JP2001357638A - 磁気ディスク装置およびラッチ解除方法 - Google Patents

磁気ディスク装置およびラッチ解除方法

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JP2001357638A
JP2001357638A JP2000181860A JP2000181860A JP2001357638A JP 2001357638 A JP2001357638 A JP 2001357638A JP 2000181860 A JP2000181860 A JP 2000181860A JP 2000181860 A JP2000181860 A JP 2000181860A JP 2001357638 A JP2001357638 A JP 2001357638A
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carriage
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coil
magnet
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Akitoshi Suzuki
亮敏 鈴木
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ラッチ解除専用の駆動源を必要とせず、部品点
数および消費電力の低減を図ることが可能な磁気ディス
ク装置を提供することにある。 【解決手段】磁気ディスク装置のラッチ機構は、キャリ
ッジと係合してキャリッジを退避位置にラッチするラッ
チ位置と、キャリッジから離間してラッチを解除する解
除位置と、の間を移動自在に設けられたラッチアーム6
4を有している。ラッチアームには一対のラッチ用磁石
66aが取り付けられ、これらのラッチ用磁石は、キャ
リッジを駆動するボイスコイルモータ24のコイル45
を挟んで対向している。そして、ラッチアームは、ラッ
チ用磁石とコイルとの間に発生するローレンツ力により
ラッチ位置から解除位置へ移動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、磁気ディスク装
置に関し、特に、ラッチ機構を備えた磁気ディスク装
置、およびラッチ解除方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ等の電子
機器においては、大容量の情報記録再生装置として、例
えば、磁気ディスク装置が広く用いられている。一般
に、磁気ディスク装置は、ケース内に配設された磁気デ
ィスクと、磁気ディスクを支持および回転駆動するスピ
ンドルモータと、磁気ヘッドを支持したヘッドアクチュ
エータと、キャリッジを駆動するボイスコイルモータ
と、基板ユニット等とを備えて構成されている。
【0003】また、近年、携帯可能な小型のパーソナル
コンピュータが普及しつつあり、この種のパーソナルコ
ンピュータに搭載される磁気ディスク装置は、携帯時に
おける衝撃等に対する信頼性の向上が求められている。
【0004】そこで、磁気ディスク装置の非作動時に磁
気ヘッドを保持する機構として、ランプロード機構を備
えたものが提供されている。このランプロード機構は、
磁気ディスクの外側に設けられたランプを備え、磁気デ
ィスク装置の非作動時、キャリッジが磁気ディスクの外
周に位置した退避位置まで回動され、そのサスペンショ
ンがランプ上に乗り上げる。それにより、磁気ヘッド
は、磁気ディスク表面から離間した退避位置に保持さ
れ、衝撃を受けた際に磁気ディスクとの衝突が防止され
る。
【0005】更に、この種の磁気ディスク装置として、
耐衝撃性を一層高めるため、ラッチ機構を備えたものが
提供されている。このラッチ機構は、非作動時、キャリ
ッジと係合してその回動を規制し、キャリッジを退避位
置に保持する。
【0006】例えば、米国特許第5381290号に開
示されたラッチ機構はラッチアームを有し、このラッチ
アームは、退避位置に移動したキャリッジと係合可能な
ラッチ位置とキャリッジの移動を許容する解除位置との
間を回動自在に設けられている。そして、ラッチ時、ラ
ッチアームは、キャリッジとの接触力によりラッチ位置
に回動し、キャリッジを駆動するためのボイスコイルモ
ータを構成する磁石と、ラッチアーム上に設けられた磁
性ピンと間の吸着力によってラッチ位置に保持される。
【0007】また、上記ラッチ機構は、ラッチアームの
ラッチを解除するため、つまり、アンラッチするための
