JP2001014815A - ヘッドアクチュエータのイナーシャラッチ機構およびこれを備えた情報記録再生装置 - Google Patents
ヘッドアクチュエータのイナーシャラッチ機構およびこれを備えた情報記録再生装置Info
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- JP2001014815A JP2001014815A JP11178460A JP17846099A JP2001014815A JP 2001014815 A JP2001014815 A JP 2001014815A JP 11178460 A JP11178460 A JP 11178460A JP 17846099 A JP17846099 A JP 17846099A JP 2001014815 A JP2001014815 A JP 2001014815A
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- head actuator
- rotation axis
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Abstract
(57)【要約】
【課題】アクチュエータを確実にラッチでき信頼性の高
いヘッドアクチュエータのイナーシャラッチ機構、およ
びこれを備えた情報記録再生装置を提供することにあ
る。 【解決手段】衝撃に対してヘッドアクチュエータを退避
位置にラッチするイナーシャラッチ機構60は、3つの
ラッチ部材64、65、66を有し、これらのラッチ部
材は枢軸68の周りで回動自在に支持されている。3つ
のラッチ部材の重心は、それぞれ枢軸から離間して位置
しているとともに、枢軸を中心として円周方向に沿って
互いに120度離間して位置している。各ラッチ部材
は、枢軸の両側に位置した第1および第2ラッチ爪を有
し、第1ラッチ爪がヘッドアクチュエータの第1突起6
2aに係合する第1ラッチ位置と、第2ラッチ爪がヘッ
ドアクチュエータの第2突起62bに係合する第2ラッ
チ位置と、へ回動可能となっている。
いヘッドアクチュエータのイナーシャラッチ機構、およ
びこれを備えた情報記録再生装置を提供することにあ
る。 【解決手段】衝撃に対してヘッドアクチュエータを退避
位置にラッチするイナーシャラッチ機構60は、3つの
ラッチ部材64、65、66を有し、これらのラッチ部
材は枢軸68の周りで回動自在に支持されている。3つ
のラッチ部材の重心は、それぞれ枢軸から離間して位置
しているとともに、枢軸を中心として円周方向に沿って
互いに120度離間して位置している。各ラッチ部材
は、枢軸の両側に位置した第1および第2ラッチ爪を有
し、第1ラッチ爪がヘッドアクチュエータの第1突起6
2aに係合する第1ラッチ位置と、第2ラッチ爪がヘッ
ドアクチュエータの第2突起62bに係合する第2ラッ
チ位置と、へ回動可能となっている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、衝撃に対してヘ
ッドアクチュエータを所定位置に保持するイナーシャラ
ッチ機構、およびこれを備えた情報記録再生装置に関す
る。
ッドアクチュエータを所定位置に保持するイナーシャラ
ッチ機構、およびこれを備えた情報記録再生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ等の電子
機器においては、大容量の情報記録再生装置として、例
えば、磁気ディスク装置が広く用いられている。一般
に、磁気ディスク装置は、ケース内に配設された磁気デ
ィスクと、磁気ディスクを支持および回転駆動するスピ
ンドルモータと、磁気ヘッドを支持したヘッドクチュエ
ータと、ヘッドアクチュエータを駆動するボイスコイル
モータと、基板ユニット等とを備えて構成されている。
機器においては、大容量の情報記録再生装置として、例
えば、磁気ディスク装置が広く用いられている。一般
に、磁気ディスク装置は、ケース内に配設された磁気デ
ィスクと、磁気ディスクを支持および回転駆動するスピ
ンドルモータと、磁気ヘッドを支持したヘッドクチュエ
ータと、ヘッドアクチュエータを駆動するボイスコイル
モータと、基板ユニット等とを備えて構成されている。
【0003】また、近年、携帯可能な小型のパーソナル
コンピュータが普及しつつあり、この種のパーソナルコ
ンピュータに搭載される磁気ディスク装置は、携帯時に
おける衝撃等に対する信頼性の向上が求められている。
コンピュータが普及しつつあり、この種のパーソナルコ
ンピュータに搭載される磁気ディスク装置は、携帯時に
おける衝撃等に対する信頼性の向上が求められている。
【0004】そこで、磁気ディスク装置の非作動時に磁
気ヘッドを保持する機構として、ランプロード機構を備
えたものが提供されている。このランプロード機構は、
磁気ディスクの外側に設けられたランプを備え、磁気デ
ィスク装置の非作動時、ヘッドアクチュエータは磁気デ
ィスクの外周に位置した退避位置まで回動され、サスペ
ンションがランプに乗り上げる。それにより、磁気ヘッ
ドは、磁気ディスク表面から離間した退避位置に保持さ
れ、衝撃を受けた際に磁気ディスクとの衝突が防止され
る。
気ヘッドを保持する機構として、ランプロード機構を備
えたものが提供されている。このランプロード機構は、
磁気ディスクの外側に設けられたランプを備え、磁気デ
ィスク装置の非作動時、ヘッドアクチュエータは磁気デ
ィスクの外周に位置した退避位置まで回動され、サスペ
ンションがランプに乗り上げる。それにより、磁気ヘッ
ドは、磁気ディスク表面から離間した退避位置に保持さ
れ、衝撃を受けた際に磁気ディスクとの衝突が防止され
る。
【0005】更に、この種の磁気ディスク装置として、
耐衝撃性を一層高めるため、イナシャラッチ機構を備え
たものが提供されている。このイナシャラッチ機構は、
非作動時、磁気ディスク装置に衝撃が作用すると、ヘッ
ドアクチュエータと係合してその回動を規制し、ヘッド
アクチュエータを退避位置に保持する。
耐衝撃性を一層高めるため、イナシャラッチ機構を備え
たものが提供されている。このイナシャラッチ機構は、
非作動時、磁気ディスク装置に衝撃が作用すると、ヘッ
ドアクチュエータと係合してその回動を規制し、ヘッド
アクチュエータを退避位置に保持する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に、イナーシャラ
ッチ機構は、通常状態では全くラッチ動作を行わず、外
部から衝撃加速度が作用した場合のみ動作する。すなわ
ち、イナーシャラッチ機構は、回動自在に設けられてい
るとともにラッチ爪を有したラッチ部材を備えている。
そして、このラッチ部材は、外部からの衝撃加速度によ
りヘッドアクチュエータが退避位置から移動しようとす
る際に回動し、ラッチ爪がヘッドアクチュエータと係合
してラッチし、その移動を拘束する。
ッチ機構は、通常状態では全くラッチ動作を行わず、外
部から衝撃加速度が作用した場合のみ動作する。すなわ
ち、イナーシャラッチ機構は、回動自在に設けられてい
るとともにラッチ爪を有したラッチ部材を備えている。
そして、このラッチ部材は、外部からの衝撃加速度によ
りヘッドアクチュエータが退避位置から移動しようとす
る際に回動し、ラッチ爪がヘッドアクチュエータと係合
してラッチし、その移動を拘束する。
【0007】従来、ラッチ部材は、その重心が回動中心
と一致するように設けられ、磁気ディスク装置が回転衝
撃を受けた際、作動位置に回動してヘッドアクチュエー
タをラッチする。しかしながら、このように重心と回動
中心とが一致していると、磁気ディスク装置に並進衝撃
が作用した場合、ラッチ部材は作動せず、ヘッドアクチ
ュエータをラッチすることができない。
と一致するように設けられ、磁気ディスク装置が回転衝
撃を受けた際、作動位置に回動してヘッドアクチュエー
タをラッチする。しかしながら、このように重心と回動
中心とが一致していると、磁気ディスク装置に並進衝撃
が作用した場合、ラッチ部材は作動せず、ヘッドアクチ
ュエータをラッチすることができない。
【0008】そこで、ラッチ部材をその重心が回動中心
から離間して位置するように形成し、並進衝撃に対して
も作動可能とすることが考えられる。このようなラッチ
部材を用いると、磁気ディスク装置に並進衝撃のみが作
用した場合には、ラッチ部材が作動してヘッドアクチュ
エータを退避位置にラッチすることができる。
から離間して位置するように形成し、並進衝撃に対して
も作動可能とすることが考えられる。このようなラッチ
