JP2654404B2 - 磁気デイスク駆動装置 - Google Patents

磁気デイスク駆動装置

Info

Publication number
JP2654404B2
JP2654404B2 JP1250691A JP25069189A JP2654404B2 JP 2654404 B2 JP2654404 B2 JP 2654404B2 JP 1250691 A JP1250691 A JP 1250691A JP 25069189 A JP25069189 A JP 25069189A JP 2654404 B2 JP2654404 B2 JP 2654404B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
magnetic disk
magnetic head
disk
support member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1250691A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03113881A (ja
Inventor
宏志 吉田
功 浅野
宗久 灰谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ARUPUSU DENKI KK
Original Assignee
ARUPUSU DENKI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ARUPUSU DENKI KK filed Critical ARUPUSU DENKI KK
Priority to JP1250691A priority Critical patent/JP2654404B2/ja
Publication of JPH03113881A publication Critical patent/JPH03113881A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2654404B2 publication Critical patent/JP2654404B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supporting Of Heads In Record-Carrier Devices (AREA)
  • Rotational Drive Of Disk (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 この発明は、硬質の磁気ディスクを回転駆動して情報
の記録および/または再生を行う磁気ディスク駆動装置
に係り、特に、磁気ディスク駆動装置の運転中に通電停
止の状態が発生すると、磁気ヘッドをシッピングゾーン
へ退避させてロックし、磁気ディスクや磁気ヘッドの損
傷を防止する磁気ディスク駆動装置に関する。 〔従来の技術〕 硬質の磁気ディスク、所謂、ハードディスクを使用し
た磁気ディスク駆動装置は、磁気ディスクを高速で回転
させ、この回転によって磁気ディスク表面に生じる空気
流を利用して磁気ヘッドを磁気ディスク表面から微小量
浮上させ、信号の書き込みまたは読み出しを行ってい
る。このように空気流を利用して磁気ヘッドを浮上させ
るためには、浮上力を得るだけの回転数を確保する必要
がある。この回転数が確保できないと磁気ヘッドが磁気
ディスクにクラッシュして、磁気ディスクや磁気ヘッド
の損傷を招くことになる。もし、磁気ディスクが損傷す
ると、その損傷を受けた部分の情報が損なわれ、磁気ヘ
ッドが損傷すると、その磁気ディスク駆動装置の使用が
不可能になるという重大な結果を招来する。 このヘッドクラッシュは、一般には、振動によるもの
と、スピンドルモータへの通電が停止してモータが停止
するものの二つの場合が考えられる。本願はスピンドル
モータの通電停止に対する対処に関するものである。 スピンドルモータの通電停止によるヘッドクラッシュ
の防止に関しては、例えば特開昭59−165269号公報に、
磁気ディスク駆動用電動機に供給する電源の切断を検出
する検出器と、この検出器の検出信号によって電動機の
逆起電力を取り出す切り換えスイッチと、この切り換え
スイッチを介して得られる逆起電力によって磁気ディス
ク装置可動部を固定するように作用する自動固定装置が
開示されている。 この公知例にあっては、自動固定装置がソレノイドと