専用の駆動源として、ラッチアーム上に設けられたコイ
ルと、キャリッジ側に設けられたアンラッチ用磁石と、
を備えている。そして、アンラッチ時、上記コイルに通
電し、アンラッチ用磁石との間の吸引力を利用してラッ
チアームをラッチ位置から解除位置へ回動させるように
構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにアンラッチ専用の駆動源を備えている場合、部品
点数が多く、大きな実装面積を必要とするとともに製造
コストの増加を招いてしまう。同時に、アンラッチ時に
専用のコイルに電流を流すため、その分だけ消費電力が
増加してしまう。
【0009】この発明は以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、ラッチ解除専用の駆動源を必要とせ
ず、部品点数および消費電力の低減を図ることが可能な
磁気ディスク装置、および確実にラッチを解除するため
のラッチ解除方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る磁気ディスク装置は、ディスク状の
記録媒体と、上記記録媒体を支持および回転駆動する駆
動手段と、上記記録媒体に対して情報処理を行うヘッド
と、基台上に設けられ上記ヘッドを上記記録媒体に対し
て移動自在に支持しているとともに、上記記録媒体の外
周側に位置した所定の退避位置と上記記録媒体上の情報
処理位置とへ移動可能なキャリッジと、上記キャリッジ
に設けられたコイル、および上記コイルに対向して上記
基台上に設けられた駆動用磁石を有し、上記コイルに供
給された電流に応じて上記キャリッジを移動させるアク
チュエータと、上記退避位置に移動した上記キャリッジ
をラッチするラッチ機構と、を備え、上記ラッチ機構
は、上記キャリッジと係合してキャリッジを退避位置に
ラッチするラッチ位置と、上記キャリッジから離間して
ラッチを解除する解除位置と、の間を移動自在に設けら
れたラッチ部材と、上記ラッチ部材に設けられ、上記ア
クチュエータのコイルとの間に発生するローレンツ力に
より上記ラッチ部材を解除位置に移動させるラッチ用磁
石と、上記ラッチ部材を上記ラッチ位置に向けて付勢し
た付勢手段と、を備えていることを特徴としている。
【0011】上記のように構成された磁気ディスク装置
によれば、ラッチ機構によってキャリッジをラッチする
ことにより、ヘッドを記録媒体から離間した位置に安定
して保持することができる。そして、ラッチ解除時に
は、アクチュエータのコイルにキャリッジ駆動用の電流
が供給されると、このコイルとラッチ磁石との間に発生
するローレンツ力により上記ラッチ部材を解除位置に移
動させ、ラッチを解除することができる。従って、ラッ
チ解除専用のコイルを設ける必要がなく、部品点数を削
減し製造コストの低減を図ることが可能になるととも
に、実装面積を低減し小型化を図ることができる。同時
に、ラッチ解除時に専用のコイルに電流を流す必要がな
く、消費電力の低減を図ることができる。
【0012】この発明に係る磁気ディスク装置によれ
ば、上記ラッチ用磁石は、上記コイルを挟んで対向して
配置され上記キャリッジを上記退避位置から情報処理位
置へ移動させる方向の電流が上記コイルに供給された際
に上記ラッチ部材を解除位置方向へ移動させるS極およ
びN極を有していることを特徴としている。
【0013】また、この発明に係る磁気ディスク装置に
よれば、上記キャリッジは係合爪を有し、上記ラッチ部
材は上記係合爪と係合して上記キャリッジの移動を規制
するラッチ爪を有し、上記基台上には、ラッチ位置に移
動した上記ラッチ部材に当接するとともに上記退避位置
に移動したキャリッジに当接するストッパが設けられ、
上記ラッチ部材およびキャリッジが上記ストッパに当接
した位置において、上記係合爪とラッチ爪とは所定の隙
間をおいて対向することを特徴としている。
【0014】更に、この発明の磁気ディスク装置におけ
るラッチ解除方法は、アクチュエータのコイルに、キャ
リッジを上記退避位置へ移動させる方向の電流を供給し
て上記キャリッジおよびラッチ部材を上記ストッパに当
接させることにより、係合爪とラッチ爪との間に隙間を
形成した後、上記キャリッジを上記情報処理位置へ移動
させる方向の電流を供給して上記ラッチ部材を解除位置
に移動させるとともに、上記キャリッジを移動させるこ
とを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、この発
明の実施の形態に係る磁気ディスク装置について詳細に
