JP2009187600A - ディスク・ドライブ装置及び磁気ディスク装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】外部からの衝撃により回動するアクチュエータを確実に係止する。
【解決手段】本発明の一実施形態において、ラッチ18及びアクチュエータ14は、2つの異なる振り角においてラッチ18がアクチュエータ14を係止することができるような構造を有している。ラッチ18の振り角は回動軸181を中心とした回動における角度(回動角度)である。図4(a)において、ラッチ18は、浅い角度においてアクチュエータ14と係合している。図4(b)において、深い角度において、ラッチ18はアクチュエータ14と係合している。異なる振り角においてラッチ18がアクチュエータ14を係止することができるので、アクチュエータを確実に係止することができる。
【選択図】図4
【解決手段】本発明の一実施形態において、ラッチ18及びアクチュエータ14は、2つの異なる振り角においてラッチ18がアクチュエータ14を係止することができるような構造を有している。ラッチ18の振り角は回動軸181を中心とした回動における角度(回動角度)である。図4(a)において、ラッチ18は、浅い角度においてアクチュエータ14と係合している。図4(b)において、深い角度において、ラッチ18はアクチュエータ14と係合している。異なる振り角においてラッチ18がアクチュエータ14を係止することができるので、アクチュエータを確実に係止することができる。
【選択図】図4
Description
本発明はディスク・ドライブ装置及び磁気ディスク装置に関し、特に、装置内において外力により回動するアクチュエータを係止するラッチ機構に関する。
磁気ディスク装置の一つであるハードディスク・ドライブ(HDD)において、回転する磁気ディスク上で、アクチュエータに保持された磁気ヘッドが所定のトラックに位置決めされ、その磁気ヘッドがデータを読み書きする。磁気ディスク上には、データを記録するためのデータ領域が定められている。HDDの動作終了時には、データ領域のデータを保護するため、磁気ヘッドはデータ領域外の所定の待機位置にアクチュエータにより移動され、HDDの非動作時には上記待機位置に保持される。
非動作時にHDDに対して外部から衝撃が加わると、その衝撃によりアクチュエータが回動して磁気ヘッドがデータ領域に戻され、その際に、磁気ヘッドがデータを破壊することがある。そのため、HDDは、衝撃時にもアクチュエータをデータ領域外において保持しておくため、アクチュエータを係止するラッチ機構を有している(例えば、特許文献1を参照)。このようなラッチ機構の代表的なものとして、マグネット・ラッチとメカニカルラッチが知られている。
典型的なマグネット・ラッチの一つは、ラバーに内蔵したマグネットがアクチュエータの端部に組み付けられた鉄片を吸着することによりアクチュエータを保持する機構を有している。マグネット・ラッチは、衝撃時にもアクチュエータを保持しておくために、相応の磁力でアクチュエータを吸着しておく必要がある。一方、材料の使用量を削減するため、ボイス・コイル・モータ(VCM)のマグネットのサイズを小さくすることがある。
マグネット・サイズが減少すると、VCMのトルク定数が減少する。このため、VCMのトルク定数が小さいHDDでは、HDDの起動時にアクチュエータをマグネット・ラッチから引き剥がすための十分なトルクを得ることができない可能性がある。一方、マグネット・ラッチから引き剥がすことができる程度に吸着力を小さくすると、衝撃時にアクチュエータを保持しておくことができないという問題を生じる。
メカニカルラッチは機械的にアクチュエータを係止するため、マグネット・ラッチのようにVCMのマグネットによってその機能が影響を受けることはない。典型的なメカニカルラッチとしては、2ピース・タイプのメカニカルラッチが知られている。2ピース・タイプのメカニカルラッチは、ロングレバーとショートバーを組み合わせた機構を有し、時計回り及び反時計回りの両方の外部衝撃に対応することができる。ロングレバーが外力による慣性力で回動し、ロングレバーに係合したショートバーがロングレバーの動きに応じて開閉することで、アクチュエータを係止する。
しかし、2ピース・タイプのメカニカルラッチにおいては、HDDが振動下にあると、ロングレバーが加振され、HDDに有害な振動の源となる。また、ロングレバーの自由な回動を保障するため、また、ロングレバーの実装領域が狭いため、一般のロングレバーは、軸方向において固定されておらずに遊びが存在し、特に大きな振動の原因となりうる。このようなメカニカルラッチの振動によりアクチュエータあるいは磁気ヘッドが振動し、HDDがエラーを起こす可能性がある。また、2ピース・タイプのメカニカルラッチにおいては、ロングレバーとショートバーの2部品を組み合わせて使用する必要があるため、部品点数が多くなると共に組み付け工程も多くなるため、製品コストの削減に寄与するには限界がある。
特開2001−14815号公報
2ピース・タイプのメカニカルラッチが有する上記問題は、1ピース・タイプのメカニカルラッチ(シングルラッチ)により解決することができる。シングルラッチは、アクチュエータと係合するフックを有し、そのフックを含む1ピース構造体が、磁力、アクチュエータあるいは慣性力により回動することで開閉し、外力により回動するアクチュエータを係止する。シングルラッチはロングレバーに相当する部品を有していないため、HDDが振動下にあってもHDDに有害な振動の原因となることがない。
しかし、シングルラッチはアクチュエータと同様の動きを示すロングレバーに拠らず回動するため、開閉のための回動動作は外部衝撃によるアクチュエータの回動動作とは一致しない。このため、シングルラッチの振り角の範囲(回動範囲)を大きくすることで、アクチュエータがラッチと接触することなく磁気ディスク上へ移動することを防ぐことが好ましい。