部材を用いると、磁気ディスク装置に並進衝撃のみが作
用した場合には、ラッチ部材が作動してヘッドアクチュ
エータを退避位置にラッチすることができる。
【0009】しかしながら、このような構成のイナーシ
ャラッチ機構において、磁気ディスク装置にある方向の
回転衝撃が作用した場合、ラッチ部材には回転力が作用
して作動位置へ回動しようとするが、同時に生じる並進
力により、ラッチ部には反対方向の回転モーメントが作
用する。従って、これら回転力および並進力が互いに打
ち消し合い、ラッチ部材が円滑かつ敏感に作動しな恐れ
がある。この場合、ヘッドアクチュエータを退避位置に
確実にラッチすることができず、磁気ディスクや磁気ヘ
ッドの損傷を招く恐れがある。
ャラッチ機構において、磁気ディスク装置にある方向の
回転衝撃が作用した場合、ラッチ部材には回転力が作用
して作動位置へ回動しようとするが、同時に生じる並進
力により、ラッチ部には反対方向の回転モーメントが作
用する。従って、これら回転力および並進力が互いに打
ち消し合い、ラッチ部材が円滑かつ敏感に作動しな恐れ
がある。この場合、ヘッドアクチュエータを退避位置に
確実にラッチすることができず、磁気ディスクや磁気ヘ
ッドの損傷を招く恐れがある。
【0010】この発明は以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、アクチュエータを確実にラッチするこ
とができ信頼性の高いヘッドアクチュエータのイナーシ
ャラッチ機構、およびこれを備えた情報記録再生装置を
提供することにある。
で、その目的は、アクチュエータを確実にラッチするこ
とができ信頼性の高いヘッドアクチュエータのイナーシ
ャラッチ機構、およびこれを備えた情報記録再生装置を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係るヘッドクチュエータのラッチ機構
は、 ディスク状の記録媒体に対してヘッドを移動自在
に支持しているとともに所定の退避位置と上記記録媒体
上の情報処理位置とへ移動可能なヘッドアクチュエータ
を、上記所定の退避位置へラッチするヘッドアクチュエ
ータのイナーシャラッチ機構において、上記ヘッドアク
チュエータと係合してヘッドアクチュエータを退避位置
にラッチするラッチ位置と、上記ヘッドアクチュエータ
から離間してラッチを解除する解除位置と、の間を回転
軸の周りで回動自在に設けられているとともに、上記回
転軸から離間した重心を有し、外力を受けた際に上記解
除位置からラッチ位置へ回動する第1ラッチ部材と、上
記ヘッドアクチュエータと係合してヘッドアクチュエー
タを退避位置にラッチするラッチ位置と、上記ヘッドア
クチュエータから離間してラッチを解除する解除位置
と、の間を上記回転軸の周りで回動自在に設けられてい
るとともに、上記回転軸から離間した重心を有し、外力
を受けた際に上記解除位置からラッチ位置へ回動する第
2ラッチ部材と、を備え、上記第1ラッチ部材の重心と
第2ラッチ部材の重心とは、上記回転軸を間に挟んで回
転軸の両側に位置していることを特徴としている。
め、この発明に係るヘッドクチュエータのラッチ機構
は、 ディスク状の記録媒体に対してヘッドを移動自在
に支持しているとともに所定の退避位置と上記記録媒体
上の情報処理位置とへ移動可能なヘッドアクチュエータ
を、上記所定の退避位置へラッチするヘッドアクチュエ
ータのイナーシャラッチ機構において、上記ヘッドアク
チュエータと係合してヘッドアクチュエータを退避位置
にラッチするラッチ位置と、上記ヘッドアクチュエータ
から離間してラッチを解除する解除位置と、の間を回転
軸の周りで回動自在に設けられているとともに、上記回
転軸から離間した重心を有し、外力を受けた際に上記解
除位置からラッチ位置へ回動する第1ラッチ部材と、上
記ヘッドアクチュエータと係合してヘッドアクチュエー
タを退避位置にラッチするラッチ位置と、上記ヘッドア
クチュエータから離間してラッチを解除する解除位置
と、の間を上記回転軸の周りで回動自在に設けられてい
るとともに、上記回転軸から離間した重心を有し、外力
を受けた際に上記解除位置からラッチ位置へ回動する第
2ラッチ部材と、を備え、上記第1ラッチ部材の重心と
第2ラッチ部材の重心とは、上記回転軸を間に挟んで回
転軸の両側に位置していることを特徴としている。
【0012】また、この発明に係る情報記録再生装置
は、ディスクの記録媒体と、上記記録媒体を支持および
回転駆動する駆動手段と、上記記録媒体に対して情報の
記録、再生を行うヘッドと、基台上に設けられ上記ヘッ
ドを上記記録媒体に対して移動自在に支持しているとと
もに、上記記録媒体の外周側に位置した所定の退避位置
と上記記録媒体上の情報処理位置とへ移動可能なヘッド
アクチュエータと、外力を受けた際、上記退避位置に移
動した上記ヘッドアクチュエータをラッチするイナーシ
ャラッチ機構と、を備えている。
は、ディスクの記録媒体と、上記記録媒体を支持および
回転駆動する駆動手段と、上記記録媒体に対して情報の
記録、再生を行うヘッドと、基台上に設けられ上記ヘッ
ドを上記記録媒体に対して移動自在に支持しているとと
もに、上記記録媒体の外周側に位置した所定の退避位置
と上記記録媒体上の情報処理位置とへ移動可能なヘッド
アクチュエータと、外力を受けた際、上記退避位置に移
動した上記ヘッドアクチュエータをラッチするイナーシ
ャラッチ機構と、を備えている。
【0013】上記イナーシャラッチ機構は、上記ヘッド
アクチュエータと係合してヘッドアクチュエータを退避
位置にラッチするラッチ位置と、上記ヘッドアクチュエ
ータから離間してラッチを解除する解除位置と、の間を
回転軸の周りで回動自在に設けられているとともに、上
記回転軸から離間した重心を有し、外力を受けた際に上
記解除位置からラッチ位置へ移動する第1ラッチ部材
と、上記ヘッドアクチュエータと係合してヘッドアクチ
ュエータを退避位置にラッチするラッチ位置と、上記ヘ
ッドアクチュエータから離間してラッチを解除する解除
位置と、の間を上記回転軸の周りで回動自在に設けられ
ているとともに、上記回転軸から離間した重心を有し、
外力を受けた際に上記解除位置からラッチ位置へ移動す
る第2ラッチ部材と、を備え、上記第1ラッチ部材の重
心と第2ラッチ部材の重心とは、上記回転軸を間に挟ん
で回転軸の両側に位置していることを特徴としている。
アクチュエータと係合してヘッドアクチュエータを退避
位置にラッチするラッチ位置と、上記ヘッドアクチュエ
ータから離間してラッチを解除する解除位置と、の間を
回転軸の周りで回動自在に設けられているとともに、上
記回転軸から離間した重心を有し、外力を受けた際に上
記解除位置からラッチ位置へ移動する第1ラッチ部材
と、上記ヘッドアクチュエータと係合してヘッドアクチ
ュエータを退避位置にラッチするラッチ位置と、上記ヘ
ッドアクチュエータから離間してラッチを解除する解除
位置と、の間を上記回転軸の周りで回動自在に設けられ
ているとともに、上記回転軸から離間した重心を有し、
外力を受けた際に上記解除位置からラッチ位置へ移動す
る第2ラッチ部材と、を備え、上記第1ラッチ部材の重
心と第2ラッチ部材の重心とは、上記回転軸を間に挟ん
で回転軸の両側に位置していることを特徴としている。
【0014】上記のように構成されたイナーシャラッチ
機構および情報記録再生装置によれば、第1および第2
ラッチ部材を備え、これらのラッチ部材の重心は回転軸
からずれ、かつ、回転軸を挟んでその両側に位置してい
ることから、回転衝撃および並進衝撃、のいずれの衝撃
が作用した場合でも、2つのラッチ部材のいずれかが作
動し、ヘッドアクチュエータを退避位置に確実にラッチ
することができる。従って、ヘッド、記録媒体の損傷を
防止し、信頼性の向上を図ることができる。
機構および情報記録再生装置によれば、第1および第2
ラッチ部材を備え、これらのラッチ部材の重心は回転軸
からずれ、かつ、回転軸を挟んでその両側に位置してい
ることから、回転衝撃および並進衝撃、のいずれの衝撃
が作用した場合でも、2つのラッチ部材のいずれかが作
動し、ヘッドアクチュエータを退避位置に確実にラッチ
することができる。従って、ヘッド、記録媒体の損傷を
防止し、信頼性の向上を図ることができる。
【0015】また、この発明によれば、イナーシャラッ
チ機構は、上記ヘッドアクチュエータと係合してヘッド
アクチュエータを退避位置にラッチするラッチ位置と、
上記ヘッドアクチュエータから離間してラッチを解除す
る解除位置と、の間を上記回転軸の周りで回動自在に設
けられているとともに、上記回転軸から離間した重心を
有し、外力を受けた際に上記解除位置からラッチ位置へ
