移動される。
【0032】上記構成の磁気ディスク装置において、ロ
ック用磁石40は、第1および第2の磁石50、52
を、磁化方向が逆向きとなるように貼り合わせて構成さ
れていることから、図5に示すように、吸引面50a、
52a間を流れる閉磁回路が形成され、この閉磁回路に
おける磁束密度は非常に高くなっているとともに、磁気
吸引力の作用範囲も非常に狭くすることができる。
【0033】そのため、ロック用磁石40の磁力を効率
よく利用し、ロック用磁石の磁気吸引力を強化すること
がでいる。それにより、キャリッジアッセンブリ23が
停止位置に移動した際、ロック用磁石40によって吸引
ピン42を強力に吸引しキャリッジアッセンブリ23を
確実にロックすることができる。その結果、磁気ディス
ク装置の非作動時における耐衝撃性を向上し、磁気ヘッ
ド22が磁気ディスク21のデータゾーン21b上に不
用意に移動し磁気ディスク表面に吸着したり、あるい
は、磁気ディスク表面に傷を付けてしまうことを防止で
きる。
【0034】また、上述したように、ロック用磁石の磁
気吸引力の作用範囲を狭くできることから、ロック機構
14のロックが解除され吸引ピン42がロック用磁石4
0から離間した後は、吸引ピン42に作用するロック用
磁石の磁気吸引力、つまり、オフセットトルクが速やか
に減衰させることができる。従って、キャリッジアッセ
ンブリ23のシーク動作に与えるロック用磁石の影響が
低減し、磁気ヘッド22の高精度ね位置決めが可能とな
る。
【0035】図6は、本実施の形態におけるロック機構
14のオフセットトルク曲線Aと従来のロック機構のオ
フセットトルク曲線Bとを比較して示したもので、本実
施の形態に係るロック機構14は、従来に比較して、オ
フセットトルクが急激に低下し、理想的なトルク特性を
実現することができる。
【0036】なお、この発明は上述した実施の形態に限
定されることなく、この発明の範囲内で種々変形可能で
ある。例えば、ロック機構14のロック用磁石40は、
図7に示すように、境界面54がキャリッジアッセンブ
リ23の回転軸線と直行する平面内に位置するように配
設されていてもよい。
【0037】また、ロック用磁石40は、図8に示すよ
うに、第1および第2の磁石50、52の吸引面50
a、52aが任意の角度を持って並んで位置するように
構成されてもよく、この場合、一層磁束密度の向上、お
よび磁気吸引力の作用範囲の縮小を図ることができる。
【0038】その他、ロック用磁石40の形状は上述し
た直方体形状に限定されることなく、必要に応じて種々
変形可能である。また、上述した実施の形態において
は、ロック用磁石をケース、例えば、下部ヨークに固定
し、磁性部材としての吸引ピンをキャリッジアッセンブ
リに固定する構成としたが、逆に、吸引ピンをケース側
に固定し、ロック用磁石をキャリッジアッセンブリに固
定するようにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、ロック手段のロック用磁石を2つの磁石を組み合わ
せて用いる構成としたことから、磁気ヘッドを支持した
キャリッジを所定位置に確実にロックできるとともに、
オフセットトルクの低減が可能な磁気ディスク装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る磁気ディスク装置
を一部切り欠いて示す斜視図。
【図2】上記磁気ディスク装置のVCMおよびロック機
構を示す平面図。
【図3】図2の線C−Cに沿った上記VCMおよびロッ
ク機構の断面図。
【図4】上記ロック機構を示す分解斜視図。
【図5】上記ロック機構のロック用磁石を示す図。
【図6】上記ロック機構のオフセットトルク特性を従来
のロック機構のオフセットトルク特性と比較して示すグ
ラフ。
【図7】上記ロック用磁石の変形例を示す図。
【図8】上記ロック用磁石の他の変形例を示す図。
【符号の説明】
10…ケース 14…ロック機構 21…磁気ディスク 22…磁気ヘッド 23…キャリッジアッセンブリ 25…ボイスコイルモータ 32…駆動磁石 34…ボイスコイル 36…下部ヨーク 38…上部ヨーク 40…ロック用磁石 42…吸引ピン 44…弾性部材 50…第1の磁石 52…第2の磁石 50a、52a…吸引面

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ディスクを収納したケースと、 上記ケース内に回動自在に設けられたキャリッジアッセ
    ンブリと、 上記キャリッジアッセンブリに支持され、キャリッジア
    ッセンブリの回動に応じて上記磁気ディスク上を移動
    し、磁気ディスクに対して情報処理を行う磁気ヘッド
    と、 上記ケース内に設けられ上記キャリッジアッセンブリを
    回動させる駆動手段と、 上記ケースおよびキャリッジアッセンブリの一方に取り
    付けられたロック用磁石と、上記ケースおよびキャリッ
    ジアッセンブリの他方に取り付けられた磁性部材とを有
    し、上記磁気ヘッドが上記磁気ディスク上の所定領域上
    に位置する停止位置に上記キャリッジアッセンブリが回
    動した際、上記ロック用磁石の磁力によって上記磁性部
    材を吸引して上記キャリッジアッセンブリを上記停止位
    置にロックするロック手段と、を備え、 上記ロック用磁石は、磁化方向が互いに逆向きになるよ
    うに対向配置された第1および第2の磁石を有している
    ことを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】上記駆動手段は、上記ケースに固定された
    ヨークと、ヨークに取り付けられた駆動磁石と、上記キ
    ャリッジアセンブリに固定されて上記駆動磁石と対向し
    たコイルと、を備え、 上記ロック用磁石は上記ヨークに取り付けられていると
    ともに、上記磁性部材は上記キャリッジアッセンブリに
    取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の
    磁気ディスク装置。
  3. 【請求項3】上記第1および第2の磁石は、上記キャリ
    ッジアッセンブリの停止位置において上記磁性部材と対
    面する第1および第2の吸引面を有し、上記第1および
    第2の吸引面は互いに異なる極性を有していることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】上記第1および第2の磁石の吸引面は、同
    一平面に連続して設けられていることを特徴とする請求
    項3に記載の磁気ディスク装置。
  5. 【請求項5】上記第1および第2の磁石の吸引面は、任
    意の角度を持って連続して設けられていることを特徴と
    する請求項3に記載の磁気ディスク装置。
  6. 【請求項6】上記第1および第2の磁石はそれぞれほぼ
    直方体形状に形成され、表面同志を接して配置されてい
    ることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に
    記載の磁気ディスク装置。
  7. 【請求項7】上記ロック手段は、上記停止位置において
    上記磁性部材とロック用磁石との間に挟持されるように
    上記ロック用磁石に取り付けられ、上記停止位置におい
    て上記磁性部材とロック用磁石とが当接する際の衝撃を
    緩和する弾性部材を備えていることを特徴とする請求項
    1ないし6のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6954338B2 (en) 2001-11-09 2005-10-11 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. System and method of limiting a range of motion of an actuator in a hard disk drive
US8320085B2 (en) 2008-12-10 2012-11-27 Hitachi Global Storage Technologies, Netherlands B.V. Disk drive including a latch configured to lock an actuator in response to an external force

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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