しかし、ラッチのアクチュエータとの係合ポイントが一つである場合、ラッチ振り角範囲を大きくすると、ラッチの係合面の角部がアクチュエータと接触する可能性が高くなる。ラッチ係合面の角部がアクチュエータと接触すると、ラッチの係合面がアクチュエータの係合面とかみ合わず、ラッチがアクチュエータに弾かれてしまう可能性が高くなる。これにより、ラッチがオープン状態となり、アクチュエータが磁気ディスク上に移動する。
従って、シングルラッチにおいて、外力により回動するアクチュエータをより確実に係止することができる仕組みが要求される。また、2ピース・タイプのメカニカルラッチにおいても、回動するアクチュエータをより確実に係止することができる仕組みを実装することが好ましい。
本発明の一態様に係るディスク・ドライブ装置は、ディスクのデータ記録領域にアクセスするヘッドと、前記ヘッドを支持し、回動することで前記ヘッドを移動するアクチュエータと、回動軸において回動し、異なる複数の振り角において、外力により前記データ記録領域へ向かって回動する前記アクチュエータを係止可能なラッチとを有する。前記ラッチは、前記アクチュエータのアクチュエータ・フックと係合することで前記アクチュエータを係止するラッチ・フックを有する。前記異なる複数の振り角のそれぞれにおいて係合ポイントは異なっている。前記異なる係合ポイントのそれぞれにおいて、前記ラッチ・フックの面と前記アクチュエータ・フックの面とが当接している。好ましくは、前記ラッチはバーと前記ラッチ・フックとを有する1ピース構造体を有し、前記アクチュエータが前記バーを押すことによって前記ラッチは回動する。
前記ラッチ・フックは、それぞれが前記アクチュエータ・フックの面と当接する複数の当接面を有し、前記複数の当接面のそれぞれは、前記異なる複数の振り角のそれぞれに対応して異なる角度を有していることが好ましい。さらに好ましくは、前記ラッチ・フックは、前記アクチュエータと当接する第1の面と、前記第1の面よりも浅い振り角において前記アクチュエータと当接する第2の面とを有し、前記第1の面は、前記第2の面よりも前記ラッチの回動軸に近い位置に形成されている。あるいは、前記異なる複数の当接面のそれぞれは、前記ラッチの回動軸方向における異なる段に形成されていることがさらに好ましい。さらに、前記異なる複数の当接面は前記ラッチの回動軸から異なる距離にあることが好ましい。
好ましくは、前記アクチュエータが待機位置にあるとき、前記ラッチは閉じている。好ましくは、第1振り角の係止位置における前記アクチュエータは、前記第1振り角よりも浅い第2の振り角における係止位置よりも、前記ディスクの端から遠くにある。
本発明の他の態様に係る磁気ディスク装置は、磁気ディスクと、前記磁気ディスクにアクセスする磁気ヘッドと、前記磁気ディスク上において前記磁気ヘッドを移動するアクチュエータと、前記アクチュエータのアクチュエータ・フックとラッチ・フックとの接触により前記アクチュエータの移動を停止することが可能なラッチとを有する。前記ラッチ・フックは前記アクチュエータ・フックと接触する接触面を少なくとも2面含んでいる。前記アクチュエータ・フックと前記ラッチ・フックとが接触する際の前記アクチュエータの待機位置からの回動角が、前記接触面に応じて互いに異なる。好ましくは、前記アクチュエータ・フックは、前記ラッチ・フックのそれぞれの前記接触面に対応する接触面を含み、前記ラッチ・フックの前記接触面と前記アクチュエータ・フックの前記接触面とは面接触する。
好ましくは、前記ラッチ・フックの接触面は、前記ラッチの回動軸方向の互いに異なる位置に形成される。前記ラッチ・フックの接触面は、前記ラッチの回動軸部に対して互いに異なる面角度をもって形成されることがさらに好ましい。
好ましくは、前記ラッチは、前記アクチュエータに押圧されることにより前記ラッチを閉じた状態にするバーをさらに含み、1つの部品により形成される。
好ましくは、前記ラッチは、前記アクチュエータに押圧されることにより前記ラッチを閉じた状態にするバーをさらに含み、1つの部品により形成される。
本発明の他の態様に係る磁気ディスク装置は、磁気ディスクと、前記磁気ディスクにアクセスする磁気ヘッドと、前記磁気ディスク上において前記磁気ヘッドを移動するアクチュエータと、前記アクチュエータのアクチュエータ・フックとラッチ・フックとの接触により前記アクチュエータの移動を停止することが可能なラッチとを有する。前記ラッチ・フックは第1の接触面と、第2の接触面を有する。前記アクチュエータ・フックと前記ラッチ・フックの第1の接触面が接触した際の前記アクチュエータの待機位置からの回動角が、前記アクチュエータ・フックと前記ラッチ・フックの第2の接触面が接触した際の前記アクチュエータの待機位置からの回動角より小さい。
好ましくは、前記アクチュエータ・フックは、前記ラッチ・フックの第1の接触面と第2の接触面に対応する接触面を含み、前記ラッチ・フックの第1接触面、第2の接触面と、前記アクチュエータ・フックの前記接触面とは面接触する。
好ましくは、前記ラッチ・フックの第1の接触面と第2の接触面は、前記ラッチの回動軸方向の互いに異なる位置に形成される。さらに、前記ラッチ・フックの第1の接触面と第2の接触面は、前記ラッチの回動軸部に対して互いに異なる面角度をもって形成されることが好ましい。
好ましくは、前記ラッチが、オープン状態の位置から所定の回動角分回動した位置で、前記ラッチ・フックの第2の接触面は前記アクチュエータ・フックの接触面と接触し、前記ラッチが、前記オープン状態の位置から前記所定の回動角よりも大きな回動角分回動した位置で、前記ラッチ・フックの第1の接触面は前記アクチュエータ・フックの接触面と接触する。
本発明のラッチ機構により、外力により回動するアクチュエータを、より確実に係止することができる。