アクチュエータとしての固定ピンとから主に構成され、
上記検出器によって通電停止を検出し、これにより切り
換えスイッチを作動させて磁気ディスク駆動用電動機の
コイルに生じた逆起電力をソレノイドに印加して固定ピ
ンを駆動する。これにより、固定ピンが磁気ディスク装
置可動部、言い換えれば磁気ヘッドの移送装置を磁気ヘ
ッドが最内周のランディングゾーンに位置した状態で固
定するようになっている。 なお、磁気ヘッド移送装置の固定に関連するものとし
ては、特開昭62−202371号公報記載のものが知られてい
る。 〔発明が解決しようとする課題〕 ところで、上記のように逆起電力を利用してソレノイ
ドを作動させ、磁気ヘッドを磁気ディスクの最内周位置
で固定する場合には、特に上記出願では開示されていな
いが、通電停止になると磁気ヘッドを磁気ディスクの内
周に位置させるための、言い換えれば、ヘッドリトラク
トのための駆動機構を必要とするか、あるいは、直接上
記逆起電力をそのまま磁気ヘッド移送装置の駆動用モー
タに導いて、磁気ヘッド移送装置を駆動していた。 しかし、このように、駆動機構を別途設けるとその分
のコストが高くなったり、その分余分のスペースを見込
まねばならず、小型、軽量化の障害となっていた。 また、上記逆起電力をそのまま磁気ヘッド移送装置に
導くものでは、逆起電力を使用するためのロータの回転
が急速に落ちて磁気ヘッドのクラッシュ事故が発生する
虞がある。さらには、この逆起電力を磁気ヘッドを最内
周に位置された後ソレノイドに印加しても、その時には
ロータが停止または停止に近い状態になって駆動するに
足る電流をソレノイドに印加することができず、固定ピ
ンの作動が不可能になる場合も起こり得る。 この発明は上記のような従来技術の実情に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、一つの機構でロ
ータの回転を阻害することなく確実に磁気ヘッドをリト
ラクトして、その後ロックすることができ、通電停止が
原因となる磁気ヘッドのクラッシュ事故の発生を防止す
ることができる磁気ディスク駆動装置を提供することに
ある。 〔課題を解決するための手段〕 上記目的を達成するため、この発明は、硬質のディス
ク状基板の表面に磁気記録層が形成された磁気ディスク
と、磁気ディスクを回転駆動するディスク回転用モータ
と、磁気ディスクの磁気記録層に対し信号の書き込み/
読み出しを行う磁気ヘッドと、第1の支軸に関して回転
自在にかつ磁気ディスク表面から浮上可能に磁気ヘッド
を支持する支持部材と、支持部材を介して磁気ディスク
の半径方向に磁気ヘッドを移送する磁気ヘッド移送用モ
ータとを有する磁気ディスク駆動装置において、第2の
支軸に関して回動自在に支持され、一端が上記支持部材
に係合してこの支持部材の磁気ヘッド支持側を磁気ディ
スクの内周方向に回動させる作動レバーと、上記支持部
材の磁気ヘッド支持側を磁気ディスクの内周方向に回動
させる付勢力を上記作動レバーに常時付与する付勢手段
と、上記作動レバーの他端と係合し、上記付勢手段の付
勢力に抗して上記支持部材と上記作動レバーとの係合を
解除するアクチュエータを有し、作動レバーの作動を制
御するソレノイドと、ディスク回転用モータの回転中に
ディスク回転用モータへの通電が絶たれたときに、ディ
スク回転用モータの慣性回転によってディスク回転用モ
ータの駆動コイルに生じた起電力を上記ソレノイドに瞬
間的に印加する駆動回路と、を備え、上記ソレノイドが
上記駆動回路から逆起電力を印加されたときに、上記ア
クチュエータが上記作動レバーを上記支持部材に係合せ
しめ、上記付勢手段の付勢力により上記支持部材の磁気
ヘッド支持側を磁気ディスクの内周方向に回動させ、上
記磁気ヘッドを磁気ディスクの内周側の所定位置に駆動
させる構成になっている。 〔作 用〕 上記手段によれば、スピンドルモータへの通電が断た
れると、その通電停止を検知してソレノイドにスピンド
ルモータに発生した逆起電力がパルス状すなわち瞬間的
に印加される。これにより、ソレノイドのコイルのアク
チュエータに対する吸引力が解除され、作動レバーが付
勢手段の弾性力によって作動され、作動レバーの一端が
支持部材に係合して磁気ヘッドを磁気ディスクの内周側
に移動させる。この状態は、付勢手段の弾性力により、
ソレノイドに通電されてアクチュエータへの吸引力が回
復するまで保持される。この過程で、ディスク回転用モ
ータに生じた逆起電力を利用するのは瞬間的であるの
で、ロータがこの逆起電力の利用によって急速に停止す
ることはない。 〔実施例〕 以下、図面を参照し、この発明の実施例について説明