説明する。図1および図2に示すように、磁気ディスク
装置は、上面の開口した矩形箱状のケース12と、複数
のねじによりケースにねじ止めされてケースの上端開口
を閉塞する図示しないトップカバーと、を有している。
【0016】ケース12内には、磁気記録媒体としての
3枚の磁気ディスク16、これらの磁気ディスクを支持
および回転させる駆動手段としてのスピンドルモータ1
8、磁気ディスクに対して情報の書き込み、読み出しを
行なう複数の磁気ヘッド15、これらの磁気ヘッドを磁
気ディスク16に対して移動自在に支持したキャリッジ
22、キャリッジを回動および位置決めするアクチュエ
ータとして機能するボイスコイルモータ(以下VCMと
称する)24、磁気ヘッドが磁気ディスクの最外周に移
動した際、磁気ヘッドを磁気ディスクから離間した位置
に保持するランプロード機構25、キャリッジを退避位
置に保持するラッチ機構60、およびヘッドIC等を有
した基板ユニット21が収納されている。
【0017】また、ケース12の底壁外面には、基板ユ
ニット21を介してスピンドルモータ18、VCM2
4、および磁気ヘッドの動作を制御する図示しないプリ
ント回路基板がねじ止めされている。
【0018】各磁気ディスク16は、直径65mm
(2.5インチ)に形成され、上面および下面に磁気記
録層を有している。磁気ディスク16は、スピンドルモ
ータ18の図示しないハブに同軸的に嵌合されていると
ともにクランプばね17により保持されている。そし
て、3枚の磁気ディスク16は、スピンドルモータ18
によって所定の速度で回転駆動される。
【0019】図1および図2に示すように、キャリッジ
22は、基台として機能するケース12の底壁上に固定
された軸受組立体26を備えている。軸受組立体26
は、ケース12の底壁に対して垂直に立設された枢軸2
7と、枢軸に一対の軸受を介して回転自在に支持された
円筒形状のハブ28と、を有している。また、キャリッ
ジ22は、ハブ28に取り付けられ軸受組立体26から
延出した6本のアーム32、軸受組立体に取り付けられ
アーム32と反対方向に延出した支持フレーム44、各
アームに支持された磁気ヘッド組立体36と、を備えて
いる。6本のアーム32は、所定の間隔を置いて互いに
平行に位置しているとともにハブ28から同一の方向へ
延出している。
【0020】各磁気ヘッド組立体36は、弾性変形可能
な細長い板状のサスペンション38と、サスペンション
の先端に図示しないジンバル部を介して固定された磁気
ヘッド15と、を備えている。サスペンション38は、
板ばねにより構成され、その基端がスポット溶接あるい
は接着によりアーム32の先端に固定され、アームから
延出している。
【0021】また、キャリッジ22の支持フレーム44
は合成樹脂により形成され、この支持フレームには、ボ
イスコイル45が一体的に埋め込まれている。
【0022】上記のように構成されたキャリッジ22を
ケース12に組み込んだ状態において、各磁気ディスク
16は2本のアーム32間に位置している。そして、サ
スペンション38に取り付けられた磁気ヘッド15は、
磁気ディスク16の上面および下面にそれぞれ対向し、
磁気ディスク16を両面側から挟持している。各磁気ヘ
ッド15は、サスペンション38のばね力により磁気デ
ィスク表面に向かって所定のヘッド荷重が印加されてい
る。
【0023】また、図1および図2に示すように、キャ
リッジ22の支持フレーム44に固定されたボイスコイ
ル45は、ケース12上に固定された一対のヨーク48
間に位置し、これらのヨークおよび一方のヨークに固定
された駆動用の磁石46とともにVCM24を構成して
いる。そして、ボイスコイル45に通電することによ
り、キャリッジ22が回動し、磁気ヘッド15は磁気デ
ィスク16の所望のトラック上に移動および位置決めさ
れる。また、磁気ディスク装置の非作動時、キャリッジ
22は図2に実線で示す退避位置に回動される。なお、
キャリッジ22は、ヨーク48に立設されたストッパ7
4により、退避位置を越える過度の回動が規制されてい
る。
【0024】図1および図2に示すように、キャリッジ
22を退避位置に保持するランプロード機構25は、ケ
ース12の底壁に設けられているとともに磁気ディスク
16の外周側に位置したランプ50と、キャリッジ22
の各サスペンション38の先端から突出したタブ52
と、を備えている。
【0025】通常の動作時、VCM24によってキャリ
ッジ22を回動することにより、磁気ヘッド15は磁気
ディスク16の所望のトラック上に移動され、磁気ディ