以下に、本発明を適用した実施の形態を説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略及び簡略化がなされている。又、各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため必要に応じて重複説明は省略されている。本形態においては、ディスク・ドライブ装置の一例であるHDDについて説明する。本形態のHDDは、外力による慣性力により回動するアクチュエータを係止するメカニカルラッチを有している。
本形態においては、好ましいメカニカルラッチとして、1ピース・タイプのメカニカルラッチ(シングルラッチ)を説明する。このシングルラッチは、外力による慣性力によってデータ領域側に回動するアクチュエータと係合し、その回動を止める。本形態の特徴的な点は、シングルラッチとアクチュエータとの複数の係止ポイントが存在することである。シングルラッチは、異なる複数の振り角において、アクチュエータを係止することができる。これにより、シングルラッチがアクチュエータを確実に係止することができる。
図1は、本形態のメカニカルラッチ18が実装されているHDD1の全体構成を示している。ベース10は、その上部開口を塞ぐトップ・カバー(不図示)と固定されて筐体を構成し、HDD1の各構成要素を収容する。スピンドル・モータ13は、所定角速度で磁気ディスク11を回転する。データを記憶するディスクの一例である磁気ディスク11は、磁化されることによってデータを記憶する磁性層を有する。ヘッドの一例であるヘッド・スライダ12は、スライダと、スライダ表面に固定されたヘッド素子部を備える。ヘッド素子部は、記録素子及び/又は再生素子を有している。
アクチュエータ14は回動軸15に回動自在に保持されており、ボイス・コイル・モータ(VCM)16によって駆動される。アクチュエータ14はヘッド・スライダ12を保持し、回動軸15において回動することによってヘッド・スライダ12を移動する。アクチュエータ14は、ヘッド・スライダ12が配置されたその先端部から、サスペンション141、サスペンション141を支持し、回動軸15が嵌合する孔を有するアーム142、コイル・サポート143、コイル・サポート143の内周側のフラットコイル144の順で結合された各構成部材を備えている。VCM16は、フラットコイル144と、そのフラットコイル144を挟むように配置された二つのマグネット(不図示)から構成される。図1には、上側のマグネットを保持するマグネット保持板161が示されている。
図1に例示するように、データを読み書きするため、アクチュエータ14は回転している磁気ディスク11のデータ領域でヘッド・スライダ12を移動する。アクチュエータ14が回動することによって、ヘッド・スライダ12が磁気ディスク11の表面の半径方向に沿って移動する。ヘッド・スライダ12は磁気ディスク11上を浮上する。
ランプ17は磁気ディスク11の外周側において、磁気ディスク11の横に設けられている。HDD1の非動作時やアイドル時など、データ・アクセスを行わないとき、アクチュエータ14はランプ17上において待機位置にある。ヘッド・スライダ12のアンロードにおいて、アクチュエータ14は磁気ディスク11のデータ領域上からランプ17の方向に回動し(図1における時計回り)、アクチュエータ14先端のタブ145がランプ17上を摺動しながら移動し、アクチュエータ14は待機位置で停止する。このとき、ヘッド・スライダ12は、磁気ディスク11から外れた位置にある。ロードにおいて、アクチュエータ14は、アンロードと反対方向に回動し、ヘッド・スライダ12を磁気ディスク11のデータ領域上に移動する。
アクチュエータ14が待機位置にあるとき、HDD1に外力が加わると、アクチュエータ14が慣性力によって回動し、アクチュエータ14及びヘッド・スライダ12が磁気ディスク11のデータ領域上に移動する可能性がある。ヘッド・スライダ12は停止している磁気ディスク11に吸着される。また、アクチュエータ14がランプ17から急激にロードされると、ヘッド・スライダ12が大きく振動する。このため、データ領域におけるデータ、ヘッド・スライダ12あるいはサスペンション141が破損する可能性が高い。シングルラッチ(以下においてラッチ)18は、外力によりヘッド・スライダ12あるいはサスペンション141が磁気ディスク11上に移動しないように、回動するアクチュエータ14を係止する。
図2(a)は、磁気ディスク11上にあるアクチュエータ14とラッチ18とを示している。図2(b)は、ランプ17上の待機位置に停止しているアクチュエータ14とラッチ18とを示している。ラッチ18は、回動軸181において回動する。アクチュエータ14が磁気ディスク11上にあるとき、ラッチ18は開いている。一方、アクチュエータ14が待機位置にあるとき、ラッチ18は閉じている。アクチュエータ14が待機位置にあるときにラッチ18が閉じていることで、外部から衝撃が加わった場合にラッチ18がアクチュエータ14をより確実に係止することができる。
アクチュエータ14(ヘッド・スライダ12)が待機位置にアンロードされるとき(図2(a)から図2(b)への移動)、コイル・サポート143の磁気ディスク11側端がラッチ18のバー182に当接し、バー182を押し込む。時計回りの回動するアクチュエータ14がラッチ18を押して、ラッチ18が反時計回りに回動する。これにより、オープン状態にあったラッチ18がクローズ状態となる。
図3(a)〜(d)は、ラッチ18の構造を示す斜視図である。図3(a)及び(c)は、アクチュエータ14側のラッチ18の構造を示している。図3(b)及び(d)は、その反対側の構造を示している。図3(a)及び(b)において、図の下側がベース10の底面側であり、上側がトップカバー側である。図3(c)及び(d)において、図の上側がベース10の底面側であり、下側がトップカバー側である。