移動する第3ラッチ部材と、を備え、上記第1、第2、
第3ラッチ部材の重心は、上記回転軸を中心として円周
方向に90度以上互いに離間していることを特徴として
いる。
チ機構は、上記ヘッドアクチュエータと係合してヘッド
アクチュエータを退避位置にラッチするラッチ位置と、
上記ヘッドアクチュエータから離間してラッチを解除す
る解除位置と、の間を上記回転軸の周りで回動自在に設
けられているとともに、上記回転軸から離間した重心を
有し、外力を受けた際に上記解除位置からラッチ位置へ
移動する第3ラッチ部材と、を備え、上記第1、第2、
第3ラッチ部材の重心は、上記回転軸を中心として円周
方向に90度以上互いに離間していることを特徴として
いる。
【0016】このような構成のイナーシャラッチ機構お
よびこれを備えた情報記録再生装置によれば、あらゆる
方向の回転衝撃および並進衝撃に対して、3つのラッチ
部材の内のいずれかが確実に作動し、ヘッドアクチュエ
ータをラッチすることができる。また、衝撃を受けた
際、3つのラッチ部材は、それぞれ異なるタイミングで
作動開始するため、いずれかのラッチ部材の作動開始タ
イミングは、衝撃に対するヘッドアクチュエータの回動
タイミングと確実に一致し、タイミングずれによるラッ
チミスを防止することができる。従って、一層信頼性の
向上したイナーシャラッチ機構および情報記録再生装置
を提供することができる。
よびこれを備えた情報記録再生装置によれば、あらゆる
方向の回転衝撃および並進衝撃に対して、3つのラッチ
部材の内のいずれかが確実に作動し、ヘッドアクチュエ
ータをラッチすることができる。また、衝撃を受けた
際、3つのラッチ部材は、それぞれ異なるタイミングで
作動開始するため、いずれかのラッチ部材の作動開始タ
イミングは、衝撃に対するヘッドアクチュエータの回動
タイミングと確実に一致し、タイミングずれによるラッ
チミスを防止することができる。従って、一層信頼性の
向上したイナーシャラッチ機構および情報記録再生装置
を提供することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、この発
明をハードディスクドライブ(以下HDDと称する)に
適用した実施の形態について詳細に説明する。
明をハードディスクドライブ(以下HDDと称する)に
適用した実施の形態について詳細に説明する。
【0018】図1に示すように、HDDは、上面の開口
した矩形箱状のケース12と、複数のねじによりケース
にねじ止めされてケースの上端開口を閉塞する図示しな
いトップカバーと、を有している。
した矩形箱状のケース12と、複数のねじによりケース
にねじ止めされてケースの上端開口を閉塞する図示しな
いトップカバーと、を有している。
【0019】ケース12内には、磁気記録媒体としての
3枚の磁気ディスク16、この磁気ディスクを支持およ
び回転させる駆動手段としてのスピンドルモータ18、
磁気ディスクに対して情報の書き込み、読み出しを行な
う複数の磁気ヘッド、これらの磁気ヘッドを磁気ディス
ク16に対して移動自在に支持したヘッドアクチュエー
タ22、ヘッドアクチュエータを回動および位置決めす
るボイスコイルモータ(以下VCMと称する)24、磁
気ヘッドが磁気ディスクの最外周に移動した際、磁気ヘ
ッドを磁気ディスクから離間した位置に保持するランプ
ロード機構25、ヘッドクチュエータを退避位置に保持
するイナーシャラッチ機構60、およびヘッドIC等を
有する基板ユニット21が収納されている。
3枚の磁気ディスク16、この磁気ディスクを支持およ
び回転させる駆動手段としてのスピンドルモータ18、
磁気ディスクに対して情報の書き込み、読み出しを行な
う複数の磁気ヘッド、これらの磁気ヘッドを磁気ディス
ク16に対して移動自在に支持したヘッドアクチュエー
タ22、ヘッドアクチュエータを回動および位置決めす
るボイスコイルモータ(以下VCMと称する)24、磁
気ヘッドが磁気ディスクの最外周に移動した際、磁気ヘ
ッドを磁気ディスクから離間した位置に保持するランプ
ロード機構25、ヘッドクチュエータを退避位置に保持
するイナーシャラッチ機構60、およびヘッドIC等を
有する基板ユニット21が収納されている。
【0020】また、ケース12の底壁外面には、基板ユ
ニット21を介してスピンドルモータ18、VCM2
4、および磁気ヘッドの動作を制御する図示しないプリ
ント回路基板がねじ止めされている。
ニット21を介してスピンドルモータ18、VCM2
4、および磁気ヘッドの動作を制御する図示しないプリ
ント回路基板がねじ止めされている。
【0021】各磁気ディスク16は、直径65mm
(2.5インチ)に形成され、上面および下面に磁気記
録層を有している。磁気ディスク16は、スピンドルモ
ータ18の図示しないハブに同軸的に嵌合されていると
ともにクランプばね17により保持されている。そし
て、3枚の磁気ディスク16は、スピンドルモータ18
によって所定の速度で回転駆動される。
(2.5インチ)に形成され、上面および下面に磁気記
録層を有している。磁気ディスク16は、スピンドルモ
ータ18の図示しないハブに同軸的に嵌合されていると
ともにクランプばね17により保持されている。そし
て、3枚の磁気ディスク16は、スピンドルモータ18
によって所定の速度で回転駆動される。
【0022】図1および図2に示すように、ヘッドアク
チュエータ22は、ケース12の底壁上に固定された軸
受組立体26を備えている。軸受組立体26は、ケース
12の底壁に対して垂直に立設された枢軸27と、枢軸
に一対の軸受を介して回転自在に支持された円筒形状の
ハブ28と、を有している。また、ヘッドアクチュエー
タ22は、ハブ28に取り付けられ軸受組立体26から
延出した6本のアーム32、軸受組立体に取り付けられ
アーム32と反対方向に延出した支持フレーム44、各
アームに支持された磁気ヘッド組立体36と、を備えて
いる。6本のアーム32は、所定の間隔を置いて互いに
平行に位置しているとともにハブ28から同一の方向へ
延出している。
チュエータ22は、ケース12の底壁上に固定された軸
受組立体26を備えている。軸受組立体26は、ケース
12の底壁に対して垂直に立設された枢軸27と、枢軸
に一対の軸受を介して回転自在に支持された円筒形状の
ハブ28と、を有している。また、ヘッドアクチュエー
タ22は、ハブ28に取り付けられ軸受組立体26から
延出した6本のアーム32、軸受組立体に取り付けられ
アーム32と反対方向に延出した支持フレーム44、各
アームに支持された磁気ヘッド組立体36と、を備えて
いる。6本のアーム32は、所定の間隔を置いて互いに
平行に位置しているとともにハブ28から同一の方向へ
延出している。
【0023】各磁気ヘッド組立体36は、弾性変形可能
な細長い板状のサスペンション38と、サスペンション
の先端に図示しないジンバル部を介して固定された磁気
ヘッド40と、を備えている。サスペンション38は、
板ばねにより構成され、その基端がスポット溶接あるい
は接着によりアーム32の先端に固定され、アームから
延出している。
な細長い板状のサスペンション38と、サスペンション
の先端に図示しないジンバル部を介して固定された磁気
ヘッド40と、を備えている。サスペンション38は、
板ばねにより構成され、その基端がスポット溶接あるい
は接着によりアーム32の先端に固定され、アームから
延出している。
【0024】一方、図1に示すように、ヘッドクチュエ
ータ22の支持フレーム44は合成樹脂により形成さ
れ、この支持フレームには、ボイスコイル45が一体的
に埋め込まれている。
ータ22の支持フレーム44は合成樹脂により形成さ
れ、この支持フレームには、ボイスコイル45が一体的
に埋め込まれている。
【0025】図1および図2に示すように、上記のよう
に構成されたヘッドアクチュエータ22をケース12に
組み込んだ状態において、各磁気ディスク16は2本の
アーム32間に位置している。そして、サスペンション
38に取り付けられた磁気ヘッド40は、磁気ディスク
16の上面および下面にそれぞれ対向し、磁気ディスク
16を両面側から挟持している。各磁気ヘッド40は、
サスペンション38のばね力により磁気ディスク表面に
向かって所定のヘッド荷重が印加されている。
に構成されたヘッドアクチュエータ22をケース12に
組み込んだ状態において、各磁気ディスク16は2本の
アーム32間に位置している。そして、サスペンション
38に取り付けられた磁気ヘッド40は、磁気ディスク
16の上面および下面にそれぞれ対向し、磁気ディスク
16を両面側から挟持している。各磁気ヘッド40は、
