JPH07213043A - 揺動モータ及び磁気ディスク装置 - Google Patents

揺動モータ及び磁気ディスク装置

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JPH07213043A
JPH07213043A JP380294A JP380294A JPH07213043A JP H07213043 A JPH07213043 A JP H07213043A JP 380294 A JP380294 A JP 380294A JP 380294 A JP380294 A JP 380294A JP H07213043 A JPH07213043 A JP H07213043A
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JP
Japan
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swing
coil
magnetic
magnet
magnetic disk
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Withdrawn
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JP380294A
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Inventor
Hiroshi Suzuki
浩 鈴木
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アクチュエータ端部の磁性体の軌道に対し
て、マグネットの外側形状を内側に順次ずらせた揺動モ
ータ及び磁気ディスク装置に関し、ロック、小型化、コ
ストの改善ができる揺動モータ及び磁気ディスク装置の
提供を目的とする。 【構成】 回動軸6を有する揺動部1と、揺動部1に取
り付けたコイル10と、コイル10の両側に対向する複数の
ヨーク11と、揺動部1のコイル10側の端部に設けた磁性
体15と、ヨーク11のコイル10側に固定し、コイル10と所
定間隙を持ち、揺動部1の揺動による磁性体15の軌道に
対して、磁性体15側の外側の端部から外側面の少なくと
も一部の形状を磁性体15に近い揺動終点から外側面の少
なくとも一部の形状を軌道から順次内側に離れる方向に
ずらした曲面17を形成した少なくとも1個のマグネット
12とを備え、コイル10への通電で揺動部10が回動軸6を
中心に揺動し、通電解除時は、揺動部1が一方の揺動終
点に退避する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク装置のア
クチュエータを駆動させる揺動モータに係り、特にアク
チュエータの端部の磁性体の軌道に対して、マグネット
の外側形状を内側に順次ずらせた揺動モータ及び磁気デ
ィスク装置に関するものである。
【0002】近来、磁気ディスクに磁気ヘッドによって
情報の書込み/読取りを行う磁気ディスク装置がコンピ
ュータの周辺機として広く使用されているが、小型化、
高密度化が進行しており、これに対応する書込み/読取
り性能が必要である。
【0003】このような装置は、磁気ヘッドをスプリン
グ及びヘッドアームで保持したアクチュエータの揺動に
より、磁気ヘッドを磁気ディスクの半径方向に揺動させ
て、所定位置にシークして情報の書込み/読取りが行わ
れる。
【0004】この時、磁気ヘッドのホームポジションは
磁気ディスクの最も内側のトラック上にあり、磁気ヘッ
ドが動作していない時には、この位置にロックされてい
るが、部品のバラツキによるガタ分だけ磁気ヘッドが動
いたり、ロック力にバラツキが生じており、また磁気ヘ
ッドのロック解除に大きな力を必要とし消費電力が大き
いので、安定したロックができ、且つ消費電力を小さく
する方法が望まれている。
【0005】
【従来の技術】図8は磁気ディスク装置の平面図であ
る。図に示すように、ピポット軸6aを有するアクチュエ
ータ1aは複数のヘッドアーム2a,2b,─、スプリング3a,3
b,─、ジンバルバネ4a,4b,─及び磁気ヘッド5a,5b,─で
構成されている。
【0006】アクチュエータ1aは、ピポット軸6aに対し
てヘッドアーム2a,2b,─の反対側に設けられたボイスコ
イルモータ(VCM:以下揺動モータという)M1 の駆動
により、ピポット軸6aを中心に揺動する。
【0007】また複数の磁気ディスク7a,7b,─をスピン
ドル8に等ピッチで取り付け、各磁気ディスク7a,7b,─
の面に対向して、磁気ヘッド5a,5b,─が配設されてい
る。磁気ディスク7a,7b,─はスピンドル8に設けられた