ラッチ18は1ピース・タイプのメカニカルラッチであり、バー182、ボディ183、アーム184、ラッチ・フック185、カウンター・ウエイト186、そして、磁性体からなるピン187有している。ピン187以外の構成要素は1ピース構造体であり、典型的にはポリアセタールなどの樹脂で一体成形される。ボディ183には孔188が形成されており、ラッチ18の回動軸181が嵌合する。
図2(a)、(b)を参照して説明したようにアンロードにおいてコイル・サポート143と当接するバー182は、図3(b)に符号を示しているように、ボディ183からアクチュエータ14側に突出するアーム821と、そのアームから鉛直下方に延びるタブ822とを有している。具体的には、コイル・サポート143は、バー182のタブ822に当接する。タブ822のコイル・サポート143との当接面は曲面であり、アクチュエータ14の回動により、コイル・サポート143との接触点が移動しても、いずれの位置においても同様な接触状態を実現する。
アーム184は、ボディ183から回動軸181と垂直に延びており、その先にはラッチ・フック185が鉛直下方に延びて形成されている。ラッチ・フック185は、アクチュエータ14のフック146に係合し、外力により磁気ディスク11側に回動するアクチュエータ14を係止する。図2(a)、(b)に示すように、アクチュエータ・フック146は、コイル・サポート143に形成されている。より具体的には、アクチュエータ・フック146は、コイル・サポート143の、磁気ディスク11側後端にある。アクチュエータ14の回動軸15は、ヘッド・スライダ12とアクチュエータ・フック146との間にある。
ラッチ・フック185とバー182のタブ822とは、回動軸用孔188を中心として所定の角度で形成されている。カウンター・ウエイト186は、回動軸181を挟んでラッチ・フック185の反対側に形成されており、ラッチ18全体の重心位置を、回動軸用孔188の孔径の範囲内に位置させている。
バー182の近傍に、ピン187が組み付けられている。ピン187は磁性体であり、VCM16のマグネットの磁力により吸引される。ラッチ18は、図2(a)、(b)において回動軸182を中心にして時計回りに回転するようなバイアス力を受ける。このバイアス力により、図2(a)に示したように、アクチュエータ14が磁気ディスク12の上にあるとき、ラッチ18がオープン状態に維持される。図2(a)において、ラッチ18が最も開いた状態にあり、ラッチ・フック185がベース10の側壁101に最も近い位置にある。具体的には、ラッチ・フック185の先端は、ベース10の側壁101の突出部に当接している。
図2(b)に示すように、待機位置において、コイル・サポート143とラッチ18のバー182が接触した状態で、ラッチ18位置が保持されている。また、ラッチ・フック185は鉛直下方に延びており、ラッチ・フック185を支持するアーム184は、コイル・サポート143に形成されているアクチュエータ・フック146上方に、立体的に重なり合うような位置にある。これにより、待機位置において、ラッチ18をアクチュエータ・フック146の移動の軌跡とオーバーラップする位置に配置することが可能となり、ベース10内の限られたスペースにラッチ18を設置することができる。
起動時のアクチュエータ14のロード方法について説明する。HDD1が起動され、磁気ディスク11が定常回転に達すると、アクチュエータ14は所定の速度で回動軸15を中心にして反時計回りに待機位置から移動する。ラッチ18は、アクチュエータ14の移動に伴い、ピン187によるバイアス力により時計回り方向に回動し、ラッチ・フック185がベース10の内側壁101に接触した状態で保持される(図2(a))。
次に、アクチュエータ14のアンロード方法について説明する。アクチュエータ14は、回動軸15を中心にして時計回りに回動し、ランプ17に乗り上げて、待機位置で停止する。アクチュエータ14の回動において、コイル・サポート143の左側端面が、ラッチ18のバー182に当接し、ラッチ18を反時計回りに回動させる。待機位置では、アクチュエータ・フック146の移動軌跡上にラッチ・フック185が配置されているので、ラッチ18はクローズ状態である(図2(b))。以下において、アクチュエータ14が待機位置にあるときのラッチ18のクローズ状態を通常クローズ状態と呼ぶ。待機位置では、ラッチ・フック185が、ヘッド・スライダ12がランプ17上から磁気ディスク11上にロードされる方向にアクチュエータ14が回動することを妨げるように配置される。
以下において、非動作時に、HDD1に外力が加えられたときのラッチ18及びアクチュエータ14の挙動について説明する。外力は、いろいろな方向の力の成分を含むものであり、HDD1を回転させるモーメントも含まれる。かかるモーメントを受けると、モーメントの方向により、アクチュエータ14は、磁気ディスク11側に回動する(反時計回りの回動)、あるいは、磁気ディスク11から離れる方向に回動する(時計回りの回動)。このように、アクチュエータ14は、外力による慣性力によって、いずれの方向にも回動しうるが、時計回りで回動したアクチュエータ14はクラッシュ・ストップに衝突し、そのリバウンドとして反時計回りに回動する。ラッチ18は、アクチュエータ14のこれら反時計回りの回動を係止する。
アクチュエータ14が磁気ディスク11側に回動すれば、上述のように、磁気バイアス力によりラッチ18はオープンする方向(時計回り)に回動する。このように、通常クローズ状態よりもオープン状態に近い回動位置にあるラッチ18を、浅い位置でのクローズ状態と呼ぶ。しかしながら、外部からの衝撃がさほど大きくない場合、その持続時間は長くても数mSec程度であり、外力を受けた際のアクチュエータ14の回動速度は、ラッチ18の回動速度より相対的に十分早い。そのため、アクチュエータ14が衝撃により回動を始めても、ラッチ18はまだオープン状態には至らず、ラッチ・フック185が、アクチュエータ・フック146を捉えることができ、ヘッド・スライダ12が磁気ディスク11上にロードされることはない。