サスペンション38のばね力により磁気ディスク表面に
向かって所定のヘッド荷重が印加されている。
【0026】また、図1に示すように、ヘッドアクチュ
エータ22の支持フレーム44に固定されたボイスコイ
ル45は、ケース12上に固定された一対のヨーク48
間に位置し、これらのヨークおよび一方のヨークに固定
された磁石46とともにVCM24を構成している。そ
して、ボイスコイル45に通電することにより、ヘッド
アクチュエータ22が回動し、磁気ヘッド40は磁気デ
ィスク16の所望のトラック上に移動および位置決めさ
れる。また、HDDの非作動時、ヘッドアクチュエータ
22は図3に実線で示す退避位置に回動される。
エータ22の支持フレーム44に固定されたボイスコイ
ル45は、ケース12上に固定された一対のヨーク48
間に位置し、これらのヨークおよび一方のヨークに固定
された磁石46とともにVCM24を構成している。そ
して、ボイスコイル45に通電することにより、ヘッド
アクチュエータ22が回動し、磁気ヘッド40は磁気デ
ィスク16の所望のトラック上に移動および位置決めさ
れる。また、HDDの非作動時、ヘッドアクチュエータ
22は図3に実線で示す退避位置に回動される。
【0027】なお、各磁気ヘッド40は、図示しないフ
レキシブルケーブルを介して、基板ユニット21に電気
的に接続されている。また、ヘッドアクチュエータ22
は、ヨーク48に設けられたストッパ74により、退避
位置を越える過度の回動が規制されている。
レキシブルケーブルを介して、基板ユニット21に電気
的に接続されている。また、ヘッドアクチュエータ22
は、ヨーク48に設けられたストッパ74により、退避
位置を越える過度の回動が規制されている。
【0028】図1および図2に示すように、ヘッドアク
チュエータ22を退避位置に保持するランプロード機構
25は、ケース12の底壁に設けられているとともに磁
気ディスク16の外周側に位置したランプ50と、ヘッ
ドアクチュエータ22の各サスペンション38の先端か
ら突出したタブ52と、を備えている。ランプ50は、
係合部として機能するタブ52をそれぞれガイドおよび
支持する6つのガイド面54を有している。これらのガ
イド面54は、それぞれ対応するサスペンション38の
レベルに合わせて配置され、磁気ディスク16の半径方
向に沿って、磁気ディスクの外周縁近傍まで延びている
とともに、タブ52の移動経路上に配置されている。ま
た、各ガイド面54には、タブ52を所定位置に保持す
るための複数の傾斜部が形成されている。
チュエータ22を退避位置に保持するランプロード機構
25は、ケース12の底壁に設けられているとともに磁
気ディスク16の外周側に位置したランプ50と、ヘッ
ドアクチュエータ22の各サスペンション38の先端か
ら突出したタブ52と、を備えている。ランプ50は、
係合部として機能するタブ52をそれぞれガイドおよび
支持する6つのガイド面54を有している。これらのガ
イド面54は、それぞれ対応するサスペンション38の
レベルに合わせて配置され、磁気ディスク16の半径方
向に沿って、磁気ディスクの外周縁近傍まで延びている
とともに、タブ52の移動経路上に配置されている。ま
た、各ガイド面54には、タブ52を所定位置に保持す
るための複数の傾斜部が形成されている。
【0029】通常の動作時、VCM24によってヘッド
アクチュエータ22を回動することにより、磁気ヘッド
40は磁気ディスク16の所望のトラック上に移動さ
れ、磁気ディスクに対して情報の記録あるいは再生を行
う。
アクチュエータ22を回動することにより、磁気ヘッド
40は磁気ディスク16の所望のトラック上に移動さ
れ、磁気ディスクに対して情報の記録あるいは再生を行
う。
【0030】また、図3に示すように、HDDが非動作
状態に移行する際、VCM24によってヘッドアクチュ
エータ22が作動位置から退避位置に向かって回動され
ると、磁気ヘッド40は磁気ディスク16の内周側から
最外周に向かって移動する。そして、磁気ヘッド40が
磁気ディスク16の外周縁近傍まで移動すると、各サス
ペンション38から延出したタブ52がそれぞれランプ
50の対応するガイド面54上に乗り上げる。それによ
り、磁気ヘッド40は、磁気ディスク16表面から離間
した状態にアンロードされる。また、各タブ52は、ガ
イド面54に形成された傾斜面により移動が規制され、
ヘッドアクチュエータ22は退避位置に保持される。
状態に移行する際、VCM24によってヘッドアクチュ
エータ22が作動位置から退避位置に向かって回動され
ると、磁気ヘッド40は磁気ディスク16の内周側から
最外周に向かって移動する。そして、磁気ヘッド40が
磁気ディスク16の外周縁近傍まで移動すると、各サス
ペンション38から延出したタブ52がそれぞれランプ
50の対応するガイド面54上に乗り上げる。それによ
り、磁気ヘッド40は、磁気ディスク16表面から離間
した状態にアンロードされる。また、各タブ52は、ガ
イド面54に形成された傾斜面により移動が規制され、
ヘッドアクチュエータ22は退避位置に保持される。
【0031】一方、図1、図3、図4ないし図6に示す
ように、非作動時、HDDに衝撃等の外力が加わった際
にヘッドアクチュエータ22を退避位置にラッチするイ
ナーシャラッチ機構60は、ヘッドアクチュエータ22
の支持フレーム44から外方、すなわち、軸受組立体2
6に対して放射方向に突出した第1および第2係合突起
62a、62bを備えている。係合部として機能する第
1および第2突起62a、62bは、軸受け組立体26
を中心とする円周方向に沿って互いに離間して設けられ
ている。
ように、非作動時、HDDに衝撃等の外力が加わった際
にヘッドアクチュエータ22を退避位置にラッチするイ
ナーシャラッチ機構60は、ヘッドアクチュエータ22
の支持フレーム44から外方、すなわち、軸受組立体2
6に対して放射方向に突出した第1および第2係合突起
62a、62bを備えている。係合部として機能する第
1および第2突起62a、62bは、軸受け組立体26
を中心とする円周方向に沿って互いに離間して設けられ
ている。
【0032】また、イナーシャラッチ機構60は、ヘッ
ドアクチュエータ22の支持フレーム44の近傍で、ヨ
ーク48上に設けられた第1、第2、第3ラッチ部材6
4、65、66を備えている。これら第1、第2、第3
ラッチ部材64、65、66は、ヨーク48の上面とほ
ぼ平行に延びた板状に形成され、各ラッチ部材のほぼ中
央部は、ヨーク表面に対して垂直に延びる共通の枢軸6
8によって回動自在に支持されている。
ドアクチュエータ22の支持フレーム44の近傍で、ヨ
ーク48上に設けられた第1、第2、第3ラッチ部材6
4、65、66を備えている。これら第1、第2、第3
ラッチ部材64、65、66は、ヨーク48の上面とほ
ぼ平行に延びた板状に形成され、各ラッチ部材のほぼ中
央部は、ヨーク表面に対して垂直に延びる共通の枢軸6
8によって回動自在に支持されている。
【0033】第1ラッチ部材64は、枢軸68の両側に
位置しているとともに支持フレーム44の第1および第
2突起62a、62bとそれぞれ係合可能な第1および
第2ラッチ爪64a、64bを有している。第1ラッチ
部材64の重心G1は、回転軸としての枢軸68から離
間して位置している。また、枢軸68の近傍で第1ラッ
チ部材64のほぼ中央部には、磁性片70が取り付けら
れている。
位置しているとともに支持フレーム44の第1および第
2突起62a、62bとそれぞれ係合可能な第1および
第2ラッチ爪64a、64bを有している。第1ラッチ
部材64の重心G1は、回転軸としての枢軸68から離
間して位置している。また、枢軸68の近傍で第1ラッ
チ部材64のほぼ中央部には、磁性片70が取り付けら
れている。
【0034】そして、第1ラッチ部材64は、枢軸68
の周りで反時計方向に回動して第1ラッチ爪64aが支
持フレーム44の第1突起62aと係合する第1ラッチ
位置と、枢軸68の周りで時計方向に回動して第2ラッ
チ爪64bが支持フレーム44の第2突起62bと係合
する第2ラッチ位置と、図6に示すように第1および第
2ラッチ爪が第1および第2突起から離間する解除位置
と、の間を回動可能となっている。
の周りで反時計方向に回動して第1ラッチ爪64aが支
持フレーム44の第1突起62aと係合する第1ラッチ
位置と、枢軸68の周りで時計方向に回動して第2ラッ
チ爪64bが支持フレーム44の第2突起62bと係合
する第2ラッチ位置と、図6に示すように第1および第
2ラッチ爪が第1および第2突起から離間する解除位置
と、の間を回動可能となっている。