する。
【全体構成】
第1図は実施例に係る磁気ディスク駆動装置(以下、
ハードディスク装置と称する)の蓋を外した斜視図、第
2図は蓋をして気密状態を保持した実使用状態のハード
ディスク装置の斜視図、第3および第4図はハードディ
スク装置の内部構造を示す平面図である。 これらの図において、ハードディスク装置1は、アル
ミダイキャストによって成形されたシャーシ3と、この
シャーシ3を外周側で保持し、機器に装着するためのフ
レーム5と、シャーシ3の図において中央左側に回転自
在に軸支された磁気ディスク(以下、ハードディスクと
称する)7と、ハードディスク7の記録層に対して信号
の書き込み/読み出しを行う磁気ヘッド9と、一端側で
磁気ヘッド9を支持ばね11を介して支持するともに、支
軸13に回動自在に支持された支持部材としてのスイング
アーム15と、スイングアーム15の他端側に備えられた磁
気ヘッド移送用モータとしての可動コイル型モータ(以
下、ボイルコイルモータと称する)17と、一端がスイン
グアーム15の一部に係合し、スイングアーム15を図示反
時計方向に回動させる作動レバー19と、この作動レバー
19の他端と係合し、作動レバー19を図示反時計方向に駆
動させるソレノイド21とシャーシ3の下面側に設けられ
た駆動制御回路を搭載したプリント配線板37と、これら
の各部品を搭載したシャーシ3のハードディスク搭載側
の面をOリング22を介して密閉する蓋体24とから主に構
成されている。
【各部構成】
シャーシ3には、特に図示はされていないが、ハード
ディスク7を回転駆動する公知の直流ブラシレスモータ
(以下、スピンドルモータと称する)を取り付ける取付
孔、前記支軸13を取り付ける取付孔、ボイスコイルモー
タ17の取付部25、ソレノイドユニットを取り付ける取付
部27、フレーム5を取り付けるフレーム取付用ねじ孔2
9、および蓋体24を取り付ける取付用ねじ孔31がそれぞ
れ形成されている。 フレーム5は図からもわかるようにダンパ33を介して
シャーシ3のハードディスク取付側の面に止めねじ35に
よってねじ止めされている。これにより、第2図に示さ
れるように、止めねじ35の頭部の上端が蓋体24の上面よ
りも下に位置することになり、フレーム5の取り付けの
ために高さ寸法が犠牲にならないように意図されてい
る。また、図からもわかるように、フレーム5がプリン
ト配線板37を避けて取り付けられるので、プリント配線
板37の有効面積を損なうことがない。さらに、シャーシ
3、フレーム5およびプリント配線板37が相互に独立し
た状態で組むことができるように構成されているので、
組み立て順序を任意に選択できるとともに、上記各部の
交換もそれぞれ他の各部と独立して簡単に行うことがで
きる。 ハードディスク7はスピンドルモータのロータと一体
に形成された回転軸39にねじ止めされ、ロータと一体に
回転するようになっている。このハードディスク7の表
面には、言うまでもなく磁気記録層が形成されている
が、その内周側はコンタクト・ストップ・アンド・スタ
ート(CSS)を行うためのシッピングゾーンSZとなり、
この領域で磁気ヘッド9はハードディスク7に接触す
る。このシッピングゾーンSZの外周側の領域はデータゾ
ーンDZであって、この領域では磁気ヘッド9の浮上が保
証されなければならない。また、磁気ヘッド9はスイン
グアーム15の揺動によってハードディスク7の最内周側
から最外周側までの移送が保証されている。 スイングアーム15は第5図および第8図に示すよう
に、中央部に前記支軸13が挿入され、軸受と止めねじを
介して回動自在に支持される取付孔44を有し、一端にコ
イル41が取り付けられ、他端に第3図および第4図に示
すようにフレキシャとも称される支持ばね11が取り付け
られている。コイル41は絶縁性材料からなるコイルボビ
ン43に一体的に支持され、2本のピン45によって電気的
導通が図られている。 支持ばね11はこの実施例の場合、第6図および第7図
からもわかるようにスイングアーム15の二股に分かれた
他端側の互いに対向する2つの取付面46に対し、かしめ
孔50に支持ばね11の一部をそれぞれかしめることによっ
て固定され、支持ばね11の先端に磁気ヘッド9が互いに
対向するように取り付けられている。これにより、ハー
ドディスク7の両面に対して信号の書き込みまたは読み
出しが可能になっている。なお、第3図および第4図に
おいて支持ばね11の中央に沿って伸び、スイングアーム
15の側面に回り込んでいるリード線47は、磁気ヘッド9