このように、ラッチ18の動作は、ラッチ18が通常クローズ状態からオープン状態になるまで回動するのにかかる時間を基準とする。ロードにおいては当該時間よりも遅くアクチュエータ14を回動することによりラッチ18が外れる。HDD1に外部衝撃が与えられた時は、衝撃時のアクチュエータ14の回動時間が上記時間よりも十分に短い、すなわち、回動速度が速いことを利用して、ラッチ18はアクチュエータ14を係止する。
これに対して、HDD1に対して、アクチュエータ14の反時計回りの方向における大きな衝撃が加わった場合、アクチュエータ14及びラッチ18は、反時計回りに回動する。つまり、ラッチ18は、通常クローズ状態(図2(b))からさらに反時計回りに回動し、ラッチ・フック185は、通常クローズ状態の位置より深い位置に入りこむ。このように、通常クローズ状態よりも深い回動位置にあるラッチ18を、深い位置でのクローズ状態と呼ぶ。
アクチュエータ14の時計回りの方向における大きな衝撃が加わった場合、アクチュエータ14がクラッシュ・ストップに衝突してリバウンドするのと同様に、ラッチ18のバー182は、アクチュエータ14のコイル・サポート146でリバウンドし、より深くラッチ・フック185が入り込む(深い位置でのクローズ状態)。
このように、アクチュエータ14とラッチ18の回動は、外部からの衝撃により変化する。従って、HDD1に外力が加わったときのラッチ18の動きを正確に予想、制御することは難しい。このようなラッチ18により確実にアクチュエータ14を係止するため、好ましくは、ラッチ18は、通常の2ピース・ラッチよりも広い振り角範囲(回動範囲)を有する。具体的には、反時計回りの方向における大きな回動角度(ストローク)を有する。これにより、反時計回りに回動したラッチ・フック185がアクチュエータ・フック146の内側にいる時間を長く取ることでアクチュエータ14がラッチ18と係合せずに磁気ディスク11上に移動してしまうことを防ぐ。
さらに、本形態のラッチ18及びアクチュエータ14は、複数の異なる振り角においてラッチ18がアクチュエータ14を係止することができるような構造を有している。具体的には、図を参照して説明している本例のラッチ18は、2つの異なる振り角においてアクチュエータ14を係止することができる。
ラッチ18の振り角は回動軸181を中心とした回動における角度(回動角度)であり、図3に示すラッチ18は異なる2つの回動角度(回動位置)において、アクチュエータ14を係止することができる。図4(a)において、ラッチ18は、浅い角度においてアクチュエータ14と係合している。図4(b)において、深い角度において、ラッチ18はアクチュエータ14と係合している。
浅い角度におけるラッチ・フック185(ラッチ18)は、磁気ディスク11からより遠い回動位置にある。深い角度におけるラッチ・フック185(ラッチ18)は、磁気ディスク11により近い回動位置にある。このように、クローズ状態にあるラッチ18の回動角度の深さは、ラッチ18がオープン状態にあるときを基準としており、ラッチ・フック185がベース10の内側壁101に最も近い状態が基準である。
ラッチ18が異なる係合面でアクチュエータ14を係止するとき、アクチュエータ14は異なる回動位置にあることが好ましい。これにより、ラッチ18とアクチュエータ14の構造及び動きに応じた適切な係止を行うことができる。さらに、ラッチ18が深い角度においてアクチュエータ14を係止するとき、浅い角度でアクチュエータ14を係止するときよりも、アクチュエータ14が磁気ディスク11から遠い(待機位置に近い)位置にあることが好ましい。
ラッチ18の機能を考慮すれば、アクチュエータ14は、磁気ディスク11から遠く、待機位置に近い位置で係止することが好ましい。ラッチ・フック185が深く入り込んだままでいられ、ラッチ18がオープン状態になるまでの時間を稼ぐことができ、ラッチ18がアクチュエータ14を空振りする危険が減るからである。
また、メカニカルラッチ18が実装されているHDD1において、典型的なアクチュエータ14は、コイル・サポート146に挿入されている磁性体を有しており、その磁性体とVCM19との間の磁力により、アクチュエータ14が待機位置方向に引っ張る。この磁力は、アクチュエータ14が磁気ディスク11に近づくにつれて減少する。このため、アクチュエータ14が、一旦ラッチ18に引っ掛かった後に続けて衝撃が加わった場合、アクチュエータ14が待機位置に近い方がアクチュエータ14自身により大きなブレーキがかかり、磁気ディスク11上へ出て行きにくくなる。
一方、アクチュエータ14の係止位置が磁気ディスク11に近い方が、待機位置からの移動時間を稼ぐことができ、通常のロード時のマージン(アクチュエータ14がラッチ18に係止されずに磁気ディスク11上に出て行くためのマージン)は増加する。外部からの衝撃が加わらない限りラッチ18は深い角度には入り込まないため、深い角度における係止において上記ロード・マージンを考慮する必要はない。このため、上述のように、ラッチ18が浅い角度においてアクチュエータ14を係止するとき、深い角度でアクチュエータ14を係止するときよりも、アクチュエータ14が磁気ディスク11に近いことが好ましい。
図5(a)、(b)は、浅い角度におけるラッチ18とアクチュエータ14の係合部を示している。図6(a)、(b)は、深い角度におけるラッチ18とアクチュエータ14の係合部を示している。図5(a)、図6(a)は、トップカバー側から係合部を見た図であり、図5(b)、図6(b)は、フラットコイル144の後側(ベース10の側壁101)から係合部を見た図である。