【0035】このように、第1ラッチ部材64は2つの
ラッチ爪64a、64bを有し、解除位置から時計方向
および反時計方向のいずれに回動した場合でも、ヘッド
アクチュエータ22の第1あるいは第2突起62a、6
2bと係合してヘッドアクチュエータを退避位置にラッ
チすることができる。
ラッチ爪64a、64bを有し、解除位置から時計方向
および反時計方向のいずれに回動した場合でも、ヘッド
アクチュエータ22の第1あるいは第2突起62a、6
2bと係合してヘッドアクチュエータを退避位置にラッ
チすることができる。
【0036】第2ラッチ部材65は、枢軸68の両側に
位置しているとともに支持フレーム44の第1および第
2突起62a、62bとそれぞれ係合可能な第1および
第2ラッチ爪65a、65bを有している。第2ラッチ
部材65の重心G2は、回転軸としての枢軸68から離
間して位置している。また、枢軸68の近傍で第2ラッ
チ部材65のほぼ中央部には、磁性片70が取り付けら
れている。
位置しているとともに支持フレーム44の第1および第
2突起62a、62bとそれぞれ係合可能な第1および
第2ラッチ爪65a、65bを有している。第2ラッチ
部材65の重心G2は、回転軸としての枢軸68から離
間して位置している。また、枢軸68の近傍で第2ラッ
チ部材65のほぼ中央部には、磁性片70が取り付けら
れている。
【0037】そして、第2ラッチ部材65は、枢軸68
の周りで反時計方向に回動して第1ラッチ爪65aが支
持フレーム44の第1突起62aと係合する第1ラッチ
位置と、枢軸68の周りで時計方向に回動して第2ラッ
チ爪65bが支持フレーム44の第2突起62bと係合
する第2ラッチ位置と、図6に示すように第1および第
2ラッチ爪が第1および第2突起から離間する解除位置
と、の間を回動可能となっている。
の周りで反時計方向に回動して第1ラッチ爪65aが支
持フレーム44の第1突起62aと係合する第1ラッチ
位置と、枢軸68の周りで時計方向に回動して第2ラッ
チ爪65bが支持フレーム44の第2突起62bと係合
する第2ラッチ位置と、図6に示すように第1および第
2ラッチ爪が第1および第2突起から離間する解除位置
と、の間を回動可能となっている。
【0038】このように、第2ラッチ部材65は、解除
位置から時計方向および反時計方向のいずれに回動した
場合でも、ヘッドアクチュエータ22の第1あるいは第
2突起62a、62bと係合してヘッドアクチュエータ
を退避位置にラッチすることができる。
位置から時計方向および反時計方向のいずれに回動した
場合でも、ヘッドアクチュエータ22の第1あるいは第
2突起62a、62bと係合してヘッドアクチュエータ
を退避位置にラッチすることができる。
【0039】同様に、第3ラッチ部材66は、枢軸68
の両側に位置しているとともに支持フレーム44の第1
および第2突起62a、62bとそれぞれ係合可能な第
1および第2ラッチ爪66a、66bを有している。第
3ラッチ部材66の重心G3は、回転軸としての枢軸6
8から離間して位置している。また、枢軸68の近傍で
第3ラッチ部材64のほぼ中央部には、磁性片70が取
り付けられている。
の両側に位置しているとともに支持フレーム44の第1
および第2突起62a、62bとそれぞれ係合可能な第
1および第2ラッチ爪66a、66bを有している。第
3ラッチ部材66の重心G3は、回転軸としての枢軸6
8から離間して位置している。また、枢軸68の近傍で
第3ラッチ部材64のほぼ中央部には、磁性片70が取
り付けられている。
【0040】そして、第3ラッチ部材66は、枢軸68
の周りで反時計方向に回動して第1ラッチ爪66aが支
持フレーム44の第1突起62aと係合する第1ラッチ
位置と、枢軸68の周りで時計方向に回動して第2ラッ
チ爪66bが支持フレーム44の第2突起62bと係合
する第2ラッチ位置と、図6に示すように第1および第
2ラッチ爪が第1および第2突起から離間する解除位置
と、の間を回動可能となっている。
の周りで反時計方向に回動して第1ラッチ爪66aが支
持フレーム44の第1突起62aと係合する第1ラッチ
位置と、枢軸68の周りで時計方向に回動して第2ラッ
チ爪66bが支持フレーム44の第2突起62bと係合
する第2ラッチ位置と、図6に示すように第1および第
2ラッチ爪が第1および第2突起から離間する解除位置
と、の間を回動可能となっている。
【0041】このように、第3ラッチ部材66は2つの
ラッチ爪66a、66bを有し、解除位置から時計方向
および反時計方向のいずれに回動した場合でも、ヘッド
アクチュエータ22の第1あるいは第2突起62a、6
2bと係合してヘッドアクチュエータを退避位置にラッ
チすることができる。
ラッチ爪66a、66bを有し、解除位置から時計方向
および反時計方向のいずれに回動した場合でも、ヘッド
アクチュエータ22の第1あるいは第2突起62a、6
2bと係合してヘッドアクチュエータを退避位置にラッ
チすることができる。
【0042】また、ヨーク48上には磁石72が固定さ
れ枢軸68の近傍に位置している。HDDの非作動時、
第1、第2、第3ラッチ部材64、65、66に取りつ
けられた3つの磁性片70は、磁石72の磁気吸引力に
よって予圧が与えられている。そのため、HDDに衝撃
が加わらない状態では、第1、第2、第3ラッチ部材6
4、65、66の磁性片70は、枢軸68の軸方向に沿
って整列して位置し、第1、第2、第3ラッチ部材6
4、65、66は解除位置に静止している。
れ枢軸68の近傍に位置している。HDDの非作動時、
第1、第2、第3ラッチ部材64、65、66に取りつ
けられた3つの磁性片70は、磁石72の磁気吸引力に
よって予圧が与えられている。そのため、HDDに衝撃
が加わらない状態では、第1、第2、第3ラッチ部材6
4、65、66の磁性片70は、枢軸68の軸方向に沿
って整列して位置し、第1、第2、第3ラッチ部材6
4、65、66は解除位置に静止している。
【0043】更に、解除位置において、第1、第2、第
3ラッチ部材64、65、66の重心G1、G2、G3
は、枢軸68を中心として円周方向に離間して位置して
いる。すなわち、隣り合う2つの重心は、枢軸68を間
に挟んで回転軸の両側に位置し、枢軸を中心として円周
方向に90度ないし270度の範囲内で互いに離間して
いる。同時に、1つのラッチ部材の重心は、他のラッチ
部材の重心と枢軸68とを通る直線から離間して位置し
ている。
3ラッチ部材64、65、66の重心G1、G2、G3
は、枢軸68を中心として円周方向に離間して位置して
いる。すなわち、隣り合う2つの重心は、枢軸68を間
に挟んで回転軸の両側に位置し、枢軸を中心として円周
方向に90度ないし270度の範囲内で互いに離間して
いる。同時に、1つのラッチ部材の重心は、他のラッチ
部材の重心と枢軸68とを通る直線から離間して位置し
ている。
【0044】本実施の形態のように、3つのラッチ部材
64、65、66を備えている場合、これら3つのラッ
チ部材の重心G1、G2、G2は、枢軸68を中心とし
て円周方向に90度以上互いに離間し、例えば、互いに
等しい角度120度だけ離間して位置している。
64、65、66を備えている場合、これら3つのラッ
チ部材の重心G1、G2、G2は、枢軸68を中心とし
て円周方向に90度以上互いに離間し、例えば、互いに
等しい角度120度だけ離間して位置している。
【0045】上記のように構成されたイナーシャラッチ
機構60によれば、HDDの非動作状態において、例え
ば、ケース10に外部衝撃等の大きな外力が作用する
と、慣性力によりイナーシャラッチ機構の少なくとも1
つのラッチ部材が作動しヘッドアクチュエータ22をラ
ッチする。それにより、ヘッドアクチュエータ22が退
避位置から磁気ディスク16側へ回動することを防止す
る。
機構60によれば、HDDの非動作状態において、例え
ば、ケース10に外部衝撃等の大きな外力が作用する
と、慣性力によりイナーシャラッチ機構の少なくとも1
つのラッチ部材が作動しヘッドアクチュエータ22をラ
ッチする。それにより、ヘッドアクチュエータ22が退
避位置から磁気ディスク16側へ回動することを防止す
る。
【0046】詳細に述べると、例えば、ヘッドアクチュ
エータ22を退避位置から磁気ディスク16方向へ回動
させる方向の回転衝撃あるいは並進衝撃がHDDのケー
ス12に作用すると、慣性力により、イナーシャラッチ
機構60の第1、第2、第3ラッチ部材64、65、6
6の内、少なくとも1つが解除位置から第1ラッチ位置
に回動する。
エータ22を退避位置から磁気ディスク16方向へ回動