図示していないモータの駆動により矢印A方向に回転す
る。
【0008】磁気ヘッド5a,5b,─は、磁気ディスク7a,7
b,─が静止している時は、磁気ディスク7a,7b,─の面に
接触し、磁気ディスク7a,7b,─が回転すると、磁気ディ
スク7a,7b,─の面から僅か浮上する。
【0009】従ってアクチュエータ1aが揺動することに
よって、ヘッドアーム2a,2b,─の先端の磁気ヘッド5a,5
b,─が回転する磁気ディスク7a,7b,─の半径方向に矢印
で示すように揺動して、目的のトラックにシークされ
て、データの記録、或いは再生が行われる。
【0010】磁気ヘッド5a,5b,─はホームポジションが
磁気ディスク7a,7b,─の最もインナー側にあり、後述す
るロック機構によってロックされる。次に、揺動モータ
M1の構成及びロック機構(従来例(1))を説明する。図8
及び図9(揺動モータの背面図)に示すように、揺動モ
ータM1は、ピポット軸6aで上下端が回動自在に支持され
たアクチュエータ1a、アクチュエータ1aのコイル保持部
9に保持されたコイル10a、コイル10aと平行に間隔を
おいて対向する上ヨーク11aと下ヨーク11b、上ヨーク
11aと下ヨーク11bの対向面に固定されてコイル10aと
夫々所定間隙を取って配置されたマグネット12a,12b 及
び磁束のリークを減少させるサイドヨーク11c,11d で構
成され、コイル10aに流す電流の正逆方向制御により駆
動する。
【0011】コイル保持部9の移動領域の両端部には、
揺動モータM1が暴走した場合を想定して、コイル保持部
9が衝突してアクチュエータ1aを止めるためのストッパ
13a,13b が設けられている。ストッパ13a,13b にはOリ
ング14a,14b が嵌められて緩衝するようになっている。
【0012】磁気ヘッド5a,5b,─をホームポジションで
ロックするロック機構として、コイル保持部9の一端に
磁性材で形成された部材、例えば、鉄ピース15a (ステ
ンレス或いはマグネットでも良い) が嵌め込まれ、鉄ピ
ース15aに対向するサイドヨーク11cの中央位置にロッ
クマグネット16が埋め込まれている。
【0013】従って、データの記録、或いは再生が終わ
った時に、磁気ヘッド5a,5b,─をホームポジションに移
動させる方向に通電すると、鉄ピース15aがサイドヨー
ク11cの方向に移動してロックマグネット16に吸着され
てロックされ、アウター側への移動が阻止される。
【0014】また、図10にロック機構の従来例(2) を示
しており、アクチュエータ1bにおいて、ヘッドアーム2
a,2b,─の最下位の根元付近に係合爪19が設けられ、図
示していない装置筺体上にプランジャーマグネット (以
下PMという)20 及びスプリング21が配置されている。
【0015】揺動モータM2の揺動でアクチュエータ1bが
動作している時は、PM20が励磁されてPM20の可動軸
の先端の係合部22が引っ込んでいるが、動作の停止でヘ
ッドアーム2a,2b,─がインナー側に回動して磁気ヘッド
5a,5b,─がホームポジションに位置した時に、PM20の
励磁が解除されて、スプリング21の弾力で係合部22が突
出して係合爪19に係合し、アクチュエータ1bをロックす
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記従来方法によれ
ば、従来例(1) のアクチュエータをサイドヨークのロッ
クマグネットでコイル保持部の磁性部材を吸着してロッ
クする方法は、再度アクチュエータを起動させる時に、
吸着力に打ち勝ってロックを解除するために大きな力が
必要となり、コイルに流れる電流が大きくなって装置の
消費電力を大きくなる。またロックマグネットを設ける
必要がありコスト高になる。
【0017】これに対処して、磁性部材とロックマグネ
ットの接触部以外にストッパを設けて、ロック時に磁性
部材とロックマグネットの間に僅か間隙を残しておくこ
とも考えられるが、この間隙量は組立によるアクチュエ
ータの揺動方向の寸法のバラツキによって変化し、その
ためにロック力にバラツキが生じる。
【0018】また、従来例(2) のアクチュエータの係合
爪をPMの係合部でロックする方法は、PM等の部材を
設ける必要があり、コストが掛かるばかりでなく、消費
電力が大きく、且つ配置スペースが多く必要で装置の小
型化を阻害する。という問題点がある。
【0019】本発明は、アクチュエータの安定したロッ
クができ、且つ小消費電力でアクチュエータのロックを
解除することができ、しかも装置の小型化、コストの改
善を図ることができる揺動モータ及び磁気ディスク装置
を提供することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】図1及び図2は本発明の