のヘッドコイルとヘッドアンプ48の入出力端子とを接続
するもので、これにより、ヘッドアンプ48を介して信号
の書き込みおよび読み出しが行えるようになっている。
なお、この実施例にあっては、ハードディスク1枚構成
なので、スイングアーム15には支持ばね11の取付面46が
2ヵ所設けてあるが、ハードディスク7の枚数が増える
とそれに応じてスイングアーム15の段数もしくは取付面
46の数を増やして必要数の支持ばね11と磁気ヘッド9と
を増設すればよい。 このスイングアーム15の取付孔44の近傍であって、ソ
レノイド21の設置側には第9図の要部拡大図に示すよう
にピン49が立設されるとともに、幅の狭い溝51が切溝さ
れている。ピン49は作動レバー29の一端に形成された後
述の段部が係合可能な高さだけスイングアーム15の上面
から突出している。溝51はヘッドアンプ48を搭載したフ
レキシブルプリント配線板53の延出部55を挟持し、フレ
キシブルプリント配線板53がスイングアーム15の揺動を
阻害することにないように意図されている。 ボイスコイルモータ17のコイル41部分と離間した状態
で対向するヨークは、第1ヨーク(以下、上側ヨークと
称する)57と第2ヨーク(以下、下側ヨークと称する)
59とからなる。両ヨーク57,59とも第10図および第12図
に示すように略扇型に形成されている。下側ヨーク59に
は、第13図にも示すように中央部にマグネット61が固設
され、両端部に上側ヨーク57取付用の支軸63,65が突設
されている。また、これらの支軸63,65に隣接して下側
ヨーク59をシャーシ3に取り付けるための止めねじを挿
通する取付孔67,69が穿設されている。なお、支軸3と
取付孔67の間に見える小判孔71は、シャーシ3に下側ヨ
ーク59を取り付ける際の位置決めに使用する位置決め用
の孔である。上側ヨーク57には、上記支軸63,65に対応
する個所に取付孔73,75が穿設され、中央下面にストッ
パ81が垂設されている。なお、支軸63,65の上端の突起
部分77,79は上記取付孔73,75にそれぞれ挿入することに
よって上側および下側ヨーク57,59を一体にするための
ものである。 なお、第12図および第13図において右側に位置する下
側ヨーク59の支軸65は、作動レバー19の回動支点であっ
て、この支軸65には、14図ないし第17図に示す作動レバ
ー19の中央部に形成された挿通孔83が回動自在に挿入さ
れる。この回動性を確保するための作動レバー19は摩擦
の少ない材質によって一体に成形されている。また、こ
の作動レバー19には2本の突起85,87が延出している。
第14図の平面図において左側に突出している突起85はス
イングアーム15作動用のものであって、上方に突出して
いる突起87はソレノイド21のアクチュエータ89と係合し
て作動レバー19を駆動するためのものである。突起85に
は、第18図の要部拡大図に示すようにその先端に2段に
わたって段部91,93が形成され、そのそれぞれでピン49
と段部91,93との相対位置に応じてピン49と係合するこ
とができるようになっている。 また、突起87には、第17図の右側面図および第16図の
底面図に示すようにアクチュエータ89と係合するための
切欠き95が下面側に形成されている。この作動レバー19
の前記挿通孔83形成部分の外周には、作動レバー19を第
3図において上記反時計方向に弾性付勢するためのねじ
りコイルばね97を装着するための装着溝99が形成されて
いる。ねじりコイルばね97はこの装着溝99に装着された
あと、一端が突起87部分に、他端が後述のソレノイド21
の取付部材105の取付片107の一方に係止される。 ソレノイド21を含むソレノイドユニット103は、第19
図ないし第21図に示すように、ソレノイド21と、このソ
レノイド21が取り付けられる取付部材105とから主に構
成されている。取付部材105はさらにヘッドアンプ48を
搭載したフレキシブルプリント配線板53が固定される基
板部109とソレノイド21が直接取り付けられ、基板部109
から立ち上がるように形成された1対の取付片107とか
らなり、基板部109を介してシャーシ3の取付部27に取
り付けられる。ソレノイド21は、この実施例の場合、ア
クチュエータ89が後退(吸引)位置にあるときその位置
を保持する自己保持型のもので、この保持位置にあると
きにコイルに通電されるとアクチュエータ89を保持して
したマグネットの磁力がキャンセルされ、自己保持力を
失うように設定されている。このように、自己保持力を