させる方向の回転衝撃あるいは並進衝撃がHDDのケー
ス12に作用すると、慣性力により、イナーシャラッチ
機構60の第1、第2、第3ラッチ部材64、65、6
6の内、少なくとも1つが解除位置から第1ラッチ位置
に回動する。
【0047】すなわち、並進衝撃の作用方向がラッチ部
材の重心と枢軸68とを結ぶ線と平行である場合、この
ラッチ部材は作動しないが、3つのラッチ部材64、6
5、66の重心G1、G2、G2は、枢軸68を中心と
して円周方向に沿って互いにずれて位置しているため、
並進衝撃の作用方向に拘わらず、少なくとも1つのラッ
チ部材は必ず作動することになる。
材の重心と枢軸68とを結ぶ線と平行である場合、この
ラッチ部材は作動しないが、3つのラッチ部材64、6
5、66の重心G1、G2、G2は、枢軸68を中心と
して円周方向に沿って互いにずれて位置しているため、
並進衝撃の作用方向に拘わらず、少なくとも1つのラッ
チ部材は必ず作動することになる。
【0048】また、回転衝撃に対しては、前述したよう
に、その作用方向に応じて、回転衝撃に伴って発生する
回転力と並進力とが打ち消し合い、作動しないラッチ部
材が生じる可能性もある。しかしながら、この場合にお
いても、ラッチ部材64、65、66の重心G1、G
2、G2は、枢軸68を中心として円周方向に沿って互
いにずれて位置しているため、回転衝撃の作用方向に拘
わらず、少なくとも1つのラッチ部材は必ず作動する。
に、その作用方向に応じて、回転衝撃に伴って発生する
回転力と並進力とが打ち消し合い、作動しないラッチ部
材が生じる可能性もある。しかしながら、この場合にお
いても、ラッチ部材64、65、66の重心G1、G
2、G2は、枢軸68を中心として円周方向に沿って互
いにずれて位置しているため、回転衝撃の作用方向に拘
わらず、少なくとも1つのラッチ部材は必ず作動する。
【0049】従って、並進衝撃と回転衝撃とのいずれの
衝撃が加わった場合でも、少なくとも1つのラッチ部材
が解除位置から第1ラッチ位置に回動する。それによ
り、図7に示すように、ラッチ部材の第1ラッチ爪64
a、65a、65bのいずれかがヘッドアクチュエータ
22の第1突起62aに係合し、ヘッドアクチュエータ
をラッチして退避位置に保持する。
衝撃が加わった場合でも、少なくとも1つのラッチ部材
が解除位置から第1ラッチ位置に回動する。それによ
り、図7に示すように、ラッチ部材の第1ラッチ爪64
a、65a、65bのいずれかがヘッドアクチュエータ
22の第1突起62aに係合し、ヘッドアクチュエータ
をラッチして退避位置に保持する。
【0050】また、衝撃を受けた際、3つのラッチ部材
64、65、66は、重心位置が相違していることか
ら、それぞれ異なるタイミングで作動を開始し、いずれ
かのラッチ部材の作動開始タイミングは、衝撃に対する
ヘッドアクチュエータの回動タイミングと確実に一致す
る。従って、作動タイミングずれによるラッチミスを防
止し、ヘッドアクチュエータを確実にラッチすることが
できる。
64、65、66は、重心位置が相違していることか
ら、それぞれ異なるタイミングで作動を開始し、いずれ
かのラッチ部材の作動開始タイミングは、衝撃に対する
ヘッドアクチュエータの回動タイミングと確実に一致す
る。従って、作動タイミングずれによるラッチミスを防
止し、ヘッドアクチュエータを確実にラッチすることが
できる。
【0051】一方、退避位置にあるヘッドアクチュエー
タ22を磁気ディスク16から更に離間する方向へ回動
させる方向の回転衝撃あるいは並進衝撃がHDDのケー
ス12に作用すると、慣性力により、イナーシャラッチ
機構60の第1、第2、第3ラッチ部材64、65、6
6の内、少なくとも1つが解除位置から第2ラッチ位置
に回動する。すなわち、上記と同様の理由により、並進
衝撃と回転衝撃とのいずれの衝撃が加わった場合でも、
少なくとも1つのラッチ部材が解除位置から第2ラッチ
位置に回動する。それにより、図8に示すように、ラッ
チ部材の第2ラッチ爪64b、65b、66bのいずれ
かがヘッドアクチュエータ22の第2突起62bに係合
し、ヘッドアクチュエータをラッチして回動を規制す
る。
タ22を磁気ディスク16から更に離間する方向へ回動
させる方向の回転衝撃あるいは並進衝撃がHDDのケー
ス12に作用すると、慣性力により、イナーシャラッチ
機構60の第1、第2、第3ラッチ部材64、65、6
6の内、少なくとも1つが解除位置から第2ラッチ位置
に回動する。すなわち、上記と同様の理由により、並進
衝撃と回転衝撃とのいずれの衝撃が加わった場合でも、
少なくとも1つのラッチ部材が解除位置から第2ラッチ
位置に回動する。それにより、図8に示すように、ラッ
チ部材の第2ラッチ爪64b、65b、66bのいずれ
かがヘッドアクチュエータ22の第2突起62bに係合
し、ヘッドアクチュエータをラッチして回動を規制す
る。
【0052】従って、上記方向の衝撃によりヘッドアク
チュエータ22がストッパ72に衝突し、跳ね返った場
合でも、退避位置から磁気ディスク16側へ回動しない
ように、ヘッドアクチュエータをラッチし退避位置に保
持することができる。
チュエータ22がストッパ72に衝突し、跳ね返った場
合でも、退避位置から磁気ディスク16側へ回動しない
ように、ヘッドアクチュエータをラッチし退避位置に保
持することができる。
【0053】なお、HDDに作用する外力が解除される
と、第1、第2、第3ラッチ部材64、65、66は、
磁石72の磁気吸引力により解除位置に復帰され、維持
される。
と、第1、第2、第3ラッチ部材64、65、66は、
磁石72の磁気吸引力により解除位置に復帰され、維持
される。
【0054】以上のように構成されたHDDによれば、
イナーシャラッチ機構60は3つのラッチ部材を備え、
これらラッチ部材の重心G1、G2、G3は枢軸68を
中心として円周方向に互いにずれて位置していることか
ら、回転衝撃および並進衝撃、のいずれの衝撃が作用し
た場合でも、いずれかのラッチ部材が確実に作動し、ヘ
ッドアクチュエータを退避位置に確実にラッチすること
ができる。従って、磁気ヘッド、磁気ディスクの損傷を
防止し、信頼性の高いHDDを得ることができる。
イナーシャラッチ機構60は3つのラッチ部材を備え、
これらラッチ部材の重心G1、G2、G3は枢軸68を
中心として円周方向に互いにずれて位置していることか
ら、回転衝撃および並進衝撃、のいずれの衝撃が作用し
た場合でも、いずれかのラッチ部材が確実に作動し、ヘ
ッドアクチュエータを退避位置に確実にラッチすること
ができる。従って、磁気ヘッド、磁気ディスクの損傷を
防止し、信頼性の高いHDDを得ることができる。
【0055】また、3つのラッチ部材は、それぞれ異な
るタイミングで作動開始するため、ヘッドアクチュエー
タの回動タイミングとのずれによるラッチミスを防止
し、一層信頼性の向上したイナーシャラッチ機構および
HDDを提供することができる。
るタイミングで作動開始するため、ヘッドアクチュエー
タの回動タイミングとのずれによるラッチミスを防止
し、一層信頼性の向上したイナーシャラッチ機構および
HDDを提供することができる。
【0056】更に、各ラッチ部材は、枢軸の両側に位置
した2つのラッチ爪を備え、いずれの方向に回動した場
合でもヘッドアクチュエータを退避位置にラッチするこ
とができる。従って、種々の方向の回転衝撃、並進衝撃
に対して、ヘッドアクチュエータを退避位置に確実の保
持することが可能となる。
した2つのラッチ爪を備え、いずれの方向に回動した場
合でもヘッドアクチュエータを退避位置にラッチするこ
とができる。従って、種々の方向の回転衝撃、並進衝撃
に対して、ヘッドアクチュエータを退避位置に確実の保
持することが可能となる。
【0057】なお、この発明は上述した実施の形態に限
定されることなく、この発明の範囲内で種々変形可能で
ある。例えば、ラッチ部材の枚数は必要に応じて増加、
減少可能であり、2枚以上であれば上記と同様の作用効
果を得ることができる。但し、ラッチ部材を2枚とする
場合、2枚のラッチ部材の重心は、枢軸を間に挟んで枢
軸の両側に位置し、枢軸を中心として円周方向に90度
ないし270度の範囲内で互いに離間していることが必
要となる。また、一方のラッチ部材の重心は、他方のラ
ッチ部材の重心と枢軸とを通る直線から離間して位置し
ていることが望ましい。
定されることなく、この発明の範囲内で種々変形可能で
ある。例えば、ラッチ部材の枚数は必要に応じて増加、
減少可能であり、2枚以上であれば上記と同様の作用効
果を得ることができる。但し、ラッチ部材を2枚とする
場合、2枚のラッチ部材の重心は、枢軸を間に挟んで枢