原理図で、図1は請求項1に対応する原理図、図2は請
求項2に対応する原理図である。
【0021】1)請求項1に対応する手段 図1(a) の平面図及び(b) の正面図において、6は回動
軸、1は回動軸6に揺動自在に支持された揺動部、10は
揺動部1に取り付けられたコイル、11はコイル10に間隔
をおいて対向するヨーク、15は揺動部1のコイル10側の
端部に設けられた磁性体、12はヨーク11のコイル10側に
固定され、コイル10に所定間隙をおいて設けられ、揺動
部1の揺動による磁性体15の軌道に対して、磁性体15に
近い揺動終点側から遠ざかる方向に外側面の少なくとも
一部の形状を軌道15から順次内側に離れる方向にずらし
た曲面17を形成した少なくとも1個のマグネットであ
る。
【0022】従って、コイル10の通電により揺動部1が
回動軸6を中心として揺動し、通電が解除された時は、
揺動部1が磁性体15に近い方の揺動終点に退避するよう
に構成されている。
【0023】2)請求項2に対応する手段 図2(a) の磁気ディスク装置の平面図及び (b)の揺動モ
ータの背面図において、5は磁気ヘッド、6は回動軸、
17は曲面、23は揺動モータ、7は回転駆動される少なく
とも1枚の磁気ディスク、3は磁気ディスク7の面に対
向する磁気ヘッド5を先端で弾性的に保持したスプリン
グアーム、100 はスプリングアーム3及び揺動モータ23
を有し、揺動モータ23の駆動により揺動するアクチュエ
ータ、1は揺動モータ23に設けられ、回動軸6に回動自
在に支持され、アクチュエータ100 の一部を構成する揺
動部、10は揺動モータ23の揺動部1のコイル10側の端部
に取付けられたコイル、15は揺動モータ23の揺動部1に
設けられた磁性体、11は揺動モータ23に設けられ、コイ
ル10に平行してコイル10の少なくとも片側に対向するヨ
ーク、12は揺動モータ23のヨーク11のコイル10側に固定
され、コイル10に所定間隙をおいて設けられ、揺動部1
の揺動による磁性体15の軌道に対して、磁性体15に近い
揺動終点側から遠ざかる方向に外側面の少なくとも一部
の形状を軌道15から順次内側に離れる方向にずらした曲
面17を形成した少なくとも1個のマグネットである。
【0024】磁気ディスク7の回転により磁気ディスク
7の面より磁気ヘッド5を浮上させ、アクチュエータ10
0 の揺動によりスプリングアーム3の先端の磁気ヘッド
5によって磁気ディスク7の面に情報の記録或いは再生
を行う磁気ディスク装置であって、コイル10の通電によ
り揺動部1が回動軸6を中心として揺動し、通電が解除
された時は、揺動部1が磁性体15に近い方の揺動終点に
退避するように構成されている。
【0025】
【作用】
1)請求項1に対応する作用 揺動部1の端部に磁性体15を設け、マグネット12の外側
の少なくとも一部の形状を、揺動部1の揺動による磁性
体16の軌道に対して、磁性体15に近い揺動終点側から遠
ざかる方向に向かって順次内側に離れる方向にずらして
形成したことにより、コイル10への通電を解除した時
に、コイル10、マグネット12、ヨーク11、及び磁性体15
から成る磁気回路において、マグネット12の吸引力の上
記揺動終点方向の分力が発生する。
【0026】この吸引力の分力により磁性体15が揺動終
点の方向に向かって移動し、揺動部1が揺動終点に退避
し継続的にロックされる。従って、マグネット12の磁束
を揺動部1のロックに利用するので、ロック力のバラツ
キが少なくなって安定したロックができる。またコイル
10に通電して揺動部1のロックを解除する時に要する消
費電力を小さくすることができ、磁性体15の他に部材を
必要とせず、マグネット12の外側の形状を変えるだけで
あるので、コストを改善することができる。
【0027】2)請求項2に対応する作用 揺動モータ23の揺動部1の端部に磁性体15を設け、マグ
ネット12の外側の少なくとも一部の形状を、揺動部1の
揺動による磁性体16の軌道に対して、磁性体15に近い揺
動終点側から遠ざかる方向に向かって順次内側に離れる
方向にずらして形成したことにより、コイル10への通電
を解除した時に、コイル10、マグネット12、ヨーク11、
及び磁性体15から成る磁気回路において、マグネット12
の吸引力の揺動終点方向の分力が発生する。
【0028】この吸引力の分力により磁性体15が揺動終
点の方向に向かって移動し、揺動部1が揺動終点に退避
し継続的にロックされ、アクチュエータ100 の先端の磁
気ヘッド5をロックすることができる。
【0029】従って、マグネット12の磁束をアクチュエ
ータ100 のロックに利用するので、磁気ヘッド5のロッ
ク力のバラツキが少なくなって安定したロックができ
る。またコイル10に通電して揺動部1のロックを解除す