失ったあとは、コイルに上記と反対方向に電流を流すと
アクチュエータ89を吸引し、再度アクチュエータ89を後
退位置で保持できるようになっている。 ボイスコイルモータ17およびスイングアーム15を含む
磁気ヘッド9の移送機構の組み込みに際しては、まず、
下側ヨーク49を止めねじを取付孔67,69に挿入してシャ
ーシ3のねじ孔に螺合させて取り付け、次いで、磁気ヘ
ッド9を装着したスイングアーム15を磁気ヘッド9がハ
ードディスク7に当接しないように支軸13に取り付け
る。その後、ソレノイドユニット103を取付ねじ102を介
してシャーシ3の取付部27に取り付け、基板部109にフ
レキシブルプリント配線板53を固定し、ヘッドアンプ48
の端子を各ランドに接続する。一方、前述の支軸に65に
作動レバー19の挿通孔83を挿通させ、切欠き95をアクチ
ュエータ89の係合溝113に係合させる。次いで、装着溝9
9にねじりコイルばね97を装着し、その一端を作動レバ
ー19の突起87に、また、他端を前述のようにアクチュエ
ータ突出側の取付片107に係止させる。これにより、作
動レバー19は常時第3図時計方向に弾性付勢されている
ことになる。 このようにして磁気ヘッド移送機構のシャーシ3側の
設置が終了すると、ストッパ81がコイル41の中央部の空
隙部に位置するように上側ヨーク57の取付孔73,75を支
軸63,65の突起77,79にそれぞれ嵌合させる。これによ
り、下側ヨーク59と上側ヨーク57との間で磁気回路が形
成され、マグネット61の磁力により強固に保持され、一
体になる。このように組まれることによって、ストッパ
81がコイル41の内周面に当接し、磁気ヘッド9の移送範
囲をハードディスク7の最内周から最外周までの範囲に
規制できることになる。 移送機構が上記のようにして組み上げられると、シャ
ーシ3の裏面側のプリント配線板37に搭載された駆動回
路を含む制御回路とフレキシブルプリント配線板53の入
出力端子115とを接続し、シャーシ3のハードディスク
搭載側の縁部117に沿ってOリング22を装着し、その上
から蓋体24を被せ、取付ねじ119を前述のねじ孔31に螺
合して締め付けることによって、第2図に示すようなハ
ードディスク装置1となる。 シャーシ3の裏面側のプリント配線板に搭載された駆
動回路23は、第22図のブロック図に示すような概略構成
を有している。すなわち、駆動回路23は通電停止を検出
する検出器125と、スピンドルモータ121の駆動コイル12
3の接続を切り換える切り換えスイッチ129と、切り換え
スイッチ129に対し、検出器125からの通電停止信号によ
って切り換えスイッチ129を作動させ、切り換えスイッ
チ129を切り換えてパルス状の逆起電力を出力させるス
イッチング制御回路127と、駆動コイル123からのパルス
状の逆起電力を整流する整流回路131とからなり、スイ
チング制御回路127によって切り換えスイッチ129に対し
て切換信号が出力されると、整流回路131を介してソレ
ノイド21にパルス状の電流が瞬間的に印加される。
【動 作】
上記のように構成されたハードディスク装置1は、非
運転時には、第3図および第23図に示すように、ソレノ
イド21の通電が断たれて作動レバー19がねじりコイルば
ね97の弾性力により図において最も時計方向に回動した
位置にある。この状態のとき、スイングアーム15のピン
49に作動レバー19の第2の段部93の先端側が当接し、ピ
ン49を支軸13に関し最も反時計方向に回動させた位置に
保持することになる。この保持位置はストッパ81が第23
図においてコイル41の左側の内面に当接することによっ
て規定され、これにより、磁気ヘッド9はハードディス
ク7の最内周位置に位置することになる。 このような非運転状態から、ホストコンピュータに通
電され、ハードディスク装置1の運転が開始されると、
ソレノイド21に通電され、アクチュエータ89が引き込ま
れる。これにより、アクチュエータ89が第24図に示すよ
うにねじりコイルばね97の付勢力に抗して作動レバー19
を反時計方向に回動して上記作動レバー19の第2の段部
93がスイングアーム15のピン49から離間し、ロック状態
を解除する。このロック解除によりスイングアーム15の
駆動が可能になる。ロック解除状態は上述の原理によっ
て作動する自己保持型のソレノイドによって保持され
る。このようにしてロックが解除されると、ホストコン
ピュータ側から0トラックリストアの指令が出力され、
予め設定された方式で0トラックリストアを実行し、シ
ーク指令がホストコンピュータ側から出力されるまでこ