スクに対して情報の記録あるいは再生を行う。また、図
2に示すように、磁気ディスク装置が非動作状態に移行
する際、VCM24によってキャリッジ22が情報処理
位置から退避位置に向かって回動されると、磁気ヘッド
15は磁気ディスク16の内周側から最外周に向かって
移動する。そして、磁気ヘッド15が磁気ディスク16
の外周縁近傍まで移動すると、各サスペンション38か
ら延出したタブ52がそれぞれランプ50に乗り上げ
る。それにより、磁気ヘッド15は、磁気ディスク16
表面から離間した状態にアンロードされる。
【0026】一方、図1ないし図4に示すように、非作
動時、キャリッジ22を退避位置にラッチするラッチ機
構60は、キャリッジ22の支持フレーム44から外
方、すなわち、軸受組立体26に対して放射方向に突出
した係合爪62を備えている。また、ラッチ機構60
は、支持フレーム44の近傍に設けられたラッチアーム
64を有し、このラッチアームは、ケース底壁あるいは
ヨーク48上にほぼ垂直に設けられた枢軸63の回り
で、後述するラッチ位置と解除位置との間を回動自在に
支持されている。
【0027】ラッチ部材として機能するラッチアーム6
4の中途部には、支持フレーム44の係合爪62と係合
可能なラッチ爪65が一体に設けられている。また、ラ
ッチアーム64の先端部には、支持フレーム44側に突
出した一対の板状のラッチ用磁石66a、66bが固定
されている。これらのラッチ用磁石66a、66bは、
支持フレーム44の外周側端部およびコイル45の外周
側端部を上下から挟んで対向するように配置され、上側
のラッチ用磁石66aがN極、下側のラッチ用磁石66
bがS極となっている。
【0028】下側のラッチ用磁石66bの先端は、VC
M24の駆動用磁石46のN極と対向して位置してい
る。このラッチ用磁石66bは、駆動用磁石46と間の
吸引力により駆動用磁石側に付勢され、通常、ラッチア
ーム64をラッチ位置に保持している。ラッチ位置にお
いて、ラッチアーム64はストッパ74に当接し、ラッ
チ位置を越える回動が規制されているとともに、ラッチ
爪65は支持フレーム44に設けられた係合爪62の移
動路内に位置している。従って、ラッチアーム64によ
りキャリッジ22をラッチ可能となっている。
【0029】上記のように構成された磁気ディスク装置
において、キャリッジ22が情報処理位置から退避位置
に向かって回動すると、図5に示すように、支持フレー
ム44の係合爪62がラッチアーム64のラッチ爪65
に当接し、このラッチ爪を押しのける。それにより、ラ
ッチアーム64は、駆動用磁石46の付勢力に抗して、
一旦、ラッチ解除位置方向、図において時計方向、に回
動し、ラッチ爪65が通過した後、再び、駆動用磁石4
6に付勢されてラッチ位置に復帰する。
【0030】従って、図6に示すように、キャリッジ2
2は、係合爪62がストッパ74に当接する退避位置ま
で回動し、係合爪62がラッチアーム64のラッチ爪6
5に引っ掛かることにより、退避位置にラッチされる。
なお、キャリッジ22の係合爪62およびラッチアーム
64がストッパ74に当接した状態において、係合爪6
2とラッチ爪65との間には所定の隙間が形成される。
但し、ラッチ位置において、ラッチ爪65は係合爪62
の移動路内に位置しているため、ラッチが外れることは
ない。
【0031】一方、磁気ディスク装置の作動を開始する
場合、キャリッジ22を退避位置から情報処理位置方向
へ回動させる向きの電流がVCM24のコイル45に流
れると、図7に示すように、コイル45により形成され
た磁界と、ラッチ用磁石66a、66b間に形成された
磁界との相互作用により、ラッチアーム64をラッチ解
除位置方向へ回動させるローレンツ力が発生する。従っ
て、ラッチアーム64が解除位置に回動してラッチが解
除され、キャリッジ22は情報処理位置方向へ回動可能
となる。
【0032】ここで、ラッチ解除時、キャリッジ22お
よびラッチアーム64は同時に動きだすが、上述したよ
うに、キャリッジ22の退避位置およびラッチアーム6
4のラッチ位置において、係合爪62とラッチ爪65と
の間には所定の隙間が形成されているため、ラッチ爪6
5が係合爪62の移動路から退避した後に係合爪が通過
することになり、係合爪がラッチ爪に引っ掛かることな
く、確実にラッチを解除することができる。
【0033】なお、ラッチ解除時、キャリッジ22を退
避位置方向へ回動させる向きの電流をコイル45に流
し、係合爪62をストッパ74に確実に当接させた後、
電流を逆向きに流してキャリッジおよびラッチアーム6
4をそれぞれ回動させるようにしてもよい。このよう