る時に要する消費電力を小さくすることができ、磁性体
15の他に部材を必要とせず、マグネット12の外側の形状
を変えるだけであるので、磁気ディスク装置のコストを
改善することができる。
【0030】
【実施例】以下、従来例で説明した磁気ディスク装置の
アクチュエータに本発明を適用した一実施例(請求項
1、請求項2及び請求項4に対応する)を図3及び図4
により説明する。図3は実施例を示すアクチュエータ
(揺動モータの上側のヨーク及びマグネットを除いて示
す) の平面図、図4は実施例の説明図で、(a) は平面
図、(b) は側面図である。全図を通じて同一符号は同一
対象物を示す。
【0031】図3のアクチュエータ1cは、図1の揺動部
1及び図2の揺動部1及びアクチュエータ100 に対応
し、図3のピポット軸6a、及び鉄ピース15aは、図1及
び図2の回動軸6、及び磁性体15に夫々対応し、また図
3の上ヨーク11a及び下ヨーク11bは、図1及び図2の
ヨーク11に対応している。
【0032】図3及び図4(a) に示すように、アクチュ
エータ1cの揺動モータM3のコイル保持部9の一端に設け
られた孔に鉄ピース15aが嵌め込まれて接着剤で接着さ
れている。またマグネット12A,12B は、アクチュエータ
1cの揺動による鉄ピース15aの軌道に対して、外側の形
状が鉄ピース15aから遠い方の揺動終点の方向に向かっ
て順次内側に離れる方向にずらした曲面17aが形成さ
れ、更に曲面17aの鉄ピース15aに近い方の端部に外側
に向かって突起部18が設けられている。
【0033】このような構成を有するので、コイル10a
への通電を解除した時に、コイル10a、マグネット12A,
12B 、上ヨーク11a,11b 、及び鉄ピース15aで形成され
た磁気回路において、図4(b) に示すように、マグネッ
ト12A,12B の吸引力の揺動終点方向 (図において上方)
への分力が発生して、この吸引力の分力によりより鉄ピ
ース15aが吸引されて揺動終点方向に移動し、鉄ピース
15aが突起部18の位置に接近すると、吸引力の分力が急
増してそれまでより強い吸引力で鉄ピース15aが吸引さ
れて揺動終点に退避し、アクチュエータ1cが強力にロッ
クされる。
【0034】従って、マグネット12A,12B の吸引力の分
力をアクチュエータ1bのロックに利用するので、ロック
力のバラツキが少なくなって安定したロックができる。
また、異なる実施例(1)(請求項3及び請求項4に対応す
る)を図5及び図6に示す。全図を通じて同一符号は同
一対象物を示す。
【0035】図5及び図6が図3及び図4で説明した上
記実施例と異なるのは、鉄ピースをマグネットピースと
した点、マグネットの曲面を反対方向に形成した点、及
び曲面に変換点を設けた点で、マグネットとマグネット
ピースの反発力の分力を利用してアクチュエータ1dのロ
ックを一層強力にしたことである。
【0036】即ち、図5及び図6(a) に示すように、ア
クチュエータ1cのモータM4のコイル保持部9の一端にマ
グネットピース15bが設けられている。また、マグネッ
ト12A ´,12B´は、外側の形状、即ち、曲面17bが、ア
クチュエータ1dの揺動によるマグネットピース15aの軌
道に対して、マグネットピース15aから近い方の揺動終
点の方向に向かって順次内側に離れる方向にずらして形
成されている。
【0037】また、図6(b) に示すように、マグネット
ピース15bのN、S極とマグネット13A ´,13B´のN、
S極が互いに反発し合うように配置されている。更に、
マグネット12A ´,12B´の曲面17bのマグネットピース
15bの揺動終点に近い方の外側の角部に、マグネットピ
ース15bの軌道から急に離れるように、所定角度で切り
落とした形状に形成されて変換点aが設けられている。
【0038】従って、マグネット12A ´,12B´とマグネ
ットピース15bの反発力の分力によってマグネットピー
ス15bが反発して揺動終点方向に移動し、マグネットピ
ース15bが変換点aを通過すると、反発力の分力が急増
して、それまでより強い反発力でマグネットピース15b
が揺動終点に退避し、アクチュエータ1dを強力にロック
することができる。
【0039】また、異なる実施例(2)(請求項3及び請求
項4に対応する) を図7に示す。図3〜図6と同一符号
は同一対象物を示す。図7が図5及び図6で説明した上
記異なる実施例(1) と異なるのは、マグネットとマグネ
ットピースの吸引力を利用したことである。
【0040】即ち、図7(a) 及び(b) に示すように、ア
クチュエータ1eのモータM5 は、マグネット12A,12B の
N、S極に対して、マグネットピース15cのN、S極が
互いに吸引し合うように配置されている。