図5(a)、(b)、図6(a)、(b)に示すように、ラッチ・フック185とアクチュエータ・フック146とが係合することで、ラッチ18がアクチュエータ14を係止する。浅い角度における係合と、深く角度における係合とでは、ラッチ・フック185の係合ポイントは異なっている。具体的には、図3(a)〜(d)に示すように、ラッチ・フック185は下側係合面851と、上側係合面852とを有している。上側係合面852は、ラッチ18の回動軸181方向において、下側係合面851よりも上側、つまりトップカバー側にある。下側係合面851は、回動軸181方向において、上側係合面852よりもベース10の内側底面近くにある。
浅い角度において、ラッチ・フック185の下側係合面851が、アクチュエータ・フック146の面に当接している。一方、深い角度において、ラッチ・フック185の上側係合面852が、アクチュエータ・フック146の面に当接している。図3、図5及び図6に示すように、ラッチ・フック185の上側係合面852は、下側係合面851よりも、ラッチ18の回動軸181に近い位置にある。
また、浅い角度における係合と深く角度における係合とでは、アクチュエータ・フック146の係合ポイントは異なっている。図7は、アクチュエータ・フック146の構造を示す部分斜視図である。図7に示すように、アクチュエータ・フック146は、外側係合面461と、外側係合面461のフラットコイル144側にある内側係合面462とを有している。係合面461、462は、アクチュエータ14が磁気ディスク11のデータ記録領域へ向かって回動するときのアクチュエータ・フック146の前面に形成されている。内側係合面462は、外側係合面461よりも、アクチュエータ14の回動軸15に近い。ラッチ・フック185及びアクチュエータ・フック146の各係合面851、852、461、462は、ラッチ18及びアクチュエータ14の回動軸181、15に平行である。
図5(a)、(b)に示すように、浅い角度において、フラットコイル144からより遠いアクチュエータ・フック146の外側係合面461が、ラッチ・フック185の下側係合面851に当接している。一方、図6(a)、(b)に示すように、深い角度において、フラットコイル144により近い内側係合面462が、ラッチ・フック185の上側係合面852に当接している。このように、ラッチ・フック185とアクチュエータ・フック146の面が当接する(面接触)ことで、ラッチ18が回動するアクチュエータ14を確実に係止することができる。
深い角度において、ラッチ18の回動軸181に近い上側係合面852が、アクチュエータ14の回動軸15に近い内側係合面462と係合する。このように、深い角度において、ラッチ・フック185とアクチュエータ・フック146のそれぞれの回動軸181、15に近い面852、462が当接することで、より待機位置に近い位置において、アクチュエータ14を係止することができ、コンピュータ・システムの床への自由落下やラックへの固定などにおいて発生する連続的な衝撃に備えることができる。
図3(a)〜(d)に示すように、ラッチ・フック185は、その回動軸181方向において、2段の係合面851、852を有している。本形態の係合面851、852は、それぞれ、曲面ではなく平坦面である。アクチュエータ・フック146の内側係合面462、外側係合面461も同様である。アクチュエータ14のロード動作を阻害することなく、慣性力でアクチュエータ14が磁気ディスク11側に回動するときには確実にアクチュエータ・フック146と係合することができる。
係合面851、852を上下方向における異なる位置に形成することで、ラッチ・フック185の半径方向(回動軸181に垂直な方向)におけるサイズを大きくすることなく、アクチュエータ・フック146と当接する係合面851、852の幅(ラッチ回動軸185に垂直な方向における寸法)を大きくすることができる。
ラッチ・フック185の下側係合面851と上側係合面852とは、異なる角度を有している。これにより、下側係合面851と上側係合面85とは、アクチュエータ14の通常回動動作を阻害することなく、異なる回動位置においてアクチュエータ・フック146と係合する。下側係合面851と上側係合面852の角度は、アクチュエータ14の外側係合面461と内側係合面462の角度に依存する。
アクチュエータ14の通常回動動作への干渉をより確実に避けるためには、内側係合面462は外側係合面461と平行であるか、あるいは、図7に示すように、内側係合面462は、外側係合面461に対して傾斜しており、内側係合面462の内側端(回動軸15に近い端)がフラットコイル144に近づいている。つまり、外側係合面461と内側係合面462とが、フラットコイル144側において凹であり、フラットコイル144の外側へ凸を形成している。
ラッチ・フック185の下側係合面851と上側係合面852は、それぞれ、所定の回動位置において、上記の角度を有する外側係合面461と内側係合面462とに当接するような角度を有している。より具体的には、図5(a)、図6(a)に示すように、上側係合面852は、下側係合面851に対して、時計回りに傾いている。図5(a)、図6(a)の例において、下側係合面851の左側端は右側端よりもラッチ回動軸181に近く、上側係合面852の左右端の関係はその逆である。なお、下側係合面851あるいは上側係合面852の左右端とラッチ回動軸181との距離は同一であることもある。
アクチュエータ・フック146は、コイル・サポート145の磁気ディスク11側(左側)の後端コーナーに形成されている。ラッチ18の回動軸181とアクチュエータ14の回動軸15とを結ぶ線は、アクチュエータ14の回動位置によらず、常にアクチュエータ・フック146の係合面461、462の磁気ディスク11側にあり、より磁気ディスク11に近い位置にある。