に、係合爪62とラッチ爪65との間に隙間を確保した
後、ラッチ解除動作を開始することにより、係合爪がラ
ッチ爪に引っ掛かることなく、一層確実にラッチを解除
することができる。
【0034】以上のように構成された磁気ディスク装置
によれば、キャリッジ22を駆動するVCM24のコイ
ル45を用いてラッチ解除を行なう構成としたことか
ら、ラッチ解除専用のコイルを別途設ける必要がなく、
部品点数を削減し製造コストの低減を図ることが可能に
なるとともに、実装面積を低減し装置の小型化を図るこ
とができる。同時に、ラッチ解除時に専用のコイルに電
流を流す必要がなく、消費電力の低減を図ることができ
る。
【0035】なお、上述した実施の形態において、ラッ
チアーム64をラッチ位置に付勢する手段として、ラッ
チアームに設けられたラッチ用磁石66bとVCM24
の駆動用磁石46とを用いたが、図8(a)に示すよう
に、付勢手段として、ラッチアーム64に係合して設け
られたねじりばね70、あるいは、図8(b)に示すよ
うに、ヨーク48上にラッチアーム64と対向して設け
られた付勢用磁石72を用いてもよい。
【0036】また、上記のようなねじりばね70、付勢
用磁石72を用いた場合、図9に示すように、ラッチア
ーム64に設けられた一対のラッチ用磁石66a、66
bの内、下側のラッチ用磁石66bを省略してもよい。
この際、ラッチ用磁石66aは、VCM24のコイル4
5を挟んで駆動用磁石46と対向するように設けられ、
この駆動用磁石との間に形成される磁界と、コイル45
により形成される磁界との相互作用によって発生するロ
ーレンツ力により、ラッチアーム64をラッチ解除位置
に移動させる。
【0037】ラッチ機構60のラッチ部材は回動自在な
場合に限らず、図10および図11に示す第2の実施の
形態のように、前述したラッチ位置と解除位置との間を
直線的に移動自在に設けられていてもよい。この場合、
ラッチ部材は、一対のラッチ用磁石66a、66bと、
これらを連結した連結部82とを有しほぼコ字状に形成
されている。また、ラッチ部材は、ヨーク48に形成さ
れたガイド溝80内に摺動自在に設けられている。
【0038】他の構成は前述した実施の形態と同一であ
り、同一の部分には同一の参照符号を付してその詳細な
説明を省略する。そして、上記第2の実施の形態におい
ても、前述した実施の形態と同様の作用効果を得ること
ができる。
【0039】図12および図13に示すように、この発
明の第3の実施の形態によれば、ラッチアーム64の先
端部に設けられたラッチ用磁石は、2組の磁石によって
構成されている。すなわち、第1組の磁石84a、84
bはラッチアーム64の先端に取り付けられ、キャリッ
ジ22の支持フレーム44を挟んで対向し、上側がS
極、下側がN極となっている。また、第2組の磁石86
a、86bはそれぞれ第1組の磁石に連続して設けられ
ているとともに、キャリッジ22の支持フレーム44を
挟んで対向し、上側がN極、下側がS極となっている。
【0040】図12に示すように、キャリッジ22が退
避位置、ラッチアーム64がラッチ位置にそれぞれ位置
した状態において、第1組の磁石84a、84bがVC
M24のコイル45と対向している位置している。
【0041】そして、ラッチ解除時には、図14に示す
ように、まず、キャリッジ22を退避位置へ回動させる
向きの電流をVCM24のコイル45に供給し、キャリ
ッジ22をストッパ74に当接する位置まで回動させ
る。この際、第1組の磁石84a、84bおよびコイル
45によって形成された磁界の相互作用により、ラッチ
アーム64を解除位置方向へ回動させるローレンツ力が
発生する。それにより、ラッチアーム64が解除位置方
向に回動し、ラッチ爪65が係合爪62の移動路から退
避される。
【0042】図15に示すように、ラッチアーム64が
回動し、第2組の磁石86a、86bがコイル45と対
向する位置に移動すると、この時点で、コイル45に逆
向きの電流、つまり、キャリッジ22を情報処理位置へ
回動させる向きの電流を供給する。それにより、キャリ
ッジ22が情報処理位置側に回動され、また、ラッチア
ーム64は引き続き解除位置方向へ回動される。これに
より、ラッチ機構60によるラッチが解除され、キャリ
ッジ22は情報処理位置方向へ回動可能となる。
【0043】上記のように構成された磁気ディスク装置
によれば、ラッチ機構60のラッチ用磁石として、極が
逆向きの2組を磁石を用い、ラッチ解除時、キャリッジ
22を一旦退避位置方向へ回動させて、係合爪62をス