【0041】従って、マグネット12A,12B とマグネット
ピース15cの吸引力の分力によってマグネットピース15
cが吸引されて揺動終点方向に移動し、突起部18の位置
に接近すると、それまでより強い吸引力で移動して揺動
終点に退避し、アクチュエータ1eが強力にロックされ
る。
【0042】このようにして、マグネット12A,12B 、12
A ´,12B´の外側の形状を曲面17a,17b に形成すること
により、吸引力或いは反発力を利用してアクチュエータ
1c〜1eをホームポジションにロックすることができ、製
造時の組立によってアクチュエータ1c〜1eの揺動方向の
寸法にバラツキが生じても、ロック時のロック力の大き
さへの影響は少なく、ロック力のバラツキが少なくな
る。
【0043】またロックを解除する時には、吸引力に打
ち勝つだけでよいので、コイル10aの通電に要する消費
電力を小さくすることができる。更に従来例の上ヨーク
11a及び下ヨーク11bにロックマグネット17を設ける方
法や、プランジャーマグネット20及び係合爪19等を設け
る方法に比較して、マグネット12A,12B 、12A ´,12B´
の外側に曲面17a,17b を形成することと、安価な鉄ピー
ス15a或いはマグネットピース15b,15c を備えるだけ
で、他に部材を必要としないので、揺動モータのコスト
が改善され、従って、磁気ディスク装置のコストの改善
を図ることができる。
【0044】上記実施例では鉄ピース15aを使用した場
合を説明したが、磁性体であればよく、例えばステンレ
ス鋼であっても良い。上記例では、マグネット12A,12B,
12A ´,12B´の外側の全面を曲面17,17aとした場合を説
明したが、外側面の磁性体に近い方の端部を含めた外側
面の一部を曲面としても良い。
【0045】またコイル10aの両側に上ヨーク11a,下ヨ
ーク11b 、及びマグネット12a,12b、12A,12B 、12A ´,
12B´のように配置する場合を説明したが、コイルの片
側だけにヨーク及びマグネットを配置した揺動モータの
場合にも同様に適用することができる。
【0046】また上記例では、磁気ディスク装置のアク
チュエータに使用した揺動モータの場合を説明したが、
他の記録媒体に対する情報の記録、再生を行う装置、例
えば光ディスク装置のアクチュエータの揺動モータの場
合等にも適用することができることは勿論であり、一般
的に揺動モータに適用して同様の効果が得られる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、請
求項1では、マグネットの吸引力を揺動部のロックに利
用するので、ロック力のバラツキが少なくなって安定し
たロックができる。またコイルに通電して揺動部のロッ
クを解除する時に要する消費電力を小さくすることがで
き、磁性体の他に部材を必要とせず、マグネットの外側
の形状に所定の曲面を形成するだけであるので、揺動モ
ータのコストを改善することができる。
【0048】請求項2では、マグネット磁束をアクチュ
エータのロックに利用するので、磁気ヘッドのロック力
のバラツキが少なくなって安定したロックができる。ま
たコイルに通電して揺動部のロックを解除する時に要す
る消費電力を小さくすることができ、磁性体の他に部材
を必要とせず、マグネットの外側の形状を変えるだけで
あるので、磁気ディスク装置のコストを改善することが
できる。
【0049】請求項3では、磁性体をマグネットピース
で構成したことにより、マグネットとマグネットピース
の吸引力或いは反発力を利用して揺動部をロックするの
で、ロック力を請求項1或いは請求項2の場合より一層
強めることができる。
【0050】請求項4では、マグネットの曲面の揺動終
点に近い方の端部に、軌道から内側に離れる方向のずれ
が急増する変換点、或いは外側方向に向かって突起部を
設けたことにより、揺動部のロックを更に強力にするこ
とができる。という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の請求項1に対応する原理図
【図2】 本発明の請求項2に対応する原理図
【図3】 本発明の実施例を示す平面図
【図4】 実施例の説明図
【図5】 異なる実施例(1) を示す平面図
【図6】 異なる実施例(1) の説明図
【図7】 異なる実施例(2) を示す構成図
【図8】 磁気ディスク装置を示す平面図
【図9】 従来例(1) を示す構成図
【図10】 従来例(2) を示す構成図
【符号の説明】
1は揺動部、 1a〜1e,100はアクチュエー
タ、6は回動軸、 6aはピポット軸、
10,10aはコイル、11はヨーク、 11aは上
ヨーク、 11bは下ヨーク、12,12a,12b,12A,12