軸の両側に位置し、枢軸を中心として円周方向に90度
ないし270度の範囲内で互いに離間していることが必
要となる。また、一方のラッチ部材の重心は、他方のラ
ッチ部材の重心と枢軸とを通る直線から離間して位置し
ていることが望ましい。
【0058】情報記録媒体としての磁気ディスクの枚数
は3枚に限らず、必要に応じて増減可能である。その
他、この発明は、磁気ディスク装置に限らず、光ディス
ク装置等の他の情報記録再生装置にも適用可能である。
は3枚に限らず、必要に応じて増減可能である。その
他、この発明は、磁気ディスク装置に限らず、光ディス
ク装置等の他の情報記録再生装置にも適用可能である。
【0059】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、イナーシャラッチ機構は第1および第2ラッチ部材
を備え、これらのラッチ部材の重心は回転軸からずれ、
かつ、回転軸を挟んでその両側に位置していることか
ら、回転衝撃および並進衝撃、のいずれの衝撃が作用し
た場合でも、2つのラッチ部材のいずれかが作動し、ヘ
ッドアクチュエータを退避位置に確実にラッチすること
ができる。従って、ヘッド、情報記録媒体の損傷を防止
し、信頼性の高いヘッドアクチュエータのイナーシャラ
ッチ機構、およびこれを備えた情報記録再生装置を提供
することができる。
ば、イナーシャラッチ機構は第1および第2ラッチ部材
を備え、これらのラッチ部材の重心は回転軸からずれ、
かつ、回転軸を挟んでその両側に位置していることか
ら、回転衝撃および並進衝撃、のいずれの衝撃が作用し
た場合でも、2つのラッチ部材のいずれかが作動し、ヘ
ッドアクチュエータを退避位置に確実にラッチすること
ができる。従って、ヘッド、情報記録媒体の損傷を防止
し、信頼性の高いヘッドアクチュエータのイナーシャラ
ッチ機構、およびこれを備えた情報記録再生装置を提供
することができる。
【図1】この発明の実施の形態に係るHDDを示す分解
斜視図。
斜視図。
【図2】上記ヘッドアクチュエータとランプとの配置関
係を示す平面図。
係を示す平面図。
【図3】上記ヘッドアクチュエータが非動作位置に移動
した状態における上記HDDの平面図。
した状態における上記HDDの平面図。
【図4】上記ヘッドアクチュエータの支持フレームおよ
びイナーシャラッチ機構を示す斜視図。
びイナーシャラッチ機構を示す斜視図。
【図5】上記イナーシャラッチ機構のラッチ部材をそれ
ぞれ示す平面図。
ぞれ示す平面図。
【図6】上記ヘッドアクチュエータの支持フレームおよ
びイナーシャラッチ機構を示す平面図。
びイナーシャラッチ機構を示す平面図。
【図7】上記ラッチ部材が第1ラッチ位置に回動した状
態を概略的に示す平面図。
態を概略的に示す平面図。
【図8】上記ラッチ部材が第2ラッチ位置に回動した状
態を概略的に示す平面図。
態を概略的に示す平面図。
12…ケース 16…磁気ディスク 18…スピンドルモータ 22…ヘッドアクチュエータ 24…ボイスコイルモータ 25…ランプロード機構 26…軸受組立体 32…アーム 38…サスペンション 40…磁気ヘッド 50…ランプ 52…タブ 60…イナーシャラッチ機構 62a…第1突起 62b…第2突起 64…第1ラッチ部材 65…第2ラッチ部材 66…第3ラッチ部材 64a、65a、66a…第1ラッチ爪 64b、65b、66b…第2ラッチ爪 68…枢軸 70…磁性片 72…磁石 G1、G2、G3…重心
Claims (14)
- 【請求項1】ディスク状の記録媒体に対してヘッドを移
動自在に支持しているとともに所定の退避位置と上記記
録媒体上の情報処理位置とへ移動可能なヘッドアクチュ
エータを、上記所定の退避位置へラッチするヘッドアク
チュエータのイナーシャラッチ機構において、 上記ヘッドアクチュエータと係合してヘッドアクチュエ
ータを退避位置にラッチするラッチ位置と、上記ヘッド
アクチュエータから離間してラッチを解除する解除位置
と、の間を回転軸の周りで回動自在に設けられていると
ともに、上記回転軸から離間した重心を有し、外力を受
けた際に上記解除位置からラッチ位置へ移動する第1ラ
ッチ部材と、 上記ヘッドアクチュエータと係合してヘッドアクチュエ
ータを退避位置にラッチするラッチ位置と、上記ヘッド
アクチュエータから離間してラッチを解除する解除位置
と、の間を上記回転軸の周りで回動自在に設けられてい
るとともに、上記回転軸から離間した重心を有し、外力
を受けた際に上記解除位置からラッチ位置へ回動する第
2ラッチ部材と、を備え、 上記第1ラッチ部材の重心と第2ラッチ部材の重心と
は、上記回転軸を間に挟んで回転軸の両側に位置してい
ることを特徴とするヘッドアクチュエータのイナーシャ
ラッチ機構。 - 【請求項2】上記第1ラッチ部材の重心と第2ラッチ部
材の重心とは、上記回転軸を中心として円周方向に90
度ないし270度の範囲内で互いに離間していることを
特徴とする請求項1に記載のヘッドアクチュエータのイ
ナーシャラッチ機構。 - 【請求項3】上記第2ラッチ部材の重心は、第2ラッチ
部材の重心と上記回転軸とを通る直線から離間して位置
していることを特徴とする請求項2に記載のヘッドアク
チュエータのイナーシャラッチ機構。 - 【請求項4】上記第1および第2ラッチ部材の各々は、
上記回転軸を挟んで回転軸の両側に位置した第1および
第2ラッチ爪を備え、 上記ヘッドアクチュエータには、上記第1ラッチ部材お
よび第2ラッチ部材が上記回転軸の周りで一方向に回動
した際、上記第1ラッチ爪と係合する第1係合部と、上
記第1ラッチ部材および第2ラッチ部材が上記回転軸の
周りで逆方向に回動した際、上記第2ラッチ爪と係合す
る第2係合部と、が設けられていることを特徴とする請
求項1ないし3のいずれか1項に記載のイナーシャラッ
チ機構。 - 【請求項5】上記第1および第2ラッチ部材にそれぞれ
設けられた磁性片と、 上記第1および第2ラッチ部材に隣接して設けられ、上
記磁性片を磁気的に吸引して第1および第2ラッチ部材
を上記解除位置に保持する磁石と、を備えていることを
特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のイ
ナーシャラッチ機構。 - 【請求項6】上記ヘッドアクチュエータと係合してヘッ
ドアクチュエータを退避位置にラッチするラッチ位置
と、上記ヘッドアクチュエータから離間してラッチを解
除する解除位置と、の間を上記回転軸の周りで回動自在
に設けられているとともに、上記回転軸から離間した重
心を有し、外力を受けた際に上記解除位置からラッチ位
置へ回動する第3ラッチ部材と、を備え、 上記第1、第2、第3ラッチ部材の重心は、上記回転軸
を中心として円周方向に90度以上互いに離間している
ことを特徴とする請求項1に記載のヘッドアクチュエー
タのイナーシャラッチ機構。 - 【請求項7】上記第1、第2、第3ラッチ部材の重心
は、上記回転軸を中心として円周方向にほぼ120度互
いに離間していることを特徴とする請求項6に記載のヘ
ッドアクチュエータのイナーシャラッチ機構。 - 【請求項8】上記第1、第2、および第3ラッチ部材の
各々は、上記回転軸を挟んで回転軸の両側に位置した第
1および第2ラッチ爪を備え、 上記ヘッドアクチュエータには、上記第1、第2、およ
び第3ラッチ部材が上記回転軸の周りで一方向に回動し
た際、上記第1ラッチ爪と係合する第1係合部と、上記
第1、第2、および第3ラッチ部材が上記回転軸の周り
で逆方向に回動した際、上記第2ラッチ爪と係合する第
2係合部と、が設けられていることを特徴とする請求項
6又は7に記載のイナーシャラッチ機構。 - 【請求項9】上記第1、第2、および第3ラッチ部材に
それぞれ設けられた磁性片と、 上記第1、第2、および第3ラッチ部材に隣接して設け
られ、上記磁性片を磁気的に吸引して第1および第2ラ
ッチ部材を上記解除位置に保持する磁石と、を備えてい
ることを特徴とする請求項6ないし8のいずれか1項に
記載のイナーシャラッチ機構。 - 【請求項10】ディスク状の記録媒体と、 上記記録媒体を支持および回転駆動する駆動手段と、 上記記録媒体に対して情報の記録、再生を行うヘッド
と、 基台上に設けられ上記ヘッドを上記記録媒体に対して移
動自在に支持しているとともに、上記記録媒体の外周側
に位置した所定の退避位置と上記記録媒体上の情報処理
位置とへ移動可能なヘッドアクチュエータと、 外力を受けた際、上記退避位置に移動した上記ヘッドア
クチュエータをラッチするイナーシャラッチ機構と、を
備え、 上記イナーシャラッチ機構は、 上記ヘッドアクチュエータと係合してヘッドアクチュエ