トッパ74に確実に当接させた後、電流を逆向きに流し
てキャリッジおよびラッチアーム64をそれぞれ回動さ
せる。そのため、係合爪62とラッチ爪65との間に確
実に隙間を確保した後、ラッチ解除動作を開始すること
ができ、係合爪がラッチ爪に引っ掛かることなく、確実
にラッチを解除することができる。
【0044】他の構成は前述した実施の形態と同一であ
り、同一の部分には同一の参照符号を付してその詳細な
説明を省略する。そして、上記第3の実施の形態におい
ても、前述した実施の形態と同様の作用効果を得ること
ができる。
【0045】なお、この発明は、上述した実施の形態に
限定されることなく、この発明の範囲内で種々変形可能
である。例えば、記録媒体の数は3枚に限らず、必要に
応じて増減可能である。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、ラッチ解除専用の駆動源を必要とせず、部品点数お
よび消費電力の低減を図ることが可能な磁気ディスク装
置、および確実にラッチ解除可能な方法を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る磁気ディスク装置
を示す斜視図。
【図2】上記磁気ディスク装置の平面図。
【図3】上記磁気ディスク装置のラッチ機構を示す斜視
図。
【図4】上記ラッチ機構とVCMとの位置関係を一部破
断して示す側面図。
【図5】上記ラッチ機構によるラッチ時の動作状態を概
略的に示す平面図。
【図6】上記ラッチ機構によりキャリッジをラッチした
状態を概略的に示す平面図。
【図7】上記ラッチ機構のラッチ解除動作を概略的に示
す平面図。
【図8】上記ラッチ機構のラッチアームを付勢する付勢
機構の変形例を示す図。
【図9】上記変形例におけるラッチアームおよびラッチ
用磁石とVCMとの位置関係を概略的に示す図。
【図10】この発明の第2の実施の形態に係るラッチ機
構を示す斜視図。
【図11】上記第2の実施の形態に係るラッチ機構を概
略的に示す平面図。
【図12】この発明の第3の実施の形態に係るラッチ機
構を示す平面図。
【図13】上記第3の実施の形態に係るラッチ機構とV
CMとの位置関係を一部破断して示す側面図。
【図14】上記第3の実施の形態に係るラッチ機構のラ
ッチ解除動作を概略的に示す平面図。
【図15】上記第3の実施の形態に係るラッチ機構のラ
ッチ解除動作を概略的に示す平面図。
【符号の説明】
12…ケース 15…磁気ヘッド 16…磁気ディスク 18…スピンドルモータ 22…キャリッジ 24…ボイスコイルモータ 25…ランプロード機構 44…支持フレーム 45…コイル 60…ラッチ機構 62…係合爪 64…ラッチアーム 65…ラッチ爪 66a、66b、884a、84b、86a、86b…
ラッチ用磁石 74…ストッパ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスク状の記録媒体と、 上記記録媒体を支持および回転駆動する駆動手段と、 上記記録媒体に対して情報処理を行うヘッドと、 基台上に設けられ上記ヘッドを上記記録媒体に対して移
    動自在に支持しているとともに、上記記録媒体の外周側
    に位置した所定の退避位置と上記記録媒体上の情報処理
    位置とへ移動可能なキャリッジと、 上記キャリッジに設けられたコイル、および上記コイル
    に対向して上記基台上に設けられた駆動用磁石を有し、
    上記コイルに供給された電流に応じて上記キャリッジを
    移動させるアクチュエータと、 上記退避位置に移動した上記キャリッジをラッチするラ
    ッチ機構と、を備え、上記ラッチ機構は、 上記キャリッジと係合してキャリッジを退避位置にラッ
    チするラッチ位置と、上記キャリッジから離間してラッ
    チを解除する解除位置と、の間を移動自在に設けられた
    ラッチ部材と、 上記ラッチ部材に設けられ、上記アクチュエータのコイ
    ルとの間に発生するローレンツ力により上記ラッチ部材
    を解除位置に移動させるラッチ用磁石と、 上記ラッチ部材を上記ラッチ位置に向けて付勢した付勢
    手段と、 を備えていることを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】上記ラッチ用磁石は、上記アクチュエータ
    の駆動用磁石と間の吸引力により上記ラッチ部材をラッ
    チ位置に付勢する位置に設けられ、上記付勢手段を構成
    していることを特徴ととする請求項1に記載の磁気ディ
    スク装置。