ラッチ18の振り角の範囲は、ラッチ18とベース10の内壁101との接触により規定されている。図2(a)に示すようにラッチ18がオープン状態にあるとき、ラッチ・フック185側の面が内壁101に当接している。図4(b)に示すように、ラッチ18が最も反時計回りに回動した状態において、ラッチ・フック185と反対側の面において、ラッチ18は内壁101に当接している。
図4(b)、図6(a)に示すように、本例のラッチ18は、深い振り角においてアクチュエータ14と係合しているとき、その先端の一部がマグネット保持板と重なっている。浅い振り角においてアクチュエータ14と係合しているとき、ラッチ18はマグネット保持板とは重なっていない。このようにラッチ18がアクチュエータ14を係止することができる振り角範囲を広くすることで、ラッチ18がアクチュエータ14をより確実に係止することができる。
上述のように、ラッチ・フック185は、ラッチ回動軸185に平行な方向において異なる位置にある複数段の係合面を有していることが好ましい。係合面の数(係止ポイントの数)は、3以上であってもよい。係合面が増えると各係合面の面積が減少するため、必要な面積を確保することができる範囲で係合面の数を増やすことができる。ラッチ・フック185が3以上の係合面を有する場合、各係合面の角度は、最も上側の係合面から最も下側の係合面まで段階的に変化する。
深い角度における係合面と浅い角度における係合面の位置は、図3(a)〜(d)を参照して説明したラッチ18の例に限定されない。例えば、図8(a)〜(d)に示すように、上側係合面853は浅い角度においてアクチュエータ・フック146に係合し、下側係合面854が深い角度においてアクチュエータ・フック146に係合するようにしてもよい。係合面の上下位置は、ラッチ18の形状及びその製造方法に応じて、適切なものを選択することができる。
上記ラッチ構造と異なり、係合面をラッチ回動軸185においてスタックするのではなく、ラッチ回動軸185に垂直な方向において並ぶように複数の係合面を形成してもよい。図9(a)〜(d)に示されているラッチ18は、深い角度における係合面855と浅い角度における係合面856とを有しており、これら係合面855、856はラッチ回動軸185が延びる方向に垂直な方向において並んでいる。ラッチ回動軸185における寸法は、係合面855、856において同一である。
具体的には、深い角度における係合面855は、浅い角度における係合面856よりも、ラッチ回動軸185(回動軸孔188)に近い位置にある。また、係合面855、856は、ラッチ回動軸185(回動軸孔188)に向かって凸を形成するように傾いている。係合面855、856以外の構造は、図3(a)〜(d)を参照して説明したラッチ構造と実質的に同様である。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるまのではない。当業者であれば、上記の実施形態の各要素を、本発明の範囲内において容易に変更、追加、変換することが可能である。本形態においては、ディスク・ドライブ装置として磁気ディスクを用いたHDDを説明したが、ディスク型の記録媒体に対応したディスク・ドライブ装置であれば、その記録方法は特に限定されない。本発明は、シングルラッチに特に有用であるが、2ピースのメカニカルラッチに適用することもできる。
本発明のラッチは、アクチュエータが磁気ディスク内周側領域で待機するコンタクト・スタート・ストップを使用するHDDに適用することができる。ラッチとアクチュエータの係合ポイントは、同一係合面における異なる位置であってもよい。また、ラッチあるいはアクチュエータの係合面は連続していることが好ましいが、離間していてもよい。アクチュエータの係合フックは、上に説明した位置に形成されていることが好ましいが、他の位置に形成されていてもよく、その位置に合わせてラッチが配置される。
1 ハードディスク・ドライブ、10 ベース、11 磁気ディスク
12 ヘッド・スライダ、13 スピンドル・モータ、14 アクチュエータ
15 アクチュエータ回動軸、16 ボイス・コイル・モータ、17 ランプ
18 シングルラッチ、101 ベース内側壁、141 サスペンション
142 アーム、143 コイル・サポート、144 フラットコイル、145 タブ
146 アクチュエータ・フック、161 マグネット保持板、181 ラッチ回動軸
182 バー、183 ラッチ・ボディ、184 アーム、185 ラッチ・フック
186 カウンタ・マス、187 磁性体、188 ラッチ回動軸孔、821 アーム
822 タブ、461 外側係合面、462 内側係合面、851 下側係合面
852 上側係合面、853 上側係合面、854 下側係合面
855 深い角度における係合面、856 浅い角度における係合面
12 ヘッド・スライダ、13 スピンドル・モータ、14 アクチュエータ
15 アクチュエータ回動軸、16 ボイス・コイル・モータ、17 ランプ
18 シングルラッチ、101 ベース内側壁、141 サスペンション
142 アーム、143 コイル・サポート、144 フラットコイル、145 タブ
146 アクチュエータ・フック、161 マグネット保持板、181 ラッチ回動軸
182 バー、183 ラッチ・ボディ、184 アーム、185 ラッチ・フック
186 カウンタ・マス、187 磁性体、188 ラッチ回動軸孔、821 アーム
822 タブ、461 外側係合面、462 内側係合面、851 下側係合面
852 上側係合面、853 上側係合面、854 下側係合面
855 深い角度における係合面、856 浅い角度における係合面
Claims (18)
- ディスクのデータ記録領域にアクセスするヘッドと
前記ヘッドを支持し、回動することで前記ヘッドを移動するアクチュエータと、