B,12A´,12B´はマグネット、 15は磁性体、15aは
鉄ピース、 15b,15c はマグネットピース、17,1
7a,17bは曲面、 18は突起部、 23,M1
〜M5は揺動モータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動軸(6) に揺動自在に支持された揺動
    部(1) と、 該揺動部(1) に取り付けられたコイル(10)と、 該コイル(10)の両側に間隔をおいて対向する複数のヨー
    ク(11)と、 該揺動部(1) の該コイル(10)側の端部に設けられた磁性
    体(15)と、 該ヨーク(11)の該コイル(10)側に固定され、該コイル(1
    0)に所定間隙をおいて設けられ、該揺動部(1) の揺動に
    よる該磁性体(15)の軌道に対して、該磁性体(15)に近い
    揺動終点側から遠ざかる方向に外側面の少なくとも一部
    の形状を該軌道(15)から順次内側に離れる方向にずらし
    た曲面(17)を形成した少なくとも1個のマグネット(12)
    を備え、 該コイル(10)への通電により該揺動部(1) が該回動軸
    (6) を中心として揺動し、該通電が解除された時は、該
    揺動部(1) が該揺動終点に退避することを特徴とする揺
    動モータ。
  2. 【請求項2】 回転駆動される少なくとも1枚の磁気デ
    ィスク(7) と、 該磁気ディスク(7) の面に対向する磁気ヘッド(5) を先
    端で弾性的に保持したスプリングアーム(3) 及び揺動モ
    ータ(23)を有し、該揺動モータ(23)の駆動により揺動す
    るアクチュエータ(100) とを備え、 該磁気ディスク(7) の回転により該磁気ディスク(7) の
    面より該磁気ヘッド(5) を浮上させ、該アクチュエータ
    (100)の揺動により該スプリングアーム(3) の先端の該
    磁気ヘッド(5) によって該磁気ディスク(7) の面に情報
    の記録或いは再生を行う磁気ディスク装置であって、 前記揺動モータ(23)は、 回動軸(6) に揺動自在に支持された揺動部(1) と、 該揺動部(1) に取り付けられたコイル(10)と、 該コイル(10)の両側に間隔をおいて対向する複数のヨー
    ク(11)と、 該揺動部(1) の該コイル(10)側の端部に設けられた磁性
    体(15)と、 該ヨーク(11)の該コイル(10)側に固定され、該コイル(1
    0)に所定間隙をおいて設けられ、該揺動部(1) の揺動に
    よる該磁性体(15)の軌道に対して、該磁性体(15)に近い
    揺動終点側から遠ざかる方向に外側面の少なくとも一部
    の形状を該軌道(15)から順次内側に離れる方向にずらし
    た曲面(17)を形成した少なくとも1個のマグネット(12)
    を備え、 該コイル(10)への通電により該揺動部(1) が該回動軸
    (6) を中心として揺動し、該通電が解除された時は、該
    揺動部(1) が該揺動終点に退避することを特徴とする磁
    気ディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記磁性体(15)をマグネットピースで構
    成し、 前記マグネット(12)は、N極及びS極に対向する該マグ
    ネットピースのN極及びS極の配置に応じて、前記外側
    面の少なくとも一部の形状を前記曲面(17)或いは該マグ
    ネットピース側の外側の端部に向かって順次内側に離れ
    る方向にずらした曲面を形成したことを特徴とする請求
    項1或いは請求項2の揺動モータ及び磁気ディスク装
    置。
  4. 【請求項4】 前記マグネット(12)は、前記曲面(17)の
    前記揺動終点に近い方の端部に、前記軌道から内側に離
    れる方向のずれが急増する変換点、或いは外側方向に向
    かって突起部を有することを特徴とする請求項1、請求
    項2或いは請求項3の揺動モータ及び磁気ディスク装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10146036A (ja) * 1996-11-08 1998-05-29 Tohoku Oki Denki Kk 可動マグネット型ロータリアクチュエータ
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JP2009195076A (ja) * 2008-02-18 2009-08-27 Seiko Instruments Inc 移動装置

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