ータを退避位置にラッチするラッチ位置と、上記ヘッド
アクチュエータから離間してラッチを解除する解除位置
と、の間を回転軸の周りで回動自在に設けられていると
ともに、上記回転軸から離間した重心を有し、外力を受
けた際に上記解除位置からラッチ位置へ回動する第1ラ
ッチ部材と、 上記ヘッドアクチュエータと係合してヘッドアクチュエ
ータを退避位置にラッチするラッチ位置と、上記ヘッド
アクチュエータから離間してラッチを解除する解除位置
と、の間を上記回転軸の周りで回動自在に設けられてい
るとともに、上記回転軸から離間した重心を有し、外力
を受けた際に上記解除位置からラッチ位置へ回動する第
2ラッチ部材と、を備え、 上記第1ラッチ部材の重心と第2ラッチ部材の重心と
は、上記回転軸を間に挟んで回転軸の両側に位置してい
ることを特徴とする情報記録再生装置。 - 【請求項11】上記イナーシャラッチ機構は、上記ヘッ
ドアクチュエータと係合してヘッドアクチュエータを退
避位置にラッチするラッチ位置と、上記ヘッドアクチュ
エータから離間してラッチを解除する解除位置と、の間
を上記回転軸の周りで回動自在に設けられているととも
に、上記回転軸から離間した重心を有し、外力を受けた
際に上記解除位置からラッチ位置へ移動する第3ラッチ
部材と、を備え、 上記第1、第2、第3ラッチ部材の重心は、上記回転軸
を中心として円周方向に90度以上互いに離間している
ことを特徴とする請求項10に記載の情報記録再生装
置。 - 【請求項12】上記第1、第2、第3ラッチ部材の重心
は、上記回転軸を中心として円周方向にほぼ120度互
いに離間していることを特徴とする請求項11に記載の
情報記録再生装置。 - 【請求項13】上記第1、第2、および第3ラッチ部材
の各々は、上記回転軸を挟んで回転軸の両側に位置した
第1および第2ラッチ爪を備え、 上記ヘッドアクチュエータには、上記第1、第2、およ
び第3ラッチ部材が上記回転軸の周りで一方向に回動し
た際、上記第1ラッチ爪と係合する第1係合部と、上記
第1、第2、および第3ラッチ部材が上記回転軸の周り
で逆方向に回動した際、上記第2ラッチ爪と係合する第
2係合部と、が設けられていることを特徴とする請求項
11又は12に記載の情報記録再生装置。 - 【請求項14】上記第1、第2、および第3ラッチ部材
にそれぞれ設けられた磁性片と、 上記第1、第2、および第3ラッチ部材に隣接して設け
られ、上記磁性片を磁気的に吸引して第1および第2ラ
ッチ部材を上記解除位置に保持する磁石と、を備えてい
ることを特徴とする請求項11ないし13のいずれか1
項に記載の情報記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11178460A JP2001014815A (ja) | 1999-06-24 | 1999-06-24 | ヘッドアクチュエータのイナーシャラッチ機構およびこれを備えた情報記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11178460A JP2001014815A (ja) | 1999-06-24 | 1999-06-24 | ヘッドアクチュエータのイナーシャラッチ機構およびこれを備えた情報記録再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001014815A true JP2001014815A (ja) | 2001-01-19 |
Family
ID=16048918
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11178460A Pending JP2001014815A (ja) | 1999-06-24 | 1999-06-24 | ヘッドアクチュエータのイナーシャラッチ機構およびこれを備えた情報記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001014815A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100442875B1 (ko) * | 2001-04-11 | 2004-08-02 | 삼성전자주식회사 | 램프 로딩 하드 디스크 드라이브의 폴 래치 |
KR100618857B1 (ko) | 2004-08-17 | 2006-08-31 | 삼성전자주식회사 | 하드 디스크 드라이브의 액츄에이터 래치 장치 |
CN100367357C (zh) * | 2004-11-03 | 2008-02-06 | 三星电子株式会社 | 硬盘驱动器的闭锁系统及该闭锁系统的制造方法 |
KR100833539B1 (ko) | 2006-08-30 | 2008-05-29 | 삼성전자주식회사 | 하드디스크 드라이브의 액츄에이터 래치 장치 및 그를구비한 하드디스크 드라이브 |
JP2011165255A (ja) * | 2010-02-08 | 2011-08-25 | Toshiba Corp | ディスク駆動装置 |
US8040636B2 (en) | 2008-01-22 | 2011-10-18 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Hard disk drive |
US8125738B2 (en) | 2007-09-03 | 2012-02-28 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Actuator latch system of hard disk drive including latch lever having first and second hooks disposed one above the other at a leading end thereof |
US8125739B2 (en) | 2008-02-02 | 2012-02-28 | Hitachi Global Storage Technologies, Netherlands B.V. | Disk drive device and magnetic disk drive |
US8159788B2 (en) | 2007-02-01 | 2012-04-17 | Seagate Technology International | Actuator latch system of hard disk drive including a latch lever having two offset hooks at an end of the latch lever |
-
1999
- 1999-06-24 JP JP11178460A patent/JP2001014815A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR100833539B1 (ko) | 2006-08-30 | 2008-05-29 | 삼성전자주식회사 | 하드디스크 드라이브의 액츄에이터 래치 장치 및 그를구비한 하드디스크 드라이브 |
US8159788B2 (en) | 2007-02-01 | 2012-04-17 | Seagate Technology International | Actuator latch system of hard disk drive including a latch lever having two offset hooks at an end of the latch lever |
US8125738B2 (en) | 2007-09-03 | 2012-02-28 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Actuator latch system of hard disk drive including latch lever having first and second hooks disposed one above the other at a leading end thereof |
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JP2011165255A (ja) * | 2010-02-08 | 2011-08-25 | Toshiba Corp | ディスク駆動装置 |
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