回動軸において回動し、異なる複数の振り角において、外力により前記データ記録領域へ向かって回動する前記アクチュエータを係止可能なラッチと、を有し、
前記ラッチは、前記アクチュエータのアクチュエータ・フックと係合することで前記アクチュエータを係止するラッチ・フックを有し、
前記異なる複数の振り角のそれぞれにおいて係合ポイントは異なっており、
前記異なる係合ポイントのそれぞれにおいて、前記ラッチ・フックの面と前記アクチュエータ・フックの面とが当接している、
ディスク・ドライブ装置。 - 前記ラッチは、バーと前記ラッチ・フックとを有する1ピース構造体を有し、
前記アクチュエータが前記バーを押すことによって前記ラッチは回動する、
請求項1に記載のディスク・ドライブ装置。 - 前記ラッチ・フックは、それぞれが前記アクチュエータ・フックの面と当接する複数の当接面を有し、
前記複数の当接面のそれぞれは、前記異なる複数の振り角のそれぞれに対応して異なる角度を有している、
請求項1に記載のディスク・ドライブ装置。 - 前記ラッチ・フックは、前記アクチュエータと当接する第1の面と、前記第1の面よりも浅い振り角において前記アクチュエータと当接する第2の面とを有し、
前記第1の面は、前記第2の面よりも前記ラッチの回動軸に近い位置に形成されている、
請求項3に記載のディスク・ドライブ装置。 - 前記異なる複数の当接面のそれぞれは、前記ラッチの回動軸方向における異なる段に形成されている、
請求項3に記載のディスク・ドライブ装置。 - 前記異なる複数の当接面は、前記ラッチの回動軸から異なる距離にある、
請求項5に記載のディスク・ドライブ装置。 - 前記アクチュエータが待機位置にあるとき、前記ラッチは閉じている、
請求項2に記載のディスク・ドライブ装置。 - 第1振り角の係止位置における前記アクチュエータは、前記第1振り角よりも浅い第2の振り角における係止位置よりも、前記ディスクの端から遠くにある、
請求項1に記載のディスク・ドライブ装置。 - 磁気ディスクと、
前記磁気ディスクにアクセスする磁気ヘッドと、
前記磁気ディスク上において前記磁気ヘッドを移動するアクチュエータと、
前記アクチュエータのアクチュエータ・フックとラッチ・フックとの接触により前記アクチュエータの移動を停止することが可能なラッチと、を有する磁気ディスク装置であって、
前記ラッチ・フックは前記アクチュエータ・フックと接触する接触面を少なくとも2面含んでおり、
前記アクチュエータ・フックと前記ラッチ・フックとが接触する際の前記アクチュエータの待機位置からの回動角が、前記接触面に応じて互いに異なる、
磁気ディスク装置。 - 前記アクチュエータ・フックは、前記ラッチ・フックのそれぞれの前記接触面に対応する接触面を含み、
前記ラッチ・フックの前記接触面と前記アクチュエータ・フックの前記接触面とは面接触する、
請求項9に記載の磁気ディスク装置。 - 前記ラッチ・フックの接触面は、前記ラッチの回動軸方向の互いに異なる位置に形成される、
請求項9に記載の磁気ディスク装置。 - 前記ラッチ・フックの接触面は、前記ラッチの回動軸部に対して互いに異なる面角度をもって形成される、
請求項11に記載の磁気ディスク装置。 - 前記ラッチは、前記アクチュエータに押圧されることにより前記ラッチを閉じた状態にするバーをさらに含み、1つの部品により形成される、
請求項9に記載の磁気ディスク装置。 - 磁気ディスクと、
前記磁気ディスクにアクセスする磁気ヘッドと、
前記磁気ディスク上において前記磁気ヘッドを移動するアクチュエータと、
前記アクチュエータのアクチュエータ・フックとラッチ・フックとの接触により前記アクチュエータの移動を停止することが可能なラッチと、を有する磁気ディスク装置であって、
前記ラッチ・フックは第1の接触面と、第2の接触面を有し、
前記アクチュエータ・フックと前記ラッチ・フックの第1の接触面が接触した際の前記アクチュエータの待機位置からの回動角が、前記アクチュエータ・フックと前記ラッチ・フックの第2の接触面が接触した際の前記アクチュエータの待機位置からの回動角より小さい、
磁気ディスク装置。 - 前記アクチュエータ・フックは、前記ラッチ・フックの第1の接触面と第2の接触面に対応する接触面を含み、
前記ラッチ・フックの第1接触面、第2の接触面と、前記アクチュエータ・フックの前記接触面とは面接触する、
請求項14に記載の磁気ディスク装置。 - 前記ラッチ・フックの第1の接触面と第2の接触面は、前記ラッチの回動軸方向の互いに異なる位置に形成される、
請求項14に記載の磁気ディスク装置。 - 前記ラッチ・フックの第1の接触面と第2の接触面は、前記ラッチの回動軸部に対して互いに異なる面角度をもって形成される、
請求項16に記載の磁気ディスク装置。 - 前記ラッチが、オープン状態の位置から所定の回動角分回動した位置で、前記ラッチ・フックの第2の接触面は前記アクチュエータ・フックの接触面と接触し、
前記ラッチが、前記オープン状態の位置から前記所定の回動角よりも大きな回動角分回動した位置で、前記ラッチ・フックの第1の接触面は前記アクチュエータ・フックの接触面と接触する、
請求項14に記載の磁気ディスク装置。
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2008
- 2008-02-02 JP JP2008023404A patent/JP2009187600A/ja active Pending
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2009
- 2009-01-26 US US12/321,956 patent/US8125739B2/en not_active Expired - Fee Related
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20100510 |