  3. 【請求項3】上記付勢手段は、上記ラッチ部材に係合し
    たばね部材を有していることを特徴とする請求項1に記
    載の磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】上記付勢手段は、上記基台上に設けられ上
    記ラッチ用磁石との間の磁力により上記ラッチ部材を上
    記ラッチ位置に付勢する付勢用磁石を備えていることを
    特徴とする請求項1に記載の磁気ディスク装置。
  5. 【請求項5】上記ラッチ部材は、上記ラッチ位置と解除
    位置との間を回動自在に設けられていることを特徴とす
    る請求項1ないし4のいずれか1項に記載の磁気ディス
    ク装置。
  6. 【請求項6】上記ラッチ部材は、上記ラッチ位置と解除
    位置との間を直線的に移動自在に設けられていることを
    特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の磁
    気ディスク装置。
  7. 【請求項7】上記ラッチ用磁石は、上記コイルを挟んで
    対向して配置され上記キャリッジを上記退避位置から情
    報処理位置へ移動させる方向の電流が上記コイルに供給
    された際に上記ラッチ部材を解除位置方向へ移動させる
    S極およびN極を有していることを特徴とする請求項1
    ないし6のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置。
  8. 【請求項8】上記キャリッジは係合爪を有し、上記ラッ
    チ部材は上記係合爪と係合して上記キャリッジの移動を
    規制するラッチ爪を有し、 上記基台上には、ラッチ位置に移動した上記ラッチ部材
    に当接するとともに上記退避位置に移動したキャリッジ
    に当接するストッパが設けられ、 上記ラッチ部材およびキャリッジが上記ストッパに当接
    した位置において、上記係合爪とラッチ爪とは所定の隙
    間をおいて対向することを特徴とする請求項1ないし7
    のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置。
  9. 【請求項9】上記ラッチ用磁石は、上記コイルを挟んで
    対向して配置され上記キャリッジを上記退避位置方向へ
    移動させる方向の電流が上記コイルに供給された際に上
    記ラッチ部材を解除位置方向へ移動させる第1組のS極
    およびN極と、上記コイルを挟んで対向して配置され上
    記キャリッジを上記情報処理位置へ移動させる方向の電
    流が上記コイルに供給された際に上記ラッチ部材を解除
    位置方向へ移動させる第2組のS極およびN極と、を有
    していることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか
    1項に記載の磁気ディスク装置。
  10. 【請求項10】請求項8に記載の磁気ディスク装置にお
    ける上記ラッチ部材を解除位置に移動させるラッチ解除
    方法において、 上記コイルに、上記キャリッジを上記退避位置へ移動さ
    せる方向の電流を供給して上記キャリッジおよびラッチ
    部材を上記ストッパに当接させることにより係合爪とラ
    ッチ爪との間に隙間を形成した後、 上記キャリッジを上記情報処理位置へ移動させる方向の
    電流を供給して上記ラッチ部材を解除位置に移動させる
    とともに、上記キャリッジを移動させることを特徴とす
    る磁気ディスック装置のラッチ解除方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8035925B2 (en) 2007-01-30 2011-10-11 Samsung Electronics Co., Ltd. Actuator latch system of hard disk drive including latch lever that absorbs shock
US8111484B2 (en) 2008-07-18 2012-02-07 Samsung Electronics Co., Ltd. Actuator latch mechanism and hard disk including the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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