の位置で待機している(第4図および第25図)。 そして、待機状態からシーク指令が入力されると、駆
動回路23側からターゲットトラックにシークするような
制御電流がボイスコイルモータ17のコイル41に印加さ
れ、ターゲットトラックにシークした後、シークコンプ
リート信号が出力されて信号の書き込みまたは読み出し
が行われる(第26図)。書き込みまたは読み出しが行わ
れると、そのトラック位置で待機したり、あるいは、シ
ョッピングゾーンSZに戻ってハードディスク7の回転を
停止して電力消費を抑える場合もある。 ここで、書き込みまたは読み出しが行われているいな
いにかかわらず、ハードディスク回転時にハードディス
ク装置1への通電が遮断されると、スピンドルモータの
ロータが慣性で回転し、スピンドルモータの駆動コイル
に逆起電力が発生する。一方、駆動回路23の検出器125
は、その電流の遮断、すなわち、通電停止を検出し、ス
イッチング制御回路127に通電停止信号を出力する。こ
れにより、スイッチング制御回路127は切り換えスイッ
チ129を切り換え、パルス状の逆起電力を整流回路131側
に出力させ、瞬間的にソレノイド21に印加する。この印
加により、ソレノイド21のコイル41に通電され、マグネ
ットによるアクチュエータ89の保持力が解除される。こ
の保持力の解除により、アクチュエータ89が作動レバー
19にねじりコイルばね97の弾性力を付与し、作動レバー
19をスイングアーム15に係合せしめ、ねじりコイルばね
97の付勢力により作動レバー19は第26図において時計方
向に回動する。この回動過程で作動レバー19の第1の段
部91がピン49に当接してスイングアーム15を図示反時計
方向に回動させ(第27図)、ストッパ81にコイル41の内
面が当接するまでハードディスク7の内周側に磁気ヘッ
ド9を戻す(第23図)。この位置は当然初期位置、すな
わちシッピングゾーンSZとなる。 このように初期位置に戻ったときには、作動レバー19
の第2の段部93がピン49に当接してこれを押した状態と
なっている。この状態では、第23図に示すようにスイン
グアーム15の回動中心となる支軸13の中心と、作動レバ
ー19の回動中心となる支軸65の中心とを結ぶ線より、ピ
ン49と作動レバー19の第2の段部との当接点Aが磁気ヘ
ッド9側、言い換えればヘッドリトラクト作動側に出て
いる。そこで、スイングアーム15に何らかの原因で磁気
ヘッド9をハードディスク7の外周方向に回動させる力
が加わると、ピン49は第18図に示すように第2の段部93
の第1の段部91と隣接する側の側面92に当接して作動レ
バー19を反時計方向に回動させようとする力が加わり、
丁度当接点Aと支軸13の中心とを結ぶ線M、当接点Aと
支軸65の中心とを結ぶ線N、および支軸13の中心と支軸
65の中心とを結ぶ線Lとによって3角形が形成される。
このため、ピン49と作動レバー19の上記側面92との間で
突っ張るような状態になって、これ以上ピン49が戻るよ
うなことはなくなる。すなわち、上記3角形の形成によ
ってピン49が言わばセルフロックされた形になり、作動
レバー19が反時計方向に回動しない限りピン49が時計方
向に回動することはなく、確実にショッピングゾーンSZ
に磁気ヘッド9を位置させておくことができる。 〔発明の効果〕 以上説明したように、本発明によれば、上記ソレノイ
ドが上記駆動回路から逆起電力を印加されたときに、上
記アクチュエータが上記作動レバーを上記支持部材に係
合せしめ、上記付勢手段の付勢力により上記支持部材の
磁気ヘッド支持側を磁気ディスクの内周方向に回動さ
せ、上記磁気ヘッドを磁気ディスクの内周側の所定位置
に駆動させるため、作動レバーと付勢手段及びソレノイ
ドの3者からリトラクトさせる機構が構成されることに
なるので、簡単な一つの機構によってヘッドリトラクト
が可能になり、また起電力をソレノイドに瞬間的に印加
するだけで、付勢手段の付勢力によりヘッドを確実にリ
トラクトできるので、ヘッドクラッシュ事故の発生を防
止することができ、かつヘッドリトラクト終了後、ソレ
ノイドに通電しておく必要がなく、付勢手段によって作
動レバーを介し支持部材を弾性付勢することになるの
で、磁気ヘッド位置がずれる虞れはない。
【図面の簡単な説明】
図はすべてこの発明の実施例を説明するためのもので、
第1図は実施例に係るハードディスク装置の蓋を外した
状態を示す斜視図、第2図は同ハードディスク装置の蓋
をした実使用状態を示す斜視図、第3図は磁気ヘッドが
最内周位置に位置した状態を示すハードディスク装置の
内部構造を示す平面図、第4図は磁気ヘッドが最外周位
置に位置した状態を示すハードディスク装置の内部構造
を示す平面図、第5図ないし第8図はスイングアームに
ボイスコイルモータのコイルを組み込んだ状態を示すも
ので、第5図は平面図、第6図は左側面図、第7図は右
側面図、第8図は底面図、第9図はスイングアームの要
部拡大図、第10図ないし第13図はボイスコイルモータの
ヨークを示すもので、第10図は上側ヨークの平面図、第
11図はその正面図、第12図は下側ヨークの平面図、第13
図はその正面図、第14図ないし第18図は作動レバーを示
すもので、第14図は平面図、第15図は要部断面図、第16
図は底面図、第17図は右側面図、第18図はピンとの当接
状態を示す要部拡大図、第19図ないし第21図はソレノイ
ドユニットを示すもので、第19図は平面図、第20図は正
面図、第21図は右側面図、第22図は駆動回路を示すブロ
ック図、第23図ないし第27図はそれぞれソレノイド、作
動レバーおよびスイングアームの動作を示す動作説明図
である。 1……ハードディスク装置、3……シャーシ、5……フ
レーム、7……ハードディスク、9……磁気ヘッド、11
……支持ばね、13……支軸(第1の支軸)、15……スイ
ングアーム(支持部材)、17……ボイスコイルモータ、
19……作動レバー、21……ソレノイド、23……駆動回
路、49……ピン、65……支軸(第2の支軸)、85……突
起(作動レバーの一端)、87……突起(作動レバーの他
端)、89……アクチュエータ、121……スピンドルモー
タ(ディスク回転用モータ)、123……駆動コイル。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硬質のディスク状基板の表面に磁気記録層
    が形成された磁気ディスクと、 磁気ディスクを回転駆動するディスク回転用モータと、 磁気ディスクの磁気記録層に対し信号の書き込み/読み
    出しを行う磁気ヘッドと、 第1の支軸に関して回転自在にかつ磁気ディスク表面か
    ら浮上可能に磁気ヘッドを支持する支持部材と、 支持部材を介して磁気ディスクの半径方向に磁気ヘッド
    を移送する磁気ヘッド移送用モータとを有する磁気ディ
    スク駆動装置において、 第2の支軸に関して回転自在に支持され、一端が上記支
    持部材に係合してこの支持部材の磁気ヘッド支持側を磁
    気ディスクの内周方向に回動させる作動レバーと、 上記支持部材の磁気ヘッド支持側を磁気ディスクの内周
    方向に回動させる付勢力を上記作動レバーに常時付与す
    る付勢手段と、 上記作動レバーの他端と係合し、上記付勢手段の付勢力
    に抗して上記支持部材と上記作動レバーとの係合を解除
    するアクチュエータを有し、作動レバーの作動を制御す
    るソレノイドと、 ディスク回転用モータの回転中にディスク回転用モータ
    への通電が断たれたときに、ディスク回転用モータの慣
    性回転によってディスク回転用モータの駆動コイルに生
    じた起動力を上記ソレノイドに瞬間的に印加する駆動回
    路と、を備え、 上記ソレノイドが上記駆動回路から逆起電力を印加され
    たときに、上記アクチュエータが上記作動レバーを上記
    支持部材に係合せしめ、上記付勢手段の付勢力により上
    記支持部材の磁気ヘッド支持側を磁気ディスクの内周方
    向に回動させ、上記磁気ヘッドを磁気ディスクの内周側
    の所定位置に駆動させることを特徴とする磁気ディスク
    駆動装置。
JP1250691A 1989-09-28 1989-09-28 磁気デイスク駆動装置 Expired - Lifetime JP2654404B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1250691A JP2654404B2 (ja) 1989-09-28 1989-09-28 磁気デイスク駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1250691A JP2654404B2 (ja) 1989-09-28 1989-09-28 磁気デイスク駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03113881A JPH03113881A (ja) 1991-05-15
JP2654404B2 true JP2654404B2 (ja) 1997-09-17

Family

ID=17211609

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1250691A Expired - Lifetime JP2654404B2 (ja) 1989-09-28 1989-09-28 磁気デイスク駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2654404B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5486957A (en) * 1994-06-01 1996-01-23 International Business Machines Corporation Disk drive with rectifier circuit for parking the head carriers on power down
JP5954069B2 (ja) * 2012-09-13 2016-07-20 株式会社タムロン 防振アクチュエータ、及びそれを備えたレンズユニット、カメラ

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6383980A (ja) * 1986-09-29 1988-04-14 Toshiba Corp 磁気デイスク装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03113881A (ja) 1991-05-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0560167B1 (en) Active magnetic latch for disk drive and method
US5365389A (en) Crash stop and magnetic latch for optimum use of disc space
KR100408407B1 (ko) 하드 디스크 드라이브 및 하드 디스크 드라이브액튜에이터 암의 래치 방법
KR100505708B1 (ko) 디스크 드라이브의 싱글 레버형 액츄에이터 래치 장치
EP0704090B1 (en) Passive non-contact magnetic latch
JP2654404B2 (ja) 磁気デイスク駆動装置
EP0444062B1 (en) Magnetic parking device for disk drive
JP2000100091A (ja) ハ―ドディスクドライブ装置
US7729090B2 (en) Disk drive device, actuator lock mechanism, inertia latch mechanism and inertia lever
US6198603B1 (en) Device for locking and unlocking a disc drive actuator having locking elements separate from unlocking elements
JP2001014815A (ja) ヘッドアクチュエータのイナーシャラッチ機構およびこれを備えた情報記録再生装置
JPH05128754A (ja) アクチユエータ固定解除方法及びその装置
JP2002190169A (ja) 磁気ディスク装置
JP2708975B2 (ja) 磁気デイスク駆動装置
JPH05151737A (ja) アクチユエータロツク機構
JPH03113880A (ja) 磁気デイスク駆動装置
JP4287318B2 (ja) ディスク装置
US20030086208A1 (en) Bi-stable inertial air latch
JPH04259969A (ja) 磁気デイスク駆動装置のスイングアームラツチ解除法
JP2001357638A (ja) 磁気ディスク装置およびラッチ解除方法
JP3464992B2 (ja) ディスク装置
JP2658447B2 (ja) スライダーのローディング方法
US7663842B2 (en) Actuator apparatus of a hard disk drive
KR100630743B1 (ko) 자기 근접 래치 및 선택적 자기 접촉 래치를 가진 컨택트스타트/스탑 하드 디스크 드라이브의 요크 조립체와 이를구비한 보이스 코일 모터 조립체 및 보이스 코일 모터조립체의 작동 방법
KR0116300Y1 (ko) 하드디스크 드라이브의 액츄에이터 고정장치

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080523

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090523

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090523

Year of fee payment: 12

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090523

Year of fee payment: 12

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090523

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090523

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100523

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100523

Year of fee payment: 13